JP2018519109A - 一体化チュービング管理機構を備えたカテーテル装置および関連方法 - Google Patents

一体化チュービング管理機構を備えたカテーテル装置および関連方法 Download PDF

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Abstract

チュービング管理システムを備えたカテーテル装置が記載される。カテーテル装置は、カテーテルハブと、カテーテルハブから延びるポートと、ニードルハブと、ポートからカテーテルハブの遠位開口への流体フローを制御するための隔壁と、ポートから延びる可撓性チュービングを有することができる。ポートでのチューブデフレクタが、可撓性チュービングを閉止位置から開放位置に案内する。カテーテルハブに形成されたチューブ固定機構もまた、可撓性チュービングを閉止位置から開放位置に案内する。ニードルガードがニードル装置とともに使用可能であり、ニードルの先端を阻止する。

Description

開示した発明は、一般に、IVおよび動脈カテーテル装置を含む静脈(IV)点滴装置に関する。特に、チュービング(tubing)管理システムを有するカテーテル装置および関連方法が開示される。
ニードル装置が、流体を患者に注入したり、血液を患者から取り出したり、または患者の血管系の種々のパラメータを監視することを含む、各種の点滴療法のために広く使用される。配置後、カテーテルハブに接続されたカテーテルチューブが、典型的にはアダプタに接続され、そしてこれはIVチュービングに接続する。IV流体源が、可撓性IVチュービングを介してカテーテルハブに接続できる。いったん接続されると、IV源からの流体が、チュービングおよびカテーテルを経由して患者の中に流れ始めることができる。伝統的に言うと、近位端が施術者により近い端部であり、遠位端は近位端から遠い端部である。
本開示の態様は、カテーテル装置を含む。ここで説明するカテーテル装置は、カテーテルアセンブリとすることができる。カテーテルアセンブリは、オーバー・ザ・ニードル・カテーテル(套管針)またはIVカテーテルアセンブリとすることができる。
カテーテル装置は、カテーテルハブ本体を含むカテーテルハブと、管腔(lumen)を有し、カテーテルハブ本体から延びるサイドポートとを備える。カテーテルハブ本体は、近位端、遠位端および内部空洞を有することができる。
カテーテル装置はさらに、カテーテルハブ本体の遠位端に装着されたカテーテルチューブを備えることができる。
カテーテル装置はまた、カテーテルハブ本体の遠位端と近位端との間でカテーテルハブ本体の内部空洞に設置された隔壁(septum)を備えることができ、これにより隔壁の近位側にある近位ハブチャンバから隔壁の遠位側にある遠位ハブチャンバを隔離し、隔壁は、遠位ハブチャンバと近位ハブチャンバとの間の流体フローを防止する。隔壁は、遠位ハブチャンバとサイドポートの管腔との間の流体フローを案内できる。
カテーテル装置はさらに、ニードルアセンブリを備えることができる。
ニードルアセンブリは、使用準備完了位置において隔壁およびカテーテルチューブを通って突出するニードルを備えることができる。ニードルは、使用準備完了位置においてカテーテルチューブの遠位端、およびニードルハブに装着された近位端から延びるニードル先端を有することができる。
カテーテル装置はさらに、サイドポートの開口に接続された端部を有する可撓性チュービングと、可撓性チュービングの他端に接続されたコネクタと、可撓性チュービングを湾曲するように構成されたチュービング管理システムとを備えることができる。チュービング管理システムは、カテーテルハブに接続され、そこで可撓性チュービングを受けるクランプを備えることができる。
クランプは、クランプの空洞より小さい開口を有するC字状クランプとすることができる。クランプの開口の幅は、可撓性チュービングの最小幅より小さくすることができる。可撓性チュービングの最小幅は、可撓性チュービングの外径とすることができる。
可撓性チュービングは、キンク耐性のチューブとすることができる。キンク耐性チューブは、円形または非円形の内部穴、例えば、三角形状断面を有することができる。キンク耐性チューブは、円形または非円形の外周、例えば、カム形状を有することができる。
チュービング管理システムはさらに、可撓性チュービングを使用準備完了位置に取り外し可能に保持するために、ニードルアセンブリ上にノッチを備えることができる。
ニードルアセンブリはさらに、ニードル先端をニードルシールド内に格納位置に確保するように構成されたニードルシールドを備えることができる。ニードルシールドは、フランジと、フランジの近位側に延びる近位部分と、フランジの遠位側に延びる遠位部分とを備えることができる。ニードルハブは、使用準備完了位置においてフランジに当接できる。
ニードルシールドはさらに、隔壁の近位側に設置され、ニードルアセンブリをカテーテルハブに固定するスプリングクリップを備えることができる。スプリングは、ニードルが通過するアパーチャを有する面と、面から近位側に延びる固定アームとを備えることができる。固定アームは、使用準備完了位置におけるニードルに対して押圧する肘部(elbow)と、肘部に接続され、近位ハブチャンバの内面に対して押圧する先端とを備えることができる。
スロット(slot)が、フランジからニードルシールドの近位部分の近位端に延びることができ、ニードルハブは、使用準備完了位置から格納位置にスロット内で近位側にスライドするためのタブを有する。
キャッチ(catch)が、ニードルシールドの近位部分に形成でき、格納位置にあるニードルハブと係合し保持する。
キャップ(cap)が、近位部分の近位端に接続できる。キャップは、可撓性チュービングを使用準備完了位置に取り外し可能に保持するノッチを有することができる。
ニードルアセンブリはさらに、ニードルハブに装着され、成功した静脈穿刺の後にガスが脱出できるようにする通気口を備えることができる。
隔壁は、カテーテルハブ本体の内部空洞とのシールを形成できる。隔壁は、カテーテルハブ本体の内部空洞に嵌るように押圧できる。隔壁は、隔壁の中央部分を通って延びる開口を有することができる。
隔壁の遠位端が、遠位ハブチャンバと近位ハブチャンバとの間の流体フローを円滑に案内するような形状を有することができる。隔壁の遠位端は、面取りできる。
ニードルは、使用準備完了位置において隔壁の開口を通って突出できる。
コネクタは、雌ルアー(Luer)アクセスコネクタとすることができる。
カテーテルハブはさらに、カテーテルハブ本体の両側から延びる一対の翼(wing)を備えることができる。
チュービング管理システムはさらに、使用準備完了位置から開放位置にサイドポートに旋回可能に接続されたデフレクタアームを備えるチューブデフレクタを備えることができる。デフレクタアームは、デフレクタアームが閾値旋回ポイントを超えて旋回するまで、使用準備完了位置から開放位置に旋回するのに抵抗できる。デフレクタアームは、クランプを備えることができる。
チューブデフレクタはさらに、サイドポートの開放端に装着された固定サイドを備えることができ、デフレクタアームは、ヒンジによって固定サイドに旋回可能に装着される。固定サイドは、機械的スナップフィット(snap fit)、接着剤または超音波溶接によってサイドポートの開放端に装着できる。
ヒンジは、一体(living)ヒンジとすることができる。固定サイドは、カラー(collar)と、カラーを通って画定されるカラー孔とを備えることができ、ポートの近位端は、カラー孔に受けることができる。カラーは、カテーテルハブ本体の近位端とほぼ同一平面にあるカラーの近位端で面取り(chamfer)を有することができる。
ニードルアセンブリは、カテーテルハブからニードルアセンブリの引き出しの際、使用準備完了位置から閾値ポイントを通って開放位置にチューブデフレクタのデフレクタアームと係合できる。
デフレクタアームはさらに、フランジから延びるクランプを備えたフランジを備えることができる。
ニードルアセンブリは、フランジに対して押圧でき、カテーテルハブからニードルアセンブリの引き出しの際、デフレクタアームを使用準備完了位置から閾値ポイントを通って開放位置に旋回させることができる。
バンパーが、チューブデフレクタのデフレクタアームのフランジから延長できる。ニードルアセンブリは、バンパーに対して押圧でき、カテーテルハブからニードルアセンブリの引き出しの際、デフレクタアームを使用準備完了位置から閾値ポイントを通って開放位置に旋回させることができる。
可撓性チュービングは、クランプの内側に沿って、使用準備完了位置から開放位置にスライドすることができる。可撓性チュービングは、自由にまたはクランプを通ってある抵抗とともに、スライドすることができる。
クランプは、可撓性チュービングの外径より大きいかまたはこれに等しい内径を有することができる。クランプは、可撓性チュービングに弾性クランプ力を提供できる。
クランプは、カテーテルハブの遠位部分から延びることができる。チュービング管理システムはさらに、サイドポートの反対側にあるカテーテルハブ本体の側にチュービングスロットを備えることができる。チュービングスロットは、可撓性チュービングの一部を固定できる。可撓性チュービングは、サイドポートから近位側に延びることができ、チュービングスロットに開放位置に固定されるU字状湾曲を形成でき、チュービングスロットからクランプへの他のU字状湾曲を形成でき、ニードルアセンブリに向けて近位側に戻ることができる。可撓性チュービングはまた、ニードルアセンブリ上のノッチに取り外し可能に装着できる。
本開示の他の態様は、カテーテル装置を製造するための方法を含む。方法は、カテーテルチューブをカテーテルハブの遠位端に装着することを含むことができ、前記カテーテルハブは、カテーテルハブ本体と、カテーテルハブ本体から延びるサイドポートとを備え、カテーテルハブ本体は、内部空洞と、近位端および遠位端での開口とを備え、サイドポートは、内部空洞を経由してカテーテルハブ本体の遠位端と連通する管腔を有する。
方法はさらに、カテーテルハブ本体の内部空洞に隔壁を配置することを含むことができ、前記隔壁は、サイドポートとカテーテルハブ本体の遠位端での開口との間の流体フローを許容し、カテーテルハブ本体の遠位端とカテーテルハブ本体の近位端との間の流体フローを防止する。
方法はまた、サイドポートから延びる可撓性チュービングを湾曲するように構成されたチュービング管理システムを装着することを含むことができ、チュービング管理システムは、カテーテルハブと接続され、そこで可撓性チュービングを受けてU字状湾曲を形成するクランプを備える。
方法はさらに、開口での隔壁を経由して、およびカテーテルチューブを経由して、カテーテルハブ本体の近位端でニードルを突出させることを含むことができ、ニードルのニードル先端が、使用準備完了位置においてカテーテルチューブの遠位端の遠位側に延びて、前記ニードルは、ニードルハブに装着された近位端を有する。
本開示のさらに他の態様は、カテーテルチューブを持つカテーテルハブと、ニードルハブに装着されたニードルと、カテーテルハブの内部空洞に設置された隔壁と、カテーテルハブから延びる可撓性チュービングを湾曲させるように構成されたチュービング管理システムとを備えたカテーテル装置を使用する方法を含み、チュービング管理システムは、カテーテルハブに接続され、そこに可撓性チュービングを受けるクランプを備え、前記方法は、ニードルおよびニードルハブをカテーテルハブ、隔壁およびカテーテルチューブから除去することと、クランプに係合された可撓性チュービングを備えたU字状湾曲を形成することとを含む。
方法はさらに、雄医療器具をカテーテルハブのポートから延びる可撓性チュービングの中に配置することを含むことができる。
方法はさらに、流体を雄医療器具から患者に注入し、または流体を患者から雄医療器具に取り出すことを含むことができる。隔壁は、ポートとカテーテルハブ本体の遠位端での開口との間の流体フローを許容できるが、カテーテルハブ本体の遠位端とカテーテルハブ本体の近位端との間の流体フローを防止する。
カテーテル装置またはアセンブリ、例えば、オーバー・ザ・ニードル・アセンブリ(套管針)またはIVカテーテルアセンブリは、ニードルアセンブリと、カテーテルハブ本体およびカテーテルハブ本体から延びるサイドポートを有するカテーテルハブを備えたカテーテルハブユニットと、カテーテルハブ本体から遠位側に延びるカテーテルチューブと、カテーテルハブに接続され、可撓性チュービングの端部でのコネクタと、カテーテルハブ本体の内部空洞に設置された隔壁と、可撓性チュービングを管理するためのチュービング管理システムとを備えることができる。
カテーテル装置は、ニードルアセンブリと、カテーテルハブ本体およびカテーテルハブ本体から延びるサイドポートを有するカテーテルハブを備えたカテーテルハブユニットと、カテーテルハブ本体から遠位側に延びるカテーテルチューブと、カテーテルハブに接続され、可撓性チュービングに接続されたコネクタと、カテーテルハブ本体の内部空洞に設置され、異なるチュービング管理システムを有する隔壁とを備えることができる。
使用準備完了位置におけるニードルアセンブリが、ニードルハブと、ニードルハブのノーズ(nose)セクションから遠位側に突出し、カテーテルハブのカテーテルハブ本体の近位端、隔壁を通って、カテーテルハブ本体およびカテーテルチューブの中を通るニードル先端を有するニードルとを備え、ニードル先端は、患者の血管系にアクセスするためにカテーテルチューブの遠位端から延びる。
準備完了位置は、カテーテルチューブの遠位端から延びるニードル先端を有することができる。
ニードルハブは、円筒形状、矩形状または、ユーザがニードルハブを把持するのを支援できる任意の形状断面を有することができる。表面構造、例えば、フィンおよびバンプなどが、把持をさらに支援するために追加してもよい。ニードルハブは、丸み付けエッジを備えた矩形断面を有することができる。ニードルハブは、フラッシュバックチャンバおよび、成功した静脈穿刺の後に血液がニードルおよびフラッシュバックチャンバの中に流れるとき、空気またはガスが脱出できる通気口で覆われた近位開口を含むことができる。通気口は、通気口プラグまたは血液ストッパの一部にできる。
ニードルは、ノッチ付きまたはノッチなし、任意の許容できるゲージおよび任意の許容できる長さとすることができる。
ニードル先端近くに開口を有するノッチ付きニードルでは、カテーテルチューブのニードル先端および遠位端が血管系に入り、血液がニードル管腔に入り、ニードルのノッチ付き開口を出て、カテーテルチューブとニードルとの間の環状空間に入り、カテーテルハブに入る場合、成功した静脈穿刺の指示が生ずることができる。
ノッチなしニードルでは、血液はニードルの管腔を通って入ることができ、ニードルハブのフラッシュバックチャンバに入ることができる。血液はまた、ニードルハブの近位開口に接続された血液ストッパの中に引き出すことができる。いったん成功した静脈穿刺が生ずると、ニードルアセンブリは、カテーテルハブから取り外して除去できる。
ニードルアセンブリはさらに、ニードルハブがカテーテルハブから遠くへ使用準備完了位置から格納位置に近位側に引き出された場合、ニードルの先端を遮蔽し保護し覆いまたは守るためのニードルシールドを備えることができる。
ニードルシールドは、フランジと、フランジから近位側に延びる中空近位部分と、フランジから遠位側に延びる中空遠位部分とを備えることができる。ニードルシールドの遠位部分は、カテーテルハブ本体の内部空洞の中に延びるように構成でき、フランジは、使用準備完了位置においてカテーテルハブ本体の近位端エッジに対して当接している。
ニードルシールドの近位部分は、中空本体の縦軸に沿って軸方向に延びるスロットを有する中空本体とすることができる。例えば、近位部分のスロットは、フランジから近位部分の近位端エッジに延びることができる。
遠位部分は、中空本体に沿って軸方向に延びるギャップまたはスロットを有する中空本体とすることができる。一例において、ニードルシールドは、近位部分および遠位部分を含むことができ、それぞれ中空円筒本体および縦スロットを有し、各部分は、縦スロットに起因したC字状断面を有する。2つのスロットは、整列しまたはオフセットできる。スロットは、幅が変化でき、ある構造または特徴が個々のスロットの長さに沿ってスライドできるようなサイズおよび形状を有することができる。
フランジは、遠位部分および近位部分の直径または断面プロファイルより概して大きいエリアプロファイルを有することができる。フランジはまた、カテーテルハブ本体の近位端より大きいプロファイルを有することができ、近位端に当接し、または使用準備完了位置においてカテーテルでのカテーテルハブへの遠位部分の更なる挿入を少なくとも制限している。
フランジは、チュービング機構と係合して起動するために、装置の縦軸に対して外側に放射状に延びるフランジ延長部を有しても有さなくてもよい。幾つかの例において、フランジは、二葉クローバ、三葉クローバまたは四葉クローバの形状を有することができる。他の例において、フランジは、丸い、長円、楕円または多角形の形状とすることができる。
ニードルシールドの長さは、静脈穿刺に続くニードル格納位置において、ニードル先端が遠位部分の遠位端エッジから凹んだ位置になるように選択できる。
成功した静脈穿刺の後、ニードルハブは、ニードルハブがニードルシールドのフランジに当接しまたはフランジの近傍にある使用準備完了位置から、ニードルハブがフランジから実質的に遠くにある格納または安全位置に、近位部分のスロットに沿って軸方向にスライド可能である。 ニードルシールドに対するニードルハブのこの移動は、ニードルシャフトおよびニードル先端をニードルシールドの中に格納する効果を有する。
一例において、タブは、ニードルハブとともに形成でき、ニードルシールドの近位部分のスロットの内側でスライドして、ニードルハブを使用準備完了位置から格納位置に案内する。例えば、タブは、ニードルハブの細長いニードルハブシリンダを外側側板(shroud)に接続するように組み込むことができる。幾つかの例において、2つ以上の整列したタブを設けることができ、これらはまたフィンとも称される。こうしてスロットは、タブを閉じ込めて、ニードルシールドに対するニードルハブの回転移動を制限できる。
スロットは、近位部分の近位端に固定されたキャップによって封鎖でき、ニードルハブのタブがスロットから近位側に変位するのを防止している。キャップはまた、他の表面構造を組み込んで、例えば、チュービング及び/又はコネクタを一時的に固定するなど、他の機能を実施できる。
一例において、ニードルハブが使用に続いて格納位置にある場合、ニードルハブは、格納位置から移動するのを防止でき、ニードルシールドによって遮蔽または覆われたニードル先端は、ニードルを再露出し、例えば、ニードル先端をニードルシールドのカバーから移動させる。
例において、ニードル先端の再露出を防止する制限機構は、ニードルシールドの近位部分の端部近くに設置されたタブから延びるキャッチ(catch)とすることができる。タブは、シールド本体での3つの連続スロットとともに形成でき、カンチレバースプリング部分を生成する。
例において、2つ以上の組合せのキャッチおよびタブは、ニードルシールドに組み込むことができる。キャッチは、ニードルハブを格納位置に係合でき、ニードルハブをニードルシールドに固定的に取り付ける。
一例において、ニードルハブがニードルシールドの近位部分に沿ってカテーテルハブから遠くに近位側にスライドすると、ニードルハブの側板は、キャッチを内側に徐々に押圧または偏向させて、これによりタブを元の状態から弾性的に偏向させる。
いったんニードルハブが格納位置にありニードル先端が覆われると、タブおよびキャッチは、その元の状態に弾性的に戻ることができ、ニードルハブでの戻り止め(detent)または肩部と係合し、ニードルシールドに対するニードルハブの遠位移動を制限する。
キャッチは、遠位部分でテーパ状表面を有することができ、ニードルハブがキャッチおよびタブを縦軸に向けて内側に徐々に付勢(bias)できるようにする。
キャッチはまた、キャッチの近位部分でステップ状表面を有することができ、いったんニードルハブが格納位置にあると、ニードルハブがキャッチおよびタブを内側に付勢するのを防止し、こうしてニードルハブを格納位置に捕獲する。
一例において、ニードルハブ、例えば、側板は、キャッチの上を完全に通過し、キャッチは、内部肩部、例えば、ニードルハブの側板82とともに形成された戻り止めまたは凹溝と係合し、ニードルハブを格納位置に維持する。
他の例において、キャッチは、ニードルハブでのスロットまたは開口と係合でき、ニードルハブを格納位置に維持する。
ニードルアセンブリまたは装置はさらに、成功した静脈穿刺に続くニードルハブの格納の際、ニードルシールドを使用準備完了位置においてカテーテルハブに取り外し可能に取り付けるためのスプリングクリップを備えることができる。
スプリングクリップは、隔壁の近位側に設置でき、ニードルシールドの遠位部分に取り付けできる。
スプリングクリップは、ニードルが使用準備完了位置にある場合、カテーテルハブと係合でき、ニードルが格納または安全位置にある場合、カテーテルハブから解放できる。
スプリングクリップは、アパーチャを有する壁と、壁の近位側に延びる取り付けアームとを備えることができる。
スプリングクリップは、通常の使用位置から回転してもよく、これは典型的にはシールドの遠位部分のスロットに向けて配向したアームを有し、そのためアームの自由端は、スロットを経由してカテーテルハブの内部空洞に接触できる。
例において、スプリングクリップは、近位側に面する壁面および遠位側に面する壁面を有する壁を有することができる。壁は、概して円形または丸くすることができ、ニードルが使用準備完了位置において通過して延びる円形または非円形のアパーチャを含むことができる。
1つ以上の支持部が壁から近位方向に延びることができる。支持部は、ニードルシールド、例えば、シールドの遠位部分に装着するように構成される。支持部と遠位部分との間の装着は、機械的手段によって、例えば、干渉またはスプリング荷重によって、溶接によって、スナップフィットによって、または接着剤によることができる。例えば、1つ以上の支持部が、ニードルシールドの遠位部分の内面または外面にスリーブ形成でき、堅い締まり嵌め(interference fit)を形成して、スプリングクリップを遠位部分に固定できる。
スプリングクリップの支持部および従ってスプリングクリップは、準備完了位置およびニードル格納位置または安全位置の両方において、ニードルシールドに固定的に取り付けできる。
スプリングクリップはさらに、壁から延びる肘部を有する固定アームと、アームの自由端での先端とを備えることができる。肘部は、L字状にでき、鋭角または鈍角を有することができ、使用準備完了位置においてニードルの側に接触し、これにより外側に付勢されるように構成される。
肘部でのニードルによる付勢は、アームの自由端での先端を、シールドの遠位部分のスロットを経由して突出させ、カテーテルハブの内部空洞に対して押圧し、これと取り外し可能に係合し、例えば、カテーテルハブ本体の近位ハブチャンバまで突出させる。これによりスプリングクリップは、付勢が除去されるまで、ニードルシールド(これにスプリングクリップは固定的に取り付けられる)をカテーテルハブ本体に取り付けでき、付勢が除去された時点でニードルシールドがカテーテルハブから分離できる。
幾つかの例において、先端は、カテーテルハブ本体の内部にある対応するノッチまたは戻り止めと係合するための整形した縁(lip)を有する。
例において、アームはある長さを有し、各支持部はある長さを有する。支持部はまた、壁から延びるアームと考えられ、または呼ぶことができる。
一実施形態において、アームの長さは、各支持部の長さより長い。
他の実施形態において、各支持部の長さは、アームの長さより長い。
さらに他の例において、アームは、1つの支持部より長くできるが、第2または異なる支持部より短くできる。
スプリングクリップは、開口を画定する外周を有する壁を備えることができ、前記壁は、遠位側に面する壁面および近位側に面する壁面を有し、複数のアームが近位方向に延びている。
複数のアームは、異なる長さを有することができる。スプリングクリップは、遠位側に延びるアームなしまたは遠位方向に延びるアームなしとすることができる。
他の例において、遠位部分の内部の形状を有する部分的に包囲された構造は、スプリングクリップが組み込まれ、支持部は省略される。アームは、部分的に包囲された構造のギャップまたは空間に設置でき、部分的に包囲された構造は、遠位部分に固定的に取り付けできる。
一実施形態において、スプリングクリップは、開口を有する壁と、壁の近位側に面する壁面から近位側に延びる2つ以上のアームとを備える。例において、スプリングクリップは、壁から近位方向に延びる3つ以上のアームを備えることができ、アームの少なくとも1つが、使用準備完了位置においてニードルの側と接触し、これによって付勢されるように構成され、カテーテルハブ本体の内部に対して押圧する。
付勢されたアームは、ニードルシールドのギャップを経由して突出でき、カテーテルハブ本体の内部に対して押圧する。
使用準備完了位置において、ニードルは、隔壁を経由してスプリングクリップを経由して突出し、スプリングクリップの肘部を付勢し、アームを外側に付勢して、そのためスプリングクリップの先端(アームの自由端にある)は、カテーテルハブと係合して、ニードルシールドをカテーテルハブに固定する。
カテーテル装置が、複数の近位側に延びるアームを有する壁を備えたスプリングクリップを備えることができ、スプリングクリップは、ニードルシールドに固定され、ニードルによって付勢され、使用準備完了位置においてカテーテルハブと取り外し可能な係合となる。
例において、アームの少なくとも1つは、ニードルシールドの遠位部分に固定的に取り付けられる。
例において、アームの1つは、ニードルによって付勢でき、そのため付勢されたアームの自由端がニードルシールドでのスロットを経由して突出し、カテーテルハブと取り外し可能に係合する。
使用準備完了位置において、本開示の例において、ニードルは、肘部に対して押圧し、それを外側に偏向させ、このことはスプリングクリップの自由端での先端が、カテーテルハブ本体の内部空洞での表面または係合機構と係合しまたはこれを押圧するようにする。ニードルハブおよびニードルが、成功した静脈穿刺に続いてカテーテルハブから近位側に格納される場合、ニードルは、ニードル先端が肘部の近位側に移動するまで近位側に移動し、このことはアームをニードルの付勢から自由にする。これはアームを半径方向に内側に移動させることができ、アームの自由端での先端がカテーテルハブの内面から離れることができる。この段階で、肘部は、その通常の未付勢位置または状態に内側に弾性的に戻り、これによりアームの先端をカテーテルハブ本体の内部空洞の表面から引き離す。アームの先端がカテーテルハブの内面から離れると、ニードルシールドは、カテーテルハブ本体にもはや装着せず、組合せニードルアセンブリおよびニードルシールドは、カテーテルハブから取り外されまたは分離できる。
カテーテルハブが、ハブ本体と、カテーテルハブ本体から延びるサイドポートと、カテーテルハブ本体の両側から延びる一対の翼とを備えることができ、カテーテルハブのエリアを丁度超える追加の表面積を提供し、カテーテルハブを患者に固定する。
翼は、機械的手段、例えば、スナップフィット、溶接またはファスナによってカテーテルハブ本体に装着でき、またはカテーテルハブ本体に一体的に成形してもよい。例示の実施形態において、翼は、弾性的に変形でき、一体的に形成でき、カテーテルハブ本体の底領域から半径方向に外側に延びることができる。翼は、任意の数の形状を有することができ、カテーテル装置10を使用する場合、ユーザが保持するグリップとして機能できる。
サイドポートは、カテーテルハブ本体の内部空洞と流体連通する管腔を有する。カテーテルハブ本体の近位端は、雌ルアーテーパを備えた雌ルアーコネクタを有することができ、ねじ山付雄ルアーを嵌合的に受ける外部ねじ山を含むことができる。
外部ねじ山は、ニードルシールドの遠位部分との係合のために構成できる。
サイドポートは、流体、例えば、薬剤、IV溶液または他の流体を、カテーテルハブ本体の近位端を経由するよりむしろ患者に配給するために構成でき、これはカテーテルハブの内側に設置された隔壁によって封止できる。
隔壁は、カテーテルハブ本体の遠位端と近位端との間でカテーテルハブ本体の内部空洞に位置決めでき、隔壁が閉止した場合、例えば、ニードルがそこから取り外された後、遠位ハブチャンバを近位ハブチャンバから隔離する。
隔壁は、遠位ハブチャンバと近位ハブチャンバとの間の流体フローを防止でき、流体フローを遠位ハブチャンバとサイドポートの管腔との間のエリアに収容または制限できる。
隔壁は、生体適合性エラストマー材料、例えば、シリコーン材料で製作できる。
隔壁は、カテーテルハブ本体の内部空洞の内部壁面とともにシールを形成する。一例において、隔壁は、カテーテルハブ本体の内部空洞に楔形にまたは圧入でき、これにより隔壁、例えば、隔壁の外部壁面間と、内部空洞の内部壁面との間にシールを形成する。
他の例において、隔壁は、隔壁をカテーテルハブ本体の内部空洞に組み立てる場合、1つ以上の円周突起の間で押圧し係合できる。
隔壁はまた、取り付け機構、例えば、カテーテルハブに超音波溶接された追加のホルダーまたは保持リングによって、または接着剤を使用することによって、カテーテルハブの内部空洞に取り付けできる。
隔壁は、近位端で円筒形とすることができ、そして近位端とは反対の遠位端で傾斜できる。傾斜した表面は、サイドポートの角度と一致できる。傾斜は、隔壁の遠位端エッジの近くで小さいプロファイルにテーパ状にできる。
スリットまたはスロットは、近位部分での壁から隔壁の遠位部分に傾斜した表面を経由して延びることができる。スリットは、拡大または開くことができ、ニードルが使用準備完了位置において隔壁のスリットを経由して突出できる。使用に続いて、ニードルが隔壁を出て近位側に格納される場合、スリットは、それ自体で封止または閉止して、流体がそこから流れるのを防止する。スリットは、隔壁の長さを通るラインカットから形成できる。
他の例において、隔壁は、傾斜した遠位壁と、近位壁に形成された1つ以上のスリットによって画定される1つ以上のフラップを有する近位壁を備えた中空穴とを有する。例において、3つのフラップを形成するポイントで交差する3つのスリットが、想定されるより高いまたはより低い数のスリットで利用される。スリットは、ニードルのシャフトの周りにシールを形成できる。
成功した静脈穿刺の後、ニードルは、隔壁を出て近位側に格納される。ニードルが隔壁を出てスライドすると、ニードルが退去した開口を包囲する隔壁のフラップまたは部分が、ニードルのシャフトの表面から血液を拭くことができる。ニードルは、穴および隔壁のフラップを備えた近位壁から除去された後、シールがスリットに形成され、血液が開口を通過するのを防止する。即ち、ニードルが隔壁から除去されると、隔壁は、シールを形成でき、ニードルが引き出された後、流体が遠位ハブチャンバと近位ハブチャンバとの間の隔壁を通過するのを防止する。
他の例において、隔壁は、いずれの開口、穴またはスリットを有しておらず、ちょうど硬いコアである。しかし隔壁は、弾性材料、例えば、シリコーン、ゴムまたは他のエラストマー材料で製作できるため、それは、ニードルによって穿孔できるプラグとして機能する。プラグは、ニードルの格納時にそれ自体で封止でき、これにより流体が隔壁を通過するのを防止している。
他の例において、隔壁は、流体を捕獲でき、または流体吸収材料をそこに収容できる空洞を有することができる。空洞は、隔壁の一端、例えば、近位壁の遠位に延びることができ、または隔壁の対向端の間に閉じ込めできる。空洞は、円筒形または任意の他の形状にできる。
隔壁の遠位端は、ニードルが隔壁から除去された後、遠位ハブチャンバとサイドポートの管腔との間に流体フローを円滑に案内するような形状にできる。例えば、隔壁の遠位端は面取りまたは湾曲でき、そのため案内された流体は、カテーテルチューブとサイドポートに装着された可撓性チュービングとの間でいずれかの方向に流れることができる。
一例において、隔壁が、隔壁の長さに沿って部分的に延びるスプリット(split)を有するスプリット隔壁でもよい。隔壁は、隔壁の第1端から隔壁の第2端まで2つ以上の等しいまたは等しくない部分に全体的に分割でき、これは外周を通って形成するスプリットなしのベース部分である。
スプリットを備えた第1端は、ベース部分から延びる複数の脚(leg)を有する第1端部を形成できる。脚は、等しいまたは異なるサイズ、例えば、スプリットを中心外しで設けることによって形成される異なる厚さを有することができる。
ベース部分の端壁において、スリットが設置できる。ベース部分でのスリットは、第1端でのスプリットと連通する。
隔壁の内側では、凹部が2つの脚の各々に形成され、2つの脚が互いに接触した場合、2つの凹部セクションは、隔壁内の空洞を形成する。空洞は、形状が概して円筒形にでき、スリットまたはスプリットの一部であるスリットを有する隔壁セクションによって2つの端部で境界設定される。他の例において、空洞は、形状が円筒以外のものにできる。
第1端でのスリットは、隔壁セクションの直径を完全に横断して形成できる。一例において、第2端またはベース部分でのスリットは、ベース部分の隔壁セクションの直径を完全に横断して形成されない。
使用時、隔壁の空洞は、流体を捕獲し、または、例えば、2次フラッシュバックの際、ニードルシャフトの外部の周りに流れることがある流体、例えば、血液を吸収する流体吸収材料を収容するように構成できる。
スプリット隔壁がカテーテルハブ本体の内側に配置された場合、スプリット隔壁は、カテーテルハブ本体の内部空洞の内面とともにシールを形成でき、これは、スプリット隔壁に半径方向圧縮力を供与し、ベース部分でのスリットおよび第1端でのスプリットを閉止する。
ニードルは、第2端でのスリットを備えた隔壁セクション、空洞、およびスプリットを備えた第1端の隔壁セクションを経由して突出できる。成功した静脈穿刺に続くニードルの格納の際、ニードルの外側での血液が、隔壁の2つの隔壁セクションによって拭くことができ、そして空洞に捕獲または閉じ込めできる。
例において、隔壁は、カテーテルハブ本体の内部空洞に連続的に配置された、2つの隔壁セクションまたは隔壁ピースを備えることができる。2つの隔壁ピースは、同一または互いに異なるようにでき、互いに接触または離隔できる。
一例において、各隔壁ピースは、円筒輪郭および2つの端部を有する本体を備え、各端部が凹面部分を有する。例において、凹面部分は、円錐台形状ボイド(void)、球形状ボイド、または凹部表面を形成する他の表面セクションによって形成される。隔壁ピースの2つの端部の各々での凹面部分は、同じまたは異なる深さおよび形状を有することができる。
代替の実施形態において、隔壁ピースは、一端で1つの凹面部分を有し、他端で凹面部分を有しないことができる。一例において、2つの隔壁ピースがカテーテルハブ本体の内部空洞に連続的に配置される場合、空洞が、2つの隣接する隔壁ピースの2つの隣接する凹面部分によって形成される。
例えば、隔壁ピースの外部寸法をカテーテル本体の内部寸法より僅かに大きくなるようにサイズ設定することによって、シールが2つの隔壁ピースの各々の外部とカテーテル本体の内部空洞の内部表面との間に形成でき、両者間の圧縮嵌めを生成する。
スリットが、2つの隔壁ピースの本体を通って延びることができ、隔壁を通るニードルの挿入を容易にする。ニードルの除去の際、カテーテルハブによる隔壁ピースでの内側圧縮が、スリットを自動的に閉止することができる。ニードルの外側での流体、例えば、2次フラッシュバックからの血液は、一方または両方のスリットによって拭くことができ、成功した静脈穿刺に続くニードルの格納時に空洞内に保持できる。
一実施形態において、隔壁は、2つの隔壁ピースおよび、2つの隔壁ピースの間に挟持されたスリーブを含む。各隔壁ピースは、キャップ(cap)に似せることができ、これは壁および壁から延びる円筒スカートを含むように理解される。
壁はさらに、ニードルシャフトを、サイズ一致嵌め(size-on-size fit)、緩み嵌め(loose fit)または締まり嵌め(interference fit)で収容するようなサイズおよび形状を有する開口を画定する外周を含む。
隔壁ピースの円筒スカートの内部は、隔壁ピースがカテーテルハブ本体の内部空洞の内側に連続的に配置された場合、スリーブを受け入れるようなサイズおよび形状を有することができる。例において、内部空洞にそのように配置された場合、2つのスカートは、それぞれの軸端で互いに接触する。
一実施形態において、2つのスカートは互いに接触せず、ギャップが両者の間に設けられ、これは2つの円筒スカートの間のエリアにおいてスリーブを露出させる。スリーブは、構成において円筒状にでき、穴または管腔を含むことができ、類似の材料または隔壁ピースとは異なる材料で形成できる。例えば、スリーブは、親水性または液体吸収性を有する材料で形成できる。
スリーブの穴はまた、凝固剤を設けてもよい。成功した静脈穿刺に続いて、ニードルは、隔壁から格納できる。格納ステップの際、ニードルの外部上の血液は、2つの壁にある1つまたは両方の開口によって拭くことができ、スリーブの穴の内側に捕獲または保持できる。
一例において、隔壁がカテーテルハブ本体の内部空洞の内側に位置決めできる。隔壁は、マルチピース隔壁構造を具体化できる。隔壁は、2つの同一の隔壁本体を含むことができる。各隔壁本体は、隔壁収容エレメントおよび、隔壁収容エレメントの内部空洞に受けられる隔壁封止エレメントを含むことができる。ともに、組合せの隔壁収容エレメントおよび隔壁封止エレメントは、隔壁本体を形成できる。
隔壁収容エレメントが、対応する形状を有する隔壁封止エレメントを受けるためのテーパ状内面を含むことができる。例において、内面は、砂時計形状のチャンバを具体化する。チャンバでのテーパは、サイズ一致嵌めと類似した、隔壁封止エレメントとの堅い嵌め合いを形成でき、これは、隔壁封止エレメントと隔壁収容エレメントとの間の相対運動、例えば、並進運動を低減するのに役立つ。
隔壁封止エレメントは、第1および第2フランジまたは肩部を含むことができ、隔壁収容エレメントは、フランジまたは肩部を受けるためのチャンバに形成された第1および第2切欠き(undercut)を含むことができる。
隔壁収容エレメントは、カテーテルハブ本体の内部空洞に圧入するための外部環状フランジまたは他の突起を含むことができる。隔壁収容エレメントとカテーテルハブ本体との間の配置は、両者間の並進運動を低減するのに役立つ。
2つの隔壁本体は、背中合わせ(back to back)で配置でき、これらがカテーテルハブ本体の内側にある端部で互いに接触する。幾つかの例において、両者は、締まり嵌め、超音波溶接、エポキシまたは接着剤、ねじ山、及び/又はいずれか適切な結合機構によるカテーテルハブ本体への挿入の前または後で、共に結合できる。隔壁収容エレメントは、溶接ビードを組込むことができ、2つの隔壁収容エレメントは、カテーテルハブ本体への挿入の前に、端部合わせ(end-to-end)でともに溶接できる。
各隔壁封止エレメントは、閉止端部とは反対の開放端部から内側に延びる空洞を含むことができ、2つの隔壁本体がカテーテルハブ本体に組み込まれた場合、各隔壁本体からの隔壁封止エレメントの2つの開放端部は、互いに当接するように対面または整列できる。このようにして2つの空洞は、隔壁封止エレメントの2つの閉止端部間の包囲された隔壁空洞を形成できる。
経路、例えば、スリットまたは開口は、各隔壁本体の隔壁封止エレメントを通って延びることができる。隔壁の遠位端が面取りまたは湾曲でき、そのためカテーテルチューブと可撓性チュービングとの間のいずれかの方向で案内される流体フローは、比較的より円滑にできる。
カテーテルチューブが、カテーテルハブ本体の遠位端から遠位側に延びることができる。カテーテルチューブの近位端が、ブッシング(bushing)によってカテーテルハブの遠位端に装着できる。ニードルは、カテーテルチューブを通って突出でき、ニードル先端は、使用準備完了位置においてカテーテルチューブの遠位端から外へ延びることができる。
カテーテルチューブの遠位端は、内側にテーパ状にでき、またはカテーテルチューブの残りより小さい内径を有することができ、ニードルシャフトの外径より小さく、遠位端とニードルのシャフトとの間のシールを形成する。
成功した静脈穿刺の後、ニードルがカテーテルチューブから近位側に格納されると、血液がニードルの外側の周りのカテーテルチューブを通って遠位ハブチャンバの中に流れることができ、これはサイドポートの管腔を通って可撓性チュービングと流体連通している。
例において、可撓性チュービングは、サイドポートに接続されたその端部の1つを有する。可撓性チュービングの他端は、コネクタと接続でき、患者とコネクタとの間で流体を配給しまたは引き出すことができる。典型的には、可撓性チュービングが長いほど、コネクタを位置決めして配向し、偶然の引き出し(pullout)を防止する際の自由度が大きい。
可撓性チュービングは、従来のチュービングセクションとすることができ、またはキンク耐性のチュービングとすることができ、可撓性チュービングを通る流体フローを制限するのを回避し、ユーザまたは施術者に、可撓性チュービングを種々の方法で経路設定し、例えば、チュービングを湾曲または操作し、使用時に患者における任意の数の場所でコネクタの配置を調整するためのより多くの自由度を与える。例において、可撓性チュービングは、非円形チュービング穴を有することによってキンク耐性にできる。
例において、非円形チュービング穴は、三角形状断面を有することができる。三角穴の3つの角の頂点は、先鋭化または丸み付け(radiused)できる。他の例において、非円形チュービング穴は、多角形、例えば、五角形または七角形を有することができる。
非円形チュービング穴は、可撓性チュービングをキンク発生なしで鋭く湾曲させることができる。可撓性チュービングはまた、非円形チュービング穴を備えまたは備えないで非円形外周を有することによって、キンク耐性にできる。例において、チュービングは、従来の円形穴で代わりに実用化できる非円形三角チュービング穴を備えたカム形状または涙滴形状である。本例において、第1場所でのチュービング材料体積は、外側輪郭に沿ってより小さい曲率半径を有し、第2場所でのチュービングセクションより大きい材料体積を有し、これは、外側輪郭に沿ってより大きい曲率半径を有する。
一例において、チュービング第1場所でのより大きい材料体積は、通常の丸いチュービング外側輪郭の上に追加できる。
外力がキンク耐性チュービングに印加でき、可撓性チュービングを湾曲して、Jループ湾曲を形成し、またはキンク耐性チュービングを種々の他の方法で湾曲し、チュービングキンク発生に起因した流体フローを完全に阻止する最小リスクで使用のためのコネクタを位置決めする。可撓性チュービングに印加される外力が除去された後、可撓性チュービングはその元の形状に回復でき、またはその元の形状の大部分に少なくとも復元できる。
コネクタは、可撓性チュービングに接続された遠位端および、IVコネクタまたは他の流体接続装置、例えば、カテーテルハブ本体を経由した流体配給のため、例えば、薬剤、IV溶液、または他の流体の配給のためのシリンジ先端またはIVアダプタを受けるように構成された近位端を有することができる。
一例において、コネクタの近位端は、ねじ山付き雌ルアーを形成する任意の外部ねじ山を備えた雌ルアーコネクタとすることができる。雌ルアーコネクタは、雄ルアーコネクタ、例えば、IVライン、ルアーアクセスコネクタ、シリンジ先端、通気口プラグ、他の既知のコネクタまたは将来開発されるIV装置を嵌合的に受けるように構成される。
これらのコンポーネントの各々は、現在または将来の規格下での雌および雄ルアー接続のための国際標準化機構(ISO)規格の少なくともいくつかに適合するサイズおよび形状を有することができる。
チュービング管理システムは、後述するように、可撓性チュービングをライン接続のために予め定めたまたは所望の位置に経路設定し、ライン接続のために使用できる可撓性チュービングの長さを最大化し、チューブキンクを最小化し、及び/又はJループ湾曲を提供して偶然の引き出しを防止するように構成できる。
第1の例示のチュービング管理システムは、カテーテルハブに接続でき、例えば、カテーテルハブ本体とともに形成できまたはこれに装着でき、クランプを備える。他の例において、チュービング管理システムは、一体構造またはカテーテルハブに固定的に装着されたものとしてモールド成形(molded)できる。可撓性チュービングは、クランプに受けられ、クランプによってカテーテルハブ本体に保持される。一例において、クランプは、可撓性チューブおよび可撓性チューブを保持するための空洞を受けるサイズおよび形状を有する幅を備えた開口を有するC字状クランプとすることができる。
空洞は、可撓性チューブの最小幅より小さくでき、そのため可撓性チューブは、開口を通じてクランプの空洞の中に押し込まれて空洞内で保持される場合、圧迫できる。クランプの開口の幅は、可撓性チュービングの最小幅と同じまたはより小さくてもよく、可撓性チュービングがクランプに固定された後、可撓性チュービングが空洞から滑り出るのを防止する。例えば、もし可撓性チュービングが非円形外周を有する場合、可撓性チュービングの最小幅は、開口の幅より大きくすることができ、可撓性チュービングが開口を通って空洞から変位するのを防止できる。
幾つかの例において、クランプの開口は、可撓性チュービングが開口から滑り出るのを制限するための縁(lip)を有してもよいが、可撓性チュービングとクランプの内部壁面との間の相対スライド運動が可能である。
ニードルアセンブリのシールド上のノッチが、クランプから離れた可撓性チュービングの部分を、例えば、使用準備完了位置においてコネクタの近くで取り外し可能に保持するために利用できる。ノッチは、ニードルシールドの近位端に装着されたキャップ(cap)に設置できる。
キャップは、そこに形成されたノッチおよび、遠位端から外へ延びてスロットにおいてシールドと摩擦的に係合する矩形突起を備えた円筒形状の本体を有することができる。必要に応じて、戻り止め(detent)、接着剤または他の装着手段が、キャップをシールドに装着するために組み込まれてもよい。
他の例において、ノッチまたは他の保持構造、例えば、クランプが、シールドとともに直接に組み込み可能であり、例えば、シールドとともにコモールド(co-molded)、オーバーモールド(over-molded)または一体的に形成される。コネクタに隣接するチュービングセクション、コネクタまたは両方が、カテーテル装置が患者に挿入されて患者の血管系にアクセスする際に、コネクタの重量を支持するためにノッチによって支持できる。ノッチはまた、カテーテル装置がブリスターパックまたは他の包装材料の内側にきちんと包装される場合、コネクタを有効に支持できる。ノッチはまた、コネクタおよび可撓性チュービングが患者での使用時にユーザを邪魔または妨害しないようにする。
幾つかの例において、チュービング管理システムは、ベースおよび、ヒンジによってベースに接続されたデフレクタアームを備えるチューブデフレクタを備えることができる。クランプは、チューブデフレクタに設置でき、またはその一部でもよい。
幾つかの例において、チューブデフレクタは、カテーテルハブと一体化され、ベースは省略される。ベースは、カテーテルハブ本体のサイドポートに接続するため、例えば、サイドポートの上に位置決めし、孔の内側にサイドポートを受けるためのカラー(collar)を備えることができる。
チューブデフレクタのデフレクタアームは、使用準備完了位置から、デフレクタアームがベースから遠くに揺動するように示される開放位置にヒンジの周りに回転可能にできる。使用準備完了位置において、可撓性チュービングは、サイドポートに固定でき、クランプを通って延びてクランプによって保持できる。
可撓性チュービングは、サイドポートから近位方向に延長でき、コネクタに接続できる。この位置において、可撓性チュービングの長さは、一例において、サイドポートからノッチに延びるのに充分な長さにすべきである。
成功した静脈穿刺の後、チューブデフレクタのデフレクタアームは、例えば、コネクタを把持してコネクタを移動することによって、ヒンジの周りにベースに関して旋回可能であり、そのため可撓性チュービングは、デフレクタアームを回転させる。ユーザはまた、デフレクタアームを直接把持して、デフレクタアームをヒンジの周りに回転できる。
幾つかの例において、デフレクタアームは、ニードルアセンブリの近位運動によって自動的に回転する。デフレクタアームの運動は、デフレクタアームが使用準備完了位置から図示の開放位置に旋回すると、可撓性チュービングに湾曲を形成させることができる。この位置において、JループまたはU字状湾曲が形成される。
デフレクタアームの回転の際、可撓性チュービングは、クランプの内部空洞の内側でスライド可能であり、一方、クランプは、付勢して、可撓性チュービングを湾曲し、U字状湾曲またはJループを形成する。
クランプは、可撓性チュービングを包囲し、緩く保持し、または把持できる。クランプおよび可撓性チュービングは、互いに自由にスライドでき、あるいは、チューブデフレクタのデフレクタアームが使用準備完了位置から開放位置に回転し、可撓性チュービングに対して移動する際、ある抵抗が存在できる。
一例において、クランプの内部空洞は、可撓性チュービングより僅かに大きくでき、そのため可撓性チュービングは、クランプに対して自由にスライド可能である。
他の例において、クランプの内部空洞は、可撓性チュービングに実質的に等しくでき、クランプの内部空洞内でスライドする場合、ある抵抗を可撓性チュービングに提供できる。
さらに他の例において、内部空洞は、可撓性チュービングの外径より僅かに小さくでき、可撓性チュービングに対してクランプ力を生成できる。例えば、クランプは、可撓性チュービングの外径またはサイズより大きい内径を有することができる。
他の例において、クランプは、可撓性チュービングの外径またはサイズより小さいかまたはこれと等しい内径を有することができ、クランプは、可撓性チュービングに弾性クランプ力を提供する。しかしながら、この例では、クランプは、拡大するのに充分な可撓性にすべきであり、可撓性チュービングはクランプ内でスライド可能である。
2つの開放端部間で測定されるクランプの長さはまた、旋回するデフレクタアームの抵抗に影響を与えることができ、その理由は、比較的長い長さは、より大きな摩擦表面積をもたらすことができ、及び/又は、可撓性チュービングがクランプ内で湾曲するのを防止できるためである。2つの開放端部間で測定されるクランプの比較的より短い長さが、比較的長いクランプより少ない抵抗を提供できる。
クランプの開口は、クランプ内のチューブの設置の相対的な容易さまたは複雑さを制御するように選択できる。
例えば、比較的大きい開口が、可撓性チュービングを、カテーテル装置の使用前の組立ての際にクランプの内部空洞内で自由にスライド可能にし、一方、比較的小さい開口が、可撓性チュービングを、少なくとも部分的に偏向または圧縮するのを要求し、内部空洞への挿入を可能にする。
開口はまた、クランプが弾性的に拡大するのを許容でき、クランプがサイドポートの周りに旋回する際、可撓性チュービングを調整できる。例えば、クランプは、比較的薄くでき、及び/又は可撓性材料で製作でき、偏向した場合、クランプは、屈曲を可能にするようにする。チューブデフレクタのデフレクタアームが開放位置に向けて回転する場合、可撓性チュービングは、クランプに沿ってスライドでき、丸み湾曲、例えば、U字状湾曲またはJループ湾曲を形成できる。
チューブデフレクタのデフレクタアームはさらに、フランジを備えることができる。クランプのC字状本体は、フランジの片側または両側に沿ってフランジから延長できる。C字状本体は、フランジが使用準備完了位置にある場合、フランジの近位側に面する表面から外へのみ近位方向に延びている。一般に、クランプは、整列でき、クランプの軸が旋回の軸に対して直交して、旋回またはヒンジの周りの回転への抵抗を最小化している。
バンパーが、チューブデフレクタのデフレクタアームのフランジから、閉止または使用準備完了位置においてベースに向いた方向に延長できる。バンパーは、さらに後述するように、フランジの表面とニードルシールド上のフランジ延長部との間のギャップを増加または減少するようなサイズを有することができる。
フランジおよびバンパーは、ユーザがデフレクタアームを把持し、デフレクタアームを使用準備完了位置から開放位置に旋回させるための把持エリアを提示できる。
代替として、ニードルアセンブリ上の構造が、フランジ、バンパー、または両方に当接および押圧でき、デフレクタアームを開放位置に受動的に移動できる。
シールド上のシールドフランジのシールド延長部は、カテーテルアセンブリまたは装置の縦軸に対して半径方向にフランジ及び/又はバンパーと重なることができる。換言すると、フランジ、バンパー、または両方は、ニードルシールドのシールド延長部の経路に沿って立つ。例えば、ニードルアセンブリが、成功した静脈穿刺に続いてカテーテルハブから格納される場合、シールド延長部は、バンパーに対して近位方向に押圧でき、これは、デフレクタアームを、使用準備完了位置から、一体(living)ヒンジにできるヒンジの閾値ポイントを通過して旋回させる。
この閾値ポイントは、ヒンジの応力/歪みがヒンジにその位置を変化させ、その回転を回転位置に持続するポイントによって画定できる。閾値旋回ポイントは、充分な力が特定の距離を過ぎてデフレクタアームの旋回を物理的に開始するまで、デフレクタアームが開放位置に時期尚早にまたは非意図的に旋回するのを防止できる。
例において、ニードルおよびニードルハブが、使用に続いてカテーテルハブから近位側に遠くへ格納されると、前述したように、スプリングクリップがカテーテルハブから外れた後、シールドフランジは、カテーテルハブから遠くに近位側に移動するようになる。シールドフランジが近位側に移動すると、シールド延長部は、フランジ及び/又はバンパーに対して押圧し、デフレクタアームは、旋回を開始するようになる。ニードルアセンブリが近位方向に引かれ続けると、シールド延長部は、チューブデフレクタのデフレクタアームを押圧し続けて、一方、クランプおよび可撓性チュービングは互いにスライドし、可撓性チュービングを湾曲させて、J字状ループを形成する。
例において、いったん旋回ポイント閾値に到達すると、チューブデフレクタは、開放位置に完全に自動的に揺動する。即ち、デフレクタアームは、追加の外力なしで開放位置に揺動でき、従って、デフレクタアームは、追加の外力なしで受動的に開放できる。
例において、デフレクタアームのヒンジは、いったん旋回閾値に到達すると、クランプと可撓性チュービングとの間の抵抗、そして可撓性チュービングを湾曲するのに必要な力に打ち勝つことができ、デフレクタアームを開放位置に揺動する。例において、受動チュービング管理システムは、チュービングを自動的に配向でき、成功した静脈穿刺に続いてカテーテルハブからニードルハブの格納時に、可撓性チュービングにJループを形成する。
ニードルアセンブリでの構造が、成功した静脈穿刺に続いてニードルアセンブリの通常の格納の際、デフレクタアームの旋回を開始できる。いったんデフレクタアームが、ヒンジの旋回閾値を超えた特定の量を旋回すると、ヒンジでの応力/歪みが、残りの回転運動を自動的に旋回でき、Jループを可撓性チュービングに形成し、可撓性チュービングにその配向を変化させる。
ニードルアセンブリは、カテーテルハブから完全に取り外し可能であり、チューブデフレクタは、例えば、手によって閉止または使用準備完了位置に強制的に戻るまで開放位置に回転する。コネクタを備えた可撓性チュービングの端部をカテーテルチューブの挿入方向と同じ配向に配向することによって、可撓性チュービングのJループ湾曲が、カテーテルハブからの可撓性チュービングの、または患者からのカテーテルチューブの偶然の引き出し(pullout)の確率を低減できる。
一例において、カテーテル装置が、シールドフランジまたはシールド延長部を有していないニードルシールドを備える。こうしてニードルアセンブリの格納時に、チュービング管理システムでのデフレクタアームは、ニードルアセンブリによって自動的に回転せず、可撓性チュービングにJループを形成する。本来、ニードルアセンブリを近位方向に単に格納するのとは別個の外力が、デフレクタアームを旋回させるのに必要になる。
例において、外力は、デフレクタアームに印加されて、アームをヒンジの周りに回転させるデジタル圧力または力である。代替として、ユーザは、コネクタ、チューブまたは両方を把持して、デフレクタアームを回転できる。
チュービング管理システムは、ニードルハブおよびニードルを近位方向に除去し、ニードルハブおよびニードルがカテーテルハブから引き出される前、その間またはその後に、チューブデフレクタのデフレクタアームを閉止または使用準備完了位置から開放位置に手動で揺動するために、ニードルアセンブリの保持力以外の別個の力を必要とする能動システムにできる。
例において、チューブデフレクタのデフレクタアームが、フランジまたはバンパーに対してユーザによって引かれまたは押されると、可撓性チュービングは、デフレクタアームのクランプに対してスライドし、湾曲を開始する。いったんヒンジの旋回ポイント閾値に到達すると、チューブデフレクタのデフレクタアームは開放位置に揺動する。
ニードルおよびニードルハブは、チューブデフレクタが開放位置にある前、その間またはその後に、カテーテルハブから完全に取り外し可能である。チューブデフレクタは、デフレクタアームが閉止位置に強制的に戻されるまで、開放位置に留まることができる。ニードルアセンブリがシールド延長部を有するか否かに関わらず、デフレクタアームは、カテーテルハブからのニードルアセンブリの引き出しの前、その間またはその後に、使用準備完了位置から閾値ポイントを通って開放位置に手動または受動的に旋回できる。
チュービング管理システムは、サイドポートの開放端に装着するように構成されたベースを備えることができる。ベースは、カラー(collar)を通って延びる孔を画定する壁構造を有するカラーを備えることができる。サイドポートの開放端は、締まり嵌めによってカラーの孔の内側に圧入でき、または機械的スナップフィット、接着剤、超音波溶接または他の装着手段によって装着できる。
カラーは、近位端で面取り(chamfer)を有することができ、これは、カラーの対向端面に対してある角度を有することができ、面取りの表面は、カテーテルハブ本体の近位端に対して実質的に同一平面上である。続いてこれは、ニードルシールドのフランジが、カテーテルハブ本体の近位端に対して同一平面で位置することが可能になる。
代替の実施形態において、カテーテル装置は、ニードルアセンブリと、カテーテルハブ本体およびカテーテルハブ本体から延びるサイドポートを有するカテーテルハブと、カテーテルハブ本体から遠位側に延びるカテーテルチューブと、コネクタと、コネクタとカテーテルハブとの間に接続された可撓性チュービングと、他で議論した他の実施形態に類似したカテーテルハブ本体の内部空洞に設置された隔壁(septum)と、さらに後述するように、可撓性チュービングを管理するためのチュービング管理システムとを備える、オーバー・ザ・ニードル・カテーテル(套管針)アセンブリまたはIVカテーテルアセンブリとすることができる。
チュービング管理システムは、サイドポートの場所とは反対のカテーテルハブ本体の側にチュービングスロットを備えることができる。チュービングスロットは、使用準備完了位置および開放位置の両方において可撓性チュービングの一部を固定できる。
チュービングスロットは、別個に形成し、続いてカテーテルハブ本体の側に装着でき、あるいは、例えば、モールド成形によってサイドポートの側とは反対のカテーテルハブ本体の側に形成された溝またはスロットにできる。
チュービングスロットは、可撓性チュービングを所定位置に保持するように構成でき、これによりU字状またはJループ湾曲をチュービングスロットとサイドポートの近位端との間に形成し、チュービングは、使用準備完了位置および開放位置の両方に装着される。
一例において、チュービングスロットは、可撓性チュービングのサイズより小さいサイズを有する空洞を有することができ、可撓性チュービングを軽い締まり嵌めの下で所定位置に保持する。
他の例において、チュービングスロットは、可撓性チュービングのサイズより小さい開口を有することができるが、空洞は、サイズが同じ、より小さくまたはより大きくでき、そのため可撓性チュービングは、開口を通ってチュービングスロットの空洞の中で圧迫できる。
幾つかの例において、チュービングの第1自由端が、サイドポートに装着される。そしてチュービングは、近位側カテーテルハブ本体の周りに第1U字形状を形成し、それは、チュービングスロットを通過して、カテーテルハブ本体の遠位端に向けて延びて、クランプを通って、カテーテルアセンブリの近位端に向けて戻り、第2U字状湾曲を形成し、そしてそれはコネクタで終端する。
ノッチを備えたキャップが、ニードルシールドの近位端に設けてもよく、チュービング及び/又はコネクタを支持する。クランプは、別個に形成し、続いてカテーテルハブに装着でき、あるいは、カテーテルハブの遠位部分に一体的に形成できる。
クランプは、ニードルシールドの近位端に隣接したコネクタを用いて、使用準備完了位置において可撓性チュービングを一時的に保持するように構成できる。一例において、可撓性チュービングは、クランプの内部空洞において僅かに圧縮でき、可撓性チュービングを所定位置に保持できる。
他の例において、クランプは、可撓性チュービングのサイズより少し小さい開口を有することができ、そのため可撓性チュービングは、開口を通じて圧迫でき、クランプの内部空洞の内側に固定できる。
成功した静脈穿刺の後、ニードルおよびニードルハブは、カテーテルハブから遠くへ近位側に格納できる。可撓性チュービング及び/又はチュービングに装着されたコネクタは、キャップ上のノッチから除去でき、使用した位置に移動する。
チュービングおよびコネクタは、近位位置から遠位方向に揺動可能であり、クランプから取り外され、開放位置に移動する。チュービング開放位置において、チュービングスロットは、チュービングの一部を保持し続けて、第1U字形状をチュービングに維持する。可撓性チュービングの第2端でのコネクタは、雄ルアーコネクタまたは他の嵌合コネクタに接続できる。
代替の実施形態において、ニードルシールドというよりは、カテーテルアセンブリは、ニードル先端プロテクタを組み込むことができる。ニードル先端プロテクタは、カテーテルハブの内側に位置決めでき、スプリングクリップが位置し、使用に続くニードルの格納時にカテーテルハブから分離する。
本装置、システムおよび方法のこれらおよび他の特徴および利点は、明細書、請求項および添付図面を参照してより良く理解されるようになると、よく理解されることになる。
本開示のカテーテル装置の実施形態の組立て上面図である。 図1Aのカテーテル装置の分解斜視図である。 図1Aのニードルシールドの部分組立て等角図であり、ニードルアセンブリでのノッチを示す。 カテーテル装置のニードルアセンブリのスプリングクリップと係合したニードルの等角図である。 引き出されたニードルアセンブリとともに、流体ポートに設置された可撓性チュービングなしで示す、図1のカテーテル装置の部分断面図である。 本開示のカテーテルハブで使用可能な隔壁の実施形態の等角図である。 本開示のカテーテルハブで使用可能な代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能な代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能な代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能な他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能な他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能なさらに他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能なさらに他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能なさらに他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能なさらに他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能なさらに他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能なさらに他の代替の隔壁を示す。 本開示のカテーテルハブで使用可能なさらに他の代替の隔壁を示す。 可撓性チュービングの実施形態の断面図である。 可撓性チュービングの他の実施形態の断面図である。 使用準備完了位置においてチューブデフレクタを有するチュービング管理システムの実施形態の等角図である。 開放位置に示す図6Aのチューブデフレクタの等角図である。 図1のカテーテル装置の上面図であり、ニードルアセンブリのフランジが、近位方向に格納され、そしてチューブデフレクタに接触して、チューブデフレクタを開放位置に移行させようとしている。 図7Aのカテーテル装置の上面図であり、ニードルハブが除去され、カテーテル装置のチューブデフレクタが開放位置にある。 シールドフランジおよびチュービング管理システムなしで、ニードルアセンブリを有するカテーテル装置の他の実施形態の部分上面図である。 代替のチュービング管理システムを備える本開示のカテーテル装置の他の実施形態の部分等角図である。 図9Aのカテーテル装置の分解斜視図である。 明確化のため可撓性チュービングおよびカテーテルチューブなしで示す図9Aのカテーテルハブの等角図である。 図9Aのカテーテル装置の上面図であり、ニードルハブが除去され、可撓性チュービングが再配置された開放位置で示す。
添付図面と関連して以下に記述した詳細な説明は、本アセンブリ、システムおよび方法の態様に従って提供されるカテーテル装置の現時点で好ましい実施形態の説明を意図しており、本装置、システムおよび方法が構築または利用できる形態だけを表現することは意図していない。説明は、例示した実施形態に関連して、本アセンブリ、システムおよび方法の実施形態を構築し使用するための特徴およびステップを記述する。しかしながら、同じまたは等価の機能および構成が、本開示の精神および範囲内で包囲されることをも意図した異なる実施形態によって達成できることは理解すべきである。ここで示しているように、同様な要素番号は、同様または類似の要素または特徴を示すことを意図している。
ここで図1Aおよび図1Bを参照して、本開示の態様に従って提供されるカテーテル装置またはアセンブリ10、例えば、オーバー・ザ・ニードル・カテーテル(套管針)アセンブリまたはIVカテーテルアセンブリが示され、これは、ニードルアセンブリ200と、カテーテルハブ本体124およびカテーテルハブ本体124から延びるサイドポート125を有するカテーテルハブ120を備えたカテーテルハブユニット90と、カテーテルハブ本体124から遠位側に延びるカテーテルチューブ140と、カテーテルハブ120に接続され、可撓性チュービング180の端部にあるコネクタ190と、カテーテルハブ本体124の内部空洞123(図3)に設置された隔壁150と、さらに後述するように、可撓性チュービング180を管理するためのチュービング管理システム300とを備える。
また後述するのは、図9Aに示すチュービング管理システム300を備えた他のカテーテルアセンブリ実施形態である。図9Aのカテーテル装置10は、ニードルアセンブリ200と、カテーテルハブ本体124およびカテーテルハブ本体124から延びるサイドポート125を有するカテーテルハブ120を備えたカテーテルハブユニット90と、カテーテルハブ本体124から遠位側に延びるカテーテルチューブ140と、カテーテルハブ120に接続され、可撓性チュービング180に接続されたコネクタ190と、カテーテルハブ本体124の内部空洞123に設置された隔壁150(図9B)とを備え、しかし可撓性チュービング180を管理するための、図1Aおよび図1Bの実施形態とは異なるチュービング管理システム300を有する。図1A/1Bおよび図9A/9Bのカテーテル装置の両方の実施形態は、同じニードルアセンブリ200を使用できるため、ニードルアセンブリ200を最初に議論して、図1A/1Bおよび図9A/9Bに示すカテーテル装置10の実施形態が続く。ニードルアセンブリ200は、想定される幾つかの変形を備えた両方の実施形態について構造的に同じでもよい。
図1Aおよび図1Bは、使用準備完了位置におけるニードルアセンブリ200を示し、ニードルハブ220と、ニードルハブ220のノーズ(nose)セクションから遠位側に突出し、カテーテルハブ120のカテーテルハブ本体124の近位端121、隔壁150を通って、カテーテルハブ本体124およびカテーテルチューブ140の中を通るニードル先端245を有するニードル240とを備え、ニードル先端245は、患者の血管系にアクセスするためにカテーテルチューブ140の遠位端から延びる。
ニードルハブ220は、円筒形状、矩形状または、ユーザがニードルハブ220を把持するのを支援できる任意の形状断面を有することができる。表面構造、例えば、フィンおよびバンプなどが、把持をさらに支援するために追加してもよい。例示の実施形態において、ニードルハブ220は、丸み付けエッジを備えた矩形断面を有する。ニードルハブ220はさらに、フラッシュバックチャンバ(不図示)および、成功した静脈穿刺の後に血液がニードル240およびフラッシュバックチャンバの中に流れるとき、空気またはガスが脱出できる通気口270で覆われた近位開口を含むことができる。通気口270は、通気口プラグまたは血液ストッパの一部にできる。
ニードル240は、ノッチ付きまたはノッチなし、任意の許容できるゲージおよび任意の許容できる長さとすることができる。ニードル先端245近くに開口を有するノッチ付きニードル240の場合、カテーテルチューブ140のニードル先端245および遠位端が血管系に入り、血液がニードル管腔に入り、ニードル240のノッチ付き開口を出て、カテーテルチューブとニードルとの間の環状空間に入り、カテーテルハブ 120に入る場合、成功した静脈穿刺の指示が生ずる。ノッチなしニードル240の場合、血液はニードル240の管腔を通って入り、ニードルハブ220のフラッシュバックチャンバに入る。血液はまた、ニードルハブの近位開口に接続された血液ストッパの中に引きだすことができ、米国特許出願第14/576802号(2014年12月19日出願)に開示された血液ストッパと同様である。いったん成功した静脈穿刺が生ずると、ニードルアセンブリ200は、カテーテルハブ120から取り外して除去できる。
ニードルアセンブリ200はさらに、ニードルハブ220がカテーテルハブ120から遠くへ使用準備完了位置から格納位置に近位側に引き出された場合、ニードル240のニードル先端245を遮蔽し保護し覆いまたは守るためのニードルシールド250を備えることができる。図1Bと図9Bに示すように、ニードルシールド250は、フランジ253と、フランジ253から近位側に延びる中空近位部分251と、フランジ253から遠位側に延びる中空遠位部分252とを備える。ニードルシールド250の遠位部分252は、カテーテルハブ本体124の内部空洞123(図3)の中に延びるように構成でき、フランジ253は、使用準備完了位置においてカテーテルハブ本体124の近位端エッジ121に対して当接している。ニードルシールド250の近位部分251は、中空本体の縦軸に沿って軸方向に延びるスロット255を有する中空本体とすることができる。一例において、近位部分251のスロット255は、フランジ253から近位部分251の近位端エッジに延びる。遠位部分252は、中空本体に沿って軸方向に延びるギャップまたはスロット256を有する中空本体とすることができる。こうして本ニードルシールド250は、近位部分251および遠位部分252を含むものと理解され、それぞれ中空円筒本体および縦スロットを有し、各部分は、縦スロットに起因したC字状断面を有する。2つのスロットは、整列しまたはオフセットできる。スロットは、幅が変化でき、ある構造または特徴が個々のスロットの長さに沿ってスライドできるようなサイズおよび形状を有することができる。
フランジ253は、遠位部分252および近位部分251の直径または断面プロファイルより概して大きいエリアプロファイルを有する。フランジ253はまた、カテーテルハブ本体124の近位端121より大きいプロファイルを有することができ、近位端121に当接し、または使用準備完了位置においてカテーテルでのカテーテルハブへの遠位部分252の更なる挿入を少なくとも制限している。
フランジ253は、後述するように、チュービング機構300と係合して起動するために、装置の縦軸に対して外側に放射状に延びるフランジ延長部254を有しても有さなくてもよい。幾つかの例において、フランジ253は、二葉クローバ、三葉クローバまたは四葉クローバの形状を有することができる。他の例において、フランジ253は、丸い、長円、楕円または多角形の形状とすることができる。ニードルシールド250の長さは、静脈穿刺に続くニードル格納位置において、ニードル先端245が遠位部分252の遠位端エッジから凹んだ位置になるように選択できる。
成功した静脈穿刺の後、ニードルハブ220は、ニードルハブ220がニードルシールド250のフランジ253に当接しまたはフランジ253の近傍にある使用準備完了位置から、ニードルハブ220がフランジ253から実質的に遠くにある格納または安全位置に、近位部分251のスロット255に沿って軸方向にスライド可能である。ニードルシールド250に対するニードルハブ220のこの移動は、ニードルシャフトおよびニードル先端をニードルシールド250の中に格納する効果を有する。例において、タブ255は、ニードルハブ220とともに形成でき、ニードルシールド250の近位部分251のスロット255の内側でスライドして、ニードルハブ220を使用準備完了位置から格納位置に案内する。例えば、タブ255は、ニードルハブの細長いニードルハブシリンダ80を外側側板(shroud)82に接続するように組み込むことができる。幾つかの例において、2つ以上の整列したタブ255を設けることができ、これらはまたフィンとも称される。こうしてスロット255は、タブ255を閉じ込めて、ニードルシールドに対するニードルハブ220の回転移動を制限できる。スロット255は、近位部分251の近位端に固定されたキャップ280によって封鎖でき、図1Cに示すように、ニードルハブ220のタブ255がスロット255から近位側に変位するのを防止している。キャップはまた、他の表面構造を組み込んで、例えば、チュービング180及び/又はコネクタ190を一時的に固定するなど、他の機能を実施できる。
図1Cを参照して、ニードルハブ220が使用に続いて格納位置にある場合、ニードルハブ220は、格納位置から移動するのを防止でき、ニードルシールド250によって遮蔽または覆われたニードル先端は、ニードルを再露出し、例えば、ニードル先端をニードルシールドのカバーから移動させる。例において、ニードル先端の再露出を防止する制限機構は、ニードルシールド250の近位部分251の端部近くに設置されたタブ257から延びるキャッチ(catch)258とすることができる。タブ257は、シールド本体での3つの連続スロットとともに形成でき、カンチレバースプリング部分を生成する。例において、2つ以上の組合せのキャッチおよびタブは、ニードルシールドに組み込むことができる。キャッチ258は、ニードルハブ220を格納位置に係合でき、ニードルハブ220をニードルシールド250に固定的に取り付ける。一例において、ニードルハブ220がニードルシールド250の近位部分251に沿ってカテーテルハブ120から遠くに近位側にスライドすると、ニードルハブ220の側板82は、キャッチ258を内側に徐々に押圧または偏向させて、これによりタブ257を元の状態から弾性的に偏向させる。いったんニードルハブ220が格納位置にありニードル先端245が覆われると、タブ257およびキャッチ258は、その元の状態に弾性的に戻ることができ、ニードルハブ220での戻り止め(detent)または肩部と係合し、ニードルシールド250に対するニードルハブ220の遠位移動を制限する。キャッチ258は、遠位部分でテーパ状表面306を有することができ、ニードルハブ220がキャッチ258およびタブ257を縦軸に向けて内側に徐々に付勢(bias)できるようにする。キャッチ258はまた、キャッチ258の近位部分でステップ状表面308を有することができ、いったんニードルハブ220が格納位置にあると、ニードルハブ220がキャッチ258およびタブ257を内側に付勢するのを防止し、こうしてニードルハブ220を格納位置に捕獲する。
一例において、ニードルハブ220、例えば、側板82は、キャッチ258の上を完全に通過し、キャッチ258は、内部肩部、例えば、ニードルハブ220の側板82とともに形成された戻り止めまたは凹溝と係合し、ニードルハブを格納位置に維持する。他の例において、キャッチ258は、ニードルハブ220でのスロットまたは開口(不図示)と係合でき、ニードルハブ220を格納位置に維持する。他の方法および機構がまた、ニードルハブ220がニードルシールド250に対して格納位置から遠位側に移動するのを防止するために使用でき、ここで説明する機構および構造に限定されない。
ニードルアセンブリまたは装置10はさらに、成功した静脈穿刺に続くニードルハブ220の格納の際、ニードルシールド250を使用準備完了位置においてカテーテルハブ120に取り外し可能に取り付けるためのスプリングクリップ260を備えることができる。スプリングクリップ260は、隔壁150の近位側に設置でき、ニードルシールド250の遠位部分152に取り付けできる。スプリングクリップ260は、ニードル240が使用準備完了位置にある場合、カテーテルハブ120と係合でき、ニードル240が格納または安全位置にある場合、カテーテルハブ120から解放できる。図2は、本開示のスプリングクリップ260の一実施形態を示し、これは、アパーチャ263を有する壁262と、壁262の近位側に延びる取り付けアーム265とを備える。図2に示すように、スプリングクリップは、その通常の使用位置から回転し、これは典型的にはシールド250の遠位部分252のスロット256に向けて配向したアーム265を有し、そのためアーム265の自由端は、さらに後述するように、スロット256を経由してカテーテルハブの内部空洞に接触できる。
例において、スプリングクリップ260は、近位側に面する壁面および遠位側に面する壁面を有する壁262を有する。壁262は、概して円形または丸くすることができ、ニードル240が使用準備完了位置において通過して延びる円形または非円形のアパーチャ263を含むことができる。1つ以上の支持部264が壁262から近位方向に延びることができる。支持部264は、ニードルシールド250、例えば、シールドの遠位部分252に装着するように構成される。支持部264と遠位部分252との間の装着は、機械的手段によって、例えば、干渉またはスプリング荷重によって、溶接によって、スナップフィットによって、または接着剤によることができる。例えば、1つ以上の支持部264が、ニードルシールド250の遠位部分252の内面または外面にスリーブ形成でき、堅い締まり嵌め(interference fit)を形成して、スプリングクリップ260を遠位部分252に固定できる。スプリングクリップ260の支持部264および従ってスプリングクリップ260は、準備完了位置およびニードル格納位置または安全位置の両方において、ニードルシールド250に固定的に取り付けできる。スプリングクリップ260はさらに、壁262から延びる肘部266を有する固定アーム265と、アーム265の自由端での先端267とを備えることができる。肘部266は、L字状にでき、鋭角または鈍角を有することができ、使用準備完了位置においてニードル240の側に接触し、これにより外側に付勢されるように構成される。肘部266でのニードルによる付勢は、アーム265の自由端での先端267を、シールド250の遠位部分252のスロット256を経由して突出させ、カテーテルハブの内部空洞123に対して押圧し、これと取り外し可能に係合し、例えば、カテーテルハブ本体124の近位ハブチャンバ304(図3)まで突出させる。これによりスプリングクリップ260は、付勢が除去されるまで、ニードルシールド250(これにスプリングクリップは固定的に取り付けられる)をカテーテルハブ本体124に取り付けでき、付勢が除去された時点でニードルシールドがカテーテルハブから分離できる。幾つかの例において、先端267は、カテーテルハブ本体の内部にある対応するノッチまたは戻り止めと係合するための整形した縁(lip)を有する。
例において、アーム265はある長さを有し、各支持部264はある長さを有する。支持部264はまた、壁262から延びるアームと考えられ、または呼ぶことができる。一実施形態において、アーム265の長さは、各支持部264の長さより長い。他の実施形態において、各支持部264の長さは、アーム265の長さより長い。さらに他の例において、アームは、1つの支持部より長くできるが、第2または異なる支持部より短くできる。こうして本開示は、開口263を画定する外周を有する壁262を備えたスプリングクリップに関するものと理解され、前記壁は、遠位側に面する壁面および近位側に面する壁面を有し、複数のアームが近位方向に延びている。 複数のアームは、異なる長さを有することができる。スプリングクリップ260は、遠位側に延びるアームなしまたは遠位方向に延びるアームなしとすることができる。他の例において、遠位部分252の内部の形状を有する部分的に包囲された構造は、スプリングクリップ260が組み込まれ、支持部は省略される。アーム265は、部分的に包囲された構造のギャップまたは空間に設置でき、部分的に包囲された構造は、遠位部分252に固定的に取り付けできる。図示の実施形態において、スプリングクリップ260は、開口を有する壁と、壁262の近位側に面する壁面から近位側に延びる2つ以上のアームとを備える。例において、スプリングクリップ260は、壁262から近位方向に延びる3つ以上のアームを備えることができ、アームの少なくとも1つが、使用準備完了位置においてニードルの側と接触し、これによって付勢されるように構成され、カテーテルハブ本体の内部に対して押圧する。説明したように、付勢されたアームは、ニードルシールドのギャップを経由して突出でき、カテーテルハブ本体の内部に対して押圧する。
使用準備完了位置において、ニードル240は、隔壁150を経由してスプリングクリップ260を経由して突出し、スプリングクリップの肘部266を付勢し、アームを外側に付勢して、そのためスプリングクリップの先端267(アームの自由端にある)は、カテーテルハブ120と係合して、ニードルシールド250をカテーテルハブ120に固定する。こうして本発明の態様が、複数の近位側に延びるアームを有する壁を備えたスプリングクリップを備えたカテーテル装置を含むものと理解され、スプリングクリップは、ニードルシールドに固定され、ニードルによって付勢され、使用準備完了位置においてカテーテルハブと取り外し可能な係合となる。例において、アームの少なくとも1つは、ニードルシールドの遠位部分に固定的に取り付けられる。例において、アームの1つは、ニードルによって付勢され、そのため付勢されたアームの自由端がニードルシールドでのスロットを経由して突出し、カテーテルハブと取り外し可能に係合する。使用準備完了位置において、ニードル240は、肘部266に対して押圧し、それを外側に偏向させ、このことはスプリングクリップの自由端での先端267が、カテーテルハブ本体124の内部空洞123での表面または係合機構と係合しまたはこれを押圧するようにする。ニードルハブ220およびニードル240が、成功した静脈穿刺に続いてカテーテルハブ120から近位側に格納される場合、ニードルは、ニードル先端が肘部266の近位側に移動するまで近位側に移動し、このことはアーム265をニードル240の付勢から自由にする。これはアームを半径方向に内側に移動させることができ、アーム265の自由端での先端267がカテーテルハブの内面から離れることができる。この段階で、肘部266は、その通常の未付勢位置または状態に内側に弾性的に戻り、これによりアーム265の先端267をカテーテルハブ本体の内部空洞123の表面から引き離す。アームの先端267がカテーテルハブの内面から離れると、ニードルシールド250は、カテーテルハブ本体124にもはや装着せず、組合せニードルアセンブリ200およびニードルシールド250は、カテーテルハブ120から取り外されまたは分離できる。
ここで図3を参照して、図1のカテーテルハブ120の切欠き図が示され、これは、ハブ本体124と、カテーテルハブ本体124から延びるサイドポート125と、カテーテルハブ本体124の両側から延びる一対の翼129とを備え、カテーテルハブのエリアを丁度超える追加の表面積を提供し、カテーテルハブ120を患者に固定する。翼129は、機械的手段、例えば、スナップフィット、溶接またはファスナによってカテーテルハブ本体124に装着でき、またはカテーテルハブ本体124に一体的に成形してもよい。例示の実施形態において、翼129は、弾性的に変形でき、一体的に形成され、カテーテルハブ本体124の底領域から半径方向に外側に延びる。翼129は、任意の数の形状を有することができ、カテーテル装置10を使用する場合、ユーザが保持するグリップとして機能できる。サイドポート125は、カテーテルハブ本体124の内部空洞123と流体連通する管腔128を有する。カテーテルハブ本体124の近位端121は、雌ルアーテーパを備えた雌ルアーコネクタを有することができ、ねじ山付雄ルアーを嵌合的に受ける外部ねじ山を含むことができる。外部ねじ山はまた、ニードルシールド250の遠位部分252との係合のために構成できる。サイドポート125は、流体、例えば、薬剤、IV溶液または他の流体を、カテーテルハブ本体124の近位端121を経由するよりむしろ患者に配給するために構成でき、これはカテーテルハブ120の内側に設置された隔壁150によって封止できる。隔壁150は、カテーテルハブ本体124の遠位端122と近位端121との間でカテーテルハブ本体124の内部空洞123に位置決めされ、隔壁150が閉止した場合、例えば、ニードルがそこから取り外された後、遠位ハブチャンバ302を近位ハブチャンバ304から隔離する。隔壁150は、遠位ハブチャンバ302と近位ハブチャンバ304との間の流体フローを防止でき、流体フローを遠位ハブチャンバ302とサイドポート125の管腔128との間のエリアに収容または制限できる。隔壁150は、生体適合性エラストマー材料、例えば、シリコーン材料で製作できる。隔壁150は、カテーテルハブ本体124の内部空洞123の内部壁面とともにシールを形成する。一例において、隔壁125は、カテーテルハブ本体124の内部空洞123に楔形にまたは圧入でき、これにより隔壁150、例えば、隔壁の外部壁面間と、内部空洞123の内部壁面との間にシールを形成する。他の例において、隔壁150は、隔壁150をカテーテルハブ本体124の内部空洞123に組み立てる場合、1つ以上の円周突起(不図示)の間で押圧して係合できる。隔壁150はまた、取り付け機構(不図示)、例えば、カテーテルハブ120に超音波溶接された追加のホルダーまたは保持リングによって、または接着剤を使用することによって、カテーテルハブの内部空洞123に取り付けできる。
隔壁150の設計は、図4A〜図4Mに示すように、さらに後述するように種々の形状および形態を取ることができる。しかしながら、ここで議論する隔壁150の実施形態は単なる例であり、ここで議論していない隔壁設計を含む隔壁の変形が本開示のカテーテル装置10で使用できることに留意する。
図4Aは、近位端151で円筒形とすることができ、そして近位端とは反対の遠位端152で傾斜できる隔壁150の一例を示す。傾斜した表面152は、図3に示すように、サイドポート125の角度と一致できる。傾斜は、隔壁の遠位端エッジの近くで小さいプロファイルにテーパ状にできる。スリットまたはスロット153は、近位部分151での壁から隔壁150の遠位部分152に傾斜した表面を経由して延びることができる。スリット153は、拡大または開くことができ、ニードル240が使用準備完了位置において隔壁のスリット153を経由して突出できる。使用に続いて、ニードル240が隔壁150を出て近位側に格納される場合、スリット153は、それ自体で封止または閉止して、流体がそこから流れるのを防止する。スリット153は、隔壁の長さを通るラインカットから形成できる。
他の例において、隔壁150は、図3に示すように傾斜した遠位壁と、近位壁に形成された1つ以上のスリットによって画定される1つ以上のフラップを有する近位壁を備えた中空穴とを有する。例において、3つのフラップを形成するポイントで交差する3つのスリットが、想定されるより高いまたはより低い数のスリットで利用される。スリットは、ニードル240のシャフトの周りにシールを形成できる。成功した静脈穿刺の後、ニードル240は、隔壁を出て近位側に格納される。ニードル240が隔壁を出てスライドすると、ニードルが退去した開口を包囲する隔壁150のフラップまたは部分が、ニードル240のシャフトの表面から血液を拭くことができる。ニードル240は、穴および隔壁150のフラップを備えた近位壁から除去された後、シールがスリットに形成され、血液が開口153を通過するのを防止する。即ち、ニードル240が隔壁150から除去されると、隔壁150は、シールを形成し、ニードル240が引き出された後、流体が遠位ハブチャンバ302と近位ハブチャンバ304との間の隔壁150を通過するのを防止する。
他の例において、隔壁150は、いずれの開口、穴またはスリット153を有しておらず、ちょうど硬いコアである。しかし隔壁150は、弾性材料、例えば、シリコーン、ゴムまたは他のエラストマー材料で製作できるため、それは、ニードル240によって穿孔できるプラグとして機能する。プラグは、ニードルの格納時にそれ自体で封止でき、これにより流体が隔壁150を通過するのを防止している。
他の例において、隔壁150は、流体を捕獲でき、または流体吸収材料をそこに収容できる空洞(不図示)を有することができる。空洞は、隔壁150の一端、例えば、近位壁の遠位に延びることができ、または隔壁150の対向端の間に閉じ込めできる。空洞は、円筒形または任意の他の形状にできる。
隔壁150の遠位端152は、ニードル240が隔壁から除去された後、遠位ハブチャンバ302とサイドポート125の管腔128との間に流体フローを円滑に案内するような形状にできる。例えば、隔壁150の遠位端152は面取りまたは湾曲でき、そのため案内された流体は、カテーテルチューブ140とサイドポート125に装着された可撓性チュービング180との間でいずれかの方向に流れることができる。
図4B〜図4Dは、本開示の態様に従って提供される隔壁150の他の例を示す。本隔壁150は、隔壁150の長さに沿って部分的に延びるスプリット(split)400を有するスプリット隔壁と称してもよい。図4Bと図4Cを参照して、隔壁150は、隔壁150の第1端402から隔壁150の第2端404まで2つ以上の等しいまたは等しくない部分に全体的に分割でき、これは外周を通って形成するスプリットなしのベース部分である。スプリット 400を備えた第1端402は、ベース部分404から延びる複数の脚23を有する第1端部21を形成する。脚23は、等しいまたは異なるサイズ、例えば、スプリット400を中心外しで設けることによって形成される異なる厚さを有することができる。ベース部分404の端壁において、スリット153が、図4Aのスリットと同様に設置される。ベース部分404でのスリット153は、第1端402でのスプリット400と連通する。
隔壁150の内側では、凹部406が2つの脚23の各々に形成され、2つの脚が互いに接触した場合、2つの凹部セクション406は、隔壁150内に空洞155を形成する。空洞155は、形状が概して円筒形にでき、スリットまたはスプリットの一部であるスリットを有する隔壁セクション408によって2つの端部で境界設定される。他の例において、空洞155は、形状が円筒以外のものにできる。図示のように、第1端402でのスリットは、隔壁セクション408の直径を完全に横断して形成できる。第2端またはベース部分404でのスリット153は、ベース部分の隔壁セクション408の直径を完全に横断して形成されない。使用時、図4Dを参照してさらに議論するように、隔壁150の空洞155は、流体を捕獲し、または、例えば、2次フラッシュバックの際、ニードルシャフトの外部の周りに流れることがある流体、例えば、血液を吸収する流体吸収材料を収容するように構成できる。
スプリット隔壁150が、図4Dに示すように、カテーテルハブ本体124の内側に配置された場合、これはサイドポートを有する図3のハブ本体に類似することができ、スプリット隔壁150は、カテーテルハブ本体124の内部空洞123の内面とともにシールを形成し、これは、スプリット隔壁に半径方向圧縮力を供与し、ベース部分404でのスリット152および第1端402でのスプリット400を閉止する。ニードル240は、第2端404でのスリット153を備えた隔壁セクション408、空洞155、およびスプリット400を備えた第1端402の隔壁セクション408を経由して突出するように示される。成功した静脈穿刺に続くニードル240の格納の際、ニードルの外側での血液が、隔壁の2つの隔壁セクション408によって拭くことができ、そして空洞155に捕獲または閉じ込めできる。
図4Eと図4Fは、本開示の態様に従って提供される隔壁150の他の例を示す。本例において、隔壁150は、図4Fに示すように、カテーテルハブ本体124の内部空洞123に連続的に配置された、2つの隔壁セクションまたは隔壁ピース31を備えることができ、これはサイドポートを有する図3のカテーテル本体に類似することができる。2つの隔壁ピース31は、同一または互いに異なるようにでき、互いに接触または離隔できる。一例において、各隔壁ピース31は、円筒輪郭および2つの端部412を有する本体32を備え、各端部が凹面部分33を有する。例において、凹面部分33は、円錐台形状ボイド(void)、球形状ボイド、または凹部表面を形成する他の表面セクションによって形成される。隔壁ピース31の2つの端部412の各々での凹面部分33は、同じまたは異なる深さおよび形状を有することができる。代替の実施形態において、隔壁ピース31は、一端412で1つの凹面部分33を有し、他端412で凹面部分を有しないことができる。2つの隔壁ピース31が、図4Fに示すように、カテーテルハブ本体124の内部空洞123に連続的に配置される場合、空洞155が、2つの隣接する隔壁ピース31の2つの隣接する凹面部分33によって形成される。例えば、隔壁ピースの外部寸法をカテーテル本体の内部寸法より僅かに大きくなるようにサイズ設定することによって、シールが2つの隔壁ピース31の各々の外部とカテーテル本体124の内部空洞123の内部表面との間に形成され、両者間の圧縮嵌めを生成する。スリット153が、2つの隔壁ピース31の本体32を通って延びることができ、隔壁150を通るニードルの挿入を容易にする。ニードル240の除去の際、カテーテルハブによる隔壁ピースでの内側圧縮が、スリット153を自動的に閉止するようになる。ニードル240の外側での流体、例えば、2次フラッシュバックからの血液は、一方または両方のスリット153によって拭くことができ、成功した静脈穿刺に続くニードルの格納時に空洞155内に保持できる。
図4Gと図4Hは、本開示の代替の態様に係る他の隔壁150を示す。本実施形態において、隔壁150は、2つの隔壁ピース31および、2つの隔壁ピース31の間に挟持されたスリーブ35を含む。本実施形態の各隔壁ピース31は、キャップ(cap)に似せて、これは壁416および壁416から延びる円筒スカート418を含むように理解される。壁416はさらに、ニードルシャフトを、サイズ一致嵌め(size-on-size fit)、緩み嵌め(loose fit)または締まり嵌め(interference fit)で収容するようなサイズおよび形状を有する開口を画定する外周420を含む。隔壁ピース31の円筒スカート418の内部は、隔壁ピース31がカテーテルハブ本体124の内部空洞123の内側に連続的に配置された場合、スリーブを受け入れるようなサイズおよび形状を有することができる。例において、内部空洞123にそのように配置された場合、2つのスカート418は、それぞれの軸端で互いに接触する。本実施形態において、2つのスカート418は互いに接触せず、ギャップ422が両者の間に設けられ、これは2つの円筒スカート418の間のエリアにおいてスリーブ35を露出させる。スリーブ35は、構成において円筒状にでき、穴または管腔を含むことができ、類似の材料または隔壁ピース31とは異なる材料で形成できる。例えば、スリーブ35は、親水性または液体吸収性を有する材料で形成できる。スリーブ35の穴はまた、凝固剤を設けてもよい。成功した静脈穿刺に続いて、ニードル240は、隔壁150から格納できる。格納ステップの際、ニードル240の外部上の血液は、2つの壁416にある1つまたは両方の開口によって拭くことができ、スリーブ33の穴の内側に捕獲または保持できる。
図4Mは、本開示の更なる態様に従って提供される隔壁150のさらに他の例を示し、これはカテーテルハブ本体124の内部空洞123の内側に位置決めされるように示しており、隔壁150を通って突出するニードルなしで示している。隔壁150は、マルチピース隔壁構造を具体化できる。図4Jを最初に参照して、本実施形態において、隔壁150は、2つの同一の隔壁本体40を含むことができる。各隔壁本体40は、図4Jにおいて破線で示すように、隔壁収容エレメント42および、隔壁収容エレメント42の内部空洞に受けられる隔壁封止エレメント44(図4I)を含むことができる。ともに、組合せの隔壁収容エレメント42および隔壁封止エレメント44は、隔壁本体40を形成できる。
図4Iと図4Jに加えて図4Kと図4Lを参照して、各隔壁収容エレメント42が、対応する形状を有する隔壁封止エレメント44を受けるためのテーパ状内面を含むことができる。例において、内面は、砂時計形状のチャンバ43を具体化する。チャンバ43でのテーパは、サイズ一致嵌めと類似した、隔壁封止エレメント44との堅い嵌め合いを形成でき、これは、隔壁封止エレメント44と隔壁収容エレメント42との間の相対運動、例えば、並進運動を低減するのに役立つ。隔壁封止エレメント44はさらに、第1および第2フランジまたは肩部426を含むことができ、隔壁収容エレメント42は、図4Lと図4Mに示すように、フランジまたは肩部426を受けるためのチャンバ43に形成された第1および第2切欠き(undercut)428を含むことができる。
各隔壁収容エレメント42はさらに、カテーテルハブ本体124の内部空洞に圧入するための外部環状フランジ41または他の突起を含むことができ、これは明確化のためにカテーテルチューブなしで示しており、図3のカテーテル本体124に類似可能である。隔壁収容エレメント42とカテーテルハブ本体124との間の配置は、両者間の並進運動を低減するのに役立つ。
2つの隔壁本体40は、背中合わせ(back to back)で配置でき、これらがカテーテルハブ本体124の内側にある端部で互いに接触する。幾つかの例において、両者は、締まり嵌め、超音波溶接、エポキシまたは接着剤、ねじ山、及び/又はいずれか適切な結合機構によるカテーテルハブ本体124への挿入の前または後で、共に結合できる。図示のように、隔壁収容エレメント42は、溶接ビードを組込むことができ、2つの隔壁収容エレメント42は、カテーテルハブ本体への挿入の前に、端部合わせ(end-to-end)でともに溶接できる。 各隔壁封止エレメント44は、閉止端部とは反対の開放端部から内側に延びる空洞45を含むことができ、2つの隔壁本体40がカテーテルハブ本体124に組み込まれた場合、各隔壁本体40からの隔壁封止エレメント44の2つの開放端部は、互いに当接するように対面または整列できる。このようにして図4Mに示すように、2つの空洞45は、隔壁封止エレメント44の2つの閉止端部間の包囲された隔壁空洞155を形成できる。経路153、例えば、スリットまたは開口は、各隔壁本体40の隔壁封止エレメント44を通って延びることができる。図4Aでの隔壁について上述したように、図4B〜図4Mで議論した種々の隔壁150の遠位端が面取りまたは湾曲でき、そのためカテーテルチューブ140と可撓性チュービング180との間のいずれかの方向で案内される流体フローは、比較的より円滑にできる。
図1A,図1B,図3を再び参照して、カテーテルチューブ140は、カテーテルハブ本体124の遠位端122から遠位側に延びることができる。カテーテルチューブ140の近位端が、従来のブッシング(bushing)145によってカテーテルハブ120の遠位端122に装着できる。ニードル240は、カテーテルチューブ140を通って突出し、ニードル先端245は、使用準備完了位置においてカテーテルチューブ140の遠位端から外へ延びる。カテーテルチューブ140の遠位端は、内側にテーパ状にでき、またはカテーテルチューブ140の残りより小さい内径を有することができ、ニードルシャフトの外径より小さく、遠位端とニードル240のシャフトとの間のシールを形成する。成功した静脈穿刺の後、ニードル240がカテーテルチューブ140から近位側に格納されると、血液がニードルの外側の周りのカテーテルチューブ140を通って遠位ハブチャンバ302の中に流れることができ、これはサイドポート125の管腔128を通って可撓性チュービング180と流体連通している。
図1Aに示すように、可撓性チュービング180は、サイドポート125に接続されたその端部の1つを有する。可撓性チュービング180の他端は、コネクタ190と接続でき、患者とコネクタ190との間で流体を配給しまたは引き出すことができる。典型的には、可撓性チュービング180が長いほど、コネクタ190を位置決めして配向し、偶然の引き出し(pullout)を防止する際の自由度が大きい。可撓性チュービング180は、従来のチュービングセクションとすることができ、またはキンク耐性のチュービングとすることができ、可撓性チュービングを通る流体フローを制限するのを回避し、ユーザまたは施術者に、可撓性チュービングを種々の方法で経路設定し、例えば、チュービングを湾曲または操作し、使用時に患者における任意の数の場所でコネクタ190の配置を調整するためのより多くの自由度を与える。例において、可撓性チュービング180は、非円形チュービング穴186を有することによってキンク耐性にできる。図5Aは、円形外周および非円形チュービング穴186を備えた断面でキンク耐性のチュービング180の一例を示す。図示のように、非円形チュービング穴186は、三角形状断面を有する。三角穴の3つの角の頂点は、先鋭化または図示のように丸み付け(radiused)できる。他の例において、非円形チュービング穴は、多角形、例えば、五角形または七角形を有することができる。非円形チュービング穴186は、可撓性チュービング180をキンク発生なしで鋭く湾曲させることができる。可撓性チュービング180はまた、非円形チュービング穴186を備えまたは備えないで非円形外周を有することによって、キンク耐性にできる。図5Bは、非円形外周188を有する断面においてキンク耐性のチュービング180の例を示し、これは、従来の円形穴で代わりに実用化できる非円形三角チュービング穴186を備えたカム形状または涙滴形状である。本例において、チュービング場所Aでのチュービング材料体積は、外側輪郭に沿ってより小さい曲率半径を有し、チュービング場所Bでのチュービングセクションより大きい材料体積を有し、これは、外側輪郭に沿ってより大きい曲率半径を有する。異なって観察した場合、チュービング場所Aでのより大きい材料体積は、通常の丸いチュービング外側輪郭の上に追加できる。外力がキンク耐性チュービングに印加でき、可撓性チュービング180を湾曲して、Jループ湾曲を形成し、またはキンク耐性チュービングを種々の他の方法で湾曲し、チュービングキンク発生に起因した流体フローを完全に阻止する最小リスクで使用のためのコネクタ190を位置決めする。可撓性チュービング180に印加される外力が除去された後、可撓性チュービング180はその元の形状に回復でき、またはその元の形状の大部分に少なくとも復元できる。
図1Aと図1Bを再び参照して、コネクタ190は、可撓性チュービング180に接続された遠位端192および、IVコネクタまたは他の流体接続装置、例えば、カテーテルハブ本体を経由した流体配給のため、例えば、薬剤、IV溶液、または他の流体の配給のためのシリンジ先端またはIVアダプタを受けるように構成された近位端191を有する。一例において、コネクタ190の近位端191は、ねじ山付き雌ルアーを形成する任意の外部ねじ山を備えた雌ルアーコネクタとすることができる。雌ルアーコネクタは、雄ルアーコネクタ、例えば、IVライン、ルアーアクセスコネクタ、シリンジ先端、通気口プラグ、他の既知のコネクタまたは将来開発されるIV装置を嵌合的に受けるように構成される。これらのコンポーネントの各々は、現在または将来の規格下での雌および雄ルアー接続のための国際標準化機構(ISO)規格の少なくともいくつかに適合するサイズおよび形状を有することができる。議論の目的のため、これらのコンポーネントのいずれか1つまたはこれらのコンポーネントのクラスは、雌ルアーとともに使用される雄医療器具と称してもよい。カテーテル挿入ポイントに関するライン接続のためのコネクタ190の場所および配向は、可撓性チュービング180の長さおよびチュービング管理システム300に依存する。
本開示のチュービング管理システム300は、後述するように、可撓性チュービング180をライン接続のために予め定めたまたは所望の位置に経路設定し、ライン接続のために使用できる可撓性チュービングの長さを最大化し、チューブキンクを最小化し、及び/又はJループ湾曲を提供して偶然の引き出しを防止するように構成される。チュービング管理システム300の異なる実施形態は、とりわけ図1A,図1B,図6A,図6B,図7A,図7B,図9A,図9Bに示している。第1の例示のチュービング管理システム300は、図1Aおよび図1Bの分解図でのカテーテルハブ120とともに示される。同じチュービング管理システム300は、カテーテルハブ120から離れて図6Aと図6Bに詳細に示している。チュービング管理システム300は、カテーテルハブ120に接続でき、例えば、カテーテルハブ本体124とともに形成できまたはこれに装着でき、クランプ168を備える。他の例において、チュービング管理システム300は、一体構造またはカテーテルハブ120に固定的に装着されたものとしてモールド成形(molded)できる。可撓性チュービング180は、クランプ168に受けられ、クランプ168によってカテーテルハブ本体124に保持される。一例において、クランプ168は、可撓性チューブ140および可撓性チューブ180を保持するための空洞169を受けるサイズおよび形状を有する幅を備えた開口167を有するC字状クランプとすることができる。空洞169は、可撓性チューブ180の最小幅より小さくでき、そのため可撓性チューブ180は、開口167を通じてクランプ168の空洞169の中に押し込まれて空洞169内で保持される場合、圧迫できる。クランプ168の開口167の幅は、可撓性チュービング180の最小幅と同じまたはより小さくてもよく、可撓性チュービング180がクランプ168に固定された後、可撓性チュービング180が空洞169から滑り出るのを防止する。例えば、もし可撓性チュービング180が非円形外周188を有する場合、可撓性チュービング180の最小幅は、開口167の幅より大きくすることができ、可撓性チュービング180が開口167を通って空洞169から変位するのを防止できる。幾つかの例において、クランプの開口127は、可撓性チュービングが開口から滑り出るのを制限するための縁(lip)を有してもよいが、可撓性チュービングとクランプ168の内部壁面との間の相対スライド運動が可能である。
図1Cを参照して、ニードルアセンブリ200のシールド250上のノッチ282が、クランプ168から離れた可撓性チュービング180の部分を、例えば、使用準備完了位置においてコネクタ190の近くで取り外し可能に保持するために利用できる。ノッチ282は、ニードルシールド250の近位端に装着されたキャップ(cap)280に設置できる。キャップ280は、そこに形成されたノッチ282および、遠位端から外へ延びてスロット255においてシールド250と摩擦的に係合する矩形突起432を備えた円筒形状の本体430を有することができる。必要に応じて、戻り止め(detent)、接着剤または他の装着手段が、キャップをシールド250に装着するために組み込まれてもよい。他の例において、ノッチ282または他の保持構造、例えば、クランプが、シールドとともに直接に組み込み可能であり、例えば、シールドとともにコモールド(co-molded)、オーバーモールド(over-molded)または一体的に形成される。コネクタ190に隣接するチュービングセクション、コネクタ190または両方が、カテーテル装置10が患者に挿入されて患者の血管系にアクセスする際に、コネクタ190の重量を支持するためにノッチ282によって支持できる。ノッチ282はまた、カテーテル装置10がブリスターパックまたは他の包装材料の内側にきちんと包装される場合、コネクタ190を有効に支持できる。ノッチ282はまた、コネクタ190および可撓性チュービング180が患者での使用時にユーザを邪魔または妨害しないようにする。
図1A,図1B,図6A,図6Bを参照して、チュービング管理システム300はさらに、ベース434および、ヒンジ165によってベース434に接続されたデフレクタアーム166を備えるチューブデフレクタ160を備える。クランプ168は、チューブデフレクタ160に設置でき、またはその一部でもよい。幾つかの例において、チューブデフレクタ160は、カテーテルハブと一体化され、ベースは省略される。本実施形態において、さらに後述するように、ベース434は、カテーテルハブ本体のサイドポート125に接続するため、例えば、サイドポート125の上に位置決めし、孔163の内側にサイドポート125を受けるためのカラー(collar)162を備えることができる。チューブデフレクタのデフレクタアーム166は、図6Aに示す使用準備完了位置から、デフレクタアーム166がベース434から遠くに揺動するように示す図6Bに示す開放位置にヒンジ165の周りに回転可能である。図1A,図6A,図7Aを参照して、使用準備完了位置において、可撓性チュービング180は、サイドポート125に固定され、クランプ168を通って延びてクランプ168によって保持できる。可撓性チュービング180は、サイドポート125から近位方向に延びて、前述したように、コネクタ190に接続される。この位置において、可撓性チュービング180の長さは、サイドポート125からノッチ282に延びるのに充分な長さにすべきである。
成功した静脈穿刺の後、チューブデフレクタ160のデフレクタアーム166は、例えば、コネクタ190を把持してコネクタを移動することによって、ヒンジ165の周りにベース434に関して旋回可能であり、そのため可撓性チュービング180は、デフレクタアーム166を回転させる。ユーザはまた、デフレクタアーム166を直接把持して、デフレクタアーム166をヒンジ165の周りに回転できる。幾つかの例において、デフレクタアーム166は、さらに後述するように、ニードルアセンブリの近位運動によって自動的に回転する。デフレクタアーム166の運動は、デフレクタアーム166が図6Aに示す使用準備完了位置から図6Bに示す開放位置に旋回すると、可撓性チュービング180に湾曲を形成させることができる。この位置において、図7Bに示すように、JループまたはU字状湾曲184が形成される。デフレクタアーム166の回転の際、可撓性チュービング180は、クランプ168の内部空洞169の内側でスライドし、一方、クランプ168は、付勢して、可撓性チュービング180を湾曲し、業界でより広く知られているように、U字状湾曲またはJループ184を形成する。
クランプ168は、可撓性チュービング180を包囲し、緩く保持し、または把持できる。クランプ168および可撓性チュービング180は、互いに自由にスライドでき、あるいは、チューブデフレクタ160のデフレクタアーム166が使用準備完了位置から開放位置に回転し、可撓性チュービング180に対して移動する際、ある抵抗が存在できる。一例において、クランプの内部空洞169は、可撓性チュービング180より僅かに大きくでき、そのため可撓性チュービング180は、クランプに対して自由にスライド可能である。他の例において、クランプの内部空洞169は、可撓性チュービング180に実質的に等しくでき、クランプの内部空洞169内でスライドする場合、ある抵抗を可撓性チュービング180に提供できる。さらに他の例において、内部空洞169は、可撓性チュービングの外径より僅かに小さくでき、可撓性チュービング180に対してクランプ力を生成できる。例えば、クランプ168は、可撓性チュービング180の外径またはサイズより大きい内径を有することができる。他の例において、クランプ168は、可撓性チュービング180の外径またはサイズより小さいかまたはこれと等しい内径を有することができ、クランプ168は、可撓性チュービングに弾性クランプ力を提供する。しかしながら、この例では、クランプ168は、拡大するのに充分な可撓性にすべきであり、可撓性チュービング180はクランプ168内でスライド可能である。
2つの開放端部436間で測定されるクランプ168の長さはまた、旋回するデフレクタアーム166の抵抗に影響を与えることができ、その理由は、比較的長い長さは、より大きな摩擦表面積をもたらすことができ、及び/又は、可撓性チュービング180がクランプ168内で湾曲するのを防止できるためである。2つの開放端部436間で測定されるクランプ168の比較的より短い長さが、比較的長いクランプ168より少ない抵抗を提供できる。
クランプ168の開口167は、クランプ内のチューブの設置の相対的な容易さまたは複雑さを制御するように選択できる。例えば、比較的大きい開口が、可撓性チュービング180を、カテーテル装置10の使用前の組立ての際にクランプの内部空洞169内で自由にスライド可能にし、一方、比較的小さい開口が、可撓性チュービングを、少なくとも部分的に偏向または圧縮するのを要求し、内部空洞169への挿入を可能にする。開口167はまた、クランプ168が弾性的に拡大するのを許容でき、クランプ168がサイドポート125の周りに旋回する際、可撓性チュービング180を調整できる。例えば、クランプ168は、比較的薄くでき、及び/又は可撓性材料で製作でき、偏向した場合、クランプは、屈曲を可能にするようにする。チューブデフレクタ160のデフレクタアーム166が図6Bと図7Bの開放位置に向けて回転する場合、可撓性チュービング180は、クランプ168に沿ってスライドでき、丸み湾曲、例えば、U字状湾曲またはJループ湾曲184を形成できる。
チューブデフレクタ160のデフレクタアーム166はさらに、フランジ170を備えることができる。クランプ168のC字状本体438は、フランジ170の片側または両側に沿ってフランジ170から延長できる。図示のように、C字状本体438は、フランジが図6Aの使用準備完了位置にある場合、フランジ170の近位側に面する表面から外へのみ近位方向に延びている。一般に、クランプ168は、整列でき、クランプ168の軸が旋回の軸に対して直交して、旋回またはヒンジ165の周りの回転への抵抗を最小化している。
バンパー171が、チューブデフレクタ160のデフレクタアーム166のフランジ170から、図6Aおよび図7Aの閉止または使用準備完了位置においてベース434に向いた方向に延長できる。バンパーは、さらに後述するように、フランジの表面とニードルシールド上のフランジ延長部との間のギャップを増加または減少するようなサイズを有することができる。フランジ170およびバンパー171は、ユーザがデフレクタアーム166を把持し、デフレクタアーム166を図6Aの使用準備完了位置から図6Bの開放位置に旋回させるための把持エリアを提示できる。代替として、ニードルアセンブリ上の構造が、フランジ170、バンパー171、または両方に当接および押圧でき、デフレクタアーム166を開放位置に受動的に移動できる。
図7Aを参照して、シールド250上のシールドフランジ253のシールド延長部254は、カテーテルアセンブリまたは装置10の縦軸に対して半径方向にフランジ170及び/又はバンパー171と重なることができる。換言すると、フランジ170、バンパー171、または両方は、ニードルシールドのシールド延長部254の経路に沿って立つ。その結果、ニードルアセンブリ200が、成功した静脈穿刺に続いてカテーテルハブから格納される場合、シールド延長部254は、バンパー171に対して近位方向に押圧でき、これは、デフレクタアーム166を、図7Aの使用準備完了位置から、一体(living)ヒンジにできるヒンジ165の閾値ポイントを通過して旋回させる。この閾値ポイントは、ヒンジ165の応力/歪みがヒンジにその位置を変化させ、その回転を図6Bと図7Bに示す回転位置に持続するポイントによって画定できる。閾値旋回ポイントは、充分な力が特定の距離を過ぎてデフレクタアーム166の旋回を物理的に開始するまで、デフレクタアーム166が開放位置に時期尚早にまたは非意図的に旋回するのを防止できる。
例において、ニードル240およびニードルハブ220が、使用に続いてカテーテルハブ220から近位側に遠くへ格納されると、前述したように、スプリングクリップ260がカテーテルハブ120から外れた後、シールドフランジ253は、カテーテルハブ120から遠くに近位側に移動するようになる。シールドフランジ253が近位側に移動すると、シールド延長部254は、フランジ170及び/又はバンパー171に対して押圧し、デフレクタアーム166は、旋回を開始するようになる。ニードルアセンブリ200が近位方向に引かれ続けると、シールド延長部254は、チューブデフレクタ260のデフレクタアーム266を押圧し続けて、一方、クランプ268および可撓性チュービング180は互いにスライドし、可撓性チュービングを湾曲させて、J字状ループ184を形成する。いったん旋回ポイント閾値に到達すると、チューブデフレクタ160は、開放位置に完全に自動的に揺動する。即ち、デフレクタアーム166は、追加の外力なしで開放位置に揺動でき、従って、デフレクタアーム166は、追加の外力なしで受動的に開放できる。例において、デフレクタアーム166のヒンジ165は、いったん旋回閾値に到達すると、クランプ168と可撓性チュービング180との間の抵抗、そして可撓性チュービング180を湾曲するのに必要な力に打ち勝つことができ、デフレクタアーム166を開放位置に揺動する。こうして本ニードルアセンブリは、チュービングを自動的に配向し、成功した静脈穿刺に続いてカテーテルハブからニードルハブの格納時に、可撓性チュービングにJループを形成する受動チュービング管理システム300を含むものと理解される。説明したように、本開示は、ニードルアセンブリ200での構造を利用して、成功した静脈穿刺に続いてニードルアセンブリの通常の格納の際、デフレクタアーム166の旋回を開始する。いったんデフレクタアーム166が、ヒンジ165の旋回閾値を超えた特定の量を旋回すると、ヒンジでの応力/歪みが、残りの回転運動を自動的に旋回し、前述したように、Jループを可撓性チュービングに形成し、可撓性チュービングにその配向を変化させる。
ニードルアセンブリ200は、前述したように、カテーテルハブ120から完全に取り外し可能であり、チューブデフレクタ160は、例えば、手によって閉止または使用準備完了位置に強制的に戻るまで図7Bに示す開放位置に回転する。コネクタ190を備えた可撓性チュービング180の端部をカテーテルチューブ140の挿入方向と同じ配向に配向することによって、可撓性チュービング180のJループ湾曲184が、カテーテルハブ120からの可撓性チュービング180の、または患者からのカテーテルチューブ140の偶然の引き出し(pullout)の確率を低減できる。
ここで図8を参照して、図7Aと図7Bのカテーテル装置に類似した代替のカテーテル装置10が示される。しかしながら、本実施形態において、ニードルシールド250は、図7Aに示すように、シールドフランジ253またはシールド延長部254を有していない。こうしてニードルアセンブリ120の格納時に、チュービング管理システム300でのデフレクタアーム166は、ニードルアセンブリ200によって自動的に回転せず、可撓性チュービング180にJループを形成する。本来、ニードルアセンブリを近位方向に単に格納するのとは別個の外力が、デフレクタアーム166を旋回させるのに必要になる。例において、外力は、デフレクタアーム166に印加されて、アームをヒンジの周りに回転させるデジタル圧力または力である。代替として、ユーザは、コネクタ190、チューブ180または両方を把持して、デフレクタアーム166を回転できる。本実施形態のチュービング管理システム300は、ニードルハブおよびニードルを近位方向に除去し、ニードルハブ220およびニードル240がカテーテルハブ120から引き出される前、その間またはその後に、チューブデフレクタ160のデフレクタアーム166を閉止または使用準備完了位置から開放位置に手動で揺動するために、ニードルアセンブリ200の保持力以外の別個の力を必要とする能動システムである。
図7Aと図7Bの前述した受動チュービング管理システムに類似して、チューブデフレクタ260のデフレクタアーム266が、フランジ170またはバンパー171に対してユーザによって引かれまたは押されると、可撓性チュービング180は、デフレクタアーム166のクランプ268に対してスライドし、湾曲を開始する。いったんヒンジ165の旋回ポイント閾値に到達すると、チューブデフレクタ160のデフレクタアーム166は開放位置に揺動する。ニードル240およびニードルハブ220は、チューブデフレクタ160が開放位置にある前、その間またはその後に、カテーテルハブ120から完全に取り外し可能である。チューブデフレクタ160は、デフレクタアーム166が閉止位置に強制的に戻されるまで、開放位置に留まることができる。ニードルアセンブリ200がシールド延長部254を有するか否かに関わらず、デフレクタアーム166は、カテーテルハブ120からのニードルアセンブリ200の引き出しの前、その間またはその後に、使用準備完了位置から閾値ポイントを通って開放位置に手動または受動的に旋回できる。
図1,図6A,図6Bを再び参照して、チュービング管理システム300は、サイドポート125の開放端127に装着するように構成されたベース434を備える。ベース434は、カラー(collar)162を通って延びる孔163を画定する壁構造を有するカラー162を備えることができる。サイドポート125の開放端127は、締まり嵌めによってカラー162の孔163の内側に圧入でき、または機械的スナップフィット、接着剤、超音波溶接または他の装着手段によって装着できる。カラー162は、近位端で面取り(chamfer)440を有することができ、これは、カラー162の対向端面に対してある角度を有することができ、面取り440の表面は、カテーテルハブ本体124の近位端121に対して実質的に同一平面上である。続いてこれは、図1Aに示すように、ニードルシールド250のフランジ253が、カテーテルハブ本体124の近位端121に対して同一平面で位置することが可能になる。
ここで図9A〜図11を参照して、カテーテル装置10の代替の実施形態が本開示の態様に従って示される。カテーテル装置10は、ニードルアセンブリ200と、カテーテルハブ本体124およびカテーテルハブ本体124から延びるサイドポート125を有するカテーテルハブ120と、カテーテルハブ本体124から遠位側に延びるカテーテルチューブ140と、コネクタ190と、コネクタ190とカテーテルハブ120との間に接続された可撓性チュービング180と、他で議論した他の実施形態に類似したカテーテルハブ本体124の内部空洞123に設置された隔壁(septum)150と、さらに後述するように、可撓性チュービング180を管理するためのチュービング管理システム300とを備える、オーバー・ザ・ニードル・カテーテル(套管針)アセンブリまたはIVカテーテルアセンブリとすることができる。図9A〜図11に示すカテーテル装置10の実施形態は、幾つかの例外とともに図1Aと図1Bに示すカテーテル装置に類似してもよい。
図9と図10を参照して、本実施形態のチュービング管理システム300は、サイドポート125の場所とは反対のカテーテルハブ本体124の側にチュービングスロット130を備えることができる。チュービングスロット130は、使用準備完了位置および開放位置の両方において可撓性チュービング180の一部を固定できる。チュービングスロット130は、別個に形成し、続いてカテーテルハブ本体124の側に装着でき、あるいは、例えば、モールド成形によってサイドポート125の側とは反対のカテーテルハブ本体124の側に形成された溝またはスロットにできる。チュービングスロット130は、可撓性チュービング180を所定位置に保持するように構成でき、これによりU字状またはJループ湾曲184をチュービングスロット130とサイドポート125の近位端との間に形成し、チュービングは、使用準備完了位置および開放位置の両方に装着される。一例において、チュービングスロット130は、可撓性チュービング180のサイズより小さいサイズを有する空洞131を有することができ、可撓性チュービング180を軽い締まり嵌めの下で所定位置に保持する。他の例において、チュービングスロット130は、可撓性チュービング180のサイズより小さい開口を有することができるが、空洞131は、サイズが同じ、より小さくまたはより大きくでき、そのため可撓性チュービング180は、開口を通ってチュービングスロット130の空洞131の中で圧迫できる。
図9A,図9B,図10において、チュービング180をチュービングスロット130とサイドポート125との間のポイントに保持するためのクランプ132アセンブリも示す。本実施形態において、チュービング180の第1自由端444が、サイドポート125に装着される。そしてチュービング180は、近位側カテーテルハブ本体124の周りに第1U字形状184を形成し、それは、チュービングスロット130を通過して、カテーテルハブ本体124の遠位端に向けて延びて、クランプ132を通って、カテーテルアセンブリ10の近位端に向けて戻り、第2U字状湾曲183を形成し、そしてそれはコネクタ190で終端する。ノッチ282を備えたキャップ280が、ニードルシールド250の近位端に設けてもよく、前述したように、チュービング及び/又はコネクタ190を支持する。クランプ132は、別個に形成し、続いてカテーテルハブに装着でき、あるいは、カテーテルハブ120の遠位部分に一体的に形成できる。クランプ132は、ニードルシールドの近位端に隣接したコネクタ190を用いて、使用準備完了位置において可撓性チュービング180を一時的に保持するように構成できる。一例において、可撓性チュービング180は、クランプ132の内部空洞139において僅かに圧縮でき、可撓性チュービング180を所定位置に保持できる。他の例において、クランプ132は、可撓性チュービング180のサイズより少し小さい開口137を有することができ、そのため可撓性チュービング180は、上述したように、図6Aと図6Bのクランプ168と同様にして、開口137を通じて圧迫でき、クランプ132の内部空洞139の内側に固定できる。
図11を参照して、成功した静脈穿刺の後、ニードル240およびニードルハブ220は、前述したように、カテーテルハブ120から遠くへ近位側に格納できる。可撓性チュービング180及び/又はチュービング180に装着されたコネクタ190は、キャップ280上のノッチから除去でき、使用した位置に移動する。チュービング180およびコネクタ190は、近位位置から遠位方向に揺動可能であり、クランプ132から取り外され、図11に示す開放位置に移動する。図11のチュービング開放位置において、チュービングスロット130は、チュービング180の一部を保持し続けて、第1U字形状をチュービングに維持する。可撓性チュービング180の第2端182でのコネクタ190は、雄ルアーコネクタまたは他の嵌合コネクタに接続できる。
代替の実施形態において、ニードルシールドというよりは、カテーテルアセンブリは、ニードル先端プロテクタを組み込むことができる。ニードル先端プロテクタは、カテーテルハブの内側に位置決めでき、米国特許第8647313号(この内容は参照によりここに明示的に組み込まれる)に開示されたニードル先端プロテクタと同様に、図2のスプリングクリップが位置し、使用に続くニードルの格納時にカテーテルハブから分離する。
ここで図示し説明したカテーテル装置を製造し使用する方法は、本開示の範囲内である。
カテーテル装置およびそのコンポーネントの限定した実施形態をここで具体的に説明し図示したが、多くの変更および変形が当業者にとって明白になるであろう。さらに、1つのニードル装置の実施形態について具体的に議論した特徴は、機能が互換的であることを条件として他のニードル装置の実施形態との包含のために採用できることは理解され想定される。例えば、リリースエレメントが、ニードルガードと一体化してもよい。従って、開示した装置、システムおよび方法の原理に従って構築されたニードル装置およびそのコンポーネントは、ここで具体的に説明したもの以外に具現化できることは理解すべきである。本開示は、下記請求項においても定義される。

Claims (15)

  1. カテーテルハブ本体(124)およびカテーテルハブ本体(124)から延びるサイドポート(125)を備えるカテーテルハブ(120)であって、カテーテルハブ本体(124)は、近位端(121)および遠位端(122)、内部空洞(123)、管腔(128)を有するサイドポート(125)を有する、カテーテルハブ(120)と、
    カテーテルハブ本体(124)の遠位端(122)に装着されるカテーテルチューブ(140)と、
    カテーテルハブ本体(124)の遠位端(122)と近位端(121)との間でカテーテルハブ本体(124)の内部空洞(123)に設置された隔壁(150)であって、これにより隔壁(150)の近位側にある近位ハブチャンバ(304)から隔壁(150)の遠位側にある遠位ハブチャンバ(302)を隔離し、隔壁(150)は、遠位ハブチャンバ(302)と近位ハブチャンバ(304)との間の流体フローを防止し、隔壁(150)は、遠位ハブチャンバ(302)とサイドポート(125)の管腔(128)との間の流体フローを案内する、隔壁(150)と、
    使用準備完了位置において隔壁(150)およびカテーテルチューブ(140)を通って突出するニードル(240)を備えるニードルアセンブリ(200)であって、ニードル(240)は、使用準備完了位置においてカテーテルチューブ(140)の遠位端から延びるニードル先端(245)を有し、ニードル(240)は、ニードルハブ(220)に装着された近位端を有する、ニードルアセンブリ(200)と、
    サイドポート(125)の開口(127)に接続された端部を有する可撓性チュービング(180)と、
    可撓性チュービング(180)の他端に接続されたコネクタ(190)と、
    可撓性チュービング(180)を湾曲するように構成されたチュービング管理システム(300)であって、カテーテルハブ(120)に接続され、そこで可撓性チュービング(180)を受けるクランプ(132,168)を備えるチュービング管理システム(300)と、
    を備えるカテーテル装置(10)。
  2. カテーテル装置を製造するための方法であって、
    カテーテルチューブ(140)をカテーテルハブ(120)の遠位端に装着するステップであって、前記カテーテルハブは、カテーテルハブ本体(124)と、カテーテルハブ本体(124)から延びるサイドポート(125)とを備え、カテーテルハブ本体(124)は、内部空洞(123)と、近位端(121)および遠位端(122)での開口とを備え、サイドポート(125)は、内部空洞(123)を経由してカテーテルハブ本体(124)の遠位端(122)と連通する管腔(128)を有する、ステップと、
    カテーテルハブ本体(124)の内部空洞(123)に隔壁(150)を配置するステップであって、前記隔壁(150)は、サイドポート(125)とカテーテルハブ本体(124)の遠位端(122)での開口との間の流体フローを許容し、カテーテルハブ本体(124)の遠位端(122)とカテーテルハブ本体(124)の近位端(121)との間の流体フローを防止する、ステップと、
    サイドポート(125)から延びる可撓性チュービング(180)を湾曲するように構成されたチュービング管理システム(300)を装着するステップであって、チュービング管理システム(300)は、カテーテルハブ(120)と接続され、そこで可撓性チュービング(180)を受けてU字状湾曲を形成するクランプ(132,168)を備える、ステップと、
    開口での隔壁(150)を経由して、およびカテーテルチューブ(140)を経由して、カテーテルハブ本体(124)の近位端(121)でニードル(240)を突出させるステップであって、ニードル(240)のニードル先端(245)が、使用準備完了位置においてカテーテルチューブ(140)の遠位端の遠位側に延びて、前記ニードル(240)は、ニードルハブ(220)に装着された近位端を有する、ステップと、
    を含む方法。
  3. クランプ(132,168)は、クランプ(132,168)の空洞(139,169)より小さい開口(137,167)を有するC字状クランプである請求項1または2記載のカテーテル装置(10)。
  4. チュービング管理システム(300)はさらに、可撓性チュービング(180)を使用準備完了位置に取り外し可能に保持するために、ニードルアセンブリ(200)上にノッチ(282)を備える請求項1〜3のいずれかに記載のカテーテル装置(10)。
  5. ニードルアセンブリ(200)はさらに、ニードル先端(245)をニードルシールド(250)内に格納位置に確保するように構成されたニードルシールド(250)を備える請求項1〜4のいずれかに記載のカテーテル装置(10)。
  6. ニードルシールド(250)は、フランジ(253)と、フランジ(253)の近位側に延びる近位部分(251)と、フランジ(253)の遠位側に延びる遠位部分(252)とを備える請求項5記載のカテーテル装置。
  7. 隔壁(150)は、カテーテルハブ本体(124)の内部空洞(123)とのシールを形成する請求項1〜6のいずれかに記載のカテーテル装置。
  8. チュービング管理システム(300)はさらに、使用準備完了位置から開放位置にサイドポート(125)に旋回可能に接続されたデフレクタアーム(166)を備えるチューブデフレクタ(160)を備え、デフレクタアーム(166)は、デフレクタアーム(166)が閾値旋回ポイントを超えて旋回するまで、使用準備完了位置から開放位置に旋回するのに抵抗し、デフレクタアーム(166)は、クランプ(168)を備える請求項1〜7のいずれかに記載のカテーテル装置(10)。
  9. チューブデフレクタ(160)はさらに、サイドポート(125)の開放端(127)に装着された固定サイドを備え、デフレクタアーム(166)は、ヒンジ(165)によって固定サイドに旋回可能に装着される請求項8記載のカテーテル装置(10)。
  10. 固定サイドは、機械的スナップフィット、接着剤または超音波溶接によってサイドポート(125)の開放端(127)に装着される請求項9記載のカテーテル装置(10)。
  11. 固定サイドは、カラー(162)を備え、カラー孔(163)がカラー(162)を通って画定され、ポート(125)の近位端(127)は、カラー孔(163)に受けられる請求項9または10記載のカテーテル装置。
  12. カラー(162)は、カテーテルハブ本体(124)の近位端(121)とほぼ同一平面にあるカラー(162)の近位端で面取りを有する請求項11記載のカテーテル装置(10)。
  13. ニードルアセンブリ(200)は、カテーテルハブ(120)からニードルアセンブリ(200)の引き出しの際、使用準備完了位置から閾値ポイントを通って開放位置にチューブデフレクタ(160)のデフレクタアーム(166)と係合する請求項8〜12のいずれかに記載のカテーテル装置(10)。
  14. クランプ(132)は、カテーテルハブ(120)の遠位部分から延びる請求項1〜13のいずれかに記載のカテーテル装置(10)。
  15. チュービング管理システム(300)はさらに、サイドポート(125)の反対側にあるカテーテルハブ本体(124)の側にチュービングスロット(130)を備え、チュービングスロット(130)は、可撓性チュービング(180)の一部を固定し、可撓性チュービング(180)は、サイドポート(125)から近位側に延び、チュービングスロット(130)に開放位置に固定されるU字状湾曲(184)を形成し、チュービングスロット(130)からクランプ(132)への他のU字状湾曲を形成し、ニードルアセンブリ(200)に向けて近位側に戻る請求項1〜14のいずれかに記載のカテーテル装置(10)。
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