JP2018515736A5

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Publication number: JP2018515736A5
Application number: JP2017558443A
Authority: JP
Filing date: 2016-05-02
Publication date: 2020-08-06
Anticipated expiration: 2036-05-02

Description

上表の結果に要約した全ての比較例、本発明の実施例を同一材料の組成物で構成して、同一条件下で試験した。市販の装置で、これらの実施例の製造を実施した。結果から、実施例１および２により例示される特許請求された発明の製品は、４０ｍｍでの屈曲試験力測定によって、比較例Ａ、ＢおよびＣよりも非常に高い可撓性能を呈する。実施例１および２は、約１０〜約７０％の可撓性能の向上を示す。さらに、熱プレス加工時間は、実施例１および２の最も好適な温度選択に応じて、例えば、比較例ＡおよびＣに対して約２０分から数秒まで、かなり低減された。加えて、現行規格で実施したナイフ−ブレード貫通、スパイク貫通および耐衝撃性Ｖ５０試験は、全てこれらの標準の諸要件に準拠している。
本発明は、以下の事項を含んでいるとも言える。
（付記１）
ナイフ、ピック、弾丸および破片に対して耐性のある物品に使用するのに好適である複合材であって、樹脂を含まない高分子繊維布帛コア部（第一ゾーン）と、前記コア部の少なくとも片面に位置し、エラストマー系または熱可塑性樹脂を含浸させた高分子繊維布帛部（第二ゾーン）と
を含み、
（ｉ）樹脂が、複合材の体積分率５〜７９パーセントを含み、
（ｉｉ）前記樹脂が、第二ゾーンの繊維を含まない体積の最大１００パーセントまで充填され、
（ｉｉｉ）前記第一ゾーンが、前記複合材の総厚の１０〜９０パーセントを含み、
（ｉｖ）前記第一ゾーンまたは前記第二ゾーンの前記繊維が、少なくとも２０ｇ／デニールの糸強力と、少なくとも４４４ｇ／ｄｔｅｘの引張モジュラスを有し、および
（ｖ）前記樹脂が、２０〜１２００パーセントの破断時伸びを有する複合材。
（付記２）
前記第一ゾーンまたは前記第二ゾーンの前記布帛が、織布、不織布、組物または編物である付記１に記載の複合材。
（付記３）
前記第一または第二ゾーンの前記布帛の前記繊維のポリマーが、芳香族ポリアミド、芳香族コポリアミドまたはポリエチレンである付記１に記載の複合材。
（付記４）
前記熱可塑性樹脂が、ポリビニル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリロニトリルまたはポリスルホンである付記１に記載の複合材。
（付記５）
前記エラストマーが、ゴムまたはシリコーンである付記１に記載の複合材。
（付記６）
前記不織布が、一方向、二軸、多軸である付記２に記載の複合材。
（付記７）
ナイフ、ピック、弾丸および破片に対して耐性のある物品に使用するのに好適な複合材であって、
（ｉ）布帛を含むが樹脂を含まない第一ゾーンであって、前記第一ゾーンが前記複合材の総厚の１０〜９０パーセントを含む第一ゾーンと、
（ｉｉ）エラストマー系または熱可塑性樹脂を含むが布帛を含まない第三ゾーンであって、前記第三ゾーンが前記複合材の総厚の０〜５０パーセントを含む第三ゾーンと、
（ｉｉｉ）第二ゾーンであって、前記第一ゾーンと前記第三ゾーンの間に位置し、布帛およびエラストマー系または熱可塑性樹脂を含み、前記第二ゾーンが前記複合材の総厚の１０〜９０パーセントを含む第二ゾーンとを含み、
（ａ）前記第一ゾーンおよび前記第二ゾーンの前記布帛が、少なくとも２０ｇ／デニールの糸強力と、少なくとも４４４ｇ／ｄｔｅｘの引張モジュラスを有する高分子糸から形成され、
（ｂ）前記第二ゾーンまたは前記第三ゾーンの前記エラストマー系または前記熱可塑性樹脂が、２０〜１２００パーセントの破断時伸びを有し、
（ｃ）樹脂が、第二ゾーンの体積分率５〜７９パーセントを含み、
（ｄ）前記樹脂が、前記第二ゾーンの前記繊維を含まない体積の８０〜１００パーセントを充填される複合材。
（付記８）
前記布帛が、織布、不織布または編物である付記７に記載の複合材。
（付記９）
前記布帛の糸条のポリマーが、芳香族ポリアミド、芳香族コポリアミドまたはポリエチレンである付記７に記載の複合材。
（付記１０）
前記熱可塑性樹脂が、ポリビニル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリロニトリルまたはポリスルホンである付記７に記載の複合材。
（付記１１）
前記エラストマーが、ゴムまたはシリコーンである付記７に記載の複合材。
（付記１２）
前記不織布が、一方向、二軸、多軸である付記８に記載の複合材。
（付記１３）
防護物品であって、ナイフ、ピック、弾丸および破片に対して耐性のある付記１または７に記載の複合材のうち少なくとも１つを含む防護物品。
（付記１４）
前記物品が、２００１年６月付けのＮＩＪ０１０１．０４レベルＩＩＩＡＲｅｖｉｓｉｏｎＡ、２００年９月付けのＮＩＪ０１１５．００、および２００７年付けのＨＯＳＤＢ刊行物Ｎ°３９／０７／Ｃ防護レベルＫＲ１／ＳＰ１Ｅ１基準の要件を満たしている付記１３に記載の防護物品。
（付記１５）
前記物品が、試験法Ａに従って試験される場合に、４０００Ｎ以下の屈曲試験力を呈する付記１３に記載の防護物品。

Claims

ナイフ、ピック、弾丸および破片に対して耐性のある物品に使用するのに好適である複合材であって、樹脂を含まない高分子繊維布帛コア部（第一ゾーン）と、前記コア部の少なくとも片面に位置し、エラストマー系または熱可塑性樹脂を含浸させた高分子繊維布帛部（第二ゾーン）と
を含み、
（ｉ）樹脂が、複合材の体積分率５〜７９パーセントを含み、
（ｉｉ）前記樹脂が、第二ゾーンの繊維を含まない体積の最大１００パーセントまで充填され、
（ｉｉｉ）前記第一ゾーンが、前記複合材の総厚の１０〜９０パーセントを含み、
（ｉｖ）前記第一ゾーンまたは前記第二ゾーンの前記繊維が、少なくとも２０ｇ／デニールの糸強度と、少なくとも４４４ｇ／ｄｔｅｘの引張弾性率を有し、および
（ｖ）前記樹脂が、２０〜１２００パーセントの破断時伸びを有する複合材。
ナイフ、ピック、弾丸および破片に対して耐性のある物品に使用するのに好適な複合材であって、
（ｉ）布帛を含むが樹脂を含まない第一ゾーンであって、前記第一ゾーンが前記複合材の総厚の１０〜９０パーセントを含む第一ゾーンと、
（ｉｉ）エラストマー系または熱可塑性樹脂を含むが布帛を含まない第三ゾーンであって、前記第三ゾーンが前記複合材の総厚の０〜５０パーセントを含む第三ゾーンと、
（ｉｉｉ）繊維布帛およびエラストマー系または熱可塑性樹脂を含み、前記複合材の総厚の１０〜９０パーセントを含む第二ゾーンとを含み、
（ａ）前記第一ゾーンおよび前記第二ゾーンの前記布帛が、少なくとも２０ｇ／デニールの糸強度と、少なくとも４４４ｇ／ｄｔｅｘの引張弾性率を有する高分子糸から形成され、
（ｂ）前記第二ゾーンまたは前記第三ゾーンの前記エラストマー系または前記熱可塑性樹脂が、２０〜１２００パーセントの破断時伸びを有し、
（ｃ）樹脂が、第二ゾーンの体積分率５〜７９パーセントを含み、
（ｄ）前記樹脂が、前記第二ゾーンの前記繊維を含まない体積の８０〜１００パーセントを充填する複合材。
防護物品であって、ナイフ、ピック、弾丸および破片に対して耐性のある請求項１または２に記載の複合材のうち少なくとも１つを含む防護物品。