今、図面を参照して、更に、十分に本開示の例を説明する。以下の説明は実質的にはただ例示的なもので、本開示、応用或いは用途を制限することが意図されない。
例示的な実施例を提供することで、本開示は詳しいものになり、そして当業者へ十分にその範囲を伝達する。多くの特定の詳細、例えば、特定部材、装置及び方法の例を述べることで、本開示の実施例に対する詳しい理解を提供する。当業者にとって明らかになるのは、特定の詳細を使用する必要がなく、例示的な実施例は多くの異なる形式で実施されて、それらは本開示の範囲を制限するように解釈されない。ある例示的な実施例では、周知のプロセス、周知の構成及び周知の技術について、詳しく説明しない。
本開示に係るUE(User Equipment:ユーザ機器)はモバイル端末、コンピュータ、車載機器等の無線通信機能を有する端末を含むが、これらに限定しない。更に、本開示に係るUEはUE自身又はその中の部材、例えば、チップであってもいい。なお、本開示に係る基地局は、例えば、eNB(evolution Node Base Station:進化型ノード基地局)又はeNBにおける部材例えばチップであってもいい。
次に、まず、発明者に知られているOTDOA(Observed Time Difference Of Arrival:観測到着時間差)技術について簡単に紹介して、それは必ずしも従来技術とは限らない。
OTDOA測位はLTE(Long Term Evolution:ロングタームエボリューション)Rel−9において定義する下りリンク測位方式である。OTDOAにおいて、UE(User Equipment:ユーザ機器)は複数の基地局の参照信号のTOA(Time of Arrival:到着時間)を測定し、隣接セルと参照セルとの到着時間差を算出する。幾何学的な観点から、各隣接セルと参照セルとの到着時間差はいずれも2次元平面に一つの双曲線を得る。さて、少なくとも三つの基地局の参照信号のTOAを測定することによって、二つの双曲線を得られることで、UEの二次元座標での位置(緯度と経度)を得る。
OTDOAはUEが観測した隣接セル及びサービングセルに対する参照信号時間差に基づいて実行されて、これは、RSTD(Reference Signal Time Difference:参照信号時間差)と呼ばれる。
しかしながら、一般的に、隣接セルから送信した下りリンク信号はそのサービス範囲内にないUEに対して「可聴性」が低いので、OTDOAの測位精度及び測位成功率に厳しく影響している。
例えば、隣接セルの同期信号(例えば、PSS(Primary Synchronization Signal:マスタ同期信号)又はSSS(Secondary Synchronization Signal:セカンダリ同期信号))は利用されて測定するが、UEは十分な隣接セルを検出して正確な測位を行うことが難しい。
従って、UEにより隣接セルが検出された確率を増加することで、OTDOAが良い測位信頼性を取得するために、LTE Rel−9において専門的にPRS(Positioning Reference Signal:測位参照信号)を定義している。
PRSはLTE Rel−8において定義したCRS(Cell−specific reference signal:セル特定参照信号)と多く類似するところがある。PRSは擬似ランダムのQPSK(Quadrature Phase Shift Keying:直交位相シフトキーイング)シーケンスを使用して、時間と周波数とのオフセットによって対角状にマッピングして、CRSとの衝突を回避する。PRS信号はアンテナの6ポートだけで送信されて、そしてPBCH(Physical Broadcast Channel:物理報知チャネル)、PSS及びSSSにより占用されたリソースブロックにマッピングされない。PRSの帯域幅は15kHzに定義される。
下りリンクEPRE(Energy Per Resource Element:各リソースブロックエネルギー)はPRSの帯域幅において常数に保持する。パワー補償(Power Offset)でPRSとCRSの送信パワー差値を示し、PRSの各リソースブロックにおける送信パワーを調節することに用いられる。
OTDOA測位方法のコアネットワーク要素はLS(Location Server:測位サーバー)である。CP(Control Plane:制御プレーン)測位において、測位サーバーはE−SMLC (Evolved Serving Mobile Location Centre:進化型サービングモバイルロケーションセンター)に相当するが、UP(User Plane:ユーザプレーン)測位において、測位サーバーはSUPL(Secure User Plane Location:セキュアユーザプレーンロケーション)SLP(SUPL Location Platform:SUPLロケーションプラットフォーム)に相当する。
GMLC(Gateway Mobile Location Center:ゲートウェイモバイルロケーションセンター)は、外部クライアントが制御プレーンロケーションをアクセスする1つ目のノードである。それは登録と認証を実行した後、MME(Mobility Management Entity:モビリティ管理エンティティ)へ測位要求を送信しMMEから最終的な測位結果推定を受信する。
測位サーバーはUEへ測位補助データを送信し、UEはRSTD測定結果を測位サーバーに報告することで、端末機器に対するOTDOA測位を完了させる。測位サーバーは、UEと連携して最終位置推定を算出しても、UEに基づいて最終位置推定を検証してもいい。
制御プレーン方式では、MMEは他のエンティティ(例えば、GMLC、UE)からの特定UEに関する測位サービス要求を受信し、或いは、MME自身は特定UEに対する測位初期化作業を発起する。その後、MMEはE−SMLCへ測位サービス要求を送信し、且つ、E−SMLCは測位サービス要求を処理し、OTDOA測位補助データを目標UEに伝送する。そして、E−SMLCは測位サービス結果情報をMMEに返す。MMEが発起する測位サービス要求ではないと、MMEは測位結果を要求を発起するエンティティに送信する。
SLPはユーザプレーンロケーションを担当するSUPLエンティティであり、且つSLPはデータキャリアによってユーザプレーンにおいて直接にUEと通信する。SLPがOTDOA測位フローにおける機能はE−SMLCと同じである。
測位サーバー(E−SMLC又はSUPL SLP)の間の測位プロトコルフローは、一般的に、キャリア伝送、補助データ伝送及び測位情報伝送の三つの部分を含む。
以上、OTDOA技術を紹介した。次に、発明者に知られている小セルオン/オフ技術について簡単に紹介するが、これは必ずしも従来技術とは限らない。
小セルが集中に配備されるので、セルの間の同期信号と参照信号は厳しく干渉される。さらに、小セルオン/オフ技術を提出するので、小セルオン/オフの変換時間を削減するようにより効果的なセルディスカバリーメカニズムが必要である。従って、3GPPは、一種の新しい参照信号−−DRS(Discovery Reference Signal:ディスカバリー参照信号)を設計して提出する。それに従って、DRSの提出は集中小セル間のロードバランシング、干渉調整、RRM(Radio Resource Management:無線リソース管理)測定及びセル識別等に寄与する。このように、DRSの提出は一連の利益をもたらす。
DRS信号は、主に、PSS/SSS及びCRSを含み、CSI−RS(channel state information reference signal:チャンネル状態情報参照信号)を含むかどうかは、次のことによって決まる。
CSI−RSに基づくRSRP(Reference Signal Receiving Power:参照信号受信パワー)/RSRQ(Reference Signal Receiving Quality:参照信号受信品質)の測定報告を配置すると、DRSはPSS/SSS、CRS及びCSI−RSを含む。
CRSに基づくRSRP/RSRQの測定報告を配置すると、DRSはPSS/SSS及びCRSを含む。
2種の報告をともに配置すると、DRSはPSS/SSS、CRS及びCSI−RSを含む。
次に、イントラ周波数及びパイロット周波数測定について、UEは一つの所与の周波数でDRSに基づく測定報告だけを配置し、この周波数でUEは任意の活性化したサービングセルに配置されないと、DMTC(DRS measurement timing configuration:DRS測定タイミング配置)継続時間内で、UEはDRSだけを注意して、他の任意の信号及びチャンネルの存在を無視する。
また、DRSはただ下りリンクサブフレームまたはサブフレームのDwPTS(Downlink Pilot Time Slot:下りリンクパイロットタイムスロット)領域を転送される。DRSはN(N≦5)個の連続したサブフレームを組み合わせて構成して、一つのPSS/SSSを含み、且つ、CRSとSSSは同一サブフレームに位置する。一つのDRSは複数のCSI−RSのRE配置を有してもいい。CSI−RSサブフレームはSSSサブフレームに対して一定のオフセットがある。DRSはMミリ秒ごとに一回を転送して、Mは40、80及び160を取ることができる。
DRS測定プロセスについて、主に、UEは基地局から送信されたDMTCに基づいて測定する。DMTCの具体的な配置は次の通りとなる。
UEに対して周波数ごとに一つのDMTCを配置し、そのオフセットの基準時間はメインセルの時間である。
DMTCのサイクル「M」について、候補値は[40,80,160]であって、DMTCのオフセット「L」について、候補値は[0,1,…,M−1]である。
サイクルとオフセットのほかに、UEはRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)により測定帯域幅を報知されて、UEはこの測定帯域幅とシステム帯域幅が同じであると認めることができる。
DMTCの長さは6ミリ秒に規定される。
伝統的なCRS測定を両立するために、DRSとCRS測定配置は同時にUEに配置されて、UEは2種の測定を並列に実行できる。RAN2についての最新の議論では、CRSに基づく測定とDRSに基づく測定は直接に比較されることができて、或いは一定の変換を介して比較可能になる(DRS信号にCSI−RSを含むかどうかによって決まる)。
また、DRS測定配置信号が送信されると、UEは、自分がDRX(Discontinuous Reception:非連続受信)に位置するかどうかに関わらず、継続にDRS測定を実行する。DRS探測プロセス及びRRM測定プロセスはオンまたは休眠のセルにおけるUEに配置されてもいい。
以上、小セルオン/オフ技術に相関する内容を紹介した。次に、本開示が直面する技術課題を紹介する。
研究を通じて分かるように、OTDOA技術を使用すると、UEはまず測位サーバーから提供した隣接セルリスト情報(Neighbour Cell Info list)を取得する必要があり、そして、UEはリストにおけるセルとサービングセルとのRSTDを測定し、ひいては、測位サーバーに報告することでUE測位を実現する。しかしながら、3GPPは、この前に、省エネルギー及び小セル間の干渉を削減する目的を達成するように、小セルのオン/オフ技術を提出している。従って、室内に測位する必要があるUEが多い場合、UEに必要する適切な測定基地局はオフ状態にある恐れがある。現在の標準では、オフ状態にある基地局はPRSを送信しないので、UEは測定できない。セル基地局は優先に測定されるセルとするが、オフ状態になると、一部のUEの測位正確度が大きく低下して、OTDOAを使用して測位できない。
この場合に対して、本開示はDRSを参照信号としてRSTDを測定したい。しかしながら、DRSを参照信号とすると、いくつかの問題をもたらす。
例えば、伝統的なDRSを利用して測定する時、隣接セルのDRSに対して信号対雑音比が低すぎるので測定精度の不正確又は測定できないことになる可能性がある。従って、DRSに基づくOTDOA技術はより良い測定精度に達するように、DRSを強化する必要がある。
次に、DRSのサイクル(40、80又は160ms)はPRSのサイクル(160、320、640又は1280ms)に比べて短いので、各DRSに対していずれも強化すると、DRSの間の干渉を増大する恐れがあり、DRSの測定可能性が低下する。従って、好ましくは、DRSの間の干渉を削減して、測定の正確度を向上するように、強化型DRSに調整メカニズムを導入する必要がある。
同時に、強化型DRSの送信タイミングについて、ある場合には、強化型DRSを送信しなくても、良いRSTD測定結果を取得できるので、研究する価値がある。そして、強化型DRSを送信しないことは、省エネルギーに寄与する。従って、好ましく、強化型DRSのオン及びオフ条件を設計してもいい。
DRSをRSTD測定の参照信号とする時、UEの測定を保証するように、ネットワーク側はUEへ対応する補助情報を提供する必要がある。
なお、DRS自身もセルディスカバリーに基づく測定信号として、強化したDRS信号は伝統的なDRS信号に影響する恐れがある。例えば、セルディスカバリーに基づく測定結果が不正確になり、誤ったイベント報告を生成することをもたらす。従って、好ましくは、測定した強化型DRS信号と伝統的なDRS信号の信号強度(RSRP)を比較できるように、強化型DRS信号測定結果を補正してもいい。
本開示には、屋内測位の場合に対して、強化型DRS(eDRS)に基づくOTDOA屋内測位技術案を提出して、小セルオン/オフ技術とOTDOA技術の両立性問題を解決することで、より良い屋内測位効果を実現することが意図される。
図1には本開示の実施例に係る無線通信システムにおける電子機器100の構成を示している。図1に示すように、電子機器100は処理回路110を含んでもいい。なお、電子機器100は一つの処理回路110を含んでも良く、複数の処理回路110を含んでもいい。また、電子機器100は通信ユニット120等を含んでもいい。
さらに、処理回路110は、様々な異なる機能及び/又は操作を実行するように、様々な別個の機能ユニットを含んでもいい。なお、これらの機能ユニットは物理的なエンティティ又は論理エンティティであってもよく、そして異なる名前のユニットは同一物理的なエンティティによって実現できる。
例えば、図1のように、処理回路110は確定ユニット111、測定ユニット112及び生成ユニット113を含むことができる。
確定ユニット111はUEための測位測定補助データを確定できる。ここで、補助データは少なくとも一つの休眠小セル基地局から送信したeDRSの配置情報を含むことができる。
測定ユニット112は補助データに基づいて少なくとも一つの休眠小セル基地局から送信したeDRSに対して測位測定を行うことができる。
生成ユニット113は少なくとも一つの休眠小セル基地局から送信したeDRSに対して測位測定を行った結果に基づいて測位情報を生成することで、UEを測位することができる。ここで、eDRSはDRSより大きい送信パワーを有するので、UEが測位するために十分な隣接セルを検出することが保証できる。
本開示の実施例に係る電子機器100を使用して、休眠小セル基地局から送信したeDRSに対して測位測定を行った結果に基づいて測位情報を生成することで、UEを測位することができる。このように、オフ状態にある基地局はPRSを送信しなくても、休眠小セル基地局から送信したeDRSを利用して測位することで、既存のシステム作業モードを大幅に影響する必要しない場合には、小セルオン/オフ技術とOTDOA技術との両立性問題を解決して、より良い屋内測位効果を実現した。ある例において、eDRSとDRSキャリアの情報は同じであるように理解されるので、eDRSを特定の状態(例えば、高いパワーで転送する)でのDRSと見なし、例えば、伝統的なDRSが第1状態のDRSに表現されて、eDRSが第2状態のDRSに表現されて、eDRS/DRSの変換についてDRSの送信状態の変換に理解されることができる。表現の便宜上、以下では、DRSは伝統的なDRSを指す。
本開示の好ましい実施例によれば、補助データは第1の休眠小セル基地局から送信したeDRSの配置情報及び他の二つのセル基地局から送信した測位測定するための参照信号の配置情報を含むことができる。さらに、処理回路110(例えば、測定ユニット112)は補助データに基づいて第1の休眠小セル基地局から送信したeDRS及び他の二つのセル基地局から送信した参照信号に対して測位測定を行い、且つ、(例えば、生成ユニット113)測定結果によってRSTDを算出することで測位情報を生成することができる。
本開示の好ましい実施例によれば、以上に言及した他の二つのセル基地局及び第1の休眠小セル基地局のうちの一つは測位参照セル基地局であってもよく、残りの二つは測位に参与する隣接セル基地局であっても良い。さらに、処理回路110(例えば、確定ユニット111)は、補助データのうち隣接セル基地局の参照信号と参照セル基地局の参照信号との間のオフセット情報を読み取り、且つ(例えば、測定ユニット112)オフセット情報に基づいて測定することができる。
本開示の好ましい実施例によれば、以上に言及した他の二つのセル基地局のうち少なくとも一つはアクティブセル基地局であり、且つこのアクティブセル基地局の参照信号はPRSである。このアクティブセル基地局は小セル基地局であってもよく、マクロセル基地局であっても良い。さらに、処理回路110(例えば生成ユニット113)はeDRS及びPRSの測定結果に基づいてRSTDを算出することができる。
本開示の好ましい実施例によれば、eDRSの配置情報はeDRSのパワー構成、帯域幅、サイクル、時間オフセット及びサイレント情報のうち少なくとも一つを含むことができる。ここで、eDRSのサイクルはDRSサイクルの1より大きい整数倍であっても良い。上記配置情報は、ある例において、基地局等のネットワーク機器により電子機器100に提供する。例えば、eDRSのパワー構成、帯域幅、サイクル、時間オフセット及びサイレント情報における一つ又は複数のものはシステムデフォルト(例えば、具体的な数値を設置する、或いは、ルールを確定する)の場合には、電子機器100はあらかじめ記憶している設定を読み取ってこれらの配置情報を取得する。ここで、eDRSのパワー構成は、例えば、パワーレベル又はDRSに対するパワー補償等であってもいい。
本開示の好ましい実施例によれば、eDRSの配置情報は、更に、eDRSを送信するための少なくとも一つの休眠小セル基地局のセル基地局識別情報、周波数情報、アンテナポート配置情報及び巡回プレフィックス長情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
本開示の実施例によれば、好ましくはまたは代わりに、処理回路110(例えば、測定ユニット112)は、UEが位置する無線環境におけるDRSに対して無線リソース管理測定を行うことで、隣接する休眠小セル基地局を発見することができる。当業者は、処理回路110は以上に言及したUEを測位する機能だけを有してもよく、ここで言及した隣接する休眠小セル基地局を発見する機能だけを有してもよく、あるいは、この二つの機能を有しても良いように理解できる。
電子機器100はDRSに基づいて隣接する休眠小セル基地局を発見する必要がある場合、eDRSの導入は電子機器100の小セルディスカバリー結果を影響する恐れがある。従って、処理回路110(例えば、識別ユニット、図示せず)は測定した信号強度に基づいてeDRSを識別できて、そして(例えば、補正ユニット、図示せず)はeDRSの識別に応答して小セルディスカバリーを補正できる。具体的には、処理回路110は測定した信号強度をデフォルト閾値に比べて、eDRSを識別してもいい。或いは、処理回路110は測定した信号強度を現在の測定した他のセルDRSの信号強度に比べて、差が予定の範囲を超えた場合、eDRSと識別してもいい。或いは、処理回路110は測定した信号強度をDRSの履歴信号強度(例えば、平均値)に比べてeDRSを識別してもいい。
本開示の好ましい実施例によれば、処理回路110(例えば、補正ユニット)が小セルディスカバリーを補正することは、無線リソース管理測定結果を確定するときにeDRSを無視することを含むことができる。代わりに、無線リソース管理測定結果を確定するとき、eDRSの前の一つの隣接するDRSを使用してeDRSに代わってもいい。また、eDRSの受信パワーからeDRSとDRSの送信パワーの差値を引いてもいい。
なお、本開示の実施例によれば、前記のような無線通信システムはLTE−A(Long Term Evolution−Advanced:シニアロングタームエボリューション)セルラー通信システムであってもよく、電子機器100は無線通信システムにおけるUE(例えば、上記の測位されたUE)であってもよく、そして電子機器100は通信ユニット120等を含んでもいい。通信ユニット120は、例えばエアインタフェースによってネットワーク機器から測位測定補助データを受信すること、及び/又は、ネットワーク機器に測位情報を送信することができる。
以上、無線通信システムにおけるUE側の電子機器を説明した。次に、無線通信システムにおける基地局側の電子機器について詳しく説明する。図2には本開示の実施例に係る無線通信システムにおける電子機器200の構成を示している。
図2に示すように、電子機器200は処理回路210を含んでもいい。なお、電子機器200は一つの処理回路210を含んでも良く、複数の処理回路210を含んでもいい。また、電子機器200は、さらに、通信ユニット220等を含んでもいい。
以上に言及したように、同様に、処理回路210は様々な異なる機能及び/又は操作を実行するように、様々な別個の機能ユニットを含んでもいい。これらの機能ユニットは物理的なエンティティ又は論理エンティティであってもよく、そして異なる名前のユニットは同一物理的なエンティティにより実現される可能性がある。
図2に示すように、処理回路210は確定ユニット211とパワー制御ユニット212とを含んでいい。
確定ユニット211は制御装置からのeDRSの送信配置情報を確定することができる。
パワー制御ユニット212は配置情報に基づいて小セル基地局が管理する小セルのDRSに対してパワー制御を行うことで、eDRSを生成することができる。ここで、eDRSはDRSより大きい送信パワーを有する。
好ましくは、以上に言及した配置情報は送信パワーの強化値指示及び送信サイクルを含むことができる。ここで、送信パワーの強化値指示は送信パワー自身、或いは、ただ余分な強化値(例えば、DRSに対するパワー補償である)を含むことができる。さらに、処理回路210(例えば、パワー制御ユニット212)は、送信サイクルに基づいてDRSの送信パワーを強化することで、この送信サイクルを有するeDRS信号を生成することができる。
好ましくは、eDRSの送信サイクルはDRSの送信サイクルのn倍であっても良く、ただし、nは1より大きい整数である。これによって、小セルディスカバリーの需要を満たすとともに、eDRSの他のDRSに対する干渉を軽減しある程度でエネルギーを節約することができる。
好ましくは、以上に言及した配置情報は、さらに、時間オフセットを含んでもいい。例えば、UEのために各周波数で一つのeDRS測定時間配置(eDMTC)を配置し、サイクルはDMTCの1より大きい整数倍であり、時間オフセットはどのDMTCからeDRSを送信するかを指示する。さらに、処理回路210(例えば、パワー制御ユニット212)は、時間オフセットに基づいて各eDMTCサイクル内の相応するDRSの送信パワーを強化することができる。これによって、同一DMTC内に、できるだけeDRSを送信する基地局を削減して干渉を低下することができる。
なお、本開示の実施例によれば、前記のような無線通信システムはLTE−Aセルラー通信システムであってもいい。電子機器200は無線通信システムにおける小セル基地局(例えば、eDRSを送信する小セル基地局)であり、且つ電子機器200は、さらに、エアインタフェースによってeDRSを送信するように、送受信機(例えば、通信ユニット220)を含んでもいい。
以上、無線通信システムにおけるeDRSの配置/送信を実行するための基地局側の電子機器を説明した。次に、無線通信システムにおける例えば電子機器200に集中制御を提供する電子機器について詳しく説明する。図3には本開示の他の実施例に係る無線通信システムにおける電子機器300の構成を示している。
図3に示すように、電子機器300は処理回路310を含んでもいい。なお、電子機器300は一つの処理回路310を含んでも良く、複数の処理回路310を含んでもいい。又は、電子機器300は、さらに、通信ユニット320等を含んでもいい。
以上に言及したように、同様に、処理回路310は様々な異なる機能及び/又は操作を実行するように、様々な別個の機能ユニットを含んでもいい。これらの機能ユニットは物理的なエンティティ又は論理エンティティであってもよく、そして異なる名前のユニットは同一物理的なエンティティにより実現される可能性がある。
図3に示すように、処理回路310は確定ユニット311と生成ユニット312とを含むことができる。
予定地理的領域内の測位待ちのUEの数と位置のうち少なくとも一つに基づいて、確定ユニット311はUEを測位するように、予定地理的領域内の少なくとも一つの休眠小セル基地局をオンしてeDRSを送信するかどうかを確定することができる。
生成ユニット312は確定した結果に基づいて対応する休眠小セル基地局ためのeDRSの送信配置情報を生成することができる。ここで、eDRSはDRSより大きい送信パワーを有する。
好ましくは、以上に言及した予定地理的領域内の隣接する休眠小セル基地局がeDRSを送信する時間は、互いに異なっていてもよい。
好ましくは、以上に言及した予定地理的領域内の小セル基地局の間のeDRSとDRSの干渉状況に基づいて、処理回路310(例えば、確定ユニット311)は予定地理的領域内の少なくとも一つの休眠小セル基地局がeDRSを送信することを停止するかどうかを確定してもいい。
好ましくは、以上に言及した予定地理的領域内の休眠小セル基地局の数及び各休眠小セル基地局の被覆範囲のうちの少なくとも一つに基づいて、処理回路310(例えば、生成ユニット312)は予定地理的領域内の各休眠小セル基地局にeDRSの送信パラメータを配置してもいい。
好ましくは、以上に言及したeDRSの送信パラメータは送信パワーを含んでもいい。さらに、処理回路310(例えば、生成ユニット312)は、eDRSの送信パワーがDRSの送信パワーに対する強化値を、予定地理的領域内の休眠小セル基地局の数の増加に従って低下する、及び/又は、休眠小セル基地局の被覆範囲の増加に従って増加するように配置してもいい。
好ましくは、以上に言及したeDRSの送信パラメータは送信サイクルを含んでもいい。さらに、処理回路310(例えば、生成ユニット312)は、送信サイクルを、予定地理的領域内の休眠小セル基地局の数の増加に従って増加する(つまり、延長する)ように配置してもいい。
好ましくは、eDRSの送信サイクルはDRSの送信サイクルのn倍であっても良く、ただし、nは1より大きい整数である。
好ましくは、以上に言及したeDRSの送信パラメータは、さらに、送信サイクル内の送信モードを含んでもいい。さらに、処理回路310(例えば、生成ユニット312)は、予定地理的領域内の異なる休眠小セル基地局に異なる時間オフセットを有する異なる送信モードを配置してもいい。
なお、本開示の実施例によれば、前記のような無線通信システムはLTE−Aセルラー通信システムであってもいい。電子機器300は無線通信システムにおけるマクロ基地局であってもいい。以上に言及した予定地理的領域はマクロ基地局の被覆範囲であり、且つ電子機器300は、さらに、対応する休眠小セル基地局へeDRSの送信配置情報を送信するように、送受信機(例えば、通信ユニット320)を含んでもいい。代わりに、電子機器300はコアネットワークにおける測位サーバーであってもいい。
以上、図1〜図3に基づいて本開示の実施例に係る無線通信システムにおける電子機器を概略的に説明した。次に、具体的な実施例に基づいて、本開示の技術案をより詳しく説明する。
まず、休眠小セル基地局がeDRSを送信するスイッチング条件について説明する。
例えば、被覆範囲(即ち、管理範囲)ごとに小セル基地局を有するマクロ基地局(又は、測位サーバー)は、一つのカウンタを維持できて、このカウンタは一つの二次元の数(p,b)を維持する。pは一つの事前定義された長さの時間ウィンドウ内にマクロ基地局により被覆された範囲での全ての測位する必要があるUEの数(マクロ基地局により被覆された範囲での小セルによりサービスされるUEを含む)を統計する。bはeDRSが送信されたかどうかを示す。bは1である時、このマクロ基地局により被覆される範囲での小セルはeDRSを送信する。bは0である時、このマクロ基地局により被覆される範囲での小セルはeDRSを送信しない。
オン条件について、本開示の一つの例では、休眠基地局がeDRSを送信するエントリ条件は測位する必要があるUEの数によって決まる。
pは一つの事前定義された上限phより大きく、bは0である時、マクロ基地局(或いは、測位サーバー)はbを1に修正し、X2インタフェース(S1インタフェース)によって被覆範囲内の全ての小セル基地局へeDRS配置情報を送信する。このマクロ基地局の被覆範囲での休眠小セル基地局はこのシグナリングを受信した次の信号サイクルから、eDRS信号を送信する。ただし、このマクロ基地局はネットワーク配備状況に応じてeDRSのサイクルを設置する。
オフ条件について、休眠小セル基地局はeDRS送信状態から脱退する脱退条件は、主に次の2種類に分ける。
pは一つの事前定義された下限plより低く、bは1である。
セルの間の干渉状況が大きく、bは1である。
なお、セルの間の干渉状況は、小セル基地局がUEのDRS測定によって隣接セルDRSの干渉情報を報告するように表現できる。マクロセルの被覆範囲内で期間内に大量のUEが基地局へ測定したDRSに大きい干渉があると報告すると、このマクロセルの被覆範囲での小セル基地局はeDRS信号を送信することを停止しなければならなく、DRS信号を送信する。
本開示の他の例では、休眠基地局がeDRSを送信するエントリ条件は、測位する必要があるUEの位置によって決まる。例えば、まず、測位待ちのUEの概略の位置を確定する。具体的には、例えばUEのアップリンク方向到着角度、時間アドバンス等の従来技術によってUEのおおよその位置を確定する。そして、当該UEの隣接セルのうち高い優先順位を有するセルが休眠状態にあるかどうかを確定する。休眠状態にあると、測位測定を行うように、対応する休眠セルにeDRS配置情報を送信することで、eDRSを送信するように要求する。例えば、このUEについての測位を完了した後(例えば、所定の時間が経過した後)、休眠セルにeDRS送信状態から脱退するように通知する。
次に、eDRS配置方法について詳しく説明する。
本開示に言及したeDRSはオリジナルのDRSに対して屋内測位シーン下での強化であり、eDRSのサイクル、測定等の情報を再び配置する必要がある。
eDRSの特徴はDRSに対してパワーについての周期的に強化を行うことにある。なお、例えばパワー強化の数値サイズは、マクロ基地局(或いは、測位サーバー)によりeDRSをオンするセル数量及び被覆範囲等の要因によって粗調整して、そして対応するセルに送信し、各セルはまたその被覆範囲の大小によって微調整する。被覆範囲が大きいほど、強化するパワーが大きい。粗調整に考えられる要因はeDRSをオンするセルの数量とマクロセル被覆範囲での測位待ちのUE数量を含む。
eDRSをオンするセルの数量が多いほど、強化するパワーが小さく、セルの数量と強化するパワーはeを底とする対数関係にある。
マクロセル被覆範囲での測位待ちのUE数量が多いほど、強化するパワーが大きい。
eDRSの送信サイクルはDRSの送信サイクルのn倍(nは1より大きい整数)であってもよく、マクロ基地局(或いは、測位サーバー)は実際状況によって確定してもいい。そして、例えばX2シグナリングによって対応するセルに送信する。考えられる要因は次のことを含む。
ネットワークが集中に配備されて、eDRSをオンするセルが増加するとき、nはそれに対応して増加することで、eDRSが他の信号に対する干渉を削減することができる。
DRSを強化した後、特に、二つの隣接セルは同時にeDRSを送信するとき、隣接セルの間の干渉も強化することをもたらす。そこで、本開示に一つの調整メカニズムを設計して、干渉を削減するように、隣接セルの間のeDRSを時間的に互いにずらす。
eDRSの送信サイクルはDRSの送信サイクルのn倍である場合、n+1の種類の互いに衝突しない配置モードがある。説明を容易にするために、本文ではDRSを送信する時刻を「0」に表記して、eDRSを送信する時刻を「1」に表記する。このように、n=4の配置モードは、「0000」、「0001」、「0010」、「0100」及び「1000」を含む。「1」の配置モードにおける位置によって異なるモードを記録できる。「1」は左から第1位にある場合、モードを1に表記し、これによって類推して、1は左から第n位にある場合、モードをnに表記し、配置モードに「1」がない場合、0に表記する。
一つの小セルクラスターにおけるm個のセルにeDRS送信モードを配置する必要があるとき、測位サーバーが各セルの優先順位によってeDRSを配置する必要がある各セルに特定のeDRS配置モードを送信する。測位サーバーは一つのリストを維持して、一つのeDRSサイクルにおいて各セルのneighbour cell info listの最初の三つのセルに出現する数量xによって、各セルの優先順位を統計する。各セルxの値が大きいほど、その優先順位が高い。セルのxが同じ場合、セルのPCIが大きいほど、優先順位が高い。
次に、二つの状況に分けてeDRSの配置モードを議論する。
m≦n場合、小セルクラスターにおけるセルの優先順位が高い順から、1,2,…,mを順番に割り当てる。
m>n場合、各セルの優先順位が高い順から、1,2,…,n,0,0,…を順番に割り当てる。なお、0の数はm−nである。配列a={1,2,…,n,0,0,…}であり、一つのeDRSサイクルを経た度に、aを右へm−n位をシフトすることで、各セルはeDRSを送信できることを保証する。
マクロ基地局(或いは、測位サーバー)はm、n及び各セルのeDRS配置モードを各セルに送信し、各セルは以上のルールによってその各サイクルのeDRS送信モードを算出することができる。
図4にm=3、n=3の時のeDRS配置モードを示している。図4に示すように、隣接する小セル基地局1と、小セル基地局2と、小セル基地局3との間のeDRS送信は時間的にオフセットされることで、干渉を削減した。
eDRS測定配置は測定配置テーブルのように示すことができる。
例えば、eDRSに関するOTDOA補助データは次の二つの要素を含む。
1.OTDOA Reference Cell Info(OTDOA参照セル情報):この要素には参照セルのパラメータを含み、OTDOA隣接セルリストにおけるパラメータはこの要素によって設置される。
2.OTDOA Neighbour Cell Info(OTDOA隣接セル情報):この要素には各隣接セルのパラメータを含み、且つ測定優先順位の降順に応じて、順番はマクロ基地局又は測位サーバーにより確定され、UEはネットワーク側から提供した順番に応じてRSTDの測定を行う。
本発明の一つの設計例によれば、eDRSに関するOTDOA Reference Cell InfoとOTDOA Neighbour Cell Infoは、3GPP(3rd Generation Partnership Project:第三世代パートナーシッププロジェクト)規格の「ProvideAssistanceData」メッセージに含まれて、「ProvideAssistanceData」メッセージと「RequestAssistanceData」メッセージは「LPP message」に含まれる。3GPP TS 24.171によって、「LPP messages」は「Uplink/Downlink Generic NAS Transport message」により送信されて、つまり、「LPP messages」はNASプロトコルに含まれる。
OTDOA Reference Cell Info要素には、参照セルのマーク、eDRS配置情報等を含む。表1に示すように、「M」はこの要素が測定情報に必ず出現すること、「O」はこの要素が測定情報に出現するかどうかを選択できること、「C」はこの要素がある条件下で測定情報に出現し、その条件はこの要素ついての定義において説明されることを示す。
OTDOA Neighbour Cell Info要素は各隣接セルのマーク、eDRS配置情報、RSTD測定ウィンドウ等を含み、表2のように示す。隣接セル情報リストに最大限72個のセルの情報を含むことができる。
基地局はeDRSを送信する時、UEはそれを測定することになる。測定結果について、OTDOA測位の測定と小セルディスカバリーの測定に用いられる。次に、この二つの測定イベントを研究する。
OTDOA測位に用いられる場合、測位サーバーが基地局によってUEに送信したOTDOA−NeighbourCellInfoリストにおけるセルはeDRSを送信していると、リストにおける補助情報はDRSサブフレームオフセットとeDRS Infoを含む。UEはこれらの情報によって対応するセルのeDRS信号を測定する。eDRSとeDRS、PRSとeDRSの間のRSTD算出について、UEは検出した二つの測位信号(eDRSとeDRS又はPRSとeDRS)の間の時間差によって、RSTD値として測位サーバーにより算出される。例えば、測位信号が同期しない場合、サーバーには各測位信号の配置送信時間を記録しており、UEにより報告したRSTD値を処理し実際の受信時間差を取得する。一つの例では、二つの測位信号が同期送信するように配置されると、UEは検出した二つの測位信号の間の時間差から1msの整数倍を引くことで、時間差が1msより小さいようにする。これは、室内シーン下で、二つの測位信号の間の時間差は1msより大きい(つまり、距離は300mより大きい)可能性がないからである。同時に、測定結果(RSTD)をサービス基地局に介して測位サーバーに報告する。
小セルディスカバリーに用いられる場合、UEは参照信号を測定する場合、eDRS信号は必ずDRS信号を影響する。eDRSパワーは伝統的なDRS信号より一定のオフセット値だけ大きいので、測定したeDRSとDRSの信号強度が比較できて、小セルディスカバリーに影響しないために、UE測定の参照信号がL3フィルタに進む前に、UE側においてeDRS信号を検出し、eDRS検出結果を補正する必要がある。
UEはあるセルの二つの連続したDRSのRSRP測定結果のばらつきが一定の閾値ΔPより大きいことを検出した時、UEはeDRS信号を検出したと見なし、eDRSを補正するトリガーイベントAjはトリガーされる。UEは大きいDRS測定結果を補正する。なお、閾値ΔPは、このセルeDRSとDRSのパワーの差と正相関になる。
eDRSを補正するトリガーイベントAjがトリガーされる時、次の方法でeDRS検出結果を補正する。
このeDRS信号の測定結果を無視して、L3フィルタの入力としない。
前の一つの非強化のDRSサンプル値をこの時刻のサンプル値の入力とする。
この時刻に増加したDRS信号パワーを引いた後、L3フィルタの入力とする。
次に、さらに、図5〜図7に基づいて本開示の実施例に係る無線通信システムにおける基地局側とユーザ側の間の信号の相互作用の流れを詳しく説明する。
図5は本開示の実施例に係る無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法を示すシーケンス図である。図5において測位サーバーを制御センターとする。
図5に示すように、先ず、測位サーバーはカウンタ(p,b)の周期的な統計を維持し、eDRSをオンするかどうかを決定することができる。
次に、測位サーバーはマクロ基地局にeDRS配置補助情報を提供するように要求することができる。
測位サーバーからの要求を受信した後、マクロ基地局は測位サーバーへそのeDRS配置補助情報を提供することができる。
次に、測位サーバーは、オン/オフセル数、セル被覆範囲、単一の小セル内の測位する必要があるUEの数等の条件によってeDRS情報を配置することができる。
次に、測位サーバーは、eDRSパワー、サイクル及び各セルのeDRS配置情報を、対応する小セル基地局に送信することができる。
そして、小セル基地局は配置によってeDRS信号を送信することができる。
その間に、UEは測位需要を生成する時、その現在のサービス基地局、例えばマクロ基地局に測位補助データ信号(データ形式)を要求することができる。マクロ基地局は測位サーバーに測位補助データ信号を要求することができる。なお、測位需要はUEにより発起されてもよく、UEのサービス基地局又は測位サーバー自身により発起されてもいい。ネットワーク側により発起されると、UEにより要求される必要がなくて、直接的にネットワーク側から補助データを送信し、且つネットワーク側はUE位置を算出した後、必ずUEへ具体的な測位結果をフィードバックするとは限らない。
次に、測位サーバーはマクロ基地局へ測位補助データを送信することができる。そして、マクロ基地局はUEへ測位補助データ(データ形式)を送信することができる。
そして、UEはeDRS、PRSを測定しRSTD値を算出することができる。
次に、UEはマクロ基地局へRSTD値(データ形式)を送信することができる。そして、マクロ基地局は測位サーバーへRSTD値を送信することができる。
次に、測位サーバーはUE位置を算出し、そして、算出したUE位置情報をマクロ基地局に送信することができる。そして、マクロ基地局はUE位置情報を対応するUE(データ形式)に送信することができる。このように、UE測位を実現した。
また、測位サーバーは、さらに、(p,b)の値によってeDRS信号の送信を停止することを決定することができる。その後、測位サーバーは小セル基地局へeDRS信号送信停止シグナリングを送信することができる。このシグナリングを受信した後、小セル基地局はeDRSの送信を停止することができる。
図6は本開示の他の実施例に係る無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法を示すシーケンス図である。図6において、マクロ基地局を制御センターとする。
図6に示すように、UEと小セル基地局との間に、RRCシグナリングでデータをやりとりし、小セル基地局とマクロ基地局との間にX2インタフェースでデータをやりとりする。
先ず、マクロ基地局はカウンタ(p,b)周期的な統計を維持し、eDRSをオンするかどうかを決定することができる。
次に、マクロ基地局は、オン/オフセル数、セル被覆範囲、単一の小セル内の測位する必要があるUEの数等の条件によってeDRS情報を配置することができる。
次に、マクロ基地局はeDRSパワー、サイクル及び各セルのeDRS配置情報を対応する小セル基地局に送信することができる。
そして、小セル基地局は配置によってeDRS信号を送信することができる。
その間に、UEは測位需要を生成する時、マクロ基地局に測位補助データ信号(RRCシグナリング形式)を要求することができる。
次に、マクロ基地局はUEへ測位補助データ(RRCシグナリング形式)を送信することができる。
そして、UEはeDRS、PRSを測定しRSTD値を算出することができる。
次に、UEはマクロ基地局へRSTD値を送信することができる。
次に、マクロ基地局はUE位置を算出し、そして算出したUE位置情報(RRCシグナリング形式)を対応するUEに送信することができる。このように、UE測位を実現した。
また、マクロ基地局は、さらに、(p,b)の値によってeDRS信号の送信を停止することを決定することもできる。その後、マクロ基地局は小セル基地局へeDRS信号送信停止シグナリングを送信することができる。このシグナリングを受信した後、小セル基地局はeDRSの送信を停止することができる。
図7は本開示の他の実施例の無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法を示すシーケンス図である。図7においてマクロ基地局と測位サーバーを混合制御センターとする。
図7に示すように、UEと小セル基地局との間に、必要に応じてRRCシグナリング又はデータ形式でデータやりとりする。
先ず、マクロ基地局はカウンタ(p,b)周期的な統計を維持し、eDRSをオンするかどうかを決定することができる。
次に、マクロ基地局は測位サーバーへそのeDRS配置補助情報を提供することができる。
次に、測位サーバーはオン/オフセル数、セル被覆範囲、単一の小セル内の測位する必要があるUEの数等の条件によってeDRS情報を配置することができる。
次に、測位サーバーはeDRSパワー、サイクル及び各セルのeDRS配置情報を対応する小セル基地局に送信することができる。
そして、小セル基地局は配置によってeDRS信号を送信することができる。
その間に、UEは測位需要を生成する時、マクロ基地局に測位補助データ信号を要求することができる。そして、マクロ基地局は測位サーバーに測位補助データ信号を要求することができる。
次に、測位サーバーはマクロ基地局へ測位補助データを送信することができる。そして、マクロ基地局はUEへ測位補助データを送信することができる。
そして、UEはeDRS、PRSを測定しRSTD値を算出することができる。
次に、UEはマクロ基地局へRSTD値を送信することができる。そして、マクロ基地局は測位サーバーへRSTD値を送信することができる。
次に、測位サーバーはUE位置を算出し、算出したUE位置情報をマクロ基地局に送信することができる。そして、マクロ基地局はUE位置情報を対応するUEに送信することができる。このように、UE測位を実現した。
また、測位サーバーは、さらに、(p,b)の値によってeDRS信号の送信を停止することを決定することもできる。その後、測位サーバーは小セル基地局へeDRS信号送信停止シグナリングを送信することができる。このシグナリングを受信した後、小セル基地局はeDRSの送信を停止することができる。
次に、図8を参照して本開示の実施例に係る無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法を説明する。
図8に示すように、ステップS810では、UEのための測位測定補助データを確定し、前記補助データは少なくとも一つの休眠小セル基地局から送信したeDRSの配置情報を含む。
そして、ステップS820では、補助データに基づいて少なくとも一つの休眠小セル基地局から送信したeDRSに対して測位測定を行う。
最後には、ステップS830では、少なくとも一つの休眠小セル基地局から送信したeDRSに対して測位測定を行った結果に基づいて測位情報を生成することで、UEを測位する。ここで、eDRSはDRSより大きい送信パワーを有する。
好ましくは、補助データは第1の休眠小セル基地局から送信したeDRSの配置情報及び他の二つのセル基地局から送信した測位測定するための参照信号の配置情報を含んでもいい。さらに、この方法は、補助データに基づいて第1の休眠小セル基地局から送信したeDRS及び他の二つのセル基地局から送信した参照信号に対して測位測定を行い、且つ測定結果によってRSTDを算出することで、測位情報を生成することも含んでもいい。
好ましくは、以上に言及した他の二つのセル基地局及び第1の休眠小セル基地局における一つは測位参照セル基地局であってもよく、残りの二つは参与測位の隣接セル基地局であってもよい。さらに、この方法は、補助データのうち隣接セル基地局の参照信号と参照セル基地局の参照信号との間のオフセット情報を読み取り、且つオフセット情報に基づいて測定することを含んでもいい。
好ましくは、以上に言及した他の二つのセル基地局における少なくとも一つのアクティブセル基地局であってもよく、このアクティブセル基地局の参照信号はPRSであってもいい。さらに、この方法は、eDRS及びPRSの測定結果に基づいてRSTDを算出することを含んでもいい。
好ましくは、eDRSの配置情報はeDRSのパワー構成、帯域幅、サイクル、時間オフセット及びサイレント情報のうち少なくとも一つを含み、ただし、eDRSのサイクルはDRSサイクルの1より大きい整数倍であってもいい。
好ましくは、eDRSの配置情報は、さらに、少なくとも一つの休眠小セル基地局のセル基地局識別情報、周波数情報、アンテナポート配置情報及び巡回プレフィックス長情報のうち少なくとも一つを含んでもいい。
好ましくは、この方法は、さらに、ユーザ機器が位置する無線環境におけるDRSに対して無線リソース管理測定を行うことで、隣接する休眠小セル基地局を発見することと、測定した信号強度に基づいてeDRSを識別し、eDRSの識別に応答して小セルディスカバリーを補正することを含んでもいい。
好ましくは、小セルディスカバリーを補正することは、無線リソース管理測定結果を確定する時、eDRSを無視し、eDRSの代わりにeDRSの前の一つの隣接DRSを使用し、或いはeDRSの受信パワーからeDRSとDRSとの送信パワーの差値を引くことを含んでもいい。
一方、本開示の他の実施例に係る無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法は、制御装置からのeDRSの送信配置情報を確定することと、配置情報に基づいて小セル基地局が管理する小セルのDRSに対してパワー制御を行うことで、eDRSを生成し、ただし、eDRSはDRSより大きい送信パワーを有することを含んでもいい。
好ましくは、配置情報は送信パワーの強化値指示及び送信サイクルを含んでもいい。さらに、この方法は送信サイクルに基づいてDRSの送信パワーを強化することで、送信サイクルを有するeDRS信号を生成することを含んでもいい。
好ましくは、eDRSの送信サイクルはDRSの送信サイクルのn倍であり、ただし、nは1より大きい整数である。
好ましくは、配置情報は、さらに、時間オフセットを含んでもいい。さらに、この方法は、時間オフセットに基づいて各送信サイクル内の対応するDRSの送信パワーを強化することを含んでもいい。
一方、本開示の他の実施例に係る無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法は、予定地理的領域内の測位待ちのユーザ機器の数と位置のうちの少なくともの一つに基づいて、予定地理的領域内の少なくとも一つの休眠小セル基地局送信eDRSをオンするかどうかを確定することで、ユーザ機器を測位することと、確定した結果に基づいて対応する休眠小セル基地局のためのeDRSの送信配置情報を生成し、ただし、eDRSはDRSより大きい送信パワーを有することを含んでもいい。
好ましくは、予定地理的領域内の隣接する休眠小セル基地局から送信したeDRSの時間は互いに異なってもいい。
好ましくは、この方法は、さらに、予定地理的領域内の小セル基地局の間のeDRSとDRSの干渉状況に基づいて、予定地理的領域内の少なくとも一つの休眠小セル基地局がeDRSを送信することを停止するかどうかを確定することを含んでもいい。
好ましくは、この方法は、さらに、予定地理的領域内の休眠小セル基地局の数及び各休眠小セル基地局の被覆範囲における少なくとも一つに基づいて、予定地理的領域内の各休眠小セル基地局にeDRSの送信パラメータを配置することを含んでもいい。
好ましくは、eDRSの送信パラメータは送信パワーを含んでもいい。さらに、この方法は、さらに、eDRSの送信パワーがDRSの送信パワーに対する強化値を予定地理的領域内の休眠小セル基地局の数の増加に従って低下する、及び/又は、休眠小セル基地局の被覆範囲の増加に従って増加するように配置することを含んでもいい。
好ましくは、eDRSの送信パラメータは送信サイクルを含んでもいい。さらに、この方法は、送信サイクルを予定地理的領域内の休眠小セル基地局の数の増加に従って増加するように配置することを含んでもいい。
好ましくは、eDRSの送信サイクルはDRSの送信サイクルのn倍であり、ただし、nは1より大きい整数であってもいい。
好ましくは、eDRSの送信パラメータは、さらに、送信サイクル内の送信モードを含んでもいい。さらに、この方法は、予定地理的領域内の異なる休眠小セル基地局に異なる時間オフセットを有する異なる送信モードを配置することを含んでもいい。
本開示の実施例に係る無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法の上記各ステップの様々な具体的な実施方式について、先に既に詳しく説明したので、ここで繰り返し説明しない。
本開示の技術は様々な製品に適用できる。例えば、本開示に言及した測位サーバーは、例えば、タワー型サーバー、ラックマウントサーバー及びブレードサーバのような任意のタイプのサーバーに実現される。測位サーバーはサーバーにおける制御モジュール(例えば、単一のウエハーを含む集積回路モジュール、及びブレードサーバのスロットに挿入するカード又はブレード(blade))に搭載してもいい。
例えば、本開示に言及した基地局は任意のタイプの進化型ノードB(eNB)、例えばマクロeNB及び小eNBに実現される。小eNBはマクロセルより小さいセルを被覆するeNB、例えば、ピコeNB、マイクロeNB及びファミリー(フェムト)eNBであってもいい。代わりに、基地局は任意の他のタイプの基地局、例えば、NodeBとBTS基地局(BTS)に実現される。基地局は、無線通信を制御するように配置される本体(基地局機器とも呼ばれる)と、本体と異なるところに設置する一つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含んでもいい。また、次に説明する様々な種類の端末はいずれも一時的又は半永久的に基地局機能を実行することによって基地局として作業する。
例えば、本開示に言及したUEは、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパソコン(PC)、ノートパソコン、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングル型のモバイルルータ及びデジタルイメージング装置)又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)に実現されてもいい。UEは実行機器が機器(M2M)に対して通信する端末(マシン型通信(MTC)端末とも呼ばれる)に実現されてもいい。なお、UEは上記端末における各端末に搭載している無線通信モジュール(例えば、単一のウエハーを含む集積回路モジュール)であってもいい。
図9は本開示の技術を応用できるサーバー900の模式的な配置の例を示すブロック図である。サーバー900は、プロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、ネットワークインタフェース904及びバス906を含む。
プロセッサ901は、例えば中央処理ユニット(CPU)又はデジタル信号プロセッサ(DSP)であってもよく、そしてサーバー900の機能を制御する。メモリ902はランダムアクセスメモリ(RAM)と読み取り専用メモリ(ROM)を含み、且つデータ及びプロセッサ901により実行されるプログラムを記憶する。記憶装置903は記憶媒体、例えば半導体メモリとハードディスクを含んでもいい。
ネットワークインタフェース904はサーバー900を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、例えば、進化型パケットコアネットワーク(EPC)のコアネットワーク、或いは、例えばインターネットのパケットデータネットワーク(PDN)であってもいい。
バス906はプロセッサ901、メモリ902、記憶装置903及びネットワークインタフェース904を互いに接続する。バス906はそれぞれに異なる速度を有する二つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもいい。
図10は本開示の技術を応用できるeNBの模式的な配置の第1例を示すブロック図である。eNB1000は一つ又は複数のアンテナ1010及び基地局機器1020を含む。基地局機器1020と各アンテナ1010はRFケーブルに介して互いに接続する。
アンテナ1010のそれぞれはいずれも単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、且つ基地局機器1020が無線信号を送信及び受信することに用いられる。図10に示すように、eNB1000は複数のアンテナ1010を含んでもいい。例えば、複数のアンテナ1010はeNB1000に使用される複数のバンドと両立してもいい。図10にeNB1000は複数のアンテナ1010を含む例を示したが、eNB1000は単一のアンテナ1010を含んでもいい。
基地局機器1020はコントローラ1021、メモリ1022、ネットワークインタフェース1023及び無線通信インタフェース1025を含む。
コントローラ1021は、例えばCPU又はDSPであってもよく、そして基地局機器1020の高いレベルの様々な機能を操作する。例えば、コントローラ1021は無線通信インタフェース1025により処理された信号におけるデータによってデータパケットを生成し、ネットワークインタフェース1023に介して生成したパケットを伝送する。コントローラ1021は複数のベースバンドプロセッサからのデータに対してバンドルを行ってバンドルパケットを生成し、生成したバンドルパケットを伝送する。コントローラ1021は、例えば、無線リソース制御、無線キャリア制御、モビリティ管理、アドミッション制御及びスケジューリングを実行するロジック機能を有してもいい。この制御は近くのeNB又はコアネットワークノードと結合して実行される。メモリ1022はRAMとROMを含み、そしてコントローラ1021により実行されるプログラム及び様々な種類の制御データ(例えば、端末リスト、転送パワーデータ及びスケジューリングデータ)を記憶する。
ネットワークインタフェース1023は基地局機器1020をコアネットワーク1024に接続するための通信インタフェースである。コントローラ1021はネットワークインタフェース1023に介してコアネットワークノード又は他のeNBと通信する。このような場合、eNB1000とコアネットワークノード又は他のeNBは論理インタフェース(例えば、S1インタフェースとX2インタフェース)によって互に接続する。ネットワークインタフェース1023は有線通信インタフェース又は無線バックホールラインための無線通信インタフェースであってもいい。ネットワークインタフェース1023は無線通信インタフェースであると、無線通信インタフェース1025に使用されるバンドに比べて、ネットワークインタフェース1023は高いバンドを無線通信に使用する。
無線通信インタフェース1025は任意のセルラー通信方式(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)及びLTE−アドバンスト)をサポートし、且つアンテナ1010に介してeNB1000に位置するセルにおける端末の無線接続に提供する。無線通信インタフェース1025は、一般的に、例えばベースバンド(BB)プロセッサ1026とRF回路1027を含む。BBプロセッサ1026は例えばエンコード/デコード、変調/復調及び多重化/逆多重化並びに層(例えばL1、媒体アクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP))の様々な種類の信号処理を実行してもいい。コントローラ1021、BBプロセッサ1026に代わりに、上記ロジック機能の一部又は全部を有してもいい。BBプロセッサ1026は通信制御プログラムを記憶するメモリ、或いはプログラムを実行するように配置されるプロセッサ及び相関する回路を含むモジュールであってもいい。プログラムを更新することは、BBプロセッサ1026の機能を変更できる。このモジュールは基地局機器1020のスロットに挿入するカード又はブレードであってもいい。代わりに、このモジュールはカード又はブレードに搭載しているチップであってもいい。同時に、RF回路1027は例えばミキサー、フィルタ及び増幅器を含んでもよく、且つアンテナ1010に介して無線信号を伝送及び受信する。
図10に示すように、無線通信インタフェース1025は複数のBBプロセッサ1026を含んでもいい。例えば、複数のBBプロセッサ1026はeNB1000に使用される複数のバンドと両立してもいい。図10に示すように、無線通信インタフェース1025は複数のRF回路1027を含んでもいい。例えば、複数のRF回路1027は複数のアンテナ素子と両立してもいい。図10に無線通信インタフェース1025は複数のBBプロセッサ1026と複数のRF回路1027を含む例を示したが、無線通信インタフェース1025は単一のBBプロセッサ1026又は単一のRF回路1027を含んでもいい。
図11は本開示の技術を応用できるeNBの模式的な配置の第2例を示すブロック図である。eNB1130は一つ又は複数のアンテナ1140、基地局機器1150及びRRH1160を含んでもいい。RRH1160と各アンテナ1140はRFケーブルに介して互いに接続してもいい。基地局機器1150とRRH1160は例えば、光ファイバケーブルの高速回線に介して互に接続してもいい。
アンテナ1140のそれぞれはいずれも単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、そしてRRH1160が無線信号を送信及び受信することに用いられる。図11に示すように、eNB1130は複数のアンテナ1140を含んでもいい。例えば、複数のアンテナ1140はeNB1130に使用される複数のバンドと両立してもいい。図11にeNB1130は複数のアンテナ1140を含む例を示したが、eNB1130は単一のアンテナ1140を含んでもいい。
基地局機器1150はコントローラ1151、メモリ1152、ネットワークインタフェース1153、無線通信インタフェース1155及び接続インタフェース1157を含む。コントローラ1151、メモリ1152及びネットワークインタフェース1153は図10を参照して説明したコントローラ1021、メモリ1022及びネットワークインタフェース1023と同じである。
無線通信インタフェース1155は任意のセルラー通信方式(例えば、LTE及びLTE−アドバンスト)をサポートし、且つRRH1160とアンテナ1140に介してRRH1160に対応するセクターに位置する端末の無線通信に提供する。無線通信インタフェース1155は、一般的に、例えばBBプロセッサ1156を含んでもいい。BBプロセッサ1156は接続インタフェース1157に介してRRH1160のRF回路1164に接続する以外、BBプロセッサ1156は図10を参照して説明するBBプロセッサ1026と同じである。図11に示すように、無線通信インタフェース1155は複数のBBプロセッサ1156を含んでもいい。例えば、複数のBBプロセッサ1156はeNB1130に使用される複数のバンドと両立してもいい。図11に無線通信インタフェース1155は複数のBBプロセッサ1156を含む例を示したが、無線通信インタフェース1155は単一のBBプロセッサ1156を含んでもいい。
接続インタフェース1157は基地局機器1150(無線通信インタフェース1155)をRRH1160に接続するためのインタフェースである。接続インタフェース1157は基地局機器1150(無線通信インタフェース1155)をRRH1160に接続する上記高速回線における通信のための通信モジュールであってもいい。
RRH1160は接続インタフェース1161と無線通信インタフェース1163を含む。
接続インタフェース1161はRRH1160(無線通信インタフェース1163)を基地局機器1150に接続するためのインタフェースである。接続インタフェース1161は上記高速回線における通信ための通信モジュールであってもいい。
無線通信インタフェース1163はアンテナ1140に介して無線信号を伝送及び受信する。無線通信インタフェース1163は、一般的に、例えばRF回路1164を含む。RF回路1164は例えばミキサー、フィルタ及び増幅器を含み、且つアンテナ1140に介して無線信号を伝送及び受信する。図11に示すように、無線通信インタフェース1163は複数のRF回路1164を含んでもいい。例えば、複数のRF回路1164は複数のアンテナ素子をサポートしてもいい。図11に無線通信インタフェース1163は複数のRF回路1164を含む例を示したが、無線通信インタフェース1163は単一のRF回路1164を含んでもいい。
図10と図11に示すようなeNB1000及びeNB1130では、図2で説明した通信ユニット220、及び図3で説明した通信ユニット320は無線通信インタフェース1025及び無線通信インタフェース1155及び/又は無線通信インタフェース1163により実現される。機能の少なくとも一部についても、コントローラ1021とコントローラ1151により実現されてもいい。
図12は本開示の技術を応用できるスマートフォン1200の模式的な配置の例を示すブロック図である。スマートフォン1200はプロセッサ1201、メモリ1202、記憶装置1203、外部接続インタフェース1204、撮像装置1206、センサー1207、マイク1208、入力装置1209、表示装置1210、スピーカー1211、無線通信インタフェース1212、一つ又は複数のアンテナスイッチ1215、一つ又は複数のアンテナ1216、バス1217、バッテリー1218及び補助コントローラ1219を含む。
プロセッサ1201は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であってもよく、そしてスマートフォン1200の応用層及び他の層の機能を制御する。メモリ1202はRAMとROMを含み、且つデータ及びプロセッサ1201により実行されるプログラムを記憶する。記憶装置1203は例えば、半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含む。外部接続インタフェース1204は外部装置(例えば、記憶カード及びユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン1200に接続するためのインタフェースである。
撮像装置1206は画像センサー(例えば、電荷結合素子(CCD)及び相補型金属酸化膜半導体(CMOS))を含み、且つ撮像画像を生成する。センサー1207は、例えば、測定センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー及び加速度センサーのような1組のセンサーを含んでもいい。マイク1208はスマートフォン1200に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置1209は、例えば表示装置1210のスクリーンにおけるタッチを検出するように配置されるタッチセンサー、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、そしてユーザから入力される操作又は情報を受信する。表示装置1210はスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、且つスマートフォン1200の出力画像を表示する。スピーカー1211はスマートフォン1200から出力したオーディオ信号を音に変換する。
無線通信インタフェース1212は任意のセルラー通信方式(例えば、LTE及びLTE−アドバンスト)をサポートし、且つ、無線通信を実行する。無線通信インタフェース1212は、一般的には、例えばBBプロセッサ1213及びRF回路1214を含んでもいい。BBプロセッサ1213は、例えばエンコード/デコード、変調/復調及び多重化/逆多重化並びに無線通信のための様々な種類の信号処理を実行してもいい。同時に、RF回路1214は例えばミキサー、フィルタ及び増幅器を含んでもよく、且つ、アンテナ1216に介して無線信号を伝送及び受信する。無線通信インタフェース1212はBBプロセッサ1213とRF回路1214を集積化している一つのチップモジュールであってもいい。図12に示すように、無線通信インタフェース1212は複数のBBプロセッサ1213及び複数のRF回路1214を含んでもいい。図12に無線通信インタフェース1212は複数のBBプロセッサ1213及び複数のRF回路1214を含む例を示したが、無線通信インタフェース1212は単一のBBプロセッサ1213又は単一のRF回路1214を含んでもいい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インタフェース1212は、例えば近距離無線通信方式、近接場通信方式及び無線局域内(LAN)方式のような他のタイプの無線通信方式をサポートしてもいい。このような場合、無線通信インタフェース1212は各無線通信方式に対するBBプロセッサ1213及びRF回路1214を含んでもいい。
アンテナスイッチ1215のそれぞれは無線通信インタフェース1212に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に用いられる回路)の間にアンテナ1216の接続先を切り換る。
アンテナ1216のそれぞれはいずれも単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、そして無線通信インタフェース1212が無線信号を伝送及び受信することに用いられる。図12に示すように、スマートフォン1200は複数のアンテナ1216を含んでもいい。図12にスマートフォン1200は複数のアンテナ1216を含む例を示したが、スマートフォン1200は単一のアンテナ1216を含んでもいい。
なお、スマートフォン1200は各無線通信方式に対応するアンテナ1216を含んでもいい。このような場合、アンテナスイッチ1215はスマートフォン1200の配置から省略されてもいい。
バス1217はプロセッサ1201、メモリ1202、記憶装置1203、外部接続インタフェース1204、撮像装置1206、センサー1207、マイク1208、入力装置1209、表示装置1210、スピーカー1211、無線通信インタフェース1212及び補助コントローラ1219を互いに接続する。バッテリー1218はフィードラインに介して図12に示すようなスマートフォン1200の各ブロックに電力を提供し、図面において部分的に点線で示される。補助コントローラ1219は、例えば睡眠モード下でスマートフォン1200の最小の必要な機能を操作する。
図12に示すようなスマートフォン1200では、図1を使用して説明した通信ユニット120は無線通信インタフェース1212により実現される。機能の少なくとも一部についてもプロセッサ1201又は補助コントローラ1219により実現されてもいい。
図13は本開示の技術を応用できるカーナビゲーション装置1320の模式的な配置の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置1320はプロセッサ1321、メモリ1322、全地球測位システム(GPS)モジュール1324、センサー1325、データインタフェース1326、コンテンツプレーヤー1327、記憶媒体インタフェース1328、入力装置1329、表示装置1330、スピーカー1331、無線通信インタフェース1333、一つ又は複数のアンテナスイッチ1336、一つ又は複数のアンテナ1337及びバッテリー1338を含む。
プロセッサ1321は例えばCPU又はSoCであってもよく、且つカーナビゲーション装置1320のナビゲーション機能及び他の機能を制御する。メモリ1322はRAM及びROMを含み、そしてデータ及びプロセッサ1321により実行されるプログラムを記憶する。
GPSモジュール1324はGPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置1320の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサー1325は、例えばジャイロセンサー、地磁気センサー及びエア圧力センサーのような一組のセンサーを含んでもいい。データインタフェース1326は示さない端末に介して例えば車載ネットワーク1341に接続し、且つ、車両により生成されるデータ(例えば、車両のスピードデータ)を取得する。
コンテンツプレーヤー1327は記憶媒体(例えば、CD及びDVD)に記憶している内容を再現し、当該記憶媒体は記憶媒体インタフェース1328に挿入される。入力装置1329は、例えば表示装置1330のスクリーンにおけるタッチされるタッチセンサー、ボタン或いはスイッチを検出し、ユーザから入力された操作又は情報を受信するように配置される。表示装置1330は、例えば、LCD又はOLEDディスプレイのスクリーンを含み、そしてナビゲーション機能の画像又は再現内容を表示する。スピーカー1331はナビゲーション機能の音又は再現内容を出力する。
無線通信インタフェース1333は任意のセルラー通信方式(例えば、LTE及びLTE−アドバンスト)をサポートし、且つ無線通信を実行する。無線通信インタフェース1333は、一般的には、例えばBBプロセッサ1334とRF回路1335を含んでもいい。BBプロセッサ1334は、例えばエンコード/デコード、変調/復調及び多重化/逆多重化並びに無線通信のための様々な種類の信号処理を実行してもいい。同時に、RF回路1335は、例えばミキサー、フィルタ及び増幅器を含んでもよく、そして、アンテナ1337に介して無線信号を伝送及び受信する。無線通信インタフェース1333はBBプロセッサ1334とRF回路1335を集積化している一つのチップモジュールであってもいい。図13に示すように、無線通信インタフェース1333は複数のBBプロセッサ1334と複数のRF回路1335を含んでもいい。図13には無線通信インタフェース1333は複数のBBプロセッサ1334と複数のRF回路1335を含む例を示したが、無線通信インタフェース1333は単一のBBプロセッサ1334又は単一のRF回路1335を含んでもいい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インタフェース1333は例えば、近距離無線通信方式、近接場通信方式及び無線LAN方式のような他のタイプの無線通信方式をサポートしてもいい。このような場合、各無線通信方式に対して、無線通信インタフェース1333はBBプロセッサ1334とRF回路1335を含んでもいい。
アンテナスイッチ1336のそれぞれは、無線通信インタフェース1333に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に用いられる回路)の間にアンテナ1337の接続先を切り換る。
アンテナ1337のそれぞれはいずれも単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子である)を含み、且つ無線通信インタフェース1333は無線信号を伝送及び受信することに用いられる。図13に示すように、カーナビゲーション装置1320は複数のアンテナ1337を含んでもいい。図13には、カーナビゲーション装置1320は複数のアンテナ1337を含む例を示したが、カーナビゲーション装置1320は単一のアンテナ1337を含んでもいい。
なお、カーナビゲーション装置1320は各無線通信方式に対応するアンテナ1337を含んでもいい。このような場合、アンテナスイッチ1336はカーナビゲーション装置1320の配置から省略されてもいい。
バッテリー1338はフィードラインに介して図13に示すようなカーナビゲーション装置1320の各ブロックに電力を提供し、フィードラインは図において部分的に点線で示される。バッテリー1338は車両から提供した電力を蓄積する。
図13に示すようなカーナビゲーション装置1320では、図1を使用して説明した通信ユニット120は無線通信インタフェース1333により実現されてもいい。機能の少なくとも一部についてもプロセッサ1321により実現されてもいい。
本開示の技術は、カーナビゲーション装置1320、車載ネットワーク1341及び車両モジュール1342のうちの一つ又は複数のブロックを含む車載システム(或いは、車両)1340ように実現される。車両モジュール1342は車両データ(例えば、車両のスピード、エンジン回転数及び障害情報)を生成し、生成したデータを車載ネットワーク1341に出力する。
本開示に係るシステム及び方法では、各部材又は各ステップについて分解及び/又は再びに組み合わせもいい。これらの分解及び/又は再びに組み合わせたものは、本開示の同等方式とみなす。そして、上記一連の処理を実行するステップは自然に説明した順番で時系列に応じて実行するが、必ずしも時間順番に応じて実行する必要がない。あるステップは並行又は互いに独立して実行されてもいい。
以上、図面に基づいて本開示の実施例を詳しく説明したが、以上に説明した実施方式はただ本開示を説明するもので、本開示の制限に構成しないように理解される。当業者にとって、本開示の実質及び範囲から逸脱しなくて上記の実施方式に対して様々な修正及び変更してもいい。従って、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲及びその均等物の意味によって限定される。