JP2018514453A - 複数の切り込みを有するブロックを含むトレッド - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の切り込みを有するブロックを含むトレッドを提供する。【解決手段】本発明は、トレッド(1)を含む、ゴム状材料製のタイヤに関し、このトレッドは、トレッドの2つの縁部(3)間で測定された幅Cを有し、トレッドは、地面に接触することが意図されたトレッド表面(5)を含む。トレッド表面(5)は、中央領域(9)を取り囲む2つのショルダー部領域(7a、7b)を含み、2つのショルダー部領域(7a、7b)の少なくとも一方は、周方向(X)における複数の連続する切り込み(11a、11b)を含む。複数の切り込みの切り込み(11a、11b)の全て又は一部は斜めに延び、各々の切り込みは2つの端部(13a、13b)を有し、切り込み(11a)がその端部(13b)の一方に到達すると、ショルダー部領域(7a)内の同じ周方向レベル(N)で、別の切り込み(11b)が始まる。【選択図】図1
Description
本発明は、走行ノイズを実質的に減少させるための手段を備えた自動車タイヤ用トレッドに関する。
乗用車用のタイヤは、通常、今日では大部分の場合ラジアルであるカーカス補強体を備え、この構成において、カーカス補強体のレインフォーサ(reinforcer)が、周方向に対して80度より大きいか又はこれと等しく且つ100度より小さい角度をなすように配置されている。
さらに、タイヤは、エラストマーベースの材料中に埋め込まれた複数のレインフォーサを含むクラウン補強体を備える。このクラウン補強体は、ゴム状材料で作られているトレッドにより半径方向に外側上に覆われ、このトレッドは、走行中、道路に接触することが意図された、トレッド表面と呼ばれる表面を有する。
特に雨天の走行において不可欠な安全レベルを保証するため、全体として周方向の向きの複数の長手方向溝をトレッドに設けることは、公知の手法である。
長手方向溝の存在に関連する1つの欠点は、特に道路に接触する領域において、これらの溝を通って流れる空気によって振動が発生することである。これらの振動は、走行ノイズを発生させる共鳴源である。
特許文献1は、周方向に位置合わせされた複数のブロックを含むトレッドを開示する。特許文献1において、ブロックは、走行ノイズの発生を減少させるために、トレッド表面上で特定の角度で傾斜される。
トレッド表面を含み、トレッド表面は中央領域を取り囲む2つのショルダー部領域を有するトレッドが知られている。ショルダー部領域は、周方向において互いに追従する複数の横断方向サイプを含む。これらの横断方向サイプは、特に濡れた地面上でのグリップを改善する目的を有する。しかしながら、本発明者らは、これらの横断方向サイプは、走行中、地面に接触する領域に入ったときに、無視できない強さのノイズを発生させることに気付いた。
トレッドによる、特にこのトレッドのショルダー部領域で生じるノイズの発生を制限する必要性がある。
定義
「タイヤ」は、内圧を受けるか否かに関わらず、あらゆるタイプの弾性トレッドを意味する。
「タイヤ」は、内圧を受けるか否かに関わらず、あらゆるタイプの弾性トレッドを意味する。
タイヤの「トレッド」は、側面及び2つの主要表面によって範囲が定められるある量のゴム状材料を意味し、その一方は、タイヤが駆動されるときに路面に接触することが意図されている。
「トレッド表面」は、その基準圧力までインフレートされたタイヤが、この路面上で走行しているときに路面に接触するトレッドの箇所の集まりを意味する。基準インフレーション圧力は、特にE.T.R.T.O.(「European Tyre and Rim Technical Organisation(欧州タイヤ・リム協会)」規格によって定められるようなタイヤの使用条件下で定められる。
トレッド上の「ブロック」は、溝により範囲が定められる隆起要素を意味し、側壁及び接触面を含み、接触面は、走行中、地面に接触することが意図されている。
「細長いブロック」は、タイヤの周囲の周りにある幅及びある長さを有するブロックを意味し、この長さは、幅よりずっと大きい。
「リブ」は、タイヤの全周囲の周りに延びる細長いブロックを意味する。
「溝」は、材料の壁の範囲を定めるトレッド内の切り込み(cutout)を意味し、この切り込みの幅は、この切り込みに関連する壁が、通常の走行条件下では互いに接触することができないようになっている。この溝の幅は、2ミリメートルより大きい。
「サイプ」は、材料壁の範囲を定めるトレッド内の切り込みを意味し、この切り込みの幅は、サイプの壁が、タイヤが地面に接触する接触パッチに入る際に、少なくとも部分的に接触するのを可能にするのに適している。サイプの幅は、2ミリメートルより少ないか又はこれに等しい。
「横方向」又は「軸方向」は、タイヤの回転軸に平行な方向を意味する。
「周方向」は、回転軸上に中心を置いた任意の円の接線の方向を意味する。この方向は、軸方向に垂直である。
「斜め方向」は、軸方向成分及び周方向成分を有する方向であり、どちらも非ゼロである。
「周方向レベル」は、直線を形成する箇所の集まりを意味し、この直線は周方向に垂直である。
「周方向レベル」は、直線を形成する箇所の集まりを意味し、この直線は周方向に垂直である。
「周方向レベル」は、直線を形成する箇所の集まりを意味し、この直線は周方向に垂直である。
「中央面(median plane」は、タイヤの回転軸に垂直であり且つトレッドの中心を通る平面である。
本発明は、トレッドを含む、ゴム状材料製のタイヤに関する。トレッドは、トレッドの2つの縁部間で測定された幅Wを有し、トレッドは、地面に接触することが意図されたトレッド表面を含み、トレッド表面は、中央領域を取り囲む2つのショルダー部領域を含む。2つのショルダー部領域の少なくとも一方は、周方向において互いに追従する複数の切り込みを含む。複数の切り込みの、切り込みの全て又は一部は斜めに延び、各々の切り込みは2つの端部を有し、切り込みがその端部の一方に到達すると、ショルダー部領域内の同じ周方向レベルで、別の切り込みが始まる。
従って、本発明は、ショルダー部領域における切り込み機構の連続性を保証することを目的とする。具体的には、切り込みがその端部の一方に到達すると、同じ周方向レベルで、別の切り込みが始まる。このことは、周方向におけるショルダー部領域のボイド比の変動を制限し、結果として、タイヤの音響性能が改善される。
1つの変形実施形態において、斜めの切り込みは、横断方向に対して角度αをなす。角度αは、5度から60度までの間である。好ましくは、角度は、15度から45度までの間である。
トレッドのショルダー部領域に最も高い荷重がかかっているとき、特にコーナリングの際の濡れた地面上でのタイヤのグリップ性能が改善される。
トレッドのショルダー部領域に最も高い荷重がかかっているとき、特にコーナリングの際の濡れた地面上でのタイヤのグリップ性能が改善される。
別の変形実施形態において、斜めの切り込みは、略横断方向の切り込み延長部により継続する。これらの切り込み延長部は、斜めの切り込みからトレッドの縁部まで延び、切り込み延長部の長さは、トレッドの幅Wの10%未満である。
横断方向の切り込み延長部は、コーナリングの際、すなわちトレッドの中心からショルダー部領域の一方へ荷重の移動があるときに発生するノイズを制限することを可能にする。
別の変形実施形態において、斜めの切り込みは、トレッドの中央領域に属する周方向溝上に開いている。
このことは、地面上でのトレッドの平坦化を容易にし、一般に、濡れた地面上でのタイヤのグリップを改善する。
このことは、地面上でのトレッドの平坦化を容易にし、一般に、濡れた地面上でのタイヤのグリップを改善する。
別の変形実施形態において、各々のショルダー部領域は、斜めの切り込みセットを含み、そこでは、2つのショルダー部領域の切り込みは、中央面に対して対称である。
従って、切り込みは、方向性トレッドパターンで用いるのに特に適している。
従って、切り込みは、方向性トレッドパターンで用いるのに特に適している。
別の変形実施形態において、各々のショルダー部領域は、斜めの切り込みセットを含み、そこでは、2つのショルダー部領域の切り込みは、中央面に対して対称ではない。
そのため、切り込みは、非方向性トレッドパターンで用いるのに特に適している。
そのため、切り込みは、非方向性トレッドパターンで用いるのに特に適している。
別の変形実施形態において、2つの斜めの切り込みセットは、周方向において互いに対してオフセットしている。
これにより、2つの切り込みセットの間のノイズのカップリングが回避される。従って、2つの切り込みセットが同時に地面に接触する状況が回避され、よって、全体的にタイヤの音響性能が改善される。
これにより、2つの切り込みセットの間のノイズのカップリングが回避される。従って、2つの切り込みセットが同時に地面に接触する状況が回避され、よって、全体的にタイヤの音響性能が改善される。
1つの変形実施形態において、切り込みはサイプである。
これにより、ショルダー部領域の全体の剛性度を保持しながら、濡れた地面上のトレッドのグリップが改善される。
これにより、ショルダー部領域の全体の剛性度を保持しながら、濡れた地面上のトレッドのグリップが改善される。
1つの変形実施形態において、切り込みは溝である。
これにより、タイヤが濡れた地面上を走行しているとき、トレッドからの水の流れが改善される。
これにより、タイヤが濡れた地面上を走行しているとき、トレッドからの水の流れが改善される。
1つの変形実施形態において、トレッドの中央領域は、周方向に延びる少なくとも1つの細長いブロックを含む。細長いブロックは、地面に接触することが意図されたトレッド表面と、この接触面の範囲を定める第1の側壁及び第2の側壁とを含む。細長いブロックは、ブロックの接触面上に開いている複数の切り込みを含む。各々の切り込みは、斜め方向に延び、第1の側壁及び第2の側壁上に開いている。ブロック内の切り込みは同じ方向に配向され、切り込みは細長いブロックの接触面の上に分散され、1つの切り込みが第2の側壁に到達すると、細長いブロック上の同じ周方向レベルで、別の切り込みが第1の側壁から始まる。
これにより、細長いブロックにおける切り込みの機構の連続性が保証される。
これにより、細長いブロックにおける切り込みの機構の連続性が保証される。
別の変形実施形態において、中央領域は、幅W及び長さLであり、L>>Wである、周方向(X)に延びる少なくとも1つの細長いブロックを含み、細長いブロックは、地面に接触することが意図された接触面と、接触面の範囲を定める第1の側壁及び第2の側壁とを有する。細長いブロックは、第1の側壁上又は第2の側壁上のいずれかに開いており、切り込み端部まで延び、上記の側壁上に開いていない複数の斜めの切り込みを含む。複数の切り込みの切り込みは、ブロックの接触面の上に分散され、1つの切り込みがその切り込み端部に到達すると、細長いブロック上の同じ周方向レベルで、別の切り込みが側壁から始まる。
別の変形実施形態において、中央領域は、幅W及び長さLであり、L>>Wである周方向に延びる少なくとも1つの細長いブロックを含み、細長いブロックは、地面に接触することが意図された接触面と、接触面の範囲を定める第1の側壁及び第2の側壁とを有する。細長いブロックは、該細長いブロックの接触面上に開いている複数の切り込みを含む。切り込みは、第1の側壁から第2の側壁の方向に切り込み端部まで、斜め方向に延びる。少なくとも1つの切り込みについては、その端部は、第2の側壁上に開いておらず、この切り込みがその切り込み端部に到達すると、細長いブロック上の同じ周方向レベルで、別の切り込みが第1の側壁から始まる。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して、非限定的な実施例として与えられる以下の説明から明らかになるであろう。
以下の説明において、実質的に同一又は類似の要素は同一の参照番号により示される。
図1及び図10は、それぞれ、本発明の第1の実施形態によるタイヤのトレッド1の部分図を示す。
図1及び図10は、それぞれ、本発明の第1の実施形態によるタイヤのトレッド1の部分図を示す。
トレッド1は、地面に接触することが意図されたトレッド表面5を含む。このトレッド表面は、トレッドの2つの縁部3の間で測定される幅Cを有する。トレッド表面のこの幅Cは、特に、ETRTO規格によって、C=(1.075−0.005ar)*S1.001のように定められ、ここで、arは公称アスペクト比であり、sは測定リム上の理論的セクション幅である。
より具体的には、トレッド表面は、中央領域9を取り囲む2つのショルダー部領域7a、7bを含む。ショルダー部領域とは、このトレッドの縁部3の近くに位置するトレッド表面の領域を意味する。ショルダー部領域7a、7bは、この場合、周方向Xに延びる2つの細長いブロックで構成されている。ショルダー部領域の少なくとも一方は、複数の切り込み11a、11bを含む。図1及び図10の場合、切り込み11a、11bはサイプである。図10の場合、切り込みは溝である。これらの切り込みは、周方向Xにおいて互いに追従する。各々の切り込みは、2つの端部13a、13a間に延び、横断方向Yに対して非ゼロの角度αをなす。角度αは、この場合、5度から60°までの間、好ましくは15度から45度までの間である。切り込み11a、11bは、切り込み11aがその端部13bの1つに到達すると、ショルダー部領域7a内の同じ周方向レベルNで、別の切り込み11bが始まるという点で、注目に値する。切り込みが溝である場合、中立軸の概念を用いて、2つの隣接する溝間の同じ周方向レベルを判断する。溝の中立溝は、この溝を、実質的に同じ容量を有する2つの1/2溝に分ける。
切り込み11a、11bは、この場合、簡単な直線的形状を有する。或いは、これらの切り込み11a、11bは、トレッドの表面上に曲線を形成することができ、又は異なる傾斜を有する異なるセグメントを含むこと若しくは異なる曲率を有する異なる曲線を含むことができるより複雑な線を形成することができる。これらの特定の場合において、角度αは、2つの端部13a、13bを通り、切り込みの中心線に対応する直線と横断方向Yとの間に定められる。
切り込み11aの端部13aは、この場合、トレッドの縁部3上に開いていない。より具体的には、この端部13aとこの縁部との間の距離は、0より大きくかつトレッドの幅Cの10%より小さいことも留意されたい。このように、タイヤの使用条件が変化する(荷重、インフレーション圧力)場合でも、トレッド内の同じ周方向レベルNにおける切り込みの一致が保持される。
図2及び図11の例において、トレッドの縁部3まで延びている略横断方向の切り込み延長部15により、斜めの切り込み11aがその端部13aにおいて継続する。「略横断方向」という表現は、切り込み延長部が、横断方向Yに対して5度より小さい角度をなすことを意味する。切り込み延長部の長さLは、0より大きくかつトレッドの幅Cの10%より小さい。好ましい実施形態において、切り込み延長部は、トレッドの縁部3を超えて継続する。
図3及び図12は、切り込み11a、11bが、トレッド表面5の中央領域9に属する周方向溝4上に開いている、特定の実施形態を説明する。
図4乃至図6及び図13乃至図15は、各々ショルダー部領域7a、7bが切り込み17、19のセットを含む実施形態を説明する。図4及び図13における実施形態において、切り込み17、19のセットは、中央面18に対して対称である。対照的に、図5及び図14における実施形態において、2つのショルダー部領域内の切り込み17、19のセットは、この中央面18に対して対称ではない。図6及び図15において、切り込み17、19のセットは、周方向において互いに対してオフセットしている。このオフセット20は、例えば、5mmから10mmまでの間である。こうしたオフセットは、切り込み17、19のセットが対称であるときに(図4、図6、図13及び図15)生じ得るが、切り込み17、19のセットが対称でないときにも(図5、図14)生じ得る。
図7乃至図9及び図16乃至図18は、トレッドの中央領域9が少なくとも1つの細長いブロック21を含む実施形態を説明する。この細長いブロックには、複数の切り込み29a、29bが設けられる。図7及び図16において、切り込み29a、29bは、細長いブロックの接触面の上に分散され、切り込み29aが細長いブロックの第2の側壁27に到達すると、細長いブロック上の同じ周方向レベルMで、別の切り込み29bがこの細長いブロックの第1の側壁25から始まる。図8及び図9、並びに図17及び図18において、切り込み29a及び29bは中断され、それぞれが切り込み端部まで延びる。各々の切り込み端部は、別の切り込みと細長いブロックの側壁との間の交点と位置合わせされる。図8及び図17において、切り込みは、第1の側壁25上又は第2の側壁壁27上のいずれかに開いている。図9及び図18において、切り込みは、全く同一の第1の側壁25上に開いている。
好ましい実施形態において、ショルダー部領域内に存在する切り込みセットは、細長いブロック内に存在する切り込みに対して周方向においてオフセットしている。
本発明は、説明され、示される例に限定されず、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の修正をなすことができる。
従って、異なる傾斜及び/又は異なる形状及び/又は異なる長さを有する切り込みセットみ合わせが可能である。トレッドパターンのノイズスペクトルの顕著な特徴部が低減され、従って、タイヤのトレッドパターンから出る音響信号のかき混ぜ(scrambling)が改善される。
別の実施形態において、例えば、細長いブロックの接触面において切り込みを面取りすることが可能である。
Claims (12)
- トレッド(1)を含むゴム状材料製のタイヤであって、前記トレッドは、前記トレッドの2つの縁部(3)間で測定された幅Cを有し、前記トレッドは、地面に接触することが意図されたトレッド表面(5)を含み、前記トレッド表面(5)は、中央領域(9)を取り囲む2つのショルダー部領域(7a、7b)を含み、前記2つのショルダー部領域(7a、7b)の少なくとも一方は、周方向(X)における複数の連続する切り込み(11a、11b)を含む、タイヤにおいて、前記複数の切り込みの前記切り込み(11a、11b)の全て又は一部は斜めに延び、前記切り込みの各々は2つの端部(13a、13b)を有し、切り込み(11a)が前記端部(13b)の一方に到達すると、前記ショルダー部領域(7a)内の同じ周方向レベル(N)で、別の切り込み(11b)が始まり、かつ、前記切り込み(11a、11b)はサイプであることを特徴とする、タイヤ。
- トレッド(1)を含むゴム状材料製のタイヤであって、前記トレッドは、前記トレッドの2つの縁部(3)間で測定された幅Cを有し、前記トレッドは、地面に接触することが意図されたトレッド表面(5)を含み、前記トレッド表面(5)は、中央領域(9)を取り囲む2つのショルダー部領域(7a、7b)を含み、前記2つのショルダー部領域(7a、7b)の少なくとも一方は、周方向(X)における複数の連続する切り込み(11a、11b)を含む、タイヤにおいて、前記複数の切り込みの前記切り込み(11a、11b)の全て又は一部は斜めに延び、前記切り込みの各々は2つの端部(13a、13b)を有し、切り込み(11a)が前記端部(13b)の一方に到達すると、前記ショルダー部領域(7a)内の同じ周方向レベル(N)で、別の切り込み(11b)が始まり、かつ、前記切り込み(11a、11b)は溝である、
ことを特徴とするタイヤ。 - 前記斜めの切り込み(11a、11b)は、横断方向(Y)に対して角度αをなし、前記角度αは、30度から60度までの間である、
請求項1または2に記載のタイヤ。 - 前記斜めの切り込み(11a)は、略横断方向の切り込み延長部(15)が続き、前記切り込み延長部(15)は、前記トレッドの縁部(3)に近い斜めの切り込みの端部(13a)から延び、前記切り込み延長部の長さ(L)は、前記トレッドの幅Cの10%より小さい、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 前記斜めの切り込み(11a)は、前記トレッド表面(5)の中央領域(9)に属する周方向溝(4)内に開いている、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 前記ショルダー部領域(7a、7b)の各々は、斜めの切り込みセット(17、19)を含み、前記2つのショルダー部領域の前記切り込みセット(17、19)は、中央面(18)に対して対称である、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 前記ショルダー部領域(7a、7b)の各々は、斜めの切り込みセット(17、19)を含み、前記2つのショルダー部領域の前記切り込みセット(17、19)は、中央面(18)に対して対称ではない、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 前記斜めの切り込みの2つの組(17、19)は、周方向(X)において互いに対してオフセットしている、
請求項6または7に記載のタイヤ。 - 前記トレッド(1)の前記中央領域(9)は、前記周方向(X)に延びる少なくとも1つの細長いブロック(21)を含み、前記細長いブロックは、地面に接触することが意図された接触面(23)と、前記接触面の範囲を定める第1の側壁(25)及び第2の側壁(27)とを有し、前記細長いブロックは、前記ブロックの前記接触面上に開いている複数の切り込み(29a、29b)を含み、前記切り込み(29a、29b)の各々は、斜め方向に延び、前記第1の側壁(25)及び前記第2の側壁(27)上に開いており、前記ブロック内の前記切り込みは、同じ方向に配向され、前記切り込み(29a、29b)は、前記細長いブロックの前記接触面の上に分配され、切り込み(29a)が前記第2の側壁(27)に到達すると、前記細長いブロック(21)上の同じ周方向レベル(M)で、別の切り込み(29b)が前記第1の側壁(25)から始まる、
請求項1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 前記中央領域(9)は、幅W及び長さLであり、L>>Wである周方向(X)に延びる少なくとも1つの細長いブロック(21)を含み、前記細長いブロック(21)は、地面に接触することが意図された接触面(23)と、前記接触面(23)の範囲を定める第1の側壁(25)及び第2の側壁(27)とを有し、前記細長いブロック(21)は、前記第1の側壁(25)上又は前記第2の側壁(27)上のいずれかに開いており、切り込み端部(31a、31b)まで延び、前記側壁(25、27)上に開いていない複数の斜めの切り込み(29a、29b)を含み、前記複数の切り込み(29a、2b)の前記切り込みは、前記ブロックの前記接触面(23)の上に長手方向において互いに追従し、前記第1の側壁(25)上に開いている切り込み(29a)が前記切り込み端部(31a)に到達すると、前記細長いブロック(21)上の同じ周方向レベル(M)で、別の切り込み(29b)が前記第2の側壁(27)から始まる、
請求項1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 前記中央領域(9)は、L>>Wである場合に幅W及び長さLである、周方向(X)に延びる少なくとも1つの細長いブロック(21)を含み、前記細長いブロック(21)は、地面に接触することが意図された接触面(23)と、前記接触面(23)の範囲を定める第1の側壁(25)及び第2の側壁(27)とを有し、前記細長いブロック(21)は、長手方向において互いに追従し、前記細長いブロックの前記接触面(23)上に開いており、前記切り込み(29a、29b)は、前記第1の側壁(25)から前記第2の側壁(27)の方向に切り込み端部(31a、31b)まで斜めに延び、前記第1の側壁(25)上に開いている少なくとも1つの切り込み(29a)については、前記端部(31a)は、前記第2の側壁(27)上に開いておらず、前記切り込み(29a)が前記切り込み端部(31a)に到達すると、前記細長いブロック(21)上の同じ周方向レベル(M)で、別の切り込み(29b)が前記第1の側壁(25)から始まる、
請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。 - 前記細長いブロック(3)はリブである、
請求項9ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
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