JP2018513630A - データ伝送方法、ユーザ機器、及び基地局 - Google Patents

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Abstract

本発明の実施形態は、データ伝送方法を提供する。データ伝送方法は、第2のUEによって、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信する段階であって、第1のメッセージは、中継要求情報を含む、段階と、第2のUEによって、第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信する段階であって、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、段階と、第2のUEによって、基地局によって送信された第3のメッセージを受信する段階であって、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する、段階と、を含む。このように、本発明の実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEと規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができる。データ伝送効率が確保される。

Description

本発明の実施形態は、通信分野に関し、より具体的には、データ伝送方法、ユーザ機器、及び基地局に関する。
基地局は、セルラリンクを用いることによって、基地局のセルに位置するユーザ機器(User Equipment、UE)とのデータ通信を実行することができる。図1に示されるように、UE30は、基地局10のセル40に位置する。そこで、アップリンク及びダウンリンクデータが、セルラリンクを用いることによって、基地局10とUE30との間で伝送される。
しかしながら、UE20は基地局50のセル60に位置するので、データ通信は、基地局10とUE20との間で直接実行されることができない。代わりに、基地局10とUE20との間におけるデータ伝送は、基地局50を介して実行される必要がある。例えば、UE20がアップリンクデータを基地局10に送信する必要がある場合に、UE20は、最初に、セルラリンクを用いることによって、アップリンクデータを基地局50に送信する必要があり、次に、基地局50が、アップリンクデータを基地局10に転送する。例えば、基地局10がダウンリンクデータをUE20に送信する必要がある場合に、基地局10は、最初に、ダウンリンクデータを基地局50に送信する必要があり、次に、基地局50が、セルラリンクを用いることによって、ダウンリンクデータをUE20に転送する。
このように、セルラリンクの輻輳がもたらされるのみならず、データ伝送の遅延も長い。結果的に、データ伝送効率は低い。
本発明の実施形態は、データ伝送効率を確保するデータ伝送方法を提供する。
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供される。データ伝送方法は、
第2のユーザ機器UEによって、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信する段階であって、第1のメッセージは、中継要求情報を含む、段階と、
第2のUEによって、第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信する段階であって、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、段階と、
第2のUEによって、基地局によって送信された第3のメッセージを受信する段階であって、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する、段階と、
を含む。
第2の態様によれば、データ伝送方法が提供される。データ伝送方法は、
基地局によって、第1のメッセージを受信する段階であって、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、段階と、
基地局によって、第2のメッセージを第2のUEに送信する段階であって、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す、段階と、
を含む。
第3の態様によれば、データ伝送方法が提供される。データ伝送方法は、
基地局によって、第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信する段階であって、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、段階と、
基地局によって、少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信する段階であって、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、段階と、
基地局によって、第3のメッセージを第2のUEに送信する段階であって、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する、段階と、
を含む。
第4の態様によれば、ユーザ機器が提供される。ユーザ機器は、第2のユーザ機器UEであり、
第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、第1のメッセージは、中継要求情報を含む、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される送信ユニットであって、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、送信ユニットと、
を含み、
受信ユニットは、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
第5の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、受信ユニットと、
第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される送信ユニットであって、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す、送信ユニットと、
を含む。
第6の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される送信ユニットであって、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、送信ユニットと、
少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、受信ユニットと、
を含み、
送信ユニットは、第3のメッセージを第2のUEに送信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
第7の態様によれば、ユーザ機器が提供される。ユーザ機器は、第2のユーザ機器UEであり、
第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される受信機であって、第1のメッセージは、中継要求情報を含む、受信機と、
受信機によって受信された第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される送信機であって、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、送信機と、
を含み、
受信機は、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
第8の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを受信するように構成される受信機であって、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、受信機と、
第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される送信機であって、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す、送信機と、
を含む。
第9の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される送信機であって、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、送信機と、
少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される受信機であって、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、受信機と、
を含み、
送信機は、第3のメッセージを第2のUEに送信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
本発明の実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEと規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができる。このように、データ伝送効率が確保される。
本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を簡潔に説明する。以下の説明における添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者であれば、これらの添付図面から、創造的努力なくとも他の図面をさらに導出し得ることは明らかである。
背景技術において説明されたシナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の実施形態に係る他の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る、中継が成功裏に実行されたか否かを決定するための方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る、中継UEとして動作するか否かを決定するための方法のフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の実施形態に係る他の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態における添付図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確かつ十分に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部であるが、その全てではないことが明らかである。本発明の実施形態に基づいて、当業者によって創造的努力なく取得される全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本発明の実施形態の技術的解決手段は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communication、GSM(登録商標))システム、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、ジェネラルパケットラジオサービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、及びユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)を含む、様々な通信システムに適用され得ることを理解されたい。
本発明の実施形態において、基地局は、GSM(登録商標)又はCDMAにおけるベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってよく、又はWCDMA(登録商標)におけるNodeB(NodeB、NB)であってよく、又はLTEにおける進化型ノードB(Evolutional Node B、eNB、もしくはeNodeB)もしくは将来の5Gネットワークにおける基地局デバイスであってよく、これは、本発明に限定されるものではないことをさらに理解されたい。
本発明の実施形態において、UEは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して、1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network)との通信を実行してよいことをさらに理解されたい。UEは、アクセス端末、端末デバイス、ユーザユニット、ユーザサイト、モバイルサイト、モバイル局、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザプロキシ、又はユーザ装置と称されてよい。UEは、携帯電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続される他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、又は将来の5Gネットワークにおける端末デバイスであってよい。
デバイスツーデバイス通信は、直接通信技術である。UE間で交換されるデータは、基地局によって転送される必要がない。UEは、直接インタラクションしてよく、又は、ネットワークの支援により、直接インタラクションしてよい。
デバイスツーデバイス通信は、3つの動作シナリオを有する。これらはそれぞれ、カバレッジ内の動作シナリオ、カバレッジ外の動作シナリオ、及び一部カバレッジ内の動作シナリオである。カバレッジ内の動作シナリオにおいて、デバイスツーデバイス通信に参加する全てのユーザ機器は、基地局のサービス範囲内に位置する。カバレッジ外のシナリオでは、デバイスツーデバイス通信に参加する全てのユーザ機器は、基地局のサービス範囲外に位置する。一部カバレッジ内のシナリオでは、デバイスツーデバイス通信に参加するユーザ機器のいくつかは、基地局のサービス範囲内に位置し、他のユーザ機器は、基地局のサービス範囲外に位置する。
関連用語の説明:デバイスツーデバイス通信(Device to Device、D2D)は、複数のデバイス間のデータが、第3のデバイスを用いることなく、データ伝送中に互いに直接伝送可能であることを意味する。典型的には、異なるUEは、基地局のようなネットワークデバイスによる転送を行うことなく、互いに送受信を直接実行してよい。D2Dリンクは、いくつかの場合には、サイドリンク(Sidelink)とも称される。本発明において、D2Dという用語は、名称の表現として用いられる。しかしながら、当該用語は、本発明における方法の範囲を限定するものではない。
デバイスツーデバイス通信は、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)発見(D2D discovery)及びD2D通信(D2D communication)を含む。
D2D発見は、ユーザ機器が発見メッセージ(discovery message)を送信し、他のユーザ機器が、発見メッセージを読み出すことによって、発見メッセージを送信したユーザ機器についての情報を取得することを意味する。発見メッセージは、発見メッセージを送信したユーザ機器のアイデンティティ(identity)のような識別情報を含んでよい。
D2D発見は、2つのタイプ(type)、すなわち、タイプ1(type 1)及びタイプ2(type 2)を含む。タイプ1は、D2D発見のための複数のユーザ機器のリソースプール(タイプ1のD2D発見のためのリソースプールと称されることもある)が、ユーザ自身によって構成又は選択されることを意味する。タイプ2は、D2D発見のための1つのユーザ機器の送信リソースが、基地局によって構成されることを意味する。
D2D通信は、ユーザ機器が制御情報及びデータを送信し、他のユーザ機器が、後のデータを正しく受信すべく、制御情報を読み出すことによって、後のデータの送信フォーマットのような情報を取得することを意味する。
D2D通信は、2つのモード(mode)、すなわち、モード1(mode 1)及びモード2(mode 2)を含む。モード1は、基地局又は中継(relay)ノードが、デバイスツーデバイス通信のデータ及び制御情報を伝送するために、ユーザ機器によって用いられるリソースをスケジューリングすることを意味する。具体的には、制御情報は、スケジューリング割り当て(Scheduling Assignment、SA)メッセージであってよい。D2D通信のモード1において、基地局は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、スケジューリング割り当て及びデータを送信するためにユーザ機器によって用いられるリソース、フォーマット等を示す。モード2は、ユーザ機器が、リソースプール(リソースプールは、モード2のD2D通信のためのリソースプールと称されることがある)から、直接通信のデータ及びSAメッセージを伝送するために用いられるリソースを選択することを意味する。モード2のD2D通信のためのリソースプールは、SAメッセージリソースプール及びSAメッセージに対応するデータのためのリソースプールを含んでよい。換言すると、ユーザ機器は、SAメッセージリソースプールから、SAメッセージを伝送するために用いられるリソースを選択し、SAメッセージに対応するデータのリソースプールから、SAメッセージに対応するデータを伝送するために用いられるリソースを選択してよい。リソースプールは、通信リソースのグループであり、複数の通信リソースのセットである。
図2は、本発明の実施形態に係る適用シナリオの模式図である。具体的には、本発明の本実施形態は、主に、基地局10とUE20との間におけるデータ通信を実装するために用いられる。さらに、図2は、基地局10のセル40に位置するUE30をさらに示す。すなわち、基地局10は、UE30のサービング基地局である。さらに、本発明の本実施形態において、D2D通信が、UE20とUE30との間で実行可能であると仮定する。
本発明の本実施形態において、UE30は、基地局10とのデータ伝送を直接実行してよく、UE20は、基地局10とのデータ伝送を直接実行しない。本明細書において、UE20が基地局10とのデータ伝送を直接実行しない理由は、距離が長過ぎること、もしくは信号品質が低過ぎることのような客観的理由であってよく、又は、主観的理由であってよい。例えば、基地局10は、UE20が基地局とのデータ伝送を実行することを許可しない。
図2(a)に示されるように、UE20は、基地局10のセル40の外に位置する。UE20は、最初に基地局10のセル40内に位置し、その後、位置変更に起因して、UE20はセル40の外に移動し、結果的に、基地局10との通信を直接実行することが不可能となったものと仮定する。この場合、UE30は、中継UEとして動作し、UE20と基地局10との間におけるデータ伝送を支援してよい。この場合、UE20は、遠隔UE(remote UE)と称されてよく、中継として動作するUE30は、中継UE(relay UE)と称されてよい。
このシナリオにおいて、アップリンクデータに関しては、UE20は、データをUE30に直接送信してよい。あるいは、UE20は、データをUE30に間接的に送信してよい。例えば、データは、最初に、UE20によって1つ又は複数の中間UE(図2(a)に示されるUE21)に送信され、次に、1つ又は複数の中間UEによってUE30に転送される。ダウンリンクデータに関しては、UE30は、基地局10によって送信されたデータを、UE20に直接送信してよい。あるいは、UE30は、1つ又は複数の中間UE(例えば、UE21)を介して、基地局10によって送信されたデータを、UE20に間接的に送信してよい。
図2(a)に示されるUE21はセル40の外に位置するが、本明細書において説明される1つ又は複数の中間UEは、全てセル40の外に位置しても、全てセル40内に位置してもよく、又は、複数の中間UEのうちいくつかがセル40内に位置し、他の中間UEがセル40の外に位置してよいことに留意されたい。これは、本発明に限定されるものではない。
本発明の本実施形態において、遠隔UEとして動作するUE20が基地局10のセル内に位置しないということ、又は、UE20が基地局のカバレッジ範囲内に位置しないということ、又は、UE20が基地局10のサービス範囲内に位置しないということにおける説明の意味は、一致している。
図2(a)に示されるUE20とUE30との間におけるD2D通信は、一部カバレッジ内(partial−in−coverage)のシナリオであることが理解されよう。
図2(b)に示されるように、UE20は空間的には基地局10のセル内に位置するが、他の理由に起因して、UE20は基地局10との通信を標準的に実行することが不可能となっている。例えば、UE20と基地局10との間のセルラリンクに、障害が発生している。他の例では、UE20の電気量が過剰に小さくなっている。さらに他の例では、UE20は空間的にはセル内に位置するが、UE20と基地局10との間の信号品質が過剰に低い(例えば、UE20は、ネットワーク信号が比較的弱い地下に位置する)。さらに他の例が存在する。この場合、UE30は、UE20と基地局10との間におけるデータ伝送を支援すべく、中継UEとして動作してもよい。
このシナリオにおいて、アップリンクデータに関しては、UE20は、データをUE30に直接送信してよい。あるいは、UE20は、データをUE30に間接的に送信してよい。例えば、データは、最初に、UE20によって1つ又は複数の中間UE(図2(b)に示されるUE21)に送信され、次に、1つ又は複数の中間UEによってUE30に転送される。ダウンリンクデータに関しては、UE30は、基地局10によって送信されたデータを、UE20に直接送信してよい。あるいは、UE30は、1つ又は複数の中間UE(例えば、UE21)を介して、基地局10によって送信されたデータを、UE20に間接的に送信してよい。
図2(b)に示されるUE20とUE30との間におけるD2D通信は、カバレッジ内(in−coverage)のシナリオであることが理解されよう。
このように、図2に示されるシナリオにおいて、UE30の1つ又は複数は、中継ノードとして動作してよく、従って、少なくとも2つの直接リンクが、UE20と基地局10との間に存在する。中継ネットワークは、高周波数利用及び高データ伝送能力のために増加する通信システムの要件を満たすための、重要な方向であることを理解されたい。
説明を容易にするために、本明細書は、以下、1つの中継UEのみが遠隔UEから基地局へのデータ伝送において用いられる例を用いることによって、本発明における方法を説明する。しかしながら、これは、ネットワーク内及び/又はネットワーク間の複数の中継UEを用いることによって、遠隔UEから基地局へとデータを中継するための方法を排除するものではない。2つの方法の間の違いは、遠隔UEから、最後にデータを基地局へと送信する中継UEに、データが直接伝送されるか、又は、他の複数の中継UEを用いることによって転送されるかということにある。
適用シナリオにおいて中継UEを選択するための方法、及び中継UEを介してデータ伝送方法をさらに実行するための方法が、後続の本発明の実施形態において詳細に説明される。
図3は、本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。図3は、基地局10、第1のUE20、第2のUE31、及び第3のUE32を示す。
基地局10は、図2における基地局10とみなされてよい。第1のUE20は、図2(a)又は図2(b)におけるUE20とみなされてよい。第2のUE31は、図2におけるUE30の1つとみなされてよい。第3のUE32は、図2におけるUE30の他の1つとみなされてよい。第2のUE31及び第3のUE32は、基地局10のセル内に位置する。すなわち、基地局10は、第2のUE31及び第3のUE32のサービング基地局である。さらに、第1のUE20は、第2のUE31とのD2D通信を実行してよい。第1のUE20は、第3のUE32とのD2D通信を実行してよい。第2のUE31は、セルラリンクを用いることによって、基地局10との通信を実行してよい。第3のUE32は、セルラリンクを用いることによって、基地局10との通信を実行してよい。
本発明の本実施形態において、第1のUE20は、基地局10とのデータ伝送を直接実行することが不可能であると仮定する。第1のUE20が基地局10との通信を直接実行することが不可能である理由は、第1のUE20が、基地局10との直接通信を実行するための条件を満たしていないことであってよく、又は、ネットワーク側が、第1のUE20が中継UEを介して基地局10との通信を実行する必要があることを示していることであってよい。
アップリンク伝送に関しては、第1のUE20は、データを送信する必要がある元のUEであり、第2のUE31は、中継UEであり、第2のUE31は、基地局10とのデータ伝送を直接実行することに留意されたい。本発明において、実装される必要があるものは、第1のUEの送信対象データが第2のUEを介して基地局に送信されるプロセスである。任意選択的に、第1のUEは、第2のUEを介して、ワンホップで、送信対象データを基地局に直接送信してよい。任意選択的に、第1のUEは、送信対象データを1つ又は複数の中間UEに送信してよく、次に、送信対象データは、第2のUEに送信される。第2のUEは、次に、第1のUEから受信された送信対象データを、基地局に転送する。ただし、いずれの場合も、本発明の本実施形態において説明される第1のUE20は、データを送信する必要がある元のUEであり、第2のUE30は、第1のUEから受信された送信対象データを基地局10に直接送信するUEである。
図3に示される方法は、以下の段階を含む。
301.第1のUE20は、第1のメッセージをD2D方式で送信する。ここで、第1のメッセージは、中継要求情報を含む。
本明細書において、中継要求情報は、第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEを決定する(又は規定するもしくは割り当てる)ことを要求する情報と解されてよい。さらに、中継要求情報は、明示的に又は暗示的に、第1のメッセージに含まれてよい。
中継要求情報は、第1のメッセージにおいて送信される、中継要求情報を明示的に示すフィールドもしくは中継要求情報を暗示的に示すフィールドであってよく、又は、他の方式で暗示的に示される、第1のメッセージと共に送信される中継要求情報であってよい。中継要求情報を示すために用いられる他の方式は、第1のメッセージが、あらゆる特定の方式、例えば、第1のメッセージによって用いられる時間−周波数リソースの位置又は範囲、第1のメッセージによって用いられるスクランブルシーケンス、第1のメッセージによって用いられる巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)マスク、又は第1のメッセージによって用いられる復調参照信号のシーケンスで、伝送される伝送方式を含む。
中継要求情報は、参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されてよい。すなわち、第1のメッセージは、中継要求情報を示す参照信号及び/又はD2D同期信号を含んでよい。参照信号は、特定のシーケンスを用いることによって送信される信号である。例えば、参照信号は、位置決めのために用いられる参照信号、D2D伝送中にデータチャネルを復調するために用いられる復調参照信号、又はD2D制御チャネル復調のために用いられる復調参照信号であってよい。D2D同期信号は、D2Dリンクデバイスを同期するためにD2Dリンクにおいて送信される参照信号、例えば、D2Dに用いられるプライマリ同期信号、D2Dに用いられるセカンダリ同期信号、又はD2D通信に用いられる同期信号、又はD2D発見に用いられる同期信号である。中継要求情報が参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されることは、特定の参照信号及び/又は特定の同期信号が中継要求情報を伝送するように送信されることを意味する。これは、信号によって用いられるリソースが特定のものであることを意味する。リソースは、特定の時間ドメインリソース、特定の周波数ドメインリソース、特定のコードドメインリソース(参照信号によって用いられるシーケンスの特定のサイクリックシフト、特定の直交マスク、特定のスクランブリングシーケンス等)、又は特定の空間ドメインリソース(特定のアンテナポート又は特定の空間層)の少なくとも1つを含む。特定のリソースは、予め定義されてよい、又は、セルラリンクを用いることによって伝送されるシグナリング、もしくはD2Dリンクを用いることによって伝送されるシグナリングを用いることによって構成されてよい。
あるいは、第1のメッセージは、参照信号及び/又はD2D同期信号の形式であってよい。すなわち、参照信号及び/又は同期信号は、中継要求を表すために用いられる。例えば、1つのタイプの参照信号及び/又はD2D同期信号は、中継要求参照信号及び/又は中継要求D2D同期信号として直接定義される。第1のUEが中継要求を有する場合に、信号は、直接送信される。信号は、特定の送信特徴を有する。これらの特徴は、特定の時間ドメインリソース、特定の周波数ドメインリソース、特定のコードドメインリソース(参照信号によって用いられるシーケンスの特定のサイクリックシフト、特定の直交マスク、特定のスクランブリングシーケンス等)、又は特定の空間ドメインリソース(異なるアンテナポートもしくは異なる空間層)を用いることを含む。特定のリソースは、予め定義されてよく、又は、セルラリンクを用いることによって伝送されるシグナリング、もしくはD2Dリンクを用いることによって伝送されるシグナリングを用いることによって構成されてよい。
具体的には、第1のUE20がアップリンクデータを基地局10に送信する必要がある場合に、第1のUE20は基地局10とのデータ伝送を直接実行することは不可能なので、第1のUE20が第1のメッセージを送信する。第1のUE20によって基地局10に送信される必要があるアップリンクデータは、中継対象データと称されてよい。
本明細書において、第1のUE20が基地局10とのデータ伝送を実行することが不可能な理由は、以下の通りである。
(1)基地局10は、第1のUE20のサービング基地局であるが、基地局10は、第1のUE20が中継UEを介して基地局10との通信を実行する必要があることを示す。
(2)基地局10は第1のUE20のサービング基地局であるが、第1のUE20は、基地局10への有効なRRC接続を確立することが不可能である。
(3)第1のUE20は、基地局10のサービス範囲外に位置する。換言すると、基地局10は、第1のUE20のサービング基地局ではない。
具体的には、第1のUE20は、第1のメッセージをD2Dブロードキャスト形式で送信する。このように、第1のUEとのD2D通信を実行可能なUEは、第1のメッセージを受信することできる。
第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティ(Iditity、ID)、第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質(Quantity of Service、QoS)クラス情報の少なくとも1つを含んでよい。
第1のUEのネットワークステータス情報は、第1のUEのネットワークステータスを示すために用いられ、第1のUEのネットワークステータスは、第1のUEがネットワーク内に位置する、第1のUEがネットワーク外に位置する、第1のUEがネットワーク内に位置し、RRC接続を確立可能である、第1のUEがネットワーク内に位置するが、無線リンク障害(RLF)を有する、第1のUEがネットワーク内に位置するが、セルラリンクを用いることによって伝送を実行することが制限もしくは禁止されている、又はセルラリンクを用いることによって通信を実行する機能もしくはそのためのモジュールを有さない、又は第1のUEがネットワーク外に位置するが、ネットワーク内D2D同期ソースを同期参照として用いている、のいずれか1つであってよい。
第1のUEのネットワークステータス情報は、第1のUE20が基地局10のサービス範囲外に位置することを示してよい。
中継対象データのデスティネーションアドレスは、基地局10であってよく、中継対象データのデスティネーションアドレスは、他の基地局又は他の基地局のセル内の他のUEであってよいが、中継対象データは基地局10によって転送される必要がある。すなわち、中継対象データは、基地局10に送信される必要がある。
QoSクラスに関しては、以下の表1に示されるQoSクラス識別子(QoS Class Identifier、QCI)の表を参照されたい。
Figure 2018513630
本発明の本実施形態において、第2のUE31及び第3のUE32は、第1のUE20によって送信された第1のメッセージを受信することができると仮定する。
301において、第1のUE20は、第1のメッセージを第2のUE31及び第3のUE32に直接送信してよく、又は、第1のメッセージを第2のUE31及び第3のUE32に間接的に送信してよく、これは、本発明に限定されるものではないことに留意されたい。例えば、第1のUE20は、1つ又は複数の中間UEを介して、第1のメッセージを第2のUE31及び第3のUE32に間接的に送信してよい。
任意選択的に、第1のメッセージが第2のUE31に送信される例が用いられる。中継要求メッセージは、第1のUE20が第2のUE31に、中継UEとして動作することを要求する情報として理解されよう。
302.第2のUE31及び/又は第3のUE32は、第2のメッセージを基地局10に送信する。ここで、第2のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求する情報を含む。
本明細書において、第2のメッセージを基地局10に送信するUEは、中継UE候補と称されてよく、第2のメッセージは、第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求する要求情報を含む。
例えば、第2のUE31が第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを期待する場合に、第2のUE31は、第2のメッセージを基地局10に送信し、第2のメッセージは、当該期待に関連する要求情報を含む。
任意選択的に、第2のUE31を例として用いる実施形態において、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31は、第1のメッセージを基地局に転送してよく、転送された第1のメッセージは、302において、第2のメッセージとみなされてよい。すなわち、第2のUE31は、第1のメッセージを転送し、これは、中継UEとして動作することを要求する情報を暗示的に含む。
任意選択的に、実施形態において、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、第1のUE20の中継要求を認識し、次に、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
任意選択的に、他の実施形態において、302は、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31及び第3のUE32の各々によって、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局10に送信する段階とを含む。
予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いことの少なくとも1つを含む。
任意選択的に、第1のメッセージが第1のUEのネットワークステータス情報を含む場合に、予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すことであってよい。第2のUE31を例として用いると、第1のメッセージが第1のUEのネットワークステータス情報を含む場合に、第2のUE31は、最初に、ネットワークステータス情報によって示されるコンテンツを決定してよい。これが、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示す場合に、第2のUE31は、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
任意選択的に、予め設定された第1の条件は、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より大きいことであってよい。本明細書において、第1の閾値及び第2の閾値は、プロトコルを用いることによって、予め定義されてよく、又は、シグナリングを用いることによって、基地局によって構成されてよい。第1の閾値は、第2の閾値より大きいことが理解されよう。第2のUEと基地局との間の信号品質が第1の閾値より低いことは、第2のUEがセルの端に位置することを示す。第2のUEと基地局との間の信号品質が第2の閾値より大きいことは、第2のUEの信号品質が通信要件を満たしていることを示す。
任意選択的に、予め設定された第1の条件は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が第3の閾値より高いことであってよい。第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、最初に、第1のメッセージを受信した受信信号品質を決定し、次に、受信信号品質を第3の閾値と比較する必要がある。本明細書において、第3の閾値は、予め定義されてよく、又は、シグナリングを用いることによって、基地局によって予め構成されてよい。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定することによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
任意選択的に、他の実施形態において、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、予め設定された確率に従って、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された確率を用いることによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
あるいは、予め設定された第1の条件が満たされたと決定された場合に、第2のメッセージは、予め設定された確率に従って、基地局10に送信される。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定することによって、かつ、予め設定された確率を用いることによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
このように、本発明の本実施形態において、確率ベースの選択方法によって、基地局に報告される情報を減少させることができ、基地局によって中継UEを選択する動作負荷を減少させることができ、中継UEを選択する効率をさらに改善する。
基地局は、最初に、確率値Prbを(例えば、ブロードキャストメッセージもしくはRRCメッセージを用いることによって)予め構成又は予め定義してよい。このように、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、確率値Prbに従って、第2のメッセージを送信してよい。
例えば、Prb=0.5の場合、第2のメッセージを送信する確率は、50%である。第2のUE31を例として用いると、実際の決定方法は、第2のUE31によって、0から100の乱数を等しい確率方式で生成する段階と、生成された乱数が50より大きい場合に、第2のUE31によって、この時に第2のメッセージを送信すると決定する段階と、さもなければ、この時は第2のメッセージを送信しないと決定する段階と、であってよい。
他の例では、Prb=0.25の場合、第2のUE31は、0から100の乱数を等しい確率方式で生成する。生成された乱数が20より大きい場合に、第2のUE31は、この時は第2のUE31が第2のメッセージを送信可能であると決定し、さもなければ、第2のUE31は、この時は第2のメッセージを送信しないと決定する。
本発明の本実施形態において、第2のメッセージは、第2のメッセージのソースアドレスを示すべく、第2のUE31のIDをさらに含む。
任意選択的に、第2のメッセージは、第2のメッセージのデスティネーションアドレスを示すべく、基地局10のIDをさらに含んでよい。
任意選択的に、第2のメッセージは、第1のUE20のID及び第1のUEの信号品質についての情報をさらに含んでよい。本明細書において、信号品質についての情報は、その後、基地局10によって、中継UEを決定するために用いられてよい。
第1のUEの信号品質についての情報は、第1のUEによって送信されて受信された第1のメッセージ、又は第1のUEによって送信された参照信号及び/又はD2D同期信号に従って測定することによって、第2のUEによって取得された品質情報であり、第1のUEによって伝送された信号に対応する。情報は、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、又は受信信号強度指標(Received Signal Strength Indication、RSSI)の少なくとも1つであってよい。参照信号は、復調参照信号であってよく、又は、D2D同期信号におけるいくつかもしくは全ての信号であってよい。
他のシナリオにおいて、第1のメッセージが、1つ又は複数の中間UEを介して、第1のUE20によって第2のUE31に送信される場合に、第2のメッセージに含まれる第1のUEの信号品質についての情報は、第2のUE31によって、中間UEから取得されてよいことが理解されよう。
第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさを含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのための伝送リソースを要求する中継リソース要求情報を含んでよく、これにより、基地局は、好適な量のアップリンク送信リソースを第2のUEに割り当てることが理解されよう。第1のメッセージが中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのQoSクラス情報を含んでよく、これにより、基地局がアップリンク送信リソースを第2のUEに割り当てる場合に、対応するQoS要件が考慮される。
任意選択的に、第2のUE31及び第3のUE32が、各々、第2のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてよい。このように、基地局10の応答メッセージがタイマによって設定された時間内に受信されない場合、基地局10は、第2のUE31及び第3のUE32を中継UEとして用いないものとみなされてよい。あるいは、基地局10の応答メッセージがタイマによって設定された時間内に受信されない場合、第2のメッセージが再送信されてよい。最大再送信数は、予め設定されてよく、又は基地局10によって予め構成されてよい。
本実施形態において、第1のメッセージを受信するUEの数は、第2のメッセージを送信するUEの数より大きい又はこれに等しいことに留意されたい。
303.基地局10は、中継UEを決定する。
基地局10は、少なくとも1つのUEによって送信された第2のメッセージを受信し、少なくとも1つのUEのうちの1つを中継UEとして選択することが理解されよう。
基地局10は、少なくとも1つの中継UE候補から、1つ又は複数のUEを中継UEとして選択することが理解されよう。
具体的には、基地局10は、少なくとも1つのUEと基地局10との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
例えば、基地局10は、UEを中継UEとして決定してよい。ここで、UEと基地局10との間の信号品質についての情報が、最適である。
あるいは、第2のメッセージが第1のUEの信号品質についての情報を含む場合に、基地局10は、少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
例えば、第2のUE31によって、第1のUEによって送信された第1のメッセージを受信する信号品質が、第3のUE32によって、第1のUEによって送信された第1のメッセージを受信する信号品質より大きい場合に、基地局10は、第2のUE31を中継UEとして決定してよい。
本実施形態において、基地局10は、1つ又は複数の中継UEを決定してよいことに留意されたい。すなわち、基地局10は、少なくとも1つのUEのうち1つ又は複数のUEを中継UEとして規定してよく、これは、本発明に限定されるものではない。
本明細書において、基地局10によって決定された中継UEが、第2のUE31であると仮定する。
304.基地局10は、第3のメッセージを第2のUE31に送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する指示情報を含む。
すなわち、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
基地局10は、303において決定された中継UEに、第3のメッセージを送信することが理解されよう。複数の中継UEが303において決定された場合に、基地局10は、第3のメッセージを複数の中継UEに送信する。
さらに、第2のメッセージが中継リソース要求情報を含む場合に、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報をさらに含んでよい。
任意選択的に、中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示されてよい。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Indication、DCI)を含んでよく、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)によって特定されてよい。
第2のメッセージに対する応答として用いられる第3のメッセージは、直接応答データパケットもしくは直接応答シグナリングであってよく、又は、暗示的な指示シグナリングであってよいことに留意されたい。例えば、第3のメッセージは、新たなDCIフォーマットを用いることによって(例えば、中継に関連するRNTIを、DCIのCRCスクランブルとして用いることによって)、指示を与える。
第2のUE31が、302において第2のメッセージを送信した場合にタイマを始動させた場合、304は、第2のUE31が、タイマによって設定された時間内に、基地局10から第3のメッセージを受信したことを意味することが理解されよう。
任意選択的に、基地局10は、第4のメッセージを第3のUE32にさらに送信してよい。第4のメッセージは、第3のUE32が、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。すなわち、第4のメッセージは、第3のUE32が、中継UEとして動作できないことを示す。
あるいは、基地局10は、一切の応答メッセージを第3のUE32に送信しなくてよい。このように、タイマによって設定された時間の後で、第3のUE32は、基地局10が第3のUE32を中継UEとして用いないと決定してもよい。
このように、第3のメッセージを受信した後で、第2のUE31は、基地局10が第2のUE31を中継UEとして既に決定したことを認識してよい。この場合任意選択的に、第2のUE31は、305を実行してよい。
305.第2のUE31は、第5のメッセージを第1のUE20に送信する。
第5のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、第5のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを示すことが理解されよう。
このように、第1のUE20は、第1のUE20と基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEが第2のUE31であることを認識することができる。
306.第1のUE20は、中継対象データを第2のUE31に送信する。
本明細書において、第1のUE20は、中継対象データをD2Dブロードキャスト形式で送信してよい。第1のUE20とのD2D通信を実行可能な全てのUEは、中継対象データを受信することができるが、第2のUE31のみは、中継UEとして動作することを命令され、第2のUE31のみが307を実行する。
あるいは、第1のUE20は、第1のUE20と第2のUE31との間でD2Dリンクを用いることによって、中継対象データを第2のUE31に送信してよい。
基地局10が、303において複数の中継UEを決定した場合に、複数の中継UEの全ては、306において、第1のUE20によって送信された中継対象データを受信することが理解されよう。
307.第2のUE31は、中継対象データを基地局10に送信する。
本明細書において、第3のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含む場合に、第2のUE31は、中継リソース割り当て指示情報に従って、中継対象データを送信してよい。
さらに、中継対象データのデスティネーションアドレスが、基地局10のセル40における他のUEである場合に、図4に示されるように、他のUEはUE33であり、基地局10は、UE33に中継対象データを転送すると仮定する。この場合UE33及び第1のUE20は、D2D通信条件を満たさず、D2D通信を実行することは不可能であることが理解されよう。
あるいは、さらに、中継対象データのデスティネーションアドレスが他の基地局、図4に示される基地局101である場合に、基地局10は、中継対象データを基地局101に転送する。
あるいは、中継対象データのデスティネーションアドレスが他のセルにおけるUE、図4に示されるUE201である場合に、基地局10は、中継対象データを基地局101に転送し、次に、基地局101は、中継対象データをUE201に送信する。
本発明の本実施形態において、基地局10及び基地局101は、X2インタフェースを用いることによって相互接続されてよく、基地局10及び基地局101は、S1インタフェースを用いることによって、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)及びサービングゲートウェイ(Serving Gateway、S−GW)にそれぞれ接続されてよいことが理解されよう。これは、本発明に限定されるものではない。
本発明の本実施形態において、中継UEは、基地局によって規定される。これにより、中継UEを選択する効率を改善させることができ、中継UEの選択に消費される時間を短縮させることができ、中継に参加する不要なUEを減少させることができる。さらに、第1のUEから基地局へのアップリンク伝送の問題を解決することができる。
任意選択的に、タイマは、301において、第1のUE20が第1のメッセージを送信した場合に始動されてよく、具体的な手順は、図5に示されよう。
501.第1のメッセージを送信する。
詳細については、301における説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
さらに、タイマは、第1のUE20が第1のメッセージを送信すると同時に始動される。
502.確認が受信されたか否かを決定する。
本明細書において、確認は、305における第5のメッセージのような、第1のメッセージに対する確認メッセージであってよい。第1のUE20が確認を受信した場合に、第1のUE20は、基地局が中継UEを既に決定したことを認識することができることが理解されよう。
502における決定の結果が是の場合、505が実行される。502における決定の結果が否の場合、503が実行される。
503.タイマT1が経過したか否かを決定する。
本明細書において、タイマによって設定された期間T1は、予め定義されてよく、又は基地局10によって予め構成されてよい。
503における決定の結果が否の場合、502が再度実行される。すなわち、タイマT1がタイムアウトしない場合、第1のUE20は、確認の受信を待ち続ける。
503における決定の結果が是の場合、504が実行される。
504.タイマT2が経過したか否かを決定する。
本明細書において、タイマによって設定された期間T2は、予め定義されてよく、又は、基地局10によって予め構成されてよく、T2は、T1より大きい。
T2は、T1の整数倍に設定されてよい。例えば、T2=10×T1である。これは、中継要求プロセスを10回試行することができ、各試行の時間がT1であることに等しい。
504における決定の結果が否の場合、501が再度実行され、第1のメッセージを再送信する。任意選択的に、再送信された第1のメッセージは、中継を要求した回数を含んでよい。このように、QoSが同じ場合、第1のメッセージを受信したUEは、中継を要求した回数が最大のサービスを優先的に処理してよい。
504における決定の結果が是の場合、506が実行される。
505.終了する。
この場合、基地局10は、中継UEを既に規定しており、第1のUE20は、タイマを停止させ、後続の306を実行してよい。
506.中継が失敗する。
本明細書において、段階504における時間は選択的であることに留意されたい。すなわち、図5の段階において、タイマT2は決定されなくてよく、段階506が直接実行されてよい。
これは、第1のUE20付近のUEが、中継UEとして動作するのに適していないことを示す。中継が失敗する理由は、第1のメッセージを受信したUEが中継UEとして動作できないこと、又は、第1のUE20が基地局10のセルから遠く離れ過ぎているので、UEが第1のメッセージを受信できないことであろう。
同様に、タイマは、第2のUE31及び第3のUE32が、各々、302において第2のメッセージを基地局10に送信する場合に始動されてよい。具体的な手順は、図6に示されよう。
601.第2のメッセージを基地局10に送信する。
602.基地局10の応答が受信されたか否かを決定する。
基地局10の応答は、304における第3のメッセージのような、第2のメッセージに対する確認であってよい。又は、基地局10の応答は、304における第4のメッセージのような、第2のメッセージに対する否定確認であってよい。
602における決定の結果が是の場合、605が実行される。602における決定の結果が否の場合、603が実行される。
603.タイマが経過したか否かを決定する。
本明細書において、タイマによって設定された期間T3は、予め定義されてよく、又は基地局10によって予め構成されてよい。
603における決定の結果が是の場合、604が実行される。603における決定の結果が否の場合、602が再度実行される。
604.既に最大再送信数に到達したか否かを決定する。
最大値は、最大再送信数として予め定義されてよく、又は、基地局10によって、最大再送信数として予め設定された値であってよい。604の決定の結果が是の場合、605が実行される。604における決定の結果が否の場合、601が再度実行され、第2のメッセージを再送信する。
605.終了する。すなわち、タイマが停止される。
602において確認が受信された場合、これは、第2のUE31及び/又は第3のUE32が中継UEとして動作できることを示すことが理解されよう。602において否定確認が受信された場合、これは、第2のUE31及び/又は第3のUE32が中継UEとして動作できないことを示す。同様に、604において最大再送信数に到達した場合に応答が受信されなかった場合、これも、第2のUE31及び/又は第3のUE32が中継UEとして動作できないことを示す。この場合、他の遠隔UEに対して実行されるべき中継の準備が続いてよい。
本発明の本実施形態において、タイマを設定することによって、ただ一度の選択失敗によってもたらされる損失を回避することができ、1つの偶発的な選択失敗に起因するプロセス全体の障害が回避されることが理解されよう。
図7は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。図7は、基地局10、第1のUE20、及び第2のUE31を示す。図7に示される方法は、図2(b)に示されるシナリオに適用可能である。図7に示される方法は、以下の段階を含む。
701.第1のUE20は、第1のメッセージを基地局10に送信する。ここで、第1のメッセージは、第1のUE20の中継要求メッセージを含む。
中継要求情報は、第1のUE20が基地局10に、第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てる(又は決定する)ことを要求する情報として理解されてよいことが理解されよう。すなわち、これは、第1のメッセージが第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含むものとして理解されよう。
本明細書において、第1のUE20は、セルラリンクを用いることによって、第1のメッセージを基地局10に送信してよい。
任意選択的に、701の前に、第1のUE20は、基地局10によって送信された指示情報を受信してよい。指示情報は、第1のUE20が、中継UEを介して、基地局10とのデータ伝送を実行する必要があることを示す。すなわち、基地局10は、第1のUE20に、基地局10とのデータ伝送を直接実行することを許可しない。
具体的には、第1のメッセージに関しては、図3の実施形態における第1のメッセージの説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
任意選択的に、第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのQoSクラス情報の少なくとも1つを含んでよい。
中継対象データのデスティネーションアドレスは、基地局10であってよく、又は、他のUEもしくは他の基地局であってよい。
中継対象データのデータ量の大きさは、好適な量のアップリンク送信リソースを割り当てるために、基地局10によって用いられてよい。
中継対象データのQoSクラス情報は、基地局10がアップリンク送信リソースを割り当てる場合に、対応するQoS要件が考慮されるために用いられてよい。
702.基地局10は、中継UEを決定する。
具体的には、基地局10は、第1のメッセージに従って、中継UEを決定してよい。
例において、基地局10は、UEを決定してよい。これは、第1のメッセージのソース付近、履歴メッセージ等に従って、第1のUE20付近の少なくとも1つのUE(例えば、第2のUE31及び第3のUE32)であると仮定される。すなわち、基地局10は、履歴メッセージに従って、少なくとも1つのUE(第2のUE31及び第3のUE32)が第1のUE20とのD2D伝送を実行可能であると決定してよい。
さらに、基地局10は、少なくとも1つのUEから、1つ又は複数のUEを中継UEとして選択してよい。
具体的には、基地局10は、少なくとも1つのUEと基地局10との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
あるいは、基地局10が、履歴メッセージから、少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報を取得可能である場合に、基地局10は、少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
本明細書において、基地局10によって決定された中継UEが、第2のUE31であると仮定する。
703.基地局10は、第3のメッセージを第2のUE31に送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する指示情報を含む。
すなわち、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
任意選択的に、第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさを含む場合、又は、第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさ及び中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報をさらに含んでよい。
任意選択的に、中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示されてよい。物理層シグナリングは、DCIを含んでよく、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定されてよい。
704.第2のUE31は、第5のメッセージを第1のUE20に送信する。
705.第1のUE20は、中継対象データを第2のUE31に送信する。
706.第2のUE31は、中継対象データを基地局10に送信する。
具体的には、704に関しては、図3の実施形態における305の説明を参照されたい。705に関しては、図3の実施形態における306の説明を参照されたい。706に関しては、図3の実施形態における307の説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
701において、第1のUE20が第1のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてよいことが理解されよう。具体的なプロセスに関しては、同様に、図5に示されるプロセスを参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
第1のUEから基地局へのアップリンクデータ伝送に関しては、図3又は図7に示される方法手順が用いられてよいことが理解されよう。基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。これにより、第1のUEによって送信されるデータは、第2のUEを介して基地局に送信可能であり、データ伝送を確保する。
図8は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。図8は、基地局10、第1のUE20、第2のUE31、及び第3のUE32を示す。
基地局10、第1のUE20、第2のUE31、及び第3のUE32についての説明に関しては、図3における説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図8に示される方法は、以下の段階を含む。
801.基地局10は、第1のメッセージを送信する。ここで、第1のメッセージは、基地局10と第1のUE20との間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む。
具体的には、基地局10がダウンリンクデータを第1のUE20に送信する必要がある場合に、第1のUE20は基地局10とのデータ伝送を直接実行することが不可能なので、基地局10は、第1のメッセージを送信する。基地局10によって第1のUE20に送信される必要があるダウンリンクデータは、中継対象データと称されてよい。
本明細書において、第1のUE20が基地局10とのデータ伝送を実行することが不可能な理由は、以下の通りである。
(1)基地局10は、第1のUE20のサービング基地局であるが、基地局10は、第1のUE20が中継UEを介して基地局10との通信を実行する必要があることを示す。
(2)基地局10は第1のUE20のサービング基地局であるが、第1のUE20は、基地局10への有効なRRC接続を確立することが不可能である。
(3)第1のUE20は、基地局10のサービス範囲外に位置する。換言すると、基地局10は、第1のUE20のサービング基地局ではない。
第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局10によって送信されてよい。
任意選択的に、基地局10は、第1のメッセージをブロードキャスト形式で送信してよい。このように、基地局10のサービス範囲に位置する全てのUEは、第1のメッセージを受信することできる。
任意選択的に、基地局10は、第1のUE20付近の複数のUEに、第1のメッセージを指向的に送信してよい。例えば、基地局10は、最初に、履歴メッセージ等に従って、第1のUE20付近のUEを決定してよい。
第1のメッセージは、基地局のID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報の少なくとも1つを含んでよい。
中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUE20であってよい。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
さらに、1つ又は複数の中間UEが第2のUE31と第1のUE20との間におけるデータ伝送に必要とされる(例えば、図2におけるシナリオの関連する説明の)場合に、第1のメッセージは、中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報をさらに含んでよい。このように、1つ又は複数の中間UEは、各々、中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報に従って、伝送リソースを決定してよい。
基地局10が第1のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてよいことが理解されよう。具体的なプロセスは、図3の実施形態における、第1のUE20が第1のメッセージを送信した場合にタイマが始動されるプロセスと同様である。同様に、図5に示されるプロセスを参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
基地局10が中継に失敗する理由は、第1のUE20が基地局10のセルから遠く離れ過ぎていること、又は、基地局10が第1のメッセージを複数のUEに指向的に送信した場合に、基地局10によって選択された、第1のメッセージが送信されたUEが、不適切であること(例えば、UEと第1のUE20との間の信号品質が弱過ぎること)であろう。この場合、基地局10は、第1のメッセージが指向的に送信される必要があるUEを再選択し、次に、第1のメッセージを再送信してよい。
802.第2のUE31及び第3のUE32は、各々、第2のメッセージを基地局10に送信する。
任意選択的に、他の実施形態において、802は、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31及び第3のUE32の各々によって、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局10に送信する段階とを含んでよい。
第2のUE31が第1のUE20とのD2D伝送を直接実行することができる場合に、予め設定された第2の条件は、第2のUEと第1のUEとの間のD2D信号品質が第4の閾値より高いことを含んでよいことが理解されよう。本明細書において、第4の閾値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、第1のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含まない場合に、第2のメッセージは、中継リソース要求メッセージを含んでよい。
任意選択的に、第2のUE31を例として用いると、第2のメッセージは、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報をさらに含んでよい。本明細書において、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報は、履歴メッセージに従って、第2のUE31によって決定されてよい。
図3の実施形態における302と同様に、本明細書において、第2のメッセージを基地局10に送信するUEは、中継UE候補と称されることが理解されよう。
さらに、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定することによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
任意選択的に、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、予め設定された確率に従って、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された確率を用いることによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
具体的には、予め設定された確率の説明に関しては、図3の実施形態における302の説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
第2のUE31及び第3のUE32が、各々、第2のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてもよいことが理解されよう。具体的なプロセスに関しては、同様に、図6に示されるプロセスを参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
802において、複数のUEが第2のメッセージを基地局10に送信してよいことが理解されよう。従って、基地局10は、803を実行する。
803.基地局10は、中継UEを決定する。
基地局10は、少なくとも1つのUEによって送信された第2のメッセージを受信し、少なくとも1つのUEのうちの1つを中継UEとして選択することが理解されよう。
基地局10は、少なくとも1つの中継UE候補から、1つ又は複数の中継UEを選択することが理解されよう。
具体的には、基地局10は、少なくとも1つのUEと基地局10との間の信号品質についての情報、及び/又は少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
例えば、基地局10は、UEを中継UEとして決定してよい。ここで、UEと基地局10との間の信号品質についての情報が、最適である。
本実施形態において、基地局10は、1つ又は複数の中継UEを決定してよいことに留意されたい。すなわち、基地局10は、少なくとも1つのUEのうち1つ又は複数のUEを中継UEとして規定してよく、これは、本発明に限定されるものではない。
本明細書において、基地局10によって決定された中継UEが、第2のUE31であると仮定する。
804.基地局10は、第3のメッセージを第2のUE31に送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局10と第1のUE20との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する指示情報を含む。
すなわち、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
基地局10は、803において決定された中継UEに、第3のメッセージを送信することが理解されよう。複数の中継UEが803において決定された場合に、基地局10は、第3のメッセージを複数の中継UEに送信する。
さらに、第2のメッセージが中継リソース要求情報を含む場合に、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報をさらに含んでよい。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含んでよく、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定されてよい。
任意選択的に、基地局10は、第4のメッセージを第3のUE32にさらに送信してよい。第4のメッセージは、第3のUE32が中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。すなわち、第4のメッセージは、第3のUE32が、中継UEとして動作できないことを示す。
あるいは、基地局10は、一切の応答メッセージを第3のUE32に送信しなくてよい。このように、基地局10からの応答が予め設定された期間内に受信されなかった場合、基地局10は、第3のUE32を中継UEとして用いないとみなされる。
805.基地局10は、中継対象データを第2のUE31に送信する。
任意選択的に、本実施形態において、804及び805は、同時に実行されてよい。すなわち、基地局10は、第3のメッセージ及び中継対象データを、第2のUE31に同時に送信してよい。
本発明の本実施形態において、基地局10によって送信される中継対象データは、基地局10によって生成されるダウンリンクデータであってよい。あるいは、中継対象データは、基地局10によって、他のUE(例えば、図4におけるUE33)から、又は他の基地局(例えば、図4における基地局101)から受信されてよい。これに対して、本発明において制限は設定されない。
すなわち、本発明の本実施形態において、基地局10は、中継対象データのソースアドレスであってよく、又は、中継対象データの転送経路における中間ノードであってよい。
806.第2のUE31は、中継対象データを第1のUE20に送信する。
具体的には、第2のUE31は、第1のメッセージ又は第3のメッセージに含まれる中継リソース割り当て指示情報を用いることによって、中継対象データを送信する。
あるいは、他の実施形態において、図9に示されるように、801の後で、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
8011.第2のUE31及び第3のUE32は、各々、中継要求メッセージを第1のUE20に送信する。
任意選択的に、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、予め構成されたD2Dリソースプール又は基地局によって構成されたD2Dリソースプールを用いることによって、中継要求メッセージを送信してよい。
第2のUE31及び第3のUE32は、同じD2Dリソースプール又は異なるD2Dリソースプールを用いてよい。
第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、第1のメッセージから、中継対象データのデスティネーションアドレスが第1のUE20であることを認識することができる。従って、中継要求メッセージは、第1のUE20に送信される。
中継要求メッセージは、第1のメッセージにおける全てのいくつかのコンテンツを含んでよい。第1のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含む場合であっても、中継要求メッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含まないことに留意されたい。
第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、中継要求メッセージを第1のUE20に直接送信してよいことが理解されよう。あるいは、第2のUE31は、1つ又は複数の中間UEを介して、中継要求メッセージを第1のUE20に間接的に送信してよい。
8012.第2のUE31及び第3のUE32は、第1のUE20によって送信された中継応答メッセージを受信する。
さらに、第2のUE31及び第3のUE31は、中継応答メッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定し、予め設定された第2の条件が満たされた場合に、802を実行する、すなわち、第2のメッセージを基地局10に送信することが理解されよう。
例えば、第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、受信された中継応答メッセージの伝送された品質情報に従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定してよい。
これに対応して、第2のUE31を例として用いると、第2のUE31が第1のUE20とのD2D伝送を直接実行できる場合に、802における第2のメッセージは、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報をさらに含んでよいことが理解されよう。本明細書において、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報は、中継応答メッセージに従って、第2のUE31によって決定されてよい。
第2のUE31を例として用いると、第2のUE31が、1つ又は複数の中間UEを介して、第1のUE20とのD2D伝送を実行する場合に、第2のUE31は、中間UEを介して、中継応答メッセージから第1のUE20の信号品質についての情報を取得することができることが理解されよう。
次に、さらに、802における予め設定された第2の条件は、第1のUE20の信号品質が第5の閾値より大きいことを含んでよい。第5の閾値は、予め設定されてよく、又は、基地局10によって予め構成されてよい。
本発明の本実施形態において、中継UEは、基地局によって決定される。これにより、中継UEを選択する効率を改善させることができ、中継UEの選択に消費される時間を短縮させることができ、中継に参加する不要なUEを減少させることができる。さらに、基地局から第1のUEへのダウンリンク伝送の問題を解決することができる。
基地局から第1のUEへのダウンリンクデータ伝送に関しては、図8又は図9に示される方法手順が用いられてよいことが理解されよう。基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。これにより、基地局によって送信されるデータは、第2のUEを介して第1のUEに送信可能であり、データ伝送を確保する。
本発明の本実施形態において、複数の中継UEは、異なる基地局によって決定されてよいことに留意されたい。図10に示されるように、基地局10は、第2のUE31を、第1のUE20のための中継UEとして決定してよく、基地局102は、UE34を、第1のUE20のための中継UEとして決定してよい。
すなわち、UE31及びUE34は、両方とも、第1のUE20の中継UEであるが、2つの中継UEは、異なる基地局によってサービスされる。UE31のサービング基地局は、基地局10であり、UE34のサービング基地局は、基地局102である。UE31及びUE34は、2つの隣接するセルに、別個に位置してよい。
基地局10及び基地局101は、X2インタフェースを用いることによって相互接続されてよく、基地局10及び基地局101は、両方とも、S1インタフェースを用いることによって、MME/S−GW70に接続されてよい。
このように、本発明の本実施形態において、基地局は、中継UEの選択を制御する。これにより、現在のセルラリンクは、中継UEの導入によって影響されなくてよく、中継リンク全体のサービス品質を確保することができる。
図11は、本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。図10に示される方法は、第2のUEによって実行され、以下の段階を含む。
1101.第2のUEは、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信する。ここで、第1のメッセージは、中継要求情報を含む。
1102.第2のUEは、第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信する。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む。
1103.第2のUEは、基地局によって送信された第3のメッセージを受信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
本発明の実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEと規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができる。データ伝送効率が確保される。
本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、第1のUEは、基地局とのデータ伝送を直接実行しないことに留意されたい。
任意選択的に、実施形態において、中継要求情報は、参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されてよい。
第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEは、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
任意選択的に、1101における第1のメッセージは、D2Dリンクを用いることによって第1のUEによって送信され、第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つをさらに含む。中継対象データは、基地局に送信される必要がある。
これに対応して、1102は、第2のUEによって、第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信する段階と、を含んでよい。
予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いことの少なくとも1つを含む。
本明細書において、第1の閾値、第2の閾値、又は第3の閾値の1つ又は複数は、予め定義される、又は、シグナリングを用いることによって構成される。
任意選択的に、第2のメッセージを基地局に送信する段階は、予め設定された確率値に従って、第2のメッセージを基地局に送信する段階を含んでよい。予め設定された確率値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、第2のUEによって、予め設定された確率値に従って、第2のメッセージを基地局に送信するか否かを決定するための方法は、UE内に実装される方法であってよい。例えば、第2のUEは、予め設定された確率値、例えば、0.25を取得し、次に、0から100の乱数を等しい確率方式でローカルに生成する。生成された数が25より少ない又はこれに等しい場合に、UEは、第2のメッセージを送信し、さもなければ、UEは、第2のメッセージを送信しない。
本発明の本実施形態において、第2のメッセージは、第1のUEのID及び第1のUEの信号品質についての情報を含んでよい。
第1のメッセージが中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのQoSクラス情報をさらに含む。
さらに、第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさを含む場合に、第2のメッセージは、中継リソース要求情報をさらに含んでよく、これに対応して、1103における第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
中継リソース要求情報は、中継のために用いられるリソースを要求する情報であり、これに対応して、中継リソース割り当て指示情報は、中継リソース割り当てを示す情報である。
任意選択的に、第2のメッセージを基地局に送信する時に、第2のUEは、タイマを始動させてよい。これに対応して、1103は、第2のUEによって、タイマによって設定された期間内に、基地局によって送信された第3のメッセージを受信する段階を含んでよい。
任意選択的に、1103の後で、方法は、第2のUEによって第4のメッセージを第1のUEに送信する段階をさらに含んでよい。ここで、第4のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示し、第4のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージである。
1103の後で、方法は、第2のUEによって、第1のUEによって送信された中継対象データを受信する段階と、第2のUEによって、中継対象データを基地局に送信する段階と、をさらに含んでよい。
このように、第2のUEは、中継UEとして動作し、第1のUEから基地局へのデータ伝送を支援することができる。
任意選択的に、1101における第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信される。第1のメッセージは、基地局のID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報の少なくとも1つをさらに含む。中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含んでよく、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
1102は、第2のUEによって、第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信する段階と、を含んでよい。
予め設定された第2の条件は、第2のUEと第1のUEとの間のD2D信号品質が第4の閾値より高いことを含む。本明細書において、第4の閾値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
1102は、第2のUEによって、D2Dリンクを用いることによって、中継要求メッセージを第1のUEに送信する段階と、第2のUEによって、第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信する段階と、第2のUEによって、中継応答メッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信する段階と、を含んでよい。
中継要求メッセージは、基地局のID、第1のUEのID、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのQoSクラス情報の少なくとも1つを含む。
これに対応して、第2のメッセージは、第2のUEと第1のUEとの間のD2D信号品質についての情報を含む。
任意選択的に、第2のUEが1つ又は複数の中間UEを介して、第1のUEとの伝送を実行する場合に、第2のUEは、第1のUEの信号品質についての情報を中継応答メッセージから取得してよい。これに対応して、第2のメッセージは、第1のUEの信号品質についての情報を含んでよい。予め設定された第2の条件は、第1のUEの信号品質についての情報が第5の閾値より大きいことであってもよい。
任意選択的に、第3のメッセージは、中継対象データをさらに含み、方法は、第2のUEによって、中継対象データを第1のUEに送信する段階をさらに含む。
あるいは、任意選択的に、方法は、第2のUEによって、基地局によって送信された中継対象データを受信する段階と、第2のUEによって、中継対象データを第1のUEに送信する段階と、をさらに含む。
このように、本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEとして規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができ、これにより、データ伝送効率を改善する。
図11における、第2のUEによって実行されるプロセスに関しては、図3又は図8又は図9における第2のUE31によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図12は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。図12に示される方法は、基地局によって実行され、以下の段階を含む。
1201.基地局は、第1のメッセージを受信する。ここで、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む。
1202.基地局は、第2のメッセージを第2のUEに送信する。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す。
本発明の本実施形態において、基地局は、受信された第1のメッセージに従って、第2のUEを中継UEとして規定し、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送を支援する。任意選択的に、実施形態において、
1201は、基地局によって、第2のUEから第1のメッセージを受信する段階を含む。第1のメッセージは、第1のUEのID、第1のUEの信号品質についての情報、第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのQoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は基地局のIDの少なくとも1つを含む。
任意選択的に、第1のメッセージが中継リソース要求情報を含む場合に、1202における第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
任意選択的に、1201は、基地局によって、少なくとも1つのUEから第1のメッセージを受信する段階を含んでよい。ここで、少なくとも1つのUEは、第2のUEを含むが第1のUEを含まない。1201の後であって1202の前に、方法は、基地局によって、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は、第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、少なくとも1つのUEにおける第2のUEを、中継UEとして決定する段階をさらに含む。
本実施形態において、1201における第1のメッセージに関しては、図3における第2のメッセージの説明を参照することが理解されよう。1202における第2のメッセージに関しては、図3における第3のメッセージの説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
任意選択的に、1202の前もしくは後で、又は1202が実行されると同時に、方法は、基地局によって、第3のメッセージを少なくとも1つのUEにおける第3のUEに送信する段階をさらに含んでよい。ここで、第3のメッセージは、第3のUEが第1のUEの中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。
本実施形態において、図12において基地局によって実行されるプロセスに関しては、図3において基地局10によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。任意選択的に、他の実施形態において、
1201は、基地局によって、第1のUEから第1のメッセージを受信する段階を含んでよい。第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つを含む。
第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、1202における第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含むことが理解されよう。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
本実施形態において、1201における第1のメッセージに関しては、図7における第1のメッセージの説明を参照することが理解されよう。1202における第2のメッセージに関しては、図7における第3のメッセージの説明を参照されたい。すなわち、本実施形態における1201に関しては、図7における701を参照されたい。1202に関しては、図7における703を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本実施形態において、図12において基地局によって実行されるプロセスに関しては、図7において基地局10によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
このように、図12に示される方法の後で、方法は、基地局によって、第2のUEによって送信された中継対象データを受信する段階をさらに含んでよい。ここで、中継対象データは、第1のUEによって第2のUEに送信される。すなわち、第2のUEは、中継UEとして動作し、第1のUEによって送信されたデータを、基地局に転送する。
図13は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。図13に示される方法は、基地局によって実行され、以下の段階を含む。
1301.基地局は、第1のメッセージを少なくとも1つのUEに送信する。ここで、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む。
1302.基地局は、少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信する。ここで、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む。
1303.基地局は、第3のメッセージを第2のUEに送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
本発明の本実施形態において、基地局がデータを第1のUEに送信する場合に中継が実行される必要がある場合、基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。このように、基地局は、第2のUEを介して、中継対象データを第1のUEに伝送することができ、データ伝送を確保する。
任意選択的に、1301は、基地局が第1のUEとのデータ伝送を直接実行することが不可能な場合に、基地局によって、第1のメッセージを少なくとも1つのUEに送信する段階を含む。
基地局が第1のUEとのデータ伝送を直接実行することが不可能であることは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEがセルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信される。
任意選択的に、第1のメッセージは、基地局によってブロードキャスト形式で送信される。すなわち、1201において、基地局は、第1のメッセージをブロードキャスト形式で送信する。このように、基地局のサービス範囲に位置する全てのUEは、第1のメッセージを受信することできる。
任意選択的に、1301において、基地局は、第1のメッセージを少なくとも1つの特定のUEに送信してよい。例えば、第1のメッセージは、第1のUE付近の少なくとも1つのUEに送信される。
第1のメッセージは、基地局のID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報の少なくとも1つをさらに含む。中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
任意選択的に、1303の前に、方法は、基地局によって、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、いくつか又は全てのUEのうち第2のUEを、中継UEとして決定する段階をさらに含んでよい。
第2のメッセージは、第1のUEの信号品質についての情報を含んでよい。
任意選択的に、第1のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含まない場合に、第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含んでよく、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
任意選択的に、1303の前もしくは後で、またh1303が実行されると同時に、方法は、基地局によって、いくつかのUE又は全てのUEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信する段階をさらに含んでよい。ここで、第4のメッセージは、第3のUEが第1のUEの中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。すなわち、第4のメッセージは、第3のUE32が、中継UEとして動作できないことを示す。
さらに、804の後で、方法は、基地局によって、中継対象データを第2のUEに送信し、これにより、第2のUEは、中継対象データを第1のUEに送信する段階をさらに含んでよい。
図13において基地局によって実行されるプロセスに関しては、図8又は図9において基地局10によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図14は、本発明の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。図14に示されるユーザ機器1400は、第2のUEであり、受信ユニット1401及び送信ユニット1402を含む。
受信ユニット1401は、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される。ここで、第1のメッセージは、中継要求情報を含む。
送信ユニット1402は、受信ユニット1401によって受信された第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む。
受信ユニット1401は、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成される。第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
本発明の実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEと規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができる。データ伝送効率が確保される。
本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、第1のUEは、基地局とのデータ伝送を直接実行しないことに留意されたい。
任意選択的に、実施形態において、中継要求情報は、参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されてよい。
任意選択的に、実施形態において、第1のメッセージは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって第1のUEによって送信され、第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つをさらに含む。
中継対象データは、基地局に送信される必要がある。
任意選択的に、図15に示されるように、ユーザ機器1400は、処理ユニット1403をさらに含んでよい。
処理ユニット1403は、第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定するように構成される。
送信ユニット1402は、具体的には、処理ユニット1403が、予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。
予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いことの少なくとも1つを含む。
第1の閾値、第2の閾値、又は第3の閾値の1つ又は複数は、予め定義される、又は、シグナリングを用いることによって構成される。
任意選択的に、送信ユニット1402は、具体的には、予め設定された確率値に従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。予め設定された確率値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、第2のメッセージは、第1のUEのID及び第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む。第1のメッセージが中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのQoSクラス情報をさらに含む。
任意選択的に、第1のメッセージは、中継対象データのデータ量の大きさを含み、第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。
物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
任意選択的に、送信ユニット1402は、第4のメッセージを第1のUEに送信するようにさらに構成される。
第4のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示し、第4のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージである。任意選択的に、他の実施形態において、
第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信され、第1のメッセージは、
基地局のアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含む。ここで、中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
任意選択的に、送信ユニット1402は、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、中継要求情報を第1のUEに送信するようにさらに構成される。受信ユニット1401は、第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信するようにさらに構成される。
任意選択的に、第2のメッセージは、第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む。
任意選択的に、処理ユニット1403は、第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定するように構成される。送信ユニット1402は、具体的には、処理ユニット1403が、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。
予め設定された第2の条件は、第2のUEと第1のUEとの間のデバイスツーデバイスD2D信号品質が第4の閾値より高いことを含み、
第4の閾値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、処理ユニット1403は、送信ユニット1402が第2のメッセージを送信した場合に、タイマを始動させるように構成される。受信ユニット1401は、具体的には、処理ユニット1403のタイマによって設定された期間内に、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するように構成される。
任意選択的に、他の実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、基地局は、第1のUEとのデータ伝送を直接実行しない。
第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEは、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
図14又は図15におけるユーザ機器1400は、図3、図8、図9、及び図11の実施形態における第2のUEによって実行される処理、実装してよい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本発明の本実施形態において、受信ユニット1401は、受信機を用いることによって実装されてよく、送信ユニット1402は、送信機を用いることによって実装されてよく、処理ユニット1403は、プロセッサを用いることによって実装されてよいことに留意されたい。図16に示されるように、ユーザ機器1400は、プロセッサ1601、受信機1602、送信機1603、及びメモリ1604を含んでよい。メモリ1604は、プロセッサ1601によって実行されるコード等を格納するように構成されてよい。
ユーザ機器1400におけるコンポーネントは、バスシステム1605を用いることによって連結される。バスシステム1605は、データバスに加えて、電力供給バス、制御バス、及びステータス信号バスをさらに含む。
図17は、本発明の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。図17に示される基地局1700は、受信ユニット1701及び送信ユニット1702を含む。
受信ユニット1701は、第1のメッセージを受信するように構成される。ここで、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む。
送信ユニット1702は、第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す。
本発明の本実施形態において、基地局は、その各々が第1のメッセージを送信する複数のUEから、第2のUEを中継UEとして規定し、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送を支援する。
任意選択的に、実施形態において、受信ユニット1701は、具体的には、第2のUEから第1のメッセージを受信するように構成される。第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、第1のUEの信号品質についての情報、第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は基地局のIDの少なくとも1つを含む。
任意選択的に、第1のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
任意選択的に、図18に示されるように、基地局1700は、処理ユニット1703をさらに含んでよい。受信ユニット1701は、具体的には、少なくとも1つのUEから第1のメッセージを受信するように構成される。ここで、少なくとも1つのUEは、第2のUEを含むが、第1のUEを含まない。処理ユニット1703は、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は、第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、少なくとも1つのUEにおける第2のUEを、中継UEとして決定するように構成される。
任意選択的に、送信ユニット1702は、少なくとも1つのUEにおける第3のUEに、第3のメッセージを送信するようにさらに構成される。ここで、第3のメッセージは、第3のUEが中継UEとして動作できないことを示す。任意選択的に、他の実施形態において、
受信ユニット1701は、具体的には、第1のUEから第1のメッセージを受信するように構成される。
第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つを含む。
任意選択的に、本発明の本実施形態において、第1のメッセージは、中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報を含み、第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
図17又は図18における基地局1700は、図3、図7、及び図12の実施形態における基地局によって実行される処理を実装してよい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本発明の本実施形態において、受信ユニット1701は、受信機を用いることによって実装されてよく、送信ユニット1702は、送信機を用いることによって実装されてよく、処理ユニット1703は、プロセッサを用いることによって実装されてよいことに留意されたい。図19に示されるように、基地局1700は、プロセッサ1901、受信機1902、送信機1903、及びメモリ1904を含んでよい。メモリ1904は、プロセッサ1901によって実行されるコード等を格納するように構成されてよい。
基地局1700におけるコンポーネントは、バスシステム1905を用いることによって連結される。バスシステム1905は、データバスに加えて、電力供給バス、制御バス、及びステータス信号バスをさらに含む。
図20は、本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。図20に示される基地局2000は、送信ユニット2001及び受信ユニット2002を含む。
送信ユニット2001は、第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される。ここで、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む。
受信ユニット2002は、少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される。ここで、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む。
送信ユニット2001は、第3のメッセージを第2のUEに送信するようにさらに構成される。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。これにより、中継UEは、基地局における中継データを遠隔の第1のUEに送信するにあたって、基地局を支援することができる。
任意選択的に、本発明の本実施形態において、第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信され、第1のメッセージは、
基地局のアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含む。ここで、中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
任意選択的に、実施形態において、図21に示されるように、基地局2000は、処理ユニット2003をさらに含んでよい。処理ユニット2003は、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、いくつか又は全てのUEのうち第2のUEを、中継UEとして決定するように構成される。
任意選択的に、他の実施形態において、第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。
物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
任意選択的に、他の実施形態において送信ユニット2002は、いくつかのUE又は全てのUEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信するようにさらに構成される。ここで、第4のメッセージは、第3のUEが中継UEとして動作できないことを示す。
任意選択的に、他の実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、基地局は、第1のUEとのデータ伝送を直接実行しない。
基地局が第1のUEとのデータ伝送を直接実行しないことは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEは、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
図20又は図21における基地局2000は、図8、図9、及び図13の実施形態における基地局によって実行される処理を実装してよい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本発明の本実施形態において、受信ユニット2001は、受信機を用いることによって実装されてよく、送信ユニット2002は、送信機を用いることによって実装されてよく、処理ユニット2003は、プロセッサを用いることによって実装されてよいことに留意されたい。図22に示されるように、基地局2000は、プロセッサ2201、受信機2202、送信機2203、及びメモリ2204を含んでよい。メモリ2204は、プロセッサ2201によって実行されるコード等を格納するように構成されてよい。
デバイス2000におけるコンポーネントは、バスシステム2205を用いることによって連結される。バスシステム2205は、データバスに加えて、電力供給バス、制御バス、及びステータス信号バスをさらに含む。
本発明の実施形態の前述の方法は、プロセッサに適用されてよく、又はプロセッサによって実装されてよいことに留意されたい。プロセッサは、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、前述された方法の実施形態の各段階は、プロセッサにおけるハードウェア統合ロジック回路を用いることによって、又はソフトウェア形式の命令によって、実装されてよい。プロセッサは、汎用用途向けプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本発明の実施形態において開示される方法、段階及び論理ブロック図を実装又は実行してよい。汎用用途向けプロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。本発明の実施形態に関連して開示される方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサによって直接実行及び完了されてよく、又は、デコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって。実行及び完了されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタのような、当技術分野において成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体は、メモリに配置され、プロセッサは、メモリにおける情報を読み出し、プロセッサのハードウェアとの組み合わせにより、前述の方法の段階を完了させる。
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでよいことが理解されよう。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよく、外部キャッシュとして用いられる。スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)のような多くの形式のRAMが、用いられてよいが、これは、例であって、限定的な説明ではない。本明細書において説明されるシステム及び方法におけるメモリは、限定されるものではないが、これらのメモリ及び好適なタイプの任意の他のメモリを含むことを意図することに留意されたい。
当業者であれば、本明細書において開示された実施形態において説明された例との組み合わせにより、ユニット及びアルゴリズムの段階が、電子的ハードウェア又はコンピュータソフトウェア及び電子的ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識しよう。機能がハードウェア又はソフトウェアのいずれによって実行されるかは、技術的解決手段の具体的な適用及び設計の制約条件に依存する。当業者であれば、異なる方法を用いて、具体的な用途毎に、説明された機能を実装しよう。しかしながら、そのような実装が、本発明の範囲を越えるものとみなされるべきではない。
当業者によれば、説明の便宜及び簡潔性の目的のために、前述されたシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述された方法の実施形態において対応するプロセスが参照されてよく、詳細は本明細書において再度説明されないことが明確に理解されよう。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例に過ぎない。例えば、ユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装においては他の分割となることがある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムと組み合わせられ又は統合されてよい。又は、いくつかの機能は、無視されてよく、又は、実行されなくてよい。さらに、表示又は説明された相互連結もしくは直接連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。装置間又はユニット間の間接的な連結又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で、実装されてよい。
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1の位置に配置されても、複数のネットワークユニットにおいて分散されてもよい。ユニットのいくつか又は全ては、実施形態の解決手段の目的を実現するように、実際の必要性に従って選択されてよい。
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、又はユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は2つもしくはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、個別の製品として販売又は使用される場合に、当該機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分は、又は技術的解決手段のいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい)に、本発明の実施形態において説明された方法の段階の全て又はいくつかを実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクのような、プログラムコードを格納可能なあらゆる媒体を含む。
前述の説明は、本発明の特定の実装方式に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明において開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に案出されるあらゆるバリエーション又は置換は、本発明の保護範囲に属するものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
本発明の実施形態は、通信分野に関し、より具体的には、データ伝送方法、ユーザ機器、及び基地局に関する。
基地局は、セルラリンクを用いることによって、基地局のセルに位置するユーザ機器(User Equipment、UE)とのデータ通信を実行することができる。図1に示されるように、UE30は、基地局10のセル40に位置する。そこで、アップリンク及びダウンリンクデータが、セルラリンクを用いることによって、基地局10とUE30との間で伝送される。
しかしながら、UE20は基地局50のセル60に位置するので、データ通信は、基地局10とUE20との間で直接実行されることができない。代わりに、基地局10とUE20との間におけるデータ伝送は、基地局50を介して実行される必要がある。例えば、UE20がアップリンクデータを基地局10に送信する必要がある場合に、UE20は、最初に、セルラリンクを用いることによって、アップリンクデータを基地局50に送信する必要があり、次に、基地局50が、アップリンクデータを基地局10に転送する。例えば、基地局10がダウンリンクデータをUE20に送信する必要がある場合に、基地局10は、最初に、ダウンリンクデータを基地局50に送信する必要があり、次に、基地局50が、セルラリンクを用いることによって、ダウンリンクデータをUE20に転送する。
このように、セルラリンクの輻輳がもたらされるのみならず、データ伝送の遅延も長い。結果的に、データ伝送効率は低い。
本発明の実施形態は、データ伝送効率を確保するデータ伝送方法を提供する。
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供される。データ伝送方法は、
第2のユーザ機器UEによって、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信する段階であって、第1のメッセージは、中継要求情報を含む、段階と、
第2のUEによって、第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信する段階であって、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、段階と、
第2のUEによって、基地局によって送信された第3のメッセージを受信する段階であって、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する、段階と、
を含む。
第2の態様によれば、データ伝送方法が提供される。データ伝送方法は、
基地局によって、第1のメッセージを受信する段階であって、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、段階と、
基地局によって、第2のメッセージを第2のUEに送信する段階であって、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す、段階と、
を含む。
第3の態様によれば、データ伝送方法が提供される。データ伝送方法は、
基地局によって、第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信する段階であって、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、段階と、
基地局によって、少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信する段階であって、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、段階と、
基地局によって、第3のメッセージを第2のUEに送信する段階であって、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する、段階と、
を含む。
第4の態様によれば、ユーザ機器が提供される。ユーザ機器は、第2のユーザ機器UEであり、
第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、第1のメッセージは、中継要求情報を含む、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される送信ユニットであって、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、送信ユニットと、
を含み、
受信ユニットは、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
第5の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、受信ユニットと、
第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される送信ユニットであって、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す、送信ユニットと、
を含む。
第6の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される送信ユニットであって、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、送信ユニットと、
少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、受信ユニットと、
を含み、
送信ユニットは、第3のメッセージを第2のUEに送信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
第7の態様によれば、ユーザ機器が提供される。ユーザ機器は、第2のユーザ機器UEであり、
第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される受信機であって、第1のメッセージは、中継要求情報を含む、受信機と、
受信機によって受信された第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される送信機であって、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、送信機と、
を含み、
受信機は、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
第8の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを受信するように構成される受信機であって、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、受信機と、
第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される送信機であって、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す、送信機と、
を含む。
第9の態様によれば、基地局が提供される。基地局は、
第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される送信機であって、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、送信機と、
少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される受信機であって、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、受信機と、
を含み、
送信機は、第3のメッセージを第2のUEに送信するようにさらに構成され、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
本発明の実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEと規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができる。このように、データ伝送効率が確保される。
本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を簡潔に説明する。以下の説明における添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、当業者であれば、これらの添付図面から、創造的努力なくとも他の図面をさらに導出し得ることは明らかである。
背景技術において説明されたシナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の実施形態に係る他の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る、中継が成功裏に実行されたか否かを決定するための方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る、中継UEとして動作するか否かを決定するための方法のフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。
本発明の実施形態に係る他の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態における添付図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確かつ十分に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部であるが、その全てではないことが明らかである。本発明の実施形態に基づいて、当業者によって創造的努力なく取得される全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本発明の実施形態の技術的解決手段は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communication、GSM(登録商標))システム、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、ジェネラルパケットラジオサービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、及びユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)を含む、様々な通信システムに適用され得ることを理解されたい。
本発明の実施形態において、基地局は、GSM(登録商標)又はCDMAにおけるベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってよく、又はWCDMA(登録商標)におけるNodeB(NodeB、NB)であってよく、又はLTEにおける進化型ノードB(evolved Node B、eNB、もしくはeNodeB)もしくは将来の5Gネットワークにおける基地局デバイスであってよく、これは、本発明に限定されるものではないことをさらに理解されたい。
本発明の実施形態において、UEは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して、1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network)との通信を実行してよいことをさらに理解されたい。UEは、アクセス端末、端末デバイス、ユーザユニット、ユーザサイト、モバイルサイト、モバイル局、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザプロキシ、又はユーザ装置と称されてよい。UEは、携帯電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続される他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、又は将来の5Gネットワークにおける端末デバイスであってよい。
デバイスツーデバイス通信は、直接通信技術である。UE間で交換されるデータは、基地局によって転送される必要がない。UEは、直接インタラクションしてよく、又は、ネットワークの支援により、直接インタラクションしてよい。
デバイスツーデバイス通信は、3つの動作シナリオを有する。これらはそれぞれ、カバレッジ内の動作シナリオ、カバレッジ外の動作シナリオ、及び一部カバレッジ内の動作シナリオである。カバレッジ内の動作シナリオにおいて、デバイスツーデバイス通信に参加する全てのユーザ機器は、基地局のサービス範囲内に位置する。カバレッジ外のシナリオでは、デバイスツーデバイス通信に参加する全てのユーザ機器は、基地局のサービス範囲外に位置する。一部カバレッジ内のシナリオでは、デバイスツーデバイス通信に参加するユーザ機器のいくつかは、基地局のサービス範囲内に位置し、他のユーザ機器は、基地局のサービス範囲外に位置する。
関連用語の説明:デバイスツーデバイス通信(Device to Device、D2D)は、複数のデバイス間のデータが、第3のデバイスを用いることなく、データ伝送中に互いに直接伝送可能であることを意味する。典型的には、異なるUEは、基地局のようなネットワークデバイスによる転送を行うことなく、互いに送受信を直接実行してよい。D2Dリンクは、いくつかの場合には、サイドリンク(Sidelink)とも称される。本発明において、D2Dという用語は、名称の表現として用いられる。しかしながら、当該用語は、本発明における方法の範囲を限定するものではない。
デバイスツーデバイス通信は、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)発見(D2D discovery)及びD2D通信(D2D communication)を含む。
D2D発見は、ユーザ機器が発見メッセージ(discovery message)を送信し、他のユーザ機器が、発見メッセージを読み出すことによって、発見メッセージを送信したユーザ機器についての情報を取得することを意味する。発見メッセージは、発見メッセージを送信したユーザ機器のアイデンティティ(identity)のような識別情報を含んでよい。
D2D発見は、2つのタイプ(type)、すなわち、タイプ1(type 1)及びタイプ2(type 2)を含む。タイプ1は、D2D発見のための複数のユーザ機器のリソースプール(タイプ1のD2D発見のためのリソースプールと称されることもある)が、ユーザ自身によって構成又は選択されることを意味する。タイプ2は、D2D発見のための1つのユーザ機器の送信リソースが、基地局によって構成されることを意味する。
D2D通信は、ユーザ機器が制御情報及びデータを送信し、他のユーザ機器が、後のデータを正しく受信すべく、制御情報を読み出すことによって、後のデータの送信フォーマットのような情報を取得することを意味する。
D2D通信は、2つのモード(mode)、すなわち、モード1(mode 1)及びモード2(mode 2)を含む。モード1は、基地局又は中継(relay)ノードが、デバイスツーデバイス通信のデータ及び制御情報を伝送するために、ユーザ機器によって用いられるリソースをスケジューリングすることを意味する。具体的には、制御情報は、スケジューリング割り当て(Scheduling Assignment、SA)メッセージであってよい。D2D通信のモード1において、基地局は、ダウンリンクシグナリングを用いることによって、スケジューリング割り当て及びデータを送信するためにユーザ機器によって用いられるリソース、フォーマット等を示す。モード2は、ユーザ機器が、リソースプール(リソースプールは、モード2のD2D通信のためのリソースプールと称されることがある)から、直接通信のデータ及びSAメッセージを伝送するために用いられるリソースを選択することを意味する。モード2のD2D通信のためのリソースプールは、SAメッセージリソースプール及びSAメッセージに対応するデータのためのリソースプールを含んでよい。換言すると、ユーザ機器は、SAメッセージリソースプールから、SAメッセージを伝送するために用いられるリソースを選択し、SAメッセージに対応するデータのリソースプールから、SAメッセージに対応するデータを伝送するために用いられるリソースを選択してよい。リソースプールは、通信リソースのグループであり、複数の通信リソースのセットである。
図2は、本発明の実施形態に係る適用シナリオの模式図である。具体的には、本発明の本実施形態は、主に、基地局10とUE20との間におけるデータ通信を実装するために用いられる。さらに、図2は、基地局10のセル40に位置するUE30をさらに示す。すなわち、基地局10は、UE30のサービング基地局である。さらに、本発明の本実施形態において、D2D通信が、UE20とUE30との間で実行可能であると仮定する。
本発明の本実施形態において、UE30は、基地局10とのデータ伝送を直接実行してよく、UE20は、基地局10とのデータ伝送を直接実行しない。本明細書において、UE20が基地局10とのデータ伝送を直接実行しない理由は、距離が長過ぎること、もしくは信号品質が低過ぎることのような客観的理由であってよく、又は、主観的理由であってよい。例えば、基地局10は、UE20が基地局とのデータ伝送を実行することを許可しない。
図2(a)に示されるように、UE20は、基地局10のセル40の外に位置する。UE20は、最初に基地局10のセル40内に位置し、その後、位置変更に起因して、UE20はセル40の外に移動し、結果的に、基地局10との通信を直接実行することが不可能となったものと仮定する。この場合、UE30は、中継UEとして動作し、UE20と基地局10との間におけるデータ伝送を支援してよい。この場合、UE20は、遠隔UE(remote UE)と称されてよく、中継として動作するUE30は、中継UE(relay UE)と称されてよい。
このシナリオにおいて、アップリンクデータに関しては、UE20は、データをUE30に直接送信してよい。あるいは、UE20は、データをUE30に間接的に送信してよい。例えば、データは、最初に、UE20によって1つ又は複数の中間UE(図2(a)に示されるUE21)に送信され、次に、1つ又は複数の中間UEによってUE30に転送される。ダウンリンクデータに関しては、UE30は、基地局10によって送信されたデータを、UE20に直接送信してよい。あるいは、UE30は、1つ又は複数の中間UE(例えば、UE21)を介して、基地局10によって送信されたデータを、UE20に間接的に送信してよい。
図2(a)に示されるUE21はセル40の外に位置するが、本明細書において説明される1つ又は複数の中間UEは、全てセル40の外に位置しても、全てセル40内に位置してもよく、又は、複数の中間UEのうちいくつかがセル40内に位置し、他の中間UEがセル40の外に位置してよいことに留意されたい。これは、本発明に限定されるものではない。
本発明の本実施形態において、遠隔UEとして動作するUE20が基地局10のセル内に位置しないということ、又は、UE20が基地局のカバレッジ範囲内に位置しないということ、又は、UE20が基地局10のサービス範囲内に位置しないということにおける説明の意味は、一致している。
図2(a)に示されるUE20とUE30との間におけるD2D通信は、一部カバレッジ内(partial−in−coverage)のシナリオであることが理解されよう。
図2(b)に示されるように、UE20は空間的には基地局10のセル内に位置するが、他の理由に起因して、UE20は基地局10との通信を標準的に実行することが不可能となっている。例えば、UE20と基地局10との間のセルラリンクに、障害が発生している。他の例では、UE20の電気量が過剰に小さくなっている。さらに他の例では、UE20は空間的にはセル内に位置するが、UE20と基地局10との間の信号品質が過剰に低い(例えば、UE20は、ネットワーク信号が比較的弱い地下に位置する)。さらに他の例が存在する。この場合、UE30は、UE20と基地局10との間におけるデータ伝送を支援すべく、中継UEとして動作してもよい。
このシナリオにおいて、アップリンクデータに関しては、UE20は、データをUE30に直接送信してよい。あるいは、UE20は、データをUE30に間接的に送信してよい。例えば、データは、最初に、UE20によって1つ又は複数の中間UE(図2(b)に示されるUE21)に送信され、次に、1つ又は複数の中間UEによってUE30に転送される。ダウンリンクデータに関しては、UE30は、基地局10によって送信されたデータを、UE20に直接送信してよい。あるいは、UE30は、1つ又は複数の中間UE(例えば、UE21)を介して、基地局10によって送信されたデータを、UE20に間接的に送信してよい。
図2(b)に示されるUE20とUE30との間におけるD2D通信は、カバレッジ内(in−coverage)のシナリオであることが理解されよう。
このように、図2に示されるシナリオにおいて、UE30の1つ又は複数は、中継ノードとして動作してよく、従って、少なくとも2つの直接リンクが、UE20と基地局10との間に存在する。中継ネットワークは、高周波数利用及び高データ伝送能力のために増加する通信システムの要件を満たすための、重要な方向であることを理解されたい。
説明を容易にするために、本明細書は、以下、1つの中継UEのみが遠隔UEから基地局へのデータ伝送において用いられる例を用いることによって、本発明における方法を説明する。しかしながら、これは、ネットワーク内及び/又はネットワーク間の複数の中継UEを用いることによって、遠隔UEから基地局へとデータを中継するための方法を排除するものではない。2つの方法の間の違いは、遠隔UEから、最後にデータを基地局へと送信する中継UEに、データが直接伝送されるか、又は、他の複数の中継UEを用いることによって転送されるかということにある。
適用シナリオにおいて中継UEを選択するための方法、及び中継UEを介してデータ伝送方法をさらに実行するための方法が、後続の本発明の実施形態において詳細に説明される。
図3は、本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。図3は、基地局10、第1のUE20、第2のUE31、及び第3のUE32を示す。
基地局10は、図2における基地局10とみなされてよい。第1のUE20は、図2(a)又は図2(b)におけるUE20とみなされてよい。第2のUE31は、図2におけるUE30の1つとみなされてよい。第3のUE32は、図2におけるUE30の他の1つとみなされてよい。第2のUE31及び第3のUE32は、基地局10のセル内に位置する。すなわち、基地局10は、第2のUE31及び第3のUE32のサービング基地局である。さらに、第1のUE20は、第2のUE31とのD2D通信を実行してよい。第1のUE20は、第3のUE32とのD2D通信を実行してよい。第2のUE31は、セルラリンクを用いることによって、基地局10との通信を実行してよい。第3のUE32は、セルラリンクを用いることによって、基地局10との通信を実行してよい。
本発明の本実施形態において、第1のUE20は、基地局10とのデータ伝送を直接実行することが不可能であると仮定する。第1のUE20が基地局10との通信を直接実行することが不可能である理由は、第1のUE20が、基地局10との直接通信を実行するための条件を満たしていないことであってよく、又は、ネットワーク側が、第1のUE20が中継UEを介して基地局10との通信を実行する必要があることを示していることであってよい。
アップリンク伝送に関しては、第1のUE20は、データを送信する必要がある元のUEであり、第2のUE31は、中継UEであり、第2のUE31は、基地局10とのデータ伝送を直接実行することに留意されたい。本発明において、実装される必要があるものは、第1のUEの送信対象データが第2のUEを介して基地局に送信されるプロセスである。任意選択的に、第1のUEは、第2のUEを介して、ワンホップで、送信対象データを基地局に直接送信してよい。任意選択的に、第1のUEは、送信対象データを1つ又は複数の中間UEに送信してよく、次に、送信対象データは、第2のUEに送信される。第2のUEは、次に、第1のUEから受信された送信対象データを、基地局に転送する。ただし、いずれの場合も、本発明の本実施形態において説明される第1のUE20は、データを送信する必要がある元のUEであり、第2のUE30は、第1のUEから受信された送信対象データを基地局10に直接送信するUEである。
図3に示される方法は、以下の段階を含む。
301.第1のUE20は、第1のメッセージをD2D方式で送信する。ここで、第1のメッセージは、中継要求情報を含む。
本明細書において、中継要求情報は、第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEを決定する(又は規定するもしくは割り当てる)ことを要求する情報と解されてよい。さらに、中継要求情報は、明示的に又は暗示的に、第1のメッセージに含まれてよい。
中継要求情報は、第1のメッセージにおいて送信される、中継要求情報を明示的に示すフィールドもしくは中継要求情報を暗示的に示すフィールドであってよく、又は、他の方式で暗示的に示される、第1のメッセージと共に送信される中継要求情報であってよい。中継要求情報を示すために用いられる他の方式は、第1のメッセージが、あらゆる特定の方式、例えば、第1のメッセージによって用いられる時間−周波数リソースの位置又は範囲、第1のメッセージによって用いられるスクランブルシーケンス、第1のメッセージによって用いられる巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)マスク、又は第1のメッセージによって用いられる復調参照信号のシーケンスで、伝送される伝送方式を含む。
中継要求情報は、参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されてよい。すなわち、第1のメッセージは、中継要求情報を示す参照信号及び/又はD2D同期信号を含んでよい。参照信号は、特定のシーケンスを用いることによって送信される信号である。例えば、参照信号は、位置決めのために用いられる参照信号、D2D伝送中にデータチャネルを復調するために用いられる復調参照信号、又はD2D制御チャネル復調のために用いられる復調参照信号であってよい。D2D同期信号は、D2Dリンクデバイスを同期するためにD2Dリンクにおいて送信される参照信号、例えば、D2D通信に用いられるプライマリ同期信号、D2D通信に用いられるセカンダリ同期信号、又はD2D通信に用いられる同期信号、又はD2D発見に用いられる同期信号である。中継要求情報が参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されることは、特定の参照信号及び/又は特定の同期信号が中継要求情報を伝送するように送信されることを意味する。これは、信号によって用いられるリソースが特定のものであることを意味する。リソースは、特定の時間ドメインリソース、特定の周波数ドメインリソース、特定のコードドメインリソース(参照信号によって用いられるシーケンスの特定のサイクリックシフト、特定の直交マスク、特定のスクランブリングシーケンス等)、又は特定の空間ドメインリソース(特定のアンテナポート又は特定の空間層)の少なくとも1つを含む。特定のリソースは、予め定義されてよい、又は、セルラリンクを用いることによって伝送されるシグナリング、もしくはD2Dリンクを用いることによって伝送されるシグナリングを用いることによって構成されてよい。
あるいは、第1のメッセージは、参照信号及び/又はD2D同期信号の形式であってよい。すなわち、参照信号及び/又は同期信号は、中継要求を表すために用いられる。例えば、1つのタイプの参照信号及び/又はD2D同期信号は、中継要求参照信号及び/又は中継要求D2D同期信号として直接定義される。第1のUEが中継要求を有する場合に、信号は、直接送信される。信号は、特定の送信特徴を有する。これらの特徴は、特定の時間ドメインリソース、特定の周波数ドメインリソース、特定のコードドメインリソース(参照信号によって用いられるシーケンスの特定のサイクリックシフト、特定の直交マスク、特定のスクランブリングシーケンス等)、又は特定の空間ドメインリソース(異なるアンテナポートもしくは異なる空間層)を用いることを含む。特定のリソースは、予め定義されてよく、又は、セルラリンクを用いることによって伝送されるシグナリング、もしくはD2Dリンクを用いることによって伝送されるシグナリングを用いることによって構成されてよい。
具体的には、第1のUE20がアップリンクデータを基地局10に送信する必要がある場合に、第1のUE20は基地局10とのデータ伝送を直接実行することは不可能なので、第1のUE20が第1のメッセージを送信する。第1のUE20によって基地局10に送信される必要があるアップリンクデータは、中継対象データと称されてよい。
本明細書において、第1のUE20が基地局10とのデータ伝送を実行することが不可能な理由は、以下の通りである。
(1)基地局10は、第1のUE20のサービング基地局であるが、基地局10は、第1のUE20が中継UEを介して基地局10との通信を実行する必要があることを示す。
(2)基地局10は第1のUE20のサービング基地局であるが、第1のUE20は、基地局10への有効なRRC接続を確立することが不可能である。
(3)第1のUE20は、基地局10のサービス範囲外に位置する。換言すると、基地局10は、第1のUE20のサービング基地局ではない。
具体的には、第1のUE20は、第1のメッセージをD2Dブロードキャスト形式で送信する。このように、第1のUEとのD2D通信を実行可能なUEは、第1のメッセージを受信することできる。
第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティ(Identity、ID)、第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質(Quality of Service、QoS)クラス情報の少なくとも1つを含んでよい。
第1のUEのネットワークステータス情報は、第1のUEのネットワークステータスを示すために用いられ、第1のUEのネットワークステータスは、第1のUEがネットワーク内に位置する、第1のUEがネットワーク外に位置する、第1のUEがネットワーク内に位置し、RRC接続を確立可能である、第1のUEがネットワーク内に位置するが、無線リンク障害(RLF)を有する、第1のUEがネットワーク内に位置するが、セルラリンクを用いることによって伝送を実行することが制限もしくは禁止されている、又はセルラリンクを用いることによって通信を実行する機能もしくはそのためのモジュールを有さない、又は第1のUEがネットワーク外に位置するが、ネットワーク内D2D同期ソースを同期参照として用いている、のいずれか1つであってよい。
第1のUEのネットワークステータス情報は、第1のUE20が基地局10のサービス範囲外に位置することを示してよい。
中継対象データのデスティネーションアドレスは、基地局10であってよく、中継対象データのデスティネーションアドレスは、他の基地局又は他の基地局のセル内の他のUEであってよいが、中継対象データは基地局10によって転送される必要がある。すなわち、中継対象データは、基地局10に送信される必要がある。
QoSクラスに関しては、以下の表1に示されるQoSクラス識別子(QoS Class Identifier、QCI)の表を参照されたい。
Figure 2018513630
本発明の本実施形態において、第2のUE31及び第3のUE32は、第1のUE20によって送信された第1のメッセージを受信することができると仮定する。
301において、第1のUE20は、第1のメッセージを第2のUE31及び第3のUE32に直接送信してよく、又は、第1のメッセージを第2のUE31及び第3のUE32に間接的に送信してよく、これは、本発明に限定されるものではないことに留意されたい。例えば、第1のUE20は、1つ又は複数の中間UEを介して、第1のメッセージを第2のUE31及び第3のUE32に間接的に送信してよい。
任意選択的に、第1のメッセージが第2のUE31に送信される例が用いられる。中継要求情報は、第1のUE20が第2のUE31に、中継UEとして動作することを要求する情報として理解されよう。
302.第2のUE31及び/又は第3のUE32は、第2のメッセージを基地局10に送信する。ここで、第2のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求する情報を含む。
本明細書において、第2のメッセージを基地局10に送信するUEは、中継UE候補と称されてよく、第2のメッセージは、第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求する要求情報を含む。
例えば、第2のUE31が第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを期待する場合に、第2のUE31は、第2のメッセージを基地局10に送信し、第2のメッセージは、当該期待に関連する要求情報を含む。
任意選択的に、第2のUE31を例として用いる実施形態において、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31は、第1のメッセージを基地局に転送してよく、転送された第1のメッセージは、302において、第2のメッセージとみなされてよい。すなわち、第2のUE31は、第1のメッセージを転送し、これは、中継UEとして動作することを要求する情報を暗示的に含む。
任意選択的に、実施形態において、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、第1のUE20の中継要求を認識し、次に、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
任意選択的に、他の実施形態において、302は、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31及び第3のUE32の各々によって、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局10に送信する段階とを含む。
予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いことの少なくとも1つを含む。
任意選択的に、第1のメッセージが第1のUEのネットワークステータス情報を含む場合に、予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すことであってよい。第2のUE31を例として用いると、第1のメッセージが第1のUEのネットワークステータス情報を含む場合に、第2のUE31は、最初に、ネットワークステータス情報によって示されるコンテンツを決定してよい。これが、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示す場合に、第2のUE31は、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
任意選択的に、予め設定された第1の条件は、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より大きいことであってよい。本明細書において、第1の閾値及び第2の閾値は、プロトコルを用いることによって、予め定義されてよく、又は、シグナリングを用いることによって、基地局によって構成されてよい。第1の閾値は、第2の閾値より大きいことが理解されよう。第2のUEと基地局との間の信号品質が第1の閾値より低いことは、第2のUEがセルの端に位置することを示す。第2のUEと基地局との間の信号品質が第2の閾値より大きいことは、第2のUEの信号品質が通信要件を満たしていることを示す。
任意選択的に、予め設定された第1の条件は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が第3の閾値より高いことであってよい。第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、最初に、第1のメッセージを受信した受信信号品質を決定し、次に、受信信号品質を第3の閾値と比較する必要がある。本明細書において、第3の閾値は、予め定義されてよく、又は、シグナリングを用いることによって、基地局によって予め構成されてよい。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定することによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
任意選択的に、他の実施形態において、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、予め設定された確率に従って、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された確率を用いることによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
あるいは、予め設定された第1の条件が満たされたと決定された場合に、第2のメッセージは、予め設定された確率に従って、基地局10に送信される。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定することによって、かつ、予め設定された確率を用いることによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
このように、本発明の本実施形態において、確率ベースの選択方法によって、基地局に報告される情報を減少させることができ、基地局によって中継UEを選択する動作負荷を減少させることができ、中継UEを選択する効率をさらに改善する。
基地局は、最初に、確率値Prbを(例えば、ブロードキャストメッセージもしくはRRCメッセージを用いることによって)予め構成又は予め定義してよい。このように、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、確率値Prbに従って、第2のメッセージを送信してよい。
例えば、Prb=0.5の場合、第2のメッセージを送信する確率は、50%である。第2のUE31を例として用いると、実際の決定方法は、第2のUE31によって、0から100の乱数を等しい確率方式で生成する段階と、生成された乱数が50より大きい場合に、第2のUE31によって、この時に第2のメッセージを送信すると決定する段階と、さもなければ、この時は第2のメッセージを送信しないと決定する段階と、であってよい。
他の例では、Prb=0.25の場合、第2のUE31は、0から100の乱数を等しい確率方式で生成する。生成された乱数が20より大きい場合に、第2のUE31は、この時は第2のUE31が第2のメッセージを送信可能であると決定し、さもなければ、第2のUE31は、この時は第2のメッセージを送信しないと決定する。
本発明の本実施形態において、第2のメッセージは、第2のメッセージのソースアドレスを示すべく、第2のUE31のIDをさらに含む。
任意選択的に、第2のメッセージは、第2のメッセージのデスティネーションアドレスを示すべく、基地局10のIDをさらに含んでよい。
任意選択的に、第2のメッセージは、第1のUE20のID及び第1のUEの信号品質についての情報をさらに含んでよい。本明細書において、信号品質についての情報は、その後、基地局10によって、中継UEを決定するために用いられてよい。
第1のUEの信号品質についての情報は、第1のUEによって送信されて受信された第1のメッセージ、又は第1のUEによって送信された参照信号及び/又はD2D同期信号に従って測定することによって、第2のUEによって取得された品質情報であり、第1のUEによって伝送された信号に対応する。情報は、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、又は受信信号強度指標(Received Signal Strength Indication、RSSI)の少なくとも1つであってよい。参照信号は、復調参照信号であってよく、又は、D2D同期信号におけるいくつかもしくは全ての信号であってよい。
他のシナリオにおいて、第1のメッセージが、1つ又は複数の中間UEを介して、第1のUE20によって第2のUE31に送信される場合に、第2のメッセージに含まれる第1のUEの信号品質についての情報は、第2のUE31によって、中間UEから取得されてよいことが理解されよう。
第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさを含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのための伝送リソースを要求する中継リソース要求情報を含んでよく、これにより、基地局は、好適な量のアップリンク送信リソースを第2のUEに割り当てることが理解されよう。第1のメッセージが中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのQoSクラス情報を含んでよく、これにより、基地局がアップリンク送信リソースを第2のUEに割り当てる場合に、対応するQoS要件が考慮される。
任意選択的に、第2のUE31及び第3のUE32が、各々、第2のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてよい。このように、基地局10の応答メッセージがタイマによって設定された時間内に受信されない場合、基地局10は、第2のUE31及び第3のUE32を中継UEとして用いないものとみなされてよい。あるいは、基地局10の応答メッセージがタイマによって設定された時間内に受信されない場合、第2のメッセージが再送信されてよい。最大再送信数は、予め設定されてよく、又は基地局10によって予め構成されてよい。
本実施形態において、第1のメッセージを受信するUEの数は、第2のメッセージを送信するUEの数より大きい又はこれに等しいことに留意されたい。
303.基地局10は、中継UEを決定する。
基地局10は、少なくとも1つのUEによって送信された第2のメッセージを受信し、少なくとも1つのUEのうちの1つを中継UEとして選択することが理解されよう。
基地局10は、少なくとも1つの中継UE候補から、1つ又は複数のUEを中継UEとして選択することが理解されよう。
具体的には、基地局10は、少なくとも1つのUEと基地局10との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
例えば、基地局10は、UEを中継UEとして決定してよい。ここで、UEと基地局10との間の信号品質についての情報が、最適である。
あるいは、第2のメッセージが第1のUEの信号品質についての情報を含む場合に、基地局10は、少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
例えば、第2のUE31によって、第1のUEによって送信された第1のメッセージを受信する信号品質が、第3のUE32によって、第1のUEによって送信された第1のメッセージを受信する信号品質より大きい場合に、基地局10は、第2のUE31を中継UEとして決定してよい。
本実施形態において、基地局10は、1つ又は複数の中継UEを決定してよいことに留意されたい。すなわち、基地局10は、少なくとも1つのUEのうち1つ又は複数のUEを中継UEとして規定してよく、これは、本発明に限定されるものではない。
本明細書において、基地局10によって決定された中継UEが、第2のUE31であると仮定する。
304.基地局10は、第3のメッセージを第2のUE31に送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する指示情報を含む。
すなわち、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
基地局10は、303において決定された中継UEに、第3のメッセージを送信することが理解されよう。複数の中継UEが303において決定された場合に、基地局10は、第3のメッセージを複数の中継UEに送信する。
さらに、第2のメッセージが中継リソース要求情報を含む場合に、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報をさらに含んでよい。
任意選択的に、中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示されてよい。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を含んでよく、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)によって特定されてよい。
第2のメッセージに対する応答として用いられる第3のメッセージは、直接応答データパケットもしくは直接応答シグナリングであってよく、又は、暗示的な指示シグナリングであってよいことに留意されたい。例えば、第3のメッセージは、新たなDCIフォーマットを用いることによって(例えば、中継に関連するRNTIを、DCIのCRCスクランブルとして用いることによって)、指示を与える。
第2のUE31が、302において第2のメッセージを送信した場合にタイマを始動させた場合、304は、第2のUE31が、タイマによって設定された時間内に、基地局10から第3のメッセージを受信したことを意味することが理解されよう。
任意選択的に、基地局10は、第4のメッセージを第3のUE32にさらに送信してよい。第4のメッセージは、第3のUE32が、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。すなわち、第4のメッセージは、第3のUE32が、中継UEとして動作できないことを示す。
あるいは、基地局10は、一切の応答メッセージを第3のUE32に送信しなくてよい。このように、タイマによって設定された時間の後で、第3のUE32は、基地局10が第3のUE32を中継UEとして用いないと決定してもよい。
このように、第3のメッセージを受信した後で、第2のUE31は、基地局10が第2のUE31を中継UEとして既に決定したことを認識してよい。この場合任意選択的に、第2のUE31は、305を実行してよい。
305.第2のUE31は、第5のメッセージを第1のUE20に送信する。
第5のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、第5のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを示すことが理解されよう。
このように、第1のUE20は、第1のUE20と基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEが第2のUE31であることを認識することができる。
306.第1のUE20は、中継対象データを第2のUE31に送信する。
本明細書において、第1のUE20は、中継対象データをD2Dブロードキャスト形式で送信してよい。第1のUE20とのD2D通信を実行可能な全てのUEは、中継対象データを受信することができるが、第2のUE31のみは、中継UEとして動作することを命令され、第2のUE31のみが307を実行する。
あるいは、第1のUE20は、第1のUE20と第2のUE31との間でD2Dリンクを用いることによって、中継対象データを第2のUE31に送信してよい。
基地局10が、303において複数の中継UEを決定した場合に、複数の中継UEの全ては、306において、第1のUE20によって送信された中継対象データを受信することが理解されよう。
307.第2のUE31は、中継対象データを基地局10に送信する。
本明細書において、第3のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含む場合に、第2のUE31は、中継リソース割り当て指示情報に従って、中継対象データを送信してよい。
さらに、中継対象データのデスティネーションアドレスが、基地局10のセル40における他のUEである場合に、図4に示されるように、他のUEはUE33であり、基地局10は、UE33に中継対象データを転送すると仮定する。この場合UE33及び第1のUE20は、D2D通信条件を満たさず、D2D通信を実行することは不可能であることが理解されよう。
あるいは、さらに、中継対象データのデスティネーションアドレスが他の基地局、図4に示される基地局101である場合に、基地局10は、中継対象データを基地局101に転送する。
あるいは、中継対象データのデスティネーションアドレスが他のセルにおけるUE、図4に示されるUE201である場合に、基地局10は、中継対象データを基地局101に転送し、次に、基地局101は、中継対象データをUE201に送信する。
本発明の本実施形態において、基地局10及び基地局101は、X2インタフェースを用いることによって相互接続されてよく、基地局10及び基地局101は、S1インタフェースを用いることによって、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)及びサービングゲートウェイ(Serving Gateway、S−GW)にそれぞれ接続されてよいことが理解されよう。これは、本発明に限定されるものではない。
本発明の本実施形態において、中継UEは、基地局によって規定される。これにより、中継UEを選択する効率を改善させることができ、中継UEの選択に消費される時間を短縮させることができ、中継に参加する不要なUEを減少させることができる。さらに、第1のUEから基地局へのアップリンク伝送の問題を解決することができる。
任意選択的に、タイマは、301において、第1のUE20が第1のメッセージを送信した場合に始動されてよく、具体的な手順は、図5に示されよう。
501.第1のメッセージを送信する。
詳細については、301における説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
さらに、タイマは、第1のUE20が第1のメッセージを送信すると同時に始動される。
502.確認が受信されたか否かを決定する。
本明細書において、確認は、305における第5のメッセージのような、第1のメッセージに対する確認メッセージであってよい。第1のUE20が確認を受信した場合に、第1のUE20は、基地局が中継UEを既に決定したことを認識することができることが理解されよう。
502における決定の結果が是の場合、換言すると、確認が受信された場合、505が実行される。502における決定の結果が否の場合、換言すると、確認が受信されなかった場合、503が実行される。
503.タイマT1が経過したか否かを決定する。
本明細書において、タイマによって設定された期間T1は、予め定義されてよく、又は基地局10によって予め構成されてよい。
503における決定の結果が否の場合、502が再度実行される。すなわち、タイマT1がタイムアウトしない場合、第1のUE20は、確認の受信を待ち続ける。
503における決定の結果が是の場合、504が実行される。
504.タイマT2が経過したか否かを決定する。
本明細書において、タイマによって設定された期間T2は、予め定義されてよく、又は、基地局10によって予め構成されてよく、T2は、T1より大きい。
T2は、T1の整数倍に設定されてよい。例えば、T2=10×T1である。これは、中継要求プロセスを10回試行することができ、各試行の時間がT1であることに等しい。
504における決定の結果が否の場合、501が再度実行され、第1のメッセージを再送信する。任意選択的に、再送信された第1のメッセージは、中継を要求した回数を含んでよい。このように、QoSが同じ場合、第1のメッセージを受信したUEは、中継を要求した回数が最大のサービスを優先的に処理してよい。
504における決定の結果が是の場合、506が実行される。
505.終了する。
この場合、基地局10は、中継UEを既に規定しており、第1のUE20は、タイマを停止させ、後続の306を実行してよい。
506.中継が失敗する。
本明細書において、段階504における時間は選択的であることに留意されたい。すなわち、図5の段階において、タイマT2は決定されなくてよく、段階506が直接実行されてよい。
これは、第1のUE20付近のUEが、中継UEとして動作するのに適していないことを示す。中継が失敗する理由は、第1のメッセージを受信したUEが中継UEとして動作できないこと、又は、第1のUE20が基地局10のセルから遠く離れ過ぎているので、UEが第1のメッセージを受信できないことであろう。
同様に、タイマは、第2のUE31及び第3のUE32が、各々、302において第2のメッセージを基地局10に送信する場合に始動されてよい。具体的な手順は、図6に示されよう。
601.第2のメッセージを基地局10に送信する。
602.基地局10の応答が受信されたか否かを決定する。
基地局10の応答は、304における第3のメッセージのような、第2のメッセージに対する確認であってよい。又は、基地局10の応答は、304における第4のメッセージのような、第2のメッセージに対する否定確認であってよい。
602における決定の結果が是の場合、605が実行される。602における決定の結果が否の場合、603が実行される。
603.タイマが経過したか否かを決定する。
本明細書において、タイマによって設定された期間T3は、予め定義されてよく、又は基地局10によって予め構成されてよい。
603における決定の結果が是の場合、604が実行される。603における決定の結果が否の場合、602が再度実行される。
604.既に最大再送信数に到達したか否かを決定する。
最大値は、最大再送信数として予め定義されてよく、又は、基地局10によって、最大再送信数として予め設定された値であってよい。604の決定の結果が是の場合、605が実行される。604における決定の結果が否の場合、601が再度実行され、第2のメッセージを再送信する。
605.終了する。すなわち、タイマが停止される。
602において確認が受信された場合、これは、第2のUE31及び/又は第3のUE32が中継UEとして動作できることを示すことが理解されよう。602において否定確認が受信された場合、これは、第2のUE31及び/又は第3のUE32が中継UEとして動作できないことを示す。同様に、604において最大再送信数に到達した場合に応答が受信されなかった場合、これも、第2のUE31及び/又は第3のUE32が中継UEとして動作できないことを示す。この場合、他の遠隔UEに対して実行されるべき中継の準備が続いてよい。
本発明の本実施形態において、タイマを設定することによって、ただ一度の選択失敗によってもたらされる損失を回避することができ、1つの偶発的な選択失敗に起因するプロセス全体の障害が回避されることが理解されよう。
図7は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。図7は、基地局10、第1のUE20、及び第2のUE31を示す。図7に示される方法は、図2(b)に示されるシナリオに適用可能である。図7に示される方法は、以下の段階を含む。
701.第1のUE20は、第1のメッセージを基地局10に送信する。ここで、第1のメッセージは、第1のUE20の中継要求情報を含む。
中継要求情報は、第1のUE20が基地局10に、第1のUE20と基地局10との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てる(又は決定する)ことを要求する情報として理解されてよいことが理解されよう。すなわち、これは、第1のメッセージが第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含むものとして理解されよう。
本明細書において、第1のUE20は、セルラリンクを用いることによって、第1のメッセージを基地局10に送信してよい。
任意選択的に、701の前に、第1のUE20は、基地局10によって送信された指示情報を受信してよい。指示情報は、第1のUE20が、中継UEを介して、基地局10とのデータ伝送を実行する必要があることを示す。すなわち、基地局10は、第1のUE20に、基地局10とのデータ伝送を直接実行することを許可しない。
具体的には、第1のメッセージに関しては、図3の実施形態における第1のメッセージの説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
任意選択的に、第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのQoSクラス情報の少なくとも1つを含んでよい。
中継対象データのデスティネーションアドレスは、基地局10であってよく、又は、他のUEもしくは他の基地局であってよい。
中継対象データのデータ量の大きさは、好適な量のアップリンク送信リソースを割り当てるために、基地局10によって用いられてよい。
中継対象データのQoSクラス情報は、基地局10がアップリンク送信リソースを割り当てる場合に、対応するQoS要件が考慮されるために用いられてよい。
702.基地局10は、中継UEを決定する。
具体的には、基地局10は、第1のメッセージに従って、中継UEを決定してよい。
例において、基地局10は、UEを決定してよい。これは、第1のメッセージのソース付近、履歴メッセージ等に従って、第1のUE20付近の少なくとも1つのUE(例えば、第2のUE31及び第3のUE32)であると仮定される。すなわち、基地局10は、履歴メッセージに従って、少なくとも1つのUE(第2のUE31及び第3のUE32)が第1のUE20とのD2D伝送を実行可能であると決定してよい。
さらに、基地局10は、少なくとも1つのUEから、1つ又は複数のUEを中継UEとして選択してよい。
具体的には、基地局10は、少なくとも1つのUEと基地局10との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
あるいは、基地局10が、履歴メッセージから、少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報を取得可能である場合に、基地局10は、少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
本明細書において、基地局10によって決定された中継UEが、第2のUE31であると仮定する。
703.基地局10は、第3のメッセージを第2のUE31に送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する指示情報を含む。
すなわち、第3のメッセージは、第2のUEに、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
任意選択的に、第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさを含む場合、又は、第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさ及び中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報をさらに含んでよい。
任意選択的に、中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示されてよい。物理層シグナリングは、DCIを含んでよく、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定されてよい。
704.第2のUE31は、第5のメッセージを第1のUE20に送信する。
705.第1のUE20は、中継対象データを第2のUE31に送信する。
706.第2のUE31は、中継対象データを基地局10に送信する。
具体的には、704に関しては、図3の実施形態における305の説明を参照されたい。705に関しては、図3の実施形態における306の説明を参照されたい。706に関しては、図3の実施形態における307の説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
701において、第1のUE20が第1のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてよいことが理解されよう。具体的なプロセスに関しては、同様に、図5に示されるプロセスを参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
第1のUEから基地局へのアップリンクデータ伝送に関しては、図3又は図7に示される方法手順が用いられてよいことが理解されよう。基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。これにより、第1のUEによって送信されるデータは、第2のUEを介して基地局に送信可能であり、データ伝送を確保する。
図8は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のインタラクションフローチャートである。図8は、基地局10、第1のUE20、第2のUE31、及び第3のUE32を示す。
基地局10、第1のUE20、第2のUE31、及び第3のUE32についての説明に関しては、図3における説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図8に示される方法は、以下の段階を含む。
801.基地局10は、第1のメッセージを送信する。ここで、第1のメッセージは、基地局10と第1のUE20との間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む。
具体的には、基地局10がダウンリンクデータを第1のUE20に送信する必要がある場合に、第1のUE20は基地局10とのデータ伝送を直接実行することが不可能なので、基地局10は、第1のメッセージを送信する。基地局10によって第1のUE20に送信される必要があるダウンリンクデータは、中継対象データと称されてよい。
本明細書において、第1のUE20が基地局10とのデータ伝送を実行することが不可能な理由は、以下の通りである。
(1)基地局10は、第1のUE20のサービング基地局であるが、基地局10は、第1のUE20が中継UEを介して基地局10との通信を実行する必要があることを示す。
(2)基地局10は第1のUE20のサービング基地局であるが、第1のUE20は、基地局10への有効なRRC接続を確立することが不可能である。
(3)第1のUE20は、基地局10のサービス範囲外に位置する。換言すると、基地局10は、第1のUE20のサービング基地局ではない。
第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局10によって送信されてよい。
任意選択的に、基地局10は、第1のメッセージをブロードキャスト形式で送信してよい。このように、基地局10のサービス範囲に位置する全てのUEは、第1のメッセージを受信することできる。
任意選択的に、基地局10は、第1のUE20付近の複数のUEに、第1のメッセージを指向的に送信してよい。例えば、基地局10は、最初に、履歴メッセージ等に従って、第1のUE20付近のUEを決定してよい。
第1のメッセージは、基地局のID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報の少なくとも1つを含んでよい。
中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUE20であってよい。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
さらに、1つ又は複数の中間UEが第2のUE31と第1のUE20との間におけるデータ伝送に必要とされる(例えば、図2におけるシナリオの関連する説明の)場合に、第1のメッセージは、中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報をさらに含んでよい。このように、1つ又は複数の中間UEは、各々、中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報に従って、伝送リソースを決定してよい。
基地局10が第1のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてよいことが理解されよう。具体的なプロセスは、図3の実施形態における、第1のUE20が第1のメッセージを送信した場合にタイマが始動されるプロセスと同様である。同様に、図5に示されるプロセスを参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
基地局10が中継に失敗する理由は、第1のUE20が基地局10のセルから遠く離れ過ぎていること、又は、基地局10が第1のメッセージを複数のUEに指向的に送信した場合に、基地局10によって選択された、第1のメッセージが送信されたUEが、不適切であること(例えば、UEと第1のUE20との間の信号品質が弱過ぎること)であろう。この場合、基地局10は、第1のメッセージが指向的に送信される必要があるUEを再選択し、次に、第1のメッセージを再送信してよい。
802.第2のUE31及び第3のUE32は、各々、第2のメッセージを基地局10に送信する。
任意選択的に、他の実施形態において、802は、第1のメッセージを受信した後で、第2のUE31及び第3のUE32の各々によって、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局10に送信する段階とを含んでよい。
第2のUE31が第1のUE20とのD2D伝送を直接実行することができる場合に、予め設定された第2の条件は、第2のUEと第1のUEとの間のD2D信号品質が第4の閾値より高いことを含んでよいことが理解されよう。本明細書において、第4の閾値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、第1のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含まない場合に、第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含んでよい。
任意選択的に、第2のUE31を例として用いると、第2のメッセージは、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報をさらに含んでよい。本明細書において、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報は、履歴メッセージに従って、第2のUE31によって決定されてよい。
図3の実施形態における302と同様に、本明細書において、第2のメッセージを基地局10に送信するUEは、中継UE候補と称されることが理解されよう。
さらに、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定することによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
任意選択的に、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、予め設定された確率に従って、第2のメッセージを基地局10に送信してよい。
すなわち、第2のUE31及び第3のUE32は、予め設定された確率を用いることによって、第2のUE31及び第3のUE32が中継UE候補として動作可能であるか否かを決定してよい。
具体的には、予め設定された確率の説明に関しては、図3の実施形態における302の説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
第2のUE31及び第3のUE32が、各々、第2のメッセージを送信する場合に、タイマが始動されてもよいことが理解されよう。具体的なプロセスに関しては、同様に、図6に示されるプロセスを参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
802において、複数のUEが第2のメッセージを基地局10に送信してよいことが理解されよう。従って、基地局10は、803を実行する。
803.基地局10は、中継UEを決定する。
基地局10は、少なくとも1つのUEによって送信された第2のメッセージを受信し、少なくとも1つのUEのうちの1つを中継UEとして選択することが理解されよう。
基地局10は、少なくとも1つの中継UE候補から、1つ又は複数の中継UEを選択することが理解されよう。
具体的には、基地局10は、少なくとも1つのUEと基地局10との間の信号品質についての情報、及び/又は少なくとも1つのUEと第1のUE20との間の信号品質についての情報に従って、中継UEを決定してよい。
例えば、基地局10は、UEを中継UEとして決定してよい。ここで、UEと基地局10との間の信号品質についての情報が、最適である。
本実施形態において、基地局10は、1つ又は複数の中継UEを決定してよいことに留意されたい。すなわち、基地局10は、少なくとも1つのUEのうち1つ又は複数のUEを中継UEとして規定してよく、これは、本発明に限定されるものではない。
本明細書において、基地局10によって決定された中継UEが、第2のUE31であると仮定する。
804.基地局10は、第3のメッセージを第2のUE31に送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局10と第1のUE20との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する指示情報を含む。
すなわち、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
基地局10は、803において決定された中継UEに、第3のメッセージを送信することが理解されよう。複数の中継UEが803において決定された場合に、基地局10は、第3のメッセージを複数の中継UEに送信する。
さらに、第2のメッセージが中継リソース要求情報を含む場合に、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報をさらに含んでよい。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含んでよく、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定されてよい。
任意選択的に、基地局10は、第4のメッセージを第3のUE32にさらに送信してよい。第4のメッセージは、第3のUE32が中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。すなわち、第4のメッセージは、第3のUE32が、中継UEとして動作できないことを示す。
あるいは、基地局10は、一切の応答メッセージを第3のUE32に送信しなくてよい。このように、基地局10からの応答が予め設定された期間内に受信されなかった場合、基地局10は、第3のUE32を中継UEとして用いないとみなされる。
805.基地局10は、中継対象データを第2のUE31に送信する。
任意選択的に、本実施形態において、804及び805は、同時に実行されてよい。すなわち、基地局10は、第3のメッセージ及び中継対象データを、第2のUE31に同時に送信してよい。
本発明の本実施形態において、基地局10によって送信される中継対象データは、基地局10によって生成されるダウンリンクデータであってよい。あるいは、中継対象データは、基地局10によって、他のUE(例えば、図4におけるUE33)から、又は他の基地局(例えば、図4における基地局101)から受信されてよい。これに対して、本発明において制限は設定されない。
すなわち、本発明の本実施形態において、基地局10は、中継対象データのソースアドレスであってよく、又は、中継対象データの転送経路における中間ノードであってよい。
806.第2のUE31は、中継対象データを第1のUE20に送信する。
具体的には、第2のUE31は、第1のメッセージ又は第3のメッセージに含まれる中継リソース割り当て指示情報を用いることによって、中継対象データを送信する。
あるいは、他の実施形態において、図9に示されるように、801の後で、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
8011.第2のUE31及び第3のUE32は、各々、中継要求情報を第1のUE20に送信する。
任意選択的に、第2のUE31及び第3のUE32は、各々、予め構成されたD2Dリソースプール又は基地局によって構成されたD2Dリソースプールを用いることによって、中継要求情報を送信してよい。
第2のUE31及び第3のUE32は、同じD2Dリソースプール又は異なるD2Dリソースプールを用いてよい。
第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、第1のメッセージから、中継対象データのデスティネーションアドレスが第1のUE20であることを認識することができる。従って、中継要求情報は、第1のUE20に送信される。
中継要求情報は、第1のメッセージにおける全てのいくつかのコンテンツを含んでよい。第1のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含む場合であっても、中継要求情報は、中継リソース割り当て指示情報を含まないことに留意されたい。
第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、中継要求情報を第1のUE20に直接送信してよいことが理解されよう。あるいは、第2のUE31は、1つ又は複数の中間UEを介して、中継要求情報を第1のUE20に間接的に送信してよい。
8012.第2のUE31及び第3のUE32は、第1のUE20によって送信された中継応答メッセージを受信する。
さらに、第2のUE31及び第3のUE31は、中継応答メッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定し、予め設定された第2の条件が満たされた場合に、802を実行する、すなわち、第2のメッセージを基地局10に送信することが理解されよう。
例えば、第2のUE31を例として用いると、第2のUE31は、受信された中継応答メッセージの伝送された品質情報に従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定してよい。
これに対応して、第2のUE31を例として用いると、第2のUE31が第1のUE20とのD2D伝送を直接実行できる場合に、802における第2のメッセージは、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報をさらに含んでよいことが理解されよう。本明細書において、第2のUE31と第1のUE20との間の信号品質についてのD2D情報は、中継応答メッセージに従って、第2のUE31によって決定されてよい。
第2のUE31を例として用いると、第2のUE31が、1つ又は複数の中間UEを介して、第1のUE20とのD2D伝送を実行する場合に、第2のUE31は、中間UEを介して、中継応答メッセージから第1のUE20の信号品質についての情報を取得することができることが理解されよう。
次に、さらに、802における予め設定された第2の条件は、第1のUE20の信号品質が第5の閾値より大きいことを含んでよい。第5の閾値は、予め設定されてよく、又は、基地局10によって予め構成されてよい。
本発明の本実施形態において、中継UEは、基地局によって決定される。これにより、中継UEを選択する効率を改善させることができ、中継UEの選択に消費される時間を短縮させることができ、中継に参加する不要なUEを減少させることができる。さらに、基地局から第1のUEへのダウンリンク伝送の問題を解決することができる。
基地局から第1のUEへのダウンリンクデータ伝送に関しては、図8又は図9に示される方法手順が用いられてよいことが理解されよう。基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。これにより、基地局によって送信されるデータは、第2のUEを介して第1のUEに送信可能であり、データ伝送を確保する。
本発明の本実施形態において、複数の中継UEは、異なる基地局によって決定されてよいことに留意されたい。図10に示されるように、基地局10は、第2のUE31を、第1のUE20のための中継UEとして決定してよく、基地局102は、UE34を、第1のUE20のための中継UEとして決定してよい。
すなわち、UE31及びUE34は、両方とも、第1のUE20の中継UEであるが、2つの中継UEは、異なる基地局によってサービスされる。UE31のサービング基地局は、基地局10であり、UE34のサービング基地局は、基地局102である。UE31及びUE34は、2つの隣接するセルに、別個に位置してよい。
基地局10及び基地局101は、X2インタフェースを用いることによって相互接続されてよく、基地局10及び基地局101は、両方とも、S1インタフェースを用いることによって、MME/S−GW70に接続されてよい。
このように、本発明の本実施形態において、基地局は、中継UEの選択を制御する。これにより、現在のセルラリンクは、中継UEの導入によって影響されなくてよく、中継リンク全体のサービス品質を確保することができる。
図11は、本発明の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。図10に示される方法は、第2のUEによって実行され、以下の段階を含む。
1101.第2のUEは、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信する。ここで、第1のメッセージは、中継要求情報を含む。
1102.第2のUEは、第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信する。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む。
1103.第2のUEは、基地局によって送信された第3のメッセージを受信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
本発明の実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEと規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができる。データ伝送効率が確保される。
本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、第1のUEは、基地局とのデータ伝送を直接実行しないことに留意されたい。
任意選択的に、実施形態において、中継要求情報は、参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されてよい。
第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEは、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
任意選択的に、1101における第1のメッセージは、D2Dリンクを用いることによって第1のUEによって送信され、第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つをさらに含む。中継対象データは、基地局に送信される必要がある。
これに対応して、1102は、第2のUEによって、第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信する段階と、を含んでよい。
予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いことの少なくとも1つを含む。
本明細書において、第1の閾値、第2の閾値、又は第3の閾値の1つ又は複数は、予め定義される、又は、シグナリングを用いることによって構成される。
任意選択的に、第2のメッセージを基地局に送信する段階は、予め設定された確率値に従って、第2のメッセージを基地局に送信する段階を含んでよい。予め設定された確率値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、第2のUEによって、予め設定された確率値に従って、第2のメッセージを基地局に送信するか否かを決定するための方法は、UE内に実装される方法であってよい。例えば、第2のUEは、予め設定された確率値、例えば、0.25を取得し、次に、0から100の乱数を等しい確率方式でローカルに生成する。生成された数が25より少ない又はこれに等しい場合に、UEは、第2のメッセージを送信し、さもなければ、UEは、第2のメッセージを送信しない。
本発明の本実施形態において、第2のメッセージは、第1のUEのID及び第1のUEの信号品質についての情報を含んでよい。
第1のメッセージが中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのQoSクラス情報をさらに含む。
さらに、第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさを含む場合に、第2のメッセージは、中継リソース要求情報をさらに含んでよく、これに対応して、1103における第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
中継リソース要求情報は、中継のために用いられるリソースを要求する情報であり、これに対応して、中継リソース割り当て指示情報は、中継リソース割り当てを示す情報である。
任意選択的に、第2のメッセージを基地局に送信する時に、第2のUEは、タイマを始動させてよい。これに対応して、1103は、第2のUEによって、タイマによって設定された期間内に、基地局によって送信された第3のメッセージを受信する段階を含んでよい。
任意選択的に、1103の後で、方法は、第2のUEによって第4のメッセージを第1のUEに送信する段階をさらに含んでよい。ここで、第4のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示し、第4のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージである。
1103の後で、方法は、第2のUEによって、第1のUEによって送信された中継対象データを受信する段階と、第2のUEによって、中継対象データを基地局に送信する段階と、をさらに含んでよい。
このように、第2のUEは、中継UEとして動作し、第1のUEから基地局へのデータ伝送を支援することができる。
任意選択的に、1101における第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信される。第1のメッセージは、基地局のID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報の少なくとも1つをさらに含む。中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含んでよく、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
1102は、第2のUEによって、第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信する段階と、を含んでよい。
予め設定された第2の条件は、第2のUEと第1のUEとの間のD2D信号品質が第4の閾値より高いことを含む。本明細書において、第4の閾値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
1102は、第2のUEによって、D2Dリンクを用いることによって、中継要求情報を第1のUEに送信する段階と、第2のUEによって、第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信する段階と、第2のUEによって、中継応答メッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信する段階と、を含んでよい。
中継要求情報は、基地局のID、第1のUEのID、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのQoSクラス情報の少なくとも1つを含む。
これに対応して、第2のメッセージは、第2のUEと第1のUEとの間のD2D信号品質についての情報を含む。
任意選択的に、第2のUEが1つ又は複数の中間UEを介して、第1のUEとの伝送を実行する場合に、第2のUEは、第1のUEの信号品質についての情報を中継応答メッセージから取得してよい。これに対応して、第2のメッセージは、第1のUEの信号品質についての情報を含んでよい。予め設定された第2の条件は、第1のUEの信号品質についての情報が第5の閾値より大きいことであってもよい。
任意選択的に、第3のメッセージは、中継対象データをさらに含み、方法は、第2のUEによって、中継対象データを第1のUEに送信する段階をさらに含む。
あるいは、任意選択的に、方法は、第2のUEによって、基地局によって送信された中継対象データを受信する段階と、第2のUEによって、中継対象データを第1のUEに送信する段階と、をさらに含む。
このように、本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEとして規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができ、これにより、データ伝送効率を改善する。
図11における、第2のUEによって実行されるプロセスに関しては、図3又は図8又は図9における第2のUE31によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図12は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。図12に示される方法は、基地局によって実行され、以下の段階を含む。
1201.基地局は、第1のメッセージを受信する。ここで、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む。
1202.基地局は、第2のメッセージを第2のUEに送信する。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す。
本発明の本実施形態において、基地局は、受信された第1のメッセージに従って、第2のUEを中継UEとして規定し、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送を支援する。任意選択的に、実施形態において、
1201は、基地局によって、第2のUEから第1のメッセージを受信する段階を含む。第1のメッセージは、第1のUEのID、第1のUEの信号品質についての情報、第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのQoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は基地局のIDの少なくとも1つを含む。
任意選択的に、第1のメッセージが中継リソース要求情報を含む場合に、1202における第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
任意選択的に、1201は、基地局によって、少なくとも1つのUEから第1のメッセージを受信する段階を含んでよい。ここで、少なくとも1つのUEは、第2のUEを含むが第1のUEを含まない。1201の後であって1202の前に、方法は、基地局によって、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は、第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、少なくとも1つのUEにおける第2のUEを、中継UEとして決定する段階をさらに含む。
本実施形態において、1201における第1のメッセージに関しては、図3における第2のメッセージの説明を参照することが理解されよう。1202における第2のメッセージに関しては、図3における第3のメッセージの説明を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
任意選択的に、1202の前もしくは後で、又は1202が実行されると同時に、方法は、基地局によって、第3のメッセージを少なくとも1つのUEにおける第3のUEに送信する段階をさらに含んでよい。ここで、第3のメッセージは、第3のUEが第1のUEの中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。
本実施形態において、図12において基地局によって実行されるプロセスに関しては、図3において基地局10によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。任意選択的に、他の実施形態において、
1201は、基地局によって、第1のUEから第1のメッセージを受信する段階を含んでよい。第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つを含む。
第1のメッセージが中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、1202における第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含むことが理解されよう。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
本実施形態において、1201における第1のメッセージに関しては、図7における第1のメッセージの説明を参照することが理解されよう。1202における第2のメッセージに関しては、図7における第3のメッセージの説明を参照されたい。すなわち、本実施形態における1201に関しては、図7における701を参照されたい。1202に関しては、図7における703を参照されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本実施形態において、図12において基地局によって実行されるプロセスに関しては、図7において基地局10によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
このように、図12に示される方法の後で、方法は、基地局によって、第2のUEによって送信された中継対象データを受信する段階をさらに含んでよい。ここで、中継対象データは、第1のUEによって第2のUEに送信される。すなわち、第2のUEは、中継UEとして動作し、第1のUEによって送信されたデータを、基地局に転送する。
図13は、本発明の他の実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートである。図13に示される方法は、基地局によって実行され、以下の段階を含む。
1301.基地局は、第1のメッセージを少なくとも1つのUEに送信する。ここで、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む。
1302.基地局は、少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信する。ここで、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む。
1303.基地局は、第3のメッセージを第2のUEに送信する。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
本発明の本実施形態において、基地局がデータを第1のUEに送信する場合に中継が実行される必要がある場合、基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。このように、基地局は、第2のUEを介して、中継対象データを第1のUEに伝送することができ、データ伝送を確保する。
任意選択的に、1301は、基地局が第1のUEとのデータ伝送を直接実行することが不可能な場合に、基地局によって、第1のメッセージを少なくとも1つのUEに送信する段階を含む。
基地局が第1のUEとのデータ伝送を直接実行することが不可能であることは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEがセルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信される。
任意選択的に、第1のメッセージは、基地局によってブロードキャスト形式で送信される。すなわち、1201において、基地局は、第1のメッセージをブロードキャスト形式で送信する。このように、基地局のサービス範囲に位置する全てのUEは、第1のメッセージを受信することできる。
任意選択的に、1301において、基地局は、第1のメッセージを少なくとも1つの特定のUEに送信してよい。例えば、第1のメッセージは、第1のUE付近の少なくとも1つのUEに送信される。
第1のメッセージは、基地局のID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報の少なくとも1つをさらに含む。中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
任意選択的に、1303の前に、方法は、基地局によって、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、いくつか又は全てのUEのうち第2のUEを、中継UEとして決定する段階をさらに含んでよい。
第2のメッセージは、第1のUEの信号品質についての情報を含んでよい。
任意選択的に、第1のメッセージが中継リソース割り当て指示情報を含まない場合に、第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含んでよく、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
任意選択的に、1303の前もしくは後で、またh1303が実行されると同時に、方法は、基地局によって、いくつかのUE又は全てのUEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信する段階をさらに含んでよい。ここで、第4のメッセージは、第3のUEが第1のUEの中継UEとして動作できないことを示す指示情報を含む。すなわち、第4のメッセージは、第3のUE32が、中継UEとして動作できないことを示す。
さらに、804の後で、方法は、基地局によって、中継対象データを第2のUEに送信し、これにより、第2のUEは、中継対象データを第1のUEに送信する段階をさらに含んでよい。
図13において基地局によって実行されるプロセスに関しては、図8又は図9において基地局10によって実行されるプロセスを参照することに留意されたい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図14は、本発明の実施形態に係るユーザ機器の構造を示すブロック図である。図14に示されるユーザ機器1400は、第2のUEであり、受信ユニット1401及び送信ユニット1402を含む。
受信ユニット1401は、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される。ここで、第1のメッセージは、中継要求情報を含む。
送信ユニット1402は、受信ユニット1401によって受信された第1のメッセージに従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む。
受信ユニット1401は、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成される。第3のメッセージは、第2のUEに、中継UEとして動作することを命令する。
本発明の実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEと規定し、これにより、第2のUEは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送を支援することができる。データ伝送効率が確保される。
本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、第1のUEは、基地局とのデータ伝送を直接実行しないことに留意されたい。
任意選択的に、実施形態において、中継要求情報は、参照信号及び/又はD2D同期信号によって示されてよい。
任意選択的に、実施形態において、第1のメッセージは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって第1のUEによって送信され、第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つをさらに含む。
中継対象データは、基地局に送信される必要がある。
任意選択的に、図15に示されるように、ユーザ機器1400は、処理ユニット1403をさらに含んでよい。
処理ユニット1403は、第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定するように構成される。
送信ユニット1402は、具体的には、処理ユニット1403が、予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。
予め設定された第1の条件は、第1のUEのネットワークステータス情報が、第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、第2のUEと基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、第2のUEが第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いことの少なくとも1つを含む。
第1の閾値、第2の閾値、又は第3の閾値の1つ又は複数は、予め定義される、又は、シグナリングを用いることによって構成される。
任意選択的に、送信ユニット1402は、具体的には、予め設定された確率値に従って、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。予め設定された確率値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、第2のメッセージは、第1のUEのID及び第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む。第1のメッセージが中継対象データのQoSクラス情報を含む場合に、第2のメッセージは、中継対象データのQoSクラス情報をさらに含む。
任意選択的に、第1のメッセージは、中継対象データのデータ量の大きさを含み、第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。
物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
任意選択的に、送信ユニット1402は、第4のメッセージを第1のUEに送信するようにさらに構成される。
第4のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示し、第4のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージである。任意選択的に、他の実施形態において、
第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信され、第1のメッセージは、
基地局のアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含む。ここで、中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
任意選択的に、送信ユニット1402は、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、中継要求情報を第1のUEに送信するようにさらに構成される。受信ユニット1401は、第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信するようにさらに構成される。
任意選択的に、第2のメッセージは、第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む。
任意選択的に、処理ユニット1403は、第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定するように構成される。送信ユニット1402は、具体的には、処理ユニット1403が、予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、第2のメッセージを基地局に送信するように構成される。
予め設定された第2の条件は、第2のUEと第1のUEとの間のデバイスツーデバイスD2D信号品質が第4の閾値より高いことを含み、
第4の閾値は、予め定義される、又は、基地局によって構成される。
任意選択的に、処理ユニット1403は、送信ユニット1402が第2のメッセージを送信した場合に、タイマを始動させるように構成される。受信ユニット1401は、具体的には、処理ユニット1403のタイマによって設定された期間内に、基地局によって送信された第3のメッセージを受信するように構成される。
任意選択的に、他の実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、基地局は、第1のUEとのデータ伝送を直接実行しない。
第1のUEが基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEは、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
図14又は図15におけるユーザ機器1400は、図3、図8、図9、及び図11の実施形態における第2のUEによって実行される処理、実装してよい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本発明の本実施形態において、受信ユニット1401は、受信機を用いることによって実装されてよく、送信ユニット1402は、送信機を用いることによって実装されてよく、処理ユニット1403は、プロセッサを用いることによって実装されてよいことに留意されたい。図16に示されるように、ユーザ機器1400は、プロセッサ1601、受信機1602、送信機1603、及びメモリ1604を含んでよい。メモリ1604は、プロセッサ1601によって実行されるコード等を格納するように構成されてよい。
ユーザ機器1400におけるコンポーネントは、バスシステム1605を用いることによって連結される。バスシステム1605は、データバスに加えて、電力供給バス、制御バス、及びステータス信号バスをさらに含む。
図17は、本発明の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。図17に示される基地局1700は、受信ユニット1701及び送信ユニット1702を含む。
受信ユニット1701は、第1のメッセージを受信するように構成される。ここで、第1のメッセージは、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む。
送信ユニット1702は、第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される。ここで、第2のメッセージは、第2のUEが中継UEとして動作することを示す。
本発明の本実施形態において、基地局は、その各々が第1のメッセージを送信する複数のUEから、第2のUEを中継UEとして規定し、第1のUEと基地局との間におけるデータ伝送を支援する。
任意選択的に、実施形態において、受信ユニット1701は、具体的には、第2のUEから第1のメッセージを受信するように構成される。第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、第1のUEの信号品質についての情報、第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は基地局のIDの少なくとも1つを含む。
任意選択的に、第1のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
任意選択的に、図18に示されるように、基地局1700は、処理ユニット1703をさらに含んでよい。受信ユニット1701は、具体的には、少なくとも1つのUEから第1のメッセージを受信するように構成される。ここで、少なくとも1つのUEは、第2のUEを含むが、第1のUEを含まない。処理ユニット1703は、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は、第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、少なくとも1つのUEにおける第2のUEを、中継UEとして決定するように構成される。
任意選択的に、送信ユニット1702は、少なくとも1つのUEにおける第3のUEに、第3のメッセージを送信するようにさらに構成される。ここで、第3のメッセージは、第3のUEが中継UEとして動作できないことを示す。任意選択的に、他の実施形態において、
受信ユニット1701は、具体的には、第1のUEから第1のメッセージを受信するように構成される。
第1のメッセージは、第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、中継対象データのデータ量の大きさ、又は中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つを含む。
任意選択的に、本発明の本実施形態において、第1のメッセージは、中継対象データのデータ量の大きさ及び/又は中継対象データのQoSクラス情報を含み、第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、DCIは、中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される。
図17又は図18における基地局1700は、図3、図7、及び図12の実施形態における基地局によって実行される処理を実装してよい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本発明の本実施形態において、受信ユニット1701は、受信機を用いることによって実装されてよく、送信ユニット1702は、送信機を用いることによって実装されてよく、処理ユニット1703は、プロセッサを用いることによって実装されてよいことに留意されたい。図19に示されるように、基地局1700は、プロセッサ1901、受信機1902、送信機1903、及びメモリ1904を含んでよい。メモリ1904は、プロセッサ1901によって実行されるコード等を格納するように構成されてよい。
基地局1700におけるコンポーネントは、バスシステム1905を用いることによって連結される。バスシステム1905は、データバスに加えて、電力供給バス、制御バス、及びステータス信号バスをさらに含む。
図20は、本発明の他の実施形態に係る基地局の構造を示すブロック図である。図20に示される基地局2000は、送信ユニット2001及び受信ユニット2002を含む。
送信ユニット2001は、第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される。ここで、第1のメッセージは、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む。
受信ユニット2002は、少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される。ここで、第2のメッセージは、第1のメッセージに対する応答メッセージであり、いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む。
送信ユニット2001は、第3のメッセージを第2のUEに送信するようにさらに構成される。ここで、第3のメッセージは、第2のUEに、基地局と第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する。
本発明の本実施形態において、基地局は、第2のUEを中継UEとして規定する。これにより、中継UEは、基地局における中継データを遠隔の第1のUEに送信するにあたって、基地局を支援することができる。
任意選択的に、本発明の本実施形態において、第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、基地局によって送信され、第1のメッセージは、
基地局のアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含む。ここで、中継対象データのデスティネーションアドレスは、第1のUEである。
任意選択的に、実施形態において、図21に示されるように、基地局2000は、処理ユニット2003をさらに含んでよい。処理ユニット2003は、第2のUEと基地局との間の信号品質についての情報、又は第2のUEと第1のUEとの間の信号品質についての情報の少なくとも1つに従って、いくつか又は全てのUEのうち第2のUEを、中継UEとして決定するように構成される。
任意選択的に、他の実施形態において、第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含む。
中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示される。
物理層シグナリングは、DCIを含み、DCIは、中継に関連するRNTIによって特定される。
任意選択的に、他の実施形態において送信ユニット2002は、いくつかのUE又は全てのUEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信するようにさらに構成される。ここで、第4のメッセージは、第3のUEが中継UEとして動作できないことを示す。
任意選択的に、他の実施形態において、基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、基地局は、第1のUEとのデータ伝送を直接実行しない。
基地局が第1のUEとのデータ伝送を直接実行しないことは、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、基地局は、第1のUEが中継UEを介して基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
基地局は第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が第1のUEと基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
第1のUEは、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む。
図20又は図21における基地局2000は、図8、図9、及び図13の実施形態における基地局によって実行される処理を実装してよい。反復回避のため、詳細は、本明細書において再度説明されない。
本発明の本実施形態において、受信ユニット2001は、受信機を用いることによって実装されてよく、送信ユニット2002は、送信機を用いることによって実装されてよく、処理ユニット2003は、プロセッサを用いることによって実装されてよいことに留意されたい。図22に示されるように、基地局2000は、プロセッサ2201、受信機2202、送信機2203、及びメモリ2204を含んでよい。メモリ2204は、プロセッサ2201によって実行されるコード等を格納するように構成されてよい。
デバイス2000におけるコンポーネントは、バスシステム2205を用いることによって連結される。バスシステム2205は、データバスに加えて、電力供給バス、制御バス、及びステータス信号バスをさらに含む。
本発明の実施形態の前述の方法は、プロセッサに適用されてよく、又はプロセッサによって実装されてよいことに留意されたい。プロセッサは、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、前述された方法の実施形態の各段階は、プロセッサにおけるハードウェア統合ロジック回路を用いることによって、又はソフトウェア形式の命令によって、実装されてよい。プロセッサは、汎用用途向けプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本発明の実施形態において開示される方法、段階及び論理ブロック図を実装又は実行してよい。汎用用途向けプロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。本発明の実施形態に関連して開示される方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサによって直接実行及び完了されてよく、又は、デコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって。実行及び完了されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタのような、当技術分野において成熟した記憶媒体に配置されてよい。記憶媒体は、メモリに配置され、プロセッサは、メモリにおける情報を読み出し、プロセッサのハードウェアとの組み合わせにより、前述の方法の段階を完了させる。
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでよいことが理解されよう。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよく、外部キャッシュとして用いられる。スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)のような多くの形式のRAMが、用いられてよいが、これは、例であって、限定的な説明ではない。本明細書において説明されるシステム及び方法におけるメモリは、限定されるものではないが、これらのメモリ及び好適なタイプの任意の他のメモリを含むことを意図することに留意されたい。
当業者であれば、本明細書において開示された実施形態において説明された例との組み合わせにより、ユニット及びアルゴリズムの段階が、電子的ハードウェア又はコンピュータソフトウェア及び電子的ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識しよう。機能がハードウェア又はソフトウェアのいずれによって実行されるかは、技術的解決手段の具体的な適用及び設計の制約条件に依存する。当業者であれば、異なる方法を用いて、具体的な用途毎に、説明された機能を実装しよう。しかしながら、そのような実装が、本発明の範囲を越えるものとみなされるべきではない。
当業者によれば、説明の便宜及び簡潔性の目的のために、前述されたシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述された方法の実施形態において対応するプロセスが参照されてよく、詳細は本明細書において再度説明されないことが明確に理解されよう。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例に過ぎない。例えば、ユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装においては他の分割となることがある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムと組み合わせられ又は統合されてよい。又は、いくつかの機能は、無視されてよく、又は、実行されなくてよい。さらに、表示又は説明された相互連結もしくは直接連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。装置間又はユニット間の間接的な連結又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で、実装されてよい。
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1の位置に配置されても、複数のネットワークユニットにおいて分散されてもよい。ユニットのいくつか又は全ては、実施形態の解決手段の目的を実現するように、実際の必要性に従って選択されてよい。
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、又はユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、又は2つもしくはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、個別の製品として販売又は使用される場合に、当該機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分は、又は技術的解決手段のいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実装されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい)に、本発明の実施形態において説明された方法の段階の全て又はいくつかを実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクのような、プログラムコードを格納可能なあらゆる媒体を含む。
前述の説明は、本発明の特定の実装方式に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明において開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に案出されるあらゆるバリエーション又は置換は、本発明の保護範囲に属するものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[項目1]
データ伝送方法であって、
第2のユーザ機器UEによって、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信する段階であって、上記第1のメッセージは、中継要求情報を含む、段階と、
上記第2のUEによって、上記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを上記基地局に送信する段階であって、上記第2のメッセージは、上記第2のUEが、上記第1のUEと上記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、段階と、
上記第2のUEによって、上記基地局によって送信された第3のメッセージを受信する段階であって、上記第3のメッセージは、上記第2のUEに、上記中継UEとして動作することを命令する、段階と、
を備える方法。
[項目2]
上記中継要求情報は、参照信号及び/又はデバイスツーデバイスD2D同期信号によって示される、項目1に記載の方法。
[項目3]
上記第1のメッセージは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、上記第1のUEによって送信され、上記第1のメッセージは、
上記第1のUEのアイデンティティID、上記第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、上記中継対象データのデータ量の大きさ、又は上記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報
の少なくとも1つをさらに含み、
上記中継対象データは、上記基地局に送信される必要がある、
項目1に記載の方法。
[項目4]
上記第2のUEによって、上記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを上記基地局に送信する上記段階は、
上記第2のUEによって、上記第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定する段階と、
上記予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、上記第2のメッセージを上記基地局に送信する段階と、
を含み、
上記予め設定された第1の条件は、
上記第1のUEの上記ネットワークステータス情報が、上記第1のUEが上記基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、上記第2のUEと上記基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、上記第2のUEが上記第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いこと
の少なくとも1つを含む、
項目3に記載の方法。
[項目5]
上記第2のメッセージを上記基地局に送信する上記段階は、
予め設定された確率値に従って、上記第2のメッセージを上記基地局に送信する段階
を含み、
上記予め設定された確率値は、予め定義される、又は、上記基地局によって構成される、
項目4に記載の方法。
[項目6]
上記第2のメッセージは、上記第1のUEの上記ID及び上記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含み、
上記第1のメッセージが上記中継対象データの上記QoSクラス情報を含む場合に、上記第2のメッセージは、上記中継対象データの上記QoSクラス情報をさらに含む、
項目3から5のいずれか1項に記載の方法。
[項目7]
上記第1のメッセージは、上記中継対象データの上記データ量の上記大きさを含み、上記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、上記第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目3から6のいずれか1項に記載の方法。
[項目8]
上記方法は、
上記第2のUEによって、第4のメッセージを上記第1のUEに送信する段階
をさらに備え、
上記第4のメッセージは、上記第2のUEが上記中継UEとして動作することを示し、上記第4のメッセージは、上記第1のメッセージに対する応答メッセージである、
項目3から7のいずれか1項に記載の方法。
[項目9]
上記第1のメッセージは、上記基地局によって、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって送信され、上記第1のメッセージは、
上記基地局のアイデンティティID、上記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含み、
上記中継対象データの上記デスティネーションアドレスは、上記第1のUEである、
項目1に記載の方法。
[項目10]
第2のユーザ機器UEによって、上記基地局によって送信された第1のメッセージを受信する上記段階の後で、
上記第2のUEによって、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、上記中継要求情報を上記第1のUEに送信する段階と、
上記第2のUEによって、上記第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信する段階と、
をさらに備える、項目9に記載の方法。
[項目11]
上記第2のメッセージは、上記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む、項目10に記載の方法。
[項目12]
上記第2のUEによって、上記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを上記基地局に送信する上記段階は、
上記第2のUEによって、上記第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、
上記予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、上記第2のメッセージを上記基地局に送信する段階と、
を含み、
上記予め設定された第2の条件は、
上記第2のUEと上記第1のUEとの間のデバイスツーデバイスD2D信号品質が第4の閾値より高いこと、及び、
上記第4の閾値が予め定義される、又は上記基地局によって構成されること
を含む、
項目9から11のいずれか1項に記載の方法。
[項目13]
上記第2のメッセージを上記基地局に送信する上記段階の時に、上記第2のUEは、タイマを始動させ、
上記第2のUEによって、上記基地局によって送信された第3のメッセージを受信する上記段階は、
上記第2のUEによって、上記タイマによって設定された期間内に、上記基地局によって送信された上記第3のメッセージを受信する段階
を含む、
項目1から12のいずれか1項に記載の方法。
[項目14]
上記基地局は、上記第2のUEのサービング基地局であり、上記第1のUEは、上記基地局とのデータ伝送を直接実行せず、
上記第1のUEが上記基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、上記基地局が、上記第1のUEが上記中継UEを介して上記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が上記第1のUEと上記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
上記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、上記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む、
項目1から13のいずれか1項に記載の方法。
[項目15]
データ伝送方法であって、
基地局によって、第1のメッセージを受信する段階であって、上記第1のメッセージは、第1のUEと上記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、段階と、
上記基地局によって、第2のメッセージを第2のUEに送信する段階であって、上記第2のメッセージは、上記第2のUEが上記中継UEとして動作することを示す、段階と、
を備える方法。
[項目16]
基地局によって、第1のメッセージを受信する上記段階は、
上記基地局によって、上記第2のUEから上記第1のメッセージを受信する段階
を含み、
上記第1のメッセージは、上記第1のUEのアイデンティティID、上記第1のUEの信号品質についての情報、上記第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は上記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は上記基地局のIDの少なくとも1つを含む、
項目15に記載の方法。
[項目17]
上記第1のメッセージは、上記中継リソース要求情報を含み、上記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目16に記載の方法。
[項目18]
上記基地局によって、上記第2のUEから上記第1のメッセージを受信する上記段階は、
上記基地局によって、少なくとも1つのUEから上記第1のメッセージを受信する段階であって、上記少なくとも1つのUEは、上記第2のUEを含むが上記第1のUEを含まない、段階
を含み、
上記基地局によって、第2のメッセージを第2のUEに送信する上記段階の前に、上記方法は、
上記基地局によって、
上記第2のUEと上記基地局との間の信号品質についての情報、又は上記第2のUEと上記第1のUEとの間の信号品質についての情報
の少なくとも1つに従って、上記少なくとも1つのUEにおける上記第2のUEを上記中継UEとして決定する段階
をさらに備える、
項目16又は17に記載の方法。
[項目19]
上記方法は、
上記基地局によって、上記少なくとも1つのUEにおける第3のUEに、第3のメッセージを送信する段階
をさらに備え、
上記第3のメッセージは、上記第3のUEが上記中継UEとして動作できないことを示す、
項目18に記載の方法。
[項目20]
基地局によって、第1のメッセージを受信する上記段階は、
上記基地局によって、上記第1のUEから上記第1のメッセージを受信する段階
を含み、
上記第1のメッセージは、上記第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、上記中継対象データのデータ量の大きさ、又は上記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つを含む、
項目15に記載の方法。
[項目21]
上記第1のメッセージは、上記中継対象データの上記データ量の上記大きさ及び/又は上記中継対象データの上記QoSクラス情報を含み、上記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目15から20のいずれか1項に記載の方法。
[項目22]
データ伝送方法であって、
基地局によって、第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信する段階であって、上記第1のメッセージは、上記基地局と上記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、段階と、
上記基地局によって、上記少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信する段階であって、上記第2のメッセージは、上記第1のメッセージに対する応答メッセージであり、上記いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、段階と、
上記基地局によって、第3のメッセージを上記第2のUEに送信する段階であって、上記第3のメッセージは、上記第2のUEに、上記基地局と上記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する、段階と、
を備える方法。
[項目23]
上記第1のメッセージは、
上記基地局のアイデンティティID、上記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含み、
上記中継対象データの上記デスティネーションアドレスは、上記第1のUEである、
項目22に記載の方法。
[項目24]
上記基地局によって、第3のメッセージを上記第2のUEに送信する上記段階の前に、
上記基地局によって、
上記第2のUEと上記基地局との間の信号品質についての情報、又は
上記第2のUEと上記第1のUEとの間の信号品質についての情報
の少なくとも1つに従って、上記いくつか又は全てのUEのうち上記第2のUEを、上記中継UEとして決定する段階
をさらに備える、項目22又は23に記載の方法。
[項目25]
上記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、上記第3のメッセージは、上記中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目22から24のいずれか1項に記載の方法。
[項目26]
上記方法は、
上記基地局によって、上記いくつかのUE又は全ての上記UEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信する段階
をさらに備え、
上記第4のメッセージは、上記第3のUEが上記中継UEとして動作できないことを示す、
項目22から25のいずれか1項に記載の方法。
[項目27]
上記基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、上記基地局は、上記第1のUEとのデータ伝送を直接実行せず、
上記基地局が上記第1のUEとのデータ伝送を直接実行しないことは、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、上記基地局が、上記第1のUEが上記中継UEを介して上記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が上記第1のUEと上記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
上記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、上記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む、
項目22から26のいずれか1項に記載の方法。
[項目28]
第2のユーザ機器UEであるユーザ機器であって、
第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、上記第1のメッセージは、中継要求情報を含む、受信ユニットと、
上記受信ユニットによって受信された上記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを上記基地局に送信するように構成される送信ユニットであって、上記第2のメッセージは、上記第2のUEが、上記第1のUEと上記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、送信ユニットと、
を備え、
上記受信ユニットは、上記基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成され、上記第3のメッセージは、上記第2のUEに、上記中継UEとして動作することを命令する、
ユーザ機器。
[項目29]
上記中継要求情報は、参照信号及び/又はデバイスツーデバイスD2D同期信号によって示される、項目28に記載のユーザ機器。
[項目30]
上記第1のメッセージは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、上記第1のUEによって送信され、上記第1のメッセージは、
上記第1のUEのアイデンティティID、上記第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、上記中継対象データのデータ量の大きさ、又は上記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報
の少なくとも1つをさらに含み、
上記中継対象データは、上記基地局に送信される必要がある、
項目28に記載のユーザ機器。
[項目31]
処理ユニットをさらに備え、
上記処理ユニットは、上記第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定するように構成され、
上記送信ユニットは、具体的には、上記処理ユニットが、上記予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、上記第2のメッセージを上記基地局に送信するように構成され、
上記予め設定された第1の条件は、
上記第1のUEの上記ネットワークステータス情報が、上記第1のUEが上記基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、上記第2のUEと上記基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、上記第2のUEが上記第1のメッセージを受信した受信信号品質が第3の閾値より高いこと
の少なくとも1つを含む、
項目30に記載のユーザ機器。
[項目32]
上記送信ユニットは、具体的には、予め設定された確率値に従って、上記第2のメッセージを上記基地局に送信するように構成され、
上記予め設定された確率値は、予め定義される、又は、上記基地局によって構成される、
項目31に記載のユーザ機器。
[項目33]
上記第2のメッセージは、上記第1のUEの上記ID及び上記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含み、
上記第1のメッセージが上記中継対象データの上記QoSクラス情報を含む場合に、上記第2のメッセージは、上記中継対象データの上記QoSクラス情報をさらに含む、
項目30から32のいずれか1項に記載のユーザ機器。
[項目34]
上記第1のメッセージは、上記中継対象データの上記データ量の上記大きさを含み、上記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、上記第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目30から33のいずれか1項に記載のユーザ機器。
[項目35]
上記送信ユニットは、第4のメッセージを上記第1のUEに送信するようにさらに構成され、
上記第4のメッセージは、上記第2のUEが上記中継UEとして動作することを示し、上記第4のメッセージは、上記第1のメッセージに対する応答メッセージである、
項目30から34のいずれか1項に記載のユーザ機器。
[項目36]
上記第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、上記基地局によって送信され、上記第1のメッセージは、
上記基地局のアイデンティティID、上記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含み、
上記中継対象データの上記デスティネーションアドレスは、上記第1のUEである、
項目28に記載のユーザ機器。
[項目37]
上記送信ユニットは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、上記中継要求情報を上記第1のUEに送信するようにさらに構成され、
上記受信ユニットは、上記第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信するようにさらに構成される、
項目36に記載のユーザ機器。
[項目38]
上記第2のメッセージは、上記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む、項目37に記載のユーザ機器。
[項目39]
処理ユニットをさらに備え、
上記処理ユニットは、上記第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定するように構成され、
上記送信ユニットは、具体的には、上記予め設定された第2の条件が満たされたと決定された場合に、上記第2のメッセージを上記基地局に送信するように構成され、
上記予め設定された第2の条件は、
上記第2のUEと上記第1のUEとの間のデバイスツーデバイスD2D信号品質が第4の閾値より高いこと、及び
上記第4の閾値が、予め定義される、又は、上記基地局によって構成されること
を含む、
項目36から38のいずれか1項に記載のユーザ機器。
[項目40]
上記処理ユニットをさらに備え、
上記処理ユニットは、上記送信ユニットが上記第2のメッセージを送信した場合に、タイマを始動させるように構成され、
上記受信ユニットは、具体的には、上記処理ユニットの上記タイマによって設定された期間内に、上記基地局によって送信された上記第3のメッセージを受信するように構成される、
項目28から39のいずれか1項に記載のユーザ機器。
[項目41]
上記基地局は、上記第2のUEのサービング基地局であり、上記第1のUEは、上記基地局とのデータ伝送を直接実行せず、
上記第1のUEが上記基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、上記基地局が、上記第1のUEが上記中継UEを介して上記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が上記第1のUEと上記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
上記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、上記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む、
項目28から40のいずれか1項に記載のユーザ機器。
[項目42]
基地局であって、
第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、上記第1のメッセージは、第1のUEと上記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、受信ユニットと、
第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される送信ユニットであって、上記第2のメッセージは、上記第2のUEが上記中継UEとして動作することを示す、送信ユニットと、
を備える基地局。
[項目43]
上記受信ユニットは、具体的には、上記第2のUEから上記第1のメッセージを受信するように構成され、
上記第1のメッセージは、
上記第1のUEのアイデンティティID、上記第1のUEの信号品質についての情報、上記第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は上記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は上記基地局のID
の少なくとも1つを含む、
項目42に記載の基地局。
[項目44]
上記第1のメッセージは、上記中継リソース要求情報を含み、上記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目43に記載の基地局。
[項目45]
処理ユニットをさらに備え、
上記受信ユニットは、具体的には、少なくとも1つのUEから上記第1のメッセージを受信するように構成され、上記少なくとも1つのUEは、上記第2のUEを含むが上記第1のUEを含まず、
上記処理ユニットは、
上記第2のUEと上記基地局との間の信号品質についての情報、又は上記第2のUEと上記第1のUEとの間の信号品質についての情報
の少なくとも1つに従って、上記少なくとも1つのUEにおける上記第2のUEを、上記中継UEとして決定するように構成される、
項目43に記載の基地局。
[項目46]
上記送信ユニットは、
上記少なくとも1つのUEにおける第3のUEに、第3のメッセージを送信するようにさらに構成され、
上記第3のメッセージは、上記第3のUEが上記中継UEとして動作できないことを示す、
項目45に記載の基地局。
[項目47]
上記受信ユニットは、具体的には、上記第1のUEから上記第1のメッセージを受信するように構成され、
上記第1のメッセージは、
上記第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、上記中継対象データのデータ量の大きさ、又は上記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報
の少なくとも1つを含む、
項目42に記載の基地局。
[項目48]
上記第1のメッセージは、上記中継対象データの上記データ量の上記大きさ及び/又は上記中継対象データの上記QoSクラス情報を含み、上記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目42から47のいずれか1項に記載の基地局。
[項目49]
基地局であって、
第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される送信ユニットであって、上記第1のメッセージは、上記基地局と上記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、送信ユニットと、
上記少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、上記第2のメッセージは、上記第1のメッセージに対する応答メッセージであり、上記いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、受信ユニットと、
を備え、
上記送信ユニットは、第3のメッセージを上記第2のUEに送信するようにさらに構成され、上記第3のメッセージは、上記第2のUEに、上記基地局と上記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する、
基地局。
[項目50]
上記第1のメッセージは、
上記基地局のアイデンティティID、上記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
の少なくとも1つをさらに含み、
上記中継対象データの上記デスティネーションアドレスは、上記第1のUEである、
項目49に記載の基地局。
[項目51]
処理ユニットをさらに備え、
上記処理ユニットは、
上記第2のUEと上記基地局との間の信号品質についての情報、又は上記第2のUEと上記第1のUEとの間の信号品質についての情報
の少なくとも1つに従って、上記いくつか又は全てのUEのうち上記第2のUEを、上記中継UEとして決定するように構成される、
項目49又は50に記載の基地局。
[項目52]
上記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、上記第3のメッセージは、上記中継リソース割り当て指示情報を含み、
上記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
上記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、上記DCIは、上記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
項目49から51のいずれか1項に記載の基地局。
[項目53]
上記送信ユニットは、
上記いくつかのUE又は全ての上記UEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信する
ようにさらに構成され、
上記第4のメッセージは、上記第3のUEが上記中継UEとして動作できないことを示す
項目49から52のいずれか1項に記載の基地局。
[項目54]
上記基地局は、上記第2のUEのサービング基地局であり、上記基地局は、上記第1のUEとのデータ伝送を直接実行せず、
上記基地局が上記第1のUEとのデータ伝送を直接実行しないことは、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、上記基地局が、上記第1のUEが上記中継UEを介して上記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
上記基地局は上記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が上記第1のUEと上記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
上記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、上記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
を含む、
項目49から53のいずれか1項に記載の基地局。

Claims (54)

  1. データ伝送方法であって、
    第2のユーザ機器UEによって、第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信する段階であって、前記第1のメッセージは、中継要求情報を含む、段階と、
    前記第2のUEによって、前記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを前記基地局に送信する段階であって、前記第2のメッセージは、前記第2のUEが、前記第1のUEと前記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、段階と、
    前記第2のUEによって、前記基地局によって送信された第3のメッセージを受信する段階であって、前記第3のメッセージは、前記第2のUEに、前記中継UEとして動作することを命令する、段階と、
    を備える方法。
  2. 前記中継要求情報は、参照信号及び/又はデバイスツーデバイスD2D同期信号によって示される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のメッセージは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、前記第1のUEによって送信され、前記第1のメッセージは、
    前記第1のUEのアイデンティティID、前記第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、前記中継対象データのデータ量の大きさ、又は前記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報
    の少なくとも1つをさらに含み、
    前記中継対象データは、前記基地局に送信される必要がある、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2のUEによって、前記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを前記基地局に送信する前記段階は、
    前記第2のUEによって、前記第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定する段階と、
    前記予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、前記第2のメッセージを前記基地局に送信する段階と、
    を含み、
    前記予め設定された第1の条件は、
    前記第1のUEの前記ネットワークステータス情報が、前記第1のUEが前記基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、前記第2のUEと前記基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、前記第2のUEが前記第1のメッセージを受信した受信信号品質が、第3の閾値より高いこと
    の少なくとも1つを含む、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記第2のメッセージを前記基地局に送信する前記段階は、
    予め設定された確率値に従って、前記第2のメッセージを前記基地局に送信する段階
    を含み、
    前記予め設定された確率値は、予め定義される、又は、前記基地局によって構成される、
    請求項4に記載の方法。
  6. 前記第2のメッセージは、前記第1のUEの前記ID及び前記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含み、
    前記第1のメッセージが前記中継対象データの前記QoSクラス情報を含む場合に、前記第2のメッセージは、前記中継対象データの前記QoSクラス情報をさらに含む、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第1のメッセージは、前記中継対象データの前記データ量の前記大きさを含み、前記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、前記第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項3から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記方法は、
    前記第2のUEによって、第4のメッセージを前記第1のUEに送信する段階
    をさらに備え、
    前記第4のメッセージは、前記第2のUEが前記中継UEとして動作することを示し、前記第4のメッセージは、前記第1のメッセージに対する応答メッセージである、
    請求項3から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記第1のメッセージは、前記基地局によって、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって送信され、前記第1のメッセージは、
    前記基地局のアイデンティティID、前記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
    の少なくとも1つをさらに含み、
    前記中継対象データの前記デスティネーションアドレスは、前記第1のUEである、
    請求項1に記載の方法。
  10. 第2のユーザ機器UEによって、前記基地局によって送信された第1のメッセージを受信する前記段階の後で、
    前記第2のUEによって、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、前記中継要求情報を前記第1のUEに送信する段階と、
    前記第2のUEによって、前記第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信する段階と、
    をさらに備える、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2のメッセージは、前記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第2のUEによって、前記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを前記基地局に送信する前記段階は、
    前記第2のUEによって、前記第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定する段階と、
    前記予め設定された第2の条件が満たされたと決定した場合に、前記第2のメッセージを前記基地局に送信する段階と、
    を含み、
    前記予め設定された第2の条件は、
    前記第2のUEと前記第1のUEとの間のデバイスツーデバイスD2D信号品質が第4の閾値より高いこと、及び、
    前記第4の閾値が予め定義される、又は前記基地局によって構成されること
    を含む、
    請求項9から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記第2のメッセージを前記基地局に送信する前記段階の時に、前記第2のUEは、タイマを始動させ、
    前記第2のUEによって、前記基地局によって送信された第3のメッセージを受信する前記段階は、
    前記第2のUEによって、前記タイマによって設定された期間内に、前記基地局によって送信された前記第3のメッセージを受信する段階
    を含む、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記基地局は、前記第2のUEのサービング基地局であり、前記第1のUEは、前記基地局とのデータ伝送を直接実行せず、
    前記第1のUEが前記基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、前記基地局が、前記第1のUEが前記中継UEを介して前記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が前記第1のUEと前記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
    前記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、前記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
    を含む、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. データ伝送方法であって、
    基地局によって、第1のメッセージを受信する段階であって、前記第1のメッセージは、第1のUEと前記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、段階と、
    前記基地局によって、第2のメッセージを第2のUEに送信する段階であって、前記第2のメッセージは、前記第2のUEが前記中継UEとして動作することを示す、段階と、
    を備える方法。
  16. 基地局によって、第1のメッセージを受信する前記段階は、
    前記基地局によって、前記第2のUEから前記第1のメッセージを受信する段階
    を含み、
    前記第1のメッセージは、前記第1のUEのアイデンティティID、前記第1のUEの信号品質についての情報、前記第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は前記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は前記基地局のIDの少なくとも1つを含む、
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記第1のメッセージは、前記中継リソース要求情報を含み、前記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項16に記載の方法。
  18. 前記基地局によって、前記第2のUEから前記第1のメッセージを受信する前記段階は、
    前記基地局によって、少なくとも1つのUEから前記第1のメッセージを受信する段階であって、前記少なくとも1つのUEは、前記第2のUEを含むが前記第1のUEを含まない、段階
    を含み、
    前記基地局によって、第2のメッセージを第2のUEに送信する前記段階の前に、前記方法は、
    前記基地局によって、
    前記第2のUEと前記基地局との間の信号品質についての情報、又は前記第2のUEと前記第1のUEとの間の信号品質についての情報
    の少なくとも1つに従って、前記少なくとも1つのUEにおける前記第2のUEを前記中継UEとして決定する段階
    をさらに備える、
    請求項16又は17に記載の方法。
  19. 前記方法は、
    前記基地局によって、前記少なくとも1つのUEにおける第3のUEに、第3のメッセージを送信する段階
    をさらに備え、
    前記第3のメッセージは、前記第3のUEが前記中継UEとして動作できないことを示す、
    請求項18に記載の方法。
  20. 基地局によって、第1のメッセージを受信する前記段階は、
    前記基地局によって、前記第1のUEから前記第1のメッセージを受信する段階
    を含み、
    前記第1のメッセージは、前記第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、前記中継対象データのデータ量の大きさ、又は前記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報の少なくとも1つを含む、
    請求項15に記載の方法。
  21. 前記第1のメッセージは、前記中継対象データの前記データ量の前記大きさ及び/又は前記中継対象データの前記QoSクラス情報を含み、前記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項15から20のいずれか1項に記載の方法。
  22. データ伝送方法であって、
    基地局によって、第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信する段階であって、前記第1のメッセージは、前記基地局と前記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、段階と、
    前記基地局によって、前記少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信する段階であって、前記第2のメッセージは、前記第1のメッセージに対する応答メッセージであり、前記いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、段階と、
    前記基地局によって、第3のメッセージを前記第2のUEに送信する段階であって、前記第3のメッセージは、前記第2のUEに、前記基地局と前記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する、段階と、
    を備える方法。
  23. 前記第1のメッセージは、
    前記基地局のアイデンティティID、前記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
    の少なくとも1つをさらに含み、
    前記中継対象データの前記デスティネーションアドレスは、前記第1のUEである、
    請求項22に記載の方法。
  24. 前記基地局によって、第3のメッセージを前記第2のUEに送信する前記段階の前に、
    前記基地局によって、
    前記第2のUEと前記基地局との間の信号品質についての情報、又は
    前記第2のUEと前記第1のUEとの間の信号品質についての情報
    の少なくとも1つに従って、前記いくつか又は全てのUEのうち前記第2のUEを、前記中継UEとして決定する段階
    をさらに備える、請求項22又は23に記載の方法。
  25. 前記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、前記第3のメッセージは、前記中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項22から24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記方法は、
    前記基地局によって、前記いくつかのUE又は全ての前記UEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信する段階
    をさらに備え、
    前記第4のメッセージは、前記第3のUEが前記中継UEとして動作できないことを示す、
    請求項22から25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記基地局は、第2のUEのサービング基地局であり、前記基地局は、前記第1のUEとのデータ伝送を直接実行せず、
    前記基地局が前記第1のUEとのデータ伝送を直接実行しないことは、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、前記基地局が、前記第1のUEが前記中継UEを介して前記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が前記第1のUEと前記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
    前記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、前記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
    を含む、
    請求項22から26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 第2のユーザ機器UEであるユーザ機器であって、
    第1のUE又は基地局によって送信された第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、前記第1のメッセージは、中継要求情報を含む、受信ユニットと、
    前記受信ユニットによって受信された前記第1のメッセージに従って、第2のメッセージを前記基地局に送信するように構成される送信ユニットであって、前記第2のメッセージは、前記第2のUEが、前記第1のUEと前記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを要求することを示す情報を含む、送信ユニットと、
    を備え、
    前記受信ユニットは、前記基地局によって送信された第3のメッセージを受信するようにさらに構成され、前記第3のメッセージは、前記第2のUEに、前記中継UEとして動作することを命令する、
    ユーザ機器。
  29. 前記中継要求情報は、参照信号及び/又はデバイスツーデバイスD2D同期信号によって示される、請求項28に記載のユーザ機器。
  30. 前記第1のメッセージは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、前記第1のUEによって送信され、前記第1のメッセージは、
    前記第1のUEのアイデンティティID、前記第1のUEのネットワークステータス情報、中継対象データのデスティネーションアドレス、前記中継対象データのデータ量の大きさ、又は前記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報
    の少なくとも1つをさらに含み、
    前記中継対象データは、前記基地局に送信される必要がある、
    請求項28に記載のユーザ機器。
  31. 処理ユニットをさらに備え、
    前記処理ユニットは、前記第1のメッセージに従って、予め設定された第1の条件が満たされたか否かを決定するように構成され、
    前記送信ユニットは、具体的には、前記処理ユニットが、前記予め設定された第1の条件が満たされたと決定した場合に、前記第2のメッセージを前記基地局に送信するように構成され、
    前記予め設定された第1の条件は、
    前記第1のUEの前記ネットワークステータス情報が、前記第1のUEが前記基地局とのデータ伝送を直接実行することが不可能であることを示すこと、前記第2のUEと前記基地局との間の信号品質が、第1の閾値より低く、第2の閾値より高いこと、又は、前記第2のUEが前記第1のメッセージを受信した受信信号品質が第3の閾値より高いこと
    の少なくとも1つを含む、
    請求項30に記載のユーザ機器。
  32. 前記送信ユニットは、具体的には、予め設定された確率値に従って、前記第2のメッセージを前記基地局に送信するように構成され、
    前記予め設定された確率値は、予め定義される、又は、前記基地局によって構成される、
    請求項31に記載のユーザ機器。
  33. 前記第2のメッセージは、前記第1のUEの前記ID及び前記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含み、
    前記第1のメッセージが前記中継対象データの前記QoSクラス情報を含む場合に、前記第2のメッセージは、前記中継対象データの前記QoSクラス情報をさらに含む、
    請求項30から32のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  34. 前記第1のメッセージは、前記中継対象データの前記データ量の前記大きさを含み、前記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、前記第3のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項30から33のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  35. 前記送信ユニットは、第4のメッセージを前記第1のUEに送信するようにさらに構成され、
    前記第4のメッセージは、前記第2のUEが前記中継UEとして動作することを示し、前記第4のメッセージは、前記第1のメッセージに対する応答メッセージである、
    請求項30から34のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  36. 前記第1のメッセージは、ダウンリンクセルラリンクを用いることによって、前記基地局によって送信され、前記第1のメッセージは、
    前記基地局のアイデンティティID、前記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
    の少なくとも1つをさらに含み、
    前記中継対象データの前記デスティネーションアドレスは、前記第1のUEである、
    請求項28に記載のユーザ機器。
  37. 前記送信ユニットは、デバイスツーデバイスD2Dリンクを用いることによって、前記中継要求情報を前記第1のUEに送信するようにさらに構成され、
    前記受信ユニットは、前記第1のUEによって送信された中継応答メッセージを受信するようにさらに構成される、
    請求項36に記載のユーザ機器。
  38. 前記第2のメッセージは、前記第1のUEの信号品質についての情報をさらに含む、請求項37に記載のユーザ機器。
  39. 処理ユニットをさらに備え、
    前記処理ユニットは、前記第1のメッセージに従って、予め設定された第2の条件が満たされたか否かを決定するように構成され、
    前記送信ユニットは、具体的には、前記予め設定された第2の条件が満たされたと決定された場合に、前記第2のメッセージを前記基地局に送信するように構成され、
    前記予め設定された第2の条件は、
    前記第2のUEと前記第1のUEとの間のデバイスツーデバイスD2D信号品質が第4の閾値より高いこと、及び
    前記第4の閾値が、予め定義される、又は、前記基地局によって構成されること
    を含む、
    請求項36から38のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  40. 前記処理ユニットをさらに備え、
    前記処理ユニットは、前記送信ユニットが前記第2のメッセージを送信した場合に、タイマを始動させるように構成され、
    前記受信ユニットは、具体的には、前記処理ユニットの前記タイマによって設定された期間内に、前記基地局によって送信された前記第3のメッセージを受信するように構成される、
    請求項28から39のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  41. 前記基地局は、前記第2のUEのサービング基地局であり、前記第1のUEは、前記基地局とのデータ伝送を直接実行せず、
    前記第1のUEが前記基地局とのデータ伝送を直接実行しないことは、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、前記基地局が、前記第1のUEが前記中継UEを介して前記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が前記第1のUEと前記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
    前記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、前記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
    を含む、
    請求項28から40のいずれか1項に記載のユーザ機器。
  42. 基地局であって、
    第1のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、前記第1のメッセージは、第1のUEと前記基地局との間におけるデータ伝送のための中継UEを割り当てることを要求する情報を含む、受信ユニットと、
    第2のメッセージを第2のUEに送信するように構成される送信ユニットであって、前記第2のメッセージは、前記第2のUEが前記中継UEとして動作することを示す、送信ユニットと、
    を備える基地局。
  43. 前記受信ユニットは、具体的には、前記第2のUEから前記第1のメッセージを受信するように構成され、
    前記第1のメッセージは、
    前記第1のUEのアイデンティティID、前記第1のUEの信号品質についての情報、前記第1のUEの中継対象データのデータ量の大きさ、又は前記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報、中継リソース要求情報、又は前記基地局のID
    の少なくとも1つを含む、
    請求項42に記載の基地局。
  44. 前記第1のメッセージは、前記中継リソース要求情報を含み、前記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項43に記載の基地局。
  45. 処理ユニットをさらに備え、
    前記受信ユニットは、具体的には、少なくとも1つのUEから前記第1のメッセージを受信するように構成され、前記少なくとも1つのUEは、前記第2のUEを含むが前記第1のUEを含まず、
    前記処理ユニットは、
    前記第2のUEと前記基地局との間の信号品質についての情報、又は前記第2のUEと前記第1のUEとの間の信号品質についての情報
    の少なくとも1つに従って、前記少なくとも1つのUEにおける前記第2のUEを、前記中継UEとして決定するように構成される、
    請求項43に記載の基地局。
  46. 前記送信ユニットは、
    前記少なくとも1つのUEにおける第3のUEに、第3のメッセージを送信するようにさらに構成され、
    前記第3のメッセージは、前記第3のUEが前記中継UEとして動作できないことを示す、
    請求項45に記載の基地局。
  47. 前記受信ユニットは、具体的には、前記第1のUEから前記第1のメッセージを受信するように構成され、
    前記第1のメッセージは、
    前記第1のUEのアイデンティティID、中継対象データのデスティネーションアドレス、前記中継対象データのデータ量の大きさ、又は前記中継対象データのサービス品質QoSクラス情報
    の少なくとも1つを含む、
    請求項42に記載の基地局。
  48. 前記第1のメッセージは、前記中継対象データの前記データ量の前記大きさ及び/又は前記中継対象データの前記QoSクラス情報を含み、前記第2のメッセージは、中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項42から47のいずれか1項に記載の基地局。
  49. 基地局であって、
    第1のメッセージを少なくとも1つのユーザ機器UEに送信するように構成される送信ユニットであって、前記第1のメッセージは、前記基地局と前記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継要求情報を含む、送信ユニットと、
    前記少なくとも1つのUEのうちいくつか又は全てのUEの各々によって送信された第2のメッセージを受信するように構成される受信ユニットであって、前記第2のメッセージは、前記第1のメッセージに対する応答メッセージであり、前記いくつか又は全てのUEは、第2のUEを含む、受信ユニットと、
    を備え、
    前記送信ユニットは、第3のメッセージを前記第2のUEに送信するようにさらに構成され、前記第3のメッセージは、前記第2のUEに、前記基地局と前記第1のUEとの間におけるデータ伝送のための中継UEとして動作することを命令する、
    基地局。
  50. 前記第1のメッセージは、
    前記基地局のアイデンティティID、前記中継対象データのデスティネーションアドレス、又は中継リソース割り当て指示情報
    の少なくとも1つをさらに含み、
    前記中継対象データの前記デスティネーションアドレスは、前記第1のUEである、
    請求項49に記載の基地局。
  51. 処理ユニットをさらに備え、
    前記処理ユニットは、
    前記第2のUEと前記基地局との間の信号品質についての情報、又は前記第2のUEと前記第1のUEとの間の信号品質についての情報
    の少なくとも1つに従って、前記いくつか又は全てのUEのうち前記第2のUEを、前記中継UEとして決定するように構成される、
    請求項49又は50に記載の基地局。
  52. 前記第2のメッセージは、中継リソース要求情報を含み、前記第3のメッセージは、前記中継リソース割り当て指示情報を含み、
    前記中継リソース割り当て指示情報は、上位層シグナリング及び/又は物理層シグナリングによって示され、
    前記物理層シグナリングは、ダウンリンク制御情報DCIを含み、前記DCIは、前記中継に関連する無線ネットワーク一時識別子RNTIによって特定される、
    請求項49から51のいずれか1項に記載の基地局。
  53. 前記送信ユニットは、
    前記いくつかのUE又は全ての前記UEのうち第3のUEに、第4のメッセージを送信する
    ようにさらに構成され、
    前記第4のメッセージは、前記第3のUEが前記中継UEとして動作できないことを示す
    請求項49から52のいずれか1項に記載の基地局。
  54. 前記基地局は、前記第2のUEのサービング基地局であり、前記基地局は、前記第1のUEとのデータ伝送を直接実行せず、
    前記基地局が前記第1のUEとのデータ伝送を直接実行しないことは、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、前記基地局が、前記第1のUEが前記中継UEを介して前記基地局との通信を実行する必要があることを示すこと、又は、
    前記基地局は前記第1のUEのサービング基地局であるが、有効な無線リンク制御RRC接続が前記第1のUEと前記基地局との間に確立されることが不可能であること、又は、
    前記第1のUEが、セルラリンクを用いることによって通信を実行する機能を有さず、前記基地局への直接接続を確立することが不可能であること
    を含む、
    請求項49から53のいずれか1項に記載の基地局。
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