JP2018512696A - スペックルを低減したレーザー光照射システム及びスペックル低減方法 - Google Patents

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Abstract

300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作が可能な光散乱光ファイバー、及び制御要素と、空洞共振器を有するレーザーダイオードとを含むレーザー光源を備えた光照射システム。レーザー光源は、注入電流に応答して、レーザー光出力を生成するように構成されている。加えて、レーザー光出力が、光拡散光ファイバーに結合されるように、レーザー光源が光ファイバーに近接配置されている。更に、制御要素が、30Hz以上の変調周波数で、注入電流入力を変調することによって、レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されている。

Description

関連技術の相互参照
本出願は、その内容に依拠し、参照により、全内容が本明細書に組み込まれる、2015年2月6日出願の、米国仮特許出願第62/112,995号の、米国特許法第119条に基づく優先権を主張するものである。
本開示は、概して、光拡散ファイバー(LDF)等の光拡散光学系の光源として、レーザーの使用を必要とする、光照射システムのスペックル低減概念に関するものである。
LDFは、低コストで高い結合効率を達成するためには、その照射源から一定のレベルの空間的コヒーレンスを必要とする。この空間的コヒーレンス要件は、各色(赤、緑、及び青)に対して、レーザー光源が必要であることを意味する。一般に、レーザー光源は、LDFが必要とするコヒーレンスレベルよりも干渉性が強い。LDFは、特定のレベルの空間的コヒーレンスを必要とするが、一般にマルチモード動作をするように構成されているため、空間的に単一モードのビームは必要としない。レーザー源を安価にするために、この余分な空間的許容範囲をアライメント許容範囲として利用することができ、レーザー光源はLDFの幾つかのモードを満足する。LDFファイバー中を短い距離伝播した後、光はレーザー光によって励起されたモードから、LDFがサポートするすべての高次モードに散乱する。サポートするモードの数は、ファイバーコアの直径及びLDFの開口数(NA)に応じて100を超えることができる。
適度な量の空間的及び時間的コヒーレンスを有する問題は、LDF自体が顕著な量のスペックルを含んでいることである。加えて、LDFから出射される光で照射された領域もスペックルを含んでいる。ビーム自体の光干渉に起因するスペックルは、光照射システムの動作に関連する、望ましくないノイズとして知覚することができる。更に、所与の光照射システムに関連するスペックルの量によって、深刻度のレベルが様々に異なり得る。加えて、特定の照射システムを使用する消費者や個人の、スペックルに対する感受性も異なる。例えば、特定の個人は、所与の光照射システム(LDFと組み合わせたレーザー光源に依存するシステム)に関連する小レベルのスペックルであっても、別の光生成システムと比較して、望ましくないと感じる可能性がある。
それ故、コスト効率のよい方法で、スペックル効果を抑制又は排除する光照射システム、特に、レーザー光源及びLDFを用いるシステムの必要性が存在している。
1つの実施の形態によれば、300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作が可能な光散乱光ファイバー、及び制御要素と、空洞共振器を有するレーザーダイオードとを含むレーザー光源を備えた、光拡散光ファイバー光照射システムが提供される。レーザー光源は、注入電流入力に応答して、レーザー光出力を生成するように構成されている。加えて、レーザー光出力が、光拡散光ファイバーに結合されるように、レーザー光源が光ファイバーに近接配置されている。更に、制御要素が、30Hz以上の変調周波数で、前記注入電流入力を変調することによって、レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されている。
別の態様によれば、光照射システムが、(a)コアガラス組成を含むコア領域、(b)コア領域を囲み、コアガラス組成と実質的に異なる、クラッドガラス組成を含む内側クラッド、及び(c)内側クラッドを囲み、散乱粒子でドープされた外側クラッドを備えた光拡散光ファイバーを有している。特定の態様において、光拡散光ファイバーのコア領域が、アップドーパントを含む低融点ガラス組成を有している。
これ等のシステムの一部の態様において、制御要素が、60Hz以上の変調周波数で、注入電流入力を変調することによって、レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されている。特定の態様において、変調周波数を120Hz以上に設定することができる。特定の態様において、制御要素は、方形波形、三角波形、ノコギリ波形、及び正弦波形を含みこれに限定されない様々な波形のいずれかで、注入電流入力を変調することができる。
更に別の実施の形態によれば、レーザー照射光散乱光ファイバーからのスペックルを低減する方法が提供される。本方法は、レーザーダイオードを含むレーザー光源からのレーザー光出力を、300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作が可能な光拡散光ファイバーに誘導するステップを備えている。レーザー光出力は、少なくとも部分的に、レーザーダイオードの注入電流に基づいている。本方法は、ファイバーに誘導されたレーザー光出力に基づいて、光拡散光ファイバーのクラッドから発せられる拡散光パターンを生成するステップ、制御要素を用いて、注入電流の大きさ及び時間的側面を制御するステップ、及び制御要素を用いて、注入電流を30Hz以上の変調周波数で変調し、ファイバーから発せられる拡散光パターンのスペックルを抑制するステップも備えている。
更なる特徴及び効果は、これに続く詳細な説明に述べてあり、当業者はその記述から、一部は容易に明らかであり、これに続く詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付図面を含め、本明細書に記載の方法を実施することによって認識できるであろう。
前述の概要説明及び以下の詳細な説明は、いずれも単なる例示であって、特許請求の範囲の性質及び特徴を理解するための概要、及び枠組みの提供を意図したものであることを理解されたい。添付図面は、更なる理解が得られることを意図して添付したもので、本明細書に組み込まれ、その一部を構成するものである。図面は1つ以上の実施の形態を示すもので、その説明と併せ、様々な実施の形態の原理及び作用の説明に役立つものである。
本開示の態様による光照射システムの概略図。 図1の光照射システムに示されている、光拡散光ファイバーの1A−1A線断面図。 図1の光照射システムに示されている、光拡散光ファイバーの半径に対する相対屈折率をプロットした概略図。 図1の光照射システムに示されている、レーザーの波長に対する強度をプロットした概略図。
ここで、添付図面に例を示す、現在の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図面全体を通し、可能な限り、同一又は同様の部品には、同一の参照番号を使用している。本明細書に開示の実施の形態は、各々が本発明の特定の利点を含む、単なる例示であることを理解されたい。
本発明の範囲において、以下の例に対し様々な改良及び変形が可能であり、またそれぞれの例の態様を異なる方法で組み合わせて、更に別の例を実現することができる。従って、本発明の真の範囲は、本明細書に開示の実施の形態を考慮しつつ、これに限定されず、本開示の全体から理解されるべきものである。
「水平」、「垂直」、「前方」、「後方」等の用語、及びデカルト座標の使用は、図面の参照及び説明の便宜を図るためであって、絶対的な配向及び/又は方向について、明細書又は特許請求の範囲のいずれかを、厳密に限定することを意図するものではない。
以下の本発明の説明において、光散乱ファイバーに関連して、以下の用語及び語句を使用している。
「屈折率プロファイル」は、屈折率又は相対屈折率と導波路(ファイバー)の半径との関係である。
「相対屈折率パーセント」は以下のように定義される。
Figure 2018512696
ここで、n(r)は、別に明記しない限り、半径rにおける屈折率である。屈折率パーセントΔ(r)%は、別に明記しない限り、850nmで定義される。1つの態様において、基準屈折率nREFは、850nmにおいて1.452498の屈折率を有するシリカガラスである。別の態様において、nREFは、850nmにおけるクラッドガラスの最大屈折率である。本明細書において、相対屈折率は、別に明記しない限り、Δで示し、その値は「%」単位で与えられる。領域の屈折率が基準屈折率nREFより小さい場合、その相対屈折率パーセントは負であり、陥凹領域又は陥凹屈折率を有すると言い、最小相対屈折率は、別に明記しない限り、相対屈折率が最も負になる点において算出される。領域の屈折率が基準屈折率nREFより大きい場合、その相対屈折率パーセントは正であり、その領域は隆起している又は正の屈折率を有していると言うことができる。
本明細書において「アップドーパント」は、純粋な非ドープSiOと比較して、光拡散ファイバーの領域の屈折率を高める傾向があるドーパントであると見なされる。本明細書において「ダウンドーパント」は、純粋な非ドープSiOと比較して、光拡散ファイバーの領域の屈折率を低下させる傾向があるドーパントであると見なされる。アップドーパントは、アップドーパントではない1つ以上のドーパントを伴う場合、負の相対屈折率を有する光拡散光ファイバーの領域に存在することができる。同様に、アップドーパントではない1つ以上の別のドーパントは、正の相対屈折率を有する光拡散光ファイバーの領域に存在することができる。ダウンドーパントは、ダウンドーパントではない1つ以上の別のドーパントを伴う場合、正の相対屈折率を有する光拡散光ファイバーの領域に存在することができる。
同様に、ダウンドーパントではない1つ以上の別のドーパントは、負の相対屈折率を有する光拡散光ファイバーの領域に存在することができる。
光拡散光ファイバーの「開口数(NA)」は以下のように定義される。
Figure 2018512696
ここで、NAはファイバーの開口数、ncoreはファイバーのコア領域の屈折率、ncladはファイバーのクラッド領域の屈折率である。
LDFがサポートする「モード数」は以下のように定義される。
Figure 2018512696
ここで、NAはファイバーの開口数、rはファイバーのコア(又はコア領域)の半径、λはLDF中を伝播するレーザー光の波長、MはLDF内部の有界モード総数である。
本開示は、レーザー等の照射源に結合された、LDFによって生成されたスペックル場を迅速に変化させ、検出される又は人間の観察者によって観察される、スペックルパターンを洗浄することができる、技術及び光照射システムを提供することを意図するものである。2つの光ビーム間の干渉は、すべてビームの相対光位相に依存する。スペックル場及びパターンは、光場の相対位相の変化に伴って変化する。従って、LDFから出射される光の(ファイバーに沿った長手方向及びファイバーのコア内部の半径方向の両方)の位相プロファイルをスクランブルすることによって、知覚されるスペックルパターンが抑制されるはずである。
本開示は、この波長ディザをLDFのモードの波長分散と組み合わせて使用し、この波長ディザをスペックルパターンディザに変換する技術及びシステムを提供するものである。スペックルパターンを変化させる同じメカニズムは、LDFに入射した光の時間的コヒーレンスを低減するという利点も有している。これによって、観察されるスペックルの視認性及びコントラストが低減される。これらの技法及びシステムによって、観察されるスペックルパターンが効果的に排除される。
本開示における技術及び光照射システムは、レーザー照射LDFによって生成されるスペックルパターンを洗い流すものである。ファイバーから出射した光を直接見たとき、又はファイバーから出射した光が別の物体で散乱したとき、LDFによって散乱され、LDFから出射した光の自己干渉によって、スペックル場が生成される。このスペックル場は、対象物を照射している、又は直接観察されている光源の光位相プロファイルに依存するため、人間の目によって観察されるスペックルパターンは、出射される光の光位相プロファイルに応じて変化する。光位相プロファイルを(一般に30Hzより大きい)目の応答時間より速い速度で変化させると、人間の目によって観察されるスペックルパターンは洗浄されたと知覚される。
これ等の技術及び光照射システムの利点は、受動光学部品の機械的運動、又は能動光学部品の追加を一切必要としないことである。従って、これらの照射システムは、追加の電力を必要とせずにスペックルを低減するため、エネルギー効率を損失せずに大きな利益をもたらす。加えて、機械的運動が可能な光学部品を一切必要とせずに、スペックルを低減するため、従来の照射システムと比較して、本開示の態様に関連する追加コストを抑制することができる。
これ等のスペックル低減技術、及びかかる機能を有する光照射システムのもう1つの利点は高信頼性である。本開示の態様によれば、ファイバー及び/又はレーザーに機械的運動が必要ないため、スペックル低減機能が提供する機能の増加によって、照射システムの長期信頼性が損なわれる見込みはない。
本開示による光照射システムは、注入電流変調を採用したレーザー照射LDFを用いて、波長ディザによるスペックル低減を実現することができる。一部の態様において、レーザーはファブリ−ペローレーザダイオードを含んでいる。レーザーダイオードは、LDF又は後にLDFに結合される伝送ファイバーに直接結合される。光照射システムに用いられるLDFは、マルチモード動作をするように構成されたファイバーである。好ましい態様において、LDFは300〜3000nmの波長範囲において、1000を超えるモードを十分にサポートすることができる、高度にマルチモード化されたファイバーである。
スペックルを低減するように構成された光照射システム及び関連技術は、マルチモードLDFの多くのモードの波長分散に基づいて、様々な位相プロファイルを生成する。各々のモードは、レーザー光の波長に依存する群速度を有している。モード間の群速度の差もレーザー光の波長に依存する。その結果、長手方向及び半径方向の成分を含む、光位相プロファイルは、波長が変化すると変化する。この現象は波長分散を示している。ファイバーのモード間の相対位相及びファイバーに沿った軸方向位置の関数としての位相に依存する、結果として生じたスペックル場のパターンは、波長に応じても変化する。
本開示の態様によれば、光照射システム内部のレーザーダイオードの注入電流を変調することによって、スペックルの低減につながる波長ディザが実現される。レーザーダイオードの注入電流を変調すると、変化する注入電流に直接関係する屈折率の変化と、レーザー自体の熱誘導による屈折率の変化との組み合わせによって、レーザー空洞共振器の内部縦モードの位相が変化する。
従って、本開示において、温度及び注入電流両方の変化によって、照射システムのレーザー空洞共振器の利得が変化する。これ等の効果は、屈折率の虚数成分を変化させることによってレーザーの利得を変化させる。操作分野の人々が理解しているように、クラマース−クローニッヒの関係式により、屈折率の虚数成分の変化は、レーザー空洞共振器の利得の変化に基づいて、屈折率の実数部も変化することを意味する。注入電流の変調に基づいて、レーザー空洞共振器の位相が変化するにつれ、レーザー空洞共振器の縦(ファブリ−ペロー)モードがディザされる。その結果、レーザー注入電流の変調によって、レーザーの波長が直接ディザされる。
前述の原理によれば、これ等の光照射システムは、次に、注入電流を人間の目の応答時間より高い周波数で変調することができ、その結果、結果として生じたスペックルパターンは、人間の観察者の知覚に関して、実質的に洗浄されることになる。本開示の好ましい態様において、人間の目の応答時間より数倍高い周波数で注入電流が変調される。変調注入電流によって生成される位相ディザに加え、このディザによって、レーザーダイオード光源の時間的コヒーレンスも低減する。その後、レーザーの利得プロファイルは、注入電流変調によってディザされ、得られるレーザー出力は、より大きな有効光帯域幅を有することになる。また、これ等の効果は、LDFからの出力に関連する、すべてのスペックルの視認性及び知覚も低減することになる。
図1を参照する。本開示の態様による、スペックルを低減するように構成された、光照射システム200が示されている。システム200は、300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作するように構成された、光散乱光バイバー100を備えている。一般に、ファイバー100は0.4以上の開口数(NA)を有している。特定の態様において、ファイバーのコア領域は、約50μm〜約600μmの範囲の半径を有している。例えば、開口数0.4、及びかかるコア領域の半径寸法を有するLDFは、それぞれ、波長400nmにおいて、50,000〜7,000,000のモードをサポートすることができる。0.4より大きい開口数を有するLDFは、更に多くのモードをサポートすることができる。
図1にも示すように、光照射システム200に用いられる光散乱光ファイバー100は、
レーザー光出力24等からの光線がファイバーの一端に誘導されると、散乱光パターン60を生成することができる。システム200の特定の態様において、ファイバー100は、実質的にその長さに沿って散乱光パターン60を発するように構成されている。別の態様において、ファイバー100は、その長さに沿った1つ以上の区域から、選択的に散乱光パターン60を発するように構成されている。システム200の特定の構成において、約0.5〜5dB/mの減衰度で、ファイバー100によって、散乱光パターン60が生成される。更に図1に示すように、システム200は、散乱光パターン60を用いて、1つ以上の物体70を照射することができる。
図1に示す光照射システム200は、レーザー光源10も備えている。レーザー光源10は、レーザーダイオード20及び制御要素30を有している。一部の態様において、制御要素30は、電流発生器34及びプロセッサ36に結合されている。従って、電流発生器34によって、制御要素30に注入電流が供給され、次いで、それが注入電流入力32として、レーザーダイオード20に注入される。プロセッサ36を用いて、制御要素30を介し、注入電流入力32に対し制御を行うことができる。図1にも示すように、ダイオード20は空洞共振器22を有している。ダイオード20は、注入電流入力32を受けてレーザー光出力24を生成する。
再度図1を参照する。レーザーダイオード20のレーザー光出力24は、光照射システム200内の光散乱光ファイバー100に結合されている。システム200の一部の実施の形態において、レーザー光出力24は、伝送ファイバー40に誘導され、次いで、それが光散乱光ファイバー100に結合されている。伝送ファイバー40を用いるシステム200のこれ等の態様において、ファイバー40は、これ等のファイバーの組成及び構造寸法(例えば、コア領域の組成及び寸法)の観点から、概して、光散乱バイバー100に一致させることができるが、伝送ファイバー40は、一般に、散乱機能を有していない(例えば、図1Aの散乱剤132及び対応する説明を参照)。特定の態様において、伝送ファイバー40及び光散乱光ファイバー100は、クラッドの組成及び寸法の選択に基づいて、略同じNA値を示すように構成される。光照射システム200の別の態様において、レーザー光出力24は、伝送ファイバーを一切介在させずに、直接光散乱光ファイバー100に接続される。
光照射システム200の内部において、制御要素30は、30Hzより高い変調周波数による注入電流入力32の変調に基づいて、レーザー光出力24を制御するように構成されている。特定の態様において、プロセッサ36は、制御要素30に対し、方形波、三角波、ノコギリ波、及び正弦波を主な特徴とする波形を含み、これに限定されない波形に従って、注入電流入力32を変調するように指示することができる。従って、注入電流入力32の大きさが、制御要素30によって制御され、レーザー光出力24内において波長ディザが生じる。
再度図1を参照する。注入電流変調を介した、光照射システム200による、レーザー光出力24のディザリングは、光拡散光ファイバー100から発せられる、拡散光パターン60に関連するスペックル62の低減、抑制、あるいは排除に役立つ。その結果、拡散光パターン60によって照射される、物体70において観察されるスペックル62の量は、光照射システム200によって、低減、抑制、あるいは排除される。前述のように、30Hzの変調周波数による注入電流入力32の変調によって、ほとんどのレーザー光源に対し、物体70におけるスペックル62の量を大幅に低減することができる。特定の態様において、60Hz、90Hz、120Hz、又はそれより高い変調周波数によって、物体70におけるスペックル62の量を更に低減することができる。
スペックル62を効果的に低減する、光照射システム200に用いられる変調周波数の上限は、レーザー10の動作波長及び熱特性に依存し、約数kHzである。数kHzを超える非常に高い変調周波数においては、注入電流入力32の変化が頻繁過ぎてレーザー10の屈折率変化につながる温度変動が許容されないため、レーザー10の熱応答速度によって、波長ディザリングが実質的に低減する可能性がある。反対に、30Hzより高い人間の目の応答時間より高いが、数kHzより低い変調周波数は、レーザー10内の温度変化が屈折率の変化に現れるように、注入電流入力32を効果的に変調することができる。従って、これらの変調周波数は、次に、照射された物体70内のスペックル62の大幅な低減の実現に十分な波長ディザを生成することができる。
図2に例示的に示すように、光照射システム200からのレーザー光出力24は空洞共振器モード4、ディザされた空洞共振器モード4a、利得プロファイル14、並びにレーザー光源10及びダイオード20(図示せず)に関連する、拡大利得プロファイル14aを含むことができる。図2に示す空洞共振器モード4の集合は、レーザーの物理的及び電気的特性に応じた、特定の注入電流及び光位相におけるレーザーの縦モードである。利得プロファイル14は、レーザーの波長範囲に及ぶ空洞共振器モード4の集合を反映している。レーザーの損失閾値(図示せず)を上回る利得プロファイル14の部分が、空洞共振器モード4で発しているレーザー発振光に現れている。異なる注入電流で動作する同じレーザーに対し、異なる空洞共振器モード4のセットが現れることを理解されたい。従って、レーザー光出力24を発生するレーザー10等の、特定のレーザーは、注入電流の大きさに応じて、利得プロファイル14の様々な形状を生成する。
再度図2を参照する。ディザされた空洞共振器モード4aは、熱誘導による屈折率の変化、及び短時間の注入電流の大きさの変化によるレーザーの屈折率の変化に起因する、注入電流の変調(例えば、制御要素30による30Hz以上の周波数における注入電流32の変調)に関連する、空洞共振器モード4の僅かな波長変動を反映している。拡張利得プロファイル14aは、概して、レーザーの波長範囲にわたるディザされた空洞共振器モード4aを反映している。従って、レーザーに対する注入電流を変調することによって、光照射システム200内の光拡散光ファイバー100から発せられるレーザー光出力24、及び拡散光パターン60に関連するすべてのスペックルの視認性を直接低下させる、より大きい有効光帯域を有する拡張利得プロファイル14aが得られる。
図1A及び1Bを参照する。光照射システム200に用いることができる、光拡散光ファイバー100の1つの実施の形態が示されている。光拡散光ファイバー100は、概して、屈折率n及び相対屈折率Δを有するコア領域110を備えている。コア領域は、主としてSiOを含む、ドープ又は非ドープシリカとして分類されるガラス組成を含んでいる。コア領域110は、軸102を中心として、10μm〜約600μmの半径Rを有することができる。Rは50μm〜約600μmであることが好ましい。別の実施の形態において、Rは約50μm、60μm, 70μm、 80μm、90μm、100μm、120μm、140μm、160μm、180μm、200μm、220μm、240μm、又は250μmである。
コア領域110のガラス組成は、溶融シリカ、ソーダライムシリケートガラス、アルカリホウケイ酸ガラス、又はアルミノシリケートガラスとして特徴付けられることが好ましい。ソーダライムシリケートガラスは、様々なレベルのNaO、CaO、及びSiOを含むことができる。例えば、適切なソーダライムシリケートガラス組成は、質量パーセントで、72SiO−17NaO−4CaO−5LiO−2MgOである。アルカリホウケイ酸ガラスは、様々なレベルのSiO、B、及びアルカリ、例えば、NaOを含むことができる。例えば、適切なアルカリホウケイ酸ガラス組成は、質量パーセントで、75SiO−10B−25NaOである。アルミノシリケートガラスは、様々なレベルのSiO及びAlを含むことができる。アルカリ、例えば、NaOもアルミノシリケートガラス組成に含めることができる。例えば、適切なアルミノシリケートガラス組成は、質量パーセントで、50.0〜75.0SiO−0.0〜20.0B−0.0〜15.0Al−0.0〜1.5LiO−3.0〜11.0NaOを含んでいる。
前述のように、光散乱ファイバー100のコア領域110は、ドープされた低融点シリカガラスであってよい。別の態様において、コア領域110は、主として非ドープ溶融シリカから成っている。ドープされたコア領域110を有するファイバー100については、コア領域のドーピングレベルが、光散乱光ファイバーの開口数NAが0.4以上になるように、コア領域110の屈折率を増加させるのに十分であることが必要である。コア領域110のドープに使用されるドーパントは、コア領域の屈折率nを増加させることができるアップドーパントであることが好ましい。コア領域110に適したドーパントには、TiO、P、GeO、ZnO、MgO、La、Er、Tm、Pb、Ti、Al、及びNdが含まれる。これ等のドーパントの組み合わせもコア領域110に適している。例えば、コア領域110は、10モル%以下のTiO、15%モル以下のAl、20モル%以下のGeO、及び/又は25モル%以下のPでドープすることができる。ドーパントは、光拡散光ファイバー100の製造に用いられるプロセスの間に、気体又は溶融状態でコア領域に導入されることも好ましい。これによって、ドーパントが、元素又は分子レベルで、確実にコア領域110に均一に分布する。
更に図1A及び1Bを参照する。光散乱光ファイバー100は、コア領域110を囲む内側クラッド120を備えている。非ドープ溶融シリカ組成を有するコア領域110に依拠するファイバー100は、内側クラッド120にポリマー材料を含むことができる。かかるファイバーの内側クラッド120にポリマー材料を使用すると、ファイバー100の開口数を0.4以上に増大させるのに役立つ。
これに対し、ドープされたガラス組成のコア領域110に依拠するファイバー100については、内側クラッド120は、コア領域110のガラス組成と実質的に異なるガラス組成を含むことができる。内側クラッド120は、屈折率n及び外半径Rを有している。内側クラッド120の組成は、n<nとなるように選択されることが好ましい(図1B参照)。コア領域110の組成を考慮して、NAが確実に0.4以上になるように、内側クラッド120の組成を選択することも好ましい。また、光拡散光ファイバー100の内側クラッド120に対し、非ドープガラス組成を用いることも好ましい。一部の実施の形態において、内側クラッド120は、ダウンドーパント、例えば、フッ素でダウンドープしたシリカガラスを含むことができる。別の実施の形態において、内側クラッド120は、nREFが純シリカガラスの屈折率である場合、負の相対屈折率(Δ)を有するガラスから成っている。例えば、内側クラッド120の相対屈折率Δは、約−0.5%未満、一部の実施の形態において、−1%未満とすることができる。
一般に、光拡散光ファイバー100の内側クラッド120は、概して、コア領域110の外半径Rから外半径Rに延びている(図1A参照)。一部の実施の形態において、内側クラッド120の厚さ(即ち、厚さ=R−R)は、約10μm、約20μm、約50μm、又は約70μmより大きい。一部の実施の形態において、内側クラッド120は、約10μm、20μm、30μm、40μm、50μm、60μm、70μm、80μm、90μm、又は100μmの厚さを有している。
図1A及び1Bを参照する。光散乱光ファイバー100は、内側クラッド120を囲む外側クラッド130を更に備えることができる。外側クラッド130は、屈折率n、及び相対屈折率Δを有し、例えば、機械的取り扱いのために、通常、電気通信用光ファイバーに用いられる、フッ素化ポリマー組成又は非フッ素化ポリマー組成の二次コーティング材料の透明層を含むことができる。通常、外側クラッド130の屈折率は、内側クラッド120及びコア領域110の屈折率より低くても高くてもよい(図1B参照)。図1Aに示すように、外側クラッド130は、ファイバー軸102から画定される、半径Rを有している。
図1A及び1Bに示すように、外側クラッド130は、内側層134及び外側散乱層136を含むことができ、外側散乱層136が、内側層134を囲んでいる。外側クラッド130の外側散乱層は、TiO粒子及び/又はその他の散乱粒子等の光散乱剤132でドープすることができる。別の実施の形態(図示せず)において、外側クラッド130は、内側層134を有さずに、外側散乱層136を含むことができる。これ等の実施の形態の一部において、外側散乱層136は、TiO粒子等の光散乱剤132でドープすることができる。外側散乱層層136は、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、2013年6月20日に、米国特許出願公開第2013/0156391号として公開されている、米国特許出願第13/713,224号明細書に記載の構成及び方法によって調製することができる。
再度図1A及び1Bを参照する。外側クラッド130は、内側クラッド120を囲み、概して、内側クラッドに接触している。外側クラッド130及びその下位層、即ち、内側層134及び外側散乱層136は、ポリマーコーティングを備えていることが好ましい。ポリマーコーティングは、散乱剤132を添加することができ、その混合物を液体として光拡散光ファイバー100に適用し、ファイバー100に適用後、固体に変換できる任意の液体ポリマー又はプレポリマー材料を含むことができる。一部の実施の形態において、外側クラッド130は、例えば、イリノイ州、エルジンのDSM Desotech社が製造するCPC6等のアクリレート系ポリマー、又は複数の散乱剤132を更に含むシリコーン系ポリマー等の、ポリマーコーティングを備えることができる。別の実施の形態において、外側クラッド130は、韓国のKyunggi、Ansan、 Moknae 403−2のSSCP社から入手可能なPC452等、UV硬化性又は熱硬化性フルオロアクリレート等の低屈折率ポリマー材料を含んでいる。一部の実施の形態において、コーニング社の標準CPC二次光ファイバーコーティング等、標準的なUV硬化性アクリレート系光ファイバーコーティングに、散乱剤132を混合することが最も効率的であった。散乱剤132の混合物を調製するために、まず、30質量%の散乱剤をDSM950−111の二次CPC6光ファイバーコーティングに混合し、次いでこの混合物を3ロールミルに通すことによって濃縮物を調製した。次に、これ等の濃縮物をコーティングとして直接塗布、又はDSM950−111で更に希釈して、光拡散光ファイバー100に所望の散乱効果を与えた。
一部の別の実施の形態において、コア領域110から放射状に発せられ、内側クラッド120を介して、光拡散光ファイバー100から出射する、光の角度分布の均一性及び/又は性質を向上させるために、外側クラッド130を利用することができる。外側クラッド130、特に外側散乱層136に含まれる散乱剤132は、平均径が約200nm〜約10μmのナノ粒子又はマイクロ粒子を含むことができる。一部の実施の形態において、散乱剤132として用いられる粒子の平均径は、約200nm、300nm、400nm、500nm、600nm、700nm、800nm、900nm、1μm、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、又は10μmである。散乱剤132の濃度は、光拡散光ファイバー100の長さに沿って変化しても一定であってもよい。更に、散乱剤132の濃度は、全体の減衰を制限しつつ、ファイバー100から出射する光の均一な散乱をもたらすのに十分な質量パーセントとすることができる。一部の実施の形態において、外側クラッド130中の散乱剤132の質量パーセントは、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%である。一部の実施の形態において、外側クラッド130は、散乱剤132として、TiO、ZnO、SiO、又はZr等の金属酸化物又はその他の高屈折率材料を含む微粒子を有している。散乱剤132として用いられる散乱材料は、マイクロサイズ又はナノサイズの粒子、又は気泡等の低屈折率の空所を含むこともできる。
外側クラッド130において、外側散乱層136は、内側層134が存在している場合、概して、内側層134の外半径から延びている。あるいは、外側散乱層136は、概して、内側クラッド120の外半径Rから、その半径Rに延びている(図1B参照)。本明細書に記載の一部の実施の形態において、外側散乱層136の厚さは、約1μm、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μm、20μm、30μm、40μm、50μm、60μm、70μm、80μm、90μm、又は100μmより大きい。
一部の実施の形態において、散乱剤132は、白インク等のTiO系粒子を含みこれに限定されない、散乱粒子を含むことができ、散乱粒子によって、光拡散光ファイバー100のコア領域110、及び内側クラッド120から散乱される光が、角度とは無関係に分布する。一部の実施の形態において、散乱剤132は、外側クラッド130の外側散乱層136の内部に配置されている。例えば、一部の実施の形態において、外側散乱層136は約1μm〜約5μmの厚さを有することができる。別の実施の形態において、大きな角度(すなわち、約15度を超える角度)でファイバー100から散乱される光の強度が、より均一に変化するように、外側散乱層136の厚さ、及び外側散乱層136の内部の散乱剤の濃度を、光散乱光ファイバー100の軸方向の長さに沿って変化させることができる。
図1及び1Aを参照する。光散乱光ファイバー100は、一方の端部に誘導されたレーザー光出力24を、コア領域110、内側クラッド120、および外側クラッド130を介して、散乱光パターン60の形態を成す散乱光線として効率よく散乱する。一般に、光ファイバー100の特定の実施の形態による、コア領域110の比較的高レベルのドーパントによって、ドーパントの局所的な組成ゆらぎに関連する散乱がもたらされる。更に、内側クラッド120とコア領域110に用いられるガラス組成間の粘度差によって、コア領域110と内側クラッド120との間の界面に、構造的不完全性がもたらされる。これ等の不完全性によって、ファイバー100の長さに沿って光を散乱する全体的な能力に、小角度散乱(「SAS」)が付加されるのが促進される。加えて、コア領域110の比較的高い屈折率によって、レイリー散乱効果による散乱も促進される。光拡散光ファイバー100に関連するこれらの光散乱に対する貢献は、式(1)によって規定される。
B=B+B+BSAS (1)
ここで、Bは光散乱光ファイバー100に関連する全体的な散乱損失、Bはレイリー散乱貢献、Bは(ファイバー100の特定の実施の形態における)組成ゆらぎに関連する散乱貢献、及びBSASはコア領域110と内側クラッド120に用いられるガラス組成間の粘度差に関連する小角度散乱貢献である。
光散乱光ファイバー100のコア領域110におけるレイリー散乱は、ガラスの仮想温度とその組成の両方に依存する。特に、下式(2)は、ファイバー100のコア領域110に関連するレイリー散乱貢献Bを与える。
=5×10−5 (2)
ここで、nは屈折率、pは応力光学係数、Kは等温圧縮性、Tは選択されたコア領域110のガラス組成のガラス転位温度である。前述のように、コア領域110のガラス組成は、特に内側クラッド120の屈折率nと比較して、比較的高い屈折率nを有するように選択される。コア領域110の特定の態様におけるドーパントレベルも、比較的高い屈折率nに貢献する。コア領域110における比較的高い屈折率nは、式(2)が示すように、高レイリー散乱損失結果に貢献する。
加えて、ファイバー100の特定の態様のコア領域110のドーパントレベルも、下式(3)によって与えられる、組成に基づく散乱効果Bをもたらす。
=2.4Vn(dn/dc)c(1−c) (3)
ここで、Vはコア領域110のドーパントのモル分率、nはコア領域110の屈折率、dn/dcはコア領域110における、特定のドーパントに関連する屈折率変化、cはコア領域110のドーパントの濃度である。複数のドーパント、例えば、TiOとZnOの場合、各々のドーパントに関連する貢献を別々に算出、合計してB散乱貢献を得ることができる。各々のドーパントに関連する実効散乱貢献は、特にそのdn/dc値に特に敏感である。前述のように、有効なドーパントには、Ge、P、Na、Pb、La、Zn、Alの酸化物等が含まれる。これ等のドーパントの大半は、各々の光散乱光ファイバー100における、400〜1700nmの波長範囲の入射光(例えば、レーザー光出力24の形態)の吸収に殆んど影響を及ぼさない。それにも関わらず、これ等のドーパントの導入に用いられるプロセス及びファイバー100のコア領域110における比較的高レベルの(特に、電気通信用光ファイバーのコアドーパントレベルと比較して)これ等のドーパントによって、関心波長の吸収に起因する、ファイバー100の光伝送の劣化が生じる可能性がある。光拡散光ファイバー100の意図する用途に関連する、比較的短い適用長においては、これ等の吸収レベル(約1dB/m)は許容される。
光拡散光ファイバー100は、特に、ファイバー100の特定の態様に関し、一般的な長さにおいてコア領域に用いられる、ドーパントに関連する限定された吸収損失を考慮して、約0.1m〜約100mの一般的な長さ範囲に用いられることが好ましい。本明細書に記載の一部の実施の形態において、光拡散光ファイバー100は、概して、約100m、75m、50m、40m、30m、20m、10m、9m、8m、7m、6m、5m、4m、3m、2m、1m、0.75m、0.5m、0.25m、0.15m、又は0.1mの長さを有している。
SASの貢献BSASは、コア領域110と内部クラッド120に用いられるガラス組成間の粘度差に関連している。特に、BSASの貢献は、ダウンドロー法を用いた光散乱光ファイバー100の成形中における、延伸不安定性に起因するものである。これ等の不安定性が、コア領域110と内側クラッド120との界面における、欠陥及びその他の微小変形につながり、小角度散乱効果がもたらされる。BSASの大きさは、レイリー散乱貢献Bの約10〜100%とすることができる。
有益なことに、本明細書に記載の光散乱光ファイバー100は(400〜1700nmの波長において)約0.5〜約5dB/mの範囲の散乱誘起減衰損失を有している。かかる光散乱光ファイバー100は、前述の式(1)で与えられる光散乱貢献を有している。特定の用途について、約1〜約2dB/mの範囲の散乱誘起減衰損失を有するように、ファイバー100を調整することが好ましい。別の用途において、ファイバー100の損失を約2〜約5dB/mの範囲に調整することが好ましい。
本明細書に記載のように、光散乱光ファイバー100は、全長に沿って均一照射をもたらすように構成することができる。別の実施の形態において、光散乱光ファイバー100は、ファイバーの全長より短い、ファイバー区域に沿って、均一照射をもたらすように構成することができる。本明細書において、「均一照射」という語句は、光散乱ファイバー、例えば、光ファイバー100から発せられる光の強度が、指定された長さにわたり、25%を超えて変化しないことを意味する。
本明細書に記載の光散乱光ファイバー100は、様々な処理技術を用いて形成することができる。一般に、ファイバー100は、ファイバー巻き取りシステムを用いて、光ファイバー母材から延伸され、実質的に垂直な経路に沿って延伸炉を出る。BSASの貢献を考慮し、コア領域110と内側クラッド120のガラス組成の粘度が、所与の延伸温度において不一致となるように、ガラス組成を選択することが好ましい。一部の実施の形態において、光拡散光ファイバー100のコア領域110と内側クラッド120のガラス組成が、ファイバー処理のために選択された延伸温度において、約1〜約10ポアズの範囲の絶対粘度不一致Δηを有するように選択される。即ち、Δη=│ηcore−ηclad│=約1〜10ポアズであり、ここで、ηcore及びηcladは、それぞれ所与の延伸温度における、コア領域110及び内側クラッド120のガラス組成の粘度である。
光散乱光ファイバー100が延伸炉を出た後、ファイバー100にコーティングを施して、1つ以上のポリマー層を適用して、外側クラッド130を形成することができる。一部の実施の形態において、外側クラッド130の外側散乱層136に散乱剤132を用いることができる。
特許請求の範囲の精神及び範囲を逸脱せずに、様々な改良及び変形が可能であることは当業者には明らかであろう。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
光照射システムであって、
300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作が可能な光散乱光ファイバー、及び
制御要素と、空洞共振器を有するレーザーダイオードとを含んで成るレーザー光源であって、注入電流入力に応答して、レーザー光出力を生成するように構成された光源
を備え、
前記レーザー光出力が、前記光拡散光ファイバーに結合されるように、前記レーザー光源が前記光ファイバーに近接配置され、
更に、前記制御要素が、30Hz以上の変調周波数で、前記注入電流入力を変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成るシステム。
実施形態2
前記レーザー光出力が、伝送光ファイバーを介して、前記光拡散光ファイバーに結合されて成る、実施形態1記載の照射システム。
実施形態3
前記制御要素が、60Hz以上の変調周波数で、前記注入電流入力を変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成る、実施形態1記載の照射システム。
実施形態4
前記制御要素が、前記注入電流入力を、方形波形、ノコギリ波形、三角波形、及び正弦波形から成る群より選択される波形で変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成る、実施形態1記載の照射システム。
実施形態5
前記制御要素が、前記注入電流入力を、正弦波形で変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成る、実施形態1記載の照射システム。
実施形態6
前記光拡散光ファイバーが、0.4以上の開口数を有する、実施形態1記載の照射システム。
実施形態7
前記光拡散光ファイバーが、約50μm〜約600μmの半径を有する、コア領域を含んで成る、実施形態1記載の照射システム。
実施形態8
前記光拡散光ファイバーが、前記レーザー光出力に基づいて、拡散光パターンを生成するように構成されて成り、前記制御要素が、前記注入電流を変調することによって、前記拡散光パターンのスペックル成分を低減するように更に構成されて成る、実施形態1記載の照射システム。
実施形態9
前記光拡散光ファイバーによって生成される前記拡散光パターンが、0.5dB/m〜5dB/mの減衰によって特徴付けられる、実施形態8記載の照射システム。
実施形態10
前記光拡散光ファイバーが、
(a)コアガラス組成を含むコア領域、
(b)前記コア領域を囲み、前記コアガラス組成と実質的に異なる、クラッドガラス組成を含む内側クラッド、及び
(c)前記内側クラッドを囲み、散乱粒子でドープされた外側クラッド
を備えた、実施形態1記載の光照射システム。
実施形態11
前記光拡散光ファイバーが、0.4以上の開口数を有する、実施形態10記載の照射システム。
実施形態12
前記光拡散光ファイバーが、約50μm〜約600μmの半径を有する、コア領域を含んで成る実施形態10記載の照射システム。
実施形態13
前記光拡散光ファイバーによって生成される前記拡散光パターンが、0.5dB/m〜5dB/mの減衰によって特徴付けられる、実施形態10記載の照射システム。
実施形態14
前記光拡散光ファイバーの前記コア領域が、アップドーパントを含む低融点ガラス組成を有する、実施形態10記載の照射システム。
実施形態15
レーザー照射光拡散光ファイバーからのスペックルを低減する方法であって、
レーザーダイオードを含むレーザー光源からのレーザー光出力を、300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作が可能な光拡散光ファイバーに誘導するステップであって、前記レーザー光出力が、少なくとも部分的に、前記レーザーダイオードの注入電流に基づく、ステップと、
前記ファイバーに誘導された前記レーザー光出力に基づいて、前記光拡散光ファイバーのクラッドから発せられる拡散光パターンを生成するステップと、
制御要素を用いて、前記注入電流の大きさ及び時間的側面を制御するステップと、
前記制御要素を用いて、前記注入電流を30Hz以上の変調周波数で変調し、前記ファイバーから発せられる前記拡散光パターンのスペックルを抑制するステップと、
を備えた方法。
実施形態16
前記光拡散光ファイバーが、0.4以上の開口数を有する、実施形態15記載の方法。
実施形態17
前記光拡散光ファイバーが、約50μm〜約600μmの半径を有する、コア領域を含んで成る、実施形態15記載の方法。
実施形態18
前記光拡散光ファイバーによって生成される前記拡散光パターンが、0.5dB/m〜5dB/mの減衰によって特徴付けられる、実施形態15記載の方法。
実施形態19
前記光拡散光ファイバーが、
(a)コアガラス組成を含むコア領域、
(b)前記コア領域を囲み、前記コアガラス組成と実質的に異なる、クラッドガラス組成を含む内側クラッド、及び
(c)前記内側クラッドを囲み、散乱粒子でドープされた外側クラッド
を備えた、実施形態15記載の方法。
実施形態20
前記注入電流を変調するステップが、方形波形、ノコギリ波形、三角波形、及び正弦波形から成る群より選択される波形で実施される、実施形態15記載の方法。
10 レーザー光源
20 レーザーダイオード
22 空洞共振器
24 レーザー光出力
30 制御要素
32 注入電流入力
34 電流発生器
36 プロセッサ
40 伝送ファイバー
60 拡散光パターン
62 スペックル
70 物体
100 光拡散光ファイバー
102 ファイバー軸
110 コア領域
120 内側クラッド
130 外側クラッド
132 光散乱剤
134 内側層
136 外側散乱層
200 光照射システム

Claims (20)

  1. 光照射システムであって、
    300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作が可能な光散乱光ファイバー、及び
    制御要素と、空洞共振器を有するレーザーダイオードとを含んで成るレーザー光源であって、注入電流入力に応答して、レーザー光出力を生成するように構成された光源
    を備え、
    前記レーザー光出力が、前記光拡散光ファイバーに結合されるように、前記レーザー光源が前記光ファイバーに近接配置され、
    更に、前記制御要素が、30Hz以上の変調周波数で、前記注入電流入力を変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成ることを特徴とするシステム。
  2. 前記レーザー光出力が、伝送光ファイバーを介して、前記光拡散光ファイバーに結合されて成ることを特徴とする、請求項1記載の照射システム。
  3. 前記制御要素が、60Hz以上の変調周波数で、前記注入電流入力を変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成ることを特徴とする、請求項1記載の照射システム。
  4. 前記制御要素が、前記注入電流入力を、方形波形、ノコギリ波形、三角波形、及び正弦波形から成る群より選択される波形で変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成ることを特徴とする、請求項1記載の照射システム。
  5. 前記制御要素が、前記注入電流入力を、正弦波形で変調することによって、前記レーザー光出力のスペックルを低減するように構成されて成ることを特徴とする、請求項1記載の照射システム。
  6. 前記光拡散光ファイバーが、0.4以上の開口数を有することを特徴とする、請求項1記載の照射システム。
  7. 前記光拡散光ファイバーが、約50μm〜約600μmの半径を有する、コア領域を含んで成ることを特徴とする、請求項1記載の照射システム。
  8. 前記光拡散光ファイバーが、前記レーザー光出力に基づいて、拡散光パターンを生成するように構成されて成り、前記制御要素が、前記注入電流を変調することによって、前記拡散光パターンのスペックル成分を低減するように更に構成されて成ることを特徴とする、請求項1記載の照射システム。
  9. 前記光拡散光ファイバーによって生成される前記拡散光パターンが、0.5dB/m〜5dB/mの減衰によって特徴付けられることを特徴とする、請求項8記載の照射システム。
  10. 前記光拡散光ファイバーが、
    (a)コアガラス組成を含むコア領域、
    (b)前記コア領域を囲み、前記コアガラス組成と実質的に異なる、クラッドガラス組成を含む内側クラッド、及び
    (c)前記内側クラッドを囲み、散乱粒子でドープされた外側クラッド
    を備えたことを特徴とする、請求項1記載の光照射システム。
  11. 前記光拡散光ファイバーが、0.4以上の開口数を有することを特徴とする、請求項10記載の照射システム。
  12. 前記光拡散光ファイバーが、約50μm〜約600μmの半径を有する、コア領域を含んで成ることを特徴とする、請求項10記載の照射システム。
  13. 前記光拡散光ファイバーによって生成される前記拡散光パターンが、0.5dB/m〜5dB/mの減衰によって特徴付けられることを特徴とする、請求項10記載の照射システム。
  14. 前記光拡散光ファイバーの前記コア領域が、アップドーパントを含む低融点ガラス組成を有することを特徴とする、請求項10記載の照射システム。
  15. レーザー照射光拡散光ファイバーからのスペックルを低減する方法であって、
    レーザーダイオードを含むレーザー光源からのレーザー光出力を、300〜3000nmの波長範囲において、マルチモード動作が可能な光拡散光ファイバーに誘導するステップであって、前記レーザー光出力が、少なくとも部分的に、前記レーザーダイオードの注入電流に基づく、ステップと、
    前記ファイバーに誘導された前記レーザー光出力に基づいて、前記光拡散光ファイバーのクラッドから発せられる拡散光パターンを生成するステップと、
    制御要素を用いて、前記注入電流の大きさ及び時間的側面を制御するステップと、
    前記制御要素を用いて、前記注入電流を30Hz以上の変調周波数で変調し、前記ファイバーから発せられる前記拡散光パターンのスペックルを抑制するステップと、
    を備えたことを特徴とする方法。
  16. 前記光拡散光ファイバーが、0.4以上の開口数を有することを特徴とする、請求項15記載の方法。
  17. 前記光拡散光ファイバーが、約50μm〜約600μmの半径を有する、コア領域を含んで成ることを特徴とする、請求項15記載の方法。
  18. 前記光拡散光ファイバーによって生成される前記拡散光パターンが、0.5dB/m〜5dB/mの減衰によって特徴付けられることを特徴とする、請求項15記載の方法。
  19. 前記光拡散光ファイバーが、
    (a)コアガラス組成を含むコア領域、
    (b)前記コア領域を囲み、前記コアガラス組成と実質的に異なる、クラッドガラス組成を含む内側クラッド、及び
    (c)前記内側クラッドを囲み、散乱粒子でドープされた外側クラッド
    を備えたことを特徴とする、請求項15記載の方法。
  20. 前記注入電流を変調するステップが、方形波形、ノコギリ波形、三角波形、及び正弦波形から成る群より選択される波形で実施されることを特徴とする、請求項15記載の方法。
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