JP2018510990A - ダブルカムディスクピストンガイド型エンジン - Google Patents

ダブルカムディスクピストンガイド型エンジン Download PDF

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Abstract

【解決手段】 本発明は、ピストンの往復運動とダブルカムディスク(12)の回転運動とを連結するギヤボックスを有するエンジンに関する。一例では、半径2Rのケーシング内部経路(22A)上を転動する半径Rの転動体(18)を介して、4つのローラー(14)が、ギヤボックス(10)の中心軸に対してラジアル方向に、その構造から必然的な往復運動を行う。このとき4つのローラー(14)は8の字型に似た形状のダブルカムディスク(12)上を走行する。ダブルカムディスク上を走行するローラー(14)を介してピストン(16)がガイドされる。転動体(18)と接続されることで、ピストンが直線運動を行い、ピストンに対して横方向の力が働くことが回避される。2サイクルまたは4サイクルのエンジンは、ピストンの数に影響されることなく、完全な質量バランスを実現する。2サイクルエンジンの場合、ピストンの上死点または下死点において、燃焼またはガス交換を行うための時間を十分に取ることができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも1つのピストン形状の昇降部材、およびピストンの往復移動とギヤボックスのダブルカムディスクの回転運動を連結させるギヤボックスを備えたエンジンに関する。
前述の特性を持つエンジンはFairchild Caminezエンジンとして知られており、たとえばステファン・ジーマ、ラインホルト・フィヒト著の「異色のエンジン」(フォーゲル出版2010年第3版、ISBN 978−3−8343−3140−3)の220−222ページに記載がある。それによると、Fairchild Caminezエンジンとは、バルブコントロールを備えた空冷式4ストローク4シリンダーエンジンのことである。Fairchild Caminezエンジンのピストンは転がり軸受搭載のレムニスケート状ローラーを持つカムディスクに取り付けられた取っ手となっており、ピストン上昇行程中のカムディスクとローラーの密着性を確保するためにテンションロッドによって接続されている。2個の相対するピストンが互いに逆方向に作用するので、完全なマスバランスが実現されている。しかしながら、横方向にピストンの大きな力が働くのが欠点である。
本発明の主目的は、前述のタイプのエンジンのうちで、ピストンの往復運動中に横方向の力が発生あるいは伝達することを回避するのに非常に適したギヤボックスを備えた新型エンジンを作り上げることである。
本発明の1つの観点によれば、冒頭で述べたような種類のエンジンを提供することができる。そのエンジンの場合、ギヤボックスがさらに以下を備える:
−ダブルカムディスク上での滑動のために備えられる、丸い、それぞれの中心軸に対して部分円の滑動形状を持つ4つの滑動体、あるいはダブルカムディスク上での転動のために備えられる4つのローラー、および
−ケーシング、およびジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成し、かつ半径2Rのケーシング内部経路を転動する目的で、外側に半径Rの滑らかな転動軌道を備える4つの転動体を持つ、直線ガイド型ギヤボックス、
ここで、少なくとも2つの転動体に、ケーシングの歯状弧と噛み合う歯状弧が備えられ、
さらにこれらの転動体はジョイントによって回転軸に可動に接続され、これらの転動体がケーシング内部経路を転動する際、この回転軸が直線運動を取り、これらの回転軸が、各ローラーが回転自在に転動体と連結されている回転軸と一致するか、または各滑動体の部分円の滑動形状の中心軸と一致しており、
各ピストンと、各ローラーまたは各滑動体が、該当する回転軸を軸として回転自在に接続されている。
本発明の目的は、具体的には、次のような装備を持つエンジンによって解決される:
−少なくとも1つのピストン形状の昇降部材;および
−ピストンの往復運動をギヤボックス内のダブルカムディスクの回転運動と連結するギヤボックス、
さらにギヤボックスは次の装備を持つ:
−ダブルカム上を転動する目的で備えられる4つのローラー、および
−ケーシング、およびジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成し、かつ半径2Rのケーシング内部経路を転動する目的で、外側に半径Rの滑らかな転動軌道を備える4つの転動体を持つ、直線ガイド型ギヤボックス、
ここで、少なくとも2つの転動体に、ケーシングの歯状弧と噛み合う歯状弧が備えられ、
さらにこれらの転動体はジョイントによって回転軸に可動に接続され、これらの転動体がケーシング内部の経路を転動する際、この回転軸が直線運動を取り、これらの回転軸が、ローラーが回転自在に転動体と接続されている回転軸と一致しており、
各ピストンと、各ローラーが、該当する回転軸を軸として回転自在に接続されている。
ローラーの替わりに滑動体を備えることもできる。滑動体は、例えば各転動体の外側輪郭部分に形成することができる。滑動体は、例えばダブルカムディスク上をハイドロダイナミックに滑動する目的で備えることができる。
本発明の発展形によれば、半径2Rのケーシング内部の経路上を、半径Rの平滑な転動軌道を外側に持つ転動体が転動するという特徴を取り除くことができる。本発明のその他の観点では、冒頭で述べたような種類のエンジンを提供することができる。そのエンジンの場合、ギヤボックスは以下を備える:
−ダブルカムディスク上での滑動のために備えられる、丸い、それぞれの中心軸に対して部分円の滑動形状を持つ4つの滑動体、あるいはダブルカムディスク上での転動のために備えられる4つのローラー、および
−ケーシング、およびジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する4つの弓状体を有する直線ガイド型ギヤボックス、
ここで、少なくとも2つの弓状体に、ケーシングの歯状弧と噛み合う歯状弧が備えられ、この弓状体は、歯状弧だけを介してケーシングに対して直接保持され、
さらにこれらの弓状体はジョイントによって回転軸に可動に接続され、これらの弓状体がケーシングのそれぞれの歯状弧で動く際、この回転軸が直線運動を取り、これらの回転軸が、各ローラーが回転自在に転動体と連結されている回転軸と一致するか、または各滑動体の部分円の滑動形状の中心軸と一致しており、
各ピストンと、各ローラーまたは各滑動体が、該当する回転軸を軸として回転自在に接続されている。
歯は、例えばトルクアームのように作用する。発展形によれば、ケーシング内部において、弓状体に対しこれ以外の支持は必要ない:転動体を備えたバリエーションとの違いは、弓状体はその外側に半径2Rのケーシング内部経路を転動する平滑な半径Rの転動軌道を持たないことである。
本発明の目的は、具体的には、次のような装備を持つエンジンによって解決される:
−少なくとも1つのピストン形状の昇降部材;および
−ピストンの往復運動をギヤボックス内のダブルカムディスクの回転運動と連結するギヤボックス、
さらにギヤボックスは次の装備を持つ:
−ダブルカムディスク上での滑動のために備えられる、丸い、それぞれの中心軸に対して部分円の滑動形状を持つ4つの滑動体、および
−ケーシング、およびジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する4つの弓状体を有する直線ガイド型ギヤボックス、
ここで、少なくとも2つの弓状体に、ケーシングの歯状弧と噛み合う歯状弧が備えられ、この弓状体は、歯状弧だけを介してケーシングに対して直接保持され、
さらにこれらの弓状体はジョイントによって回転軸に可動に接続され、これらの弓状体がケーシングのそれぞれの歯状弧で動く際、この回転軸が直線運動をし、これらの回転軸が、滑動体の部分円の滑動形状の中心軸と一致しており、
各ピストンと、各滑動体が、該当する回転軸を軸として回転自在に連結している。
該当するローラーまたは滑動体が回転自在にそれぞれのピストンと接続されている回転軸は、必然的に、2つの転動体または弓状体がジョイントによって可動に相互接続される回転軸と一致する。その結果として、各ローラーまたは滑動体の滑動形状の中心軸は、当然、直線運動する。これによって、ピストンと各ローラーまたは滑動体を接続する場合でも、ピストンまたはローラー/滑動体と転動体/弓状体とを接続する場合でも、横方向の力の伝達が回避される。これは、コネクティングロッドを用いたレシプロエンジンの場合、コネクティングロッドが斜めの姿勢を取ることでピストン壁面の摩耗が発生するのに対し、本発明では直線運動をするためにピストンが摩耗しないのでレシプロエンジンに対して有利である。機械的な原因による摩耗損失はこれによって著しく減少する。Fairchild−Caminezエンジンの場合、隣接するピストンとの接続のための牽引バーをそれぞれ取り付けるためのジョイント軸をピストンごとに2つ持ち、直線運動が行われないので、本発明はFairchild−Caminezエンジンに対しても有利である。Fairchild−Caminezエンジンの場合、横方向の力および傾きモーメントの形で反力がピストンに及ぼされる。
ここで、あるいは以降の部分で回転軸またはジョイント軸について言及されている場合、それは常に、それを軸として関節運動またはその都度の構成部品の回転運動が行われる直線のことを意味する。この場合、構成部品に対するこの直線の姿勢は定められている。シャフトの回転が行われる場合、回転軸はシャフトの回転軸に相当する。
ピストンの往復運動とダブルカムディスクの回転運動を連動させるためのギヤボックスは、ディスクカム・ギヤボックスとも呼ぶ。
ダブルカムディスクが出力要素として駆動されると、ダブルカムディスクがローラーまたは滑動体を介して(転動体を用いている場合は)転動体と接続されることによって、力は転動体の平滑な転動軌道を介してケーシングに受け止められ、トルクは歯状弧に分布してケーシングに受け止められる。ギヤボックスで発生する力とトルクはすべてギヤボックス内部で受け止められており、ダブルカムディスク上のローラー/滑動体の運動によって発生する、ピストンとの接続部に発生する横方向の力もまた、すべてケーシングによって受け止められる。このエンジンはこれによって、ピストンが直線運動をする、トルクおよび横方向の力の吸収能力を持つエンジンであると言える。
連続回転するダブルカムディスクがギヤボックスの出力要素としての機能を持つ場合、選択したダブルカムディスクの曲線形状に応じて、ピストンが往復運動の外側と内側のターニングポイントで一時停止するか、あるいは連続的に往復運動するかを選択することができる。
エンジンは、例えば燃焼室などの動作空間の容積の変化によって生じるピストンの直線的な往復運動を、同じく直線的な運動をする係合要素、すなわちローラーまたは滑動体がカムディスクに係合することによって、カムディスクの回転運動に直接変換する。
エンジンには、例えば1個、2個、3個、あるいは4個のピストンを備えることができ、それぞれ、カムディスクに割り当てられるローラー/滑動体によってガイドされて運動する。
一実施形態では、エンジンは少なくとも2つのピストン形状の昇降部材を有し、この昇降部材はダブルカムディスクの回転軸をはさんで相対するように配置され、それぞれのピストンにローラーまたは滑動体がそれぞれ該当する回転軸を軸として回転自在に接続される。
以下に好ましい実施形態及び本発明の展開を説明し、対応する請求項に記載する。
ギヤボックスの第1のプレーンには、ダブルカムディスクと4つのローラーまたは滑動体が配置され、第1のプレーンに対して平行で横方向にずれた位置にある少なくとも1つの第2のプレーンに、4つの転動体または弓状体、あるいは少なくともそれらの歯状弧がケーシング内に配置されることが好ましい。
それぞれ相互に接続された転動体/弓状体が形成するチェーンすなわち連鎖体の中央の中空をシャフトが通り、そのシャフトにダブルカムディスクが配置されることが好ましい。
ダブルカムディスクは、二つの凸面と二つの凹面部分を有して、凸面部分と凹面部分が交互に続くのが好ましい。
歯状の弧を有する転動体の歯状弧は、平滑転動軌道の回転軸に対して同じ半径Rの位置で、平滑転動軌道に隣接して配置するのが好ましい。
少なくとも1つの昇降部材がバネ要素に連動しており、かかる昇降部材の往復運動の一方向運動部分でバネ要素のバネ力が昇降部材の移動方向と同じ方向に作用するのが好ましい。かかる一方向運動部分では、昇降部材部分の運動は、バネ要素のバネ力によって支持されている。従って昇降部材往復運動の別の運動部分では、バネ要素のバネ力は昇降部材の移動方向と反対の方向に作用する、言い換えれば、かかる運動部分では昇降部材の移動がバネ要素のバネ復元力とは反対の方向に生じることとなる。バネ要素は運動エネルギーを蓄える。バネ要素があることによって発生する強制振動によって、滑らかさが改善される。バネ要素、及び/またはレベリング用合成物は、このために採用されることもある。ダブルカムディスクとバネ要素は機械的振動システムの一部であり、バネ要素がエネルギー貯蔵庫となる。
各ピストンが収容されるピストン室は、ピストン背面のみによって仕切られる可能性がある。更に、ピストン室は背面にも存在してもよい。
一実施形態では、各ピストンは対応するピストン室に収容され、それぞれのローラー/滑動体とピストンとを結ぶピストンロッドが、ピストン室底部(ギヤボックス側)にある開口部を通過する。ピストンはピストンロッドを介して、該当するローラーの回転軸または滑動体の中心軸と一致する回転軸と、固定接続される、すなわち、ピストンロッドによってピストンとローラー/滑動体の相対的位置関係が決定されることが好ましい。ピストンはピストン室の頂部とともに閉じられた空間を形成する。この閉じられた空間は、例えば燃焼室などの動作空間、あるいは圧力室として表すことができる。ここで言う「頂部」あるいは「底部」などの呼称は、運動するピストンの視点からのものであり、それぞれピストンの前側(上死点側)および後側(下死点側)に相当する。ピストンの後側は、ギヤボックス側に当たる。
ピストン室は、ピストンハウジングの底部、側壁および底部と反対側の上部から構成されていることが好ましい。
ピストンは、ピストン室の底部とともに、更なる閉空間を構成するのが好ましい。ピストンは、たとえば複動ピストンであってもよい。ピストンによって分離されている2つの作動室あるいは燃焼室がある。
ピストン棒は、ピストン室の底部に対してシールにより密閉されているのが好ましい。
エンジンには少なくとも1つのピストンガイドが備えられていることが好ましい。このピストンガイドは、それぞれのピストンロッドを、ピストンロッドが該当するローラー/滑動体と接続されている回転軸から離れている位置で保持する。
回転軸が有している運動の自由度に由来する「ぶれ」はこれによって解消され、ピストンロッドおよびピストンはその直線運動において2箇所、すなわちローラーとの接続部およびピストンガイドで保持される。ピストンガイドは、ピストン室のギヤボックス側の面に配置される。ピストンガイドはスライディングガイドまたはスライディングスリーブで良い。例では、ピストンガイドは、ピストンロッドとピストン室底部との間をシールしている。
各ピストンは各ピストン室に収容されて、ピストン室周囲で側壁からは一定の距離だけ離れたところに配置されるのが好ましい。特に、少なくとも一つのピストンが、直動ピストン棒を通してガイドされながら、各ピストンのピストン室側壁に距離をおいて接触せずに、側壁に沿って動くことができるように配置する。
エンジンは少なくとも1つの供給装置を有することが好ましい。この供給装置は、燃料と気化媒体を別々のリザーバから、ピストン室内部において、ピストン室側壁、ピストンクラウン、およびピストンクラウンと相対する位置にあるピストン室頂部壁面によって形成される燃焼室に導き入れる。供給装置は燃料および気化媒体の供給開口部を有し、ピストンの工程と供給を同期化するための間欠制御機能(=インジェクションシステム)を有することができる。これは、燃料および気化媒体を単独で供給することも、燃料と気化媒体を同時に供給することもできる。気化媒体が爆発的に気化することができるような、燃焼室の動作温度を考慮してエンジンが設計されることが好ましい。
エンジンにおいては、たとえば共通のシャフトを介して各ダブルカムディスクを連動することで、たとえば上記エンジンユニットの2つを連動することができる。このエンジンには、たとえば、(1)少なくとも一つの第1ピストン、(2)少なくとも1つの第2ピストン、および、(3)それぞれのギヤボックスの対応するダブルカムディスクの回転運動に各ピストンの往復運動を連動させるための、少なくとも1つの第1ギヤおよび1つの第2ギヤ、を備えている。更にギヤボックスはそれぞれに上記タイプのエンジンのギヤボックスの特徴を有し、ギヤボックスのダブルカムディスクは共通のシャフトを介して連動しているものとする。
本発明の好ましい実施形態を、図面に基づいてさらに詳細に説明する。図に基づいて以下に説明する例では、通常の内燃機関と異なる例を特に取り上げて説明する。
ダブルカムディスク付ギヤボックスと、その上を転動する4つのローラーを有するオープン・エンジン模式図。 図1に示すエンジンの直線ガイドを有するギヤボックスの模式図。 エンジンの断面模式図 補助としてのエンジンを搭載した電気自動車の模式的イラスト 図1−3に準じたエンジンのギヤボックスの転動体例 エンジン・ギヤボックスのローラーの第1の実施例の模式的イラスト いくつかのエンジンユニットを有するエンジンの例 エネルギーストレージとしてのスプリングを有するエンジンの例 内部に冷却機能を有する内燃機関の例におけるピストン室の略図
図1に、カムディスクギヤボックス10およびエンジンブロック11を有するエンジンの一部を示す。ギヤボックス10は、その第1のプレーンおよび中央のプレーンにダブルカムディスク12を有し、このダブルカムディスクは回転軸13を持つシャフト12Aに配置されている。その形状は連珠形または8の字に似たものである。これはすなわち、カムの2つの凸型部分と2つの凹型部分とを合わせると、およそ8の字に近い形状となるということである。このとき、カムの凸部と凹部は交互に配置されている。これによって、2つのカム山が形成され、カム山の部分では隣接するセクションに対しカムディスク12の半径が大きくなる。ダブルカムディスク12の外側輪郭は、回転軸13を軸に180°回転対称であり、回転軸13を基準にして2つのミラー対称の面を有している。これによってこのダブルカムディスクは、点対称となる。
ダブルカムディスク12上には4つのローラー14が転動している。それぞれ同じ半径を有している。ローラーはダブルカムディスク12の回転軸13に対してお互いに90度ずれた位置に配置されており、以下に説明するように、それぞれの場合に回転軸13に対して半径方向に往復運動するように設定されている。ローラー14はそれぞれ回転軸15に対して、ピストン16という形を取る各昇降部材に回転自在に連動されている。昇降部材といえば、通常ストローク運動を実行するように設定されたエンジン要素のことを言うが、ここでは特にエンジンのピストンのことを意味するものとする。
図2は、転動体18付ギヤボックス10の直線ガイド17を有するギヤボックスを示し、転動体18はギヤボックス10の第2の横方向平面内に配置されている。転動体18は、お互いに回転自在となるように連結されて、閉じたチェーンを形成している。この実施例では、軸上で2つの隣接する転動体18がお互いに連結されている回転軸は、各ローラー14の回転軸15に対応している。回転軸は、図1及び図2では15となっている。どの実施例でも、2つの回転軸15は、各転動体18の連結部分18Dを介してお互いに直線状に連結されている。連結部18Dは平行四辺形を形成している。
転動体18は、エンジンブロック11にしっかりと連結したケーシング22内に配置されている。転動体18はそれぞれ、転動軌道の対称軸24に対して半径Rである平滑な外部軌道を少なくとも1つ有しており、ケーシング22中で、ケーシング22の内部の円弧状の経路22A上を転動する。この経路22Aは、ダブルカムディスク12の回転軸13と同等のギヤボックスとエンジンの中央軸から半径2Rの距離を有する。転動体18が回転自在に連動している回転軸15は、それぞれの転動体18の対称軸24から半径Rの位置に存在する。その結果、転動体18が転動する一方で、これらのジョイントまたは回転軸15は正確な直線を刻むことになる。このようにして、転動体18のトラック22A上での継続的な前後の転動運動により、ダブルカムディスク12の回転軸13に対してこれらは半径方向に直線往復運動を行う。転動体18に連動したギヤボックス17は、このようにして各ローラー14の直線運動を引き起こす。すなわちローラー14の回転軸15の直線状ガイドとなり、連動しているピストン16に対しても直線方向動作を強制することになる。運動の方向は互いに90度だけずれている。シリンダーブロックとも呼ばれることのあるエンジンブロック11では、円柱状のピストン16がそれぞれ半径方向のボアにガイドされることが好ましい。
また、転動体18はそれぞれ、ケーシング22の歯状弧22Bに噛み合う対称軸24に対して半径Rの歯状弧18Bを有している。特に歯状弧18Bは平滑転動軌道18Aと同期していてこれらの横にずらして配置され、一方歯状弧22Bは、ギヤボックス中央あるいはダブルカムディスク12の回転軸13に対して半径2Rの滑らかな経路22Aと同期していて、それぞれの経路の横にずらして配置されている。平滑転動軌道18Aと滑らかな経路22Aは、力を伝達するために設置されている。噛み合っている歯状弧18Bと22Bは、トルクを伝達するために設置されており、スリップの無い動作を強制している。平滑転動軌道18Aと滑らかな経路22Aはまた、歯状弧18Bと22Bに対して半径方向の力が働くことを防いでいる。
ケーシング22はまた、転動体18の動きをコントロールするので、コントロールケースとも呼ばれることがある。歯状弧22Bは転動体18が収容されているケーシング22の凹部内に位置する内歯である。
4つの関連する転動体18によって形成されているチェーンはまた、タイミングチェーンと呼ばれることもある。転動体18の歯状弧18Bは、外歯システムを形成する。噛み合っている歯状弧18Bと22Bは、このようにして、ギヤボックスが直線ガイドと接触するのを防止し、経路22A上で転動体18がスリップするのを避けるのに貢献するのである。4つの転動体の歯状弧18Bは、一つの平面上に存在している方が好ましい。
歯状弧18Bおよび転動軌道18Aならびにこれらに対応する歯状弧22Bおよび部分円経路22Aは、転動運動の規模すなわち揺れ角度に応じて、90゜未満のサブセグメント上でのみ必要となる。例えば、ケーシングの経路22Aに対して45゜のサブセグメント上では、転動軌道18Aに対しては90゜となる。
ダブルカムディスク12の形状は、図1に示すように、ローラー14の極外側および極内側の位置、およびローラーの中間での位置により、構造的に決定される。限界位置では、ダブルカムディスク12の接面は予め決定されている。図1では、対応するダブルカムディスク位置に対して外側および内側の死点におけるローラー14の位置を破線で示している。ダブルカムディスク12の凹状湾曲部がピストン16の動きの外側の死点を決定し、ダブルカムディスク12の凸状湾曲部がピストン16の動きの内側の死点を決定する。両方の曲線部分の形状は、ローラー14との連動により、言い換えれば隣接する2つのローラー間の距離が常に一定になるように、相互に条件付けられている。ダブルカムディスク12の曲線形状は、対応するローラー14およびピストン16の往復運動でのどの部分の時間経過がダブルカムディスク12の均一な回転に対応しているのかということに影響を与えている。ダブルカムディスク12の形状は、ローラー14が常にカムディスクと接触しているように選ばれている。
ローラー14は、それぞれのピストン16とのダブルカムディスク12との間に力を伝達する。ダブルカムディスク12の回転運動に際して、各ピストン16はダブルカムディスク12の回転軸を通過する直線上に前後に動き、お互いに対向する位置にある各ピストン16は、共通のライン上で反対方向に動く。動きは同期されており、質量力は、更なる物質を追加する必要もなく、お互いに完全に補完されている。
前述の例では、転動体18とピストン16を有するローラー14は、それぞれシャフト28によって連動している。回転軸15はシャフト28の中心軸である。たとえばローラー14、ピストン16、および転動体18は、転がり軸受けによってそれぞれシャフト28に連結されている。任意の上記要素グループの一つ、たとえばピストン16を、シャフト28にしっかりと連結している。
図3の模式的断面図では、ギヤボックスの第1面にあるダブルカムディスク12およびローラー14がその走行面のビューで表示されるが、一方ギヤボックスの第2面あるいは第3面ではそれぞれギヤボックスの両側に、図2に示す直線ガイド17のあるギヤボックスが4つの転動体18とともに配置されている。ギヤボックスの両側に配置された転動体18は、シャフト28を介して、お互いに、及びローラー14と接続されている。対応するピストン16もまたそれぞれローラー14あるいは転動体18に、対応するシャフト28を介して接続されている。たとえばカムシャフト13は転がり軸受けを介してケーシング22に取り付けられている。噛合いもしくは歯状弧18Bおよび22Bは特に、直線ガイドのある2つのギヤボックスのすべての転動体18の同期動作をもたらす。
この例では、各転動体18には2つの、横方向にずれた、共回転する平滑転動軌道18Aがあり、その転動軌道の間に歯状弧が配置されている。それぞれの転動体18は、たとえば3つの相互に接続したプレートで構成することができ、プレートの中でセンタープレートが歯状弧18Bを、2つの外側のプレートがそれぞれ平滑転動軌道18Aを形成している。転動体18は、転動体のセンタープレートが次の転動体外側のプレート間の隙間29まで延びているので、お互いに連結されている。
例に示されているように、転動体18とダブルカムディスク12は、可動部の質量を減少させるため、それぞれに切欠きが設けられている。
各ケーシング22は、たとえば切欠きのある平坦なプレートの形で形成して、エンジンブロック11にしっかりと連結してもよい。これにより、寸法的に非常に安定した、堅固な構造が可能となる。
カムシャフト、すなわちダブルカムディスクのシャフト12Aは、従来のレシプロエンジンのクランクシャフトと比較すると直線状である。カムシャフトは、カムディスク12およびピストン16に対するそれぞれのローラー14を介して連結された部分を、その回転軸を通る直線を移動する。さらに、エンジン構成に関して説明したように、シャフト12Aは比較的短くすることができる。シャフトはまた太くすることもでき、その場合には、通常のクランク駆動エンジンとは対照的に、振れや曲げ角度に鈍感になる。シャフト12Aとダブルカムディスク12が、回転軸に対して対称な点対称カム2つで構成できることもまた利点である。従ってダブルカムディスクの重心は回転軸上にあり、不釣り合いになることは無い。
一方一対の対向するピストン16を有するエンジンにおいて、2つのピストンと4つのピストンを使用する実施例では完全なマスバランスが可能になる。異なる数のピストンを用いる場合にもまたマスバランスは達成することができ、単一のピストンエンジンを使用する実施例では、ピストン16の反対側にあるローラー14の場所にマスを追加するかレベリング用合成物を追加することによりマスバランスが達成できる。追加するマスは、昇降部材16とすることも可能である。
Fairchild Caminezエンジンと比較すると、ローラーの直線ガイドは転動体18、および直線ガイドを有するギヤボックスにより実現されており、ピストン16の側壁に対しても、あるいはエンジンブロック11を囲むボアに対しても、横方向の力は全く影響しないという結果になっている。このことにより摩耗が低減し、機械効率が向上する。特にピストンが傾斜することが無く、単純な設計によりピストンのマスを低減させることが可能である。
エンジンは、内燃機関であり、具体的には2サイクルエンジンまたは4サイクルエンジンであることが好ましい。ここで、ピストンの上死点では燃焼のために、下死点ではガス交換のために、それぞれ時間を多めに取ることのできることが有利である。ダブルカムディスクの形状によって、燃焼およびガス交換に対して、影響を与えることができる。これは、具体的には従来のクランクシャフト式のエンジンに対して有利である。このため、ここで記載されるエンジンによって、エネルギー効率の改善および燃費の削減が可能である。例えば、各ピストン16の下死点において燃焼室に開口する吸気口および排気口を備えることができる。
各ピストンの各回転のたびに、ダブルカムディスクが、従来のクランク伝達装置と比較して2倍多くのストロークを発生させることも有利な点である。いわゆるリットルキャパシティは、同じ回転スピードでは2倍に増加し、あるいは回転速度を半分にしても同じ吊り上げ能力を得ることができる。
簡単な方法で完璧なマスバランスを実現することにより、小型エンジン開発に新しい可能性が創造される。エンジンは発電のために、ヒートポンプ、電力と発熱結合の集合体、あるいは非常用発電機などとともに、たとえば発電機と連動することができる。また昇降部材は、発電用にエンジンに接続され、たとえば導体コイル26Bあるいは導体ループにおいて往復運動を行うために設置された磁石26Aを内蔵する、リニア発電機26(図4)の一部となってもよい。
例えば、図4に示すようなエンジンは、電気自動車の補助エンジンまたはバックアップエンジン25として装備することができ、エンジンと接続されているリニア発電機26または従来型の回転駆動式発電機を介して、電気自動車のバッテリーBATTのチャージレベルが低下した際に、閾値のもとでバッテリー充電用の電流を提供することができる。エンジンはこの場合、緊急用デバイスとして役立つ。ここで、エンジンの構造がコンパクトであり動作音が静かであることが有利である。この場合エンジンは効率の良い一定の回転数で駆動することができる。このエンジンは同時に、電気自動車の暖房や冷房にも用いることができる。このため、例暖房時のエネルギー消費を、従来の電気自動車に対して最適化することができる。
ただしこのエンジンは従来のハイブリッド車両の内燃機関とは違って、車両ホイールを機械的に直接駆動させるために備えられるものではない。このためこのエンジンは、機械式のドライブトレインに機械的に接続する目的では装備されない。電気自動車には、良く知られているように、駆動輪に割り当てられたモーターMが装備されており、これがバッテリーBATTから給電を受けながらドライブトレイン制御部CONによって制御される。また、ブレーキエネルギーの回生も可能である。
従来のクランク駆動エンジンと比較すると、作動状態のカムシャフトおよびコネクティングロッドに必要なスペースは不要であり、上記エンジンは非常に小さく、軽量にすることが可能である。
説明した2つの回転軸15を、転動体18を介して強固に接続する代わりに、図5に示す如く、転動体18上の回転軸15が押圧片30を介してお互いに接続されているような状態で、押圧片30を回転軸15に接続している各転動体18の接続部18Dに配置することも考えられる。押圧片は、例えば接続部の周囲の部分よりも柔らかい材料で作ってもよく、発生しえる隙間を補償するのに役立つ。したがってローラー14は、ダブルカムディスク12とともに、筐体内に容易に保持することができる。押圧片30の使用のために、転動体18に凹部を設けて、転動体18が、回転軸15の間に挿入された押圧片30の接続部18Dを直線状接続ラインとして有し、さらに転動体18が、凹部によって分離された状態で、平滑転動軌道18Aのアーチと必要に応じて歯状弧18B有することを可能にしている。弾性ローラー14を使用することも考えられる。
図6は、ローラー14の一実施例の構成を概略的に示す。ここでロールは少なくとも第一ディスク32と第二ディスク34から構成されており、ディスク32および34では材料硬度が異なっている。ディスク32は、外側の2つの第二ディスク34の間に配置される内部ディスクであることが好ましい。たとえば2つの硬いディスクの間により硬度の低いディスクを用いてもよい。逆に硬度の低いディスクの間により硬度の高いディスクを用いてもよい。硬度の低いディスクの半径は、より硬度の高いディスクよりも若干大きい方が好ましい。このことにより、不可避であるクリアランスを補償することができる。実施例では、第一のディスク32は第二のディスク34よりも優れた耐摩耗性表面を有している。第二のディスクにソフトコーティングを施すことも考えられる。
ダブルカムディスク12は、上記ローラー14と同様の方法で、すなわち相異なる硬度を有する、および/または相異なる耐摩耗性表面を有する、複数のディスクを用いて構成することができる。
記載例の発展形の1つでは、エンジンに、エンジンのピストンとして設計された昇降部材16に加えて、別の昇降部材16を装備し、これを例えばピストンポンプとして、エアポンプやガス交換の補助ポンプとして利用することも可能である。またこのエンジンは、燃焼室に空気を供給するコンプレッサの作業ピストンとして用いることのできる昇降部材を有することができる。このコンプレッサは、エンジンを冷却するための気流を生成する目的で使用することもできる。
以下では、エンジンの他の例を説明する。特に断らない限り、構造は上記の例と一致している。同一の、あるいは対応する部分には、同一番号を付与している。個々の実施例の特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
図7はエンジンのこの他の実施例の略図であり、複数の、例えば3つのギヤボックス10が連結されており、各ダブルカムディスクが共通のカムシャフト12Aを介して接続されている。各ダブルカムディスク12にはそれぞれ4つのローラーと、前述の直線ガイド型ギヤボックス17が備えられている。複数のエンジンセクションに、それぞれ1つのギヤボックス10および少なくとも1つのピストン16または16'が備えられている。構造は、図1〜図3に従って、2サイクルエンジン、4サイクルエンジン、あるいは気体および/または液体媒体向けのポンプとして形成され得る3連ユニットに対応しているが、質量バランスを取るために、それぞれのピストン16または16'に相対する位置に昇降部材を設け、これをカウンターウェイトとして用いる。エンジンセクションの共通の隔壁には、カムシャフト12Aを支持するためのローラベアリングを備えることができる。このとき、ローラベアリングの内径は、少なくともダブルカムディスク12の最大直径に相当する。これによって組付けが容易になり軸受けの品質が向上する。カムシャフト12Aは、例えばディスク型に形成することができる。
ギヤボックス10は、各エンジンセクションのピストン16、16'が別々のタイミングで動作するように考慮して連結される。これによって、エンジンの駆動トルクが時間的により均等に分配される。ダブルカムディスク12のアライメントがそれぞれ異なることによって、ダブルカムディスク12ごとにピストンが1つの場合、カムシャフト12Aが1回転する度に、3x2で、合計6回のピストンストロークが得られるように設計することができる。各エンジンセクションのピストン16、16'の運動方向は、相互に平行になるように調整される。構造体積は小さい。有利な取り付け状態では、すべてのピストンの運動方向が垂直となる。これによって、ピストンの自重によって、ピストンに横方向の力が作用する可能性が減少する。
図8に、昇降部材16のうち少なくとも1個がバネ要素36と連動しているエンジンの一例を示す。ここでのバネ要素36は圧縮バネであり、一方の端がギヤボックス・ケーシングの他端に接続されている。それぞれの昇降部材16の外側への移動に際にバネが圧縮されてエネルギーを蓄える。昇降部材16が内側に移動する際には、バネは再び解放される。他の種類のバネ、あるいは他の弾性バネ要素も代替として使用することができる。
図9は、本発明の発展形態によるエンジンの概略部分図を示す。たとえばエンジンは、上記のものに対応し、ギヤボックス10、および直線ガイド17付ギヤボックスを装備した2ストロークエンジンである。
昇降部材としては、ここでは円形ピストン16、およびピストン16にしっかりと連結してピストン16を各ローラー14へ接続しているピストン棒40から成る。ピストン16は、エンジンケーシングの、側壁44、底部46、上部壁48である円筒形ピストン室42に収容されている。ピストン棒は、ピストン室とローラー14の間を、固くケースに入れられたピストン用ガイド50に沿って移動する。ピストン16は、ピストン棒40によって直線的にガイドされる。ピストンガイド50もまた、ピストン棒40に対してピストン室を密封する。このようにしてピストン室後部も密封する。これは、クランクシャフトエンジンとは異なり、ピストン棒の直線往復運動により可能となった点である。
ピストン16は、その外周が周囲の側壁44から一定の距離内に位置している。すなわち、側壁44が、ピストン16を非接触で包囲している。換言すれば、ピストン16は、側壁44に囲まれたピストン室42の中に、非接触の状態で収容されていることになる。側壁44に関していえば、ピストン16は、側壁44と接触することなく往復運動を行うように設置されている。
燃焼空間または燃焼室52は、側壁44、ピストン16の前面、および反対側の上部壁48によって制限されている。エンジン運転中には、少なくとも一つのピストン16が非接触で棒40によって直線方向にガイドされ、各ピストン16のピストン室42の側壁44からは、側壁44に沿って一定の距離を置いている。
ピストン16の外周上で、ピストンチャンバ42には、ピストン16と側壁44との間に、少なくとも1つのピストン溝を含むラビリンス56の隙間54がある。ラビリンス56はピストン16の外周面に形成される。最も単純な形態では、ラビリンス56は、ピストン16の外周方向に走るピストン溝で構成されている。実施例では、いくつかの円周ピストン溝を示している。ピストンの往復運動中、ラビリンス56は隙間54を通る流路を拡大する方向に働き、滑らかな側壁44に対して、平滑間隙ラビリンス型シールとして影響を与える。このように、エンジンには、少なくとも1つのピストン溝に平滑間隙ラビリンスシールが存在する。ピストン16はこのように側壁に対して非接触で密閉される。ピストン16はこのように、もっぱら側壁44のピストン16の掃引領域外に導かれる。密閉のためのピストンリングは、特に存在しない。ラビリンス56では、侵入ガスによって二次燃焼が発生することがある。かるいいずれかの可能性で通過するガスや排気ガスは、ピストン底部に排出することがある。
ピストン室42の壁面44、46、48の外側には 多孔性の不燃素材による断熱層58が配置され熱を遮断する。このマテリアルはピストン室の壁面44、46、48のマテリアルよりも密度が小さい。この素材には、例えばセラミック繊維、耐熱ウールおよび/またはその他の個体の断熱材が考えられる。ここで言う不燃性の素材とは、少なくとも500℃の温度負荷に耐えることのできる素材を意味する。断熱層58は、ピストン室42から外部への熱の放出を軽減し、それによって、ピストン室42の作動温度を高くし早期の暖機を可能にする。この温度は少なくとも500℃または600℃であり、好ましくは約800℃〜1000℃の範囲である。ピストンロッド40を直線ガイドするため、ピストン室後側、すなわち底面46にも断熱層58を備えることができる。これによって、ギヤボックス10での、ピストン室42の熱からの防護がきわめて良好に行われる。このエンジンは燃焼機関とも呼ばれる。
ピストン室の壁、特に側壁44と上部壁48、およびピストン16の前面は、タービンブレードに適した鋼のような耐熱材料で形成されるのが望ましい。可能性のある材料としては、セラミックまたは他の耐熱材料である。材料の膨張係数を一致させることにより、ピストン16と側壁44との間のギャップ幅を最適化することができる。
エンジンは、第1のリザーバ62からガソリンあるいはディーゼルなどの燃料を供給または噴射するための、第1の供給装置または噴射装置60を備え、さらに第2のリザーバ66から気化媒体としての水、具体的には純水を供給または噴射するための第2の供給装置または噴射装置64、ならびに、ガス交換用の吸気口および排気口67を備える。オプションの温度センサ70と接続された制御装置68に制御されながら、燃料および/または気化媒体は、ピストン室42のピストンの周期的運動と同期して供給される。供給は、ピストン室42の前側の燃焼室に対して行われる。エンジンの詳細は従来のエンジンの専門家には明らかであるので、ここでは逐一の表示はしていない。エンジンは、2サイクルで作動する。
例えば、燃料と気化媒体が交互に供給されるとする。燃焼空間、すなわち燃焼室52が気化媒体の沸点を上回る作動温度に達した際に気化媒体を噴射することによって、気化媒体は爆発的な勢いで気化する。解放された運動エネルギーはピストンに伝達され駆動エネルギーとして利用される。同時に気化冷却によって、ピストンおよびピストン室42が冷却される。燃料の燃焼によってピストンが下降し、気化媒体の気化によってもピストンが下降する。気化媒体は冷却性の推進媒体であり、燃料は加熱性の推進媒体であると言える。制御装置68は、燃料の供給装置および気化媒体の供給装置を制御し、燃料と気化媒体を交互に燃焼室に供給するために備えられる。ピストンの往復運動のその都度1回のサイクルにおいて、燃料または気化媒体が供給される。燃料の供給および気化媒体の供給の順序を制御することによって、作動温度レンジを維持することができる。そのためには、温度の上限値を上回った場合は気化媒体を供給し、温度の下限値を下回った場合は燃料を供給する。温度の上限値および下限値は、例えばそれぞれ600℃および500℃であり得る、ただしこれは単なる例である。従来の冷却機構は必要ない。また、燃料と気化媒体を同時に供給することも考えられる。気化媒体を含む排ガスの廃熱は、熱交換器内部での供給前段階の燃焼空気の予熱目的にも用いることができる。これによって効率が向上する。
気化媒体のための第2の供給装置の代替または追加として、エンジンに冷却媒体用の供給装置80を備えることができる。これによって、ピストン室44のピストンの後側に冷却媒体を供給することができる。例えば、冷却媒体は供給開口部82および排出開口部84を介して、ピストン室の後側範囲に供給され排出される。この2つの開口部は、少なくともピストンが前側の位置(上死点側)にある場合に、ピストン室44の後側範囲と流体連結の状態になる。これによって、ピストン16の後側のピストン室44には、例えば空気などの冷却媒体が流れ、冷却が行われる。またこれによって、ピストンロッド40も冷却される。そして、冷却用空気はシャフト(ピストンロッド)40に沿って下方にも流れ、ピストンガイド50も冷却することができる。冷却空気供給装置80は、能動的または受動的供給装置であり得る。受動的の場合は例えばチェックバルブを取付け、能動的の場合はブロワ装置および/または能動的に制御可能なバルブを用いる。ピストンおよびピストンロッドを中空として、ピストン内部を冷却することも考えられる。
ここに記述されているエンジンは、ピストン16の両側に燃焼室52を備える、複動ピストンを用いて構造することもできる。
この他の実施形態では、図面で14番を付した要素の場合、これが滑動体14であっても良い。これはそれぞれの転動体18と固定されるかあるいは一体として接続することができる。これらの滑動体は、丸い、それぞれの中心軸15に対し部分円の滑動形状を有する(示された例では、樽形の滑動体14の周囲セクションによって形成される)。これは、ダブルカムディスク12上を滑動する目的で備えられる。転動体18の回転軸15は、それぞれの滑動体14の部分円の滑動形状の中心軸15と一致する。各ピストン16と、各滑動体14は、該当する回転軸15を軸に回転自在に接続される。
この他の実施形態では、図面で18番を付した要素の場合、これが弓状体18であっても良い。これはジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する。弓状体18の歯状弧18Bは、ケーシング22の歯状弧22Bと噛み合う。弓状体18は回転軸15とジョイントによって可動に相互接続される。この回転軸は弓状体18がケーシングの歯状弧22B上を動く際、直線運動をする。このとき弓状体18は単に歯状弧18B、22Bを介して直接ケーシングに保持される。すなわち、半径Rの転動軌道18Aおよび/または半径2Rのケーシング22の内部経路22Aは、取り除かれる。
上記実施例の特性は、別途説明の無い限り、あるいはお互いに背反するものでない限り、組合せて用いることができる。

Claims (12)

  1. エンジンであって、
    少なくとも1つのピストン形状の昇降部材(16);および
    ピストン(16)の往復運動をギヤボックス(10)内のダブルカムディスク(12)の回転運動と連結するギヤボックス(10)を備え、
    さらにギヤボックス(10)は
    ダブルカムディスク(12)上での滑動のために備えられる、丸い、それぞれの中心軸に対して部分円の滑動形状を持つ4つの滑動体(14)、あるいはダブルカムディスク(12)上での転動のために備えられる4つのローラー(14)、および
    ケーシング(22)、およびジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成し、かつ半径2Rのケーシング(22)内部経路(22A)を転動する目的でその外側に半径Rの滑らかな平滑転動軌道(18A)を備える4つの転動体(18)を持つ、直線ガイド型ギヤボックス(17)を備え、
    ここで、少なくとも2つの転動体(18)に、ケーシング(22)の歯状弧(22B)と噛み合う歯状弧(18B)が備えられ、
    さらにこれらの転動体(18)はジョイントによって回転軸(15)に可動に接続され、これらの転動体(18)がケーシング(22)内部の経路(22A)を転動する際、この回転軸が直線運動をし、これらの回転軸(15)が、各ローラー(14)が回転自在に転動体(18)と接続されている回転軸(15)と一致するか、または各滑動体(14)の部分円の滑動形状の中心軸と一致し、
    各ピストン(16)と、各ローラー(14)または各滑動体(14)が、該当する回転軸(15)を軸として回転自在に連結しているエンジン。
  2. エンジンであって、
    少なくとも1つのピストン形状の昇降部材(16);および
    ピストン(16)の往復運動をギヤボックス(10)内のダブルカムディスク(12)の回転運動と連結するギヤボックス(10)を備え、
    さらにギヤボックス(10)は
    ダブルカムディスク(12)上での滑動のために備えられる、丸い、それぞれの中心軸に対して部分円の滑動形状を持つ4つの滑動体(14)、あるいはダブルカムディスク(12)上での転動のために備えられる4つのローラー(14)、および
    ケーシング(22)、およびジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する弓状体(18)を有する直線ガイド型ギヤボックス(17)を備え、
    ここで、少なくとも2つの弓状体(18)に、ケーシング(22)の歯状弧(22B)と噛み合う歯状弧(18B)が備えられ、この弓状体(18)は、歯状弧(18B、22B)だけを介してケーシングに対して直接保持され、
    さらにこれらの弓状体(18)はジョイントによって回転軸(15)に可動に接続され、これらの弓状体(18)がケーシング(22)内部の歯状弧(22B)を動く際、この回転軸が直線運動を取り、これらの回転軸(15)が、各ローラー(14)が回転自在に転動体(18)と接続されている回転軸(15)と一致するか、または各滑動体(14)の部分円の滑動形状の中心軸と一致し、
    各ピストン(16)と、各ローラー(14)または各滑動体(14)が、該当する回転軸(15)を軸として回転自在に連結しているエンジン。
  3. ジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する4つの転動体(18)がダブルカムディスク(12)の片側に配置されており、同様の方法で形成された、ジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する、直線ガイド型ギヤボックス(17)の4つの別の転動体(18)がダブルカムディスク(12)のもう一方の側に配置されており、これらが、ケーシング(22)の半径2Rの内部経路(22A)上を転動する目的で備えられ、
    このとき、少なくとも2つの転動体(18)の歯状弧(18B)が、ケーシング(22)の対応する歯状弧(22B)と噛み合い、
    このとき、ギヤボックス(10)の一方にある転動体(18)が、ギヤボックスの別の位置にある転動体(18)と共通の回転軸(15)で接続され、さらにローラー(14)または滑動体と接続される請求項1に記載のエンジン。
  4. ジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する4つの弓状体(18)がダブルカムディスク(12)の片側に配置されており、同様の方法で形成された、ジョイントによって可動に接続されて環状にチェーンすなわち連鎖体を形成する、直線ガイド型ギヤボックス(17)の4つの別の弓状体(18)がダブルカムディスク(12)のもう一方の側に配置され、
    このとき、少なくとも2つの弓状体(18)の歯状弧(18B)が、ケーシング(22)の対応する歯状弧(22B)と噛み合い、
    このとき、ギヤボックス(10)の一方にある弓状体(18)が、ギヤボックスの別の位置にある弓状体(18)と共通の回転軸(15)で接続され、さらにローラー(14)または滑動体と接続される請求項2に記載のエンジン。
  5. 歯状弧(18B)を有する転動体(18)の場合、半径Rの歯状弧(18B)が2つの平滑な転動軌道(18A)の間に配置されているか、または平滑な転動軌道(18A)が2つの歯状弧(18B)の間に配置され、
    このとき、それぞれの転動体(18)の外周の少なくとも1つのセクションにおいて、該当する転動軌道(18A)および歯状弧(18B)が、それぞれの転動軌道(18A)の対称軸(24)を基準とした同じ半径Rの位置で相互に横並びになる請求項1または3に記載のエンジン。
  6. それぞれのローラー(14)およびその回転軸(15)においてローラーと接続される転動体(18)または弓状体(18)が、接続部として作用する1つのシャフトに配置される、前記請求項のいずれかに記載のエンジン。
  7. それぞれのピストン(16)がそれぞれのピストン室(42)に収容され、ピストンロッド(40)によってピストン(16)が各ローラー(14)または各滑動体と接続され、そのピストンロッドがピストン室(42)の底部(46)を貫通し、
    このとき、エンジンは冷却媒体用の供給装置(80)を有し、
    さらに、ピストン室(42)には供給装置(80)と接続されている供給開口部(82)を有しここから冷却媒体が供給され、排出開口部(84)から冷却媒体が排出され、
    このとき、供給開口部(82)と排出開口部(84)は、少なくともピストン(16)が前側の位置(上死点側)にあるときに、ピストン室(42)のピストン後方のセクションと繋がるように配置される前記請求項のいずれかに記載のエンジン。
  8. それぞれのピストン(16)がそれぞれのピストン室(42)に収容され、その周囲に一定の距離を取って、ピストン室(42)の側壁(44)がピストンを囲む形で配置される、前記請求項のいずれかに記載のエンジン。
  9. 請求項8に記載のエンジンにおいて、さらに、各ピストン(16)周辺に存在するエンジンが、各ピストン(16)とピストン室(42)の側壁(44)との間に存在するラビリンス(56)に隙間を有し、かかるラビリンス(56)は少なくとも1個のピストン溝を含んでいることを特徴とするエンジン。
  10. 請求項1、2、3、4、5,6、あるいは7に記載のエンジンにおいて、さらに、断熱層(58)がピストン室(42)の側壁(44)に配置されていることを特徴とするエンジン。
  11. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載されているエンジンにおいて、さらに、ピストン室(42)の側壁(44)、ピストン(16)の前部、およびピストン室(42)反対側の上部壁(48)によってピストン室(42)から隔離されている燃焼室(52)内に別途設置の容器(62;66)から燃料および蒸発媒体を供給するために、少なくとも1個の供給装置(60;64)を有することを特徴とするエンジン。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載されているエンジンにおいて、さらに、第一ピストン(16)という形での少なくとも1個の第一昇降部材、第二ピストン(16')という形での少なくとも1個の第二昇降部材、および各ピストン(16,16')の往復運動を各ギヤボックス(10)の対応するダブルカムディスク(12)の回転運動と連動させるために使用する少なくとも第一および第二ギヤボックス(10)を有し、さらに、各ケースでの前記ギヤボックス(10)は請求項1から9までのいずれかのエンジンのギヤボックス(10)の特性を有し、さらに、前記ギヤボックス(10)のダブルカムディスク(12)は共通シャフト(12A)を介してお互いに連動し、さらに、前記第一ピストン(16)と第二ピストン(16')は、平行な方向に異なる時間で往復運動を実行することを特徴とするエンジン。
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