JP2018509856A - 光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法 - Google Patents

光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明はマスターデバイスと、スレーブとを含み、シグナリング情報は、そのシグナリング情報を送信するスレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、帯域外通信チャネルは、帯域内通信に関する上記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが帯域外通信チャネルにアクセスするときに、帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する。マスターデバイスは、上記スレーブデバイスによってそれぞれ送信されることになる更なるシグナリング情報内でそのスレーブデバイスによって使用されることになるそれぞれの短縮識別情報を取得するために、そのスレーブデバイスがそれぞれの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を送信し、短縮識別情報は、スレーブデバイスを互いに区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする。

Description

本発明は包括的には光通信ネットワークに関し、より詳細には、帯域外シグナリング通信チャネルにアクセスするときに、デバイスによって使用されるそのデバイスのそれぞれの識別子を管理することに関する。
光通信ネットワーク、より詳細には、パッシブ光通信ネットワークは、住宅若しくはオフィスゲートウェイ、若しくはデータセンターへのネットワークアクセスを与えるために、又は、例えば、モバイルバックホーリングを確保するために、使用される機会が増えている。
1つのアクセスシステムによってネットワークへのサービスを提供されるユーザー端末の数を増やすために、波長(又は周波数)分割多重化技術が開発されてきた。これらの技術は、単一の光ファイバー上で異なるキャリア周波数を用いて幾つかの光信号を多重化することを利用する。幾つかのユーザー端末が同じキャリア周波数を共有することができるが、同時の光伝送の数を増やすために、通常、周波数スプリッターを用いて、使用時に異なる周波数に分離する。周波数スプリッターは通常、ユーザー端末と、ネットワークの他の部分へのアクセスを提供するマスター端末の組との間に配置される。例えば、これらのマスター端末は、メトロポリタンネットワーク又はコアネットワークへのアクセスを提供する。異なる技術を用いて、そのような周波数スプリッティングを達成することができる。薄膜ベースシステムと、AWG(アレイ波長回折格子:Array Wavelength Gratings)及びFBG(ファイバーブラッグ回折格子)ベースシステムのような干渉空洞とを挙げることができる。
その際、周波数スプリッターは、通信方向ごとに幾つかの光バンドパスフィルターを備える。光バンドパスフィルターを用いて、ユーザー端末がアタッチされるマスター端末に向かってこのユーザー端末によって放射される光信号をフィルタリング及び合成し、各ユーザー端末は、その際、1つのマスター端末と通信すると想定される。他方の方向では、光バンドパスフィルターを用いて、マスター端末にアタッチされるユーザー端末に向かってマスター端末によって放射される光信号をフィルタリングし、スペクトル分割する。
そのような構成において難しいのは、端末の送信インターフェースを構成することである。実際には、これらの送信インターフェースは、実効的に用いられるキャリア周波数が、それらのキャリア周波数が通信する際に介するそれぞれの光バンドパスフィルターの公称周波数に実質的に等しいように構成されることになる。しかしながら、それぞれの光バンドパスフィルターの公称周波数、及び/又は端末の送信インターフェースの実効的な構成から生じるキャリア周波数は、例えば、温度のような環境条件に応じて異なる場合がある。非温度制御環境を使用することは、ユーザー端末に関して特に、動作を複雑にする必要がないので、一般に好ましい。それぞれの光バンドパスフィルターの公称周波数は事前に未知である場合があるので、及び/又は端末の送信インターフェースの実効的な構成は事前に未知である場合があるので、したがって、そのような光バンドパスフィルターによって分離される光通信デバイス間の通信を設定するために、それぞれの光バンドパスフィルターの実効的な公称周波数に対して、使用時にキャリア周波数を実効的にロックするために、端末の送信インターフェースの構成を適切に規定できることが必要とされている。
そのような光通信ネットワーク内の通信は通常、光キャリア周波数を介して送信されるベースバンド信号に頼っており、帯域内通信と呼ばれる。ベースバンドは、例えば、1GHz〜10GHzの範囲と規定される。ベースバンドは、帯域内通信信号の復号を実行するのに重要である、任意の帯域内通信信号から生じる成分が位置するスペクトル範囲に対応する。
上述した周波数ロッキングを実行するために、そして、光通信ネットワーク内で確立される帯域内通信と干渉しないようにするために、又は任意のシグナリングが帯域内通信によって使用されるスペクトルリソースを使用するのを防ぐために、ロッキングプロトコル又は任意の他のシグナリングプロトコルを実施できるようにするための帯域外通信チャネルが確立される場合がある。2つの光通信デバイス間の帯域外通信は、その2つの光通信デバイス間の帯域内通信と同じキャリア周波数を使用する。帯域外という用語は、帯域外通信チャネル内で行われる通信が、周波数に関して帯域内通信ベースバンド下限より通常はるかに低い、帯域内通信のベースバンドとは異なるスペクトル部分に頼ることを示しており、それは、帯域外通信チャネル内のボーレートが通信信号のベースバンド内のボーレートよりはるかに低いことを意味する。周波数ロッキングに関して、1つの取り得る手法は、第1及び第2の光通信デバイスのうちの開始側デバイスが、所与のキャリア周波数を使用することによって、帯域外通信チャネルを介して、第1及び第2の光通信デバイスのうちの他方の光通信デバイスにロッキング信号を送信することである。開始側デバイスは、関連する光バンドパスフィルターの公称周波数に一致するまで、種々の周波数を走査することによって、それを実行する。
そのような帯域外通信チャネルは、他のタイプのシグナリング情報を与えるために確立される場合もある。しかしながら、2つのユーザー端末が同じキャリア周波数を用いて、その端末がアタッチされるマスター端末に向かう帯域外通信チャネルにアクセスするとき、これらのユーザー端末は信号を送信する前に媒体を検知することができないので衝突が生じる場合があり(大部分の無線周波数又は有線システムとは対照的である)、マスター端末の側における信号の復号を(潜在的には不可能ではないにしても)難しくする場合がある。上記帯域外通信チャネルを介して送信される信号が長いほど、そのような衝突が発生するリスクは高い。
それゆえ、そのような衝突の発生を制限できることが望ましい。
上記の問題に対するコスト効率の良い解決策を提供することが更に望ましい。
本発明は、マスターデバイスと、光ファイバーを介してマスターデバイスに接続されるスレーブデバイスとを備える、光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法であって、シグナリング情報は、このシグナリング情報を送信するスレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、帯域外通信チャネルは、帯域内通信に関するシグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが帯域外通信チャネルにアクセスするときに、帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、方法に関する。本方法は、マスターデバイスが、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い各スレーブデバイスに、上記スレーブデバイスによってそれぞれ送信されることになる更なるシグナリング情報内で上記スレーブデバイスによって使用されることになるそれぞれの短縮識別情報を取得するために、上記スレーブデバイスがそのスレーブデバイスのそれぞれの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を送信するようになっており、スレーブデバイスごとの短縮識別情報は、上記マスクに従って、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、上記スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする。したがって、上記マスクに従って上記短縮識別情報を使用することによって、上記更なるシグナリング情報内に実効的に含まれる識別情報のサイズが、関連するスレーブデバイスの完全な識別子と比べて削減され、それにより、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスによって送信される他のシグナリング情報との衝突のリスクが大幅に低減される。
特定の特徴によれば、マスターデバイスは、帯域外通信チャネルを介して、いわゆる、アナウンシングシグナリング情報を更に受信し、マスターデバイスは、上記アナウンシングシグナリング情報に応答して、上記マスクを少なくとも表す上記情報を送信する。したがって、光通信ネットワークに参加するスレーブデバイスは、短縮識別情報を迅速に使用することができ、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスによって送信された他のシグナリング情報との衝突のリスクを迅速に低減することができる。
特定の特徴によれば、マスターデバイスは、上記アナウンシングシグナリング情報を受信すると、上記アナウンシングシグナリング情報に含まれる識別情報によって、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、上記スレーブデバイスを弁別できるようになるか否かを判断することと、上記アナウンシングシグナリング情報に含まれる上記識別情報によって、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、上記スレーブデバイスを弁別できるようになるときに、上記マスクを少なくとも表す情報を送信することと、そうでない場合には、更なる識別情報を含む新たなアナウンシングシグナリング情報の送信要求を送信することとを実行する。したがって、光通信ネットワークに参加するスレーブデバイスが、そのスレーブデバイスからの更なるシグナリング情報送信において含まれることになる識別情報のサイズの削減に関して容易に取り扱われる。
特定の特徴によれば、上記要求は、上記スレーブデバイスが、新たなアナウンシングシグナリング情報内にスレーブデバイスの完全な識別子のうちのどのビットを含むことを期待されるかを明示的に示す。したがって、より迅速に収束に達する。
特定の特徴によれば、上記アナウンシングシグナリング情報に応答して送信される上記マスクが、上記アナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いことがマスターデバイスによって既に知られていたスレーブデバイスに適用可能であった先行するマスクと異なるとき、マスターデバイスは、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い全ての上記スレーブデバイスに適用可能である更新されたマスクをスレーブデバイスにブロードキャストする。したがって、光通信ネットワーク内に既に存在していたスレーブデバイスに関する弁別が、より容易に、そして、より迅速に行われる。
特定の特徴によれば、上記アナウンシングシグナリング情報内に含まれる識別情報によって、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、スレーブデバイスを弁別できるようになるとき、マスターデバイスは上記識別情報を記憶し、上記スレーブデバイスから上記マスターデバイスへの帯域内通信が設定されるとき、マスターデバイスは、上記帯域内通信内でスレーブデバイスの完全な識別子を受信し、記憶された識別情報を、上記スレーブデバイスの完全な識別子に置き換える。したがって、別のスレーブデバイスが後に光通信ネットワークに参加するときに、弁別ビットが容易に識別され、規定によりはるかに速い帯域内通信を用いて、上記スレーブデバイスの完全な識別子を送信するので、これは、帯域外通信チャネルを介しての衝突のリスクを高めることなく行われる。
本発明はまた、マスターデバイスと、光ファイバーを介してマスターデバイスに接続されるスレーブデバイスとを備える、光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法であって、シグナリング情報は、このシグナリング情報を送信するスレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、帯域外通信チャネルは、帯域内通信に関する上記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが帯域外通信チャネルにアクセスするときに、帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、方法に関する。本方法は、各スレーブデバイスが、マスターデバイスから、上記スレーブデバイスによって送信されることになる更なるシグナリング情報内で上記スレーブデバイスによって使用されることになる短縮識別情報を取得するために、上記スレーブデバイスが上記スレーブデバイスの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を受信するようになっており、短縮識別情報は、上記マスクに従って、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから上記スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする。
本発明はまた、マスターデバイスと、光ファイバーを介してマスターデバイスに接続されるスレーブデバイスとを備える、光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法に関する。マスターデバイスは上述したように動作し、各スレーブデバイスは上述したように動作する。
特定の特徴によれば、上記スレーブデバイスの光送信インターフェースが、光バンドフィルターを介してマスターデバイスに光信号を送信するために調整されなければならず、マスターデバイスは、上記キャリア波長が光バンドパスフィルターの通過帯域内に含まれるときに、上記光バンドパスフィルターによって出力され、キャリア波長上で上記スレーブデバイスによって送信される光信号を受信できるようにするように構成される光受信インターフェースを有し、上記キャリア波長は事前に未知であり、及び/又は光バンドパスフィルターの上記通過帯域は事前に未知であり、上記シグナリング情報を用いて、上記キャリア波長を光バンドパスフィルターの上記通過帯域に対してロックする。したがって、キャリア波長をロックすることは、帯域外通信チャネル上のリソースを消費することになるので、上記キャリア波長をロックするために使用されるシグナリング情報内に含まれる識別情報のサイズの削減は、帯域外通信チャネルを介しての衝突のリスクを特に低減する。
本発明はまた、光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を受信するように構成されるマスターデバイスであって、光通信ネットワークは、光ファイバーを介してマスターデバイスに接続されるスレーブデバイスを更に備え、シグナリング情報は、このシグナリング情報を送信するスレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、帯域外通信チャネルは、帯域内通信に関する上記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが帯域外通信チャネルにアクセスするときに、帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、マスターデバイスに関する。本マスターデバイスは、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い各スレーブデバイスに、上記スレーブデバイスによってそれぞれ送信されることになる更なるシグナリング情報内で上記スレーブデバイスによって使用されることになるそれぞれの短縮識別情報を取得するために、上記スレーブデバイスがこのスレーブデバイスのそれぞれの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を送信するための送信機を実現するようになっており、スレーブデバイスごとの短縮識別情報は、上記マスクに従って、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、上記スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする。
本発明はまた、光通信ネットワーク内の帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するように構成されるスレーブデバイスであって、光通信ネットワークは、マスターデバイスと、光ファイバーを介してマスターデバイスに同じく接続される他のスレーブデバイスを更に備え、シグナリング情報は、このシグナリング情報を送信するスレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、帯域外通信チャネルは、帯域内通信に関する上記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが帯域外通信チャネルにアクセスするときに、帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、スレーブデバイスに関する。本スレーブデバイスは、このスレーブデバイスが、マスターデバイスから、上記スレーブデバイスによって送信されることになる更なるシグナリング情報内で上記スレーブデバイスによって使用されることになる短縮識別情報を取得するために、上記スレーブデバイスがこのスレーブデバイスの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を受信するための受信機を実現するようになっており、短縮識別情報は、上記マスクに従って、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから上記スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする。
本発明はまた、光通信ネットワーク内の帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するように構成されるシステムであって、本システムは、上述したマスターデバイスと、上述した複数のスレーブデバイスとを備え、スレーブデバイスは光ファイバーを介してマスターデバイスに接続されることを特徴とする、システムに関する。
特定の特徴によれば、上記システムは、上記スレーブデバイスの光送信インターフェースが、光バンドパスフィルターを介してマスターデバイスに光信号を送信するために調整されなければならず、マスターデバイスは、キャリア波長が光バンドパスフィルターの通過帯域に含まれるときに、上記光バンドパスフィルターによって出力され、上記キャリア波長上で上記スレーブデバイスによって送信される光信号を受信できるようにするために構成される光受信インターフェースを有し、上記キャリア波長は事前に未知であり、及び/又は光バンドパスフィルターの上記通過帯域は事前に未知であり、上記シグナリング情報を用いて、上記キャリア波長を光バンドパスフィルターの上記通過帯域に対してロックするようになっている。
本発明はまた、通信ネットワークからダウンロードすることができ、及び/又はコンピューターによって読み出し、プロセッサによって実行することができる媒体上に記憶することができるコンピュータープログラムに関する。このコンピュータープログラムは、そのプログラムがプロセッサによって実行されるときに、マスターデバイスに関する上述した方法、又はスレーブデバイスに関する上述した方法を実施するための命令を含む。本発明はまた、記憶された情報がコンピューターによって読み出され、プロセッサによって実行されるときに、種々の実施形態のうちのいずれか1つにおいて上述した方法を実施するための1組の命令を含むコンピュータープログラムを記憶する情報記憶手段に関する。
本発明の特性は、実施形態の一例の以下の説明を読むことから更に明らかになり、その説明は添付の図面を参照しながら行われる。
本発明を実施することができる、マスターデバイス及び複数のスレーブデバイスを含む、光通信ネットワークの構成を表す概略図である。 光通信ネットワークのマスターデバイスの構成を表す概略図である。 帯域外通信チャネルを介して受信されたアナウンシングシグナリング情報を処理するために、マスターデバイスによって実行されるアルゴリズムを表す概略図である。 帯域外通信チャネルを介してアナウンシングシグナリング情報を送信するために、各スレーブデバイスによって実行されるアルゴリズムを表す概略図である。 帯域外通信チャネルを介して更なるシグナリング情報を送信するために、各スレーブデバイスによって実行されるアルゴリズムを表す概略図である。 帯域外通信チャネルを介して受信される上記更なるシグナリング情報を処理するために、マスターデバイスによって実行されるアルゴリズムを表す概略図である。 帯域内通信を介して識別情報を送信するために、各スレーブデバイスによって実行されるアルゴリズムを表す概略図である。 上記帯域内通信を介して受信される識別情報を処理するために、各スレーブデバイスによって実行されるアルゴリズムを表す概略図である。
図1は、本発明を実施することができるパッシブ光ネットワークの構成を概略的に表す。
波長及び周波数は直接反比例関係を通して互いに結び付けられ、これら2つの用語は同じ概念を指しているので、当業者によって区別することなく用いられることに留意されたい。
これ以降、パッシブ光通信ネットワークとの関連で説明が詳述されるが、光通信ネットワークの更に一般的な状況においても同様に適用することができる。
パッシブ光通信ネットワーク100は、マスターデバイス110と、複数のスレーブデバイス141、142、143と、スペクトルスプリッターデバイス120とを備える。スレーブデバイス141、142、143は、スペクトルスプリッターデバイス120を介してマスターデバイス110と相互接続される。マスターデバイス110と相互接続することができるスレーブデバイスの数を増やすために、後に説明されるようなパワースプリッターをスレーブデバイスとスペクトルフィルターデバイス120との間に配置することができる。パッシブ光通信ネットワーク100の全ての相互接続は光ファイバーを用いることによって実行される。マスターデバイス110及びスレーブデバイス141、142、143を実現するための特定のハードウェアプラットフォーム実施形態が、図2に関して後に詳述される。
パッシブ光通信ネットワーク100との関連において、スレーブデバイス141、142、143はONU(光ネットワークユニット)タイプである。ONUは通常、エンドユーザー世帯に位置するか、又はフロントホールの適用例の場合には遠隔無線ヘッドに位置するように意図されている。
パッシブ光通信ネットワーク100との関連で、マスターデバイス110はOLT(光回線終端装置)タイプである。それにより、ONUがメトロポリタンネットワーク又はコアネットワーク(図示せず)にアクセスできるようになる。
スレーブデバイス141、142、143は、パワースプリッターデバイス132を介してスペクトルスプリッターデバイス120に接続することができる。パワースプリッターデバイス132は、ダウンリンク方向(マスターデバイス110からスレーブデバイスへの)において入力信号を複数の対応する信号に分離する受動スプリッターであり、電力がスレーブデバイス141、142、143に向かうリンクの数だけ分割される。ダウンリンク方向における各リンク上に、パワースプリッターデバイス132によって出力される信号は、入力信号と同じ情報を含み、パワースプリッターデバイス132は信号の電力にのみ影響を及ぼす。
他のスレーブデバイスがパワースプリッターデバイス131、133を介してスペクトルスプリッターデバイス120に接続することができる。各パワースプリッターデバイス131、132、133及びそれに接続されるスレーブデバイスは、これらのスレーブデバイスがアタッチされるマスターデバイスとともにPON(パッシブ光ネットワーク)タイプのネットワークを形成する。PONは、スペクトルスプリッターデバイス120によってフィルタリングされるようなそれぞれの波長帯において動作する。これを果たすために、スペクトルスプリッターデバイス120は、それぞれの波長帯をフィルタリングすることを目的とし、それゆえ、スペクトルスプリッターデバイス120が波長分割多重化を実行できるようにする、PONごとの一対の光バンドパスフィルターの組を備える。
それゆえ、図1に示されるように、スペクトルスプリッターデバイス120は、パワースプリッターデバイス132と、その関連するスレーブデバイス141、142、143とからなるPONを通して伝送するための専用の光バンドパスフィルターの組121、122とを備える。フィルターの組122は、これ以降、アップリンクフィルターと呼ばれ、アップリンク方向における(同じPON内にあるスレーブデバイス141、142、143からマスターデバイス110への)光信号のフィルタリングを担う。フィルターの組121は、これ以降、ダウンリンクフィルターと呼ばれ、ダウンリンク方向における光信号のフィルタリングを担う。組121、122の各フィルターは、中心波長とも呼ばれる公称波長と、帯域幅とによって規定されるバンドパスフィルターである。組121、122の各フィルターは、スペクトル形状によって規定される場合もある。
アップリンク方向又はダウンリンク方向について考える場合、スペクトルスプリッターデバイス120の全てのフィルターは同じ帯域幅値を有することが好ましく、一定のスペクトル距離だけ離間されることが好ましい。しかしながら、フィルターの公称波長は事前に未知である場合がある。スペクトルスプリッターデバイス120はパッシブであることが好ましく、フィルターの公称波長は、スペクトルスプリッターデバイス120の温度(スペクトルスプリッターデバイス120によって、又は近隣に位置する機器若しくは環境条件によって生成される熱)に応じて変化する場合がある。
同じ制約に基づいてバンドパスフィルターが設計されるとき、フィルターの帯域幅値及びフィルター間のスペクトル距離は温度変動と実質的に無関係であることに留意されたい。
さらに、スレーブデバイス141、142、143又はマスターデバイス110の光送信インターフェースの所与の構成に対応する実効的なキャリア波長はわからない場合があり、また、温度に応じて変化する場合もある。
それゆえ、スレーブデバイス141、142、143は、組122の関連するアップリンクフィルターの公称周波数に実質的に等しいキャリア波長において、アップリンク方向において光信号を送信するために構成される必要がある。さらに、マスターデバイス110は、組121の関連するダウンリンクフィルターの公称周波数に実質的に等しいキャリア波長において、ダウンリンク方向において光信号を送信するために構成される必要がある。言い換えると、上記パスバンドフィルターの公称周波数が未知であり、及び/又は使用中の実効的なキャリア周波数が未知であるとき、後に詳述されるように、キャリア周波数がロックされる必要があり、それを行うために帯域外通信チャネルが実現される。上記帯域外通信チャネルは、他のシグナリング情報を送信するために更に使用される場合もある。より詳細には、帯域外通信チャネルは、連続するシンボル周期を介しての変調シンボルの形をとる帯域内通信に関するシグナリング情報の伝送を可能にするように意図されている。そのようなシグナリング情報は、例えば、上記スレーブデバイスからマスターデバイスに向かう帯域内通信トラフィックに関連するサービスクラス若しくはデータレート情報、又は上記スレーブデバイスによって既知であり、マスターデバイス110が帯域内通信を管理できるようにするのに有用な任意の他の情報を含む場合がある。また、そのようなシグナリング情報は、関連するスレーブデバイスが適応するセンサーを備えるときに、電池残量、環境温度のような運用情報、又は上記スレーブデバイスによって既知であり、マスターデバイス110がパッシブ光通信ネットワーク100の運用を管理できるようにするのに有用な任意の他の情報も含む場合がある。
所与のフィルターの通過帯域と一致するキャリア周波数は、その所与のフィルターの公称周波数に実質的に等しいと見なされることに留意することができる。
フィルターの組121、122の公称波長は同一とすることができることに留意することができる。それは、ダウンリンク方向及びアップリンク方向において、同じキャリア波長を用いることも、異なるキャリア波長を用いることもできることを意味する。
スペクトルスプリッターデバイス120を使用する代わりに、光通信ネットワークのそれぞれの受信ダイオード上にフィルタリングフィルムを固定することによって、同等の構成を得ることが可能であることに更に留意することができる。この場合にも、マスターデバイス110とスレーブデバイスとの間の経路上にアップリンクフィルター及びダウンリンクフィルターが存在する。
スレーブデバイス141のような1つのスレーブデバイスと、マスターデバイス110との間でキャリア周波数をロックできるようにするために、1つの手法は、スレーブデバイスが帯域外通信チャネルを介してロッキング信号を送信することである。このロッキング信号は、上記スレーブデバイスによって、例えば、恣意的に選択されたキャリア周波数を介して送信される。マスターデバイス110から上記スレーブデバイスへの帯域外通信チャネルが既に設定されているとき、マスターデバイス110は、ロッキング信号がマスターデバイス110によって受信されるときに(ロッキング信号のために使用されるキャリア周波数が組122の関連するアップリンクフィルターの公称周波数と一致するときに)、上記スレーブデバイスに帯域外メッセージを送信することができる。ロッキング信号の送信後の所定の期間内に、そのような帯域外メッセージが上記スレーブデバイスによって受信されないとき、組122の関連するアップリンクフィルターの公称周波数と一致するキャリア周波数が使用されるまで、上記スレーブデバイスは、別のキャリア周波数を用いてそのプロセスを繰り返し行う。マスターデバイス110から上記スレーブデバイスへの帯域内通信が既に設定されているとき、マスターデバイス110は、代わりに、帯域内メッセージを用いて、ロッキング信号に応答することができる。組122の関連するアップリンクフィルターの公称周波数と一致するように、上記スレーブデバイスによって使用時にキャリア周波数を実効的にロックするために、他の手法を実施することができる。例えば、キャリア周波数をロックすることは、欧州特許出願公開第2466768号において記載されているミラーベース手法を用いてアップリンク方向において達成することができる。
例えば、スレーブデバイス142からマスターデバイス110へのパッシブ光通信ネットワーク100において既に設定されている帯域内通信との干渉を引き起こすのを回避するために、特に整形されたロッキング信号を生成することが提案される。したがって、マスターデバイス110のような、パッシブ光通信ネットワーク100の任意の受信機デバイスが、ロッキング信号を既に設定されている帯域内通信の信号から区別することができ、この既に設定されている帯域内通信内で交換される信号を復号し続けることができる。ロッキング信号は、マスターデバイス110に送信される情報から得られる被変調信号である。特定の実施形態において、その変調は、例えば、周波数Ωが帯域内通信のボーレートより低い円関数によって実行される。言い換えると、周波数Ωはベースバンドの下限より低い。ここで、ベースバンドが帯域内通信信号を復号するためにフィルタリングされなければならない周波数範囲に対応することを思い起こされたい。好ましい実施形態において、周波数Ωは、ベースバンドの下限より著しく低い。例えば、周波数Ωは1MHzに等しく、ベースバンドの下限は1GHz(又は最大で10GHz)である。ロッキング信号を介してシグナリング情報を与えるために、種々の変調技法を使用することができる。ロッキング信号は、例えば、振幅シフトキーイング(ASK)変調、又は周波数シフトキーイング(FSK)変調、又は位相シフトキーイング(PSK)変調、又は差分タイプの変調(差分周波数シフトキーイング、...)のような、そこから派生する任意の種類の変調を用いて変調することができる。好ましい実施形態において、上記スレーブデバイスは、被変調信号をアポダイズする、すなわち、被変調信号内の急峻な不連続性を除去又は平滑化する。したがって、上記スレーブデバイスは、ベースバンド内の過渡周波数がロッキング信号内に生成されないように、アポダイズされた被変調ロッキング信号が信号の開始及び終了時に滑らかに0に向かう傾向があるのを確実にする。帯域外通信信号を生成し、上記帯域外通信信号を帯域内通信信号から弁別するための実施形態が、欧州特許出願公開第2621112号で公開された欧州特許出願において開示される。
既に言及されたように、帯域外通信チャネルは、キャリア周波数ロッキングプロセスの範囲内以外のシグナリング情報を送信するために使用することができる。このシグナリング情報は、上述したロッキング信号と同じ信号形状で帯域外通信チャネルを介して送信される。したがって、シグナリング情報は、帯域外信号を形成するために使用される変調に頼ることによって符号化することができる。帯域外通信チャネルを介して達成可能なボーレートは、規定により、帯域内通信チャネルを介して達成可能なボーレートよりはるかに低く、それゆえ、帯域外通信チャネルを介して送信される情報は、サイズに関して制限されると予想されるので、衝突の発生を制限するために、そして、スレーブデバイス間の帯域外通信チャネルへの共有アクセスを容易にするために、他のタイプの情報と比べて、シグナリング情報が好ましい。複数のスレーブデバイスが、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって帯域外通信チャネルにアクセスするとき、帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する。キャリア波長がマスターデバイス110の観点から同じ検出チャネル(組122のアップリンクフィルターを横切るときにマスターデバイス110によって検出されるキャリア波長)内にあるとき、上記キャリア波長は互いに一致する。
PON専用光ネットワークの範囲内でもそのような衝突が発生することに留意することができる。なぜなら、その場合、スレーブデバイスは、マスターデバイス110の観点から同じ検出チャネル内でマスターデバイスと通信するためである(図1の範囲内で、スペクトルスプリッターデバイス120は、異なるマスターデバイスによって使用可能な複数の独立した検出チャネルを生成することを目的とするため)。
そのような衝突の発生リスクを低減するために、帯域外通信チャネルを介して送信されるような、シグナリング情報を送信するスレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含む、シグナリング情報をできる限り短くすることが提案される。その提案は、上記識別情報を、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスの中でシグナリング情報を送信するスレーブデバイスを弁別できるようにするビットに制限しようと試みることによって、識別情報のサイズを削減することである。
この目的を果たすために、マスターデバイスは、上記スレーブデバイスによってそれぞれ送信されることになる更なるシグナリング情報内でそのスレーブデバイスによって使用されることになるそれぞれの短縮識別情報を取得するために、そのスレーブデバイスがそれぞれの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を送信し、短縮識別情報は、スレーブデバイスを互いに区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする。
帯域外通信チャネルを介して受信されたシグナリング情報を処理するためにマスターデバイス110によって実行されるアルゴリズムが、図3及び図6に関して後に詳述される。
ここで、図3〜図8に関して論じられるように、シグナリング情報を送信し、処理する前に、それに応答して送信を実行するために、マスターデバイス110から、これらのシグナリング情報を送信するスレーブデバイスへのダウンリンク方向において、帯域外通信チャネルが既に設定されていると見なされる。例えば、ダウンリンク方向において既に設定されている上記帯域外通信チャネルは、欧州特許出願公開第2466768号において記載されているミラーベース手法を用いて設定される。帯域外通信チャネルを介して上記スレーブデバイスに(すなわち、ダウンリンク方向において)信号を送信するためにマスターデバイス110によって使用されるキャリア周波数は、上記スレーブデバイスに帯域内通信信号を送信するために使用されるキャリア周波数と同じであるので、その代わりに、又はそれに加えて、上記シグナリング情報に応答して上記送信を行うことができるようにするために、マスターデバイス110からスレーブデバイスへの(すなわち、ダウンリンク方向における)帯域内通信が既に設定されていると見なすことができる。
その後、ダウンリンク方向における帯域外通信チャネルを使用して、上記のマスクを送信することができる。一変形形態では、ダウンリンク方向における帯域内通信を使用することによって、上記のマスクを送信することができる。そのようなマスクの使用が、パッシブ光通信ネットワーク100内のスレーブデバイスの出現又は消失時に上記マスクを動的に規定する好ましい実施形態において後に詳述される。
関連するPON内に存在する可能性が高いスレーブデバイスは、構成によって、マスターデバイス110によって既知である場合がある。この場合、マスターデバイス110は、例えば、パッシブ光通信ネットワーク100を管理する事業者が、その構成にスレーブデバイスを追加するか、又はその構成からスレーブデバイスを除去するときに、その構成の変更に応じて上記マスクを送信し、マスターデバイス110は、後に詳述される原理に頼ることによって、必要に応じて上記マスクを更新し、その結果として、更新されたマスクをスレーブデバイスに送信する。
図2は、マスターデバイス110の構成を概略的に表す。図示される構成によれば、マスターデバイス110は、通信バス210によって相互接続される以下の構成要素、すなわち、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラー又はCPU(中央処理ユニット)200、RAM(ランダムアクセスメモリ)201、ROM(リードオンリーメモリ)202、記憶手段上に記憶される情報を読み出すように構成されるデバイス203、光信号を送受信するためにスペクトルスプリッターデバイス120に接続されることを目的とする第1の通信インターフェース204、及びメトロポリタンネットワーク又はコアネットワークに接続されることを目的とする第2の通信インターフェース205を備える。
CPU200は、ROM202から、又は任意の他の記憶手段からRAM201の中にロードされる命令を実行することができる。マスターデバイス110が起動された後に、CPU200は、RAM201から命令を読み出し、これらの命令を実行することができる。それらの命令は、図3、図6及び図8に関して後に記述されるアルゴリズムのステップのうちの幾つか又は全てをCPU200に実行させる1つのコンピュータープログラムを形成する。図3、図6及び図8に関して後に説明されるアルゴリズムのありとあらゆるステップは、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)若しくはマイクロコントローラーのようなプログラム可能な計算機によって1組の命令若しくはプログラムを実行することによってソフトウェアにおいて実施することができるか、又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)若しくはASIC(特定用途向け集積回路)のような、機械若しくは専用構成要素によってハードウェアにおいて実現することができる。
スレーブデバイス141、142、143も、図2に概略的に示される構成に基づいて実現できることに留意することができる。この場合、第1の通信インターフェース204によって、潜在的にはスペクトルスプリッターデバイス120を通して、マスターデバイス110と通信できるようになり、第2の通信インターフェース205によって、検討対象のスレーブデバイス141、142、143を、ホームネットワークのようなローカルエリアネットワークに接続できるようになる。この場合、CPU200は、ROM202から、又は任意の他の記憶手段からROM201にロードされる命令を実行することができる。検討対象のスレーブデバイスの電源が入れられた後に、CPU200は、RAM201から命令を読み出し、これらの命令を実行することができる。この場合、命令は、CPU200に図4、図5及び図7に関して後に説明されるアルゴリズムのステップの幾つか又は全てを実行させる1つのコンピュータープログラムを形成する。図4、図5及び図7に関して後に説明されるアルゴリズムのありとあらゆるステップは、DSP若しくはマイクロコントローラーのようなプログラム可能な計算機によって1組の命令若しくはプログラムを実行することによってソフトウェアにおいて実施することができるか、又はFPGA若しくはASICのような、機械若しくは専用構成要素によってハードウェアにおいて実現することができる。
図3は、帯域外通信チャネルを介して受信されるシグナリング信号を処理するために、マスターデバイス110によって実行されるアルゴリズムを概略的に表す。
ステップS301において、マスターデバイス110は、アナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスの識別子の少なくとも一部を含む上記アナウンシングシグナリング情報を受信する。そのシグナリング情報を送信したスレーブデバイスは、そのシグナリング情報を用いて、パッシブ光通信ネットワーク100における自らの存在をアナウンスするので、そのシグナリング情報は、いわゆる、アナウンシングシグナリング情報である。そのアナウンシングシグナリング情報は通常、マスターデバイス110に向かうアップリンク通信を可能にするために上記スレーブデバイスによって使用されるキャリア周波数をロックするために実施される初期ロッキングプロセスの一部である。アナウンシングシグナリング情報を送信するために上記スレーブデバイスによって実施されるアルゴリズムが、図4に関して後に説明される。
後続のステップS302において、マスターデバイス110は、アナウンシングシグナリング情報が、そのアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスの識別子の一部のみを含むか、そのアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスの完全な識別子を含むかを判断する。アナウンシングシグナリング情報がそのアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスの識別子の一部のみを含むとき、ステップS303が実行され、そうでない場合には、ステップS306が実行される。スレーブデバイスの識別子は通常、所定のビット量、例えば、64ビット又は128ビットを用いて表される。マスターデバイス110は、アナウンシングシグナリング情報が、上記所定のビット量のサブセットのみを含むか否かを判断する。そのために、アナウンシングシグナリング情報は、上記スレーブデバイスを識別する情報を与えるためにスレーブデバイスによって使用されるビット量を判断できるようにする情報を含む。マスターデバイス110は通常、上記スレーブデバイスを識別する情報を与えるためにスレーブデバイスによって使用されるビット量から、上記シグナリング情報内に上記所定のビット量の中のどのビット(それぞれのビット位置)が含まれるかを、例えば、いわゆる、下位ビット(当業者によって呼ばれる)をあらかじめ知っている。上記スレーブデバイスを識別する情報を与えるためにスレーブデバイスによって使用されるビット量を通知することは、フィールド区切り文字を用いて、又は所定のサイズ及び位置を有するフィールドに頼ることによって行うことができる。一変形形態では、上記スレーブデバイスを識別する情報を与えるためにスレーブデバイスによって使用されるビット量はあらかじめ規定されており、マスターデバイス110によってあらかじめ知られている。例えば、シグナリング情報はシグナリング情報のタイプについての情報を含み、1つのタイプのシグナリング情報が、完全なデバイス識別子を含むために規定され、別のタイプのシグナリング情報が、そのような部分的なデバイス識別子を含むために規定される。
各スレーブデバイスがアナウンシングシグナリング情報内に自らの完全な識別子を含むと想定されるとき、ステップS303が省略され、そのアルゴリズムは、ステップS301からステップS306に直接移行する。対照的に、各スレーブデバイスが、アナウンシングシグナリング情報内の自らの完全な識別子の一部分のみを含むと想定されるとき、ステップS303が省略され、そのアルゴリズムは、ステップS303からステップS306に直接移行する。
ステップS303において、マスターデバイス110は、アナウンシングシグナリング情報において受信されるような識別子の上記部分を、記憶された識別情報と比較する。その記憶された識別情報は、マスターデバイス110によって、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いことが知られている各スレーブデバイスの、そして少なくとも、マスターデバイス110によって、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いことが知られている各スレーブデバイス、例えば、マスターデバイス110によって、関連するPON内に既に存在していることを知られているスレーブデバイスの完全な、又は部分的な識別子のリスト、テーブル、又はより一般的にはデータベースである。言い換えると、マスターデバイス110は、アナウンシングシグナリング情報において受信されるような識別子の上記部分が、上記データベース内に記憶された上記完全な、又は部分的な識別子と一致するか否かをチェックする。その比較は、スレーブデバイスの完全な識別子を表すために使用される上記所定のビット量の中の、アナウンシングシグナリング情報内に含まれる識別子の上記部分のビットの位置に対して実行される。
後に詳述されるように、上記データベースは、パッシブ光通信ネットワーク100内のスレーブデバイスの出現又は消失に応じて更新することができる。既に言及されたように、パッシブ光通信ネットワーク100内に存在している可能性が高いスレーブデバイスは、構成によって、マスターデバイス110によって知られている場合がある。それゆえ、それは、パッシブ光通信ネットワーク100の設置及び更新時にパッシブ光通信ネットワーク100の事業者によって上記データベースが更新される場合があることを意味する。
後続のステップS304において、マスターデバイス110は、アナウンシングシグナリング情報において受信されたような識別子の上記部分が、上記アナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスを、アナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い各スレーブデバイスから弁別するのに十分であるか否かをチェックする。ステップS303において実行された比較が、識別子の上記部分がデータベースに記憶された完全な、又は部分的な識別子のうちの少なくとも1つと一致することを示すとき、アナウンシングシグナリング情報において受信されるような識別子の上記部分を形成するビット量は、そのような弁別を実行するのに十分でない。それゆえ、マスターデバイス110は、上記アナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、そのスレーブデバイスを区別できるようにするために、そのスレーブデバイスの拡張識別子情報又は完全な識別子の別の部分を入手する必要がある。アナウンシングシグナリング情報において受信されるような識別の上記部分が弁別を実行するのに十分であるとき、ステップS306が実行され、そうでない場合には、ステップS305が実行される。
ステップS305において、アナウンシングシグナリング情報において受信されるような識別子の部分が弁別を実行するのに十分でないので、マスターデバイス110は、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに、更なる識別情報を要求する。その要求は、上記スレーブデバイスの完全な識別子のどのビットが要求されるかを暗に、又は明示的に示すことができる。第1の例によれば、その要求は、上記スレーブデバイスがアナウンシングシグナリング情報を送信するが、スレーブデバイスの完全な識別子の全てのビットを用いて再試行すべきであることを暗に示す。第2の例によれば、その要求は、上記スレーブデバイスの完全な識別子の所定の補足ビット量、例えば、アナウンシングシグナリング情報において受信されたような識別子の部分のビット量Bの2倍の量を用いて、例えば、上記スレーブデバイスの完全な識別子の2*Bの下位ビットが送信されるように、アナウンシングシグナリング情報の送信を再試行すべきであることを暗に、又は明示的に示す。その際、図3のアルゴリズムは、ステップS305においてマスターデバイス110によって送信される要求に応答して、そのスレーブデバイスから新たなアナウンシングシグナリング情報を受信するときに再反復されると予想される。
特定の実施形態によれば、ステップS305においてマスターデバイス110によって送信された要求に応答して、そのスレーブデバイスの完全な識別子のどのビットが新たなアナウンシングシグナリング情報に含まれることを予想されるかをその要求が明示的に示すように、マスターデバイス110はその要求を構築する。実際には、マスターデバイス110は、どの識別子ビットによって、関連するPON内に既に存在しているスレーブデバイスを互いに弁別できるようになるかを判断することができる。そのビットによって、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスを、関連するPON内に既に存在しているスレーブデバイスから更に弁別できるようになる確率はかなり高い。それゆえ、ステップS305においてマスターデバイス110によって送信された要求に応答して、上記スレーブデバイスが、送信されることになる新たなアナウンシングシグナリング情報にそのビットを含むべきであることをその要求が明示的に示すように、マスターデバイス110はその要求を構築することができる。
ステップS305が実行されると、図5のアルゴリズムは終了する。
ステップS306において、ステップS301において実効的にいずれが受信されるかによって、マスターデバイス110は、ステップS301において受信されるような完全な識別子を、又はステップS301において受信されるような完全な識別子の一部をデータベースに記憶する。その際、データベース内に記憶された完全な識別子又は識別子部分によって、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスを、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから識別できるようになる。
後続のステップS307において、マスターデバイス110は、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いありとあらゆるスレーブデバイスを互いに弁別できるようにする弁別ビットを決定する。言い換えると、マスターデバイス110は、どのスレーブデバイスが上記シグナリング情報を送信したかを判断するために、更なるシグナリング情報送信中に、どの識別子ビット(すなわち、スレーブデバイスの完全な識別子を表すために必要とされるビット量の中のそれぞれのビット位置)が厳密に送信される必要があるかを判断する。
その後、ステップS308において、マスターデバイス110は、マスクと、暗に少なくとも1つのシフト深度(完全な識別子から引用するためのビットの位置に関連する)とを決定し、それにより、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスの完全な識別子から上記弁別ビットのみを保持できるようにする。マスクは、弁別ビットの値を抽出できるようにし、シフト深度は、(そのビットがいわゆる下位ビットであるかのように)第1のビット位置から開始して連続的にその値を取得できるようにする。弁別ビットが第5のビット位置から第8のビット位置までのビットであり(第1のビット位置は、いわゆる、識別子の最下位ビットである)、上記マスクが、そのマスクが適用される完全な識別子からそのビットのそれぞれの値を抽出できるようにし、1つのシフト深度が、上記抽出されたビットを、第1のビット位置から第4のビット位置までの範囲にシフトできるようにすることを例示として考えてみる。マスクが不連続な識別用ビットの値を抽出できるようにするとき、シフト深度によるシフト演算後に、第1のビット位置から開始する連続したビットの値を取得するように、幾つかのシフト深度が使用されることに留意されたい。
マスクと、暗にシフト深度とが決定されると、マスターデバイス110は、少なくとも、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに向かって、帯域外通信チャネルを介して、又は帯域内通信チャネルを用いて、上記マスク及びシフト深度を表す情報を送信する。取得されたマスクが、関連するPON内に既に存在していたスレーブデバイスに適用可能であった先行するマスクとは異なる場合、マスターデバイス110は、スレーブデバイスに更新されたマスク、それゆえ、全ての上記スレーブデバイスに適用可能であるマスクをブロードキャストする。「ブロードキャスト」という用語は、本明細書において、全てのスレーブデバイスに連絡する広い意味で使用される。
ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに向かって、帯域外通信チャネルを介してデータを送信するために、マスターデバイス110は、上記アナウンシングシグナリング情報を送信するために使用されたキャリア周波数が一致する組122のアップリンクフィルターの公称周波数と対をなす組121のダウンリンクフィルターの公称周波数と一致するダウンリンクキャリア周波数であるキャリア周波数を使用する(マスターデバイス110と関連するスレーブデバイスとの間の通信が、単一のPON内で行われるため)。
その後、マスターデバイス110は、もしあるなら、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報に含まれるシグナリング情報の任意の他の部分を処理する。ステップS308が実行されると、図3のアルゴリズムは終了する。
マスクの送信は、パッシブ光通信ネットワーク100に参加する各スレーブデバイスによって送信されたアナウンシングシグナリング情報に応答して、図3に関してより詳細に説明されてきた。また、マスクは、ダウンリンク方向における、帯域外通信チャネル、又は帯域内通信チャネルのいずれかを用いて、マスターデバイス110によって定期的に送信される場合がある。この後者の手法によれば、スレーブデバイスがパッシブ光通信ネットワーク100に参加するときに、上記スレーブデバイスが、自らのアナウンシングシグナリング情報にどの識別子ビットを含むべきであるかを知ることができるようになる。別の手法によれば、マスクは、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスを記載するデータベースの、例えば、パッシブ光通信ネットワーク100の事業者による変更時に、ダウンリンク方向における帯域外通信チャネル又は帯域内通信チャネルかのいずれを用いて、マスターデバイス110によって送信することもできる。
図4は、帯域外通信チャネルを介してアナウンシングシグナリング情報を送信するために、パッシブ光通信ネットワーク100に参加する各スレーブデバイスによって実行される(すなわち、マスターデバイス110に、パッシブ光通信ネットワーク100における自らの存在をアナウンスする)アルゴリズムを概略的に表す。図4のアルゴリズムがスレーブデバイス141によって実行されることを例示として考えてみる。
ステップS401において、スレーブデバイス141は、帯域外通信チャネルを介してそのようなアナウンシングシグナリング情報内でマスターデバイス110に送信されることになるスレーブデバイス141の識別子の少なくとも一部を取得する。そのために、スレーブデバイス141は、スレーブデバイス141の完全な識別子から、そのそれぞれの位置があらかじめ規定されている、所定のビット量を引用する。スレーブデバイス141を識別するために、引用されたビットのみが、アナウンシングシグナリング情報において送信されようとしている。一変形形態では、スレーブデバイス141は、アナウンシングシグナリング情報内に、スレーブデバイス141の完全な識別子を含むことができる。
スレーブデバイス141の完全な識別子から引用されたビット量、及びそのそれぞれ位置は、通常あらかじめ規定される。例えば、デフォルトマスクと、暗に少なくとも1つのデフォルトシフト深度とが、スレーブデバイス141の製造中、又は初期化時にスレーブデバイス141のメモリに記憶され、ステップS401においてスレーブデバイス141によって(上記で説明されたように)適用される。その後、上記アナウンシングシグナリング情報内のスレーブデバイス141を表す識別情報として、引用されたビットのみが保持される。この段階において、スレーブデバイス141は、引用されたビットが、スレーブデバイス141に対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、そのスレーブデバイス141を弁別するのに十分であるか否かを知ることはできない。図3に関して既に説明されたように、これは、引用されたビットが、ステップS301において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、そのスレーブデバイス141を弁別するのに十分であるか否かを判断するマスターデバイス110次第である。実際には、引用されたビットが、スレーブデバイス141に対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから上記スレーブデバイス141を弁別するのに十分であると、マスターデバイス110が判断する場合には、そのスレーブデバイス141は、アナウンシングシグナリング情報に応答して、マスターデバイス110から少なくともマスクを受信すると想定され、そうでない場合には、上記スレーブデバイス141は、アナウンシングシグナリング情報に応答して、マスターデバイス110から、更なる識別情報の要求を受信すると想定される。
別の実施形態において、スレーブデバイス141の完全な識別子から引用されたビット量、及びそれらのそれぞれの位置は、ダウンリンク方向における帯域外通信チャネル又はダウンリンク方向における帯域内通信チャネルを用いて、マスターデバイス110によって送信されたマスクから決定される。上記マスクは、上記スレーブデバイスを互いに区別できるようにするために、関連するPON内に既に存在しているようなスレーブデバイスによって知られているスレーブデバイスの識別子からマスターデバイス110によって規定された。上記マスクは、スレーブデバイス141のパッシブ光通信ネットワーク100内の出現に起因して、マスターデバイス110によって更新されることが必要な場合があるが、既に適用可能なマスクが、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスからスレーブデバイス141を区別するために依然として適用可能である確率は無視できない。
後続のステップS402において、スレーブデバイス141は、ステップS401においていずれが取得されるかによって、識別情報として完全な識別子又は完全な識別子の一部を含むアナウンシングシグナリング情報を、マスターデバイス110に向かって帯域外通信チャネルを介して送信する。
アナウンシングシグナリング情報が完全な識別子の一部のみを含むとき、ステップS403が実行され、そうでない場合には、ステップS404が直接実行される。
ステップS403において、スレーブデバイス141は、アナウンシングシグナリング情報内に含まれる識別情報が、スレーブデバイス141に対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスからスレーブデバイス141をマスターデバイス110が弁別するのに十分であったか否かをチェックする。言い換えると、スレーブデバイス141は、アナウンシングシグナリング情報に応答して、マスターデバイス110が、更なる識別情報、又は少なくともマスクの要求を送信したか否かをチェックする。スレーブデバイス141が、アナウンシングシグナリング情報に応答して、マスターデバイス110から更なる識別情報の要求を受信したとき、ステップS406が実行され、そうでない場合には、ステップS404が実行される。
ステップS404において、スレーブデバイス141は、マスクと、少なくとも1つのシフト深度とを表す情報を受信し、それにより、スレーブデバイス141の完全な識別子から、スレーブデバイス141に対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスからスレーブデバイス141を弁別できるようにする弁別ビットのみを保持できるようになる。マスクと、シフト深度とを表す上記情報は、ステップS308においてマスターデバイス110によって送信された情報に対応する。したがって、スレーブデバイス141は、スレーブデバイス141の完全な識別子から、上記マスクから、そして上記シフト深度から、図3に関して既に説明されたように、スレーブデバイス141に対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスからスレーブデバイス141を弁別できるようにする弁別短縮識別子を決定することができる。したがって、上記更なるシグナリング情報内のスレーブデバイス141を表す識別情報として、弁別ビットのみが保持される。
後続のステップS405において、スレーブデバイス141は、帯域外通信チャネルを介して送信されることになる更なるシグナリング情報において、識別情報として、弁別短縮識別子を使用する。その際、規定により、弁別短縮識別子によって、上記更なるシグナリング情報がスレーブデバイス141から到来することをマスターデバイス110が知ることができるようになると想定され、その更なるシグナリング情報は、上記更なるシグナリング情報がスレーブデバイス141の完全な識別子を含んでいた場合より短く、それゆえ、帯域外通信チャネルを介しての衝突発生のリスクを低減する。その後、図4のアルゴリズムは終了する。
ステップS406において、スレーブデバイス141は、ステップS402において送信されたアナウンシングシグナリング情報に含まれる完全な識別子の一部と比較される更なる識別情報を取得する。マスターデバイス110から受信された更なる識別情報の要求は、上記スレーブデバイスの完全な識別子のうちのどのビットが要求されるかを暗に、又は明示的に示すことができ、ステップS305に関して既に言及された第1の例によれば、その要求は、スレーブデバイスがアナウンシングシグナリング情報の送信を再試行するが、そのスレーブデバイスの完全な識別子の全てのビットを用いて再試行すべきであることを暗に示し、ステップS305に関して既に言及された第2の例によれば、その要求は、スレーブデバイス141の完全な識別子の所定の補足ビット量、例えば、アナウンシングシグナリング情報において受信されたような識別子の部分のビット量Bの2倍の量を用いて、例えば、上記スレーブデバイスの完全な識別子の2*Bの下位ビットが送信されるように、アナウンシングシグナリング情報の送信を再試行すべきであることを暗に、又は明示的に示す。スレーブデバイス141の完全な識別子の上記所定の補足ビット量は、スレーブデバイス141によってのみ知られている場合がある(その要求は、より多くのビットが、その数を示すことなく要求されることを示し、スレーブデバイス141は、例えば、製造中又は初期化時にメモリに記憶されたデフォルト値に基づいて、自ら、提供すべき補足ビットの数を決定する)。
後続のステップS407において、スレーブデバイス141は、マスターデバイス110によって暗に要求されるか、明示的に要求されるかに応じて、ステップS406において取得されたような更なる識別情報として完全な識別子又は完全な識別子の一部を含む新たなアナウンシングシグナリング情報を、マスターデバイス110に向かって帯域外通信チャネルを介して送信する。その後、ステップS403が繰り返される。
ステップS402においてアナウンシングシグナリング情報を送信した後に、スレーブデバイス141が、いかなる応答も(例えば、マスクも更なる識別情報の要求も)受信しない場合には、スレーブデバイス141は、別のキャリア波長を使用するように、自らの光送信インターフェースの構成を変更する。このプロセスは、スレーブデバイス141によって使用されるキャリア波長が、スレーブデバイス141がマスターデバイス110にデータを送信できるようにする組122のアップリンクフィルターの通過帯域と一致するまで繰り返される。
図5は、帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報(上述したアナウンシングシグナリング情報以外)を送信するために、各スレーブデバイスによって実行されるアルゴリズムを概略的に表す。図5のアルゴリズムがスレーブデバイス141によって実行されることを例示として考えてみる。
ステップS501において、スレーブデバイス141は、シグナリング情報(上述したアナウンシングシグナリング情報に関する更なるシグナリング情報)が、帯域外通信チャネルを介してマスターデバイス110に向かって送信されなければならないことを検出する。例えば、そのような更なるシグナリング情報は、キャリア波長離調追跡のためのロッキング信号であり、スレーブデバイス141がマスターデバイス110に向かって通信することが想定される組122のフィルターの通過帯域と一致するキャリア波長に対応するように、スレーブデバイス141の光送信インターフェースの構成が調整されなければならないか否かを判断するために、マスターデバイス110が上記ロッキング信号に関する測定を実行できるようになる。
後続のステップS502において、スレーブデバイス141は、スレーブデバイス141の完全な識別子から弁別短縮識別子を取得するために、マスクを表す情報を取得する。そのマスクは、それを表す情報が、ステップS308においてマスターデバイス110によってスレーブデバイス141に(おそらく、ブロードキャストを介して)送信されたマスクである(それは、そのマスクが、上記スレーブデバイス141の後にパッシブ光通信ネットワーク100に参加した別のスレーブデバイスによって送信されたアナウンシングシグナリング情報の処理後にスレーブデバイス141によって受信されたことを意味する)。その後、スレーブデバイス141は、(これら全てのビットがいわゆる下位ビットであるかのように)第1のビット位置から連続したビットを取得するために、上記マスクと、対応するシフト深度とを適用する。弁別短縮識別子に対応するビットのみが、上記更なるシグナリング情報内に含まれることになる識別情報として保持される。
後続のステップS503において、スレーブデバイス141は上記更なるシグナリング情報を構築し、スレーブデバイス141は、そのシグナリング情報内に、ステップS502において取得されたような弁別短縮識別子を含む。
後続のステップS504において、スレーブデバイス141は、マスターデバイス110に向かって帯域外通信チャネルを介して、上記更なるシグナリング情報を送信する。その後、図5のアルゴリズムは終了する。
図6は、図5のアルゴリズムに従って帯域外通信チャネルを介して送信された上記更なるシグナリング情報を処理するために、マスターデバイス110によって実行されるアルゴリズムを概略的に表す。
ステップS601において、マスターデバイス110は、上記更なるシグナリング情報を送信したスレーブデバイスの完全な識別子の一部のみ(弁別短縮識別子)を含む、更なるシグナリング情報を受信する。上記更なるシグナリング情報が、その更なるシグナリング情報を送信したスレーブデバイスの完全な識別子を含む場合、ステップS605が直接実行される。
後続のステップS602において、マスターデバイス110は、上記更なるシグナリング情報に含まれ、ステップS601において受信されたアナウンシングシグナリング情報を送信したスレーブデバイスに対して帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスの中で、その更なるシグナリング情報を送信したスレーブデバイスを一意に識別することを目的とする識別情報を取得する。
後続のステップS603において、マスターデバイス110は、ステップS602において取得された識別情報から、上記更なるシグナリング情報を送信したスレーブデバイスを識別する。
後続のステップS604において、マスターデバイス110は、ステップS601において受信された上記更なるシグナリング情報に含まれるシグナリング情報の任意の他の情報を処理する。ステップS604が実行されると、図6のアルゴリズムは終了する。
図7は、あらかじめ受信されたアナウンシングシグナリング情報がそれぞれ部分的な識別子のみを含む、本発明の特定の実施形態における、帯域内通信を介して識別情報を送信するために、各スレーブデバイスによって実行されるアルゴリズムを概略的に表す。実際には、弁別ビットを抽出するために使用されるマスクは、スレーブデバイスに関してマスターデバイス110のデータベース内に記憶される識別情報に頼るので、そして、そのようなマスクは、パッシブ光通信ネットワーク100内の/からのスレーブデバイスの出現又は消失によって経時的に変化する可能性が高いので、マスターデバイス110は、スレーブデバイスの部分的な識別子のみの代わりに、スレーブデバイスの完全な識別子をデータベースに記憶することが有利である。第1の実施形態によれば、消失は、上記スレーブデバイスがパッシブ光通信ネットワーク100を離れることを示すために、電源を切る直前に、又はスリープモードに移行する直前に、関連するスレーブデバイスによって送信されるメッセージを活用して、マスターデバイス110によって検出することができる。第2の実施形態によれば、消失は、所定の持続時間のタイマーを実現し、マスターデバイスと上記スレーブデバイスとの間のデータ交換があるたびに起動し、マスターデバイスと上記スレーブデバイスとの間の新たなデータ交換が実行される前に、タイマーが満了するときに、スレーブデバイスがパッシブ光通信ネットワーク100を離れたと見なすことによって、検出することができる。それは、そのようなデータ交換が、一般にタイマーの上記所定の持続時間より頻繁に行われると想定されることを意味する。
図7のアルゴリズムがスレーブデバイス141によって実行されることを例示として考えてみる。
ステップS701において、スレーブデバイス141は、マスターデバイス110との帯域内通信を設定する。スレーブデバイス141によって使用されるキャリア周波数が、スレーブデバイス141がそれを介してマスターデバイス110に向かって通信すると想定される組122のフィルターの通過帯域と一致すると、そして、スレーブデバイス141及びマスターデバイス110が、帯域外通信チャネルを介して、上記帯域内通信を設定するのに有用なシグナリング情報、例えば、上記帯域内通信内で使用されることになる変調方式に関連するシグナリング情報及び/又は帯域内通信を実行するための時分割多重に関連するシグナリング情報を交換すると、帯域内通信が設定される。
後続のステップS702において、スレーブデバイス141は、帯域内通信要件を満たすことによって、帯域内通信を介して、自らの完全な識別子をマスターデバイス110に送信する。帯域内通信が帯域外通信チャネルを介しての通信よりはるかに速いとき、帯域外通信チャネルを介しての通信の範囲内より、帯域内通信の範囲において、帯域幅消費に関する問題が小さい。その後、マスターデバイス110は、図8に関して後に詳述されるように、スレーブデバイス141に関する識別情報を完成することができる。
図8は、上記帯域内通信を介して受信された識別情報を処理するために、マスターデバイス110によって実行されるアルゴリズムを概略的に表す。図8のアルゴリズムは、各スレーブデバイスによって実行される図7のアルゴリズムとともに、マスターデバイス110によって実行される。
ステップS801において、マスターデバイスは、スレーブデバイス141のような1つのスレーブデバイスとの帯域内通信を設定する。上記スレーブデバイスによって使用されるキャリア周波数が、そのスレーブデバイスがマスターデバイス110に向かって通信する際に介すると想定される組122のフィルターの通過帯域と一致すると、そして、上記スレーブデバイス及びマスターデバイス110が、帯域外通信チャネルを介して、上記帯域内通信を設定するのに有用なシグナリング情報、例えば、その帯域内通信内で使用されることになる変調方式に関連するシグナリング情報及び/又は帯域内通信を実行するための時分割多重に関連するシグナリング情報を交換すると、帯域内通信が設定される。
後続のステップS802において、マスターデバイス110は、上記スレーブデバイスから、帯域内通信を介してそのスレーブデバイスの完全な識別子を受信する。
後続のステップS803において、マスターデバイス110は、データベースから、上記スレーブデバイスのために以前に記憶された部分的な識別子を検索する。そのために、マスターデバイス110は、上記スレーブデバイスに適用可能なマスクを、ステップS802において受信された完全な識別子に適用し、必要なシフト演算を実行し、データベース内に記憶された部分的な識別子との比較を実行する。一致が見いだされると、上記スレーブデバイスの部分的な識別子が見つけられ、マスターデバイス110は、以前に記憶された部分的な識別子の代わりに完全な上記識別子を記憶する。
上記の説明において、スレーブデバイスごとの短縮識別情報を決定するために上述したマスクを使用することが、パッシブ光通信ネットワーク100内のスレーブデバイスの出現に応じた動的な更新状況において詳述される。同じ原理が、パッシブ光通信ネットワーク100からのスレーブデバイスの消失による動的な更新状況においても当てはまる。その際、マスクは、上記消失を検出すると更新される場合があり、それは、帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いスレーブデバイスを区別するために厳密に必要とされる識別子ビットの量を削減することができる。

Claims (15)

  1. マスターデバイスと、光ファイバーを介して前記マスターデバイスに接続されるスレーブデバイスとを備える、光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法であって、前記シグナリング情報は、該シグナリング情報を送信する前記スレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、前記光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、前記帯域外通信チャネルは、前記帯域内通信に関する前記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが前記帯域外通信チャネルにアクセスするときに、前記帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、方法において、前記マスターデバイスは、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い各スレーブデバイスに、前記スレーブデバイスによってそれぞれ送信されることになる更なるシグナリング情報内で前記スレーブデバイスによって使用されることになるそれぞれの短縮識別情報を取得するために、前記スレーブデバイスが該スレーブデバイスのそれぞれの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を送信することを特徴とし、スレーブデバイスごとの前記短縮識別情報は、前記マスクに従って、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、前記スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする、方法。
  2. 前記マスターデバイスは、前記帯域外通信チャネルを介して、いわゆる、アナウンシングシグナリング情報を更に受信することを特徴とし、前記マスターデバイスは、前記アナウンシングシグナリング情報に応答して、前記マスクを少なくとも表す前記情報を送信することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記マスターデバイスは、前記アナウンシングシグナリング情報を受信すると、
    前記アナウンシングシグナリング情報に含まれる前記識別情報によって、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、前記スレーブデバイスを弁別できるようになるか否かを判断することと、
    前記アナウンシングシグナリング情報に含まれる前記識別情報によって、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、前記スレーブデバイスを弁別できるようになるときに、前記マスクを少なくとも表す前記情報を送信することと、
    そうでない場合には、更なる識別情報を含む新たなアナウンシングシグナリング情報の送信要求を送信することと、
    を実行することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記送信要求は、前記スレーブデバイスが、前記新たなアナウンシングシグナリング情報内に前記スレーブデバイスの完全な識別子のうちのどのビットを含むことを期待されるかを明示的に示すことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記アナウンシングシグナリング情報に応答して送信される前記マスクが、前記アナウンシングシグナリング情報を送信した前記スレーブデバイスに対して前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高いことが前記マスターデバイスによって既に知られていた前記スレーブデバイスに適用可能であった先行するマスクと異なるとき、前記マスターデバイスは、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い全ての前記スレーブデバイスに適用可能である更新されたマスクを前記スレーブデバイスにブロードキャストすることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記アナウンシングシグナリング情報内に含まれる前記識別情報によって、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、前記スレーブデバイスを弁別できるようになるとき、前記マスターデバイスは前記識別情報を記憶し、
    前記スレーブデバイスから前記マスターデバイスへの前記帯域内通信が設定されるとき、前記マスターデバイスは、前記帯域内通信内でスレーブデバイスの前記完全な識別子を受信し、前記記憶された識別情報を、前記スレーブデバイスの前記完全な識別子に置き換えることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. マスターデバイスと、光ファイバーを介して前記マスターデバイスに接続されるスレーブデバイスとを備える、光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法であって、前記シグナリング情報は、該シグナリング情報を送信する前記スレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、前記光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、前記帯域外通信チャネルは、前記帯域内通信に関する前記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが前記帯域外通信チャネルにアクセスするときに、前記帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、方法において、各スレーブデバイスは、前記マスターデバイスから、前記スレーブデバイスによって送信されることになる更なるシグナリング情報内で前記スレーブデバイスによって使用されることになる短縮識別情報を取得するために、前記スレーブデバイスが前記スレーブデバイスの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を受信することを特徴とし、前記短縮識別情報は、前記マスクに従って、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから前記スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする、方法。
  8. マスターデバイスと、光ファイバーを介して前記マスターデバイスに接続されるスレーブデバイスとを備える、光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するための方法であって、前記マスターデバイスは請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法を実施し、各スレーブデバイスは請求項7に記載の方法を実施することを特徴とする、方法。
  9. 前記スレーブデバイスの光送信インターフェースが、光バンドパスフィルターを介して前記マスターデバイスに光信号を送信するために調整されなければならず、前記マスターデバイスは、キャリア波長が前記光バンドパスフィルターの通過帯域内に含まれるときに、前記光バンドパスフィルターによって出力され、前記キャリア波長上で前記スレーブデバイスによって送信される光信号を受信できるようにするように構成される光受信インターフェースを有し、前記キャリア波長は事前に未知であり、及び/又は前記光バンドパスフィルターの前記通過帯域は事前に未知であり、前記シグナリング情報を用いて、前記キャリア波長を前記光バンドパスフィルターの前記通過帯域に対してロックすることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. プログラムコード命令を含むコンピュータープログラムであって、前記プログラムコード命令がプログラマブルデバイスによって実行されるときに、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法、又は請求項7に記載の方法を実施するために前記プログラムコード命令を前記プログラマブルデバイスにロードすることができる、コンピュータープログラム。
  11. プログラムコード命令を含むコンピュータープログラムを記憶する情報記憶媒体であって、前記プログラムコード命令がプログラマブルデバイスによって実行されるときに、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法、又は請求項7に記載の方法を実施するために前記プログラムコード命令を前記プログラマブルデバイスにロードすることができる、情報記憶媒体。
  12. 光通信ネットワークにおいて帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を受信するように構成されるマスターデバイスであって、前記光通信ネットワークは、光ファイバーを介して該マスターデバイスに接続されるスレーブデバイスを更に備え、前記シグナリング情報は、該シグナリング情報を送信する前記スレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、前記光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、前記帯域外通信チャネルは、前記帯域内通信に関する前記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが前記帯域外通信チャネルにアクセスするときに、前記帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、マスターデバイスにおいて、該マスターデバイスは、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い各スレーブデバイスに、前記スレーブデバイスによってそれぞれ送信されることになる更なるシグナリング情報内で前記スレーブデバイスによって使用されることになるそれぞれの短縮識別情報を取得するために、前記スレーブデバイスが該スレーブデバイスのそれぞれの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を送信するための送信機を実現することを特徴とし、スレーブデバイスごとの前記短縮識別情報は、前記マスクに従って、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから、前記スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする、マスターデバイス。
  13. 光通信ネットワーク内の帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するように構成されるスレーブデバイスであって、前記光通信ネットワークは、マスターデバイスと、光ファイバーを介して前記マスターデバイスに同じく接続される他のスレーブデバイスを更に備え、前記シグナリング情報は、該シグナリング情報を送信する該スレーブデバイスを識別することを目的とする識別情報を含み、前記光通信ネットワークは、帯域内通信を可能にするように構成され、前記帯域外通信チャネルは、前記帯域内通信に関する前記シグナリング情報を送信できるようにすることを意図しており、互いに一致するそれぞれのキャリア波長を使用することによって複数のスレーブデバイスが前記帯域外通信チャネルにアクセスするときに、前記帯域外通信チャネルにおいて衝突が発生する、スレーブデバイスにおいて、該スレーブデバイスは、前記マスターデバイスから、該スレーブデバイスによって送信されることになる更なるシグナリング情報内で該スレーブデバイスによって使用されることになる短縮識別情報を取得するために、該スレーブデバイスが該スレーブデバイスの完全な識別子に適用しなければならないマスクを少なくとも表す情報を受信するための受信機を実現することを特徴とし、前記短縮識別情報は、前記マスクに従って、前記帯域外通信チャネルに同時にアクセスする可能性が高い他のスレーブデバイスから該スレーブデバイスを区別できるようにするのに十分なビットを含むことを目的とする、スレーブデバイス。
  14. 光通信ネットワーク内の帯域外通信チャネルを介してシグナリング情報を送信するように構成されるシステムであって、該システムは、請求項12に記載のマスターデバイスと、請求項13に記載の複数のスレーブデバイスとを備え、該スレーブデバイスは光ファイバーを介して前記マスターデバイスに接続されることを特徴とする、システム。
  15. 前記スレーブデバイスの光送信インターフェースが、光バンドパスフィルターを介して前記マスターデバイスに光信号を送信するために調整されなければならず、前記マスターデバイスは、キャリア波長が前記光バンドパスフィルターの通過帯域に含まれるときに、前記光バンドパスフィルターによって出力され、前記キャリア波長上で前記スレーブデバイスによって送信される光信号を受信できるようにするために構成される光受信インターフェースを有し、前記キャリア波長は事前に未知であり、及び/又は前記光バンドパスフィルターの前記通過帯域は事前に未知であり、前記シグナリング情報を用いて、前記キャリア波長を前記光バンドパスフィルターの前記通過帯域に対してロックすることを特徴とする、請求項14に記載のシステム。
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