JP2018507720A - 絹マトリクスを用いた人工生体膜及びその製造方法 - Google Patents

絹マトリクスを用いた人工生体膜及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

絹マトリクスを用いた人工生体膜及びその製造方法を開示する。前記人工生体膜は、カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスが、前記第1厚さを有する2つ以上の所定の形状の絹マトリクス片に平面分割されるように構成される。さらに、その製造過程が比較的簡単で、通常の人工生体膜の単価に比べて一層低減でき、細胞培養能に優れるうえ、生体適合性を有し、人工生体膜としての優れた引張強度及び延伸率を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、絹マトリクス(Silk Matrix)を用いた人工生体膜及びその製造方法に係り、より詳しくは、生体適合性を有しながら細胞培養能に優れた、絹マトリクスを用いた生体膜及びその製造方法に関する。
また、本発明は、生体膜としての優れた引張強度と延伸率を有する、絹マトリクスを用いた生体膜及びその製造方法に関する。
医療用材料として使用される各種素材の中で、動物由来のコラーゲンは、生体親和性及び組織適合性に優れている。さらに、そのようなコラーゲンは、止血作用を有し、生体内で完全に分解吸収される特性を有している。
このようなコラーゲンは、動物の皮膚、骨、軟骨、腱、臓器などの様々な器官の結合組織から酸可溶化法、アルカリ可溶化法、中性可溶化法または酵素可溶化法などにより抽出及び精製されたものである。
従来使用されている医療用抽出コラーゲンは、分子レベルではモノマーまたはオリゴマー程度にまで分解されたものであり、粉末状または液状として保存される。
これらの抽出コラーゲンは、コラーゲン分子がモノマーまたはオリゴマー程度に分解された状態であるため、水、体液または血液などと接触すると、非常に速やかにゾル化してしまう。
このため、これらのコラーゲンは、医療用材料として成形して使用する際に生体に適するようにするために、ある程度の硬さを持つようにナイロンやシリコンなどの合成高分子材料の表面をコラーゲンで被覆して使用する。また、生体に適用した場合、所定の期間その形状を保持するために、抽出コラーゲンの成形物を架橋剤による化学的架橋処理、または放射線、電子線、紫外線、熱などによる物理的架橋処理に付して使用している。
このようにコラーゲンを合成高分子材料と組み合わせた材料の場合、合成高分子材料が生体内に異物として残存して肉芽形成、炎症などの障害を引き起こし易いので、このような材料を全ての細胞または臓器に適用することはできない。
また、コラーゲン材料に架橋処理を施しても、コラーゲン材料の物性、特に引張強度はほとんど上昇しないため、これを加工して、縫合を必要とする医療用材料として使用することは不可能である。
また、グルタルアルデヒドまたはエポキシなどの架橋剤を用いると、架橋剤自体の生体に対する毒性が問題になるばかりでなく、コラーゲンが本来有する生化学的特性、特に、細胞増殖に対する促進効果が失われるという欠点もある。
また、物理的架橋処理では、十分な物性を付与することができず、また生体内での吸収速度をコントロールすることができるよう架橋処理することも困難である。
また、各種疾患または外傷などのため、脳や各種臓器の外科手術を行い、術創を閉じる際に、切開した脳硬膜、心膜、胸膜、腹膜または漿膜などを再縫合して閉鎖する必要があるが、縫いしろによる短縮分が生じるか膜が部分的に切除されるので、術創を完全に閉鎖しきれず、膜に欠損部が生じることが多い。
このような欠損部をそのまま放置すると、膜の欠損した箇所から脳、心臓、肺、腸などの臓器が脱出して重大な障害を起こし、或いは臓器または臓器周辺から水または空気が漏出して術創が治癒しない。
このため、従来は、この欠損部分の補填材として使用できる医療用代替膜として、死体から採取した凍結乾燥ヒト脳硬膜や、多孔性の延伸ポリテトラフルオロエチレンフィルム材(EPTFE)、ポリプロピレンメッシュ、テフロンシートまたはダクロンシートなどが使用されている。
しかし、前記ヒト脳硬膜は、補填したヒト脳硬膜と脳実質組織とに癒着を生じ、術後にてんかんの発作を引き起こすおそれがあり、特に、前記EPTFEは生体内で分解されず異物として残存するため、感染を起こし易い。また、生体組織と接触すると、組織細胞が脂肪変性を起こしてしまうなど、術後合併症を起こすことが多いと知られている。
よって、生化学的特性を維持しながら縫合可能な程度の物性を有し、生体への適用後も所定の期間その形状を保持することができる生体膜用素材の様々な開発が現在行われている。
関連先行技術としては、韓国公開特許第10−2002−0036225号(公開日:2002年5月16日、名称:皮膚疾患保護−治療用生体膜)と韓国登録特許第10−1280722号(登録日:2013年6月25日、名称:コラーゲンからなる薄フィルム多房状構造体、それを含む組織再生用部材、及びそれらの製造方法)などがある。
本発明の目的は、製造過程が比較的簡単で、通常の人工生体膜の単価に比べて一層低減でき、細胞培養能に優れるうえ、生体適合性を有する、絹マトリクスを用いた人工生体膜及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、生体膜としての優れた引張強度及び延伸率を有する、絹マトリクスを用いた人工生体膜及びその製造方法を提供することにある。
本発明が解決しようとする技術的課題は、上述した技術的課題に制限されず、上述していない他の技術的課題は、以降の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できるであろう。
上記目的を達成するために、本発明は、カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスが、前記第1厚さを有する2つ以上の所定の形状の絹マトリクス片に平面分割されるように構成される、絹マトリクスを用いた人工生体膜を提供する。
また、本発明は、カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスが、前記第1厚さよりも薄い第2厚さを有する2つ以上の絹マトリクス部分に厚さ分割されるように構成される、絹マトリクスを用いた人工生体膜を提供する。
また、本発明は、カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスが、前記第1厚さを有する2つ以上の所定の形状の絹マトリクス片に平面分割され、第1厚さを有する絹マトリクス片のそれぞれは第1厚さよりも薄い第2厚さを有する絹マトリクス片に厚さ分割されるように構成される、絹マトリクスを用いた人工生体膜を提供する。
本発明の人工生体膜は、生体膜が必要とする物性である引張強度及び延伸率に優れるうえ、高い細胞培養能及び生体適合性を有する。さらに、製造過程が容易であることにより、通常の人工生体膜に比べて生産単価の低減が可能である。
本発明の人工生体膜に使用された絹マトリクスがカイコから生成されている状態を示す図である。 本発明の人工生体膜に使用された絹マトリクスの厚さ別形態(morphology)の肉眼観察の結果を示す図である((A):0.01mm、(B):0.7mm)。 本発明の実施例1に係る人工生体膜の製造過程を示す図である。 本発明の実施例2に係る人工生体膜の製造過程を示す図である。 本発明の実施例3に係る人工生体膜の製造過程を示す図である。 本発明の人工生体膜に使用された絹マトリクスの走査電子顕微鏡(SEM)画像を示す図である。 本発明の人工生体膜の細胞培養能を示す図である。
本明細書に記載された用語、技術などは、特別な限定がない限り、本発明の属する技術分野における一般的に使用される意味で使用される。以下、本発明を詳細に説明する。
生体膜とは、細胞膜または細胞小器官を構成する膜をいう。すなわち、外界との境界であって、核酸、タンパク質、その他の生体物質が外部に散らばることを防止し、独立した環境を形成して生命活動を営むようにする。また、細胞を囲んで外部環境から細胞を保護し、細胞質と外部環境との間の物質輸送の通路としても働く。
このため、生体膜は、縫合可能な程度の物性を有し、更に生体への適用後も所定の期間その形状を保持することができなければならない。また、生体膜は、術後の術創の癒着を防止し、感染のおそれがなく、組織変性を起こさず、かつ再生促進作用を有する素材からなる。
人工生体膜として、一般的に人工神経管、人工脊髄、人工食道、人工器官、人工血管、人工弁、代替脳硬膜、人工鼓膜などの人工医療用代替膜が使用される。
しかし、現在まで知られて使われている人工生体膜は、上述したような特性を有するために、様々な物理的架橋処理を行うなどの前処理過程を経ており、長期着用の際に、これによる生体に対する毒性が問題になったり生体内に異物として残存したりするなどの問題点を有している。また、このような人工生体膜は、上述したような特性を有するように行われる前処理及び薬品処理過程などを経て高価な材料として使用されるので、容易に使用するには困難であるという欠点がある。
そこで、本発明者らは、人工生体膜の使用を比較的簡単にして、通常の人工生体膜の単価に比べて一層低減できるとともに、細胞培養能に優れるうえ、生体適合性を有し、優れた引張強度及び延伸率を有する、絹マトリクスを用いた人工生体膜を製造するに至った。以下、これを様々な例示によって具体的に説明する。
まず、図3に示した本発明の実施例1に係る絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法を具体的に説明する。
1.第1段階:第1厚さの絹マトリクス片の製造
本段階では、カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクス(Silk Matrix)を2つ以上の所定の形状に平面分割することにより、前記第1厚さの絹マトリクス片を製造することが特徴である。
カイコは、自己防衛のために熟蚕になると、繭づくりをしながら蛹に変わる準備を開始する。カイコは、蛹に変わるときに糸を吐き出して自分の体を囲んで作った細長い丸形の家(繭)を作る。この繭は、楕円形であって、カイコの種類に応じて様々な色を帯び、両方の頭が少し尖っており、その層が厚い。しかし、カイコの繭づくり過程でカイコが置かれた平面(平板)を動かしてカイコが正常な繭を作らないように妨害する場合には、カイコは繭づくりができなくなる。カイコが置かれた平面(平板)を動かす過程によって、カイコの吐糸を人為的に平面(平板)に誘導して繭糸を平面(sheet)状に吐糸させる場合に絹マトリクス(Silk Matrix)が生産される。
そこで、本発明者は、前述したような特徴を用いて、図1の一実施例に示されるように平面(平板)の上にカイコをのせた後、カイコが平板の外に落ちない程度の傾き(15°〜30°)を与えながら平板を動かしてカイコを平面(平板)上で強制的に動かして吐糸するように誘導させ、本発明の目的とする第1厚さの断面を有する絹マトリクス(Silk Matrix、図2)を製造した後、図3に示すように、適用用途に応じて二つ以上の適切な形態に平面分割することにより、第1厚さの絹マトリクス片20を製造する。この際、前記採取された第1厚さの断面を有する絹マトリクスをナイフやハサミなどの切断道具によって平面分割することにより、適切な形態の第1厚さの絹マトリクス片20に製造する。
この際、前記第1厚さの絹マトリクス片20は、図2(A)に示すように、第1厚さの絹マトリクス10の状態が人工生体膜として使用可能な厚さに生成されたものなので、前記第1厚さの絹マトリクス10を平面分割して製造した適切な形態の第1厚さの絹マトリクス片20は、そのまま使用が可能であり、必要に応じてはさらにパッキングまたは滅菌処理及び薬品処理を施して使用することもできる。
また、前記絹マトリクス(Silk Matrix)のためにカイコが置かれる平面(平板)を動かす場合には、その動きは様々な方法で行うことができる。平面の動きは、平板を回転させるか、平板を上下および/または左右に繰り返し傾けるか、或いは平板に振動を付加するなどの多様な形態で実現できる。もちろん、平板の回転動きまたは上下左右への繰り返し傾動(up&down)は複合的に行うことができる。動きまたは傾動の回数または速度は好ましい絹マトリクス(Silk Matrix)の形状のために適切な好適値に選択できる。
カイコが置かれる平面(平板)の形状には制限がない。円形であってもよく、四角形であってもよい。カイコが平板の動きに応えて正常な繭を作らない形状であれば有効である。
次に、他の変形例として、図4に示されている本発明の実施例2に係る絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法を具体的に説明する。
1.第1段階:第2厚さの絹マトリクスの製造
本段階では、カイコによって生産された第1厚さの絹マトリクス(Silk Matrix)を用いるが、前記第1厚さの断面を有する前記絹マトリクスを、前記第1厚さよりも薄い第2厚さを持つように二つ以上に厚さ分割することにより、第2厚さの絹マトリクスを製造し、その一部を使用することが特徴である。
カイコによって生産された第1厚さの絹マトリクス10は、図3の説明で述べた方式でカイコを平面(平板)上で強制的に動かして吐糸するように誘導させて製造される。このとき、前記第1厚さの絹マトリクス10は、図2(B)に示すように、カイコの吐糸過程で吐糸された糸が高さ方向に積もって様々な厚さ(多層)に構成されることもある。
すなわち、前記第1厚さの絹マトリクス10は、絹マトリクスの製造に使用されたカイコの数と、カイコを紡糸して吐糸する時間に応じて様々な厚さに生成できる。
このため、前記第1厚さの絹マトリクス10の厚さが厚い場合には、図4に示すように、第1厚さの絹マトリクス10を人工生体膜として使用することができるように二つ以上に適切な厚さに厚さ分割することにより、第2厚さを有する絹マトリクス30に製造して使用する。このとき、前記第2厚さは、厚さ分割によって第1厚さよりも薄くなるのが特徴である。
このように製造した第2厚さの絹マトリクス30は、その状態のまま人工生体膜として使用し、或いは用途に合わせてその大きさを調節して第2厚さの絹マトリクス30の一部を使用し、必要に応じてさらにパッキングまたは滅菌処理及び薬品処理を施して使用することもできる。
次に、さらなる変形例として、図5に示した本発明の実施例3に係る絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法を具体的に説明する。
1.第1段階:第1厚さの絹マトリクス片の製造
本段階では、カイコによって生産された第1厚さの絹マトリクス(Silk Matrix)を用いるが、前記第1厚さの断面を有する前記絹マトリクスを二つ以上の適切な形態に平面分割することにより、前記第1厚さの絹マトリクス片20を製造する。
このとき、図3の説明で述べた第1段階の製造方法と同様に、第1厚さの絹マトリクス片20を製造する。
こうして製造された前記第1厚さの絹マトリクス片20は、人工生体膜として使用可能な厚さに生成される場合には、上述のようにそのまま使用してもよいが、その厚さが厚くてそのままの使用が難しい場合には、下記のとおり第2段階を経て人工生体膜として使用可能な厚さを持つように別途の製造過程を経なければならない。次に、下記第2段階について説明する。
2.第2段階:第2厚さの絹マトリクス片(人工生体膜)の製造
本段階では、人工生体膜の用途として使用可能な第2厚さの絹マトリクス片40を製造するのが特徴である。
前記第1段階で製造された前記第1厚さの絹マトリクス片20は、図2(B)に示すように、カイコの吐糸過程で吐糸された糸が高さ方向に積もって様々な厚さ(多層)に構成されることもある。
このとき、前記第1厚さの絹マトリクス片20は、絹マトリクスの製造に使用されたカイコの数と、カイコが紡糸して吐糸する時間に応じて様々な厚さに生成できる。
このため、前記第1厚さの絹マトリクス片20が、人工生体膜として使用可能な厚さに生成される場合には、そのまま使用するが、その厚さが厚い場合には、図5に示すように、前記第1段階で製造された前記第1厚さの絹マトリクス片を、人工生体膜として使用できるように二つ以上に適切な厚さに厚さ分割することにより、第2厚さを有する絹マトリクス片40に製造して使用する。このとき、前記第2厚さは、厚さ分割によって第1厚さよりも薄くなるのが特徴である。
こうして製造した第2厚さの絹マトリクス片40は、その状態のまま、人工生体膜としていずれの用途にも使用可能であり、必要に応じてはさらにパッキングまたは滅菌処理及び薬品処理を施して使用することもできる。
以下、実施例及び実験例によって本発明について更に詳細に説明するが、これらの実施例及び実験例は、説明の目的のためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を制限するものではない。
<実施例1>本発明の人工生体膜1の製造
図1に示すように、平板上に熟蚕15匹をのせて平板を地面に対して20°の角度まで徐々に傾けた後、1時間後に再度徐々に反対方向に傾ける方式で、カイコが動きながら吐糸するようにして、図2(A)に示されている形態の絹マトリクス10を製造した。
このとき、1日間上述のような傾動を与えた後、2日間平衡を維持し、しかる後に、再び上述のような傾動を与えて約3日間カイコが絹マトリクスを生成するようにした。このとき、絹マトリクスの厚さは0.01mm程度であった。
その後、図3に示すように、前記絹マトリクス10を長方形の形状に平面分割されるようにハサミでカットして絹マトリクス片20を製造した後、これを滅菌処理して本発明の人工生体膜1を製造した。
<実施例2>本発明の人工生体膜2の製造
図1に示すように、平板上に熟蚕30匹をのせて平板を地面に対して20°の角度まで徐々に傾けた後、1時間後に再度徐々に反対方向に傾ける方式で、カイコが動きながら吐糸するようにして、図2(B)に示されている形態の絹マトリクス10を製造した。
このとき、1日間上述のような傾動を与えた後、2日間平衡を維持し、しかる後に、再び上述のような傾動を与えて約3日間カイコが絹マトリクスを生成するようにした。このとき、絹マトリクスの厚さは0.7mm程度であった。
こうして製造され厚さ0.7mmの絹マトリクス10は、図4に示されているように、厚さ分割されるように剥離して厚さ0.08mmの絹マトリクス30に製造した後、これを滅菌処理して本発明の人工生体膜2を製造した。
<実施例3>本発明の人工生体膜3の製造
図1に示すように、平板上に熟蚕30匹をのせて平板を地面に対して20°の角度まで徐々に傾けた後、1時間後に再度徐々に反対方向に傾ける方式で、カイコが動きながら吐糸するようにして、図2(B)に示されている形態の絹マトリクス10を製造した。
このとき、1日間上述のような傾動を与えた後、2日間平衡を維持し、しかる後に、再び上述のような傾動を与えて約3日間カイコが絹マトリクスを生成するようにした。このとき、絹マトリクスの厚さは0.7mm程度であった。
その後、 前記絹マトリクスを長方形の形状に平面分割されるようにハサミでカットして絹マトリクス片20を製造した。
こうして製造された厚さ0.7mmの絹マトリクス片20は、図5に示されているように、厚さ分割されるように剥離して厚さ0.08mmの絹マトリクス片40に製造した後、これを滅菌処理して本発明の人工生体膜3(絹マトリクスA)を製造した。
<実施例4>本発明の人工生体膜4の製造
実施例3と同様の方法で製造するが、厚さ0.2mmの絹マトリクス片40からなる本発明の人工生体膜4(絹マトリクスB)を製造した。
<実施例5>本発明の人工生体膜5の製造
実施例3と同様の方法で製造するが、厚さ0.4mmの絹マトリクス片40からなる本発明の人工生体膜5(絹マトリクスC)を製造した。
<実験例1>本発明の人工生体膜に使用された絹マトリクスの形態確認
1.実験方法
図2に示されている絹マトリクスの形態を観察するために、走査電子顕微鏡(SEM)で拡大撮影した。
2.実験結果
図6から分かるように、表面が滑らかなので防水効果があり、あまり粘着性がないので、生体膜としての使用に適している。さらに、空隙率も大きくて優れた細胞成長能を示すので、欠損した部位に速い治癒を必要とする用途の生体膜としての使用にも適する。
<実験例2>本発明の絹マトリクスを用いた人工生体膜の機械的物性測定
1.実験方法
本発明の絹マトリクスを用いた人工生体膜の厚さによる機械的物性を測定するために、万能試験機(universal testing machine、DAEYEONG、韓国)を用いて引張試験を行った。乾いた状態の試料と生理食塩水に1時間浸漬して濡れた状態の試料に対する機械的物性を分析した。対照群として市販されているコラーゲン膜を用いて分析した。分析のための試験片は20×2.5(横×縦)mmに製作し、20mmの標点距離、10mm/分の速度で製作された膜を引っ張って測定した。その測定結果は下記表1のとおりである。
2.実験結果
表1から分かるように、本発明の絹マトリクスを用いた人工性体膜は、厚さによる引張強度と延伸率の差があるが、引張強度と延伸率は、厚さが増加するほど優れており、また、乾いた状態よりは濡れた状態でより優れている。これに対し、市販の人工生体膜であるコラーゲン膜は濡れた状態で引張強度が16倍減少した。これは、濡れた状態のコラーゲン膜よりも本発明の絹マトリクスを用いた人工生体膜の物性が長期間保持されることを示す。
<実験例3>本発明の人工生体膜の細胞培養能の測定
1.実験方法
人工生体膜の細胞培養能を測定するために、マウス由来線維芽細胞L929を人工生体膜上で37℃、5%COの条件下に培養した。細胞培養のための培地は、10%(v/v)FBS(fetal bovine serum、GIBCO)と100Uストレプトマイシンと100μg/mlのペニシリン(GIBCO)とが含有されたDMEM培地(Dulbeccos modified Eagles medium−high glucose、WelGENE、韓国)を使用した。人工生体膜に対する細胞培養能をMTT法を用いて細胞成長活性度の観点から測定した。
その測定結果は図7に示されている。
2.実験結果
図7から分かるように、本発明の人工生体膜(実施例4)で細胞成長が既存のコラーゲン膜よりもさらに優れている。
言い換えれば、本発明の人工生体膜は、細胞成長能を必要とする用途への生体膜としての使用に適することが分かる。
以上、本発明の好適な実施例及び実験例について説明の目的で開示したが、当業者であれば、添付した請求の範囲に開示された本発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加および置換を加え得ることを理解するであろう。本発明の範囲は上記の説明ではなく請求の範囲に示されており、それらと同等の範囲内のあらゆる相違点は本発明に含まれるものと理解されるべきである。

Claims (16)

  1. カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクス(Silk Matrix)が、前記第1厚さを有する2つ以上の所定の形状の絹マトリクス片に平面分割されるように構成される、絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  2. カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスが、前記第1厚さよりも薄い第2厚さを有する2つ以上の絹マトリクス部分に厚さ分割されるように構成される、絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  3. カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスが、前記第1厚さを有する2つ以上の所定の形状の絹マトリクス片に平面分割され、第1厚さを有する絹マトリクス片のそれぞれは第1厚さよりも薄い第2厚さを有する絹マトリクス片に厚さ分割されるように構成される、絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  4. 前記第1厚さを有する絹マトリクス片は滅菌処理されることを特徴とする、請求項1に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  5. 前記第2厚さを有する絹マトリクス部分は滅菌処理されることを特徴とする、請求項2に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  6. 前記第2厚さを有する絹マトリクス片は滅菌処理されることを特徴とする、請求項3に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  7. 前記第1厚さを有する絹マトリクス片はパッキングされることを特徴とする、請求項1に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  8. 前記第2厚さを有する絹マトリクス部分はパッキングされることを特徴とする、請求項2に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  9. 前記第2厚さを有する絹マトリクス片はパッキングされることを特徴とする、請求項3に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜。
  10. カイコから生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスを、前記第1厚さを有する2つ以上の所定の形状の絹マトリクス片に平面分割する第1段階を含む、絹マトリクスを用いた人工性体膜の製造方法。
  11. カイコから生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスを、前記第1厚さよりも薄い第2厚さを有する2つ以上の絹マトリクス部分に厚さ分割する第1段階を含む、絹マトリクスを用いた人工性体膜の製造方法。
  12. カイコによって生産された第1厚さの断面を有する絹マトリクスを、前記第1厚さを有する2つ以上の所定の形状の絹マトリクス片に平面分割する第1段階と、
    前記第1厚さを有する絹マトリクス片のそれぞれを、前記第1厚さよりも薄い第2厚さを有する絹マトリクス片に厚さ分割する第2段階とを含んでなる、絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法。
  13. 前記第1段階で得られた前記第1厚さの絹マトリクス片をパッキングする第2段階をさらに含む、請求項10に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法。
  14. 前記第1段階で得られた前記第2厚さの絹マトリクス部分をパッキングする第2段階をさらに含む、請求項11に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法。
  15. 前記第2段階で得られた前記第2厚さの絹マトリクス片をパッキングする第3段階をさらに含む、請求項12に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法。
  16. 前記各段階の前または後に滅菌処理を少なくとも1回行う段階をさらに含む、請求項10〜15のいずれか一項に記載の絹マトリクスを用いた人工生体膜の製造方法。
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