JP2018506523A - 風味分子としての糖ジペプチド結合体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、食品製品の風味及びうまみの増強に使用するための化合物及び組成物に関する。特に、本発明は、一般式I)の化合物及びこれらを含む組成物に関する。【選択図】 なし

Description

本発明は、食品製品の風味及びうまみ(umamitaste)の増強に使用するための化合物及び組成物に関する。
今日消費されている多くの食品は、うまみを豊富に含んでいる。うまみ(umami)は、アミノ酸のL−グルタメート、並びにグアノシン5’−一リン酸(GMP)及び5’−イノシン一リン酸(IMP)等の5’−リボヌクレオチドの味を表し、時には第5の味とも呼ばれる。うまみ(umami)という言葉は、日本語のうまい(delicious)に由来し、うまみ(umami taste)は、「風味のある(savoury)」、「だし汁の(brothy)」又は「肉のような(meaty)」味と描写することができる。うまみの感覚は集合して味蕾となる味覚受容体細胞の活性化によるものであり、味蕾は、舌及び口蓋上皮の異なる乳頭全域に分布している(Chandrashekarら,2006,Nature,444,288〜294)。うまみの効果は、味わいのバランスをとり、食品の総合的な風味を仕上げることである。更に、うまみは、多種多様な食品製品の嗜好性を高める。天然のグルタメートは、例えば、多くの肉及び野菜の食品調製物中に見出すことができる(Ghirriら,2012,International Journal of Food Sciences and Nutrition,63(7),872〜881.)。
食品製品のうまみ、又は風味のある、肉のような味は、グルタミン酸一ナトリウム(MSG)及び/又はリボヌクレオチドのGMP及びIMPをそれらの料理に別々に加えることによって、更に得ること、かつ/又は、増強することができる。MSG及び/又はリボヌクレオチドを含む多くの風味増強剤が、食品産業によって開発され、世界中で市販されている。そのため、多種多様なすぐに使用できる風味増強剤を、様々な異なる料理の用途に、また、ペースト、粉末、液体、圧縮キューブ、又は顆粒等の様々な異なる形態で利用できる。
それらの料理用添加物を加えることにより、それらが加えられた食品製品に、おいしさを提供すること、並びにかかる食品製品の味覚訴求性を増強することを助ける。実際に、世界中で、おいしさ及び魅力的な味わいが、高品質食の重要な特質の1つとして認識されている。しかしながら、世界の多くの地域において、MSG及び/又はリボヌクレオチドの添加は悪評を受け、消費者からは益々否定的に認識されている。MSG及びそれらのリボヌクレオチドは、トマト及び肉製品等の、多くの食品製品中に天然に存在し、世界保健機関(WHO)及び欧州食品安全機関(EFSA)を含むいくつかの機関によって安全であると証明されてきたが、the New England Journal of Medecineの論文(Kwok,RHM,1968 New England Journal of Medecine,278(14),796)が、MSG及びリボヌクレオチドの有害な作用について消費者の間で憶測を引き起こし、多くの消費者が、このような添加化合物を大量に含む製品を拒絶するようになった。そのため、食品、又は、風味を増強させる製品へのMSG及びリボヌクレオチドの添加を、うまみを損なうことなく低減でき、このような調理用製品の風味の優位性を依然として確保するための産業上の解決策に対し、高い必要性がある。
例えば、A.Dunkel及びT.Hofmannによる最近の科学論文(Dunkel and Hofmann,2009,J.Agric.Food Chem.2009,57,9867〜9877)では、調理したてのダブル・ボイルド・チキン(double-boiled chicken)スープを感覚に従って分画することにより、β−アラニルジペプチドL−アンセリン、L−カルノシン、及びβ−アラニルグリシンが、濃厚な酸味及び白身肉のような口腔感覚の寄与物であると同定された。定量分析と、それに続く味の再組み合わせ及び除外実験により、L−グルタミン酸がナトリウムイオン及び/又はカリウムイオンと共に存在する場合、これらの3つのβ−アラニルペプチドの閾値下濃度で、家禽肉に対して知られている、典型的な濃厚な酸味の口腔の感覚及び白身肉のような特徴が増強されることを、初めて明らかにした。これは、風味の濃厚さを付与することができ、また、MSGのうまみ効果を増強することによって、MSGの添加を低減することができる、新たな化合物を見出すことにおける第一歩である。
本発明の目的は、現状技術を改良し、従来技術に対して代替の又は改善された解決策を提供し、上記の不都合の少なくともいくつかを克服することである。特に、本発明の目的は、食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための代替の又は改善された解決策を提供することである。
本発明の目的は、独立請求項の主題によって達成される。従属請求項は、本発明の着想を更に展開するものである。
これに従い、本発明は、第1の態様において、一般式I、
Figure 2018506523

(式中、R1は、水素、Cアルキル基、Cアルキル基、Cアルキル基、又はCアルキル基である。)の化合物、又は当該化合物の塩を提供する。
第2の態様において、本発明は、一般式I)の当該化合物を、全組成物中、少なくとも1mg/g、少なくとも1.7mg/g、少なくとも2mg/g、少なくとも2.5mg/g、少なくとも3mg/g、少なくとも3.5mg/g、又は少なくとも5mg/gの量で含む組成物に関する。
本発明の更なる態様は、食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための当該化合物の使用に関する。
また、本発明の更なる態様は、当該化合物を少なくとも1mg/g、少なくとも1.7mg/g、少なくとも2mg/g、少なくとも2.5mg/g、少なくとも3mg/g、少なくとも3.5mg/g、又は少なくとも5mg/gの量で含む組成物の、食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための使用に関する。
また、本発明の更なる態様は、調理用の食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための方法であり、当該化合物、又は当該化合物を含む組成物を、食品製品に加えるステップを含む。
本発明者らは、驚くべきことに、β−アラニルジペプチドの糖結合体の中には、これらに対応するアグリコンよりもはるかに強力な風味増強効果を有するものがあることを見出した。実際に、これらの糖結合体は、これらに対応するアグリコンよりもはるかに低い閾値濃度で、うまみの知覚を増強し、また、料理の濃厚な酸味及び白身肉のような口腔感覚を誘起する。糖−β−アラニルジペプチド分子は、典型的には、食品原材料の熱処理中に、グルコースと、例えばカルノシン及びアンセリン等のβ−アラニルジペプチドとの縮合により、その場で生成される。例えば、これらの分子は、発明者らにより、ポトフ等の伝統的なスープ料理中で、約7〜10μmol/L、すなわち、約2.7〜3.9μg/gに相当する濃度で同定された。対応するアグリコン、すなわちβ−アラニルジペプチドは、例えば煮込んだ牛肉汁又はチキンブロスにおいて同定され、濃厚な酸味及び口を乾燥させるような口腔の感覚を含むものとして、以前に説明されている(Sonntagら,2010,J.Agric.Food Chem.58,6341〜6350;Dunkelら,2009,J.Agric.Food Chem.,57,9867〜9877)。しかしながら、これらの特定のβ−アラニルジペプチドの風味増強閾値濃度は、これらに対応する糖結合体の閾値濃度よりもはるかに高い。これらの根拠は、下記の実施例の項に示す。したがって、本発明に記載の分子は、既知のβ−アラニルジペプチドよりも強力な風味及びうまみの増強剤である。これらの分子により、料理用の食品製品の風味の濃厚さを損なうことなく、かつ/又は、典型的な、よく所望されるうまみを低下させることなく、上記の製品中のMSG及び/又はリボヌクレオチドの量及び添加を更に低減することが可能である。また、これらの分子により、MSG及び/又はリボヌクレオチドがはるかに少ない、又は、これらを有しない、かつ、それでもなお、食品製品に適用されると強力かつ典型的なうまみを提供する、うまみの風味のある食品濃縮物を生成することも可能である。更に、適用に際し食品製品にうまみをもたらすことにおいて、はるかに強力でかつより濃縮された、うまみの風味のある食品濃縮物を生成することも可能である。
グルコースと熱処理されたカルノシンのHPLC−UVクロマトグラムである。 グルコースと熱処理されたアンセリン硝酸塩のHPLC−UVクロマトグラムである。
本発明は、一般式I)、(式中、R1は、水素、Cアルキル基、Cアルキル基、Cアルキル基、又はCアルキル基である)の化合物、又は当該化合物の塩に関する。一実施形態において、本発明の化合物のR1基は、水素又はメチル基である。それらに対応する2つの化合物の化学名は、それぞれ、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン及び1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンである。
本発明の第2の態様は、一般式I)の当該化合物を、全組成物中、少なくとも1mg/g、少なくとも1.7mg/g、少なくとも2mg/g、少なくとも2.5mg/g、少なくとも3mg/g、少なくとも3.5mg/g、又は少なくとも5mg/gの量で含む組成物に関する。
一実施形態において、本発明の組成物は、植物材料及び/又は動物材料からの抽出物である。例えば、組成物は、牛肉、鶏肉、豚肉、又はこれらの組み合わせからの抽出物である。
他の一実施形態において、本発明の組成物は、風味反応の結果である。用語「風味反応(flavor reaction)」は、本明細書において、少なくとも1つの還元糖と、少なくとも1つのアミノ酸又はタンパク質との間で起こる化学反応を指す。典型的には、この化学反応は、加熱工程中に起こり、また、典型的にはメイラード反応とも呼ばれる。一実施例において、風味反応はメイラード反応である。
好ましい一実施形態において、本発明の組成物は食品グレードである。「食品グレード」のもとに、本発明者らは、組成物は、例えば、直接、濃縮した形態で、及び/又は、食品製品中に希釈したときに、ヒトによる摂取に好適であることを意図している。
例えば、本発明の組成物は、料理用の調味料製品、調理補助剤、ソースの濃縮物又はスープの濃縮物、乾燥ペットフード製品又は湿潤ペットフード製品からなる群から選択される。
本発明の更なる態様は、食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための当該化合物の使用に関する。このような食品製品は、すぐに食べられる食品製品であってもよい。食品製品はまた、更にまた他の食品製品を調味するために使用される風味濃縮物であってもよい。有利には、本発明の化合物は、調味料、調理補助剤、又は食品濃縮物製品に加えるために使用してもよい。これによって、また更なる食品製品にうまみをもたらす効力が、このような調味料、調理補助剤、又は食品濃縮物製品において改善される。
本発明の更なる態様は、当該化合物を、全組成物中、少なくとも1mg/g、少なくとも1.7mg/g、少なくとも2mg/g、少なくとも2.5mg/g、少なくとも3mg/g、少なくとも3.5mg/g、又は少なくとも5mg/gの量で含む組成物の、食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための使用に関する。有利には、このような食品製品は、すぐに食べられる食品製品であってもよい。本発明の使用には、例えば、当該化合物を多く含ませた天然抽出物を使用して風味付けし、それらの食品製品の自然のうまみを向上させることが可能であるという利点がある。
また、本発明の更なる態様は、料理用の食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための方法であり、当該化合物、又は当該化合物を含む組成物を、食品製品に加えるステップを含む。食品製品は、すぐに食べられる食品製品、又は、風味濃縮物とすることができる。
本発明の一例としては、食品製品中の当該化合物の最終濃度は、組成物中、少なくとも1mg/g、少なくとも1.7mg/g、少なくとも2mg/g、少なくとも2.5mg/g、少なくとも3mg/g、少なくとも3.5mg/g、又は少なくとも5mg/gの量である。これにより、有利に、例えば、適用に際し、強力なうまみを、更なる食品製品にもたらす食品調味料製品及び風味濃縮物製品を生産することが可能となる。
当業者であれば、本明細書に開示されている本発明の全ての特徴を自由に組み合わせることができることを理解するであろう。特に、本発明の製品について記載された特徴を本発明の使用及び方法と組み合わせてもよく、逆もまた同様である。更に、本発明の異なる実施形態について記載された特徴を組み合わせてもよい。
本発明の更なる利点及び特徴は、図面及び実施例から明らかである。
実施例1:グルコース及びカルノシン(β−アラニル−L−ヒスチジン)からの1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンの合成
化合物:亜硫酸水素ナトリウム及びグリセロールはSigmaより、グルコースはSDfine Chemicalsより、カルノシンはChemImprexより、メタノール及び酢酸はMerckより購入した。全ての市販の試薬は、それぞれの供給元から入手したまま使用した。
分析的薄層クロマトグラフィー(TLC)は、RP−18 F254s(Merck)プレート上で実施した。TLCプレートは、短波長紫外線、ニンヒドリン染色によって可視化した。
H NMR(360.13MHz)及び13C NMR(90.56MHz)スペクトルを、広帯域多核z軸勾配プローブヘッドを備えたBruker DPX−360分光計で記録した。ケミカルシフト(ppm)は、内部標準(TMS又はTSP)を基準として表示した。多重度は次のように報告する:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、bs=ブロードな一重線。
D−グルコース(23g、127.37mmol、2.8当量)及び亜硫酸水素ナトリウム(1.6g、12.389mmol、0.28当量)を、メタノール(38mL)及びグリセロール(19mL)中に懸濁させた。100℃で30分間撹拌した後、カルノシン(10g、44.22mmol、1.0当量)及び酢酸(5.1mL)を加え、得られた混合物を100℃で3.5時間加熱した。次に反応物を冷却し、水38mLで希釈した。反応混合物を、Amberlite IRN−77イオン交換樹脂(100g)を充填したカラムを使用して精製した。NH 0〜0.4%を水溶液のグラジエントとして溶出に使用した。最終的に、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン6.8gを単離した(39.62%);Rf(n−ブタノール:酢酸:水、3:2:2):0.21;MS(M):m/z 388.16;H NMR(重水)δ 2.77[m、2H]、3.13[dd、J=15.4、8.2Hz、1H]、3.21〜3.27[m、1H]、3.28〜3.32[m、2H]、3.33〜3.44[m、2H]、3.63〜3.75[m、1H]、3.76〜3.85[m、2H]、3.87〜3.91[m、1H]、3.99〜4.03[m、2H]、4.53[dd、J=8.2、5.2Hz、1H]、7.28[d、J=1.0Hz、1H]、8.61[d、J=1.4Hz、1H];13C NMR(重水)δ 26.98、30.26、44.28、53.01、53.92、63.91、68.80、69.20、69.76、95.21、116.65、129.49、133.15、171.60、176.13。
実施例2:グルコース及びカルノシン(β−アラニル−L−ヒスチジン)からの1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンの調製
カルノシン(226mg、1mmol、1当量)とグルコース(360mg、2mmol、1当量)とのNaHPO緩衝液(0.5mol/L、pH7.0)20mL中の混合物を、密閉容器中で80℃で3時間加熱した。次に減圧下で溶媒を蒸発させ、得られた沈殿物を凍結乾燥させた。凍結乾燥させた粉末の一部を、10分間超音波を当てながら水に溶解して濾過した(0.45μm)。次に、溶液を半分取親水性相互作用液体クロマトグラフィー(HILIC−HPLC)によって、75×内径21.5、10μmのガードカラム(Tosoh Bioscience,Stuttgart,Germany)を備えた、300mm×内径21.5mm、10μmのTSKgel Amide−80カラム(Tosoh Bioscience,Stuttgart,Germany)を使用して分画した。溶出物をELSD検出器(蒸発光散乱検出器)でモニタリングし、流速を8mL/分に調整し、ギ酸水溶液(1%水溶液、溶媒A)とアセトニトリル(溶媒B)からなるグラジエントを使用した。B75%とA25%との混液10分間から開始し、続く10分間で、グラジエントを連続的にB0%及びA80%まで低下させた。これらの条件を5分間保持した後、8分間で、グラジエントをB75%及びA25%まで上昇させた。精製により、図1に示したとおり、6つの分画が得られた。
分画F5に相当する分子はカルノシンと同定され、F6の分子は1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンと同定された(LC−MS及びNMRのデータに基づく)。
実施例3:グルコース及びカルノシン(β−アラニル−L−ヒスチジン)からの1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンの調製
カルノシン(905mg、4mmol)と水酸化カリウム(224mg、4mmol)とのメタノール100mL中の混合物を2時間還流した。室温まで冷却した後、沈殿物を濾過によって除去し、上清を減圧下で濃縮し、カルノシンカリウム塩を得た。次に、カルノシンカリウム塩(2mmol)とグルコース(360mg、2mmol)とのメタノール(50mL、ギ酸でpH5.0に調整)中の混合物を、密閉容器中で80℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、沈殿物を水に溶解し、凍結乾燥させた。反応生成物を、実施例2に報告したものと同じ条件を使用して精製した。
実施例4:グルコース及びアンセリン(β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジン)からの1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンの調製
D−グルコース(127.37mmol、2.8当量)及び亜硫酸水素ナトリウム(12.389mmol、0.28当量)を、メタノール(38mL)及びグリセロール(19mL)中に懸濁させた。100℃で30分間撹拌した後、アンセリン硝酸塩(44.22mmol、1.0当量、Bachem)及び酢酸(5.1mL)を加え、得られた混合物を100℃で3.5時間加熱した。次に反応物を冷却し、水(38mL)で希釈した。混合物を、分取液体クロマトグラフィーにより、Phenomenex Luna 5μ HILIC 250×4.60mmのカラムと、pH5.8に調整した、5mM NHAc緩衝水溶液(溶媒A)及びアセトニトリル(90%、溶媒B)を使用して精製した。得られたクロマトグラム及びグラジエントを図2に示す。最初のピークは硝酸塩と同定され、ピーク2が所望の1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンであり、また、ピーク3は未反応のアンセリンに対応する。最終的に、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジン2.6gを単離した(15%)。
LC−MS(ESI):m/z 401.13(100、[M−H]);H NMR(400MHz、300K、重水)δ 2.70〜2.86[m、2H]、3.09[dd、J=15.8、8.3Hz、1H]、3.26[dd、J=15.8、5.0Hz、1H]、3.34〜3.40[m、2H]、3.36[m、2H]、3.71〜3.77[m、1H]、3.78〜3.83[m、1H]、3.85[s、3H]、3.88〜3.92[m、1H]、3.99〜4.05[m、2H]、4.51[dd、J=8.5、5.5Hz、1H]、7.24[s、1H]、8.54[s、1H];13C NMR(100MHz、300K、重水)δ 28.77、33.28、35.87、47.24、55.96、56.18、66.85、71.74、72.14、72.68、98.18、120.99、133.96、138.25、174.55、179.19。
実施例5:モデルブロス中のカルノシン(β−アラニル−L−ヒスチジン)及びアンセリン(β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジン)の官能評価
官能試験は、官能パネルルームにおいて、20〜25℃で実施した。喉から鼻に抜けるアロマ又は味覚による印象を除外するため、ノーズクリップを使用した。官能パネルは、8〜14人の訓練を受けた担当者で構成された。パネルは、3点試験法を使用して以下の標準的な味化合物水溶液(それぞれ1mL)の味を評価するよう訓練された:甘味に関しては、それぞれ、サッカロース(50mmol/L)及びL−アラニン(15mmol/L);酸味に関しては、乳酸(20mmol/L);塩味に関しては、NaCl(12mmol/L);苦味に関しては、それぞれ、カフェイン(1mmol/L)及びキニーネ塩酸塩(0.05mmol/L);うまみに関しては、グルタミン酸ナトリウム(8mmol/L、pH5.7);並びに渋味に関しては、タンニン(0.05%)。「白身肉のような」口腔の感覚は、ボトル入り飲料水(pH5.9)にグルタミン酸一ナトリウム一水和物(1.9g/L)、酵母抽出物(2.1g/L)、マルトデキストリン(6.375g/L)及び塩化ナトリウム(2.9g/L)を加えて調製したモデルブロス溶液で評価した。
β−アラニル−L−ヒスチジンの味覚閾値濃度は、β−アラニル−L−ヒスチジンの濃度を順次高めた2つのブランク及び1つの試料による3点代替試験を使用し、モデルブロスで測定した。味覚閾値濃度は、濃厚な酸味の感覚及び白身肉のような口腔の印象に関しては、22,700μmol/L(5.3mg/g)であることが判明した。
β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンの味覚閾値濃度は、β−alanyl−L−histidineについて上で説明したのと同じように測定することができる。
実施例6:モデルブロス中の1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン及び1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンの官能評価
1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンの味覚閾値濃度を、実施例5で説明したように、モデルブロス中で測定し、濃厚な酸味の感覚及び白身肉のような口腔の印象に関しては、4,400μmol/L(1.7mg/g)であることが判明した。この味覚閾値は、対応するβ−アラニル−L−ヒスチジンについて同一の実験モデル系下で測定された閾値濃度22’700μmol/L(5.3mg/g)よりも、非常に低い(実施例5を参照)。実際に、これは、味覚閾値濃度の、係数約5分の1の低下に相当する。
この結果は、同一条件下で、食品製品において同等の風味及びうまみの増強の味覚効果を付与するためには、対応するβ−アラニル−L−ヒスチジンの約5分の1の量の1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンの分子が必要であることを意味する。
1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンの味覚閾値を、対応するアンセリン(β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジン)との比較において試験及び比較すると、同じ結果及び同様の定量的な低下を観察することができる。
実施例7:肉ブイヨン中の1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンの同定及び定量
ポトフブイヨンの調製:原材料(地元の市場より)及びこれらの量を表1に要約する。肉片を5Lの冷水に入れた。NaCl 22.5gを加え、混合物を煮立たせた。2時間後、切った野菜をブイヨンに加え調製物を更に1時間煮込んだ。混合物を濾過し、固体部分を取り除いた。
Figure 2018506523
肉ブイヨンの調製:肉片を5Lの冷水に入れた(表1)。NaCl 22.5gを加え、混合物を3時間煮込んだ。混合物を濾過し、固体部分を取り除いた。
ブイヨン50mLに、13で標識した規定量の標準物質を添加し、Strata C18−Eカートリッジに供し、有効希釈率が1:10に到達するまで水で溶出した。
定量は、安定な同位体希釈分析により、TSKgel−Amide 80カラム(3μm、2mm×150mm、Tosoh Bioscience,Stuttgart,Germany)及びガードカラムTSKgel−Amide 80(3μm、2mm×10mm、Tosoh Bioscience,Stuttgart,Germany)を備えたHPLC−MSを使用して行った。溶離液Aはアセトニトリルのギ酸1.0%との混液であり、溶離液Bはギ酸の1.0%の水溶液であった。注入量は3μLであった。流速は0.2mL/分であった。溶媒のグラジエントは、0〜5分までのA95%から開始し、続いて5〜15分の間にAを95から5%とし、10分間はA5%とし、27〜30分の間にAを5から95%とした。表2にMSの条件を要約する。
Figure 2018506523

デクラスタリングポテンシャル、衝突エネルギー、セル流出ポテンシャル
1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンは、肉ブイヨン中に10μmol/L、また、ポトフブイヨン中に7μmol/L見出された。これは、それぞれ約2.7及び3.9μg/gブロスに相当する。
実施例8:調味料組成物
チキンベース粉末(詳細な配合を表3に示す)6g及びグルタミン酸一ナトリウム1gを温水500mLに溶かし、チキンスープを調製した。1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン又は代替的に1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンを2g/Lで加えた。
Figure 2018506523
官能評価は、その感覚能力について事前に選抜された、12人のパネリストによって実施した。パネリストは、2つのチキンスープの1組、1つは1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンを含まないもの、及び1つは1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンを含むもの(2g/L)の味をみるよう求められた。感覚的な違いが観察された場合、パネリストはその違いを記述するよう求められた。
官能パネルは、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン入り及び無しのチキンスープは著しく異なるものとして知覚され、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジンの添加により、ゆでた鶏肉及び肉のような風味が著しく高まった、と結論づけた。
同じ官能評価を、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンを2g/Lブロス含むチキンスープ試料、及び含まないチキンスープ試料について実施した。官能パネルは、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジン入り及び無しのチキンスープは著しく異なるものとして知覚され、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンの添加により、ゆでた鶏肉及び肉のような風味が著しく高まった、と結論づけた。
実施例9:調味料組成物
トマトベース粉末(詳細な配合を表4に示す)6gを温水500mLに溶かし、トマトスープを調製した。1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン又は代替的に1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンを、2g/Lでスープに加えた。
Figure 2018506523
官能パネルは、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン又は1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジン入り及び無しのトマトスープは著しく異なるものとして知覚され、1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−L−ヒスチジン、また、代替的に1−デオキシ−D−フルクトシル−N−β−アラニル−N−メチル−L−ヒスチジンの添加により、それらのスープの、風味のある、香辛料のきいた特徴が著しく高まった、と結論づけた。

Claims (13)

  1. 一般式I、
    Figure 2018506523

    (式中、R1は、水素、Cアルキル基、Cアルキル基、Cアルキル基、又はCアルキル基である。)の化合物、又は前記化合物の塩。
  2. R1が水素又はメチル基である、請求項1に記載の化合物又は該化合物の塩。
  3. 請求項1又は2に記載の化合物を少なくとも1mg/gの量で含む、組成物。
  4. 前記組成物が植物材料及び/又は肉材料からの抽出物である、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記組成物が風味反応の結果である、請求項3又は4に記載の組成物。
  6. 前記組成物が食品グレードである、請求項3〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物が、料理用の調味料、調理補助剤、ソースの濃縮物又はスープの濃縮物、乾燥ペットフード製品又は湿潤ペットフード製品からなる群から選択される、請求項3〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 食品製品の風味を増強するための、請求項1又は2に記載の化合物の使用。
  9. 食品製品のうまみを増強するための、請求項1又は2に記載の化合物の使用。
  10. 食品製品の風味を増強するための、請求項3〜7のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  11. 食品製品のうまみを増強するための、請求項3〜7のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  12. 請求項1若しくは2に記載の化合物、又は請求項3〜8のいずれか一項に記載の組成物を食品製品に加えるステップを含む、料理用の食品製品の風味及び/又はうまみを増強するための方法。
  13. 請求項1又は2に記載の化合物の前記食品製品中の最終濃度が少なくとも1mg/gである、請求項13に記載の方法。
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