JP2018505290A - 水性プライマー - Google Patents
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Abstract
a)熱硬化性樹脂、b)加水分解性基を有しないオルガノシラン、及びc)硬化剤、の水性分散物を含む、プライマー組成物が提供される。いくつかの実施形態において、プライマー組成物は、d)希土類金属含有防食剤を更に含む。いくつかの実施形態において、プライマー組成物は、クロムを含まない。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、アミノシラノールである。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、熱硬化性樹脂はエポキシ樹脂であり、硬化剤はエポキシ硬化剤である。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、希土類金属含有防食剤はセリウム含有防食剤である。【選択図】なし
Description
(開示の分野)
本開示は、水性プライマー組成物及びその使用方法に関し、いくつかの実施形態においては、金属表面上の接着剤プライマーとして関する。
本開示は、水性プライマー組成物及びその使用方法に関し、いくつかの実施形態においては、金属表面上の接着剤プライマーとして関する。
(開示の概要)
簡略に述べると、本開示は、a)熱硬化性樹脂、b)加水分解性基を有しないオルガノシラン、及びc)硬化剤、の水性分散物を含む、プライマー組成物を提供する。いくつかの実施形態において、プライマー組成物は、d)希土類金属含有防食剤を更に含む。いくつかの実施形態において、プライマー組成物は、クロムを含まない。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、アミノシラノールである。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びR2−NH−R1−(式中、R2がR2−NH−R1−である場合、各R1及び各R2はいずれの他のものとも独立して選択され、R2の分子量は、1500以下である。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びH2N−R1−(式中、各R1は独立して選択される。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、式II:
H2N−R1−Si(OH)3 [II]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基である。]で表されるアミノシラノールである。前述の式のいくつかの実施形態において、R1は直鎖状アルキレン基である。前述の式のいくつかの実施形態において、R1は、少なくとも2個の炭素原子を含む。前述の式のいくつかの実施形態において、10個以下の炭素原子、いくつかにおいて、6個以下の炭素原子、いくつかにおいて、4個以下の炭素原子、及びいくつかにおいて、3個以下の炭素原子である。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、熱硬化性樹脂はエポキシ樹脂である。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、硬化剤はエポキシ硬化剤である。いくつかの実施形態において、硬化剤は、2,2−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)−フェニル]プロパンである。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、希土類金属含有防食剤はセリウム含有防食剤である。
簡略に述べると、本開示は、a)熱硬化性樹脂、b)加水分解性基を有しないオルガノシラン、及びc)硬化剤、の水性分散物を含む、プライマー組成物を提供する。いくつかの実施形態において、プライマー組成物は、d)希土類金属含有防食剤を更に含む。いくつかの実施形態において、プライマー組成物は、クロムを含まない。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、アミノシラノールである。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びR2−NH−R1−(式中、R2がR2−NH−R1−である場合、各R1及び各R2はいずれの他のものとも独立して選択され、R2の分子量は、1500以下である。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びH2N−R1−(式中、各R1は独立して選択される。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである。いくつかの実施形態において、加水分解性基を有しないオルガノシランは、式II:
H2N−R1−Si(OH)3 [II]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基である。]で表されるアミノシラノールである。前述の式のいくつかの実施形態において、R1は直鎖状アルキレン基である。前述の式のいくつかの実施形態において、R1は、少なくとも2個の炭素原子を含む。前述の式のいくつかの実施形態において、10個以下の炭素原子、いくつかにおいて、6個以下の炭素原子、いくつかにおいて、4個以下の炭素原子、及びいくつかにおいて、3個以下の炭素原子である。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、熱硬化性樹脂はエポキシ樹脂である。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、硬化剤はエポキシ硬化剤である。いくつかの実施形態において、硬化剤は、2,2−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)−フェニル]プロパンである。プライマー組成物のいくつかの実施形態において、希土類金属含有防食剤はセリウム含有防食剤である。
本明細書において使用される全ての科学的用語及び技術的用語は、別段の指定がない限り、当分野において一般的に使用されている意味を有する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用する場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、その内容物が特に明確な指示をしない限り、複数の指示物を有する実施形態を包含する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用する場合、用語「又は」は、一般に、その内容物が特に明確な指示をしない限り、「及び/又は」を含む意味で使用される。
本明細書で使用されるところの「有する(have、having)」、「含む(include、including、comprise、comprising)」などは、非限定的(open ended)な意味で用いられており、概ね「含むが、これらに限定されない」ことを意味する。「〜からなる」及び「〜から本質的になる」という語は、「〜を含む」という語及び同様の語に包含されることが理解されよう。
(詳細な説明)
本開示は、水性プライマー組成物を提供する。いくつかの実施形態において、組成物はクロムフリーである。いくつかの実施形態において、組成物は、金属表面上の接着剤プライマーとして良好な性能を示す。いくつかの実施形態において、組成物は、ゾル−ゲル処理された金属表面上の接着剤プライマーとして良好な性能を示す。いくつかの実施形態において、組成物は、ゾル−ゲル処理されたものではない金属表面上の接着剤プライマーとして良好な性能を示す。いくつかの実施形態において、組成物は、ゾル−ゲル処理された金属表面上、及びゾル−ゲル処理されたものではない金属表面上の両方で、接着剤プライマーとして良好な性能を示す。
本開示は、水性プライマー組成物を提供する。いくつかの実施形態において、組成物はクロムフリーである。いくつかの実施形態において、組成物は、金属表面上の接着剤プライマーとして良好な性能を示す。いくつかの実施形態において、組成物は、ゾル−ゲル処理された金属表面上の接着剤プライマーとして良好な性能を示す。いくつかの実施形態において、組成物は、ゾル−ゲル処理されたものではない金属表面上の接着剤プライマーとして良好な性能を示す。いくつかの実施形態において、組成物は、ゾル−ゲル処理された金属表面上、及びゾル−ゲル処理されたものではない金属表面上の両方で、接着剤プライマーとして良好な性能を示す。
以下の付番による実施形態は、本開示を例示する意図のものであるが、本開示を不当に限定して解釈すべきではない。
実施形態1
a)熱硬化性樹脂、
b)加水分解性基を有しないオルガノシラン、及び
c)硬化剤、の水性分散物を含む、プライマー組成物。
a)熱硬化性樹脂、
b)加水分解性基を有しないオルガノシラン、及び
c)硬化剤、の水性分散物を含む、プライマー組成物。
実施形態2 d)希土類金属含有防食剤を更に含む、実施形態1に記載のプライマー組成物。
実施形態3 クロムを含まない、実施形態1又は2に記載のプライマー組成物。
実施形態5 加水分解性基を有しないオルガノシランが、アミノシラノールである、実施形態1〜3のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態6 加水分解性基を有しないオルガノシランが、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びR2−NH−R1−(式中、R2がR2−NH−R1−である場合、各R1及び各R2はいずれの他のものとも独立して選択され、R2の分子量は、1500以下である。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである、実施形態1〜5のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びR2−NH−R1−(式中、R2がR2−NH−R1−である場合、各R1及び各R2はいずれの他のものとも独立して選択され、R2の分子量は、1500以下である。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである、実施形態1〜5のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態7 加水分解性基を有しないオルガノシランが、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びH2N−R1−(式中、各R1は独立して選択される。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである、実施形態1〜6のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びH2N−R1−(式中、各R1は独立して選択される。)からなる群より選択される。]で表されるアミノシラノールである、実施形態1〜6のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態8 加水分解性基を有しないオルガノシランが、式II:
H2N−R1−Si(OH)3 [II]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基である。]で表されるアミノシラノールである、実施形態1〜7のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
H2N−R1−Si(OH)3 [II]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基である。]で表されるアミノシラノールである、実施形態1〜7のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態9 R1が直鎖状アルキレン基である、実施形態6〜8のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態10 R1が、少なくとも2個の炭素原子を含む、実施形態6〜9のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態11 R1が、10個以下の炭素原子を含む、実施形態6〜10のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態12 R1が、6個以下の炭素原子を含む、実施形態6〜10のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態13 R1が、4個以下の炭素原子を含む、実施形態6〜10のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態14 R1が、3個以下の炭素原子を含む、実施形態6〜10のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態15 熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である、実施形態1〜14のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態16 硬化剤がエポキシ硬化剤である、実施形態1〜15のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態17 硬化剤が、2,2−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)−フェニル]プロパンである、実施形態1〜16のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
実施形態18 希土類金属含有防食剤がセリウム含有防食剤である、実施形態1〜17のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
本開示の目的及び利点は以下の実施例によって更に例証されるが、これらの実施例に引用される具体的な物質及びそれらの量、並びにその他の条件及び詳細は、本開示を過度に制限しないと解釈されるべきである。
実施例
以下の略記を用いて実施例を説明する。
℃ 摂氏温度
℃/min 摂氏温度/分
°F 華氏温度
°F/min 華氏温度/分
cm センチメートル
g/cm3 グラム/立方センチメートル
ipfi インチ.ポンド−フィート/インチ
kgcw キログラム/センチメートル幅
mg ミリグラム
mil 10−3インチ
mm ミリメートル
μm マイクロメートル
nm ナノメートル
N.cm−1ニュートン/センチメートル
MPa メガパスカル
piw ポンド/インチ幅
特に記述しない限り、全ての他の試薬は、Sigma−Aldrich Company(St.Louis,Missouri)などのファインケミカル販売業者から入手したか、若しくは入手可能であり、又は公知の方法により合成できる。特に報告しない限り、全ての比は、重量基準である。
以下の略記を用いて実施例を説明する。
℃ 摂氏温度
℃/min 摂氏温度/分
°F 華氏温度
°F/min 華氏温度/分
cm センチメートル
g/cm3 グラム/立方センチメートル
ipfi インチ.ポンド−フィート/インチ
kgcw キログラム/センチメートル幅
mg ミリグラム
mil 10−3インチ
mm ミリメートル
μm マイクロメートル
nm ナノメートル
N.cm−1ニュートン/センチメートル
MPa メガパスカル
piw ポンド/インチ幅
特に記述しない限り、全ての他の試薬は、Sigma−Aldrich Company(St.Louis,Missouri)などのファインケミカル販売業者から入手したか、若しくは入手可能であり、又は公知の方法により合成できる。特に報告しない限り、全ての比は、重量基準である。
実施例に使用される試薬に対する略語は以下のとおりである。
AF−163:構造用接着剤フィルム、3M Company(St.Paul,Minnesota)から、商品名「SCOTCH−WELD STRUCTURAL ADHESIVE FILM AF−163−2K、0.06WEIGHT」で入手可能。
AF−191:構造用接着剤フィルム、3M Companyから、商品名「SCOTCH−WELD STRUCTURAL ADHESIVE FILM AF−191K、0.08WEIGHT」で入手可能。
AF−3109:構造用接着剤フィルム、3M Companyから、商品名「SCOTCH−WELD STRUCTURAL ADHESIVE FILM AF−3109−2K、0.085WEIGHT」で入手可能。
AC−130−2:アルミニウム合金接着剤接合用高性能ゾルゲル表面調製キット、3M Companyから、商品名「SURFACE PRE−TREATMENT KIT AC−130−2」で入手。
AEAPST:アミノエチルアミノプロピルシラントリオール。
APST:アミノプロピルシラントリオール。
ARCOSOLV:プロピレングリコール(モノ)ブチルエーテル、Lyondell Chemical Company(Houston,Texas)から、商品名「ARCOSOLV PNB」で入手。
BAPP:2,2−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)−フェニル]プロパンの10%水性分散物、TCI America(Portland,Oregon)から入手可能。追って、このBAPPを、粒径15μm未満まで粉砕し、10重量%水性分散物として用いた。
CUREZOL:イミダゾール硬化剤、Air Products & Chemicals,Inc.(Allentown,Pennsylvania)から、商品名「CUREZOL 2MA−OK」で入手。
ECN−1400:安定な非発泡性高性能水系エポキシクレゾールノボラック樹脂分散物、Huntsman Corporation(Woodlands,Texas)から、商品名「ARALDITE ECN1400」で入手。
EPZ−3546:「EPON(商標)RESIN1007」樹脂の固形分53重量%の、水及びメトキシプロパノール分散物、Momentive Specialty Chemicals(Columbus,Ohio)から、商品名「EPI−REZ3546−WH−53」で入手。
EPZ−5108:ノボラック−エポキシ分散物、Momentive Specialty Chemicalsから、商品名「EPI−REZ DPW−5108」で入手。
ETF:非クロム酸塩防止剤の10%水性分散物、United Technologies Corporation(Hartford,Connecticut)から、商品名「ECOTUFF」で入手。追って、このETFを、粒径500nm未満まで粉砕し、30重量%水性分散物として用いた。ETFは、モリブデン酸塩オキシアニオン錯体、及びキレート化クエン酸セリウム錯体を含む。
FT−100:エポキシ強化剤、Dow Chemical Company(Midland,Michigan)から、商品名「FORTEGRA100」で入手。
FPL:硫酸及び重クロム酸ナトリウムのエッチング液、Forest Products Laboratory(Madison,Wisconsin)から入手。
IPA:イソプロピルアルコール。
M5:未処理フュームドシリカ、Cabot Corporation(Tuscola,Illinois)から、商品名「CAB−O−SIL M5」で入手。
MEK:メチルエチルケトン。
OAKITE165:苛性洗浄液、Chemetall,GmbH(Frankfurt am Main,Germany)から、商品名「OAKITE165」で入手。
PZ−323:エポキシフェノールノボラック樹脂の75重量%水性エマルジョン、Huntsman Corporationから、商品名「ARALDITE PZ−323」で入手。
TDI:4,4’−メチレンビス(フェニルジメチルウレア。
U−52M:芳香族置換ウレアの微粒化グレード品、CVC Thermoset Specialties(Moorestown,New Jersey)から、商品名「OMICURE U52M」で入手。
AF−163:構造用接着剤フィルム、3M Company(St.Paul,Minnesota)から、商品名「SCOTCH−WELD STRUCTURAL ADHESIVE FILM AF−163−2K、0.06WEIGHT」で入手可能。
AF−191:構造用接着剤フィルム、3M Companyから、商品名「SCOTCH−WELD STRUCTURAL ADHESIVE FILM AF−191K、0.08WEIGHT」で入手可能。
AF−3109:構造用接着剤フィルム、3M Companyから、商品名「SCOTCH−WELD STRUCTURAL ADHESIVE FILM AF−3109−2K、0.085WEIGHT」で入手可能。
AC−130−2:アルミニウム合金接着剤接合用高性能ゾルゲル表面調製キット、3M Companyから、商品名「SURFACE PRE−TREATMENT KIT AC−130−2」で入手。
AEAPST:アミノエチルアミノプロピルシラントリオール。
APST:アミノプロピルシラントリオール。
ARCOSOLV:プロピレングリコール(モノ)ブチルエーテル、Lyondell Chemical Company(Houston,Texas)から、商品名「ARCOSOLV PNB」で入手。
BAPP:2,2−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)−フェニル]プロパンの10%水性分散物、TCI America(Portland,Oregon)から入手可能。追って、このBAPPを、粒径15μm未満まで粉砕し、10重量%水性分散物として用いた。
CUREZOL:イミダゾール硬化剤、Air Products & Chemicals,Inc.(Allentown,Pennsylvania)から、商品名「CUREZOL 2MA−OK」で入手。
ECN−1400:安定な非発泡性高性能水系エポキシクレゾールノボラック樹脂分散物、Huntsman Corporation(Woodlands,Texas)から、商品名「ARALDITE ECN1400」で入手。
EPZ−3546:「EPON(商標)RESIN1007」樹脂の固形分53重量%の、水及びメトキシプロパノール分散物、Momentive Specialty Chemicals(Columbus,Ohio)から、商品名「EPI−REZ3546−WH−53」で入手。
EPZ−5108:ノボラック−エポキシ分散物、Momentive Specialty Chemicalsから、商品名「EPI−REZ DPW−5108」で入手。
ETF:非クロム酸塩防止剤の10%水性分散物、United Technologies Corporation(Hartford,Connecticut)から、商品名「ECOTUFF」で入手。追って、このETFを、粒径500nm未満まで粉砕し、30重量%水性分散物として用いた。ETFは、モリブデン酸塩オキシアニオン錯体、及びキレート化クエン酸セリウム錯体を含む。
FT−100:エポキシ強化剤、Dow Chemical Company(Midland,Michigan)から、商品名「FORTEGRA100」で入手。
FPL:硫酸及び重クロム酸ナトリウムのエッチング液、Forest Products Laboratory(Madison,Wisconsin)から入手。
IPA:イソプロピルアルコール。
M5:未処理フュームドシリカ、Cabot Corporation(Tuscola,Illinois)から、商品名「CAB−O−SIL M5」で入手。
MEK:メチルエチルケトン。
OAKITE165:苛性洗浄液、Chemetall,GmbH(Frankfurt am Main,Germany)から、商品名「OAKITE165」で入手。
PZ−323:エポキシフェノールノボラック樹脂の75重量%水性エマルジョン、Huntsman Corporationから、商品名「ARALDITE PZ−323」で入手。
TDI:4,4’−メチレンビス(フェニルジメチルウレア。
U−52M:芳香族置換ウレアの微粒化グレード品、CVC Thermoset Specialties(Moorestown,New Jersey)から、商品名「OMICURE U52M」で入手。
水系プライマー処方物
実施例1
0.92gのM5を、14.45gのPZ−323中、高速ミキサにより、1,000〜2,000rpmで約2〜4分間、25℃で操作して均質に分散した。ミキサの運転を300〜500rpmで続け、55.76gのEPZ−3546、及び5.66gのEPZ−5108を、次いで3.65gのTDIを分散物中へブレンドした。9.11gのIPA、2.48gのアセトン、0.74gのARCOSOLV、113.4gのBAPPの10%水性分散物、及び28.7gのETF防止剤の30%水性分散物を、3〜5分間隔でゆっくり添加した。5分後、2.46gのAPSTオルガノシランを添加し、更に15分間、続けて混合した。次に、脱イオン水を添加し、得られた均質な水性ゾルゲルプライマー分散物を25〜30重量%に調節した。
実施例1
0.92gのM5を、14.45gのPZ−323中、高速ミキサにより、1,000〜2,000rpmで約2〜4分間、25℃で操作して均質に分散した。ミキサの運転を300〜500rpmで続け、55.76gのEPZ−3546、及び5.66gのEPZ−5108を、次いで3.65gのTDIを分散物中へブレンドした。9.11gのIPA、2.48gのアセトン、0.74gのARCOSOLV、113.4gのBAPPの10%水性分散物、及び28.7gのETF防止剤の30%水性分散物を、3〜5分間隔でゆっくり添加した。5分後、2.46gのAPSTオルガノシランを添加し、更に15分間、続けて混合した。次に、脱イオン水を添加し、得られた均質な水性ゾルゲルプライマー分散物を25〜30重量%に調節した。
基材の調製
グレード2024T無処理アルミニウムパネルを、Erickson Metals of Minnesota,Inc.(Coon Rapids,Minnesota)から入手した。構造用接着剤による接合に先立って、パネルに、以下の表面調製プロセスのうちの1つを施した。
グレード2024T無処理アルミニウムパネルを、Erickson Metals of Minnesota,Inc.(Coon Rapids,Minnesota)から入手した。構造用接着剤による接合に先立って、パネルに、以下の表面調製プロセスのうちの1つを施した。
パネル調製1
FPLでエッチングし、陽極酸化し、ゾル−ゲルプライマーを設けたパネル。
無処理アルミニウムパネルを、OAKITE165苛性洗浄液に85℃で10分間、浸漬した。次に、パネルを、21℃で10分間、水道水に浸した後、更に約3分間、水道水で連続的に噴霧することによりすすいだ。次に、パネルを、66℃で10分間、FPLエッチング液に漬けた後、パネルを、21℃で約3分間、水で噴霧によりすすぎ、更に10分間干して乾燥させ、次いで乾燥器内で、54℃で30分間乾燥した。次に、エッチングしたパネルを、85%リン酸の浴中、72°F(22.2℃)で約25分間、電圧15ボルト(V)及び最大電流100アンペア(A)で陽極酸化し、21℃で約3分間、水ですすぎ、更に10分間干して乾燥させ、次いで乾燥器内で、66℃で10分間乾燥した。陽極酸化して24時間以内に、アルミニウムパネルに、上記のゾル−ゲルプライマー組成物のうちの1つを噴霧し、70°F(21.1℃)で30分間乾燥し、次いで乾燥器内で、250°F(121.1℃)で60分間硬化した。得られた硬化したプライマーの厚さは、約0.1〜0.2mil(2.5〜5.1μm)であった。
FPLでエッチングし、陽極酸化し、ゾル−ゲルプライマーを設けたパネル。
無処理アルミニウムパネルを、OAKITE165苛性洗浄液に85℃で10分間、浸漬した。次に、パネルを、21℃で10分間、水道水に浸した後、更に約3分間、水道水で連続的に噴霧することによりすすいだ。次に、パネルを、66℃で10分間、FPLエッチング液に漬けた後、パネルを、21℃で約3分間、水で噴霧によりすすぎ、更に10分間干して乾燥させ、次いで乾燥器内で、54℃で30分間乾燥した。次に、エッチングしたパネルを、85%リン酸の浴中、72°F(22.2℃)で約25分間、電圧15ボルト(V)及び最大電流100アンペア(A)で陽極酸化し、21℃で約3分間、水ですすぎ、更に10分間干して乾燥させ、次いで乾燥器内で、66℃で10分間乾燥した。陽極酸化して24時間以内に、アルミニウムパネルに、上記のゾル−ゲルプライマー組成物のうちの1つを噴霧し、70°F(21.1℃)で30分間乾燥し、次いで乾燥器内で、250°F(121.1℃)で60分間硬化した。得られた硬化したプライマーの厚さは、約0.1〜0.2mil(2.5〜5.1μm)であった。
パネル調製2
グリットブラスト加工し、表面前処理し、ゾル−ゲルプライマーを設けたもの。
無処理アルミニウムパネルを、180メッシュ(約78μm)のアルミナ鉱石によるグリットブラスト加工により、密閉型キャビネット内で研磨し、約1〜3分で全ての酸化物層を除いた。残っている砥粒(グリット)を圧縮空気により除き、溶媒ですすぎ、約25℃で10分間自然乾燥した。次に、アルミニウムパネルを、AC−130−2で前処理し、75°F(23.9℃)で60分間乾燥し、その後、それに、上記のゾル−ゲルプライマー組成物のうちの1つを噴霧し、70°F(21.1℃)で30分間乾燥し、次いで乾燥器内で、250°F(121.1℃)で60分間硬化した。得られた硬化したプライマーの厚さは、約0.1〜0.2mil(2.5〜5.1μm)であった。
グリットブラスト加工し、表面前処理し、ゾル−ゲルプライマーを設けたもの。
無処理アルミニウムパネルを、180メッシュ(約78μm)のアルミナ鉱石によるグリットブラスト加工により、密閉型キャビネット内で研磨し、約1〜3分で全ての酸化物層を除いた。残っている砥粒(グリット)を圧縮空気により除き、溶媒ですすぎ、約25℃で10分間自然乾燥した。次に、アルミニウムパネルを、AC−130−2で前処理し、75°F(23.9℃)で60分間乾燥し、その後、それに、上記のゾル−ゲルプライマー組成物のうちの1つを噴霧し、70°F(21.1℃)で30分間乾燥し、次いで乾燥器内で、250°F(121.1℃)で60分間硬化した。得られた硬化したプライマーの厚さは、約0.1〜0.2mil(2.5〜5.1μm)であった。
パネル調製3
FPLでエッチングし、表面前処理し、ゾル−ゲルプライマーを設けたもの。
無処理アルミニウムパネルに、FPLでのエッチングを施し、AC−130−2で上記のとおりに表面前処理し、その後、それに、上記のゾル−ゲルプライマー組成物のうちの1つを噴霧し、70°F(21.1℃)で30分間乾燥し、次いで乾燥器内で、250°F(121.1℃)で60分間硬化した。得られた硬化したプライマーの厚さは、約0.1〜0.2mil(2.5〜5.1μm)であった。
FPLでエッチングし、表面前処理し、ゾル−ゲルプライマーを設けたもの。
無処理アルミニウムパネルに、FPLでのエッチングを施し、AC−130−2で上記のとおりに表面前処理し、その後、それに、上記のゾル−ゲルプライマー組成物のうちの1つを噴霧し、70°F(21.1℃)で30分間乾燥し、次いで乾燥器内で、250°F(121.1℃)で60分間硬化した。得られた硬化したプライマーの厚さは、約0.1〜0.2mil(2.5〜5.1μm)であった。
試験方法
本発明のゾル−ゲルプライマーを、比較例A及びBと並行して、以下の試験のうちの1つ以上により評価した。接合試験については、試料に、以下の硬化サイクルのうちの1つを施した。
本発明のゾル−ゲルプライマーを、比較例A及びBと並行して、以下の試験のうちの1つ以上により評価した。接合試験については、試料に、以下の硬化サイクルのうちの1つを施した。
硬化サイクル
試料を真空袋に入れ、ASC Process Systems(Sylmar,California)からのオートクレーブ、モデル番号「ECONOCLAVE 3x5」内で圧力を約28インチ水銀柱(94.8kPa)にした。オートクレーブ圧力を45psi(310.3kPa)に上げ、その際に、オートクレーブ圧力が15psi(103.4kPa)を超えたところで真空袋を大気に通気させた。次に、オートクレーブ温度を、速度4.5°F/分(2.5℃/分)で、以下の設定点のうちの1つに上げた。
試料を真空袋に入れ、ASC Process Systems(Sylmar,California)からのオートクレーブ、モデル番号「ECONOCLAVE 3x5」内で圧力を約28インチ水銀柱(94.8kPa)にした。オートクレーブ圧力を45psi(310.3kPa)に上げ、その際に、オートクレーブ圧力が15psi(103.4kPa)を超えたところで真空袋を大気に通気させた。次に、オートクレーブ温度を、速度4.5°F/分(2.5℃/分)で、以下の設定点のうちの1つに上げた。
AF163及びAF3109については、250°F(121.1℃)。
AF191については、350°F(176.7℃)。
AF191については、350°F(176.7℃)。
設定点に達した後、試料をその温度で60分間保ち、次に、速度5°F/分(2.8℃/分)で72°F(22.2℃)まで冷却した後、圧力を解いた。
重なり剪断(OSL)試験
構造用接着剤フィルムの1インチ(25.4mm)×幅5/8インチ(15.9mm)の帯片から片方のライナーを取り、露出した接着剤を、厚さ63mil(1.60mm)、4インチ×7インチ(10.16cm×17.78cm)のアルミニウム試験パネルの長辺に沿って手作業で押し当てた。混入した気泡をゴムローラーにより全て除いた後、反対側のライナーを取り、別の試験パネルを、0.5インチ(12.7mm)の重なりで、露出した接着剤上へ押し当てた。次に、この組立物を1枚にテープ留めし、上記の硬化サイクルのうちの1つによってオートクレーブ処理し、その後、結合したパネルを7枚の帯片に切り分け、各々は測定すると1インチ×7.5インチ(2.54×19.05cm)であった。次に、この帯片を、重なり剪断強度について評価するのに、ASTM D−1002により、MTS Corporation(Eden Prairie,Minnesota)からの引張強度試験機モデル「SINTECH30」を、70°F(21.1℃)及びグリップ分離速度0.05インチ/分(1.27mm/分)で用いた。重なり剪断試験パネル6枚を調製し、各実施例について評価した。結果を表2〜表4に列挙し、3つの異なる構造用接着剤フィルム及び硬化サイクルでのゾル−ゲルプライマー評価を表す。
構造用接着剤フィルムの1インチ(25.4mm)×幅5/8インチ(15.9mm)の帯片から片方のライナーを取り、露出した接着剤を、厚さ63mil(1.60mm)、4インチ×7インチ(10.16cm×17.78cm)のアルミニウム試験パネルの長辺に沿って手作業で押し当てた。混入した気泡をゴムローラーにより全て除いた後、反対側のライナーを取り、別の試験パネルを、0.5インチ(12.7mm)の重なりで、露出した接着剤上へ押し当てた。次に、この組立物を1枚にテープ留めし、上記の硬化サイクルのうちの1つによってオートクレーブ処理し、その後、結合したパネルを7枚の帯片に切り分け、各々は測定すると1インチ×7.5インチ(2.54×19.05cm)であった。次に、この帯片を、重なり剪断強度について評価するのに、ASTM D−1002により、MTS Corporation(Eden Prairie,Minnesota)からの引張強度試験機モデル「SINTECH30」を、70°F(21.1℃)及びグリップ分離速度0.05インチ/分(1.27mm/分)で用いた。重なり剪断試験パネル6枚を調製し、各実施例について評価した。結果を表2〜表4に列挙し、3つの異なる構造用接着剤フィルム及び硬化サイクルでのゾル−ゲルプライマー評価を表す。
浮動ローラー式剥離試験
2枚の試験パネル、一方は測定すると63mil×8インチ×3インチ(1.60mm×20.32cm×7.62cm)、他方は測定すると25mil×10インチ×3インチ(0.635mm×25.4cm×7.62cm)のものを、構造用接着剤によって1枚に接合し、重なり剪断試験方法に記載のとおり、オートクレーブ内で硬化した。幅0.5インチ(12.7mm)の試験帯片を接合したパネル組立物から切り分け、ASTM D−3167−76により、引張強度試験機を用いて、薄い方の基材の浮動ローラー式剥離強度について評価した。70°F(21.1℃)で、分離速度6インチ/分(15.24cm/分)とした。結果を、幅1インチ(2.54cm)の試験帯片として正規化した。5つの試験パネルを調製し、各試料について評価した。結果は表5〜表7に列挙されており、3枚の異なる構造用接着剤フィルムでのゾル−ゲルプライマー評価を表す。
2枚の試験パネル、一方は測定すると63mil×8インチ×3インチ(1.60mm×20.32cm×7.62cm)、他方は測定すると25mil×10インチ×3インチ(0.635mm×25.4cm×7.62cm)のものを、構造用接着剤によって1枚に接合し、重なり剪断試験方法に記載のとおり、オートクレーブ内で硬化した。幅0.5インチ(12.7mm)の試験帯片を接合したパネル組立物から切り分け、ASTM D−3167−76により、引張強度試験機を用いて、薄い方の基材の浮動ローラー式剥離強度について評価した。70°F(21.1℃)で、分離速度6インチ/分(15.24cm/分)とした。結果を、幅1インチ(2.54cm)の試験帯片として正規化した。5つの試験パネルを調製し、各試料について評価した。結果は表5〜表7に列挙されており、3枚の異なる構造用接着剤フィルムでのゾル−ゲルプライマー評価を表す。
クライミングドラム剥離(CDP)試験
2枚の試験パネル、一方は測定すると40mil×16インチ×8インチ(1.16mm×40.64cm×20.32cm)、他方は測定すると20mil×16インチ×8インチ(0.508mm×40.64cm×20.32cm)のものを、構造用接着剤によって1枚に接合し、重なり剪断試験方法に記載のとおり、オートクレーブ内で硬化した。幅1インチ(25.4mm)の試験帯片を接合したパネル組立物から切り分け、ASTM D−1781により、引張強度試験機を用いて、薄い方の基材のクライミングドラム剥離強度について評価した。70°F(21.1℃)で、分離速度3インチ/分(7.62cm/分)とした。表8に列挙する結果は、幅1インチ(2.54cm)の試験帯片として正規化した。5枚の試験パネルを調製し、各試料について評価した。
2枚の試験パネル、一方は測定すると40mil×16インチ×8インチ(1.16mm×40.64cm×20.32cm)、他方は測定すると20mil×16インチ×8インチ(0.508mm×40.64cm×20.32cm)のものを、構造用接着剤によって1枚に接合し、重なり剪断試験方法に記載のとおり、オートクレーブ内で硬化した。幅1インチ(25.4mm)の試験帯片を接合したパネル組立物から切り分け、ASTM D−1781により、引張強度試験機を用いて、薄い方の基材のクライミングドラム剥離強度について評価した。70°F(21.1℃)で、分離速度3インチ/分(7.62cm/分)とした。表8に列挙する結果は、幅1インチ(2.54cm)の試験帯片として正規化した。5枚の試験パネルを調製し、各試料について評価した。
耐熱/耐湿楔型亀裂(HWWC)試験
2枚の試験パネル、測定すると125mil×6インチ×6インチ(3.2mm×15.24cm×15.24cm)のものを、構造用接着剤によって1枚に接合し、重なり剪断試験方法に記載のとおり、オートクレーブ内で硬化した。幅1インチ(25.4mm)の試験帯片を接合したパネル組立物から切り分け、分離フィルムを含む試験試料片の端部を広げ、楔を挿入した。ASTM3762−03により、試験片の楔型亀裂試験について評価し、その後それを、140°F(60℃)及び相対湿度95%で調湿した槽に置いた。次いで、亀裂の進展、及び破壊モードを、1週間後評価した。結果を表9〜表11に列挙する。
2枚の試験パネル、測定すると125mil×6インチ×6インチ(3.2mm×15.24cm×15.24cm)のものを、構造用接着剤によって1枚に接合し、重なり剪断試験方法に記載のとおり、オートクレーブ内で硬化した。幅1インチ(25.4mm)の試験帯片を接合したパネル組立物から切り分け、分離フィルムを含む試験試料片の端部を広げ、楔を挿入した。ASTM3762−03により、試験片の楔型亀裂試験について評価し、その後それを、140°F(60℃)及び相対湿度95%で調湿した槽に置いた。次いで、亀裂の進展、及び破壊モードを、1週間後評価した。結果を表9〜表11に列挙する。
塩耐食性試験
プライマーを設けた、厚さ0.25〜0.35milのAugustmグレード2024T無処理アルミニウムパネルを、ASTM B−117により、塩噴霧曝露槽内で試験した。結果は、本発明におけるゾル−ゲルプライマーにより、異なる表面調製(ゾル−ゲル表面処理によるもの、又はそれによらないもの)を用い、塩噴霧曝露後、クロム酸塩系プライマーと比較して、良好な耐食性性能が得られたことを示した。
プライマーを設けた、厚さ0.25〜0.35milのAugustmグレード2024T無処理アルミニウムパネルを、ASTM B−117により、塩噴霧曝露槽内で試験した。結果は、本発明におけるゾル−ゲルプライマーにより、異なる表面調製(ゾル−ゲル表面処理によるもの、又はそれによらないもの)を用い、塩噴霧曝露後、クロム酸塩系プライマーと比較して、良好な耐食性性能が得られたことを示した。
本開示の様々な修正及び変更は、本開示の範囲及び原理から逸脱することなく当業者には明白であり、また、本開示は、本明細書に記載した例示的な実施形態に不当に制限されるものではないと理解すべきである。
Claims (15)
- a)熱硬化性樹脂、
b)加水分解性基を有しないオルガノシラン、及び
c)硬化剤、
の水性分散物を含む、プライマー組成物。 - d)希土類金属含有防食剤
を更に含む、請求項1に記載のプライマー組成物。 - クロムを含まない、請求項1又は2に記載のプライマー組成物。
- 加水分解性基を有しない前記オルガノシランが、アミノシラノールである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- 加水分解性基を有しない前記オルガノシランが、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びR2−NH−R1−(式中、R2がR2−NH−R1−である場合、各R1及び各R2はいずれの他のものとも独立して選択され、R2の分子量は、1500以下である。)からなる群より選択される。]
で表されるアミノシラノールである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプライマー組成物。 - 加水分解性基を有しない前記オルガノシランが、式I:
R2−NH−R1−Si(OH)3 [I]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基であり、
R2は、H及びH2N−R1−(式中、各R1は独立して選択される。)からなる群より選択される。]
で表されるアミノシラノールである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプライマー組成物。 - 加水分解性基を有しない前記オルガノシランが、式II:
H2N−R1−Si(OH)3 [II]
[式中、R1は、1〜20個の炭素原子を含む、分枝状又は直鎖状アルキレン基である。]
で表されるアミノシラノールである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプライマー組成物。 - R1が直鎖状アルキレン基である、請求項5〜7のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- R1が、少なくとも2個の炭素原子を含む、請求項5〜8のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- R1が、10個以下の炭素原子を含む、請求項5〜9のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- R1が、4個以下の炭素原子を含む、請求項5〜9のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- R1が、3個以下の炭素原子を含む、請求項5〜9のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- 前記熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- 前記硬化剤がエポキシ硬化剤である、請求項1〜13のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
- 前記希土類金属含有防食剤がセリウム含有防食剤である、請求項1〜14のいずれか一項に記載のプライマー組成物。
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