JP2018505106A - 容器のための閉鎖システム - Google Patents

Abstract

【課題】再閉鎖可能な容器開封システムのための改善された方法及びシステムを提供する。【解決手段】改善されたイージーオープンな閉鎖部であり、カバーパネルは、端部パネルを通る開口の周辺部の周りの容器端部パネルに接合される。回転レバーは、支点として働くリベットを通じて近位レバーに接続され、圧力を印加して回転レバーをリベットの周りに軸方向に回転させるとき、力が増強され、このことは近位レバーが周辺部の分離領域を選択的に剥離することを可能にし、これにより容器内の圧力を逃すのが可能になる。回転レバーの回転の継続により、カバーパネルが端部パネルからさらに剥離される。回転レバーの前縁は、開口の両縁において端部パネルとカバーパネルとの間に楔止めされ、それにより、その縁におけるパネル間の接続がへき開され、剥離される。【選択図】図６

Description

本発明は、容器のための閉鎖システムに関する。
米国特許法（３５ Ｕ．Ｓ．Ｃ．）第１１９条及び米国連邦規則集第３７巻（３７Ｃ．Ｆ．Ｒ．）１．７８条の下の優先権主張
本非仮出願は、「Ｃｌｏｓｕｒｅ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｃｏｎｔａｉｎｅｒｓ」という名称でＢｒｅｎｄａｎ Ｃｏｆｆｅｙの名において２０１５年２月９日に出願された先の米国仮特許出願番号第６２／１１３，８５０号、並びに、「Ｔｈｅｒｍａｌｌｙ Ｒｅｇｕｌａｔｅｄ Ｓｅｌｆ−Ｈｅａｔｉｎｇ Ｃｏｎｔａｉｎｅｒｓ」という名称でＢｒｅｎｄａｎ Ｃｏｆｆｅｙ及びＫｒｚｙｓｚｔｏｆ Ｋｗｉａｔｋｏｗｓｋｉの名において２０１５年４月２０に出願された米国仮特許出願第６２／１４９８２４号に基づく優先権を主張し、これらの出願の各々の開示内容は、本明細書に説明されるかのように、引用によりその全体が本明細書に組み入れられる。

金属製缶は、他の材料の包装形態と比べると、長期保存のために密封される金属の能力、その低コスト及びその優れた再利用性を含む多数の利点を提供する、食品及び飲料のための一般的な包装形態である。本開示目的で、内容物にアクセスするために別個の缶開口ツールを必要としない「開口が容易な即ちイージーオープン（ｅａｓｙ ｏｐｅｎｉｎｇ）」金属製食品容器は、多くの包装品に対するさらに大きい消費者利便性を提供する。イージーオープン機能を提供するための２つの一般的なシステムは、「ステイ・オン・タブ（ＳＯＴ）」システム及び剥離シームシステムである。

特許文献１に記載されるもののようなＳＯＴのイージーオープンシステムは、容器の端部パネル内にスコア線を付けて脆弱な開口領域の輪郭を描き、リベット保持タブのてこ作用を用いて、脆弱なスコア線をうまく利用して、端部パネルを通じて開口領域を押す。その名が示すように、開口後、タブは端部パネルに取り付けられたままである。

飲料容器内の部分開口の注出開口部は、当技術分野においてよく知られている。幾つかの例では、スコア線は、パネルの端部内に完全に連続的な開口部を生成せず、その結果、端部パネルを通じて開口部が押圧された後、スコア線内の領域は、端部パネルに接続されたままである。

ＳＯＴは、特許文献２に記載されるもののような、それまでの形態のイージーオープン端部パネル・システムに優る改善であり、スコア線付きタブは、端部パネルから完全に取り外し可能であり、多くの場合、見境なく捨てられており、それにより、消費者の安全性及びごみ問題が発生していた。従って、イージーオープン容器の端部パネルにおいて、取り外されたタブは、消費者にとって容認できないことがよく認識されている。

場合によっては、ＳＯＴ設計原理は、金属製食品缶及び他の容器のための完全開口のイージーオープン端部を生成するようにも拡張された。これらの用途において、今やスコア線は、タブ・レバーが接続される取り外し可能な端部パネルの周りに完全に連続している。

ＳＯＴ容器端部の改善はあったが、タブのレバー動作によりこじ開けられるスコア線付き開口部に対して幾つかの特有の欠点がある。例えば、タブにアクセスし、これを把持するのが困難なことがあり、指の爪が割れたり又は指先を怪我したりすることがあり、タブが消費者にとって扱いにくいものであり得るため、これは消費者にとって最適なイージーオープンとは言えない。タブにアクセスできたときでさえ、缶の開口を開始し、缶内の圧力を解放するために必要な力は、多くの場合、多くの消費者が付与するには大きすぎる。消費者が缶を開口できる場合、消費者は、スコア線の破壊のために特有の鋭利な縁に曝され、それを取り去るために、スコア線の破壊により、取り除かれたパネルが容易に逆行しないように変形するので、これらのタイプの開封システムは、再閉鎖には適していない。

特許文献３により例証されるような剥離シームシステムを、密封容器上のイージーオープンな閉鎖部のために使用することもできる。平坦化した円形リムの形態であることが多い境界付けられた開口は、一般的に、開口部及びその周辺の上に延びる引裂き抵抗のある金属箔／ポリマー・ラミネートから構成される膜により覆われる。容器は、膜の重なり合う縁と容器壁の間に塗布される食品に安全な接着剤の連続ループによりシールされる。接着剤は、充填、加工及び保存条件において持ちこたえるために十分なせん断及び引張強度、さらに容器の容易な開口を可能にするためのさらに十分に低い剥離強度を有する接合部を与えるように選択される。

剥離モードにおいて膜の縁タブに対する消費者による方向性の押圧は、接着接合部に応力をかけ、この動作を徐々に続行することにより、全周の周りの接着剤の総接合力に打ち勝つ。しかしながら、分離した膜は、その接着特性を失い、丸まって変形し、再閉鎖のための有用な構造体ではなくなる。

米国特許第３，７３１，８３６号明細書 米国特許第３，６６４，５４３号明細書 米国特許第５，７５２，６１４号明細書

従って、アクセス及び把持するのが容易であり、加圧容器と共に使用されるとき、容器内の圧力を解放するのに過度の力を必要としない、タブ又はレバーを備えた容器開封システムに対する必要性がある。さらに、容器の開口後に内容物の漏出又は汚染が低減するという利便性を消費者に提供する容器に対する必要性がある。この必要性は、ひとたび開口されると、ユーザを開口の周りの鋭利な縁に曝さず、さらに、容易に後戻りする方法で容器を再閉鎖するのを可能にする容器開封システムにも及ぶ。

本発明の種々の実施形態は、端部パネルを通る開口を覆うが、これより面積が大きいカバーパネルを有する容器端部パネルにおける開封システムを含む。カバーパネルは、カバーパネルの周辺の周りで端部パネルに接合することができる。回転可能レバーが、端部パネルとカバーパネルとの間に挿置される。レバーは、リベット又は他の構造要素を通じて、一端において端部パネル及びカバーパネルに接合される。組み立てられて閉鎖部になると、回転可能レバーは、接合周辺部と共通の面を共有するが、初期の組み立て静止位置において接合シールに干渉しない。

閉鎖システムを開口するために、ユーザは力を回転レバーに印加し、該回転レバーを初期保存位置から開口の第１の縁に対して取付具の周りに軸方向に動かす。軸方向の回転は、回転レバーの動きにより開口の反対側の縁即ち第２の縁に押し当たるまで続行する。この動きの時点で、端部パネルとカバーパネルとの間の接合部は、接合部周辺の概ね全てに沿って破壊され、カバーパネルは、回転レバーに不可逆的に取り付けられる。

この時点で、回転レバーが第２の縁に対して配置されると、回転レバーの回転を逆にすることにより、ラッチ止めされたカバーパネルが回転レバーと共に軸方向に回転し、回転レバーが第１の縁に戻る時点で開口が完全に開口するまで、回転レバー及びカバーパネルが回転されるにつれて、開口の覆いが徐々に取られる。その後、回転レバーはカバーパネルに取り付けられるので、回転レバーは、第１の縁から第２の縁へ、そして戻るように動き、開口を可逆的に閉鎖及び開口する。

容器開封システムが加圧容器と共に使用されるとき、分離位置においてカバーパネルを端部パネルから選択的に剥離することにより、最初に容器内の圧力を緩和する必要がある。本発明の特定の実施形態は、近位レバーを有するように構成された回転レバーを提供し、それにより、上述の回転が開始されたとき、近位レバーは最初に、上述の構造要素に隣接した領域において端部パネルとカバーパネルとの間に楔止めされ、２つのパネルを押し開き、分離領域を剥離する。この例では、回転レバー及び近位レバーは、支点を生成する構造要素上でピボット運動する機械てこを形成する。力が支点から回転レバーに印加される点からの距離は、支点から近位レバーが端部パネルとカバーパネルとの間に楔止めされる点までの距離より長いので、回転レバーに対してユーザにより印加される力は著しく増強され、ユーザが容器内の圧力を解放するのをかなり容易にする。

上記は、以下の本発明の詳細な説明をより良好に理解できるように、本発明の特定の態様をやや広く概説している。本発明の付加的な特徴及び利点は以下に説明され、それらは本発明の特許請求の範囲の主題を形成する。当業者であれば、開示される概念及び特定の実施形態は、本発明の同じ目的を実施するための他の構造体又はプロセスを修正又は設計するための基礎として容易に利用できることを理解するはずである。また、当業者であれば、そのような均等な構成は、添付の特許請求の範囲に述べられるような本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない。
本発明及びその利点のより完全な理解のために、ここで添付図面と併用される以下の説明を参照する。

本発明の摺動容器閉鎖端部の一実施形態の上側の図である。 本発明の摺動容器閉鎖端部の一実施形態の下側の図である。 本発明の摺動容器閉鎖端部の一実施形態の上側の図である。 本発明の摺動容器閉鎖端部の一実施形態の下側の図である。 本発明の回転容器閉鎖端部の一実施形態の上側の図である。 本発明の回転容器閉鎖端部の一実施形態の下側の図である。 本発明の回転容器閉鎖端部の一実施形態の上側の図である。 本発明の回転容器閉鎖端部の一実施形態の下側の図である。 本発明の種々の実施形態に関連する接着応力モードを示す。 本発明の種々の実施形態に関連する接着応力モードを示す。 本発明の種々の実施形態に関連する接着応力モードを示す。 本発明の種々の実施形態に関連する接着応力モードを示す。 本発明の種々の実施形態に関連する接着応力モードを示す。 本発明の種々の実施形態に関連するへき開シームを示す。 本発明の容器開口の特定の実施形態に固有の可動ツールの作用縁を示す。 本発明の容器開口の特定の実施形態に固有の可動ツールの作用縁を示す。 本発明の回転容器閉鎖部の一実施形態の分解図を示す。 本発明のシールされた回転容器閉鎖部の同じ実施形態の上面図を示す。 部分剥離状態における本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の上面図を示す。 剥離進行状態における本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の上面図を示す。 部分開口構成における本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の上面図を示す。 完全開口構成における本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の上面図を示す。 本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の切取図を示す。 側面斜視からの本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の上面図を示す。 剥離される領域の進行順序と共に、本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の切取図を示す。 回転レバーのラッチ止めを示す本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の断面図を示す。 代替的なラッチ機構を有する本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の断面図を示す。 代替的な回転レバーを有する本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の構成要素の種々の図を示す。 代替的な回転レバーを有する本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の構成要素の種々の図を示す。 代替的な回転レバーを有する本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の構成要素の種々の図を示す。 代替的な回転レバーを有する本発明の回転容器閉鎖部の同じ実施形態の構成要素の種々の図を示す。 本発明の回転容器閉鎖部の別の実施形態の上面図を示す。 本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の底面図を示す。 本発明の回転容器閉鎖部の回転タブの上記の実施形態の斜視図を示す。 開口の進行段階における本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の切取図を示す。 開口の進行段階における本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の切取図を示す。 開口の進行段階における本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の切取図を示す。 開口の進行段階における本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の切取図を示す。 開口の進行段階における本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の切取図を示す。 開口の進行段階における飲料容器上の本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の図を示す。 開口の進行段階における飲料容器上の本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の図を示す。 開口の進行段階における飲料容器上の本発明の回転容器閉鎖部の上記の実施形態の一連の図を示す。 開口及び再閉鎖の進行段階における飲料容器上の本発明の摺動容器閉鎖部の１つの実施形態の一連の図を示す。 開口及び再閉鎖の進行段階における飲料容器上の本発明の摺動容器閉鎖部の１つの実施形態の一連の図を示す。 開口及び再閉鎖の進行段階における飲料容器上の本発明の摺動容器閉鎖部の１つの実施形態の一連の図を示す。 開口及び再閉鎖の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の１つの実施形態の一連の断面図を示す。 開口及び再閉鎖の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の１つの実施形態の一連の断面図を示す。 開口及び再閉鎖の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の１つの実施形態の一連の断面図を示す。 開口及び再閉鎖の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の１つの実施形態の一連の断面図を示す。 開口の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の上記の実施形態の種々の図を示す。 開口の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の上記の実施形態の種々の図を示す。 開口の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の上記の実施形態の種々の図を示す。 開口の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の上記の実施形態の種々の図を示す。 開口の進行段階における本発明の摺動容器閉鎖部の上記の実施形態の種々の図を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口の他の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口の他の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口の他の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口のさらに別の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口のさらに別の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態における容器開口のさらに別の代替的な構成を示す。 本発明の種々の実施形態において用いられる完全開口を示す。

本発明は、特に、再閉鎖可能な容器開封システムのための改善された方法及びシステムに向けられる。現在好ましい実施形態の構成及び使用を以下に詳細に検討する。しかしながら、本発明は、再閉鎖可能な容器開封システム以外の様々な関連において具体化することができる、多くの適用可能な発明概念を提供することを理解されたい。従って、検討される特定の実施形態は、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明を実施して使用するための特定の方法の例証に過ぎない。

本発明の実施形態は、容器のための閉鎖部に関し、この容器は、そこを通る開口を有する実質的に平坦な端部パネルと、端部パネルを通る、該端部パネルの周辺の内部の開口と、開口を覆い、その周りの境界に重なる延長縁又はフランジ領域を有する別個の可動的な内部パネルとを有し、内部パネルは、最初に所定位置に固定され、接着剤、超音波溶接、又は他の接合手段によって端部パネルにシールされ、可動ツールは、内部パネルの容易な開封を助け、端部パネルから内部パネルを漸進的に剥離するために使用され、結果的に内部パネルが端部パネルに対して可動的にされる。特定の実施形態において、内部パネルは、再閉鎖し、開口を部分的に又は完全にシールすることもできる。

ここで図１Ａ、図１Ｂ、図１Ｃ及び図１Ｄを参照すると、別個の可動的な形状の開口カバーパネル００４が位置決めされる注ぎ口を形成するための貫通開口部００２を有する、シーム可能な飲料缶端部の形態の端部パネル００１を含む、容器閉鎖部の１つの実施形態が示されている。図１Ａ及び図１Ｃは、それぞれ、開口カバーパネル００４が開封位置及び閉鎖位置にある端部パネル００１の上面を示す。開口カバーパネル００４は、ユーザの操作のための隆起したハンドル００７が端部パネル００１の表面から突出する。端部パネル００１は、例えば、アルミニウム板などの当技術分野において公知の材料から形成することができる。

図１Ｂ及び図１Ｄは、端部パネル００１の下面を示し、開口カバーパネル００４の面積が貫通開口部００２より大きいことが明らかである。開口カバーパネル００４は、端部パネル００１の下面から突出するリベット構造体００５及び開口カバーパネル００４内のスロット付き貫通チャネル００６により、固定されずに保持され、その開封運動を通じて案内され得る。リベット構造体００５を形成する方法は、当技術分野において公知である。特定の実施形態において、端部パネル００１と開口カバーパネル００４のカバーパネル・フランジ周辺部００３との間にホットメルト接着剤の連続ループを塗布することにより、端部パネル００１と開口カバーパネル００４との間に気密シールが生成される。

ここで図２Ａ、図２Ｂ、図２Ｃ及び図２Ｄを参照すると、別個の可動的な形状の開口カバーパネル０４４が位置決めされる注ぎ口を形成するための貫通開口部を有する、シーム可能な容器端部の形態の端部パネル０１１を含む、容器閉鎖部の別な実施形態が示されている。図２Ａ及び図２Ｃは、それぞれ、開口カバーパネル０４４が開封位置及び閉鎖位置にある端部パネル０１１の上面を示す。特定の実施形態において、開口カバーパネル０４４は、ユーザの操作のための隆起したハンドルが端部パネル０１１から突出する。

図２Ｂ及び図２Ｄは、端部パネル０１１の下面を示し、開口カバーパネル０４４の面積が貫通開口部より大きいことが分かる。開口カバーパネル０４４は、例えば、端部パネル０１１の下面から突出する中央リベット及び開口カバーパネル０４４の小さい丸穴により、又は、当技術分野において公知の他の取付具により、端部パネル０１１に固定されずに保持することができるので、開口カバーパネル０４４が回転して貫通開口部を覆うこと、或いはこれを露出させることが可能になる。端部パネル０１１及び開口カバーパネル０４４は、例えば、開口カバーパネル０４４のフランジ周辺部０３３の下でこれらの間にホットメルト接着剤の連続ループを塗布することにより、互いに密封することができる。

上記の実施形態は、密封された再閉鎖可能なシール容器を提供する。しかしながら、いずれの場合でも、開口カバーの動きを引き起こすためにシール領域の全周を最初に破壊する必要があり、それには、自発的な実現のためにかなりの印加力が必要となる。平均的な消費者による日常使用において、開封容易容器を開封するのに必要なピーク印加力は、５〜１０ｌｂｆ未満でなければならない。

図３Ａ乃至図３Ｆは、実際の使用において接着接合接合部が曝され得る（多くの場合、組み合わせて）５つの応力モードを示す。接着剤は、引張荷重（図３Ａ）、圧縮荷重（図３Ｂ）、及びせん断荷重（図３Ｃ）において最も強く、へき開荷重（図３Ｄ）及び剥離荷重（図３Ｅ）下で最も弱い。後者の２つのモードは、印加力を集中させて、接合部の縁において高応力の単一の線を作り出し、これを壊れやすくする。従って、最大強度において、接合接合部は、一般に、荷重応力が接着剤の最大強度の線に沿って向けられるように設計され、へき開及び剥離応力が生じる可能性は最小にされる。しかしながら、設計により、食品容器のための剥離シームシステムは、荷重モード間の実質的に異なる強度を利用する。例えば、一般的な剥離シーム接着接合は、１５ｐｓｉを上回るせん断力を有し、容器の加工及び保存中に生じる荷重に対して強力なシールを提供するが、接着剤シームを剥離するのに必要な引張力は、約２〜４ｐｓｉにすぎない。

剥離モードにおいてユーザがシームに圧力をかけるのを可能にするのは、被覆膜の薄くかつ高度に可撓性の性質であることに留意されたい。剥離シーム開口部を有する容器が著しい内圧に曝される場合、薄い膜カバーが開口の上に隆起することがあり、これによりヒートシールに剥離力がかかり、結果的にヒートシールが破損する。炭酸飲料用の閉鎖部は、少なくとも９０ｐｓｉの内圧に耐え得る必要がある。圧力に耐えるのに十分なほど接着剤のせん断強度を増大させると、閉鎖部の手動剥離がほぼ不可能になるので、剥離シーム閉鎖部はこの用途には適さない。

接合線に対して垂直に加えられるへき開応力は、接合接合部に印加され得る最も厳しい形の荷重を表す。図４に示されるように楔を平坦な接合試料の接合線に押し込むことにより、亀裂先端部におけるへき開応力が発生する。楔は、被着材（基材「アーム」）に対して一定の変位を与え、被着材の屈曲時に貯蔵されるエネルギーがさらなる亀裂増大のための駆動力を与える。図４に示されるような接着接合接合部の楔によるへき開は、変形傾向が最小の剛性の被着材を必要とする。

本明細書に説明される本発明の種々の実施形態において、接合接合部の設計、接着剤の選択、シールが剥離される機構、及び可動ツールの機械的利点は、開封のための力要件が低い、保存のための良好なシールを提供する。設計により、種々の実施形態は、カバーパネルと端部パネルとの間の接合部をへき開するように構成される。これらの実施形態において、開口カバー及び端部パネルは、撓みを軽減するのに十分な材料厚及び構造設計のものである。端部パネルは、例えば、０．２乃至０．３ｍｍ厚のＡＡ５１８２アルミニウム合金板から打ち抜くことができる。開口カバーは、同じ材料から、食品用プラスチック材料から成形された幾分厚い部品から、又は当技術分野において公知の他の材料から形成することができる。

種々の実施形態において、レバー又はツールは、端部パネル及びカバーパネルに可動的に取り付けられ、これらの間の接合部を剥離するように配置される。レバー又はツールは、ユーザがアクセス可能であり、ユーザはレバー又はツールを動かし、これは、レバー又はツールの縁がカバーパネルと端部パネルとの間のシーム間に挿置されて、移動経路に沿った種々の点において力を集中させる機械的利点をもたらし、それによりシームを完全に剥離するのに必要な力及びエネルギーを分配するように、便宜上及び／又は目的遂行上、ハンドル又はタブを有するように構成されることが多い。

へき開シーム・シールを有する容器開口部の場合、接合接合部及び接着剤選択のための有用な開始点は、剥離シームシステムに由来することができる。商業用途の食品加工と関連した温度及び圧力に耐えるのに十分に強い種々の食品に安全な接着剤がある。それらは、容器に対する密閉シールを与えるように、異なる環境において良好な遮断性を有する適切な化学的耐性を有する。それらを適用して、容器と蓋との間に簡単な重ね接合部を形成するための実際的な方法は、当技術分野において公知である。例えば、ヒートシール可能なポリプロピレンは、１つの一般的な材料であるが、多くの他のものを用いることができる。開口周辺部の周りの幅が１．５乃至４ｍｍの単一の重ね接合部は、適切な接合部形状をもたらす。接合部長さに沿ったスポット又は超音波マイクロ溶接を、接着剤と組み合わせて使用し、付加的な強化を与えることができる。

図５Ａ及び図５Ｂは、可動ツール８３の作用縁８７が、閉鎖部の端部パネル８１とその下に位置決めされた開口カバーパネル８４との間の間隙内に挿置された１つの可能な構成を図示する。図５Ａは、接合部を横切って見た断面を示す。端部パネル８１は、左側から缶縁から突出し、開口カバーパネル８４及び可動ツール８３は、これらがピボット運動するリベットから右側から突出する。接合シーム８２は、例えば、２ｍｍの幅及び０．０２ｍｍの厚さのポリプロピレン・ホットメルト接着剤とすることができ、端部パネル８１、可動ツール８３及び開口カバーパネル８４は、０．２５ｍｍの厚さのアルミニウムから形成される。幾つかの実施形態において、端部パネル８１の縁は、開口カバーパネル８４の上に４ｍｍだけ張り出し、重複領域の一番左の境界に重ね接合部がある。従って、ツール縁８７は、接着剤に接触すること又は接着剤をはぎ取ることなく、自由に動くことができる、接着剤のない重複領域がある。図５Ｂは、シームに沿って見た同じ領域の図である。この視点から、可動ツール８３の作用縁は、シームに沿った動きを容易にする機械的利点を与える楔形状を有する。従って、可動ツール８３は、接合されたパネルをへき開し、徐々に剥離させて、該ツールがシームに沿って前進するにつれてそれらのパネルを押し開き、２つのパネルの間の接着接合部をその最大伸長を超えて変形させる。当技術分野において公知の多くの接着剤の固有特性から、カバーパネル及び端部パネルは、シームのへき開の結果として最小の変形を受け、ツールがシームをへき開した後、２つのパネルはその形状を維持又は回復する。

以下の付加的な例示的実施形態は、上述の構成及び幾つかの代替的な可能な構成をさらに示す。例えば、接合部のへき開に加えて、応力モードを接合接合部に適用することができる。可動ツールと関連付けられた１つより多い作用縁があることがある。また、例えば、レバー・タブの支点として作用するリベットを用いて機械的利点を印加力に提供する代替的な手段もあり得る。

図６乃至図１５は、本発明の容器閉鎖部の他の実施形態の種々の図である。ここで、組み立て前の容器閉鎖システムの一実施形態の別個の構成要素の分解図を示す図６を参照する。端部パネル１０１は、注ぎ口を形成するための、さもなければ容器の内容物にアクセスするための略楔形状の開口１９９を有するシーム可能な容器端部である。この例において、端部パネル１０１は、その中心に小さな貫通孔１０５Ｂも有する。

幾つかの実施形態において、開口１９９より面積が大きく、よって、開口１９９用のカバーとして使用することができる別個の形状のカバーパネル１０４は、端部パネルの底部に面する、中空の閉鎖端円筒の形態のリベット予備成形構造体１０５Ａを有する。閉鎖部の組み立て中、例えばホットメルト接着剤の連続ループなどを用いて、接合周辺部１０３においてカバーパネルを端部パネル１０１に接合することができる。

タブ付き回転可能レバー１０２が、端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間に挿置される。レバー１０２は、一端に小さな貫通孔１０５Ｃも有する。組み立てられて閉鎖部になると、レバー１０２は、接合周辺部１０３と共通面を共有するが、最初に組み立てられた静止位置（図１２及び図１３に見られるような）において接合シールとは干渉しない。しかしながら、レバー１０２は、動作されるとき、力を印加して、端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間の接合周辺部１０３内にある接着剤を破壊する。効率化のために、レバー１０２は、開口１９９を作成するために端部パネル１０１から除去した材料から形成することができる。

リベット予備成形構造体１０５Ａの直径は、貫通孔１０５Ｂ及び１０５Ｃのものより僅かに小さい。これらの特徴部は、接合すべき嵌合構成要素であり、閉鎖システムの端部パネル及び内部パネルのためのピボット運動を与える。例えば、タブをＳＯＴ閉鎖部の端部パネルに接合するといった、リベット接合部を形成する方法は、当技術分野において公知である。

ここで図７を参照すると、図６の構成要素から組み立てられた閉鎖システムの上面図が示されている。平坦なリベット予備成形構造体１０５Ａは、貫通孔１０５Ｂ及び１０５Ｃに挿入されると、閉鎖システムの保存及び使用を通して、端部パネル１０１、カバーパネル１０４及びレバー１０２を一緒に保持する。閉鎖システムの開封時、接合周辺部１０３（図４には見えない）における接着シールの１つの面は、端部パネル１０１又はカバーパネル１０４に接合されたままであり、これにより何らかの取り外された材料又は部品が取り除かれる。

ここで、本発明の閉鎖システムを動作させるための方法に移り、その種々の実施形態を図８乃至図１１に示す。本明細書で説明される閉鎖システムの特定の実施形態を開封するために、ユーザは、力を、その初期シール静止位置から開口１９９の第１の縁１０７に対して回転レバー１０２に加える。便宜上又は開封を容易にするために、回転レバー１０２は、親指タブを有するように構成することができる。図８に示されるように、回転レバー１０２は、初期保存位置から第１の縁１０７に対して軸方向反時計回りに回転させることができる。図９に示されるように、反時計周りの軸方向回転は、回転レバー１０２が動いて開口１９９の第２の縁１０８に当接するまで続行される。以下に述べるように、この移動の時点で、端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間の接合部は実質的に壊され、接合周辺部１０３及びカバーパネル１０４は、回転レバー１０２に不可逆的に取り付けられる。従って、図９に示されるように、回転レバー１０２が第２の縁１０８に対して位置決めされると、回転レバー１０２の回転を逆にすることにより、カバーパネル１０４は、回転レバー１０２とともに軸方向に時計周り方向に回転し、回転レバー１０２が第１の縁１０７に戻る時点で開口１９９が完全に開口するまで、回転レバー１０２及びカバーパネル１０４が回転されるにつれて徐々に開口１９９のカバーを取り、それにより開口プロセスが完了する。カバーパネル１０４を完全開封位置に保持するために、パネル内に機械的デテント特徴部を設けることができる。

その後、回転レバー１０２はカバーパネル１０４に取り付けられるので、回転レバー１０２を時計周りに移動させ、次に反時計周りに移動させて開口１９９を可逆的に閉鎖及び開口することができる。機械的デテント特徴部（図示せず）は、カバーパネル１０４を完全開封位置、完全閉鎖位置、又は中間位置に保持するために、パネル内に設けることができる。

上述のシステム及び方法は、本発明の再閉鎖可能な開封方法及びシステムの一実施形態を提示するが、当業者であれば、他の実施形態も可能であることを理解することができる。上記の検討は特定の実施形態に重点を置いているが、他の構成が考えられることが理解される。図１２乃至図１５は、１つのそのような実施形態の具体的詳細を示すように意図される。

上述の動作方法は、回転レバー１０２をその初期保存位置から第１の縁１０７に対して「反時計周りに」軸方向に回転させ得ることを想定するが、本発明の開封システムは、「反時計周りの」回転への言及が時計周りの回転を表すように及び逆もまた同様であるように、正反対に構成できることを理解すべきことに留意されたい。さらに、本質的に方向性があるとして本明細書で述べられる他のいずれの構成も、反対方向の動きを含むものと解釈すべきであり、本発明の範囲の制限とみなすべきではない。

ここで、図７に示され、上述される容器閉鎖部の一実施形態の拡大図を示す図１２を参照する。回転レバー１０２は、力及び機械的利点を与え、カバーパネル１０４から接合された端部パネル１０１を徐々にへき開し、剥離するように構成される。当業者であれば理解できるように、適切な設計パラメータ、材料の選択及び方法を用いて、閉鎖システムの正確かつ信頼できる動作を確実にする必要がある。

本発明の多数の実施形態において、カバーパネル１０４及び端部パネル１０１の構成、並びに２つのパネルと、該パネルと剥離ツールとの間の接合との相互作用は、最小の変形をもたらすように設計され、開封プロセス全体を通して、カバーパネルの形状及び相対位置が維持され、必要に応じて、カバーパネル１０４が、開口の再閉鎖に用いるのに適するようにされる。例えば、０．２０ｍｍ〜０．３０ｍｍの典型的な厚さのアルミニウム５１８２合金又はアルミニウム３００４合金のような業界標準グレードは、端部パネル１０１、回転レバー１０２、及びカバーパネル１０４の金属形成に適している。端部パネル１０１及びカバーパネル１０４のより高い剛性は、形状完全性の保持を助け、これによりエラストマー系接着剤と接合されるとき、カバーパネルを端部パネルにより効率的にシールすることができる。さらに、合金の選択、板厚、及び溝付きリブ９０１をカバーパネル１０４に組み込むなど、強化構造体の組み込みにより、剛性を強化することができる。

ここで、図１２及び図１３を参照すると、リベット予備成形構造体のような前述した支柱構造体１０５の遠位方向に位置決めされた回転レバー１０２の上端部分５５７が、開口１９９のリムを超えて延び、端部パネル１０１の上面の上方に位置決めされることが分かる。この上端部分５５７は、ユーザが力を印加して回転レバー１０２を回転させる際に、カバーパネル１０４が開口１９９を通って容器の内部に下方に撓むのを防止する。また、回転レバー１０２の下部遠位端部分７０２は開口１９９のリムを超えて延び、端部パネル１０１の上面の下方に位置決めされることも分かる。この下部遠位端部分７０２は、回転レバー１０２の作用縁である。

図１２乃至図１４は、可動ツールの動作が、どのように接合周辺部１０３を連続的にへき開及び剥離し、それにより、他の場合には必要とされるピーク及び平均印加力を減少させるかを示す。図１２に示されるように、回転レバー１０２は、近位レバー７０１、下部遠位端部分７０２及び前縁７０３を有するように構成され、これらの各々は、以下により詳細に説明される。

図１３は、回転レバー１０２が第１の縁１０７に対してシールされた初期静止位置にある場合に下部遠位端部分７０２を収容する、端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間の寸法リリーフ５２５の領域を示す。必要に応じて、システム内の他の箇所に（例えば、この実施形態においては、７０１に隣接して）他のリリーフ特徴部が組み込まれるので、回転レバー１０２の挿置された作用縁のいずれも、シールされた初期保存状態において剥離力を印加しない。設計により、機械的リリーフは先細であり、回転レバー１０２が第１の縁１０７から回転運動すると、作用縁が増大した剥離力を印加し始める。

当業者であればよく理解するように、金属製飲料容器は、何らかの内圧に適応するように設計され、そのレベルは用途によって決まる。内圧の増大は、例えば、熱処理に起因する一時的なものである場合があり又は持続することがあり、例えば、多くの場合、未開封の炭酸ソフト・ドリンク及びビールの容器内には、相当の内圧が存在する。持続した内圧がある用途においては、飲料容器の開封の第１の段階は、内圧を下げることである。ひとたびこれが達成されると、開封動作を完了するのに必要なユーザの力及び噴出の可能性の両方が減少する。ＳＯＴ飲料閉鎖部は通常、２段階の開封を行うように設計され、第１の段階は、容器の圧力の解放である。

前述の実施形態は、容器の内圧の予備的リリーフを新規な方法で提供する。再び図１２を参照すると、回転レバー１０２の反時計周りの回転が始まると、近位レバー７０１は最初に、支柱構造１０５に隣接した領域において端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間に押し込まれ、２つのパネルを押し開き、図１４にゾーン１として示される領域を剥離する。回転レバー１０２及び近位レバー７０１は、支点として働く支柱構造体１０５でピボット運動する機械的レバーを形成する。力が支点から回転レバー１０２に印加される点からの距離は、支点から近位レバー７０１が端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間に押し込まれる点までの距離より大きいので、ユーザにより回転レバー１０２に印加される力は、著しく増幅される。このてこ作用により達成される機械的利点は、カバーパネル１０４を端部パネル１０１に対して押し付けることにより容器を閉鎖された状態に保持するように部分的に作用している内圧を解放するのに必要な力を生じさせる。

第１の縁１０７から第２の縁１０８に向けて反時計周りの回転を続行することは、下部遠位端部分７０２が、接合周辺部１０３の周囲に沿って掃引する動作をもたらし、図５に示される機構により図１４にゾーン２として示されるシールをへき開する。次に、回転レバー１０２の前縁７０３は、第２の縁１０８において端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間に押し込まれ、図４に示される機構により、図１４にゾーン３として示される領域においてパネル間の接続をへき開し、剥離する。特定の実施形態において、回転レバー１０２を完全に掃引する前にカバーパネル１０４が完全に解放される場合、端部パネル１０１内の機械的回転防止特徴部８０２は、カバーパネル１０４の動きを防止する。

ここで図１５を参照すると、回転レバー１０２が開口１９９の第２の縁１０８で停止し、その前縁７０３が端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間に完全に挿置されることが示されている。この位置において、形成つめ７０５が、カバーパネル１０４の縁の上に引っ掛かり、ラッチ係合を形成する。従って、回転レバー１０２は、カバーパネル１０４にしっかりとラッチ止めされ、ユーザが回転タブ１０２を第２の縁１０８から第１の縁１０７に向けて動く際に、印加力が堅いカバーパネルを介して利用され、図１４にゾーン４として示される領域における剥離を生じさせる。このことは、端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間の接合部が接合周辺部１０３の全範囲に沿って破壊され、開口１９９を開口するためのカバーパネル１０４の動きを可能にすることを確実にする。その後、回転レバー１０２を第１の縁１０７から第２の縁１０８に向けて動き、元へ戻ることにより、カバーパネル１０４は、完全開封位置と完全再閉鎖位置との間で動かれる。特定の実施形態において、回転レバー１０２によるカバーパネル１０４の双方向移動を確実にするために、対向する機械的係合を有することが必要であること又は望ましいことがある。

例えば、図１６は、つめ７５５がカバーパネル１０４の穴又はスロットと係合して双方向ラッチを形成する代替的なラッチ構成を示す。種々の代替的な形態の簡単な協働ラッチ機構を用いて、回転レバー１０２をカバーパネル１０４に連結することもできる。平坦な可撓性ばねの突起及びキャッチ又は嵌合するペグ穴（ｐｅｇ−ｈｏｌｅ）特徴部を、金属薄板又は成型プラスチックでできた部品内に容易に形成することができる。

当業者には容易に明らかであるように、上記の実施形態の変形が可能である。例えば、端部パネル１０１をカバーパネル１０４と接合するのに用いられる支柱構造体１０５の構成は、代替的に、回転レバー１０２及びカバーパネル１０４内の開口を通して端部パネル１０１の下面から下方に突出してもよい。代替的に、支柱構造体１０５は、金属、プラスチック、当技術分野において公知の他の材料、又はそれらの組み合わせから形成された完全に別個の構成要素とすることもできる。

さらに、アルミニウム板以外に、カバーパネル１０４及び回転レバー１０２は、例えば、種々の装飾色の成形プラスチック、又はさらに半透明の開口カバー用の透明なＰＥＴなどの他の材料から形成することができる。ロゴ又は他のグラフィックを、こうした構成要素に印刷又は形成することができる。図１７Ａは、例えばハイブリッド材料から作製することができる回転タブ１２２の代替的な形態を示す。一実施形態において、図１７Ｂに示される薄く堅い金属が、開封システムの作用縁１３２を形成し、これは図１７Ｃ及び図１７Ｄに示されるように、快適で使いやすいプラスチック成形ハンドル１４２の１つの可能なデザインに取り付けられる。別の実施形態において、レバー・ハンドルは、再閉鎖位置におけるより良好な再シールのためのカムロック機構を組み込むことができる。標準的な又は軽量の端部閉鎖部上に形成される特徴部及び構成要素は、製造及び流通における積み重ね及び取り扱いが便利な低プロファイルのものとすることができる。

さらに、回転レバー１０２の作用縁７０１、７０２、７０３、７７７は、作用様式又は剥離順序を変更するように修正することができる。例えば、図６乃至図１５をまた参照すると、図１４のゾーン４の接合領域は、順次的に開封される最後の領域であり、回転レバー１０２に接合されたカバーパネル１０４の動きによりせん断応力がかけられて剥離される。接着接合部をせん断するのに必要な力は、へき開のための力より大きいので、図６乃至図１５に記載される実施形態の代案は、ゾーン４として示される領域における接合部を最初にへき開するための機構を組み込むことができる。この修正された実施形態において、図７の閉鎖システムは、容器本体の上端部を開口するようにシームされる。図１５に示されるような回転レバー１０２の後縁７７７は、ゾーン４に沿って端部パネル１０１とカバーパネル１０４との間に挿置される。この修正された実施形態において、回転レバー１０２のハンドルを最初に押すことにより、後縁７７７が、パネルの面に対して平行な軸上で回転し、その基部のレバーカム作用がへき開応力を発生させる。回転レバー１０２が第１の縁１０７から第２の縁１０８に動き、戻るとき、さらなる剥離ステップが続くので、剥離の新しい順序は、ゾーン４、ゾーン１、ゾーン２、そしてゾーン３となる。

代替的な接合材料及び方法を適用することもできる。例えば、接合厚及び幅についての幾何学的パラメータを修正することに加えて、種々のグレードのホットメルト又は他の接着システムを、端部パネル１０１と開口カバー１０４との間の接合周辺部１０３についての機械的強度及びバリヤ性を変更するように選択することができる。パネルの少なくとも１つが熱可塑性材料のものである場合、接着接合部の代案又は付加物として、熱処理又は超音波溶接を用いることができる。両方のパネルが金属のものである場合、同様にマイクロスポット溶接を用いることができる。

ここで、本発明の代替的な実施形態を示す図１８乃至図２０を参照する。図１８Ａ及び図１８Ｂは、それぞれ、閉鎖組立体の上側及び下側を示す。上記と同様に、端部パネル２０１は、幾つかの用途において、注ぎ口とすることができる、略楔形状の開口２９９を有するシーム可能な容器端部である。この実施形態において、カバーパネル２０４は、端部パネル１０１にシールするためにその周辺部の周りの平坦なフランジ領域を有する皿形状を有し、その凹部深さは、回転レバー２０２の縁に対応する。回転レバー２０２は、リベット予備成形構造体ではなく、そのピボット点においてカバーパネル２０４の円筒形ウェル２０７内に保持される円筒端部２０６を有する。本実施形態のパネルは、最初に一緒にシール及び接合され、端部パネル２０１は、その周辺部全周が開口２０４のウェルの上に覆いかぶさり、この棚部の下に挿置された回転レバーの作用縁が、パネルをこじ開け、シールを徐々に剥離するように働く。

図１９Ａ、図１９Ｂ、図１９Ｃ、図１９Ｄ及び図１９Ｅは、本発明の容器閉鎖部の上述の実施形態を開封及び再閉鎖する際の段階順序を示す。端部パネル２０１の表面は、その下にあるカバーパネル２０４の動きを見せるために、図１９の全ての図において透明にされている。図１９Ａは、初期シール状態において回転レバー２０２が第１の縁２０７に隣接するように示す。回転タブ２０２を第１の縁２０７から第２の縁２０８に向けて動くことにより、カバーパネル２０４が端部パネル２０１から剥離される。第１の縁２０７と第２の縁２０８との間の中間位置が、図１９Ｂに示される。ひとたび回転レバー２０２が第２の縁２０８に達すると、カバーパネル２０４及び端部パネル２０１は完全に剥離され、カバーパネル２０４は、回転レバー２０２に取り付けられ、回転レバー２０２が第１の縁２０７に向けて戻り始めると、カバーパネル２０４は、回転レバー２０２と共に動く。図１９Ｃ乃至図１９Ｅは、最大時計周りの動きがカバーパネル２０４を完全に剥離し、該カバーパネル２０４を回転レバー２０２に取り付けた後の、短い間隔におけるカバーパネル２０４と回転レバー２０２の相対位置を示す。開口２９９のサイズが増大するにつれて、カバーパネル２０４は、端部パネルのさらに下方に徐々に回転する。

ここで、当技術分野において公知の炭酸飲料容器の上にシームされる閉鎖システムの上記の実施形態についての種々の開口状態を示す図２０Ａ、図２０Ｂ及び図２０Ｃを参照する。図２０Ａにおいて、回転レバーは、第１の縁に隣接しており、開封システムは初期シール状態にある。開封システムは、図２０Ｂでは、部分的に開口しており、図２０Ｃでは、ほぼ完全に再閉鎖している。回転レバーは、その初期保存位置から最も遠い（すなわち、開口の第２の縁に隣接した）カバーパネルの端部にラッチ止めされるので、明らかに閉鎖された缶上のその位置は、不正開封防止機能、すなわち容器が図２０Ａに示されるようにシールされているか又は図２０Ｃに示されるように再閉鎖されているかの可視表示を可能にする。付加的若しくは代替的な特徴部又は構成要素を多くの可能な実施形態に組み込んで、シール状態の改ざん防止又は不正開封防止機能をもたらすことができる。

ここで図２１及び図２２を参照すると、カバーパネルに対して端部パネルを剥離するために用いられる可動ツールが、その剥離機能を実施するために回転するのではなく摺動する、本発明の更に別の実施形態が示されている。図２１に示されるように、容器閉鎖端３０１は、当技術分野において公知の容器にシームされる。本実施形態において、摺動パネル３０２及びカバーパネル３０４は、シームされた容器端部の上側面内に形成された陥凹チャネルに捕捉されている。チャネル境界面は、使用する際の構成要素の位置合わせを維持する。図２１Ａにおいて、開封システムは最初にシールされ、摺動パネル３０２は、カバーパネル３０４の後方にありこれに隣接している。摺動パネル３０２が前方に動かされると、摺動パネル３０２はカバーパネル３０４の下に摺動し、端部パネル３０１とカバーパネル３０４との間の接合部が剥離されると、カバーパネル３０４は、摺動パネル３０２に優先的に取り付けられる。図２１Ｂに示されるように、開封システムが完全に開口されると、カバーパネル３０４は、摺動パネル３０２の上に捕捉され、保持される。そのようにラッチ止めされるとき、摺動パネル３０２を、図２１Ｃに示されるように開口の上に又は開口から離れるように往復させて、再閉鎖された容器又は開口した容器の間の切り替えを行う。

上記の実施形態は、図２２Ａ、図２２Ｂ、図２２Ｃ及び図２２Ｄにおいてさらに示され、そこで容器は最初に、カバーパネル３０４の後ろにありこれに隣接した摺動パネル３０２でシールされる。図２２Ｂに示されるように、摺動パネル３０２がカバーパネル３０４に向けて動かされると、摺動パネル３０２の前縁が、端部パネル３０１とカバーパネル３０４との間に押し込まれ、図２２Ｃにゾーン１として示される領域における剥離を開始する。摺動運度が続行され、完了すると、摺動パネル３０２の側面に沿った作用縁が、図２２Ｃにゾーン２として示される領域内のチャネル壁に隣接したシール領域において、最終的には図２２Ｃにゾーン３として示される領域の遠端において、端部パネル３０１及びカバーパネル３０４を剥離する。幾つかの実施形態において、摺動パネル３０２上の突起部３０９は、カバーパネル３０４のロール縁と係合し、互いに取り付けられる。

ここで図２３Ａ、図２３Ｂ、図２３Ｃ、図３２Ｄ及び図２３Ｅを参照する、開口４０９は、真っ直ぐな平行な側壁を有する細長いチャネルである。カバーパネル４０４は、開封システムの初期シール状態において開口レバー４０２を収容する凹部を有する。開封システムの回転カム作用により、例えば、容器の減圧のための初期開口段階が達成され、これに、接合シームに沿った開口レバー４０２の作用縁の並進運動により生じる剥離の第２の段階が続く。

図２３Ａは、開口レバー４０２がカバーパネル４０４の凹部内に位置決めされた、この初期シール状態を示す。図２３Ｂの拡大断面図において、開口レバー４０２は、上向きに回転されている。開口レバー４０２のこの動きにより、その垂直方向の円筒基部４０８の両端上のカム要素４７７が回転して端部パネル４０１の張り出し縁と接触するようになり、局部的な分離力が、端部パネル４０１とカバーパネル４０４との間のシームの短い部分を剥離するように働く。開口部が小さいと、容器内部と周辺部との間の圧力の均等化が可能になり、それにより、開封システムを開口し続けるのに必要な力が減少する。開口レバー４０２を、カバーパネル４０４の凹部に沿ってその円筒基部４０８を押し付けるためのハンドルとして使用することにより、端部パネル４０１とカバーパネル４０４との間の先細の間隙を通して、形成される基部の端部が作用縁として押し付けられる。図２３Ｃに示されるように、円筒基部４０８がカバーパネル４０４の凹部の遠端に達すると、その近辺のシームは、その基部の周りの開口レバー４０２の別の部分回転を介して、カム作用を用いて剥離され得る。ツールの円筒基部４０８は、同時にカバーパネル４０４内の溝に係合し、カバーパネル４０４の凹部の端点においてこれにラッチ止めされる。開口４０９は、完全に開口し、次に、開口レバー４０２をカバーパネル４０４の凹部の下方に引っ張り、それを端部パネル４０１の表面に折り畳むことにより、所定位置に保持することができる。

上記に加えて、当業者であれば、本明細書で説明される本発明の代替的な実施形態が可能であることを認識するであろう。例えば、図２４乃至図２６は、本発明の種々の実施形態を用いる食品又は飲料用途のための種々の可能な開口構成を示す。本発明の開封システムは、当技術分野において公知であり、図２５Ａに示される概ね細長い楕円形の注ぎ用開口、並びに、開口の外観、又は開口若しくは分配特性をカスタマイズするために望ましい他の多くの構成と共に用いることができる。さらに、特別に形成された開口開口部を、可動カバーパネルにより閉鎖することができ、それは、開口と同じ輪郭に従う必要はないが、接合シームのための十分な縁領域を有する開口の完全適用範囲を提供する。

飲料容器のより大きい開口は、顧客に好まれることが多く、本発明の開封システムは、図２５Ｂ、図２５Ｃ及び図２６Ａに示されるように、１度から１８０度までのいずれかの中心角を有する略楔形状の部分開口開口を可能にする。また、特定の実施形態において、図２６Ｂに示されるように、カバーパネルの回転の中心は、端部パネルの中心と共通していることもあり、又はこれからオフセットしていることもある。図２６Ｃに示されるように、可能な構成の範囲は、部分開口部を超えて完全開口開口に及ぶ。

図２７は、端部パネル９２が缶本体８８の上にシームされる完全開口開口容器の実施形態を示す。部分開口閉鎖部の前述の実施形態において、カバーパネル８９は、端部パネル９２の内壁上にあったが、内部又は外部位置決めは、完全又は部分閉鎖システムに対する好適な代案である。しかしながら、全ての場合において、レバー又は剥離ツールの少なくとも一部が、ユーザにアクセス可能でなければならない。

図２７を再び参照すると、ここでは、開口した閉鎖部の端部パネル９２を容易に取り外すことができるように、カバーパネル８９が端部パネル９２の外側にある。可動ツール９１は、その周りでカバーパネル８９がピボット運動できる支柱構造体９０によりカバーパネル８９のキャップに取り付けられたままである。可動ツール９１の単一の作用縁８７８が、接合シームの領域において端部パネル９２とカバーパネル８９との間に挿置される。ツール９１を部分的に回転させて圧力差を均等化し、次に、初期保存位置からの全回転を完了し、作用縁は、周辺部の周りで動き、接着剤ループの外周に作用し、接合部を剥離する。

シールが完全に剥離された後、容器は、カバーパネル８９を持ち上げること又は除去することにより、場合によってはハンドルの形態として取り付けられた剥離ツール９１を用いて、開口される。カバーパネルは、容器にヒンジ留めすること又は完全に除去することができるが、いずれの場合も、容器の再閉鎖に適するようにその形態を保持する。従って、カバーパネル８９は、容器のための再着座可能なキャップを提供することができる。剛性を与えるために、カバーパネル８９及び端部パネル９２は、圧延周縁又はリブ特徴部を有することができる。剥離ツール又はレバー９１をカバーパネル８９に取り付けるのではなく、ツール９１をはめ込み式プラスチック製オーバーキャップに連結することができる。代替的に、剥離ツール９１の作用縁を、位置決めされたはめ込み式プラスチック製オーバーキャップ内に直接成形することができるので、作用縁は最初に外方に跳ね、キャップの縁を強く握ることにより、作用縁をシールに係合させ、シールを剥離させる。

本発明の好ましい実施形態に従って本システム及び方法が開示されたが、当業者であれば、他の実施形態も可能であったことを理解するであろう。上述の説明は特定の実施形態に重点をおいているが、他の構成が考えられることが理解される。特に、「一実施形態において」又は「別の実施形態において」という表現を本明細書で用いられるが、こうした言い回しは一般に、実施形態の可能性を言及することを意図しており、本発明を特定の実施形態の構成に限定することを意図するものではない。これら用語は、同じ又は異なる実施形態に言及するものであり、特に断りのない限り、組み合わせて集合的実施形態にすることが可能である。「１つの（ａ）」、「１つの（ａ）」及び「その（ｔｈｅ）」という用語は、特に断りのない限り「１つ又はそれ以上」を意味する。「接続される（ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ）」という用語は、特に定めのない限り「連通可能に接続される」ことを意味する。

本明細書で単一の実施形態が説明されるとき、単一の実施形態の代わりに１つより多い実施形態を用い得ることは容易に明らかであろう。同様に、本明細書で１つより多い実施形態が説明されるとき、単一の実施形態をその１つのデバイスに置き換え得ることが容易に明らかであろう。

当技術分野において公知の様々な再閉鎖可能容器開封システムに鑑みて、詳細な実施形態は、例証であることのみを意図しており、本発明の範囲を制限するものとみなすべきではない。むしろ、本発明として特許請求されるものは、以下の特許請求の範囲及びその均等物の趣旨及び範囲内に入り得る全てのそうした修正である。

本明細書における説明のどれも、あらゆる特定の要素、ステップ、又は機能が、特許請求の範囲内に含まれなければならない必須の要素であることを意味するものとして読むべきではない。特許を受ける主題の範囲は、許容される特許請求の範囲及びその均等物のみにより定められる。特に明記していない限り、本明細書で説明されるような本発明の他の態様は、特許請求の範囲を制限するものではない。

Claims (26)

1. 端部パネルと、
   前記端部パネルを通る開口を覆い、前記開口を超えて延びて前記開口の周りに周辺領域を形成し、前記周辺領域は前記端部パネルに取り外し可能に接合される、カバーパネルと、
   前記端部パネル及び前記カバーパネルに可動的に取り付けられた、前記カバーパネルを前記端部パネルから選択的に剥離するように構成される、レバーと、
   を備えることを特徴とする容器オープナ。
2. 前記レバーは、前記カバーパネルと前記端部パネルとの間の接合部をへき開することによって、前記端部パネルから前記カバーパネルを選択的に剥離することを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
3. 前記カバーパネルは、前記端部パネルの下側に配置され、前記レバーの一部は、前記端部パネルの前記下側に配置され、かつ、前記レバーが動かされるとき、前記周辺領域の少くとも一部を剥離するように構成されることを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
4. 前記レバーは、最初に前記開口の第１の縁に対して配置され、前記周辺部は前記端部パネルに完全に接合され、前記レバーが前記第１の縁から離れるように前記開口の第２の縁に向けて移動されるとき、前記レバーは、前記カバーパネルを実質的に所定位置に残しながら前記周辺領域の一部分を剥離することを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
5. 前記レバーは、最初に前記開口の第１の縁に対して配置され、前記周辺部は前記端部パネルに完全に接合され、前記レバーが前記第１の縁から離れるように前記開口の第２の縁に向けて移動されるとき、前記レバーは、前記カバーパネルを実質的に所定位置に残しながら前記周辺領域の一部分を剥離し、前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられ、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、これにより、前記カバーパネルが前記開口から変位されることを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
6. 前記レバーは、最初に前記開口の第１の縁に対して配置されて、前記周辺部は前記端部パネルに完全に接合され、前記レバーが前記第１の縁から前記開口の第２の縁に向けて移動されるとき、前記レバーは、前記カバーパネルを実質的に所定位置に残しながら前記周辺領域の一部分を剥離し、前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられるので、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、それにより前記カバーパネルが前記開口から変位され、前記カバーパネルはその後、前記レバーに取り付けられたままであるので、前記レバーが再び前記第１の縁から前記第２の縁に移動されるとき、前記カバーパネルは前記開口を覆うシールを形成することを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
7. 前記レバーを前記第１の縁から離れるように移動させるために必要な初期力は、１５ｌｂｆを上回らないことを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
8. 前記容器は飲料容器であり、前記閉鎖部はシーム可能な端部パネルを含むことを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
9. 前記レバーは、第１の容器の前記端部パネル内に構成されるので、同様に構成された第２の容器は、傾くこと又は転倒することなく、前記第１の容器の上部に積み重ねることができることを特徴とする、請求項１に記載の容器オープナ。
10. 端部パネルと、
    前記端部パネルを通る開口を覆い、前記開口を超えて延びて前記開口の周りに周辺領域を形成し、前記周辺領域は前記端部パネルに取り外し可能に接合される、カバーパネルと、
    前記端部パネルの中心点に又はその付近に配置された中心構造体の少なくとも一部に取り付けられ、その周りに軸方向にピボット運動し、さらに前記端部パネル及び前記カバーパネルに可動的に取り付けられる、レバーと、
    を備え、
    前記レバーは、最初に前記開口の第１の縁に対して配置され、前記周辺部は前記端部パネルに完全に接合され、前記レバーが前記第１の縁から離れるように前記開口の第２の縁に向けて移動されるとき、前記レバーは、前記カバーパネルを実質的に所定位置に残しながら前記周辺領域の一部分を剥離することを特徴とする、容器オープナ。
11. 前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられるので、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、それにより、前記カバーパネルは前記開口から変位されることを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
12. 前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられるので、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、それにより前記カバーパネルが前記開口から変位され、前記カバーパネルはその後、前記レバーに取り付けられたままであるので、前記レバーが再び前記第１の縁から前記第２の縁に移動されるとき、前記カバーパネルは前記開口を覆うシールを形成することを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
13. 前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられるようになるので、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、それにより前記カバーパネルが前記開口から変位され、前記カバーパネルはその後、前記レバーに取り付けられたままであるので、前記レバーが再び前記第１の縁から前記第２の縁に移動されるとき、前記カバーパネルは前記開口を覆うシールを形成し、前記端部パネルは、前記第１の縁に対して押圧されたときに前記レバー及び前記カバーパネルを閉鎖位置に保持し、又は、前記第２の縁に対して押圧されたときに前記レバー及び前記カバーパネルを開封位置に保持するための構造体を有するように構成されることを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
14. 前記レバーは、前記中心構造体の周りに少なくとも部分的に回転することを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
15. 前記レバーを前記第１の縁から離れるように移動させるために必要な初期力は、１５ｌｂｆ上回らないことを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
16. 前記カバーパネルは、前記端部パネルの下側に配置され、前記レバーの一部は、前記端部パネルの前記下側に配置され、かつ、前記レバーが前記第１の縁から前記第２の縁に向けて移動されるとき、前記周辺領域の少なくとも一部を剥離するように構成されることを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
17. 前記レバーは、前記開口の前記第１の縁に沿って延びる第１の部分と、それに略垂直に延びる、前記中心構造体に隣接して構成された第２の部分とを有し、前記レバーの前記第１の部分に力を印加することにより、前記レバーが前記第１の縁から離れるように前記第２の縁に向けて移動されるとき、前記第２の部分は前記周辺領域の少なくとも一部を剥離し、それにより前記容器内の圧力が解放されることを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
18. 前記レバーは、前記開口の前記第１の縁に沿って延びる第１の部分と、それに略垂直に延びる、前記中心構造体に隣接して構成された第２の部分とを有し、前記レバーの前記第１の部分に力を印加することにより、前記レバーが前記第１の縁から離れるように前記第２の縁に向けて移動されるとき、前記第２の部分は前記周辺領域の少なくとも一部を剥離し、それにより前記容器内の圧力が解放され、前記レバーが前記第１の縁から前記第２の縁に向けたその移動を続行するとき、前記レバーは前記周辺領域の部分を剥離し続けることを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
19. 前記容器は飲料容器であり、前記閉鎖部はシーム可能な端部パネルを含むことを特徴とする、請求項１０に記載の容器オープナ。
20. 前記開口は、前記端部パネルの５０％までの表面積を包含する、請求項１０に記載の容器オープナ。
21. 前記開口は、前記端部パネルの１００％の表面積を包含するので、前記開口の前記第１の縁及び前記開口の前記第２の縁は同一であり、前記第１の縁から前記第２の縁への前記レバーの回転により、前記容器から前記端部パネル全体の脱離がもたらされる、請求項１０に記載の容器オープナ。
22. 前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられるようになるので、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、それにより前記カバーパネルは前記開口から変位され、前記カバーパネルは、動作中、その相対的形状を保持するのに十分な構造強度を有する材料で形成され、前記レバーが再び前記第１の縁から前記第２の縁に移動される場合、前記カバーパネルは前記開口全体を覆う、請求項１０に記載の容器オープナ。
23. 前記レバーは、前記第１の容器の前記端部パネル内に構成されるので、同様に構成された第２の容器は、傾くこと又は転倒することなく、前記第１の容器の上部に積み重ねることができる、請求項１０に記載の容器オープナ。
24. 容器を開封するための方法であって、
    端部パネルを通る開口をカバーパネルで覆うステップであって、前記カバーパネルは、前記開口を超えて延びて前記開口の周りに周辺領域を形成する、ステップと、
    前記周辺領域を前記端部パネルに取り外し可能に接合するステップと、
    回転可能なレバーを、前記端部パネルの中心点又はその付近において構造体の少なくとも一部に取り付け、さらに前記レバーを前記端部パネル及び前記カバーパネルに可動的に取り付けるステップと、
    前記周辺部が前記端部パネルに完全に接合されるように、最初に前記レバーを前記開口の第１の縁に対して配置するステップと、
    前記レバーを前記第１の縁から離れるように前記開口の第２の縁に向けて移動し、それにより前記カバーパネルを実質的に所定位置に残しながら前記周辺領域の一部分を剥離するステップと、
    を含むことを特徴とする、方法。
25. 前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられるようになるので、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、それにより前記カバーパネルは前記開口から変位される、請求項１８に記載の方法。
26. 前記レバーが前記開口の前記第２の縁に達すると、前記レバーは前記カバーパネルに取り付けられるようになるので、前記レバーが前記第２の縁から再び前記第１の縁に向けて移動されるとき、前記カバーパネルは前記レバーと共に移動し、それにより前記カバーパネルは前記開口から変位され、前記カバーパネルはその後、前記レバーに取り付けられたままであるので、前記レバーが再び前記第１の縁から前記第２の縁に移動されるとき、前記カバーパネルは前記開口を覆うシールを形成し、前記端部パネルは、前記第１の縁に対して押圧されたときに前記レバー及び前記カバーパネルを閉鎖位置に保持し、又は、前記第２の縁に対して押圧されたとき前記レバー及び前記カバーパネルを開封位置に保持するための構造体を提供するように構成されることを特徴とする、請求項１８に記載の方法。

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