JP2018504462A - 多層フィルム及び関連材料及び方法 - Google Patents

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Abstract

本明細書に開示される実施形態は、1)ポリエチレンエラストマー及び2)ULDPEまたはVLDPEを含み、そして結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する外層を少なくとも有する多層フィルムを含む。本明細書に開示される実施形態はまた、そのようなフィルム作るための関連組成物及びそのようなフィルムを作る方法を含む。 ULDPEまたはVLDPEは、チーグラー・ナッタ触媒反応技術によって作ることができ所望のパージ画分を提供する。【選択図】なし

Description

優先権主張
本出願は、多層フィルム及び関連材料及び方法のタイトルで2014年10月30日に出願された米国仮特許出願番号第62/072,637号の利益を主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
本開示の実施形態は、少なくとも二つの層を有する多層フィルムに関する。より具体的には、1)ポリエチレンエラストマー及び2)結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有するULDPEまたはVLDPEを含む少なくとも一つの外層を有する多層フィルムに関する。ULDPEまたはVLDPEは、チーグラー・ナッタ触媒反応技術によって作り所望のパージ画分を提供することができる。
多層フィルムは、ブローフィルムなどの、フィルムを含むことができる。例示的な多層ブローフィルムとしては、サイレージラップ、ストレッチラップ、及び表面保護フィルムを挙げ得る。しばしば、そのようなフィルムは、前記フィルムがそれ自身及び/またはフィルムで包まれる物品に剥離可能に接着することができるような十分なレベルの粘着性を有する少なくとも一つの層(例えば、粘着層)を含む。
ポリイソブチレン(PIB)などの添加剤は、粘着層に組み込まれて粘着層の粘着性を改善し得る。しかしながら、そのような添加剤を含むフィルムは、1)高速包装機で使用された時にフィルムロールから巻き戻された時に過度に騒がしくなる、2)熟成期間中に添加剤がフィルムの表面に移行する(すなわちブルームする)ように、一定時間熟成されなければならない、3)加工装置を汚染する、4)片面粘着が望まれる時に両面粘着を引き起こす、などの一つ以上の欠点を有する可能性がある。加えて、そのような添加剤は、過度の取り扱い問題を引き起こす可能性がある。例えば、そのような添加剤は、液体形態であってもよく、加工装置などから過度に滴下する可能性がある。
粘着層はまた、ポリエチレンエラストマーなどの、材料から作られてもよい。そのような材料は、フィルムに対して非常に望ましい接着特性を提供することができるが、そのような材料は、高価であり及び/またはその粘着性のために比較的比較的高レベルで使用される時(例えば、層の90重量%より大きい)ブローフィルム技術で加工するのが困難である可能性がある。
従って、費用効果があり及び/またはブローフィルム技術を使用して製造が比較的容易でありながら、粘着性及び/または低騒音などの、改善された特性を有する多層フィルムを提供することが望まれている。
本明細書の実施形態では、多層フィルムが開示される。多層フィルムは、結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有して、(1)ポリエチレンエラストマー及び2)超低密度ポリエチレンポリマー(ULDPE)及び/または超低密度ポリエチレンポリマー(VLDPE)を含む粘着層を有する。ポリエチレン(PE)エラストマーと組み合わせて粘着層配合物中に組み込まれる時、20%より大きいパージ画分を有するULDPEまたはVLDPEは、粘着層より高レベルのPEエラストマーを有し及び20%より大きいパージ画分を有するULDPEまたはVLDPEポリマーの無い粘着層と比較して、粘着層において同じかまたはより良い粘着性を提供することができる。PEエラストマーは比較的高価である可能性があり及び/またはその粘着性のために比較的高レベル(例えば、90重量%より大きい)で使用される時ブローフィルム技術で処理することが困難である可能性があるので、所望の粘着特性を得るために粘着層中のPEエラストマーの量を低減することは有利である。さらに、ポリイソブチレン(PIB)などの一つ以上の添加剤を含むことを避けることができる。そのような添加剤を含まないことは、添加剤がフィルムの表面に移動する(すなわちブルームする)ようにそのような添加剤がしばしば時間がかかる熟成期間に曝されるので、有利であり得て;液体形状であり得て、加工装置等から過度に水滴になることがあり;加工装置を汚染し;フィルムのロールをアンロールする時に過度のノイズを発生し;及び/または望ましくない時に両面粘着を引き起こす。
本明細書の実施形態ではまた、
エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含み、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;
及び
超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含み、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有し;及び剥離層を含む粘着層を含む、
多層フィルムが開示される。
さらに本明細書の実施形態では、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含み、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;及び超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含み、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する、
組成物が開示される。
実施形態の追加の特徴及び利点は、以下の詳細な記載に記述され、そして一部はその記載から当業者に容易に明らかでありまたは特許請求の範囲、並びに添付図面に続く詳細な記載を含む、本明細書に記載された実施形態を実施することによって認識されよう。
上記及び下記の記載の両方は、様々な実施形態を記載し、そして特許請求される主題の性質及び特徴を理解するための概観または枠組みを提供することを意図していることが理解されるべきである。添付図面は、様々な実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、そして本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、本明細書に記載された様々な実施形態を図示し、記載と共に、特許請求される主題の原理及び動作を説明する役割を果たす。
図1は、実施例1の表2からの粘着層の二つの異なる配合物についての「パレット上の伸張密着」の比較をグラフで描く。
さてこのようなフィルムを作るために使用される多層フィルム及び材料の実施形態を詳細に参照する。多層フィルムは、接触している少なくとも二つの層を有する。場合により、一つ以上の追加の層を二つの層の間に含むことができ、それは次いで二つの外部層となる。少なくとも二つの層を含む多層フィルムの例は、ブロー延伸フィルムである。ブロー延伸フィルムは、一方の外層として粘着層と、他方の外層として剥離層とを含むことができる。本明細書で使用されるように、「粘着」層は、フィルムを物品から取り除き、またはラップを含むロールから取り除くことができるのに十分に低いが、粘着層(及びフィルム)が包装される物品に剥離可能に接着するのに十分高い粘着レベルを有する多層フィルムの外層及び/または剥離層を指す。同様に、本明細書で使用されるように、「剥離」層は、粘着層に対向しそして粘着」層が該剥離層に剥離可能に接着することを可能にする多層フィルムの外層を指す。望ましくは、剥離層は、フィルムがアンローリングプロセスの間に過度の力無しにまたはフィルムが破断することなく、スプールまたは他のタイプのロールからアンロールし得るように、粘着層により少ない量の接着を提供する。
粘着層と剥離層との間の追加の層の例は、コア層と呼ばれる。コア層とは、粘着層や剥離層などの外層と直接的または間接的に接触する層をいう。
そのような多層フィルムの各層は、個々に配合することができる;例えば、フィルムの所望の特性に依存して、ポリエチレン樹脂を各層で使用することができそして同じまたは異なる化学組成、密度、メルトインデックス、厚さなどを有することができる。
本明細書に記載の多層フィルムに使用するための樹脂は、メルトインデックス(I)、密度、分子量分布(Mw/Mn)、結晶化溶離分別(CEF)試験法の一つ以上によって測定されるパージ画分、示差走査熱量測定(DSC)などを含む様々なパラメータによって特徴付けられる。
メルトインデックス(I)は、ASTM D−1238(条件190℃/2.16kg)に従って測定することができる。
密度は、ASTM D−792に従って測定することができる。
分子量分布、または多分散性は、数平均分子量(Mn)に対する重量平均分子量(Mw)の比(すなわち、Mw/Mn)を、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィーまたはASTM D−1238に記載されるように、I10/I比を測定することによって直接測定することができる。「I10」は、ASTM D−1238(条件190℃/10kg(以前は「条件(E)」として知られている)に従って測定される。「I」は、上記のように測定される。直鎖状ポリオレフィン、特に直鎖状ポリエチレンに対しては、Mw/Mnが増加すると、I10/Iもまた増加する可能性がある。
結晶化溶離分別(CEF)試験法は、Monrabal et al, Macromol. Symp. 257, 71−79 (2007)に記載された方法に従って行われ、それは参照により本明細書に組み込まれる。CEF装置は、(PolymerChar、スペインから市販されているものなどの)IR−4検出器及び(Precision Detectorsから市販されているものなどの)2アングル光散乱検出器モデル2040を備えている。IR−4検出器は、二つのフィルタ:C006とB057を備えた構成モードで作動する。検出器オーブン内のIR−4検出器の前に、(PolymerLabsから市販されているものなどの)50mm×4.6mmの10ミクロンガードカラムを設置する。オルソ−ジクロロベンゼン(ODCB、99%無水グレード)及び2,5−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)(シグマアルドリッチから市販されているような)を得た。(EMD Chemicalsから市販されているような)シリカゲル40(粒径0.2〜0.5mm)も得た。シリカゲルを、使用前に160℃の真空オーブンで約2時間乾燥した。800mgのBHT及び5gのシリカゲルを2リットルのODCBに加えた。BHT及びシリカゲルを含有するODCBを、以下、「ODCB−m」と呼ぶ。ODCB−mを、使用前に1時間乾燥窒素(N)を散布した。乾燥窒素は、窒素をCaCO及び5Åのモレキュラーシーブ上で<90psigで通過させることによって得た。試料溶液を、オートサンプラーを用いて、ODCB−m中に4mg/mlでポリマー試料を160℃で2時間振盪しながら溶解させることにより、調製した。300μLの試料溶液をカラムに注入した。CEFの温度プロファイルは:3℃/分で110℃〜30℃で結晶化、30℃で5分間熱平衡化(2分としてセットされている可溶性画分溶出時間を含む)、及び3℃/分で30℃〜140℃までの溶出。結晶化中の流速は、0.052mL/分であった。溶出中の流速は0.50mL/分であった。IR−4信号データは、1データポイント/秒で収集した。
CEFカラムを、米国特許出願公開第2011/0015346A1号明細書に従って1/8インチのステンレス管を用いて(MO−SCI Specialty Productsから市販されているものなどの)125μm±6%のガラスビーズで充填した。CEFカラムの内部液量は2.1mLと2.3mLの間であった。温度較正を、ODCB−m中のNIST標準参照材料直鎖状ポリエチレン1475a(1.0mg/ml)及びエイコサン(2mg/ml)の混合物を用いて行った。較正は、以下の4つのステップから成る:(1)測定されたエイコサンのピーク溶出温度マイナス30.00℃の間の温度オフセットとして定義される遅延量を計算すること;(2)CEFの生の温度データから溶出温度の温度オフセットを差し引くこと、なお、この温度オフセットは、溶出温度、溶出流速などの実験条件の関数である;3)NIST直鎖状ポリエチレン1475aが101.00℃でピーク温度を有し、エイコサンが30.00℃のピーク温度を有するように、溶出温度を30.00℃〜140.00℃の範囲にわたって変換する線形較正線を作成すること;4)30℃で、等温で測定した可溶性画分に対して、溶出温度を3℃/分の溶出加熱速度を用いて直線的に外挿する。観察されたコモノマー含有量較正曲線が以前に米国特許第8,372,931号に報告されたものと一致するように、報告された溶出ピーク温度を得た。34.0℃より低い溶出温度範囲で溶出する材料のパージ画分(PF)、PF、は、以下の式に従って25.5〜118.0℃の総積分で割った25.5〜34.0℃の範囲の溶出温度におけるIR−4クロマトグラム(ベースライン減算測定チャンネル)の積分として定義された。
ここで、Tは(上記の較正からの)溶出温度である。
線形ベースラインは、二つのデータポイントを選択することによって計算される:一つは、ポリマーが溶出する前に、通常は25.5℃の温度で、そしてもう一つは、ポリマーが溶出した後にもう一つ、通常118℃である。各データポイントに対して、検出器信号は、統合前のベースラインから差し引かれる。
示差走査熱量測定(DSC)は、TA DSC Q1000を用いて測定することができる。ベースラインの較正は、ソフトウェア中の較正ウィザードを使用して行うことができる。先ず、ベースラインは、アルミニウムDSCパンに試料を入れずに−80℃から280℃にセルを加熱することによって得ることができる。その後、ウィザードの指示に従ってサファイア標準を使用した。次いで、約1〜2mgの新鮮なインジウム試料を、試料を180℃に加熱し、資料を10℃/分の冷却速度で120℃に冷却し、続いて試料を1分間120℃で等温に保持し、続いて試料を10℃/分の昇温速度で120℃から180℃に加熱した。融解熱及びインジウム試料の融解の開始は、融解開始に対しては156.6℃から0.5℃以内に、融解熱に対しては28.71J/gから0.5J/g以内に測定かつチェックすることができる。次いで、脱イオン水は、DSCパン内の少量の新鮮な試料を10℃/分の冷却速度で25℃から−30℃に冷却することによって分析することができる。試料を−30℃で2分間等温に保持し、そして10℃/分の加熱速度で30℃に加熱する。溶融の開始は0℃から0.5℃以内であると測定かつチェックされる。
ポリマー試料を177°Fの温度で薄いフィルム膜にプレスした。約5〜8mgの試料を秤量しDSCパンに入れた。蓋をパン上にクリンプして閉じた雰囲気を確保した。試料パンをDSCセルに入れ、次いで約100℃/分の高速でポリマー融点より約30℃高い温度に加熱した。試料をこの温度で5分間保持した。次いで、試料を10℃/分の速度で−40℃に冷却し、その温度で5分間等温に保持した。結果として、試料は、溶融が完了するまで10℃/分の速度で加熱された。得られたエンタルピー曲線を解析して融解熱を得た。
本明細書に記載された多層フィルムは、一つ以上の「パレット上の伸張密着、」ノイズなどを含む様々なパラメータによって特徴付けることができる。
パレット上の伸張密着(ストレッチング性能に対する)は、Lantech SHS試験装置によって測定することができる。試験は、10rpmの速度で回転するターンテーブルを備えた6回のラップに対して8ポンドの一定のF2でフィルムを200%で伸張することから成る。次いでフィルムの端を、ドラムから充填物(fill)を引き離すのに必要な力の量、グラムで、を測定するロードセルに取り付けた。
巻き戻し中のフィルムの騒音レベルは、Highlightストレッチフィルムテストスタンド(Highlight Industries製)によって測定することができる。フィルムが試料ロールから巻き戻される時、装置に取り付けられフィルムロールから5インチ離れたセンサがノイズを測定する。巻き戻し速度は1分間に355フィートであり、ストレッチレベルは250%である。
説明のために、本明細書に開示された多層フィルムの第1の外層は、粘着層と呼ばれる。粘着層組成物は、少なくとも一つの1)一つ以上のポリエチレンエラストマー及び2)結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する一つ以上の超低密度ポリエチレンポリマーのブレンドを含むことができる。他の実施形態では、粘着層組成物は、1)一つ以上のポリエチレンエラストマーのみ及び2)CEF試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する一つ以上の超低密度ポリエチレンポリマーを含むことができる。
ポリエチレンエラストマー
粘着層では、ポリエチレンエラストマーは、所望の密着特性を提供するように、粘着層に滑らかな表面を提供するのを助けることができる。ポリエチレン(PE)エラストマーは、低い結晶化度及び0.890g/cm未満の密度を有する熱可塑性プラスティックとして記述することができる。ポリエチレンエラストマーは、米国特許第5,272,236号明細書(Lai等)米国特許第6,486,284号明細書(Karande等)米国特許第6,100,341号(Friedman)に記載されており、それらの特許の全部は参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、粘着層のポリエチレンエラストマー成分は、一つ以上のオレフィンブロックコポリマーを含むことができる。例示的なオレフィンブロックコポリマーは、エチレンと、C−C20α−オレフィン、ジエン、及びシクロアルケン(例えば、エチレン−ブテンベースのブロックコポリマー、エチレン−オクテンベースのブロックコポリマーなど)から成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含む。いくつかの実施形態では、粘着層のポリエチレンエラストマー成分は、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを一つ以上含む。
粘着層に使用されるポリエチレンエラストマーの密度は、0.900g/cm未満の密度を有することができる。いくつかの実施形態では、ポリエチレンエラストマーは、エチレンと、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度、さらには0.865〜0.890g/cmの範囲の密度を有するC−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むことができる。
粘着層に使用されるポリエチレンエラストマーのメルトインデックス(I)は、30グラム/10分以下のメルトインデックスを有することができる。いくつかの実施形態では、ポリエチレンエラストマーは、0.1〜30グラム/10分の範囲、または0.5〜10グラム/10分の範囲ものメルトインデックスを有する。
粘着層で使用するための例示的なポリエチレンエラストマーは、Dow Chemical CompanyからのAFFINITY(商標)、Dow Chemical CompanyからのENGAGE(商標)、Dow Chemical CompanyからのINFUSE(商標)、ExxonMobil ChemicalからのEXACT、及び三井化学からのTAFMER(商標)の商標名で市販されている。
ポリエチレンエラストマーは、シングルサイト触媒を用いて製造し得る。シングルサイト触媒を用いてオレフィンポリマーを製造する方法は、米国特許第5,272,236号明細書(Lai等)米国特許第6,486,284号明細書(Karande等)に記載されており、これらの特許の全部が参照により本明細書に組み込まれる。シングルサイト触媒系は、メタロセン触媒及びポストメタロセン触媒を含み得る。例示的な実施形態において、メタロセン触媒またはポストメタロセン触媒によって製造されるポリエチレンエラストマーは、エチレンのコポリマーと、5〜25モル%のC−C20α−オレフィン、ジエン及びシクロアルケンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーを含む。いくつかの特定の実施形態では、メタロセン触媒またはポストメタロセン触媒によって製造されるポリエチレンエラストマーは、1.5〜3の分子量分布(Mw/Mn)を有する。
ポリエチレンエラストマーは、他の成分(例えば、ULDPE及びVLDPE)の量、所望の粘着/粘着性;コスト;製造、輸送、貯蔵及び/または使用条件中の粘着安定性;などの様々な要因に基づく量で粘着層配合物に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーは、粘着層の90〜10重量%の範囲、粘着層の80〜15重量%の範囲、粘着層の69〜30重量%の範囲、または粘着層の65〜31重量%の範囲の量でさえ粘着層中に存在する。
20%より大きいパージ画分を有するULDPEまたはVLDPE
上述したように、粘着層はまた、超低密度ポリエチレンポリマー(ULDPE)、超低密度ポリエチレンポリマー(VLDPE)、及びそれらの組み合わせから選択される少なくとも一つのポリエチレンポリマーを含み、そしてそれは結晶化溶離分別(CEF)試験法により測定して20%より大きいパージ画分を有する。
パージ画分は、定性的には、チーグラー・ナッタ触媒(「Z−N」触媒)を介して重合プロセス中に生成することができる分枝状の(例えば、高度に分枝状の)及び非結晶性のポリオレフィンコポリマーを指し、最終ポリエチレン製品の一部になる。本明細書に記載されているように、出願人は、CEF試験法によって測定して少なくとも20重量%のパージ画分を有するポリエチレンポリマーをポリエチレンエラストマーとブレンドして、所望の粘着特性を有する粘着層を提供できることを発見した。本明細書で使用されるように、「パージ画分」は、本明細書で「結晶化溶離分別」または「CEF」試験法と呼ばれ、それは上に詳細に記述されている。いくつかの実施形態では、ULDPEまたはVLDPEは、22%以上、または25%以上ものパージ画分を有する。
本明細書に記載のポリエチレンエラストマーと組み合わせて粘着層配合物中に配合された時、20%より大きいパージ画分を有するULDPEまたはVLDPEは、より高レベルのPEエラストマーを有しそして20%より大きいパージ画分を有するULDPEまたはVLDPEポリマーを有さない粘着層と比較して、粘着層において同じまたはより良い粘着を提供することができる。所望の粘着性を提供するために粘着層中のPEエラストマーの量を低減することは、PEエラストマーは比較的高価である可能性があり及び/またはその粘着性のために比較的高レベル(例えば、層の90%重量より大きい)で使用される時ブローフィルム技術で処理することが困難である可能性があるので、有利になる可能性がある。さらに、ポリイソブチレン(PIB)などの一つ以上の添加剤を含むことを避けることができる。そのような添加剤を含まないことは、前記添加剤がフィルムの表面に移動する(すなわちブルームする)ことができるようにそのような添加剤がしばしば時間がかかる熟成期間に曝されるので、有利である可能性があり;液状でありかつ加工装置などから過度に水滴になることがあり;加工装置を汚染し;フィルムのロールを広げる時に過度のノイズを発生し;及び/または望ましくない時に両面粘着を引き起こす可能性がある。
粘着層に使用されるULDPEまたはVLDPEの密度は、0.920g/cm未満の密度を有する可能性がある。いくつかの実施形態では、ULDPEまたはVLDPEは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲、0.885〜0.910グラム/cmの範囲、0.890〜0.912グラム/cmの範囲、0.895〜0.905グラム/cm、さらには0.899〜0.905g/cmの範囲の密度を有する。
粘着層に使用されるULDPEまたはVLDPEのメルトインデックス(I)は、0.1〜30グラム/10分の範囲、または0.5〜10グラム/10分の範囲ものメルトインデックス(I)を有することができる。
ULDPE及びVLDPEは、他の成分(例えば、ポリエチレンエラストマー)の量、所望のタック/粘着性などの様々な要因;コスト;製造、輸送、貯蔵及び/または使用条件中の粘着安定性などに基づいた量で粘着層配合物に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、ULDPEまたはVLDPEは、粘着層の10〜90重量%の範囲で、粘着層の20〜85重量%の範囲で、粘着層の31〜70重量%の範囲で、または粘着層の35〜69重量%の範囲での量ですら粘着層中に存在しもよい。
所望のレベルのパージ画分を提供するために、チーグラー・ナッタ触媒技術を用いてULDPEまたはVLDPEを作ることができる。チーグラー・ナッタ触媒は、米国公開番号2008/0038571号(Klitzmiller等)及び2008/0176981号(Biscoglio等)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。チーグラー・ナッタ触媒技術を用いてチーグラー・ナッタ触媒及びULDPE樹脂を調製する例は、試料1のULDPEに関して以下の実施例の項に記載される。
例示的な実施形態では、チーグラー・ナッタ触媒作用を受けたULDPEまたはVLDPEは、エチレンと、C−C20α−オレフィン、ジエン及びシクロアルケンから成る群から選択される3.5〜10.5モル%の少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含む。チーグラー・ナッタ触媒作用を受けたULDPEまたはVLDPEは、3〜6の分子量分布(M/M)を有することができる。「ULDPE」及び「VLDPE」は互換的に使用することができる。例えば、米国公開番号第2008/0038571号(Klitzmiller等)を参照されたい、その全文は参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、VLDPEは、気相反応技術によって作られたようなコポリマーを指しそしてULDPEは、液相(溶液)反応技術によって作られたコポリマーを指すことがある。
粘着層に組み込むことができる例示的なULDPEまたはVLDPEは、Dow Chemical CompanyからATTANE(商標)、Dow Chemical CompanyのFlexomer(商標)VLDPE、及びDow chemical CompanyのDow VLDPEの商標名のもとに市販されている。
ポリエチレンエラストマーの量は、フィルム中に所望の粘着特性を提供する任意の比率でULDPEまたはVLDPEの量と組み合わせることができる。先に述べたように、ULDPEまたはVLDPEを十分なレベルで配合することにより、まだ所望の粘着特性を提供しながら、より少ない量のポリエチレンエラストマーが粘着層に含むことを可能にすることができる。これは、ポリエチレンエラストマーがULDPEまたはVLDPEよりも比較的高価であり及び/またはPEエラストマーが、その粘着性のために、比較的高レベル(例えば、層の90重量%より大きい)で使用される時、ブローフィルム技術で処理するのが困難である可能性があるので有利であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、粘着層の70重量%未満がポリエチレンエラストマーを含むことができるように、粘着層の30重量%以上がULDPEまたはVLDPEを含むことができる。
粘着層の厚さは、広い範囲にわたって変えることができる。いくつかの実施形態では、粘着層は、フィルムの全厚さの5〜30%、またはさらにはフィルム全体の厚さの10〜30%である。
場合により、粘着層は、一つ以上の添加剤及び/または追加の材料を含むことができる。例えば、粘着層は場合により、必要に応じて低密度ポリエチレン(LDPE)及び/または直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を含むことができる。低密度ポリエチレンは、0.915〜0.935g/cmの範囲の密度及び0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックスを有することができる。直鎖状低密度ポリエチレンは、0.912〜0.940グラム/cmの範囲の密度及び0.5〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックスを有することができる。いくつかの実施形態では、粘着層は、粘着層の0〜30重量%の量でLDPEを含むことができる。同様に、いくつかの実施形態では、粘着層は、粘着層の0〜30重量%の量でLLDPEを含むことができる。
本明細書に記載されるような粘着層を作るために使用される組成物は、様々な形態で提供することができる。
例えば、PEエラストマー粒子をULDPEまたはVLDPE粒子とブレンドして、粒子のドライブレンドを形成することができる。ドライブレンド樹脂の方法は、米国特許第3,318,538号(Needham)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。所望であれば、粒子のドライブレンドを包装して販売することができる。使用の時点で、ドライブレンドを押出目的でホッパーに入れ、例えばブローフィルム技術を介して粘着層に形成することができる。いくつかの実施形態では、粒子のドライブレンドは、第1の複数の粒子と第2の複数の粒子を含む。第1の複数の粒子は、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含む材料で作ることができ、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890グラム/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有する。第2の複数の粒子は、超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含む材料から作ることができ、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)、結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する。
別の例として、第1の複数の粒子と第2の複数の粒子を溶融しそしてブレンドして混合物を形成することができる。いくつかの実施形態では、第1の複数の粒子は、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含む材料で作ることができ、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890グラム/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有する。第2の複数の粒子は、超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含む材料から作ることができ、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)、及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する。溶融した粒子をブレンドして混合物を形成した後、前記混合物を第3の複数の粒子に形成することができる。この方法で第3の複数の粒子を形成することは、溶融ブレンド技術によって行うことができる。溶融ブレンド樹脂の方法は、米国特許第6,111,019号(Arjunan等)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。第3の複数の粒子中の各粒子は、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含むことができ、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890グラム/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;そして超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含むことができ、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)、及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する。必要に応じて、第3の複数の粒子を包装して販売することができる。使用の時点で、第3の複数の粒子は、押出目的でホッパーに入れられ、例えば、ブローフィルム技術を介して粘着層に形成される。
説明目的のために、本明細書に開示される多層フィルムの第2の外層を、剥離層と称する。剥離層組成物配合物としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン、及び/またはエチレン酢酸ビニル(EVA)の一つ以上が挙げられる。いくつかの実施形態では、剥離層は、剥離層の0〜100重量%の量でLDPEを含むことができる。同様に、いくつかの実施形態では、剥離層は、剥離層の0〜100重量%の量でLLDPEを含むことができる。LDPEは、0.915〜0.935g/cmの範囲の密度及び0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックスを有することができる。LLDPEは、0.912〜0.940グラム/cmの範囲の密度及び0.5〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックスを有することができる。いくつかの実施形態では、剥離層の厚さは、フィルムの全厚さの10〜30%である。
場合により、本明細書に記載の多層フィルムは、二つの外層(例えば、粘着外層及び剥離外層)の間に一つ以上の層を含むことができる。そのようなオプションの層は、直接的または間接的に外層と接触することができる。例えば、多層フィルムは「コア」層を含むことができる。コア層は、二つの外層の間の中央層であってもよい。いくつかの実施形態では、多層フィルムは、粘着層と、粘着層と剥離層の間に及び接触する単一のコア層を備えた剥離層とを含むことができる。
コア層としては、LLDPE、LDPE、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレン、及び/またはエチレン酢酸ビニル(EVA)の一つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、コア層は、コア層の0〜100重量%の量でLLDPEを含むことができる。いくつかの実施形態では、コア層は、コア層の0〜100重量%の量のLDPEを含むことができる。いくつかの実施形態では、コア層は、コア層の0〜100重量%の量のポリエチレンエラストマーを含むことができる。いくつかの実施形態では、コア層は、コア層の0〜100重量%の量でEVAを含むことができる。EVAは、1〜25重量%の酢酸ビニル含有量を有することができ、残りはエチレンである。多層フィルムの粘着層、コア層及び/または剥離層に使用する例示的なLLDPEは、Dow Chemical Companyから商品名ELITE(商標) LLDPE, TUFLIN(商標) LLDPE及びDOWLEX(商標) LLDPEのもとに市販されている。
いくつかの実施形態では、コア層の厚さは、フィルムの全厚さの40〜80%である。
粘着層、剥離層及び任意のオプションの層の間の厚さの比は、粘着、剥離などの望ましい特性を提供する任意の比率とすることができる。いくつかの実施形態では、多層フィルムは、1:8:1から3:4:3の範囲の比で、粘着層の厚さ、コア層の厚さ、及び剥離層の厚さを有することができる。
多層フィルムは、ブローフィルム技術などの様々な技術によって作ることができる。多層ブローフィルムを作る方法は、米国特許第6,521,338号(Maka)に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、多層ブローフィルムは、二つ以上の層を有するチューブを形成するために、ブローフィルム共押出技術により、粘着層組成物と剥離層組成物(及び場合によりコア層組成物)を共押出しし、チューブをブローして次いで冷却することによって作ることができる。
本明細書に開示された多層フィルムは、物品が包まれている時にストレッチラップフィルムのロールが広げられる時に生成され得る比較的低いノイズレベルを有することができる。いくつかの実施形態では、粘着層で20%より大きいパージ画分、そして解離層で85重量%より大きいLDPEを有するULDPEまたはVLDPEを含む多層フィルムのロールは、ロールが解かれるにつれて90デシベル(dB)以下のノイズレベルを生成する可能性がある。
本明細書に開示された多層フィルムは、ストレッチラップフィルム、表面保護フィルム、農業フィルムなどの様々な用途を有することができる。農業フィルムの一例はサイレージラップを含む。サイレージラップは、トウモロコシ、野菜、及び刈り入れ後に呼吸し続ける草などの飼料植物の栄養価を維持するように設計することができる。サイレージラップは過度の量の空気を排除することができ、従って乳酸発酵を行うことができ、ビタミン及びカロテンが豊富な飼料を残すことができる。当該技術分野において一般的であるように、サイレージラップは、種々の条件下で数ヶ月間飼料源を保護するために使用し得る。
ここで、多層フィルムの実施形態について、以下の例示的実施例でさらに説明する。
実施例で使用した樹脂を表1に示す。ENABLE(商標) 2010LLDPEは、ExxonMobil Chemical Companyから入手可能である。表1の残りの樹脂はDow Chemical Companyから入手可能である。
DSCによるAFFINITY(商標) EG 8100Gポリエチレンエラストマーの融解熱は51.7J/gである。
試料1のULDPE樹脂は以下の手順に従って作った。
試料1のULDPEを作るためのチーグラー・ナッタ(Z−N)触媒の調製
Z−N触媒を、以下の手順に従って調製した。エチルアルミニウムジクロライド(EADC)溶液をIsopar E(ExxonMobil Chemical Company、ヒューストン、テキサス州から入手可能)に溶解した15重量%のEADCを塩化マグネシウム(MgCl)スラリー(Isopar E中0.2M)を含む攪拌容器に移しそして使用前に6時間攪拌しながら熟成させた。チタンテトライソプロポキシド(Ti(OiPr))をMgCl/EADCスラリー容器に移し、続けて少なくとも8時間エージングして前駆触媒を得た。MgCl:EADC:Ti(OiPr)の比は、前駆触媒中の金属比(Mg:Al:Ti)が40:12.5:3となるようなものであった。
試料1のULDPEの調製
低圧の溶液重合反応器を使用した。炭化水素溶媒とモノマー(エチレン)を液体として反応器に注入した。コモノマー(1−オクテン)を液体溶媒と混合した。この供給流を、一次反応器への注入前に20℃未満に冷却した。反応器は、10wt%を超えたポリマー濃度で操作した。溶液の断熱的な温度上昇は、重合反応からの熱除去の主要因である。
溶液ポリエチレンプロセスで使用された溶媒は、C6−C8炭化水素の高純度イソ−パラフィン画分であった。新鮮な1−オクテンを精製し、リサイクル溶媒流(溶媒、エチレン、1−オクテン及び水素を含む)と混合した。リサイクル流と混合した後、高圧(600〜1000psig)供給ポンプを使用して内容物を反応器に圧送する前に、合わせた液体流をさらに精製した。新鮮なエチレンを精製し、600〜1000psigに圧縮した。水素(分子量を減少させるために使用されるテロゲン)とエチレンをリサイクル溶媒流中に流量制御し、全供給流を<40℃の適切な供給温度に冷却した。前記プロセスは、重合反応を触媒するために上記のチーグラー・ナッタ触媒を使用した。反応器を、>400psigの圧力及び70℃を超える温度で操作した。エチレン転化率は、触媒注入速度を制御することによって反応器内で維持された。滞留時間は比較的短かった(30分未満)。反応パス当たりのエチレン転化率は、80重量%のエチレンよりも大きかった。
反応器を出る際に、水と抗酸化剤添加剤をポリマー溶液中に注入した。水は触媒を加水分解し、重合反応を停止させた。抗酸化剤などの添加剤のいくつかは、ポリマーと共に残り安定剤として機能して、ポリマーの分解を防ぐ。ポスト反応器溶液を、2段階脱揮発に備えて反応器温度(>70℃)から210℃〜260℃に過熱して、溶媒及び未反応モノマーを回収した。ポリマー中の残留揮発性物質は2,000重量ppm未満であった。ポリマー溶融物を水中ペレット切断のためのダイにポンプ給送した。
実施例1
200%伸張密着の上記の表2の性能データを、ブローラインから作られた共押出し3層フィルムから得た。フィルムゲージは1ミリであり、フィルム構造は粘着(15%)/コア(70%)/剥離(15%)であった。コア層は、100重量%のDOWLEX(商標) 2045GLLDPEを含み、剥離層は、100重量%のLDPE5011を含んでいた。各粘着層の組成は、上記の表2に列挙したとおりであった。
表2からの粘着層の試料の2組のセットを、図1を作るために使った。1組の試料について、AFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーを、CEF試験法によって測定される32%のパージ画分を有する超低密度ポリエチレンポリマーとブレンドした(試料1のULDPE)(表2のフィルム#1〜4を参照)。他の試料セットについては、AFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーを、CEF試験法によって測定される4%のパージ画分を有するLLDPEとブレンドした(DOWLEX(商標) 2045GLLDPE)(表2のフィルム#18〜24を参照)。図1に見られるように、DOWLEX(商標) 2045GLLDPEと比較して、試料1のULDPEとブレンドした時、同じまたは類似の粘着値を達成するために、より少ない量のAFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーを使用することができる。その粘着性のためにAFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーを比較的高レベル(例えば、層の90重量%より大きい)で使用する時、AFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーは比較的高価で及び/またはブローフィルム技術で加工するのが困難である可能性があるので、所与の粘着値にためにより少ないAFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーを使用する能力は有利であり得る。図1から分かるように、AFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマー/DOWLEX(商標) 2045GLLDPEブレンドが70%未満のAFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーを含む時、前記粘着値は、インチフィルム幅当たり2グラムよりも小さく、それはいくつかの実施形態では望ましくない可能性がある。出願人はまた、二つのセットの間で同じ粘着値、特に10g/インチフィルム幅よりも大きい粘着値については、AFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーと試料1のULDPEのブレンドのためのブローフィルムプロセス中にフィルム作製を行うことが比較的容易であることに気付いた。例えば、AFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーと試料1のULDPEとのブレンドは、フィルム作製中にフィルムがワインダーを通過した時に粘着性ではなかった。
実施例2−異なるコア層と接触する粘着層の粘着性能。
250%伸張密着の下記の表3の性能データを、ブローラインから作られた共押出し3層フィルムから得た。フィルムゲージは0.9ミリであり、構造は粘着(10%)/コア(80%)/剥離(10%)であった。粘着層は、69重量%のAFFINITY(商標) EG 8100GPEエラストマーと31重量%の試料1のULDPEを含んでいた。剥離層は、100重量%のLDPE501Iを含んでいた。各フィルムは、100重量%のLLDPEを有するコア層を含んでいた。LLDPEのメルトインデックスと密度は各フィルムで異なった。すべてのフィルムは良好な粘着性能を示した。
実施例3
実施例1と2において、剥離層の組成は100重量%のLDPEであった。以下の表4のデータは、剥離層中にLDPE及びLLDPEの異なるブレンド組成物を備えたフィルム中の粘着層の粘着値を示す。実施例3のフィルムの粘着層組成物は、65重量%のAFFINITY(商標) EG 8100Gポリエチレンエラストマーと35重量%の試料1のULDPEに固定された。
実施例4−低温試験
表5のフィルムを−5℃で一晩冷凍庫に入れた。粘着試験は、各フィルムを冷凍庫から取り出した直後に各フィルムについて実施した。フィルム構造は、粘着/コア(100重量%のDOWLEX(商標) 2045GLLDPE)/剥離(100重量%のLDPE501I)であった。

Claims (12)

  1. エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含み、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;
    並びに
    超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含み、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有し;及び
    剥離層を含む粘着層を含む、多層フィルム。
  2. 前記ポリエチレンポリマーが、前記粘着層の10〜90重量%の範囲の量で粘着層中に存在する、請求項1に記載の多層フィルム。
  3. エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含む前記ポリエチレンエラストマーが、90〜10重量%の範囲の量で粘着層中に存在する、請求項2に記載の多層フィルム。
  4. 前記剥離層が、低密度ポリエチレン及び/または直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項1に記載の多層フィルム。
  5. さらに前記粘着層と前記剥離層との間に一つ以上の層を含む、請求項1に記載の多層フィルム。
  6. さらに前記粘着層と前記剥離層との間にコア層を含む、請求項1に記載の多層フィルム。
  7. 前記フィルムが厚さを有し、前記粘着層が厚さを有し、及び前記粘着層の厚さが前記フィルムの厚さの5〜30%である、請求項1に記載の多層フィルム。
  8. エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含み、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;
    並びに
    超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含み、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する粘着層を提供し:
    前記粘着層組成物を剥離層組成物と共に押出機内で共押出しして、粘着層及び剥離層を有するチューブを形成し;そして
    チューブを冷却して、多層ブロー延伸フィルムを形成することを含む、請求項1に記載の多層膜を作る方法。
  9. エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含み、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;
    及び
    超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含み、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する、組成物。
  10. 第1の複数の粒子、ここで前記第1の複数の粒子は、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含む材料で作製され、ここでエチレンの前記コポリマーは、0.855〜0.890グラム/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;
    並びに
    第2の複数の粒子を含む粒子のドライブレンドを含み、ここで前記第2の複数の粒子は、超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含む材料で作製され、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する、請求項9に記載の組成物。
  11. 複数の粒子を含み、ここで各粒子は:
    エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含み、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度及び0.1〜30グラム/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し;
    並びに
    超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含み、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915グラム/cmの範囲の密度、0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する、請求項9に記載の組成物。
  12. 第1の複数の粒子と第2の複数の粒子を溶融し;
    溶融した第1の複数の粒子を第2の複数の粒子とブレンドして混合物を形成し;並びに
    前記混合物を第3の複数の粒子に形成することを含み、ここで前記第1の複数の粒子は、エチレンと、C−C20α−オレフィンから成る群から選択される少なくとも一つのコモノマーとのコポリマーを含むポリエチレンエラストマーを含む材料から作製され、ここで前記エチレンのコポリマーは、0.855〜0.890g/cmの範囲の密度及び0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有し、そしてここで前記第2の複数の粒子は、超低密度ポリエチレンポリマー、超低密度ポリエチレンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択されるポリエチレンポリマーを含む材料で作製され、ここで前記ポリエチレンポリマーは、0.885〜0.915g/cmの範囲の密度、0.1〜30g/10分の範囲のメルトインデックス(I)、及び結晶化溶離分別(CEF)試験法によって測定して20%より大きいパージ画分を有する、請求項11に記載の複数の粒子を作る方法。
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