JP2018207711A - 電気接続箱 - Google Patents
電気接続箱Info
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Abstract
【課題】小型化を図りつつ剛性を高めて耐振動性が向上された電気接続箱を提供することを提供すること。【解決手段】ケース11と、ケース11に設けられ、電気部品12が嵌め込まれて装着される装着部21と、ケース11の周縁の一部に設けられ、車両のブラケットに固定される固定部31と、を備え、装着部21は、電気部品12の周面を囲う保持壁22を有し、固定部31は、ケース11から延びる平板部32と、平板部32の両側縁に立設されて保持壁22に連結された補強リブ41と、を有し、保持壁22における補強リブ41の連結箇所の間が共用壁部50とされ、補強リブ41と共用壁部50とから補強壁37が構成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、電気接続箱に関する。
自動車等の車両には、各種の電装部品へ電力を分配する電気接続箱が搭載されている。この電気接続箱は、樹脂製のケースを有しており、このケースに形成した筒部にリレーやヒューズなどの電気部品が嵌め込まれて装着されている(例えば、特許文献1参照)。
上記の電気接続箱は、ケースの周囲に形成された固定部を車両のブラケットにボルト等によって締結することで固定される。このように、車両に固定される電気接続箱には、車両の走行時等に振動が加わる。この振動に対する耐久性を持たせるため、ケースの強度を高めることが要求されるが、強度を高めるとケースが大型化してしまい、限られた狭隘な搭載スペースへの設置が困難となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化を図りつつ剛性を高めて耐振動性が向上された電気接続箱を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) ケースと、
前記ケースに設けられ、電気部品が嵌め込まれて装着される装着部と、
前記ケースの周縁の一部に設けられ、車両の被固定部に固定される固定部と、
を備え、
前記装着部は、前記電気部品の周面を囲う保持壁を有し、
前記固定部は、前記ケースから延びる平板部と、前記平板部の両側縁に立設されて前記保持壁に連結された補強リブと、を有し、
前記保持壁における前記補強リブの連結箇所の間が共用壁部とされ、前記補強リブと前記共用壁部とから補強壁が構成されている
ことを特徴とする電気接続箱。
(2) 前記補強壁は、前記補強リブと前記共用壁部との隅部に、前記補強リブと前記共用壁部とに連結された連結壁部を有する
ことを特徴とする(1)に記載の電気接続箱。
(3) 前記保持壁の内周面には、前記電気部品の外周面に密着するシール部が全周にわたって設けられている
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の電気接続箱。
(1) ケースと、
前記ケースに設けられ、電気部品が嵌め込まれて装着される装着部と、
前記ケースの周縁の一部に設けられ、車両の被固定部に固定される固定部と、
を備え、
前記装着部は、前記電気部品の周面を囲う保持壁を有し、
前記固定部は、前記ケースから延びる平板部と、前記平板部の両側縁に立設されて前記保持壁に連結された補強リブと、を有し、
前記保持壁における前記補強リブの連結箇所の間が共用壁部とされ、前記補強リブと前記共用壁部とから補強壁が構成されている
ことを特徴とする電気接続箱。
(2) 前記補強壁は、前記補強リブと前記共用壁部との隅部に、前記補強リブと前記共用壁部とに連結された連結壁部を有する
ことを特徴とする(1)に記載の電気接続箱。
(3) 前記保持壁の内周面には、前記電気部品の外周面に密着するシール部が全周にわたって設けられている
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の電気接続箱。
上記(1)の構成の電気接続箱によれば、電気部品が嵌め込まれる装着部は、電気部品の周面を囲う保持壁によって剛性が高められる。車両の被固定部に固定される固定部では、補強リブと保持壁の一部の共用壁部とから構成される補強壁によって剛性が高められる。また、保持壁の一部からなる共用壁部を保持壁及び補強壁に共用させて装着部と固定部とを一体化させているので、小型化を図りつつ高い剛性を得ることができ、耐振動性を向上させることができる。
上記(2)の構成の電気接続箱によれば、補強リブと共用壁部とに連結された連結壁部を有するので、補強壁の剛性をさらに高めることができる。
上記(3)の構成の電気接続箱によれば、電気部品の外周面に、全周にわたってシール部が密着するので、装着部に蓋を装着して防水するような複雑構造とすることなく、電気部品が嵌め込まれた装着部を防水することができる。しかも、シール部が電気部品の外周面に全周にわたって密着することで、電気部品のガタツキをなくして剛性を高め、耐振動性をさらに向上させることができる。
上記(2)の構成の電気接続箱によれば、補強リブと共用壁部とに連結された連結壁部を有するので、補強壁の剛性をさらに高めることができる。
上記(3)の構成の電気接続箱によれば、電気部品の外周面に、全周にわたってシール部が密着するので、装着部に蓋を装着して防水するような複雑構造とすることなく、電気部品が嵌め込まれた装着部を防水することができる。しかも、シール部が電気部品の外周面に全周にわたって密着することで、電気部品のガタツキをなくして剛性を高め、耐振動性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、小型化を図りつつ剛性を高めて耐振動性が向上された電気接続箱を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電気接続箱の一部の斜視図である。
図1は、本実施形態に係る電気接続箱の一部の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電気接続箱10は、樹脂製のケース11を備えている。電気接続箱10は、自動車等の車両の各種の電装部品へ電力を分配するために、車両に搭載される。電気接続箱10は、ワイヤハーネス(図示略)を介して車両の各種の電装部品に接続される。
電気接続箱10のケース11は、その内部に収容空間を有しており、収容空間には、回路基板やバスバーなどの配線部材(図示略)、リレー、ヒューズあるいは電気制御ユニット等の電気部品が収容される。
ケース11は、その上面に、装着部21を有している。この装着部21には、例えば、リレーやヒューズなどの外付けの電気部品12が装着される。
また、ケース11は、その周縁の一部に、固定部31を有している。固定部31は、車両のボディに設けられたブラケット(被固定部)Bに、ボルト等によって締結される。ケース11は、固定部31をボルト等によって締結することで、車両のボディに固定される。
図2は、本実施形態に係る電気接続箱の電気部品の装着前における一部の斜視図である。図3は、本実施形態に係る電気接続箱の装着部及び固定部を示す図であって、図3(a)は電気接続箱の一部の平面図、図3(b)は図3(a)におけるA−A断面図である。
図2及び図3(a)(b)に示すように、装着部21は、保持壁22を有しており、この保持壁22の内側が嵌合部23とされている。保持壁22は、平面視矩形状に形成されている。保持壁22は、互いに対向位置に配置された一対の長辺壁25と、同様に互いに対向位置に配置された一対の短辺壁26とを有しており、長辺壁25と短辺壁26とが連結されている。
電気部品12は、装着部21の嵌合部23に、その上方から嵌め込まれる。電気部品12は、嵌合部23に嵌め込まれることで、下面から突出した端子(図示略)が、ケース11の内部のバスバー等の配線部材に電気的に接続される。嵌合部23に嵌め込まれた電気部品12は、その周面が保持壁22によって保持される。
固定部31は、ケース11の周縁における装着部21の近傍に設けられている。固定部31は、ケース11の周縁から水平に延びる平板部32を有している。平板部32は、平面視で略三角形状に形成されている。平板部32の先端部分には、締結部33が設けられている。締結部33には、環状に形成された金属製のカラー34がインサート成形等によって一体に固定されている。締結部33に設けられたカラー34は、挿通孔35を有している。固定部31の締結部33は、カラー34に形成された挿通孔35にボルト(図示略)を挿通し、そのボルトを車両のボディのブラケットBに設けられたナット(図示略)へねじ込むことでボディに締結される。なお、固定部31の締結部33は、ボディのブラケットBに設けられたスタッドボルト(図示略)をカラー34の挿通孔35へ通し、スタッドボルトへナットを螺合させることでもボディに締結される。
固定部31は、一対の補強リブ41を有している。補強リブ41は、固定部31の平板部32の両側縁に立設されている。これらの補強リブ41は、装着部21の保持壁22に連結されている。具体的には、補強リブ41は、保持壁22における各長辺壁25と一方の短辺壁26との連結部分に連結されている。また、補強リブ41は、装着部21へ向かって高さが次第に高くされている。このように、補強リブ41が保持壁22に連結されることで、固定部31には、補強リブ41と保持壁22の一部である一方の短辺壁26とから平面視略C字状の補強壁37が構成されている。この構成により、保持壁22における補強リブ41の連結箇所の間の短辺壁26は、装着部21の保持壁22及び固定部31の補強壁37を構成する共用壁部50とされている。
また、固定部31の補強壁37は、補強リブ41と共用壁部50との各隅部に、連結壁部51を有している。連結壁部51は、補強リブ41及び共用壁部50の端部近傍に連結するように一体に形成されている。補強壁37は、連結壁部51によって補強リブ41と共用壁部50との隅部の強度がさらに高められている。
以上、説明したように、本実施形態に係る電気接続箱10によれば、電気部品12が嵌め込まれる装着部21は、電気部品12の周面を囲う保持壁22によって剛性が高められる。車両のブラケットBに固定される固定部31では、補強リブ41と保持壁22の一部の共用壁部50とから構成される補強壁37によって剛性が高められる。そして、固定部31は、補強壁37を構成する補強リブ41によって、補強リブ41に沿う方向(図3(a)における矢印X方向)の耐振動性が高められる。また、固定部31は、補強壁37を構成する共用壁部50によって、共用壁部50に沿う方向(図3(a)における矢印Y方向)の耐振動性が高められる。
ここで、参考例に係る電気接続箱について説明する。
図4は、参考例に係る電気接続箱の装着部及び固定部を示す図であって、図4(a)は電気接続箱の一部の平面図、図4(b)は図4(a)におけるB−B断面図である。
図4は、参考例に係る電気接続箱の装着部及び固定部を示す図であって、図4(a)は電気接続箱の一部の平面図、図4(b)は図4(a)におけるB−B断面図である。
図4に示すように、参考例に係る電気接続箱110は、ケース111に、保持壁122を有する装着部121と、補強リブ141で囲われた固定部131とを有している。装着部121は、保持壁122によって強度が確保され、固定部131は、補強リブ141で強度が確保される。しかし、この電気接続箱110では、装着部121と固定部131とが独立した構造であるので、装着部121と固定部131との間での高い剛性の確保が難しく、車両の走行時等に加わる振動に対して十分な耐久性を確保することが困難である。
これに対して、本実施形態に係る電気接続箱10によれば、保持壁22の一部からなる共用壁部50を保持壁22及び補強壁37に共用させて装着部21と固定部31とを一体化させているので、小型化を図りつつ高い剛性を得ることができ、耐振動性を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る電気接続箱10によれば、補強リブ41と共用壁部50とに連結された連結壁部51を有するので、補強壁37の剛性をさらに高めることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、図5に示すように、装着部21の保持壁22の内周面に、全周にわたってシール部24を設けても良い。このシール部24は、二色成形によって装着部21に一体に成形されている。なお、シール部24は、装着部21の内周面に形成した溝部へゴム等の弾性材料から形成されたOリングを嵌め込んだものでもよい。さらには、装着部21の内周面に形成した溝部へゴム等の弾性材料を充填して形成したものでもよい。
このシール部24を設けた装着部21では、嵌合部23に電気部品12を嵌め込むことで、電気部品12の外周面に、全周にわたってシール部24が密着する。このようにシール部24を設けることで、装着部21に蓋を装着して防水するような複雑構造とすることなく、電気部品12が嵌め込まれた装着部21を防水することができる。したがって、嵌合部23からケース11内への水の浸入を防ぐことができ、ケース11内での配線部材の絶縁距離を極力小さくして小型化を図ることができる。しかも、シール部24が電気部品12の外周面に全周にわたって密着することで、電気部品12のガタツキをなくして剛性を高め、耐振動性をさらに向上させることができる。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] ケース(11)と、
前記ケース(11)に設けられ、電気部品(12)が嵌め込まれて装着される装着部(21)と、
前記ケース(11)の周縁の一部に設けられ、車両の被固定部(ブラケットB)に固定される固定部(31)と、
を備え、
前記装着部(21)は、前記電気部品(12)の周面を囲う保持壁(22)を有し、
前記固定部(31)は、前記ケース(11)から延びる平板部(32)と、前記平板部(32)の両側縁に立設されて前記保持壁(22)に連結された補強リブ(41)と、を有し、
前記保持壁(22)における前記補強リブ(41)の連結箇所の間が共用壁部(50)とされ、前記補強リブ(41)と前記共用壁部(50)とから補強壁(37)が構成されている
ことを特徴とする電気接続箱。
[2] 前記補強壁(37)は、前記補強リブ(41)と前記共用壁部(50)との隅部に、前記補強リブ(41)と前記共用壁部(50)とに連結された連結壁部(51)を有する
ことを特徴とする[1]に記載の電気接続箱。
[3] 前記保持壁(22)の内周面には、前記電気部品(12)の外周面に密着するシール部(24)が全周にわたって設けられている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の電気接続箱。
[1] ケース(11)と、
前記ケース(11)に設けられ、電気部品(12)が嵌め込まれて装着される装着部(21)と、
前記ケース(11)の周縁の一部に設けられ、車両の被固定部(ブラケットB)に固定される固定部(31)と、
を備え、
前記装着部(21)は、前記電気部品(12)の周面を囲う保持壁(22)を有し、
前記固定部(31)は、前記ケース(11)から延びる平板部(32)と、前記平板部(32)の両側縁に立設されて前記保持壁(22)に連結された補強リブ(41)と、を有し、
前記保持壁(22)における前記補強リブ(41)の連結箇所の間が共用壁部(50)とされ、前記補強リブ(41)と前記共用壁部(50)とから補強壁(37)が構成されている
ことを特徴とする電気接続箱。
[2] 前記補強壁(37)は、前記補強リブ(41)と前記共用壁部(50)との隅部に、前記補強リブ(41)と前記共用壁部(50)とに連結された連結壁部(51)を有する
ことを特徴とする[1]に記載の電気接続箱。
[3] 前記保持壁(22)の内周面には、前記電気部品(12)の外周面に密着するシール部(24)が全周にわたって設けられている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の電気接続箱。
10:電気接続箱
11:ケース
12:電気部品
21:装着部
22:保持壁
24:シール部
31:固定部
32:平板部
37:補強壁
41:補強リブ
50:共用壁部
51:連結壁部
B:ブラケット(被固定部)
11:ケース
12:電気部品
21:装着部
22:保持壁
24:シール部
31:固定部
32:平板部
37:補強壁
41:補強リブ
50:共用壁部
51:連結壁部
B:ブラケット(被固定部)
Claims (3)
- ケースと、
前記ケースに設けられ、電気部品が嵌め込まれて装着される装着部と、
前記ケースの周縁の一部に設けられ、車両の被固定部に固定される固定部と、
を備え、
前記装着部は、前記電気部品の周面を囲う保持壁を有し、
前記固定部は、前記ケースから延びる平板部と、前記平板部の両側縁に立設されて前記保持壁に連結された補強リブと、を有し、
前記保持壁における前記補強リブの連結箇所の間が共用壁部とされ、前記補強リブと前記共用壁部とから補強壁が構成されている
ことを特徴とする電気接続箱。 - 前記補強壁は、前記補強リブと前記共用壁部との隅部に、前記補強リブと前記共用壁部とに連結された連結壁部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。 - 前記保持壁の内周面には、前記電気部品の外周面に密着するシール部が全周にわたって設けられている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017112672A JP2018207711A (ja) | 2017-06-07 | 2017-06-07 | 電気接続箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017112672A JP2018207711A (ja) | 2017-06-07 | 2017-06-07 | 電気接続箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018207711A true JP2018207711A (ja) | 2018-12-27 |
Family
ID=64958502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017112672A Pending JP2018207711A (ja) | 2017-06-07 | 2017-06-07 | 電気接続箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018207711A (ja) |
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2017
- 2017-06-07 JP JP2017112672A patent/JP2018207711A/ja active Pending
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