JP2018207682A - 電動車両の充電機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】充電コネクタを充電部に対して確実にロック(接続)させるとともに、その確認が容易に可能な電動車両の充電機構を提供する。【解決手段】充電コネクタ31を電動車両2のソケット13に着脱させることが可能な第1の状態と、ソケットと充電コネクタが通電状態においてソケットからの充電コネクタの脱落を抑止する第2の状態とに遷移させるロック機構5と、第1の状態であって水平方向もしくは水平方向よりも車高方向の斜め上方にソケットが向く第1の姿勢と、第2の状態であって水平方向よりも車高方向の斜め下方にソケットが向く第2の姿勢とにソケットを変位させる変位機構6とを備える。【選択図】 図4
Description
本発明は、電動車両、例えば電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)などに搭載された蓄電装置を充電する充電機構に関する。
電動車両においては、電動モータの電力供給源である蓄電装置を適宜充電する必要がある(特許文献1参照)。その際には、外部電源(例えば、充電スポット等に設置された急速充電装置や家庭用の電源など)に繋げられた充電コネクタを車両の充電部(充電口)に接続する。特許文献1には、降雨時や降雪時などに充電する際、水滴が充電口の端子に浸入することを防止するための充電機構が例示されている。
蓄電装置の充電完了までには所定の時間を要するため、充電中に運転者などが車両から離れる場合も想定される。したがって、充電機構においては、雨天時などの防水対策に加えて、安全上や防犯上の観点から、充電中に充電コネクタが充電口から脱落しないように確実にロックされている必要がある。また、充電コネクタがロックとロック解除のいずれの状態であるのかは、一目で認識できることが好ましい。
本発明は、これを踏まえてなされたものであり、その目的は、充電コネクタを充電部に対して確実にロック(接続)させるとともに、その確認が容易に可能な電動車両の充電機構を提供することにある。
本発明の電動車両の充電機構は、充電部のソケットに充電コネクタを接続して蓄電装置を充電する。かかる電動車両の充電機構は、充電コネクタをソケットに着脱させることが可能な第1の状態と、ソケットと充電コネクタが通電状態においてソケットからの充電コネクタの脱落を抑止する第2の状態とに遷移させるロック機構と、第1の状態であって水平方向もしくは水平方向よりも車高方向の斜め上方にソケットが向く第1の姿勢と、第2の状態であって水平方向よりも車高方向の斜め下方にソケットが向く第2の姿勢と、にソケットを変位させる変位機構とを備える。
ロック機構は、第2の状態において充電部に係合するロック位置と、第1の状態において充電部との係合を解除するロック解除位置とに変位するロック部材と、ロック位置からロック解除位置へのロック部材の変位を抑止する規制部材とを有する。
充電部は、第2の状態においてソケットと充電コネクタとの接続部位の上方もしくは上方および側方を覆うように突出可能な庇を備える。庇は、規制部材を含んで構成される。
また、ロック機構は、第2の状態においてソケットと充電コネクタを吸着可能な吸着部材を有する。
例えば、変位機構は、ソケットを所定の軸を中心に回動させる電動モータと、ソケットに設けられたフランジと、第1の姿勢に対応する第1の位置と第2の姿勢に対応する第2の位置とでフランジと干渉し、これらの位置にフランジを係止する係止部とを有する。
電動車両の充電機構は、第1の状態と第2の状態との相互遷移、および第1の姿勢と第2の姿勢との相互変位を、電動車両の電子キーが検知されている場合にのみ許容する制御装置を備える。
本発明の電動車両の充電機構によれば、充電コネクタを充電部に対して確実にロック(接続)させることができるとともに、その確認を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施形態に係る電動車両の充電機構(以下、単に充電機構という)について、図1から図9を参照して説明する。充電機構は、外部電源に繋げられた充電コネクタを電動車両に接続し、車載の蓄電装置を充電するための機構である。電動車両は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)などのように、蓄電装置から電力供給された電動モータで走行可能な各種の車両である。以下の説明においては、図1に矢印D1で示す方向を車両の前方(前側)、矢印D2で示す方向を車高方向の上方(上側)、矢印D3で示す方向を車幅方向の右方(右側)としてそれぞれ規定する。したがって、矢印D1,D2,D3で示す方向の反対方向は、車両の後方(後側)、下方(下側)、左方(左側)としてそれぞれ規定される。車幅方向の内外は、矢印D3で示す方向に沿って車両中央に近づく方向を内方(内側)、離れる方向を外方(外側)として規定する。
[第1の実施形態]
図1には、第1の実施形態に係る充電機構1を備えた電動車両(以下、単に車両という)2と外部電源3との関係を示す。図1に示すように、充電機構1において蓄電装置4を充電する場合、車両2の充電部11に充電コネクタ(充電ガン)31を接続する。充電コネクタ31は、外部電源3に充電ケーブル32などによって繋げられている。外部電源3は、家庭用電源(家庭用コンセント)、家庭に設置された普通充電装置、充電スポット等に設置された急速充電装置などである。
[第1の実施形態]
図1には、第1の実施形態に係る充電機構1を備えた電動車両(以下、単に車両という)2と外部電源3との関係を示す。図1に示すように、充電機構1において蓄電装置4を充電する場合、車両2の充電部11に充電コネクタ(充電ガン)31を接続する。充電コネクタ31は、外部電源3に充電ケーブル32などによって繋げられている。外部電源3は、家庭用電源(家庭用コンセント)、家庭に設置された普通充電装置、充電スポット等に設置された急速充電装置などである。
図2から図4には、充電機構1の構成を示す。充電機構1の充電部11は、車両2の任意の位置に配置されている。本実施形態では一例として、充電部11は、車両2の右後部のアウタパネル21に開口し、内側へ凹んでいる。充電部11は、リッド12を開くことで外部に露出される。リッド12は、充電部11を外部から閉塞する閉位置と、充電部11を外部に露出させる開位置との間をヒンジ12aの軸を中心として回動する。図2には、リッド12が開位置まで回動して、充電部11が外部に露出された状態を示す。
充電部11は、充電コネクタ31が挿し込まれて、電気的に接続(通電)される充電用のソケット13を有している。ソケット13は、ハーネス19によって蓄電装置4に繋げられている(図1、図5および図6参照)。ソケット13には、キャップ(中蓋)14が設けられている。ソケット13の使用時には、キャップ14を開けて充電コネクタ31の接続用端子(以下、端子という)15が露出され、不使用時には、キャップ14を閉じて端子15が遮蔽(保護)される。
本実施形態では一例として、普通充電用のソケット13aと急速充電用のソケット13bが並んで配置されている。図2には、普通充電用のソケット13aの使用状態(急速充電用のソケット13bの不使用状態)を一例として示す。この場合、普通充電用のソケット13aは、キャップ14aが開いて端子15aが露出され、急速充電用のソケット13bは、キャップ14bが閉じて端子15bが遮蔽されている。キャップ14a,14bは、所定の軸を中心に回動して開閉可能に構成されている。
充電コネクタ31は、充電部11のソケット13に挿し込まれて通電可能な状態となると、ロック機構5によってロックされる。これにより、充電コネクタ31は、ロック解除の操作をしない限り、ソケット13からの脱落が抑止される。ロック機構5は、充電コネクタ31を第1の状態(以下、ロック解除状態という)と、第2の状態(以下、ロック状態という)とに遷移させる。ロック解除状態は、充電コネクタ31を充電部11のソケット13に着脱させることが可能な状態である。ロック状態は、ソケット13と充電コネクタ31が通電可能な状態において、ソケット13からの充電コネクタ31の脱落(引き抜き)を抑止する状態である。
図3および図4には、ロック機構5の一例を示す。図3は、充電コネクタ31がソケット13に挿し込まれた状態を示す図、図4は、充電コネクタ31がロックされた態を示す図である。図3および図4に示すように、ロック機構5は、先端に爪部51aを有するロック部材(以下、ロックレバーという)51と、爪部51aが係合する凹部52と、爪部51aと凹部52との係合を解除する際に操作される操作部53とを有している。ロックレバー51および操作部53は、充電コネクタ31に設けられ、凹部52は、充電部11に設けられている。例えば、凹部52は、筒状をなすソケット13の外周に周方向に沿って形成された溝、ソケット13の外周に開口する穴などであればよい。
充電コネクタ31は、ソケット13に挿し込まれるカプラ31bを有する本体部31aと、操作者によって把持されるグリップ部31cとを備えている。本体部31aは、ロックレバー51および操作部53を有している。ロックレバー51は、ロック位置とロック解除位置とに変位する。ロック位置は、ロック状態においてロックレバー51が充電部11と係合する位置、具体的には爪部51aが凹部52に引っ掛かる位置である(図4に示す位置)。ロック解除位置は、ロック解除状態においてロックレバー51が充電部11との係合を解除する位置、具体的には爪部51aが凹部52との引っ掛かりを解除する位置である(図3に二点鎖線で示す位置)。
ロックレバー51は、本体部31aに沿って伸びた部材であり、その基端は操作部53に支持され、先端(爪部51a)は本体部31aから突出している。操作部53は、グリップ部31cを把持した状態で操作者が手指で操作可能となるように、本体部31aに配置されている。本実施形態では一例として、ロックレバー51と操作部53は、所定の軸部や弾性体など(図示省略)を介して連結されている。これにより、ロックレバー51は、操作部53が操作されると、所定の軸部を中心に本体部31aに対して回動可能とされている。
充電コネクタ31のカプラ31bを充電部11のソケット13に挿し込むと、爪部51aには、凹部52に入り込む方向(進入方向)へ回動する力が弾性体から作用される。したがって、図4に示すように、爪部51aは、進入方向へ押し付けられて凹部52に入り込んだ状態(ロック位置に位置付けられた状態)となる。この状態にあっては、爪部51aが凹部52の壁部52aと引っ掛かる(干渉する)ため、ソケット13からのカプラ31bの脱落(引き抜き)が抑止される。
これに対し、カプラ31bがソケット13に挿し込まれた状態において、操作部53を操作する(一例として、押し下げる)と、ロックレバー51は、所定の軸部を中心に進入方向とは逆方向(凹部52から抜ける方向(退出方向))へ回動する。これにより、爪部51aは、凹部52に入り込んだ状態から、凹部52から抜けた(外れた)状態(図3に実線で示す状態から破線で示す状態)となる。この状態にあっては、爪部51aは、凹部52との引っ掛かり(干渉)が解除された状態となる。この状態にあっては、カプラ31bをソケット13から引き抜くことが可能となる。
また、ロック機構5は、ロック状態においてソケット13と充電コネクタ31(具体的には、カプラ31b)を吸着可能な吸着部材54を有している(図5および図6参照)。本実施形態では、吸着部材54を電磁石としている。吸着部材(電磁石)54は、ロック状態(図6に示す状態)で通電されて磁力を生じさせ、該磁力によりソケット13とカプラ31bを吸着させる。これにより、ソケット13からのカプラ31bの脱落(引き抜き)が抑止される。ソケット13とカプラ31bは、磁力によって互いに吸着する磁性部をそれぞれ有している。一方、吸着部材54は、ロック解除状態(図5に示す状態)では通電されず、磁力によってソケット13とカプラ31bを吸着させることはない。これにより、カプラ31bをソケット13から引き抜くことが可能となる。
ソケット13は、第1の姿勢と第2の姿勢に変位機構6によって変位される。第1の姿勢は、ロック解除状態であって、水平方向よりも車高方向の斜め上方にソケット13が向く姿勢である。ただし、第1の姿勢において、ソケット13は、水平方向を向いていてもよい。第2の姿勢は、ロック状態であって、水平方向よりも車高方向の斜め下方にソケット13が向く姿勢である。
図5および図6には、変位機構6の一例を示す。図5は、第1の姿勢(ロック解除状態)を示す図、図6は、第2の姿勢(ロック状態)を示す図である。図5および図6に示すように、変位機構6は、電動モータ61を有している。電動モータ61は、充電部11に設けられている。電動モータ61は、ソケット13を回動させ、第1の姿勢と第2の姿勢に変位させる。ソケット13には、外周から拡径方向に突出するフランジ16が設けられている。フランジ16は、電動モータ61によって軸芯を中心として回動する軸部17を有している。軸部17の軸芯は、ソケット13に対するカプラ31bの挿し込み方向と水平面上で直交する方向(例えば、車両の前後方向)と平行をなしている。
また、充電部11は、第1の位置と第2の位置でそれぞれフランジ16と干渉し、これらの位置でフランジ16を係止する係止部18を有している。第1の位置は、第1の姿勢に対応するフランジ16の位置(図5に示す位置)であり、第2の位置は、第2の姿勢に対応するフランジ16の位置(図6に示す位置)である。本実施形態において、係止部18は、フランジ16の外周部と対向して形成された溝としている。係止部18の一対の壁部18a,18bのうち、一方の壁部18aは、第1の位置でフランジ16と干渉する。他方の壁部18bは、第2の位置でフランジ16と干渉する。
電動モータ61は、フランジ16が壁部18a,18bと干渉すると停止して、軸部17の位置を回動不能に維持する。これにより、電動モータ61が軸部17を一方向に回動させた後、停止すると、図5に示すように、フランジ16が第1の位置に保たれ、ソケット13が第1の姿勢に維持される。逆に、電動モータ61が軸部17を他方向(一方向とは逆方向)に回動させた後、停止すると、図6に示すように、フランジ16が第2の位置に保たれ、ソケット13が第2の姿勢に維持される。
ロック機構5におけるロック状態とロック解除状態との相互遷移、および変位機構6における第1の姿勢と第2の姿勢との相互変位は、車両2に搭載された電池制御装置などの制御装置7(図1参照)によって自動制御されている。本実施形態において、かかる制御は、車両2の電子キー8(図1参照)が車両2に検知可能なエリア内にある(電子キー8が車両2によって検知されている)場合にのみ、制御装置7によって許容されている。電子キー8は、スマートキーやインテリジェントキーなどと称される車両2のリモート操作が可能なキーである。
例えば、電子キー8を所持している操作者によって充電コネクタ31がソケット13へ挿し込まれ、通電可能な状態となった場合、充電コネクタ31は、自動的にロック状態となるとともに、ソケット13は、自動的に第2の姿勢となる。また、電子キー8を所持している運転者などが車両2から所定範囲内に近づき、操作部53を操作した場合、充電コネクタ31は、自動的にロック解除状態となるとともに、ソケット13は、自動的に第1の姿勢となる。
このように本実施形態によれば、ロック解除状態において、ソケット13が第1の姿勢とされている。すなわち、充電コネクタ31をソケット13に着脱させることが可能な状態において、ソケット13を水平方向よりも車高方向の斜め上方に向けることができる(図3および図5参照)。したがって、ソケット13の端子15(図2参照)の視認性が高められ、充電コネクタ31をソケット13へ挿し込み易くなる。また、充電コネクタ31をソケット13から引き抜き易くなる。
また、ロック状態において、ソケット13は、第2の姿勢とされている。すなわち、充電コネクタ31がソケット13からの脱落(引き抜き)を抑止された状態において、ソケット13を水平方向よりも車高方向の斜め下方に向けることができる。このため、ロック解除状態からロック状態に遷移した際、ソケット13へ挿し込まれた充電コネクタ31を斜め上方から斜め下方へ傾けることができる(図4および図6参照)。したがって、充電コネクタ31がロックされて通電可能な状態となっていることを、操作者に一目で認識させることができる。換言すれば、充電コネクタ31がロック状態とロック解除状態のいずれの状態であるのかを、操作者が容易に確認できる。例えば、充電コネクタ31をソケット13へ挿し込んだ後に、充電コネクタ31が斜め下方へ傾けば、操作者は、充電が開始されたことを容易に判断できる。そして、充電開始後に、ソケット13へ挿し込まれた充電コネクタ31が斜め上方へ傾けば、操作者は、充電コネクタ31を引き抜き可能であることを容易に判断できる。
上述のとおり、充電コネクタ31がロックされて通電可能な状態では、充電コネクタ31を斜め下方に傾けることができる。したがって、例えば、降雨時や降雪時に水滴が充電コネクタ31に付着した場合であっても、付着した水滴を充電コネクタ31(カプラ31b)とソケット13との接続部位とは反対側(車両外方)へ逃がす(水切りする)ことができる。これにより、かかる接続部位への浸水を簡易な方法で有効に防止することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る充電機構10について、図7から図9を参照して説明する。第2の実施形態において、ロック機構5は、ロック位置からロック解除位置へのロックレバー51の変位を抑止する規制部材55を有している。なお、第2の実施形態では、ロック機構5が規制部材55を有していることを除き、充電機構10は、第1の実施形態(図1から図6)に係る充電機構1と同様の構成とすることが可能である。したがって、規制部材55以外の構成については、図7から図9において同一の符号を付すとともに、第1の実施形態において対応する記載を参酌し、詳細な説明を省略する。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る充電機構10について、図7から図9を参照して説明する。第2の実施形態において、ロック機構5は、ロック位置からロック解除位置へのロックレバー51の変位を抑止する規制部材55を有している。なお、第2の実施形態では、ロック機構5が規制部材55を有していることを除き、充電機構10は、第1の実施形態(図1から図6)に係る充電機構1と同様の構成とすることが可能である。したがって、規制部材55以外の構成については、図7から図9において同一の符号を付すとともに、第1の実施形態において対応する記載を参酌し、詳細な説明を省略する。
図7から図9には、規制部材55の構成を示す。図7に示すように、規制部材55は、充電部11に備えられている。規制部材55は、ロック解除状態からロック状態に遷移した際、そのタイミングで充電部11から突出するように構成されている。すなわち、規制部材55は、ロック解除状態では充電部11に格納され、ロック状態では充電部11から突出する。
規制部材55の形態は特に限定されない。例えば、規制部材55は、ロック位置からロック解除位置へのロックレバー51の変位経路上に突出して、ロックレバー51の動きを物理的に規制するような形態とすればよい。
図7には、規制部材55を棒状の規制ピン56とした形態例を示す。規制ピン56は、ロック状態におけるロックレバー51の上方で、充電コネクタ31の本体部31aに向けて進退可能に構成されている。本実施形態では、ポジションセンサなどの検知手段(図示省略)によって充電コネクタ31がロック解除状態からロック状態に遷移したことが検知されると、規制ピン56は、充電部11から自動的に突出する。ロック状態は、充電コネクタ31がソケット13に正常に挿し込まれて、通電可能な状態に相当する。一方、かかる検知手段によって充電コネクタ31がロック状態からロック解除状態に遷移したことが検知されると、規制ピン56は、充電部11へ自動的に格納される。ただし、操作者の作動操作により、規制ピン56を進退させてもよい。
規制ピン56は、最も退行した状態でロックレバー51と干渉しないように(一例として、全体が)充電部11に格納されている。これに対し、規制ピン56は、最も進行した状態で先端56aが本体部31aと突き当たらない長さで充電部11から突出する。その際、規制ピン56は、ロック状態におけるロックレバー51の上方に、ロックレバー51との間にわずかに空隙をあけて伸長する。規制ピン56の断面形状は、円形や楕円形、あるいは矩形など特に問わない。
このようにロック状態において規制ピン56が突出すると、突出した規制ピン56により、ロックレバー51のロック解除位置への変位が規制される。すなわち、この状態で操作部53を操作したとしても、ロックレバー51が規制ピン56と干渉し、ロックレバー51をロック解除位置へ変位させることができない。したがって、図7に示すように、爪部51aが凹部52に入り込んだ状態のままとなる。このため、充電コネクタ31がロック状態のまま維持され、充電コネクタ31のソケット13からの脱落を抑止することができる。これにより、例えば、充電中に充電コネクタ31がソケット13から引き抜かれるような悪戯や、充電中の充電コネクタ31の盗難なども有効に防止することができる。
また、図8および図9には、規制部材55を板状の庇57とした形態例を示す。庇57は、ロック状態においてソケット13と充電コネクタ31(カプラ31b)との接続部位の上方および側方を覆うことが可能に構成されている。庇57は、充電部11に備えられ、規制ピン56と同様に充電部11に対して進退可能となっている。例えば、ポジションセンサなどの検知手段(図示省略)によって充電コネクタ31がロック解除状態からロック状態に遷移したことを検知するとともに、雨滴センサなどの検知手段(図示省略)によって雨滴(水滴)を検知する。これにより、降雨時や降雪時において、充電コネクタ31がロック解除状態からロック状態に遷移した時、庇57を充電部11から突出させるなどの自動制御が可能となる。また、晴天時の充電開始後に雨滴(水滴)が検知された時点で、庇57を充電部11から突出させるような自動制御も可能となる。ただし、操作者の作動操作により、庇57を進退させても構わない。
降雨時や降雪時に庇57を突出させることで、充電コネクタ31に水滴が付着することを抑止することができる。したがって、充電コネクタ31がロックされて通電可能な状態においては、充電コネクタ31が斜め下方に傾けられることに加えて、庇57によっても、充電コネクタ31とソケット13との接続部位への浸水を防止することができる。
図8に示すように、庇57は、その突出端に突起部58を有している。突起部58は、庇57の突出端の縁から所定の角度で(一例として、ほぼ垂直に)、一連をなして起立している。これにより、庇57の上に溜まった水滴を突起部58伝いに、充電コネクタ31とソケット13との接続部位から遠ざけて(例えば、接続部位よりも下方へ)排水させることが可能となる。
図9に示すように、庇57は、3つの部分により構成されている。第1の部分57aは、普通充電用のソケット13aの側方を覆うように配置されている。第2の部分57bは、普通充電用のソケット13aおよび急速充電用のソケット13bの上方を覆うように配置されている。第3の部分57cは、第1の部分57aと第2の部分57bとの間を繋ぐように配置されている。これら3つの部分57a,57b,57cは、いずれもキャップ14a,14bの開閉に支障がないように配置されている。
第1の部分57aでソケット13aの側方を覆うことで、例えば横殴りの降雨時などにおいても、充電コネクタ31とソケット13との接続部位への浸水を防止することができる。なお、急速充電用のソケット13bの側方には、リッド12が配置されている。したがって、横殴りの降雨時などにソケット13bを使用する際においても、充電コネクタとソケット13bとの接続部位への浸水を、リッド12によって防止できる。ただし、庇は、急速充電用のソケット13bの側方を覆うように配置された第4の部分を有する構成としてもよい。
庇57(57a,57b,57c)は、無色もしくは有色の透明樹脂などで形成されている。これにより、庇57が突出した場合であっても、庇57によってソケット13や端子15(図2参照)などの視認性を阻害しないようになっている。したがって、庇57が突出していても、充電コネクタ31をソケット13へ容易に抜き挿しできる。
また、庇57は、上述したような雨除けの機能に加えて、ロック位置からロック解除位置へのロックレバー51の変位を抑止する機能も備えている。このような変位抑止のための形態は、特に限定されない。例えば、庇57は、規制ピン56に相当する部位を含んで構成されていればよい。図9に示すように、本実施形態では一例として、庇57の第2の部分57bは、その下部に規制部59を有している。規制部59は、ロック位置からロック解除位置へのロックレバー51の変位経路上でロックレバー51と干渉するように、第2の部分57bの下部で隆起している。
ロック状態において庇57が突出すると、突出した庇57の規制部59により、ロックレバー51のロック解除位置への変位が規制される。すなわち、この状態で操作部53を操作したとしても、ロックレバー51が規制部59と干渉し、ロックレバー51をロック解除位置へ変位させることができない。したがって、図8に示すように、爪部51aが凹部52に入り込んだ状態のままとなる。このため、庇57によっても充電コネクタ31をロック状態のまま維持でき、充電コネクタ31のソケット13からの脱落を抑止することができる。
ロック機構5における規制部材55(規制ピン56や庇57)の進退は、制御装置7(図1参照)によって自動制御されている。かかる制御は、車両2の電子キー8(図1参照)が車両2に検知可能なエリア内にある(電子キー8が車両2によって検知されている)場合にのみ、制御装置7によって許容されている。
例えば、電子キー8を所持している操作者によって充電コネクタ31がソケット13へ挿し込まれ、ロック状態および第2の姿勢となると、規制ピン56は、自動的に突出する。また、電子キー8を所持している運転者などが車両2から所定範囲内に近づき、操作部53を操作すると、規制ピン56は、自動的に格納される。庇57についても、規制ピン56と同様に進退させることが可能である。これにより、雨滴センサなどの検知手段と連動させず、降雨時でなくとも庇57を自動的に進退させることが可能となる。
上述した各実施形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。このような新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,10…電動車両の充電機構、2…電動車両、3…外部電源、4…蓄電装置、5…ロック機構、6…変位機構、7…制御装置、8…電子キー、11…充電部、12…リッド、13…ソケット、14…キャップ、15…端子、16…フランジ、17…軸部、18…係止部、18a,18b…壁部、31…充電コネクタ(充電ガン)、31a…本体部、31b…カプラ、31c…グリップ部、32…充電ケーブル、51…ロック部材(ロックレバー)、51a…爪部、52…凹部、52a…壁部、53…操作部、54…吸着部材(電磁石)、55…規制部材、56…規制ピン、57…庇、57a…第1の部分、57b…第2の部分、57c…第3の部分、58…突起部、59…規制部、61…電動モータ。
Claims (6)
- 充電部のソケットに充電コネクタを接続して蓄電装置を充電する電動車両の充電機構であって、
前記充電コネクタを前記ソケットに着脱させることが可能な第1の状態と、前記ソケットと前記充電コネクタが通電状態において前記ソケットからの前記充電コネクタの脱落を抑止する第2の状態と、に遷移させるロック機構と、
前記第1の状態であって水平方向もしくは水平方向よりも車高方向の斜め上方に前記ソケットが向く第1の姿勢と、前記第2の状態であって水平方向よりも車高方向の斜め下方に前記ソケットが向く第2の姿勢と、に前記ソケットを変位させる変位機構と、を備える
ことを特徴とする電動車両の充電機構。 - 前記ロック機構は、
前記第2の状態において前記充電部に係合するロック位置と、前記第1の状態において前記充電部との係合を解除するロック解除位置とに変位するロック部材と、
前記ロック位置から前記ロック解除位置への前記ロック部材の変位を抑止する規制部材と、を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の充電機構。 - 前記充電部は、前記第2の状態において前記ソケットと前記充電コネクタとの接続部位の上方もしくは上方および側方を覆うように突出可能な庇を備え、
前記庇は、前記規制部材を含んで構成される
ことを特徴とする請求項2に記載の電動車両の充電機構。 - 前記ロック機構は、前記第2の状態において前記ソケットと前記充電コネクタを吸着可能な吸着部材を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の電動車両の充電機構。 - 前記変位機構は、前記ソケットを所定の軸を中心に回動させる電動モータと、前記ソケットに設けられたフランジと、前記第1の姿勢に対応する第1の位置と前記第2の姿勢に対応する第2の位置とで前記フランジと干渉し、これらの位置に前記フランジを係止する係止部と、を有する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電動車両の充電機構。 - 前記第1の状態と前記第2の状態との相互遷移、および前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との相互変位を、前記電動車両の電子キーが検知されている場合にのみ許容する制御装置を備える
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動車両の充電機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017111061A JP2018207682A (ja) | 2017-06-05 | 2017-06-05 | 電動車両の充電機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017111061A JP2018207682A (ja) | 2017-06-05 | 2017-06-05 | 電動車両の充電機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018207682A true JP2018207682A (ja) | 2018-12-27 |
Family
ID=64958427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017111061A Pending JP2018207682A (ja) | 2017-06-05 | 2017-06-05 | 電動車両の充電機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018207682A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023047673A1 (ja) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | 株式会社ユーシン | リッド開閉装置 |
-
2017
- 2017-06-05 JP JP2017111061A patent/JP2018207682A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023047673A1 (ja) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | 株式会社ユーシン | リッド開閉装置 |
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