JP2018207385A - 表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法及び表示制御プログラム - Google Patents

表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法及び表示制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】表示画面の情報が煩雑になることを抑制した表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供すること。【解決手段】本発明にかかる表示制御装置200は、車両の進行方向を撮影するカメラ210からの映像データを取得する映像データ取得部320と、車両の動作情報を検出する車両動作検出部300と、車両の直進方向に延伸する第1予想進路線と動作情報に対応した車両の進行予定に沿った第2予想進路線とをそれぞれ生成する予想進路線生成部310と、映像データと第1予想進路線と第2予想進路線とを重畳させた映像を生成する重畳映像生成部350と、を備える。重畳映像生成部350は、操舵角に基づいて算出される第1予想進路線と第2予想進路線との距離が予め設定された値より小さい場合には、第1予想進路線又は第2予想進路線のいずれか一方を目立たない表示にする。【選択図】図1

Description

本発明は表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
近年、車両の後退時等に、車両の後方に搭載された後方カメラによって撮影された後方映像に対して、後退動作の軌跡の予測を示したガイド線を重畳してモニタ等の表示部に表示することで、容易かつ的確に車両を駐車区画へ誘導する技術が普及している。
この技術に関連し、特許文献1は、カメラにより撮影された車両周辺の映像と、車両から所定距離離間した位置を示す距離目安線とを、車内に設けられた表示器に重畳して表示する車両周辺表示装置を開示している。距離目安線は、第1の距離目安線と、第1の距離目安線より車両から離れた位置に表示される第2の距離目安線とを備え、第1の距離目安線は、第2の距離目安線より太く表示されている。
また、特許文献2は、車両に搭載され、駐車支援画像を表示する表示部と、表示部に車両の周辺を撮影した画像にステアリングの操作に連動する予想進路線を重畳した駐車支援画像を表示する駐車支援装置を開示している。駐車支援装置は、駐車支援画像に代えて、車両を示す仮想車両と仮想車両に対する予想進路線である仮想予想進路線とを含む補助映像を表示部に表示する。
上述した特許文献1及び特許文献2に記載された技術は、車両の直進方向に車幅を延長させた一対の車幅延長線と、ステアリング操作と連動して可変し車両の進行が予想される方向に延びる左右一対の予想進路線とを含む情報を表示部に重畳させる。すなわち、運転者が車両を駐車区画に移動させる場合、表示部には、駐車区画に表示されている駐車枠線、車幅延長線及び予想進路線等が表示される。運転者は、表示部に表示された映像を見る他に、車両に設置されたミラーや、周囲の状況を見ることによって、車両の安全を確保しながら、車両を駐車区画へ移動させる。
特開2012−106732号公報 特開2011−245970号公報
しかしながら、駐車枠線に加えて多くの線が表示画面に表示された場合、表示は煩雑になる。表示が煩雑になると、車両を移動させる際に運転者が表示画面の情報を的確に把握することは、困難になる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、表示画面の情報が煩雑になることを抑制した表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明にかかる表示制御装置は、車両の進行方向を撮影するカメラからの映像データを取得する映像データ取得部と、前記車両の操舵角を含む動作情報を検出する車両動作検出部と、前記車両の直進方向に延伸する少なくとも一対の線を含む第1予想進路線と前記動作情報に対応した前記車両の進行予定に沿った少なくとも一対の線を含む第2予想進路線とをそれぞれ生成する予想進路線生成部と、前記映像データと前記第1予想進路線と前記第2予想進路線とを重畳させた映像を生成する重畳映像生成部と、を備え、前記重畳映像生成部は、前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方を目立たない表示にするものである。
また、本発明にかかる表示制御方法は、車両の進行方向を撮影するカメラからの映像データを取得し、前記車両の操舵角を含む動作情報を検出し、前記車両の直進方向に延伸する少なくとも一対の線を含む第1予想進路線と前記動作情報に対応した前記車両の進行予定に沿った少なくとも一対の線を含む第2予想進路線とをそれぞれ生成し、前記映像データと前記第1予想進路線と前記第2予想進路線とを重畳させた映像を生成し、前記重畳させた映像を生成する際に、前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方を目立たない表示にするものである。
また、本発明にかかる表示制御プログラムは、コンピュータに、車両の進行方向を撮影するカメラからの映像データを取得させ、前記車両の操舵角を含む動作情報を検出させ、前記車両の直進方向に延伸する少なくとも一対の線を含む第1予想進路線と前記動作情報に対応した前記車両の進行予定に沿った少なくとも一対の線を含む第2予想進路線とをそれぞれ生成させ、前記映像データと前記第1予想進路線と前記第2予想進路線とを重畳させた映像を生成させ、前記重畳させた映像を生成させる際に、前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方を目立たない表示にさせるものである。
本発明により、表示画面の情報が煩雑になることを抑制した表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することができる。
実施の形態にかかる表示制御システム100の機能ブロック図である。 表示制御システム100が搭載された車両10が駐車区画に移動している状態の一例を示した上面図である。 カメラ210が取得した映像データを表示部220に表示させた映像の例を示す図である。 カメラ210が取得した映像データに、第1予想進路線を重畳させて表示部220に表示させた映像を示す図である。 カメラ210が取得した映像データに、第2予想進路線を重畳させて表示部220に表示させた映像を示す図である。 カメラ210が取得した映像データに、第1予想進路線及び第2予想進路線を重畳させて表示部220に表示させた映像を示す図である。 実施の形態1にかかる表示制御システム100における映像の例を示す図である。 実施の形態1にかかる表示制御システム100における表示態様を、角度Adに応じて段階的に変更する例を示す図である。 実施の形態1にかかる表示制御装置200のフローチャートである。 実施の形態2にかかる表示制御システム100における映像の例を示す図である。 実施の形態2にかかる表示制御装置200のフローチャートである。
実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態にかかる表示制御システム100の機能ブロック図である。尚、図1に示す表示制御システム100の機能ブロックは、後述する実施の形態において共通して有する構成を例示したものである。
表示制御システム100は、運転者が車両を駐車区画に移動させる際に、車両の前方又は後方に搭載され、車両の進行方向を撮影するカメラ210によって撮影された映像に対して、進行予定の方向を示した予想進路線を重畳して表示部220に表示するシステムである。表示制御システム100は、例えば、車両に後付け可能なナビゲーションシステムやドライブレコーダ等の機能の一部として実現されてもよい。また、表示制御装置200は、例えば、工場において車両を組み立てる際に車両に組み込まれるシステムの機能の一部として実現されてもよい。また、表示制御装置200は、例えば、工場において車両を組み立てる際に車両に組み込まれるシステムと、車両に後付け可能な装置とを組み合わせることにより実現されてもよい。表示制御システム100は、表示制御装置200と、カメラ210又は表示部220の少なくともいずれか一方を備える。
表示制御装置200は、カメラ210が撮影した映像のデータである映像データを取得し、予想進路線を重畳して表示部220に表示させる。表示制御装置200は、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが実行することによって動作するコンピュータ装置など、様々な形態の装置として実現可能である。プロセッサは、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、もしくはCPU(Central Processing Unit)である。メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであって、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサは、実施の形態にかかる処理をコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。表示制御装置200は、車内ネットワークであるCAN(Controller Area Network)等と接続している。また、表示制御装置200は、カメラ210及び表示部220と接続している。尚、CAN等とは、CANに限らず、MOST(Media Oriented Systems Transport)やイーサネット(登録商標)等の車内ネットワークであってもよいことを意味している。
続いて、表示制御装置200の詳細について説明する。表示制御装置200は、車両動作検出部300、予想進路線生成部310、映像データ取得部320、駐車枠線認識部330、判断部340、重畳映像生成部350及び表示制御部360を備える。
車両動作検出部300は、車内ネットワークであるCAN等から車両の動作に関する情報である動作情報を受信する。動作情報とは、例えば、車両の変速機がどのレンジに設定されているかを示す情報、車両の操舵角を示す情報又は車両の走行速度を示す情報の一部又は全部を含む情報である。すなわち、車両動作検出部300は、CAN等から送られた信号のうち、予め設定された信号を検出し、予想進路線生成部310に送る。車両動作検出部300は、動作情報を受けることにより、例えば、変速機がリバースレンジに設定されたことを検出し得る。また、車両動作検出部300は、例えば、変速機がドライブレンジの低速モードに設定されたことを検出し得る。また、車両動作検出部300は、車両の操舵角を示す情報を検出し、車両のハンドルの角度を監視し得る。また、車両動作検出部300は、車両の走行速度を示す情報を検出し、車両の走行速度を監視し得る。
予想進路線生成部310は、車両動作検出部300が送信した動作情報を受信する。そして予想進路線生成部310は、車両動作検出部300が送信した動作情報に基づいて、予想進路線を生成する。予想進路線は、カメラ210が撮影した映像のデータに重畳されることにより、車両の進行予定を示す線情報である。予想進路線生成部310は、例えば、車両動作検出部300が送信した操舵角を示す情報に基づいて、予想進路を算出する。予想進路線生成部310は、算出した予想進路から、予想進路線を生成する。予想進路線生成部310による予想進路線の生成は、既存の任意の手法が適用可能である。例えば、予想進路線生成部310は、1か所または2か所以上の点を予想進路点として算出する。そして、予想進路線生成部310は、予め設定された方法により、予想進路点を通過する予想進路線の情報を生成する。予想進路線の一例としては、車両が直進した場合の車幅を延伸した線情報である。また、予想進路線の別の例としては、車両の操舵角と連関する線情報である。予想進路線生成部310は、生成した予想進路線に関する情報を、判断部340及び重畳映像生成部350に送信する。予想進路線生成部310は、上述した予想進路線の内、1又は複数の予想進路線に関する情報を生成して送信する。
映像データ取得部320は、カメラ210において生成された映像データを取得する。映像データは、例えば、H.264もしくはH.265等の方式を用いて生成される。また、映像データは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2−TS(Transport Stream)またはAVI(Audio Video Interleave)等を用いて生成されてもよい。映像データ取得部320は、映像データを駐車枠線認識部330、重畳映像生成部350又は表示制御部360にそれぞれ送信する。
駐車枠線認識部330は、映像データ取得部320が送信した映像データから、駐車区画に表示されている駐車枠線を認識する。駐車枠線認識部330は、例えば、映像データが有する各画素の輝度勾配を演算し、エッジ検出などの予め設定された手法に基づいて、駐車枠線を認識する。映像データが有する各画素の輝度勾配を演算し予め設定された物体を認識する手法は、既知の技術である。よって、詳細な説明は省略する。駐車枠線認識部330は、駐車枠線を認識することにより、映像データ内に駐車枠線が存在しているか否か、及び、映像データ内の駐車枠線の位置に関する情報を生成する。駐車枠線認識部330は、生成した情報を、判断部340へ送信する。また、駐車枠線認識部330は、駐車枠線を認識しない場合に、映像データに駐車枠線が含まれていないことを判断部340へ送信する。
判断部340は、予想進路線生成部310が送信した情報および駐車枠線認識部330が送信した情報を受け、表示部220に表示させる予想進路線の表示態様を判断する。判断部340は、これらの判断に関する情報を、重畳映像生成部350に送信する。
例えば、判断部340は、予想進路線生成部310が送信した予想進路線に関する情報と、駐車枠線認識部330が送信した駐車枠線に関する情報とから、駐車枠線と予想進路線との距離を算出する。そして、判断部340は、駐車枠線と予想進路線とが予め設定された距離よりも近い場合に、予想進路線を目立たない表示態様にすることを判断し得る。あるいは、判断部340は、駐車枠線と予想進路線とが予め設定された距離よりも近くない場合に、予想進路線を目立たない表示態様にしないことを判断し得る。また、判断部340は、予想進路線が複数存在する場合に、予想進路線ごとに表示態様を判断してもよい。
また、判断部340は、例えば、予想進路線が複数存在する場合において、複数の予想進路線が互いの近傍に存在するときは、複数の予想進路線の内いずれかの予想進路線を目立たない表示態様にすることを判断し得る。換言すると、判断部340は、複数の予想進路線の相対位置が予め設定された範囲内の場合、複数の予想進路線の内いずれかの予想進路線を目立たない表示態様にすることを判断し得る。複数の予想進路線の相対位置は、車両動作検出部300が送信した操舵角を示す情報に基づいて算出される。また、互いの近傍に存在するとは、複数の予想進路線の距離が予め設定された値より小さい場合であってもよい。また、互いの近傍に存在するとは、複数の予想進路線の角度が予め設定された値より小さい場合であってもよい。
尚、目立たない表示態様とは、表示部220に表示された映像において、相対的に他の表示よりも目立たないという意味である。つまり、目立たない表示態様とは、例えば、映像データに重畳させる予想進路線の太さを細くすることである。また、目立たない表示態様とは、例えば、映像データに重畳させる予想進路線の透過率を高くすることである。また、目立たない表示態様とは、例えば、映像データに重畳させる予想進路線を表示しないことを含んでもよい。
重畳映像生成部350は、予想進路線生成部310が送信した情報と、映像データ取得部320が送信した映像データと、判断部340が送信した情報とを受信する。そして、重畳映像生成部350は、判断部が送信した情報に基づいて、映像データと予想進路線とを重畳させる。すなわち、重畳映像生成部350は、映像データ取得部320が送信した映像データと、予想進路線生成部310が送信した予想進路線に関する情報とを重畳させる際に、判断部340が送信した情報に応じて、予想進路線の表示態様を変更し得る。
例えば、判断部340が予想進路線を目立たない表示態様にすることを判断する情報を送信した場合に、重畳映像生成部350は、予想進路線を目立たない表示態様にして映像データに重畳させる。あるいは、判断部340が予想進路線を目立たない表示態様にしないことを判断する情報を送信した場合に、重畳映像生成部350は、予想進路線を目立たない表示態様にしないで映像データに重畳させる。予想進路線生成部310が複数の予想進路線に関する情報を送信する場合に、重畳映像生成部350は、判断部340が送信したそれぞれの予想進路線の表示態様に関する情報に応じて、複数の予想進路線を映像データに重畳させる。重畳映像生成部350は、予想進路線と映像データとを重畳させた映像データである重畳データを、表示制御部360に送信する。尚、判断部340は、重畳映像生成部350に含まれていてもよい。
表示制御部360は、映像データ取得部320が送信した映像データと、重畳映像生成部350が送信した重畳データとをそれぞれ受信する。表示制御部360は、受信した映像データ又は重畳データを表示部220に送信する。表示制御部360は、例えば図示しない表示指示部からの指示を受けて映像データ又は重畳データを表示部220に送信し、又は送信を停止してもよい。表示制御部360は、車両動作検出部300を監視して、車両動作検出部300が検出する情報に応じて、映像データ又は重畳データを表示部220に送信し、又は送信を停止してもよい。
表示制御部360は、受信した映像データ又は重畳データを加工することにより、表示部に表示させる映像の視野角を変更してもよい。また、表示制御部360は、受信した映像データ又は重畳データを加工することにより、表示部に表示させる映像の歪み補正処理を行ってもよい。また、表示制御部360は、受信した映像データ又は重畳データを加工することにより、表示部に表示させる映像を車両の上方から俯瞰しているような映像に変更してもよい。また、表示制御部360は、受信した映像データ又は重畳データを加工することにより、表示部に表示させる映像を、上述した内容に限らず変更してもよい。
カメラ210は、車両の前方又は車両の後方を撮影した映像データを生成する。カメラ210は、車両の前方に設置されていてもよい。また、カメラ210は、車両の後方に設置されていてもよい。また、カメラ210は、車両の前方及び車両の後方にそれぞれ設置されていてもよい。カメラ210は、生成した映像データを、表示制御装置200が有する映像データ取得部320に送信する。
表示部220は、表示制御装置200が有する表示制御部360から受信した映像データ又は重畳データを表示する。表示部220は、例えば液晶表示装置、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)表示装置、ヘッドアップディスプレイ等の表示装置である。表示部220は、運転者が車両を操作する際に目視可能な位置に設置されている。運転者が車両を操作する際に目視可能な位置とは、例えば、車両のセンターコンソール、ダッシュボード、メータパネル、バックミラー、ハンドル又はフロントガラス等である。
次に、図2を参照しながら、表示制御システム100が搭載された車両について説明する。図2は、表示制御システム100が搭載された車両10が駐車区画に移動している状態の一例を示した上面図である。車両10は、任意の位置に、表示制御装置200を有している。また、車両10は、前方カメラ210Fと、後方カメラ210Rとを有している。また、車両10は、運転者が車両を操作する際に目視可能な位置に表示部220を有している。図2において、車両10は、駐車区画33へ向かって後進している。駐車区画33は、駐車枠線30〜32を有している。運転者は、駐車枠線30〜32に囲まれた位置に車両10を移動させようとしている。この場合に、表示制御システム100は、後方カメラ210Rが撮影した映像のデータを取得する。
次に、図3〜6を参照しながら、図2に示した車両10において後方カメラ210Rが取得した映像データ及び、映像データに予想進路線を重畳した重畳データについて説明する。図3は、後方カメラ210Rが取得した映像データを表示部220に表示させた映像40の例を示す図である。映像40は、車両10の一部分及び駐車枠線30〜32を含んでいる。映像40の下側は、車両10に近く、映像40の上側ほど、車両10からは遠い位置を示している。
駐車枠線認識部330は、映像40が含んでいる駐車枠線30〜32を認識する。すなわち、駐車枠線認識部330は、映像40にかかる映像データを映像データ取得部320から受信し、映像データの輝度勾配から駐車枠線を認識する。
次に、図4を参照しながら、カメラ210が取得した映像データに、予想進路線を重畳させた状態を説明する。図4は、カメラ210が取得した映像データに、第1予想進路線を重畳させて表示部220に表示させた映像を示す図である。図4における映像40は、図3において説明した映像に加えて、第1予想進路線50及び51を含んでいる。第1予想進路線50及び51は、車両の車幅を車両の直進方向に延伸した線情報である。第1予想進路線50及び51は、車両の操舵角に関わらず、映像40において映像データに対して相対的に同じ位置に表示される。車両10を駐車区画33に駐車する場合においては、左側の駐車枠線30と右側の駐車枠線31との間に、左側の第1予想進路線50及び右側の第1予想進路線51が位置することが好ましい。つまり運転者は第1予想進路線50及び51が、左側の駐車枠線30と右側の駐車枠線31との間に位置するように車両を移動させる。
判断部340は、映像40が含んでいる駐車枠線と、第1予想進路線との距離を算出し得る。具体的には、例えば、判断部340は、第1予想進路線50に沿って、基準点52及び基準点53を設定する。そして、判断部340は、基準点52と駐車枠線30との水平方向の距離D52を算出する。また、判断部340は、基準点53と駐車枠線30との水平方向の距離D53を算出する。同様に、判断部340は、第1予想進路線51に沿って、基準点54及び基準点55を設定する。そして、判断部340は、基準点54と駐車枠線31との水平方向の距離D54を算出する。また、判断部340は、基準点55と駐車枠線31との水平方向の距離D55を算出する。
このようにして、判断部340は、第1予想進路線50及び51と、駐車枠線との距離をそれぞれ算出し得る。判断部340は、このようにして算出した距離情報に応じて、第1予想進路線50及び51の表示態様を判断し得る。
尚、判断部340は、上述した方法に限らず、例えば、第1予想進路線50に沿って設定された基準点52と、駐車枠線30との最短距離を算出してもよい。同様に、判断部340は、例えば、第1予想進路線51に沿って設定された基準点54と、駐車枠線31との最短距離を算出してもよい。また、判断部340は、例えば、第1予想進路線50と駐車枠線30との角度を算出してもよい。同様に、判断部340は、例えば、第1予想進路線51と駐車枠線31との角度を算出してもよい。判断部340は、上述した最短距離及び角度を用いて、第1予想進路線50と駐車枠線30との距離を算出してもよい。判断部340は、上述した最短距離及び角度を用いて、第1予想進路線51と駐車枠線31との距離を算出してもよい。
次に、図5を参照しながら、カメラ210が取得した映像データに、操舵角と連関した予想進路線を重畳させた状態を説明する。図5は、カメラ210が取得した映像データに、第2予想進路線を重畳させて表示部220に表示させた映像を示す図である。図5における映像40は、図3において説明した映像に加えて、第2予想進路線60、第2予想進路線61及び距離表示線66〜68を含んでいる。第2予想進路線60及び61は、車両の操舵角と連関する一対の線情報であって、車両の操舵角に応じて、車両の走行進路を予想して示した線情報である。
距離表示線66〜68は、映像40における左側の第2予想進路線60と、右側の第2予想進路線61とを結ぶように水平方向に延伸した線情報である。距離表示線66〜68は、車両10の端部から、予め設定された距離を示す。例えば、距離表示線66は、車両10の後端から0.4メートルの距離を示している。距離表示線67は、例えば、車両10の後端から1.0メートルの距離を示している。距離表示線68は、例えば、車両10の後端から2.0メートルの距離を示している。
図5(A)は、操舵角が0度すなわち車両が直進する状態における第2予想進路線60及び61を示している。図5(B)は、矢印で示した操舵方向に車両10のハンドルが操作されている状態における第2予想進路線60及び61を示している。運転者は、車両を移動させる場合に、第2予想進路線60、第2予想進路線61及び距離表示線66〜68が重畳された映像データを見ることにより、車両の予想進路及び駐車枠線32と車両との距離を把握し得る。
判断部340は、映像40に含まれている左側の駐車枠線30と、左側の第2予想進路線60との距離を算出し得る。具体的には、例えば、判断部340は、第2予想進路線60に沿って、基準点62及び基準点63を設定する。基準点62及び基準点63の垂直方向の位置は、予め設定された位置であり得る。また、基準点62及び基準点63の水平方向の位置は、第2予想進路線60の位置に対応して変化し得る。そして、判断部340は、基準点62と駐車枠線30との水平方向の距離D62を算出する。また、判断部340は、基準点63と駐車枠線30との水平方向の距離D63を算出する。そして、判断部340は、算出した距離D62及び距離D63が、それぞれ予め設定された範囲内か否かを判断する。
距離D62及び距離D63がそれぞれ予め設定された範囲内の場合とは、駐車枠線30と第2予想進路線60との距離が近い場合、駐車枠線30と第2予想進路線60とが接している場合又は駐車枠線30と第2予想進路線60とが交差している場合を含む。尚、距離D62に対して予め設定された範囲と、距離D63に対して予め設定された範囲とは、それぞれ適宜設定されるものであり、同じ範囲であってもよいし、異なる範囲であってもよい。
判断部340は、上述した左側の例と同様に、映像40が含んでいる右側の駐車枠線31と、右側の第2予想進路線61との距離を算出する。すなわち、左側の駐車枠線30と左側の第2予想進路線60との距離を算出する場合と同様に、判断部340は、第2予想進路線61に沿って、基準点64及び基準点65を設定する。そして、判断部340は、基準点64と駐車枠線31との水平方向の距離D64を算出する。また、判断部340は、基準点65と駐車枠線31との水平方向の距離D65を算出する。そして、判断部340は、算出した距離D64及び距離D65が、予め設定された範囲内か否かを判断する。
判断部340は、このようにして算出した距離情報に応じて、第2予想進路線60及び61の表示態様を判断する。例えば、判断部340は、駐車枠線30と第2予想進路線60との距離又は駐車枠線31と第2予想進路線61との距離のいずれかが近いと判断した場合に、第2予想進路線60及び61を目立たない表示態様にすることを判断し得る。
第2予想進路線60及び61は、車両の操舵角と連関する。そのため、距離D62〜D65は、車両の操舵角に応じて変化する。例えば、図5(A)における距離D63と図5(B)における距離D63とを比較した場合、図5(B)における距離D63は、図5(A)における距離D63よりも長い。これは、図5(A)における操舵角が0度近傍であったのに対して、図5(B)における操舵角は矢印に示したように、右側へ変化したためである。同様の理由により、図5(A)における距離D65と、図5(B)における距離D65とを比較すると、図5(B)における距離D63は、図5(A)における距離D63よりも短い。
次に、図6を参照しながら、上述した第1予想進路線及び第2予想進路線の両方を映像データに重畳させる表示について説明する。図6は、カメラ210が取得した映像データに、第1予想進路線及び第2予想進路線の両方を重畳させて表示部220に表示させた映像を示す図である。図6(A)〜6(C)にそれぞれ例示した映像40は、いずれも、カメラ210が取得した映像データと、第1予想進路線50及び51と、第2予想進路線60及び61と、距離表示線66〜68とを重畳させて表示部220に表示させたものである。
図6(A)は、第1予想進路線及び第2予想進路線を、いずれも運転者が容易に視認し得る表示態様において表示した例である。本実施の形態の説明において、以降、このような表示態様は、第1表示モードと称される。第1表示モードにおいて、例えば第1予想進路線50と、第2予想進路線60との角度Adが大きいほど、車両の操舵角は大きい。運転者は、第1表示モードを目視することにより、車両の操舵角を認識し得る。第1予想進路線50と、第2予想進路線60との角度Adは、第2予想進路線60の端点間を結んだ直線と第1予想進路線50との角度としてもよい。また、第2予想進路線60の中点における傾きと第1予想進路線50との角度としてもよい。
図6(B)は、第1予想進路線50及び51を目立たない表示態様において表示した例である。本実施の形態の説明において、以降、このような表示態様は、第2表示モードと称される。
また、図6(C)は、第2予想進路線60及び61を目立たない表示態様において表示した例である。本実施の形態の説明において、以降、このような表示態様は、第3表示モードと称される。
尚、図6(B)及び図6(C)に例示した目立たない表示態様は、それぞれ該当する線の透過率を高くしたものである。しかし、第2表示モード及び第3表示モードは、それぞれ該当する線の太さを細くしてもよい。また、図6(B)及び図6(C)に示した目立たない表示態様は、それぞれの線を破線や点線など実線以外の線により構成してもよい。さらに、図6(B)及び図6(C)に示した目立たない表示態様は、該当する線を消去してもよい。
上述したように、判断部340は、第1予想進路線50と駐車枠線30との距離、第1予想進路線51と駐車枠線31との距離、第2予想進路線60と駐車枠線30との距離及び第2予想進路線60と駐車枠線30との距離をそれぞれ算出し得る。そして、判断部340は、算出した距離に基づいて、第1表示モード乃至第3表示モードの内いずれの表示モードによりそれぞれの線を表示させるかを判断し得る。
また、判断部340は、車両の操舵角に応じて、第1表示モード乃至第3表示モードの内いずれの表示モードによりそれぞれの線を表示させるかを判断してもよい。この場合、判断部340は、図6(A)において示したように、例えば、第1予想進路線50と第2予想進路線60との角度Adを算出し得る。また、判断部340は、車両動作検出部300から操舵角に関する情報を受信してもよい。
実施の形態1
上述した内容を踏まえ、図7〜図9を参照しながら実施の形態1について説明する。実施の形態1にかかる表示制御システム100は、車両の操舵角が予め設定された値より小さい場合であって、第1予想進路線と第2予想進路線とが、予め設定された範囲内に存在する場合には、第1予想進路線を目立たない表示(第2表示モード)にするものである。
実施の形態1において、車両の操舵角が予め設定された値より小さい場合とは、例えば3度程度である。このような場合には、第1予想進路線と第2予想進路線とが近接し、又は重なり合っている。このように煩雑に情報が表示された映像から車両の運転状況を把握するのは、運転者にとって困難な場合がある。
図7を参照しながら、実施の形態1にかかる表示制御システム100における映像について説明する。図7は、実施の形態1にかかる表示制御システム100における映像の例を示す図である。図7(A)は、車両10が駐車区画33へ向かい移動している状態における映像40を示している。図7(A)において、角度Adは約20度である。この場合、第1予想進路線50と第2予想進路線60とは重なり合うほどには近接していない。
判断部340は、角度Adが予め設定された値より小さいか否かを判断する。そして、角度Adが予め設定された値より小さいと判断部340が判断した場合に、判断部340は、第1予想進路線50及び51を目立たない表示態様とする第2表示モードにより表示することを判断する。図7(A)の例において、判断部340は、角度Adが予め設定された値より小さいと判断しない。そのため、判断部340は、第1表示モードにより映像40を表示することを判断している。
図7(B)は、図7(A)に例示した映像40と比較すると角度Adが小さい状態を例示している。図7(B)において、角度Adは約3度である。よって、例えば、第1予想進路線50と第2予想進路線60とは映像の下方すなわち車両に違い部分を示す領域において、重なり合うほどに近接している。
図7(B)の例において、判断部340は、角度Adが予め設定された値より小さいと判断する。そのため、判断部340は、第2表示モードにより映像40を表示することを判断している。したがって、図7(A)に示した第1表示モードと比較すると、図7(B)に例示した第1予想進路線50及び51は、透過率が高く、目立たない表示態様となっている。
図7(C)は、図7(A)に例示した映像40を第2表示モードにより表示した別の例である。図7(C)において、第1予想進路線50及び51は、透過率が100%である。つまり、第1予想進路線50及び51は、消去され、表示されない態様となっている。
尚、第1表示モードから第2表示モードへ表示を変更する場合において、表示制御装置200は、第1予想進路線50及び51の表示態様を、角度Adに応じて段階的に変更してもよい。つまり、判断部340は、第1予想進路線50と第2予想進路線60との距離が近いほど、第1予想進路線50及び51を目立たない表示対応にするよう判断してもよい。
図8は、実施の形態1にかかる表示制御システム100における表示態様を、角度Adに応じて段階的に変更する例を示す図である。図8の横軸は、第1予想進路線50と第2予想進路線60の角度Adを示している。図8の縦軸は、第1予想進路線50及び51を映像40に重畳して表示する場合における透過率Tpを示している。
角度Adが予め設定された角度A1よりも大きい場合、判断部340は、第1表示モードにより映像40を表示する。第1表示モードにおける第1予想進路線50及び51の透過率Tpは透過率T0である。
一方、角度Adが予め設定された角度A1よりも小さい場合、判断部340は、第2表示モードにより映像40を表示する。第2表示モードにおける第1予想進路線50及び51の透過率Tpは、角度A1の場合に透過率T0である。また、第2表示モードにおける第1予想進路線50及び51の透過率Tpは、角度Adがゼロの場合に透過率T1である。
角度AdがA1からゼロに変化するにつれて、透過率TpはT0からT1に変化する。ただし、角度Adと透過率Tpとの関係は、図8に例示したような直線的な関係に限るものではない。透過率Tpは、例えば予め設定されたステップを有しており、角度Adが小さくなるにつれて、予め設定されたステップに基づいて変化してもよい。また、第2表示モードにおける第1予想進路線50及び51の表示態様は、ここで例示した透過率Tpに代えて、線の太さを変化させてもよい。
上述したような表示態様により、運転者は、映像40を目視して的確に情報を判断することが容易となる。このように、実施の形態1にかかる表示制御システム100は、表示画面の情報が煩雑になることを抑制することができる。
次に、図9を参照しながら実施の形態1にかかる表示制御装置200の処理について説明する。図9は、実施の形態1にかかる表示制御装置200のフローチャートである。
まず、車両動作検出部300は、車内ネットワークであるCAN等から検出する車両の変速機の設定に関する情報を検出する。そして、車両動作検出部300は、車両が後退するか否かを判断する(ステップS100)。車両が後退しない場合、すなわち車両の変速機の設定がリバースレンジではない場合(ステップS100:No)、車両動作検出部300は、再びステップS100の処理を行う。
車両が後退する場合、すなわち車両の変速機の設定がリバースレンジの場合(ステップS100:Yes)、判断部340は、車両の角度Adが予め設定された角度A1より小さいか否かを判断する(ステップS101)。
車両の角度Adが予め設定された角度A1より小さくない場合(ステップS101:No)、判断部340は、第1表示モードにより重畳データを生成することを指示する情報を、重畳映像生成部350に送信する(ステップS104)。したがって、重畳映像生成部350は、映像データ取得部320が送信した映像データと、予想進路線生成部310が送信した映像データを第1表示モードにより重畳する。表示制御部360は、重畳映像生成部350が送信した第1表示モードにおける重畳データを、表示部220へ送信する。
一方、車両の角度Adが予め設定された角度A1より小さい場合(ステップS101:Yes)、判断部340は、第2表示モードにより重畳データを生成することを指示する情報を、重畳映像生成部350に送信する(ステップS102)。したがって、重畳映像生成部350は、映像データ取得部320が送信した映像データと、予想進路線生成部310が送信した映像データを第2表示モードにより重畳する。表示制御部360は、重畳映像生成部350が送信した第2表示モードにおける重畳データを、表示部220へ送信する。
次に、ステップS102又はステップS104において、判断部340が表示態様を決定した後、表示制御部360は予想進路線の表示を終了するか否かを判断する(ステップS103)。具体的には、表示制御部360は、例えば、車両動作検出部300を監視することにより、車両の変速機の設定がリバースレンジか否かを判断する。車両の変速機の設定がリバースレンジではない場合(ステップS103:Yes)、表示制御装置200は、予想進路線表示を終了させる判断をする。一方、車両の変速機の設定がリバースレンジの場合(ステップS103:No)、表示制御装置200は、予想進路線表示を終了させない。この場合、ステップS101に戻り、判断部340は、車両の角度Adが予め設定された角度A1より小さいか否かを判断し、処理を継続する。
以上の処理を行うことにより、運転者は、映像を目視して的確に情報を判断することが容易となる。したがって、実施の形態1にかかる表示制御方法は、表示画面の情報が煩雑になることを抑制することができる。
実施の形態2
次に、図10、11を参照しながら、実施の形態2にかかる表示制御システム100における映像について説明する。実施の形態2にかかる表示制御システム100は、判断部340における判断の内容が実施の形態1と異なる。実施の形態2にかかる表示制御システム100は、操舵角が予め設定された値より小さい場合であって、且つ、第1予想進路線と第2予想進路線とが予め設定された範囲内に存在する場合には、第2予想進路線を目立たない表示(第3表示モード)にするものである。以降の説明において、実施の形態1の内容と重複する内容については、適宜説明を省略する。
図10(A)において、角度Adは約3度である。よって、例えば、第1予想進路線50と第2予想進路線60とは映像の下方すなわち車両に違い部分を示す領域において、重なり合うほどに近接している。
判断部340は、角度Adが予め設定された値より小さいか否かを判断する。そして、角度Adが予め設定された値より小さいと判断部340が判断した場合に、判断部340は、第1予想進路線50及び51を目立たない表示態様とする第2表示モードにより表示することを判断する。図10(A)の例において、判断部340は、角度Adが予め設定された値より小さいと判断する。そのため、判断部340は、第3表示モードにより映像40を表示することを判断している。したがって、第1予想進路線50及び51は、透過率が高く、目立たない表示態様となっている。
図10(B)は、図10(A)に例示した映像40を第3表示モードにより表示した別の例である。図10(B)において、第1予想進路線50及び51は、透過率が100%である。つまり、第1予想進路線50及び51は、消去され、表示されない態様となっている。
尚、実施の形態1において図8を参照しながら説明したように、第1表示モードから第3表示モードへ表示を変更する場合において、表示制御装置200は、第1予想進路線50及び51の表示態様を、角度Adに応じて段階的に変更してもよい。つまり、判断部340は、第1予想進路線50と第2予想進路線60との距離が近いほど、第1予想進路線50及び51を目立たない表示対応にするよう判断してもよい。
ここで説明した第3表示モードにおいて、距離表示線66〜68は、表示した状態でもよい。また、第3表示モードにおいて、距離表示線66〜68は、表示しない状態でもよい。
上述したような表示態様により、運転者は、映像40を目視して的確に情報を判断することが容易となる。このように、実施の形態1にかかる表示制御システム100は、表示画面の情報が煩雑になることを抑制することができる。
次に、図11を参照しながら実施の形態1にかかる表示制御装置200の処理について説明する。図11は、実施の形態1にかかる表示制御装置200のフローチャートである。実施の形態2にかかる表示制御装置200のフローチャートは、ステップS102における処理が実施の形態1にかかる表示制御装置200のフローチャートと異なる。既に説明した処理と同様の処理については適宜説明を省略する。
ステップS100〜ステップS101及びステップS104は、実施の形態1において説明した通りである。
ステップS101において、車両の角度Adが予め設定された角度A1より小さい場合(ステップS101:Yes)、判断部340は、第3表示モードにより重畳データを生成することを指示する情報を、重畳映像生成部350に送信する(ステップS102)。したがって、重畳映像生成部350は、映像データ取得部320が送信した映像データと、予想進路線生成部310が送信した映像データを第3表示モードにより重畳する。表示制御部360は、重畳映像生成部350が送信した第3表示モードにおける重畳データを、表示部220へ送信する。
次に、ステップS102又はステップS104において、判断部340が表示態様を決定した後、表示制御部360は予想進路線の表示を終了するか否かを判断する(ステップS103)。具体的には、表示制御部360は、例えば、車両動作検出部300を監視することにより、車両の変速機の設定がリバースレンジか否かを判断する。車両の変速機の設定がリバースレンジではない場合(ステップS103:Yes)、表示制御装置200は、予想進路線表示を終了させる判断をする。一方、車両の変速機の設定がリバースレンジの場合(ステップS103:No)、表示制御装置200は、予想進路線表示を終了させない。この場合、ステップS101に戻り、判断部340は、車両の角度Adが予め設定された角度A1より小さいか否かを判断し、処理を継続する。
以上の処理を行うことにより、運転者は、映像を目視して的確に情報を判断することが容易となる。したがって、実施の形態1にかかる表示制御方法は、表示画面の情報が煩雑になることを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述した実施の形態は、車両10が前進しながら駐車区画33に移動する場合にも適用してもよい。その場合、表示制御装置200は、車両10の有する前方カメラ210Fが撮影した映像のデータと、予想進路線とを重畳させ得る。この場合、ステップS100において、表示制御装置200は、例えば、車両10が予め設定された走行速度よりも遅く前進していることを検出し得る。あるいは、ステップS100において、表示制御装置200は、図示しない運転者からの指示により第1表示モードを開始させてもよい。
また、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
10 車両
30、31、32 駐車枠線
33 駐車区画
40 映像
50、51 第1予想進路線
60、61 第2予想進路線
66、67、68 距離表示線
100 表示制御システム
200 表示制御装置
210 カメラ
220 表示部
300 車両動作検出部
310 予想進路線生成部
320 映像データ取得部
330 駐車枠線認識部
340 判断部
350 重畳映像生成部
360 表示制御部

Claims (8)

  1. 車両の進行方向を撮影するカメラからの映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記車両の操舵角を含む動作情報を検出する車両動作検出部と、
    前記車両の直進方向に延伸する少なくとも一対の線を含む第1予想進路線と前記動作情報に対応した前記車両の進行予定に沿った少なくとも一対の線を含む第2予想進路線とをそれぞれ生成する予想進路線生成部と、
    前記映像データと前記第1予想進路線と前記第2予想進路線とを重畳させた映像を生成する重畳映像生成部と、を備え、
    前記重畳映像生成部は、前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方を目立たない表示にする、
    表示制御装置。
  2. 前記重畳映像生成部は、
    前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第1予想進路線を目立たない表示にする、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記重畳映像生成部は、
    前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第2予想進路線を目立たない表示にする、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 前記重畳映像生成部は、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方を表示しないことにより、他方の表示よりも目立たない表示にする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  5. 前記重畳映像生成部は、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方の透過率を高くすることにより、他方の表示よりも目立たない表示にする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載した表示制御装置と、
    前記映像データを撮影するカメラ又は前記映像データを表示する表示部のうち少なくともいずれか一方と、
    を備える表示制御システム。
  7. 車両の進行方向を撮影するカメラからの映像データを取得し、
    前記車両の操舵角を含む動作情報を検出し、
    前記車両の直進方向に延伸する少なくとも一対の線を含む第1予想進路線と前記動作情報に対応した前記車両の進行予定に沿った少なくとも一対の線を含む第2予想進路線とをそれぞれ生成し、
    前記映像データと前記第1予想進路線と前記第2予想進路線とを重畳させた映像を生成し、
    前記重畳させた映像を生成する際に、前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方を目立たない表示にする、
    表示制御方法。
  8. コンピュータに、
    車両の進行方向を撮影するカメラからの映像データを取得させ、
    前記車両の操舵角を含む動作情報を検出させ、
    前記車両の直進方向に延伸する少なくとも一対の線を含む第1予想進路線と前記動作情報に対応した前記車両の進行予定に沿った少なくとも一対の線を含む第2予想進路線とをそれぞれ生成させ、
    前記映像データと前記第1予想進路線と前記第2予想進路線とを重畳させた映像を生成させ、
    前記重畳させた映像を生成させる際に、前記操舵角に基づいて算出される前記第1予想進路線と前記第2予想進路線との相対位置が予め設定された範囲内の場合には、前記第1予想進路線又は前記第2予想進路線のいずれか一方を目立たない表示にさせる、
    表示制御プログラム。
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