JP2018207155A - 防災行政無線システムおよびその親局装置、子局装置、地区別同時異種内容放送方法 - Google Patents

防災行政無線システムおよびその親局装置、子局装置、地区別同時異種内容放送方法 Download PDF

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素也 相沢
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俊介 辻
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Abstract

【課題】防災行政無線システムで、同時刻に地区毎で異なる音源の音声放送を行なう。【解決手段】無線親局装置10において、同報対象エリア(A地区)に含まれる各地区(a,b)のうち、a地区の無線子局装置20a,20bに対しては、指定のメモリエリア番号“1”と選択した放送対象の音源Aを付加したデータ登録制御信号を送信し、メモリエリア“1”に音源Aを登録する。また、b地区の無線子局装置20c〜20eに対しては、指定のメモリエリア番号“1”と選択した放送対象の音源Bを付加したデータ登録制御信号を送信し、メモリエリア“1”に音源Bを登録する。そして、無線親局装置10から同報対象エリア(A地区)内の全無線子局装置20a〜20bを一括指定し、メモリエリア“1”を指定した放送制御信号を送信すると、a地区の子局20a,20bでは音源Aの音声放送が行われ、b地区の子局20c〜20eでは音源Bの音声放送が行われる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、防災行政無線システムおよびその親局装置、子局装置、地区別同時異種内容放送方法に関する。
従来、防災行政無線システムでは、例えば、市町村の庁舎に設置した親局装置からの地域住民向けに、防災放送や各種お知らせ等を音声放送によりその行政の管轄地区内に設置した複数の子局装置に送信する。各子局装置では親局から音声信号を受信すると、当該子局装置により音声の拡声出力を行っている。
具体的には、例えば、毎夕定時には時報代わりに「夕焼け小焼○」など、予め決められた楽曲(音源)の音声放送を行なっている。
ところが、昨今の平成大合併等により市町村合併が多数行われており、合併により各市町村の防災行政無線システムが統合されると、統合後の庁舎に設置した1つの親局装置から統合後の全地区を対象に各地区の子局装置を通して音声放送を行なうことになる。この時、全地区一斉に同じ楽曲(音源)の音声放送が行われることになる。
具体的には、例えば、合併前の旧A市町村(a地区)では「ふるさ○」、旧B市町村(b地区)では「家○」、旧C市町村(c地区)では「夕焼け小焼○」の音声放送を行なっていたのに対し、合併後に旧A市町村(a地区)の防災行政無線システムに統合された場合、全地区(a,b,c)一斉に「ふるさ○」の音声放送が行われる。
特開2009−296205号公報 特開2007−060715号公報 特開2015−082688号公報
前記従来の防災行政無線システムでは、例えば毎日定時の音声放送を行なう場合、1つの親局装置から各地区の子局装置を通して一斉に同じ音声放送を行なうため、市町村合併により、合併前の音声放送の楽曲(音源)と合併後の音声放送の楽曲(音源)とが異なる地区が生じる。このような地区では、住民が過去慣れ親しんだ楽曲(音源)から、ある日を境に聴き慣れない楽曲(音源)が流れることになり、住民に違和感や混乱を招く恐れがある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、同時刻に地区毎で異なる音源の音声放送を行なうことが可能になる防災行政無線システムおよびその親局装置、子局装置、地区別同時異種内容放送方法を提供することを目的とする。
本発明に係る防災行政無線システムは、親局装置と複数の子局装置とを備えた防災行政無線システムであって、
前記親局装置は、前記子局装置を指定する子局指定手段と、複数の音源データうち何れかを選択する音源選択手段と、前記子局指定手段により指定された子局装置に対して前記音源選択手段により選択された音源データを送信する音源送信手段とを備え、
前記子局装置は、前記親局装置の音源送信手段により当該子局装置を指定して送信された音源データを受信する音源受信手段と、前記音源受信手段により受信された音源データを登録する音源登録手段とを備えている。
本発明によれば、同時刻に地区毎で異なる音源の音声放送を行なうことが可能になる。
実施形態の防災行政無線システムの全体構成を示す概略図。 前記防災行政無線システムにおける無線親局装置10と無線子局装置20(20a〜20e)の電子回路の構成を示すブロック図。 前記防災行政無線システムにおける無線親局装置10の親局処理(データ登録制御処理)とこれに対応する無線子局装置20(20a〜20e)の子局処理(データ登録処理)とを示すフローチャート。 前記防災行政無線システムにおける無線親局装置10の親局処理(放送制御処理)とこれに対応する無線子局装置20(20a〜20e)の子局処理(放送処理)とを示すフローチャート。
以下、実施形態の防災行政無線システムおよびその親局装置、子局装置、地区別同時異種内容放送方法について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の防災行政無線システムの全体構成を示す概略図である。
この防災行政無線システムは、例えば市町村の行政庁舎40に設置される無線親局装置10と該当市町村の同報対象エリア(A地区)に分散して設置される複数の無線子局装置20とを備える。当該複数の無線子局装置20には、屋外拡声子局装置20a,20c、戸別子局装置20b,20d、再送信子局装置20eがある。
なお、本実施形態において、前記同報対象エリア(A地区)は、旧市町村のa地区とb地区とが市町村合併により統合されたエリアと仮定する。
前記無線親局装置10は、AC100Vの商用電源を耐雷トランスTから直流電源装置Eを介して直流に変換した電源電圧により駆動され、前記庁舎40内の操作卓41又は消防署、支所等42に設置された遠隔制御装置43の操作に応じて動作する。
前記無線親局装置10の操作卓41には、地図表示装置44が設けられる。当該地図表示装置44は、例えば前記同報対象エリア(A地区)の地図や当該エリア内の各種の情報・状況を表示する。
前記各無線子局装置20は、AC100Vの商用電源により駆動される。前記各無線子局装置20は、前記無線親局装置10又は中継局30から送信された同報波Ws、前記再送信子局装置20eから送信された再送信波Wrsの何れかを受信して動作し、前記無線親局装置10からの放送制御信号が受信された場合に放送対象の音源(音声)を拡声出力するスピーカSPを有する。また、前記無線親局装置10、各無線子局装置20、中継局30は、無線電波を送信又は受信又は送受信するアンテナATを有する。
前記中継局30は、前記無線親局装置10から送信された中継波Wcを受信して中継し、前記各無線子局装置20への同報波Wsを送信する。前記同報波Wsと中継波Wcとは、例えば何れも60MHzの周波数帯で異なるチャンネルを使用する。
そして、前記無線親局装置10は、前記同報対象エリア(A地区)内の各無線子局装置20(20a〜20e)を、個別に指定、またはa地区/b地区毎のグループで指定、または一括で指定して、当該指定した無線子局装置20に対し同無線子局装置20からの音声放送の対象となる音源(音声)のデータを配信して登録する機能(データ登録制御モード)、前記同報対象エリア(A地区)内の各無線子局装置20(20a〜20e)を、一括で指定、またはa地区/b地区毎のグループで指定、または個別に指定して、当該指定した無線子局装置20に対し同無線子局装置20に登録されている音源(音声)を再生(音声放送)させる機能(放送制御モード)を有する。
また、前記各無線子局装置20(20a〜20e)は、前記無線親局装置10からの自局を指定したデータ登録制御信号を受信して当該データ登録制御信号に含まれる配信データ(音源)を登録する機能、前記無線親局装置10からの自局を指定した放送制御信号を受信して同自局に登録されている配信データ(音源)を再生(音声放送)する機能を有する。
なお、前記無線親局装置10、前記各無線子局装置20(20a〜20e)は、前記商用電源(AC100V)の停電時には、図示しない非常用電源、または、同親局装置10、同子局装置20が有する蓄電池により駆動される。
図2は、前記防災行政無線システムにおける無線親局装置10と無線子局装置20(20a〜20e)の電子回路の構成を示すブロック図である。
前記無線親局装置10は、コンピュータとしての制御部(CPU)11を備えている。
前記制御部11は、メモリ部12に予め記憶された親局制御プログラム12aに従い回路各部の動作を制御する。前記親局制御プログラム12aは、操作部14(操作卓41,遠隔制御装置43)からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは予め設定された時刻(定時)の計時信号、あるいは送受信部13による前記無線子局装置20からの受信信号に応じて起動される。
前記制御部11には、前記メモリ部12、送受信部13、操作部14が接続される他に、表示部15(地図表示装置44を含む)が接続される。
この無線親局装置10は、商用電源(AC100V)に接続した電源部16(耐雷トランスT,直流電源装置Eを含む)により駆動され、当該電源部16は停電時に例えば48時間あるいは72時間(停電時動作時間)電源を確保することが可能な蓄電池16aを有する。なお、この電源部16は、行政庁舎40の非常用発電機(図示せず)から電源の供給を受けることができる。
前記送受信部13は、変復調部13aを有する。前記変復調部13aは、前記データ登録制御モードでは、前記制御部11により生成されたデータ登録制御信号を変調してアンテナATから前記無線子局装置20へ送信する。また、前記放送制御モードでは、前記制御部11により生成された放送制御信号を変調してアンテナATから前記無線子局装置20へ送信し、当該無線子局装置20からアンテナATを介して受信された放送応答信号を復調して前記制御部11に出力する。
前記メモリ部12には、前記親局制御プログラム12aが記憶される他に、子局識別データ(一括/グループ/個別)12b、子局メモリエリア指定データ(エリア1,2,3,…)12c、配信データ(音源A/B/C/…)12d等が記憶される。
前記子局識別データ(一括/グループ/個別)12bとしては、前記同報対象エリア(A地区)内の各無線子局装置20(20a〜20e)の子局識別番号を、一括で指定するためのデータ(子局識別番号(一括))と、a地区/b地区毎等のグループで指定するためのデータ(子局識別番号(a地区/b地区))と、個別に指定するためのデータ(子局識別番号(20a/20b/…/20e))とが記憶される。
前記子局メモリエリア指定データ(エリア1,2,3,…)12cとしては、各無線子局装置20(20a〜20e)に共通に備えられる放送対象の音源(音声)を登録しておくための配信データメモリ22c内の複数のメモリエリアのうち、何れかを指定するためのデータ(メモリエリア番号1,2,3,…)が記憶される。
前記配信データ(音源A/B/C/…)12dとしては、前記同報対象エリア(A地区)内で、例えばa地区/b地区毎に異なる音源(音声)の音声放送を行なうための複数種類の音源データ(例えば、音源A;ふるさ○/音源B;家○/音源C;夕焼け小焼○)が記憶される。
このように構成された無線親局装置10は、前記制御部11が前記親局制御プログラム12aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような、各種の機能(データ登録制御機能/放送制御機能/データ削除機能等)を実現する。
前記無線子局装置20(20a〜20e)は、コンピュータとしての制御部(CPU)21を備えている。
前記制御部21は、メモリ部22に予め記憶された子局制御プログラム22aに従い回路各部の動作を制御する。前記子局制御プログラム22aは、送受信部23による前記無線親局装置10からの受信信号(データ登録制御信号/放送制御信号/データ削除制御信号等)に応じて起動される。
前記制御部21には、前記メモリ部22、送受信部23が接続される他に、音声増幅部24を介してスピーカSPが接続される。
前記無線子局装置20は、商用電源(AC100V)に接続した電源部25により駆動され、当該電源部25は停電時に例えば48時間あるいは72時間(停電時動作時間)電源を確保することが可能な蓄電池25aを有する。
前記送受信部23は、変復調部23aを有する。前記変復調部23aは、アンテナATを介して受信された前記無線親局装置10からの受信信号を復調してデジタル変換し、デジタル変換された受信信号を前記制御部21に出力する。
前記メモリ部22には、前記子局制御プログラム22aの他に、自局識別データ22bが記憶され、また、配信データメモリ22c等が確保される。
前記自局識別データ22bとしては、前記無線親局装置10から受信される制御信号が自局を指定した制御信号であることを識別するために当該自局の子局識別番号のデータが記憶される。
前記配信データメモリ22cには、複数のメモリエリア(エリア番号1,2,3,…)が確保され、前記無線親局装置10からのデータ登録制御信号として、子局識別番号とメモリエリア番号nを指定して配信されてくる配信データ(放送対象の音源(音声)のデータ)が、当該指定のメモリエリアに登録され記憶される。
前記音声増幅部24は、前記無線親局装置10から子局識別番号と前記配信データメモリ22cのメモリエリア番号nとを指定した放送制御信号が受信された場合に、当該配信データメモリ22cの指定のメモリエリアnから読み出された配信データ(放送対象の音源(音声信号))を増幅し、スピーカSPから拡声音声として再生して出力させる。
このように構成された無線子局装置20(20a〜20e)は、前記制御部21が前記子局制御プログラム22aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような、各種の機能(データ登録機能/音声放送機能/データ削除機能等)を実現する。
次に、前記構成の防災行政無線システムにおける無線親局装置10と無線子局装置20(20a〜20e)の動作について説明する。
図3は、前記防災行政無線システムにおける無線親局装置10の親局処理(データ登録制御処理)とこれに対応する無線子局装置20(20a〜20e)の子局処理(データ登録処理)とを示すフローチャートである。
無線親局装置10において、操作部14のユーザ操作に応じて当該親局装置10の動作モードがデータ登録制御モードに設定されると(ステップP1(登録))、メモリ部12に記憶されている子局識別データ12bに基づいて、音源データの登録対象となる無線子局装置20の子局識別番号が、個別/グループ/一括の何れかから指定される(ステップP2)。
ここでは、無線親局装置10の同報対象エリア(A地区)のうち、先ず、市町村合併前のa地区の無線子局装置20a,20bの各子局識別番号がグループとして指定される。
また、前記メモリ部12に記憶されている子局メモリエリア指定データ12cに基づいて、前記音源データの登録対象となるメモリエリアの番号が、例えばエリア1,2,3から指定される(ステップP3)。
ここでは、例えば、メモリエリア番号“1”が指定される。
また、前記メモリ部12に記憶されている配信データ12dに基づいて、前記登録対象の音源データが、例えば、音源A;ふるさ○、音源B;家○、音源C;夕焼け小焼○、の何れかから選択される(ステップP4)。
ここでは、例えば、「音源A;ふるさ○」が選択される。
すると、前記ステップP2にてグループとして指定されたa地区の無線子局装置20a,20bの各子局識別番号と前記ステップP3にて指定されたメモリエリア番号“1”に対して、前記ステップP4にて選択された登録対象とする配信データ「音源A;ふるさ○」を付加したデータ登録制御信号が生成され、送受信部13から送信される(ステップP5)。
この後、前記同報対象エリア(A地区)内に異なる配信データ(音源)を登録対象とする他の無線子局装置20が存在する場合は、前記ステップP2以降の処理が同様に繰り返される(ステップP6(Yes)→P2)。
ここでは、例えば、他のグループとして指定されたb地区の無線子局装置20c〜20eの各子局識別番号とメモリエリア番号“1”に対して、新たに選択された登録対象とする配信データ「音源B;家○」を付加したデータ登録制御信号が生成され、送受信部13から送信される(ステップP2〜P5)。
前記同報対象エリア(A地区)におけるa地区の無線子局装置20a,20bにおいて、メモリ部22の自局識別データ22bに基づき、当該自局の子局識別番号が含まれているデータ登録制御信号が受信されたと判断されると(ステップQ1(登録))、受信したデータ登録制御信号から、指定のメモリエリア番号n(ここでは“1”)と配信データ(ここでは「音源A;ふるさ○」)が抽出される(ステップQ2)。
すると、前記メモリ部22の配信データメモリ22cにおける前記指定のメモリエリア(エリア番号“1”)に対して、前記受信された配信データ「音源A;ふるさ○」が登録される(ステップQ3)。
一方、前記同報対象エリア(A地区)におけるb地区の無線子局装置20c〜20eにおいても、前記ステップQ1〜Q3の処理が同様に実行され、その配信データメモリ22cにおける指定のメモリエリア(エリア番号“1”)に対して、受信された配信データ「音源B;家○」が登録される。
この後、前記同様に、無線親局装置10におけるデータ登録制御モードでの親局処理(ステップP1〜P6)と、無線子局装置20(20a〜20e)におけるデータ登録制御信号を受信した場合の子局処理(ステップQ1〜Q3)と、が繰り返し実行されることで、前記同報対象エリア(A地区)のうち、市町村合併前のa地区にある無線子局装置20a,20bの配信データメモリ22cには、メモリエリア“1”に「音源A;ふるさ○」、メモリエリア“2”に「音源C;夕焼け小焼○」、メモリエリア“3”に「音源B;家○」が登録され、また、市町村合併前のb地区にある無線子局装置20c〜20eの配信データメモリ22cには、メモリエリア“1”に「音源B;家○」、メモリエリア“2”に「音源C;夕焼け小焼○」、メモリエリア“3”に「音源A;ふるさ○」が登録されたと仮定する(図2参照)。
図4は、前記防災行政無線システムにおける無線親局装置10の親局処理(放送制御処理)とこれに対応する無線子局装置20(20a〜20e)の子局処理(放送処理)とを示すフローチャートである。
無線親局装置10において、操作部14のユーザ操作に応じて当該親局装置10の動作モードが放送制御モードに設定されると(ステップP1(放送))、図4(A)に示す放送制御処理に移行される(ステップPT)。
この放送制御処理(PT)は、例えば、制御部11に内蔵される計時回路において、予め設定された時刻(例えば17:00(第1時刻))の計時信号が出力される毎に繰り返し実行される。
先ず、前記定時(17:00)の音声放送の対象とする無線子局装置20(20a〜20e)が、前記メモリ部12に記憶されている子局識別データ12bに基づき自動的に指定される(ステップT1)。
ここでは、無線親局装置10の同報対象エリア(A地区)内の全ての無線子局装置20a〜20eの各子局識別番号が一括して自動的に指定される。
また、前記定時(17:00)の音声放送の対象とする音源のデータが記憶されている前記無線子局装置20(20a〜20e)の配信データメモリ22cにおけるメモリエリアの番号が自動的に指定される(ステップT2)。
ここでは、例えば、メモリエリア番号“1”が指定される。
すると、前記ステップT1にて一括指定された同報対象エリア(A地区)内の全ての無線子局装置20a〜20eの各子局識別番号と前記ステップT2にて指定されたメモリエリア番号“1”を付加した放送制御信号が生成され、送受信部13から送信される(ステップT3)。
前記同報対象エリア(A地区)内の全ての無線子局装置20a〜20eにおいて、メモリ部22の自局識別データ22bに基づき、当該自局の子局識別番号が含まれている放送制御信号が受信されたと判断されると(ステップQ1(放送))、図4(B)に示す放送処理に移行される(ステップQR)。
すると、受信した放送制御信号から、指定のメモリエリア番号n(ここでは“1”)が抽出される(ステップR1)。
そして、前記メモリ部22における配信データメモリ22cの前記指定のメモリエリア(エリア番号“1”)に登録されている配信データ(a地区の無線子局装置20a,20bでは「音源A;ふるさ○」、b地区の無線子局装置20c〜20eでは「音源B;家○」)が読み出されて再生され、音声増幅部24を介してスピーカSPから出力される(ステップR2)。
これにより、前記無線親局装置10の同報対象エリア(A地区)に対する定時(17:00)の音声放送を、当該同報対象エリア(A地区)内のa地区では市町村合併前と同じ音源である「音源A;ふるさ○」で行うことができ、b地区でも市町村合併前と同じ音源である「音源B;家○」で行うことができる。
さらに、前記同様に、前記無線親局装置10による放送制御処理(PT;T1〜T3)を、例えば、予め設定された第2時刻(8:00)には放送対象のメモリエリア番号“2”を指定し、また第3時刻(12:00)には放送対象のメモリエリア番号“3”を指定し、前記同報対象エリア(A地区)内の全ての無線子局装置20a〜20eを一括指定して繰り返し行うことで、同報対象エリア(A地区)内同時刻の音声放送であっても、地区aでは8:00に「音源C;夕焼け小焼○」、12:00に「音源B;家○」、17:00に「音源A;ふるさ○」の音声放送を行なうことができ、また、地区bでは8:00に「音源C;夕焼け小焼○」、12:00に「音源A;ふるさ○」、17:00に「音源B;家○」の前記地区aとは異なる音声放送を行なうことができる。
したがって、前記構成の防災行政無線システムによれば、無線親局装置10において、同報対象エリア(A地区)に含まれる各地区(a,b)のうち、グループ指定したa地区の無線子局装置20a,20bに対しては、指定のメモリエリア番号“1”と選択した放送対象の音源Aを付加したデータ登録制御信号を送信し、前記指定のメモリエリア“1”に前記選択した音源Aを登録する。また、グループ指定したb地区の無線子局装置20c〜20eに対しては、指定のメモリエリア番号“1”と選択した放送対象の音源Bを付加したデータ登録制御信号を送信し、前記指定のメモリエリア“1”に前記選択した音源Bを登録する。
そして、前記無線親局装置10から同報対象エリア(A地区)の全ての無線子局装置20a〜20bを一括指定し前記メモリエリア“1”を指定した放送制御信号を送信すると、a地区の無線子局装置20a,20bでは音源Aの音声放送が行われ、b地区の無線子局装置20c〜20eでは音源Bの音声放送が行われる。
これにより、同時刻に地区毎で異なる音源の音声放送を容易に行なうことができるので、例えば、市町村合併により、合併前の定時の音声放送の楽曲(音源)と合併後の定時の音声放送の楽曲(音源)とが異なる地区が生じるのを無くすことができる。
なお、前記実施形態の無線親局装置10におけるデータ登録制御処理(図3(A)参照)および無線子局装置20(20a〜20e)におけるデータ登録処理(図3(B)参照)では、同報対象エリア内の指定の無線子局装置20(20a〜20e)の指定のメモリエリアに、選択した音源(A/B/C)の配信データを登録する動作について説明した。前記実施形態の防災行政無線システムでは、さらに、前記無線親局装置10において、任意の無線子局装置20(20a〜20e)とそのメモリエリアを指定したデータ削除制御信号を生成して送信する構成を追加し、前記無線子局装置20において、自局を指定した前記データ削除制御信号を受信した場合に、指定のメモリエリアに登録されている音源を削除するデータ削除処理を行なう構成を追加してもよい。
また、前記各実施形態では、防災行政無線システムの無線親局装置10と無線子局装置20(20a〜20e)について説明したが、他の無線同報システムに前記各実施形態の特徴技術を適用することで、前記各実施形態と同様の効果が得られるのは勿論である。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
10…無線親局装置、20(20a〜20e)…無線子局装置、
11,21…制御部(CPU)、12,22…メモリ部、
12a…親局制御プログラム、12b…子局識別データ、
12c…子局メモリエリア指定データ、12d…配信データ、
22a…子局制御プログラム、22b…自局識別データ、
22c…配信データエリア、13,23…送受信部、13a,23a…変復調部、
14…操作部、15…表示部、24…音声増幅部、30…中継局、40…庁舎、
AT…アンテナ、SP…スピーカ。

Claims (8)

  1. 親局装置と複数の子局装置とを備えた防災行政無線システムであって、
    前記親局装置は、
    前記子局装置を指定する子局指定手段と、
    複数の音源データうち何れかを選択する音源選択手段と、
    前記子局指定手段により指定された子局装置に対して前記音源選択手段により選択された音源データを送信する音源送信手段とを備え、
    前記子局装置は、
    前記親局装置の音源送信手段により当該子局装置を指定して送信された音源データを受信する音源受信手段と、
    前記音源受信手段により受信された音源データを登録する音源登録手段とを備えた、
    防災行政無線システム。
  2. 前記親局装置は、さらに、
    前記複数の子局装置を一括して指定する子局一括指定手段と、
    前記子局一括指定手段により指定された前記複数の子局装置に対して放送制御信号を送信する放送信号送信手段とを備え、
    前記子局装置は、さらに、
    前記親局装置の放送信号送信手段により送信された放送制御信号を受信する放送信号受信手段と、
    前記放送信号受信手段により受信された放送制御信号に応じて、前記音源登録手段により登録された音源データを出力する音源出力手段とを備えた、
    請求項1に記載の防災行政無線システム。
  3. 前記親局装置は、さらに、
    前記子局装置の音源登録エリアを指定するエリア指定手段を備え、
    前記音源送信手段は、前記子局指定手段により指定された子局装置に対して前記音源選択手段により選択された音源データを前記エリア指定手段により指定された音源登録エリアの指定情報と共に送信し、
    前記子局装置において、
    前記音源受信手段は、前記親局装置の音源送信手段により当該子局装置を指定して前記音源登録エリアの指定情報と共に送信された音源データを受信し、
    前記音源登録手段は、前記音源受信手段により受信された音源データを当該音源データと共に受信された前記指定情報に対応する音源登録エリアに登録する、
    請求項2に記載の防災行政無線システム。
  4. 前記親局装置の放送信号送信手段は、
    前記子局一括指定手段により指定された前記複数の子局装置に対して放送制御信号を前記エリア指定手段により指定された音源登録エリアの指定情報と共に送信し、
    前記子局装置において、
    前記放送信号受信手段は、前記親局装置の放送信号送信手段により前記音源登録エリアの指定情報と共に送信された放送制御信号を受信し、
    前記音源出力手段は、前記放送信号受信手段により受信された放送制御信号に応じて、前記音源登録手段により前記指定情報に対応する音源登録エリアに登録された音源データを出力する、
    請求項3に記載の防災行政無線システム。
  5. 前記親局装置は、さらに、
    前記子局指定手段により指定された子局装置に対して音源削除制御信号を送信する削除信号送信手段を備え、
    前記子局装置は、さらに、
    前記親局装置の削除信号送信手段により当該子局装置を指定して送信された音源削除制御信号を受信する音源削除受信手段と、
    前記音源削除受信手段により受信された音源削除制御信号に応じて、前記音源登録手段により登録された音源データを削除する音源削除手段とを備えた、
    請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の防災行政無線システム。
  6. 複数の子局装置を備えた防災行政無線システムの親局装置であって、
    子局装置を指定する子局指定手段と、
    複数の音源データうち何れかを選択する音源選択手段と、
    前記子局指定手段により指定された子局装置に対して前記音源選択手段により選択された音源データを送信して登録させる音源送信登録手段と、
    を備えた親局装置。
  7. 親局装置と複数の子局装置とを備えた防災行政無線システムの子局装置であって、
    前記親局装置から当該子局装置を指定して送信された音源データを受信する音源受信手段と、
    前記音源受信手段により受信された音源データを登録する音源登録手段と、
    を備えた子局装置。
  8. 親局装置と複数の子局装置とを備えた防災行政無線システムにおける地区別同時異種内容放送方法であって、
    前記親局装置は、
    前記子局装置を指定し、
    複数の音源データうち何れかを選択し、
    前記指定された子局装置に対して前記選択された音源データを送信し、
    前記子局装置は、
    前記親局装置により当該子局装置を指定して送信された音源データを受信し、
    前記受信された音源データを登録する、
    地区別同時異種内容放送方法。
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