JP2018206584A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
Description
ハイブリッド自動車や電気自動車には、インバータやモータが搭載される。図1において、コネクタ1は、例えばインバータに設けられる。このコネクタ1との接続相手(嵌合相手)は、図2に示すような相手コネクタ2である。相手コネクタ2は、例えばモータに設けられる(モータやインバータは一例であるものとする)。先ず、相手コネクタ2について説明をし、次に、コネクタ1の構成について説明をする。尚、図中の矢印Pを上下方向、矢印Qを左右方向と定義して説明をするものとする。
図2、図3及び図5において、相手コネクタ2は、モータケース3に取り付けられる。相手コネクタ2は、導電性の一対の相手端子4と、この一対の相手端子4を収容する絶縁性の相手コネクタハウジング5と、パッキン6、7とを備えて構成される。一対の相手端子4は、タブ状に形成されて対向するように配置される。一対の相手端子4における引用符号8は接点部を示す。この接点部8は、コネクタ1の後述する一対の端子11に接触する部分として形成される。
図1ないし図4において、コネクタ1は、インバータケース9の開口部10の位置に合わせて取り付けられる。コネクタ1は、導電性の一対の端子11と、この一対の端子11を内部に収容する絶縁性のコネクタハウジング12と、コネクタハウジング12に設けられるシャッター機構13と、コネクタハウジング12に設けられる操作部材14(図1参照)等とを備えて構成される。
図4において、一対の端子11は、タブ状に形成されて対向するように配置される。このような一対の端子11は、は、図4の紙面垂直方向に複数存在するように設けられる(本実施例においては、紙面垂直方向に三つ存在するように設けられる)。
図1及び図4において、コネクタハウジング12は、相手コネクタハウジング5の内側に差し込まれて嵌合する嵌合筒部17を有する。この嵌合筒部17の開口部分18は、インバータケース9の開口部10の位置に配置される。開口部分18の近傍には、後述するシャッター受け部材21を係止するための爪状の係止部19が形成される。
図4、図6及び図8において、シャッター機構13は、一つのシャッター機構で二つの開口部分(後述する一対の相手端子挿通孔27)を遮蔽することができるように構成される。具体的には、シャッター機構本体20を有し、このシャッター機構本体20は、シャッター受け部材21と、一対のシャッター回転軸22と、一対のシャッター23と、シャッター係合部材24と、バネ部材25とを備えて構成される(この構成により一対の相手端子挿通孔27を遮蔽することができる)。別な言い方をすれば、シャッター機構本体20は、一対の端子11の位置に合わせて形成される一対の相手端子挿通孔27を同時に開状態又は閉状態にすることができるように構成される。
図6、図8及び図9において、シャッター受け部材21は、絶縁性を有する樹脂成形品であって、上方が開口する有底の箱形状に形成される。シャッター受け部材21は、この上部にコネクタハウジング12の係止部19に係止されるフランジ部42を有し、底部26には、一対の相手端子挿通孔27が複数形成される(本実施例においては、一対の相手端子挿通孔27が三つ形成される)。また、底部26には、複数の丸穴28と、丸凸29とが形成される。複数の丸穴28は、一対の相手端子挿通孔27の近傍に二つずつ配置形成される。また、丸凸29は、一対の相手端子挿通孔27の中央位置に一つ配置形成される。シャッター受け部材21における引用符号43は、カムシャフト受け部を示す。カムシャフト受け部43は、上記図示しないカムシャフトを受ける円弧状の凹み部分に形成される。
図4、図8及び図9において、一対の相手端子挿通孔27は、一対の相手端子4(図5参照)の挿通部分として形成される。一対の相手端子挿通孔27は、一対の相手端子4の幅や接点部8の厚みに応じて開口するように形成される。すなわち、電気的な接続に係る開口部分として形成される。一対の相手端子挿通孔27における外側の開口縁には、一対の相手端子4の拾い部分になるテーパが形成される。
図6、図8及び図9において、一対のシャッター回転軸22は、一対の相手端子挿通孔27の近傍の丸穴28に差し込まれて固定される脚部30と、底部26から所定の間隔をあけて平行に配置される軸部31とを有する。一対のシャッター回転軸22は、金属の丸棒を曲げて図示形状に形成される。
図6ないし図9において、一対のシャッター23は、樹脂成形品であって対称に配置される。このような一対のシャッター23は、シャッター本体部32と、軸受け部33と、押さえ付け部34とを有する。シャッター本体部32は、蓋の機能を有するような形状部分に形成される。シャッター本体部32は、軸受け部33に連続する基端部分が厚く、先端に行くにつれて細くなるように形成される。シャッター本体部32の先端部分には、曲面35が形成される。
図6ないし図8において、シャッター係合部材24は、樹脂成形品であって、一対のシャッター23の間に配置される。また、シャッター係合部材24は、一対のシャッター23の回転軌跡上に配置される。シャッター係合部材24は、上面と、この上面よりも幅が広い下面とを有する。シャッター係合部材24の下面には、丸穴37が形成される。シャッター係合部材24における左右の側面は、くびれるような形状部分に形成される。シャッター係合部材24は、上記くびれ等の部分を生じさせる一つとして、受け部38を有する。この受け部38は、押さえ付け部34の回転軌跡上に配置されて、この押さえ付け部34により押さえ付けられる略斜面形状に形成される。
図6ないし図8において、バネ部材25は、公知のコイルスプリングが採用される。バネ部材25は、この一端40が底部26の丸凸29に組み付けられるとともに、他端41がシャッター係合部材24の丸穴37に組み付けられる。バネ部材25は、シャッター係合部材24が下方に押し下げられると逆に上方へ押し上げるような力を生じさせるものである。
図10において、一対のシャッター回転軸22は、シャッター受け部材21の底部26に固定される。一対のシャッター23は、軸受け部33を介して一対のシャッター回転軸22に取り付けられる。バネ部材25は、この一端40が底部26に組み付けられるとともに、他端41がシャッター係合部材24に組み付けられる。シャッター係合部材24は、一対のシャッター23の間に配置される。図10の状態では、一対のシャッター23が倒れており、一対の相手端子挿通孔27は一対のシャッター23により塞がれる。
図10において、電気的な接続が行われてない状態では(又は何らかの要因でコネクタ同士の接続が解除されている状態では)、一対の相手端子挿通孔27は一対のシャッター23により塞がれる。
以上、図1ないし図12を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるコネクタ1によれば、一つのシャッター機構13で二つの開口部分(一対の相手端子挿通孔27)を遮蔽することができる。従って、シャッターに係る部品点数の削減と上記開口部分周辺の大型化防止とを図ることができる。また、コネクタ1によれば、シャッター機構13の構成にバネ部材25を含むことから、バネ部材25の耐久性から考えれば、長期間に渡り同じ状態にしていても、その後一対の相手端子挿通孔27を同時に開状態又は閉状態にすることができる。すなわち、高い信頼性を確保することができる。
Claims (4)
- 導電性を有する一対の端子と、該一対の端子を内部に収容する絶縁性のコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに設けられるシャッター機構とを備え、
該シャッター機構は、前記一対の端子の位置に合わせて形成される一対の相手端子挿通孔を同時に開状態又は閉状態にすることが可能なシャッター機構本体を有する
ことを特徴とするコネクタ。 - 請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記シャッター機構本体は、前記一対の相手端子挿通孔の間に設けられる一対のシャッター回転軸と、該一対のシャッター回転軸にそれぞれ回転自在に組み付けられ且つ対称に配置される一対のシャッターと、該一対のシャッターの間で且つ回転軌跡上に配置されるシャッター係合部材と、一端が前記一対の相手端子挿通孔の間に配置され且つ他端が前記シャッター係合部材に組み付けられるバネ部材とを備え、
前記一対のシャッターは、蓋形状のシャッター本体部と、該シャッター本体部に連続して前記シャッター回転軸に組み付けられる軸受け部と、該軸受け部又は前記シャッター本体部に連続し且つ回転移動に伴って前記シャッター係合部材の押さえ付けが可能な押さえ付け部とを有するとともに、前記軸受け部の一部又は前記押さえ付け部が前記シャッター係合部材を押圧する部分としても形成される
ことを特徴とするコネクタ。 - 請求項2に記載のコネクタにおいて、
前記シャッター係合部材は、前記一対のシャッターの回転量を規制する回転規制部を有する
ことを特徴とするコネクタ。 - 請求項2又は3に記載のコネクタにおいて、
前記シャッター機構本体は、前記コネクタハウジングに嵌合し且つ前記一対の相手端子挿通孔が形成されるシャッター受け部材を備える
ことを特徴とするコネクタ。
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