JP2018205787A - 情報処理装置、電子文書の表示方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、電子文書の表示方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】登録情報のセキュリティを確保しつつ、ユーザに対して必要な登録情報を表示させる柔軟な制御が可能な情報処理装置、電子文書の表示方法及びプログラムを提供する。【解決手段】複数の項目及び対応する登録情報を含む電子文書を、複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示制御手段と、表示制限がかけられている登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、登録情報の項目に対応する表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別手段と、解除条件が満たされていると判別された場合に、上記項目についての表示制限が解除されるように表示制限設定を変更する設定変更手段と、を備え、表示制御手段は、設定変更手段により表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて電子文書の表示を更新することを特徴とする。【選択図】図28

Description

本発明は、情報処理装置、電子文書の表示方法及びプログラムに関する。
従来、データベースにおける登録情報の一部を電子帳票等の電子文書として表示させることができる情報処理装置がある。このような情報処理装置の例としては、従業員に関する各種データの登録、編集、及び電子文書としての表示や印刷などが可能な人事情報管理システムを提供するサーバ装置が挙げられる。
この種の情報処理装置では、機密性の高い情報が取り扱われる場合が多い。このため、電子文書の表示といった登録情報に係る各種処理を行う場合に、ユーザからの認証情報の入力を求め、認証情報が適正である場合にのみ電子文書を表示させる技術がある(例えば、特許文献1)。
特開2005−346398号公報
しかしながら、電子文書には、通常、二以上の項目が含まれるところ、上記従来の技術では、当該二以上の項目に係る登録情報の全体を表示させる制御、又は全体を表示させない制御のいずれかしか行うことができない。すなわち、登録情報のセキュリティを確保しつつ、ユーザに対して必要な項目についての登録情報を表示させる柔軟な制御を行うことができないという課題がある。
この発明の目的は、登録情報のセキュリティを確保しつつ、ユーザに対して必要な登録情報を表示させる柔軟な制御が可能な情報処理装置、電子文書の表示方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、
所定の複数の項目及び当該複数の項目の各々に対応する登録情報を含む電子文書を、当該複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示制御手段と、
前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別された場合に、前記項目についての前記表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更する設定変更手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記設定変更手段により前記表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて前記電子文書の表示を更新することを特徴とする。
本発明によれば、登録情報のセキュリティを確保しつつ、ユーザに対して必要な登録情報を表示させる柔軟な制御が可能となるという効果がある。
情報処理システムの概略構成を示す図である。 人事情報管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。 業務情報管理サーバの機能的構成を示すブロック図である。 端末装置の機能的構成を示すブロック図である。 人事情報管理システム及び業務情報管理システムにおけるログイン方法を説明する模式図である。 業務情報管理システムへのログインを行うためのログイン画面を示す図である。 業務情報管理メニュー画面を示す図である。 業務情報管理システムを経由して人事情報管理システムにログインした場合の初期画面(申請状況一覧画面)を示す図である。 人事情報管理システムの利用申請画面を示す図である。 利用申請後の申請状況一覧画面を示す図である。 利用申請が承認された場合に送信される電子メールの内容例を示す図である。 利用申請の承認がなされた状態における申請状況一覧画面を示す図である。 人事情報管理システムのメニュー画面を示す図である。 電子帳票が表示されている帳票閲覧画面を示す図である。 初期設定テーブル及び表示制限設定テーブルの内容例を示す図である。 解除区分テーブルの内容例を示す図である。 ランク1の項目についての解除操作を説明する図である。 ランクの一部が変更された状態の表示制限設定テーブルを示す図である。 表示制限の一部が解除された状態の帳票閲覧画面を示す図である。 ランク2の項目についての解除操作を説明する図である。 ランク3の項目についての解除操作を説明する図である。 ワンタイムパスワードが記載された電子メールの内容例を示す図である。 人事情報管理システムへの第1のログイン方法でのログインを行うためのログイン画面を示す図である。 第1のログイン方法で人事情報管理システムにログインした場合の人事情報管理メニュー画面を示す図である。 申請状況一覧画面を示す図である。 承認画面を示す図である。 システム基本処理の制御手順を示すフローチャートである。 電子帳票表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の情報処理装置、電子文書の表示方法及びプログラムに係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
<情報処理システムの構成>
先ず、情報処理システム100の概略構成について、図1を参照して説明する。
図1は、情報処理システム100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の情報処理システム100は、人事情報管理サーバ1(情報処理装置)と、業務情報管理サーバ2と、複数の端末装置3とを備えている。また、人事情報管理サーバ1と、業務情報管理サーバ2と、端末装置3とは、通信ネットワーク4を介して情報通信可能に接続されている。
人事情報管理サーバ1は、従業員等の人事情報を管理するための人事情報管理システムのクラウドサービスをユーザに提供し、業務情報管理サーバ2は、各種業務に係る情報(例えば、健康保険組合に係る業務の情報)を管理するための業務情報管理システムのクラウドサービスをユーザに提供する。人事情報管理システム及び業務情報管理システムには、それぞれ別個の認証情報による認証に成功した場合にアクセスすることができる。したがって、人事情報管理システムの認証情報では業務情報管理システムにログインすることはできず、また、業務情報管理システムの認証情報では人事情報管理システムにログインすることはできないようになっている。ただし、業務情報管理システムにログインしたユーザは、人事情報管理システムの認証情報を保有していなくても、人事情報管理システムの一部の機能を利用することができるようになっている。反対に、人事情報管理システムにログインしたユーザは、業務情報管理システムの認証情報を保有していなくても、業務情報管理システムの一部の機能を利用することができるようになっている。即ち、人事情報管理システムと業務情報管理システムは、各々のシステムの機能を相互利用可能な関係にある。なお、本実施の形態では、簡単のため、業務情報管理システムにログインしたユーザが、人事情報管理システムの機能を利用する際に必要な構成を説明しているが、実際には、上述した相互利用を可能にするための構成を、人事情報管理サーバ1と業務情報管理サーバ2が夫々有しているものとする。このように各々のシステムの機能の相互利用を行う場合の動作については、後に詳述する。
人事情報管理サーバ1は、人事情報に係る人事情報DB(データベース)を記憶し、管理する。また、人事情報管理サーバ1は、種々のプログラムを実行することで、人事情報DBに関する各種データ処理(例えば、人事情報のデータの登録、編集、電子文書(例えば、電子帳票や電子台帳)としての表示や印刷などに係る機能を実現するための処理)を行う。
業務情報管理サーバ2は、業務情報DBを記憶し、管理する。また、業務情報管理サーバ2は、種々のプログラムを実行することで、業務情報DBに関する各種データ処理(例えば、業務情報のデータの登録、編集、電子帳票としての表示や印刷などに係る機能を実現するための処理)を行う。
端末装置3は、例えば、人事情報管理システムや業務情報管理システムのユーザが所持する端末装置である。この端末装置3としては、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC、デスクトップPC等が挙げられる。
また、端末装置3は、ユーザの入力操作を受け付けて人事情報管理サーバ1や業務情報管理サーバ2に送信し、各サーバから送信されて受信した情報を表示する。
通信ネットワーク4は、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
図2は、人事情報管理サーバ1の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、人事情報管理サーバ1は、CPU11(Central Processing Unit)(表示制御手段、判別手段、設定変更手段、報知制御手段、ランク調整手段、信頼度情報取得手段)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16とを備えている。また、人事情報管理サーバ1の各部は、バス17を介して接続されている。
CPU11は、人事情報管理サーバ1の各部を制御する。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM12のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。また、記憶部13は、プログラム13a、アカウントDB13b、人事情報DB13c、初期設定テーブル13d、表示制限設定テーブル13e、解除区分テーブル13fなどを記憶している。
プログラム13aは、CPU11により実行される上述の各種システムプログラム及びアプリケーションプログラムを含む。
アカウントDB13bは、人事情報管理システムのユーザのアカウント(以下では、人事アカウントとも記す)に係る情報が登録されている。ここで、アカウントに係る情報には、アカウントごとに固有のID、メールアドレス及びパスワードが含まれる。本実施形態では、ID又はメールアドレスと、パスワードとの組み合わせにより認証情報が構成される。
人事情報DB13cは、人事情報管理システムにおける管理対象の人事情報が登録されたデータベースである。
初期設定テーブル13d、表示制限設定テーブル13e及び解除区分テーブル13fは、人事情報DB13cのデータを電子帳票として表示させる場合に、電子帳票の項目の表示制限に用いられるテーブルデータであり、詳細については後述する。
操作部14は、例えば、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有している。また、操作部14は、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
表示部15は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等から構成されている。また、表示部15には、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部16は、例えば、ネットワークカード等により構成されている。また、通信部16は、通信ネットワーク4に通信接続されて、通信ネットワーク4上の機器(例えば、端末装置3等)との通信を行う。
図3は、業務情報管理サーバ2の機能的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、業務情報管理サーバ2は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26とを備えている。また、業務情報管理サーバ2の各部は、バス27を介して接続されている。
CPU21は、業務情報管理サーバ2の各部を制御する。CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM22のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部23は、例えば、HDD、SSD等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。また、記憶部23は、プログラム23a、アカウントDB23b、業務情報DB23cなどを記憶している。
プログラム23aは、CPU21により実行される上述の各種システムプログラム及びアプリケーションプログラムを含む。
アカウントDB23bは、業務情報管理システムのユーザのアカウント(以下では、業務アカウントとも記す)に係る情報が登録されている。ここで、アカウントに係る情報には、アカウントごとに固有のID、メールアドレス及びパスワードが含まれる。
業務情報DB23cは、業務情報管理システムにおける管理対象の業務情報が登録されたデータベースである。
操作部24、表示部25及び通信部26の構成は、人事情報管理サーバ1の操作部14、表示部15及び通信部16の構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
図4は、端末装置3の機能的構成を示すブロック図である。
図4に示すように、端末装置3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、通信部36とを備えている。また、端末装置3の各部は、バス37を介して接続されている。
CPU31は、端末装置3の各部を制御する。CPU31は、記憶部33に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM32のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。その際に、CPU31は、RAM32内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果を表示部35に表示させる。
RAM32は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU31により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部33は、例えば、HDD、SSD等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。また、記憶部33は、プログラム33aを記憶している。プログラム33aは、CPU31により実行される上述の各種システムプログラム及びアプリケーションプログラムを含む。このアプリケーションプログラムとしては、例えば、ユーザの入力操作を受け付け、当該入力操作に基づく情報を人事情報管理サーバ1や業務情報管理サーバ2に送信し、各サーバから送信されて受信した情報を表示部35に表示する機能を実現させる情報表示入力プログラム(所謂ウェブブラウザ)が含まれる。
操作部34、表示部35及び通信部36の構成は、人事情報管理サーバ1の操作部14、表示部15及び通信部16の構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
<人事情報管理システム及び業務情報管理システムへのログイン方法>
次に、人事情報管理システム及び業務情報管理システムにログインする方法について説明する。
図5は、人事情報管理システム及び業務情報管理システムにおけるログイン方法を説明する模式図である。
本実施形態の情報処理システム100では、図5の左側に示されるように、人事アカウント1aを用いて人事情報管理サーバ1による人事情報管理システムにログインすることができる。具体的には、端末装置3において入力され人事情報管理サーバ1に送信された認証情報が、アカウントDB13bに登録されているいずれかの人事アカウント1aの認証情報と一致すると判別された場合に、人事情報管理システムへのログイン処理が行われてログインセッションが開始される。以下では、このような人事情報管理システムへのログイン方法を第1のログイン方法とも記す。
また、図5の右側に示されるように、業務アカウント2aを用いて業務情報管理サーバ2による業務情報管理システムにログインすることができる。具体的には、端末装置3において入力され業務情報管理サーバ2に送信された認証情報が、アカウントDB23bに登録されているいずれかの業務アカウント2aの認証情報と一致すると判別された場合に、業務情報管理システムへのログイン処理が行われてログインセッションが開始される。
人事情報管理システムにログインできる人事アカウント1aは、人事情報管理サーバ1のアカウントDB13bで管理され、業務情報管理システムにログインできる業務アカウント2aは、業務情報管理サーバ2のアカウントDB23bで管理されている。このため、業務情報管理システムへのログインが可能な認証情報で人事情報管理システムにログインすることはできないようになっている。
しかしながら、業務情報管理システムでの作業に人事情報管理システムの情報が必要である場合など、業務情報管理システムの業務アカウント2aを保有しているユーザ(以下、業務情報管理システムユーザと記す)に対して、人事情報管理システムへのアクセスを許可したい場合がある。このような場合に、業務情報管理システムユーザに対して人事情報管理システムの人事アカウント1aを別個に発行すると、アカウント数の増大を招いてアカウントの管理負荷が大きくなるという問題がある。また、このような方法では、業務情報管理システムユーザに対して人事情報管理システムにおける人事情報の開示範囲をコントロールしたいといった要求に対応できないという問題がある。
そこで、本実施形態の情報処理システム100では、業務情報管理システムに業務アカウント2aでログインした後、業務情報管理システム上で所定の操作を行うことで業務情報管理システムを経由して人事情報管理システムにログインすることができるようにし、業務情報管理システムを経由したログインでは、人事情報の閲覧のためにさらに別個の認証が要求されるようになっている。これにより、人事情報管理システムのアカウント数の増大を抑制しつつ、業務情報管理システムユーザに対する人事情報の開示をコントロールすることができる。以下では、業務情報管理システムを経由して人事情報管理システムへログインする方法を、第2のログイン方法とも記す。ここで、図5に示されるように、第2のログイン方法による人事情報管理システムへのログインでは、当該第2のログイン方法においてのみ使用可能な専用アカウント1bが用いられる。また、以下では業務情報管理システムに業務アカウント2aでログインする方法を、第3のログイン方法とも記す。
以下、人事情報管理システムへの第2のログイン方法について詳細に説明する。
図6は、業務情報管理システムへのログインを行うためのログイン画面41を示す図である。
ログイン画面41は、端末装置3においてブラウザのプログラムが実行され、業務情報管理サーバ2による業務情報管理システムへのログインを行うための所定のウェブサイトにアクセスした場合に表示部35に表示される画面である。ログイン画面41では、ログインに使用する業務アカウント2aのID又はメールアドレスを入力するテキストボックスA1と、パスワードを入力するテキストボックスA2と、ログインボタンB1とが表示される。
端末装置3の操作部34に対する入力操作により、テキストボックスA1にID又はメールアドレスが入力され、テキストボックスA2にパスワードが入力され、この状態でログインボタンB1を選択する入力操作が行われると、入力された認証情報が業務情報管理サーバ2に送信されて、アカウントDB23bに記憶された認証情報と照合される。入力された認証情報が、登録されているいずれかの業務アカウント2aの認証情報と一致した場合(認証情報が適正であると判別された場合)には、業務情報管理サーバ2のCPU21により、当該業務アカウント2aでの業務情報管理システムへのログイン処理が行われてログインセッションが開始される(第3のログイン方法)。
図7は、業務情報管理システムにログインした場合の業務情報管理メニュー画面42を示す図である。
この業務情報管理メニュー画面42(業務情報管理システムのトップ画面)では、業務情報管理に係る各種機能を実行させるためのメニューボタンB2と、人事情報管理システムへの第2のログイン方法でのログインを行うためのログインボタンB3と、業務情報管理システムからログアウトするためのログアウトボタンB4とが表示されている。
業務情報管理メニュー画面42において、ログインボタンB3を選択する入力操作が行われると、第2のログイン方法での人事情報管理システムへのログインが行われる。
この第2のログイン方法でのログインでは、人事情報管理システム側では、業務情報管理システムを経由した場合に用いられる上述の専用アカウント1b(以下では、この専用アカウント1bの名称を「user01」とする)でのログイン処理が行われる。
図8は、業務情報管理システムを経由して人事情報管理システムにログインした場合の初期画面を示す図である。
この初期画面は、第2のログイン方法でログインした業務情報管理システムユーザによる、人事情報管理システムでの人事情報の利用申請状況を一覧表示する申請状況一覧画面51である。ただし、この段階では、未だ利用申請がなされていないため、申請状況に係る表示は行われておらず、人事情報管理システムでの人事情報の利用を申請するための申請ボタンB5、及び人事情報管理システムからログアウトするためのログアウトボタンB6のみが表示されている。業務情報管理システムユーザは、申請ボタンB5を選択する入力操作を行うことで、人事情報管理システムの利用申請のための利用申請画面を表示させることができる。
図9は、人事情報管理システムの利用申請画面52を示す図である。
利用申請画面52では、申請者名を入力するテキストボックスA3、申請者のメールアドレスを入力するテキストボックスA4、申請者の社員番号を入力するテキストボックスA5、利用目的区分を選択するテキストボックス(又はプルダウンメニュー)A6、利用目的を入力するテキストボックスA7、利用開始日時を入力するテキストボックスA8、利用終了日時を入力するテキストボックスA9、申請状況一覧画面51に戻るための戻るボタンB7、及びテキストボックスA3〜A9に入力された内容にて利用申請を実行するための申請ボタンB8が表示されている。
業務情報管理システムユーザは、テキストボックスA3〜A9に必要事項を入力した上で申請ボタンB8を選択する入力操作を行うことで、人事情報管理システムの利用申請を行うことができる。
申請ボタンB8を選択して利用申請を行うと、申請状況一覧画面51が図10のように更新されて表示部35に表示される。図10の申請状況一覧画面51では、申請済みの利用申請ごとに、「申請No.」、「ログインアカウント」、「利用目的区分」、「利用日時(開始及び終了)」、「ステータス」などが表示される。このうち「ステータス」は、人事情報管理システムの管理者による申請の承認状況を示している。
他方で、利用申請画面52による利用申請がなされると、テキストボックスA3〜A9における入力内容が、人事情報管理システムの所定の管理者に通知される。この通知に応じて、管理者により利用申請を承認するための所定の承認処理がなされると、利用申請の内容に応じた範囲で人事情報管理システムの利用が可能となる。また、利用申請画面52において入力された申請者のメールアドレス宛に、利用申請が承認されたことを示すメールが送信される。ここで、管理者は、人事情報管理システムの運用を管理する専任者であってもよいし、人事情報管理システムにログインしているユーザが利用申請を承認できるようにして、当該ユーザを管理者としてもよい。また、管理者への利用申請の通知は、人事情報管理システム上で行われてもよいし、電子メール等の別システムにより行われてもよい。人事情報管理システムの管理者側の操作画面については、後に説明する。
図11は、管理者により利用申請が承認された場合に業務情報管理システムユーザのメールアドレス宛に送信される電子メールの内容例を示す図である。この電子メールでは、利用申請が承認されたことの通知に加え、後述する表示制限を解除するための申請時発行パスワードが記載されている。
管理者により利用申請が承認された場合には、申請状況一覧画面51が、図12のように更新される。図12の申請状況一覧画面51では、承認された利用申請の行において、ステータスが「承認済」に更新されている。業務情報管理システムユーザは、申請状況一覧画面51において、承認された利用申請の行を選択する入力操作を行うことで、人事情報管理システムの機能を利用するための人事情報管理メニュー画面を表示させることができる。
図13は、人事情報管理システムの人事情報管理メニュー画面53を示す図である。図13の人事情報管理メニュー画面53では、人事情報管理システムの各種機能を実行させるためのメニューボタンB9と、申請状況一覧画面51に戻るための戻るボタンB10と、人事情報管理システムからログアウトするためのログアウトボタンB11が表示されている。メニューボタンB9は、利用申請の内容に応じて実行可能な機能に係るもののみが表示されてもよいし、全ての機能に係るメニューボタンB9を表示させ、利用申請の内容に応じて実行可能な機能に係るメニューボタンB9のみが選択可能な状態で表示されてもよい。
図13の人事情報管理メニュー画面53では、メニューボタンB9を選択する入力操作を行うことで、例えば、社員台帳、賃金台帳、給与台帳などの登録、印刷、照会といった人事情報管理システムの各種機能を実行させることができる。これらの機能では、社員、賃金台帳、給与台帳などの人事情報が、電子帳票として表示される。ここで、電子帳票は、電子文書の一態様であり、所定の複数の項目と、当該複数の項目にそれぞれ対応付けられて登録された登録情報とが、所定のレイアウトで配置された帳簿、伝票などの文書をいう。
<人事情報管理システムにおける電子帳票の表示制限及びその解除方法>
本実施形態の人事情報管理システムでは、第2のログイン方法でログインがなされた場合には、電子帳票の表示において、項目ごとに表示制限をかけることができる。表示制限がかけられている項目の登録情報については、表示制限を解除する所定の解除操作を行うことで表示制限を解除して閲覧することができるようになっている。以下では、人事情報管理システムにおける電子帳票の項目の表示制限及びその解除方法について説明する。
図14は、電子帳票Fが表示されている帳票閲覧画面54を示す図である。
図14の帳票閲覧画面54は、図13の人事情報管理メニュー画面53において、「社員台帳照会」のメニューボタンB9が選択された後に、特定の社員を選択する入力操作が行われた場合に端末装置3の表示部35に表示される画面であり、選択された社員の社員台帳に係る電子帳票Fが表示されている。この帳票閲覧画面54の電子帳票Fでは、「氏名」、「生年月日」、「住所」、「家族」、「懲罰」、「病歴」、「個人番号」及び「カード番号」の項目C(項目C0〜C3)ごとに、項目Cに対応付けられて登録されている登録情報D(登録情報D0〜D3)が表示されている。また、帳票閲覧画面54では、電子帳票Fの表示を中止するための戻るボタンB12が表示されている。
ここで、各項目Cは、機密性の高さに係る複数のランク0〜ランク3のいずれかに割り当てられている。このうち、最も機密性の低いランクがランク0であり、最も機密性の高いランクがランク3である。図14の電子帳票Fの各項目Cのうち、「氏名」、「生年月日」及び「住所」の項目C0はランク0に割り当てられ、「家族」及び「懲罰」の項目C1はランク1に割り当てられ、「病歴」の項目C2はランク2に割り当てられ、「個人番号」及び「カード番号」の項目C3はランク3に割り当てられている。
また、帳票閲覧画面54では、各項目Cのランクが判別可能な態様で電子帳票Fが表示されている。ここでは、各項目C及び対応する登録情報Dの表示領域の色をランクごとに異ならせてある。なお、表示の態様は、ランクが判別可能であればこれに限られず、例えば表示領域の枠(縁)の色をランクごとに変えたり、ランクを表す文字や図形などを表示したりしてもよい。
図14の電子帳票Fでは、ランク0の項目C0に対応する登録情報D0は、初期状態において表示制限がかけられずに表示されている。一方、ランク1以上の項目C1〜C3に対応する登録情報D1〜D3については、表示制限がかけられて内容が判別できないようになっている。すなわち、図14の例では、登録情報Dの内容に変えて、記号「***」が表示されている。この表示制限は、人事情報管理サーバ1の記憶部13に記憶されている初期設定テーブル13d及び表示制限設定テーブル13eに基づいてなされている。
図15は、初期設定テーブル13d及び表示制限設定テーブル13eの内容例を示す図である。
図15(a)の初期設定テーブル13dは、第2のログイン方法で人事情報管理システムへのログインがなされた場合における電子帳票Fの各項目の表示制限設定の初期設定を表している。初期設定テーブル13dは、電子帳票Fの項目Cごとに、項目コード、帳票コード、項目名及びランクが設定されたテーブルデータである。
図15(b)の表示制限設定テーブル13eは、第2のログイン方法での人事情報管理システムへのログインに用いられている専用アドレス(ここでは、「user01」)に対する、電子帳票Fの各項目Cの現在の表示制限設定を表している。表示制限設定テーブル13eは、初期設定テーブル13dと同様の項目Cに係る設定内容が、ログインに用いられているアカウントごとに記憶されているテーブルデータである。表示制限設定テーブル13eにおける「ランク」は、後述する解除操作に応じて変更可能とされている。
例えば、専用アカウント「user01」で第2のログイン方法によりログインがなされて、図14の帳票閲覧画面54が最初に表示される場合には、表示制限設定テーブル13eが、初期設定テーブル13dの内容で初期化され(初期設定テーブル13dの内容がコピーされ)、初期化された表示制限設定テーブル13eに基づいて表示制限がなされた上で電子帳票Fが表示される(図14)。
図14の帳票閲覧画面54の電子帳票Fにおいて、ランク1以上の項目C1〜C3に対応する登録情報については、ランクごとに異なる所定の解除操作を行うことで表示制限を解除することができる。各ランクの項目Cの表示制限を解除するために必要な解除操作は、人事情報管理サーバ1の記憶部13に記憶されている解除区分テーブル13fにおいて設定されている。
図16は、解除区分テーブル13fの内容例を示す図である。
解除区分テーブル13fでは、電子帳票Fの項目Cのランクに対応して、表示制限の解除に必要な解除操作の内容を示す解除区分が設定されている。具体的には、ランク1の項目C1に対応する解除区分は、「1:社員番号」であり、ランク2の項目C2に対応する解除区分は、「2:申請時発行パスワード」であり、ランク3の項目C3に対応する解除区分は、「3:ワンタイムパスワード」である。すなわち、ランク1の項目C1について表示制限を解除するためには、利用申請時にユーザが入力した社員番号を入力する解除操作が必要であり、ランク2の項目C2について表示制限を解除するためには、利用申請時に発行された申請時発行パスワードを入力する解除操作が必要であり、ランク3の項目C3について表示制限を解除するためには、直近で発行されているワンタイムパスワードを入力する解除操作が必要である。このように、表示制限の解除に必要な解除操作は、ユーザにとって、低位のランクほど知得が容易なものが設定されている。すなわち、表示制限の解除条件は、低位のランクほど充足容易性が高いものとなっている。
図17は、ランク1の項目C1についての解除操作を説明する図である。
帳票閲覧画面54において、例えば、表示制限がなされているランク1の「家族」の項目C1、又は「家族」に対応する登録情報D1の表示エリアを選択することで当該登録情報D1を指定する入力操作(すなわち、表示制限の解除を求める入力操作)がなされると、解除区分テーブル13fにおけるランク1に対応する解除区分に応じて、解除操作の入力のための所定の表示が行われる。ここでは、ランク1に対応する解除区分が「1:社員番号」であるため、図17のように、社員番号を入力する解除操作を促す解除操作ウィンドウ54aの表示がなされる。この解除操作ウィンドウ54aを表示する動作は、解除操作の入力をユーザに促す報知に対応する。
解除操作ウィンドウ54aでは、社員番号を入力するためのテキストボックスA10と、解除操作ウィンドウ54aの表示を取りやめるための戻るボタンB13と、テキストボックスA10における入力内容を確定させる決定ボタンB14とが表示されている。
解除操作ウィンドウ54aのテキストボックスA10に、利用申請画面52において入力した社員番号が入力された状態で決定ボタンB14を選択する入力操作がなされると、「家族」の項目C1の表示制限が解除される。詳しくは、まず、図18に示されるように、表示制限設定テーブル13eにおける項目名「家族」のランクが、ランク1からランク0に変更される。そして、変更後の表示制限設定テーブル13eに基づいて、帳票閲覧画面54における電子帳票Fの表示が更新される。すなわち、図19に示されるように、「家族」の項目Cにおいて登録情報Dの内容が閲覧可能になるとともに、「家族」の項目C及び登録情報Dの表示エリアの色が、ランク0に対応する色に変更される。
このように、表示制限がなされている登録情報Dを指定する入力操作に応じて、登録情報Dに係る項目Cに対応付けられて予め定められている解除操作の入力をユーザに促す解除操作ウィンドウ54aの表示がなされ、当該表示に応じて行われた入力操作が、予め定められている解除操作と一致した場合に、表示制限を解除する解除条件が満たされていると判別される。そして、解除条件が満たされていると判別されると、表示制限設定テーブル13eにおける表示制限設定が変更されて、変更後の表示制限設定に基づいて電子帳票Fの表示が更新されることで、指定された項目Cについての表示制限が解除される。
なお、この段階では、初期設定で「家族」と同じくランク1に設定されていた「懲罰」の項目Cについて、登録情報Dの表示制限は解除されないが、この後、当該「懲罰」の登録情報Dを指定する入力操作がなされた場合には、解除操作ウィンドウ54aが表示されることなく表示制限が解除される。既に「家族」の項目Cについてランク1の表示制限を解除する解除操作がなされているためである。この場合、解除操作の入力の省略に係る表示が併せて行われてもよい。以上により、解除操作の省略でユーザの手間を減らしながらも、入力操作によって指定されていない項目の登録情報が不必要に表示されてしまうことを防ぐことができる。
ただし、ユーザの手間を減らすことに重点をおきたい場合には、これに代えて、「家族」の項目の表示制限が解除された場合に、併せて同一ランクの他のすべての項目(ここでは「懲罰」)について自動的に表示制限が解除されるようにしてもよい。
図17〜図19では、ランク1の項目C1の表示制限を解除する例を用いて説明したが、ランク2及びランク3の項目C2,C3に対する表示制限の解除も同様の処理により行われる。
具体的には、ランク2の項目C2に係る登録情報D2を指定する入力操作がなされた場合には、ランク2に対応する解除区分が「2:申請時発行パスワード」であるため、図20に示されるように、申請時発行パスワードの入力を促す解除操作ウィンドウ54bが表示される。解除操作ウィンドウ54bのテキストボックスA11において、利用申請の承認時に送信された電子メール(図11)に記載されている申請時発行パスワードが入力された状態で決定ボタンB14を選択する入力操作がなされると(すなわち、所定の解除操作がなされると)、解除条件が満たされていると判別されて、表示制限が解除される。
また、ランク3の項目C3に係る登録情報D3を指定する入力操作がなされた場合には、ランク3に対応する解除区分が「3:ワンタイムパスワード」であるため、図21に示されるように、ワンタイムパスワードの入力を促す解除操作ウィンドウ54cが表示される。解除操作ウィンドウ54cのテキストボックスA12において、直近で発行されているワンタイムパスワードが入力された状態で決定ボタンB14を選択する入力操作がなされると(すなわち、所定の解除操作がなされると)、解除条件が満たされていると判別されて、表示制限が解除される。ワンタイムパスワードの発行方法は、特には限られないが、例えば、ランク3の項目C3に係る登録情報D3を指定する入力操作に応じて、人事情報管理システム上で自動生成されたワンタイムパスワードを電子メールで送信する方法とすることができる。図22に、当該電子メールの内容例を示す。
なお、ワンタイムパスワードの発行は、ワンタイムパスワードの発行申請に応じて、管理者が発行を承認することでメール送信される方式で行われてもよい。
<人事情報管理システムの管理者側の画面表示>
次に、人事情報管理システムの管理者側の画面表示について説明する。
図23は、人事情報管理システムの管理者が人事情報管理システムへの第1のログイン方法でのログインを行うためのログイン画面55を示す図である。ログイン画面55では、ログインに使用する人事アカウント1aのID又はメールアドレスを入力するテキストボックスA13と、パスワードを入力するテキストボックスA14と、ログインボタンB15とが表示される。テキストボックスA13にID又はメールアドレスが入力され、テキストボックスA14にパスワードが入力され、この状態でログインボタンB15を選択する入力操作が行われると、入力された認証情報が人事情報管理サーバ1に送信されて、アカウントDB13bに記憶された認証情報と照合される。入力された認証情報が、登録されているいずれかの人事アカウント1aの認証情報と一致した場合(認証情報が適正であると判別された場合)には、人事情報管理サーバ1のCPU11により、当該人事アカウント1aでの業務情報管理システムへのログイン処理が行われてログインセッションが開始される。
図24は、第1のログイン方法で人事情報管理システムにログインした場合の人事情報管理メニュー画面56を示す図である。人事情報管理メニュー画面56では、図13の人事情報管理メニュー画面53と同様のメニューボタンB9と、業務情報管理システムユーザからの人事情報管理システムの利用申請に係る申請状況一覧画面57(図25)を表示させるための利用申請表示ボタンB16と、人事情報管理システムからログアウトするためのログアウトボタンB17が表示されている。利用申請表示ボタンB16は、人事情報管理システムの利用申請がなされていることをユーザに報知する機能も兼ねており、人事情報管理システムの利用申請がなされた場合にのみ表示される。あるいは、利用申請表示ボタンB16は、常時表示されて、人事情報管理システムの利用申請がなされた場合に強調表示がなされてもよい。
図25は、申請状況一覧画面57を示す図である。申請状況一覧画面57では、現在申請されている利用申請ごとに、「申請No.」、「ログインアカウント」、「利用目的区分」、「利用日時(開始及び終了)」、「ステータス」などが表示される。このうち「ステータス」は、人事情報管理システムの管理者による申請の承認状況を示している。これらの各利用申請のうち、承認又は却下の処分を行う対象の行を選択する入力操作を行うと、個別の利用申請を承認し又は却下するための承認画面58(図26)が表示される。また、申請状況一覧画面57では、人事情報管理メニュー画面56に戻るためのボタンB18と、人事情報管理システムからログアウトするためのログアウトボタンB19が表示されている。申請状況一覧画面57においては、現在まで行われた全ての利用申請が一覧表示されてもよいし、利用日時(終了)が過ぎたもの、承認又は却下の処分が行われたものは一覧表示から外れるようにしてもよい。これらは管理者によって適宜設定が可能であるものとする。
図26は、承認画面58を示す図である。承認画面58では、図9の利用申請画面52における入力内容と、当該利用申請を承認するための承認ボタンB20と、当該利用申請を却下するための却下ボタンB21と、申請状況一覧画面57に戻るための戻るボタンB22と、が表示されている。ここで、承認ボタンB20を選択する入力操作がなされると、利用申請を承認する処理がなされるとともに、申請した業務情報管理システムユーザに図11の電子メールが送信される。また、却下ボタンB21を選択する入力操作がなされると、利用申請は承認されず、業務情報管理システムユーザの表示部35の申請状況一覧画面51におけるステータスの項目が「却下」の表示に更新される。
<人事情報管理システムにおける処理の制御手順>
次に、人事情報管理システムにおける、電子帳票表示処理を含むシステム基本処理の制御手順について説明する。
図27は、システム基本処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
このシステム基本処理は、業務情報管理システムを経由した第2のログイン方法での人事情報管理システムへのログインがなされた場合に実行される。
システム基本処理が開始されると、CPU11は、端末装置3の表示部35に初期画面として図8の状態の申請状況一覧画面51を表示させ(ステップS101)、申請ボタンB5に対する入力操作に応じて図9の利用申請画面52を表示させて、人事情報管理システムの利用申請を受け付ける(ステップS102)。
CPU11は、ステップS102において受け付けられた利用申請が、管理者により承認されたか否かを判別する(ステップS103)。利用申請が却下されたと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、CPU11は、処理をステップS101に戻す。
利用申請が承認されたと判別された場合には(ステップS103で“YES”)、CPU11は、図12のように申請状況一覧画面を更新し、承認された利用申請の行を選択する入力操作に応じて図13の人事情報管理メニュー画面53を表示部35に表示させる(ステップS104)。
CPU11は、人事情報管理メニュー画面53においていずれかのメニューボタンB9が選択されたか否かを判別し(ステップS105)、メニューボタンB9が選択されていないと判別された場合には(ステップS105で“NO”)、再度ステップS105の処理を実行する。メニューボタンB9が選択され、電子帳票Fの表示要求がなされたと判別された場合には(ステップS105で“YES”)、CPU11は、後述する電子帳票表示処理を実行する(ステップS106)。
CPU11は、電子帳票表示処理が終了すると、ログアウト操作がなされたか否かを判別し(ステップS107)、ログアウト操作がなされていないと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、処理をステップS105に戻し、ログアウト操作がなされたと判別された場合には(ステップS107で“YES”)、システム基本処理を終了させる。なお、ログアウト操作の判別結果に基づいてシステム基本処理を終了させる処理は、システム基本処理の実行中の他の任意のタイミングで行われてもよい。
図28は、電子帳票表示処理のCPU11による制御手順を示すフローチャートである。
電子帳票表示処理が呼び出されると、CPU11は、現在ログインしている専用アカウント(「user01」)に対応する表示制限設定テーブル13eの内容を、初期設定テーブル13dの内容に初期化する(ステップS201)。
CPU11は、表示制限設定テーブル13eに応じた表示制限をかけて帳票閲覧画面54を表示部35に表示させる(ステップS202:表示ステップ)。
CPU11は、帳票閲覧画面54の表示を終了させる入力操作(戻るボタンB12を選択する入力操作)がなされたか否かを判別し(ステップS203)、当該入力操作がなされていないと判別された場合には(ステップS203で“NO”)、表示制限がなされている登録情報Dを指定する入力操作がなされたか否かを判別する(ステップS204)。当該入力操作がなされていないと判別された場合には(ステップS204で“NO”)、CPU11は、処理をステップS203に戻す。
表示制限がなされている登録情報Dを指定する入力操作がなされたと判別された場合には(ステップS204で“YES”)、CPU11は、表示制限の解除要求の対象となっている登録情報Dの項目Cと同一ランクの他の項目Cであって、既に表示制限が解除されている項目Cがあるか否かを判別する(ステップS205)。
既に表示制限が解除されている同一ランクの項目Cがないと判別された場合には(ステップS205で“NO”)、CPU11は、解除区分テーブル13fを参照し、ランクに応じて解除操作を促す解除操作ウィンドウ54a,54b,54cのいずれかを表示させ、解除操作の入力を受け付ける(ステップS206)。
CPU11は、入力された解除操作が解除条件を満たすか否かを判別する(ステップS207:判別ステップ)。すなわち、CPU11は、表示制限の解除要求の対象の項目Cがランク1である場合には、入力された社員コードが業務情報管理システムユーザの社員コードと一致した場合に解除条件を満たすと判別し、上記対象の項目Cがランク2である場合には、入力された申請時発行パスワードが申請承認時の電子メールに記載されている申請時発行パスワードと一致した場合に解除条件を満たすと判別し、上記対象の項目Cがランク3である場合には、入力されたワンタイムパスワードが予め発行されているワンタイムパスワードと一致した場合に解除条件を満たすと判別する。入力された解除操作が解除条件を満たさないと判別された場合には(ステップS207で“NO”)、CPU11は、処理をステップS203に戻す。
入力された解除操作が解除条件を満たすと判別された場合(ステップS207で“YES”)、又は、ステップS205において、既に表示制限が解除されている同一ランクの他の項目Cがあると判別された場合には(ステップS205で“YES”)、CPU11は、表示制限設定テーブル13eにおけるランクの変更を行う(ステップS208:設定変更ステップ)。すなわち、CPU11は、表示制限設定テーブル13eにおいて、表示制限の解除要求の対象となっている項目Cのランクを、表示制限がなされないランク0に変更する。
ステップS208の処理が終了すると、CPU11は、処理をステップS202に移行させて、更新された表示制限設定テーブル13eに基づいて、表示制限の解除要求の対象となっている項目C及び対応する登録情報Dの表示制限が解除された状態となるように電子帳票Fの表示を更新する。
ステップS203において、帳票閲覧画面54の表示を終了させる入力操作がなされたと判別された場合には(ステップS203で“YES”)、CPU11は、電子帳票表示処理を終了させて処理をシステム基本処理に戻す。
<変形例1>
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。
本変形例は、表示制限の解除のために、上述の解除操作に代えて、解除要求の対象となっている項目Cのランクに応じて予め定められた管理者による事前承認が必要である点で上記実施形態と異なる。すなわち、表示制限がなされている登録情報Dを指定する入力操作がなされた場合に、表示制限の解除の対象となっている項目Cのランクに応じた管理者による承認がなされているか否かが判別され、承認がなされている場合に、解除条件が満たされていると判別されて、当該項目Cに対応する登録情報Dの表示制限が解除される。
表示制限の解除の承認を受けるための申請方法、及び当該申請に対する承認方法は、特には限られないが、例えば、図9の利用申請画面52を用いた人事情報管理システムの利用申請及び承認と同様の方法を用いることができる。ここで、ランク1〜3の表示制限の解除をそれぞれ承認可能な管理者は、ランク1〜3の機密性に応じて適宜設定することができる。例えば、ランクが高いほど高レベルの承認権限を有した管理者を設定することが望ましい。
本変形例では、上記実施形態で説明した解除区分テーブル13fに基づく解除操作の入力は省略することができるが、解除操作の入力を併せて求めることとしてもよい。
<変形例2>
次に、上記実施形態の変形例2について説明する。
本変形例は、解除操作ウィンドウ54a,54b,54cにおいて入力された解除操作が、予め定められている解除操作と異なる場合に、解除要求の対象となっている項目Cのランクが、そのときのランクよりも高いランク(例えば1ランク高いランク)に変更される点で上記実施形態と異なる。
ここで、解除操作が、予め定められている解除操作と異なる場合とは、例えば上記実施形態におけるランク1の解除区分については、入力された社員コードが、入力者の社員コードとは異なる場合であり、ランク2の解除区分については、入力された申請時発行パスワードが、申請承認時の電子メールに記載されているものと異なる場合であり、ランク3の解除区分については、入力されたワンタイムパスワードが、発行済みのワンタイムパスワードと異なる場合である。
このように、規定のものと異なる不適切な解除操作がなされると、表示制限設定テーブル13eにおいて当該項目Cに対応するランクがより高いランクに変更される。また、解除操作が規定のものと異なることを示すエラー表示がなされた上で解除操作ウィンドウ54a,54b,54cが閉じられる。以降、同一の項目Cについて表示制限がなされている登録情報Dを指定する入力操作がなされた場合には、変更後のランクに応じた解除操作の入力を促す解除操作ウィンドウ54a,54b,54cが表示され、表示制限を解除するためには、変更後のランクに応じた解除操作が必要となる。
なお、不適切な解除操作が連続して所定回数なされた場合に、ランクが変更されるようにしてもよい。また、ランクの変更対象は、表示制限の解除要求がなされた項目Cのみに限られず、例えばすべての項目Cをより高いランクに変更してもよい。また、解除条件が設定されている最高位のランク(ここでは、ランク3)の項目Cについて不適切な解除操作な操作がなされた場合には、ランクをより高位のランク(例えば、ランク4)に変更するとともに、以降、当該項目については表示制限の解除ができないようにしてもよい。
<変形例3>
次に、上記実施形態の変形例3について説明する。
本変形例は、ユーザの信頼度に応じて、各項目Cのランクが調整される点で上記実施形態と異なる。
本変形例では、業務情報管理システムユーザが第2のログイン方法で人事情報管理システムにログインし、人事情報管理システムの利用申請をした場合において、承認者により、当該業務情報管理システムユーザの信頼度に係る評価が行われる。この評価の具体的な方法は、特には限られないが、例えば信頼度の高さを示す所定の複数の信頼度ランクのうちいずれかのランクを管理者が選択する方法を用いることができる。そして、信頼度の評価結果に係る情報(信頼度情報)に基づいて、表示制限設定テーブル13eにおける各項目Cのランクが、信頼度が低いほどランクが高くなるように調整される。ランクの調整幅は、各項目Cについて同一とされる(例えば、すべての項目Cのランクが1ランク高くなるように調整される)。
表示制限設定テーブル13eにおけるランクの調整は、電子帳票表示処理(図28)が開始された場合に、表示制限設定テーブルの内容を初期化するステップS201の処理の後で行われてもよいし、信頼度の評価が行われた後の他の任意のタイミングで行われてもよい。
なお、解除条件が設定されている最高位のランク(ここでは、ランク3)の項目Cについてランクをより高位のランク(例えば、ランク4)に変更する場合には、以降、当該項目については表示制限の解除ができないようにしてもよい。
以上のように、本実施形態の情報処理システム100における人事情報管理サーバ1は、CPU11を備え、CPU11は、所定の複数の項目C及び当該複数の項目Cの各々に対応する登録情報Dを含む電子文書としての電子帳票Fを、当該複数の項目Cの各々についての表示制限設定に従って登録情報Dに表示制限をかけて表示させ(表示制御手段)、表示制限がかけられているいずれかの登録情報Dの表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、登録情報Dの項目Cに対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別し(判別手段)、当該項目Cについての解除条件が満たされていると判別された場合に、当該項目Cについての表示制限が解除されるように表示制限設定を変更し(設定変更手段)、表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて電子帳票Fの表示を更新する(表示制御手段)。
これにより、電子帳票Fにおける複数の項目Cのうち、機密性の高い登録情報Dに係る項目Cについては表示制限をかけることで、登録情報のセキュリティを確保することができる。また、ユーザが閲覧を求める特定の項目Cについてのみ、解除条件の充足に応じて表示制限を解除することができるため、登録情報Dのセキュリティを確保しつつ、ユーザに対して必要な項目Cについての登録情報Dを表示させる柔軟な制御を行うことができる。
また、複数の項目Cの各々は、複数のランクのいずれかに割り当てられ、複数の項目Cの各々に対応する解除条件は、当該項目Cが割り当てられているランクごとに異なる。これにより、ランクの機密性に応じた適切な解除条件を設定することで、登録情報Dのセキュリティをより適切に確保することができる。また、解除条件を個別の項目Cごとに異ならせる場合と比較して、解除条件の管理負荷を軽減することができる。
また、CPU11は、項目Cのランクが判別可能な態様で電子帳票Fを表示させる(表示制御手段)。これにより、当該項目Cの解除条件が同一である項目Cをユーザに認識させ易くすることができる。
また、CPU11は、表示制限がかけられているいずれかの登録情報Dの表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、登録情報Dの項目Cに対応付けられて予め定められている解除操作の入力をユーザに促す報知を行わせ(報知制御手段)、報知に応じて行われた入力操作が、予め定められている解除操作と一致した場合に、当該項目Cについての解除条件が満たされていると判別する(判別手段)。これにより、ユーザが項目Cの解除条件に係る所定の解除操作を行うことができた場合にのみ当該項目Cの登録情報Dの表示制限を解除させることができるため、登録情報Dのセキュリティをより確実に確保することができる。
また、CPU11は、一の項目Cについての解除条件が満たされていると判別されている場合において、当該一の項目Cと同一のランクに割り当てられている他の項目Cの登録情報Dの表示を要求する所定の入力操作がなされた場合には、判別手段としてのCPU11による判別結果によらずに、当該他の項目Cについての表示制限が解除されるように表示制限設定を変更する(設定変更手段)。これにより、登録情報Dのセキュリティが確保される範囲内で、ユーザの操作負荷を軽減させることができる。
また、CPU11は、上記他の項目Cの登録情報Dの表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、解除操作の入力の省略に係る報知を行わせる(報知制御手段)。これにより、解除操作の入力を行わずに表示制限が解除されることをユーザに認識させることができる。
また、変形例2に係る人事情報管理サーバ1では、複数のランクには、低位のランクほど充足容易性が高い解除条件が対応付けられて定められており、CPU11は、報知に応じて行われた入力操作が、予め定められている解除操作と異なる場合に、項目Cが割り当てられているランクを、当該ランクより高いランクに変更する(ランク調整手段)。これにより、解除操作の入力に失敗した場合に、登録情報Dへのアクセス制限をより強固にすることができる。よって、解除操作を知得していないユーザが表示制限の解除を不適正に試みている可能性がある場合に、登録情報Dのセキュリティを確実に確保することができる。
また、変形例3におけるCPU11は、ユーザの信頼度に係る信頼度情報を取得し(信頼度情報取得手段)、取得された信頼度情報に基づいて、複数の項目Cの各々が割り当てられているランクを、信頼度が低いほどランクが高くなるように調整する(ランク調整手段)。これにより、信頼度が低いユーザに対しては、機密性の高い登録情報Dの表示制限を解除しにくい設定とすることができるため、登録情報Dのセキュリティをより適切に確保することができる。
また、上記実施形態の電子帳票Fの表示方法は、所定の複数の項目C及び当該複数の項目Cの各々に対応する登録情報Dを含む電子文書としての電子帳票Fを、当該複数の項目Cの各々についての表示制限設定に従って登録情報Dに表示制限をかけて表示させる表示ステップ、表示制限がかけられているいずれかの登録情報Dの表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、登録情報Dの項目Cに対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別ステップ、判別ステップにおいて項目Cについての解除条件が満たされていると判別された場合に、項目Cについての表示制限が解除されるように表示制限設定を変更する表示制限設定ステップ、を含み、表示ステップでは、表示制限設定ステップにおいて表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて電子帳票Fの表示を更新する。このような方法によれば、ユーザが閲覧を求める特定の項目Cについてのみ、解除条件の充足に応じて表示制限を解除することができるため、登録情報Dのセキュリティを確保しつつ、ユーザに対して必要な項目Cについての登録情報Dを表示させる柔軟な制御を行うことができる。
また、上記実施形態のプログラムは、人事情報管理サーバ1のCPU11(コンピュータ)を、所定の複数の項目C及び当該複数の項目Cの各々に対応する登録情報Dを含む電子文書としての電子帳票Fを、当該複数の項目Cの各々についての表示制限設定に従って登録情報Dに表示制限をかけて表示させる表示制御手段、表示制限がかけられているいずれかの登録情報Dの表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、登録情報Dの項目Cに対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別手段、判別手段により項目Cについての解除条件が満たされていると判別された場合に、項目Cについての表示制限が解除されるように表示制限設定を変更する設定変更手段、として機能させ、表示制御手段は、設定変更手段により表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて電子帳票Fの表示を更新する。このようなプログラムによれば、ユーザが閲覧を求める特定の項目Cについてのみ、解除条件の充足に応じて表示制限を解除することができるため、登録情報Dのセキュリティを確保しつつ、ユーザに対して必要な項目Cについての登録情報Dを表示させる柔軟な制御を行うことができる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る情報処理装置、電子帳票の表示方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態及び各変形例では、情報処理装置として人事情報管理システムを提供する人事情報管理サーバ1を例に挙げたが、これに限られず、電子帳票Fを表示させる任意のシステムを提供する情報処理装置に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態及び各変形例では、電子文書として電子帳票を例に挙げて説明したが、これに代えて、電子文書は、契約書、議事録及びデータ資料など、表示制限の対象となる項目及び当該項目に対応する登録情報を含む任意の種別の文書とすることができる。
また、上記実施形態及び各変形例では、解除操作として、社員番号、申請時発行パスワード及びワンタイムパスワードを入力する操作を例に挙げて説明したが、これに限られず、解除操作は、予めその内容が登録されて、実際の入力操作と照合可能なものであれば任意の操作とすることができる。例えば、所定の質問(例えば、「親の名前は?」等)に対する回答として予めユーザにより登録された登録キーワードの入力、暗証番号の入力、図形の描画などであってもよい。
また、上記実施形態及び各変形例では、表示制限を解除する項目のランクに対応する一の解除操作を行うことで表示制限を解除可能な例を用いて説明したが、これに代えて、表示制限を解除する項目のランク、及び当該よりも高位のランクに対応する全ての解除操作が必要とされることとしてもよい。例えば、ランク3の項目の表示制限を解除するために、ランク1に対応する社員コード、ランク2に対応する表示制限解除パスワード、ランク3に対応するワンタイムパスワードの入力が全て必要とされることとしてもよい。
また、上記実施形態及び各変形例では、表示制限がなされている登録情報Dの表示を要求する所定の入力操作として、項目C又は当該項目Cに対応する登録情報Dの表示領域を選択する入力操作を例に挙げて説明したが、これに限られず、例えば電子帳票Fの内部又は外部に、表示制限の解除に係る処理を開始させるための各項目Cに対応する操作ボタンを表示させ、当該操作ボタンを選択する入力操作を上記所定の入力操作としてもよい。
また、上記実施形態及び各変形例では、電子帳票Fにおける項目Cのランクごとに解除条件が異なる例を用いて説明したが、これに限られず、項目Cごとに解除条件が別個に定められていてもよい。
また、項目Cのランクを、ランク0からランク3までの4段階とする例を用いて説明したが、ランクの数はこれに限られず、3段階以下、又は5段階以上のランクを設けてもよい。
また、上記実施形態及び各変形例では、制限される動作として項目に係る登録情報の表示動作を例に挙げて説明したが、これに限られず、登録情報の編集の動作等、登録情報を対象とした任意の動作を制限の対象としてもよい。
また、上記実施形態における情報処理システム100の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
所定の複数の項目及び当該複数の項目の各々に対応する登録情報を含む電子文書を、当該複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示制御手段と、
前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別された場合に、前記項目についての前記表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更する設定変更手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記設定変更手段により前記表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて前記電子文書の表示を更新することを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記複数の項目の各々は、複数のランクのいずれかに割り当てられ、
前記複数の項目の各々に対応する前記解除条件は、当該項目が割り当てられているランクごとに異なる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記項目のランクが判別可能な態様で前記電子文書を表示させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている解除操作の入力をユーザに促す報知を行わせる報知制御手段を備え、
前記判別手段は、前記報知に応じて行われた入力操作が、前記予め定められている解除操作と一致した場合に、前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている解除操作の入力をユーザに促す報知を行わせる報知制御手段を備え、
前記判別手段は、前記報知に応じて行われた入力操作が、前記予め定められている解除操作と一致した場合に、前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別し、
前記設定変更手段は、一の前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別されている場合において、当該一の項目と同一のランクに割り当てられている他の項目の登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合には、前記判別手段による判別結果によらずに、前記他の項目についての表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
<請求項6>
前記報知制御手段は、前記他の項目の登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記解除操作の入力の省略に係る報知を行わせることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記複数のランクには、低位のランクほど充足容易性が高い前記解除条件が対応付けられて定められており、
当該情報処理装置は、前記報知に応じて行われた入力操作が、前記予め定められている解除操作と異なる場合に、前記項目が割り当てられているランクを、当該ランクより高いランクに変更するランク調整手段を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
<請求項8>
前記複数のランクには、低位のランクほど充足容易性が高い前記解除条件が対応付けられて定められており、
当該情報処理装置は、
ユーザの信頼度に係る信頼度情報を取得する信頼度情報取得手段と、
前記信頼度情報取得手段により取得された前記信頼度情報に基づいて、前記複数の項目の各々が割り当てられているランクを、前記信頼度が低いほどランクが高くなるように調整するランク調整手段と、
を備えることを特徴とする請求項2,3,5又は6に記載の情報処理装置。
<請求項9>
所定の複数の項目及び当該複数の項目の各々に対応する登録情報を含む電子文書を、当該複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示ステップ、
前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別ステップ、
前記判別ステップにおいて前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別された場合に、前記項目についての前記表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更する設定変更ステップ、
を含み、
前記表示ステップでは、前記設定変更ステップにおいて前記表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて前記電子文書の表示を更新することを特徴とする電子文書の表示方法。
<請求項10>
情報処理装置のコンピュータを、
所定の複数の項目及び当該複数の項目の各々に対応する登録情報を含む電子文書を、当該複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示制御手段、
前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別手段、
前記判別手段により前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別された場合に、前記項目についての前記表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更する設定変更手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記設定変更手段により前記表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて前記電子文書の表示を更新することを特徴とするプログラム。
1 人事情報管理サーバ(情報処理装置)
2 業務情報管理サーバ
3 端末装置
4 通信ネットワーク
11 CPU(表示制御手段、判別手段、設定変更手段、報知制御手段、ランク調整手段、信頼度情報取得手段)
13 記憶部
13a プログラム
13b アカウントDB
13c 人事情報DB
13d 初期設定テーブル
13e 表示制限設定テーブル
13f 解除区分テーブル
14 操作部
15 表示部
16 通信部
41 ログイン画面
42 業務情報管理メニュー画面
51 申請状況一覧画面
52 利用申請画面
53 人事情報管理メニュー画面
54 帳票閲覧画面
54a 解除操作ウィンドウ
55 ログイン画面
56 人事情報管理メニュー画面
57 申請状況一覧画面
58 承認画面
100 情報処理システム
C 項目
D 登録情報
F 電子帳票(電子文書)

Claims (10)

  1. 所定の複数の項目及び当該複数の項目の各々に対応する登録情報を含む電子文書を、当該複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示制御手段と、
    前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別された場合に、前記項目についての前記表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更する設定変更手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記設定変更手段により前記表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて前記電子文書の表示を更新することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記複数の項目の各々は、複数のランクのいずれかに割り当てられ、
    前記複数の項目の各々に対応する前記解除条件は、当該項目が割り当てられているランクごとに異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記項目のランクが判別可能な態様で前記電子文書を表示させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている解除操作の入力をユーザに促す報知を行わせる報知制御手段を備え、
    前記判別手段は、前記報知に応じて行われた入力操作が、前記予め定められている解除操作と一致した場合に、前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている解除操作の入力をユーザに促す報知を行わせる報知制御手段を備え、
    前記判別手段は、前記報知に応じて行われた入力操作が、前記予め定められている解除操作と一致した場合に、前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別し、
    前記設定変更手段は、一の前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別されている場合において、当該一の項目と同一のランクに割り当てられている他の項目の登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合には、前記判別手段による判別結果によらずに、前記他の項目についての表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  6. 前記報知制御手段は、前記他の項目の登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記解除操作の入力の省略に係る報知を行わせることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記複数のランクには、低位のランクほど充足容易性が高い前記解除条件が対応付けられて定められており、
    当該情報処理装置は、前記報知に応じて行われた入力操作が、前記予め定められている解除操作と異なる場合に、前記項目が割り当てられているランクを、当該ランクより高いランクに変更するランク調整手段を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
  8. 前記複数のランクには、低位のランクほど充足容易性が高い前記解除条件が対応付けられて定められており、
    当該情報処理装置は、
    ユーザの信頼度に係る信頼度情報を取得する信頼度情報取得手段と、
    前記信頼度情報取得手段により取得された前記信頼度情報に基づいて、前記複数の項目の各々が割り当てられているランクを、前記信頼度が低いほどランクが高くなるように調整するランク調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2,3,5又は6に記載の情報処理装置。
  9. 所定の複数の項目及び当該複数の項目の各々に対応する登録情報を含む電子文書を、当該複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示ステップ、
    前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別ステップ、
    前記判別ステップにおいて前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別された場合に、前記項目についての前記表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更する設定変更ステップ、
    を含み、
    前記表示ステップでは、前記設定変更ステップにおいて前記表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて前記電子文書の表示を更新することを特徴とする電子文書の表示方法。
  10. 情報処理装置のコンピュータを、
    所定の複数の項目及び当該複数の項目の各々に対応する登録情報を含む電子文書を、当該複数の項目の各々についての表示制限設定に従って登録情報に表示制限をかけて表示させる表示制御手段、
    前記表示制限がかけられているいずれかの登録情報の表示を要求する所定の入力操作がなされた場合に、前記登録情報の項目に対応付けられて予め定められている表示制限の解除条件が満たされているか否かを判別する判別手段、
    前記判別手段により前記項目についての前記解除条件が満たされていると判別された場合に、前記項目についての前記表示制限が解除されるように前記表示制限設定を変更する設定変更手段、
    として機能させ、
    前記表示制御手段は、前記設定変更手段により前記表示制限設定が変更された場合に、当該変更された表示制限設定に基づいて前記電子文書の表示を更新することを特徴とするプログラム。
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