JP6095919B2 - 電子カルテスクリーニング結果出力装置、電子カルテスクリーニング結果出力方法及び電子カルテスクリーニング結果出力プログラム - Google Patents

電子カルテスクリーニング結果出力装置、電子カルテスクリーニング結果出力方法及び電子カルテスクリーニング結果出力プログラム Download PDF

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本発明は、電子カルテに記載されている医療データを所定の条件でスクリーニングした結果を出力する装置、方法及びプログラムに関する。
医薬品あるいは医療機器の製造販売にあたり、薬事法上の承認を得るために臨床試験、いわゆる治験を行わなければならない。治験には数段階のフェーズがあり、フェーズによっては、比較的少数の被験者を対象とする場合もあるが、医薬品等の有効性の検証や安全性の検討を主な目的とする第3相試験(フェーズIII)等においては、より多数の被験者を対象として臨床試験を実施しなければならない。医薬品等の開発段階に限らず、特定の症例に対して既存の薬剤の効果等を研究し、より効果的に医療に役立てようとする大規模臨床研究が行われる場合もある。大規模臨床研究の場合には、その性質上、より多数の対象被験者を候補者として探し出す必要がある。
紙ベースのカルテシステムが用いられてきた従来の医療現場においては、上述のような候補者を選定するための「スクリーニング」作業が非常に困難であった。カルテの記載事項から、対象症例を絞り込むための条件を、カルテの一点一点をあたって抜き出す作業をしなければならなかったからである。本来は、このような候補者選定作業は、担当の医師が行うことが望ましいが、業務上の兼ね合いもあり、看護師、薬剤師、臨床検査技師等が医師に代わって治験コーディネータ(Clinical Research Coordinator、CRC)として上述の選定作業を行う場合もある。また、対象となる臨床研究によっては、製薬会社の医薬情報担当者(Medical Representative、MR)が医療関係者に代わって選定作業を行う場合も多い。このように、医師以外の者が患者の個人情報が記載されているカルテにアクセスするのは倫理上の観点から特別な配慮が必要となる。
近年においては、このような紙ベースのカルテシステムの電子化が進み、大量の医療情報を短時間で収集することが可能となってきた。
特に規模の大きな大学病院等の大型病院では、電子カルテシステムの導入が進み、過去の患者も含めた大量の電子カルテ情報の収集が可能である。また、より小規模な病院、診療所等においても電子カルテシステムが導入され、医療データの収集範囲は拡大する傾向にある。一方で、医療現場においては、EBM(Evidence-Based Medicine、根拠に基づいた医療)が重視されており、より詳細なデータに基づく臨床研究態度が求められているようになっており、より多くの被験者データを収集するという動機付けにもなっている。
特開2004−348271号公報
病院等の紙ベースのカルテシステムが電子カルテ化されることによって、コンピュータシステムを用いればデータの収集は容易かつ迅速に行えるようになってきた。たとえば特許文献1に記載されているように、電子カルテデータベースを用いて、治験データの条件に電子カルテの医療情報の関連付けを行い、治験行為の記録もれを防止する技術等種々考案されている。
しかしながら、治験を含む臨床研究においては、医療倫理の観点から病院内の患者の個人情報については、厳格に管理されなければならず、電子カルテシステムを用いてネットワークに接続することによっても個人情報が流出することがあってはならない。
また、電子カルテを用いて、その臨床試験担当医がスクリーニングを実行する場合には問題はないが、医師の監督の下とはいえ、CRCやMR等がスクリーニング作業を実行しなければならないという現実もある。
そこで、本発明は、電子カルテシステムを用いて効率よくスクリーニング作業を行いつつ、スクリーニング結果に含まれる患者の情報を制限することによって、患者の個人情報の流出、漏洩を防止する電子カルテスクリーニング結果出力装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段として、本発明に係る電子カルテスクリーニング結果出力装置は、臨床研究の対象症例を絞り込むための1つ以上の定義データと、複数の電子カルテデータとを読み込んで、少なくとも1つの定義データに適合する電子カルテデータを抽出し、抽出された電子カルテデータを表示し、保存し、他のコンピュータに送信するコンピュータを備え、電子カルテデータは、患者ごとに付与された電子カルテ識別子と、電子カルテ識別子に関連付けられた個人情報である患者氏名、性別、生年月日、年齢及び病歴データとを含み、抽出された電子カルテデータのうちの個人情報のデータは、抽出された電子カルテデータの他の部分とは異なるデータ構造として定義され、そのデータ構造と他の部分には、電子カルテ識別子に基づいて暗号化された結合キーが付与され、結合キーを有する電子カルテデータの他の部分と結合する場合のみ、そのデータ構造に含まれる個人情報を表示し、保存され、送信される電子カルテデータには、個人情報が含まれない。
本発明の電子カルテスクリーニング結果出力方法は、コンピュータによって、臨床研究の対象症例を絞り込むための1つ以上の定義データと、患者識別子ごとに関連付けられた複数の電子カルテデータとを読み込んで、少なくとも1つの定義データに適合する電子カルテデータを抽出するステップと、コンピュータによって、抽出された電子カルテデータを出力し、保存し、他のコンピュータに送信するステップとを有し、電子カルテデータは、患者ごとに付与された電子カルテ識別子と、電子カルテ識別子に関連付けられた個人情報である患者氏名、性別、生年月日、年齢及び病歴データとを含み、抽出された電子カルテデータのうちの個人情報のデータは、抽出された電子カルテデータの他の部分とは異なるデータ構造として定義され、そのデータ構造と他の部分には、電子カルテ識別子に基づいて暗号化された結合キーが付与され、結合キーを有する電子カルテデータの他の部分と結合する場合のみ、そのデータ構造に含まれる個人情報を表示し、保存され、送信される電子カルテデータには、個人情報が含まれない。
本発明の電子カルテスクリーニング結果出力プログラムは、コンピュータに読み込んで実行されるプログラムであって、臨床研究の対象症例を絞り込むための1つ以上の定義データと、患者識別子ごとに関連付けられた複数の電子カルテデータとを読み込んで、少なくとも1つの定義データに適合する電子カルテデータを抽出するステップと、抽出された電子カルテデータを出力し、保存し、他のコンピュータに送信するステップとを有し、電子カルテデータは、患者ごとに付与された電子カルテ識別子と、電子カルテ識別子に関連付けられた個人情報である患者氏名、性別、生年月日、年齢及び病歴データとを含み、抽出された電子カルテデータのうちの個人情報のデータは、抽出された電子カルテデータの他の部分とは異なるデータ構造として定義され、そのデータ構造と他の部分には、電子カルテ識別子に基づいて暗号化された結合キーが付与され、結合キーを有する電子カルテデータの他の部分と結合する場合のみ、そのデータ構造に含まれる個人情報を表示し、保存され、送信される電子カルテデータには、個人情報が含まれない。
本発明の電子カルテスクリーニング結果出力装置は、データを表示する場合には、コンピュータへの認証レベルに応じて患者の個人情報が含まれないようにできるので、CRCやMR等医師以外の者がスクリーニング作業を行う場合であっても、患者の個人情報を見させないようにすることができる。データを保存し、送信する場合には、患者の個人情報が含まれないようにするので、医師以外の者が患者の個人情報を見ることはできない。
人情報のデータは、抽出された電子カルテデータの他の部分とは異なるデータ構造として定義され、そのデータ構造と他の部分には、電子カルテ識別子に基づいて暗号化された結合キーが付与され、その結合キーを有する電子カルテデータの他の部分と結合する場合のみそのデータ構造に含まれる個人情報にリンクするので、電子カルテシステムにアクセスした場合にのみ、患者の個人情報を見ることができ、いかなる外部記憶媒体にも患者の個人情報は、保存されることがないので、いかなる第三者も患者の個人情報に触れることはできない。
本発明が適用された電子カルテスクリーニングシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムを構成する定義データ作成コンピュータの構成を示すブロック図である。 本発明が適用された電子カルテスクリーニングコンピュータの構成を示すブロック図である。 本発明が適用された電子カルテスクリーニングシステムの第2の実施の形態を示すブロック図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムを構成する定義データ作成コンピュータによってスクリーニング定義データを作成する手順を説明するフローチャートである。 定義データ作成コンピュータに表示されるログイン画面の例を示す図である。 定義データ作成コンピュータに表示されるスクリーニング定義一覧画面の例を示す図である。 定義データ作成コンピュータに表示されるスクリーニング定義データアップロード画面の例を示す図である。 定義データ作成コンピュータに表示されるスクリーニング定義データアップロード画面においてアップロード完了メッセージの表示の例を示す図である。 XML言語を用いて作成されたスクリーニング定義データの一例を示す図である。 定義データ作成コンピュータによってスクリーニング定義データを作成する場合に、テンプレートを用いる場合の手順を説明するフローチャートである。 定義データ作成コンピュータによってスクリーニング定義データを作成する場合のテンプレートの例を示す図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、作成されたスクリーニング定義データを審査する手順を説明するフローチャートである。 定義データ作成コンピュータによって承認されたスクリーニング定義データを閲覧する手順を説明するフローチャートである。 本発明の電子カルテスクリーニングコンピュータに表示される画面の遷移を示す図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、電子カルテスクリーニングコンピュータを用いてスクリーニング定義データをダウンロードする手順を説明するフローチャートである。 データセンタ及び電子カルテ管理サーバに接続する前の電子カルテスクリーニングコンピュータに表示される試験一覧画面の例を示す図である。 電子カルテスクリーニングコンピュータに表示される(A)データセンタへのログイン画面の例であり、(B)電子カルテ管理サーバへのログイン画面の例である。 電子カルテスクリーニングコンピュータに表示される利用規約画面の例である。 図17の試験一覧画面において設定ボタンをクリックした後に表示される設定画面の例を示す図である。 データセンタに接続後、電子カルテ管理サーバに接続する前の電子カルテスクリーニングコンピュータに表示される試験一覧画面の例を示す図である。 図21の試験一覧画面から試験詳細画面に移動するための手順を説明するフローチャートである。 電子カルテスクリーニングコンピュータに表示される試験詳細画面の例を示す図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、スクリーニング定義データをダウンロードした電子カルテスクリーニングコンピュータを用いてスクリーニングを実行し、結果を表示する手順を説明するフローチャートである。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、スクリーニング定義データに関連する電子カルテの情報を検索するためのマッチャの例を示す図である。 データセンタ及び電子カルテ管理サーバに接続して、電子カルテスクリーニングコンピュータによってスクリーニングが実行された結果が表示された試験一覧画面の例を示す図である。 電子カルテスクリーニングコンピュータによってスクリーニングが実行され、より詳細なスクリーニング結果を示すスクリーニング結果詳細画面の例を示す図である。 電子カルテスクリーニングコンピュータに表示されるスクリーニング履歴画面の例を示す図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、異なる種類の電子カルテのデータを取得するための非依存化コンバータのデータ構造を説明するためのブロック図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、非依存化コンバータの動作を説明するためのブロック図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、非依存化コンバータを用いて異なる電子カルテからデータを取得するための全体の動作を説明するためのブロック図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、電子カルテスクリーニングコンピュータを用いてスクリーニングを実行し、患者の個人情報を保存しないための処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、電子カルテスクリーニングコンピュータを用いてスクリーニングを実行し、患者の個人情報を送信しないための処理手順を説明するフローチャートである。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムにおいて、患者の個人情報を保存、送信しないための暗号化によるデータ削除の動作を示すブロック図である。 本発明の電子カルテスクリーニングシステムを用いて、データセンタにおいてスクリーニング結果を利用する手順を説明するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることはもちろんである。
以下の順序により説明する。
1.電子カルテスクリーニングシステムのハードウェア
1−1.第1の実施の形態
1−2.第2の実施の形態
2.スクリーニング定義データの作成、申請、審査
2−1.スクリーニング定義データの作成、申請
2−2.スクリーニング定義データの審査
3.電子カルテスクリーニング
3−1.電子カルテスクリーニングの準備
3−2.電子カルテスクリーニングの実行
3−3.非依存化コンバータ
3−4.電子カルテスクリーニング結果の表示、保存、送信
3−5.結果保存、送信時の個人情報の削除
3−6.電子カルテスクリーニング結果のデータの利用
1.電子カルテスクリーニングシステムのハードウェア
本発明の電子カルテスクリーニングシステムは、ネットワークに接続された複数のコンピュータにより構成される。
1−1.第1の実施の形態
(1)定義データ作成コンピュータ
第1の実施の形態において、本発明の電子カルテスクリーニングシステム1のすべてのコンピュータは、ネットワークに接続されており、双方向通信を行うことができる。
図1に示すように、治験を含む臨床研究における選択基準、除外基準、併用禁止薬等の対象症例を絞り込むためのスクリーニング条件を所定の言語で記載したスクリーニング定義データを作成し、編集し、出力し、他のコンピュータに送信する定義データ作成コンピュータ(以下、定義データ作成PCという。)10は、データセンタのネットワークであるDCネットワーク2に接続されており、DCネットワーク2に接続されている他のコンピュータ、サーバ等と通信を行うことができる。典型的には、定義データ作成PC10は、スクリーニング定義データの作成等を行うために、製薬会社の担当者が用いるコンピュータであり、製薬会社の社内イントラネットワークからインタネットを介してDCネットワーク2に接続される。したがって、定義データ作成PC10は、製薬会社の担当者の数だけあり、DCネットワーク2に接続されている。なお、定義データ作成PC10は、パーソナルコンピュータに限らず、携帯情報端末やその他の情報処理装置であってもよいのはもちろんである。
DCネットワーク2には、定義データ作成PC10以外に、定義データ作成PC10によって作成されたスクリーニング定義データ26を保存し、管理するデータベースサーバ20と、定義データ作成PC10のためにwebベースのスクリーニング定義データ作成環境を提供し、データベースサーバ20への定義データの保存、編集等を支援するためのアプリケーションサーバ30a,30bが接続されている。これらのサーバは、図1に示すように、データベースサーバ20が1台、アプリケーションサーバ30a,30bが2台である場合に限らず、たとえば診療科ごとにスクリーニング定義データを集約して保存するため等に、データベースサーバ20は複数台あってもよく、複数の研究機関内に1台、又は複数台置いてもよい。アプリケーションサーバについても同様に1台のみであっても、3台以上を接続された複数のネットワーク上に分散して配置してもよい。あるいは、データベースサーバ20とアプリケーションサーバ30a,30bの機能を同一のプラットフォーム上に構築し、1台のサーバによって実現してもよいのはもちろんである。また、データベースサーバ20、アプリケーションサーバ30a,30bの機能を、定義データ作成PC10に取り込んでもよい。
以下では、スクリーニング定義データの作成等については、アプリケーションサーバ30aを介してデータベースサーバ20にアクセスし、後述する電子カルテスクリーニングコンピュータ40による電子カルテのスクリーニングに関するweb環境を提供するアプリケーションサーバ30bを介してデータベースサーバ20にアクセスするものとする。なお、アプリケーションサーバ30a,30bを介して、データベースサーバとの双方向通信を行う環境を、以下ではデータベースサイトともいう。
定義データ作成PC10は、図2に示すように、製薬会社の社内イントラネットワークやDCネットワーク2に接続するための通信I/F部11と、コンピュータにログインし、スクリーニング定義データを作成等する際に文字入力等を行うためのキーボード等の入力I/F部17と、ネットワークや入力装置によって入力されたデータを編集し、処理するためのデータ編集・処理部12と、データ編集・処理部12で処理されたデータを表示する表示部18に表示し、その他の出力装置と接続するための出力I/F部13とを備えている。また、定義データ作成PC10は、編集中のスクリーニング定義データ16を保存し、他のインストールされたプログラムを保存するための記憶部15を備えている。通信I/F部11は、有線又は無線LANボード等である。データ編集・処理部12は、CPU(Central Processing Unit)等である。出力I/F部13は、ビデオ出力ボード、オーディオ出力ボード等であり、USB等の外部インタフェース等も含まれる。記憶部15は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の固体記憶装置や、HDD等の磁気記憶デバイス等の周知の記憶装置である。入力I/F部17は、キーボード、マウス等の入力装置であり、USB等によってデータ編集・処理部に接続されてもよい。
定義データ作成PC10は、アプリケーションサーバ30aを介して、web環境の下でデータベースサイトにログインして、データベースサーバ20が接続されるDCネットワーク2に接続される。ユーザは、定義データ作成PC10にあらかじめインストールされているテキストエディタを用いてスクリーニング定義データ16を作成する。スクリーニング定義データ16の作成途中で記憶部15に一時的に保存して、後でそのデータのファイルを開いてスクリーニング定義データ16の編集をしてもよい。定義データ作成PC10は、通信I/F部11を介して、作成し終わったスクリーニング定義データをアプリケーションサーバのweb環境上においてデータベースサイトにアップロードする。物理的には、アップロードされたスクリーニング定義データ26は、データベースサーバ20によって記憶部25に保存される。そして、後述する所定の手順を経て、電子カルテスクリーニングコンピュータ40において、スクリーニング定義データ26を用いることができるようになる。
(2)電子カルテスクリーニングコンピュータ
電子カルテスクリーニングコンピュータ40(以下、「電子カルテスクリーニングPC」ともいう。)は、ある病院の電子カルテを管理する電子カルテ管理サーバ50が接続されている病院ネットワーク3に接続される。病院ネットワーク3が、DCネットワーク2とインタネットによって接続されているので、所定の手順の下で、電子カルテスクリーニングPC40は、DCネットワーク2を介して、データベースサーバ20に接続することができる。典型的には、医師、あるいは病院内のCRCやMRが、電子カルテスクリーニングPCを用いて、データベースサーバ20からスクリーニング定義データ26をダウンロードして、病院内の電子カルテ管理サーバ50によって管理されている多数の電子カルテ56の中からスクリーニング定義データに適合した患者又は被験者(以下、単に患者という。)を抽出する作業を行う。なお、電子カルテスクリーニングPC40は、医師が通常の診療行為において電子カルテの利用端末として利用可能なことはいうまでもない。
電子カルテスクリーニングPC40は、図3に示すように、病院ネットワーク3に接続するための通信I/F部41と、コンピュータにログインし、電子カルテのスクリーニングを行う等する際に文字入力等を行うためのキーボード等の入力I/F部47と、ネットワークや入力I/F部47によって入力された電子カルテの医療データ等を処理するための電子カルテ編集・処理部42a及び電子カルテ編集・処理部において処理された電子カルテの医療データから、ダウンロードされたスクリーニング定義データに適合する医療データを抽出する電子カルテスクリーニング部42bを含むデータ処理部42と、データ処理部42でスクリーニングされたデータを表示する表示部48に表示し、その他の出力装置と接続するための出力I/F部43とを備えている。また、電子カルテスクリーニングPC40は、ダウンロードしたスクリーニング定義データ等を保存するための記憶部45を備えている。通信I/F部41は、有線又は無線LANボード等である。データ処理部42は、CPU(Central Processing Unit)等である。出力I/F部43は、ビデオ出力ボード、オーディオ出力ボード等であり、USB等の外部インタフェース等も含まれる。記憶部45は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の固体記憶デバイスや、HDD等の磁気記憶デバイス等の周知の記憶装置である。入力I/F部47は、キーボード、マウス等の入力装置であり、USB等によって接続されてもよい。
電子カルテスクリーニングPC40は、病院ネットワーク3にログインし、さらに、アプリケーションサーバ30bを介して、web環境の下でデータベースサイトにログインする。そして、電子カルテスクリーニングPC40は、後述する所定の手順にしたがって、データベースサーバ20があるDCネットワーク2上に接続する。電子カルテスクリーニングPC40は、データベースサーバ20にアクセスすることによって、データベースサーバ20の記憶部25に保存されているスクリーニング定義データ26をダウンロードする。ダウンロードされたスクリーニング定義データ46は、記憶部45に一時的に保存される。スクリーニング定義データ46がダウンロードされる場合に、アプリケーションサーバ30bの記憶部35bをキャッシュとして用いてもよい。
電子カルテスクリーニングPC40は、病院ネットワーク3上にある電子カルテ管理サーバ50に後述する所定の手順にしたがってアクセスし、電子カルテ56から患者の個人情報及び医療データを含む患者情報を取得する。電子カルテスクリーニングPC40は、ダウンロードしたスクリーニング定義データ46に適合する患者情報のデータを抽出して、抽出した患者情報のデータをスクリーニング定義データごとに付されるスクリーニング定義データ識別子(以下、スクリーニングIDという。)ごとに患者氏名等のデータ44を出力する。データ44の出力先は、モニタ等の表示装置であってもよく、プリンタ等の出力装置であってもよい。出力されるデータを記憶部45に保存してもよい。また、抽出されたデータ44は、たとえば、DCネットワーク2上の他のコンピュータに送信することもできる。なお、後述するように、抽出された患者情報のデータ44を表示する場合には、その電子カルテ管理システムのユーザ認証レベルに応じて、表示するデータの種類を自動的に制限する。また、患者情報のデータ44を保存し、あるいは他のコンピュータに送信する場合にも、保存し、送信するデータの種類を自動的に制限する。
なお、上述の構成における作用をデータ定義作成PC10及び電子カルテスクリーニングPC40のCPUにインストールしてそれぞれメモリに展開されることによって動作するプログラムによって実現することができるのはいうまでもない。また、サーバ側にプログラムをインストールして、いわゆるクラウドコンピューティングシステムとして実現してもよい。
1−2.第2の実施の形態
上述の第1の実施の形態においては、すべてのコンピュータがインタネット等を介してDCネットワーク2に接続することが可能であることが前提であるが、病院ネットワーク3は、患者の個人情報漏えい防止の観点からインタネットへの接続を行わない場合がある。そうすると、電子カルテスクリーニングPC40は、スクリーニング定義データ26が存在するDCネットワーク2からオフラインとなってしまい、スクリーニング定義データ26をダウンロードすることができない。
そこで、図4に示すように、本発明に係る電子カルテスクリーニングシステム1aにおいては、DCネットワーク2に接続することができるクライアントコンピュータ(以下、クライアントPCという。)60によって、データベースサーバ20の記憶部25に保存されているスクリーニング定義データ26を、アプリケーションサーバ30bにより提供されるweb環境下でダウンロードする。クライアントPC60は、電子カルテスクリーニングPC40と同じ構成を備えている。すなわち、ネットワークと接続する通信I/F部61と、キーボード等の入力装置である入力I/F部と、各種I/Fを制御し、入出力のデータを処理する処理部62と、データを表示等するための出力I/F部63とを備えている。ダウンロードしたスクリーニング定義データ66を出力I/F部63を介して外部記憶媒体19に複製する。複製されたスクリーニング定義データ66は、電子カルテスクリーニングPC40の入力I/F部47を介して記憶部45に複製される。このようにして複製されたスクリーニング定義データ46に基づいて、第1の実施の形態の場合と同様に病院ネットワーク3に接続された電子カルテ管理サーバ50から電子カルテの患者情報のデータを取得して所定の条件の患者情報のデータを抽出する。抽出した電子カルテの患者情報のデータをスクリーニングIDごとに患者氏名等のデータ44に整理して出力する。データ44の出力先は、モニタ等の表示装置であってもよく、プリンタ等の出力装置であってもよい。出力されるデータを記憶部45に保存してもよい。また、抽出されたデータ44は、たとえば、DCネットワーク2上の他のコンピュータに送信することもできる。出力したり、保存したり、あるいは他のコンピュータの送信する場合には、データの種類を自動的に制限するのも第1の実施の形態と同様である。
スクリーニング定義データ66を複製した外部記憶媒体19に電子カルテスクリーニングを実行する電子カルテスクリーニングプログラムを書き込んでおくことによって、オフラインの電子カルテスクリーニングPC40にその外部記憶媒体19を挿入することによって、自動的に、電子カルテスクリーニングを実行し、スクリーニング結果をその外部記憶媒体19に収集することができる。
2.スクリーニング定義データの作成、申請、審査
上述したとおり、スクリーニング定義データは、DCネットワーク2を介して定義データ作成PC10によって作成される。作成されたスクリーニング定義データは、電子カルテスクリーニングを行う複数のクライアントによって用いられるので、データセンタを運営する組織によって、審査され、適切なスクリーニング定義データのみがデータベースサーバ20によって管理されて、クライアントによって使用される。これらの各段階の手順についてそれぞれ以下に説明する。
2−1.スクリーニング定義データの作成、申請
ユーザは、DCネットワーク2上の定義データ作成PC10を用いて、スクリーニング定義データ16を作成する。スクリーニング定義データ16は、所定のプログラミング言語を用いて、治験を含む臨床研究における選択基準、除外基準、併用禁止薬等の対象症例を絞り込むためのスクリーニング条件を記載したものである。所定のプログラミング言語、たとえばXMLの文法、構文を理解し、スクリーニング定義データ16の作成に慣れたユーザは、テキストエディタを用いて、テキストファイルの作成、編集を行うことによりスクリーニング定義データ16を作成することができる。また、スクリーニング定義データの作成に慣れないユーザであっても、ユーザフレンドリなユーザインタフェースを用意することによって、適切なスクリーニング定義データ16を作成することができる。ユーザフレンドリなユーザインタフェースは、その定義データ作成PC10上のプログラムで実現してもよいし、アプリケーションサーバ30a上のwebベースのプログラムで実現してもよいし、いわゆるクラウドサービスで実現してもよい。
以下では、まず、テキストエディタを用いてスクリーニング定義データ16を作成する場合について説明し、その後、webベースのユーザインタフェースを用いてスクリーニング定義データ16を作成する場合について説明する。
図5にスクリーニング定義データの作成及び作成したスクリーニング定義データを申請する手順についてのフローチャートを示す。ここで、「スクリーニング定義データを作成する者」とは、典型的にはMRであり、MRが、DCネットワーク2に接続された定義データ作成PC10によってスクリーニング定義データ16を作成し、DCネットワーク2のリソースを管理するデータセンタに対して、そのスクリーニング定義データ16の申請を行う。また、スクリーニング定義データベースサイトとは、DCネットワーク2上のデータベースサーバ20に、アプリケーションサーバ30aを経由してログインするwebベースのデータベースサイトである。
ステップS1において、定義データ作成PC10にインストールされているテキストエディタを用いて、スクリーニング定義データ16を作成する。スクリーニング定義データ16は、たとえば、「LDL−Cが、未治療患者では120mg/dl以上、スタチン、脂質治療薬のいずれか1剤による既治療患者では100mg/dl以上の高コレステロール血症患者」なる選択基準が、XML(eXtensible Markup Language)の文法、構文にしたがって作成される。
ステップS2、S3において、定義データ作成PC10を用いて、データベースサイトにログインする。図6は、データベースサイトのログイン画面D1の一例を示す。この画面表示例では、ログイン画面D1の上部のヘッダ71にユーザであるMRがどのサイトにいるかを表示するようにしてもよい。ヘッダ71の下部に画面名称72を表示するのが好ましい。なお、画面のフッタ部に著作権表示等を追加してもよい。ユーザは、ログイン画面D1内の、ID欄及びパスワード欄に所与のID番号及びパスワードを定義データ作成PC10のキーボードより入力し、ログインボタンをクリックすることによって、データベースサイトにログインする。
ステップS4において、ユーザがログインに成功すると、個人用スクリーニング定義一覧画面D2が定義データ作成PC10の表示部18に表示される(ステップS5)。一般に、1人のMRが担当する治験や大規模臨床研究は、複数存在するので、大量のスクリーニング定義データを管理する必要がある。そこで、データベースサイトでは、ユーザごとにID及びパスワードを発行し、認証されたユーザごとにスクリーニング定義データを関連付けしてデータベースサーバに保存することによって、複数のスクリーニング定義データを管理する。図7に示すように、ユーザは、複数のスクリーニング定義データを、個人用スクリーニング定義一覧画面D2上で確認することができ、スクリーニング定義データのそれぞれについて、作成、編集、申請の各段階をこの画面から行うことができる。
図7に示すように、個人用スクリーニング定義一覧画面D2では、ヘッダ71にユーザの現在位置を表示することができる。また、ヘッダ71の下部に現在の画面名称72を表示することができる。この画面には、1人のユーザが管理しているスクリーニング定義一覧73が表示される。スクリーニング定義データが一画面に収まらない場合には、次のページに遷移して次ページ表示してもよく、あるいはスクロールバーを用いて、画面の下部にスクロールすることによって残りの部分を表示するようにしてもよい。そのMRが多数のスクリーニング定義データを管理しているような場合には、検索ボックスに任意の文字を入力して、検索ボタン74をクリックすることによって、所望のスクリーニング定義データをリストアップすることができる。
スクリーニング定義一覧73には、さまざまな情報を表示することができる。図7に示す、「対象科名」、「試験区分」、「試験略称」、「試験情報更新日」、「登録開始予定日」、「登録終了予定日」、「ステータス」、「ダウンロード数」、「結果送信数」、「編集」、「申請」、「審査」の各項目については、典型的な項目であり、これらに限られるものではないのはもちろんであり、さらなる表示項目の追加、あるいは削減が可能である。これらの各項目は、ID及びパスワードによって識別される認証ユーザごとに、スクリーニング定義データとともに関連付けされて、データベースサーバ20に保存され、管理される。また、これらの項目は、たとえば審査権限を持たないユーザには「審査」を表示しない等、該認証ユーザの権限によって表示、機能の実行が制御される。なお、これらの項目に入力する情報は、スクリーニング定義データの作成時に任意に入力するようにしてもよく、ユーザインタフェースによって、たとえばプルダウンメニューから選択できるようにしてもよい。
「対象科名」は、図示される「代謝内科」等のそのスクリーニング定義データの対象となる患者の診療科名である。「試験区分」は、そのスクリーニング定義データが対象とする臨床研究の区分を表示する。「試験略称」は、スクリーニング定義データが対象とする臨床研究の名称の略称である。この項目内の文字のそれぞれをクリックすると、試験の詳細を表示するようにすることができる。「試験情報更新日」、「登録開始予定日」及び「登録終了予定日」は、該当する年月日を表示する。「ステータス」は、その治験等の臨床研究において、参加募集の準備をしている状態なのか、現在、参加を募集している状態なのか、参加の募集を完了した状態なのか等を表示する。「ダウンロード数」は、病院ネットワーク3経由で接続される電子カルテスクリーニングPC40によって、電子カルテスクリーニングを実施するために、そのスクリーニング定義データが何回ダウンロードされたかを表示する。「結果送信数」は、電子カルテスクリーニングPC40によって、そのスクリーニング定義データによってスクリーニングされた電子カルテの識別情報に関連付けされた患者情報等がデータセンタに何回送信されたかを表示する。「編集」欄77、「申請」欄78、「審査」欄79は、スクリーニング定義データの状態によって表示を変更することができる。
ユーザは、スクリーニング定義一覧画面D2内のアップロードボタン76をクリックすることによって、アップロード画面D3に移行する。図8に示すように、アップロード画面D3では、上部にヘッダ71と画面名称72とを所定の位置に表示することができる。アップロード画面D3内の参照ボタン80をクリックすることによって、保存されたスクリーニング定義データを選択する。アップロードボタン81をクリックすることによって、定義データ作成PC10は、アプリケーションサーバ30aにスクリーニング定義データを送信し、アプリケーションサーバ30aは、文法、構文チェックの後、データベースサーバ20にスクリーニング定義データを保存する。アプリケーションサーバ30aは、アップロードが完了したとのメッセージを定義データ作成PC10に返す。定義データ作成PC10は、図9に示すように、アップロード画面D4においてスクリーニング定義データのアップロードが適切に完了した旨のメッセージを表示する(ステップS6〜S12)。
テキストエディタで作成されたスクリーニング定義データは、たとえば、図10に示すように、所定の構文にしたがうXML言語によって記述される。スクリーニング定義データは、後述するマッチャの組合せによって記述される。スクリーニング定義データ用のXML言語は、あらかじめ定義されている演算子、論理演算子を用いて、ユーザフレンドリな形式で記述できるように設計されている。
作成されたスクリーニング定義データは、複数の医療機関等において治験等の臨床研究のために用いられるので、ユーザは、所定の審査を申請し、合格しなければならない。ステップS13〜S15において、スクリーニング定義一覧画面D2の申請欄78の文字等をクリックすることによって、申請画面に遷移するので、申請対象のスクリーニング定義データの内容を確認し、申請を行う。定義データ作成PC10は、申請要求をデータベースサーバ20に送信し、データベースサーバ20は、申請要求を受信して申請が完了したとのメッセージを定義データ作成PC10に返す。データベースサーバ20からのメッセージに基づいて、定義データ作成PC10は、スクリーニング定義データの申請が適切に完了した旨のメッセージを表示する。
図11は、スクリーニング定義データの作成に慣れていないユーザ向けに、スクリーニング定義データ作成用テンプレートを提供するユーザインタフェースを用いた場合の作成、編集、申請フローチャートである。
上述と同様に、ステップS20,S21において、定義データ作成PC10を用いて、データベースサイトにログインする。スクリーニング定義一覧画面D2において、新規作成ボタン75をクリックすると、図12に示すようなスクリーニング定義編集画面D5が表示される。「試験名」等の各項目を順次入力することによって、XML言語や、スクリーニング定義データのためのフォーマット(図10)を知らなくても、スクリーニング定義データを作成することができる(S25,S26)。ステップS27〜S30において、作成したスクリーニング定義データの保存処理を行う。スクリーニング定義編集画面D5内の一時保存ボタン83aをクリックすることによって、たとえばデータベースサーバ20にスクリーニング定義データを一時保存し、作業を中断した後、再開することができる。保存ボタン83bをクリックすることによって、たとえばデータベースサーバ20にスクリーニング定義データが保存される。ステップS31において、再度スクリーニング定義一覧画面D2が表示され、申請欄78の文字等をクリックすることによって、データセンタへの申請を行うことができる。
なお、スクリーニング定義一覧73の編集欄77をクリックすることによって、スクリーニング定義編集画面D5に再度遷移し、スクリーニング定義データを編集することができる。
2−2.スクリーニング定義データの審査
図13は、作成が終了し、審査の申請がされたスクリーニング定義データを、審査する段階を示すフローチャートである。スクリーニング定義データを審査するのは、多数のスクリーニング定義データを収集し、管理し、複数の医療機関、研究機関等に提供するデータセンタの管理者、あるいは臨床研究を主催する研究機関等である。
ステップS40〜S42において、データセンタの管理者等がDCネットワーク2にアクセスし、定義データ作成PC10とは異なる端末(図示せず)からログインする。ステップS43において、すべてのユーザが作成し、申請しているスクリーニング定義データを一覧表示するスクリーニング定義管理画面から、データセンタの管理者等が審査対象のスクリーニング定義データを選択して、所定の基準に基づいて審査を行い、「承認」又は「差戻し」の判断を行う(ステップS44〜S48)。
ステップS46において、「承認」(S47)が選択された場合には、その定義データを「申請」したMRが定義データ作成PC10を用いてスクリーニング定義一覧D2を開くと、申請欄78には、「申請済」の表示がされ、審査欄79には、「承認」と表示される。一方、ステップS46において、「差戻し」(S48)が選択された場合には、その定義データを「申請」したMRが定義データ作成PC10によってスクリーニング定義一覧D2を開くと、申請欄78には、「申請」の表示がされ、文字をクリックすることによって再度申請をすることができるようになる。なお、編集欄77には、「編集」と表示され、文字をクリックするといつでも、その定義データの編集を行うことができる。
なお、図14に示すように、データベースサイトの承認されたスクリーニング定義データは、DCネットワーク2上で認証されたユーザによって閲覧することができる(ステップS50〜S54)。ここで、認証されたユーザとは、定義データ作成PC10によって、スクリーニング定義データを作成したユーザ以外のユーザである。
3.電子カルテスクリーニング
3−1.電子カルテスクリーニングの準備
以下に、本発明に係る電子カルテスクリーニングの詳細について説明する。
図15は、病院ネットワーク3に接続された電子カルテスクリーニングPC40の表示部48に表示される画面の遷移を示す。図15に示す破線の下方には、データセンタのデータベースサイトがあり、データベースサーバ20には、スクリーニング定義データが保存されていることを示す。また、電子カルテのスクリーニングを行った後にスクリーニング結果のデータが、データセンタに送信されたことを示す。
電子カルテスクリーニングPC40を起動すると、電子カルテスクリーニングの試験一覧画面D10がトップページとして表示される。試験一覧画面D10の各部をクリックすることによって、他の画面(D11〜D17)に遷移する。図15に示すように、ユーザがスクリーニング結果詳細画面D16の所定の箇所をクリックして、スクリーニング履歴画面D17に遷移させることもできる。スクリーニング結果をデータセンタに送信する場合には、いくつかのルートをとることができる。たとえば、試験一覧画面D10において、所定の箇所をクリックして、データ送信規約画面D13を表示した後、データセンタにログインしてデータ送信を行うようにしてもよい。試験一覧画面D10からスクリーニング結果詳細画面D16に遷移した後、データ送信規約画面D13を表示し、データセンタにログインしてデータ送信することもできる。さらに、スクリーニング履歴画面D17からも、データ送信規約画面D13を経由して、データセンタにログインしてデータ送信することができる。
以下、具体的な手順の例について説明する。
図16は、電子カルテスクリーニングPC40を起動し、スクリーニング定義データをダウンロードし、試験一覧を表示するまでの手順を示すフローチャートである。ここで、「電子カルテスクリーニングを行う者」は、典型的には病院の医師である。あるいは、医師の代わりに、CRCやMRが、医師の監督の下で電子カルテスクリーニングシステム1,1aを操作する。
ステップS60において、ユーザが電子カルテスクリーニングPC40を起動すると、ステップS61において、電子カルテスクリーニングPC40の表示部48に電子カルテスクリーニングの試験一覧画面D10が表示される。図17に示すように、この状態における試験一覧画面D10は、これに限定されるものではないが、画面上部のヘッダに画面名称92が表示され、画面名称92の下部に複数個の広告ボタン93が表示される。広告ボタン93は、たとえばwebサービスにおけるバナー広告のようなものであり、特定の臨床研究のスポンサとなる製薬会社のwebサイトへのリンクを張るようにしてもよい。検索ボックス94には、任意の文字を挿入して検索ボタン95をクリックすることによって、試験一覧100に表示される試験から、所望の試験を検索することができる。なお、図17では、電子カルテスクリーニングPC40は、データセンタに接続していないので、試験一覧100には何も表示されない。
更新ボタン101をクリックすることによって、電子カルテスクリーニングPC40は、データセンタに接続してデータベースサイトからスクリーニング定義データをダウンロードする。更新ボタン101をクリックすると、図18(A)に示すようなログイン画面D11が表示される。ユーザは、ログイン画面D11において、あらかじめ取得しているID番号及びパスワードを入力してデータセンタのデータベースサイトにログインする(ステップS62〜S64)。ログイン要求を受けたデータベースサイトは、ステップS65においてログイン処理を開始するとともに、電子カルテスクリーニングPC40に、たとえばCookieを発行して、システム利用規約更新処理を行った上で(ステップS66〜S67)、電子カルテスクリーニングPC40の表示部48上に、図19に示すようなシステム利用規約同意画面D13を表示する(ステップS68)。ステップS69において、電子カルテスクリーニングPC40のユーザが、システム利用規約同意画面D13内の「同意する」ボタンをクリックすることによって、ステップS70において、電子カルテスクリーニングPC40は、スクリーニング定義データのダウンロード要求をデータベースサイトに送信する。ダウンロード要求を受信したデータベースサイト(データベースサーバ20及びアプリケーションサーバ30b)は、ステップS71において、所定のソート条件でスクリーニング定義データを選択して、電子カルテスクリーニングPC40のダウンロードを許可する。ここで、所定のソート条件とは、あらかじめ電子カルテスクリーニングPC40を操作するユーザが、データセンタに登録している属性、たとえば医師の診療科に応じて適切な試験データを、データベースサイト側で選定してダウンロードを許可するようにすることができる。スクリーニング定義データのダウンロード後には、試験一覧画面D10が表示される(ステップS72、S73)。
なお、試験一覧画面D10の設定ボタン96をクリックすることによって、データセンタのアカウント(ID番号及びパスワード)を、あらかじめ入力しておきネットワーク接続されていれば、電子カルテスクリーニングPC40を起動したときに自動的にスクリーニング定義データをダウンロードするように設定することができる設定画面D14に遷移させることができる(図20)。また、電子カルテのデータベースは、病院ネットワークに接続された電子カルテ管理サーバ50によって管理されているので、電子カルテのデータベースの場所を設定しておくと、電子カルテデータベースにログインすれば、自動的に電子カルテデータベースにアクセスできるようになる。
図21に示すように、電子カルテスクリーニング一覧画面D10の試験一覧100には、データセンタから取得したスクリーニング定義データが臨床研究ごとに一覧表示される。
試験一覧100には、これに限るものではないが、スクリーニング定義データに入力されている項目のうち「対象科名」、「試験区分」、「試験略称」等を表示することができる。「試験略称」欄の各項目の文字をクリックすることによって、スクリーニング定義データの詳細を確認することができる。その他、「試験情報更新日」とは、データベースサイトにおいて、たとえば、MRにより申請され、承認されたスクリーニング定義データが更新された日付を表示する。「前回実施日」とは、電子カルテスクリーニングPC40を使用している現在のユーザが前回電子カルテスクリーニングを実施した日付を表示している。選択欄には、チェックボックスが表示されており、所望の臨床研究のチェックボックスをチェックすることによって選択し、その後、電子カルテのスクリーニングを実施することができる。
なお、ハードウェア構成において第2の実施の形態の場合には、図4に示すように、まず、DCネットワーク2に接続されたクライアントPC60によって、スクリーニング定義データ26を記憶部65にダウンロードする。次に、外部記憶媒体19を用いて、スクリーニング定義データ66を電子カルテスクリーニングPC40に複製すればよい。また、第2の実施の形態の場合には、電子カルテスクリーニングプログラムを、クライアントPC60の記憶部65及び電子カルテスクリーニングPC40の記憶部45ではなく、外部記憶媒体19にインストールしておくことによって、外部記憶媒体19をクライアントPC60や電子カルテスクリーニングPC40に接続したときに、自動的にスクリーニング定義データ26を読み込んだり、自動的に電子カルテの情報を読み込んだりして、スクリーニング定義データに適合するデータ44を手間なく抽出するようにもできる。
試験一覧画面D10の更新ボタン101をクリックすると、複製したスクリーニング定義データを用いて、試験一覧が表示される。
図22は、試験一覧画面D10上から、試験の詳細を表示させる手順を示すフローチャートである。
電子カルテスクリーニングPC40を起動すると、電子カルテスクリーニングの試験一覧画面D10が表示される。ユーザが、さらに詳細な試験情報を得たい場合に、ステップS82,S83において、試験一覧100内の試験略称欄の項目の文字等をクリックすることによって、電子カルテスクリーニングPC40は、試験詳細の閲覧を可能にし、図23に示すような電子カルテスクリーニングの試験詳細画面D15を表示部48に表示する。試験詳細画面D15には、「試験ID」、「試験名」、「選択基準」等のスクリーニング定義データに書き込まれている情報に加えて、「試験詳細ページへのリンク」として、外部サイトへのリンクを記載することもできる。ステップS85,S86において、この外部サイトへのリンクをクリックすることによって、外部サイトへアクセスして電子カルテスクリーニングPC40上でさらに詳しい試験詳細を閲覧することができる(ステップS87)。
3−2.電子カルテスクリーニングの実行
図24は、スクリーニング定義データをダウンロードした電子カルテスクリーニングPC40を用いて、電子カルテスクリーニングを行う手順を示すフローチャートである。
スクリーニング定義データをダウンロードした電子カルテスクリーニングPC40を起動すると(ステップS90)、電子カルテスクリーニングPC40の表示部48には、図21のような試験一覧画面D10が表示される(ステップS91)。試験一覧100のチェックボックスの該当箇所をチェックして、スクリーニング実行ボタン102をクリックすると(ステップS93)、図18(B)に示すような電子カルテデータベースへのログイン画面D12が表示されるので、所定のID番号及びパスワードを入力して病院の電子カルテデータベースにログインする(ステップS94,S95)。病院の電子カルテ管理サーバ50は、ステップS96において、ログイン処理を行った後、電子カルテデータベースへのアクセスを許可する。
電子カルテスクリーニングPC40は、ステップS97において、電子カルテ管理サーバ50から患者一覧情報の取得要求を電子カルテ管理サーバ50に送信し、電子カルテ管理サーバ50は、患者一覧情報を電子カルテスクリーニングPC40に送信する(ステップS98)。次に、電子カルテスクリーニングPC40は、電子カルテ管理サーバ50に、取得した患者一覧情報に付された患者ID及び患者IDに関連付けられている性別、年齢、病歴データ等のスクリーニング判定に必要な患者情報の取得要求を送信する(ステップS99)。ステップS100において、電子カルテ管理サーバ50は、電子カルテスクリーニングPC40に患者ID及び患者IDに関連付けられている患者情報を送信する。電子カルテスクリーニングシステムが、後述する非依存化コンバータを有している場合、後述する方法によってその患者情報は、対応する非依存エンティティに変換される。次に、電子カルテスクリーニングPC40の電子カルテスクリーニング部42bは、ダウンロードしたスクリーニング定義データを用いて、電子カルテ管理サーバ50から取得した患者情報のマッチング処理を行うことによって、スクリーニング判定を行う(ステップS101,S102)。電子カルテスクリーニングPC40の電子カルテスクリーニング部42bには、図25に示すように、患者情報のうちスクリーニング定義データに適合するデータを検索する各種マッチャが備えられている。たとえば、「年齢マッチャ」は、電子カルテスクリーニングPC40の電子カルテスクリーニング部42bによって生成された患者個人情報エンティティから患者の年齢を検索する。たとえば、図10の例で示したようなスクリーニング定義データの場合には、「検査値マッチャ」によって、検査値エンティティからLDLコレステロール値を検索する。そして、「年齢マッチャ」等の検索用マッチャそれぞれの検索結果の論理積、論理和等をとるための論理演算マッチャが備えられている。これらの各種マッチャを用いて、電子カルテから患者情報のデータを抽出する。抽出されたデータは、ステップS103において、保存処理がなされた上で、図26に示すような試験一覧100を有する試験一覧画面D10が表示される。ここで、保存処理とは、後で詳しく説明するが、カルテID、患者の氏名、性別、生年月日、年齢等の個人情報については、記憶部45や他のいかなる外部記憶媒体にも保存されないように、暗号化処理されて、電子カルテデータベースに接続できる場合にのみ患者個人情報が取得されるようにすることを意味する。
ステップS104において、電子カルテスクリーニングPC40は、出力I/F部43を介して、液晶ディスプレイ等で構成される表示部48にスクリーニング結果を表示する。
図26に示すように、試験一覧画面D10内の試験一覧表示部100に、「選択チェックボックス」、「対象科名」、「試験略称」、「試験情報更新日」、「前回実施日」の各項目に加えて、「試験略称」項目で表わされる臨床研究ごとに、ダウンロードしたスクリーニング定義データに適合する患者の人数である適格者数が「適格者数」欄105に「表示される。スクリーニングが終わった試験については、適格者数をデータセンタに送信するために「結果送信」欄106が表示される。すでに、その試験についてのスクリーニング結果をデータセンタに送信したことがある場合には、「前回結果送信日」欄107にその送信日が表示される。また、スクリーニングの対象となる患者・被験者数は、日々変化するので、同一の試験について、スクリーニングが実行され、スクリーニング結果が保存されるたびにその履歴を保存することができる。スクリーニング結果が保存されると「履歴」欄108に表示される。
「適格者数」欄105の文字(又は数字)をクリックすることによって、スクリーニング結果詳細画面D16に遷移し、適格者及び不適格者の詳細を表示することができる。スクリーニング結果詳細画面D16では、図27に示すように、画面上部のヘッダに画面名称92が表示され、その下に結果詳細一覧110が表示される。検索ボックス94に任意の文字、数字を入力して、検索ボタン95をクリックすることによって、所望の適格者のみを表示させることもできる。結果詳細一覧110には、たとえば、データセンタへスクリーニング結果を送信するために対象者を選択するための「選択チェックボックス」欄、対象となる試験に対する選択基準等すべてに適合するか否かを表示する「結果」欄、スクリーニングを通過するまでに、いくつの検査値等の医療項目をクリアする必要があるかを示す「通過まで残り」欄、また、「カルテ番号」、「氏名」、「性別」、「生年月日」、「年齢」の各欄に患者の個人情報であるこれらの情報を表示することができる。ただし、電子カルテスクリーニングPC40を用いて、スクリーニング操作を医師が直接行わず、CRC、MR等が行う場合も想定されるので、端末にログインする際のID番号及びパスワードで識別される認証レベルに応じて、上記個人情報を表示しないようにすることもできる。
選択基準、除外基準、併用禁止薬等のスクリーニング条件は、1つの試験に対して複数登録され得るので、各選択基準等ごとに適合するか否かを、「選択基準」欄113に表示することができる。たとえば、図27に示すように、適合する場合には「○」を、適合しない場合には「×」を表示するようにしてもよい。そして、各「選択基準」欄113の各項目をクリックし、又はマウスカーソルを重ねる(マウスオーバ)ことによって、その選択基準等ごとのスクリーニング結果の詳細を、詳細画面114として、別ウィンドウに、又は図27に示すように、子画面によって表示するようにしてもよい。
対象者の選択チェックボックスをチェックし、送信ボタン103をクリックすることによって、スクリーニング結果をデータセンタに送信することができる。
一度スクリーニングを実行して、スクリーニング結果を保存すると、電子カルテスクリーニングPC40にその履歴を残すことができる。履歴がある場合には、スクリーニング結果一覧画面D10の履歴欄108にその旨を表示することができる。図26に示すように、履歴欄108に「履歴を表示」と表示されたときに、文字をクリック等することによって、今までのスクリーニング履歴を表示するスクリーニング履歴画面D17に遷移することができる(図28)。スクリーニング履歴画面D17は、ヘッダに画面名称92を表示し、その下部にスクリーニング履歴115を表示するようにすることができる。スクリーニング履歴115は、これらに限るものではないが。「スクリーニング実施日」、「対象患者数」、「適格者数」、「結果送信」、「送信日」の各欄が表示される。
なお、第2の実施の形態におけるオフラインの電子カルテスクリーニングPC40においても、上述と同様にスクリーニングを実行することができる。この場合には、ダウンロードされたスクリーニング定義データが複製された外部記憶媒体19に、電子カルテスクリーニングプログラムを導入することによって、外部記憶媒体19を電子カルテスクリーニングPC40に接続して、電子カルテスクリーニングを実行し、スクリーニング結果をその外部記憶媒体19に収集することができる。後述するように、外部記憶媒体19に保存されるスクリーニング結果のデータには、患者の個人情報は含まれないようにすることができる。
3−3.非依存化コンバータ
本発明の電子カルテスクリーニングシステム1,1aにおいては、異なるフォーマットを有する電子カルテに記載された医療情報を類似する項目ごとに抽出するために、好ましくは非依存化コンバータを有している。典型的には、電子カルテスクリーニングPC40の処理部42の電子カルテスクリーニング部42bに非依存化コンバータを備える。
図29に示すように、非依存化コンバータは、仮想的な電子カルテとして、非依存エンティティを設定する。
設定される各情報については、以下に限定されるものではないが、たとえば、まず、試験の対象者(候補者)として、患者を特定する患者エンティティE1を設定する。患者エンティティE1には、データとして、電子カルテスクリーニングを実行した後に付与されるスクリーニングID、後述するカルテIDに基づいて生成される結合キー及びその患者の最終来院日を有する。患者個人情報エンティティE2は、患者エンティティE1に関連付けされる。患者個人情報エンティティE2には、データとして、結合キー、カルテID、氏名、性別、生年月日、年齢が含まれる。各医療情報E3は、患者個人情報エンティティE2に関連付けされる。医療情報E3は、病歴情報E3a、家族歴情報E3b、バイタル情報E3c、処置・手技情報E3d、投薬情報E3e、検査値情報E3f、検査オーダ情報E3g及び所見情報E3hを含む。病歴情報E3aには、その患者の病歴情報が記載され、カルテID、開始日、傷病名とその傷病名に対応する傷病名コードが含まれる。家族歴情報E3bには、その患者の家族の病歴情報が記載され、カルテID、開始日、傷病名とその傷病名に対応する傷病名コードが含まれる。バイタル情報E3cは、その患者の医療上の生体情報が記載され、カルテID、測定した日付、収縮期血圧、拡張期血圧、体温及び心拍数のデータが含まれる。処置・手技情報E3dには、カルテID、処置等を行った日付、処置・手技名及びその処置等のコードが含まれる。投薬情報E3eには、カルテID、投薬の日付、投薬した薬剤名及びその薬剤名のコードが含まれる。検査値情報E3fには、カルテID、その検査を行った日付、検査名、その検査のコード及び検査値が含まれる。検査オーダ情報E3gには、カルテID、検査オーダを発行した日付、オーダした検査名及び検査コードが含まれる。所見情報E3hには、カルテID、所見の記載日及びその内容が含まれる。なお、患者情報と各医療情報とはカルテIDによって関連付けられており、これらのカルテIDは同一であることは言うまでもない。
上述のような仮想的な電子カルテ構造に対して、それぞれの項目、特に医療情報E3については、実際の各種電子カルテのおいては必ずしも同一ではなく、医療情報項目名やその中に記載される情報、データが一般的には異なるデータ構造として認識される。データ構造が異なるために、これらの医療情報項目名が相違すると、各種電子カルテの情報を読み込んで検索しても、適切な情報としてヒットする率を高くすることができず、多くの対象者、候補者があっても有効な情報を取り出すことができない。そこで、相違するフォーマットの電子カルテの項目名等の相違を吸収する必要がある。
A社の電子カルテとB社の電子カルテとは、フォーマット、データ構造が相違しており、たとえば、医療項目中の「検査値」情報の項目としては、図30に示すように、A社の電子カルテフォーマットによれば、非依存化コンバータの検査値情報E3fと同一であり、「検査値」情報E4に、カルテID、日付、検査コード、検査名及び検査値のデータが含まれている。一方、B社の電子カルテフォーマットでは、複数の異なる医療項目にわたって「検査値」という項目が用いられている。すなわち、「血液検査」情報E5aの項目として、カルテID、日付とともに、検査名、検査コード及び検査値のデータが含まれる。また、B社の電子カルテのフォーマットにおいては、「尿検査」情報E5bなる項目があり、カルテID、日付、検査コード、検査名、検査値及び備考のデータが含まれる。さらに、B社の電子カルテでは、「その他の検査」情報E5cなる項目に、カルテID、日付のほか、検査コード、検査名、検査値をそれぞれ3種類記載できるようになっている。
このような場合に、非依存化コンバータは、「検査値」情報E3fのデータとして、A社の電子カルテからは、1つのカルテIDに対応した1種類の検査値情報を取得する。B社のカルテからは、「血液検査」情報から1種類の検査値情報を取得し、「尿検査」情報から1種類の検査値情報を取得し、さらに「その他の検査」情報から3種類の検査値情報を取得する。このようにして、非依存化コンバータは、A社及びB社の電子カルテから、患者1人に相当するカルテIDあたり、合わせて6種類の「検査値」情報を取得することができる。
このようにして、非依存化コンバータは、非依存化エンティティを構成する各医療情報に基づいて、種類の異なる電子カルテにアクセスし、共通する医療情報のデータを抽出することができるので、より多くの患者・候補者の医療データを取得し、スクリーニングを実行することができる。
図31は、非依存化コンバータの動作を含めたスクリーニング実行の手順を概念的に示す図である。試験一覧画面D10のようなユーザインタフェースUIによって、ユーザは、スクリーニングを実行する。電子カルテスクリーニングPC40の電子カルテスクリーニング部42bに実装される電子カルテスクリーニングサービスSSが各種インタフェースを起動する。電子カルテスクリーニングサービスSSは、患者サービスIF1にインタフェースすることによって、患者サービス実装C01を経由して、患者エンティティE1及び患者個人情報エンティティE2を取得する。患者サービス実装C01は、各社の電子カルテフォーマットに依存した電子カルテ患者エンティティE10を電子カルテから取得するが、上述した非依存化コンバータによって、非依存エンティティに変換して、すべてを非依存エンティティとしてデータを取得する。
電子カルテスクリーニングサービスSSが、電子カルテスクリーニング部42bによって、マッチャM0、投薬マッチャM1を介して、投薬サービスインタフェースIF2を起動する。電子カルテスクリーニングサービスSSは、投薬サービスIF2にインタフェースすることによって、投薬サービス実装C02を経由して、投薬エンティティE3eを取得する。投薬サービス実装C02は、各社の電子カルテフォーマットに依存した電子カルテ投薬エンティティE11を電子カルテから取得するが、上述した非依存化コンバータによって、非依存エンティティに変換して、すべてを非依存エンティティとしてデータを取得する。
3−4.電子カルテスクリーニング結果の表示、保存、送信
本発明に係る電子カルテスクリーニングシステム1,1aにおいては、対象となる患者の個人情報を病院外に出さないようにし、病院関係者や医師以外の目に触れないようにすることをシステム上で実現する。電子カルテスクリーニングシステム1,1aでは、治験担当医師と、CRC等の病院関係者であっても治験担当医師以外の者との間で、認証レベルを変えることによって、患者の個人情報を、電子カルテスクリーニングPC40の表示部48上に表示したり、しなかったりするようにすることができる。また、以下説明するように、スクリーニング結果の保存、送信時の個人情報を削除することによって、患者の個人情報流出防止をはかることができる。
図32は、電子カルテスクリーニングPC40を用いて、スクリーニング結果を閲覧する場合の手順を示すフローチャートである。
電子カルテスクリーニングPC40を起動すると(ステップS110)、図26に示すような試験一覧画面D10が表示される(ステップS111)。試験一覧画面D10の履歴欄108の該当の文字をクリックすることによって、図28に示すようなスクリーニング履歴画面D17を表示する(ステップS112,S113)。スクリーニング履歴画面D17の適格者数111の該当の文字をクリックすることによって、電子カルテスクリーニングPC40は、スクリーニング結果読込処理を開始する(ステップS115)。後述するように、電子カルテスクリーニングPC40の記憶部45には、個人情報を含まないスクリーニング結果が暗号化された結合キーとともに保存されており、電子カルテから個人情報を読み込むことによって、電子カルテの個人情報と合成されて、電子カルテスクリーニングPC40に表示させることができるようになる。そこで、電子カルテスクリーニングPC40は、電子カルテ管理サーバ50に接続して、患者の個人情報を取得するための処理を開始する(ステップS116)。図18(B)に示すような電子カルテ管理サーバ50にログインするために、ログイン画面D12が表示される(ステップS117,S118)。電子カルテ管理サーバ50は、ログイン処理を行い(ステップS119)、電子カルテの患者の個人情報の取得処理を開始する(ステップS120)。電子カルテスクリーニングPC40は、電子カルテ管理サーバ50から、患者のカルテID、氏名、性別、生年月日、年齢等の個人情報を受信し、記憶部45に保存されている個人情報が含まれないスクリーニング結果と受信された個人情報とを合成して、スクリーニング結果詳細画面D16を表示する(ステップS121〜S123)。なお、担当医師以外の者がスクリーニング結果を閲覧する場合には、電子カルテスクリーニングPC40が認証レベルに応じて個人情報の部分を表示しないようにしたり、上述のステップS121おいて電子カルテとの合成処理を行わず、そのまま表示するようにしたりしてもよい。
図33は、スクリーニング結果をデータベースサイトを介して、データセンタに送信する場合の手順を示すフローチャートである。データセンタは、医療関係機関である場合もあるが、多くの場合には、製薬会社から委託されて治験等の臨床研究候補募集を行う事業者であり、また、データセンタのDCネットワーク2への接続は、一般にはインタネットを用いるので、インタネット上を患者の個人情報が流通するのは好ましくない。そこで、上述したスクリーニング結果の保存処理、表示処理で用いた技術によって、スクリーニング結果から個人情報を削除して、データセンタに送信する必要がある。
電子カルテスクリーニングPC40を起動すると(ステップS130)、図26に示すような試験一覧画面D10が表示される(ステップS131)。試験一覧画面D10の結果送信欄106のいずれか該当の項目の文字をクリック等することによって、スクリーニング結果詳細画面D16に遷移する(ステップS132,S133)。データセンタにスクリーニング結果として送信したい対象者のチェックボックスをチェックして送信ボタンをクリックすると(ステップS134)、電子カルテスクリーニングPC40は、データ利用規約の更新処理を行い、データベースサイトに更新要求を送信する(ステップS135)。更新要求を受信したデータベースサーバ20は、データ利用規約同意要求を電子カルテスクリーニングPC40に送信し(ステップS136)、電子カルテスクリーニングPC40は、データ利用規約同意画面を表示する(ステップS137)。ユーザが、利用規約に同意する旨、同意ボタンをクリックすると(ステップS138)、電子カルテスクリーニングPC40は、患者の個人情報、すなわちカルテID、氏名、性別、年齢及び生年月日を自動的に削除する処理を実行する(ステップS139)。その後、暗号化処理をし、データベースサイトへの送信処理を行う(ステップS140,S141)。データベースサーバ20においては、スクリーニング結果のデータを受信し、データベースの更新処理を行う(ステップS142)。電子カルテスクリーニングPC40では、試験一覧画面D10に戻る。
3−5.結果保存、送信時の個人情報の削除
電子カルテスクリーニングPC40によって、スクリーニング結果を表示する場合には、作業をしているユーザの認証レベルに応じて表示項目を調整する必要がある。すなわち、その臨床研究を担当する医師がスクリーニング結果を閲覧する場合には、患者の個人情報(カルテID、氏名、性別、生年月日、年齢等)を表示しても問題はないが、医師以外の者、たとえばCRC等がスクリーニング結果を閲覧する場合には、これらの患者個人情報を表示するのは好ましくない。
また、電子カルテスクリーニングPC40の記憶部45や、外部記憶媒体19に患者の個人情報を含むスクリーニング結果のデータを保存できるようにすると、他の記憶媒体に複写することが可能になり、記憶媒体から完全に情報を消去するのが困難となるので、個人情報管理上問題が多い。また、スクリーニング結果のデータに個人情報が含まれている状態で、そのデータがデータセンタに送信され得る。
そこで、本発明の電子カルテスクリーニングシステム1,1aでは、患者の個人情報については、病院内でセキュリティ管理が十分に行われている電子カルテに接続した場合にのみ、患者の個人情報がそのたびごとに電子カルテから取得され、表示が可能になるようにしている。
具体的には、図34に示すように、スクリーニング結果には、試験ID及び試験名によって識別される試験情報I1に関連付けられた患者情報I2が含まれるが、患者個人情報IPは直接には含まれない。患者個人情報IPには、カルテIDに基づいて生成された結合キーが含まれており、その結合キーが患者情報I2とともに保存されている。電子カルテスクリーニングPC40に保存された患者情報I2が結合キーを含んでいるので、電子カルテスクリーニングPC40が、電子カルテ管理サーバ50に接続され、対応する電子カルテ56を呼び出すと、その結合キーに対応するカルテIDを有する患者個人情報が合成され、患者個人情報のデータが取得され、電子カルテスクリーニングPC40に表示することが可能となる。
スクリーニング結果自体は、図34に示すように、患者情報がスクリーニングIDで特定されるに過ぎず、患者情報に関連付けられているスクリーニング結果にも患者のいかなる個人情報も存在しない。したがって、このようなスクリーニング結果をいかなる外部記憶媒体に保存しても、通信回線を介してデータの交換を行っても患者の個人情報が流出するようなことはない。
結合キーの生成には、カルテIDを暗号化することによって結合キーを生成することができる。また、より解読が困難な結合キーの生成には、一方向ハッシュ関数を用いることによって結合キーを求めることができる。さらに、一方向のハッシュ関数としては、さまざまなものを利用することができるが、HMAC(Keyed-Hashing for Message Authentication code)を用いて暗号化することが好ましい。その他、任意の暗号化アルゴリズムを用いることができるのは言うまでもない。
なお、電子カルテスクリーニングPC40がオフラインとなる第2の実施の形態においても、上述と同様に、たとえば、ダウンロードされたスクリーニング定義データと収集されたスクリーニング結果のデータが記録されている媒体には、上述の結合キーが含まれており、電子カルテにアクセスすることが可能な場合にのみ、患者の個人情報の合成がされて、個人情報を含むデータ表示が可能になる。
3−6.電子カルテスクリーニング結果のデータの利用
データセンタでは、医師、CRC等の臨床研究協力者からのスクリーニング結果のデータを、データベースサイトにおいて利用することができる。たとえば、データセンタの管理者は、具体的な臨床研究(あるいは治験)の依頼者である製薬会社に対して、1つの臨床研究に対して複数の医療機関から送信されたスクリーニング結果を集計し、集計されたスクリーニングの結果を送信することができる。
図35は、データセンタに送信されたスクリーニング結果のデータを利用する手順を示すフローチャートである。
図1には図示されないが、クライアントPCをDCネットワーク2に接続して、データベースサイトにアクセスする(ステップS150)。データベースサイトでは、アプリケーションサーバ等を介してデータベースサーバ20にアクセスするためのログイン処理が行われる(ステップS151)。クライアントPCによって、ユーザは、ログインし(ステップS152)、表示されたスクリーニング管理画面から該当する試験を選択し集計言要求をデータベースサイトに送信する(ステップS154)。集計要求を受信したデータベースサーバは、アプリケーションサーバと協働して集計処理を行い、集計結果を出力する(ステップS155,S156)。ユーザは、クライアントPCを用いて出力された集計結果をダウンロードする(ステップS158,S159)。
3−3.において説明したように、データベースサイトに集約されるスクリーニング結果のデータには、個人を特定できる情報は一切含まれていないので、医療情報を提供する病院、医師等医療関係者側も、データを利用するデータセンタ、製薬会社側も安心して電子カルテスクリーニングシステムを利用することができる。
1,1a 電子カルテスクリーニングシステム、2 データセンタネットワーク、3 病院ネットワーク、10 定義データ作成コンピュータ、20 データベースサーバ、30a,30b アプリケーションサーバ、40 電子カルテスクリーニングコンピュータ、50 電子カルテ管理サーバ、60 クライアントコンピュータ、71 ヘッダ、72 画面名称、73 定義データ一覧、74 検索ボタン、75 新規作成ボタン、76 アップロードボタン、80 参照ボタン、81 アップロードボタン、92 画面名称、93 広告ボタン、94 検索ボックス、95 検索ボタン、96 設定ボタン、100 試験一覧、101 更新ボタン、102 スクリーニング実行ボタン、103 送信ボタン、110 結果詳細一覧、114 詳細画面、115 スクリーニング履歴

Claims (8)

  1. 臨床研究の対象症例を絞り込むための1つ以上の定義データと、複数の電子カルテデータとを読み込んで、少なくとも1つの該定義データに適合する電子カルテデータを抽出する電子カルテスクリーニング手段と、
    上記電子カルテスクリーニング手段によって抽出された上記電子カルテデータを表示し、保存し、他のコンピュータに送信するデータ処理手段とを備え、
    上記電子カルテデータは、患者ごとに付与された電子カルテ識別子と、該電子カルテ識別子に関連付けられた個人情報である患者氏名、性別、生年月日、年齢及び病歴データとを含み、
    上記抽出された電子カルテデータのうちの上記個人情報のデータは、該抽出された電子カルテデータの他の部分とは異なるデータ構造として定義され、該データ構造と該他の部分には、上記電子カルテ識別子に基づいて暗号化された結合キーが付与され、該結合キーを有する電子カルテデータの他の部分と結合する場合のみ該データ構造に含まれる該個人情報を表示し、
    上記保存され、送信される電子カルテデータには、上記個人情報が含まれないことを特徴とする電子カルテスクリーニング結果出力装置。
  2. 上記表示する電子カルテデータには、上記コンピュータへの認証レベルに応じた上記個人情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の電子カルテスクリーニング結果出力装置。
  3. 上記結合キーは、一方向ハッシュ関数によって求めることを特徴とする請求項1または2記載の電子カルテスクリーニング結果出力装置。
  4. 上記一方向ハッシュ関数は、HMACを用いることを特徴とする請求項記載の電子カルテスクリーニング結果出力装置。
  5. コンピュータによって、臨床研究の対象症例を絞り込むための1つ以上の定義データと、患者識別子ごとに関連付けられた複数の電子カルテデータとを読み込んで、少なくとも1つの該定義データに適合する電子カルテデータを抽出するステップと、
    上記コンピュータによって、上記抽出された電子カルテデータを表示し、保存し、他のコンピュータに送信するステップとを有し、
    上記電子カルテデータは、患者ごとに付与された電子カルテ識別子と、該電子カルテ識別子に関連付けられた個人情報である患者氏名、性別、生年月日、年齢及び病歴データとを含み、
    上記抽出された電子カルテデータのうちの上記個人情報のデータは、該抽出された電子カルテデータの他の部分とは異なるデータ構造として定義され、該データ構造と該他の部分には、上記電子カルテ識別子に基づいて暗号化された結合キーが付与され、該結合キーを有する電子カルテデータの他の部分と結合する場合のみ該データ構造に含まれる該個人情報を表示し、
    上記保存され、送信される電子カルテデータには、上記個人情報が含まれないことを特徴とする電子カルテスクリーニング結果出力方法。
  6. 上記表示する電子カルテデータには、上記コンピュータへの認証レベルに応じた上記個人情報が含まれることを特徴とする請求項記載の電子カルテスクリーニング結果出力方法。
  7. コンピュータに読み込んで実行されるプログラムであって、
    臨床研究の対象症例を絞り込むための1つ以上の定義データと、患者識別子ごとに関連付けられた複数の電子カルテデータとを読み込んで、少なくとも1つの該定義データに適合する電子カルテデータを抽出するステップと、
    上記抽出された該電子カルテデータを表示し、保存し、他のコンピュータに送信するステップとを有し、
    上記電子カルテデータは、患者ごとに付与された電子カルテ識別子と、該電子カルテ識別子に関連付けられた個人情報である患者氏名、性別、生年月日、年齢及び病歴データとを含み、
    上記抽出された電子カルテデータのうちの上記個人情報のデータは、該抽出された電子カルテデータの他の部分とは異なるデータ構造として定義され、該データ構造と該他の部分には、上記電子カルテ識別子に基づいて暗号化された結合キーが付与され、該結合キーを有する電子カルテデータの他の部分と結合する場合のみ該データ構造に含まれる該個人情報を表示し、
    上記保存され、送信される電子カルテデータには、上記個人情報が含まれないことを特徴とする電子カルテスクリーニング結果出力プログラム。
  8. 上記表示する電子カルテデータには、上記コンピュータへの認証レベルに応じた上記個人情報が含まれることを特徴とする請求項記載の電子カルテスクリーニング結果出力プログラム。
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