JP2018205591A - 光線分割素子、光源装置および投写型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】固体光源の個体差による輝度のバラつきの影響を十分に低減することができる光線分割素子を提供する。【解決手段】入射光線を複数の光線に等分割する光線分割素子であって、全反射面10と、全反射面10に対向して設けられ、全反射面10とともに導光路を形成する射出面20と、を備え、入射光線がその進行につれて全反射面10で全反射され、射出面20で一部が反射されて導光路を一方向に伝搬し、複数の光線が射出面20から射出される導光部材1を有する。射出面20の全反射面10側から入射する光の透過率が一方向の位置により異なる。【選択図】図1
Description
本発明は、光線分割素子、光源装置および投写型表示装置に関する。
近年、信頼性や安定性などの理由から、投写型表示装置の光源として、レーザーダイオード(LD)や発光ダイオード(LED)などの固体光源が用いられるようになってきた。
固体光源を用いた光源装置の一例が、特許文献1に記載されている。この光源装置は、第1固体光源群、第2固体光源群、第1反射部、第2反射部及び集光光学系を有する。
第1固体光源群は、互いに平行に配置された2個の第1固体光源アレイからなる。第2固体光源群は、互いに平行に配置された3個の第2固体光源アレイからなる。第1固体光源アレイ及び第2固体光源アレイはいずれも、一次元に配列された5個の固体光源からなる。
固体光源を用いた光源装置の一例が、特許文献1に記載されている。この光源装置は、第1固体光源群、第2固体光源群、第1反射部、第2反射部及び集光光学系を有する。
第1固体光源群は、互いに平行に配置された2個の第1固体光源アレイからなる。第2固体光源群は、互いに平行に配置された3個の第2固体光源アレイからなる。第1固体光源アレイ及び第2固体光源アレイはいずれも、一次元に配列された5個の固体光源からなる。
第1固体光源群の光軸方向は、第2固体光源群の光軸方向と直交する。第1反射部は、第1固体光源群から射出された光線を、第2固体光源群から射出された光線の進行方向に合わせるように反射する。第1反射部からの反射光線及び第2固体光源群の射出光線は、第2反射部に入射する。
第2反射部には、第1固体光源アレイの光線と第2固体光源アレイの光線とが同一面内で交互に配置された状態の光線群が入射する。第2反射部は、同一の固体光源アレイからの光線の間隔が狭くなるように、各固体光源アレイからの光線を反射する。
第2反射部からの反射光線は、集光光学系に入射する。集光光学系は、非球面の平凸レンズからなり、第2反射部からの反射光線を所定の位置に集光する。この集光光学系の射出光線が、光源装置の出力光である。
第2反射部には、第1固体光源アレイの光線と第2固体光源アレイの光線とが同一面内で交互に配置された状態の光線群が入射する。第2反射部は、同一の固体光源アレイからの光線の間隔が狭くなるように、各固体光源アレイからの光線を反射する。
第2反射部からの反射光線は、集光光学系に入射する。集光光学系は、非球面の平凸レンズからなり、第2反射部からの反射光線を所定の位置に集光する。この集光光学系の射出光線が、光源装置の出力光である。
固体光源を用いた光源装置の別の例が、特許文献2に記載されている。この光源装置は、複数の固体光源を備えた光源部と、光源部の射出光を反射して所定の位置に集光する非球面反射面と、非球面反射面からの反射光を所定の位置に向けて反射する平面反射部と、を有する。この平面反射部からの反射光が、光源装置の出力光である。
次に、特許文献1や特許文献2に記載の光源装置を備えた投写型表示装置の構成を簡単に説明する。
投写型表示装置は、光源装置、照明光学系、光変調装置及び投写光学系を有する。光源装置は、白色光を射出するように構成される。この光源装置からの白色光は、照明光学系を介して光変調装置に供給される。
照明光学系では、光源装置からの白色光は、赤色光、青色光及び緑色光に分離される。光変調装置では、赤色用光変調装置が赤色光を変調して赤色画像を形成し、青色用光変調装置が青色光を変調して青色画像を形成し、緑色用光変調装置が緑色光を変調して緑色画像を形成する。投写光学系は、これら赤色画像、青色画像及び緑色画像を互い重ねたカラー映像を拡大投写する。
投写型表示装置は、光源装置、照明光学系、光変調装置及び投写光学系を有する。光源装置は、白色光を射出するように構成される。この光源装置からの白色光は、照明光学系を介して光変調装置に供給される。
照明光学系では、光源装置からの白色光は、赤色光、青色光及び緑色光に分離される。光変調装置では、赤色用光変調装置が赤色光を変調して赤色画像を形成し、青色用光変調装置が青色光を変調して青色画像を形成し、緑色用光変調装置が緑色光を変調して緑色画像を形成する。投写光学系は、これら赤色画像、青色画像及び緑色画像を互い重ねたカラー映像を拡大投写する。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の光源装置には、以下のような問題がある。
一般に、固体光源の輝度には個体差がある。特許文献1や特許文献2に記載の光源装置では、個体差による固体光源の輝度のバラつきのため、輝度分布が均一な照明光を得ることが困難であり、その結果、投写映像の輝度ムラや色ムラを生じる場合がある。
なお、拡散板とインテグレータ素子(ロッドインテグレータやフライアイレンズなど)を用いて照明光の輝度分布の均一化を図る方法が知られているが、この方法をそのまま使用するだけでは、個体差による固体光源の輝度のバラつきの影響を十分に低減することは困難である。その理由としては、入射する光線の数が十分でないことが挙げられる。拡散板に入射する光線の数が多ければ多いほど、輝度分布の均一化に必要な十分な拡散光が得られると考えられる。しかしながら、固体光源の出射光線をそのまま拡散板に入射させる構成では、固体光源の数が少なく、入射する光線の数が少ない場合に、十分な拡散光とすることができない場合がある。
一般に、固体光源の輝度には個体差がある。特許文献1や特許文献2に記載の光源装置では、個体差による固体光源の輝度のバラつきのため、輝度分布が均一な照明光を得ることが困難であり、その結果、投写映像の輝度ムラや色ムラを生じる場合がある。
なお、拡散板とインテグレータ素子(ロッドインテグレータやフライアイレンズなど)を用いて照明光の輝度分布の均一化を図る方法が知られているが、この方法をそのまま使用するだけでは、個体差による固体光源の輝度のバラつきの影響を十分に低減することは困難である。その理由としては、入射する光線の数が十分でないことが挙げられる。拡散板に入射する光線の数が多ければ多いほど、輝度分布の均一化に必要な十分な拡散光が得られると考えられる。しかしながら、固体光源の出射光線をそのまま拡散板に入射させる構成では、固体光源の数が少なく、入射する光線の数が少ない場合に、十分な拡散光とすることができない場合がある。
本発明の目的は、上記問題を解決し、個体差による固体光源の輝度のバラつきの影響を十分に低減することができる、光線分割素子、光源装置及び投写型表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、
入射光線を複数の光線に等分割する光線分割素子であって、
全反射面と、該全反射面に対向して設けられ、前記全反射面とともに導光路を形成する射出面と、を備え、前記入射光線がその進行につれて前記全反射面で全反射され、前記射出面で一部が反射されて前記導光路を一方向に伝搬し、前記複数の光線が前記射出面から射出される導光部材を有し、
前記射出面の前記全反射面側から入射する光の透過率が前記一方向の位置により異なる、光線分割素子が提供される。
入射光線を複数の光線に等分割する光線分割素子であって、
全反射面と、該全反射面に対向して設けられ、前記全反射面とともに導光路を形成する射出面と、を備え、前記入射光線がその進行につれて前記全反射面で全反射され、前記射出面で一部が反射されて前記導光路を一方向に伝搬し、前記複数の光線が前記射出面から射出される導光部材を有し、
前記射出面の前記全反射面側から入射する光の透過率が前記一方向の位置により異なる、光線分割素子が提供される。
本発明の別の態様によれば、
上記光線分割素子と、
一次元又は二次元に配列された複数の固体光源を備え、各固体光源から射出した射出光線がそれぞれ前記光線分割素子に入射するように配置された固体光源群と、を有し、
前記光線分割素子は、前記各固体光源の射出光線をそれぞれ複数の光線に等分割する、光源装置が提供される。
上記光線分割素子と、
一次元又は二次元に配列された複数の固体光源を備え、各固体光源から射出した射出光線がそれぞれ前記光線分割素子に入射するように配置された固体光源群と、を有し、
前記光線分割素子は、前記各固体光源の射出光線をそれぞれ複数の光線に等分割する、光源装置が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、
上記光源装置と、
前記光源装置の射出光を変調して画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で形成された画像を投写面上に投写する投写レンズと、を有する投写型表示装置が提供される。
上記光源装置と、
前記光源装置の射出光を変調して画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で形成された画像を投写面上に投写する投写レンズと、を有する投写型表示装置が提供される。
本発明によれば、固体光源の個体差による輝度のバラつきの影響を十分に低減することができるので、輝度分布が均一な照明光を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による光線分割素子の側面図である。
図1に示すように、本実施形態の光線分割素子は、入射光線を複数の光線に等分割する素子であって、四角柱のプリズム1からなる。プリズム1は、互いに対向する2つの面10、20と、これら面10、20に隣接する面30を備える。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による光線分割素子の側面図である。
図1に示すように、本実施形態の光線分割素子は、入射光線を複数の光線に等分割する素子であって、四角柱のプリズム1からなる。プリズム1は、互いに対向する2つの面10、20と、これら面10、20に隣接する面30を備える。
全反射膜11が面10上に形成されている。全反射膜11が形成された面10を、全反射面と呼ぶことができる(以下、「全反射面10」と称す。)。面20は、射出面であって、面10とともに導光路を形成する(以下、「射出面20」と称す。)。全反射面10と射出面20は、平行である。
面30は、入射面である(以下、「入射面30」と称す。)。固体光源100から射出した光線が、入射光線として入射面30に供給される。固体光源100の光軸と入射面30とのなす角度は90°である。固体光源100の光軸と全反射面10とのなす角度は45°である。固体光源100として、LEDやLDなどを用いることができる。
面30は、入射面である(以下、「入射面30」と称す。)。固体光源100から射出した光線が、入射光線として入射面30に供給される。固体光源100の光軸と入射面30とのなす角度は90°である。固体光源100の光軸と全反射面10とのなす角度は45°である。固体光源100として、LEDやLDなどを用いることができる。
入射面30からプリズム1内に入射した光線は、全反射面10と射出面20で交互に反射されて導光路を一方向(図1中、矢印Aで示す方向)に伝搬する。射出面20の全反射面10側から入射する光の透過率は、方向Aにおける位置により異なる。具体的には、射出面20は、透過率が異なる4つの射出領域21〜24に区画されている。射出領域21〜24は方向Aに並ぶように設けられている。プリズム1は、導光部材と呼ぶことができる。
図2に、射出領域21〜24の正面図を示す。射出領域21〜24はいずれも長方形形状である。射出領域21〜24の透過率はそれぞれ、25%、33%、50%、100%である。
射出領域21には、全反射面10側から入射する光の25%を透過し、残りの75%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域22には、全反射面10側から入射する光の33%を透過し、残りの67%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域23には、全反射面10側から入射する光の50%を透過し、残りの50%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域24は、全反射面10側から入射する光の100%を透過する特性を有する。射出領域24に、反射防止膜を設けても良い。
射出領域21には、全反射面10側から入射する光の25%を透過し、残りの75%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域22には、全反射面10側から入射する光の33%を透過し、残りの67%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域23には、全反射面10側から入射する光の50%を透過し、残りの50%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域24は、全反射面10側から入射する光の100%を透過する特性を有する。射出領域24に、反射防止膜を設けても良い。
射出領域21〜23に用いられる半透過反射膜は、例えば、誘電体多層膜からなる。誘電体多層膜は、屈折率の低い誘電体膜と屈折率の高い誘電体膜とを交互に積層したものである。この誘電体多層膜によれば、誘電体膜の厚さや層数を変化させることで、所望の透過率(反射率)を得ることができる。
なお、射出領域の数は4つに限定されない。射出領域の数は、複数であれば良い。射出領域の数をn(2以上の整数)とすると、入射面30側からk番目の射出領域の透過率は、1/(n−(k−1))×100(%)であることが望ましい。ただし、射出領域の透過率をこの値に厳密に合わせる必要はない。入射光線を略同じ光量の複数の光線に分割することができれば良いので、射出領域の透過率は上記の値から多少ずれていても良い。
なお、射出領域の数は4つに限定されない。射出領域の数は、複数であれば良い。射出領域の数をn(2以上の整数)とすると、入射面30側からk番目の射出領域の透過率は、1/(n−(k−1))×100(%)であることが望ましい。ただし、射出領域の透過率をこの値に厳密に合わせる必要はない。入射光線を略同じ光量の複数の光線に分割することができれば良いので、射出領域の透過率は上記の値から多少ずれていても良い。
次に、プリズム1の光線分割動作について説明する。
プリズム1では、固体光源100からの入射光線は、入射面30を通過し、入射角度45°で全反射面10に入射する。全反射面10では、入射光線は反射角度45°で反射され、その反射光線は射出面20の射出領域21に入射する。全反射面10からの反射光線の射出領域21への入射角度は45°である。
プリズム1では、固体光源100からの入射光線は、入射面30を通過し、入射角度45°で全反射面10に入射する。全反射面10では、入射光線は反射角度45°で反射され、その反射光線は射出面20の射出領域21に入射する。全反射面10からの反射光線の射出領域21への入射角度は45°である。
射出領域21では、全反射面10からの反射光線の25%が透過し、残りの75%が反射される。射出領域21での反射角度は45°である。射出領域21で反射された光は、入射角度45°で全反射面10に入射する。全反射面10では、射出領域21からの入射光線は反射角度45°で反射され、その反射光線は射出面20の射出領域22に入射する。全反射面10からの反射光線の射出領域22への入射角度は45°である。
射出領域22では、全反射面10からの反射光線の33%が透過し、残りの67%が反射される。射出領域22での反射角度は45°である。射出領域22で反射された光は、入射角度45°で全反射面10に入射する。全反射面10では、射出領域22からの入射光線は反射角度45°で反射され、その反射光線は射出面20の射出領域23に入射する。全反射面10からの反射光線の射出領域23への入射角度は45°である。
射出領域22では、全反射面10からの反射光線の33%が透過し、残りの67%が反射される。射出領域22での反射角度は45°である。射出領域22で反射された光は、入射角度45°で全反射面10に入射する。全反射面10では、射出領域22からの入射光線は反射角度45°で反射され、その反射光線は射出面20の射出領域23に入射する。全反射面10からの反射光線の射出領域23への入射角度は45°である。
射出領域23では、全反射面10からの反射光線の50%が透過し、残りの50%が反射される。射出領域23での反射角度は45°である。射出領域23で反射された光は、入射角度45°で全反射面10に入射する。全反射面10では、射出領域23からの入射光線は反射角度45°で反射され、その反射光線は射出面20の射出領域24に入射する。全反射面10からの反射光線の射出領域23への入射角度は45°である。射出領域24では、全反射面10からの反射光線の100%が透過する。
射出領域21〜24の射出光線は互いに平行であり、いずれの射出光線も、固体光源100の射出光線の25%の光量を有する。すなわち、プリズム1は、固体光源100からの入射光線を同じ光量の4つの平行な射出光線に分割する。なお、複数の固体光源100を入射面30と対向するように配置した場合、プリズム1は、各固体光源100からの入射光線をそれぞれ、同じ光量の4つの平行な光線に分割する。
射出領域21〜24の射出光線は互いに平行であり、いずれの射出光線も、固体光源100の射出光線の25%の光量を有する。すなわち、プリズム1は、固体光源100からの入射光線を同じ光量の4つの平行な射出光線に分割する。なお、複数の固体光源100を入射面30と対向するように配置した場合、プリズム1は、各固体光源100からの入射光線をそれぞれ、同じ光量の4つの平行な光線に分割する。
本実施形態のプリズム1(光線分割素子)によれば、入射光線を同じ光量の複数の平行な光線に分割できるので、以下のような効果を奏する。
例えば、プリズム1が入射光線をn本の光線に等分割するように構成されている場合、一次元に配列されたm個の固体光源100を入射面30と対向して配置すれば、n行m列の平行な光線が射出面20から射出される。例えば、m個の固体光源100の輝度が互いに異なる場合、n行m列の平行な光線のうち、同じ列のn本の光線の光量は互いに同じであるが、同じ行のm本の光線の光量は互いに異なる。すなわち、射出面20は、n行m列の光源を備えた面光源に相当し、列方向において、光線(光源)の光量(輝度)の均一化を図ることができる。
例えば、プリズム1が入射光線をn本の光線に等分割するように構成されている場合、一次元に配列されたm個の固体光源100を入射面30と対向して配置すれば、n行m列の平行な光線が射出面20から射出される。例えば、m個の固体光源100の輝度が互いに異なる場合、n行m列の平行な光線のうち、同じ列のn本の光線の光量は互いに同じであるが、同じ行のm本の光線の光量は互いに異なる。すなわち、射出面20は、n行m列の光源を備えた面光源に相当し、列方向において、光線(光源)の光量(輝度)の均一化を図ることができる。
なお、本実施形態のプリズム1(光線分割素子)において、方向Aにおける光線の間隔をaとするとき、全反射面10と射出面20との間隔は、
で与えられる。換言すると、全反射面10と射出面20との間隔を上記式(1)に従って設定すれば、A方向における光線の間隔をaに設定することができる。この場合、一次元に配列されたm個の固体光源100の間隔をaに設定すれば、n行m列の光線の行方向及び列方向の各光線間隔をaとすることができる。
で与えられる。換言すると、全反射面10と射出面20との間隔を上記式(1)に従って設定すれば、A方向における光線の間隔をaに設定することができる。この場合、一次元に配列されたm個の固体光源100の間隔をaに設定すれば、n行m列の光線の行方向及び列方向の各光線間隔をaとすることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態による光線分割素子の側面図である。
図3に示すように、光線分割素子は、入射光線を複数の光線に等分割する素子であって、全反射ミラー50と、射出面を構成する半透過反射ミラー40とを備えた導光部材2を有する。半透過反射ミラー40は、全反射ミラー50に対向して設けられており、全反射ミラー50とともに導光路を形成する。固体光源100から射出した光線は、入射光線として導光路に供給される。入射光線は、全反射ミラー50と半透過反射ミラー40で交互に反射されて導光路を一方向(図3中、矢印Bで示す方向)に伝搬する。
図3は、本発明の第2の実施形態による光線分割素子の側面図である。
図3に示すように、光線分割素子は、入射光線を複数の光線に等分割する素子であって、全反射ミラー50と、射出面を構成する半透過反射ミラー40とを備えた導光部材2を有する。半透過反射ミラー40は、全反射ミラー50に対向して設けられており、全反射ミラー50とともに導光路を形成する。固体光源100から射出した光線は、入射光線として導光路に供給される。入射光線は、全反射ミラー50と半透過反射ミラー40で交互に反射されて導光路を一方向(図3中、矢印Bで示す方向)に伝搬する。
半透過反射ミラー40の全反射ミラー50側から入射する光の透過率は、方向Bにおける位置により異なる。具体的には、半透過反射ミラー40は、透過率が異なる4つの射出領域41〜44に区画されている。射出領域41〜44は方向Bに沿って設けられている。
射出領域41には、全反射ミラー50側から入射する光の25%を透過し、残りの75%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域42には、全反射ミラー50側から入射する光の33%を透過し、残りの67%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域43には、全反射ミラー50側から入射する光の50%を透過し、残りの50%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域44は、全反射ミラー50側から入射する光の100%を透過する特性を有する。射出領域44に、反射防止膜を設けても良い。
射出領域41には、全反射ミラー50側から入射する光の25%を透過し、残りの75%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域42には、全反射ミラー50側から入射する光の33%を透過し、残りの67%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域43には、全反射ミラー50側から入射する光の50%を透過し、残りの50%を反射する半透過反射膜が形成されている。射出領域44は、全反射ミラー50側から入射する光の100%を透過する特性を有する。射出領域44に、反射防止膜を設けても良い。
射出領域41〜43に用いられる半透過反射膜は、第1の実施形態で説明した射出領域21〜23に用いられる半透過反射膜と同様、誘電体多層膜を用いて形成することができる。なお、射出領域の数は4つに限定されない。射出領域の数は、2以上であれば良い。射出領域の数をn(2以上の整数)とすると、入射光線が入射する側からk番目の射出領域の透過率は、1/(n−(k−1))×100(%)である。
本実施形態の光線分割素子においても、第1の実施形態と同様の光線分割動作が行われる。よって、本実施形態の光線分割素子2も、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
本実施形態の光線分割素子においても、第1の実施形態と同様の光線分割動作が行われる。よって、本実施形態の光線分割素子2も、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3の実施形態)
図4及び図5は、本発明の第3の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図4は側面図、図5は斜視図である。
図4及び図5を参照すると、本実施形態の光源装置は、プリズム1と、一次元に配列された4個の固体光源100とを有する。プリズム1は、第1の実施形態で説明したとおりの構成であるので、ここでは、その詳細な構成の説明は省略する。図4及び図5において、便宜上、全反射膜11や射出領域21〜24は省略されている。
図4及び図5は、本発明の第3の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図4は側面図、図5は斜視図である。
図4及び図5を参照すると、本実施形態の光源装置は、プリズム1と、一次元に配列された4個の固体光源100とを有する。プリズム1は、第1の実施形態で説明したとおりの構成であるので、ここでは、その詳細な構成の説明は省略する。図4及び図5において、便宜上、全反射膜11や射出領域21〜24は省略されている。
4個の固体光源100は、プリズム1の入射面30に対向するように配置されている。なお、固体光源100の数は4つに限定されない。固体光源100の数は2以上であれば良い。
各固体光源100から射出した射出光線がそれぞれ入射光線としてプリズム1の入射面30に入射する。各固体光源100の光軸と入射面30とのなす角度は90°である。各固体光源100の光軸と全反射面10とのなす角度は45°である。
各固体光源100から射出した射出光線がそれぞれ入射光線としてプリズム1の入射面30に入射する。各固体光源100の光軸と入射面30とのなす角度は90°である。各固体光源100の光軸と全反射面10とのなす角度は45°である。
プリズム1では、入射面30からプリズム1内に入射した光線は、全反射面10と射出面20で交互に反射されて導光路を一方向(図4中、矢印Aで示す方向)に伝搬する。プリズム1は、各固体光源100からの入射光線をそれぞれ、同じ光量の4本の平行な光線に分割するので、射出面20からは、4行4列の平行な光線が射出される。例えば、各固体光源100の輝度が異なる場合、4行4列の光線のうち、同じ列の4本の光線の光量は互いに同じであるが、同じ行の4本の光線の光量は互いに異なる。すなわち、入射面30は、4行4列の光源に相当し、列方向において、光線(光源)の光量(輝度)の均一化を図ることができる。
各固体光源100の間隔はaである。全反射面10と射出面20との間隔は、前述の式1で与えられる。この場合、射出面20から射出された4行4列の光線の間隔は、列方向および行方向ともにaになる。これにより、等間隔の4行4列の光線を得ることができる。
各固体光源100の間隔はaである。全反射面10と射出面20との間隔は、前述の式1で与えられる。この場合、射出面20から射出された4行4列の光線の間隔は、列方向および行方向ともにaになる。これにより、等間隔の4行4列の光線を得ることができる。
(第4の実施形態)
図6及び図7は、本発明の第4の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図6は側面図、図7は斜視図である。
図6及び図7を参照すると、本実施形態の光源装置は、光線分割素子である導光部材2と、一次元に配列された4個の固体光源100とを有する。導光部材2は、第2の実施形態で説明したとおりの構成であるので、ここでは、その詳細な構成の説明は省略する。図6及び図7において、便宜上、射出領域41〜44は省略されている。
図6及び図7は、本発明の第4の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図6は側面図、図7は斜視図である。
図6及び図7を参照すると、本実施形態の光源装置は、光線分割素子である導光部材2と、一次元に配列された4個の固体光源100とを有する。導光部材2は、第2の実施形態で説明したとおりの構成であるので、ここでは、その詳細な構成の説明は省略する。図6及び図7において、便宜上、射出領域41〜44は省略されている。
4個の固体光源100は、導光部材2の入射側に配置されている。なお、固体光源100の数は4つに限定されない。固体光源100の数は2以上であれば良い。
各固体光源100から射出した射出光線がそれぞれ入射光線として導光部材2に入射する。各固体光源100の光軸と全反射ミラー50とのなす角度は45°である。導光部材2では、入射光線は、全反射ミラー50と半透過反射ミラー40で交互に反射されて導光路を一方向(図6中、矢印Bで示す方向)に伝搬する。導光部材2は、各固体光源100からの入射光線をそれぞれ、同じ光量の4本の平行な光線に分割するので、射出面である半透過反射ミラー40から4行4列の平行な光線が射出される。4行4列の光線のうち、同じ列の4本の光線の光量は互いに同じであるが、同じ行の4本の光線の光量は互いに異なる。すなわち、半透過反射ミラー40は、4行4列の光源に相当し、列方向において、光線(光源)の光量(輝度)の均一化を図ることができる。
各固体光源100から射出した射出光線がそれぞれ入射光線として導光部材2に入射する。各固体光源100の光軸と全反射ミラー50とのなす角度は45°である。導光部材2では、入射光線は、全反射ミラー50と半透過反射ミラー40で交互に反射されて導光路を一方向(図6中、矢印Bで示す方向)に伝搬する。導光部材2は、各固体光源100からの入射光線をそれぞれ、同じ光量の4本の平行な光線に分割するので、射出面である半透過反射ミラー40から4行4列の平行な光線が射出される。4行4列の光線のうち、同じ列の4本の光線の光量は互いに同じであるが、同じ行の4本の光線の光量は互いに異なる。すなわち、半透過反射ミラー40は、4行4列の光源に相当し、列方向において、光線(光源)の光量(輝度)の均一化を図ることができる。
各固体光源100の間隔はaである。全反射ミラー50と半透過反射ミラー40との間隔は、前述の式1で与えられる。この場合、半透過反射ミラー40から射出された4行4列の光線の間隔は、列方向および行方向ともにaになる。これにより、等間隔の4行4列の光線を得ることができる。
(第5の実施形態)
図8及び図9は、本発明の第5の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図8は側面図、図9は斜視図である。
図8及び図9を参照すると、本実施形態の光源装置は、プリズム1と、固体光源アレイ100A、100Bとを有する。プリズム1は、第1の実施形態で説明したとおりの構成であるので、ここでは、その詳細な構成の説明は省略する。図8及び図9において、便宜上、全反射膜11や射出領域21〜24は省略されている。入射面30はxy平面と平行であり、全反射面10及び射出面20はいずれもyz平面と平行である。
図8及び図9は、本発明の第5の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図8は側面図、図9は斜視図である。
図8及び図9を参照すると、本実施形態の光源装置は、プリズム1と、固体光源アレイ100A、100Bとを有する。プリズム1は、第1の実施形態で説明したとおりの構成であるので、ここでは、その詳細な構成の説明は省略する。図8及び図9において、便宜上、全反射膜11や射出領域21〜24は省略されている。入射面30はxy平面と平行であり、全反射面10及び射出面20はいずれもyz平面と平行である。
固体光源アレイ100A、100Bはx軸方向に並べて配置されている。固体光源アレイ100A、100Bはいずれも、y軸方向に一次元に配列された4個の固体光源100からなる。固体光源アレイ100A、100B全体で、4行2列の固体光源100の配置形態を提供する。なお、固体光源100の配置形態は4行2列に限定されない。固体光源100は、n行m列の配置形態であれば良い(n、mは2以上の整数)。ただし、各固体光源100の射出光線が入射面30に入射する範囲で、n、mを設定する。
固体光源アレイ100A、100Bは、プリズム1の入射面30に対向するように配置されている。各固体光源100から射出した射出光線がそれぞれ入射光線としてプリズム1の入射面30に入射する。各固体光源100の光軸と入射面30とのなす角度は90°である。各固体光源100の光軸と全反射面10とのなす角度は45°である。
固体光源アレイ100A、100Bは、プリズム1の入射面30に対向するように配置されている。各固体光源100から射出した射出光線がそれぞれ入射光線としてプリズム1の入射面30に入射する。各固体光源100の光軸と入射面30とのなす角度は90°である。各固体光源100の光軸と全反射面10とのなす角度は45°である。
プリズム1では、入射面30からプリズム1内に入射した光線は、全反射面10と射出面20で交互に反射されて導光路を一方向(図8中、矢印Aで示す方向)に伝搬する。固体光源アレイ100Aについて、プリズム1は、各固体光源100からの入射光線をそれぞれ、同じ光量の4本の平行な光線に分割することができるので、射出面20は、4行4列の平行な光線を射出することができる。同様に、固体光源アレイ100Bについて、プリズム1は、各固体光源100からの入射光線をそれぞれ、同じ光量の4本の平行な光線に分割することができるので、射出面20は、4行4列の平行な光線を射出することができる。
固体光源アレイ100A、100Bそれぞれにおける各固体光源100の間隔をaとし、固体光源アレイ100Aと固体光源アレイ100Bとの間で隣接する固体光源100の間隔(固体光源アレイ100A、100Bの間隔)をbとする。全反射面10と射出面20との間隔は、前述の式1で与えられる。
間隔a、bが(a/2)<b<(2a/3)の条件を満たす場合、固体光源アレイ100Aからの光線と固体光源アレイ100Bからの光線とが、互いの光線が互い違いになるように配列された光線群が射出面20から射出される。すなわち、固体光源アレイ100A、100B全体で、射出面20は、8行4列の光線群を射出する。ここで、列方向はz軸方向に一致し、行方向はy軸方向に一致する。偶数行の光線群は固体光源アレイ100Aに対応し、奇数行の光線群は固体光源アレイ100Bに対応する。
間隔a、bが(a/2)<b<(2a/3)の条件を満たす場合、固体光源アレイ100Aからの光線と固体光源アレイ100Bからの光線とが、互いの光線が互い違いになるように配列された光線群が射出面20から射出される。すなわち、固体光源アレイ100A、100B全体で、射出面20は、8行4列の光線群を射出する。ここで、列方向はz軸方向に一致し、行方向はy軸方向に一致する。偶数行の光線群は固体光源アレイ100Aに対応し、奇数行の光線群は固体光源アレイ100Bに対応する。
固体光源アレイ100Aからの各光線を等分割した光線群と、固体光源アレイ100Bからの各光線を等分割した光線群とを互い違いに混在させることで、より均一な照明光を得ることが可能となる。
(第6の実施形態)
図10及び図11は、本発明の第6の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図10は側面図、図11は斜視図である。
図10及び図11に示す光源装置は、プリズム1を第2の実施形態で説明した導光部材2に置き換えた以外は、第5の実施形態の光源装置と同様の構成である。図10及び図11において、便宜上、射出領域41〜44は省略されている。
本実施形態の光源装置も、第5の実施形態と同様の光線分割動作が行われる。よって、本実施形態の光源装置も、第5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図10及び図11は、本発明の第6の実施形態である光源装置の構成を説明するための図であって、図10は側面図、図11は斜視図である。
図10及び図11に示す光源装置は、プリズム1を第2の実施形態で説明した導光部材2に置き換えた以外は、第5の実施形態の光源装置と同様の構成である。図10及び図11において、便宜上、射出領域41〜44は省略されている。
本実施形態の光源装置も、第5の実施形態と同様の光線分割動作が行われる。よって、本実施形態の光源装置も、第5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第7の実施形態)
図12は、本発明の第7の実施形態である光源装置の構成を示す模式図である。
図12に示す光源装置は、第3の実施形態で説明した構成に加えて、集光レンズ3、拡散板4及びロッドインテグレータ5を有する。集光レンズ3、拡散板4及びロッドインテグレータ5は、プリズム1から射出した複数の光線の輝度分布を均一化する光学部材(照明光学系の一部)である。
図12は、本発明の第7の実施形態である光源装置の構成を示す模式図である。
図12に示す光源装置は、第3の実施形態で説明した構成に加えて、集光レンズ3、拡散板4及びロッドインテグレータ5を有する。集光レンズ3、拡散板4及びロッドインテグレータ5は、プリズム1から射出した複数の光線の輝度分布を均一化する光学部材(照明光学系の一部)である。
ロッドインテグレータ5は、柱状の導光部からなる。導光部の両端面の一方が入射面、他方が射出面である。導光部に入射した光が側面において反射を繰り返して進むことで、射出面内の光強度分布が均一になるように構成されている。ガラス等の透明の材質で構成された中実の導光部を備えるものが、ロッドレンズと呼ばれ、4枚のミラーを貼り合わせた中空の導光部を備えるものが、ライトトンネルと呼ばれている。ロッドインテグレータ5として、ロッドレンズやライトトンネルを用いることができる。
集光レンズ3は、プリズム1とロッドインテグレータ5との間に配置されている。集光レンズ3は、プリズム1の射出面20から射出した光線をロッドインテグレータ5の入射面に集光する。
集光レンズ3は、プリズム1とロッドインテグレータ5との間に配置されている。集光レンズ3は、プリズム1の射出面20から射出した光線をロッドインテグレータ5の入射面に集光する。
拡散板4は、集光レンズ3とロッドインテグレータ5との間に配置されている。拡散板4は、集光レンズ3で集光された光線を拡散させる。
本実施形態の光源装置によれば、固体光源100から射出した光線は、プリズム1にて複数の光線に等分割され、各分割光線が拡散板4にて拡散される。このように、固体光源100の射出光線を複数に等分割して拡散させることで、固体光源100の射出光線をそのまま拡散板4で拡散させる場合と比較して、より高い拡散効果を得ることができる。よって、固体光源の個体差による輝度のバラつきの影響を十分に低減でき、照明光の輝度分布の均一化を図ることができる。
また、プリズム1の射出面20から射出される各光線の、水平方向及び垂直方向における間隔は同じである。よって、集光レンズ3の光軸に垂直な面内において、射出面20からの光線群を、集光レンズ3の光軸を中心とする点対称な2次元配列にすることができる。この場合、ロッドインテグレータ5への光線群の入射角度範囲を水平方向と垂直方向とでほぼ同じにすることができ、水平方向及び垂直方向の両方向の輝度分布の均一化を図ることができる。
本実施形態の光源装置によれば、固体光源100から射出した光線は、プリズム1にて複数の光線に等分割され、各分割光線が拡散板4にて拡散される。このように、固体光源100の射出光線を複数に等分割して拡散させることで、固体光源100の射出光線をそのまま拡散板4で拡散させる場合と比較して、より高い拡散効果を得ることができる。よって、固体光源の個体差による輝度のバラつきの影響を十分に低減でき、照明光の輝度分布の均一化を図ることができる。
また、プリズム1の射出面20から射出される各光線の、水平方向及び垂直方向における間隔は同じである。よって、集光レンズ3の光軸に垂直な面内において、射出面20からの光線群を、集光レンズ3の光軸を中心とする点対称な2次元配列にすることができる。この場合、ロッドインテグレータ5への光線群の入射角度範囲を水平方向と垂直方向とでほぼ同じにすることができ、水平方向及び垂直方向の両方向の輝度分布の均一化を図ることができる。
なお、本実施形態の光源装置において、ロッドインテグレータ5に代えて、フライアイレンズを用いても良い。ただし、フライアイレンズを用いた光源装置を投写型表示装置に適用する場合は、画像形成素子として、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示素子を使用することが望ましい。
また、本実施形態の光源装置において、プリズム1に代えて、第2、第4の実施形態で説明した導光部材2を用いても良い。
また、本実施形態の光源装置において、プリズム1に代えて、第2、第4の実施形態で説明した導光部材2を用いても良い。
(第8の実施形態)
図13は、本発明の第8の実施形態である光源装置の構成を示す模式図である。
図13に示す光源装置は、プリズム1及び固体光源100からなる部分を第5の実施形態で説明した構成に代えた以外は、第7の実施形態と同様の構成である。
図13は、本発明の第8の実施形態である光源装置の構成を示す模式図である。
図13に示す光源装置は、プリズム1及び固体光源100からなる部分を第5の実施形態で説明した構成に代えた以外は、第7の実施形態と同様の構成である。
本実施形態の光源装置においても、第7の実施形態と同様の作用効果を奏する。
加えて、固体光源アレイ100Aからの各光線を等分割した光線群と、固体光源アレイ100Bからの各光線を等分割した光線群とを互い違いに混在させることで、拡散板3での拡散効果を高めることができる。その結果、第7の実施形態と比較して、さらに均一な照明光を得ることができる。
さらに、拡散板3での拡散効果を高めたことで、より拡散角度が小さな拡散板を採用することができる。拡散角度が小さな拡散板を採用することで、ロッドインテグレータ5に取り込まれる光線の損失を軽減することができ、その結果、より高効率で、より高輝度な照明光を得ることができる。
加えて、固体光源アレイ100Aからの各光線を等分割した光線群と、固体光源アレイ100Bからの各光線を等分割した光線群とを互い違いに混在させることで、拡散板3での拡散効果を高めることができる。その結果、第7の実施形態と比較して、さらに均一な照明光を得ることができる。
さらに、拡散板3での拡散効果を高めたことで、より拡散角度が小さな拡散板を採用することができる。拡散角度が小さな拡散板を採用することで、ロッドインテグレータ5に取り込まれる光線の損失を軽減することができ、その結果、より高効率で、より高輝度な照明光を得ることができる。
なお、本実施形態の光源装置において、ロッドインテグレータ5に代えて、フライアイレンズを用いても良い。ただし、フライアイレンズを用いた光源装置を投写型表示装置に適用する場合は、画像形成素子として、LCDなどの映像表示素子を使用することが望ましい。
また、本実施形態の光源装置において、プリズム1に代えて、第2、第4の実施形態で説明した導光部材2を用いても良い。
また、本実施形態の光源装置において、プリズム1に代えて、第2、第4の実施形態で説明した導光部材2を用いても良い。
上述した第1乃至第8の実施形態は本発明の一例であり、その構成及び動作については、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者が理解し得る変更又は改善を適用することができる。
なお、固体光源100の数が5個以下の場合、又は、奇数である場合は、第7の実施形態のように、固体光源100を一列に配列した配列形態を用いることが望ましい。固体光源100の数が6個以上で、かつ、偶数である場合は、第8の実施形態のように固体光源100を二列に配列した配列形態を用いることが望ましい。
なお、固体光源100の数が5個以下の場合、又は、奇数である場合は、第7の実施形態のように、固体光源100を一列に配列した配列形態を用いることが望ましい。固体光源100の数が6個以上で、かつ、偶数である場合は、第8の実施形態のように固体光源100を二列に配列した配列形態を用いることが望ましい。
(投写型表示装置)
次に、本発明の光源装置を用いた投写型表示装置の構成を説明する。
本実施形態の投写型表示装置は、上述した第3乃至第8の実施形態のいずれかに記載された光源装置と、この光源装置から射出された光を変調して画像を形成する表示デバイスと、この表示デバイスで形成された画像を投写する投写レンズと、を有する。表示デバイスは、例えば、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)やLCDなどである。
投写型表示装置は、一つの表示デバイスに、複数の色の画像(例えば、赤色画像、緑色画像及び青色画像)を時分割で表示する構造であっても良い。また、投写型表示装置は、2以上の表示デバイスを用いて、表示デバイス毎に異なる色の画像を表示して、各色の画像を重ねて表示する構造であっても良い。
次に、本発明の光源装置を用いた投写型表示装置の構成を説明する。
本実施形態の投写型表示装置は、上述した第3乃至第8の実施形態のいずれかに記載された光源装置と、この光源装置から射出された光を変調して画像を形成する表示デバイスと、この表示デバイスで形成された画像を投写する投写レンズと、を有する。表示デバイスは、例えば、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)やLCDなどである。
投写型表示装置は、一つの表示デバイスに、複数の色の画像(例えば、赤色画像、緑色画像及び青色画像)を時分割で表示する構造であっても良い。また、投写型表示装置は、2以上の表示デバイスを用いて、表示デバイス毎に異なる色の画像を表示して、各色の画像を重ねて表示する構造であっても良い。
図14は、本発明の光源装置を備えた投写型表示装置の一実施形態を示すブロック図である。
投写型表示装置1100は、光源装置1101と、光学エンジン部1102と、画像形成ユニット1103と、投写レンズ(投写光学系)1104とを有する。光源装置1101は、上述した第1乃至第8の実施形態のいずれかに記載された光源装置から構成される。ここでは、光源装置1101は、白色光を射出するように構成されている。光源装置1101の射出光(白色照明光)は、光学エンジン部1102を介して画像形成ユニット1103に供給される。光学エンジン部1102は、光源装置1101から射出された照明光を結像させるリレーレンズや、照明光の光路を変更する反射ミラーなどを有する。
投写型表示装置1100は、光源装置1101と、光学エンジン部1102と、画像形成ユニット1103と、投写レンズ(投写光学系)1104とを有する。光源装置1101は、上述した第1乃至第8の実施形態のいずれかに記載された光源装置から構成される。ここでは、光源装置1101は、白色光を射出するように構成されている。光源装置1101の射出光(白色照明光)は、光学エンジン部1102を介して画像形成ユニット1103に供給される。光学エンジン部1102は、光源装置1101から射出された照明光を結像させるリレーレンズや、照明光の光路を変更する反射ミラーなどを有する。
画像形成ユニット1103は、画像信号に応じて光を変調する表示デバイス1105〜1107とプリズム1108を有する。表示デバイス1105〜1107はそれぞれ、光学エンジン部1102から出射された光に基づいて画像を形成する機能を有する。ここでは、表示デバイス1105〜1107として、反射型表示素子であるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)が用いられている。
プリズム1108は、カラープリズムやTIR(Total Internal Reflection)プリズムなどを含む。カラープリズムは、光学エンジン部1102からの照明光を赤、緑及び青の色光に分離してそれぞれ表示デバイス1105〜1107に供給すると共に、表示デバイス1105〜1107で形成された各色の画像光を合成する。例えば、表示デバイス1105が赤色画像を形成し、表示デバイス1106が緑色画像を形成し、表示デバイス1107が青色画像を形成する。TIRプリズムは、光学エンジン部1102からの照明光をカラープリズムへ導くと共に、カラープリズムで合成された画像光を投写レンズ1104へ出力する。
投写レンズ1104は、画像形成ユニット1103から出射された画像光をスクリーン1109などに拡大投写する。
投写レンズ1104は、画像形成ユニット1103から出射された画像光をスクリーン1109などに拡大投写する。
上記の投写型表示装置1100において、光源装置1101は、赤色光源装置、青色光源装置及び緑色光源装置を有し、それぞれの光源装置の射出光を合成して白色光を得る構造であっても良い。この場合、赤色光源装置、青色光源装置及び緑色光源装置がそれぞれ、前述の第1乃至第8の実施形態のいずれかに記載された光源装置からなる。
なお、赤色光源装置及び緑色光源装置に代えて、蛍光体を用いた光源装置を用いても良い。この蛍光体を用いた光源装置において、励起光源として、前述の第1乃至第8の実施形態のいずれかに記載された光源装置が用いられる。
なお、赤色光源装置及び緑色光源装置に代えて、蛍光体を用いた光源装置を用いても良い。この蛍光体を用いた光源装置において、励起光源として、前述の第1乃至第8の実施形態のいずれかに記載された光源装置が用いられる。
1 プリズム
10 全反射面
11 全反射膜
20 射出面
21〜24 射出領域
30 入射面
100 固体光源
10 全反射面
11 全反射膜
20 射出面
21〜24 射出領域
30 入射面
100 固体光源
Claims (10)
- 入射光線を複数の光線に等分割する光線分割素子であって、
全反射面と、該全反射面に対向して設けられ、前記全反射面とともに導光路を形成する射出面と、を備え、前記入射光線がその進行につれて前記全反射面で全反射され、前記射出面で一部が反射されて前記導光路を一方向に伝搬し、前記複数の光線が前記射出面から射出される導光部材を有し、
前記射出面の前記全反射面側から入射する光の透過率が前記一方向の位置により異なる、光線分割素子。 - 請求項1に記載の光線分割素子において、
前記射出面は、前記一方向に配列された複数の半透過反射膜を備え、各半透過反射膜の透過率が互いに異なる、光線分割素子。 - 請求項2に記載の光線分割素子において、
前記複数の半透過反射膜の透過率は、前記入射光線が入射する側からの距離が長いほど大きくなる、光線分割素子。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光線分割素子において、
前記射出面は、前記一方向にn個(nは2以上の整数)の射出領域に区画されており、
前記入射光線が入射する側からk番目の射出領域の透過率が、1/(n−(k−1))×100(%)である、光線分割素子。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光線分割素子において、
前記導光部材は、四角柱のプリズムからなり、
前記プリズムは、互いに対向する第1の面および第2の面と、該第1および第2の面に隣接する第3の面を備え、
前記第1の面が前記全反射面であり、前記第2の面が前記射出面であり、前記入射光線が前記第3の面から入射する、光線分割素子。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光線分割素子と、
一次元又は二次元に配列された複数の固体光源を備え、各固体光源から射出した射出光線がそれぞれ前記光線分割素子に入射するように配置された固体光源群と、を有し、
前記光線分割素子は、前記各固体光源の射出光線をそれぞれ複数の光線に等分割する、光源装置。 - 請求項7に記載の光源装置において、
前記光線分割素子の前記射出面から射出された前記複数の光線の輝度分布を均一化する光学部材を、さらに有する、光源装置。 - 請求項8に記載の光源装置において、
前記光学部材は、
柱状の導光部を備え、該導光部の一方の面である入射面から入射した光が前記導光部内を伝搬して前記導光部の他方の面である射出面から射出されるロッドインテグレータと、
前記光線分割素子から射出された前記複数の光線を前記ロッドインテグレータの前記入射面に集光する集光レンズと、
前記集光レンズと前記ロッドインテグレータとの間に設けられた拡散板と、を有する、光源装置。 - 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置の射出光を変調して画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で形成された画像を投写面上に投写する投写レンズと、を有する投写型表示装置。
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JP2017112467A JP2018205591A (ja) | 2017-06-07 | 2017-06-07 | 光線分割素子、光源装置および投写型表示装置 |
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JP (1) | JP2018205591A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111830719A (zh) * | 2020-08-07 | 2020-10-27 | 谷东科技有限公司 | 照明装置和增强现实显示设备 |
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2017
- 2017-06-07 JP JP2017112467A patent/JP2018205591A/ja active Pending
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