JP2018205362A - 偏光板補償フィルム、液晶パネル - Google Patents

偏光板補償フィルム、液晶パネル Download PDF

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章伸 牛山
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Abstract

【課題】ポジティブAプレートとネガティブCプレートとを積層され、位相差の変化に対して視野角特性の変化を小さく抑える偏光板補償フィルムを提供する。【解決手段】ネガティブC型の特性を備える位相差層であるネガティブCプレートと、ポジティブA型の特性を備え、NZ係数が1.0以上1.2以下の位相差層であるポジティブAプレートと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板補償フィルム、及びこれを用いた液晶パネルに関する。
液晶表示装置に適用される光学フィルムとして、入射した光に対して位相差層により所望の位相差を付与する位相差フィルムがある。例えばVAモードの液晶表示装置では、斜め方向からの視点に対するコントラストを高めるために、ポジティブA型の特性を備えるポジティブAプレートとネガティブC型の特性を備えるネガティブCプレートとが組み合わされた位相差フィルムが偏光板補償フィルムとして用いられている(例えば特許文献1)。
ここで、ポジティブA型の特性とは、層面に沿ったX軸方向の屈折率をn、層面に沿った方向でX軸に直交するY軸方向の屈折率をn、層厚方向の屈折率をnとしたとき、n>n≒nの関係であるとともに、光軸がn方向となる特徴を有するものである。
ネガティブA型の特性とは、n≒n>nの関係であるとともに、光軸がn方向となる特徴を有するものである。
ポジティブC型の特性とは、n>n≒nの関係であるとともに、光軸がn方向となる特徴を有するものである。
そしてネガティブC型の特性とは、n≒n>nzの関係であるとともに、光軸がn方向となる特徴を有するものである。
またその他、VA液晶層の表裏面のぞれぞれで、偏光板との間に2軸延伸したトリアセチルセルロース(TAC)によるポジティブAプレートを配置する偏光板補償フィルムも知られている。
特開2006−515080号公報
ところが、このような従来における偏光板補償フィルムでは、例えば製造等の際に、狙いとする位相差に対して誤差が生じた場合に、極端に視野角特性が低下することがあった。より具体的には、高いコントラストを得ることができる視野角が狭くなったり、画面を見る視点位置により色の変化の程度が大きくなったりすることがあった。
従って、狙いとする位相差に対する高い精度が求められ、品質管理等を厳しくせざるを得なかった。
本発明は上記問題に鑑み、ポジティブAプレートとネガティブCプレートとが積層され、位相差の変化に対して視野角特性の変化を小さく抑えることができる偏光板補償フィルムを提供することを課題とする。また、当該偏光板補償フィルムを備える液晶パネルを提供する。
上記の課題に対して発明者は鋭意検討を重ねた結果、ポジティブAプレートとネガティブCプレートとが積層された偏光板補償フィルムにおいて、ポジティブAプレートが、下記式(1)、又は式(2)のいずれかで表されるNZ係数が所定の範囲であることにより、位相差の変化に対して視野角特性の変化を小さく抑えられる知見を得て本発明を完成させた。
NZ=(|n−n|)/(|n−n|) (1)
NZ=Rth/Re+0.5 (2)
ここでRthは厚み方向リタデーション、Reは、X−Y平面における面内方向リタデーションを表している。
以下本発明について説明する。
本発明の1つの態様は、液晶表示装置の偏光板補償フィルムであって、ネガティブC型の特性を備える位相差層であるネガティブCプレートと、ポジティブA型の特性を備え、NZ係数が1.0以上1.2以下の位相差層であるポジティブAプレートと、を備える、偏光板補償フィルムである。
上記の偏光板補償フィルムにおいて、ポジティブAプレートの、450nmの波長における面内方向リタデーションをReA450、550nmの波長における面内方向リタデーションをReA550としたとき、ReA450/ReA550で得られるΔNが1.0以下となるように構成することができる。
上記偏光板補償フィルムにおいて、ポジティブAプレートは延伸樹脂フィルムで構成することができる。
また、上記偏光板補償フィルムにおいて、ネガティブCプレートが重合性液晶材料を含有してなるように構成してもよい。このとき、重合性液晶材料がランダムホモジニアス配向していてもよい。
本発明の他の態様は、2つの偏光板と、2つの偏光板の間に配置される液晶セル層と、2つの偏光板の間に配置される上記偏光板補償フィルムと、を具備する液晶パネルである。
この液晶パネルの液晶セル層をVAモードで構成してもよい。
またこの液晶パネルは、液晶セル層の、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL450、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL550、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL650とし、RthL450/RthL550をΔNL450、RthL650/RthL550をΔNL650として、ネガティブCプレートの、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC550としたとき、
450={RthL550(1−ΔNL450)/RthC550}+1
650={RthL550(1−ΔNL650)/RthC550}+1
とし、ネガティブCプレートの、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC450、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC650として、RthC450/RthC550をΔNC450、RthC650/RthC550をΔNC650としたとき、
450−0.03≦ΔNC450≦C450+0.03、及び、
650−0.03≦ΔNC650≦C650+0.03
が成立するように構成することができる。
また、上記液晶パネルは、偏光板補償フィルムの、450nmの波長における面内方向リタデーションをReS450、550nmの波長における面内方向リタデーションをReS550、650nmの波長における面内方向リタデーションをReS650とし、偏光板補償フィルムの、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS450、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS550、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS650とし、RthS450/RthS550をΔNS450、RthS650/RthS550をΔNS650とし、液晶セル層の、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL450、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL550、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL650とし、RthL450/RthL550をΔNL450、RthL650/RthL550をΔNL650としたとき、ReS550が110nm以上160nm以下であり、
|NS450−NL450|≦0.02、かつ、
|NS650−NL650|≦0.02
となるように構成することができる。
本発明によれば、ポジティブAプレートとネガティブCプレートとを積層した偏光板フィルムにおいて、位相差の変化に対する視野角特性の変化を小さく抑えることができる。
液晶パネル1の層構成の一例を示す図である。 斜め視点の角度ごとのコントラストの一例を表した図である。 色変化の評価方法を説明する図である。 色度の評価について説明する図である。
以下、本発明を具体的な形態例で詳しく説明する。ただし、本発明は以下の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は1つの形態を説明する図で、偏光板補償フィルム10を含む液晶パネル1の層構成を説明する図である。本形態では、例えば液晶パネルを他の機器とともに筐体に収めることにより液晶表示装置とすることができる。このとき、偏光板補償フィルム10の効果により視野角特性を向上させることが可能となる。
本形態では液晶パネル1は、液晶表示装置において光源の出光側に配置され、該光源に照明されて光を透過することで映像を観察者に提供する。液晶パネル1は、光源側(図1の紙面下方側)から、偏光板2、液晶セル層3、偏光板補償フィルム10、偏光板4、及び保護フィルム5がこの順に配置されている。以下、それぞれの構成について説明する。
偏光板2は、液晶セル層3より光源側に配置される直線偏光板であり、公知の通りである。偏光板2としては、例えば透明フィルムからなる2枚の基材の間に直線偏光板として機能を担う偏光子が挟持される形態を挙げることができる。基材としてはトリアセチルセルロース(TAC)等の透明フィルム材を挙げることができる。また偏光子としては、例えばヨウ素が含浸され、延伸されたポリビニルアルコール(PVA)による層を挙げることができる。
液晶セル層3は、本形態では垂直配向(VA)モードの液晶層であり、これにより、本形態の液晶表示装置は、VA液晶表示装置(Vertically aligned crystal display;VA−LCD)である。このようなVAモードの液晶層は公知の通りであり、公知のものを適用することができる。
便宜のために偏光板4について先に説明すれば、偏光板4は液晶セル層3より観察者側(図1の紙面上方)に配置される直線偏光板であり、その吸収軸が偏光板2の吸収軸に対して90°となるように配置されている。この偏光板も公知の通りであり、例えば透明フィルムからなる2枚の基材の間に直線偏光板として機能を担う偏光子が挟持される形態を挙げることができる。基材としてはトリアセチルセルロース(TAC)等の透明フィルム材を挙げることができる。また偏光子としては、例えばヨウ素が含浸され、延伸されたポリビニルアルコール(PVA)による層を挙げることができる。
また、保護フィルム5は傷つき等から液晶パネル1を保護する機能を有しており、TAC等の透明樹脂によるフィルムが適用される。また、反射防止層等の他の機能を有する層が積層されることもある。
次に偏光板補償フィルム10について説明する。偏光板補償フィルム10は、光源側(本形態では液晶セル層3側)から基材11、ネガティブCプレート13、及び、ポジティブAプレート14を有して構成されている。なお、本形態ではネガティブCプレートのために配向膜を必要としない例を示したが、ネガティブCプレートの液晶性成分を配向させるために配向膜を必要とする場合には、公知の水平配向膜を用いることができる。
基材11は、ネガティブCプレート13の基材であり、ガラス基材、金属箔、樹脂基材等が挙げられる。その中でも、基材は透明性を有することが好ましく、従来公知の透明基材の中から適宜選択することができる。透明基材としては、ガラス基材の他、トリアセチルセルロース(TAC)等のアセチルセルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等のオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテルサルホンやポリカーボネート(PC)、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、アクロニトリル、メタクリロニトリル、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー等の樹脂を用いて形成された透明樹脂基材が挙げられる。
基材11は、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。ここで、基材の透過率は、JIS K7361−1(プラスチック−透明材料の全光透過率の試験方法)により測定することができる。
基材11の厚みは、必要な支持性を付与できる範囲内であれば特に限定されないが、10μm以上200μm以下程度の範囲内が通常である。その中でも、基材の厚みは、25μm以上125μm以下の範囲内が好ましく、30μm以上100μm以下の範囲内がさらに好ましい。厚みが上記の範囲よりも厚いと、例えば、長尺状の偏光板補償フィルムを形成した後、裁断加工し、枚葉の位相差フィルムとする際に、加工屑が増加したり、裁断刃の磨耗が早くなってしまったりすることがある。
ネガティブCプレート13は、ネガティブC型の特性を有する光学的機能を担う層である。そしてこのネガティブCプレート13は、各種の光学フィルムの位相差層の作製に供する液晶材料である液晶化合物を含む重合性液晶組成物により構成され得る。例えば、ネガティブCプレート13では、液晶化合物がランダムホモジニアス配向している。
ここで「ランダムホモジニアス配向」は、液晶化合物が棒状であり、この棒状の液晶化合物の配向状態を表している。詳しくは次に説明する「不規則性」、「分散性」、及び「面内配向性」を備える特徴を有するものである。
「不規則性」は、ネガティブCプレートの平面視で棒状化合物の配列方向がランダムであることを意味する。より詳しくは棒状化合物の分子長軸方向がランダムとなるように配列している。
「分散性」は、棒状化合物が、複数の棒状化合物が集まる等して棒状化合物による占有領域であるドメインを形成する場合であっても、このあるドメイン1つの大きさが可視光領域の波長よりも小さいことを意味する。
「面内配向性」は、棒状化合物が面内配向していることを意味する。詳しくは、棒状化合物の分子長軸方向がネガティブCプレートの法線方向に対して略垂直となるように配向(すなわちネガティブCプレートのプレート面に沿った方向に配向)している。
ネガティブCプレート13の厚みは特に限定されることはないが、0.3μm以上3.0μm以下が好ましい。
本形態で重合性液晶組成物は、液晶性を示し、分子内に重合性官能基を有する液晶化合物(棒状化合物)を含有するものが好ましい。
ここで、「棒状化合物」とは、分子構造の主骨格が棒状となってものを指し、このような棒状の主骨格を有する化合物としては、例えば、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類及びアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類をあげることができる。また、低分子液晶性化合物だけではなく、高分子液晶性化合物も用いることができる。
液晶化合物として、ネマチック相、スメクチック相等の液晶相を示す材料が挙げられるが、他の液晶相を示す液晶化合物と比較して規則的に配列させることが容易である観点からネマチック相を示す液晶化合物を用いることがより好ましい。これによりランダムホモジニアス配向しやすいものとなる。
また、ネマチック相を示す液晶化合物としては、メソゲン両端にスペーサを有する材料を用いることが好ましい。メソゲン両端にスペーサを有する液晶化合物は、柔軟性に優れる。
また、液晶化合物は、上記したように分子内に重合性官能基を有する重合性液晶化合物であることが好ましい。重合性官能基を有することにより、液晶化合物を重合して固定することが可能になるため、配列安定性に優れ、位相差性の経時変化が生じ難くなる。また、重合性液晶化合物は、分子内に三次元架橋可能な重合性官能基を有することがより好ましい。三次元架橋可能な重合性官能基を有することで、配列安定性をより一層に高めることができる。なお、「三次元架橋」とは、液晶性分子を互いに三次元に重合して、網目(ネットワーク)構造の状態にすることをいう。
重合性官能基としては、例えば、紫外線、電子線等の電離放射線、あるいは熱の作用によって重合するものを挙げることができる。これら重合性官能基としては、ラジカル重合性官能基が挙げられる。ラジカル重合性官能基の代表例としては、少なくとも1つの付加重合可能なエチレン性不飽和二重結合を持つ官能基が挙げられ、具体例として、置換基を有する若しくは有さないビニル基、アクリレート基(アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基を包含する総称)等が挙げられる。
また、液晶化合物は、末端に重合性官能基を有するものが特に好ましい。このような液晶化合物を用いることにより、例えば、互いに三次元に重合して、網目(ネットワーク)構造の状態にすることができるため、安定性を備え、かつ、光学特性の発現性に優れたものとすることができる。
以上のような液晶化合物として例えば下記式(1)〜式(17)のようなものを挙げることができる。
重合性液晶組成物中における液晶化合物の含有量としては、ネガティブCプレートの厚みが適正であり、均一性が良好であれば特に限定されないが、重合性液晶組成物中に5質量部以上40質量部以下の割合で含まれていることが好ましく、10質量部以上30質量部以下の割合で含まれていることがより好ましい。液晶化合物の量が5質量部未満であると、溶媒の割合が多くなり、厚みの均一性やムラが発生しやすくなる。一方で、40質量部を超えると、その重合性液晶組成物の粘度が高くなりすぎるために、層の作製の作業性が悪くなる。
なお、液晶化合物は、1種単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
上述した液晶化合物は、通常溶剤に溶かされている。溶剤としては、上述した液晶化合物を均一に分散できるものであることが必要となるが公知の溶剤を用いることができる。このような溶剤として例えばトルエン、キシレン等の炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、テトラヒドロ等のエーテル類、1−メトキシ−2−プロパノール、1−メトキシプロピル−2−アセテート等のグリコールエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類を挙げることができる。
重合性液晶組成物中の溶剤の含有量としては、液晶化合物100質量部に対して66質量部以上1900質量部以下であることが好ましい。溶剤の量が66質量部未満であると、液晶化合物を均一に溶かすことができないことがある。一方で、1900質量部を超えると、溶剤の一部が残存して信頼性が低下することがあり、また均一に塗工できないことがある。より好ましくは900質量部以下である。
なお、重合性液晶組成物には、必要に応じて他の添加剤を含有させることができる。他の化合物としては、上述した液晶化合物の配列秩序を害するものでなければ特に限定されるものではなく、例えば、可塑剤、界面活性剤及びシランカップリング剤等を挙げることができる。
ポジティブAプレート14は、ポジティブA型の特性を有して光学的機能を担う層である。ポジティブAプレート14は、ポジティブAプレートとして機能する樹脂フィルムを用いることができる。これには例えば延伸した樹脂フィルムを用いることができ、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリスルホン(PSF)、及び、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等の樹脂シートを延伸したフィルムを挙げることができる。
ここでポジティブAプレート14は、上記式(1)、式(2)で示したNZ係数が1.0以上1.2以下である。その中でも生産性の観点からNZ係数が1.1以上1.2以下であることが好ましい。これにより、誤差等による、ポジティブAプレートの位相差の変化、ネガティブCプレートの位相差の変化に対して、コントラストが良好な視野角の範囲の極端な狭小化、及び/又は、視点の位置による色の変化が極端に大きくなるといった、視野角特性の低下を小さく抑えることができる。そして製造における位相差の精度管理の厳格化を回避し、生産性向上や低廉化が可能となる。ポジティブAプレート14のNZ係数が1.2を超えると、狙いの位相差値に対して誤差が生じたときに視野角特性が大きく低下する。
これは、上記式(2)、
NZ=Rth/Re+0.5 (2)
で表したように、ポジティブAプレートのNZ係数が1.2より大きくなると、面内方向リタデーションのずれに対して厚み方向リタデーションも大きくなってしまうからであると考えられる。例えば面内方向リタデーションReを150nmとしたとき、NZ係数が1.0のときには面内方向リタデーションReが±10nmの範囲でずれると厚み方向リタデーションが10nmの範囲内のずれで収まることに対し、NZ係数が1.5の場合には、Reが±10nmの範囲でずれると厚み方向リタデーションは20nmの範囲でずれが生じ、NZ係数が2.0の場合にReが±10nmの範囲でずれると厚み方向リタデーションが30nmの範囲でずれが生じてしまう。
また、ポジティブAプレート14は逆波長分散特性を有していることが好ましい。具体的には450nmの波長における面内方向リタデーションをReA450、550nmの波長における面内方向リタデーションをReA550としたとき、ReA450/ReA550で得られるΔNが1.0以下である。より好ましくはΔNが0.89以上0.93以下である。この範囲とすることによりさらに視野角特性の低下を抑えることができる。
ポジティブAプレートの厚みは特に限定されることはなく、性能及び適用される装置等により適宜設定することができるが、20μm以上60μm以下の範囲とされることが好ましい。
本形態では延伸した樹脂フィルムによるポジティブAプレートを例示したが、これに代わって、各種の光学フィルムの位相差層の作製に供する液晶材料であって、逆波長分散特性を有する液晶化合物を含む重合性液晶組成物によりポジティブAプレートを構成することもできる。このときには液晶化合物がホモジニアス配向を有している。
この場合には、ポジティブAプレートは、例えば上記した基材11と同様の基材に重合性液晶組成物を積層して硬化させることにより形成できる。そのときのポジティブポジティブAプレートの厚みは特に限定されることはないが、0.3μm以上3.0μm以下が好ましい。
重合性液晶組成物を用いたポジティブAプレートでは、液晶性を示し、分子内に重合性官能基を有する液晶化合物(棒状化合物)を含有するものが好ましい。そして液晶化合物は、特に限定されることなく、ポジティブAプレートを形成する組成物に含まれる全ての液晶化合物を示し、1つの液晶化合物からなるものであっても2種以上の液晶化合物の混合物であってもよい。
逆波長分散特性を有する液晶組成物としては、例えば特表2010−522892号公報、特開2010−31223号公報、特開2012−077055号公報、特開2009−62508号公報、国際公開WO2014/069515号等に記載された液晶材料を挙げることができる。
以上のような偏光板補償フィルム10、及びこれを備える液晶パネルによれば、ポジティブAプレート、及びネガティブCプレートの狙いとする位相差からの誤差等による位相差のずれがあっても、高いコントラストの視野角範囲の狭小化を抑制し、及び/又は、視点の位置による色変化が大きくなることを抑制することができる。
また、次に示すように、偏光板補償フィルム10と液晶セル層3の特徴との組み合わせの2つ例の少なくとも一方により、上記した効果をさらに顕著に発揮できる液晶パネルとなる。
第1の例は次の通りである。
液晶セル層の厚み方向リタデーションを次のように定義する。
・450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL450
・550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL550
・650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL650
そして、これに基づいて、
・RthL450/RthL550をΔNL450
・RthL650/RthL550をΔNL650
とする。
一方、ネガティブCプレートについて厚み方向リタデーションを次のように定義する。
・450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC450
・550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC550
・650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC650
そして、これに基づいて
・RthC450/RthC550をΔNC450
・RthC650/RthC550をΔNC650
とする。
さらに、上記の定義を用いて、
・C450={RthL550(1−ΔNL450)/RthC550}+1
・C650={RthL550(1−ΔNL650)/RthC550}+1
としたとき、ΔNC450及びNC650について
450−0.03≦ΔNC450≦C450+0.03
650−0.03≦ΔNC650≦C650+0.03
が成立することが好ましい。
また第2の例は次の通りである。
偏光板補償フィルム全体としてのリタデーションを次のように定義する。
・450nmの波長における面内方向リタデーションをReS450
・550nmの波長における面内方向リタデーションをReS550
・650nmの波長における面内方向リタデーションをReS650
・450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS450
・550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS550
・650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS650
とする。そして、
・RthS450/RthS550をΔNS450
・RthS650/RthS550をΔNS650
とする。このときにReS550が110nm以上160nm以下であるとともに、
|NS450−NL450|≦0.02、かつ、
|NS650−NL650|≦0.02、
が成立することが好ましい。
なお、本形態では光源側(図1の紙面下方)から液晶セル層3、ネガティブCプレート13、ポジティブAプレート14の順に積層されているが、層の順はこれに限定されない。ただし、本形態のように液晶セル層3、ネガティブCプレート13、ポジティブAプレートの順が最も本発明の効果を奏するものとなる。
次に、偏光板補償フィルム10の製造方法について説明する。偏光板補償フィルム10は、例えば、基材の供給工程、ネガティブCプレートの形成工程、及びポジティブAプレートの形成工程を含んで構成される。
基材の供給工程では、基材11が、ロールにより提供される。
そして、ネガティブCプレートの形成工程では、基材11の一方の面にネガティブCプレート13を形成する。具体的には次の通りである。
基材11を供給リールから引き出し、ネガティブCプレートを構成する組成物を基材11上に積層させる。ここで当該組成物は上記した重合性液晶組成物であるが、例えばここに含まれる棒状である液晶化合物をコレステリック配向状態とし、その螺旋構造の螺旋軸方向ピッチを紫外線が反射するピッチにまで狭めることで、仮想の円盤状となるように調整する。そしてこの組成物を基材11に積層する。
基材11上への組成物の積層方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ダイコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ナイフコート法、ディップコート法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、スピンコート法、ロールコート法、プリント法、浸漬引き上げ法、カーテンコート法、キャスティング法、バーコート法、エクストルージョンコート法、E型塗工方法等を用いることができる。
そして紫外線の照射を施すことによって組成物を硬化させてネガティブCプレート13を得る。紫外線の照射の光源としては、低圧水銀ランプ(殺菌ランプ、蛍光ケミカルランプ、ブラックライト)、高圧放電ランプ(高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ)、ショートアーク放電ランプ(超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、水銀キセノンランプ)等を用いることができる。その中でも、メタルハライドランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプ等を好ましく用いることができる。紫外線の波長としては、組成物を構成する材料等に応じて適宜設定されるものであり、具体的には、波長が210nm以上380nm以下、好ましくは230nm以上380nm以下、さらに好ましくは250nm以上380nm以下の照射光を用いることが好ましい。また、紫外線の照射量(積算光量)としては、特に限定されないが、例えば、100mJ/cm以上1500mJ/cm以下の範囲内であることが好ましく、100mJ/cm以上800mJ/cm以下の範囲内であることがより好ましい。
ポジティブAプレートの形成工程では、フィルム状のポジティブAプレート14を例えば粘着剤等を介してネガティブCプレート13上に積層する。
実施例ではシミュレーションにより、図1に示した液晶パネル1に倣って積層体をモデル化し、ここに含まれる偏光板補償フィルム10のNZ係数や波長分散特性の値を変更して評価を行った。
シミュレーションはLCD−MASTER(シンテック株式会社)を用いて行った。モデルの層構成は光源側から、吸収軸を基準に対して0度とした偏光板(下偏光板)、ポジティブC型の特性を有し、正波長分散特性であるVAモード液晶層、上記した偏光板補償フィルム、及び吸収軸を基準に対して90度とした偏光板(上偏光板)とした。そして、下偏光板側から光を照射する条件とした。
[評価]
<コントラスト>
図2に1つの例を示したように、画面の中心に対して全方位(円周方向)における各視野角度(円の半径方向)でのコントラストを得て、等高線でコントラスト性能を評価した。最も円の中心に近い等高線が500:1を表し、その内側となる領域Rがコントラスト500:1以上となる。この領域Rが大きいほど、広範囲に亘ってコントラストが高く良好であるといえる。
本例では「領域Rの大きさ」は定量的に次のように評価した。すなわち、図2に示したように、例えば、方位角度30°(図2では円弧矢印で表した方向における角度、30(deg.)と表記している。)では、直線矢印で示したように視野角度で60°(図2では、方位角度と区別して見易くするため単位の記載を省略した。)まで領域Rに含まれる。そしてこのような考えで、方位角度0°〜360°までを5°刻みで、それぞれの方位角度において領域Rに含まれる視野角度を得て、その全ての視野角度の和を「領域Rの大きさ」とした。領域Rが大きければ広い視野角度の範囲においてコントラストが高いことを意味する。この方法によれば領域Rの大きさの単位は「°」であるが、ここでは特に単位は表記しなかった。
<視点位置による色変化>
図3に模式図を示したように、評価対象である積層体の面の中心から延びる法線nに対してθ=60°傾斜した視点における色を測定した。図3の上方の図は積層体を平面視した図、図3の下方の図は積層体を側面から見た図である。図3からわかるように、θ=60°の視点位置はOを中心に円を描くように存在するので、Sを起点として矢印Kに沿ってOを中心とした円を描くように一周に亘って各位置における色を得た。
その結果として図4(a)、図4(b)に1つずつ例を示したように、一周した際に色の変化が生じることからこれをx−y表色系のxy座標に表した。これにより、60°視点における方位(周方向位置)と色の変化との関係を評価することができる。
色の変化は少ない方がよく、60°視点で一周する際に様々な色を跨がないことが好ましい。従って、図4(a)にE1示したような大きな面積を有する環状より、図4(b)にE2で示した細い形状のもの、又は図示していないが小さな面積の環状であるものが色の変化が少なく好ましいといえる。
そこで、各例について、L表色系を用いて定量的に評価をした。具体的には、上記60°視点で一周(360°)を5°刻みで、a及びbを得る。そしてある角度でのa、bをそれぞれa 、b とし、その1つ前(ある角度−5°)における角度でのa、bをa 、b とする。そして、次式(3)により、5°分の色変動値を得る。
{(a −a +(b −b 0.5 (3)
この5°分の色変動値を、0°〜360°で5°刻みで得て、全ての和をとることで色変動総和を得て評価した。この色変動総和は小さい方が色の変動が少ないことを意味する。
[結果]
表1には次の条件に基づいて、図2の領域Rの大きさ、及び式(3)を用いて得た色変動総和を表示した。
<ポジティブAプレート>
・NZ係数:1.0、1.2、2.0、3.07
・面内方向位相差狙い値Re:表1参照
・面内方向位相差の狙い値からの変化:−10nm、+10nm
・ΔN:0.91(逆波長分散特性)
<ネガティブCプレート>
・厚み方向位相差狙い値Rth:表1参照
・ΔN:1.14(正波長分散特性)
表1には、各NZ係数について、ポジティブAプレートの狙いRe、ネガティブCプレートの厚み方向リタデーションRth、積層体のコントラスト、及び積層体の色変動総和を表した。このようは次のように見ることができる。
例えば、表1において、ポジティブAプレートのNZ係数が1.00であるとき、該ポジティブAプレートの狙いの面内リタデーションReは146nmであり、用いたネガティブCプレートの厚み方向リタデーションRthは248nmである。
そして狙いの面内リタデーションRe通りのときの積層体のコントラスト性能は図2の領域Rの大きさで表現すると4380である。また、狙いの面内リタデーションReに対して−10nmとなったとき、領域Rの大きさは4260となり、これは狙いの面内リタデーションReにおける領域Rの大きさに対して0.97倍である。同様に、狙いの面内リタデーションReに対して+10nmとなったとき、領域Rの大きさは3980となり、これは狙いの面内リタデーションReにおける領域Rの大きさに対して0.91倍である。
一方、狙いの面内リタデーションRe通りのときにおける、積層体の色変動総和は、80.7である。また、狙いの面内リタデーションReに対して−10nmとなったときの積層体の色変動総和は65.1、狙いの面内リタデーションReに対して+10nmとなったときの積層体の色変動総和は87.6である。
表1の他のNZ係数の場合、及び、後で示す表2、表3も同様に見ることができる。
表2には次の条件に基づいて、図2の領域Rの大きさ、及び式(3)を用いて得た色変動総和を表示した。表2はネガティブCプレートの厚み方向位相差の値Rthを表1に対して−10nmとし、ネガティブCプレートの位相差の変化について影響を評価した。
<ポジティブAプレート>
・NZ係数:1.0、1.2、2.0、3.07
・面内方向位相差狙い値Re:表2参照
・面内方向位相差の狙い値に対する変化:−10nm、+10nm
・ΔN:0.91(逆波長分散特性)
<ネガティブCプレート>
・厚み方向位相差狙い値Rth:表2参照(表1に対して−10nm)
・ΔN:1.14(正波長分散特性)
表3には次の条件に基づいて、図2の領域Rの大きさ、及び式(3)を用いて得た色変動総和を表示した。表3はネガティブCプレートの厚み方向位相差の狙い値Rthを表1に対して+10nmとし、ネガティブCプレートの位相差の変化について影響を評価した。
<ポジティブAプレート>
・NZ係数:1.0、1.2、2.0、3.07
・面内方向位相差狙い値Re:表3参照
・面内方向位相差の狙い値に対する変化:−10nm、+10nm
・ΔN:0.91(逆波長分散特性)
<ネガティブCプレート>
・厚み方向位相差狙い値Rth:表3参照(表1に対して+10nm)
・ΔN:1.14(正波長分散特性)
以上表1〜表3よりわかるように、NZ係数が1.0以上1.2以下の範囲であることで、ポジティブAプレートの位相差変動、ネガティブCプレートの位相差変動に対してコントラスト特性の変化を小さく抑えることができ、視点位置の変化による色変化を小さく抑えることができることがわかる。
表4には、ポジティブAプレートのNZ係数を1.2、面内方向リタデーションReを130するとともに、ネガティブCプレートの厚み方向リタデーションRthを230にしたときにおいて、ΔN、及びΔNを変更した場合における視野角特性を評価した結果を表す。
表4からわかるように、ΔNは高い方がコントラストがよく、色変化も少なく、ΔNが1.11以上であることがより好ましい。また、ΔNは、0.89以上0.93以下であると、さらに色の変化が少ないため好ましい。
1 液晶パネル
2 偏光板
3 液晶セル層
4 偏光板
5 保護層
10 偏光板補償フィルム
11 基材
12 配向膜
13 ネガティブCプレート
14 ポジティブAプレート

Claims (9)

  1. 液晶表示装置の偏光板補償フィルムであって、
    ネガティブC型の特性を備える位相差層であるネガティブCプレートと、
    ポジティブA型の特性を備え、NZ係数が1.0以上1.2以下の位相差層であるポジティブAプレートと、を備える、
    偏光板補償フィルム。
  2. 前記ポジティブAプレートの、450nmの波長における面内方向リタデーションをReA450、550nmの波長における面内方向リタデーションをReA550としたとき、ReA450/ReA550で得られるΔNが1.0以下である、請求項1に記載の偏光板補償フィルム。
  3. 前記ポジティブAプレートは延伸樹脂フィルムである、請求項1又は2に記載の偏光板補償フィルム。
  4. 前記ネガティブCプレートが重合性液晶材料を含有してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の偏光板補償フィルム。
  5. 前記重合性液晶材料がランダムホモジニアス配向してなる請求項4に記載の偏光板補償フィルム。
  6. 2つの偏光板と、
    前記2つの偏光板の間に配置される液晶セル層と、
    前記2つの偏光板の間に配置される請求項1乃至5のいずれかに記載の偏光板補償フィルムと、
    を具備する液晶パネル。
  7. 前記液晶セル層がVAモードである請求項6に記載の液晶パネル。
  8. 前記液晶セル層の、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL450、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL550、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL650とし、RthL450/RthL550をΔNL450、RthL650/RthL550をΔNL650として、
    前記ネガティブCプレートの、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC550としたとき、
    450={RthL550(1−ΔNL450)/RthC550}+1
    650={RthL550(1−ΔNL650)/RthC550}+1
    とし、
    前記ネガティブCプレートの、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC450、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthC650として、RthC450/RthC550をΔNC450、RthC650/RthC550をΔNC650としたとき、
    450−0.03≦ΔNC450≦C450+0.03
    及び、
    650−0.03≦ΔNC650≦C650+0.03
    が成立する、請求項6又は7に記載の液晶パネル。
  9. 前記偏光板補償フィルムの、450nmの波長における面内方向リタデーションをRe450、550nmの波長における面内方向リタデーションをReS550、650nmの波長における面内方向リタデーションをReS650とし、
    前記偏光板補償フィルムの、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS450、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS550、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthS650とし、
    RthS450/RthS550をΔNS450、RthS650/RthS550をΔNS650とし、
    前記液晶セル層の、450nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL450、550nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL550、650nmの波長における厚み方向リタデーションをRthL650とし、RthL450/RthL550をΔNL450、RthL650/RthL550をΔNL650としたとき、
    前記ReS550が110nm以上160nm以下であり、
    |NS450−NL450|≦0.02、かつ、
    |NS650−NL650|≦0.02、である、
    請求項6又は7に記載の液晶パネル。
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