JP2018205026A - 紫外線ledの断線検出回路及び方法、採水ディスペンサーならびに純水製造装置 - Google Patents

紫外線ledの断線検出回路及び方法、採水ディスペンサーならびに純水製造装置 Download PDF

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Takafumi Hoshino
隆文 星野
尾崎 大介
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大介 尾崎
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修一 岡部
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杏助 松村
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Abstract

【課題】紫外線LEDの断線を簡単な構成かつ低コストで検出できる断線検出回路を提供する。【解決手段】紫外線LED11のアノードA及びカソードKに接続して紫外線LED11に直流電力を供給する定電流電源12と、アノードAとカソードKとの間に並列に接続された入力部14を有するリレー13と、を設け、紫外線LED11が断線したときのアノードAとカソードKとの間の電圧の上昇によってリレー13を作動させて断線を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線LED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)の断線を検出する断線検出回路及び方法と、このような断線検出回路を有する採水ディスペンサー及び純水製造装置とに関する。
バイオサイエンスなどの分野では、純水中の生菌数が多いと実験・分析結果が影響を受けるため、純水中の生菌数を低減させることが必要となる。そこで従来から、紫外線を水に照射することによって水の殺菌を行っている。殺菌のための紫外光源としては、古くから水銀ランプが多用されているが、近年、短波長で高出力の紫外線LEDを入手できるようになったので、水銀ランプの代わりに紫外線LEDを用いるようになってきている。例えば特許文献1には、被処理水を処理して純水を製造する純水製造装置内に、紫外線LEDにより発生した紫外線を被処理水に照射して殺菌を行う紫外線殺菌装置を組み込むことを開示している。また実験室などにおいて使用される水を殺菌するための装置として、特許文献2には、管の端部に紫外線LEDからなる紫外光源を設け、この管に通水して殺菌を行う装置が開示され、特許文献3には、容器の蓋部分に紫外線LEDからなる紫外光源を設け、容器内の被処理水を殺菌する構成が開示されている。紫外線LEDは、水銀ランプに比べて小型であり、かつ、発光及び消光の繰り返しを行っても劣化が少ないので、水銀ランプの適用が難しい分野への適用も期待されている。
特開2016−123930号公報 特表2016−523594号公報 特表2016−525906号公報
紫外線LEDは断線のおそれがある電子部品である。例えば純水を殺菌するための紫外光源として紫外線LEDを使用したとき、紫外線LEDが断線すると、殺菌されていない純水が供給されることとなり、その純水を使用して行う実験の結果に重大な影響を及ぼすことがある。殺菌以外の用途に紫外線LEDを使用する場合においても、同様に、紫外線LEDの断線が重大な影響を及ぼすことがある。そこで、紫外線LEDを使用する場合に、紫外線LEDでの断線を検知する回路を設けることが検討される。しかしながら現在市販されている断線検出器は高価であり、断線検出のための構成のコストダウンが求められている。
本発明の目的は、紫外線LEDの断線を簡単な構成かつ低コストで検出できる断線検出回路及び方法と、そのような断線検出回路を有する採水ディスペンサーとを提供することにある。
本発明の断線検出回路は、紫外線LEDの断線を検出する断線検出回路であって、紫外線LEDのアノード及びカソードに接続して紫外線LEDに直流電力を供給する定電流電源と、アノードとカソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーと、を有し、紫外線LEDが断線したときのアノードとカソードとの間の電圧の上昇によってリレーを作動させて断線を検出する。
本発明の方法は、紫外線LEDの断線を検出する方法であって、紫外線LEDのアノード及びカソードに定電流電源を接続して紫外線LEDを定電流駆動し、紫外線LEDが断線したときのアノードとカソードとの間の電圧の上昇によって、アノードとカソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーを作動させて断線を検出する。
本発明の採水ディスペンサーは、純水の採水に用いられる採水ディスペンサーであって、純水源に接続する電磁弁と、純水を吐出するノズルと、電磁弁の出口とノズルとを接続する流路と、流路を流れる純水に対して紫外線を照射するように配置された紫外線LEDと、紫外線LEDのアノード及びカソードに接続して紫外線LEDに直流電力を供給する定電流電源と、アノードとカソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーと、電磁弁の開閉を制御するとともに電磁弁の開弁時に定電流電源を動作させ、リレーが作動したことを検出して紫外線LEDの断線を検出し、断線を検出したときに警報を発生する制御部と、を有する。
本発明の純水製造装置は、純水を貯留する貯槽を少なくとも備える純水製造装置であって、貯槽に取り付けられ、貯槽内の純水に対して紫外線を照射するように配置された紫外線LEDと、紫外線LEDのアノード及びカソードに接続して紫外線LEDに直流電力を供給する定電流電源と、アノードとカソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーと、電磁弁の開閉を制御するとともに電磁弁の開弁時に定電流電源を動作させ、リレーが作動したことを検出して紫外線LEDの断線を検出し、断線を検出したときに警報を発生する制御部と、を有する。
本発明によれば、紫外線LEDの断線を簡単な構成かつ低コストで検出できるようになる。
実施の一形態の断線検出回路の構成を示す回路図である。 純水製造装置及び採水ディスペンサーの構成の一例を示すフロー図である。 採水ディスペンサーの内部構成を示す正面図である。 採水ディスペンサーに組み込まれた断線検出回路を示す回路図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の一形態の断線検出回路の構成を示している。紫外線LEDを駆動するときは、一般に、定格値を超える順方向電流が流れないようにする必要があり、そのため、紫外線LEDに流れる電流を制限する機構が必要となる。本実施形態の断線検出回路は、紫外線LED11の断線を検出するものであって、紫外線LED11に電流を制限しつつ直流電力を供給し紫外線LED11を定電流駆動する定電流電源12と、リレー13と、を備えている。定電流電源12の+側出力は紫外線LED11のアノードAに接続し、−側出力はカソードKに接続している。リレー13の入力部14は、紫外線LED11のアノードAとカソードKとの間に並列に接続されている。図示したものでは、リレー13はメカニカルリレーであり、入力部14はリレー13の作動コイル(すなわちソレノイド)である。リレー13の出力部15は、3つの接点16〜18を有する。接点16は共通接点COMであり、接点17は、常時閉接点NCであり、入力部14に所定の入力がないときにのみ、すなわち作動コイルが作動しないときに接点16と電気的に導通する接点である。接点18は、常時開接点NOであり、入力部14に所定の入力があるときにのみ、すなわち作動コイルが作動するときに接点16と電気的に導通する接点である。ここではリレー13はメカニカルリレーであるとしてが、リレー13は、例えばソリッドステートリレーないし半導体リレーであってもよい。
紫外線LED11を定電流で駆動しているとき、そのアノードAとカソードKとの間の電圧(順方向電圧)は、紫外線LED11の順方向電流電圧特性によって定まるが、概ね2〜4V程度である。一方、定電流電源12は、所定の電流を安定して出力することができるように、ある程度高い電圧が供給される。したがって、定電流電源12の開放状態電圧、すなわち無負荷時の出力電圧は、例えば、10〜20V程度である。ここで、リレー13の作動電圧が、紫外線LED11の順方向電圧よりも高くかつ定電流電源12の開放状態電圧より低いものとする。紫外線LED11が正常に動作していれば、リレー13の入力部14に加わる電圧は紫外線LED11の順方向電圧であるので、リレー13は作動せず、一方、紫外線LED11が断線していれば、入力部14に加わる電圧は定電流電源12の開放状態電圧となるので、リレー13が作動することになる。この断線検出回路では、例えば、リレー13の常時開接点NOである接点18に電源電圧VDDを加え、常時閉接点NCである接点17に接地電位GNDを加えた上で、共通接点COMである接点16の電位が電源電圧VDDであるのか接地電位GNDであるのかを判別することによって、紫外線LED11の断線を検出することができる。
紫外線LED11における断線が発生してリレー13の接点16の電位が例えば電源電圧VDDとなった場合には、接点16からの信号に基づいて警報(アラーム)信号を発出することができる。さらに、必要に応じて、断線が生じた紫外線LED11に関係する機器の動作を停止させることもできる。
次に、紫外線LEDが設けられ本発明に基づく断線検出回路が適用される機器について説明する。ここでは、紫外線LEDが設けられる機器として、純水製造装置などに接続され、需要に応じて純水を吐出する採水ディスペンサーを例に挙げて説明する。もちろん、本発明に基づく断線検出回路が適用される機器は、採水ディスペンサーに限定されるものではない。
研究機関などにおいて純水を利用する場合、比較的小型の純水製造装置を用いて純水を製造することが多い。そしてユースポイントにおいて純水を例えばビーカー、フラスコ、試験管などに採水するために、純水製造装置に接続する採水ディスペンサーが広く用いられている。採水ディスペンサーは、純水を吐出するノズルと、ノズルへの純水の経路に設けられてノズルに対して純水を供給し、またこの供給を遮断する開閉弁とを備えている。採水ディスペンサーは、通常、純水製造装置の本体とは離れたユースポイントに設けられ、配管によって純水製造装置本体の純水出口に接続される。利用者が開閉弁を操作することによってノズルから純水が吐出し、これにより、利用者はその必要に応じた量で純水を採水することができる。開閉弁としては、例えば電磁弁を用いることができる。電磁弁を用いる場合には、指で操作できる押しボタンスイッチあるいは足によって操作できる足踏みスイッチ等により電磁弁を制御し、ノズルから純水を吐出させる。さらに、流量センサーと電磁弁とを組み合わせることにより、1回のスイッチ操作があったときに流量センサーによって計測される流量が規定値に達するまで電磁弁を開放することにより、規定量の純水を採水できるようにすることもできる。
図2は、純水製造装置と採水ディスペンサーとを示している。純水製造装置は、大別すると、水道水などが供給されて一次純水を生成する一次純水製造装置30と、一次純水製造装置30で生成された一次純水が配管45を介して供給されてより純度の高い純水を生成するサブシステム(二次純水システム)50と、からなっている。サブシステム50は、循環精製系を備えている。一次純水製造装置50において、水道水などの供給水は、弁31を介して活性炭カートリッジ32に導入される。活性炭カートリッジ32の出口水は、圧力スイッチ(PS)33及びポンプ34を介して、逆浸透膜を備える逆浸透装置(RO)35に送られる。逆浸透装置35の濃縮側にはオリフィス36を備える配管43が接続し、濃縮側からの排水はこの配管43を介して排出される。オリフィス36は、逆浸透装置35の濃縮側の圧力を一定に保つために設けられている。逆浸透装置35の逆浸透膜を透過した水は、次に、2段直列に配置されたた非再生型イオン交換装置(CP:カートリッジポリッシャーともいう)39,41に順次通水される。非再生型イオン交換装置39,41は、いずれも、強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂とが混床で充填されたものである。逆浸透装置35と1段目の非再生型イオン交換装置39のと間の配管には、非再生型イオン交換装置39に送られる水の導電率及び温度をそれぞれ計測する導電率計(CI)37及び温度計(TI)38が接続している。1段目と2段目の非再生型イオン交換装置39,41の間の配管にも導電率計40が設けられている。非再生型イオン交換装置41の出口にはチェック弁42が設けられている。チェック弁42の出口は、一次純水製造装置30の出口となるものであり、配管45が接続している。
サブシステム50は、配管45から弁52を介して一次純水が供給される貯槽51を備えている。貯槽51には、貯槽51内の純水に紫外線を照射して殺菌を行うための紫外線照射装置53と、貯槽51内の純水のレベルを検知するレベルセンサ(LS)54と、ベントフィルター55とが設けられている。ベントフィルター55を介して貯槽51は大気に連通しており、貯槽51内の圧力が大気圧に維持される。紫外線照射装置53としては、例えば、紫外線LEDを用いるもの、紫外線ランプを用いるものなどを使用することができる。
貯槽51の出口には、貯槽51内の純水を給送するポンプ56が設けられており、ポンプ56の出口には、紫外線酸化装置(UV)57、直列2段に設けられた非再生型イオン交換装置58,59及び限外濾過装置(UF)60がこの順で設けられている。ポンプ56の出口配管から分岐する配管101が設けられており、配管101の先端には出口ポート71が設けられている。限外濾過装置60において限外濾過膜の一次側の水を排水するための配管106が設けられており、配管106には弁107が設けられている。限外濾過装置60の出口には、出口ポート72に接続する配管102が接続し、配管102には、そこを流れる純水の電気抵抗率及び温度をそれぞれ測定するための抵抗率計63及び温度計64が接続している。限外濾過装置60の出口には、純水を貯槽51側に戻すための配管103も設けられており、配管103の先端には、定流量弁61が取り付けられている。配管103には、そこを流れる純水の全有機炭素(TOC)濃度を計測するTOC計62が接続している。定流量弁61の出口には、貯槽51に戻る配管104と、出口ポート73に接続する配管105が接続している。配管105には背圧弁65が設けられている。純水のサンプリングに用いられるサンプリング弁66は、配管104に取り付けられている。
サブシステム50では、貯槽51からポンプ56、紫外線酸化装置57、非再生型イオン交換装置58,59、限外濾過装置60、定流量弁61を経て貯槽51に戻る循環精製系が形成されており、一次純水がこの循環精製系を循環する間にさらに精製され、これにより、ユースポイントに供給されるべき純水が得られる。紫外線酸化装置57は、純水中の全有機炭素を分解するためのものであって殺菌作用も有するが、夜間や休日には循環精製系の運転を停止することがあり、その停止期間中において貯槽51における生菌の増殖を抑制するためにも、紫外線酸化装置57とは別に貯槽51に紫外線照射装置53を設けることが好ましい。水を解離できることが必要であるので、紫外線酸化装置57における紫外線源としては、一般に低圧水銀ランプが使用される。また、サブシステム50では、配管45からの一次純水をそのまま排水として排出するために、配管45に弁68が接続する。貯槽51の出口には、貯槽51内を排水するための弁69も設けられている。この弁69の排水側と貯槽51の入口側との間にはチェック弁67が設けられている。さらに、純水製造装置の全体の動作を制御するために、制御装置70が設けられている。制御装置70には、純水製造装置における水漏れを検出するセンサーが接続されていてもよい。
サブシステム50に設けられる出口ポート71〜73は、採水ディスペンサー80の接続位置となるポートである。採水ディスペンサー80は、例えば可撓性を有する配管75によって、いずれかの出口ポート71〜73に接続される。ここでは3つの出口ポート71〜73が設けられているが、循環精製系への出口ポートの接続箇所は、図2に示されるものに限定されるものではない。ただし、水質や圧力の観点からは、出口ポート72に対して採水ディスペンサー80を接続することが好ましい。循環精製系に接続する出口ポートの数は3に限定されるものではなく、増減することができる。例えば、限外濾過装置60の出口に接続する複数の出口ポートを設け、これらの出口ポートごとに1つずつ採水ディスペンサー80を接続するようにしてもよい。
次に、採水ディスペンサー80について説明する。サブシステム50の循環精製系には紫外線照射装置53や紫外線酸化装置57が設けられており、循環精製系を循環する純水に対しては殺菌処理が行われるが、循環精製系から分岐する配管、例えば、配管75,101,102,105や採水ディスペンサー80の内部の純水は循環しないので、これらの位置で生菌が繁殖するおそれが残る。そこでここで説明する採水ディスペンサー80は、それ自体に紫外線LEDを使用した紫外線殺菌機構を備えており、含まれる生菌の数を低減した純水を常に供給することが可能としている。
採水ディスペンサー80は、大別すると、ヘッド部80aと本体部80bとから構成されており、ヘッド部80aと本体部80bとは可撓性を有する配管84によって接続されている。採水ディスペンサー80の使用形態として、例えば、実験台の上に整列して置かれた多数の試験管に対して次々と純水を注ぐために用いる、というものがある。そこで、採水ディスペンサー80として機能させるために必要な制御機構などは本体部80bに設けるとともに、実際に純水の注ぎ口となる部分は、利用者によって把持されて所望の位置に動かすことができるヘッド部80aに設けるようにしている。
ヘッド部80aは、本体部80bから配管84を介して送られてきた純水を吐出するものであり、配管84に接続する流路85と、流路85の末端に設けられて純水を吐出するノズル86と、流路85を流れる純水に対して紫外線を照射する紫外線照射部87を備えている。紫外線照射部87は紫外線殺菌機構として機能するものであり、紫外線照射部87における紫外線源としては、紫外線LEDが用いられている。さらにヘッド部80aは、利用者の需要に応じて純水を吐出するために、利用者によって操作されるスイッチ88を備えている。
一方、本体部80bには、サブユニット50からの配管75に一端が接続する配管81と、配管81に設けられた流量センサー82と、配管81の他端に取り付けられた電磁弁83と、採水ディスペンサー80の動作を制御する制御部90と、制御部90に接続する操作パネル89とが設けられている。電磁弁83は、制御部90からの駆動信号によって開弁する。操作パネル89は、利用者からの例えば採水量や採水モード(例えば、定量モードや任意量モード)の設定を受け付けるとともに、利用者に対して必要な表示を行うものである。制御部90は、採水ディスペンサー80の全体の制御を行うものであり、例えば、ヘッド部80aのスイッチ88を介して入力した利用者からの採水要求を受け付け、採水モードが定量モードである場合には、流量センサー82で検出される流量の累積値が設定値となるまで電磁弁83を開放することにより、その設定値で示される量の純水がヘッド部80aに送水されるようにする制御を行う。採水モードが任意量モードである場合には、制御部90は、スイッチ88が操作されている期間だけ電磁弁83を開放する制御を行う。また制御部90は、採水モードによらず、電磁弁83が開放しているときのみ、紫外線照射部87内の紫外線LEDが駆動されるように制御を行う。さらに制御部90は、不図示の配線によって純水製造装置の制御回路70と接続し、制御回路70から得られる例えば水質などの情報を操作パネル89に表示するようにしてもよい。
図3は、採水ディスペンサー80のヘッド部80aの外観を示すとともに内部構成を示している。ヘッド部80aには、ハンドル(取っ手)118が設けられており、ハンドル118を握った利用者がその指で容易に操作できる位置にボタン119が設けられている。ボタン119はスイッチ88(図3には不図示)に機械的に接続しており、ボタン119を押下することでスイッチ88が操作されるようになっている。流路85は、配管84との接続部となるジョイント111と、ジョイント111に接続し内部に貫通流路114を備えるハウジング112と、ハウジング112の貫通流路114の出口に一端が接続する継手115と、逆流防止機構117とが設けられており、継手115の他端はジョイント116を介して逆流防止機構117の入口に接続している。逆流防止機構117の出口はヘッド部80aの外面に開口しており、そこに、ノズル86が例えばネジ込みによって取り付けられている。
紫外線照射部87は、紫外線LED11と、第1の面に紫外線LED11が取り付けられた基板94と、基板94の第1の面とは反対側となる第2の面に取り付けられた放熱器(ヒートシンク)95とからなっている。放熱器95は、紫外線LED11を駆動した際に発生する熱を放熱するためのものである。ハウジング112の貫通流路114には屈曲部が設けられており、この屈曲部からハウジング112の一側面に向かう中空部113が形成されており、貫通流路114側から見て中空部113の最奥部には、紫外線導入窓となる石英ガラス板96が設けられている。石英ガラス板96は、基板94の第1の面に対向して設けられており、紫外線LED11から出射した紫外線は、石英ガラス板96及び中空部113を介し、貫通流路114に入射することになる。ヘッド部80aでは、この構成によって、流路85を流れる純水に紫外線が照射され、純水に対する紫外線殺菌処理が行われることになる。ハウジング112を構成する材料として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリフッ化ビニリデン(PVDF)などの紫外線をよく反射する材料を使用することにより、純水に効率よく紫外線を照射することが可能になる。特に本実施形態では、図示するように貫通流路114における屈曲部の位置に対して紫外線を入射させているので、ジョイント111や配管84の内壁を構成する材料のPTFEやPVDFなどとすることにより、図においてUVと記した矢印に示すように配管84内へも紫外線を入射させることができ、さらに効率的に純水に紫外線を照射することができるようになる。
従来から紫外光源として使用されている水銀ランプは、寸法が大きく、また、頻繁なオン/オフ動作には適さないので、採水ディスペンサー、特にそのヘッド部に組み込んで純水の需要があるときだけ点灯させることが困難であった。ここで示す採水ディスペンサー80では、紫外線LED11を使用することにより、採水ディスペンサー80において純水を吐出する位置の直前の位置において、純水の紫外線殺菌処理を行うことが可能になり、採水されることとなる純水に対して確実に殺菌処理を行うことが可能となる。
図4は、採水ディスペンサー80の回路構成を示している。紫外線LEDによって殺菌処理された純水を吐出する採水ディスペンサーでは、紫外線LEDが断線している場合に生菌を含む純水を吐出するおそれがある。そこで図4に示す採水ディスペンサー80では、ヘッド部80aに設けられた紫外線LED11を駆動するための定電流電源12と、紫外線LED11の断線を検出するためのリレー13とが設けられており、図1に示したものと同様の断線検出回路が構成されている。図2には示されていないが定電流電源12とリレー13とは本体部80b内に設けられている。また定電流電源12は、制御部90からの信号によってその出力がオン/オフされるようになっている。制御部90には、操作パネル89とヘッド部80aのボタン88とが接続し、流量センサー82から流量検出値が入力している。制御部90は、これらの入力に伴い、電磁弁83を開くタイミングで定電流電源12が動作を開始し、電磁弁83を閉じるタイミングで定電流電源12が停止するように、電磁弁83と定電流電源12とを制御する。ヘッド部80aに設けられる紫外線LED11及びボタン88と本体部80bとの間は、例えば配管84に併設された配線(不図示)によって電気的に接続されている。
断線検出回路においてリレー13の常時閉接点NCである接点17は接地電位に接続され、常時開接点NOである接点18には電源電圧が印加されている。そして共通接点COMである接点16は制御部90に接続されている。定電流電源12が停止しているときはリレー13の入力が存在しないので、接点16の電位は接地電位(すなわちLレベル)である。また定電流電源12が動作し、かつ紫外線LED11も正常に動作しているときも、上述したようにリレー13は作動しないので、接点16の電位は接地電位である。これに対し、定電流電源12が動作しているが紫外線LED11が断線となっている場合には、リレー13が作動して接点16の電位は電源電圧かそれに近い値、すなわちHレベルとなる。したがって、制御部90は、故障検知としてリレー13の接点16から送られてくる信号の電圧がHレベルとなることを検出することにより、紫外線LED11の断線を検出することができる。
制御部90は、紫外線LED11の断線を検出した場合、例えば、操作パネル89に断線の旨の警報を表示することができる。あるいは、警報を表示した上で、さらに、その採水ディスペンサー80による採水が行えなくなるように、電磁弁83に対して駆動信号を送出せずに送水停止とする制御を行ってもよい。サブシステム50に対して複数の採水ディスペンサー80が接続される場合には、紫外線LED11の断線があった採水ディスペンサーを送水停止としても影響は少ない。
以上では、採水ディスペンサー80に設けられる紫外線LED11の断線の検出を行う場合を説明したが、本発明に基づく断線検出回路は、例えば、貯槽51内の純水に紫外線を照射して殺菌を行うための紫外線照射装置53に用いられる紫外線LEDの断線の検出にも使用することができる。紫外線照射装置53に用いられる紫外線LEDの断線を検出する場合には、断線検出回路の出力は、例えば制御装置70に供給される。制御回路70は、紫外線照射装置53内の紫外線LEDの断線を検知した場合には、不図示の表示装置に、あるいは、採水ディスペンサー80の操作パネル89に、断線の旨の警報を表示することができる。
上述した純水製造装置は、貯槽51、ポンプ56、紫外線酸化装置57、非再生型イオン交換装置58,59、限外濾過装置60及び定流量弁61を有するサブシステム50を備えている。しかしながら、貯槽に貯えられている純水を殺菌するために紫外線LEDを用いるとともに本発明の基づく断線検出回路によって紫外線LEDの断線を検出することは、サブシステムを備える純水製造装置のみに適用されるものではない。サブシステムは備えないが純水を貯留する貯槽を有する純水製造装置に対しても、貯槽内の純水の殺菌のために紫外線LEDを有する紫外線照射装置を設け、かつ、本発明に基づく断線検出回路を設けることができる。
11 紫外線LED
12 定電流電源
13 リレー
14 入力部
15 出力部
50 サブシステム
51 貯槽
53 紫外線照射装置
83 電磁弁
70 制御回路
90 制御部

Claims (7)

  1. 紫外線LEDの断線を検出する断線検出回路であって、
    前記紫外線LEDのアノード及びカソードに接続して前記紫外線LEDに直流電力を供給する定電流電源と、
    前記アノードと前記カソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーと、
    を有し、
    前記紫外線LEDが断線したときの前記アノードと前記カソードとの間の電圧の上昇によって前記リレーを作動させて前記断線を検出する、断線検出回路。
  2. 前記リレーはメカニカルリレーであって、前記入力部は前記リレーの作動コイルである、請求項1に記載の断線検出回路。
  3. 純水の供給を断続する電磁弁を制御し、前記断線を検出したときには警報を発生する制御を行う制御部をさらに有する、請求項1または2に記載の断線検出回路。
  4. 紫外線LEDの断線を検出する方法であって、
    前記紫外線LEDのアノード及びカソードに定電流電源を接続して前記紫外線LEDを定電流駆動し、
    前記紫外線LEDが断線したときの前記アノードと前記カソードとの間の電圧の上昇によって、前記アノードと前記カソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーを作動させて前記断線を検出する方法。
  5. 純水の採水に用いられる採水ディスペンサーであって、
    純水源に接続する電磁弁と、
    純水を吐出するノズルと、
    前記電磁弁の出口と前記ノズルとを接続する流路と、
    前記流路を流れる純水に対して紫外線を照射するように配置された紫外線LEDと、
    前記紫外線LEDのアノード及びカソードに接続して前記紫外線LEDに直流電力を供給する定電流電源と、
    前記アノードと前記カソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーと、
    前記電磁弁の開閉を制御するとともに前記電磁弁の開弁時に前記定電流電源を動作させ、前記リレーが作動したことを検出して前記紫外線LEDの断線を検出し、前記断線を検出したときに警報を発生する制御部と、
    を有する採水ディスペンサー。
  6. 前記制御部は、前記断線を検出したときに前記電磁弁を閉弁に維持する制御を行う、請求項5に記載の採水ディスペンサー。
  7. 純水を貯留する貯槽を少なくとも備える純水製造装置であって、
    前記貯槽に取り付けられ、前記貯槽内の純水に対して紫外線を照射するように配置された紫外線LEDと、
    前記紫外線LEDのアノード及びカソードに接続して前記紫外線LEDに直流電力を供給する定電流電源と、
    前記アノードと前記カソードとの間に並列に接続された入力部を有するリレーと、
    前記電磁弁の開閉を制御するとともに前記電磁弁の開弁時に前記定電流電源を動作させ、前記リレーが作動したことを検出して前記紫外線LEDの断線を検出し、前記断線を検出したときに警報を発生する制御部と、
    を有する純水製造装置。
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