JP2018203630A - 化粧料用フラーレン含有組成物とそれを用いた化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線吸収剤による紫外線吸収能を持続的に高めることができる化粧料用フラーレン含有組成物とそれを用いた化粧料を提供する。【解決手段】本発明の化粧料用フラーレン含有組成物は、油溶状フラーレンを有効成分として含み、有機系紫外線吸収剤を含有する化粧料に、化粧料全量に対してフラーレン換算で0.1〜5ppm配合して使用されることを特徴としている。【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料用フラーレン含有組成物とそれを用いた化粧料に関する。
日焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を配合したUVケア化粧料の1種であり、皮膚に塗布して覆うことによりUVAおよびUVBを吸収または散乱させて皮膚に到達する紫外線量を抑制し、紫外線の害から皮膚を守る化粧料である。肌の汚れ、乾燥、紫外線等は、日常生活において肌にダメージを与える主なものであり、紫外線の肌への影響を防ぐUVカットはスキンケアの基本であると認識されている。
現在、化粧料に使用される紫外線吸収剤は約30種類であり、吸収剤によって、UVAを主な吸収領域とするものと、UVBを主な吸収領域とするものとに大別されるため、複数の紫外線吸収剤をブレンドして配合しているものがほとんどである。紫外線吸収剤を配合した日焼け止め化粧料は、伸びが良く塗り心地も滑らかで、汗にも強く、さらに無色透明で白浮きもしにくいので、腕や背中、足など広い面積を塗るのに適しているという特徴を持つ。
一方、近年ではフラーレンを化粧料に使用する試みが広くなされており、特にフラーレンの活性酸素消去能が知られるようになって以降、そのトレンドはますます強くなっている(特許文献1)。活性酸素消去能以外にもフラーレンの化粧料への応用例は様々あり、例えば、紫外線吸収剤やジベンゾイルメタン誘導体の光分解抑制用安定化剤としての応用(特許文献2、3)が提案されている。その他、メラニン抑制剤としての応用(特許文献4)、しわ抑制剤としての応用(特許文献5)、毛髪の損傷抑制剤としての応用(特許文献6)などが提案されている。
特許文献1には、フラーレンと有機系紫外線吸収剤を含有する外用組成物が提案され、外用組成物中のフラーレンの濃度は0.001〜100質量%(10〜1000000ppm)である(段落0042、実施例)。フラーレンの抗酸化力によって、肌の美白、色素沈着の改善、ニキビの治療、シワの改善、肌荒れの改善、油肌の改善、乾燥肌の改善、毛穴の縮小、瘢痕の治療、赤ら顔の治療、抜け毛の治療、育毛促進、やけどの治療、皮膚の殺菌、皮膚の殺ダニ、皮膚のキメの改善などに効果を発揮することが記載されている。
特許文献2には、フラーレンと、溶解剤としてジカルボン酸エステル油および2−エチルヘキサン酸セチルの中から選ばれる1種または2種以上とを含有するサンケア用化粧組成物が提案され、フラーレンが紫外線吸収効果を有することが記載されている。フラーレンは、組成物中に0.001〜1重量%(10〜10000ppm)配合されることが記載されている(請求項4、実施例)。
特許文献3には、フラーレン類を有効成分として含有するジベンゾイルメタン誘導体の光分解抑制用安定化剤が提案され、安定化剤としてポリビニルピロリドン包接フラーレン等の包接や複合化により水溶化したフラーレンの水性溶解液を使用することが記載されている(段落0022〜0023、実施例)。
特開2004−269523号公報 特許第3506349号公報 特開2009−256213号公報 特開2007−131536号公報 国際公開第2009/113426号 特開2016−169215号公報
化粧料に配合される紫外線吸収剤は、厚生労働省の化粧品基準に定められており、その種類は限られている。また紫外線吸収剤を多量に配合すると使用感、皮膚への刺激性等に影響し得る他、配合量の上限に規制がある物質もある。このような背景において、既存もしくは今後に認可される紫外線吸収剤について、その紫外線吸収能を高め、その効果を持続する技術が望まれていた。
上記特許文献1、2においては、フラーレン自体による抗酸化作用、紫外線吸収能に着目しているが、その効果を発現するのに適した濃度は高濃度領域である。特許文献3においては、水溶性フラーレンを用いてジベンゾイルメタン誘導体の光分解抑制作用を確認しているが、低濃度の油溶状フラーレンによって紫外線吸収剤の紫外線吸収能を高める効果については確認されていない。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、紫外線吸収剤による紫外線吸収能を持続的に高めることができる化粧料用フラーレン含有組成物とそれを用いた日焼け止め化粧料を提供することを課題としている。
本発明者らは、油溶状フラーレンを用いて、従来技術では検討されていない低濃度でフラーレンを添加すると、紫外線吸収剤による紫外線吸収能を高め、紫外線照射後もその効果が持続することを見出し本発明を完成するに至った。
本発明の化粧料用フラーレン含有組成物は、油溶状フラーレンを有効成分として含み、有機系紫外線吸収剤を含有する化粧料に、化粧料全量に対してフラーレン換算で0.1〜5ppm配合して使用されることを特徴としている。
本発明の化粧料は、前記化粧料用フラーレン含有組成物と、紫外線吸収剤とを含有することを特徴としている
本発明によれば、低濃度でのフラーレンの添加によって、紫外線吸収剤による紫外線吸収能を持続的に高めることができる。
比較例1の製剤の紫外線吸収スペクトルの経時変化を示す。 実施例2の製剤の紫外線吸収スペクトルの経時変化を示す。
以下に、本発明を詳細に説明する。
(化粧料用フラーレン含有組成物)
本発明に使用される油溶状フラーレンは、油剤に対してフラーレンが溶解したものである。フラ−レンの濃度としては、好ましくは0.1〜3000ppm、より好ましくは10〜1000ppm、さらに好ましくは50〜500ppmである。
フラーレンの油剤への溶解方法に特に制限はなく、油剤とフラーレンを攪拌しながら加熱溶解して調製することができる。または、より高濃度にフラーレンを溶解させるために特開2011−256095号公報に記載されたような方法で調製することもできる。具体的には、まずトルエンやシクロヘキサンのような溶剤にフラーレンを溶解させた後、フラーレンが所定濃度になるように油剤を投入し、溶剤を減圧留去することにより調製することができる。
フラーレンとは、炭素原子から構成される球殻状の分子の総称であり、その炭素数としてC60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C96のものが知られている。本発明にはこのようなフラーレンのいずれも使用することができる。これらのフラーレンは単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。これらのうち、油剤への溶解性や入手のしやすさの観点から、C60、C70、およびこれらの混合物を用いることが好ましい。
使用される油剤としては、フラーレンを溶解させる油剤であれば特に制限はなく、具体的には、植物油、炭化水素油、ケイヒ酸誘導体、エステル油、高級脂肪酸等が使用でき、これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
植物油としては、スクワランやスクワレン等のスクワラン類、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油等が挙げられる。スクワランとしては、例えば、市販されている植物由来のスクワラン、動物や魚類由来のスクワラン、化学合成されたスクワラン等を用いることができる。純度は種類にもより、特に限定されないが、好ましくは例えば90%以上、より好ましくは99%以上である。
炭化水素油としては、流動パラフィン等が挙げられる。流動パラフィンは、石油原油を蒸留し固形パラフィンを除去して精製した無色の透明な液体であり、市販のものを用いることができる。純度は特に限定されないが、実質的に紫外線吸収性の不純物をほぼ含有しないレベルまで精製されたものを用いることができる。また、使用目的に応じて、日本薬局方における流動パラフィンの純度試験、日本国で定められた、食品添加物基準における流動パラフィンの純度試験、および医薬部外品原料規格における流動パラフィンの純度試験のうち少なくとも1つに合格しているものは、作業・衛生の面においてもより好適である。
ケイヒ酸誘導体としては、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、トリメトキシケイヒ酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジイソプロピルケイヒ酸エチル等が挙げられる。
エステル油としては、トリエチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ジネオペンタン酸3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ジネオペンタン酸2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、エチルヘキサン酸セチル、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸オクチルドデシル、エルカ酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、炭酸ジカプリリル、コハク酸ジエチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチルヘキシル、クエン酸トリエチル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。これらのうち、トリエチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、セバシン酸ジエチルヘキシル等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。
本発明の化粧料用フラーレン含有組成物は、油溶状フラーレンを有効成分として含み、紫外線吸収剤を含有する化粧料に、化粧料全量に対してフラーレン換算で0.1〜5ppm配合して使用される。配合量が0.1ppm以上であると、紫外線吸収剤による紫外線吸収能を持続的に高めることができる。この点を考慮すると、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物の配合量は、化粧料全量に対してフラーレン換算で0.2ppm以上が好ましく、0.3ppm以上がより好ましく、0.4ppm以上がさらに好ましい。配合量が5ppm以下であると、紫外線吸収剤による紫外線吸収能を持続的に高めることができる。この点を考慮すると、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物の配合量は、化粧料全量に対してフラーレン換算で4ppm以下が好ましく、3ppm以下がより好ましく、2ppm以下がさらに好ましい。
(化粧料)
本発明の化粧料用フラーレン含有組成物を配合した化粧料には、紫外線吸収剤が配合される。
紫外線吸収剤としては、UVA吸収剤、UVB吸収剤を使用できる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
UVA吸収剤としては、320〜400nmに極大吸収を有する化合物を用いることができる。UVA吸収剤には、紫外線A波だけでなく、紫外線A波を吸収し、さらに他の波長域の紫外線も吸収できる紫外線吸収剤が含まれる。例えば、紫外線A波の他に、紫外線B波も吸収する紫外線吸収剤も、UVA吸収剤に含まれる。
本発明の化粧料用フラーレン含有組成物は、低濃度でのフラーレンの添加によって、UVA吸収剤によるUVA吸収能を持続的に高めることができる。UVA吸収剤としては、ジベンゾイルメタン誘導体、ベンゾイル安息香酸誘導体、トリアジン誘導体、アントラニル誘導体、イミダゾリン誘導体、ベンゾフェノン誘導体等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ジベンゾイルメタン誘導体としては、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。
ベンゾイル安息香酸誘導体としては、2−[−4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル等が挙げられる。
トリアジン誘導体としては、2,4−ビス−〔(4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ)−フェニル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール等が挙げられる。
アントラニル誘導体としては、アントラニル酸メンチル等が挙げられる。
イミダゾリジン誘導体としては、ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
ベンゾフェノン誘導体としては、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられる。
これらの中でも、ジベンゾイルメタン誘導体が好ましい。
本発明の化粧料におけるUVA吸収剤の配合量は、化粧料に対して0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、化粧料に対して10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。
本発明の化粧料におけるUVA吸収剤の配合量は、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物中のフラーレン量1に対して200以上が好ましく、10000以上がより好ましい。また、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物中のフラーレン量1に対して1000000以下が好ましく、50000以下がより好ましい。
本発明の化粧料用フラーレン含有組成物は、低濃度でのフラーレンの添加によって、UVB吸収剤によるUVB吸収能を持続的に高めることができる。UVB吸収剤は、波長280〜320nmに極大吸収を有する化合物である。UVB吸収剤としては、ケイ皮酸誘導体、ベンザルマロナート誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、ベンジリデンショウノウ誘導体、フェニルベンゾイルイミダゾール誘導体、ベンゾフェノン誘導体等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ケイ皮酸誘導体としては、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、メトキシケイ皮酸イソアミル、メトキシケイ皮酸イソプロピル、シンノキサート、DEAメトキシシンナマート、メチルケイ皮酸ジイソプロピル、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロン)シリルイソペンチル、2,5−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等が挙げられる。
ベンザルマロナート誘導体としては、ジメチコジエチルベンザルマロネートが挙げられる。
パラアミノ安息香酸誘導体としては、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸(PABA)、グリセリルPABA、エチルPABA、エチル−ジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシル−ジメチルPABA等が挙げられる。
サリチル酸誘導体としては、サリチル酸ホモメンチル、エチルヘキシルサリチラート、ジプロピレングリコールサリチラート、TEAサリチラート、サリチル酸エチレングリコール等が挙げられる。
ベンジリデンショウノウ誘導体としては、3−ベンジリデンショウノウ、ベンジリデンショウノウスルホン酸、メト硫酸ショウノウベンザルコニウム、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ等が挙げられる。
フェニルベンゾイルイミダゾール誘導体としては、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム等が挙げられる。
これらの中でも、ケイ皮酸誘導体が好ましい。
本発明の化粧料におけるUVB吸収剤の配合量は、化粧料に対して0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、化粧料に対して20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。
本発明の化粧料におけるUVB吸収剤の配合量は、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物中のフラーレン量1に対して200以上が好ましく、10000以上がより好ましい。また、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物中のフラーレン量1に対して2000000以下が好ましく、100000以下がより好ましい。
本発明の化粧料は、UVAからUVBに渡る広い波長領域で紫外線吸収能を発揮する点から、紫外線吸収剤がUVA吸収剤およびUVB吸収剤を含むことが好ましい。本発明の化粧料用フラーレン含有組成物は、低濃度でのフラーレンの添加によって、UVA吸収剤およびUVB吸収剤によるUVAからUVBにかけての吸収能を持続的に高めることができる。
本発明の化粧料における、UVA吸収剤およびUVB吸収剤を含む紫外線吸収剤全体の配合量は、化粧料に対して0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、化粧料に対して30質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。
本発明の化粧料は、フラーレン換算で0.1〜5ppm配合された化粧料用フラーレン含有組成物と、紫外線吸収剤とを含有する。配合量が0.1ppm以上であると、紫外線吸収剤による紫外線吸収能を持続的に高めることができる。この点を考慮すると、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物の配合量は、化粧料全量に対してフラーレン換算で0.2ppm以上が好ましく、0.3ppm以上がより好ましく、0.4ppm以上がさらに好ましい。配合量が5ppm以下であると、紫外線吸収剤による紫外線吸収能を持続的に高めることができる。この点を考慮すると、本発明の化粧料用フラーレン含有組成物の配合量は、化粧料全量に対してフラーレン換算で4ppm以下が好ましく、3ppm以下がより好ましく、2ppm以下がさらに好ましい。
本発明の化粧料には、上記の化粧料用フラーレン含有組成物、紫外線吸収剤以外に、必要に応じて水および通常化粧料に配合される添加成分、例えば油剤、界面活性剤、アルコール類、保湿剤、高分子・増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、抗菌剤または防腐剤、キレート剤、pH調整剤・酸・アルカリ、粉体類、無機塩類、消炎剤・抗炎症剤、ホルモン類、植物・動物・微生物エキス類、鎮痒剤、角質剥離・溶解剤、清涼剤、収れん剤、酵素類、核酸類、香料、色素・着色剤・染料・顔料、その他の薬効剤等を本発明の効果を損なわない程度で含有していてもよい。
水としては、常水、精製水の他、硬水、軟水、天然水、海洋深層水、電解アルカリイオン水、電解酸性イオン水、イオン水、クラスター水が好ましいものとして挙げられる。
油剤としては、エステル油、油脂、炭化水素油、シリコーン油、ロウ類、高級脂肪酸、高級アルコール等が挙げられる。
エステル油としては、、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸スクロース、オレイン酸スクロース、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、パルミチン酸セチル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
油脂としては、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油等の液体油脂を例示できる。固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュワックス等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサンや、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン等が挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分岐鎖アルコール等が挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、および両性界面活性剤のイオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とのいずれであってもよい。イオン性界面活性剤の例としては、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、モノアルキルリン酸塩、レシチン等が挙げられる。非イオン性界面活性剤の例としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。
アルコール類としては、2−プロパノール(イソプロピルアルコール)、ブタノール、イソブチルアルコール等の低級アルコール類;グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール等が挙げられる。
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、卵黄レシチン、大豆レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファジチルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂質等が挙げられる。
高分子・増粘剤・ゲル化剤としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クィーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンド、ファーセレラン、カラヤガム、トロロアオイ、キャラガム、トラガントガム、ペクチン、ペクチン酸およびナトリウム塩等の塩、アルギン酸およびナトリウム塩等の塩、マンナン;コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ等のデンプン;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸およびその塩、ザンサンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、カッソウエキス、コンドロイチン硫酸塩、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびそのナトリウム等の塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、結晶セルロース、セルロース末等のセルロースおよびその誘導体;可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルデンプン等のデンプン系高分子、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム等のデンプン誘導体;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等アルギン酸誘導体;ポリビニルピドリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルピドリドン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルメチルエーテル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体;(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー等の両性メタクリル酸エステル共重合体;(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP;ポリ酢酸ビニル部分けん化物、マレイン酸共重合体;ビニルピロリドン・メタクリル酸ジアルキルアミノアルキル共重合体;アクリル樹脂アルカノールアミン;ポリエステル、水分散性ポリエステル;ポリアクリルアミド;ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル酸エステル共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸およびそのナトリウム塩等の塩、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体;アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;ポリクオタニウム−10等のカチオン化セルロース、ポリクオタニウム−7等のジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ポリクオタニウム−22等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド共重合体、ポリクオタニウム−39等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸アミド共重合体、ポリクオタニウム−47等のアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体;カチオン化オリゴ糖、カチオン化デキストラン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド等のカチオン化多糖類;ポリエチレンイミン;カチオンポリマー;ポリクオタニウム−51等の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体およびメタクリル酸ブチル共重合体等との共重合体;アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス、合成ラテックス等の高分子エマルジョン;ニトロセルロース;ポリウレタン類および各種共重合体;各種シリコーン類;アクリル−シリコーングラフト共重合体等のシリコーン系各種共重合体;各種フッ素系高分子;12−ヒドロキシステアリン酸およびその塩;パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル;無水ケイ酸、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、金属石鹸、ジアルキルリン酸金属塩、ベントナイト、ヘクトライト、有機変性粘土鉱物、ショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体;BHT、BHA;没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体;ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体;エリソルビン酸およびその誘導体;亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩;亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩;チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩;メタ亜硫酸水素塩;チオタウリン、ヒポタウリン;チオグリセロール、チオ尿素、チオグリコール酸、システイン塩酸塩等が挙げられる。
抗菌剤または防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン(ヒドロキシ安息香酸エステル)類;フェノキシエタノール;1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の1,2−アルカンジオール類;2−エチルヘキシルグリセリルエーテル(エチルヘキシルグリセリン)等のアルキルグリセリルエーテル類;サリチル酸;安息香酸ナトリウム;メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン等のイソチアゾリンオン誘導体;イミダゾリニウムウレア;デヒドロ酢酸およびその塩;フェノール類;トリクロサン等のハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類;トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、ヒノキチオール;フェノール、イソプロピルフェノール、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム等のその他フェノール類;フェニルエチルアルコール、感光素類、抗菌性ゼオライト、銀イオン等が挙げられる。
キレート剤としては、EDTA、EDTA2Na、EDTA3Na、EDTA4Na等のエデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩);HEDTA3Na等のヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩;ペンテト酸塩(ジエチレントリアミン五酢酸塩);フィチン酸;エチドロン酸等のホスホン酸およびそのナトリウム塩等の塩類;シュウ酸ナトリウム;ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸等のポリポリアミノ酸類;ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸;クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸等が挙げられる。
pH調整剤・酸・アルカリとしては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3ープロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3ープロパンジオール、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン、炭酸アンモニウム等が挙げられる。
粉体類としては、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、カオリナイト、雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、ベントナイト、スメクタイト、粘土、泥、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、微粒子および超微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子および超微粒子酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の各種の大きさ・形状の無機粉体、および、これらをハイドロジェンシリコーン、環状ハイドロジェンシリコーン等のシリコーン若しくはその他のシラン若しくはチタンカップリング剤等の各種表面処理剤で処理を行って疎水化若しくは親水化した粉体等の無機粉体;デンプン、セルロース、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル末、ポリスチレン末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ポリエステル末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等、ウレタン粉末、シリコーン粉末、テフロン(登録商標)粉末等の各種の大きさ・形状の有機系粉体および表面処理粉体、有機無機複合粉体等が挙げられる。
無機塩類としては、食塩、並塩、岩塩、海塩、天然塩等の塩化ナトリウム含有塩類;塩化カリウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、にがり、塩化亜鉛、塩化アンモニウム;硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム(ミョウバン)、硫酸アルミニウム・アンモニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅;リン酸1Na・2Na・3Na等のリン酸ナトリウム類、リン酸カリウム類、リン酸カルシウム類、リン酸マグネシウム類等が挙げられる。
消炎剤・抗炎症剤としては、グリチルリチン酸およびその誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、酸化亜鉛、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン;桃葉エキス、蓬葉エキス等の植物エキス等が挙げられる。
ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等が好ましいものとして挙げられる。
植物・動物・微生物エキス類としては、アイリスエキス、アシタバエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、インチコウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、ウワウルシエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、カキ葉エキス、カキョクエキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カッコンエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カラスムギエキス、カルカデエキス、カンゾウエキス、油溶性カンゾウエキス、キウイエキス、キオウエキス、キクラゲエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キリ葉エキス、グアノシン、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、クリエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、黒米エキス、黒砂糖抽出物、黒酢、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コウボクエキス、コーヒーエキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サフランエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ジャトバエキス、シャクヤクエキス、ショウキュウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、白キクラゲエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、西河柳エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、地衣類エキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、ティートリー油、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ヒノキエキス、ビフィズス菌エキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マイカイカエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、卵殻膜エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等が挙げられる。
鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンファー、サブスタンス−P阻害剤等が挙げられる。
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例示することができる。制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられる。
清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等が挙げられる。
収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等が挙げられる。
酵素類としては、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、塩化リゾチーム、リパーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。
核酸類としては、リボ核酸およびその塩、デオキシリボ核酸およびその塩、アデノシン三リン酸二ナトリウムが好ましいものとして挙げられる。
香料としては、アセチルセドレン、アミルシンナムアルデヒド、アリルアミルグリコレート、β−イオノン、イソイースーパー、イソブチルキノリン、イリス油、イロン、インドール、イランイラン油、ウンデカナール、ウンデセナール、γ−ウンデカラクトン、エストラゴール、オイゲノール、オークモス、オポポナックスレジノイド、オレンジ油、オイゲノール、オーランチオール、ガラクソリッド、カルバクロール、L−カルボン、カンファー、キャノン、キャロットシード油、クローブ油、ケイヒ酸メチル、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲラニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸テレピネル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸ベチベリル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サリチル酸イソペンチル、サリチル酸ベンジル、サンダルウッド油、サンタロール、シクラメンアルデヒド、シクロペンタデカノリド、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジヒドロミルセノール、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンラクトン、cis-ジャスモン、シトラール、シトロネノール、シトロネラール、シナモンバーク油、1,8−シネオール、シンナムアルデヒド、スチラックスレジノイド、セダーウッド油、セドレン、セドロール、セロリシード油、タイム油、ダマスコン、ダマセノン、チモール、チュベローズアブソリュート、デカナール、デカラクトン、テルピネオール、γ−テルピネン、トリプラール、ネロール、ノナナール、2,6−ノナジエノール、ノナラクトン、パチョリアルコール、バニラアブソリュート、バニリン、バジル油、パチョリ油、ヒドロキシシトロネラール、α−ピネン、ピペリトン、フェネチルアルコール、フェニルアセトアルデヒド、プチグレン油、ヘキシルシンナムアルデヒド、cis-3-ヘキセノール、ペルーバルサム、ベチバー油、ベチベロール、ペパーミント油、ペパー油、ヘリオトロピン、ベルガモット油、ベンジルベンゾエート、ボルネオール、ミルレジノイド、ムスクケトン、メチルノニルアセトアルデヒド、γ−メチルヨノン、メントール、L−メントール、L−メントン、ユーカリ油、β−ヨノン、ライム油、ラベンダー油、D−リモネン、リナロール、リラール、リリアール、レモン油、ローズアブソリュート、ローズオキシド、ローズ油、ローズマリー油、各種精油等の合成香料および天然香料並びに各種調合香料等が挙げられる。
色素・着色剤・染料・顔料としては、褐色201号、黒色401号、紫色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、青色403号、青色404号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色3号、緑色401号、緑色402号、赤色102号、赤色104−1号、赤色105−1号、赤色106号、赤色2号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230−1号、赤色230−2号、赤色231号、赤色232号、赤色3号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、黄色201号、黄色202−1号、黄色202−2号、黄色203号、黄色204号、黄色205号、黄色4号、黄色401号、黄色402号、黄色403−1号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、黄色5号等の法定色素;Acid Red 14等のその他酸性染料;Arianor Sienna Brown、Arianor Madder Red、Arianor Steel Blue、Arianor Straw Yellow等の塩基染料;HC Yellow 2、HC Yellow 5、HC Red 3、4-hydoxypropylamino-3-nitrophenol、N,N’-bis(2-hydroxyethyl)-2-nitro-p- phenylenediamine、HC Blue 2、Basic Blue 26等のニトロ染料;分散染料;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、金等の金属粉末顔料;表面処理無機および金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料;表面処理有機顔料;アスタキサンチン、アリザリン等のアントラキノン類、アントシアニジン、β−カロチン、カテナール、カプサンチン、カルコン、カルサミン、クエルセチン、クロシン、クロロフィル、クルクミン、コチニール、シコニン等のナフトキノン類、ビキシン、フラボン類、ベタシアニジン、ヘナ、ヘモグロビン、リコピン、リボフラビン、ルチン等の天然色素・染料;p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、o−,m−,若しくはp−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、5−アミノ−2−メチルフェノール、レゾルシン、1−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン等およびその塩等の酸化染料中間体およびカップラー;インドリン等の自動酸化型染料;ジヒドロキシアセトン等が挙げられる。
抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤等のその他の薬効剤としては、レチノール類、レチノイン酸類、レチノイン酸トコフェリル;乳酸、グリコール酸、グルコン酸、フルーツ酸、サリチル酸およびその配糖体・エステル化物等の誘導体、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α−ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のα−またはβ−ヒドロキシ酸類およびその誘導体類;γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸;カルニチン;カルノシン;クレアチン;セラミド類、スフィンゴシン類;カフェイン、キサンチン等およびその誘導体;コエンザイムQ10、カロチン、リコピン、アスタキサンチン、ルテイン、α−リポ酸、白金ナノコロイド、フラーレン類等の抗酸化・活性酸素消去剤;カテキン類;ケルセチン等のフラボン類;イソフラボン類;没食子酸およびエステル糖誘導体;タンニン、セサミン、プロトアントシアニジン、クロロゲン酸、リンゴポリフェノール等のポリフェノール類;ルチンおよび配糖体等の誘導体;ヘスペリジンおよび配糖体等の誘導体;リグナン配糖体;グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン等のカンゾウエキス関連物質;ラクトフェリン;ショウガオール、ジンゲロール;メントール、カンファー、セドロール等の香料物質およびその誘導体;カプサイシン、バニリン等および誘導体;ジエチルトルアミド等の昆虫忌避剤;生理活性物質とシクロデキストリン類との複合体が好ましいものとして挙げられる。
これらの他、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、日本化粧品工業連合会成分表示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、医薬部外品原料規格、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に記載されている成分、および、国際特許分類IPCがA61K7およびA61K8の分類に属する日本国および諸外国特許公報および特許公開公報(公表公報・再公表を含む)に記載されている成分等、公知の化粧料成分、医薬品成分、食品成分などを、公知の組み合わせおよび配合比・配合量で含有させることが可能である。
本発明の化粧料の種類としては、毛髪化粧料、基礎化粧料、メイクアップ化粧料、芳香化粧料、ボディ化粧料、軟膏等の皮膚外用剤等が挙げられるが、日焼け止め化粧料として好ましく使用できる。
本発明の日焼け止め化粧料は、水中油型乳化化粧料、油中水型乳化化粧料、あるいは油性化粧料の形態で提供することが可能である。具体的な剤型としては、液状、乳液状、クリーム状、ペースト状、固形状、多層状などに適用が可能であり、さらにシート剤、スプレー剤、ムース剤としても適用できる。例えば、本発明の日焼け止め化粧料の形態として、サンスクリーンクリーム、サンスクリーンローション、サンケアスプレー、サンスクリーンエマルジョン、サンスクリーンムースが挙げられる。日焼け止めの機能を有する下地用のクリームとしてもよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
フラーレン配合サンスクリーン製剤の光防御効果を検討した。
なお、比較例1で使用したオクトクリレン(2-シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル)は、従来より4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンの光分解抑制用安定化剤として使用されている成分である。
試験1
表1に示すサンスクリーン製剤を調製した。調製は、AおよびB相を80℃に加温し均一にさせた後、A相を撹拌中にB相を添加することで乳化させて製造した。
市販のPMMA板に調製した製剤を1.3mg/cm測りとり、指で均一に塗布した。乾燥後SPFアナライザー(Labshere UV−1000S)を用いて各試験製剤の光照射前の吸収スペクトルを測定した。次いで疑似太陽光(Suntest CPS+)を照射し光照射15、30、60分後の吸収スペクトルを測定した。
各吸収スペクトルの積分値を求め、比較例1のサンスクリーンのみからなる製剤の光照射前の積分値を100%としたときの各積分値の%に変換し、比較例1の各時点と比較してその値が5%以上増加したものを〇、−5%から+5%であった時を△、−5%以下にまで減少した場合を×として表1に併せて示した。
図1に比較例1の製剤の紫外線吸収スペクトルの経時変化を示し、図2に実施例2の製剤の紫外線吸収スペクトルの経時変化を示した。その結果、実施例1から3の製剤(フラーレンC60濃度0.4ppm、1ppm、2ppm)は、参考例1に示したオクトクリレンと同様にオクトクリレンよりも低濃度で、疑似太陽光による紫外線吸収剤による紫外線吸収力を増大させることが判明した。
UVA吸収剤としてt-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(極大吸収360nm)、UVB吸収剤としてメトキシケイヒ酸エチルヘキシル(極大吸収320nm)を併用したが、UVA領域とUVB領域のいずれにおいても、実施例の製剤は疑似太陽光による紫外線吸収剤による紫外線吸収力を増大させる傾向を示した。
なお、同一濃度のフラーレンのみを用いて同一条件で吸収スペクトルを測定しても紫外線吸収効果は認められなかった。
試験2
表2に示すサンスクリーン製剤を調製した。調製は、AおよびB相を80℃に加温し均一にさせた後、A相を撹拌中にB相を添加することで乳化させて製造した。
試験1と同様にして紫外線吸収スペクトルの経時変化を測定し評価した。
その結果、比較例2、3に示した通り、フラーレンの濃度を0.01ppm、10ppmとした場合には、実施例で認められたような紫外線吸収力を増大しなかった。また、比較例4で示した通り、PVP包接フラーレンC60の配合濃度は、実施例2とフラーレンの濃度は同じだが、30分以降の吸収スペクトルは比較例1と同じか悪化しており、持続的な効果は認められなかった。
試験3
表3に示すサンスクリーン製剤を調製した。調製法は試験1と同様にして行った。
30歳から38歳までの女性10名を被検者として試験を行った。被検者の上腕内側部にMultiport Solar UV Simulator Model601を用いて光を照射して、被検者毎に最小紅斑量を決定した。
照射予定部位4か所に比較例1、実施例4、5の製剤を1mg/cmそれぞれ塗布かあるいは無塗布とした後、各最小紅斑量の1.5倍の照射強度の紫外線を4か所に照射した。
照射前および照射1日後に、紫外線照射部位および隣接する非照射部位の皮膚色(a値)を分光測色計CM−2600d(コニカミノルタ)にて測定した。照射部位の皮膚色は、Δa値として示した。
Δa値=(非照射部位a値)−(照射部位a値)
また、照射1日後に、下記の評価基準に基づいて目視判定も行った。紅斑の程度は、隣接する正常部位(非照射部位)と比較した差異を下記の5段階の基準にて判定した(表6)。
0:なし(正常部位との差異なし)
1:軽微(境界判別不可能、わずかな紅斑)
2:軽度(境界判別可能、わずかな紅斑)
3:中度(境界明瞭、弱い紅斑)
4:高度(境界明瞭、強い紅斑)
皮膚色測定の結果、表4に示す通り、光照射前には各部位とも大きな変動がなかったが、表5に示す通り光照射後1日後にはサンスクリーン製剤を塗布しない無塗布で明らかにΔa値が下がり赤みが増した。一方サンスクリーン製剤を塗布した部位ではいずれも無塗布よりもΔa値が大きく赤みが減ったことを示しているが、比較例1の製剤よりも実施例4,5の製剤の方がより赤みが減る効果が大きかった。
目視判定の結果も同様に光照射1日後の赤みは、無塗布が最も赤く、次いで比較例1、実施例5、実施例4の順になっており赤み改善効果が認められた。
紫外線吸収剤よりなるサンスクリーン製剤にフラーレンを添加することで紫外線吸収剤の分解を抑制し、赤みを改善することが明らかとなった。

Claims (5)

  1. 油溶状フラーレンを有効成分として含み、紫外線吸収剤を含有する化粧料に、化粧料全量に対してフラーレン換算で0.1〜5ppm配合して使用される、化粧料用フラーレン含有組成物。
  2. 紫外線吸収剤がUVA吸収剤およびUVB吸収剤を含む、請求項1に記載の化粧料用フラーレン含有組成物。
  3. UVA吸収剤がジベンゾイルメタン誘導体を含む、請求項2に記載の化粧料用フラーレン含有組成物。
  4. UVB吸収剤がケイヒ酸誘導体を含む、請求項2に記載の化粧料用フラーレン含有組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧料用フラーレン含有組成物と、紫外線吸収剤とを含有する化粧料。
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