JP2018202678A - 液体供給システム - Google Patents

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JP2018202678A
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太一 白野
Taichi Shirano
太一 白野
政子 川越
Masako Kawagoe
政子 川越
吉記 刑部
Yoshinori Osakabe
吉記 刑部
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Abstract

【課題】タンクへの液体の供給時に液体が視認壁に付着することを防止するための内壁の変形や、内壁と他の壁との境界部分における液体の残留を低減する。
【解決手段】液体供給システムは、インク室60に貯留されたインクが外部から視認可能な前壁61、前壁61の上方に設けられインク室60にインクを供給するための供給口70、及びインク室60に配置された内壁67を有するインクタンク100と、供給口70からインク室60の所定位置まで進入可能なノズル182を有するインクボトル180とを備える。内壁67は、前壁61と離間した上端67Aから、上端67Aよりも供給口70から離れた下端67Bに亘って延びている。上端67Aは、所定位置まで進入したノズル182の先端182Aよりも前壁61の近くに位置し、且つ軸線方向79において所定位置まで進入したノズル182の先端182Aと供給口70との間に位置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、供給口を通じて液体を補充可能なタンクを備える液体供給システムに関する。
インクを補充可能なタンクを有するプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。タンク内のインクが消費されると、使用者はタンクの供給口からボトルに貯留されたインクを補充可能である。
通常、このようなプリンタのタンクは、視認壁を備えている。視認壁は、使用者が外部からタンクに貯留されたインクの残量を確認するための壁である。視認壁は、タンクの外部からタンクの内部を視認可能な程度の透光性を有する材料で形成されている。
特許文献1に開示されたプリンタのタンクの内部には、供給口と視認壁との間に内壁が配置されている。ボトル内のインクが供給口からタンク内へ補充される際に、ボトルから飛散したインクが視認壁に付着することが、内壁によって防止されている。
特開2015−131434号公報
特許文献1に開示されたプリンタのタンクでは、内壁は、供給口が形成された液体注入部形成壁と繋がっている。内壁と液体注入部形成壁とが繋がっている場合、繋がっている部分が、成型収縮によって生じるへこみ(ヒケ、Sink Marks)などによって変形してしまうおそれがある。また、内壁と液体注入部形成壁との境界部分にインクが表面張力によって残留してしまうおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクへの液体の供給時に液体が視認壁に付着することを防止するための内壁の変形や、内壁と他の壁との境界部分における液体の残留を低減できるシステムを提供することにある。
(1) 本発明に係る液体供給システムは、液体貯留室、水平方向に沿った幅方向及び上下方向の成分を有する方向に拡がっており上記液体貯留室に貯留された液体が外部から視認可能な第1壁、上記第1壁の上方に設けられ上記液体貯留室に液体を供給するための供給口が形成された第2壁、及び上記液体貯留室に配置された第3壁を有するタンクと、
上記供給口から上記タンク内部の所定位置まで進入可能なノズル、及び貯留された液体を上記ノズルを通じて流出可能な本体を有するボトルと、を備える。上記第3壁は、上記第1壁及び上記第2壁と離間した第1端から、上記第1端よりも上記供給口から離れた第2端に亘って延びている。上記第1端は、上記供給口から上記所定位置まで進入した上記ノズルの先端よりも上記第1壁の近くに位置し、且つ上記供給口の軸線方向において上記供給口から上記所定位置まで進入した上記ノズルの先端と上記供給口との間に位置する。
上記構成によれば、第3壁の第1端は、供給口から所定位置まで進入したノズルの先端よりも第1壁の近くに位置し、軸線方向において供給口から所定位置まで進入したノズルの先端と供給口との間に位置している。そのため、供給口から所定位置まで進入したノズルから液体貯留室へ供給された液体が第1壁に付着することを、第3壁によって低減することができる。
また、上記構成によれば、第1端は、第1壁及び第2壁と離間している。そのため、成型収縮によって生じるへこみ(ヒケ、Sink Marks)などによる第3壁の変形を低減することができる。また、第3壁と第1壁との間や、第3壁と第2壁との間において、表面張力によって液体が残留することを低減することができる。
また、上記構成によれば、第3壁の第1端と第1壁とが離間している。そのため、タンクの外部から第1壁が視認された場合に、第3壁が見えにくい。その結果、タンクの外部から第1壁を通じて液体貯留室に貯留された液体の残量を正確に把握することができる。
(2) 上記第2壁は、上記第1壁から離間するにしたがって上方へ向かっている。
上記構成によれば、ボトルが斜め上方から供給口に挿入されるため、ボトルを真上から供給口に挿入するよりも、ボトルの供給口への挿入が容易である。
(3) 上記供給口の内壁を断面として上記軸線方向に沿って延ばした仮想柱体が上記第3壁で反射した仮想柱体が上記供給口に到達しないように、上記第3壁が配置されている。
上記構成によれば、供給口から液体貯留室へ進入した液体が第3壁に衝突した際に、衝突した液体が供給口へ向かうように弾かれる可能性は低い。これにより、供給口から液体貯留室へ進入した液体が、供給口を介してタンクの外部へ漏れることを低減することができる。
(4) 上記第3壁は、上記第1端が上記第2端よりも上方に位置する。
上記構成によれば、ノズルから液体貯留室へ供給された液体を、第3壁に沿って下方へ導くことができる。
(5) 上記第1端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面よりも上方に位置する。
上記構成によれば、貯留が許容される最大量の液体が液体貯留室に貯留された状態における液体の液面を、第3壁に遮られることなく、外部から視認することができる。
(6) 上記第2端は、上記液体貯留室における上下方向の中央よりも下方に位置する。
(7) 上記第2端は、上記第1壁よりも下方に位置する。
ノズルから液体貯留室へ供給された液体が、既に液体貯留室に貯留されている液体に当たると、液体貯留室において液体が波立つおそれがある。この波が第1壁へ達すると、波立った液体が第1壁の内面における実際の液体の液面より高い位置に付着するおそれがある。しかし、(6)及び(7)によれば、液体貯留室へ供給された液体の波の第1壁への到達を、液体貯留室の下部にまで延びた第3壁によって低減することができる。
(8) 上記第3壁は、上記供給口から上記所定位置まで進入した上記ノズルと対向する対向面に複数の溝を備える。上記複数の溝は、上記幅方向に間隔を空けて形成されている。
上記構成によれば、ノズルから液体貯留室へ供給された液体を、毛管現象によって、溝に沿って供給口から離れた位置へ迅速に流通させることができる。
本発明によれば、第3壁の変形や、第3壁と第1壁及び第2壁との境界部分における液体の残留を低減できる。
図1は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図2は、インクタンク100の斜視図である。 図3は、図2のA−A断面を示す縦断面図にインクボトル180を加えた図である。 図4は、図2のB−B断面を示す縦断面図である。 図5は、変形例のインク供給システム200の図2のA−A断面に対応する箇所を示す縦断面図である。 図6は、変形例のインク供給システム200の図2のA−A断面に対応する箇所を示す縦断面図である。 図7は、変形例のインク供給システム200の図2のA−A断面に対応する箇所を示す縦断面図である。 図8は、変形例のインク供給システム200の図2のA−A断面に対応する箇所を示す縦断面図である。 図9は、変形例のインク供給システム200の図2のA−A断面に対応する箇所を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、複合機10に据え付けられたインクタンク100(タンクの一例)が使用可能に水平面に設置された姿勢(図2の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義される。また、インクタンク100の前壁61の前面61Aを前として前後方向8が定義される。また、インクタンク100を前方から見て左右方向9(幅方向の一例)が定義される。上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は、互いに直交している。本実施形態では、使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当するが、必ずしも上下方向7は鉛直方向でなくてもよいし、前後方向8及び左右方向9は水平方向でなくてもよい。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、インクジェット記録方式に基づいて、用紙に対してインク滴を吐出することにより画像を記録する画像記録装置であり、例えばインクジェットプリンタである。複合機10は、記録ヘッド21と、インク供給システム200(液体供給システムの一例)と、記録ヘッド21及びインク供給システム200を接続するインクチューブ20とを備える。
インク供給システム200は、インクタンク100と、インクボトル180(ボトルの一例)とを備える。インクタンク100は、複合機10で使用可能なインク(液体の一例)を貯留する。インクボトル180は、インクタンク100に供給するためのインクを貯留する。インクタンク100及びインクボトル180については、後に詳細に説明される。
インクタンク100と記録ヘッド21とは、インクチューブ20を介して接続されている。記録ヘッド21は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留するダンパ室28を有する。記録ヘッド21は、ダンパ室28から供給されたインクを複数のノズル29から吐出する。具体的には、記録ヘッド21が備えるヘッド制御基板が、複数のノズル29に対応して設けられた複数のピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧を印加する。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。つまり、記録ヘッド21は、インクタンク100に貯留されたインクを消費する。
複合機10は、給送トレイ15と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、排出トレイ16と、を備えている。給送ローラ23は、給送トレイ15上の用紙を搬送路24へ向けて給送する。搬送路24へ給送された用紙は、やがて搬送ローラ対25に到達する。搬送ローラ対25は、搬送ローラ対25に到達した用紙をプラテン26上へ搬送する。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した用紙は、排出ローラ対27に到達する。排出ローラ対27は、排出ローラ対27に到達した用紙を、搬送路24の最下流に位置する排出トレイ16に排出する。
[インクタンク100]
以下に、図1及び図2に示されるインクタンク100の構成が説明される。なお、以下の説明では、特に記載のない限り、インクタンク100は使用姿勢である。
図2に示されるように、インクタンク100は、全体として、左右方向9に沿った寸法が短く、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が左右方向9に沿った寸法よりも長い扁平の直方体形状である。また、前後方向8の寸法は、上下方向7の寸法よりも長い。
インクタンク100は、インクを貯留するインク室60(図3参照)内のインクがインクタンク100の外部から視認可能な程度の透光性を有する樹脂で形成されている。インクタンク100は、例えば、ポリプロピレンで形成されている。インクタンク100は、例えば、樹脂材料を射出成型することによって一体成型されている。なお、インクタンク100は、一体成型でなく、複数の部材が組み合わされた構成であってもよい。
インクタンク100は、前壁61(第1壁の一例)と、右壁62と、上壁64(第2壁の一例)と、下壁65と、後壁66と、内壁67(第3壁の一例、図3参照)とを備える。
前壁61は、上下方向7及び左右方向9に拡がっている。右壁62は、前壁61の右端部から後方へ延びている。右壁62は、上下方向7及び前後方向8に拡がっている。上壁64は、前壁61の上端部から後方へ延びている。つまり、上壁64は、前壁61の上方に位置している。下壁65は、前壁61の下端部から後方へ延びている。上壁64及び下壁65は、前後方向8及び左右方向9に拡がっている。後壁66は、前壁61の後端部と、右壁62の後端部と、上壁64の後端部と、下壁65の後端部とを繋いでいる。後壁66は、上下方向7及び左右方向9に拡がっている。
インクタンク100の左面は、開放されている。前壁61、上壁64、下壁65、及び後壁66の左面にフィルム68が溶着されることによって、インクタンク100の左面が封止される。
図3に示されるインク室60は、前壁61と、右壁62と、上壁64と、下壁65と、後壁66と、フィルム68とによって区画された空間である。インク室60に、内壁67が配置されている。内壁67については、後に詳細に説明される。
図2に示されるように、前壁61の前面61Aは、第1ライン58と第2ライン59とを備える。なお、図2以外において、第1ライン58と第2ライン59の図示は、省略されている。第1ライン58及び第2ライン59は、インク室60に貯留されたインクの量を示すためのものである。
第1ライン58は、左右方向9に延びている。第1ライン58の上下方向7の位置は、使用姿勢のインクタンク100のインク室60に、貯留が許容される最大量のインクが貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さである。つまり、第1ライン58は、インク室60に貯留されたインクが最大量であるときの液面に対応する位置に設けられている。換言すると、第1ライン58は、インク室60に貯留されるインクの上限を示す。
第2ライン59は、左右方向9に延びている。第2ライン59は、第1ライン58よりも下方に位置している。第2ライン59の上下方向7の位置は、使用姿勢のインクタンク100のインク室60に、上記最大量よりも少ない量のインクが貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さである。本実施形態において、第2ライン59の上下方向7の位置は、使用姿勢のインクタンク100のインク室60に、インクの補充が必要となるインクが貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さである。つまり、第2ライン59は、インク室60に貯留されたインクが最小量であるときの液面に対応する位置に設けられている。換言すると、第2ライン59は、インク室60に貯留されるインクの下限を示す。
上壁64の前部に、円筒形状の凸部69が形成されている。凸部69は、上壁64の上面から上方へ突出している。凸部69を貫通する孔が供給口70である。供給口70は、インクタンク100の外部とインク室60とを連通している。供給口70は、インク室60へインクを供給するための孔である。インクボトル180が供給口70に挿入されることにより、インクボトル180に貯留されたインクが供給口70を介してインク室60へ供給される。
後壁66の下部に、円筒形状の凸部71が形成されている。凸部71は、後壁66の下部から後方へ突出している。凸部71を貫通する孔が排出口72である。排出口72は、インクタンク100の外部とインク室60とを連通している。凸部71は、直接、或いは間接的にインクチューブ20(図1参照)と接続されている。これにより、インク室60に貯留されたインクは、排出口72及びインクチューブ20を介して記録ヘッド21のノズル29と連通している。
図3に示されるように、インクタンク100は、大気連通路73を有する。大気連通路73は、インク室60を大気開放するための連通路である。大気連通路73は、インク室60とインクタンク100の外部とを連通している。大気連通路73は、上壁64、右壁62、後壁66、フィルム68、及びインク室60に形成された内壁74によって区画されている。大気連通路73の一端は、開口75を介してインク室60と連通している。開口75は、第1ライン58よりも上方に形成されている。大気連通路73の他端は、開口76と連通している。開口76は、上壁64に形成されている。なお、大気連通路73の形状は、図3に示されるものに限定されない。
[インクボトル180]
図3に示されるインクボトル180は、弾性変形可能な素材、例えばシリコンで形成されている。図3に示されるように、インクボトル180は、円柱形状の本体181とノズル182とを備えている。
本体181は、インクが貯留される内部空間を有する。
ノズル182は、本体181の底面181Aから突出している。ノズル182は、概ね円錐形状である。ノズル182の先端部の直径は、ノズル182の基端部の直径よりも小さい。ノズル182の先端部の直径は、供給口70の直径よりも小さい。ノズル182の基端部の直径は、供給口70の直径よりも大きい。ノズル182の先端部は、供給口70からインク室60の内部の所定位置(図3に示される位置)まで進入することが可能である。ノズル182は、中空である。ノズル182の内部空間は、本体181の内部空間と連通している。ノズル182の先端182Aに、開口183が形成されている。
インクボトル180からインク室60へインクを補充する際に、ノズル182が供給口70を介してインク室60の内部へ挿入される。これにより、図3に示されるように、ノズル182の先端部は、インク室60に位置する。その結果、開口183が、インク室60に位置する。次に、本体181の側面が、ユーザによって押し込まれる。これにより、本体181が弾性変形されて、本体181に貯留されたインクが、ノズル182を通じて開口183からインク室60へ流出する。
[内壁67]
図3に示されるように、内壁67は、インク室60に配置されている。インク室60は、内壁67によって、第1室60Aと第2室60Bとに分割されている。第1室60Aは、右壁62と、上壁64と、下壁65と、後壁66と、内壁67と、フィルム68とによって区画されている。第2室60Bは、前壁61と、右壁62と、上壁64と、下壁65と、内壁67と、フィルム68とによって区画されている。
内壁67は、上下方向7及び左右方向9に拡がっている。つまり、内壁67は、上端67A(第1端の一例)から下端67B(第2端の一例)に亘って延びている。また、内壁67は、右端から左端に亘って延びている。内壁67の右端は、右壁62と繋がっている。内壁67の左面に、フィルム68が溶着されている。つまり、内壁67の左端は、フィルム68と繋がっている。
内壁67の上端67Aは、上壁64よりも下方に位置している。これにより、内壁67の上端67Aと上壁64との間に隙間78が形成されている。つまり、内壁67の上端67Aは、上壁64から離間している。
内壁67の上端67Aは、供給口70の軸線方向79(本実施形態では上下方向7と同じ方向)において、供給口70よりも下方に位置し、且つ供給口70からインク室60の内部の所定位置(図3に示される位置)まで進入したノズル182の先端182Aよりも上方に位置する。ここで、軸線方向は、凸部69を貫通する孔である供給口70の貫通方向に沿った方向である。つまり、ノズル182が供給口70からインク室60の内部の所定位置まで進入した状態において、内壁67の上端67Aは、上下方向7において、供給口70とノズル182の先端182Aとの間に位置する。
内壁67の上端67Aは、第1ライン58よりも上方に位置している。つまり、内壁67の上端67Aは、貯留が許容される最大量のインクが貯留されたときの、当該インクの液面よりも上方に位置している。
内壁67の上端67Aは、前壁61よりも後方に位置している。つまり、内壁67の上端67Aは、前壁61から離間している。
内壁67の上端67Aは、前後方向8において、供給口70からインク室60の内部の所定位置まで進入したノズル182の先端182Aと前壁61との間に位置している。つまり、ノズル182が供給口70からインク室60の内部の所定位置まで進入した状態において、内壁67の上端67Aは、ノズル182の先端182Aよりも前壁61の近くに位置している。
内壁67の下端67Bは、インク室60における上下方向7の中央の位置Pよりも下方に位置する。内壁67の下端67Bは、内壁67の上端67Aよりも供給口70から離れている。
内壁67の下部には、開口80が形成されている。本実施形態において、開口80は、内壁67と下壁65との間に形成された隙間である。
図4に示されるように、内壁67の第1室60Aを向く面67C(対向面の一例)に、複数の溝81が形成されている。図3に示されるように、面67Cは、前後方向8において、供給口70を貫通したインクボトル180と対向している。
図4に示されるように、複数の溝81の各々は、内壁67の上端67Aから下端67Bに亘って、左右方向9に直交し且つ面67Cに沿った方向(本実施形態では上下方向7)に延びている。複数の溝81は、左右方向9に間隔を空けて複数形成されている。
なお、溝81の数、左右方向9に隣り合う溝81の間隔、各溝81の幅、各溝81が延びる方向、各溝81の深さは、図4に示されたものに限らず適宜設定可能である。また、溝81は、必ずしも内壁67の上端67Aから下端67Bに亘っている必要はない。また、溝81の有無は任意である。
[上記実施形態の作用効果]
上記実施形態によれば、内壁67の上端67Aは、供給口70から所定位置まで進入したノズル182の先端182Aよりも前壁61の近くに位置し、軸線方向79において供給口70から所定位置まで進入したノズル182の先端182Aと供給口70との間に位置している。そのため、供給口70から所定位置まで進入したノズル182からインク室60へ供給されたインクが前壁61に付着することを、内壁67によって低減することができる。
また、上記実施形態によれば、内壁67の上端67Aは、前壁61及び上壁64と離間している。そのため、成型収縮によって生じるへこみ(ヒケ、Sink Marks)などによる内壁67の変形を低減することができる。また、内壁67と前壁61との間や、内壁67と上壁64との間において、表面張力によってインクが残留することを低減することができる。
また、上記実施形態によれば、内壁67の上端67Aと前壁61とが離間している。そのため、インクタンク100の外部から前壁61が視認された場合に、内壁67が見えにくい。その結果、インクタンク100の外部から前壁61を通じてインク室60に貯留されたインクの残量を正確に把握することができる。
また、上記実施形態によれば、ノズル182からインク室60へ供給されたインクを、内壁67に沿って下方へ導くことができる。
また、上記実施形態によれば、内壁67の上端67Aが、貯留が許容される最大量のインクが貯留されたときの、当該インクの液面よりも上方に位置している。そのため、貯留が許容される最大量の液体がインク室60に貯留された状態におけるインクの液面を、内壁67に遮られることなく、外部から視認することができる。
ノズル182からインク室60へ供給されたインクが、既にインク室60に貯留されているインクに当たると、インク室60においてインクが波立つおそれがある。この波が前壁61へ達すると、波立ったインクが前壁61の内面における実際のインクの液面より高い位置に付着するおそれがある。しかし、上記実施形態によれば、インク室60へ供給されたインクの波の前壁61への到達を、インク室60の下部にまで延びた内壁67によって低減することができる。
また、上記実施形態によれば、ノズル182からインク室60へ供給されたインクを、毛管現象によって、溝81に沿って供給口70から離れた位置へ迅速に流通させることができる。
[変形例]
上記実施形態では、内壁67の右端の全部が、右壁62と繋がっていた。また、内壁67の左端の全部が、フィルム68と繋がっていた。しかし、内壁67は、右壁62やフィルム68と繋がっていなくてもよい。また、内壁67の右端の一部のみが、右壁62と繋がっていてもよいし、内壁67の左端の一部のみが、フィルム68と繋がっていてもよい。
上記実施形態では、供給口70を備えた壁(上壁64)と前壁61とは連続していたが、供給口70を備えた壁と前壁61とは連続していなくてもよい。例えば、供給口70を備えた壁と前壁61との間に、別の壁が設けられていてもよい。
上記実施形態では、内壁67は、上下方向7に沿って延びていた。しかし、内壁67は、上下方向7以外に沿って延びていてもよい。例えば、内壁67は、図5(A)及び図5(B)に示されるように、上下方向7に対して傾斜する方向に沿って延びていてもよい。
上記実施形態では、内壁67は真っ直ぐ延びていたが、図6(A)に示されるように、内壁67は屈曲していてもよい。また、内壁67は湾曲していてもよい。
図6(B)に示されるように、内壁67は、前壁61よりも下方にまで延びていてもよい。換言すると、内壁67の下端67Bは、前壁61よりも下方に位置していてもよい。なお、図6(B)では、前壁61と下壁65とを繋ぐ傾斜壁82が形成されている。傾斜壁82は、前壁61の下端から下方へ向かうにしたがって後方へ向かっている。
上記実施形態では、供給口70は上壁64に形成されていた。しかし、供給口70は上壁64以外に形成されていてもよい。
例えば、図7及び図8に示されるように、供給口70は、前壁61と上壁64とを繋ぐように形成された傾斜壁83に形成されていてもよい。この場合、傾斜壁83が第2壁の一例である。傾斜壁83は、前壁61の上端から上方へ向かうにしたがって後方へ向かっている。換言すると、傾斜壁83は、前壁61から離間するにしたがって上方へ向かっている。
供給口70が傾斜壁83に形成されている場合であっても、内壁67は、様々な方向に延び得る。例えば、内壁67は、図7(A)に示されるように、上下方向7に延びていてもよい。また、例えば、内壁67は、図7(B)に示されるように、供給口70の軸線方向79に延びていてもよい。また、例えば、内壁67は、図8(A)に示されるように、軸線方向79と交差する方向に延びていてもよい。また、例えば、内壁67は、屈曲していてもよいし(図8(B)参照)、湾曲していてもよい。
図7及び図8に示される構成によれば、インクボトル180が斜め上方から供給口70に挿入されるため、インクボトル180を真上から供給口70に挿入するよりも、インクボトル180の供給口70への挿入が容易である。
内壁67は、供給口70の内壁を断面として軸線方向79に沿って延ばした仮想柱体が内壁67で反射した仮想柱体が供給口70に到達しないように配置されていることが好ましい。光を用いて説明すると、内壁67は、供給口70から軸線方向79に沿ってインク室111の第1室60Aへ進入した光の内壁67における反射光が供給口70に到達しないという条件が満たされるように配置されていることが好ましい。図5(B)、図6(A)、図6(B)、図8(A)、及び図8(B)における内壁67は、前記の条件が満たされるように配置されている。図5(B)、図6(A)、図6(B)、図8(A)、及び図8(B)において、供給口70から軸線方向79に沿ってインク室111の第1室60Aへ進入した光の光路が一点鎖線で示されている。なお、この一点鎖線は、供給口70の内壁を断面として軸線方向79に沿って延ばした仮想柱体の側面、及び内壁67で反射した仮想柱体の側面にも相当する。
図5(B)、図6(A)、図6(B)、図8(A)、及び図8(B)に示されるように内壁67が配置されることによって、供給口70からインク室60へ進入したインクが内壁67に衝突した際に、衝突したインクが供給口70へ向かうように弾かれる可能性は低くなる。これにより、供給口70からインク室60へ進入したインクが、供給口70を介してインクタンク100の外部へ漏れることを低減することができる。
上記実施形態では、前壁61は、上下方向7に延びていたが、前壁61は、上下方向7の成分を向く方向に延びていればよい。例えば、前壁61は、上下方向7に対して傾斜した方向に延びていてもよい。
上記実施形態では、供給口70は、凸部69を貫通する孔であった。しかし、図9に示されるように、インクタンク100は、凸部69を備えていなくてもよい。この場合、供給口70は、上壁64に形成されている。
上記実施形態では、インクタンク100の左面にフィルム68が溶着されていたが、インクタンク100の左面以外にフィルムが溶着されていてもよいし、インクタンク100の左面にフィルムが溶着されていなくてもよい。また、フィルムは、インクタンクの所定の外面の全域に溶着されている必要はなく、インクタンク100の所定の外面の一部にフィルムが溶着されていてもよい。
上記実施形態では、排出口72は、後壁66に形成されていた。しかし、排出口72は、後壁66以外、例えば下壁65に形成されていてもよい。
上記実施形態では、開口76は、上壁64に形成されていた。しかし、開口76は、上壁64以外、例えば後壁66に形成されていてもよい。
上記実施形態では、インクタンク100は、インク室60内のインクがインクタンク100の外部から視認可能な程度の透光性を有する樹脂で形成されていた。しかし、インクタンク100は、少なくとも前壁61が前記のような樹脂で形成されていればよい。
インクタンク100は、直方体に限らない。インクタンク100は、インク室111に貯留されたインクが視認可能な壁と、当該壁の上方に設けられ供給口70が形成された壁とを有していることを条件として、直方体以外の形状であってもよい。
上記実施形態では、フィルム68は、溶着によってインクタンク100に貼り付けられていたが、溶着以外、例えば接着剤による接着によってインクタンク100に貼り付けられていてもよい。
上記実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液、或いは記録ヘッド21のノズル29の乾燥を防止するために記録ヘッド21のノズル29近傍に噴霧される水等が、液体の一例であってもよい。
60・・・インク室(液体貯留室)
61・・・前壁(第1壁)
64・・・上壁(第2壁)
67・・・内壁(第3壁)
67A・・・上端(第1端)
67B・・・下端(第2端)
70・・・供給口
100・・・インクタンク(タンク)
180・・・インクボトル(ボトル)
181・・・本体
182・・・ノズル
200・・・インク供給システム(液体供給システム)

Claims (8)

  1. 液体貯留室、水平方向に沿った幅方向及び上下方向の成分を有する方向に拡がっており上記液体貯留室に貯留された液体が外部から視認可能な第1壁、上記第1壁の上方に設けられ上記液体貯留室に液体を供給するための供給口が形成された第2壁、及び上記液体貯留室に配置された第3壁を有するタンクと、
    上記供給口から上記タンク内部の所定位置まで進入可能なノズル、及び貯留された液体を上記ノズルを通じて流出可能な本体を有するボトルと、を備え、
    上記第3壁は、上記第1壁及び上記第2壁と離間した第1端から、上記第1端よりも上記供給口から離れた第2端に亘って延びており、
    上記第1端は、上記供給口から上記所定位置まで進入した上記ノズルの先端よりも上記第1壁の近くに位置し、且つ上記供給口の軸線方向において上記供給口から上記所定位置まで進入した上記ノズルの先端と上記供給口との間に位置する液体供給システム。
  2. 上記第2壁は、上記第1壁から離間するにしたがって上方へ向かっている請求項1に記載の液体供給システム。
  3. 上記供給口の内壁を断面として上記軸線方向に沿って延ばした仮想柱体が上記第3壁で反射した仮想柱体が上記供給口に到達しないように、上記第3壁が配置されている請求項1または2に記載の液体供給システム。
  4. 上記第3壁は、上記第1端が上記第2端よりも上方に位置する請求項1から3のいずれかに記載の液体供給システム。
  5. 上記第1端は、貯留が許容される最大量の液体が上記液体貯留室に貯留されている状態における液体の液面よりも上方に位置する請求項1から4のいずれかに記載の液体供給システム。
  6. 上記第2端は、上記液体貯留室における上下方向の中央よりも下方に位置する請求項1から5のいずれかに記載の液体供給システム。
  7. 上記第2端は、上記第1壁よりも下方に位置する請求項6に記載の液体供給システム。
  8. 上記第3壁は、上記供給口から上記所定位置まで進入した上記ノズルと対向する対向面に複数の溝を備え、
    上記複数の溝は、上記幅方向に間隔を空けて形成されている請求項1から7のいずれかに記載の液体供給システム。

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