JP2018202357A - 分離装置 - Google Patents
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Abstract
Description
を備える。
図1は、分離装置100の概略的な構成を説明する図である。なお、図1中、液体の流れを実線の矢印で示し、気体の流れを破線の矢印で示す。分離装置100は、原料液を留出液と缶出液とに分離する装置である。原料液には、低沸点成分と、低沸点成分より沸点が高い高沸点成分とが含まれる。留出液は、原料液より低沸点成分が高濃度の液体である。缶出液は、原料液より高沸点成分が高濃度の液体である。分離装置100は、例えば、原料液の蒸留、原料液からのアンモニア除去、原料液からの二酸化炭素の分離等に利用することができる。
続いて、制御部170による温度制御処理について説明する。図4は、気体温度調整部HCa、液体温度調整部HCbによって温度が調整される領域Diの一例を説明する図である。図4中、本体210内における熱の伝達の流れを実線の矢印で示し、冷熱の伝達の流れを破線の矢印で示す。なお、熱の伝達は、気体の流れによる伝達と、気体層aと液体層bとの熱交換とが含まれる。また、冷熱の伝達は、液体の流れによる伝達と、気体層aと液体層bとの熱交換とが含まれる。
設定値参照部310は、不図示のメモリに記憶された温度設定値SV(Set Value)を参照する。温度設定値(目標値)SVは、領域D1〜領域DNごとに予め定められている。温度設定値SVは、分離効率(缶出液中の高沸点成分の濃度、または、留出液中の低沸点成分の濃度)に基づいて、予め決定される値である。温度設定値SVは、水平方向(本体210の一端から他端に向かう方向)に隣り合う領域D1〜領域DN間で異なる。具体的に説明すると、温度設定値SVは、原料液供給口212cから缶出液排出口212bに向かうに従って大きい値に決定される。また、温度設定値SVは、原料液供給口212cから留出液排出口212aに向かうに従って小さい値に決定される。
偏差算出部312は、温度設定値SVと、測定値PVとの偏差を算出する。設定値補償部314は、偏差算出部312によって算出された偏差と、所定の調整ゲインとに基づいてフィードフォワード成分を算出する。
設定値補償部314は、算出したフィードフォワード成分に基づいて温度設定値SVを補償する。以下、温度設定値SVの補償処理について説明する。上記したように、気体層aにおける気体の流れの方向から、気体層aでは上流段がi−1番目となる。また、液体層bにおける液体の流れ方向から、液体層bでは上流段がi+1番目となる。i番目の領域Diにおいて、フィードフォワード成分の調整ゲインを以下のとおり定義する。液体層bから気体層aへのフィードフォワード成分の調整ゲイン(制御パラメータ)をKba(i)とする。気体層aから液体層bへのフィードフォワード成分の調整ゲインをKab(i)とする。上流側の気体層aからのフィードフォワード成分の調整ゲインをKa(i,i−1)とする。上流側の液体層bからのフィードフォワード成分の調整ゲインをKb(i,i+1)とする。また、気体温度測定部Taiの測定値をPVa(i)とし、液体温度測定部Tbiの測定値をPVb(i)とする。
(A)加熱側(原料液供給口212cから缶出液排出口212bまでの流路)の補償処理
調整領域Diaでは、上流段の調整領域D(i−1)aから受ける温度変動、および、調整領域Dib(液体層b)からの蒸発による気体層aの温度変動を補償するフィードフォワード成分を温度設定値SVに加算する。一方、加熱側において、調整領域Dibでは、調整領域Dia(気体層a)からの気体の凝縮は無視できる程度に小さい。このため、加熱側において、調整領域Dibでは、上流段の調整領域D(i+1)bから受ける温度変動のみを補償するフィードフォワード成分を温度設定値SVに加算する。
調整領域D1aの温度設定値SV(1)の補償値SVa(1)は、下記式(1)から算出することができる。
SVa(1)=SV(1)+Kba(1){SV(1)−PVb(1)} …式(1)
上記式(1)において、第2項は、液体層bから気体層aへのフィードフォワード成分である。
SVb(1)=SV(1)+Kb(1,2){SV(2)−PVb(2)} …式(2)
上記式(2)において第2項は、上流段(i=2)からのフィードフォワード成分である。
調整領域Diaの温度設定値SV(i)の補償値SVa(i)は、下記式(3)から算出することができる。
SVa(i)=SV(i)+Kba(i){SV(i)−PVb(i)}+Ka(i,i−1){SV(i−1)−PVa(i−1)} …式(3)
上記式(3)において、第2項は、液体層bから気体層aへのフィードフォワード成分である。第3項は、上流段(i−1)からのフィードフォワード成分である。
SVb(i)=SV(i)+Kb(i,i+1){SV(i+1)−PVb(i+1)} …式(4)
上記式(4)において第2項は、上流段(i+1)からのフィードフォワード成分である。
調整領域Dibでは、上流段の調整領域D(i+1)bから受ける温度変動、および、調整領域Dia(気体層a)からの凝縮による液体層bの温度変動を補償するフィードフォワード成分を温度設定値SVに加算する。一方、冷却側において、調整領域Diaでは、調整領域Dib(液体層b)からの液体の蒸発は無視できる程度に小さい。このため、冷却側において、調整領域Diaでは、上流段の調整領域D(i−1)aから受ける温度変動のみを補償するフィードフォワード成分を温度設定値SVに加算する。
調整領域Diaの温度設定値SV(i)の補償値SVa(i)は、下記式(5)から算出することができる。
SVa(i)=SV(i)+Ka(i,i−1){SV(i−1)−PVa(i−1)} …式(5)
上記式(5)において、第2項は、上流段(i−1)からのフィードフォワード成分である。
SVb(i)=SV(i)+Kab(i){SV(i)−PVa(i)}+Kb(i,i+1){SV(i+1)−PVb(i+1)} …式(6)
上記式(6)において第2項は、気体層aから液体層bへのフィードフォワード成分である。第3項は、上流段(i+1)からのフィードフォワード成分である。
調整領域DNaの温度設定値SV(N)の補償値SVa(N)は、下記式(7)から算出することができる。
SVa(N)=SV(N)+Ka(N,N−1){SV(N−1)−PVa(N−1)} …式(7)
上記式(7)において、第2項は、上流段(N−1)からのフィードフォワード成分である。
SVb(N)=SV(N)+Kab(N){SN(N)−PVa(N)} …式(8)
上記式(8)において、第2項は、気体層aから液体層bへのフィードフォワード成分である。
そして、加除熱量算出部316は、上記式(1)〜式(8)に基づいて算出された補償値SV(i)から、フィードバック成分(測定値PVa(i)、測定値PVb(i))を減算し、所定のアルゴリズム(例えば、PID制御)を用いて、気体温度調整部HCa、および、液体温度調整部HCbの操作量MVをそれぞれ算出する。加除熱量算出部316は、算出した操作量MVを、対応する気体温度調整部HCa、液体温度調整部HCbにそれぞれ出力する。
170 制御部
210 本体
HCa 気体温度調整部
HCb 液体温度調整部
Ta 気体温度測定部
Tb 液体温度測定部
Claims (8)
- 一端から他端に延在する流路が内部に形成された本体と、
前記流路内に形成される液体層と気体層との界面以下の所定の位置に設けられた液体温度測定部と、
前記流路内における前記界面より上方に設けられた気体温度測定部と、
を備える分離装置。 - 前記本体の底面を加熱する液体温度調整部と、
前記本体の上面を加熱する気体温度調整部と、
を備える請求項1に記載の分離装置。 - 前記本体の底面を冷却する液体温度調整部と、
前記本体の上面を冷却する気体温度調整部と、
を備える請求項1に記載の分離装置。 - 前記気体温度測定部による測定値、および、前記液体温度測定部による測定値に基づいて、前記気体温度調整部および前記液体温度調整部のいずれか一方または両方を制御する制御部を備える請求項2または3に記載の分離装置。
- 前記本体は、前記一端から前記他端に向かって複数の領域に分割され、
前記液体温度測定部によって測定された所定の前記領域の温度に基づいて、前記気体温度調整部を制御する制御部を備える請求項2または3に記載の分離装置。 - 前記流路の上部において、前記一端から前記他端に向かって、または、前記他端から前記一端に向かって気体が流れており、
前記制御部は、前記所定の領域より、前記気体の流れ方向の上流側に位置する前記領域の温度に基づいて、前記気体温度調整部を制御する請求項5に記載の分離装置。 - 前記本体は、前記一端から前記他端に向かって複数の領域に分割され、
前記気体温度測定部によって測定された所定の前記領域の温度に基づいて、前記液体温度調整部を制御する制御部を備える請求項2から6のいずれか1項に記載の分離装置。 - 前記流路の下部において、前記一端から前記他端に向かって、または、前記他端から前記一端に向かって液体が流れており、
前記制御部は、前記所定の領域より、前記液体の流れ方向の上流側に位置する前記領域の温度に基づいて、前記液体温度調整部を制御する請求項7に記載の分離装置。
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