JP2018201000A - 電気電子機器収納箱用のフード - Google Patents
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Abstract
【課題】カバー内に取り付ける機器の取付作業性を向上させること。【解決手段】電気電子機器収納箱に対して取り付けられ、一面に開口部11を備えるカバー1と、前記カバー1の一面の開口部11から挿入される取付部材3と、取付部材3をカバー1に固定する固定部31と、を備え、取付部材3に係止部32を備えるとともに、カバー1には係止部32が係止することにより取付部材3を仮保持する被係止部12を備えたフード10とする。【選択図】図13
Description
本発明は、電気電子機器収納箱用のフードに関するものである。
特許文献1に記載されているように、筐体の開口部に対してフードを取り付け、このフードに対して換気扇やフィルタを固定ねじで固定することは知られている。
ところで特許文献1に記載された構造であると、固定ねじを取り外した際に、フードに取り付けられた換気扇などが落下してしまう虞があったり、換気扇の固定時の作業が困難であるなど取付作業性が悪かった。
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明の課題は、電気電子機器収納箱のフードのカバー内に取り付ける機器やフィルタの取付作業性を向上させることである。
上記課題を解決するため、電気電子機器収納箱に対して取り付けられるフードであって、一面に開口部を備えるカバーと、前記カバーの一面の開口部から挿入される取付部材と、取付部材をカバーに固定する固定部と、を備え、取付部材に係止部を備えるとともに、カバーには係止部が係止することにより取付部材を仮保持する被係止部を備えた電気電子機器収納箱用のフードとする。
取付部材には開口部から垂直に延び、機器またはフィルタを取付可能な垂直片を備える構成とすることが好ましい。
取付部材はフィルタを保持するフィルタ保持部を備え、前記フィルタ保持部が露出した状態で、係止部が被係止部に係止される構成とすることが好ましい。
取付部材がカバーに固定される固定位置で、取付部材の前後方向への移動を規制する規制部を備えた構成とすることが好ましい。
取付部材を所定位置にガイドするためのガイド部をカバーに備えた構成とすることが好ましい。
被係止部がガイド部と一体に形成してなり、カバーの上端側から開口部にわたって設けられた構成とすることが好ましい。
本発明では、電気電子機器収納箱のフードのカバー内に取り付ける機器やフィルタの取付作業性を向上させることが可能となる。
以下に発明を実施するための形態を示す。図1乃至図5に示すことから理解されるように、本実施形態のフード10は、電気電子機器収納箱9に対して取り付けられ、一面に開口部11を備えるカバー1を備えている。また、このカバー1の一面の開口部11から挿入される取付部材3と、取付部材3をカバー1に固定する固定部31と、を備えている。図6及び図7に示すことから理解されるように、この取付部材3には係止部32を備えるとともに、カバー1には係止部32が係止することにより取付部材3を仮保持する被係止部12を備えている。このため、機器の取付作業時に取付部材3が落下することを抑制することができ、カバー1内に取り付ける機器の取付作業性を向上させることが可能となる。
本実施形態の電気電子機器収納箱9は、主として屋外に配置されるものである。この電気電子機器収納箱9には開口部99が形成されており、この開口部99を覆うようにカバー1が固定される。カバー1は一面に第1開口部として開口部11を備えるものであり、本実施形態のフード10は内部に開口部11から換気扇4を挿入し固定することで電気機器である換気扇付きフードとすることができる。なお、本実施形態では、電気電子機器収納箱9に備えられた図示しない穴にカバー固定部86を差し込んで固定することにより、電気電子機器収納箱9にカバー1を固定している。
電気機器収納箱9は、筐体に固定するフード10を備えている。また、フード10に挿入される取付部材3を備えている。フード10には取付部材3を係止させる被係止部12を備えた被係止部材5を備えており、取付部材3には被係止部12に係止させるためのフック状の係止部32が備えられている。
フード10は、電気電子機器収納箱9の開口部99に臨む第2開口部として開口部17を備えるとともに、これとは異なるカバー1の一面に第1開口部として開口部11を備えている。この開口部11は、取付部材3を挿入するためのものである。この開口部11の端部には取付部材3を固定するために用いられる固定部31が設けられている。
本実施形態の取付部材3は、側面視が略T字状となるように形成されており、カバー1の開口部11から垂直方向すなわち上下方向に延びる垂直片33には開口部34が設けられている。この開口部34を覆うように、電気電子機器収納箱9の排熱を行うための換気扇4が取付部材3に固定されている。なお、垂直片33は、機器やフィルタ等を取り付け可能となっている。
本実施形態では、換気扇4はフード10の取付面側の開口部17側からねじ84を締めてねじ固定されている。また、フード10には通気性のファンガード19が固定されており、このファンガード19を取り外さない限り筐体内から換気扇4に触れることが出来ないように構成されている。なお、ファンガード19を取り外せば、取付部材3をフード10に固定している状態で、開口部17側から換気扇4を着脱することができる。また、開口部11側からでも取付部材3を外せば、換気扇4を取り外すことができる。
取付部材3には垂直片33に対して交差するように延びる腕部が備えられている。腕部は垂直片33の正面側と背面側の双方に延びるように設けられており、一方の腕部は、通気が可能な通気板部35として設けられており、他方の腕部は取り付けられる換気扇4の下部側を覆う被覆部36として設けられている。通気板部35及び被覆部36は垂直片33に一体に形成するものであっても良いし、着脱自在とするものであっても良い。
本実施形態の通気板部35はパンチングメタル形状としている。また、図8乃至図10に示すことから理解されるように、通気板部35との間にフィルタ91を配置する空間を設けることが可能なフィルタ固定片37を備えている。本実施形態においては、通気板部35とフィルタ固定片37によりフィルタ91を挟止する構成であり、通気板部35とフィルタ固定片37によりフィルタ保持部が形成されている。なお、フィルタ固定片37は垂直片33と一体に形成しても良いし、着脱自在に固定するものであっても良い。
ところで本実施形態では、図11に示すように、取付部材3の垂直片33の上端にフック状の係止部32が形成されている。また、フード10には取付部材3を挿入するための開口部11が備えられているが、この開口部11と反対端部側には、係止部32を引掛ける被係止部12を備えている。本実施形態では、図5及び図12に示すことから理解されるように、フード10の側面に固定された被係止部材5に被係止部12が設けられている。係止部32と被係止部12を係止させることで、図13乃至図15に示すように、フード10が取付部材3を仮保持することができる。この仮保持の状態においては、通常、カバー1に設けられた固定部31に対して接した状態で固定される取付部材3について、固定部31と離した状態で支えることができる。本実施形態では係止部32をフック状としたが、係止部32を孔形状とし、被係止部材5にフック状の被係止部12とするものであっても良い。
図13乃至図15に示すことから理解されるように、本実施形態では、取付部材3の係止部32を被係止部12に引っ掛けた状態、つまり仮保持状態においては、フィルタ91やフィルタ固定片37がフード10から露出するように設けられており、図16に示すように、この状態でフィルタ91を交換することが可能となっている。このように、フィルタ保持部により保持されたフィルタ91が露出した状態で、係止部32が被係止部12により仮保持される構成とすれば、取付部材3をカバー1から取り外すことなくフィルタ91を交換することが可能となる。なお、フィルタ保持部が露出、詳しくは、フィルタ固定片37と垂直片33との固定部が露出するように形成しておけば、取付部材3の仮保持状態で、フィルタ固定片37を垂直片33から着脱可能とすることもできるため、仮保持状態でフィルタ91およびフィルタ固定片37を自由に着脱可能となる。また、取付部材3の仮保持状態でフィルタ固定片37はカバー1に覆われている状態であっても良く、少なくとも、通気板部35とフィルタ固定片37で保持されたフィルタ91が露出するものであれば良い。
仮保持状態から、取付部材3を持ち上げると、取付部材3を固定部31に隣接させることが可能となり、この状態で固定部31に対して固定ねじ82を螺合させれば、図17に示すように、取付部材3をカバー1に固定することが可能となる。
本実施形態の被係止部材5は取付部材3を所定位置にガイドするためのガイド部を備えている。このガイド部は被係止部材5に一体的に形成されている。本実施形態では、図9に示すように、係止部32の上端をガイドする上端ガイド部51や、垂直片33や係止部32の先端をガイドする先端ガイド部52、垂直片ガイド部53などがガイド部として設けられている。
本実施形態では断面コ字状に形成された部位の一端側と他端側に設けられた板状の部位が、先端ガイド部52と垂直片ガイド部53であり、垂直片ガイド部53の端部側から先端ガイド部52の端部側に向けて斜めに延びる板状の部位が上端ガイド部51である。先端ガイド部52と垂直片ガイド部53との間を通ってカバー1の奥側に差し込まれた取付部材3は、上端ガイド部51に当接した状態で更に奥側に押し込まれた際、先端ガイド部52側に寄せられるように動くことになる。
本実施形態のように、係止部32を係止する被係止部12を構成する被係止部材5が、取付部材3を所定位置にガイドするためのガイド部を備えた構成とすれば、取付部材3の位置決めを容易にすることができる。
本実施形態の被係止部材5は下端部を取付部材3が挿入される開口部11の近傍まで延びるように取り付けられている。したがって、取付部材3の係止部32の先端や上端をガイドして所定位置まで案内させることが容易となる。また、被係止部12を構成する被係止部材5がガイド部と一体に形成してなり、カバー1の上端側から開口部11にわたって設けられた構成としているため、係止部32材をカバー1の奥側の所定位置に移動させる際にも、開口部11付近に見えるガイド部を目視して作業をすればよく、取付作業性を良くすることができる。
図17乃至図20から理解されるように、本実施形態のカバー1においては、取付部材3の仮保持状態から、取付部材3を持ち上げたときに、取付部材3が前後にずれないように取付部材3の当接片39の表裏に当接する規制部54,55を備えている。この規制部54,55は被係止部材5に設けられており、取付部材3の一方側の面に当接する規制部54は、断面コ字状に形成された部位の一端側の板状の部位が担うことになる。また、取付部材3の他方側の面に当接する規制部55は、上端ガイド部51の一端側に設けられており、奥側に押し込まれた取付部材3は、上端ガイド部51で先端ガイド部52側に案内された後、この規制部55と対向する位置まで到達することになる。このように、取付部材3がカバー1に固定される固定位置で、取付部材3の前後方向への移動を規制する規制部54,55を備えた構成とすれば、取付部材3をカバー1に固定する際に取付部材3がふらつくことを抑制することができる。
以上、一つの実施形態を中心に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。例えば、カバー内の取付部材3の垂直片33に取り付けられる機器を換気扇としたが、機器をルーバやフィルタとするものであっても良いし、ペルチェ素子などの冷却装置でも良い。
1 カバー
3 取付部材
5 被係止部材
9 電気電子機器収納箱
10 フード
11 開口部
12 被係止部
31 固定部
32 係止部
91 フィルタ
3 取付部材
5 被係止部材
9 電気電子機器収納箱
10 フード
11 開口部
12 被係止部
31 固定部
32 係止部
91 フィルタ
Claims (6)
- 電気電子機器収納箱に対して取り付けられるフードであって、
一面に開口部を備えるカバーと、
前記カバーの一面の開口部から挿入される取付部材と、
取付部材をカバーに固定する固定部と、を備え、
取付部材に係止部を備えるとともに、カバーには係止部が係止することにより取付部材を仮保持する被係止部を備えた電気電子機器収納箱用のフード。 - 取付部材には開口部から垂直に延び、機器またはフィルタを取付可能な垂直片を備える請求項1記載の電気電子機器収納箱用のフード。
- 取付部材はフィルタを保持するフィルタ保持部を備え、
前記フィルタ保持部が露出した状態で、係止部が被係止部に係止される請求項1または2に記載の電気電子機器収納箱用のフード。 - 取付部材がカバーに固定される固定位置で、取付部材の前後方向への移動を規制する規制部を備えた請求項1から3の何れかに記載の電気電子機器収納箱用のフード。
- 取付部材を所定位置にガイドするためのガイド部をカバーに備えた請求項1から4何れかに記載電気電子機器収納箱用のフード。
- 被係止部がガイド部と一体に形成してなり、
カバーの上端側から開口部にわたって設けられた請求項5に記載の電気電子機器収納箱用のフード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017106245A JP2018201000A (ja) | 2017-05-30 | 2017-05-30 | 電気電子機器収納箱用のフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017106245A JP2018201000A (ja) | 2017-05-30 | 2017-05-30 | 電気電子機器収納箱用のフード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018201000A true JP2018201000A (ja) | 2018-12-20 |
Family
ID=64667355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017106245A Pending JP2018201000A (ja) | 2017-05-30 | 2017-05-30 | 電気電子機器収納箱用のフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018201000A (ja) |
-
2017
- 2017-05-30 JP JP2017106245A patent/JP2018201000A/ja active Pending
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