JP2018200839A - 身体の静電気を除電可能な除電器具 - Google Patents

身体の静電気を除電可能な除電器具 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、身体の様々な部位について、押圧しながら静電気を除電できる除電器具を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、身体を押圧可能な押圧具を備え、押圧具の少なくとも表面または押圧具を覆う被覆体が、身体の各所の静電気を除電可能な導電部を構成し、導電部が、除電された静電気を放電する放電部に接続可能な態様で構成されている、除電器具に関する。さらに、本発明は、放電部であるアース端子または放電用部材に一端を接続可能な接続線を備え、接続線の他端が、導電部に接続されている、除電器具であることが好ましい。【選択図】 図4

Description

本発明は、押圧によって身体の静電気を除電可能な除電器具に関する。
静電気は、物体が摩擦したとき、接触していたものが剥離するとき、気体や液体がパイプやホースの中を通るときなどに発生する。人体においては、衣服の摩擦や、血液等の流体と血管との摩擦の他、呼吸、つまり気管と空気との摩擦などによって発生し、身体内に蓄積されることが知られている。身体内に蓄積された静電気は、身体のこりやむくみの原因になるなど、健康に悪影響を及ぼす可能性が懸念されている。
例えば、体内の静電気が血管壁の脂肪に溜まったとすると、血管の内壁に水分子が付着しやすくなる。静電気が溜まれば溜まるほど、血管の内壁に付着する水分子の量は多くなる。血管壁がプラスに帯電すると、水分子の酸素側(マイナス極)が血管に付着し、血管壁がマイナスに帯電すると、水分子の水素側(プラス極)が血管に付着する。
すると、血管の実質的な径が細くなるが、その時、血液が内径の狭くなった血管を通ろうとして玉突き状態になり、血管は膨れる。血管が膨れると、血管内皮細胞の隙間が増して、血液中の水分が外に出やすくなる。その時、血管の外には、静電誘導により反対の電荷が帯電するので、外に出た水分も血管の外側で血管に付着する。これが血行の悪さやむくみの原因である。
一方で、静電気により血液にも変化が起きる。体内の静電気により、赤血球の表面に電荷の乱れが発生し、マイナスの電荷を有する赤血球と、プラスの電荷を有する赤血球が結合してしまい、数珠状や塊状の赤血球ができてしまう。これが、血液がドロドロとなる原因である。
また、静電気により筋肉にも変化が起きる。こりのある筋肉は、静電気によって筋肉が収縮したままの状態で、緊張をし続けている状態になっている。筋小胞体からカルシウムイオンが放出されると筋肉は縮み、筋小胞体へカルシウムイオンが戻ると筋肉は伸びる。カルシウムイオンは2価の電荷を持っており、体が静電気を帯びていると筋肉へのカルシウムイオンの移動が円滑に行われず、筋肉が収縮したまま、もとに戻りづらくなる。これが慢性的なこりの原因である。
筋肉がこりで縮むと、血管が縮む。血管が縮むと、血管と血液の摩擦が大きくなり、静電気が増える。静電気が増えると、筋肉は縮む。以下、この悪循環は繰り返される。
一方で、一般的なマッサージをしただけでは、身体内から静電気は取り除かれず、静電気は身体中に分散されるだけになる。そのため、血流を改善したり、筋肉を弛緩させたりする効果が低く、一時的にこり、むくみ、または血流などが解消されても、再び静電気が血管周辺に集まって、こりやむくみなどを再発させやすいという問題があった。
そこで、身体に溜まった静電気を身体の外に逃がして、健康を維持するための技術が開発されている。例えば、特許文献1には、導電性のゴム部材を、靴底を貫通させるように設けて、身体に溜まった静電気を地面にアースしつつ、足裏を押圧刺激する方法が提案されている。
特開2004−344464号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、足裏の一箇所しか押圧することができなかった。足裏を押圧して除電しても、肩や背中の筋肉など、こりが生じている部分に溜まった静電気を除電することはできない。これは血管壁、腸壁の脂肪や細胞壁の脂質、内臓脂肪、腹の周りや腕の周り、体の各部分のたるみに見られる脂肪、霜降り肉のような筋肉とまだら状の体脂肪、神経線維を覆うコレステロール、血中や肝臓の中の中性脂肪、脳の大部分を占める脂質、髪の毛など、身体内の各部分には脂肪をはじめとする絶縁体があり、体のすべての部分が完全な導電性までは有していないためである。アーシングが効果的なのは導体の場合のみである。そのため、特許文献1に記載の方法では、静電気を充分に除電しにくいうえに、肩、背中、または腰など、身体の様々な部位のこりや痛みを解消できるものではなかった。
本発明は、上記課題を解決するものである。すなわち、本発明は、身体の様々な部位を押圧しながら静電気を除電することで、身体の不調な部分を改善することを目的とする。
上記課題は、以下の[1]〜[6]の手段によって解決できる。
[1]身体を押圧可能な押圧具を備え、押圧具の少なくとも表面または押圧具を覆う被覆体が、身体の各所の静電気を除電可能な導電部を構成し、導電部が、除電された静電気を放電する放電部に接続可能な態様で構成されている、除電器具。
[2]放電部であるアース端子または放電用部材に一端を接続可能な接続線を備え、
接続線の他端が、導電部に接続されている、[1]に記載の除電器具。
[3]接続線の電気抵抗が100〜300kΩである、[2]に記載の除電器具。
[4]押圧具が、少なくとも2点で身体を押圧しながら、回転をして位置を移動可能な構造である、[1]〜[3]のいずれかに記載の除電器具。
[5]押圧具が、身体を押圧しながら回転する円周状の構造を少なくとも2つ備え、該円周状の構造が、平行になるように設けられている、[4]に記載の除電器具。
[6]押圧具が、身体を押圧しながら回転するボール状の構造を少なくとも2つ備え、該ボール状の構造が連結されている、[5]に記載の除電器具。
本発明によれば、身体の様々な部位について、押圧しながら静電気を除電し、マッサージ効果を得ることができる。
押圧具10の模式図。 押圧具20の模式図。 押圧具30の模式図。 除電器具Aの模式図。 除電方法A1を示す模式図。 除電方法A2を示す模式図。 除電器具Bの模式図。 除電器具Cの模式図。 除電方法Bを示す模式図。 除電方法Cを示す模式図。
以下、図面を用いて説明するが、本発明は、図面または実施の形態に限定されるものではない。
除電器具は、身体を押圧可能な押圧具を備え、押圧具の少なくとも表面または押圧具を覆う被覆体が、身体の各所の静電気を除電可能な導電部を構成し、導電部が、除電された静電気を放電する放電部に接続可能な態様で構成されている。このような除電器具でマッサージをすることで、身体の各所の静電気が除電され、身体の各所のこり、むくみ、または痛みなどの症状を改善することができる。
静電気を除電せずにマッサージをした場合と、静電気を除電しながらマッサージをした場合とでは、マッサージの体感やマッサージの効果が変わってくる。静電気を除電せずにマッサージをした場合に比べて、静電気を除電しながらマッサージをした場合は、マッサージ中に感じる痛みはやや強まるものの、マッサージ中に施術箇所が柔らかくなりやすく、マッサージ直後に痛みやこりが軽減されやすくなる。また、除電をしながらマッサージをすることで、マッサージに必要とされる力が弱くて済む上に、通常のマッサージの半分以下の時間で、充分なマッサージ効果を得ることができる。加えて、除電をしながらマッサージをした場合、強い力でマッサージを受けた後に生じ易いもみ返しも起きにくくなり、マッサージから数日経過した後も、痛みやこりが再発しにくくなる。
除電器具は、身体の静電気を除電することにより、筋肉のこりや痛み、血流の低下などの諸症状を解消することができる。背中などにある大きい筋肉が硬くなっている場合、通常の物理的なマッサージでは、硬くなっている部位を押したり揉んだりしても、その部位のこりをほぐすために、非常に時間がかかってしまう。また、こりの強い部位の物理マッサージには、強い力が必要とされるが、この強い力が、いわゆるもみ返しを誘発してしまうことがある。そのため、通常の物理的なマッサージでは、筋肉のこりや痛み、血流の低下などの諸症状を解消することが困難であることが多い。除電器具は、物理的なマッサージ、ストレッチ、または入浴などの代わりに、上記の諸症状を解消できるものである。
除電器具によって、導電部により直接的に身体を押圧することにより、静電気が溜まった身体の深部から導電部までの距離が物理的に短くなり、身体の深部を効果的に除電できるようになる。一方、身体を押圧せずに、身体の表面に導電部を接触させるだけでは、身体の深部まで除電することは難しい。これは、身体が脂肪などの導電性の低い部分を含んでいることと、静電気の溜まった身体の深部から導電部までの距離が遠くなるためである。また、身体を押圧する力は、必ずしも強い力である必要はないが、臀部や大腿部などにある大きい筋肉が固くなっている場合、筋肉の深部に導電部を物理的に近付けるために、結果として、強めの力が必要になる場合はあり得る。
以下で、除電器具を構成する部材、除電器具、および、除電器具を用いた除電方法について説明する。
<押圧具>
押圧具は身体を押圧するための部材である。押圧具を用いずに、アース端子または放電用部材に接続した導電性繊維を介して、手で身体を押圧する態様とすることも可能ではあるが、その場合は、手によって押圧する力や押圧の仕方を自由に変化させながらマッサージができるという利点はあるものの、身体を押圧する手が疲れてしまったり、押圧する部位によっては他の人に身体を押圧してもらう必要があったりするなどの欠点が少なからずある。押圧具は、このような欠点を克服するものであり、身体を押圧しても使用者が疲れることなく、他の人に身体を押圧してもらう必要もなくなるという利点を有するものである。
押圧具は回転させ、転がしながら、使用者自らの体重を使って均一な力で漏れなく身体の各部を押圧できるので、こりなどの自覚症状がない場合でも、身体の帯電部分や不調部分を他の部分との押圧感覚の違いや痛みという形で自覚できる。
除電が必要ない部分は痛みがなく、除電が必要な部分は痛みやツンとする感覚がある。この感覚は筋肉のこりに限らない。例えば、目の周りにある視力回復に効くと言われるツボが存在するが、あるツボを押すと痛みを感じるが他のツボではそのような痛みがないことがある。このような場合に、痛みを感じる部分に押圧具を使用すると痛みがなくなる。痛みがなくなった時点で視力は回復している。
痛みを感じない部分に使用してもそのような効果はなく、痛みを感じる部分に除電せずに押圧しても効果はほとんどない。
他にも肝臓に痛みを感じるのであれば、数分程度、肝臓の近くにあたる部分を身体の表面から押圧具で押圧することで、肝臓部分の腫れやむくみが改善する。腸の近くにあたる部分を身体の表面から押圧具で押圧することで、便秘や腹痛などにも効果がある。このような、本発明の押圧具により効果が得られる部分が足の裏、喉のすぐ下の骨の硬い部分からみぞおちの上までの部分、脇の下、耳たぶのすぐ後ろ、こめかみやその周辺部分、首の正面をのぞくほぼ全周、頭など、身体には無数に存在する。
特に、本発明の押圧具を用いて、頭や首の周りを押圧除電した場合の効果は絶大である。眠気や疲労感、集中力の低下は、静電気の帯電による血流の低下が主な原因と思われる。数分間、押圧具により除電押圧することにより、それらの症状が完全に消失し、少なくともその状態が数時間に渡って持続する。除電ができると痛みはなくなるので、いつまで押圧具を使用すればよいのかを簡単に自覚できる。
除電をしないで押圧しても痛みやツンとする感覚を得るのは困難であり、短時間で痛みの除去や不調の改善をすることも不可能である。本発明が新規性・進歩性を有する理由としては、例えば、これら除電の必要な箇所の診断及び押圧除電による不調の改善の効果が、あげられる。
押圧具としては、球状や円柱状のもの、球状のものを連結させたもの、転がらない形状のものなど、様々な形状のものを用いることができる。また、押圧具の表面に溝や凹凸を設けたものを用いてもよい。
図1は、押圧具10の模式図である。押圧具10は、扁平な円柱状部(以下、円柱状部という)11、円柱状部12、およびパイプ状連結部13などを備える。円柱状部11と円柱状部12は、パイプ状連結部13で連結されている。パイプ状連結部13は、長さを適宜調整できるようにしてもよい。パイプ状連結部13の長さを調整することにより、押圧箇所を適宜調節したり、体型に合わせて押圧具10を変形できる。押圧具10は、転がしながらマッサージすることができる。円柱状部11および円柱状部12の中心を通る直線を回転軸として回転可能である。円柱状部11の円柱状の側面部分が、身体を押圧する箇所となる。円柱状部12が身体を押圧する箇所も、円柱状部11の場合と同様に定まる。なお、押圧具10はアース線14を備えていてもよい。この場合、押圧具10には、導電性を有する材料が用いられる。
図2は、押圧具20の模式図である。押圧具20は、球状部21、球状部22、および連結部23などを備える。球状部21および球状部22は球形状であり、バー状の連結部23によって連結されている。バー状の連結部23は、長さを適宜調整できるようにしてもよい。バー状の連結部23の長さを調整することにより、押圧箇所を適宜調節したり、体型に合わせて押圧具20を変形できる。押圧具20は、球状部21および球状部22の中心を通る直線を回転軸として回転可能である。球状部21の中心を通り、回転軸に垂直な断面と、球状部21の表面とが交わる、円周部分が、身体を押圧する箇所となる。球状部22が身体を押圧する箇所も、球状部21の場合と同様に定まる。なお、押圧具20はアース線24を備えていてもよい。この場合、押圧具20には、導電性を有する材料が用いられる。
図3は、押圧具30の模式図である。押圧具30は、球状部31、球状部32、および連結部33などを備える。球状部31および球状部32は球形状であり、連結部33において連結されている。球状部31と球状部32とは、球形状の一部が互いに共有されるように、一体的に構成されている。押圧具30は、球状部31および球状部32の中心を通る直線を回転軸として回転可能である。球状部31の中心を通り、回転軸に垂直な断面と、球状部31の表面とが交わる、円周部分が、身体を押圧する箇所となる。球状部32が身体を押圧する箇所も、球状部31の場合と同様に定まる。なお、押圧具30はアース線34を備えていてもよい。この場合、押圧具30には、導電性を有する材料が用いられる。
押圧具30は、少なくとも2つの回転する球状の構造が連結されているため、転がしながらマッサージすることができる。そのため、身体や押圧具30が左右にぶれにくくなり、安定してマッサージをすることができる。
上記の押圧具10、押圧具20、または押圧具30のように、少なくとも2点で接地し、2点で身体を押圧しながら、かつ平行に転がしながら使用できる構成とすることが好ましい。これにより、マッサージできる箇所が常に2ヶ所以上となり、身体の下で押圧具を転がす際に身体を安定させやすくなる。こりの強い部分を往復して押圧しやすくなるため、高いマッサージ効果を得ることができる。また、身体を押圧しながら回転する円周状の構造を少なくとも2つ備え、この円周状の構造が、平行になるように設けられているため、押圧具を一定方向に往復しながら使用できる。そのため、身体や押圧具が左右にぶれにくくなり、安定してマッサージをすることができる。また、押圧具は身体上を直線的に移動することになるため、ローラーやはけでペンキを塗るように、もれなくこりのある部分を見つける事ができる。
また、押圧具10は、円柱状部のいずれか一方のみを、身体に押圧してマッサージを行うことも可能である。同様に、押圧具20または押圧具30は、球状部のいずれか一方のみを、身体に押圧してマッサージを行うことも可能である。
押圧具を構成する材料は、特に限定されない。後述するような、導電性を有する被覆体で押圧具を被覆する場合には、押圧具は所定の硬度を有する材料であればよい。例えば、木材、金属、または樹脂などを用いることができる。樹脂を用いる場合、樹脂のゴム硬度は40以上であることが好ましい。樹脂のゴム硬度が40未満であると、押圧具が柔らかくなりすぎて、マッサージ効果が弱まり、身体の深部の静電気を除電しにくくなる傾向にある。樹脂のゴム硬度は、JIS K 6253に準拠して測定できる。
押圧具の少なくとも表面を構成する導電性を有する材料としては、例えば、導電性を有する金属、または導電性を有する樹脂などを用いることができる。導電性を有する金属としては、例えば、銀、鉄、アルミニウム、銅、真鍮、またはステンレスなどが挙げられる。導電性を有する樹脂としては、導電性高分子、または炭素を含有する樹脂組成物などが挙げられる。炭素を含有する樹脂組成物を用いる場合、炭素の含有量は0.1〜50質量%であることが好ましい。炭素の含有量が0.1質量%未満であると、静電気を除電するための充分な導電性が得られにくくなり、炭素の含有量が50質量%を超えると、樹脂の諸物性が発揮されにくくなる傾向にある。炭素を含有する樹脂組成物としては、具体的には、炭素を含有する樹脂などを用いることができる。また、押圧具の表面だけでなく、押圧具全体を、導電性を有する材料で構成してもよい。
<導電部>
導電部は、身体の静電気を除電可能な導電性を有する。導電部の電気抵抗は、特に限定されないが、皮膚の電気抵抗が乾燥時で4〜5kΩ程度であることを考えれば、それより低い1kΩ以下であることが好ましい。導電部の電気抵抗が1MΩを超えると、静電気を除電するための充分な導電性が得られにくくなる傾向にある。
導電部は、前述したように押圧具の表面に設けてもよく、後述するように押圧具を覆う被覆体に設けてもよい。
押圧具を覆う被覆体としては、導電性繊維を用いた被覆体を用いることができる。導電性繊維を用いた被覆体には、導電性繊維が編みこまれている。被覆体に編み込む導電性繊維の量は、1〜50質量%であることが好ましい。導電性繊維の量が1質量%未満であると、充分な導電性が得られにくくなる傾向にある。導電性繊維の量が50質量%を超えると、肌触りやコストが問題になりやすい傾向にある。
導電性繊維の種類は、特に限定されない。導電性を有する金属の繊維、または導電性を有する樹脂の繊維などを用いることができる。導電性を有する金属の繊維としては、例えば、銀、鉄、アルミニウム、銅、真鍮、またはステンレスを用いた繊維などが挙げられる。導電性を有する樹脂の繊維としては、導電性高分子、または炭素を含有する樹脂組成物を用いた繊維などが挙げられる。炭素を含有する樹脂組成物を用いた繊維を用いる場合、炭素の含有量は0.1〜50質量%であることが好ましい。炭素の含有量が0.1質量%未満であると、充分な導電性が得られにくくなる傾向にあり、炭素の含有量が50質量%を超えると、樹脂の諸物性が発揮されにくくなる傾向にある。
除電器具を使用する際、被覆体に皮脂等が付着する。付着した皮脂等により、身体の静電気を除電しにくくなる場合がある。除電しにくくなっても、被覆体を洗濯することによって除電効果は回復するが、洗濯を繰り返すうちに、除電効果が低下する傾向にある。したがって、被覆体と押圧具との接触箇所を適宜変更できる構成として、被覆体の洗濯を繰り返さなくても、除電器具を繰り返し使用できる構成とすることが好ましい。
被覆体と押圧具との接触箇所を、必要に応じて、交換できる構成とするためには、押圧具に対する被覆体の位置をずらして接触面を変えることができるようにすることが好ましい。
上記のような構成は、例えば、大きめの袋状の被覆体に押圧具を入れたり、大きめの被覆体で押圧具をくるんだりする構成とすることで実現できる。どの程度の大きさのものを用いるかは、特に限定されないが、例えば、押圧具の表面積よりも面積が大きい被覆体を用いたり、押圧具の体積よりも容量が大きい袋状の被覆体を用いたりすることができる。
<接続線>
接続線は、放電部であるアース端子または放電用部材に、一端を接続可能なものである。また、接続線の他端は、導電部に接続可能である。接続線は、一般的なアース線などの導電体を用いることができる。
接続線の他端を被覆体に接続する態様は、特に限定されないが、被覆体を洗濯しやすくする観点から、被覆体に導電性を有する金属製のボタン等を設け、接続線の他端に構成されたクリップ等で当該ボタン等を挟持する構成とすることが好ましい。
接続線の長さは、アース端子からある程度離れた場所でマッサージを可能にしたり、接続線がねじれて変形することを防止したりする観点から、3m以上の長さとすることが好ましい。
また、除電器具の導電部に接続線を直接繋がずに、放電部に接続した導電性のシーツの上で、導電性被覆体で被覆した押圧具を使用したり、放電部に接続した導電性のシーツを導電部として、当該シーツの下に押圧具を入れて使用したりすることもできる。また、放電部に接続した導電性のシャツ等の着衣を導電部として、当該着衣を介して身体を押圧具で押圧することもできる。
接続線の電気抵抗は、特に限定されないが、家庭用のコンセントからアースを取る時の安全性を考慮すると、接続線の電気抵抗が100〜300kΩであることが好ましい。
家庭用の電源では100Vや200Vが採用されている。電流(A)=電圧(V)/抵抗(Ω)であるため、例えば、100kΩの抵抗の時、100V/100000Ω=0.001A=1mAとなる。同様に200Vの場合は、100kΩの抵抗で、電流が2mAとなる。
電流の身体への影響は概ね以下のとおりである。
1mA:感じる程度
5mA:痛みを覚える
10mA:我慢できない
20mA:痙攣、動けない
<放電部>
放電部としては、アース端子または放電用部材を用いることができる。放電用部材とは、コロナ放電を使い、空気中に静電気を逃がす部材であり、金属製の細く短い繊維などが含有された部材である。コロナ放電とは、静電気がたまっている物のすぐそばに導電性繊維があると、その導電性繊維を介して積極的に電気が空気中などに放電される現象である。放電用部材の形態は、特に限定されないが、例えば、紙片状、ロープ状、またはブレスレット状などの形態をとることができる。アース端子は、放電用部材よりも放電効果が高いという利点を有する。また、放電用部材は、アース端子がない場所や、アース端子から遠い場所でも、マッサージができるという利点を有する。
<除電器具A>
除電器具は、例えば、図4に記載の除電器具A40、または、図7に記載の除電器具B60のような構成とすることができる。
図4は除電器具A40の模式図である。除電器具A40は、球状部41、球状部42、被覆体43、ゴムバンド44、アース線45、およびクリップ46などを備える。後述するように、除電器具A40の上に素肌のまま背中等を乗せて、背中等をマッサージできる。なお、導電性を有する着衣を着た状態で、除電器具A40の上に導電性着衣を介して背中等を乗せてもよい。押圧具は、図3に記載の押圧具30と同様のものである。
球状部41および球状部42の直径は、特に限定されないが、4〜30cmであることが好ましい。直径が4cm未満であると、球状部41および球状部42が小さすぎて転がしにくくなり、効果が低減される傾向にある。また、直径が30cmを超えると、球状部41および球状部42が大きすぎて、身体を局所的に押圧しにくくなり、効果が低減される傾向にある。なお、球状部41および球状部42の直径は必ずしも同一でなくても良い。
押圧具は、大きめの被覆体43に被覆されている。皮脂や汚れなどによる除電性能の低下を防ぐために、例えば、日ごと、週ごとに被覆体の接触位置をずらしながら、常に新しい部分で押圧できるようにするためである。導電体として、導電性銀繊維などを用いることができる。
ゴムバンド44は、球状部41と球状部42との連結部において、押圧具と被覆体43とを縛って固定している。被覆体43は、押圧具と比べ大きめの袋状であるため、折り畳まれた状態でゴムバンド44などによって縛られている。
被覆体43を、アース線45の他端に設けられたクリップ46で挟むことにより、被覆体43とアース線45とを接続することができる。アース線45の一端は、アース端子や放電用部材に接続することができる。被覆体43は、押圧具と比べ大きめの袋状であり(例えば、押圧具の全長の2倍以上の幅を有している)、押圧具から最も離れた位置の近くでアース線45と接続することにより、身体を押圧する際のクリップ46の体重による破損を防ぐことができる。
<除電方法A1>
図5は、除電器具A40を用いた除電方法A1の模式図である。除電方法A1は、図4に記載の除電器具A40を用いた除電方法である。除電方法A1においては、まず、除電器具A40のアース線45の一端をアース端子または放電用部材に接続する。次に、アース線45の他端を被覆体43に接続する。そして、使用者48は着衣をつけずに、素肌のまま、背中で除電器具A40の上に寝そべる。寒い場合はその上に布団やバスタオルをかけても良い。
除電器具A40は、球状部41および球状部42が被覆体43で被覆されたものである。そのため、例えば、球状部41および球状部42の中心を通る回転軸が、身体の背筋方向に対して垂直となり、かつ、球状部41および球状部42の連結部の位置が身体の背骨の位置と重なるように除電器具A40を配置し、身体を背筋方向に動かしながら、背中を押圧することができる。これにより、姿勢を安定させた状態で、身体の左右を均等にマッサージすることができる。
上記のような、背中を押圧具により押圧する押圧工程は、背中をマッサージするだけでなく、押圧する際の圧力によって、背中の深部に溜まった静電気を除電することにも役立つ。また、押圧具の少なくとも2点を背中に当てて、押圧具を回転させながら背中を押圧することにより、除電マッサージできる箇所が常に2ヶ所以上となり、通常のマッサージにはない高いマッサージ効果が得られる。さらに、少なくとも2点で除電をしながら背中を押圧できることにより、押圧箇所近傍の静電気が移動しやすくなり、マッサージの繰り返しによって除電がされやすくなる。
素肌の背中が、被覆体43を介して押圧除電される。これにより背中の各所の静電気が除電され、背中のこり、むくみ、および痛みを取り除きやすくなる。
除電された静電気は、アース線45を通ってアース端子または放電用部材において放電される。このように、除電された静電気を、被覆体43と接続されたアース端子または放電用部材にて放電する放電工程を備えることにより、除電した静電気が身体内に再び取り込まれることを防止でき、マッサージ効果を高めたり、マッサージ効果を持続させたりできる。
除電方法A1においては、素肌の背中をマッサージする方法について説明したが、その他、素肌の首、肩、腰、または太腿などを除電器具A40によってマッサージすることも効果的である。
<除電方法A2>
図6に、除電方法A2を示す。除電方法A2は、図4に記載の除電器具A40を用いた除電方法である。除電方法A2においては、導電性シーツ47がアース線につながるコードの役割をする。アース線45の一端が、アース端子または放電用部材に接続され、アース線45の他端がクリップ46にて導電性シーツ47に接続される。これによりアース線がじゃまにならず、クリップなどの破損の心配もない。使用者48は着衣をつけずに、素肌のまま、背中で、導電性シーツ47上にある除電器具A40の上に寝そべる。
除電器具A40は、球状部41および球状部42が被覆体43で被覆されたものである。そのため、例えば、球状部41および球状部42の中心を通る回転軸が、身体の背筋方向に対して垂直となり、かつ、球状部41および球状部42の連結部の位置が身体の背骨の位置と重なるように除電器具A40を配置した状態で、身体を動かさずに眠ることができる。このとき、押圧具が身体に当たる箇所が2ヶ所となるため、身体に当たる箇所が1ヶ所の場合よりも、姿勢が崩れにくく、かつ、ほどよい圧力が背中にかかった状態になるため、自重で寝ながら努力することなく、身体の左右を均等に押圧することができる。
上記のような、背中を押圧具により押圧する押圧工程は、背中をマッサージするだけでなく、押圧する際の圧力によって、背中の深部に溜まった静電気を除電することにも役立つ。また、押圧具の少なくとも2点を背中に当てて眠ることにより、除電マッサージできる箇所が常に2ヶ所以上となり、通常のマッサージにはない高いマッサージ効果が得られる。また、少なくとも2点で除電をしながら背中を押圧できることにより、押圧箇所近傍の静電気が移動しやすくなり、除電がされやすくなる。
また、眠っている間は、身体の筋肉が緩んだ状態になりやすい。身体の筋肉が緩んだ状態で、背中を押圧できることにより、身体の深部の静電気をより除電しやすくなる。また、人間の体には、日常的に使用する電化製品などから発せられて体内に誘導される静電気が蓄積することがある。このような静電気が深い睡眠を妨げることがあるが、除電には深い睡眠をサポートする効果もあるため、除電しながら眠ることで、筋肉を緩めた状態で、深い睡眠状態を作りだし、身体の深部の静電気を除電することができる。さらに、除電には体内時計を整える効果もあり、時差のある場所へ移動した際に除電をすることで、時差ボケを防ぐことができ、新しい時間帯に早い段階で適応することが可能となる。本発明の押圧具を利用すれば、全身から効率的に除電することが可能であるため、より良質な睡眠を確保することができる。
素肌の背中が、被覆体43を介して押圧されると、背中に溜まった静電気が被覆体43を介して除電される。除電された静電気は、被覆体43から導電性シーツ47に導電され、アース線45を通ってアース端子または放電用部材において放電される。除電方法A2においても、素肌の背中の他、素肌の首、肩、腰、または太腿などをマッサージすることができる。
<除電器具B>
図7は、除電器具B60の模式図である。B60は、ローラー61、ローラー62、連結部63、把持部64、およびアース線65などを備える。
ローラー61およびローラー62は身体を押圧する押圧具であり、図1に記載の押圧具10と同様の構造である。ローラー61およびローラー62は扁平な円柱状であり、連結部63に対して回動可能な態様で連結されている。各ローラー61およびローラー62は、各々の円柱の中心を通る直線を軸として回転する。また、各ローラー61およびローラー62を回転させながら顔などを押圧すると、各々の円柱の側面部分によって顔などが押圧される。
ローラー61およびローラー62の直径は、特に限定されないが、1〜4cmであることが好ましい。ローラーの直径が大きすぎても、小さすぎても、効果が低減される傾向にある。なお、ローラー61およびローラー62の直径は同一でなくても良い。
アース線65は、把持部64の末端に設けられている。各ローラーによって除電された静電気は、連結部63を介して把持部64の内部を通り、アース線65に導電される。
ローラー61およびローラー62を絶縁性の材料で構成することもできる、その場合は、各ローラーに導電性を有する被覆体を被せるか、マッサージ部に導電性繊維等をのせ、それをアースして(除電)器具を使用することにより、顔などの静電気を除電できる。
<除電器具C>
図8は、除電器具C70の模式図である。除電器具C70は、ローラー71、ローラー72、連結部73、把持部74、およびアース線75などを備える。
ローラー71およびローラー72は身体を押圧する押圧具である。ローラー71およびローラー72は球欠状であり、連結部73に連結されており、球の中心と連結部73を通る直線を軸として回転する。また、各ローラーを回転させながら顔などを押圧すると、球状の表面によって顔などが押圧される。
図7と同様の理由によりにローラー71、ローラー72の直径は、特に限定されないが、1〜4cmであることが好ましい。
アース線75は、把持部74の末端に設けられている。ローラー71およびローラー72によって除電された静電気は、連結部73を介して把持部74の内部を通り、アース線75に導電される。把持部74の内部とアース線75との接合の態様は、把持部74の内部に導電された静電気がアース線75に導電され得る態様であれば、特に限定されない。なお、図8では、アース線75は、把持部74の末端に設けられているが、静電気がアース線75に導電されるのであれば、アース線が接続される位置は特に限定されない。
ローラー71、ローラー72を絶縁性の材料で構成することもできる。その場合の使用方法は図7と同様である。
<除電方法B>
図9は除電方法Bの模式図である。除電方法Bは、図8に記載の除電器具C70を用いた方法である。除電方法Bにおいては、まず、除電器具C70のアース線75をアース端子または放電用部材に接続する。そして、使用者76が、除電器具C70のローラー71およびローラー72で素肌の顔などを押圧しながら、ローラー71およびローラー72を回転させる。
上記のような、顔を押圧具により押圧することは、顔をマッサージするだけでなく、顔の深部に溜まった静電気を除電することにも役立つ。また、押圧具の少なくとも2点を顔に当てて、押圧具を回転させながら顔を押圧することにより、高いマッサージ効果が得られる。さらに、少なくとも2点で除電をしながら顔を押圧できるため、押圧された点の近傍の静電気が移動しやすくなり、マッサージの繰り返しによって除電がしやすくなる。
ローラー71およびローラー72は導電性を有するものである。そのため、素肌の顔が、各ローラーによって押圧されると、顔に溜まった静電気が各ローラーを介して除電される。このように、押圧具により顔の各所を押圧して除電することにより、立毛筋や表情筋など顔の筋肉をマッサージしたり、顔のむくみを取ったりするなどの美顔効果が得られる。このほか、押圧具により顔の各所を除電することにより、毛穴が小さくなる、皮脂が出なくなる、顔が柔らかくなる、顔が小さくなるなどの効果も得られる。マッサージ後、1日以上が経過した後も、血行が良い状態を維持することができる。さらには、押圧具により鼻を押圧しながら除電することにより、鼻が小さく柔らかくなり、鼻が高くなり鼻筋が通って見える、という効果も得られる。押圧具で目の周りのツボ(除電器具で押圧すると他の部分と比べて痛みや刺激を感じる部分)を除電することにより、視力が回復するという効果も得られる。マッサージは、例えば、毎日1回、或いは、毎日複数回など、定期的に継続して行うことで、その効果も高まる。
除電方法Bにおいては、顔をマッサージする方法について説明したが、その他、素肌の首、肩、腕、または脚などを除電器具C70によってマッサージすることも効果的である。
<除電方法C>
図10は除電方法Cの模式図である。除電方法Cは、市販のマッサージ器を利用する方法である。市販のマッサージ器81の押圧部を導電布82にて覆い、導電布82にアース線84を接続したものを、除電器具D80として用いる。ゴムバンド83は、導電布82を縛って押圧部を固定している。図10では、導電部として導電布82を用いているが、導電部は、導電性があればシート状、メッシュ状、薄いベルト状その他形状のものでも良い。使用者85が、除電器具D80で素肌の顔などを押圧しながら、顔の各所のマッサージを行う。このように、押圧部により顔の各所を押圧して除電することにより、顔の筋肉をマッサージしたり、顔のむくみを取ったりするなどの美顔効果が得られる。その他、毛穴が小さくなる、皮脂が出なくなる、顔が柔らかくなる、顔が小さくなるなどの効果も得られる。マッサージは、例えば、毎日1回、或いは、毎日複数回など、定期的に継続して行うことで、その効果も高まる。
除電方法Cにおいては、顔をマッサージする方法について説明したが、その他、素肌の首、肩、腕、または脚などを除電器具D80によってマッサージすることも効果的である。
(比較例1)
被験者Mが上半身に着衣をつけずに、仰向けになり、図3に記載された押圧具と同じ形状の押圧具(プラスチック製で導電性を有しないもの)を、被験者Mの素肌の背中に押圧しながら回転させ、押圧具の位置を移動させた。背中のすべての範囲を一度は押圧するまで、押圧具の移動を継続した。結果として、被験者Mは、特に、痛みなどを感じることはなかった。
(実施例1)
比較例1による実験を終えた後、同じ被験者Mが上半身に着衣をつけずに、仰向けになり、図4に記載された除電器具Aを被験者Mの素肌の背中に押圧しながら回転させ、除電器具Aの位置を移動させた。なお、除電器具Aは、除電器具Aのアース線の一端をアース端子に接続したうえで、使用した。除電器具Aを移動させる途中で、被験者Mが痛みを感じた箇所があった場合は、除電器具Aの移動を一旦停止して同じ位置での押圧を継続した。被験者Mが痛みを感じた箇所で、除電器具Aによる押圧を継続すると、その痛みは徐々に和らぎ、同じ位置での押圧を開始してから約30秒で痛みを感じなくなった。被験者Mが痛みを感じなくなると、再度、除電器具Aを背中に押圧しながら回転させ、背中のすべての範囲を一度は押圧するまで、除電器具Aの移動を継続した。結果として、被験者Mは背中の一箇所で痛みを感じたが、痛みを除去することができた。
これらの実験の結果から、除電せずに押圧しただけでは痛みを発見できないが、除電器具Aを用いて、除電をしながら押圧をすることで、身体の痛みを発見できることが確認された。また、身体の痛みが感じられる箇所を、除電しながら押圧し続けることで、発見した痛みを除去できることも確認された。
(実施例2)
図10に記載された除電器具Dを被験者Mの顔に押圧しながら回転させ、除電器具Dの位置を移動させた。なお、除電器具Dは、アース線の一端をアース端子に接続したうえで、使用した。1日1回、約5分間のマッサージを2日間繰り返すことで、被験者Mの顔の毛穴が小さくなる、皮脂が出にくくなる、顔が柔らかくなる、顔が小さくなる、といった効果を確認することができた。また、2日目のマッサージを終了してから24時間が経過した後でも、顔に赤みがさしており、血行の良い状態が継続していることがわかった。
10 押圧具、11 扁平な円柱状部、12 扁平な円柱状部、13 パイプ状連結部、
14 アース線
20 押圧具、21 球状部、22 球状部、23 連結部、24 アース線
30 押圧具、31 球状部、32 球状部、33 連結部、34 アース線
40 除電器具A、41 球状部、42 球状部、43 被覆体、44 ゴムバンド、
45 アース線、46 クリップ、47 導電性シーツ、48 使用者、
60 除電器具B、61 ローラー、62 ローラー、63 連結部、64 把持部、
65 アース線、
70 除電器具C、71 ローラー、72 ローラー、73 連結部、74 把持部、
75 アース線、76 使用者、80 除電器具D、
81 マッサージ器、82 導電布、83 ゴムバンド、84 アース線、85 使用者

Claims (6)

  1. 身体を押圧可能な押圧具を備え、
    押圧具の少なくとも表面または押圧具を覆う被覆体が、身体の各所の静電気を除電可能な導電部を構成し、
    導電部が、除電された静電気を放電する放電部に接続可能な態様で構成されている、除電器具。
  2. 放電部であるアース端子または放電用部材に一端を接続可能な接続線を備え、
    接続線の他端が、導電部に接続されている、請求項1に記載の除電器具。
  3. 接続線の電気抵抗が100〜300kΩである、請求項2に記載の除電器具。
  4. 押圧具が、少なくとも2点で身体を押圧しながら、回転をして位置を移動可能な構造である、請求項1〜3のいずれかに記載の除電器具。
  5. 押圧具が、身体を押圧しながら回転する円周状の構造を少なくとも2つ備え、該円周状の構造が、平行になるように設けられている、請求項4に記載の除電器具。
  6. 押圧具が、身体を押圧しながら回転するボール状の構造を少なくとも2つ備え、該ボール状の構造が連結されている、請求項5に記載の除電器具。
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