以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。以下では、受電装置は、携帯電話機であるものとするが、これに限定されない。受電装置は、例えば、その他の電子機器、電気自動車等であってもよい。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る課金システム1の概略構成を示す図である。課金システム1は、受電装置10と、送電装置20と、管理装置30とを備える。図1において、実線は電力経路を示し、破線は通信経路を示す。受電装置10及び送電装置20と、管理装置30とは、ネットワーク2を介して互いに通信する。受電装置10と送電装置20とは、互いに直接通信する。
課金システム1は、例えば、住宅3で実現される。住宅3には、例えば住宅3の居住者3Aと電力会社との契約によって、商用電力系統4から電力が供給される。なお、課金システム1は、住宅3に限定されず、商用電力系統から電力が供給される商店等でも実現可能である。
受電装置10は、例えば、携帯電話機である。受電装置10は、住宅3を訪問している訪問者5の所有物である。受電装置10は、送電装置20から無線で電力を受電する。この受電によって、訪問者5には、第1料金が課される。訪問者5は、第1料金を、管理装置30を管理する電力会社又は代理店等(以下、「電力会社等」と略記する)に支払う。
送電装置20は、例えばホームゲートウェイ又は無線送電システム等であり、住宅3に配置される。送電装置20は、居住者3Aの所有物である。送電装置20には、コンセント4Aを介して、商用電力系統4から電力が供給される。送電装置20は、商用電力系統4からの供給電力の一部を、受電装置10に無線で送電する。この送電によって、居住者3Aは、電力会社等から、第2料金を受け取る。
管理装置30は、例えばサーバであり、電力会社等によって管理される。管理装置30は、受電装置10が送電装置20から受電した受電電力に基づいて、受電装置10の所有者(訪問者5)に課金すべき第1料金を算出する。さらに、管理装置30は、受電装置10に対して電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力に基づいて、送電装置20の所有者(居住者3A)が受け取るべき第2料金を算出する。
このように課金システム1は、送電装置20によって、商用電力系統4から住宅3に供給される電力の一部を、訪問者5が所有する受電装置10に、送電することができる。さらに、課金システム1では、電力会社等が管理する管理装置30が、訪問者5に課金すべき第1料金と、居住者3Aが受け取るべき第2料金とを算出する。
続いて、課金システム1の機能の詳細について説明する。
図2は、本開示の第1実施形態に係る課金システム1の機能ブロック図である。図2において、実線は電力経路を示し、破線は通信経路を示す。
受電装置10は、受電した電力で駆動可能である。受電装置10は、受電部11と、通信部12と、蓄電部13と、表示部14と、入力部15と、記憶部16と、制御部17とを有する。
受電部11は、送電装置20から無線で電力を受電する。具体的には、受電部11は、制御部17の制御に基づき、外部から受信した電磁波に基づいて発電する。受電部11は、発電した電力(すなわち、受電した電力)を、受電装置10の構成要素に供給する。
受電部11は、アンテナ11A及び整流回路11Bを含む。アンテナ11Aは、送電装置20から電磁波を受信する。整流回路11Bは、アンテナ11Aが受信した電磁波を直流電力に変換する。整流回路11Bは、変換後の直流電力を、受電装置10の構成要素に供給する。
通信部12は、制御部17の制御に基づき、外部の機器と通信する。本実施形態では、通信部12は、送電装置20と直接無線通信する。また、通信部12は、ネットワーク2を介して、管理装置30と通信する。通信部12は、例えばLTE(Long Term EVolution)等の通信規格に基づいて、受電装置10が電話機として通話機能を実行するための機能を実現可能である。なお、アンテナ11Aが、通信部12の一部として機能してもよい。
蓄電部13は、例えば、リチウムイオン電池又はニッケルカドミウム電池等である。蓄電部13は、受電部11と電気的に接続される。蓄電部13は、受電部11が受電した電力によって、充電され得る。
表示部14は、制御部17から取得した情報に基づき、文字、画像、操作用オブジェクト、ポインタ等を表示する。表示部14は、表示パネル14A及びタッチセンサ14Bを含む。
表示パネル14Aは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等で構成される。表示パネル14Aは、例えば、文字、画像、操作用オブジェクト、ポインタ等を表示する。
タッチセンサ14Bは、透明なシート状に形成され、表示パネル14A上に配置される。ユーザは、タッチセンサ14Bを透かして表示パネル14Aを視認する。タッチセンサ14Bは、例えば、ユーザの指、スタライスペン等が表示部14に接触した位置を、ユーザの表示部14に対する操作入力として検出する。
入力部15は、受電装置10のユーザからの操作入力を受け付ける。入力部15は、例えば、操作ボタン(操作キー)から構成される。
記憶部16は、例えば、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成される。記憶部16は、各種情報及び受電装置10を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部16は、ワークメモリとして機能してもよい。
記憶部16に記憶されるプログラムには、例えば、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、表示パネル14Aに所定の画面を表示させ、タッチセンサ14Bを介して検出されるユーザの操作入力に応じた処理を、制御部17に実行させる。制御プログラムは、例えば、OS(Operating System)である。アプリケーション及び制御プログラムは、通信部22による無線通信又は記憶媒体を介して記憶部16にインストールされてもよい。
本実施形態では、管理装置30を管理する電力会社等が提供するアプリケーション(以下「専用アプリ」と表記する)が、記憶部16にインストールされている。専用アプリは、当該電力会社等が提供するサービスを実行するためのアプリケーションである。専用アプリは、例えば、受電装置10が送電装置20からの受電を開始するための機能、受電装置10が送電装置20からの受電を停止するための機能、及び、受電装置10の所有者が第1料金を電力会社等に支払うための機能等を提供する。
記憶部16は、例えば、受電装置10の識別子を記憶している。識別子は、例えば、契約者固有ID、MACアドレス又はIPアドレス等である。
制御部17は、受電装置10の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部17は、例えば、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等のプロセッサ又は各機能の処理に特化した専用のプロセッサで構成される。
制御部17は、受電部11によって送電装置20の送電圏内に受電装置10が入ったことを検知すると、専用アプリを起動させる。なお、制御部17は、受電装置10に専用アプリがインストールされていない場合、表示パネル14Aに、専用アプリのインストールを奨励する旨を表示してもよい。この場合、制御部17は、タッチセンサ14B等を介して、専用アプリをインストールするためのユーザの操作入力を検出したとき、専用アプリを(管理装置30等から)ダウンロードしてインストールしてもよい。
さらに、制御部17は、受電部11によって送電装置20の送電圏内に受電装置10が入ったことを検知すると、送電装置20からの送電を受けるために、受電装置10の識別子とともに送電要求を、通信部12を介して送電装置20に送信する。この後、制御部17は、受電部11による受電を開始する。
制御部17は、送電装置20からの受電中、受電装置10の識別子とともに受電部11から取得した受電電力を、通信部12を介して送電装置20に送信する。
なお、制御部17は、送電装置20からの受電中、場合によっては、通信部12を介して送電装置20から、送電を制限する旨を受信する。この送電を制限する旨は、受電装置10の受電効率が低いことに起因して送電装置20が受電装置10への送電を制限するときに、送電装置20から受電装置10へ送信される。制御部17は、この送電を制限する旨を、表示パネル14Aに表示させてユーザに報知する。これにより、受電装置10のユーザ(所有者)は、受電装置10の受電効率が低いために、送電装置20から受電装置10への送電が制限されることを知り得る。この後、ユーザは、受電装置10の受電効率を上げるために、例えば、受電装置10を送電装置20に近付けたり、受電装置10と送電装置20との間に存在する障害物を移動させたりすることができる。
制御部17は、ユーザの操作入力等に起因して、送電装置20からの受電を停止する。例えば、制御部17は、タッチセンサ14B又は入力部15を介して、送電を停止させるためのユーザの操作入力を検出したとき、送電装置20からの受電を停止する。また、例えば、制御部17は、例えば図1に示す訪問者5が住宅3から出たことに起因して、受電装置10が送電装置20の送電圏外に移動したことを検知すると、送電装置20からの受電を停止する。制御部17は、送電装置20からの受電を停止するときは、送電停止の要求を、通信部12を介して送電装置20に送信する。
送電装置20は、送電部21と、通信部22と、蓄電部23と、計測部24と、記憶部25と、制御部26とを有する。計測部24は、送電装置20の外部にあってもよい。
送電部21は、受電装置10に対して、無線で電力を送電する。具体的には、送電部21は、制御部26の制御に基づき、商用電力系統4から供給された電力を、電磁波として出力する。
送電部21は、アンテナ21A及び発振器21Bを含む。発振器21Bは、商用電力系統4から供給された電力に基づき、アンテナ21Aから電磁波を送信する。
通信部22は、制御部26の制御に基づき、外部の機器と通信する。本実施形態では、通信部22は、受電装置10と直接無線通信する。また、通信部22は、ネットワーク2を介して、管理装置30と通信する。なお、アンテナ21Aが、通信部22の一部として機能してもよい。
蓄電部23は、例えば、リチウムイオン電池又はニッケルカドミウム電池等である。蓄電部23は、商用電力系統4から供給される電力によって、充電され得る。
計測部24は、電力計24Aを含む。電力計24Aは、制御部26の制御に基づき、商用電力系統4から送電装置20へ供給された電力のうち、受電装置10に対して電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力を計測する。電力計24Aは、計測した消費電力を、制御部26に出力する。
記憶部25は、例えば、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成される。記憶部25は、各種情報及び送電装置20を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部25は、ワークメモリとして機能してもよい。記憶部25は、例えば、後述の所定値を記憶する。
制御部26は、送電装置20の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部26は、例えば、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等のプロセッサ又は各機能の処理に特化した専用のプロセッサで構成される。
制御部26は、通信部22を介して受電装置10から、受電装置10の識別子とともに送電要求を受信すると、受電装置10に対して送電部21による送電を開始する。このとき、制御部26は、受電装置10の識別子とともに送電を開始する旨を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信する。
制御部26は、受電装置10への送電中、通信部22を介して受電装置10から、受電装置10が受電した受電電力を、受信する。また、制御部26は、計測部24から、受電装置10に対して電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力(以下、単に「送電装置20の消費電力」とも表記する)を取得する。制御部26は、受電装置10の識別子とともに、受電装置10の受電電力及び送電装置20の消費電力を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信する。
制御部26は、受電装置10への送電中、受電装置10の受電効率が所定値を下回るとき、受電装置10に対する送電を制限する。制御部26は、受電装置10の受電効率を、受電装置10から受信した受電装置10の受電電力と、計測部24から取得した送電装置20の消費電力とに基づいて、算出する。受電装置10に対する送電を制限するとき、制御部26は、送電を制限する旨を、通信部12を介して受電装置10に送信する。このとき、制御部26は、送電を制限する旨とともに受電装置10の受電効率を、通信部22を介して受電装置10に送電してもよい。加えて、制御部26は、送電を制限する旨を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信する。
制御部26は、受電装置10が(ユーザの操作入力等に起因して)受電を停止するとき、通信部22を介して受電装置10から、送電停止の要求を受信する。このとき、制御部26は、送電を停止する旨を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信する。その後、制御部26は、受電装置10に対する送電を停止する。
管理装置30は、例えば、住宅3の外部に設置されるサーバである。管理装置30は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備える。
通信部31は、制御部33の制御に基づき、外部の機器と通信する。本実施形態では、通信部31は、ネットワーク2を介して、受電装置10及び送電装置20と通信する。
記憶部32は、例えば、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成される。記憶部32は、各種情報及び管理装置30を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部32は、ワークメモリとして機能してもよい。
記憶部32は、送電装置20の所有者IDと対応付けて、後述の所定識別子及び所定日数を記憶している。
制御部33は、管理装置30の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部33は、例えば、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等のプロセッサ又は各機能の処理に特化した専用のプロセッサで構成される。
制御部33は、送電装置20から受電装置10への送電が開始されるとき、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに送電を開始する旨を受信する。
制御部33は、送電装置20から受電装置10への送電中、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、受電装置10の識別子とともに受電装置10の受電電力及び送電装置20の消費電力を、受信する。制御部33は、受電装置10の受電電力を、受電時間とともに、受電装置10の識別子に対応付けて記憶部32に記憶させる。受電時間は、受電装置10が送電装置20から電力を受電している時間である。制御部33は、例えば、上述の送電を開始する旨を受信してから上述の送電を停止する旨を受信するまでの時間をカウントすることによって、受電時間を取得してもよい。同様に、制御部33は、送電装置20の消費電力を、消費時間とともに、受電装置10の識別子に対応付けて記憶部32に記憶させる。消費時間は、送電装置20が、受電装置10に対して電力を送電するために電力を消費した時間である。制御部33は、例えば、上述の送電を開始する旨を受信してから上述の送電を停止する旨を受信するまでの時間をカウントすることによって、消費時間を取得してもよい。
制御部33は、送電装置20から受電装置10への送電が停止されるとき、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに送電を停止する旨を、受信する。
制御部33は、送電を停止する旨を受信した後、受電装置10の所有者(図1に示す訪問者5)に課金すべき第1料金と、送電装置20の所有者(図1に示す居住者3A)が受け取るべき第2料金とを算出する。
<第1料金の算出>
制御部33は、受電装置10が送電装置20から受電した受電電力に基づいて、受電装置10の所有者に課金すべき第1料金を算出する。例えば、制御部33は、記憶部32から、受電装置10の識別子に対応付けられている受電電力及び受電時間を読出す。さらに、制御部33は、その読出した受電電力及び受電時間に基づいて受電電力量を算出する。加えて、制御部33は、受電電力量及び料金情報に基づいて、第1料金を算出する。料金情報は、例えば、一般需要者が電力会社等との契約によって商用電力系統4から電力供給を受けるときに、当該電力会社が通常設定する単位電力量当たりの料金(以下、「通常の電気料金」という)であってもよい。
<第2料金の算出>
制御部33は、受電装置10に対して電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力に基づいて、送電装置20の所有者が受け取るべき第2料金を算出する。例えば、制御部33は、記憶部32から、受電装置10の識別子に対応付けられている消費電力及び消費時間を読出す。さらに、制御部33は、その読出した消費電力及び消費時間に基づいて消費電力量を算出する。加えて、制御部33は、消費電力量及び料金情報に基づいて、第2料金を算出する。
さらに、制御部33は、第2料金に、対価を加えてもよい。対価は、例えば、消費電力量及び料金情報に基づいて算出される料金の所定割合としてもよい。又は、対価は、例えば、一定金額であってもよい。
なお、対価は、第2料金に加えることだけに限定されない。例えば、電力会社等が通信会社と提携している場合に、送電装置20の所有者が当該通信会社と通信に関する契約をしているとき、対価として通信料を低減させてもよい。
<料金算出の対象除外>
制御部33は、受電装置10の識別子が所定条件を満たすとき、受電装置10を、料金算出の対象から除外してもよい。
例えば、制御部33は、受電装置10の識別子が、記憶部32に記憶されている、送電装置20の所有者IDと対応付けられた所定識別子に含まれるとき、受電装置10を、料金算出の対象から除外する。所定識別子は、例えば、送電装置20の所有者(図1に示す居住者3A)が所有する受電装置の識別子、及び、送電装置20の所有者の家族が所有する受電装置の識別子を含む。このような制御によって、制御部33は、送電装置20の所有者が所有する受電装置又はその家族が所有する受電装置を、料金算出の対象から除外することができる。なお、所定識別子は、送電装置20の所有者によって予め登録されてもよい。
また、制御部33は、受電装置10の受電時間が、所定日数を上回るとき、受電装置10を、料金算出の対象から除外してもよい。受電装置10の受電時間が所定日数を上回るとき(つまり、受電装置10の受電時間がある程度長くなるとき)、その受電装置10は、送電装置20の所有者が所有する受電装置又はその家族が所有する受電装置である可能性が高い。このような制御によって、制御部33は、送電装置20の所有者が所有する受電装置及びその家族が所有する受電装置を、料金算出の対象から除外することができる。
[課金システムの動作]
図3は、本開示の第1実施形態に係る課金システム1の送電手順の一例を示すシーケンス図である。
受電装置10は、送電装置20からの送電を受けるために、受電装置10の識別子とともに送電要求を、送電装置20に送信する(ステップS1)。
送電装置20は、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに送電を開始する旨を、ネットワーク2を介して管理装置30に送信する(ステップS2A)。送電装置20は、受電装置10への送電を開始する(ステップS2B)。受電装置10は、送電装置20からの受電を開始する(ステップS2C)。
その後、受電装置10は、受電装置10の識別子とともに、送電装置20から受電した受電電力を、送電装置20に送信する(ステップS3A)。送電装置20は、受電装置10の識別子とともに受電装置10の受電電力及び送電装置の消費電力を、ネットワーク2を介して管理装置30に、送信する(ステップS3B)。
送電装置20は、受電装置10の受電効率が所定値を下回るか否か判定する(ステップS4A)。送電装置20は、受電装置10の受電効率が所定値を下回ると判定したとき(ステップS4A:Yes)、受電装置10に送電を制限する旨を送信する(ステップS4B)。その後、送電装置20は、受電装置10への送電を制限し(ステップS4C)、処理を終了する。一方、送電装置20は、受電装置10の受電効率が所定値以上であると判定したとき(ステップS4A:No)、再びステップS4Aの処理を行う。
受電装置10は、送電装置20からの受電を停止するか否か判定する(ステップS5)。受電装置10は、送電装置20からの受電を停止すると判定したとき(ステップS5:Yes)、ステップS6Aの処理に進む。一方、受電装置10は、送電装置20からの受電を停止すると判定しないとき(ステップS5:No)、再びステップS5の処理を行う。
ステップS6Aの処理では、受電装置10は、送電停止の要求を、送電装置20に送信する。送電装置20は、受電装置10から送電停止の要求を受信する。すると、送電装置20は、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに送電を停止する旨を、ネットワーク2を介して管理装置30に送信する(ステップS6B)。さらに、送電装置20は、受電装置10に対する送電を停止する(ステップS6C)。
なお、ステップS4Aの処理は、管理装置30が行ってもよい。この場合、管理装置30は、ステップS3Bの処理で取得した、受電装置10の受電電力及び送電装置20の消費電力に基づいて、受電装置10の受電効率を算出してもよい。管理装置30は、受電装置10の受電効率が所定値を下回ると判定したとき、送電装置20から受電装置10への送電を制限させるための送電制限の指示を、ネットワーク2を介して送電装置20に送信してもよい。
[受電装置の動作]
図4は、本開示の第1実施形態に係る受電装置10の動作の一例を示すフローチャートである。制御部17は、例えば、受電装置10が送電圏内に入ったことを検知すると、処理を開始する。このとき、制御部17は、専用アプリを起動させてもよい。
制御部17は、送電装置20からの送電を受けるために、受電装置10の識別子とともに送電要求を、通信部12を介して送電装置20に送信する(ステップS10)。この後、制御部17は、受電部11による受電を開始する(ステップS11)。受電を開始すると、制御部17は、受電部11から取得した受電電力を、通信部12を介して送電装置20に送信する(ステップS12)。
制御部17は、通信部12を介して送電装置20から、送電を制限する旨を受信したか否か判定する(ステップS13)。制御部17は、送電を制限する旨を受信したと判定したとき(ステップS13:Yes)、ステップS14の処理に進む。一方、制御部17は、送電を制限する旨を受信したと判定しないとき(ステップS13:No)、ステップS15の処理に進む。
ステップS14の処理では、制御部17は、送電を制限する旨を、表示パネル14Aに表示させてユーザに報知する。
ステップS15の処理では、制御部17は、送電装置20からの受電を停止するか否か判定する。制御部17は、送電装置20からの受電を停止すると判定したとき(ステップS15:Yes)、ステップS16の処理に進む。一方、制御部17は、送電装置20からの受電を停止すると判定しないとき(ステップS15:No)、ステップS12の処理に戻る。
ステップS16の処理では、制御部17は、送電停止の要求を、通信部12を介して送電装置20に送信する。
なお、制御部17は、ステップS12,S13,S15の処理を繰り返し行っている間に、通信部12を介して送電装置20から、受電装置10の受電効率を受信してもよい。この場合、制御部17は、受電装置10の受電効率を、表示パネル14Aに表示させてユーザに報知してもよい。
なお、制御部17は、送電を制限する旨とともに受電装置10の受電効率を受信したとき、ステップS14の処理において、送電を制限する旨とともに受電装置10の受電効率を、表示パネル14Aに表示させてユーザに報知してもよい。
[送電装置の動作]
図5は、本開示の第1実施形態に係る送電装置20の動作の一例を示すフローチャートである。制御部26は、通信部22を介して受電装置10から、受電装置10の識別子とともに送電要求を受信すると、処理を開始する。
制御部26は、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに、送電を開始する旨を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信する(ステップS20)。この後、制御部26は、受電装置10に対して、送電部21による送電を開始する(ステップS21)。
制御部26は、通信部22を介して受電装置10から、受電装置10が受電した受電電力を受信する(ステップS22)。制御部26は、計測部24から、送電装置20の消費電力を取得する(ステップS23)。制御部26は、受電装置10の受電電力及び送電装置20の消費電力に基づいて、受電装置10の受電効率を算出する。
制御部26は、受電装置10の受電効率が所定値を下回るか否か判定する(ステップS24)。制御部26は、受電装置10の受電効率が所定値を下回ると判定したとき(ステップS24:Yes)、ステップS25の処理に進む。一方、制御部26は、受電装置10の受電効率が所定値以上であると判定したとき(ステップS24:No)、ステップS27の処理に進む。
ステップS25の処理では、制御部26は、送電を制限する旨を、通信部12を介して受電装置10に送信する。ステップS26の処理では、制御部26は、受電装置10に対する送電を制限する。
ステップS27の処理では、制御部26は、受電装置10の識別子とともに、ステップS22の処理で取得した受電電力、及び、ステップS23の処理で取得した消費電力を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信する。
ステップS28の処理では、制御部26は、通信部22を介して受電装置10から、送電停止の要求を受信したか否か判定する。制御部26は、送電停止の要求を受信したと判定したとき(ステップS28:Yes)、ステップS29の処理に進む。一方、制御部26は、送電停止の要求を受信したと判定しないとき(ステップS28:No)、ステップS22の処理に戻る。
ステップS29の処理では、制御部26は、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに送電を停止する旨を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信する。ステップS30の処理では、制御部26は、受電装置10に対する送電を停止する。
なお、制御部26は、ステップS24の処理における判定結果に関わらず、受電装置10の受電効率を、通信部22及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。
また、ステップS25の処理において、制御部26は、送電を制限する旨とともに受電装置10の受電効率を、通信部22を介して受電装置10に送信してもよい。
また、ステップS25の処理において、制御部26は、送電を制限する旨を、通信部22及びネットワーク2を介して管理装置30に送信してもよい。
また、管理装置30がステップS24の処理に相当する処理を行うときは、制御部26は、ステップS24の処理を行わなくてもよい。この場合、制御部26は、ネットワーク2及び通信部22を介して管理装置30から、送電制限の指示を受信したとき、ステップS25,S26の処理を行う。
[管理装置の処理]
図6は、本開示の第1実施形態に係る管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。制御部33は、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに送電を開始する旨を受信すると、処理を開始する。
制御部33は、受電装置10の識別子が所定条件を満たすか否か判定する(ステップS40)。制御部33は、受電装置10の識別子が所定条件を満たすと判定したとき(ステップS40:Yes)、処理を終了する。一方、制御部33は、受電装置10の識別子が所定条件を満たさないと判定したとき(ステップS40:No)、ステップS41の処理に進む。
ステップS41の処理では、制御部33は、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、受電装置10の識別子とともに受電装置10の受電電力及び送電装置20の消費電力を、受信する。制御部33は、受電装置10の受電電力を、受電時間とともに、受電装置10の識別子に対応付けて記憶部32に記憶させる。同様に、制御部33は、送電装置20の消費電力を、消費時間とともに、受電装置10の識別子に対応付けて記憶部に記憶させる。
ステップS42の処理では、制御部33は、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、受電装置10の識別子及び送電装置20の所有者IDとともに送電を停止する旨を受信したか否か判定する。制御部33は、送電を停止する旨を受信したと判定したとき(ステップS42:Yes)、ステップS43の処理に進む。一方、制御部33は、送電を停止する旨を受信したと判定しないとき(ステップS42:No)、ステップS41の処理に戻る。
ステップS43の処理では、制御部33は、記憶部32に記憶されている受電装置10の受電電力及び受電時間に基づいて、受電装置10の所有者(図1に示す訪問者5)に課金すべき第1料金を算出する。ステップS44の処理では、制御部33は、記憶部32に記憶されている送電装置20の消費電力及び消費時間に基づいて、送電装置20の所有者(図1に示す居住者3A)が受け取るべき第2料金を算出する。
なお、制御部33は、ステップS40の処理において、受電装置10の受電時間が、所定日数を上回るか否か判定してもよい。この場合、制御部33は、受電時間が所定日数を下回ると判定したとき、ステップS41の処理に進んでもよい。一方、制御部33は、受電時間が所定日数以上であると判定したとき、処理を終了してもよい。
また、制御部33は、ステップS41,S42の処理を繰り返し行っている間に、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、送電を制限する旨を受信したときは、処理を終了してもよい。
また、制御部33は、例えばステップS41の処理後に、受電装置10の受電効率が所定値を下回るか否か判定してもよい。この場合、制御部33は、ステップS41の処理によって取得した受電電力及び消費電力に基づいて、受電装置10の受電効率を算出してもよい。受電装置10の受電効率を算出した場合、制御部33は、判定結果に関わらず、受電装置10の受電効率を、通信部31及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。さらに、制御部33は、受電装置10の受電効率が所定値を下回ると判定したとき、送電制限の指示を、通信部31及びネットワーク2を介して送電装置20に送信してもよい。加えて、制御部33は、送電を制限する旨を、通信部31及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。この場合、制御部33は、送電を制限する旨とともに受電装置10の受電効率を、通信部31及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。
以上のように、第1実施形態に係る課金システム1では、管理装置30が、受電装置10の所有者(図1に示す訪問者5)に課金すべき第1料金を、受電装置10が送電装置20から受電した受電電力に基づいて算出する。さらに、課金システム1では、管理装置30が、送電装置20の所有者(図1に示す居住者3A)が受け取るべき第2料金を、受電装置10に電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力に基づいて算出する。このような算出によって、以下に説明するように、改善された、課金システム1が提供され得る。
例えば、図1に示すように商用電力系統4の電力を送電装置20によって受電装置10に無線で送電するにあたり、当該送電に関する料金を、居住者3Aと訪問者5との間で取り決める場合を想定する。この場合、居住者3Aは、送電装置20の消費電力量及び通常の電気料金に基づいて算出される料金(以下、「通常料金」という)以上の料金を、訪問者5に請求すると想定される。なぜなら、居住者3Aは、通常料金を電力会社(商用電力系統4)に支払う必要があるためである。さらに、居住者3Aが送電装置20への投資費用を回収したいと考える場合には、通常料金よりも高い料金を、訪問者5に請求することが想定される。
一方、居住者3Aが通常料金に基づいて料金を請求すると、訪問者5は、不満を感じると想定される。なぜなら、受電装置10の受電電力は、送電ロス等によって、送電装置20の消費電力よりも、小さくなるためである。つまり、訪問者5は、受電電力に見合った料金よりも、高い料金を請求されるためである。
このように、居住者3A及び訪問者5の料金に関する考えの齟齬によって、居住者3Aと訪問者5との間で送電に関する料金を取り決めることは(すなわち、個人間で送電に関する料金を取り決めることは)、困難になると想定される。個人間で送電に関する料金を取り決めることが困難になると、送電装置の個人宅及び商店等への導入が進まなくなる。送電装置の個人宅及び商店等への導入が進まなければ、受電装置が給電を受け得る場所が制限されてしまう。
これに対し、第1実施形態に係る課金システム1では、個人間で送電に関する料金を取り決めるのではなく、管理装置30が、訪問者5に課金すべき第1料金を、受電装置10が送電装置20から受電した受電電力に基づいて算出する。このような算出によって、訪問者5は、受電電力に見合った第1料金が請求されるため、上述のように不満を感じることがなくなる。さらに、本実施形態では、管理装置30が、居住者3Aが受け取るべき第2料金を、受電装置10に電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力に基づいて算出する。このような算出によって、居住者3Aは、上述の通常料金を電力会社(商用電力系統4)に支払うことができる。
このように、第1実施形態に係る課金システム1では、送電に関する料金に関して、訪問者5が上述のように不満を感じることがなくなり、さらに居住者3Aは、上述の通常料金を電気会社(商用電力系統4)に支払うことができる。これにより、本実施形態によれば、送電装置20の個人宅及び商店等への導入を進めることができる。さらに、本実施形態によれば、送電装置20の個人宅等への導入を進めることができるため、受電装置10が給電を受け得る場所を拡大することができる。従って、本実施形態によれば、改善された、課金システム1を提供し得る。
加えて、本実施形態に係る管理装置30は、第2料金に対価を加えることができる。この対価によって、居住者3Aは、送電装置20への投資費用を回収することができる。これにより、送電装置20の個人宅及び商店等への導入をより進めることができる。
また、本実施形態に係る管理装置30は、所定条件を満たす識別子を有する受電装置10を、料金算出の対象から除外することができる。このような制御によって、居住者3Aが所有する受電装置及び居住者3Aの家族が所有する受電装置を、料金算出の対象から除外することができる。これにより、ユーザの利便性に優れた課金システム1が提供され得る。
また、本実施形態に係る管理装置30は、受電装置10の受電時間が、所定日数を上回るとき、受電装置10を、料金算出の対象から除外することができる。送電装置20からの送電を受け続ける受電装置10は、送電装置20の所有者が所有する受電装置又は家族が所有する受電装置である可能性が高い。このような制御によって、居住者3Aが所有する受電装置及び居住者3Aの家族が所有する受電装置を、料金算出の対象から除外することができる。これにより、ユーザの利便性に優れた課金システム1が提供され得る。
また、本実施形態に係る送電装置20は、受電装置10の受電効率が所定値を下回るとき、受電装置10への送電を制限することができる。このような制御によって、送電ロスが大きいときは、送電が制限され得る。これにより、管理装置30を提供する電力会社及び代理店等において、送電ロスによる損失を低減させることができる。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態に係る課金システムについて説明する。第2実施形態に係る課金システムは、第1実施形態に係る課金システム1と同様の構成を採用することができる。従って、以下では、図1から図2を参照しつつ、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第2実施形態と第1実施形態との相違点は、管理装置30の料金算出の処理である。第2実施形態に係る管理装置30は、受電装置10の所有者(訪問者5)に課金すべき第3料金と、送電装置20の所有者(居住者3A)が受け取る第4料金とを算出する。このとき、管理装置30は、受電装置10に対して電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力に基づいて、第4料金が第3料金以上となるように、第3料金及び第4料金を算出する。
<第3料金の算出>
制御部33は、受電装置10に対して電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力に基づいて、第3料金を算出する。例えば、制御部33は、記憶部32から、受電装置10の識別子に対応付けられている消費電力及び消費時間を読出す。さらに、制御部33は、その読出した消費電力及び消費時間に基づいて消費電力量を算出する。加えて、制御部33は、消費電力量及び所定料金に基づいて、第3料金を算出する。この所定料金は、通常の電気料金よりも小さい料金であってもよい。又は、この所定料金は、通常の電気料金であってもよい。
<第4料金の算出>
制御部33は、受電装置10に対して電力を送電するために送電装置20が消費した消費電力に基づいて、第4料金を算出する。例えば、制御部33は、記憶部32から、受電装置10の識別子に対応付けられている消費電力及び消費時間を読出す。さらに、制御部33は、読出した消費電力及び消費時間に基づいて消費電力量を算出する。
ここで、上述の<第3料金の算出>における所定料金が通常の電気料金よりも小さい料金である場合、制御部33は、上述の消費電力量及び通常の電気料金に基づいて、第4料金を算出する。このような算出によって、第4料金は、第3料金よりも大きくなり得る。
また、上述の<第3料金の算出>における所定料金が通常の電気料金である場合、制御部33は、上述の消費電力量及び通常の電気料金に基づいて第4料金を算出し、さらに対価を加える。対価は、例えば、消費電力及び通常の電気料金に基づいて算出される料金の所定割合としてもよいし、又は、一定金額であってもよい。このような算出によって、第4料金は、第3料金よりも大きくなり得る。
[課金システムの動作]
第2実施形態に係る課金システム1の送電手順は、図3に示す第1実施形態に係る課金システム1の送電手順と同様であるため、説明を省略する。
なお、第2実施形態では、図3に示すステップSBの処理において、送電装置20は、受電装置10の識別子とともに送電装置20の消費電力を、ネットワーク2を介して管理装置30に送信してもよい。
また、第2実施形態では、管理装置30が図3に示すステップS4Aの処理を行う場合、受電装置10は、ステップS3Aの処理において、受電装置10の受電電力を、ネットワーク2を介して管理装置30に送信してもよい。
[受電装置の動作]
第2実施形態に係る受電装置10の動作は、図4に示す第1実施形態に係る受電装置10の動作と同様であるため、説明を省略する。
なお、制御部17は、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、図4に示すステップS12,S13,S15の処理を繰り返し行っている間に、ネットワーク2及び通信部12を介して送電装置20から、受電装置10の受電効率を受信してもよい。この場合、制御部17は、受電装置10の受電効率を、表示パネル14Aに表示させてユーザに報知してもよい。
[送電装置の動作]
第2実施形態に係る送電装置20の動作は、図5に示す第1実施形態に係る送電装置20の動作と同様であるため、説明を省略する。
なお、第2実施形態では、制御部26は、例えば図5に示すステップS23の処理後、受電装置10の受電効率を算出し、当該受電効率を、通信部22及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。この場合、受電装置10は、送電装置20から受信した受電装置10の受電効率を、表示部14に表示させてユーザに報知してもよい。このような制御によって、受電装置10のユーザ(図1に示す訪問者5)は、課される第3料金に対して受電装置10の受電効率が低いと感じた場合に、送電中であっても、送電を停止することができる。
また、第2実施形態では、制御部26は、図5に示すステップS27の処理において、受電装置10の識別子とともに送電装置20の消費電力を、通信部31及びネットワーク2を介して管理装置30に送信してもよい。
[管理装置の動作]
第2実施形態に係る管理装置30の動作は、図6に示す第1実施形態に係る管理装置30の動作と同様であるため、説明を省略する。なお、第2実施形態では、制御部33は、図6に示すステップS43の処理において、第3料金を算出する。さらに、第2実施形態では、制御部33は、図6に示すステップS44の処理において、第4料金を算出する。
なお、第2実施形態では、制御部33は、図6に示すステップS41の処理において、ネットワーク2及び通信部31を介して送電装置20から、送電装置20の消費電力を受信してもよい。
また、制御部33は、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、例えば図6に示すステップS41の処理後に、受電装置10の受電効率が所定値を下回るか否か判定してもよい。この場合、制御部33は、ステップS41の処理によって取得した受電電力及び消費電力に基づいて、受電装置10の受電効率を算出してもよい。受電装置10の受電効率を算出した場合、制御部33は、判定結果に関わらず、受電装置10の受電効率を、通信部31及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。この場合、受電装置10は、送電装置20から受信した受電装置10の受電効率を、表示部14に表示させてユーザに報知してもよい。このような制御によって、受電装置10のユーザ(図1に示す訪問者5)は、課される第3料金に対して受電装置10の受電効率が低いと感じた場合に、送電中であっても、送電を停止することができる。さらに、制御部33は、受電装置10の受電効率が所定値を下回ると判定したとき、送電制限の指示を、通信部31及びネットワーク2を介して送電装置20に送信してもよい。加えて、制御部33は、送電を制限する旨を、通信部31及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。この場合、制御部33は、送電を制限する旨とともに受電装置10の受電効率を、通信部31及びネットワーク2を介して受電装置10に送信してもよい。
以上のように、第2実施形態に係る課金システム1では、送電に関する料金を、個人間(居住者3Aと訪問者5との間)で取り決めるのではなく、電力会社等が提供する管理装置30によって算出する。これにより、本実施形態に係る課金システム1によれば、個人間でのトラブルを低減させ得る。従って、本実施形態によれば、送電装置20の個人宅等への導入を進めることができるため、受電装置10が給電を受け得る場所を拡大することができる。従って、本実施形態によれば、改善された、課金システム1を提供し得る。
第2実施形態に係る課金システム1において、その他の効果及び構成は、第1実施形態に係る課金システム1と同様である。
本開示の一実施形態を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部及びステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本開示の一実施形態について装置を中心に説明してきた。しかしながら、本開示内容は、装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。従って、これらも、本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、受電装置は、携帯電話機等の電子機器に限られない。例えば、受電装置は、電気自動車であってもよい。また、例えば、送電装置が設置される場所は、住宅に限られない。例えば、送電装置が設置される場所は、商店であってもよい。