JP2018200472A - 変倍光学系、光学装置及び変倍光学系の製造方法 - Google Patents

変倍光学系、光学装置及び変倍光学系の製造方法 Download PDF

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芝山 敦史
Atsushi Shibayama
敦史 芝山
幸介 町田
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幸介 町田
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Abstract

【課題】ピントあわせの際の像の大きさの変化を抑え、さらに、変倍時、ならびに合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系、光学装置及び変倍光学系の製造方法を提供する。【解決手段】カメラ1等の光学装置に用いられる変倍光学系ZLは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、各レンズ群の間隔が変化し、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群が光軸に沿って物体方向に移動し、以下の条件を満足する。1.10<f1/(−f2)<2.00、式中、f1は第1レンズ群の焦点距離、f2は第2レンズ群の焦点距離とする。【選択図】図1

Description

本発明は、変倍光学系、光学装置及び変倍光学系の製造方法に関する。
従来、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。近年の電子スチルカメラ、ビデオカメラでは、合焦用レンズ群を移動させて撮像素子からの信号を利用し画像のコントラストでピントあわせを行う、いわゆるコントラストAFが一般的になっている。しかしながら従来の変倍光学系は、コントラストAFでのピントあわせ時に像の大きさの変化が大きく、不自然に感じるという課題があった。
特開2007−093975号公報
本発明の第一の態様に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が変化し、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群が光軸に沿って物体方向に移動し、次式の条件を満足することを特徴とする。
1.10 < f1/(−f2) < 2.00
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
本発明の第二の態様に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少し、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群が光軸方向に移動し、次式の条件を満足することを特徴とする。
1.10 < f1/(−f2) < 2.00
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
本発明の第一の態様に係る変倍光学系の製造方法は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有する変倍光学系の製造方法であって、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が変化するように配置し、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群が光軸に沿って物体方向に移動するように配置し、次式の条件を満足するように配置することを特徴とする。
1.10 < f1/(−f2) < 2.00
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
本発明の第二の態様に係る変倍光学系の製造方法は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有する変倍光学系の製造方法であって、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が変化し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少するように配置し、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群が光軸方向に移動するように配置し、次式の条件を満足するように配置することを特徴とする。
1.10 < f1/(−f2) < 2.00
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
第1の実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第1の実施例に係る変倍光学系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 第1の実施例に係る変倍光学系の近距離合焦時の諸収差図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 第2の実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第2の実施例に係る変倍光学系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 第2の実施例に係る変倍光学系の近距離合焦時の諸収差図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 第3の実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第3の実施例に係る変倍光学系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 第3の実施例に係る変倍光学系の近距離合焦時の諸収差図であり、(a)は広角端状態を示し、(b)は中間焦点距離状態を示し、(c)は望遠端状態を示す。 上記変倍光学系を搭載するカメラの断面図を示す。 上記変倍光学系の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有して構成されている。また、この変倍光学系ZLは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が変化し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔を変化させることで変倍時の良好な収差補正を図ることができる。
このような変倍光学系ZLは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を増大させ、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔を減少させることで、5倍程度以上の変倍比を確保することができる。さらに、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1を物体方向に移動させる構成とすることで、広角端状態でのレンズ全長の短縮と、第1レンズ群G1の有効径の縮小ができ、変倍光学系ZLの小型化を図ることができる。
また、このような変倍光学系ZLは、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群G3を光軸方向に移動させる構成とすることで、ピントあわせの際の像の大きさの変化を抑えることができる。
また、このような変倍光学系ZLは、以下に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
1.10 < f1/(−f2) < 2.00 (1)
但し、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
条件式(1)は、第1レンズ群G1の焦点距離と第2レンズ群G2の焦点距離との適正な比率を規定するものである。本実施形態に係る変倍光学系ZLは、条件式(1)を満足することにより、レンズ全長および第1レンズ群G1の有効径の小型化と、歪曲収差、像面湾曲、球面収差等の諸収差の良好な補正を行うことができる。この条件式(1)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1の屈折力が大きくなり、球面収差をはじめとする諸収差を良好に補正することが困難となる。なお、条件式(1)の下限値を1.20に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。一方、この条件式(1)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1の屈折力が小さくなり、レンズ全長およびの第1レンズ群G1の有効径の小型化が困難となる。なお、条件式(1)の上限値を1.90に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。
また本実施形態に係る変倍光学系ZLは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5とが物体方向に移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少することが望ましい。この構成により、広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差補正と、5倍程度以上の変倍比の確保を、より確実なものとすることができる。
また、このような変倍光学系ZLは、以下に示す条件式(2)を満足することが望ましい。
0.990 < (A×B)/(C×D) < 1.013 (2)
但し、
A=f3×(1−β3w)2×(1+β3w)×βbw2−Δ×β3w2
B=fbw×(1−βbw)+Δ
C=f3×(1−β3w)2×(1+β3w)×βbw2−Δ×β3w
D=fbw×(1−βbw)+Δ/βbw
Δ=Ymax/50
β3w:広角端状態における第3レンズ群G3の結像倍率
βbw:広角端状態における第4レンズ群G4以降のレンズ群の合成結像倍率
Ymax:最大像高
f3:第3レンズ群G3の焦点距離
fbw:広角端状態における第4レンズ群G4以降のレンズ群の合成焦点距離
条件式(2)は、第3レンズ群G3を光軸方向に移動させて合焦(ピントあわせ)を行う際の像の大きさの、広角端における変化を規定するものである。さらに詳細に言えば、広角端状態において、最大像高の1/50の量のデフォーカスを与えた場合の焦点距離の変化の比率を規定するものである。本実施形態に係る変倍光学系ZLは、条件式(2)を満足することにより、広角端状態における、合焦の際の像の大きさの変化を目立たない程度に抑えることができる。この条件式(2)の上限値及び下限値のいずれを越えても、合焦の際の像の大きさの変化が増大し、目立ちやすくなる。なお、条件式(2)の下限値を0.995に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。あるいは、条件式(2)の上限値を1.010に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。
以上の構成により、合焦(ピントあわせ)の際の像の大きさの変化を抑えた変倍光学系ZLを実現することができる。
また、このような変倍光学系ZLは、以下に示す条件式(3)を満足することが望ましい。
0.35 < f3/f2 < 0.90 (3)
但し、
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
f3:第3レンズ群G3の焦点距離
条件式(3)は、第2レンズ群G2の焦点距離に対する第3レンズ群G3の適正な焦点距離を規定するものである。本実施形態に係る変倍光学系ZLは、条件式(3)を満足することにより、ピントあわせの際の像の大きさの変化を抑え、合焦時の収差変化を良好に補正することができる。この条件式(3)の下限値を下回ると、第3レンズ群G3の屈折力が大きくなり、ピントあわせの際の像の大きさの変化が増大する。なお、条件式(3)の下限値を0.41に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。一方、この条件式(3)の上限値を上回ると、第3レンズ群G3の屈折力が小さくなり、合焦時の第3レンズ群G3の移動量が増大し、その結果、合焦時の像面湾曲をはじめとする諸収差の変化が増大する。なお、条件式(3)の上限値を0.63に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。
また、このような変倍光学系ZLは、以下に示す条件式(4)を満足することが望ましい。
3.50 < f1/fw < 5.50 (4)
但し、
fw:広角端状態における変倍光学系ZLの全系の焦点距離
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
条件式(4)は、広角端状態における変倍光学系ZLの焦点距離に対する、第1レンズ群G1の焦点距離を規定するものである。本実施形態に係る変倍光学系ZLは、条件式(4)を満足することにより、レンズ全長および第1レンズ群G1の有効径の小型化と、歪曲収差、像面湾曲、球面収差等の諸収差の良好な補正をおこなうことができる。この条件式(4)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1の屈折力が大きくなり、歪曲収差、像面湾曲、球面収差等の諸収差を良好に補正することが困難となる。なお、条件式(4)の下限値を3.80に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。一方、この条件式(4)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1の屈折力が小さくなり、レンズ全長および第1レンズ群G1の有効径の小型化が困難となる。なお、条件式(4)の上限値を5.10に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。
ところで、本実施形態に係る変倍光学系ZLにおいて、第4レンズ群G4及び第5レンズ群G5は広角端状態で略アフォーカルとなるような構造を持ち、さらに、各レンズ群の間隔を、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して減少するよう変化させることにより、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正する構造を有している。これらの第4レンズ群G4及び第5レンズ群G5の各レンズ群の焦点距離、および、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔は、以下の条件を満足することが望ましい。
まず、このような変倍光学系ZLは、以下に示す条件式(5)を満足することが望ましい。
0.72 < f4/f5 < 1.45 (5)
但し、
f4:第4レンズ群G4の焦点距離
f5:第5レンズ群G5の焦点距離
条件式(5)は、第4レンズ群G4の焦点距離と第5レンズ群G5の焦点距離との適正な比率を規定するものである。本実施形態に係る変倍光学系ZLは、条件式(5)を満足することにより、像面湾曲、歪曲収差、及び球面収差の良好な補正を実現することができる。この条件式(5)の下限値を下回ると、第4レンズ群G4の屈折力が第5レンズ群G5の屈折力に比べて大きくなり、球面収差をはじめとする諸収差を補正することが困難となる。なお、条件式(5)の下限値を0.80に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。一方、この条件式(5)の上限値を上回ると、第4レンズ群G4の屈折力が第5レンズ群G5の屈折力に比べて小さくなり、像面湾曲をはじめとする諸収差を補正することが困難となる。なお、条件式(5)の上限値を1.45に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。
また、このような変倍光学系ZLは、以下に示す条件式(6)を満足することが望ましい。
0.15 < (D45w−D45t)/fw < 0.40 (6)
但し、
D45w:広角端状態における第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔
D45t:望遠端状態における第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔
fw:広角端状態における変倍光学系ZLの全系の焦点距離
条件式(6)は、広角端状態と望遠端状態での第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔の差の適正な範囲を規定するものである。本実施形態に係る変倍光学系ZLは、条件式(6)を満足することにより、広角端状態から望遠端状態への変倍の際の像面湾曲の変化を抑え、さらにレンズ全長の小型化を実現することができる。この条件式(6)の下限値を下回ると、広角端状態と望遠端状態での第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔の差が小さくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍の際の像面湾曲の変化を良好に補正することが困難となる。なお、条件式(6)の下限値を0.15に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。一方、この条件式(6)の上限値を上回ると、広角端状態と望遠端状態での第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔の変化が大きくなり、広角端状態でのレンズ全長が増大する。条件式(6)の上限値を0.34に設定することで、本願の効果をより確実なものとすることができる。
次に、本実施形態に係る変倍光学系ZLを備えた光学装置であるカメラを図10に基づいて説明する。このカメラ1は、撮影レンズ2として本実施形態に係る変倍光学系ZLを備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3により光電変換された画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。なお、本実施形態では、ミラーレスカメラの例を説明したが、カメラ本体にクイックリターンミラーを有しファインダー光学系により被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに本実施形態に係る変倍光学系ZLを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
このように、本実施形態に係る光学装置は、上述した構成の変倍光学系ZLを備えていることにより、合焦(ピントあわせ)の際の像の大きさの変化を抑え、さらに、変倍時、ならびに合焦時の収差変動を良好に抑えた光学装置を実現することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、5群構成の変倍光学系ZLを示したが、以上の構成条件等は、6群、7群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。この場合、合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。特に、前述のように第3レンズ群G3を合焦レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ぶれによって生じる像ぶれを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第4レンズ群G4の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を妨げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしても良い。
開口絞りSは、第4レンズ群G4の近傍に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。
また、本実施形態の変倍光学系ZLは、変倍比が5〜15倍程度である。
以下、本実施形態に係る変倍光学系ZLの製造方法の概略を、図11を参照して説明する。まず、各レンズを配置して第1〜第5レンズ群G1〜G5をそれぞれ準備する(ステップS100)。また、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が変化し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が変化するように配置する(ステップS200)。また、無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、第3レンズ群G3が光軸方向に移動するように配置する(ステップS300)。さらにまた、各レンズ群G1〜G6が、前述の条件式(1)を満足するように配置する(ステップS400)。
具体的には、本実施形態では、例えば図1に示すように、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12とを接合した接合正レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13を配置して第1レンズ群G1とし、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の非球面負レンズL21、両凹形状の負レンズL22及び両凸形状の正レンズL23を配置して第2レンズ群G2とし、両凹形状の非球面負レンズL31を配置して第3レンズ群G3とし、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL41と両凸形状の正レンズL42とを接合した接合正レンズ、両凸形状の正レンズL43と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL44とを接合した接合正レンズ、及び、両凹形状の非球面負レンズL45と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL46とを接合した接合負レンズを配置して第4レンズ群G4とし、両凸形状の正レンズL51、及び、両凸形状の正レンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53とを接合した接合正レンズを配置して第5レンズ群G5とする。このように準備した各レンズ群を上述の手順で配置して変倍光学系ZLを製造する。
本実施形態によれば、ピントあわせの際の像の大きさの変化を抑え、さらに、変倍時及び合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系、光学装置及び変倍光学系の製造方法を提供することができる。
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、図1、図4及び図7は、各実施例に係る変倍光学系ZL(ZL1〜ZL3)の構成及び屈折力配分を示す断面図である。また、これらの変倍光学系ZL1〜ZL3の断面図の下部には、広角端状態(W)から望遠端状態(T)に変倍する際の各レンズ群G1〜G5の光軸に沿った移動方向が矢印で示されている。
各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をKとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10-n」を示す。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−K×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10 (a)
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の右側に*印を付している。
[第1実施例]
図1は、第1実施例に係る変倍光学系ZL1の構成を示す図である。この図1に示す変倍光学系ZL1は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。
この変倍光学系ZL1において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合正レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の非球面負レンズL21、両凹形状の負レンズL22、及び、両凸形状の正レンズL23から構成されている。この第2レンズ群G2の非球面負レンズL21は、物体側レンズ面に非球面形状の薄いプラスチック樹脂層を備えている。また、第3レンズ群G3は、両凹形状の非球面負レンズL31から構成されている。この第3レンズ群G3の非球面負レンズL31は、物体側レンズ面が非球面形状である。また、第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL41と両凸形状の正レンズL42との接合正レンズ、両凸形状の正レンズL43と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL44との接合正レンズ、及び、両凹形状の非球面負レンズL45と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL46との接合負レンズから構成されている。この第4レンズ群G4の非球面負レンズL45は、物体側レンズ面が非球面形状である。また、第5レンズ群G5は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL51、及び、両凸形状の正レンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合正レンズから構成されている。
この第1実施例に係る変倍光学系ZL1では、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の空気間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔が減少し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1から第5レンズ群G5の各レンズ群が物体方向へ移動する。なお、開口絞りSは第3レンズ群と第4レンズ群との間に配置されており、この開口絞りSは、変倍に際し第4レンズ群G4とともに移動する。
また、この第1実施例に係る変倍光学系ZL1では、第3レンズ群G3を物体方向へ移動させることにより、遠距離物体から近距離物体への合焦が行われる。
以下の表1に、第1実施例に係る変倍光学系ZL1の諸元の値を掲げる。この表1において、全体諸元におけるfは全系の焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、Ymaxは最大像高、及び、TLは全長をそれぞれ表している。ここで、全長TLは、無限遠合焦時のレンズ面の第1面から像面Iまでの光軸上の距離を表している。また、レンズデータにおける第1欄mは、光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序(面番号)を、第2欄rは、各レンズ面の曲率半径を、第3欄dは、各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄νd及び第5欄ndは、d線(λ=587.6nm)に対するアッベ数及び屈折率を示している。また、曲率半径∞は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。なお、表1に示す面番号1〜29は、図1に示す番号1〜29に対応している。また、レンズ群焦点距離は第1〜第5レンズ群G1〜G5の各々の始面と焦点距離を示している。
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
[全体諸元]
変倍比=7.41
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.5 〜 69.8 〜 137.1
FNO = 3.60 〜 5.48 〜 5.92
2ω = 78.1 〜 22.67 〜 11.62
Ymax= 14.25 〜 14.25 〜 14.25
TL = 138.32 〜 181.60 〜 200.88

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞
1 211.4444 2.000 1.846660 23.78
2 65.7391 8.100 1.593190 67.90
3 -279.8993 0.100
4 52.3714 5.642 1.816000 46.62
5 145.4440 d5
6* 200.0000 0.150 1.553890 38.23
7 209.8495 1.200 1.772499 49.61
8 13.1450 7.067
9 -44.1409 1.000 1.882997 40.76
10 73.4990 0.972
11 33.3323 5.131 1.846660 23.78
12 -33.7584 d12
13* -30.5788 1.000 1.816000 46.62
14 91.7167 d14
15 ∞ 0.400 開口絞りS
16 23.1362 1.000 1.902650 35.70
17 16.0830 4.400 1.528284 56.95
18 -34.2215 0.100
19 21.5394 4.256 1.497820 82.51
20 -30.0815 1.000 1.903660 31.27
21 -404.9013 2.791
22* -56.4055 1.000 1.729157 54.66
23 14.6457 2.576 1.850260 32.35
24 30.4317 d24
25 306.4339 3.550 1.487490 70.40
26 -29.9125 0.100
27 62.6797 7.421 1.487490 70.40
28 -15.5000 1.301 1.882997 40.76
29 -34.7471 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 80.000
第2レンズ群 6 -54.309
第3レンズ群 13 -28.001
第4レンズ群 16 41.026
第5レンズ群 25 39.356
この第1実施例に係る変倍光学系ZL1おいて、第6面、第13面、及び、第22面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表2に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表2)
[非球面データ]
K A4 A6 A8 A10
第6面 22.2541 2.37311E-06 -3.87675E-09 -4.25245E-11 9.37969E-14
第13面 -0.1061 9.88612E-07 -4.78288E-08 1.14604E-09 -6.39255E-12
第22面 0.5764 4.90141E-06 6.98139E-08 -4.01292E-10 0.00000E+00
この第1実施例に係る変倍光学系ZL1において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d5、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d14、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d24、及び、バックフォーカスBFは、上述したように、変倍に際して変化する。次の表3に無限遠合焦時及び近距離合焦時のそれぞれにおける広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠状態の各焦点距離における可変間隔及びバックフォーカスの値を示す。なお、バックフォーカスBFは、最も像側のレンズ面(図1における第29面)から像面Iまでの光軸上の距離を示している。この説明は以降の実施例においても同様である。
(表3)
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
広角端 中間 望遠端 広角端 中間 望遠端
f 18.5 69.8 137.1 18.5 69.8 137.1
d5 1.500 26.470 40.393 1.500 26.470 40.393
d12 2.800 4.647 7.254 2.397 4.325 6.749
d14 24.136 7.594 3.000 24.539 7.917 3.505
d24 9.609 5.561 5.000 9.609 5.561 5.000
BF 38.02 75.07 82.97 38.02 75.07 82.97
次の表4に、この第1実施例に係る変倍光学系ZL1における各条件式対応値を示す。なお、この表4において、第4レンズ群G4以降のレンズ群の合成焦点距離fb、第3レンズ群G3の結像倍率β3、及び、第4レンズ群G4以降のレンズ群の合成結像倍率βbのそれぞれについて、広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠状態の各焦点距離の値を示している。また、A、B、C、Dは上述の条件式(1)で示した変数であり、fwは広角端状態における全系の焦点距離を、f1は第1レンズ群G1の焦点距離を、f2は第2レンズ群G2の焦点距離を、f3は第3レンズ群G3の焦点距離を、f4は第4レンズ群G4の焦点距離を、f5は第5レンズ群G5の焦点距離を、D45wは広角端状態における第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔を、D45tは望遠端状態における第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔をそれぞれ表している。以上の符号の説明は以降の実施例においても同様である。
(表4)
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
fb 32.415 29.979 29.670
β3 0.1334 0.0616 -0.0603
βb -1.0824 -2.3284 -2.6091
[条件式対応値]
(1)f1/(−f2)=1.437
(2)(A×B)/(C×D)=1.0070
(3)f3/f2 =0.516
(4)f1/fw =4.325
(5)f4/f5 =1.042
(6)(D45w−D45t)/fw=0.249
このように、この第1実施例に係る変倍光学系ZL1は、上記条件式(1)〜(6)を全て満足している。
この第1実施例に係る変倍光学系ZL1の、無限遠合焦状態での広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における諸収差図を図2に示し、近距離合焦状態での広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における諸収差図を図3に示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高をそれぞれ示す。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーまたは開口数の値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。なお、以下に示す各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。これらの諸収差図より、この第1実施例に係る変倍光学系ZL1は、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらに近距離合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
[第2実施例]
図4は、第2実施例に係る変倍光学系ZL2の構成を示す図である。この図4に示す変倍光学系ZL2は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。
この変倍光学系ZL2において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合正レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の非球面負レンズL21、両凹形状の負レンズL22、及び、両凸形状の正レンズL23から構成されている。この第2レンズ群G2の非球面負レンズL21は、物体側レンズ面に非球面形状の薄いプラスチック樹脂層を備えている。また、第3レンズ群G3は、両凹形状の非球面負レンズL31から構成されている。この第3レンズ群G3の非球面負レンズL31は、物体側レンズ面が非球面形状である。また、第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41、両凸形状の正レンズL42と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43との接合正レンズ、及び、両凹形状の負非球面レンズL44と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL45との接合負レンズから構成されている。この第4レンズ群G4の非球面負レンズL44は、物体側レンズ面が非球面形状である。また、第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL51、及び、両凸形状の正レンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合正レンズから構成されている。
この第2実施例に係る変倍光学系ZL2では、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の空気間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔が減少し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1から第5レンズ群G5の各レンズ群が物体方向へ移動する。なお、開口絞りSは第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置されており、この開口絞りSは、変倍に際し第4レンズ群G4とともに移動する。
また、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2では、第3レンズ群G3を物体方向へ移動させることにより、遠距離物体から近距離物体への合焦が行われる。
以下の表5に、第2実施例の変倍光学系ZL2の諸元の値を掲げる。なお、表5に示す面番号1〜28は、図4に示す番号1〜28に対応している。
(表5)
[全体諸元]
変倍比=7.42
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.5 〜 70.5 〜 137.2
FNO = 3.58 〜 5.44 〜 5.85
2ω = 78.1 〜 22.42 〜 11.57
Ymax= 14.25 〜 14.25 〜 14.25
TL = 139.32 〜 181.02 〜 199.97

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞
1 215.0175 2.000 1.846660 23.78
2 64.9243 8.100 1.593190 67.90
3 -376.0612 0.100
4 53.5780 5.984 1.816000 46.62
5 179.2635 d5
6* 200.0000 0.150 1.553890 38.23
7 300.6098 1.200 1.772499 49.61
8 13.3131 6.828
9 -69.6142 1.000 1.882997 40.76
10 52.3687 1.331
11 34.6867 5.185 1.846660 23.78
12 -34.7377 d12
13* -38.0000 1.000 1.816000 46.62
14 57.9782 d14
15 ∞ 0.400 開口絞りS
16 29.8741 3.478 1.541617 63.72
17 -32.8953 0.100
18 23.2358 3.970 1.497820 82.51
19 -24.0338 1.000 1.903660 31.27
20 -927.0383 4.133
21* -59.0463 1.000 1.729157 54.66
22 13.2866 2.719 1.850260 32.35
23 29.1334 d23
24 -248.1379 3.288 1.563839 60.68
25 -29.4441 0.100
26 49.5575 7.799 1.487490 70.40
27 -16.1456 1.301 1.902650 35.70
28 -34.4375 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 79.998
第2レンズ群 6 -60.013
第3レンズ群 13 -28.000
第4レンズ群 16 42.588
第5レンズ群 24 36.790
この第2実施例に係る変倍光学系ZL2おいて、第6面、第13面、及び、第21面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表6に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表6)
[非球面データ]
K A4 A6 A8 A10
第6面 22.2541 -3.64184E-06 8.39882E-09 -3.74047E-11 7.81914E-14
第13面 -1.9332 5.71903E-06 1.09072E-08 1.92007E-10 2.33529E-13
第21面 0.5764 5.28102E-06 3.16504E-08 -2.35183E-10 0.00000E+00
この第2実施例に係る変倍光学系ZL2において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d5、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d14、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d23、及び、バックフォーカスBFは、上述したように、変倍に際して変化する。次の表7に無限遠合焦時及び近距離合焦時のそれぞれにおける広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠状態の各焦点距離における可変間隔及びバックフォーカスの値を示す。
(表7)
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
広角端 中間 望遠端 広角端 中間 望遠端
f 18.5 70.5 137.2 18.5 70.5 137.2
d5 1.500 26.692 40.261 1.500 26.692 40.261
d12 2.837 4.356 7.527 2.416 4.012 6.987
d14 24.771 7.722 3.000 25.192 8.065 3.541
d23 10.025 5.509 5.000 10.025 5.509 5.000
BF 38.02 74.58 82.02 38.02 74.58 82.02
次の表8に、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2における各条件式対応値を示す。
(表8)
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
fb 33.565 30.604 30.303
β3 0.1117 0.0349 -0.0925
βb -1.0548 -2.2679 -2.5273
[条件式対応値]
(1)f1/(−f2)=1.333
(2)(A×B)/(C×D)=1.0070
(3)f3/f2 =0.467
(4)f1/fw =4.324
(5)f4/f5 =1.158
(6)(D45w−D45t)/fw=0.272
このように、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2は、上記条件式(1)〜(6)を全て満足している。
この第2実施例に係る変倍光学系ZL2の、無限遠合焦状態での広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における諸収差図を図5に示し、近距離合焦状態での広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における諸収差図を図6に示す。これらの諸収差図より、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2は、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらに近距離合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
[第3実施例]
図7は、第3実施例に係る変倍光学系ZL3の構成を示す図である。この図7に示す変倍光学系ZL3は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。
この変倍光学系ZL3において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合正レンズ、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の非球面負レンズL21、両凹形状の負レンズL22、及び、両凸形状の正レンズL23から構成されている。この第2レンズ群G2の非球面負レンズL21は、物体側レンズ面に非球面形状の薄いプラスチック樹脂層を備えている。また、第3レンズ群G3は、両凹形状の非球面負レンズL31から構成されている。この第3レンズ群G3の非球面負レンズL31は、物体側レンズ面が非球面形状である。また、第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL41と両凸形状の正レンズL42との接合正レンズ、両凸形状の正レンズL43と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL44との接合正レンズ、及び、両凹形状の非球面負レンズL45と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL46との接合負レンズから構成されている。この第4レンズ群G4の非球面負レンズL45は、物体側レンズ面が非球面形状である。また、第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL51、両凸形状の正レンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合正レンズ、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL54から構成されている。
この第3実施例に係る変倍光学系ZL3では、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の空気間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔が減少し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1から第5レンズ群G5の各レンズ群が物体方向へ移動する。なお、開口絞りSは第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置されており、この開口絞りSは、変倍に際し第4レンズ群G4とともに移動する。
また、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3では、第3レンズ群G3を物体方向へ移動させることにより、遠距離物体から近距離物体への合焦が行われる。
以下の表9に、第3実施例の変倍光学系ZL3の諸元の値を掲げる。なお、表9に示す面番号1〜31は、図7に示す番号1〜31に対応している。
(表9)
[全体諸元]
変倍比=7.41
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.5 〜 69.5 〜 137.1
FNO = 3.53 〜 5.63 〜 5.88
2ω = 78.1 〜 22.81 〜 11.60
Ymax= 14.25 〜 14.25 〜 14.25
TL = 138.31 〜 183.34 〜 201.92

[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞
1 240.0000 2.000 1.846660 23.78
2 67.9585 8.100 1.593190 67.90
3 -228.3587 0.100
4 50.9478 5.604 1.816000 46.62
5 130.7206 d5
6* 200.0000 0.150 1.553890 38.23
7 220.2039 1.200 1.772499 49.61
8 13.0490 7.071
9 -46.1818 1.000 1.882997 40.76
10 66.5635 1.055
11 35.4681 5.226 1.846660 23.78
12 -30.8403 d12
13* -28.9787 1.000 1.816000 46.62
14 109.6730 d14
15 ∞ 0.400 開口絞りS
16 24.8684 1.000 1.902650 35.70
17 16.7163 4.400 1.562857 53.65
18 -34.2463 0.100
19 18.0955 4.364 1.497820 82.51
20 -31.4489 1.000 1.903660 31.27
21 91.7396 2.500
22* -86.5271 1.000 1.729157 54.66
23 12.5188 2.748 1.850260 32.35
24 24.8338 d24
25 -402.7374 3.237 1.626788 59.07
26 -29.3596 0.100
27 38.7545 7.834 1.487490 70.40
28 -15.5000 1.301 1.882997 40.76
29 -27.6430 0.263
30 -40.1683 1.000 1.882997 40.76
31 -74.5264 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 80.000
第2レンズ群 6 -59.191
第3レンズ群 13 -28.000
第4レンズ群 16 46.114
第5レンズ群 25 34.271
この第3実施例に係る変倍光学系ZL3おいて、第6面、第13面、及び、第22面の各レンズ面は非球面形状に形成されている。次の表10に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表10)
[非球面データ]
K A4 A6 A8 A10
第6面 22.2541 2.52148E-06 -8.96525E-09 -3.86729E-11 1.20386E-13
第13面 -0.0609 1.13314E-06 -1.25083E-09 4.17478E-10 -1.62820E-12
第22面 0.5764 5.81857E-06 6.67215E-08 -4.14394E-10 0.00000E+00
この第3実施例に係る変倍光学系ZL3において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d5、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d14、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d24、及び、バックフォーカスBFは、上述したように、変倍に際して変化する。次の表11に無限遠合焦時及び近距離合焦時のそれぞれにおける広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠状態の各焦点距離における可変間隔及びバックフォーカスの値を示す。
(表11)
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
広角端 中間 望遠端 広角端 中間 望遠端
f 18.5 69.5 137.1 18.5 69.5 137.1
d5 1.500 24.534 40.460 1.500 24.534 40.460
d12 2.808 4.059 7.370 2.401 3.766 6.851
d14 23.985 7.275 3.000 24.392 7.569 3.519
d23 8.253 5.298 5.000 8.253 5.298 5.000
BF 38.01 78.42 82.34 38.01 78.42 82.34
次の表12に、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3における各条件式対応値を示す。
(表12)
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
fb 31.872 30.080 29.910
β3 0.1149 0.0515 -0.0829
βb -1.0734 -2.4362 -2.5771
[条件式対応値]
(1)f1/(−f2)=1.352
(2)(A×B)/(C×D)=1.0073
(3)f3/f2 =0.473
(4)f1/fw =4.325
(5)f4/f5 =1.346
(6)(D45w−D45t)/fw=0.176
このように、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3は、上記条件式(1)〜(6)を全て満足している。
この第3実施例に係る変倍光学系ZL3の、無限遠合焦状態での広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における諸収差図を図8に示し、近距離合焦状態での広角端状態、中間焦点距離状態、及び、望遠端状態における諸収差図を図9に示す。これらの諸収差図より、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3は、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらに近距離合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
ここで、上記各実施例は本願発明の一具体例を示しているものであり、本願発明はこれらに限定されるものではない。
1 カメラ(光学装置) ZL(ZL1,ZL2) 変倍光学系
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群 G5 第5レンズ群

Claims (13)

  1. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    負の屈折力を有する第3レンズ群と、
    正の屈折力を有する第4レンズ群と、
    正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有し、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が変化し、
    無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、前記第3レンズ群が光軸に沿って物体方向に移動し、
    次式の条件を満足することを特徴とする変倍光学系。
    1.10 < f1/(−f2) < 2.00
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  2. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    負の屈折力を有する第3レンズ群と、
    正の屈折力を有する第4レンズ群と、
    正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有し、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少し、
    無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、前記第3レンズ群が光軸方向に移動し、
    次式の条件を満足することを特徴とする変倍光学系。
    1.10 < f1/(−f2) < 2.00
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  3. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群が物体方向に移動することを特徴とする請求項1または2に記載の変倍光学系。
  4. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が減少することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  5. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の変倍光学系。
    0.990 < (A×B)/(C×D) < 1.013
    但し、
    A=f3×(1−β3w)2×(1+β3w)×βbw2−Δ×β3w2
    B=fbw×(1−βbw)+Δ
    C=f3×(1−β3w)2×(1+β3w)×βbw2−Δ×β3w
    D=fbw×(1−βbw)+Δ/βbw
    Δ=Ymax/50
    β3w:広角端状態における前記第3レンズ群の結像倍率
    βbw:広角端状態における前記第4レンズ群以降のレンズ群の合成結像倍率
    Ymax:最大像高
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
    fbw:広角端状態における前記第4レンズ群以降のレンズ群の合成焦点距離
  6. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群とが物体方向に移動し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が増大し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  7. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の変倍光学系。
    0.35 < f3/f2 < 0.90
    但し、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
  8. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の変倍光学系。
    3.50 < f1/fw < 5.50
    但し、
    fw:広角端状態における前記変倍光学系の全系の焦点距離
  9. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の変倍光学系。
    0.72 < f4/f5 < 1.45
    但し、
    f4:前記第4レンズ群の焦点距離
    f5:前記第5レンズ群の焦点距離
  10. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の変倍光学系。
    0.15 < (D45w−D45t)/fw < 0.40
    但し、
    D45w:広角端状態における前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔
    D45t:望遠端状態における前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔
    fw:広角端状態における前記変倍光学系の全系の焦点距離
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の変倍光学系を備えたことを特徴とする光学装置。
  12. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有する変倍光学系の製造方法であって、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が変化するように配置し、
    無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、前記第3レンズ群が光軸に沿って物体方向に移動するように配置し、
    次式の条件を満足するように配置することを特徴とする変倍光学系の製造方法。
    1.10 < f1/(−f2) < 2.00
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  13. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、を有する変倍光学系の製造方法であって、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少するように配置し、
    無限遠物体から近距離物体への合焦に際し、前記第3レンズ群が光軸方向に移動するように配置し、
    次式の条件を満足するように配置することを特徴とする変倍光学系の製造方法。
    1.10 < f1/(−f2) < 2.00
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
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