JP2018200286A - 回転体支持装置とその診断システムおよび診断方法 - Google Patents

回転体支持装置とその診断システムおよび診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用箇所に組み付けたままの状態で、静止側軌道の破損の予兆を検知することができる構造及び方法を提供する。【解決手段】内輪12a(12b)の内周面のうち、使用時の負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置である第一位置に、第一ひずみセンサ5a(5b)を取り付ける。前記内周面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在し、かつ、第一位置から周方向に角度ψだけ位相がずれた位置である第二位置に、第二ひずみセンサ6a(6b)を取り付ける。第一ひずみセンサ5a(5b)を用いて測定した第一位置の周方向のひずみ量である第一測定値と、第二ひずみセンサ6a(6b)を用いて測定した第二位置の周方向のひずみ量である第二測定値との双方を利用して、静止側軌道である内輪軌道15a(15b)の破損の予兆の有無を判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、回転体を支持するための回転体支持装置と、回転体支持装置を構成する静止側軌道の破損の予兆を検知するための診断システムおよび診断方法に関する。
たとえば、特開昭55−126846号公報には、回転体を支持するための回転体支持装置として、玉軸受、ころ軸受などの転がり軸受が記載されている。このような転がり軸受では、軌道輪や転動体の熱処理硬化組織の疲労の進行と共に、該組織中の残留オーステナイト量が減少することが知られている。
このような現象を利用して、転がり軸受の軌道面の表層部の疲労度を診断することが考えられる。たとえば、特開2004−198246号公報には、渦電流センサにより、軌道面の表層部の疲労に起因する、該表層部の残留オーステナイトの減少量を測定し、その測定結果に基づいて、軌道面の表層部の疲労度を診断する方法が開示されている。
また、たとえば、特開2004−308878号公報に記載されているように、各種センサにより転がり軸受の使用中に発生する振動などを測定し、その測定結果に基づいて、転がり軸受の軌道面などに初期破損が発生したことを検知する方法も知られている。
特開昭55−126846号公報 特開2004−198246号公報 特開2004−308878号公報 「NSKテクニカルレポート」、日本精工株式会社、2013年版(1991年初版)
特開2004−198246号公報に記載の方法を実施するためには、転がり軸受を使用箇所から取り外して分解した後、軌道面に渦電流センサを近づける必要がある。すなわち、この方法を実施するためには、転がり軸受を使用箇所から取り外したり、分解したりするなどの、多くの手間がかかる。
一方、特開2004−308878号公報に記載の方法によれば、転がり軸受を使用箇所から取り外すことなく、転がり軸受の転動面などに初期破損が発生したことを検知することができる。しかしながら、この方法で検知できるのは、あくまでも初期破損であり、破損が生じる前にその予兆を検知することはできない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、静止側軌道の破損の予兆の検知を容易化できる構造および方法を提供することにある。
本発明の回転体支持装置は、静止輪と、回転輪と、複数個の転動体とを備える。
前記静止輪は、周面に静止側軌道を有する。
前記回転輪は、周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する。
前記複数個の転動体は、前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置されている。
請求項1に記載の回転体支持装置は、第一ひずみセンサと、第二ひずみセンサとを、さらに備えることを特徴とする。
前記第一ひずみセンサは、前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在する第一位置に取り付けられ、該第一位置の周方向のひずみ量を測定する。
前記第二ひずみセンサは、前記一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在し、かつ、該負荷圏の最大負荷位置からの周方向距離(ゼロを含む)が前記第一位置とは異なる第二位置に取り付けられ、該第二位置の周方向のひずみ量を測定する。
ここで、負荷圏とは、前記複数個の転動体が荷重を受ける周方向範囲をいう。また、負荷圏の最大負荷位置とは、負荷圏内で転動体が受ける荷重である転動体荷重が最大となる周方向位置をいう。
請求項1に記載の回転体支持装置では、請求項2に記載の発明のように、前記第一位置が、使用時の負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置であることが好ましい。
請求項3に記載の回転体支持装置は、ひずみセンサをさらに備えることを特徴とする。
前記ひずみセンサは、前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏の初期状態での周方向端部と同じ周方向位置に取り付けられ、該周方向位置の周方向のひずみ量を測定する。
請求項4に記載の回転体支持装置の診断システムは、請求項1または2に記載の回転体支持装置と、診断ユニットとを備えている。
前記診断ユニットは、前記第一ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面の前記第一位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第一測定値を取得すると共に、前記第二ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面の前記第二位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第二測定値を取得した場合に、前記第一測定値と前記第二測定値との双方を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する機能を有する。
なお、該機能として、たとえば、前記第一測定値と前記第二測定値との比の値、または、該比の値の初期値からの変化量が、閾値を跨いだ場合に、前記静止側軌道の破損の予兆ありと判定する機能を採用することができる。
請求項5に記載の回転体支持装置の診断システムは、請求項3に記載の回転体支持装置と、診断ユニットとを備えている。
前記診断ユニットは、前記ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面の前記周方向位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である測定値を取得した場合に、該測定値を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する機能を有する。
なお、該機能として、たとえば、前記測定値が閾値を跨いだ場合に、前記静止側軌道の破損の予兆ありと判定する機能を採用することができる。
本発明の回転体支持装置の診断方法は、周面に静止側軌道を有する静止輪と、周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する回転輪と、前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体とを備えた、回転体支持装置に適用される。
請求項6に記載の回転体支持装置の診断方法は、第一ひずみセンサを用いて、前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在する第一位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第一測定値を取得すると共に、第二ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在し、かつ、該負荷圏の最大負荷位置からの周方向距離(ゼロを含む)が前記第一位置とは異なる第二位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第二測定値を取得する。その後、診断ユニットにより、前記第一測定値と前記第二測定値との双方を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する。
具体的には、たとえば、前記診断ユニットにより、前記第一測定値と前記第二測定値との比の値、または、該比の値の初期値からの変化量が、閾値を跨いだ場合に、前記静止側軌道の破損の予兆ありと判定する。
請求項6に記載の回転体支持装置の診断方法では、請求項7に記載の発明のように、前記第一位置を、使用時の負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置とすることが好ましい。
請求項8に記載した回転体支持装置の診断方法は、ひずみセンサを用いて、前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏の初期状態での周方向端部と同じ周方向位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である測定値を取得した後、診断ユニットにより、前記測定値を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する。
具体的には、たとえば、前記診断ユニットにより、前記測定値が閾値を跨いだ場合に、前記静止側軌道の破損の予兆ありと判定する。
本発明によれば、回転体支持装置を使用箇所に組み付けたままの状態で、静止側軌道の破損の予兆を検知することができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例の車輪支持装置の断面図である。 図2は、図1の車輪支持装置を構成する円すいころ軸受およびその周辺部の拡大図である。 図3は、一部を省略して示した図2のA−A断面図である。 図4は、実施の形態の第1例の診断ユニットを示すブロック図である。 図5は、接触角αの単列玉軸受にラジアル荷重とアキシアル荷重とが作用する場合の負荷圏の広さを説明するための図であり、図5(A)は、当該単列玉軸受の断面図であり、図5(B)は、内輪の外周面を軸方向から見た図であり、図5(C)は、内輪を径方向から見た図である。 図6は、本発明の実施の形態の第2例に関する、図2に相当する図である。 図7は、本発明の実施の形態の第2例に関する、図6のB−B断面図である。 図8は、本発明の実施の形態の第3例に関する、図1に相当する図である。 図9は、本発明の実施の形態の第4例に関する、図3に相当する図である。 図10は、本発明の実施の形態の第5例のハブユニット軸受の断面図である。 図11は、本発明の実施の形態の第5例に関する、図10のC−C断面図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図5を用いて説明する。
本例の回転体支持装置の診断システムは、回転体支持装置である車輪支持装置1と、診断ユニット21とを備える。
車輪支持装置1は、トラック、バスなどの大型車両の従動輪用で、かつ、いわゆる外輪回転型である。車輪支持装置1は、図1〜図3に示すように、車軸2と、ハブ3と、1対の円すいころ軸受4a、4bと、第一ひずみセンサ5a、5bと、第二ひずみセンサ6a、6bとを備える。
車軸2は、懸架装置を構成するもので、筒状に構成されている。車軸2は、外周面の軸方向に離隔した2箇所位置に、互いに同軸に配置された円筒状の嵌合面部7a、7bを有する。軸方向外側の嵌合面部7aは、軸方向内側の嵌合面部7bよりも、外径寸法が小さくなっている。また、車軸2は、軸方向内側の嵌合面部7bの軸方向内側に隣接する位置に、軸方向外側を向いた段差面8を有している。
なお、軸方向外側は、車両への組み付け状態で車両の幅方向外側を意味し、図1の左側に相当する。一方、軸方向内側は、車両への組み付け状態で車両の幅方向内側、すなわち幅方向中央側を意味し、図1の右側に相当する。
ハブ3は、筒状に構成されたもので、軸方向中間部の径方向外側部に、使用時に回転体である車輪および制動用回転部材を固定するためのフランジ部9を有する。ハブ3は、軸方向両側部の内周面に、互いに同軸に配置された円筒状の嵌合面部10a、10bを有する。ハブ3は、軸方向外側の嵌合面部10aの軸方向内側に隣接する位置に軸方向外側を向いた段差面11aを有しており、軸方向内側の嵌合面部10bの軸方向外側に隣接する位置に軸方向内側を向いた段差面11bを有している。
1対の円すいころ軸受4a、4bは、車軸2に対してハブ3を回転自在に支持するもので、車軸2の外周面とハブ3の内周面との間に、軸方向に離隔して、かつ、互いの接触角の方向が背面組合せとなるように配置されている。円すいころ軸受4a、4bは、使用状態で、下部側(地面側、鉛直方向下側)が車重によるラジアル荷重の負荷側となり、上部側が車重によるラジアル荷重の反負荷側となる。したがって、円すいころ軸受4a、4bは、下部側の周方向中央位置である下端位置が、負荷圏の最大負荷位置となる。
なお、図2は、図1の軸方向外側の円すいころ軸受4aおよびその周辺部の拡大図である。図1の軸方向内側の円すいころ軸受4bおよびその周辺部は、軸方向外側の円すいころ軸受4aおよびその周辺部と実質的に対称に構成される。したがって、図2および以下の説明において、軸方向内側の円すいころ軸受4bおよびその周辺部に対応する符号も、括弧書きで同時に付する。
円すいころ軸受4a(4b)は、使用時に回転しない静止輪である内輪12a(12b)と、使用時に回転する回転輪である外輪13a(13b)と、それぞれが転動体である複数個の円すいころ14a(14b)とを備える。
内輪12a(12b)は、軸受鋼製で、軌道側周面である外周面と、反軌道側周面である内周面とを有する。内輪12a(12b)は、軸方向中間部外周面に、静止側軌道である部分円すい面状の内輪軌道15a(15b)を有する。また、内輪12a(12b)は、軸方向に関して内輪軌道15a(15b)の大径側に隣接する位置に大鍔部16a(16b)を有し、軸方向に関して内輪軌道15a(15b)の小径側に隣接する位置に小鍔部17a(17b)を有する。さらに、内輪12a(12b)は、軸方向中間部内周面に、径方向外側に凹んだ凹部18a(18b)を全周に亙り有している。なお、図1では凹部18a(18b)の図示は省略されている。
内輪12a(12b)は、いわゆるズブ焼き入れにより熱処理されている。このため、内輪12a(12b)の材料は、大半がマルテンサイト化し、かつ、一般的には15容量%〜25容量%程度のオーステナイトが残留した、熱処理硬化組織になっている。
外輪13a(13b)は、軸受鋼製で、内周面に、回転側軌道である部分円すい面状の外輪軌道19a(19b)を有する。なお、外輪13a(13b)も、内輪12a(12b)と同様に、ズブ焼き入れにより熱処理されている。
複数個の円すいころ14a(14b)は、軸受鋼製またはセラミック製で、内輪軌道15a(15b)と外輪軌道19a(19b)との間に転動自在に配置されている。
第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)のそれぞれは、自身が取り付けられた箇所の周方向のひずみ量を測定可能な力学的センサであり、少なくとも1個のひずみゲージによって構成されている。第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)は、全体が内輪12a(12b)の凹部18a(18b)の内側に配置され、かつ、凹部18a(18b)の底面に接着により取り付けられている。
また、本例では、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)は、何れも、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に配置されている。具体的には、第一ひずみセンサ5a(5b)は、負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置、すなわち図1〜図3における下端位置である、第一位置に配置されている。これに対し、第二ひずみセンサ6a(6b)は、負荷圏と同じ周方向範囲内で前記第一位置から周方向に所定角度ψだけ位相がずれた位置である、第二位置に配置されている。
なお、本例では、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)を取り付けるための凹部18a(18b)が、内輪12a(12b)の内周面の全周に亙り設けられているが、本発明を実施する場合には、第一ひずみセンサおよび第二ひずみセンサを取り付けるための凹部が、内輪の内周面のうちで、第一ひずみセンサおよび第二ひずみセンサのそれぞれが配置される周方向箇所にのみ設けられた構成を採用することもできる。
図1に示すように、軸方向外側の円すいころ軸受4aは、内輪12aが車軸2の嵌合面部7aに外嵌されており、外輪13aがハブ3の嵌合面部10aに内嵌されている。この状態で、内輪12aの軸方向外側面は、車軸2の軸方向外端部に螺合されたナット20の軸方向内側面に当接しており、外輪13aの軸方向内側面は、ハブ3の段差面11aに当接している。一方、軸方向内側の円すいころ軸受4bは、内輪12bが車軸2の嵌合面部7bに外嵌されており、外輪13bがハブ3の嵌合面部10bに内嵌されている。この状態で、内輪12bの軸方向内側面は、車軸2の段差面8に当接しており、外輪13bの軸方向外側面は、ハブ3の段差面11bに当接している。
さらに、この状態で、円すいころ軸受4a(4b)のアキシアル方向の内部隙間は、ゼロ、または、若干量の正もしくは負の値に設定されている。ここで、若干量の負の内部隙間とは、円すいころ軸受4a(4b)に車重によるラジアル荷重が負荷された時に、反負荷圏(非負荷圏)が現れる状態、すなわち負荷率εが1未満の状態となるレベルの負の内部隙間である。
診断ユニット21は、車体側に設置されており、かつ、図示しないハーネスを通じて、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)に接続されている。第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)の出力信号は、前記ハーネスを通じて、診断ユニット21に送られるようになっている。
さらに、診断ユニット21は、図4に示すような、データ入力手段22と、データ処理手段23と、予兆判定手段24と、データ記憶手段25と、結果出力手段26とを備えている。これらの機能については、後述する。
つぎに、本例の車輪支持装置1を用いた例における、本発明の回転体支持装置の診断方法の原理について、接触角αの単列玉軸受を例に、具体的に説明する。
先ず、図5(A)〜図5(C)に示すような、接触角αの単列玉軸受に、ラジアル荷重Frとアキシアル荷重Faとが作用する場合を考える。この単列玉軸受の負荷圏の広さは、ラジアル荷重Frとアキシアル荷重Faとの比によって変化する。このような負荷圏の広さは、負荷率εによって表される。具体的には、図5(B)および図5(C)に示すように、負荷圏が周方向の一部分にのみ存在する場合、負荷率εは、内輪軌道の直径Dと負荷圏の投影長さεDとの比(εD/D=ε)で表される。このような場合、負荷率εの値は1以下(ε≦1)になる。これに対し、負荷圏が全周に亙って存在する場合、負荷率εは、負荷圏の最大負荷位置での転動体、すなわち最大荷重を受ける転動体の弾性変位量δmaxと、負荷圏の最小負荷位置での転動体、すなわち最小荷重を受ける転動体の弾性変位量δminとを用いて、次の(1)式で表される。
Figure 2018200286
この様な場合、負荷率εの値は1以上(ε≧1)になる。
また、上述のような単列玉軸受では、負荷圏に存在し、かつ、負荷圏の最大負荷位置から周方向に所定角度ψだけ位相がずれた位置での転動体の弾性変位量δ(ψ)は、たとえばNSKテクニカルレポートの112ページに(3)式として記載されているように、次の(2)式で示される。
Figure 2018200286
すなわち、弾性変位量δ(ψ)は、負荷率εによって決まる。
また、たとえばNSKテクニカルレポートの112ページに記載された(6)式の関係からも分かるように、負荷圏内の周方向位置において、転動体の弾性変位量は、転動体荷重の2/3乗に比例する。
このため、上述のような単列玉軸受では、負荷圏の最大負荷位置での転動体荷重Qmaxと、負荷圏の最大負荷位置から周方向に所定角度ψだけ位相がずれた位置での転動体荷重との比を求めれば、負荷率εを求めることができる。
以上の点は、本例の円すいころ軸受4a、4bに関しても同様であり、上述のような単列玉軸受の場合と異なる点は、関係式の係数や指数のみである。
一方、本例の車輪支持装置1の使用状態で、内輪12a(12b)の負荷側、すなわち負荷圏側である下部側では、疲労の進行と共に、残留オーステナイトが、より密度の低いマルテンサイトに変化する。この結果、内輪12a(12b)の負荷圏側の周方向長さである弧長が伸びる。
すなわち、オーステナイトの密度7.86とマルテンサイトの密度7.83との比は、7.86/7.83≒1.0038であるから、残留オーステナイトがマルテンサイトに変化すると、その体積が0.38%程度増加する。したがって、たとえば、内輪12a(12b)の熱処理硬化組織が、初期状態で残留オーステナイトを10容量%〜25容量%程度含んでいる場合、内輪12a(12b)の負荷圏側の残留オーステナイトのすべてがマルテンサイトに変化すると、内輪12a(12b)の負荷圏側では、体積が0.03%〜0.1%程度増加し、弧長が0.01%〜0.03%程度増加する。
このようにして内輪12a(12b)の負荷圏側の弧長が伸びると、元々は円形状であった内輪軌道15a(15b)が、負荷圏側を一辺として備える略三角形状に変形する。この結果、負荷率εが減少して、第一位置での転動体荷重が増加し、第二位置での転動体荷重が減少する。
したがって、第一位置において、転動体荷重により生じた内輪12a(12b)の内周面(凹部18a(18b)の底面)の周方向のひずみ量を、第一ひずみセンサ5a(5b)を用いて測定することにより、該測定の結果である第一測定値を取得し、かつ、第二位置において、転動体荷重により生じた内輪12a(12b)の内周面(凹部18a(18b)の底面)の周方向のひずみ量を、第二ひずみセンサ6a(6b)を用いて測定することにより、該測定の結果である第二測定値を取得し、第一測定値と第二測定値との比の値をモニタリングすれば、内輪12a(12b)の負荷圏側での疲労度を把握することができる。
診断ユニット21は、第一ひずみセンサ5a(5b)の第一測定値と第二ひずみセンサ6a(6b)の第二測定値との比の値の、初期値Sからの変化量が、閾値Tを跨いで閾値Tよりも大きくなった場合に、内輪軌道15a(15b)の破損の予兆ありと判定する機能を有する。なお、初期値Sは、内輪12a(12b)に疲労が生じる前の前記比の値である。また、閾値Tは、実験やシミュレーションの結果に基づいて、予め適宜の大きさに設定される値である。閾値Tは、円すいころ軸受4a(4b)ごとに決められる。このような診断ユニット21の機能について、以下に具体的に説明する。
第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)の出力信号、すなわち、第一測定値および第二測定値を表す信号は、データ入力手段22(図4参照)に入力される。データ入力手段22は、入力された信号を、処理可能なデータに変換(たとえば、アナログデータからディジタルデータに変換)する。このように変換されたデータは、データ処理手段23に送られる。
データ処理手段23は、データ入力手段22から送られてきた第一測定値および第二測定値のデータに基づいて、第一測定値と第二測定値との比を表すデータを作成する。このように作成されたデータは、予兆判定手段24およびデータ記憶手段25に送られる。
データ記憶手段25は、前記閾値Tを記憶している。また、データ記憶手段25は、データ処理手段23から送られてきた、第一測定値と第二測定値との比を表すデータを記憶する。したがって、データ記憶手段25には、この比を表すデータの初期値Sや時系列的な変化などが記憶されることになる。データ記憶手段25に記憶されたデータは、予兆判定手段24により、適宜、利用可能とされている。
予兆判定手段24は、データ処理手段23から送られてきた、第一測定値と第二測定値との比を表すデータの値と、データ記憶手段25に記憶されている該データの初期値Sとの差(または比)が、データ記憶手段25に記憶されている閾値Tよりも大きい場合に、負荷圏側で内輪軌道15a(15b)の破損の予兆ありと判定し、そうでない場合は、該予兆なしと判定する。
結果出力手段26は、予兆判定手段24による前記判定の結果を、たとえば、ディスプレイ、ランプなどの表示器やスピーカーなどの音声発生器により出力する。これにより、前記判定の結果は、車両の運転者や点検者によって確認可能となる。
なお、診断ユニット21は、たとえば、電気回路とマイクロコンピュータとを含んで構成されており、このマイクロコンピュータ内に保持記憶されたプログラムを実行することによって、上述した各機能を発揮することができる。なお、診断ユニット21は、一体のユニットとして車体側に設置することもできるし、あるいは、複数のユニットに分散して車体側に設置することもできる。
なお、円すいころ軸受4a(4b)の予圧が狭い範囲に規制されていない、すなわち該予圧のばらつきが大きくなる場合には、第一ひずみセンサ5a(5b)の第一測定値と第二ひずみセンサ6a(6b)の第二測定値との比の初期値Sのばらつきが大きくなる。したがって、この場合には、前記比自体の値を観察し、その値が予め設定しておいた閾値を跨いだ場合に内輪軌道15a(15b)の破損の予兆ありと判定する手法(以下、手法Aとする)を採用すると、判定の信頼性が低くなる。これに対し、本例の場合には、前記比の値の、初期値Sからの変化量を観察し、この変化量が予め設定しておいた閾値Tを跨いで閾値Tよりも大きくなった場合に内輪軌道15a(15b)の破損の予兆ありと判定する手法(以下、手法Bとする)を採用している。このため、円すいころ軸受4a(4b)の予圧が狭い範囲に規制されていない、すなわち前記初期値Sのばらつきが大きくなる場合でも、判定の信頼性を高くできる。
一方、円すいころ軸受4a(4b)の予圧が狭い範囲に規制されている、すなわち該予圧のばらつきが小さくなる場合には、前記比の初期値Sのばらつきが小さくなる。したがって、この場合には、上記手法Bだけでなく、上記手法Aを採用することができる。すなわち、上記手法Bだけでなく、上記手法Aを採用した場合でも、判定の信頼性を高くできる。
また、円すいころ軸受4a(4b)の負荷率εは、疲労の進行と共に変化するが、この負荷率εは、車両への積載量が変化し、これに伴って車重によるラジアル荷重が変化しても大きくは変化しない。このため、本例では、車両への積載量の変化にかかわらず、上述した判定の信頼性を高くできる。
また、たとえば、空車時に診断するなど、車重によるラジアル荷重を一定にした状態で診断したり、あるいは、軸重検査時に診断するなど、車重によるラジアル荷重の変化に応じて補正しながら診断したりすれば、より正確な破損予兆の診断が可能になる。
以上のように、本例では、車輪支持装置1を使用箇所に組み付けたままの状態で、前記破損の予兆を判定、すなわち検知することができる。つまり、円すいころ軸受4a(4b)を取り出したり、分解したりするなどの、多くの手間をかけることなく、前記破損の予兆を容易に検知することができる。このため、たとえば、数か月置きに行われる定期点検の合格車両について、次回の定期点検が行われるまでの期間内の走行量が多くなり、内輪12a(12b)の負荷圏側の疲労度が大きく進行した場合でも、前記破損の予兆を確実に検知することができる。そして、破損の予兆が検知された内輪12a(12b)、または、これらの内輪12a(12b)を含む円すいころ軸受4a(4b)を、次回の定期点検で交換することが可能となる。
なお、本例では、車輪支持装置1を構成する1対の円すいころ軸受4a、4bの内輪12a、12bのそれぞれに、ひずみセンサ(第一ひずみセンサおよび第二ひずみセンサ)を取り付ける構成を採用した。ただし、本発明を実施する場合、1対の円すいころ軸受4a、4bの内輪12a、12bのうち、何れか一方の内輪の寿命が他方の内輪の寿命よりも短くなることが予め分かっているような場合には、当該一方の内輪にのみ、ひずみセンサを取り付ける構成を採用することもできる。また、1対の円すいころ軸受4a、4bの内輪12a、12bの寿命が互いにほぼ等しくなることが予め分かっているような場合には、何れか一方の内輪にのみ、ひずみセンサを取り付ける構成を採用することもできる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図6および図7を用いて説明する。
本例では、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)は、円すいころ軸受4c(4d)を構成する内輪12c(12d)ではなく、静止輪支持体に相当する車軸2aに取り付けられている。このため、内輪12c(12d)の内周面は、単なる円筒面になっている。
本例では、車軸2aは、嵌合側周面に相当する外周面のうち、内輪12c(12d)の軸方向中間部と径方向に重畳する箇所に、径方向内側に凹んだ凹部27a(27b)を全周に亙り有している。第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)は、全体が車軸2aの凹部27a(27b)の内側に配置され、かつ、凹部27a(27b)の底面に接着により取り付けられている。
また、本例では、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)は、何れも、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に配置されている。具体的には、第一ひずみセンサ5a(5b)は、負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置、すなわち図6および図7における下端位置である、第一位置に配置されている。これに対し、第二ひずみセンサ6a(6b)は、負荷圏と同じ周方向範囲内で前記第一位置から周方向に所定角度ψだけ位相がずれた位置である、第二位置に配置されている。
なお、本例では、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)を取り付けるための凹部27a(27b)が、車軸2aの外周面の全周に亙り設けられているが、本発明を実施する場合には、第一ひずみセンサおよび第二ひずみセンサを取り付けるための凹部が、車軸の外周面のうちで、第一ひずみセンサおよび第二ひずみセンサのそれぞれが配置される周方向箇所にのみ設けられた構成を採用することもできる。
本例では、第一位置において、円すいころ軸受4c(4d)の転動体荷重により生じた車軸2aの外周面(凹部27a(27b)の底面)の周方向のひずみ量を、第一ひずみセンサ5a(5b)を用いて測定することにより、該測定の結果である第一測定値を取得する。また、第二位置において、円すいころ軸受4c(4d)の転動体荷重により生じた車軸2aの外周面(凹部27a(27b)の底面)の周方向のひずみ量を、第二ひずみセンサ6a(6b)を用いて測定することにより、該測定の結果である第二測定値を取得する。そして、診断ユニット21(図1参照)は、第一ひずみセンサ5a(5b)の第一測定値と第二ひずみセンサ6a(6b)の第二測定値との比の値の、初期値Sからの変化量が、閾値Tよりも大きくなった場合に、内輪軌道15a(15b)の破損の予兆ありと判定する。
本例では、内輪12c(12d)の内周面に、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)を取り付けるための凹部が設けられていないため、内輪12c(12d)の強度を確保し易い。また、円すいころ軸受4c(4d)を構成する内輪12c(12d)に第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)が保持されていないため、円すいころ軸受4c(4d)として、一般品を使用することができる。また、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)は、車軸2aに取り付けられているため、円すいころ軸受4c(4d)を交換する際にも、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)を、そのまま継続して使用することができる。また、内輪12c(12d)に第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)が取り付けられていないため、車軸2aに内輪12c(12d)を組み付ける際の周方向の位相合わせが不要になり、該組み付けの作業を容易に行える。したがって、本例の車輪支持装置は、走行距離が長く、部品交換の頻度が高い車両に、好ましく適用することができる。
その他の構成及び作用は、実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図8を用いて説明する。
本例の車輪支持装置1は、1対の円すいころ軸受4c、4dの内輪12c、12dの寿命が互いにほぼ等しくなること、または、軸方向内側の円すいころ軸受4dの内輪12dの寿命が軸方向外側の円すいころ軸受4cの内輪12cの寿命よりも短くなることが予め分かっているものである。このため、本例の回転体支持装置の診断システムでは、1対の円すいころ軸受4c、4dのうち、軸方向内側の円すいころ軸受4dの内輪12dについてのみ、疲労度を把握するための構成が備えられている。
内輪12dの疲労度を把握するための第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bは、実施の形態の第2例と同様、車軸2の外周面に取り付けられている。また、第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bの周方向に関する配置の位相も、実施の形態の第2例の場合と同様である。ただし、本例では、実施の形態の第2例の場合と異なり、第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bは、車軸2の外周面のうち、内輪12dの内周面と径方向に重畳する範囲から軸方向内側に外れた位置に取り付けられている。なお、本例では、第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bと内輪12dの内周面との干渉を避ける必要がないため、車軸2の外周面のうち、第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bを取り付ける箇所に、凹部は設けられていない。
本例では、車軸2の外周面に、第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bを取り付けるための凹部が設けられていないため、車軸2として、一般品を使用することができる。
その他の構成及び作用は、実施の形態の第1例および第2例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
実施の形態の第4例について、図9を用いて説明する。
実施の形態の第1例では、円すいころ軸受4a(4b)の内輪12a(12b)(図1〜図3参照)の疲労度を把握するためのセンサとして、2個のひずみセンサ、すなわち、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)を用いた。
これに対して、本例では、内輪12a(12b)の疲労度を把握するためのセンサとして、1個のひずみセンサ28a(28b)のみを用いる。
また、本例では、円すいころ軸受4a(4b)(図1および図2参照)の予圧が、狭い範囲に規制されている。これにより、使用時の初期状態、すなわち内輪12a(12b)に疲労が生じる前の状態で、負荷圏の広さがW1に設定されている。なお、図示の例では、W1は、半周分の広さとなっている。
ひずみセンサ28a(28b)は、全体が内輪12a(12b)の内周面に設けられた凹部18a(18b)の内側に配置され、かつ、凹部18a(18b)の底面に接着により取り付けられている。
特に、本例では、ひずみセンサ28a(28b)は、使用時の負荷圏の初期状態での端部と同じ周方向位置に配置されている。別な言い方をすれば、ひずみセンサ28a(28b)は、使用時の初期状態で、負荷圏と反負荷圏との境界Xの負荷圏側に隣接する位置に配置されている。
このような構成を有する本例では、内輪12a(12b)の疲労の進行と共に、負荷率εが徐々に減少する、すなわち負荷圏の広さが徐々に減少することに伴って、ひずみセンサ28a(28b)の取付位置が、徐々に反負荷圏にはみ出していく。これと同時に、該取付位置に作用する転動体荷重が徐々に減少し、該取付位置の周方向のひずみ量が徐々に減少する。そして、図9に示すように、負荷圏の広さがW1からW2まで減少することによって、ひずみセンサ28a(28b)の取付位置の全体が、反負荷圏に配置された状態になると、該取付位置の周方向のひずみ量が最小(たとえばゼロ)になる。したがって、ひずみセンサ28a(28b)による周方向のひずみ量の測定値をモニタリングすれば、内輪12a(12b)の負荷圏側の疲労度を把握することができる。
本例では、診断ユニット21(図1参照)は、ひずみセンサ28a(28b)による周方向のひずみ量の測定値の、初期値Sからの変化量が、閾値Tを跨いで閾値Tよりも大きくなった場合に、内輪12a(12b)の外周面に設けられた内輪軌道15a(15b)(図1および図2参照)の破損の予兆ありと判定する機能を有する。なお、初期値Sは、内輪12a(12b)に疲労が生じる前の前記測定値である。また、閾値Tは、実験やシミュレーションの結果に基づいて、予め適宜の大きさに設定される値である。閾値Tは、内輪12a(12b)ごとに決められる。
なお、本例では、診断ユニット21に対し、ひずみセンサ28a(28b)による周方向のひずみ量の測定値が、予め設定しておいた閾値を跨いで該閾値よりも小さくなった(たとえばゼロになった)場合に、内輪軌道15a(15b)の破損の予兆ありと判定する機能を持たせることもできる。
その他の構成及び作用は、実施の形態の第1例の場合と同様である。
なお、上述した実施の形態の第4例では、1個のひずみセンサを内輪の内周面に取り付ける構成を採用した。ただし、本発明を実施する場合には、当該1個のひずみセンサを、たとえば実施の形態の第2例および第3例のように、静止輪支持体である車軸の外周面に取り付ける構成を採用することもできる。
[実施の形態の第5例]
実施の形態の第5例について、図10および図11を用いて説明する。
本例の回転体支持装置の診断システムは、回転体支持装置である車輪支持用のハブユニット軸受29と、診断ユニット21とを備える。
ハブユニット軸受29は、一般的な乗用車の従動輪用で、かつ、いわゆる内輪回転型である。ハブユニット軸受29は、静止輪である外輪30と、回転輪であるハブ31と、それぞれが転動体である複数個の玉32a、32bと、第一ひずみセンサ5a、5bと、第二ひずみセンサ6a、6bとを備える。本例では、ハブユニット軸受29は、使用状態で、上部側が車重によるラジアル荷重の負荷側となり、下部側が車重によるラジアル荷重の反負荷側となる。したがって、ハブユニット軸受29は、上部側の周方向中央位置である上端位置が、負荷圏の最大負荷位置となる。
外輪30は、中炭素鋼製で、軌道側周面である内周面に、それぞれが静止側軌道である複列の外輪軌道33a、33bを有し、軸方向中間部の径方向外側部に、静止側フランジ34を有する。静止側フランジ34は、静止輪支持体である、懸架装置を構成するナックルに固定するための部位である。また、外輪30は、外輪軌道33a、33bの表層部に、図10および図11中に梨地で示されるような、高周波焼入れによる熱処理硬化層35a、35bを有している。
ハブ31は、外周面に、それぞれが回転側軌道である複列の内輪軌道36a、36bを有し、これらの内輪軌道36a、36bよりも軸方向外側部の径方向外側部に、車輪および制動用回転部材を固定するための回転側フランジ37を有する。本例では、ハブ31は、ハブ輪38と内輪39とを組み合わせることにより構成されている。
なお、軸方向外側は、車両への組み付け状態で車両の幅方向外側を意味し、図10の左側に相当する。一方、軸方向内側は、車両への組み付け状態で車両の幅方向内側を意味し、図10の右側に相当する。
ハブ輪38は、中炭素鋼製である。回転側フランジ37は、ハブ輪38の軸方向外側部の径方向外側部に備えられており、軸方向外側列の内輪軌道36aは、ハブ輪38の軸方向中間部の外周面に備えられている。ハブ輪38は、軸方向内側部の外周面に、小径段部40を有する。
内輪39は、軸受鋼製で、筒状に構成されている。軸方向内側列の内輪軌道36bは、内輪39の外周面に備えられている。内輪39は、ハブ輪38の小径段部40に締り嵌めにより外嵌され、かつ、内輪39の軸方向内端部を、ハブ輪38の軸方向内端部に設けられた抑え部41により抑え付けられて、ハブ輪38に固定されている。なお、抑え部41は、ハブ輪38の中間素材の軸方向内端部を塑性加工により径方向外方に折り曲げることにより形成されている。
玉32a、32bは、軸受鋼製またはセラミック製で、軸方向外側列の外輪軌道33aと内輪軌道36aとの間、および、軸方向内側列の外輪軌道33bと内輪軌道36bとの間に、それぞれ複数個ずつ転動自在に配置されている。軸方向外側列の玉32aと軸方向内側列の玉32bとには、背面組合せ形の接触角と共に、予圧が付与されている。
第一ひずみセンサ5aおよび第二ひずみセンサ6aは、外輪30の反軌道側周面である外周面のうちで、軸方向外側列の外輪軌道33aと径方向に重畳する位置に、接着により取り付けられている。また、第一ひずみセンサ5aおよび第二ひずみセンサ6aは、何れも、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に配置されている。具体的には、第一ひずみセンサ5aは、負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置、すなわち図10および図11における上端位置である、軸方向外側列の第一位置に配置されている。これに対し、第二ひずみセンサ6aは、負荷圏と同じ周方向範囲内で前記軸方向外側列の第一位置から周方向に所定角度ψだけ位相がずれた位置である、軸方向外側列の第二位置に配置されている。
第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bは、外輪30の反軌道側周面である外周面のうちで、軸方向内側列の外輪軌道33bと径方向に重畳する位置に、接着により取り付けられている。また、第一ひずみセンサ5bおよび第二ひずみセンサ6bは、何れも、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に配置されている。具体的には、第一ひずみセンサ5bは、負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置、すなわち図10および図11における上端位置である、軸方向内側列の第一位置に配置されている。これに対し、第二ひずみセンサ6bは、負荷圏と同じ周方向範囲内で前記軸方向内側列の第一位置から周方向に所定角度ψだけ位相がずれた位置である、軸方向内側列の第二位置に配置されている。
診断ユニット21は、実施の形態の第1例と同様の構成を有するもので、車体側に設置されており、かつ、図示しないハーネスを通じて、第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)に接続されている。第一ひずみセンサ5a(5b)および第二ひずみセンサ6a(6b)の出力信号は、前記ハーネスを通じて、診断ユニット21に送られるようになっている。
本例のハブユニット軸受29の使用状態で、外輪軌道33a(33b)の熱処理硬化層35a(35b)の負荷側、すなわち負荷圏では、疲労の進行と共に、残留オーステナイトが、より低い密度を有するマルテンサイトに変化する。これにより、外輪30のうち、外輪軌道33a(33b)の熱処理硬化層35a(35b)と整合する軸方向箇所の負荷圏側の弧長が伸びる。この結果、実施の形態の第1例の場合と同様、軸方向外側列(軸方向内側列)で、負荷率εが減少して、第一位置での転動体荷重が増加し、第二位置での転動体荷重が減少する。
したがって、軸方向外側列(軸方向内側列)の第一位置において、転動体荷重により生じた外輪30の外周面の周方向のひずみ量を、第一ひずみセンサ5a(5b)を用いて測定することにより、該測定の結果である第一測定値を取得し、かつ、軸方向外側列(軸方向内側列)の第二位置において、転動体荷重により生じた外輪30の外周面の周方向のひずみ量を、第二ひずみセンサ6a(6b)を用いて測定することにより、該測定の結果である第二測定値を取得し、第一測定値と第二測定値との比の値をモニタリングすれば、軸方向外側列(軸方向内側列)における外輪30の負荷圏側での疲労度を把握することができる。
診断ユニット21は、第一ひずみセンサ5a(5b)の第一測定値と第二ひずみセンサ6a(6b)の第二測定値との比の値の、初期値Sからの変化量が、閾値Tよりも大きくなった場合に、軸方向外側列(軸方向内側列)の外輪軌道33a(33b)の破損の予兆ありと判定する機能を有する。なお、これらの点については、実施の形態の第1例の場合と同様である。
なお、本例のハブユニット軸受29では、玉32a、32bの予圧が狭い範囲に規制されている、すなわち該予圧のばらつきが小さい。このため、前記比の初期値Sのばらつきが小さくなる。したがって、本例では、診断ユニット21に対して、第一ひずみセンサ5a(5b)の第一測定値と第二ひずみセンサ6a(6b)の第二測定値との比自体の値が、予め設定しておいた閾値を跨いだ場合に、軸方向外側列(軸方向内側列)の外輪軌道33a(33b)の破損の予兆ありと判定する機能を持たせることもできる。すなわち、このような機能を持たせた場合でも、判定の信頼性を高くできる。
以上のように、本例では、ハブユニット軸受29を使用箇所に組み付けたままの状態で、1対の外輪軌道33a、33bの破損の予兆を判定、すなわち検知することができる。したがって、少なくとも何れか一方の外輪軌道33a(33b)の破損の予兆を検知した場合には、外輪30を含むハブユニット軸受29を、次回の定期点検で交換することが可能となり、車両の安全走行を維持することができる。
なお、本例では、外輪30のうち、1対の外輪軌道33a、33bのそれぞれの径方向外側にひずみセンサ(第一ひずみセンサおよび第二ひずみセンサ)を取り付ける構成を採用した。ただし、本発明を実施する場合、1対の外輪軌道33a、33bのうち、何れか一方の外輪軌道の寿命が他方の外輪軌道の寿命よりも短くなることが予め分かっているような場合には、外輪30のうち、当該一方の外輪軌道の径方向外側にのみ、ひずみセンサを取り付ける構成を採用することもできる。また、1対の外輪軌道33a、33bの寿命が互いにほぼ等しくなることが予め分かっているような場合には、外輪30のうち、何れか一方の外輪軌道の径方向外側にのみ、ひずみセンサを取り付ける構成を採用することもできる。
なお、実施の形態の第1例〜第3例、および第5例では、第一ひずみセンサ5a(5b)を取り付ける第一位置を、負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置とした。ただし、本発明を実施する場合、前記第一位置と、第二ひずみセンサ6a(6b)を取り付ける第二位置とで、負荷圏の最大負荷位置からの周方向距離が互いに異なっていれば、前記第二位置だけでなく、前記第一位置も、前記最大負荷位置から外れた周方向位置にすることができる。すなわち、この場合でも、第一ひずみセンサ5a(5b)の第一測定値と第二ひずみセンサ6a(6b)の第二測定値との比の値は、疲労の進行と共に変化するため、実施の形態の第1例〜第3例、および第5例の場合と同様にして、静止側軌道の破損の予兆の有無を判定することができる。
本発明は、従動輪用の車輪支持装置やハブユニット軸受に限らず、駆動輪用の車輪支持装置やハブユニット軸受に適用することもできる。
また、本発明は、トラックや乗用車に限らず、鉄道車両、風車、圧延機、工作機械、建設機械、農業機械など、各種機械装置に組み込まれる回転体支持装置に適用することができる。
また、静止側軌道と回転側軌道と複数個の転動体とにより構成される軸受部の形式は、円すいころ軸受や玉軸受に限らず、円筒ころ軸受、ニードル軸受、自動調心ころ軸受など、各種の形式を採用することができる。
1 車輪支持装置
2、2a 車軸
3 ハブ
4a〜4d 円すいころ軸受
5a、5b 第一ひずみセンサ
6a、6b 第二ひずみセンサ
7a、7b 嵌合面部
8 段差面
9 フランジ部
10a、10b 嵌合面部
11a、11b 段差面
12a〜12d 内輪
13a、13b 外輪
14a、14b 円すいころ
15a、15b 内輪軌道
16a、16b 大鍔部
17a、17b 小鍔部
18a、18b 凹部
19a、19b 外輪軌道
20 ナット
21 診断ユニット
22 データ入力手段
23 データ処理手段
24 予兆判定手段
25 データ記憶手段
26 結果出力手段
27a、27b 凹部
28a、28b ひずみセンサ
29 ハブユニット軸受
30 外輪
31 ハブ
32a、32b 玉
33a、33b 外輪軌道
34 静止側フランジ
35a、35b 熱処理硬化層
36a、36b 内輪軌道
37 回転側フランジ
38 ハブ輪
39 内輪
40 小径段部
41 抑え部

Claims (8)

  1. 周面に静止側軌道を有する静止輪と、
    周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する回転輪と、
    前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
    前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在する第一位置に取り付けられ、該第一位置の周方向のひずみ量を測定する第一ひずみセンサと、
    前記一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在し、かつ、該負荷圏の最大負荷位置からの周方向距離が前記第一位置とは異なる第二位置に取り付けられ、該第二位置の周方向のひずみ量を測定する第二ひずみセンサと、を備えた
    回転体支持装置。
  2. 前記第一位置が、使用時の負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置である、
    請求項1に記載の回転体支持装置。
  3. 周面に静止側軌道を有する静止輪と、
    周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する回転輪と、
    前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
    前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏の初期状態での周方向端部と同じ周方向位置に取り付けられ、該周方向位置の周方向のひずみ量を測定するひずみセンサと、を備えた
    回転体支持装置。
  4. 請求項1または2に記載の回転体支持装置と、
    前記第一ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面の前記第一位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第一測定値を取得すると共に、前記第二ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面の前記第二位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第二測定値を取得した場合に、前記第一測定値と前記第二測定値との双方を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する機能を有する診断ユニットと、を備えた、
    回転体支持装置の診断システム。
  5. 請求項3に記載の回転体支持装置と、
    前記ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面の前記周方向位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である測定値を取得した場合に、該測定値を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する機能を有する診断ユニットと、を備えた、
    回転体支持装置の診断システム。
  6. 周面に静止側軌道を有する静止輪と、
    周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する回転輪と、
    前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
    を備えた回転体支持装置の診断方法であって、
    第一ひずみセンサを用いて、前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在する第一位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第一測定値を取得すると共に、第二ひずみセンサを用いて、前記一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏と同じ周方向範囲内に存在し、かつ、該負荷圏の最大負荷位置からの周方向距離が前記第一位置とは異なる第二位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である第二測定値を取得した後、診断ユニットにより、前記第一測定値と前記第二測定値との双方を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する
    回転体支持装置の診断方法。
  7. 前記第一位置が、使用時の負荷圏の最大負荷位置と同じ周方向位置である、
    請求項6に記載の回転体支持装置の診断方法。
  8. 周面に静止側軌道を有する静止輪と、
    周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する回転輪と、
    前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
    を備えた回転体支持装置の診断方法であって、
    ひずみセンサを用いて、前記静止輪と該静止輪を支持する静止輪支持体とのうちの何れか一方の部材の表面のうち、使用時の負荷圏の初期状態での周方向端部と同じ周方向位置での周方向のひずみ量を測定することにより、該測定の結果である測定値を取得した後、診断ユニットにより、前記測定値を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する
    回転体支持装置の診断方法。
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