JP6911522B2 - 回転体支持装置とその診断システムおよび診断方法 - Google Patents
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Description
前記静止輪は、径方向一方側の軌道側周面と、径方向他方側の反軌道側周面と、前記軌道側周面に存在する静止側軌道とを有する。
前記回転輪は、周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する。
前記複数個の転動体は、前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置されている。
また、前記静止輪の反軌道側周面に嵌合する嵌合側周面を有する静止輪支持体をさらに備え、前記発信器および前記受信器は、前記静止輪支持体に保持されている構成を採用することができる。
前記診断ユニットは、前記発信器により前記一方の箇所から前記静止輪に音波を発信し、該発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第一音波と、前記発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の非負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第二音波とを、前記受信器により受信した場合に、該受信された第一音波と第二音波との双方を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する機能を有する。
特に、本発明の回転体支持装置の診断方法は、前記静止輪の円周方向に関する互いの位相差が180度からずれた位置関係になっている2箇所のうちの一方の箇所に音波の発信器を配置し、かつ、前記2箇所のうちの他方の箇所に音波の受信器を配置した状態で、前記発信器により前記一方の箇所から前記静止輪に音波を発信し、該発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第一音波と、前記発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の非負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第二音波とを、前記受信器により受信し、該受信された第一音波と第二音波との双方を利用して、診断ユニットにより、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する。
実施の形態の第1例について、図1〜図5を用いて説明する。
本例の回転体支持装置の診断システムは、回転体支持装置である車輪支持装置1と、診断ユニット35とを備える。
実施の形態の第2例について、図6および図7を用いて説明する。
本例では、発信器13a(13b)および受信器14a(14b)は、円すいころ軸受4c(4d)を構成する内輪10c(10d)ではなく、車軸2aに組み付けられている。このため、内輪10c(10d)の内周面は、単なる円筒面になっている。
その他の構成及び作用は、実施の形態の第1例の場合と同様である。
実施の形態の第3例について、図8〜図10を用いて説明する。
本例の回転体支持装置の診断システムは、回転体支持装置である車輪支持用のハブユニット軸受23と、診断ユニット35とを備える。
その他の構成および作用は、実施の形態の第1例の場合と同様である。
また、本発明は、トラックや乗用車に限らず、鉄道車両、風車、圧延機、工作機械、建設機械、農業機械など、各種機械装置に組み込まれる回転体支持装置に適用することができる。
また、静止側軌道と回転側軌道と複数個の転動体とにより構成される軸受部の形式は、円すいころ軸受や玉軸受に限らず、円筒ころ軸受、ニードル軸受、自動調心ころ軸受など、各種の形式を採用することができる。
また、本発明の回転体支持装置は、反軌道側周面である外周面を有する静止輪と、反軌道側周面と嵌合する嵌合側周面である内周面を有する静止輪支持体とを備えた構成を採用することもできる。また、この場合も、発信器および受信器を、静止輪又は静止輪支持体に保持する構成を採用することができる。
2、2a 車軸
3 ハブ
4a〜4d 円すいころ軸受
5a、5b 嵌合面部
6 段差面
7 フランジ部
8a、8b 嵌合面部
9a、9b 段差面
10a〜10d 内輪
11a、11b 外輪
12a、12b 円すいころ
13a、13b 発信器
14a、14b 受信器
15a、15b 内輪軌道
16a、16b 大鍔部
17a、17b 小鍔部
18a〜18d 凹部
19a、19b 外輪軌道
20 ナット
21a、21b 付勢部材
22a〜22d 凹部
23 ハブユニット軸受
24 外輪
25 ハブ
26a、26b 玉
27a、27b 外輪軌道
28 静止側フランジ
29a、29b 内輪軌道
30 回転側フランジ
31 ハブ輪
32 内輪
33 小径段部
34 抑え部
35 診断ユニット
36 データ入力手段
37 データ処理手段
38 予兆判定手段
39 データ記憶手段
40 結果出力手段
41a、41b 熱処理硬化層
Claims (4)
- 径方向一方側の軌道側周面と、径方向他方側の反軌道側周面と、前記軌道側周面に存在する静止側軌道とを有する静止輪と、
周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する回転輪と、
前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
前記静止輪の円周方向に関する互いの位相差が180度からずれた位置関係になっている2箇所のうちの一方の箇所に配置され、該一方の箇所から前記静止輪に音波を発信する発信器と、
前記2箇所のうちの他方の箇所に配置され、前記静止輪を通じて該他方の箇所に到達した音波を受信する受信器と、を備えた回転体支持装置と、
前記発信器により前記一方の箇所から前記静止輪に音波を発信し、該発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第一音波と、前記発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の非負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第二音波とを、前記受信器により受信した場合に、該受信された第一音波と第二音波との双方を利用して、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する機能を有する診断ユニットと、を備えた
回転体支持装置の診断システム。 - 前記発信器および前記受信器は、前記静止輪に保持されている、
請求項1に記載の回転体支持装置の診断システム。 - 前記静止輪の反軌道側周面に嵌合する嵌合側周面を有する静止輪支持体をさらに備え、
前記発信器および前記受信器は、前記静止輪支持体に保持されている、
請求項1に記載の回転体支持装置の診断システム。 - 径方向一方側の軌道側周面と、径方向他方側の反軌道側周面と、前記軌道側周面に存在する静止側軌道とを有する静止輪と、
周面に前記静止側軌道と対向する回転側軌道を有する回転輪と、
前記静止側軌道と前記回転側軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
を備えた回転体支持装置の診断方法であって、
前記静止輪の円周方向に関する互いの位相差が180度からずれた位置関係になっている2箇所のうちの一方の箇所に音波の発信器を配置し、かつ、前記2箇所のうちの他方の箇所に音波の受信器を配置した状態で、前記発信器により前記一方の箇所から前記静止輪に音波を発信し、該発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第一音波と、前記発信された音波のうちで前記静止輪の使用状態におけるラジアル荷重の非負荷圏側を通過して前記他方の箇所に到達した音波である第二音波とを、前記受信器により受信し、該受信された第一音波と第二音波との双方を利用して、診断ユニットにより、前記静止側軌道の破損の予兆の有無を判定する、
回転体支持装置の診断方法。
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JP2017100666A JP6911522B2 (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 回転体支持装置とその診断システムおよび診断方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP2018194146A JP2018194146A (ja) | 2018-12-06 |
JP6911522B2 true JP6911522B2 (ja) | 2021-07-28 |
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JP2017100666A Active JP6911522B2 (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 回転体支持装置とその診断システムおよび診断方法 |
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JP (1) | JP6911522B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112729833B (zh) * | 2020-12-31 | 2023-05-16 | 沈阳建筑大学 | 一种断轴式轴承试验系统 |
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2017
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