JP2018199887A - ポリエチレンスパンボンド不織布 - Google Patents
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Abstract
Description
単糸繊度が2.0dtex以下であり、ポリエチレンに対して以下の条件A〜Cを満たすように飽和脂肪酸系添加剤が添加されてなることを特徴とするポリエチレンスパンボンド不織布である。
A.飽和脂肪酸系添加剤が、炭素数が12〜30の飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩であり、その中の炭素数が異なる2種以上の飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩からなる。
B.飽和脂肪酸系添加剤中に含まれる飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩の炭素数の、最大のものと最小のもの差が4以上である。
C.ポリエチレンに対する飽和脂肪酸系添加剤全体の添加量が0.1〜10.0wt%である。
A.飽和脂肪酸系添加剤が、炭素数が12〜30の飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩であり、その中の炭素数が異なる2種以上の飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩からなる。
B.飽和脂肪酸系添加剤中に含まれる飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩の炭素数の、最大のものと最小のもの差が4以上である。
C.ポリエチレンに対する飽和脂肪酸系添加剤全体の添加量が0.1〜10.0wt%である。
Q:単孔吐出量(g/分)、D:単糸繊度(dtex)
紡糸速度は3.0km/分以上が細繊度、高強度化のためには好ましく、4.0km/分がより好ましい。なお空気流速も同様に3.0km/分以上が好ましい。また紡糸速度の上限は10.0km/分程度である。
繊維の側面の顕微鏡観察から繊維の直径を求め、1水準につき10回測定を行い、平均値を繊維直径とした。次に繊維を丸断面として扱い、繊維直径から以下の式を用いて単糸繊度を求めた。
ρ:樹脂密度(g/cm3)、d:繊維直径(μm)
B.単糸の複屈折率(Δn)
不織布から抜き出した単糸を用い、偏光顕微鏡(OLYMPUS社製BH−2)を用いコンペンセーター法により試料1水準につき3回の測定を行い、平均値として求めた。
示差走査熱量計(TA Instruments社製DSCQ1000)で窒素下、昇温速度16℃/分の条件で示差走査熱量測定を行い、吸熱ピークの温度を融点(Tm)とし、Tmでの融解熱量をΔHm(J/g)とした。
カレンダー加工を行う前のウェッブを採取し、ここから単糸を約50mm引き出し、JIS L1013:2010記載の方法に準じて、試料長20mm、引張速度20mm/分の条件で、(株)オリエンテック社製テンシロンUCT−100を用い1水準当たり10回の測定を行い、平均値を強力(cN)とした。またA.で求めた繊維直径を丸断面と仮定して繊維断面積を求め、強力を繊維断面積で除して単糸強度(MPa)とした。
スパンボンド不織布の幅(CD)方向の中心で10cm角の領域をルーペで目視観察し、糸切れに起因して繊維径が平均の繊維直径よりも3倍以上太くなっているもの、また繊維の切れ端が丸くなって平均の繊維直径よりも3倍以上太く見えるものを欠点として扱い、その個数を数えた。この観察を不織布の長手(MD)方向に5回繰り返し、合計の個数をシート欠点数とした。
シート触感の官能評価を行い、柔軟性に優れるものを5点、劣るものを1点として絶対評価で点数をつけた。これを10名で行い平均点を柔軟性(点)とした。
シートをゴム製のニップローラーを用いて20m/分で5分間走行させた。このときのロール付着物、シートの状態を観察し、以下の基準で点数付けを行い加工性(点)とした。
検討に用いたポリエチレン(PE)種を表1に示す。また飽和脂肪酸系添加剤種を表2に示す。PE種、MIが表1に記載された値を持つPE樹脂に、表2に記載された飽和脂肪酸系添加剤を添加し、単軸エクストルーダーにて溶融押出しし、ギアーポンプで計量しつつ紡糸口金に樹脂を供給した。紡糸温度(口金温度)は230℃とし、孔径Dが0.30mm、ランド長Lが0.70mmの口金孔をCD方向に600個/m有する口金より、単孔吐出量0.6g/分の条件でポリマーを吐出した。なお、口金孔の直上に位置する導入孔はストレート孔とし、導入孔と口金孔の接続部分はテーパーとしたものを用いた。吐出したポリマーは50mmの保温領域を通過させた後、25℃、40m/分の空気流により糸条の外側から冷却し固化させた。その後、口金から550mmの位置に設置したエジェクターにて加速した空気流で牽引した。エジェクターを通過した糸条はネットコンベアー上に捕集され、20m/分の速度で搬送した。その後、カレンダー加工を行い18g/m2のポリエチレンスパンボンド不織布を得た。
表3に示すようにPE種を変更し、またエジェクターでの牽引速度を変更し紡糸速度を変化させた以外は実施例1と同様の条件でテストを行い、ポリエチレンスパンボンド不織布を得た。
表3に示すようにPE種を変更し、また飽和脂肪酸系添加剤種および量を変更し、エジェクターでの牽引速度を変更し紡糸速度を変化させた以外は実施例1と同様の条件でテストを行い、ポリエチレンスパンボンド不織布を得た。
Claims (3)
- 密度が0.915〜0.965g/cm3のポリエチレンからなり、単糸繊度が2.0dtex以下であり、ポリエチレンに対して以下の条件A〜Cを満たすように飽和脂肪酸系添加剤が添加されてなることを特徴とするポリエチレンスパンボンド不織布。
A.飽和脂肪酸系添加剤が、炭素数が12〜30の飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩であり、その中の炭素数が異なる2種以上の飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩からなる。
B.飽和脂肪酸系添加剤中に含まれる飽和脂肪酸もしくは飽和脂肪酸金属塩の炭素数の、最大のものと最小のもの差が4以上である。
C.ポリエチレンに対する飽和脂肪酸系添加剤全体の添加量が0.1〜10.0wt%である。 - ポリエチレンが植物系ポリエチレンを50wt%以上含んでいることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンスパンボンド不織布。
- 飽和脂肪酸系添加剤の成分としてステアリン酸カルシウムを含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエチレンスパンボンド不織布。
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