JP2018199247A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しつつ、使用可能なインクの種類の制限を緩和できるインクジェット印刷装置を提供する。
【解決手段】制御部は、インク送液を行うインクタンク対20の切り替えを繰り返しつつ、インクジェットヘッド11からインクを吐出して印刷を行うよう制御する。また、制御部は、インクタンク12A(12B)が、インクタンク対20A(20B)におけるインク送液中に負圧状態である場合、インクタンク対20B(20A)によるインク送液への切り替え後の準備処理において、インクタンク12A(12B)に正圧を生成する前の負圧状態のインクタンク12A(12B)にインク補給部4からインク補給を行うよう制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置に関する。
インクジェットヘッドの上流側の加圧タンクと、インクジェットヘッドと、インクジェットヘッドの下流側の負圧タンクとの間でインクを循環しつつ、インクジェットヘッドを駆動させて印刷するインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなインクジェット印刷装置では、加圧タンク、負圧タンクにそれぞれ正圧、負圧を生成する。これにより、加圧タンクからインクジェットヘッドを介して負圧タンクへインクが送液される。インクジェットヘッドでは、加圧タンクから送液されたインクの一部が吐出される。加圧タンクへは、負圧タンクからインクポンプによりインクが送液される。このようにして、インク循環および印刷が行われる。
特開2012−153004号公報
しかしながら、上述のようなインクポンプを備えるインクジェット印刷装置では、例えば、顔料を含むインクを使用すると、インクがインクポンプの部品を磨耗させ、故障を招くおそれがあった。このため、使用可能なインクの種類に制限があるが、この制限を緩和したい要望がある。また、その実現に際して、装置の大型化は抑制することが望ましい。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、装置の大型化を抑制しつつ、使用可能なインクの種類の制限を緩和できるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドと、それぞれインクを貯留する第1インクタンクと第2インクタンクとの対である複数のインクタンク対と、前記インクジェットヘッドを介して前記各インクタンク対の前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間を接続するインク流路と、前記各インクタンク対の前記第1および第2インクタンクに正圧と負圧とを選択的に生成する圧力生成部と、前記各インクタンク対の前記第1インクタンクに接続されたインク補給部と、前記圧力生成部によりインク送液のための正圧、負圧を前記インクタンク対の前記第1および第2インクタンクの一方、他方にそれぞれ生成することで、前記インク流路および前記インクジェットヘッドを介して前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間でインク送液を行いつつ、前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するよう制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間でインク送液を行う1つの前記インクタンク対を順次切り替えつつ、前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するよう制御するものであって、インク送液中の前記インクタンク対以外の前記各インクタンク対を、前記第1および第2インクタンクの一方、他方にそれぞれインク送液のための正圧、負圧が前記圧力生成部により生成された準備状態としておき、インク送液を行う1つの前記インクタンク対を準備状態の前記インクタンク対に順次切り替えるよう制御するものであり、インク送液中の前記インクタンク対以外の前記インクタンク対を準備状態とするために、インク送液を行う前記インクタンク対を切り替えると、前記圧力生成部により、切り替え直前にインク送液を行っていた前記インクタンク対の前記第1および第2インクタンクのうち、直前のインク送液中に負圧状態であった方に正圧、直前のインク送液中に正圧状態であった方に負圧をそれぞれ生成するよう制御するものであり、前記第1インクタンクが、当該第1インクタンクを含むインクタンク対におけるインク送液中に負圧状態である場合、インク送液を行う前記インクタンク対の切り替え後に当該第1インクタンクに正圧を生成する前の負圧状態の当該第1インクタンクに前記インク補給部からインク補給を行うよう制御することを特徴とする。
本発明のインクジェット印刷装置によれば、装置の大型化を抑制しつつ、使用可能なインクの種類の制限を緩和できる。
第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の印刷部、圧力生成部、およびインク補給部の概略構成図である。 第1実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第1実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第1実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第1実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第1実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第1実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第1実施形態におけるインク補給を含む準備処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るインクジェット印刷装置の印刷部、圧力生成部、およびインク補給部の概略構成図である。 第2実施形態におけるインク補給を含む準備処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第2実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第2実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。 第2実施形態におけるインクジェット印刷装置の動作説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部、圧力生成部、およびインク補給部の概略構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、印刷部2A,2Bと、圧力生成部3と、インク補給部4A,4Bと、制御部5とを備える。なお、印刷部2A,2B等の符号におけるアルファベットの添え字を省略して総括的に表記することがある。
印刷部2A,2Bは、用紙(図示せず)にインクを吐出して画像を印刷する。印刷部2A,2Bは、互いに異なる色のインクを吐出する。印刷部2A,2Bは、吐出するインクの色が異なる以外は、互いに同じ構成である。なお、図2では、印刷部2Bの一部の図示を省略している。
印刷部2は、インクジェットヘッド11と、インクタンク12A〜12Dと、液面センサ13A〜13Dと、インク流出経路14と、インク流出弁15A〜15Dと、インク流入経路16と、インク流入弁17A〜17Dとを備える。なお、インク流出経路14およびインク流入経路16が、請求項のインク流路に相当する。また、インクタンク12A,12Bが請求項の第1インクタンクに相当し、インクタンク12C,12Dが請求項の第2インクタンクに相当する。
インクジェットヘッド11は、複数のノズル(図示せず)を有し、ノズルからインクを吐出する。
インクタンク12A〜12Dは、インクを貯留する。インクタンク12A〜12D内には、インクの液面上に空気層18A〜18Dが形成されている。インクタンク12A〜12Dは、インク送液のための2つのインクタンク対20A,20Bを構成している。インクタンク対20Aは、インクタンク12Aとインクタンク12Cとからなる。インクタンク対20Bは、インクタンク12Bとインクタンク12Dとからなる。
インクタンク対20Aのインクタンク12Aとインクタンク12Cとは、インク流出経路14およびインク流入経路16により、インクジェットヘッド11を介して接続されている。同様に、インクタンク対20Bのインクタンク12Bとインクタンク12Dとは、インク流出経路14およびインク流入経路16により、インクジェットヘッド11を介して接続されている。
液面センサ13A〜13Dは、それぞれインクタンク12A〜12Dに設置され、それぞれインクタンク12A〜12D内のインクの液面の高さを検出する。
インク流出経路14は、インクタンク12A〜12Dから流出してインクジェットヘッド11へ向かうインクの流路である。インク流出経路14は、個別流出管21A〜21Dと、共通流出管22A,22Bとを有する。
個別流出管21Aは、インクタンク12Aを流出して共通流出管22Aへ向かうインクの流路を形成する。個別流出管21Aの一端はインクタンク12Aに接続され、個別流出管21Aの他端は共通流出管22Aの一端に接続されている。個別流出管21Bは、インクタンク12Bを流出して共通流出管22Bへ向かうインクの流路を形成する。個別流出管21Bの一端はインクタンク12Bに接続され、個別流出管21Bの他端は共通流出管22Aの一端に接続されている。
個別流出管21Cは、インクタンク12Cを流出して共通流出管22Cへ向かうインクの流路を形成する。個別流出管21Cの一端はインクタンク12Cに接続され、個別流出管21Cの他端は共通流出管22Bの一端に接続されている。個別流出管21Dは、インクタンク12Dを流出して共通流出管22Dへ向かうインクの流路を形成する。個別流出管21Dの一端はインクタンク12Dに接続され、個別流出管21Dの他端は共通流出管22Bの一端に接続されている。
共通流出管22Aは、個別流出管21A,21Bとインクジェットヘッド11との間のインクの流路を形成する。また、共通流出管22Aは、個別流出管21C,21Dとインクジェットヘッド11との間のインクの流路の一部を形成する。共通流出管22Aの一端は個別流出管21A,21Bの他端に接続され、共通流出管22Aの他端はインクジェットヘッド11に接続されている。
共通流出管22Bは、個別流出管21C,21Dとインクジェットヘッド11との間のインクの流路の一部を形成する。共通流出管22Bの一端は個別流出管21C,21Dの他端に接続され、共通流出管22Bの他端は共通流出管22Aの途中に接続されている。
インク流出弁15A〜15Dは、それぞれインクタンク12A〜12Dからのインクの流出を許容および遮断する。インク流出弁15A〜15Cは、それぞれ個別流出管21A〜21Dに配置されている。
インク流入経路16は、インクジェットヘッド11で消費されずにインクタンク12A〜12Dへ流入するインクの流路である。インク流入経路16は、共通流入管26A,26Bと、個別流入管27A〜27Dとを有する。
共通流入管26Aは、インクジェットヘッド11と個別流入管27A,27Bとの間のインクの流路を形成する。また、共通流入管26Aは、インクジェットヘッド11と個別流入管27C,27Dとの間のインクの流路の一部を形成する。共通流入管26Aの一端はインクジェットヘッド11に接続され、共通流入管26Aの他端は個別流入管27A,27Bの一端に接続されている。
共通流入管26Bは、インクジェットヘッド11と個別流入管27C,27Dとの間のインクの流路の一部を形成する。共通流入管26Bの一端は共通流入管26Aに接続され、共通流入管26Bの他端は個別流入管27C,27Dの一端に接続されている。
個別流入管27A,27Bは、それぞれ共通流入管26Aからインクタンク12A,12Bへ向かうインクの流路を形成する。個別流入管27A,27Bの一端は共通流入管26Aの他端に接続され、個別流入管27A,27Bの他端はそれぞれインクタンク12A,12Bに接続されている。
個別流入管27C,27Dは、それぞれ共通流入管26Bからインクタンク12C,12Dへ向かうインクの流路を形成する。個別流入管27C,27Dの一端は共通流入管26Bの他端に接続され、個別流入管27C,27Dの他端はそれぞれインクタンク12C,12Dに接続されている。
インク流入弁17A〜17Dは、それぞれインクタンク12A〜12Dへのインクジェットヘッド11からのインクの流入を許容および遮断する。インク流入弁17A〜17Dは、それぞれ個別流入管27A〜27Dに配置されている。
圧力生成部3は、各インクタンク12A〜12Dに正圧および負圧を選択的に生成する。圧力生成部3は、印刷部2A,2Bに共通のものである。圧力生成部3は、エアポンプ31と、空気経路32と、圧力弁33A〜33Dと、圧力調整弁34A,34Bと、大気開放弁35A,35Bと、圧力センサ36A,36Bとを備える。
エアポンプ31は、インクタンク対20における一方のインクタンク12と他方のインクタンク12との間で空気を移動させる。エアポンプ31は、後述する空気経路32の共通空気管41に配置されている。
空気経路32は、エアポンプ31を介して各インクタンク対20の一方のインクタンク12の空気層18と他方のインクタンク12の空気層18とを接続する。空気経路32は、共通空気管41と、個別空気管42A〜42Dと、個別分岐空気管43A〜43Dと、圧力調整管44A,44Bと、大気開放管45A,45Bとを有する。
共通空気管41は、インクタンク対20Aのインクタンク12A,12C間の空気の流路の一部を形成する。また、共通空気管41は、インクタンク対20Bのインクタンク12B,12D間の空気の流路の一部を形成する。共通空気管41の一端は個別空気管42A,42Bの一端に接続され、共通空気管41の他端は個別空気管42C,42Dの一端に接続されている。
個別空気管42A,42Bは、それぞれ印刷部2Aのインクタンク12A,12Bと共通空気管41との間の空気の流路を形成する。個別空気管42A,42Bの一端は共通空気管41の一端に接続され、個別空気管42A,42Bの他端はそれぞれインクタンク12A,12Bの空気層18A,18Bに接続されている。
個別空気管42C,42Dは、それぞれ印刷部2Aのインクタンク12C,12Dと共通空気管41との間の空気の流路を形成する。個別空気管42C,42Dの一端は共通空気管41の他端に接続され、個別空気管42C,42Dの他端はそれぞれインクタンク12C,12Dの空気層18C,18Dに接続されている。
個別分岐空気管43A〜43Dは、それぞれ個別空気管42A〜42Dと印刷部2Bのインクタンク12A〜12Dの空気層18A〜18Dとを連通させる。個別分岐空気管43A〜43Dの一端はそれぞれ個別空気管42A〜42Dに接続され、個別分岐空気管43A〜43Dの他端はそれぞれ印刷部2Bのインクタンク12A〜12Dの空気層18A〜18Dに接続されている。
圧力調整管44Aは、インクタンク12A,12Bの圧力調整のための空気の流路を形成する。圧力調整管44Aの一端は、エアポンプ31よりインクタンク12A,12B側において共通空気管41に接続され、圧力調整管44Aの他端は大気に通じている。
圧力調整管44Bは、インクタンク12C,12Dの圧力調整のための空気の流路を形成する。圧力調整管44Bの一端は、エアポンプ31よりインクタンク12C,12D側において共通空気管41に接続され、圧力調整管44Bの他端は大気に通じている。
大気開放管45Aは、インクタンク12A,12Bを大気開放するための空気の流路を形成する。大気開放管45Aの一端は、圧力調整管44Aが共通空気管41に接続された地点とエアポンプ31との間で共通空気管41に接続され、大気開放管45Aの他端は大気に通じている。
大気開放管45Bは、インクタンク12C,12Dを大気開放するための空気の流路を形成する。大気開放管45Bの一端は、圧力調整管44Bが共通空気管41に接続された地点とエアポンプ31との間で共通空気管41に接続され、大気開放管45Bの他端は大気に通じている。
圧力弁33A〜33Dは、それぞれ印刷部2Aのインクタンク12A〜12Dにおける個別空気管42A〜42Dを介した空気の流入、流出のそれぞれを、許容および遮断する。また、圧力弁33A〜33Dは、それぞれ印刷部2Bのインクタンク12A〜12Dにおける個別空気管42A〜42Dおよび個別分岐空気管43A〜43Dを介した空気の流入、流出のそれぞれを、許容および遮断する。圧力弁33A〜33Dは、それぞれ個別空気管42A〜42Dの一端と、個別空気管42A〜42Dに個別分岐空気管43A〜43Dが接続された地点との間において、個別空気管42A〜42Dに配置されている。
圧力調整弁34Aは、インクタンク12A,12Bの圧力調整のために、圧力調整管44A内の空気の流路を開閉する。圧力調整弁34Bは、インクタンク12C,12Dの圧力調整のために、圧力調整管44B内の空気の流路を開閉する。
大気開放弁35Aは、インクタンク12A,12Bを大気から遮断された密閉状態と大気に連通する大気開放状態との間で切り替えるために、大気開放管45A内の空気の流路を開閉する。大気開放弁35Bは、インクタンク12C,12Dを密閉状態と大気開放状態との間で切り替えるために、大気開放管45B内の空気の流路を開閉する。
圧力センサ36Aは、インクタンク12A,12Bの圧力を検出するためのものである。圧力センサ36Aは、圧力調整管44Aの一端と圧力調整弁34Aとの間において、圧力調整管44Aに接続されている。圧力センサ36Bは、インクタンク12C,12Dの圧力を検出するためのものである。圧力センサ36Bは、圧力調整管44Bの一端と圧力調整弁34Bとの間において、圧力調整管44Bに接続されている。
インク補給部4A,4Bは、それぞれ印刷部2A,2Bのインクタンク12A,12Bに接続され、インクタンク12A,12Bにインクを補給する。インク補給部4A,4Bは、補給するインクの色が異なる以外は、互いに同じ構成である。
インク補給部4は、インクカートリッジ51と、インク補給経路52と、インク補給弁53A,53Bとを備える。
インクカートリッジ51は、インクジェットヘッド11による印刷に用いるインクを収容している。インクカートリッジ51は、インクタンク12A〜12Dより高い位置に配置されている。
インク補給経路52は、インクカートリッジ51からインクタンク12A,12Bへ補給されるインクの経路である。インク補給経路52は、共通補給管56と、分岐補給管57A,57Bとを備える。
共通補給管56は、インクタンク12A,12Bへ補給されるインクの流路の共通部分を形成する。共通補給管56の一端はインクカートリッジ51に接続され、共通補給管56の他端は分岐補給管57A,57Bの一端に接続されている。
分岐補給管57A,57Bは、それぞれインクタンク12A,12Bへ補給される個別のインクの流路を形成する。分岐補給管57A,57Bの一端は共通補給管56の他端に接続され、分岐補給管57A,57Bの他端はそれぞれインクタンク12A,12Bに接続されている。
インク補給弁53A,53Bは、それぞれインクタンク12A,12Bへのインクカートリッジ51からのインクの流入を許容および遮断する。インク補給弁53A,53Bが開放されると、それぞれインクタンク12A,12Bへインクが流れる。インク補給弁53A,53Bは、それぞれ分岐補給管57A,57Bに配置されている。
制御部5は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部5は、印刷を行う際、圧力生成部3により、インク送液のための正圧、負圧をインクタンク対20の一方のインクタンク12、他方のインクタンク12にそれぞれ生成するよう制御する。これにより、制御部5は、インク流出経路14、インクジェットヘッド11、インク流入経路16を介して、一方のインクタンク12から他方のインクタンク12へインクを送液させる。それとともに、制御部5は、インクジェットヘッド11からインクを吐出して印刷するよう制御する。
そして、制御部5は、印刷時において、印刷部2A,2Bのそれぞれにおいて、インク送液を行うインクタンク対20を交互に切り替える。そのために、制御部5は、印刷部2A,2Bのそれぞれにおいて、一方のインクタンク対20におけるインク送液中に、他方のインクタンク対20に対する準備処理を行う。準備処理は、インク送液中のインクタンク対20とは逆のインクタンク対20における一方のインクタンク12、他方のインクタンク12にそれぞれインク送液のための正圧、負圧が生成された準備状態とする処理である。そして、制御部5は、インク送液を行うインクタンク対20を、準備状態のインクタンク対20へ切り替える。制御部5は、インク送液を行うインクタンク対20の切り替えを繰り返しつつ、インクジェットヘッド11からインクを吐出して印刷を行うよう制御する。
ここで、制御部5は、準備処理において、圧力生成部3により、直前のインク送液中に負圧状態であったインクタンク12に正圧、直前のインク送液中に正圧状態(加圧状態)であったインクタンク12に負圧をそれぞれ生成するよう制御する。
そして、制御部5は、インクタンク12Aが、インクタンク対20Aにおけるインク送液中に負圧状態である場合、インクタンク対20Bによるインク送液への切り替え後の準備処理において、インクタンク12Aに正圧を生成するとともにインクタンク12Cに負圧を生成する前に、負圧状態のインクタンク12Aにインク補給部4からインク補給を行うよう制御する。
同様に、インクタンク12Bが、インクタンク対20Bにおけるインク送液中に負圧状態である場合、制御部5は、インクタンク対20Aによるインク送液への切り替え後の準備処理において、インクタンク12Bに正圧を生成するとともにインクタンク12Dに負圧を生成する前に、負圧状態のインクタンク12Bにインク補給部4からインク補給を行うよう制御する。
次に、インクジェット印刷装置1の動作について説明する。
図3は、インクジェット印刷装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図3のフローチャートの処理は、インクジェット印刷装置1に印刷ジョブが入力されることにより開始となる。
図1のステップS1において、制御部5は、圧力生成部3によりいずれか一方のインクタンク対20にインクタンク12間のインク送液のための圧力生成を行うよう制御する。
具体的には、例えば、インクタンク対20Aのインクタンク12A,12Cにそれぞれインク送液のための正圧、負圧を生成する場合、まず、制御部5は、大気開放弁35A,35B、および圧力弁33B,33Dを閉鎖する。
ここで、印刷ジョブが入力される前の待機状態のインクジェット印刷装置1では、大気開放弁35A,35Bおよび圧力弁33A〜33Dは開放され、インクタンク12A〜12Dが大気開放状態になっている。また、インク流出弁15A〜15D、インク流入弁17A〜17D、圧力調整弁34A,34B,およびインク補給弁53A,53Bは閉鎖されている。
次いで、制御部5は、インクタンク12Cからインクタンク12Aへ空気を送るようにエアポンプ31の駆動を開始させる。これにより、インクタンク12Cが減圧され始めるとともに、インクタンク12Aが加圧され始める。
この後、制御部5は、圧力センサ36A,36Bにより検出されるインクタンク12Aの圧力(正圧)およびインクタンク12Cの圧力(負圧の絶対値)が、それぞれの設定圧以上になると、エアポンプ31を停止させる。
次いで、制御部5は、圧力調整弁34A,34Bを制御して、インクタンク12A,12Cの圧力がそれぞれの設定圧となるよう調整する。インクタンク12A,12Cの圧力がそれぞれの設定圧になると、制御部5は、圧力弁33A,33Cおよび圧力調整弁34A,34Bを閉鎖する。これにより、インク送液のための圧力生成が終了となる。
次いで、ステップS2において、制御部5は、ステップS1で圧力生成されたインクタンク対20におけるインクタンク12間のインク送液を開始させる。
具体的には、例えば、ステップS1でインクタンク対20Aのインクタンク12A,12Cにそれぞれインク送液のための正圧、負圧が生成された場合、制御部5は、インク流出弁15Aおよびインク流入弁17Cを開放する。この場合、図4に示すように、インクタンク12Aからインクジェットヘッド11を経てインクタンク12Cへインクが流れる。
また、図3のステップS2において、制御部5は、ステップS1で圧力生成されたインクタンク対20とは逆のインクタンク対20において、準備処理を開始する。
具体的には、例えば、制御部5は、ステップS1で上述のようにインクタンク対20Aに圧力生成が行われた場合において、インクタンク対20Bのインクタンク12B,12Dにそれぞれインク送液のための負圧、正圧を生成する準備処理を開始する。この準備処理では、図4に示すように、エアポンプ31によりインクタンク12Bからインクタンク12Dへ空気が送られ、インクタンク12B,12Dにそれぞれインク送液のための負圧、正圧が生成される。なお、準備処理の詳細は後述する。
次いで、図3のステップS3において、制御部5は、インクジェットヘッド11を制御して印刷ジョブに基づく印刷を開始させる。これにより、インク送液中のインクタンク対20における正圧状態のインクタンク12からインクジェットヘッド11へ供給されるインクの一部が吐出され、残りのインクが負圧状態のインクタンク12へ流れる。例えば、図4のようにインク送液中の場合、インクタンク12Aからインクジェットヘッド11へ供給されるインクの一部が吐出され、残りのインクがインクタンク12Cへ流れる。
次いで、図3のステップS4において、制御部5は、インク送液中のインクタンク対20とは逆のインクタンク対20における準備処理が終了したか否を判断する。ここで、準備処理の対象のインクタンク対20の両インクタンク12の圧力(正圧、負圧)がそれぞれの設定圧になると、準備処理が終了となる。
準備処理が終了したと判断した場合(ステップS4:YES)、ステップS5において、制御部5は、印刷部2A,2Bのいずれかにおいて、インク送液中のインクタンク対20における正圧状態のインクタンク12内のインク液面の高さが、所定の切替高さ以下であるか否かを判断する。ここで、切替高さは、インクタンク12間のインク送液を行うインクタンク対20を切り替えるタイミングを判断するための、正圧状態のインクタンク12におけるインク液面の高さの値として予め設定されたものである。制御部5は、インク送液中のインクタンク対20の正圧状態のインクタンク12に設置された液面センサ13の出力信号に基づき、当該インクタンク12内のインク液面の高さが切替高さ以下であるか否かを判断する。
印刷部2A,2Bのいずれかにおいて、インク送液中のインクタンク対20における正圧状態のインクタンク12内のインク液面の高さが切替高さ以下であると判断した場合(ステップS5:YES)、ステップS6において、制御部5は、切替処理を実行する。
切替処理は、インクタンク12間のインク送液を行うインクタンク対20を切り替える処理である。具体的には、制御部5は、インク送液中のインクタンク対20における正圧状態のインクタンク12に対応するインク流出弁15および負圧状態のインクタンク12に対応するインク流入弁17を閉鎖する。それとともに、制御部5は、ステップS4で準備処理が終了したインクタンク対20における正圧状態のインクタンク12に対応するインク流出弁15および負圧状態のインクタンク12に対応するインク流入弁17を開放する。これにより、インク送液を行うインクタンク対20が切り替わる。
例えば、図4のようなインクタンク対20Aにおけるインク送液中において、印刷部2A,2Bのいずれかのインクタンク12A内のインクの液面高さが切替高さ以下になると、制御部5は、インク流出弁15Aおよびインク流入弁17Cを閉鎖する。それとともに、制御部5は、準備状態のインクタンク対20Bのインクタンク12Dのインク流出弁15Dおよびインクタンク12Bのインク流入弁17Bを開放する。これにより、図5に示すように、インクタンク対20Bにおけるインクタンク12間のインク送液が開始される。
また、図3のステップS6において、制御部5は、切替処理後にインク送液を行うインクタンク対20とは逆のインクタンク対20、すなわち、切替処理前にインク送液を行っていたインクタンク対20における準備処理を開始する。ここで、制御部5は、直前のインク送液中に負圧状態であったインクタンク12に正圧、直前のインク送液中に正圧状態であったインクタンク12に負圧をそれぞれ生成するように準備処理を行う。
具体的には、例えば、図4の状態から図5の状態のようにインクタンク対20の切り替えが行われた場合、切替処理前にインク送液を行っていたインクタンク対20Aで負圧状態であったのはインクタンク12Cである。このため、この場合、切替処理後の準備処理は、図5に示すように、インクタンク12Cに正圧、インクタンク12Aに負圧を生成するように行われる。
これにより、それぞれのインクタンク対20において、インクタンク12間のインク送液を行う際の各インクタンク12の正圧状態と負圧状態とが、前回のインク送液時とは入れ替わるようになる。すなわち、インク送液においてインクが流れる方向が、前回のインク送液時とは逆になる。これにより、インクタンク対20においていずれかのインクタンク12にインク量が偏ることが抑えられる。
ステップS6において、切替処理を行うとともに準備処理を開始すると、制御部5は、ステップS4に戻る。
ステップS4において、準備処理が終了していないと判断した場合(ステップS4:NO)、ステップS7において、制御部5は、印刷ジョブに基づく印刷が終了したか否かを判断する。印刷ジョブに基づく印刷が終了していないと判断した場合(ステップS7:NO)、制御部5は、ステップS4に戻る。
印刷ジョブに基づく印刷が終了したと判断した場合(ステップS7:YES)、ステップS8において、制御部5は、準備処理を停止する。
次いで、ステップS9において、制御部5は、大気開放弁35A,35Bおよび圧力弁33A〜33Dを開放状態として、インクタンク12A〜12Dを大気開放状態とする。これにより、インク送液中のインクタンク対20におけるインク送液が終了し、一連の動作が終了となる。ここで、制御部5は、インク流出弁15A〜15D、インク流入弁17A〜17Dは閉鎖状態とする。
ステップS5において、印刷部2A,2Bの双方で、インク送液中のインクタンク対20における正圧状態のインクタンク12内のインク液面の高さが、切替高さより高いと判断した場合(ステップS5:NO)、ステップS10において、制御部5は、印刷ジョブに基づく印刷が終了したか否かを判断する。印刷ジョブに基づく印刷が終了していないと判断した場合(ステップS10:NO)、制御部5は、ステップS5に戻る。
印刷ジョブに基づく印刷が終了したと判断した場合(ステップS10:YES)、制御部5は、ステップS11において、上述したステップS9と同様に、インクタンク12A〜12Dを大気開放状態とする。これにより、インク送液中のインクタンク対20におけるインク送液が終了し、一連の動作が終了となる。ここで、制御部5は、インク流出弁15A〜15D、インク流入弁17A〜17Dは閉鎖状態とする。
上述の図3のフローチャートで説明した動作により、インクタンク12間でインク送液を行うインクタンク対20が交互に切り替わりつつ、インクジェットヘッド11による印刷が行われる。
例えば、上述のように、図4のようなインクタンク対20Aにおけるインク送液中において、印刷部2A,2Bのいずれかのインクタンク12A内のインクの液面高さが切替高さ以下になると、図5のようなインクタンク対20Bにおけるインク送液に切り替わる。
図5のようなインクタンク対20Bにおけるインク送液中において、印刷部2A,2Bのいずれかのインクタンク12C内のインクの液面高さが切替高さ以下になると、図6のようなインクタンク対20Aにおけるインク送液に切り替わる。
ここで、図5の状態では、インク補給部4が接続されたインクタンク12Bが、インクタンク対20Bにおけるインク送液中に負圧状態である。この場合、前述のように、インクタンク対20Aによるインク送液への切り替え後の準備処理において、インクタンク12Bに正圧を生成するとともにインクタンク12Dに負圧を生成する前に、負圧状態のインクタンク12Bにインク補給が行われる。すなわち、図6のように負圧状態のインクタンク12Bにインク補給部4によりインク補給が行われた後、図7に示すように、インクタンク12B,12Dにそれぞれ正圧、負圧が生成される。
図7のようなインクタンク対20Aにおけるインク送液中において、印刷部2A,2Bのいずれかのインクタンク12C内のインクの液面高さが切替高さ以下になると、図8のようなインクタンク対20Bにおけるインク送液に切り替わる。
ここで、図7の状態では、インク補給部4が接続されたインクタンク12Aが、インクタンク対20Aにおけるインク送液中に負圧状態である。この場合、前述のように、インクタンク対20Bによるインク送液への切り替え後の準備処理において、インクタンク12Aに正圧を生成するとともにインクタンク12Cに負圧を生成する前に、負圧状態のインクタンク12Aにインク補給が行われる。すなわち、図8のように負圧状態のインクタンク12Aにインク補給部4によりインク補給が行われた後、図9に示すように、インクタンク12A,12Cにそれぞれ正圧、負圧が生成される。
図9のようなインクタンク対20Bにおけるインク送液中において、印刷部2A,2Bのいずれかのインクタンク12B内のインクの液面高さが切替高さ以下になると、図4のようなインクタンク対20Aにおけるインク送液に切り替わる。
上述のように、図4→図5→図6,7→図8,9→図4→…のようにインク送液を行うインクタンク対20が切り替わりつつ、インクジェットヘッド11による印刷が行われる。
次に、準備処理について説明する。
上述のように、準備処理には、インク補給およびインク送液のための圧力生成を行うものと、インク補給を行わずにインク送液のための圧力生成を行うものとがある。
まず、インク補給を含む(インク補給および圧力生成を行う)準備処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
インク補給を含む準備処理は、インクタンク12Aがインクタンク対20Aにおけるインク送液中に負圧状態である場合において、インクタンク対20Bによるインク送液への切り替え後の準備処理として行われる。また、インク補給を含む準備処理は、インクタンク12Bがインクタンク対20Bにおけるインク送液中に負圧状態である場合において、インクタンク対20Aによるインク送液への切り替え後の準備処理としても行われる。
換言すれば、インク補給を含む準備処理は、インクタンク対20Aにおけるインクタンク12A,12Cがそれぞれ正圧状態、負圧状態となってインクタンク12Aからインクタンク12Cへインクが流れるインク送液のための準備処理として行われる。また、インク補給を含む準備処理は、インクタンク対20Bにおけるインクタンク12B,12Dがそれぞれ正圧状態、負圧状態となってインクタンク12Bからインクタンク12Dへインクが流れるインク送液のための準備処理として行われる。
ここでは、インクタンク12Bがインクタンク対20Bにおけるインク送液中に負圧状態である場合において、インクタンク対20Aによるインク送液への切り替え後にインクタンク対20Bに対して行われる、インク補給を含む準備処理を例に説明する。これは、図5の状態から図6の状態に切り替わった場合に行われる準備処理である。
この場合、図10のフローチャートの処理は、インクタンク12Bがインクタンク対20Bにおけるインク送液中に負圧状態である場合において、インクタンク対20Aによるインク送液への切替処理が行われたことにより開始となる。
図10のステップS21において、制御部5は、印刷部2A,2Bのインクタンク12Bへのインク補給を行うようインク補給部4A,4Bを制御する。
具体的には、制御部5は、インク補給部4A,4Bのインク補給弁53Bを開放する。これにより、図6のように、インクカートリッジ51から共通補給管56および分岐補給管57Bを経て、負圧状態のインクタンク12Bへインクが供給され始める。
インク補給弁53Bの開放後、制御部5は、印刷部2A,2Bのそれぞれにおいて、インクタンク12B内のインク液面の高さが所定の補給完了高さに到達したと判断すると、インク補給弁53Bを閉鎖する。これにより、インクタンク12Bへのインク補給が完了する。補給完了高さは、インクタンク12A,12Bにおけるインク補給が完了したときのインク液面の高さの値として予め設定されたものである。制御部5は、液面センサ13Bの出力信号に基づき、インクタンク12B内のインク液面の高さが補給完了高さに到達したか否かを判断する。
次いで、図10のステップS22において、制御部5は、準備処理の対象であるインクタンク対20Bのインクタンク12B,12Dに対応する圧力弁33B,33Dを開放する。
次いで、ステップS23において、制御部5は、図7に示すように、インクタンク12Dからインクタンク12Bへ空気を送るようにエアポンプ31の駆動を開始させる。これにより、インクタンク12Dが減圧され始めるとともに、インクタンク12Bが加圧され始める。
次いで、ステップS24において、制御部5は、圧力センサ36A,36Bの検出値に基づき、インクタンク12Bの圧力(正圧)およびインクタンク12Dの圧力(負圧の絶対値)が、それぞれの設定圧以上になっているか否かを判断する。インクタンク12Bの圧力およびインクタンク12Dの圧力の少なくともいずれか一方がそれぞれの設定圧未満であると判断した場合(ステップS24:NO)、制御部5は、ステップS24を繰り返す。
インクタンク12Bの圧力およびインクタンク12Dの圧力がそれぞれの設定圧以上になっていると判断した場合(ステップS24:YES)、ステップS25において、制御部5は、エアポンプ31を停止させる。これにより、エアポンプ31によるインクタンク12Bの加圧およびインクタンク12Dの減圧が終了する。
次いで、ステップS26において、制御部5は、圧力調整弁34A,34Bを制御して、インクタンク12B,12Dの圧力がそれぞれの設定圧となるよう調整する。インクタンク12B,12Dの圧力がそれぞれの設定圧になると、制御部5は、圧力弁33B,33Dおよび圧力調整弁34A,34Bを閉鎖状態とする。これにより、インク補給を含む準備処理が終了となる。
上述のように、インクタンク対20Bに対するインク補給を含む準備処理では、直前のインク送液中におけるインクタンク12Bの負圧を残した状態で、インクカートリッジ51からインクタンク12Bへのインク補給が行われる。これにより、インクカートリッジ51とインクタンク12Bとの水頭差に加えて、インクタンク12Bの負圧状態を利用してインク補給を行うことで、インク補給が短時間で完了する。このため、インクタンク12Bへの正圧生成およびインクタンク12Dへの負圧生成を行いつつインクタンク12Bへのインク補給をする場合と比較して、インク補給に要する時間を短縮することで、インク補給を含む準備処理に要する時間を短縮できる。
なお、インクタンク対20Aに対するインク補給を含む準備処理では、図8のようにインクタンク12Aにインク補給が行われた後、図9のようにインクタンク12A,12Cにそれぞれ正圧、負圧が生成される。この場合も、インクタンク12Aへの正圧生成およびインクタンク12Cへの負圧生成を行いつつインクタンク12Aへのインク補給をする場合と比較して、インク補給に要する時間を短縮することで、インク補給を含む準備処理に要する時間を短縮できる。
次に、インク補給を含まない準備処理について説明する。
インク補給を含まない準備処理は、図10のフローチャートのステップS22以降の手順で行われる。
ここでは、インクタンク対20Aのインクタンク12Cに正圧を生成し、インクタンク12Aに負圧を生成する準備処理の場合について説明する。この準備処理は、インクタンク12Aが正圧状態、インクタンク12Bが負圧状態であるインクタンク対20Aによるインク送液から、インクタンク対20Bによるインク送液への切替処理が行われたことにより開始となる。すなわち、この準備処理は、図4の状態から図5の状態への切替処理が行われたことにより開始となる。
この準備処理において、まず、制御部5は、準備処理の対象であるインクタンク対20Aのインクタンク12A,12Cに対応する圧力弁33A,33Cを開放する(ステップS22)。
次いで、制御部5は、図5に示すように、インクタンク12Aからインクタンク12Cへ空気を送るようにエアポンプ31の駆動を開始させる。これにより、インクタンク12Aが減圧され始めるとともに、インクタンク12Cが加圧され始める。
次いで、制御部5は、圧力センサ36A,36Bの検出値に基づき、インクタンク12Cの圧力(正圧)およびインクタンク12Aの圧力(負圧の絶対値)が、それぞれの設定圧以上になっているか否かを判断する(ステップS24)。
インクタンク12Aの圧力およびインクタンク12Cの圧力がそれぞれの設定圧以上になっていると判断すると(ステップS24:YES)、制御部5は、エアポンプ31を停止させる(ステップS25)。これにより、エアポンプ31によるインクタンク12Bの加圧およびインクタンク12Dの減圧が終了する。
そして、制御部5は、圧力調整弁34A,34Bを制御して、インクタンク12A,12Cの圧力がそれぞれの設定圧となるよう調整する(ステップS26)。インクタンク12A,12Cの圧力がそれぞれの設定圧になると、制御部5は、圧力弁33A,33Cおよび圧力調整弁34A,34Bを閉鎖状態とする。これにより、準備処理が終了となる。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1は、各印刷部2A,2Bのそれぞれに、2つのインクタンク対20A,20Bを備える。制御部5は、一方のインクタンク対20におけるインク送液中に、他方のインクタンク対20において準備処理を行う。そして、制御部5は、インク送液を行うインクタンク対20を、準備状態のインクタンク対20へ切り替える。制御部5は、インク送液を行うインクタンク対20の切り替えを繰り返しつつ、インクジェットヘッド11からインクを吐出して印刷を行うよう制御する。
これにより、インクジェット印刷装置1では、インクタンク間でインクを送液するためのインクポンプを使用しない構成で、継続的にインクジェットヘッド11にインクを送液しつつ、印刷を行うことができる。このため、例えば、顔料を含むインクを使用した場合でも、インクがインクポンプの部品を磨耗させて故障させるような不都合を回避できる。したがって、インクジェット印刷装置1によれば、使用可能なインクの種類の制限を緩和できる。
また、インクジェット印刷装置1では、制御部5は、インクタンク対20Aに対するインク補給を含む準備処理において、インクタンク12A,12Cにそれぞれ正圧、負圧を生成する前に、負圧状態のインクタンク12Aにインク補給部4からインク補給を行うよう制御する。同様に、制御部5は、インクタンク対20Bに対するインク補給を含む準備処理において、インクタンク12B,12Dにそれぞれ正圧、負圧を生成する前に、負圧状態のインクタンク12Bにインク補給部4によりインク補給を行うよう制御する。
このように、正圧を生成する前の負圧状態のインクタンク12A,12Bにインク補給を行うことで、インクタンク対20のインクタンク12への正圧生成およびインクタンク12への負圧生成を行いつつ、正圧生成するインクタンク12へのインク補給をする場合と比較して、インク補給に要する時間を短縮できる。このため、インク補給を含む準備処理に要する時間を短縮できる。したがって、インク補給を含む準備処理を行う場合における準備処理の前後の切替処理の時間間隔を短縮することが可能になる。
ここで、インクタンク12の容量が小さいほど、インク送液中のインクタンク対20におけるインク送液の開始から加圧状態のインクタンク12内のインク液面高さが切替高さ以下になるまでの時間が短くなる。すなわち、インクタンク12の容量を小さくするには、切替処理を短い時間間隔で行うことが可能である必要がある。
インク補給を含まず圧力生成のみを行う準備処理は、短時間で行うことができる。このため、切替処理を短い時間間隔で行うことを可能とするには、インク補給に要する時間を短縮することが必要となる。
これに対し、インクジェット印刷装置1では、上述のように、インク補給に要する時間を短縮し、インク補給を含む準備処理を行う場合における準備処理の前後の切替処理の時間間隔を短縮することができる。このため、インクタンク12の容量を小さくすることが可能になる。したがって、インクジェット印刷装置1によれば、装置の大型化を抑制できる。
したがって、インクジェット印刷装置1によれば、装置の大型化を抑制しつつ、使用可能なインクの種類の制限を緩和できる。
また、インクジェット印刷装置1では、インクタンク12A,12Bの負圧状態を利用してインクカートリッジ51からのインク補給を行うので、インクカートリッジ51とインクタンク12A,12Bとの水頭差(高低差)を小さくすることが可能になる。これによっても、装置の大型化を抑制できる。
また、インクジェット印刷装置1では、インクポンプを使用しないので、インクポンプの脈動によるノズル圧変動をなくすことができる。
また、インクジェット印刷装置1では、インク送液中のインクタンク対20ではインク補給および圧力生成を行わない。このため、印刷中において、インク補給時のインクタンク12の液面変動によるノズル圧変動、および圧力生成時のインクタンク12の圧力変動によるノズル圧変動は生じない。
また、インクジェット印刷装置1では、上述のように、切替処理を短い時間間隔で行うことができる。このため、インク送液中のインクタンク対20のインクタンク12内のインク液面が大きく変動してインクタンク12の圧力が大きく変化する前に、インク送液を行うインクタンク対20を切り替えることができる。このため、切替処理の前後でのノズル圧変動を抑えることができる。
したがって、インクジェット印刷装置1では、ノズル圧変動によりインク吐出量がばらつくことによる印刷画質の低下を軽減できる。
[第2実施形態]
次に、上述した第1実施形態の圧力生成部を変更した第2実施形態について説明する。図11は、第2実施形態における印刷部、圧力生成部、およびインク補給部の概略構成図である。
図11に示すように、第2実施形態における圧力生成部3Aは、上述した第1実施形態の圧力生成部3に対し、エアバッファタンク61を追加した構成である。
エアバッファタンク61は、インク補給を含む準備処理におけるインク補給中に、プリ圧力生成を行うためのタンクである。プリ圧力生成は、インク補給を含む準備処理においてインク補給完了後にインクタンク12Aまたはインクタンク12Bに生成する正圧を、インク補給と並行してエアバッファタンク61に生成する動作である。
エアバッファタンク61は、エアポンプ31とインクタンク12A,12Bとの間の空気経路32上に配置されている。具体的には、エアバッファタンク61は、エアポンプ31と、共通空気管41に大気開放管45Aが接続された地点との間の共通空気管41の途中に配置されている。
第2実施形態では、圧力弁33Aは、インクタンク12Aとエアバッファタンク61との間の連通、遮断を切り替える役割を果たす。また、圧力弁33Bは、インクタンク12Bとエアバッファタンク61との間の連通、遮断を切り替える役割を果たす。なお、圧力弁33A,33Bは、請求項の切替部に相当する。
第2実施形態では、制御部5は、インク補給を含む準備処理において、インクタンク12Aまたはインクタンク12Bに対するインク補給と並行して、エアバッファタンク61に対するプリ圧力生成と、インクタンク12Cまたはインクタンク12Dに対する負圧生成とを行う。そして、制御部5は、インク補給完了後、プリ圧力生成により正圧が生成されたエアバッファタンク61とインクタンク12Aまたはインクタンク12Bとを連通させてインクタンク12Aまたはインクタンク12Bに正圧を生成するよう圧力弁33A,33Bを制御する。
具体的には、制御部5は、インクタンク対20Aに対するインク補給を含む準備処理を行う場合、インクタンク12Aへのインク補給と並行して、圧力弁33A,33Bを閉鎖してインクタンク12Aとエアバッファタンク61とを遮断した状態で、エアポンプ31によりエアバッファタンク61に正圧を生成するとともにインクタンク12Cに負圧を生成させる。インクタンク12Aへのインク補給完了後、制御部5は、圧力弁33Aを開放してエアバッファタンク61とインクタンク12Aとを連通させてインクタンク12Aに正圧を生成させる。
また、インクタンク対20Bに対するインク補給を含む準備処理を行う場合、制御部5は、インクタンク12Bへのインク補給と並行して、圧力弁33A,33Bを閉鎖してインクタンク12Bとエアバッファタンク61とを遮断した状態で、エアポンプ31によりエアバッファタンク61に正圧を生成するとともにインクタンク12Dに負圧を生成させる。インクタンク12Bへのインク補給完了後、制御部5は、圧力弁33Bを開放してエアバッファタンク61とインクタンク12Bとを連通させてインクタンク12Bに正圧を生成させる。
次に、第2実施形態におけるインク補給を含む準備処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
ここでは、インクタンク対20Bに対するインク補給を含む準備処理を例に説明する。これは、インクタンク12Bがインクタンク対20Bにおけるインク送液中に負圧状態である場合において、インクタンク対20Aによるインク送液への切り替え後にインクタンク対20Bに対して行われる準備処理である。
この場合、図12のフローチャートの処理は、インクタンク12Bがインクタンク対20Bにおけるインク送液中に負圧状態である場合において、インクタンク対20Aによるインク送液への切替処理が行われたことにより開始となる。
図12のステップS31において、制御部5は、インクタンク12Bへのインク補給を開始させる。具体的には、制御部5は、インク補給部4A,4Bのインク補給弁53Bを開放する。これにより、図13のように、インクカートリッジ51から共通補給管56および分岐補給管57Bを経て、負圧状態のインクタンク12Bへインクが供給され始める。
この後、制御部5は、印刷部2A,2Bのそれぞれの液面センサ13Bを監視し、インクタンク12B内のインク液面の高さが補給完了高さに到達したと判断すると、インク補給弁53Bを閉鎖し、インクタンク12Bへのインク補給を完了させる。
また、図12のステップS31において、制御部5は、今回の準備処理において負圧生成する側のインクタンクであるインクタンク12Dに対応する圧力弁33Dを開放する。ここで、圧力弁33A〜33Cは閉鎖状態である。
次いで、ステップS32において、制御部5は、図13に示すように、インクタンク12Dからエアバッファタンク61へ空気を送るようにエアポンプ31の駆動を開始させる。これにより、インクタンク12Dが減圧され始めるとともに、エアバッファタンク61が加圧され始める。すなわち、エアバッファタンク61へのプリ圧力生成が開始される。ここで、インクタンク12Bとエアバッファタンク61とが閉鎖状態の圧力弁33Bにより遮断されているので、インクタンク12Bは負圧状態が保たれている。
次いで、ステップS33において、制御部5は、圧力センサ36A,36Bの検出値に基づき、エアバッファタンク61の圧力(正圧)およびインクタンク12Dの圧力(負圧の絶対値)が、それぞれの設定圧以上になっているか否かを判断する。ここで、エアバッファタンク61の設定圧は、ここで説明している準備処理ではインクタンク12Bに対する設定圧である、インクタンク12間のインク送液のための正圧の設定圧より大きい値で予め設定されたものである。
エアバッファタンク61の圧力およびインクタンク12Dの圧力の少なくともいずれか一方がそれぞれの設定圧未満であると判断した場合(ステップS33:NO)、制御部5は、ステップS33を繰り返す。
エアバッファタンク61の圧力およびインクタンク12Dの圧力がそれぞれの設定圧以上になっていると判断した場合(ステップS33:YES)、ステップS34において、制御部5は、エアポンプ31を停止させる。これにより、エアポンプ31によるエアバッファタンク61の加圧(プリ圧力生成)およびインクタンク12Dの減圧が終了する。
次いで、ステップS35において、制御部5は、印刷部2A,2Bの両方のインクタンク12Bへのインク補給が完了済みであるか否かを判断する。印刷部2A,2Bの少なくともいずれかのインクタンク12Bへのインク補給が完了していないと判断した場合(ステップS35:NO)、制御部5は、ステップS35を繰り返す。
印刷部2A,2Bの両方のインクタンク12Bへのインク補給が完了済みであると判断した場合(ステップS35:YES)、ステップS36において、制御部5は、今回の準備処理において正圧生成する側のインクタンクであるインクタンク12Bに対応する圧力弁33Bを開放する。それとともに、制御部5は、今回の準備処理において負圧生成する側のインクタンクであるインクタンク12Dに対応する圧力弁33Dを閉鎖する。ここで、制御部5は、インクタンク12Dの圧力が設定圧となるように、圧力調整弁34Bを制御しつつ、圧力弁33Dを閉鎖する。
圧力弁33Bを開放することで、図14に示すように、エアバッファタンク61からインクタンク12Bへ加圧された空気が流れ込む。これにより、インクタンク12Bに正圧が生成される。
次いで、ステップS37において、制御部5は、圧力調整弁34Aを制御して、インクタンク12Bの圧力が設定圧となるよう調整する。インクタンク12Bの圧力が設定圧になると、制御部5は、圧力弁33Bおよび圧力調整弁34Aを閉鎖状態とする。これにより、インク補給を含む準備処理が終了となる。
なお、インクタンク対20Aに対するインク補給を含む準備処理では、図15のように、インクタンク12Aに対するインク補給と並行して、エアバッファタンク61に対するプリ圧力生成と、インクタンク12Cに対する負圧生成とが行われる。その後、図16のように、エアバッファタンク61からインクタンク12Aへ加圧された空気が送り込まれ、インクタンク12Aに正圧が生成される。
以上説明したように、第2実施形態では、圧力生成部3Aは、エアバッファタンク61を有する。制御部5は、インク補給を含む準備処理において、インクタンク12Aまたはインクタンク12Bに対するインク補給と並行して、エアバッファタンク61に対するプリ圧力生成を行う。そして、制御部5は、インク補給完了後、プリ圧力生成により正圧が生成されたエアバッファタンク61とインクタンク12Aまたはインクタンク12Bとを連通させてインクタンク12Aまたはインクタンク12Bに正圧を生成するよう圧力弁33A,33Bを制御する。
これにより、インク補給完了後の圧力生成に要する時間を短縮できるので、インク補給を含む準備処理に要する時間をより短縮できる。このため、インクタンク12の容量をより小さくすることが可能になる。したがって、第2実施形態によれば、装置の大型化をより抑制できる。
また、インクジェット印刷装置1では、インク補給を含む準備処理に要する時間をより短縮できるので、切替処理をより短い時間間隔で行うことができる。このため、切替処理の前後でのノズル圧変動をより抑えることができる。
[その他の実施形態]
上述のように、本発明は第1および第2実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上述した第1および第2実施形態では、各印刷部2が2つのインクタンク対20を備える構成を示したが、各印刷部2が3つ以上のインクタンク対20を備える構成でもよい。
この場合、制御部5は、インク送液中のインクタンク対20以外のインクタンク対20を準備状態としておき、インク送液を行う1つのインクタンク対20を準備状態のインクタンク対20に順次切り替えるよう制御する。この場合において、インク送液中のインクタンク対20以外のインクタンク対20を準備状態とするために、制御部5は、切替処理を行うと、切替処理の直前にインク送液を行っていたインクタンク対20に対して準備処理を行う。そして、制御部5は、準備状態とした各インクタンク対20を、次にインク送液を行う順番が回ってくるまで、準備状態で待機させる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
インクジェットヘッドと、
それぞれインクを貯留する第1インクタンクと第2インクタンクとの対である複数のインクタンク対と、
前記インクジェットヘッドを介して前記各インクタンク対の前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間を接続するインク流路と、
前記各インクタンク対の前記第1および第2インクタンクに正圧と負圧とを選択的に生成する圧力生成部と、
前記各インクタンク対の前記第1インクタンクに接続されたインク補給部と、
前記圧力生成部によりインク送液のための正圧、負圧を前記インクタンク対の前記第1および第2インクタンクの一方、他方にそれぞれ生成することで、前記インク流路および前記インクジェットヘッドを介して前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間でインク送液を行いつつ、前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するよう制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間でインク送液を行う1つの前記インクタンク対を順次切り替えつつ、前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するよう制御するものであって、インク送液中の前記インクタンク対以外の前記各インクタンク対を、前記第1および第2インクタンクの一方、他方にそれぞれインク送液のための正圧、負圧が前記圧力生成部により生成された準備状態としておき、インク送液を行う1つの前記インクタンク対を準備状態の前記インクタンク対に順次切り替えるよう制御するものであり、
インク送液中の前記インクタンク対以外の前記インクタンク対を準備状態とするために、インク送液を行う前記インクタンク対を切り替えると、前記圧力生成部により、切り替え直前にインク送液を行っていた前記インクタンク対の前記第1および第2インクタンクのうち、直前のインク送液中に負圧状態であった方に正圧、直前のインク送液中に正圧状態であった方に負圧をそれぞれ生成するよう制御するものであり、
前記第1インクタンクが、当該第1インクタンクを含むインクタンク対におけるインク送液中に負圧状態である場合、インク送液を行う前記インクタンク対の切り替え後に当該第1インクタンクに正圧を生成する前の負圧状態の当該第1インクタンクに前記インク補給部からインク補給を行うよう制御することを特徴とするインクジェット印刷装置。
(付記2)
前記圧力生成部は、
エアポンプと、
前記エアポンプを介して前記各インクタンク対の前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとを接続する空気経路と、
前記各第1インクタンクと前記エアポンプとの間の前記空気経路上に配置されたエアバッファタンクと、
前記各第1インクタンクに対応して設けられ、前記各第1インクタンクと前記エアバッファタンクとの間の連通、遮断を切り替える複数の切替部とを備え、
前記制御部は、
前記第1インクタンクに対するインク補給と並行して、前記切替部により当該第1インクタンクと前記エアバッファタンクとを遮断した状態で、前記エアポンプにより前記エアバッファタンクに正圧を生成し、インク補給完了後に、前記切替部を制御して当該第1インクタンクと前記エアバッファタンクとを連通させることで、当該第1インクタンクに正圧を生成するよう制御することを特徴とする付記1に記載のインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
2,2A,2B 印刷部
3,3A 圧力生成部
4,4A,4B インク補給部
5 制御部
11 インクジェットヘッド
12,12A〜12D インクタンク
14 インク流出経路
15,15A〜15D インク流出弁
16 インク流入経路
17,17A〜17D インク流入弁
20,20A,20B インクタンク対
31 エアポンプ
32 空気経路
33A〜33D 圧力弁
51 インクカートリッジ
52 インク補給経路
53A,53B インク補給弁
61 エアバッファタンク

Claims (2)

  1. インクジェットヘッドと、
    それぞれインクを貯留する第1インクタンクと第2インクタンクとの対である複数のインクタンク対と、
    前記インクジェットヘッドを介して前記各インクタンク対の前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間を接続するインク流路と、
    前記各インクタンク対の前記第1および第2インクタンクに正圧と負圧とを選択的に生成する圧力生成部と、
    前記各インクタンク対の前記第1インクタンクに接続されたインク補給部と、
    前記圧力生成部によりインク送液のための正圧、負圧を前記インクタンク対の前記第1および第2インクタンクの一方、他方にそれぞれ生成することで、前記インク流路および前記インクジェットヘッドを介して前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間でインク送液を行いつつ、前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するよう制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとの間でインク送液を行う1つの前記インクタンク対を順次切り替えつつ、前記インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するよう制御するものであって、インク送液中の前記インクタンク対以外の前記各インクタンク対を、前記第1および第2インクタンクの一方、他方にそれぞれインク送液のための正圧、負圧が前記圧力生成部により生成された準備状態としておき、インク送液を行う1つの前記インクタンク対を準備状態の前記インクタンク対に順次切り替えるよう制御するものであり、
    インク送液中の前記インクタンク対以外の前記インクタンク対を準備状態とするために、インク送液を行う前記インクタンク対を切り替えると、前記圧力生成部により、切り替え直前にインク送液を行っていた前記インクタンク対の前記第1および第2インクタンクのうち、直前のインク送液中に負圧状態であった方に正圧、直前のインク送液中に正圧状態であった方に負圧をそれぞれ生成するよう制御するものであり、
    前記第1インクタンクが、当該第1インクタンクを含むインクタンク対におけるインク送液中に負圧状態である場合、インク送液を行う前記インクタンク対の切り替え後に当該第1インクタンクに正圧を生成する前の負圧状態の当該第1インクタンクに前記インク補給部からインク補給を行うよう制御することを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記圧力生成部は、
    エアポンプと、
    前記エアポンプを介して前記各インクタンク対の前記第1インクタンクと前記第2インクタンクとを接続する空気経路と、
    前記各第1インクタンクと前記エアポンプとの間の前記空気経路上に配置されたエアバッファタンクと、
    前記各第1インクタンクに対応して設けられ、前記各第1インクタンクと前記エアバッファタンクとの間の連通、遮断を切り替える複数の切替部とを備え、
    前記制御部は、
    前記第1インクタンクに対するインク補給と並行して、前記切替部により当該第1インクタンクと前記エアバッファタンクとを遮断した状態で、前記エアポンプにより前記エアバッファタンクに正圧を生成し、インク補給完了後に、前記切替部を制御して当該第1インクタンクと前記エアバッファタンクとを連通させることで、当該第1インクタンクに正圧を生成するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
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CN112477431A (zh) * 2020-01-27 2021-03-12 纪州技研工业株式会社 喷墨打印机
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