JP2018195630A - トランジスタおよび表示装置 - Google Patents

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輿石 亮
Akira Koshiishi
亮 輿石
絵理 松尾
Eri Matsuo
絵理 松尾
俊明 葭谷
Toshiaki Yoshitani
俊明 葭谷
康浩 寺井
Yasuhiro Terai
康浩 寺井
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Abstract

【課題】特性を安定化することが可能なトランジスタおよび、このトランジスタを用いた表示装置を提供する。【解決手段】酸化物半導体材料を含み、第1方向に延在する半導体膜と、前記半導体膜に対向して設けられ、第2方向に延在するとともに、互いに前記第1方向に並んで配置された第1ゲート電極および第2ゲート電極とを備え、前記第1ゲート電極の一方の端部には、前記第1ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第1拡幅領域が設けられているトランジスタ。【選択図】図1

Description

本技術は、ダブルゲート構造を有するトランジスタおよびこのトランジスタを用いた表示装置に関する。
ダブルゲート構造の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)は、ソース・ドレイン電極間の電流量を抑えることが可能であり、例えば表示装置等の駆動素子として用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−330595号公報
ダブルゲート構造の薄膜トランジスタでは、例えば閾値電圧Vth等の特性を安定化することが望まれている。
特性を安定化することが可能なトランジスタおよび、このトランジスタを用いた表示装置を提供することが望ましい。
本技術の一実施の形態に係るトランジスタは、酸化物半導体材料を含み、第1方向に延在する半導体膜と、半導体膜に対向して設けられ、第2方向に延在するとともに、互いに第1方向に並んで配置された第1ゲート電極および第2ゲート電極とを備え、第1ゲート電極の一方の端部には、第1ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第1拡幅領域が設けられているものである。
本技術の一実施の形態に係る表示装置は、本技術の一実施の形態に係るトランジスタを含むものである。
本技術の一実施の形態に係るトランジスタおよび表示装置では、第1ゲート電極の一方の端部に第1拡幅領域が設けられている。これにより、仮に第2ゲート電極の一方の端部の幅が、他の部分の幅よりも小さくなっていても、第1ゲート電極および第2ゲート電極の一方の端部の、第1ゲート電極の幅と第2ゲート電極の幅との和が小さくなりにくい。したがって、半導体膜と、第1ゲート電極および第2ゲート電極との位置関係がずれても、第1ゲート電極および第2ゲート電極の実効のゲート長が小さくなりにくい。
本技術の一実施の形態に係るトランジスタおよび表示装置によれば、第1ゲート電極の一方の端部に第1拡幅領域を設けるようにしたので、半導体膜と、第1ゲート電極および第2ゲート電極との位置関係がずれても、第1ゲート電極および第2ゲート電極の実効のゲート長を所定の大きさに維持することができる。したがって、例えば、アライメントずれ等が生じた場合にも、閾値電圧Vth等のトランジスタ特性を安定化することが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本技術の一実施の形態に係るトランジスタの概略構成を表す平面模式図である。 図1に示したII−II線に沿った断面構成を表す模式図である。 図1に示したトランジスタの他の構成を表す平面模式図である。 図1に示した第1ゲート電極,第2ゲート電極のゲート長を表す平面模式図である。 図3に示した第1ゲート電極,第2ゲート電極のゲート長を表す平面模式図である。 比較例に係るトランジスタの概略構成を表す平面模式図である。 図6に示したトランジスタのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表す図である。 図6に示したトランジスタの他の構成を表す平面模式図である。 図8に示したトランジスタのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表す図である。 ゲート長と閾値電圧Vthとの関係を表す図である。 第1ゲート電極,第2ゲート電極が半導体膜から突き出す距離と閾値電圧Vthとの関係を表す図である。 図11に示した距離が2μmのときの閾値電圧Vthについて説明するための図である。 図4に示したトランジスタのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表す図である。 図4,5に示したトランジスタのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を重ねて表す図である。 変形例1に係るトランジスタの概略構成を表す平面模式図である。 図14に示した第1ゲート電極,第2ゲート電極のゲート長を表す平面模式図である。 図15に示した第1ゲート電極,第2ゲート電極のゲート長の他の例を表す平面模式図である。 図15,16に示したトランジスタのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を重ねて表す図である。 変形例2に係るトランジスタの概略構成を表す平面模式図である。 変形例3に係るトランジスタの概略構成を表す平面模式図である。 図19に示したトランジスタの他の構成(1)を表す平面模式図である。 図19に示したトランジスタの他の構成(2)を表す平面模式図である。 図19に示したトランジスタの他の構成(3)を表す平面模式図である。 図19に示したトランジスタの他の構成(4)を表す平面模式図である。 図1等に示したトランジスタを適用した表示装置の機能構成を表すブロック図である。 図1等に示したトランジスタを適用した撮像装置の構成を表すブロック図である。 電子機器の構成を表すブロック図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(第1ゲート電極に第1拡幅領域が設けられたトランジスタ)
2.変形例1(第2ゲート電極にも第2拡幅領域が設けられた例)
3.変形例2(第1ゲート電極および第2ゲート電極の一方の端部が連結された例)
4.変形例3(トリプルゲート構造を有する例)
5.適用例1(表示装置および撮像装置の例)
6.適用例2(電子機器の例)
<実施の形態>
[構成]
図1,2は、本技術の一実施の形態に係るトランジスタ(トランジスタ10)の概略構成を模式的に表したものである。図1はトランジスタ10の平面構成、図2は図1に示したII−II線に沿った断面構成をそれぞれ表している。このトランジスタ10は、例えば、ダブルゲート構造を有するトップゲート型の薄膜トランジスタであり、表示装置および撮像装置(後述の図23の表示装置2Aおよび図24の撮像装置2B)等の駆動素子に用いられる。
ダブルゲート構造のトランジスタ10は、半導体膜13上に第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bを有している(図1)。半導体膜13は、基板11上に、UC(Under Coat)膜12を介して設けられ、半導体膜13と第1ゲート電極15Aとの間には第1ゲート絶縁膜14A、半導体膜13と第2ゲート電極15Bとの間には第2ゲート絶縁膜14Bがそれぞれ設けられている(図2)。トランジスタ10は、例えば第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15B上に、金属酸化膜16、層間絶縁膜17およびソース・ドレイン電極18A,18Bをこの順に有している。ソース・ドレイン電極18A,18Bは、層間絶縁膜17および金属酸化膜16を貫通する接続孔を介して半導体膜13(後述の低抵抗領域13b)に電気的に接続されている。
基板11は、例えば、ガラス,石英およびシリコンなどから構成されている。あるいは、基板11は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート),PI(ポリイミド),PC(ポリカーボネート)またはPEN(ポリエチレンナフタレート)などの樹脂材料から構成されていてもよい。この他にも、ステンレス鋼(SUS)などの金属板に絶縁材料を成膜したものを基板11に用いることもできる。
UC膜12は、基板11から、上層に例えばナトリウムイオン等の物質が移動するのを防ぐためのものであり、窒化シリコン(SiN)膜および酸化シリコン(SiO)膜等の絶縁材料により構成されている。例えば、UC膜12では、基板11に近い位置から順にUC膜12aおよびUC膜12bがこの順に積層されていてもよい。例えば、UC膜12aは窒化シリコン(SiN)膜、UC膜12bは酸化シリコン(SiO)膜により構成されている。UC膜12は、基板11全面にわたって設けられている。
半導体膜13は、UC膜12上の選択的な領域に、所定の方向(例えば図1,2のX方向,第1方向)に延在して設けられている。半導体膜13は、例えば、インジウム(In),ガリウム(Ga),亜鉛(Zn),スズ(Sn),チタン(Ti)およびニオブ(Nb)のうちの少なくとも1種の元素の酸化物を主成分として含む酸化物半導体から構成されている。具体的には、半導体膜13に酸化インジウムスズ亜鉛(ITZO),酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO:InGaZnO),酸化亜鉛(ZnO),酸化インジウム亜鉛(IZO),酸化インジウムガリウム(IGO),酸化インジウムスズ(ITO)および酸化インジウム(InO)等を用いることができる。
半導体膜13は、第1ゲート電極15Aに対向するチャネル領域13a1および第2ゲート電極15Bに対向するチャネル領域13a2を有している。半導体膜13には、チャネル領域13a1およびチャネル領域13a2よりも電気抵抗の低い低抵抗領域13bが設けられている。半導体膜13のチャネル領域13a1およびチャネル領域13a2以外の部分は、例えば低抵抗領域13bである。例えば、チャネル領域13a1に隣接する低抵抗領域13bに、ソース・ドレイン電極18Aが接続され、チャネル領域13a2に隣接する低抵抗領域13bに、ソース・ドレイン電極18Bが接続されている。
半導体膜13のチャネル領域13a1上に第1ゲート絶縁膜14A、チャネル領域13a2上に第2ゲート絶縁膜14Bがそれぞれ設けられている。第1ゲート絶縁膜14Aは第1ゲート電極15Aと、第2ゲート絶縁膜14Bは第2ゲート電極15Bと、それぞれ平面視で同一形状を有している。即ち、トランジスタ10は、セルフアライン構造を有する薄膜トランジスタである。第1ゲート絶縁膜14A,第2ゲート絶縁膜14Bは、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、シリコン窒化酸化膜(SiON)および酸化アルミニウム膜(AlOx)のうちの1種よりなる単層膜、またはそれらのうちの2種以上よりなる積層膜により構成されている。
第1ゲート絶縁膜14A上の第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート絶縁膜14B上の第2ゲート電極15Bは、印加されるゲート電圧(Vg)によってチャネル領域13a1,13a2中のキャリア密度を制御すると共に、電位を供給する配線としての機能を有するものである。この第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの構成材料は、例えば、チタン(Ti),タングステン(W),タンタル(Ta),アルミニウム(Al),モリブデン(Mo),銀(Ag),ネオジウム(Nd)および銅(Cu)のうちの1種を含む単体および合金が挙げられる。あるいは、それらのうちの少なくとも1種を含む化合物および2種以上を含む積層膜であってもよい。また、例えばITO等の透明導電膜が用いられても構わない。
第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bは、チャネル長方向(例えば図1,2のX方向)に並んで配置され、半導体膜13の延在方向と交差する方向(例えば図1,2のY方向,第2方向)に延在している。第1ゲート電極15Aの幅WAおよび第2ゲート電極15Bの幅WB(例えば図1,2のX方向の大きさ)は、例えば4μmであり、第1ゲート電極15Aと第2ゲート電極15Bとの間の距離は、例えば3μmである。第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bの一方の端部(ゲート幅方向の一方の端部)は、半導体膜13から例えば距離Dだけ突き出して配置されている。距離Dは、例えば1μm〜5μmである。この一方の端部では、第1ゲート電極15Aと第2ゲート電極15Bとは分離されている。
本実施の形態では、第1ゲート電極15Aの一方の端部に、拡幅領域15AW(第1拡幅領域)が設けられている。拡幅領域15AWは、第1ゲート電極15Aの他の部分の幅WAよりも大きな幅(幅WAE)を有する部分である。これにより、第2ゲート電極15Bの一方の端部の幅WBEが、第2ゲート電極15Bの他の部分の幅WBよりも小さくなっていても、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの一方の端部では、第1ゲート電極15A(拡幅領域15AW)の幅WAEと第2ゲート電極15Bの幅WBEとの和が小さくなりにくい。具体的には、第1ゲート電極15Aの幅WAEと第2ゲート電極15Bの幅WBEとの和が、他の部分の第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの幅WA,幅WBの和と略同程度に維持される。詳細は後述するが、これにより、半導体膜13と第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bとのアライメントずれ等が生じた場合にも、閾値電圧Vth等のトランジスタ特性を安定化することが可能となる。拡幅領域15AWの長さ(図1のY方向の大きさ)は、例えば1μm〜5μmである。この拡幅領域15AWは、例えば、半導体膜13から突き出して、平面視で半導体膜13の外側に配置されている(図1)。
図3に示したように、平面視で半導体膜13と重なる位置に拡幅領域15AWが配置されていてもよい。このとき、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bの一方の端部が半導体膜13から突き出す距離Dは、より短くなっており、例えば1μm〜5μmである。
第2ゲート電極15Bの一方の端部では、先端に向かって徐々にその幅WBEが小さくなっている。これは、例えば、第2ゲート電極15Bを形成する際のフォトリソグラフィ工程に起因して、第2ゲート電極15Bの一方の端部が丸まった形状に成形されるためである。幅WBEは、幅WBから先端に向かって徐々に小さくなり、0に近づいていく。第1ゲート電極15Aの他方の端部と、第2ゲート電極15Bの他方の端部とは連結されている。
図4,5は、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの実効のゲート長を表している。図4は、例えば図1に示したように、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bが、半導体膜13から突き出す距離Dが十分に大きいときの第1ゲート電極15Aのゲート長(ゲート長LA)および第2ゲート電極15Bのゲート長(ゲート長LB)を表している。図5は、例えば図3に示したように、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bが、半導体膜13から突き出す距離Dが小さいときの第1ゲート電極15Aのゲート長(ゲート長LAW)および第2ゲート電極15Bのゲート長(ゲート長LBS)を表している。
距離Dが十分に大きいとき、第1ゲート電極15Aでは拡幅領域15AWが、第2ゲート電極15Bではより小さな幅WBEの一方の端部が、それぞれ平面視で半導体膜13の外側に配置される(図4)。このとき、第1ゲート電極15Aのゲート長LAおよび第2ゲート電極15Bのゲート長LBは、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bそれぞれの幅WA,WBと等しくなる。距離Dが小さいと、例えば、第1ゲート電極15Aでは拡幅領域15AWが、第2ゲート電極15Bではより小さな幅WBEの一方の端部が、それぞれ平面視で半導体膜13に重なって配置される(図5)。このとき、第1ゲート電極15Aのゲート長LAWは、拡幅領域15AWの幅WAEと等しくなり、第2ゲート電極15Bのゲート長LBSは、第2ゲート電極15Bの幅WB(ゲート長LB)よりも小さくなる。
金属酸化膜16は、例えば基板11の全面に設けられ、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bを覆うとともに、半導体膜13の低抵抗領域13bに接している。この金属酸化膜16としては、例えば、酸化アルミニウム(Al23)膜を用いることができる。このような低抵抗領域13bに接する金属酸化膜16を設けることにより、低抵抗領域13bの電気抵抗を安定して維持することができる。金属酸化膜16には、酸化チタン(TiO2),酸化タングステン(WO3),タンタルオキサイド(Ta25)またはジルコニウムオキサイド(ZrO2)等を用いるようにしてもよい。
層間絶縁膜17は、例えば基板11の全面に設けられている。層間絶縁膜17は、例えば、金属酸化膜16に近い位置から順に、層間絶縁膜17a,層間絶縁膜17bおよび層間絶縁膜17cがこの順に積層された積層膜により構成されている。層間絶縁膜17aには、例えば酸化シリコン(SiO2)膜を用いることができる。層間絶縁膜17aには、窒化シリコン(SiN)膜または酸窒化シリコン(SiON)膜等を用いるようにしてもよい。層間絶縁膜17bには、例えば酸化アルミニウム(Al23)膜を用いることができる。層間絶縁膜17cには、例えば感光性を有する樹脂膜を用いることができる。具体的には、層間絶縁膜17cは、例えばポリイミド樹脂膜により構成されている。層間絶縁膜17cには、ノボラック樹脂またはアクリル樹脂等を用いるようにしてもよい。
ソース・ドレイン電極18A,18Bは、トランジスタ10のソースまたはドレインとして機能するものであり、例えば、上記第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの構成材料として列挙したものと同様の金属または透明導電膜を含んで構成されている。このソース・ドレイン電極18A,18Bとしては、電気伝導性の良い材料が選択されることが望ましい。ソース・ドレイン電極18A,18Bは、層間絶縁膜17および金属酸化膜16を貫通する接続孔を介して半導体膜13の低抵抗領域13bに接続されている。例えば、ソース・ドレイン電極18Aは、第1ゲート電極15Aにより近い位置の低抵抗領域13b、ソース・ドレイン電極18Bは、第2ゲート電極15Bにより近い位置の低抵抗領域13bにそれぞれ接続されている。
[製造方法]
上記のようなトランジスタ19は、例えば次のようにして製造することができる。まず、基板11の全面にUC膜12を形成する。次いで、このUC膜12上に、例えば酸化物半導体材料を例えばスパッタ法等により成膜した後、例えばフォトリソグラフィおよびエッチングにより、所定の形状にパターニングして半導体膜13を形成する。その後、以下のようなフォトリソグラフィ工程を用いて、半導体膜13上に、第1ゲート絶縁膜14A,第2ゲート絶縁膜14Bおよび第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bを形成する。まず、基板11の全面に絶縁膜および導電膜をこの順に成膜する。続いて、この導電膜上に所定のパターンを有するフォトレジストを形成する。このフォトレジストを用いて、まず、導電膜をパターニングした後、続けて、絶縁膜のパターニングを行う。これにより、平面視で第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bそれぞれと同一形状の第1ゲート絶縁膜14A,第2ゲート絶縁膜14Bが形成される。このとき、半導体膜13の第1ゲート絶縁膜14A,第2ゲート絶縁膜14Bから露出した領域が、例えばドライエッチングにより低抵抗化され、半導体膜13の低抵抗領域13bが形成される。低抵抗領域13bは、金属酸化膜16からの酸素の引き抜き等により形成するようにしてもよい。
この後、基板11の全面に、金属酸化膜16および層間絶縁膜17をこの順に形成する。最後に層間絶縁膜17上に、ソース・ドレイン電極18A,18Bを形成することにより、図1,2に示したトランジスタ10が完成する。
[作用、効果]
本実施の形態のトランジスタ10では、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bに閾値電圧以上のオン電圧が印加されると、半導体膜13のチャネル領域13a1,13a2が活性化される。これにより、チャネル領域13a1,13a2を間にした一対の低抵抗領域13b間に電流が流れる。
本実施の形態のトランジスタ10では、第1ゲート電極15Aの一方の端部に拡幅領域15AWが設けられているので、半導体膜13と第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bとの位置関係がずれても、実効のゲート長、即ち、第1ゲート電極15Aのゲート長LAWと第2ゲート電極15Bのゲート長LBSとの和が小さくなりにくい。以下、これについて比較例を用いて説明する。
図6は、比較例にかかるトランジスタ(トランジスタ100)の模式的な平面構成を表したものである。このトランジスタ100は、第1ゲート電極(第1ゲート電極150A)および第2ゲート電極15Bを有しており、第1ゲート電極150Aおよび第2ゲート電極15Bはともに、その一方の端部の幅が徐々に小さくなっている。即ち、トランジスタ100の第1ゲート電極150Aには拡幅領域(図1の拡幅領域15AW)が設けられていない。第1ゲート電極150Aおよび第2ゲート電極15Bの一方の端部は、半導体膜13から、例えば距離D100だけ突き出して配置されている。
図7は、距離D100が十分に大きいときのトランジスタ100のドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表したものである。距離D100が十分に大きいとき、第1ゲート電極150Aのゲート長L150A,第2ゲート電極15Bのゲート長LBはそれぞれ、第1ゲート電極150A,第2ゲート電極15Bの幅W150A,WBに等しくなる。したがって、設計通りに十分なゲート長(ゲート長L150Aとゲート長LBとの和)が確保される。
一方、図8に示したように、距離D100が小さくなると、第2ゲート電極15Bと同様に、幅W150Aよりも小さな幅の第1ゲート電極150Aの一方の端部に、平面視で半導体膜13が重なる。このため、第2ゲート電極15Bのゲート長LBSと同様に、第1ゲート電極150Aのゲート長L150ASも幅W150A(ゲート長L150A)よりも小さくなる。例えば、半導体膜13と第1ゲート電極150A,第2ゲート電極15Bとのアライメントずれが生じることにより、距離D100が小さくなる。高精細化を実現するために、第1ゲート電極150A,第2ゲート電極15Bの幅W150A,WBを小さくすると、よりアライメントずれが生じやすくなる。
図9は、距離D100を小さくしたときのトランジスタ100のドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表している。距離D100を小さくしたときに、第1ゲート電極150Aのゲート長L150ASも小さくなると、実効のゲート長が小さくなり、デプレッション側に閾値電圧Vthが変動する。このような閾値電圧Vthの変動等の特性の変化に起因して、複数のトランジスタ100間で特性のばらつきが生じるおそれがある。
図10は、ゲート長と閾値電圧Vthとの関係を表したものである。閾値電圧Vthは、実効のゲート長の大きさに依存しており、ゲート長が小さいと閾値電圧Vthがデプレッション側に変動する。
図11は、第1ゲート電極150A,第2ゲート電極15Bが半導体膜13から突き出す距離D100と、閾値電圧Vthとの関係を表したものである。距離D100が十分に大きいとき、閾値電圧Vthは安定して維持される。
距離D100が、例えば6μm以上であれば、仮に、半導体膜13と第1ゲート電極150A,第2ゲート電極15Bとのアライメントずれが生じても、第1ゲート電極150A,第2ゲート電極15Bのゲート長L150A,LBが確保され、閾値電圧Vthを安定して維持することが可能となる。しかしながらこの場合には、余分な距離D100が必要となり、高精細化の実現が困難となる。
図12に示したように、距離D100が例えば2μmのとき、閾値電圧Vthはばらつき易く、安定した値に維持することが困難である。
これに対し、トランジスタ10では、第1ゲート電極15Aの一方の端部に拡幅領域15AWを設けるようにしたので、仮に、半導体膜13と第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bとのアライメントずれが生じたとしても(図5)、第1ゲート電極15Aのゲート長LAWと第2ゲート電極15Bのゲート長LBSとの和は小さくなりにくい。具体的には、第2ゲート電極15Bが、設計時(図4)のゲート長LBよりも小さいゲート長LBSになったとしても、第1ゲート電極15Aは、設計時のゲート長LAよりも大きいゲート長LAWが確保される。したがって、実効のゲート長を所定の大きさに維持することができる。
図13A,13Bは、トランジスタ10のドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表している。図13Aは、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bがそれぞれ、ゲート長LA,Bを有するときのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表したものである。図13Bは、図13Aに、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bがそれぞれ、ゲート長LAW,BSを有するときのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を重ねて表したものである。
このように、トランジスタ10では、第1ゲート電極15Aに拡幅領域15AWが設けられているので、閾値電圧Vthの変動が生じず、安定したトランジスタ特性を実現することができる。
また、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bが、半導体膜13から突き出す距離Dを過剰に大きくする必要はなく、例えば距離Dが2μmであっても、第1ゲート電極15Aのゲート長LAWが確保される。
以上説明したように本実施の形態では、第1ゲート電極15Aに拡幅領域15AWを設けるようにしたので、仮にアライメントずれ等に起因して半導体膜13と第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bとの位置関係がずれても、実効のゲート長を所定の大きさに維持することができる。よって、閾値電圧Vth等のトランジスタ特性を安定化させ、複数のトランジスタ10間での特性のばらつきを抑えることができる。
また、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bが、半導体膜13から突き出す距離Dを過剰に大きくする必要がないので、高精細化を実現し易い。更に、厳密なアライメントを要しないので、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの幅WA,WBを小さくし易い。したがって、この点においても高精細化を実現し易い。
以下、本実施の形態の変形例について説明するが、以降の説明において上記実施の形態と同一構成部分については同一符号を付してその説明は適宜省略する。
<変形例1>
図14は、上記実施の形態の変形例1に係るトランジスタ(トランジスタ10A)の模式的な平面構成を表している。このトランジスタ10Aでは、第2ゲート電極15Bにも拡幅領域(拡幅領域15BW)が設けられている。この点を除き、トランジスタ10Aは上記実施の形態のトランジスタ10と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
トランジスタ10Aでは、第1ゲート電極15Aの一方の端部に拡幅領域15AWが設けられ、かつ、第2ゲート電極15Bの一方の端部に拡幅領域15BW(第2拡幅領域)が設けられている。拡幅領域15BWでは、その幅WBEが第2ゲート電極15Bの他の部分の幅WBよりも大きくなっている。これにより、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの一方の端部では、第1ゲート電極15A(拡幅領域15AW)の幅WAEと第2ゲート電極15B(拡幅領域15BW)の幅WBEとの和が小さくなりにくい。具体的には、第1ゲート電極15Aの幅WAEと第2ゲート電極15Bの幅WBEとの和が、他の部分の第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの幅WA,幅WBの和よりも大きくなる。これにより、半導体膜13と第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bとのアライメントずれ等が生じた場合にも、閾値電圧Vth等のトランジスタ特性を安定化することが可能となる。拡幅領域15BWの長さ(図14のY方向の大きさ)は、例えば1μm〜5μmである。この拡幅領域15BWは、例えば、半導体膜13から突き出して、平面視で半導体膜13の外側に配置されていてもよく(図14)、あるいは平面視で半導体膜13に重なって配置されていてもよい(後述の図16参照)。
図15,16は、第1ゲート電極15Aのゲート長LA,LAWおよび第2ゲート電極15Bのゲート長LB,LWBを表している。図15は、例えば図14に示したように、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bが、半導体膜13から突き出す距離Dが十分に大きいときの第1ゲート電極15Aのゲート長(ゲート長LA)および第2ゲート電極15Bのゲート長(ゲート長LB)を表している。図16は、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bが、半導体膜13から突き出す距離Dが小さいときの第1ゲート電極15Aのゲート長(ゲート長LAW)および第2ゲート電極15Bのゲート長(ゲート長LBW)を表している。
距離Dが十分に大きいとき、第1ゲート電極15Aの拡幅領域15AWおよび第2ゲート電極15Bの拡幅領域15BWがともに、平面視で半導体膜13の外側に配置される(図16)。このとき、第1ゲート電極15Aのゲート長LAおよび第2ゲート電極15Bのゲート長LBは、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bそれぞれの幅WA,WBと等しくなる。距離Dが小さいと、例えば、第1ゲート電極15Aの拡幅領域15AWおよび第2ゲート電極15Bの拡幅領域15BWが、それぞれ平面視で半導体膜13に重なって配置される(図16)。このとき、第1ゲート電極15Aのゲート長LAWは、拡幅領域15AWの幅WAEと等しくなり、第2ゲート電極15Bのゲート長LBWは、拡幅領域15BWの幅WBEと等しくなる。したがって、トランジスタ10Aでは、半導体膜13と第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bとのアライメントずれが生じると、実効のゲート長が大きくなる。実効のゲート長が大きくなると、多少のトランジスタ特性の変動はあるものの、実効のゲート長が小さくなる場合に比べてトランジスタ特性の変動量は少ない。
図17は、トランジスタ10Aのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を表したものである。図17では、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bがそれぞれ、ゲート長LA,Bを有するときのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性と、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bがそれぞれ、ゲート長LAW,BWを有するときのドレイン電流Id―ゲート電圧Vg特性を重ねて表している。
このように、トランジスタ10Aでは、アライメントずれ等に起因して閾値電圧Vthがエンハンスメント側に変動する可能性があるものの、変動量は小さい。したがって、トランジスタ10と同様に、トランジスタ10Aでも閾値電圧Vth等のトランジスタ特性を安定化させることが可能となる。
<変形例2>
図18は、上記実施の形態の変形例2に係るトランジスタ(トランジスタ10B)の模式的な平面構成を表している。このトランジスタ10Bでは、第1ゲート電極15Aの拡幅領域15AWと第2ゲート電極15Bの一方の端部とが連結されている。この点を除き、トランジスタ10Bは上記実施の形態のトランジスタ10と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
トランジスタ10Bは、第1ゲート電極15Aの一方の端部と、第2ゲート電極15Bの一方の端部との間に連結部(連結部C)を有している。連結部Cは、第1ゲート電極15Aの一方の端部と第2ゲート電極15Bの一方の端部とをつなぐためのものであり、例えば、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの構成材料と同様の材料により構成されている。連結部Cの幅(図18のX方向の大きさ)は、拡幅領域15AWと第2ゲート電極15Bの一方の端部との間の距離と等しく、例えば1μm〜4μmである。連結部Cの長さ(図18のY方向の大きさ)は、拡幅領域15AWの長さよりも小さいことが好ましく、例えば1μm〜2μmである。
第1ゲート電極15Aの一方の端部、第2ゲート電極15Bの一方の端部または連結部Cには、後退部(後退部15R)が設けられていることが好ましい。後退部15Rは、先端面に設けられた凹部である。この後退部15Rを設けることにより、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bの一方の端部で、第1ゲート電極15A(拡幅領域15AW)の幅WAEと第2ゲート電極15Bの幅WBEとの和が大きくなり過ぎるのを抑えることができる。
このようなトランジスタ10Bも、トランジスタ10と同様に、閾値電圧Vth等のトランジスタ特性を安定化させることが可能となる。
<変形例3>
図19は、上記実施の形態の変形例3に係るトランジスタ(トランジスタ10C)の模式的な平面構成を表している。このトランジスタ10Cは、トリプルゲート構造のトランジスタであり、第1ゲート電極15A,第2ゲート電極15Bに加えて第3ゲート電極(第3ゲート電極15C)を有している。この点を除き、トランジスタ10Cは上記実施の形態のトランジスタ10と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
第3ゲート電極15Cは、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bと、チャネル長方向(例えば図19のX方向)に並んで配置され、半導体膜13の延在方向と交差する方向(例えば図19のY方向)に延在している。トランジスタ10Cでは、チャネル長方向に沿って、第3ゲート電極15C、第1ゲート電極15Aおよび第2ゲート電極15Bがこの順に配置されている。即ち、拡幅領域15AWが設けられた第1ゲート電極15Aが第3ゲート電極15Cと第2ゲート電極15Bとの間に配置されている。
図20A,20Bに示したように、チャネル長方向に沿って、第1ゲート電極15A、第3ゲート電極15Cおよび第2ゲート電極15Bの順に配置されていてもよく(図20A)、第3ゲート電極15C、第2ゲート電極15Bおよび第1ゲート電極15Aの順に配置されていてもよい(図20B)。
図21に示したように、第2ゲート電極15Bに拡幅領域15BWを設けるようにしてもよい。
図22に示したように、第3ゲート電極15Cの一方の端部にも拡幅領域(拡幅領域15CW)を設けるようにしてもよい。このとき、例えば第1ゲート電極15A、第2ゲート電極15Bおよび第3ゲート電極15Cの全てに拡幅領域15AW,15BW,15CWが設けられている。
このようなトランジスタ10Cも、トランジスタ10と同様に、閾値電圧Vth等のトランジスタ特性を安定化させることが可能となる。
<適用例1>
上記実施の形態および変形例において説明したトランジスタ10,10A,10B,10Cは、例えば表示装置(後述の図23の表示装置2A)および撮像装置(後述の図24の撮像装置2B)等の駆動回路に用いることができる。
図23は、表示装置2Aの機能ブロック構成を示したものである。表示装置2Aは、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、映像として表示するものであり、上述した有機ELディスプレイの他にも、例えば液晶ディスプレイなどにも適用される。表示装置2Aは、例えばタイミング制御部31と、信号処理部32と、駆動部33と、表示画素部34とを備えている。
タイミング制御部31は、各種のタイミング信号(制御信号)を生成するタイミングジェネレータを有しており、これらの各種のタイミング信号を基に、信号処理部32等の駆動制御を行うものである。信号処理部32は、例えば、外部から入力されたデジタルの映像信号に対して所定の補正を行い、それにより得られた映像信号を駆動部33に出力するものである。駆動部33は、例えば走査線駆動回路および信号線駆動回路などを含んで構成され、各種制御線を介して表示画素部34の各画素を駆動するものである。表示画素部34は、例えば有機EL素子または液晶表示素子等の表示素子と、表示素子を画素毎に駆動するための画素回路とを含んで構成されている。これらのうち、例えば、駆動部33または表示画素部34の一部を構成する各種回路に、上述のトランジスタ10,10A,10B,10Cが用いられる。
図24は、撮像装置2Bの機能ブロック構成を示したものである。撮像装置2Bは、例えば画像を電気信号として取得する固体撮像装置であり、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどから構成されている。撮像装置2Bは、例えばタイミング制御部35と、駆動部36と、撮像画素部37と、信号処理部38とを備えている。
タイミング制御部35は、各種のタイミング信号(制御信号)を生成するタイミングジェネレータを有しており、これらの各種のタイミング信号を基に、駆動部36の駆動制御を行うものである。駆動部36は、例えば行選択回路、AD変換回路および水平転送走査回路などを含んで構成され、各種制御線を介して撮像画素部37の各画素から信号を読み出す駆動を行うものである。撮像画素部37は、例えばフォトダイオードなどの撮像素子(光電変換素子)と、信号読み出しのための画素回路とを含んで構成されている。信号処理部38は、撮像画素部37から得られた信号に対して様々な信号処理を施すものである。これらのうち、例えば、駆動部36または撮像画素部37の一部を構成する各種回路に、上述のトランジスタ10,10A,10B,10Cが用いられる。
<電子機器の例>
上記表示装置2Aおよび撮像装置2B等は、様々なタイプの電子機器に用いることができる。図25に、電子機器3の機能ブロック構成を示す。電子機器3としては、例えばテレビジョン装置、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット型PC、携帯電話機、デジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラ等が挙げられる。
電子機器3は、例えば上述の表示装置2A(または撮像装置2B)と、インターフェース部40とを有している。インターフェース部40は、外部から各種の信号および電源等が入力される入力部である。このインターフェース部40は、また、例えばタッチパネル、キーボードまたは操作ボタン等のユーザインターフェースを含んでいてもよい。
以上、実施の形態等を挙げて説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等に記載した各層の材料および厚みは列挙したものに限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよい。
また、上記実施の形態等では、半導体膜13は、酸化物半導体材料のほか、アモルファスシリコン,微結晶シリコン,多結晶シリコンまたは有機半導体等の半導体材料を用いて構成するようにしてもよい。
更に、トランジスタ10,10A,10B,10Cは、ボトムゲート型の薄膜トランジスタであってもよい。
上記実施の形態等において説明した効果は一例であり、本開示の効果は、他の効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
尚、本技術は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
酸化物半導体材料を含み、第1方向に延在する半導体膜と、
前記半導体膜に対向して設けられ、第2方向に延在するとともに、互いに前記第1方向に並んで配置された第1ゲート電極および第2ゲート電極とを備え、
前記第1ゲート電極の一方の端部には、前記第1ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第1拡幅領域が設けられている
トランジスタ。
(2)
前記第2ゲート電極の一方の端部の幅は、前記第2ゲート電極の他の部分の幅よりも小さくなっている
前記(1)に記載のトランジスタ。
(3)
前記第2ゲート電極の一方の端部に、前記第2ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第2拡幅領域が設けられている
前記(1)に記載のトランジスタ。
(4)
前記第1ゲート電極の他方の端部と前記第2ゲート電極の他方の端部とが連結されている
前記(1)ないし(3)のうちいずれか1つに記載のトランジスタ。
(5)
前記第1ゲート電極の一方の端部と前記第2ゲート電極の一方の端部とが連結されており、
前記第1ゲート電極の一方の端部、前記第2ゲート電極の一方の端部または前記第1ゲート電極の一方の端部と前記第2ゲート電極の一方の端部との連結部に、前記第2方向の後退部が設けられている
前記(1)ないし(4)のうちいずれか1つに記載のトランジスタ。
(6)
更に、前記第2方向に延在し、かつ、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極と前記第1方向に並んで配置された第3ゲート電極を有する
前記(1)ないし(5)のうちいずれか1つに記載のトランジスタ。
(7)
更に、基板と、
前記半導体膜と前記第1ゲート電極との間の第1ゲート絶縁膜と、
前記半導体膜と前記第2ゲート電極との間の第2ゲート絶縁膜とを有し、
前記基板に近い位置から順に、前記半導体膜と、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜と、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極とが配置されている
前記(1)ないし(6)のうちいずれか1つに記載のトランジスタ。
(8)
前記第1ゲート電極の一方の端部および前記第2ゲート電極の一方の端部は、前記半導体膜から突き出して配置されている
請求項1に記載のトランジスタ。
(9)
平面視で、前記半導体膜の外側に前記第1ゲート電極の前記第1拡幅領域が配置されている
前記(8)に記載のトランジスタ。
(10)
平面視で、前記半導体膜に前記第1ゲート電極の前記第1拡幅領域が重なって配置されている
前記(8)に記載のトランジスタ。
(11)
表示素子および前記表示素子を駆動するトランジスタを備え、
前記トランジスタは、
酸化物半導体材料を含み、第1方向に延在する半導体膜と、
前記半導体膜に対向して設けられ、第2方向に延在するとともに、互いに前記第1方向に並んで配置された第1ゲート電極および第2ゲート電極とを含み、
前記第1ゲート電極の一方の端部には、前記第1ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第1拡幅領域が設けられている
表示装置。
10,10A,10B,10C,…トランジスタ、11…基板、12,12a,12b…UC膜、13…半導体膜、13a1,13a2…チャネル領域、13b…低抵抗領域、14A…第1ゲート絶縁膜、14B…第2ゲート絶縁膜、15A…第1ゲート電極、15B…第2ゲート電極、15C…第3ゲート電極、15AW,15BW,15CW…拡幅領域、15R…後退部、16…金属酸化膜、17,17a,19b,19c…層間絶縁膜、18A,18B…ソース・ドレイン電極、2A…表示装置、2B…撮像装置、3…電子機器、31,35…タイミング制御部、32,38…信号処理部、33,36…駆動部、34…表示画素部、37…撮像画素部、40…インターフェース部、WA,WAE,WB,WBE…幅、LA,LAW,LB,LBS,LBW…ゲート長、D…距離、C…連結部。

Claims (11)

  1. 酸化物半導体材料を含み、第1方向に延在する半導体膜と、
    前記半導体膜に対向して設けられ、第2方向に延在するとともに、互いに前記第1方向に並んで配置された第1ゲート電極および第2ゲート電極とを備え、
    前記第1ゲート電極の一方の端部には、前記第1ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第1拡幅領域が設けられている
    トランジスタ。
  2. 前記第2ゲート電極の一方の端部の幅は、前記第2ゲート電極の他の部分の幅よりも小さくなっている
    請求項1に記載のトランジスタ。
  3. 前記第2ゲート電極の一方の端部に、前記第2ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第2拡幅領域が設けられている
    請求項1に記載のトランジスタ。
  4. 前記第1ゲート電極の他方の端部と前記第2ゲート電極の他方の端部とが連結されている
    請求項1に記載のトランジスタ。
  5. 前記第1ゲート電極の一方の端部と前記第2ゲート電極の一方の端部とが連結されており、
    前記第1ゲート電極の一方の端部、前記第2ゲート電極の一方の端部または前記第1ゲート電極の一方の端部と前記第2ゲート電極の一方の端部との連結部に、前記第2方向の後退部が設けられている
    請求項1に記載のトランジスタ。
  6. 更に、前記第2方向に延在し、かつ、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極と前記第1方向に並んで配置された第3ゲート電極を有する
    請求項1に記載のトランジスタ。
  7. 更に、基板と、
    前記半導体膜と前記第1ゲート電極との間の第1ゲート絶縁膜と、
    前記半導体膜と前記第2ゲート電極との間の第2ゲート絶縁膜とを有し、
    前記基板に近い位置から順に、前記半導体膜と、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜と、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極とが配置されている
    請求項1に記載のトランジスタ。
  8. 前記第1ゲート電極の一方の端部および前記第2ゲート電極の一方の端部は、前記半導体膜から突き出して配置されている
    請求項1に記載のトランジスタ。
  9. 平面視で、前記半導体膜の外側に前記第1ゲート電極の前記第1拡幅領域が配置されている
    請求項8に記載のトランジスタ。
  10. 平面視で、前記半導体膜に前記第1ゲート電極の前記第1拡幅領域が重なって配置されている
    請求項8に記載のトランジスタ。
  11. 表示素子および前記表示素子を駆動するトランジスタを備え、
    前記トランジスタは、
    酸化物半導体材料を含み、第1方向に延在する半導体膜と、
    前記半導体膜に対向して設けられ、第2方向に延在するとともに、互いに前記第1方向に並んで配置された第1ゲート電極および第2ゲート電極とを含み、
    前記第1ゲート電極の一方の端部には、前記第1ゲート電極の他の部分の幅よりも大きい幅を有する第1拡幅領域が設けられている
    表示装置。
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