JP2018195546A - 荷電粒子線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出器からの漏れ電場が変化しても、荷電粒子線の軸ずれを補正できる荷電粒子線装置を提供する。【解決手段】荷電粒子線装置は、荷電粒子線を放出する荷電粒子線源と、荷電粒子線源から放出された荷電粒子線を集束して試料Sに照射する対物レンズ18と、試料Sに荷電粒子線が照射されることにより発生した電子を検出する検出器30と、対物レンズ18に入射する荷電粒子線を偏向させる偏向器60と、偏向器60を制御する制御部と、を含み、検出器30は、検出器30に入射する電子の経路に電場を発生させる電極を有し、制御部は、電極に印加される印加電圧に応じて、偏向器60を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、荷電粒子線装置に関する。
走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)などの荷電粒子線装置では、生物、材料、半導体などの微細構造を観察、分析することができる。走査電子顕微鏡では、電子線を試料上で二次元的に走査し、電子線が照射されることで発生する二次電子や反射電子を検出して画像化する。
走査電子顕微鏡では、良好な像を得るために、レンズの光軸に一致するように電子線を入射させる軸あわせが行われる(例えば特許文献1参照)。
特開2002−352758号公報
走査電子顕微鏡の検出器として、シンチレータの直前に配置されたフィルターメッシュへの印加電圧を変化させることにより、画像化に用いられる信号電子のエネルギー帯を変えることができる検出器が知られている。このような検出器では、例えば、フィルターメッシュに正の電圧を印加して低エネルギーの二次電子を多く検出したり、フィルターメッシュに負の電圧を印加して高エネルギーの反射電子のみを検出したりすることができる。
ここで、フィルターメッシュが生じさせる電場が試料に照射される電子線(一次ビーム)に影響を与えないように、フィルターメッシュはグランドメッシュ等によってシールドされている。しかしながら、グランドメッシュから漏れた電場(漏れ電場)により、一次ビームが影響を受けてしまう場合がある。
例えば、フィルターメッシュに印加する電圧を変化させると漏れ電場も変化するため、一次ビームがその影響を受けて曲がって軸がずれてしまうことがある。この場合、再度、ビームアライメントの調整、フォーカスの調整、非点の調整などを行わなければならない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、検出器からの漏れ電場が変化しても、荷電粒子線の軸ずれを補正できる荷電粒子線装置を提供することにある。
(1)本発明に係る荷電粒子線装置は、
荷電粒子線を放出する荷電粒子線源と、
前記荷電粒子線源から放出された荷電粒子線を集束して試料に照射する対物レンズと、
前記試料に荷電粒子線が照射されることにより発生した電子を検出する検出器と、
前記対物レンズに入射する荷電粒子線を偏向させる偏向器と、
前記偏向器を制御する制御部と、
を含み、
前記検出器は、前記検出器に入射する電子の経路に電場を発生させる電極を有し、
前記制御部は、前記電極に印加される印加電圧に応じて、前記偏向器を制御する。
このような荷電粒子線装置では、制御部が電極への印加電圧に応じて偏向器を制御するため、検出器への印加電圧が変化して漏れ電場が変化しても、対物レンズにおける荷電粒子線の軸ずれが補正されるように偏向器を動作させることができる。そのため、このような荷電粒子線装置では、検出器への印加電圧が変化して漏れ電場が変化しても、対物レンズにおける荷電粒子線の軸ずれを自動で補正することができる。
(2)本発明に係る荷電粒子線装置において、
前記電極は、前記印加電圧に応じた電場を発生させて、前記検出器に入射する電子のエネルギー帯を変えてもよい。
(3)本発明に係る荷電粒子線装置において、
前記電極は、前記印加電圧に応じた電場を発生させて、前記検出器での電子の検出率を変化させてもよい。
(4)本発明に係る荷電粒子線装置において、
前記制御部は、前記印加電圧から、前記印加電圧を単位電圧変えたときの前記荷電粒子線の曲がり量に基づき前記偏向器における前記荷電粒子線の偏向量を算出し、前記偏向器を制御してもよい。
このような荷電粒子線装置では、検出器からの漏れ電場による、対物レンズにおける荷電粒子線の軸ずれが補正されるように偏向器を動作させることができる。
(5)本発明に係る荷電粒子線装置において、
前記検出器と前記偏向器との間には電子レンズが配置され、
前記制御部は、前記印加電圧から、前記印加電圧を単位電圧変えたときの前記荷電粒子線の曲がり量および前記荷電粒子線に対する前記電子レンズのレンズ作用に基づき前記偏向器における前記荷電粒子線の偏向量を算出し、前記偏向器を制御してもよい。
このような荷電粒子線装置では、検出器と偏向器との間には電子レンズが配置されている場合であっても、検出器からの漏れ電場による、対物レンズにおける荷電粒子線の軸ずれが補正されるように偏向器を動作させることができる。
(6)本発明に係る荷電粒子線装置において、
前記荷電粒子線で試料上を走査する走査コイルを含んでいてもよい。
第1実施形態に係る走査電子顕微鏡の構成を示す図。 第1実施形態に係る走査電子顕微鏡の要部を模式的に示す図。 フィルターメッシュへの印加電圧を変化させて取得されたSEM像。 第2実施形態に係る走査電子顕微鏡の要部を模式的に示す図。 第3実施形態に係る走査電子顕微鏡の要部を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
また、以下では、本発明に係る荷電粒子線装置として、電子線を走査して走査像を取得
する走査電子顕微鏡(SEM)を例に挙げて説明するが、本発明に係る荷電粒子線装置は電子線以外の荷電粒子線(イオン等)を走査して走査像を取得する装置であってもよい。
1. 第1実施形態
1.1. 走査電子顕微鏡の構成
まず、第1実施形態に係る走査電子顕微鏡について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る走査電子顕微鏡100の構成を示す図である。
走査電子顕微鏡100では、電子プローブ(集束された電子線)で試料Sの表面を走査したときに電子プローブの照射点から放出される電子(二次電子および反射電子)を検出して画像化することができる。この結果、走査電子顕微鏡100では、走査像(二次電子像および反射電子像)を取得することができる。
走査電子顕微鏡100は、図1に示すように、電子源10(荷電粒子線源の一例)と、コンデンサーレンズ12と、絞り14と、走査コイル16(走査偏向器)と、対物レンズ18と、試料ステージ20と、電子検出器30と、制御部40と、記憶部42と、を含む。
電子源10は、電子線を放出する。電子源10は、例えば、公知の電子銃である。電子線は、光軸に沿って進行する。
コンデンサーレンズ12は、電子源10から放出された電子線を集束させる。コンデンサーレンズ12は、例えば、光軸に沿って複数配置されてもよい。
絞り14は、対物レンズ18に入射する電子線のうち、光軸近傍の電子線だけを通して、それ以外の電子線を遮蔽する。
走査コイル16は、コンデンサーレンズ12および対物レンズ18で集束された電子線(電子プローブ)を偏向させる。走査コイル16は、電子プローブで試料S上を走査するために用いられる。
対物レンズ18は、電子源10から放出された電子線を集束して試料Sに照射する。対物レンズ18は、試料Sの直前に配置された電子プローブを形成するためのレンズである。
走査電子顕微鏡100は、上述した光学系の他に、レンズや絞りなどを備えていてもよい。
試料ステージ20には、試料Sが載置される。試料ステージ20は、試料Sを支持し、試料Sを移動させることができる。試料ステージ20は、試料Sを移動させるための駆動機構を有している。
電子検出器30は、試料Sから発生した電子(二次電子または反射電子)を検出する。走査電子顕微鏡100では、電子検出器30の出力信号に基づき、走査電子顕微鏡像(SEM像)が生成される。
制御部40は、走査電子顕微鏡100の光学系や試料ステージ20、電子検出器30などを制御する。制御部40が行う制御の詳細については、後述する。
制御部40は、専用回路により実現して各種制御を行うようにしてもよい。また、制御
部40は、CPU(Central Processing Unit)が記憶部42等に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、各種制御を行うようにしてもよい。
記憶部42は、制御部40のワーク領域となるもので、その機能はRAMや、ROM、ハードディスクなどにより実現できる。記憶部42は、制御部40が各種の制御処理や計算処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部42は、制御部40が各種プログラムに従って実行した算出結果等を一時的に記憶するためにも使用される。
図2は、走査電子顕微鏡100の要部を模式的に示す図である。なお、図2では、電子検出器30、電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−N、および対物レンズ18以外の部材の図示を省略している。
電子検出器30は、図2に示すように、シンチレータ32と、ライトガイド34と、フィルターメッシュ36と、グランドメッシュ38と、を含む。
シンチレータ32は、電子線(以下「一次ビーム」ともいう)が試料Sに照射されることにより試料Sで発生した電子(二次電子または反射電子)を検出して光に変換する。シンチレータ32としては、例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)結晶や、プラスチック(プラスチック中に有機発光物質を溶かしたもの)などを用いることができる。シンチレータ32には、電子の収集および電子への発光エネルギーの付与のために、高電圧が印加されている。シンチレータ32には、一次ビームを通過させるための貫通孔が形成されている。
ライトガイド34は、シンチレータ32からの光を光電子増倍管(図示せず)に導く。すなわち、ライトガイド34は、シンチレータ32と光電子増倍管とを接続している。光電子増倍管は、シンチレータ32からの光を検出して電気信号として出力する。
フィルターメッシュ36(電極の一例)は、シンチレータ32の前方に配置される。フィルターメッシュ36は、シンチレータ32とグランドメッシュ38との間に配置されている。フィルターメッシュ36には、一次ビームを通過させるための貫通孔が形成されている。
フィルターメッシュ36は、シンチレータ32に入射する電子(試料Sで発生した電子)の経路に印加電圧に応じた電場を発生させる。フィルターメッシュ36に印加する電圧を変化させることにより、シンチレータ32に入射する電子(すなわち画像化に用いられる信号電子)のエネルギー帯を変えることができる。
グランドメッシュ38は、フィルターメッシュ36の前方に配置されている。グランドメッシュ38は、シンチレータ32およびフィルターメッシュ36が発生させる電場が一次ビームに影響を与えないように、これら電場をシールドする機能を有する。
シンチレータ32に形成された貫通孔には、一次ビームを通過させるためのライナーチューブ2(グランドパイプ)が挿入されている。ライナーチューブ2は、電子源10から放出された一次ビームの通路に設けられた筒である。ライナーチューブ2は、光軸OAに沿って進行する一次ビームが電子検出器30がつくる電場の影響を受けないように、ライナーチューブ2内とシンチレータ32との間を遮蔽している。ライナーチューブ2は、例えば、基準電位(グランド電位)である。
走査電子顕微鏡100は、図2に示すように、さらに、複数の電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nと、偏向器60と、を含んで構成されている。
複数の電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nは、電子検出器30と偏向器60との間に配置されている。電子レンズ50−1は、最も電子検出器30側に位置しており、光軸OAに沿って、電子レンズ50−1、電子レンズ50−2、・・・、電子レンズ50−Nの順で配置されている。すなわち、電子レンズ50−Nは最も偏向器60側に位置している。
なお、図2に示す例では、電子検出器30と偏向器60との間には、複数の電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nが配置されておりNは3以上の整数であるが、電子検出器30と偏向器60との間に配置される電子レンズの数は特に限定されず、Nは0以上の整数であればよい。例えば、電子検出器30と偏向器60との間に電子レンズが配置されなくてもよい(N=0)。
偏向器60は、最終段の電子レンズ50−Nと対物レンズ18との間に配置されている。偏向器60は、対物レンズ18に入射する一次ビームを二次元的に偏向させる。偏向器60は、上段(電子レンズ50−N側)に配置された第1アライメントコイル60aと、下段(対物レンズ18側)に配置された第2アライメントコイル60bと、を有している。すなわち、偏向器60は、二段偏向系を構成している。
1.2. 走査電子顕微鏡の動作
次に、走査電子顕微鏡100の動作について説明する。走査電子顕微鏡100では、シンチレータ32およびフィルターメッシュ36に印加される電圧が変化して漏れ電場が変化しても、対物レンズ18における一次ビームの軸ずれを補正することができる。対物レンズ18における一次ビームの軸ずれとは、一次ビームが対物レンズ18の中心(光軸)からずれることをいう。以下、一次ビームの軸ずれを補正する手法について説明する。
シンチレータ32に電圧Vsciが印加されることにより生じる電場や、フィルターメッシュ36に電圧Vfilが印加されることにより生じる電場は、上述したように、一次ビームに影響を与えないようにグランドメッシュ38によってシールドされている。しかしながら、グランドメッシュ38から漏れた電場(漏れ電場)のわずかな非対称性によって、一次ビームを曲げてしまう。このため、電子検出器30を抜けたところ(例えばライナーチューブ2を抜けたところ)での一次ビームの軸qは、次式のように表される。
ここで、ベクトルの第1成分は理想的な軸からの一次ビームの距離(ずれ量)を表し、第2成分は理想的な軸からの一次ビームの傾きを表し、第3成分は偏向器60の偏向作用を行列形式で表すために追加した要素であり、物理的な意味はない。
αsciは、シンチレータ32の単位電圧あたりの一次ビームの曲がり量(軸ずれ量)である。すなわち、αsciは、シンチレータ32への印加電圧を単位電圧変えたときの一次ビームの曲がり量である。また、αfilは、フィルターメッシュ36の単位電圧あたりの一次ビームの曲がり量(軸ずれ量)である。すなわち、αfilは、フィルターメッシュ36への印加電圧を単位電圧変えたときの一次ビームの曲がり量である。
一次ビームの曲がり量αsci,αfilは、いずれも複素数(実部がx方向、虚部がy方向に対応する)であり、加速電圧に反比例する。なお、x方向およびy方向は、互いに直交し、かつ、光軸OAに直交する方向である。
一次ビームの曲がり量αsciは、電子検出器30の下のレンズ(図示の例では複数の電子レンズ50−1〜50−Nおよび対物レンズ18)をすべてオフにして、電子検出器30の上のレンズで一次ビームを試料面にフォーカスさせて、シンチレータ32に印加される電圧を変化させたときのSEM画像の移動量として測定できる。
同様に、一次ビームの曲がり量αfilは、電子検出器30の下のレンズをすべてオフにして、電子検出器30の上のレンズで一次ビームを試料面にフォーカスさせて、フィルターメッシュ36に印加される電圧を変化させたときのSEM画像の移動量として測定できる。
例えば、加速電圧10kVでフィルターメッシュ36に印加される電圧をΔVfilだけ変化させたときのSEM画像の移動量がΔd(実部がx方向、虚部がy方向とした複素数)だったとすると、任意の加速電圧における一次ビームの曲がり量αfilは、次式のように表される。
なお、シンチレータ32への印加電圧Vsciは、通常は固定値で変化させないため、シンチレータ32からの漏れ電場による一次ビームの軸ずれは補正しないこととして、αsci=0としてもよい。
電子検出器30からの漏れ電場により一次ビームの軸がずれてしまうと、電子検出器30よりも下のレンズ、特に対物レンズ18の中心からずれた位置に一次ビームが入射してしまい、分解能が低下する。これを防ぐために、2段のアライメントコイル60a,60bで一次ビームの軸ずれを補正する。
アライメントコイル60a,60bは、軸ずれの原因である電子検出器30の直下に配置されていることが好ましいが、電子検出器30とアライメントコイル60a,60bとの間に電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nがある場合、これらに対する軸ずれは補正できないが、最も影響が大きい対物レンズ18に対する軸ずれは補正できる。対物レンズ18における一次ビームの軸ずれを補正できれば、十分な効果が得られる。
電子検出器30の出口における一次ビームの軸qを電子レンズ50−1まで延長した軸をpとおくと、軸pは以下のように表される。
ここで、lは、電子検出器30の出口から電子レンズ50−1までの距離を表す。行列B1は、距離lだけ軸を延長する作用を表す。
電子レンズ50−1への入射軸pが電子レンズ50−1の作用を受けて曲がり、電子レンズ50−1から出射するときの軸をqとすると、軸qは以下のように表される。
ここで、Aは、電子レンズ50−1の作用を表す3×3の複素行列である。電子レンズ50−1が静電レンズであるものとして、薄肉レンズ近似で扱い、像側焦点距離をf、ポテンシャル比の平方根ξとおくと、Aは以下のように表される。
ただし、ポテンシャル比は、レンズから出射する電子のポテンシャル(出射ポテンシャル)を、レンズに入射する電子のポテンシャル(入射ポテンシャル)で割った値である。
電子レンズ50−1からの出射軸qを電子レンズ50−2まで延長した入射軸p、電子レンズ50−2の作用を受けた出射軸q、・・・、電子レンズ50−(N−1)からの出射軸qN−1を電子レンズ50−Nまで延長した入射軸p、電子レンズ50−Nの作用を受けた出射軸q、まで、同様に求めることができる。
電子レンズ50−Nからの出射軸qを第1アライメントコイル60aの位置まで延長した軸をpとおくと、軸pは以下のように表される。
ここで、lは、電子レンズ50−Nから第1アライメントコイル60aまでの距離である。
第1アライメントコイル60aでの複素偏向角度をα(実部がx方向、虚部がy方向に対応する)とおくと、第1アライメントコイル60aからの出射軸qは以下のように表される。
第1アライメントコイル60aからの出射軸qを第2アライメントコイル60bの位置まで延長した軸をpとおくと、軸pは以下のように表される。
ここで、lは第1アライメントコイル60aから第2アライメントコイル60bまでの距離である。
第2アライメントコイル60bでの複素偏向角度をα(実部がx方向、虚部がy方向に対応する)とおくと、第2アライメントコイル60bからの出射軸qは以下のように表される。
対物レンズ18への入射軸が、電子検出器30からの漏れ電場によって一次ビームの軸が曲がる前の理想的な軸と同じになるためには以下のようになればよい。
以上をまとめると以下の方程式が得られる。
この方程式を、第1アライメントコイル60aの複素偏向角α、および第2アライメントコイル60bの複素偏向角αを未知数として解くことで、目的とする対物レンズ18における一次ビームの軸ずれ補正のための制御式が得られる。
例えば、N=1として上記方程式を解くと以下の制御式が得られる。
上記式(1)に、シンチレータ32への印加電圧Vsciおよびフィルターメッシュ36への印加電圧Vfilを代入することで、第1アライメントコイル60aにおける一次ビームのx方向の偏向量およびy方向の偏向量を求めることができる。また、上記式(2)に、シンチレータ32への印加電圧Vsciおよびフィルターメッシュ36への印加電圧Vfilを代入することで、第2アライメントコイル60bにおける一次ビームのx方向の偏向量およびy方向の偏向量を求めることができる。
次に、走査電子顕微鏡100の動作について説明する。以下では、電子検出器30と偏向器60との間に電子レンズ50−1のみが配置されている場合(N=1の場合)について説明する。
走査電子顕微鏡100では、あらかじめ記憶部42に、上記制御式(1)および上記制御式(2)が記憶されている。また、記憶部42には、電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nのレンズ作用行列(A〜A)の情報が、各電子レンズ単体の設定に応じて記憶されている。なお、任意のレンズ設定における各電子レンズの作用行列は、記憶部42に記憶された前記情報を補間して用いる。
制御部40は、シンチレータ32への印加電圧Vsciおよびフィルターメッシュ36への印加電圧Vfilに応じて、対物レンズ18における一次ビームの軸ずれが補正されるように、偏向器60を制御する。
具体的には、制御部40は、シンチレータ32への印加電圧Vsciやフィルターメッシュ36への印加電圧Vfilが変更されると、記憶部42から制御式(1)および制御式(2)を読み出す。そして、制御式(1)および制御式(2)に変更された印加電圧Vsci,Vfilの値を代入し、第1アライメントコイル60aにおける一次ビームの偏向量、第2アライメントコイル60bにおける一次ビームの偏向量を算出する。制御部40は、この算出結果に基づき第1アライメントコイル60aおよび第2アライメントコイル60bを制御する。この結果、一次ビームは、対物レンズ18の中心を光軸OAに沿って通過する。
1.3. 特徴
本実施形態に係る走査電子顕微鏡100は、例えば、以下の特徴を有する。
走査電子顕微鏡100は、制御部40は、フィルターメッシュ36およびシンチレータ32に印加される電圧に応じて、偏向器60を制御する。そのため、走査電子顕微鏡100では、電子検出器30(シンチレータ32およびフィルターメッシュ36)への印加電圧が変化して漏れ電場が変化しても、対物レンズ18における一次ビームの軸ずれが補正されるように偏向器60を動作させることができる。したがって、走査電子顕微鏡100では、電子検出器30への印加電圧が変化して漏れ電場が変化しても、自動で対物レンズ18における一次ビームの軸ずれを補正することができる。
よって、走査電子顕微鏡100では、例えば、フィルターメッシュ36への印加電圧を変化させても、再度、ビームアライメントの調整、フォーカスの調整、非点の調整等の作業をすることなく、即座に異なるエネルギー帯の信号電子によるSEM画像を得ることができる。
例えば、フィルターメッシュ36への印加電圧の変化による一次ビームの軸ずれを補正するために、フィルターメッシュ36への印加電圧の変化に対するビームアライメントなどの変化分(比例係数)のデータを、加速電圧や作動距離のテーブルとして取得することが考えられる。これには、多数のデータを取得する必要があり、データの取得に手間がかかってしまう。本実施形態によれば、例えば、フィルターメッシュ36の単位電圧あたりの一次ビームの曲がり量αfilを適当な加速電圧の1点で測定すればよいため、調整工数が大幅に削減できる。
走査電子顕微鏡100では、制御部40は、フィルターメッシュ36への印加電圧から、フィルターメッシュ36への印加電圧を単位電圧変えたときの一次ビームの曲がり量αfilに基づき偏向器60における一次ビームの偏向量を算出し、偏向器60を制御する。そのため、走査電子顕微鏡100では、フィルターメッシュ36への印加電圧が変化して漏れ電場が変化しても、対物レンズ18における一次ビームの軸ずれが補正されるように偏向器60を動作させることができる。
また、走査電子顕微鏡100では、電子検出器30と偏向器60との間に電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nが配置されている場合、制御部40は、フィルターメッシュ36への印加電圧から、一次ビームの曲がり量αfilおよび一次ビームに対する電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nのレンズ作用A〜Aに基づき偏向器60における一次ビームの偏向量を算出し、偏向器60を制御する。そのため、走査電子顕微鏡100では、電子検出器30と偏向器60との間に電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nが配置されている場合であっても、フィルターメッシュ36への印加電圧が変化して漏れ電場が変化しても、漏れ電場による対物レンズ18における一次ビームの軸ずれが補正されるように偏向器60を動作させることができる。
図3は、フィルターメッシュ36への印加電圧(フィルター電圧)を変化させて取得されたSEM像である。
図3では、本実施形態における対物レンズ18における一次ビームの軸ずれの補正を行った場合と、一次ビームの軸ずれの補正を行わなかった場合と、について、フィルター電圧0Vで軸が合った状態にして、フィルター電圧を−500V、+500Vに変化させてSEM像を取得した。なお、図3に示すSEM像は、加速電圧1kV、視野2.4μmで取得されたものであり、コントラストとブライトネスのみを調整した。
図3に示す結果から、本実施形態における一次ビームの軸ずれの補正を行った場合、フィルター電圧を変化させても、良好なSEM像を得ることができることがわかった。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係る走査電子顕微鏡について、図面を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態に係る走査電子顕微鏡200の要部を模式的に示す図である。以下、第2実施形態に係る走査電子顕微鏡200において、第1実施形態に係る走査電子顕微鏡100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した走査電子顕微鏡100では、図2に示すように偏向器60は2段のアライメントコイル60a,60bを有していたが、走査電子顕微鏡200では、図4に示すように、偏向器60は、1段(第1アライメントコイル60aのみ)である点で異なる。
アライメントコイルが1段の場合、一次ビームを元の軸に完全に戻すことはできないが、一次ビームを対物レンズ18の中心を通るように通過させることはできる。
第1アライメントコイル60aからの出射軸qを求めるところまでは、上述した「1.2. 走査電子顕微鏡の動作」で説明したとおりである。
第1アライメントコイル60aからの出射軸qを対物レンズ18まで延長した軸をpOLとすると、軸pOLは以下のように表される。
ここで、lOLは、第1アライメントコイル60aから対物レンズ18までの距離である。
対物レンズ18への一次ビームの入射軸が、対物レンズ18の中心を通るようにするためには、次のようになればよい。
ただし、「*」は、任意の値でよいことを表す。
以上をまとめると以下の方程式が得られる。
この方程式を、第1アライメントコイル60aの複素偏向角αを未知数として解くことで、目的とする対物レンズ18における一次ビームの軸ずれ補正のための制御式が得られる。
例えば、N=1として上記方程式を解くと以下の制御式が得られる。
走査電子顕微鏡200の動作は、上記式を用いて第1アライメントコイル60aにおける一次ビームの偏向量を算出し、第1アライメントコイル60a(偏向器60)の制御を行う点を除いて、走査電子顕微鏡100の動作と同様であり、その説明を省略する。
走査電子顕微鏡200では、上述した走査電子顕微鏡100と同様に電子検出器30への印加電圧が変化して漏れ電場が変化しても、対物レンズ18における一次ビームの軸ずれが補正されるように偏向器60を動作させることができる。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る走査電子顕微鏡について、図面を参照しながら説明する。図5は、第3実施形態に係る走査電子顕微鏡300の要部を模式的に示す図である。以下、第3実施形態に係る走査電子顕微鏡300において、第1実施形態に係る走査電子顕微鏡100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係る走査電子顕微鏡300では、図5に示すように、電子検出器30がEverhart−Thornleyタイプの検出器である点で、上述した走査電子顕微鏡100と異なる。また、走査電子顕微鏡300では、偏向器60が電子検出器30よりも電子源10側に配置されている点で、上述した走査電子顕微鏡100と異なる。
Everhart−Thornleyタイプの検出器は、高電圧が印加されたシンチレータ32に電子を加速衝突させて光に変換し、光電子増倍管(図示せず)で電気信号に変える。シンチレータ32の前にはコレクタメッシュ39(電極の一例)が配置されている。コレクタメッシュ39は、シンチレータ32に入射する電子の経路に、印加電圧に応じた電場を発生させ、電子検出器30での電子の検出率(捕集効率)を変化させる。
走査電子顕微鏡300は、シンチレータ32に電圧Vsciが印加されることにより生じる電場や、フィルターメッシュ36に電圧Vfilが印加されることにより生じる電場が、検出率を上げつつ、一次ビームへの影響が大きくならないように設計されているが、この場合にも、漏れ電場により一次ビームが曲がってしまうことがある。
このため、電子検出器30への入射軸pdetと電子検出器30からの出射軸qdetとの関係は以下のようになる。
ここで、αsciは、シンチレータ32の単位電圧あたりの一次ビームの曲がり量(軸ずれ量)である。αcolは、コレクタメッシュ39の単位電圧あたりの一次ビームの曲がり量(軸ずれ量)である。すなわち、αcolは、コレクタメッシュ39への印加電圧を単位電圧変えたときの一次ビームの曲がり量である。αsciおよびαcolは、いずれも複素数(実部がx方向、虚部がy方向に対応する)であり、加速電圧に反比例する。
一次ビームの曲がり量αsciは、電子検出器30の下のレンズをすべてオフにして、電子検出器30の上のレンズで一次ビームを試料面にフォーカスさせて、シンチレータ32に印加される電圧を変化させたときのSEM画像の移動量として測定できる。また、一次ビームの曲がり量αcolは、電子検出器30の下のレンズをすべてオフにして、電子検出器30の上のレンズで一次ビームを試料面にフォーカスさせて、コレクタメッシュ39に印加される電圧を変化させたときのSEM画像の移動量として測定できる。
シンチレータ32に印加される電圧Vsciは、通常は固定値で変化させないため、シンチレータ32からの漏れ電場による一次ビームの軸ずれは補正しないこととして、αsci=0としてもよい。
一次ビームの軸がずれてしまうと、電子検出器30よりも下のレンズである対物レンズ18の中心からずれた位置に一次ビームが入射してしまい、分解能が低下する。これを防ぐために、2段のアライメントコイル60a,60bで一次ビームの軸ずれを補正する。
アライメントコイル60a,60bは、軸ずれの原因である電子検出器30の直上に配置されていることが好ましいが、アライメントコイル60a,60bと電子検出器30との間に電子レンズ50−1,50−2,・・・,50−Nがある場合、これらに対する軸ずれは補正できないが、最も影響が大きい対物レンズ18に対する軸ずれを補正できる。
第1アライメントコイル60aへの入射軸pは、理想的な軸として以下のようにおく。
第1アライメントコイル60aでの複素偏向角をαとおくと、第1アライメントコイル60aからの出射軸qは以下のように表される。
第1アライメントコイル60aからの出射軸qを第2アライメントコイル60bの位置まで延長した軸をpとおくと、軸pは以下のように表される。
ここで、lは、第1アライメントコイル60aから第2アライメントコイル60bまでの距離である。
第2アライメントコイル60bでの複素偏向角をαとおくと、第2アライメントコイル60bからの出射軸qは以下のように表される。
第2アライメントコイル60bからの出射軸qを電子レンズ50−1まで延長した軸をpとおくと、軸pは以下のように表される。
ここで、lは、第2アライメントコイル60bから電子レンズ50−1までの距離である。
電子レンズ50−1への入射軸pが電子レンズ50−1の作用を受けて曲がり、電子レンズ50−1から出射するときの軸をqとおくと、軸qは以下のように表される。
ここで、Aは、電子レンズ50−1の作用を表す3×3の複素行列である。
電子レンズ50−1からの出射軸qを電子レンズ50−2まで延長した入射軸p、電子レンズ50−2の作用を受けた出射軸q、・・・、電子レンズ50−(N−1)からの出射軸qN−1を電子レンズ50−Nまで延長した入射軸p、電子レンズ50−Nの作用を受けた出射軸q、まで、同様に求めることができる。
電子レンズ50−Nからの出射軸qを電子検出器30の位置まで延長した軸をpdetとおくと、軸pdetは以下のように表される。
ここで、ldetは、電子レンズ50−Nから電子検出器30までの距離である。
電子検出器30への入射軸pdetが電子検出器30からの漏れ電場によって曲げられた後の出射軸qdetは、以下のように表される。
対物レンズ18への入射軸が、電子検出器30からの漏れ電場によって軸が曲がる前の理想的な軸と同じになるためには以下のようになればよい。
以上をまとめると以下の方程式が得られる。
この方程式を、第1アライメントコイル60aの複素偏向角α、および第2アライメントコイル60bの複素偏向角αを未知数として解くことで、目的とする対物レンズ1
8における一次ビームの軸ずれ補正のための制御式が得られる。
例えば、N=0として上記方程式を解くと以下の制御式が得られる。
走査電子顕微鏡300の動作は、上記式を用いて制御を行う点を除いて、走査電子顕微鏡100の動作と同様であり、その説明を省略する。
走査電子顕微鏡300では、上述した走査電子顕微鏡100と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…ライナーチューブ、10…電子源、12…コンデンサーレンズ、14…絞り、16…走査コイル、18…対物レンズ、20…試料ステージ、30…電子検出器、32…シンチレータ、34…ライトガイド、36…フィルターメッシュ、38…グランドメッシュ、39…コレクタメッシュ、40…制御部、42…記憶部、50−1…電子レンズ、50−2…電子レンズ、50−N…電子レンズ、60…偏向器、60a…第1アライメントコイル、60b…第2アライメントコイル、100…走査電子顕微鏡、200…走査電子顕微鏡、300…走査電子顕微鏡

Claims (6)

  1. 荷電粒子線を放出する荷電粒子線源と、
    前記荷電粒子線源から放出された荷電粒子線を集束して試料に照射する対物レンズと、
    前記試料に荷電粒子線が照射されることにより発生した電子を検出する検出器と、
    前記対物レンズに入射する荷電粒子線を偏向させる偏向器と、
    前記偏向器を制御する制御部と、
    を含み、
    前記検出器は、前記検出器に入射する電子の経路に電場を発生させる電極を有し、
    前記制御部は、前記電極に印加される印加電圧に応じて、前記偏向器を制御する、荷電粒子線装置。
  2. 請求項1において、
    前記電極は、前記印加電圧に応じた電場を発生させて、前記検出器に入射する電子のエネルギー帯を変える、荷電粒子線装置。
  3. 請求項1において、
    前記電極は、前記印加電圧に応じた電場を発生させて、前記検出器での電子の検出率を変化させる、荷電粒子線装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記制御部は、前記印加電圧から、前記印加電圧を単位電圧変えたときの前記荷電粒子線の曲がり量に基づき前記偏向器における前記荷電粒子線の偏向量を算出し、前記偏向器を制御する、荷電粒子線装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記検出器と前記偏向器との間には電子レンズが配置され、
    前記制御部は、前記印加電圧から、前記印加電圧を単位電圧変えたときの前記荷電粒子線の曲がり量および前記荷電粒子線に対する前記電子レンズのレンズ作用に基づき前記偏向器における前記荷電粒子線の偏向量を算出し、前記偏向器を制御する、荷電粒子線装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記荷電粒子線で試料上を走査する走査コイルを含む、荷電粒子線装置。
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JPH1167137A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Jeol Ltd 粒子線装置
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