JP2018194823A - 定着装置、画像形成装置および制御方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】商用交流電源の交流電圧として第一公称電圧と第二公称電圧との何れに対しても動作可能であり、かつ加熱手段の寿命を犠牲にすることなく、単一の仕様の加熱手段を採用可能とすること。【解決手段】定着装置はパルス列からなる駆動信号が入力されていれば、商用交流電源から供給された交流に基づく電力を加熱手段に供給し、駆動信号が入力されていなければ電力を加熱手段に供給しない。定着装置は、検知された温度が第一温度未満であれば、駆動信号を供給し、検知された温度が第一温度未満でなければ、駆動信号を供給しない。定着装置は、商用交流電源の交流電圧が閾値未満であれば駆動信号のデューティ比を第一デューティ比に設定し、交流電圧が閾値未満でなければ駆動信号のデューティ比を第一デューティ比より小さい第二デューティ比に設定する。【選択図】図4

Description

本発明は定着装置、画像形成装置および制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置はシートに転写された未定着のトナー画像を、定着装置を用いてシートに定着させる。特許文献1は、熱源としてハロゲンヒーターを採用した定着装置を記載している。ハロゲンヒーターの仕様は、必要とされる熱量と電源電圧に応じて決定される。定格電圧に対して印加電圧が低ければ必要な熱量が得られない。定格電圧に対して印加電圧が高ければハロゲンヒーターの寿命が縮まる。画像形成装置は様々な国や地域で使用されているが、国や地域によって商用原電から供給される電源電圧は異なる。日本国内での電源電圧は100Vである。北米の電源電圧は120Vである。欧州での電源電圧は220V〜240Vである。このため、複数種類の仕様のハロゲンヒーターのうち、販売仕向け地に適した仕様のハロゲンヒーターが選択されて画像形成装置に搭載される。
特開2011−2782号公報
ところで、商業印刷などで使用される大型の画像形成装置は200Vクラスの電源電圧を必要とする。200Vクラスの電源電圧としては、日本国内は200Vの電源電圧が存在し、欧州では220V〜240Vの電源電圧が存在する。北米では、同一地域であるにもかかわらず、208Vの電源電圧が供給される建物と、240Vの電源電圧が供給される建物とが混在することがある。したがって、仕向地が北米である場合、208V〜240Vの電源電圧を取り扱い可能なハロゲンヒーターが必要となる。北米仕向けとして208Vでも必要な熱量を確保できる仕様のハロゲンヒーターが採用されたと仮定する。この仕様のハロゲンヒーターが240Vを供給される建物で使用されると、208Vを供給される建物で使用されたケースと比較して、寿命が約1/3になってしまうことがありうる。同一の販売仕向地において建物ごとに適切な仕様のハロゲンヒーターを組み込むと、定着装置の製造工程だけでなく、画像形成装置の保守管理も煩雑になってしまう。つまり、保守管理担当者は、建物ごとに適切な使用のハロゲンヒーターを持参して交換する必要があり、保守管理の負担が重くなる。そこで、本発明は商用交流電源の交流電圧として第一公称電圧と第二公称電圧の何れに対しても動作可能で、且つヒータの寿命を犠牲にすることなく、単一の仕様のヒータを採用可能とする。
本発明によれば、
商用交流電源の交流電圧として第一公称電圧と第二公称電圧との何れに対しても動作可能な定着装置であって、
第一回転体と、
前記第一回転体に対向して配置され、前記第一回転体と共にシートを挟持しながら搬送する第二回転体と、
交流電圧が供給されて前記第一回転体を加熱する第一加熱手段と、
前記商用交流電源の交流電圧を検知する電圧検知手段と、
前記第一加熱手段または前記第一回転体の温度を検知する温度検知手段と、
パルス状の駆動信号が入力されていれば、商用交流電源から供給された交流に基づく電力を前記第一加熱手段に供給し、前記駆動信号が入力されていなければ前記電力を前記第一加熱手段に供給しない駆動回路と、
前記電圧検知手段により検知された前記商用交流電源の交流電圧が所定電圧未満であれば前記駆動信号のデューティ比を第一デューティ比に決定し、前記電圧検知手段により検知された交流電圧が前記所定電圧未満でなければ前記駆動信号のデューティ比を前記第一デューティ比より小さい第二デューティ比に決定し、
前記温度検知手段により検知された温度が第一温度未満であれば、決定したデューティ比に設定された前記駆動信号を前記駆動回路に供給し、前記温度検知手段により検知された温度が前記第一温度未満でなければ、前記駆動信号を前記駆動回路に供給しないコントローラと、を有し、
前記所定電圧は、前記第一公称電圧よりも高く、かつ、前記第二公称電圧よりも低い値であることを特徴とする定着装置が提供される。
本発明によれば、商用交流電源の交流電圧として第一公称電圧と第二公称電圧との何れに対しても動作可能であり、且つ加熱手段の寿命を犠牲にすることなく、単一の仕様の加熱手段が採用可能となる。
画像形成装置を示す概略断面 定着装置を示す概略断面図 加熱回路を示すブロック図 定着装置の制御方法を示すフローチャート 駆動信号のデューティ比と電流波形を示す図
[画像形成装置]
図1は中間転写方式の画像形成装置1を示している。画像形成装置1は、単色画像を形成する画像形成装置であってもよいが、ここでは複数の色剤を混色して多色画像を形成する電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)といった4色の現像剤を使用する。図1において参照番号の末尾には色を示す文字が付与されているが、四色に共通する事項が説明される際にはこの文字が省略される。
感光ドラム6C、6M、6Y、6BKはそれぞれ等間隔に配置され、静電潜像やトナー画像を担持する像担持体である。エンジンコントローラ15は、高圧電源16を制御して帯電電圧を生成させ、一次帯電器2に供給する。一次帯電器2は像担持体を一様に帯電させる帯電手段の一例である。一次帯電器2は帯電電圧を利用して感光ドラム6の表面を一様に帯電させる。走査光学装置3は像担持体の表面においてレーザ光を走査することで静電潜像を形成する走査手段の一例である。走査光学装置3は、入力画像に基づいて各々変調された光束(レーザビーム)Lを感光ドラム6に向けて出射する。光束(レーザビーム)Lは感光ドラム6の表面に静電潜像を形成する。エンジンコントローラ15は、高圧電源16を制御して現像電圧を生成させ、現像器4に供給する。現像器4はトナーを付着させて静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段の一例である。現像器4はそれぞれ現像電圧を印加されたスリーブやブレードを通じて、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの現像剤を静電潜像に付着させる。これにより静電潜像が現像され、現像剤像(トナー画像)が形成される。
給紙ローラー8は給紙トレイ7に収容されているシートPを1枚ずつ給紙する。レジストローラ9は画像の書き出しタイミングに同期をとってシートPを二次転写部に向けて送り出す。
エンジンコントローラ15は、高圧電源16を制御して一次転写電圧を生成させ、一次転写ローラー5に供給する。一次転写ローラー5は、中間転写ベルト10に対して、感光ドラム6に担持されているトナー画像を転写する。一次転写ローラー5に印加された一次転写電圧は中間転写ベルト10へのトナー画像の転写を促進する。中間転写ベルト10は中間転写体として機能している。駆動ローラー11は中間転写ベルト10を回転させるローラーである。二次転写部は二次転写ローラー14を有している。エンジンコントローラ15は、高圧電源16を制御することにより二次転写電圧を生成させ、二次転写ローラー14に供給する。二次転写部において、中間転写ベルト10と二次転写ローラー14とがシートPを挟持しながら搬送することで、中間転写ベルト10上に担持されている多色のトナー画像がシートPに転写される。二次転写電圧はシートPへのトナー画像の転写を促進する。その後、シートPは定着装置12へ搬送される。定着装置12はシートPに担持されているトナー画像に対して圧力と熱を加え、定着させる。排出ローラー13は、画像の形成されたシートPを排出する。なお、一次転写ローラー5、中間転写ベルト10および二次転写ローラー14はトナー画像をシート上に転写する転写手段の一例である。定着装置12はシート上に担持されているトナー画像を定着させる定着手段の一例である。
[定着装置]
図2が示すように、定着装置12は第一回転体と第二回転体を有している。第二回転体は、第一回転体に対向して配置され、第一回転体と共にシートを挟持しながら搬送する。加圧ローラー22は第一回転体の一例である。定着ベルト21はフィルム状(ベルト状)の第二回転体の一例である。定着ベルト21は柔軟層と、この柔軟層の下側に設けられた導電性の発熱層とを有している。導電性の発熱層は導電性発熱体を含む。導電性発熱体の厚さは、たとえば、45μmである。柔軟層はたとえばゴム層であってもよい。ゴム層の厚さは、たとえば、300μmである。加圧ローラー22は、金属製の筒(パイプ)と、筒の表面に形成された耐熱弾性体の層と、耐熱弾性体の上に形成された離型層とを有する。筒の材質は、たとえば、アルミニウムや鉄である。また、耐熱弾性体の材質は、たとえば、シリコーンゴムやフッ素ゴムである。離型層の材質は、たとえば、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)である。
図2が示すように、定着ベルト21は加圧ローラー22に対向して配置されている。定着ベルト21と加圧ローラー22は、シートPを挟持しながら搬送する。定着ベルト21は加圧ローラー22とともにニップ部23を形成している。加圧ローラー22がモータなどの駆動源から駆動力を伝達されて回転すると、この駆動力がニップ部23を介して定着ベルト21にも伝達され、定着ベルト21も回転する。シートPはニップ部23を通過する際に、定着ベルト21と加圧ローラー22から圧力と熱を加えられる。これにより、シートP上のトナー画像Tが加熱および加圧されてシートPに定着される。
図2が示すように定着ベルト21に対向して電磁誘導コイル24が配置されている。電磁誘導コイル24はコイルホルダ20に固定されている。電磁誘導コイル24の外側には磁性体コア25、26が配置されている。磁性体コア25、26は磁路を形成している。二つの磁性体コア25はコアホルダ27に保持されている。磁性体コア26はコイルホルダ20に保持されている。電磁誘導コイル24に高周波の電流が流されることで磁場が発生する。この磁場が定着ベルト21の導電性発熱体に作用することで導電性発熱体に渦電流が流れて導電性発熱体が発熱する。導電性発熱体や電磁誘導コイル24は第二ヒータの一例である。サーミスタ28aは第二ヒータまたは第二回転体の温度を検知する第二温度検知手段の一例である。サーミスタ28aは、たとえば、定着ベルト21の導電性発熱体の内側に当接しており、導電性発熱体の温度を検知する。
加圧ローラー22の内部には第一ヒータ(第一加熱手段)の一例であるハロゲンヒーター29が配置されている。ハロゲンヒーター29が発生する熱が加圧ローラー22を加熱する。加圧ローラー22の外周面にはサーミスタ28bが当接している。サーミスタ28bは第一ヒータまたは第一回転体の温度を検知する第一温度検知手段の一例である。図2では、サーミスタ28bが加圧ローラー22の温度を検知するように配置されている。
[定着装置の加熱回路]
図3は加熱回路を示している。入力端子31、32は商用交流電源30に接続される。以下では、定着ベルト21に関連する回路や信号、数値の末尾には文字aが付与される。加圧ローラー22に関連する回路や信号、数値の末尾には文字bが付与される。定着装置12は、商用交流電源30の公称電圧が第一公称電圧(例:208V)と第二公称電圧(例:240V)との何れの電圧であっても使用されるように構成されている。従来であれば、定着装置12の仕向地に応じて第一公称電圧用のハロゲンヒーターと、第二公称電圧用のハロゲンヒーターとのいずれかのハロゲンヒーターが取り付けられていた。即ち、従来では、第一公称電圧が使用される地域では、第一公称電圧用のハロゲンヒーターが取り付けられ、第二公称電圧用のハロゲンヒーターは取り付けられない。
制御回路37は、少なくとも1つのプロセッサで構成され、定着装置12の加熱に係わる動作を制御する。電圧検知回路34は商用交流電源30から入力端子31、32に印加された交流電圧Vinを検知する回路である。電圧検知回路34は、たとえば、交流電圧Vinに比例した小さな電圧を生成する分圧回路により構成されうる。電流検知回路33は商用交流電源30から供給された交流電流Iinを検知する回路である。電流検知回路33は交流電流Iinに比例した電圧に変換する抵抗素子などである。電流検知回路33は省略されてもよい。ダイオードブリッジD1とコンデンサC1は、商用交流電源30から供給された交流を整流および平滑して直流を生成する整流平滑回路40を形成している。整流平滑回路40は直流電圧を駆動回路35aに供給する。駆動回路35aは、制御回路37の制御部38aが出力するパルス列からなる駆動信号Honaに従って直流電圧を高周波でオンオフさせることにより生成した高周波の電流Ihaを電磁誘導コイル24に印加する。これにより、定着ベルト21の導電性発熱体36に電流が誘起して発熱する。
商用交流電源30に対して整流平滑回路40と並列に駆動回路35bが接続されている。駆動回路35bは、制御回路37の制御部38bが出力するパルス列からなる駆動信号Honbがハイレベル(第1レベル)のときに、商用交流電源30から供給された交流Iinに基づく交流Ihbをハロゲンヒーター29に印加する。駆動信号Honbがローレベル(第2レベル)のときには、交流Ihbはハロゲンヒーター29へ供給されない。駆動信号Honbの周期は交流Iinの周期に等しく、且つ交流Iinに同期している。駆動信号Honbの一周期のハイレベルの期間は、商用交流電源30の公称電圧に応じて決定される。これにより、ハロゲンヒーター29は加圧ローラー22を加熱する。
AD変換回路39は交流電圧Vinと交流電流Iinをアナログデジタル変換して制御回路37に出力する。AD変換回路39はサーミスタ28aが検知した定着ベルト21の温度Taを示す検知信号と、サーミスタ28bが検知した加圧ローラー22の温度Tbを示す検知信号とをアナログデジタル変換して制御回路37に出力する。
制御部38aは、交流電圧Vin、交流電流Iin、定着ベルト21の温度Taおよび定着ベルト21の目標温度に基づいて電磁誘導コイル24に供給すべき電力を決定する。さらに制御部38aは、決定した電力が得られるように駆動信号Honaの周波数を決定する。なお、駆動信号Honaのデューティ比は所定値に固定されている。なお、駆動信号Honaのオン幅を可変とし、オフ幅を固定としてもよい。これにより、定着ベルト21の温度が目標温度に維持される。
設定部41bは、交流電圧Vinが閾値未満であれば(即ち、商用交流電源30の公称電圧が第一公称電圧である)、駆動信号Honbのデューティ比を第一デューティ比d1に設定する。設定部41bは交流電圧Vinが閾値未満でなければ(即ち、商用交流電源30の公称電圧が第二公称電圧である)、駆動信号Honbのデューティ比を第二デューティ比d2に設定する。ここで第二デューティ比d2は第一デューティ比d1より小さく、第一公称電圧と第二公称電圧とに応じて予め定められた値である。制御部38bは温度Tbが加圧ローラー22の目標温度である第一温度未満であれば、駆動信号Honbを駆動回路35bに供給する。ここで、駆動信号Honbのデューディは設定部41bにより設定されたものである。従って、駆動信号Honbが駆動回路35bに供給されると、ハロゲンヒーター29は、交流電流Iinの各周期で、設定されたデューティ比に応じた期間だけ交流電圧が供給される。制御部38bは温度Tbが第一温度未満でなければ、駆動信号Honbを駆動回路35bに供給しない。駆動信号Honbが駆動回路35bに供給されなければ、設定されたデューティ比に関係なく、ハロゲンヒーター29には交流電圧が供給されない。これにより、加圧ローラー22の温度が目標温度に維持される。
[フローチャート]
図4は制御回路37が実行する工程を示すフローチャートである。ここではハロゲンヒーター29に関する工程が説明される。なお、図4における制御回路37が実行するS1〜S9は、処理ステップを表す。
・S1で制御回路37(設定部41b)は電圧検知回路34を用いて商用交流電源30から供給された交流電圧Vinを検知する。
・S2で制御回路37(設定部41b)は交流電圧Vinが閾値Vx未満かどうかを判定する。閾値Vxは第一公称電圧よりも大きく、かつ、第二公称電圧よりも小さい。閾値Vxは第一公称電圧と第二公称電圧との中間値に設定されてもよい。たとえば、第一公称電圧が208Vであり、第二公称電圧が240Vであるケースでは、閾値Vxは224Vに設定される。交流電圧Vinが閾値Vx未満であれば、制御回路37は処理をS3に進める。一方で、交流電圧Vinが閾値Vx以上であれば、制御回路37は処理をS4に進める。
・S3で制御回路37(設定部41b)は駆動信号Honbのデューティ比dに第一デューティ比d1を設定する。つまり、設定部41bは制御部38bに第一デューティ比d1を設定する。第一デューティ比d1は、たとえば、100%である。
制御回路37は処理をS5に進める。
・S4で制御回路37(設定部41b)は駆動信号Honbのデューティ比dに第二デューティ比d2を設定する。つまり、設定部41bは制御部38bに第二デューティ比d2を設定する。第二デューティ比d2は、たとえば、80%である。
制御回路37は処理をS5に進める。
・S5で制御回路37(制御部38b)は画像形成ジョブが投入されたかどうかを判定する。画像形成ジョブが投入されると、制御回路37は処理をS6に進める。
・S6で制御回路37(制御部38b)はサーミスタ28bを用いて加圧ローラー22の温度Tbを検知する。
・S7で制御回路37(制御部38b)は温度Tbが目標温度Txb未満かどうかを判定する。なお、目標温度TxbはシートPの種類(例:グロスコートの有無や坪量、厚みなど)に応じて制御回路37により決定される。温度Tbが目標温度Txb未満であれば、制御回路37は処理をS8に進める。温度Tbが目標温度Txb以上であれば、制御回路37は画像形成装置1に画像形成を実行させ、処理をS9に進める。
・S8で制御回路37(制御部38b)は、温度Tbを目標温度Txbに近づけるために、駆動信号Honbの出力を開始する。駆動信号Honbのデューティ比dは、交流電圧Vinに応じて設定されたデューティ比である。駆動回路35bは駆動信号Honbのレベルがハイレベルであるときに交流電流をハロゲンヒーター29に流す。駆動回路35bは駆動信号Honbのレベルがローレベルであるときに交流電流をハロゲンヒーター29に流さない。即ち、加圧ローラー22の温度に応じてハロゲンヒーター29に対するオンオフ制御が行われ、オンオフ制御によるオン制御期間中は、設定されたデューティ比でハロゲンヒーター29がオンオフ制御される。
・S9で制御回路37(制御部38b)は画像形成ジョブが完了したかどうかを判定する。画像形成ジョブにより指定されたすべてのページに画像が形成されると、制御回路37は画像形成ジョブが完了したと判定する。まだ、画像が形成されていないページが残っていれば、制御回路37は画像形成ジョブが完了していないと判定し、処理をS6に進める。
[駆動信号と供給電流]
図5Aは交流電圧Vinが閾値Vx未満であるときの駆動信号Honbとハロゲンヒーター29に供給される電流Ihbとの関係を示している。図5Bは交流電圧Vinが閾値Vx以上であるときの駆動信号Honbと電流Ihbとの関係を示している。ハロゲンヒーター29の定格電力は、交流電圧Vinが208Vであることを想定して決定されている。仮に、交流電圧Vinが240Vのときに、100%のデューティ比の駆動信号Honbを出力してしまうと、ハロゲンヒーター29には定格電力を超える電力が供給されてしまう。そのため、ハロゲンヒーター29の寿命が短くなりうる。一方で、本実施例では、交流電圧Vinが240Vのときに、80%のデューティ比の駆動信号Honbが出力される。そのため、ハロゲンヒーター29には定格電力以下の電力が供給され、ハロゲンヒーター29の寿命が短くなりにくい。
[まとめ]
図3などを用いて説明したように、駆動回路35bは、パルス状の駆動信号が入力されていれば、商用交流電源30から供給された交流に基づく電力を設定されたデューティ比に従ってハロゲンヒーター29に供給する第一駆動回路として機能する。また、駆動回路35bは、駆動信号が入力されていなければ電力をハロゲンヒーター29に供給しない。駆動信号は上述した駆動信号Honbに相当し、設定されたデューティ比に応じたハイレベルとローレベルを有する。制御部38bはサーミスタ28bにより検知された温度が第一温度未満であれば、駆動信号を駆動回路35bに供給する第一制御手段の一例である。制御部38bはサーミスタ28bにより検知された温度が第一温度未満でなければ、駆動信号を駆動回路35bに供給しない。設定部41bは電圧検知回路34により検知された交流電圧Vinが閾値未満であれば駆動信号のデューティ比dを第一デューティ比d1に設定する第一設定手段の一例である。設定部41bは交流電圧Vinが閾値未満(所定電圧未満)でなければ駆動信号のデューティ比dを第一デューティ比d1より小さい第二デューティ比d2に設定する。閾値Vxは、第一公称電圧よりも高く、かつ、第二公称電圧よりも低い値に設定されている。このように、交流電圧Vinが第一公称電圧であれば高いデューティ比が設定される。交流電圧Vinが第二公称電圧であれば低いデューティ比が設定される。つまり、第一公称電圧に基づき定格電力を設定されたハロゲンヒーター29に第二公称電圧が印加されたとしても、ハロゲンヒーター29には定格電力を超えない電力が供給される。これにより、第一公称電圧と第二公称電圧との何れが供給されても動作可能な定着装置12が提供される。また、定着装置12は、ハロゲンヒーター29の寿命を犠牲にすることなく、単一の仕様のハロゲンヒーター29を採用可能となる。
なお、第一公称電圧と第二公称電圧はそれぞれ200V以上である。とりわけ、第一公称電圧は208Vであり、第二公称電圧は240Vであってもよい。北米では、同一地域内において、208Vの交流電圧が供給される建物と240Vの交流電圧が供給される建物と混在している。このような地域では本実施例が有効に働くであろう。閾値Vxは、第一公称電圧と第二公称電圧との中間値に設定されてもよい。これにより、電源電圧が第一公称電圧であるのか、それとも第二公称電圧であるのかを適切に判定することが可能となろう。
IHヒータは第二回転体である定着ベルト21を加熱する第二ヒータ(第二加熱手段)として機能する。つまり、IHヒータは、磁界を発生するコイルを有し、第二回転体に設けられた導電性の発熱体に磁界を作用させて誘導電流を発生させ、当該発熱体を発熱させる第二ヒータとして機能する。
整流平滑回路40は、商用交流電源30から供給された交流を整流および平滑して直流電圧を生成する直流電源手段として機能する。駆動回路35aは、高周波パルスで形成される駆動信号が入力されていれば、整流平滑回路40により生成された直流電圧を駆動信号に従ってオンオフ制御することにより得られる電力を第二ヒータに供給する第二駆動回路として機能する。なお、駆動回路35aは、駆動信号が入力されていなければ電力を第二ヒータに供給しない。駆動信号の一例は駆動信号Honaである。制御部38aは、交流電圧Vin、交流電流Iin、サーミスタ28aにより検知された温度および目標温度に基づき駆動信号の周波数を制御する。駆動信号のデューティ比は固定される。具体的には、デューティ比固定で駆動信号のパルスのオン幅とオフ幅の両方を変化させるが、オフ幅固定でオン幅を変化させることで、駆動信号の周波数を制御する構成が採用されてもよい。
12...定着装置、30...商用交流電源、21...定着フィルム、22...加圧ローラー、29...ハロゲンヒーター、35b...駆動回路、38b...制御部、34...電圧検知回路、41b...設定部

Claims (12)

  1. 商用交流電源の交流電圧として第一公称電圧と第二公称電圧との何れに対しても動作可能な定着装置であって、
    第一回転体と、
    前記第一回転体に対向して配置され、前記第一回転体と共にシートを挟持しながら搬送する第二回転体と、
    前記商用交流電源から交流電圧が供給されて前記第一回転体を加熱する第一加熱手段と、
    前記商用交流電源の交流電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記第一加熱手段または前記第一回転体の温度を検知する温度検知手段と、
    パルス列からなる駆動信号が入力されていれば、商用交流電源から供給された交流に基づく電力を前記第一加熱手段に供給し、前記駆動信号が入力されていなければ前記電力を前記第一加熱手段に供給しない駆動回路と、
    前記電圧検知手段により検知された前記商用交流電源の交流電圧が所定電圧未満であれば前記駆動信号のデューティ比を第一デューティ比に決定し、前記電圧検知手段により検知された交流電圧が前記所定電圧未満でなければ前記駆動信号のデューティ比を前記第一デューティ比より小さい第二デューティ比に決定し、
    前記温度検知手段により検知された温度が第一温度未満であれば、決定したデューティ比に設定された前記駆動信号を前記駆動回路に供給し、前記温度検知手段により検知された温度が前記第一温度未満でなければ、前記駆動信号を前記駆動回路に供給しないコントローラと、を有し、
    前記所定電圧は、前記第一公称電圧よりも高く、かつ、前記第二公称電圧よりも低い値であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記第一加熱手段はハロゲンヒーターであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第一デューティ比は100%であることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記第二デューティ比は前記第一公称電圧と前記第二公称電圧とに応じて決められた値であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記第一回転体はローラーであり、
    前記ローラーの内部に前記第一加熱手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記第一公称電圧と前記第二公称電圧はそれぞれ200V以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記第一公称電圧は208Vであり、前記第二公称電圧は240Vであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記所定電圧は、前記第一公称電圧と前記第二公称電圧との中間値に設定されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 前記第二回転体を加熱する第二加熱手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の定着装置。
  10. 前記第二加熱手段は、磁界を発生するコイルを有し、前記第二回転体に設けられた導電性の発熱体に磁界を作用させて誘導電流を発生させ、当該発熱体を発熱することを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 像担持体と、
    前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、
    前記像担持体の表面においてレーザ光を走査することで静電潜像を形成する走査手段と、
    トナーを付着させて前記静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と、
    前記トナー画像をシート上に転写する転写手段と、
    前記シート上に担持されている前記トナー画像を定着させる定着手段と、を有し、
    前記定着手段は、商用交流電源の交流電圧として第一公称電圧と第二公称電圧との何れに対しても動作可能な定着手段であり、
    前記定着手段は、
    第一回転体と、
    前記第一回転体に対向して配置され、前記第一回転体と共にシートを挟持しながら搬送する第二回転体と、
    前記商用交流電源から交流電圧が供給されて前記第一回転体を加熱する第一加熱手段と、
    前記商用交流電源の交流電圧を検知する電圧検知手段と、
    前記第一加熱手段または前記第一回転体の温度を検知する温度検知手段と、
    パルス列からなる駆動信号が入力されていれば、商用交流電源から供給された交流に基づく電力を前記第一加熱手段に供給し、前記駆動信号が入力されていなければ前記電力を前記第一加熱手段に供給しない駆動回路と、
    前記電圧検知手段により検知された前記商用交流電源の交流電圧が所定電圧未満であれば前記駆動信号のデューティ比を第一デューティ比に決定し、前記電圧検知手段により検知された交流電圧が前記所定電圧未満でなけれな前記駆動信号のデューティ比を前記第一デューティ比より小さい第二デューティ比に決定し、
    前記温度検知手段により検知された温度が第一温度未満であれば、決定したデューティ比に設定された前記駆動信号を前記駆動回路に供給し、前記温度検知手段により検知された温度が前記第一温度未満でなければ、前記駆動信号を前記駆動回路に供給しないコントローラと、を有し、
    前記所定電圧は、前記第一公称電圧よりも高く、かつ、前記第二公称電圧よりも低い値であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 商用交流電源の交流電圧として第一公称電圧と第二公称電圧との何れの電圧でも動作可能であり、第一回転体と、前記第一回転体に対向して配置され、前記第一回転体と共にシートを挟持しながら搬送する第二回転体と、前記商用交流電源から交流電圧が供給されて前記第一回転体を加熱する第一加熱手段と、を有する定着装置の制御方法であって、
    前記商用交流電源の交流電圧を検知することと、
    前記第一加熱手段または前記第一回転体の温度を検知することと、
    パルス列からなる駆動信号が入力されていれば、商用交流電源から供給された交流に基づく電力を前記第一加熱手段に供給し、前記駆動信号が入力されていなければ前記電力を前記第一加熱手段に供給しないことと、
    前記商用交流電源の交流電圧が所定電圧未満であれば前記駆動信号のデューティ比を第一デューティ比に決定し、前記商用交流電源の交流電圧が前記所定電圧未満でなければ前記駆動信号のデューティ比を前記第一デューティ比より小さい第二デューティ比に決定することと、
    前記検知された温度が第一温度未満であれば、決定したデューティ比に設定された前記駆動信号を供給し、前記検知された温度が前記第一温度未満でなければ、前記駆動信号を供給しないことと、を有し、
    前記所定電圧は、前記第一公称電圧よりも高く、かつ、前記第二公称電圧よりも低い値であることを特徴とする定着装置の制御方法。
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