JP2018194149A - 摺動面構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】基油を摺動領域内外に循環させながらグリース潤滑下において長期にわたって低摩擦を維持することができる摺動面構造を提供する。【解決手段】摺動面とこの摺動面にグリースを供給するためのグリース溜まりとを有する第1部材と、第1部材の摺動面に対してグリース潤滑下で相対的に摺動する接触部を有する第2部材とを備えた摺動面構造である。グリース溜まりは、摺動面と接触部との摺動領域内から摺動領域周縁に延びる流路にて連通される。グリース溜まりにグレーティング状凹凸の周期構造が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、摺動面構造に関するものである。
環境問題への関心が高まり、摺動部の摩擦低減はもちろんのこと、潤滑油の使用量削減が重要な課題となっている。そのため、グリース潤滑の適用拡大が検討されている。ここで、グリースとは、原料基油に増ちょう剤を分散させて半固体または固体化したものである。このため、グリースは流動性が低く、相対運動にともない摺動面外に排出されると潤滑不足による摩擦増加や焼付きを生じることがある。したがって、グリース排出の抑制およびグリースの基油分離と基油移動性の促進により、基油の摺動面への再流入性を高めた摺動面構造の開発が必要である。
ところで、従来には、転がり軸受において、軸受内に封入したグリースだけを使用して高速化と長寿命化、メンテナンスフリー化、および安定した潤滑を可能なものが提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載の転がり軸受は、図15に示すように、内輪51、外輪52、および内外輪51、52の軌道面51a、52a間に介在した複数の転動体53を有し、グリース溜まり形成部品56と、隙間形成片57とを備える。複数の転動体53は、保持器54に保持され、内外輪51、52間の軸受空間の一端は、シール55によって密封されている。シール55によって、軸受内部に封入したグリースの外部への漏れを防止する。
軌道輪である内輪51および外輪52のうち、回転しない外輪52を固定側軌道輪とし、この固定側軌道輪(外輪52)に、軌道面52aに続く段差面52bを転動体53から離れる方向に設ける。図16に示すように、先端が前記段差面52bに隙間を介して対面し、周壁で前記固定側軌道輪52との間に流路58を形成した隙間形成片57を設ける。これにより、前記流路58に連通するグリース溜まり59を形成する。また、前記段差面52bと隙間形成片57の先端57aとの間の隙間60は、グリースの基油を常時保油可能で、かつ軸受の回転で生じる基油の体積膨張および軌道面52a付近の空気流により前記基油を軌道面52aに供給可能な寸法としている。
この転がり軸受では、軸受組立時に、グリース溜まり54および流路59にグリースを充填しておく。また、軸受内へは初期潤滑用としてのグリースを封入しておく。このため、軸受の停止時には、グリース中の増稠剤および前記隙間60の毛細管現象により、グリースの基油が流路58から隙間60に移動し、この毛細管現象と油の表面張力とが相まって隙間60に基油が油状で保持されている。また、軸受を運転すると、隙間60に貯油されていた基油は、運転で生じる外輪52の温度上昇による体積膨張と、転動体53の公転・自転で生じる空気流とにより隙間60から吐出されて、外輪52の軌道面52aに付着しながら移動して転動体接触部に連続的に補給される。隙間60から転動体接触部への基油の流入量は、隙間60のギャップ量δを毛細管現象が作用する範囲内で変更することにより調整できる。この場合、隙間60のギャップ量δを大きくすれば、軸受内への基油の流入量も多くなり、軸受の運転条件に見合った調整ができる。
このように、この転がり軸受では、外輪軌道面52aの至近位置に開口する隙間60にグリースの基油が常に貯油保持され、その基油が運転開始と共に転動体接触部に供給されるため、停止時からの急加速運転においても潤滑油の供給が確実に行われ、潤滑不良に起因する運転不調が少なくなる。また、前記隙間60のギャップ量δを変えることで、潤滑油の供給量を調整でき、メンテナンスフリーでの軸受の高速運転、長寿命化が可能となる。
特開2009−2525号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されているものでは、流路58、59へ基油が供給されるものである。すなわち、摺動領域外部への基油供給である。このため、摺動領域幅の広い面接触や線接触では潤滑不足となる。また、グリース溜まり内に基油分離を促進する機能がないため、グリース溜まり内からの基油供給が不足する。
本発明は、上記課題に鑑みて、基油を摺動領域内外に循環させながらグリース潤滑下において長期にわたって低摩擦を維持することができる摺動面構造を提供する。
本発明の摺動面構造は、摺動面とこの摺動面にグリースを供給するためのグリース溜まりとを有する第1部材と、第1部材の摺動面に対してグリース潤滑下で相対的に摺動する接触部を有する第2部材とを備えた摺動面構造であって、前記グリース溜まりは、摺動面と接触部との摺動領域内から摺動領域周縁に延びる流路にて連通され、前記グリース溜まりにグレーティング状凹凸の周期構造が設けられている。
本発明の摺動面構造によれば、グリース溜まりにグレーティング状凹凸の周期構造が設けられていることで、表面積増加による濡れ性向上、毛管現象の効果が加わり、グリースの基油分離と基油移動性が促進される。グリースから分離された基油は、グリース溜まり内に行きわたり、摺動領域内からグリース溜まりに連通する流路を介して摺動領域内に供給され、長期にわたって低摩擦を維持することができる。
前記グリース留まりが摺動方向に沿って設けられているのが好ましい。このように構成することによって、摺動領域内から流出する基油を効率的に回収できるとともに、摺動領域内に迅速かつ均等に流路を介して基油を供給することができる。
前記流路にグレーティング状凹凸の周期構造が設けられているのが好ましい。このように構成することによって、流路の表面積増加による濡れ性向上、毛管現象の効果が加わり、基油移動性が促進されて、摺動領域内への基油の供給能力が向上する。
前記流路に設けられたグレーティング状凹凸の周期構造にグリースの増ちょう剤が担持されているものであってもよい。このように構成することによって、基油の保持性、移動性が良好となり、摺動領域内への基油の供給能力が向上する。
前記グレーティング状凹凸の周期構造は、凸部頂点が非平坦面となって連続的に高さが変化しているものが好ましい。このように構成することによって、開口部が広くなり、基油を効率的に取り込むことができる。
前記グレーティング状凹凸の周期構造の凹凸が50nm以上10μm以下かつ周期ピッチが10μm以下であるのが好ましい。すなわち、この周期構造は、連続的に高さが変化するものであって、凹凸の高低差(凹部の底部から凸部の頂点までの高さ)が50nm以上10μm以下かつ周期ピッチが10μm以下である。このように構成することによって、基油の保持性、移動性を向上することが できる。周期構造の凹凸が50nm未満では十分な量の増ちょう剤を担持できず、凹凸および周期ピッチが10μmを超えると増ちょう剤や基油がほとんど流出してしまうおそれがある。
本発明の摺動面構造は、グリース溜まり内で基油分離を促進し、摺動面内にグリースの基油を供給するとともに、摺動領域内から流出する基油を効率的に回収することで、基油を摺動領域内外に循環させながらグリース潤滑下において長期にわたって低摩擦を維持することができる。
本発明の実施形態を示す摺動面構造の簡略平面図である。 前記図1の摺動面構造の断面図である。 グレーティング状凹凸の周期構造を示し、(a)は拡大平面図であり、(b)は断面プロファイルである。 周期構造の形成に用いるレーザ表面加工装置の簡略図である。 グリース溜まりを示し、(a)は断面形状が扁平矩形状であるグリース溜まりの簡略断面図であり、(b)は断面形状が扁平台形状であるグリース溜まりの簡略断面図であり、(c)は断面形状が扁平半楕円形状であるグリース溜まりの簡略断面図である。 流路を示し、(a)は断面形状が扁平矩形状である流路の簡略断面図であり、(b)は断面形状が扁平台形状である流路の簡略断面図であり、(c)は断面形状が扁平半楕円形状である流路の簡略断面図である。 本発明の他の実施形態を示す摺動面構造の簡略平面図である。 前記図7の摺動面構造の断面図である。 周期構造の拡大斜視図である。 1方向配向プレートの模式図である。 周期構造を形成していない未加工プレートにグリースを点着し、濡れ広がりの様子を示し、(a)は点着の1分後の平面図であり、(b)は点着の5分後の平面図であり、(c)は点着の10分後の平面図であり、(d)は点着の15分後の平面図であり、(e)は点着の30分後の平面図であり、(f)は点着の60分後の平面図である。 1方向配向の周期構造を形成した加工プレートにグリースを点着し、濡れ広がりの様子を示し、(a)は点着の1分後の平面図であり、(b)は点着の5分後の平面図であり、(c)は点着の10分後の平面図であり、(d)は点着の15分後の平面図であり、(e)は点着の30分後の平面図であり、(f)は点着の60分後の平面図であり、(g)は点着の120分後の平面図であり、(h)は点着の300分後の平面図であり、(i)は点着の3日後の平面図である。 周期構造が形成されたグリース溜まりとこのグリース溜まりに連通される、周期構造が形成された流路とを有する分岐部プレートにグリースを線状に付着し、濡れ広がりの様子を示し、(a)は点着の1分後の平面図であり、(b)は点着の5分後の平面図であり、(c)は点着の10分後の平面図であり、(d)は点着の15分後の平面図であり、(e)は点着の30分後の平面図であり、(f)は点着の60分後の平面図であり、(g)は点着の120分後の平面図である。 周期構造が形成されたグリース溜まりとこのグリース溜まりに連通される、周期構造が形成された流路とを有する分岐部プレートにグリースを点着し、濡れ広がりの様子を示し、(a)は点着の1分後の平面図であり、(b)は点着の5分後の平面図であり、(c)は点着の10分後の平面図であり、(d)は点着の15分後の平面図であり、(e)は点着の30分後の平面図であり、(f)は点着の60分後の平面図であり、(g)は点着の120分後の平面図であり、(h)は点着の1100分後の平面図である。 転がり軸受の要部断面図である。 前記図15の転がり軸受の要部拡大断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図14に基づいて説明する。
図1と図2に示すように、本発明に係る摺動面構造は、平面状の摺動面1aを有する第1部材1と、前記第1部材1の摺動面1aに対して矩形平面状の接触部2aを有する第2部材2とが、グリース潤滑下で相対的に摺動するものである。グリースは、原料基油に増ちょう剤を分散させて半固体または固体化したものである。第1部材1及び第2部材2は、炭素鋼、銅、アルミニウム、白金、超硬合金等であっても、炭化ケイ素や窒化ケイ素等のシリコン系セラミックスであっても、エンジニアプラスチック等であってもよい。
また、グリースには、カルシウム石けんグリースやリチウム石けん系グリース等の石けん系グリース、又は、ウレアグリースやベントナイトグリース等の非石けん系グリースがあり、第1・第2部材1、2の材質、使用する環境等に応じて種々のグリースを用いることができる。
この実施形態では、第1部材1を例えば平板体とし、第2部材2を例えば矩形平板体としている。第1部材1の平面状の上面が前記摺動面1aとなり、第2部材2の裏面が前記接触部2aとなる。また、第1部材1には、摺動面1aを挟むように一対のグリース溜まり3、3が形成されている。一対のグリース溜まり3、3は流路4にて連結されている。
この場合、一対のグリース溜まり3、3は、第1部材1に対する第2部材2の摺動方向Aに沿って配設されている。そして、グリース溜まり3は、摺動面1aと接触部2aとの摺動領域H内から摺動領域H周縁に延びる流路4にて連通される。なお、第1部材1に対する第2部材2の摺動は、第1部材1の長手方向に沿った往復動である。
グリース溜まり3の断面形状として、図5(a)(b)(c)等に示すように種々の形状のものを採用できる。図5(a)では、断面形状が扁平矩形状であるグリース溜まり3を示し、図5(b)は断面形状が扁平台形状であるグリース溜まり3を示し、図5(c)は断面形状が扁平半楕円形状であるグリース溜まり3を示している。
また、流路4の断面形状として、図6(a)(b)(c)等に示すように種々の形状のものを採用できる。図6(a)では、断面形状が扁平矩形状である流路4を示し、図6(b)は断面形状が扁平台形状である流路4を示し、図6(c)は断面形状が扁平半楕円形状である流路4を示している。なお、図1と図2に示す流路4の断面形状は、図6(c)の形状のものを採用している。
この実施形態では、グリース溜まり3の溝深さをda、db、dcとし、流路4の溝深さをda1、db1、dc1としたとき、da、db、dc>da1、db1、dc1とし、グリース溜まり3の幅寸法をWa、Wb、Wcとし、流路4の幅寸法をWa1、Wb1、Wc1としたとき、Wa、Wb、Wc>Wa1、Wb1、Wc1としているが、これらに限るものではない。
すなわち、各図5(a)(b)(c)に示すグリース溜まり3の溝深さや幅寸法を形状毎に相違させても、各図6(a)(b)(c)に示す流路54の溝深さや幅寸法を形状毎に相違させてもよい。また、da、db、dc=da1、db1、dc1としたり、Wa、Wb、Wc=Wa1、Wb1、Wc1としたりできる。逆にda、db、dc<da1、db1、dc1としたり、Wa、Wb、Wc<Wa1、Wb1、Wc1としたりできる。
グリース溜まり3には、図3に示すようなグレーティング状凹凸の周期構造5が形成されている。周期構造は、微小の凹部6と微小の凸部7とが交互に所定ピッチで形成されてなるものである。
図4に示すように、レーザ発生器11と光学系10とを備えたレーザ表面加工装置を使用して形成する。図4に示すレーザ表面加工装置では、レーザ発生器11は、ミラー12により加工材料Wに向けて折り返され、メカニカルシャッタ13に導かれる。レーザ照射時はメカニカルシャッタ13を開放し、レーザ照射強度は1/2波長板14と偏光ビームスプリッタ16によって調整可能とし、1/2波長板15によって偏光方向を調整し、集光レンズ17によって、XYθステージ19上の加工材料W表面に集光照射することになる。
周期構造形成は、加工閾値近傍の照射強度で直線偏光のレーザを照射し、その照射部分をオーバーラップさせながら走査して、自己組織的に形成している。すなわち、アブレーション閾値近傍のフルエンスで直線偏光のレーザをワーク(加工材料)Wに照射した場合、入射光と加工材料Wの表面に沿った散乱光またはプラズマ波の干渉により、レーザ波長と同程度の周期間隔で、エネルギー分布にわずかな粗密が生じる。一般的な加工方法ではレーザ照射面全体が加工されるが、加工閾値近傍のエネルギー密度でレーザ照射することで、高エネルギー部分を選択的に加工することができる。その結果、1光軸のレーザ照射でありながら、グレーティング状の周期構造が形成される。このとき、加工に用いるレーザのパルス幅が長くなるほど熱影響や加工蒸散物との相互作用によるレーザの散乱によって周期構造に乱れが生じることになる。
このグレーティング状凹凸の周期構造5は、図3(b)で示すように、連続的に高さが変化するものである。この凹凸の高低差(凹部6の底部から凸部7の頂点までの高さ)が50nm以上10μm以下かつ周期ピッチが10μm以下であるのが好ましい。
周期構造5の配向方向として摺動方向(矢印A方向)と平行方向であっても、直交方向であっても、さらには、所定角度(例えば、45度程度)に傾斜したものであってもよい。ここで、平行方向とは、概ね平行となっていることをいい、製造上の誤差による若干の傾きを許容する範囲を含む。また、直交方向とは、概ね直交となっていることをいい、製造上の誤差による若干の傾きを許容する範囲を含む。
また、流路4においても、グレーティング状凹凸の周期構造(微小の凹部と微小の凸部とが交互に所定ピッチで形成されてなるもの)を形成してもよい。この周期構造も、前記図4に示したレーザ表面加工装置で形成することができる。この流路4の配向方向としても摺動方向(矢印A方向)と平行方向であっても、直交方向であっても、さらには、所定角度(例えば、45度程度)に傾斜したものであってもよい。凹凸の高低差(凹部の底部から凸部の頂点までの高さ)や周期ピッチ等をグリース溜まり3の周期構造5と同様に設定したり、相違させたりできる。この場合も、平行方向とは、概ね平行となっていることをいい、製造上の誤差による若干の傾きを許容する範囲を含む。また、直交方向とは、概ね直交となっていることをいい、製造上の誤差による若干の傾きを許容する範囲を含む。
このように構成された摺動面構造では、グリース溜まり3にグレーティング状凹凸の周期構造5が設けられていることで、表面積増加による濡れ性向上、毛管現象の効果が加わり、グリースG(図2等参照)の基油分離と基油移動性が促進される。グリースGから分離された基油Bo(図12等参照)は、グリース溜まり内に行きわたり、摺動領域H内からグリース溜まり3に連通する流路4を介して摺動領域H内に供給され、長期にわたって低摩擦を維持することができる。
すなわち、グリース溜まり3内で基油分離を促進し、摺動面1a内にグリースGの基油Boを供給するとともに、摺動領域H内から流出する基油Boを効率的に回収することで、基油Boを摺動領域H内外に循環させながらグリース潤滑下において長期にわたって低摩擦を維持することができる。
また、グリース留まり3が摺動方向に沿って設けられているので、摺動領域H内から流出する基油Boを効率的に回収できるとともに、摺動領域H内に迅速かつ均等に流路4を介して基油を供給することができる。
前記流路4にグレーティング状凹凸の周期構造5が設けられているので、流路4の表面積増加による濡れ性向上、毛管現象の効果が加わり、基油移動性が促進されて、摺動領域内への基油Boの供給能力が向上する。
前記流路4に設けられたグレーティング状凹凸の周期構造5にグリースGの増ちょう剤が担持できるので、このように担持することによって、基油Boの保持性、移動性が良好となり、摺動領域H内への基油Boの供給能力が向上する。
前記グレーティング状凹凸の周期構造5は、凸部頂点が非平坦面となって連続的に高さが変化しているので、開口部が広くなり、基油Boを効率的に取り込むことができる。
前記グレーティング状凹凸の周期構造5の凹凸が50nm以上10μm以下かつ周期ピッチが10μm以下であるように構成することによって、基油の保持性、移動性を向上することができる。周期構造5の凹凸が50nm未満では十分な量の増ちょう剤を担持できず、凹凸および周期ピッチが10μmを超えると増ちょう剤や基油Boがほとんど流出してしまうおそれがある。
次に図7と図8は摺動面構造の他の実施形態を示し、この場合、流路4が、グリース溜まり3に対して、所定角度θ(例えば、70°)で傾斜しているものであって、他の構成は図1と図2に示す摺動面構造の第1部材1と同様の構成となっている。また、第2部材2として、外面が円筒面である短円筒体又は短円柱体からなる。このため、第2部材2として、外面の円筒面が接触部2aを構成する。
この場合、第2部材2は、その軸心廻りに矢印Bのように転動して、第1部材1の摺動面1a上を矢印Aのように摺動することになる。このため、この図7と図8に示す摺動面構造であっても、前記図1と図2等に示す摺動面構造と同様の作用効果を奏する。なお、図7と図8に示す流路4の断面形状は、図6(c)の形状のものを採用している。
また、他の実施形態として、流路4を第2部材2側に設けてもよい。すなわち、図1と図2に示す摺動面構造において、第2部材2の裏面である接触部2aに断面形状が図6(a)(b)(c)等に示すような溝形状の流路4を形成する。この場合、第2部材2がグリース溜まり3、3に達する長さ寸法を必要とする。これによって、グリース溜まりは、摺動面1aと接触部2aとの摺動領域H内から摺動領域H周縁に延びる流路4にて連通される。
また、図7と図8に示すように、外面が円筒面である短円筒体乃至短円柱体からなる第2部材2に、流路4を設けるものであってもよい。この場合、第2部材2の軸方向長さを、グリース溜まり3、3に達するものとし、かつ、流路4を、第2部材2の円筒面に沿って螺旋状に、摺動面1aと接触部2aとの摺動領域H内から摺動領域H周縁に延びるように形成するのが好ましい。
このように、流路4を第2部材2側に設けたものであっても、前記図1と図2等に示す摺動面構造と同様の作用効果を奏する。また、流路4を第1部材1側及び第2部材2側の両方に設けてもよい。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、前記各実施形態では、第1部材1が一対のグリース溜まり3、3を有するものであったが、いずれか一方を有さないものであってもよい。また、流路4の数としても任意であり、図7に示すように、流路4が摺動方向と直交する方向に対して傾斜する場合、グリース溜まり3、3に連通するものであれば、図例の傾斜角度に限るものではない。さらには、グリース溜まり3の長手方向端部に、グリースGの流出を防止する堰部を設けるようにしても、一対のグリース溜まり3、3の相対向する端部をグリース溜まり3と同様の溝にて連結してもよい。
図1に示すように、流路4が摺動方向と直交する方向に沿って設けられる第1部材1に対して、図7と図8に示すような外面が円筒面である短円筒体乃至短円柱体からなる第2部材2を用いてもよく、逆に、図7に示すように、流路4が摺動方向と直交する方向に対して傾斜している第1部材1に対して図1及び図2に示すような矩形平板体の第2部材2を用いてもよい。
グリース溜まり3や流路4の断面形状として、図5及び図6に示すものに限らず、断面V形状や半円形状等の他の種々の形状のものを採用できる。第1部材1と第2部材2とは、グリース潤滑下で、相対的に摺動すればよいので、第1部材1を固定して第2部材2を第1部材1に対して摺動させるものに限らず、第2部材2を固定して第1部材1を第2部材2に対して摺動させるものであっても、第1部材1と第2部材2とを摺動させてもよい。
第1部材1の摺動面1aとしては、平面や円筒面(筒体の内径面や外径面、中実体の外径面)等で構成できる。このため、本発明に係る摺動面構造は、ベーンやカム、ピストンリング等のような摺動機構、又は第1部材1を軸受等の軌道面とし、第2部材をこの軌道面を転動するころ等の転動体とを有する軸受機構等であってもよい。また、周期構造形成時に使用するレーザとしては、フェムト秒レーザ、ピコ秒レーザ、及びナノ秒レーザといったパルスレーザを使用することができる。
グリースGの基油分離及び基油移動性を向上させるために、油分に対して高い濡れ性を示すグレーティング状の周期構造5を形成し、グリースGの基油分離及び基油移動性に及ぼす周期構造の影響について検証した。
まず、グリースの基油分離及び基油移動性を評価するため、周期構造5を有さないプレート(未加工プレートP)(図11参照)と、1方向配向の周期構造を有するプレート(1方向配向プレートP1)(図12参照)を形成し、各プレートP,P1に脂環式ウレアグリースを0.9mg点着し、基油Bo(PA06)の漏れ広がりの様子を観察した。各プレートP,P1は、SUS304基板を用いた。また、1方向配向プレートP1は、SUS304基板に縦21mm、横25mmの領域に縦方向に配向するグレーティング状の周期構造5(ピッチ約900nm、深さ約250nm)(図9参照)を形成したものである。周期構造5は、超短パルスレーザを加工しきい値近傍のエネルギー密度で照射して形成した。なお、図10は、この1方向配向プレートP1の模式図である。
また、摺動領域H内からグリース溜まりに連通する基油の流路4を模擬した2枚の分岐プレートP2,P2(図13及び図14参照)を形成した。分岐プレートP2,P2にはグリース溜まり3を想定した1本の帯状領域20と、帯状領域20内からグリース溜まりに連通する流路4を想定した3本の帯状領域21とを形成し、各領域20、21に周期構造を形成した。周期構造5の配向方向はそれぞれ領域の長手方向とした。
1枚の分岐プレートP2に対して、図13に示すように、グリース溜まり3を想定した1本の帯状領域20に脂環式ウレアグリースを線状に付着させ、他の1枚の分岐プレートP2に対して、図14に示すように、グリース溜まり3を想定した1本の帯状領域20に脂環式ウレアグリースを点状に付着させ、それぞれ、流路4を想定した3本の帯状領域21への基油Boの濡れ広がりの様子を観察した。
未加工プレートPにおけるグリース点着後l分から1時間経過時の様子を図11(a)(b)(c)(d)(e)(f)に示す。未加工プレートPではグリース点着後60分経過しても基油Boの濡れ広がりは全く生じず、その後も全く変化がなかった。なお、図11(a)はグリース点着後l分を示し、図11(b)はグリース点着後5分を示し、図11(c)はグリース点着後l0分を示し、図11(d)はグリース点着後15分を示し、図11(e)はグリース点着後30分を示し、図11(f)はグリース点着後60分を示している。
一方、1方向配向プレートP1では図12(a)に示すようにグリース点着後1分で明確な基油Boの濡れ広がりが認められた。以下、図12(b)(c)(d)(e)に示すように基油Boは毛管現象の効果により、周期構造5の配向方向に、順次濡れ広がっていった。そして、図12(f)に示すように、1時間経過後には周期構造5の配向方向を長軸とする楕円領域に濡れ広がった。さらには、図12(g)及び図12(h)に示すように、基油Boの濡れ広がりは時間経過とともに拡大し、図12(i)に示すように、3日後にはプレート全体が基油Boで覆われた。なお、図12(a)はグリース点着後l分を示し、図12(b)はグリース点着後5分を示し、図12(c)はグリース点着後l0分を示し、図12(d)はグリース点着後15分を示し、図12(e)はグリース点着後30分を示し、図12(f)はグリース点着後60分を示し、図12(g)はグリース点着後120分を示し、図12(h)はグリース点着後300分を示し、図12(i)はグリース点着後3日を示している。
グリース溜まり3と基油の流路4を模擬した分岐プレートP2では、線状に付着させてグリースGが潤沢な場合、図13(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)に示すように3本の帯状領域21に均一に基油Boが濡れ広がった。なお、図13(a)はグリース点着後l分を示し、図13(b)はグリース点着後5分を示し、図13(c)はグリース点着後l0分を示し、図13(d)はグリース点着後15分を示し、図13(e)はグリース点着後30分を示し、図13(f)はグリース点着後60分を示し、図13(g)はグリース点着後120分を示している。
また、3本の帯状領域から離れた位置に点状に付着させた場合でも、図14(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)に示すように時間経過とともに順次3本の帯状領域21に基油Boが濡れ広がった。なお、図14(a)はグリース点着後l分を示し、図14(b)はグリース点着後5分を示し、図14(c)はグリース点着後l0分を示し、図14(d)はグリース点着後15分を示し、図14(e)はグリース点着後30分を示し、図14(f)はグリース点着後60分を示し、図14(g)はグリース点着後120分を示し、図14(h)はグリース点着後1100分を示している。
このように、グリースGが枯渇気味な条件においてもグリース溜まり3と流絡4に周期構造5を形成することで、グリースGから分離された基油Boがグリース溜まり内に行きわたり、グリース溜まり3に連通する流路4を介して摺動領域H内に基油Boを供給できることが確認できた。
H 摺動領域
1 第1部材
1a 摺動面
2 第2部材
2a 接触部
4 流路
5 周期構造
6 凹部
7 凸部

Claims (7)

  1. 摺動面とこの摺動面にグリースを供給するためのグリース溜まりとを有する第1部材と、第1部材の摺動面に対してグリース潤滑下で相対的に摺動する接触部を有する第2部材とを備えた摺動面構造であって、
    前記グリース溜まりは、摺動面と接触部との摺動領域内から摺動領域周縁に延びる流路にて連通され、前記グリース溜まりにグレーティング状凹凸の周期構造が設けられていることを特徴とする摺動面構造。
  2. 前記流路が、第1部材側と第2部材側との少なくともいずれかに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の摺動面構造。
  3. 前記グリース留まりが摺動方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の摺動面構造。
  4. 前記流路にグレーティング状凹凸の周期構造が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずか1項に記載の摺動面構造。
  5. 前記流路に設けられたグレーティング状凹凸の周期構造にグリースの増ちょう剤が担持されていることを特徴とする請求項4に記載の摺動面構造。
  6. 前記グレーティング状凹凸の周期構造は、凸部頂点が非平坦面となって連続的に高さが変化していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の摺動面構造。
  7. 前記グレーティング状凹凸の周期構造の凹凸が50nm以上10μm以下かつ周期ピッチが10μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の摺動面構造。
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