JP2018193645A - 染色繊維及びその製造方法 - Google Patents

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延道 岩崎
Nobumichi Iwasaki
延道 岩崎
伊藤 誠
Makoto Ito
伊藤  誠
久夫 伊藤
Hisao Ito
久夫 伊藤
亮 牧野
Akira Makino
亮 牧野
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Abstract

【課題】従来技術では染色できないポリプロピレン繊維等の合成繊維を染色素材として用いることができる染色性及び染色堅牢度に優れる染色繊維及びその製造方法を提供する。【解決手段】合成繊維と、合成繊維の表面に接着している接着剤と、接着剤によって合成繊維に接着されているセリシン及びフィブロインと、を有し、セリシン及びフィブロインが染色されている。合成繊維の表面に接着されたセリシン及びフィブロインが染色されることより、優れた染色性が得られ、素材となる合成繊維が染色不可能な繊維であっても染色することができる。また、セリシン及びフィブロインは接着剤によって接着されているので、従来技術ではセリシン及びフィブロインを付着させることができなかった合成繊維であっても染色性を付与することができる。また、セリシン及びフィブロインと合成繊維との接合強度が高く、染色堅牢度に優れた染色繊維が得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、染色繊維及びその製造方法に関し、詳しくは、合成繊維からなる繊維製品の染色性及び染色堅牢度を改善する技術に関する。
従来、合成繊維の表面にセリシンまたはフィブロインを付着させることにより合成繊維の染色性が高められることが知られている。例えば、特許文献1には、ポリエステルを主成分とする繊維製品を絹セリシン及び絹フィブロインを含む水溶液で接触処理して繊維の表面に絹セリシン及び絹フィブロインを付着させることにより、繊維製品の染色性が向上することが開示されている。
また例えば、特許文献2には、アクリル物品またはポリアミド物品について、絹セリシン及び絹フィブロインを含む水溶液で接触処理して表面に絹セリシン及び絹フィブロインを付着させることが開示されている。同文献には、繊維表面へのセリシン及びフィブロインの付着は染色染着に効果的であることが示されている。
また、他の従来技術の例として、特許文献3には、分散染料と親和性がある機能性高分子物質をポリプロピレンに混合させて溶融放射することにより、染色が可能な機能性ポリプロピレン繊維を製造することが開示されている。
また、一般に、着色された合成繊維製品としては、紡糸工程後に染色される染色繊維の他にも、紡糸工程前の溶融される原料に顔料等の着色剤を添加することにより着色される原液着色繊維が知られている。
特開2003−171874号公報 特開2003−171876号公報 特開2000−8223号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された従来技術のように、繊維の表面にセリシン及びフィブロインを付着させる方法では、繊維表面に対するセリシン及びフィブロインの吸着性が低く、洗濯等によってセリシン及びフィブロインが繊維表面から脱落してしまうという問題点があった。繊維の表面からセリシン及びフィブロインが脱落してしまうと、染色された繊維製品が色落ちすることになる。
また、ポリプロピレン繊維は、極めて高い疎水性を示すので、従来の一般的な方法で染色することができないという問題点があった。また、特許文献1及び特許文献2に開示された方法によっても、ポリプロピレン繊維に染色性を付与することができなかった。即ち、セリシン及びフィブロインを含む水溶液中で処理して表面にセリシン及びフィブロインを付着させる方法では、ポリプロピレン等の疎水性が高い材料からなる繊維については、繊維表面にセリシン及びフィブロインを付着させることができない。
また、特許文献3に開示された従来技術のように、機能性高分子物質をポリプロピレンに混合させて機能性ポリプロピレン繊維を製造する方法や、紡糸工程前の原料に顔料等を混合して原液着色織維を製造する方法は、少量生産に適していない。即ち、多種多様なニーズに対応して、多様な色彩、太さ、強度、伸縮性等を有する多種類の繊維を少量生産することが難しかった。例えば、原液着色織維は、染色堅牢度に優れているものの、一般には黒色や紺色等の基本的な色のみであり、多様なデザインが求められる衣料用等としての利用は少なかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、一般的な染色方法では染色することができないポリプロピレン繊維等の合成繊維を染色素材として用いることができる染色性及び染色堅牢度に優れる染色繊維及びその製造方法を提供することにある。
本発明の染色繊維は、合成繊維と、前記合成繊維の表面に接着している接着剤と、前記接着剤によって前記合成繊維に接着されているセリシン及びフィブロインと、を有し、前記セリシン及び前記フィブロインが染色されていることを特徴とする。
また、本発明の染色繊維の製造方法は、素材となる合成繊維の表面に前記合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含む接着剤の分散液を接触させて接着剤を付着させる工程と、前記接着剤が付着した前記合成繊維の表面にセリシン及びフィブロインの水溶液を接触させてセリシン及びフィブロインを接着する工程と、前記セリシン及び前記フィブロインが接着された前記合成繊維を染色液に接触させて前記セリシン及び前記フィブロインを染色する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の染色繊維によれば、合成繊維の表面に接着されたセリシン及びフィブロインが染色される。これにより、優れた染色性が得られ、素材となる合成繊維が染色不可能な繊維であっても染色をすることが可能となる。
また、セリシン及びフィブロインは、接着剤によって合成繊維の表面に接着されている。これにより、セリシン及びフィブロインと合成繊維との接合強度が高く、染色堅牢度に優れた染色繊維が得られる。また、従来技術ではセリシン及びフィブロインを付着させることができなかった合成繊維であってもセリシン及びフィブロインを接着させて染色性を付与することができる。
また、前記接着剤は、前記合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含んでも良い。これにより、合繊繊維の表面に接着されるセリシン及びフィブロインの接合強度を高めることができ、染色堅牢度を高めることができる。
また、前記合成繊維は、ポリプロピレン繊維であり、前記合成樹脂成分は、ポリプロピレンであっても良い。これにより、従来技術では染色することができなかったポリプロピレン繊維を染色することができ、ポリプロピレン繊維を素材とした染色性及び染色堅牢度に優れる染色繊維を提供することができる。
また、本発明の染色繊維の製造方法は、素材となる合成繊維の表面に前記合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含む接着剤の分散液を接触させて接着剤を付着させる工程と、前記接着剤が付着した前記合成繊維の表面にセリシン及びフィブロインの水溶液を接触させてセリシン及びフィブロインを接着する工程と、前記セリシン及び前記フィブロインが接着された前記合成繊維を染色液に接触させて前記セリシン及び前記フィブロインを染色する工程と、を具備する。これにより、優れた染色性及び染色堅牢度が得られ、染色が難しい合成繊維であっても染色をするこができる。
本発明の実施形態に係る染色繊維の製造工程を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る染色繊維の試験結果の例を示す図である。 本発明の他の実施例に係る染色繊維の試験結果の例を示す図である。 本発明の他の実施例に係る染色繊維の試験結果の例を示す図である。 本発明の他の実施例に係る染色繊維の試験結果の例を示す図である。 本発明の他の実施例に係る染色繊維の試験結果の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る染色繊維及びその製造方法を図面に基づき詳細に説明する。
本実施形態に係る染色繊維は、素材となる合成繊維と、その合成繊維の表面に接着している接着剤と、接着剤によって合成繊維に接着されているセリシン及びフィブロインと、を有する。そして、セリシン及びフィブロインが染色されている。
素材となる合成繊維としては、例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸等のポリエステル繊維、ナイロンやアラミド等のポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、アクリル繊維等が挙げられる。特に、本実施形態では、従来の一般的な方法では染色不可能であったポリプロピレン繊維についても染色可能であることを特徴としており、ポリプロピレン繊維を素材とした染色性及び染色堅牢度に優れる染色繊維を得ることができる。
染色される合成繊維の形態としては、特に限定されるものではなく、糸、織布、不織布、編物、衣料製品その他各種繊維製品等である。即ち、糸等の素材の状態で染色されてから製品に利用されても良いし、衣料等の繊維製品の状態で染色されても良い。
合成繊維の表面に接着している接着剤としては、合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含んでいることが望ましい。例えば、合成繊維としてポリプロピレン繊維が用いられる場合には、接着剤はポリプロピレンを含んでいるものが良い。これにより、合繊繊維の表面に接着されるセリシン及びフィブロインの接合強度を高めることができ、優れた染色堅牢度が得られる。
セリシン及びフィブロインは、例えば、繭、生糸または繭羽毛等から抽出されるタンパク質であり、前述のとおり、接着剤によって合成繊維の表面に接着され、染色されている。セリシン及びフィブロインが接着されていることにより、優れた染色性が得られる。また、セリシン及びフィブロインが接着されていることにより、絹繊維のような柔らかな肌触りが得られるという利点もある。
次に、図1を参照して、本発明の実施形態に係る染色繊維の製造方法について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る染色繊維の製造工程を示すフロー図である。図1に示すように、本実施形態に係る染色繊維の製造方法は、素材準備工程S0と、接着剤付着工程S10と、接着剤乾燥工程S20と、セリシン及びフィブロイン接着工程S30と、セリシン及びフィブロイン乾燥工程S40と、染色工程S50と、仕上乾燥工程S60と、を具備する。
先ず、素材準備工程S0では、染色される素材である合成繊維が準備される。素材となる合成繊維は、前述のとおり、ポリプロピレン繊維等であり、その形態としては、糸、織布、編物、その他各種繊維製品等である。
接着剤付着工程S10は、素材となる合成繊維の表面に接着剤を付着させる工程である。具体的には、接着剤付着工程S10では、素材となる合成繊維は、浴中処理によって、素材となる合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含む接着剤の分散液に浸される。これにより、合成繊維の表面に分散液が接触して接着剤が付着する。
ここで、接着剤について詳述すると、例えば、素材となる合成繊維がポリプロピレン繊維である場合、接着剤は、部分マレイン化ポリプロピレンを含むアニオン系の接着剤等が好適である。具体的には、接着剤には、エチレン・プロピレン共重合物の無水マレイン酸化物、脂肪酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、水酸化カリウム、ホルホリン等を含んでも良い。
また、素材となる合成繊維がポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸等のポリエステル繊維である場合、接着剤は、変性ポリエステルを含むカチオン系の接着剤等が好適である。
浴中処理に用いられる分散液に含まれる合成樹脂成分の比率は、1〜50質量%、好ましくは、1〜20質量%、更に好ましくは、1〜10質量%である。浴中処理の条件は、浴比(素材:水)1:20〜1:40、処理温度70〜90℃、処理時間20〜40分が望ましい。
接着剤付着工程S10で合成繊維の表面に接着剤が付けられた後、接着剤乾燥工程S20が実行され、接着剤が付着した合成繊維の乾燥が行われる。乾燥条件は、例えば、雰囲気温度80〜150℃、素材の送り速度5〜20m/分である。素材となる合成繊維がポリプロピレン繊維の場合には、乾燥温度は、130℃以下が望ましい。
次いで、セリシン及びフィブロイン接着工程S30が行われる。セリシン及びフィブロイン接着工程S30では、浴中処理またはパッディンク処理によって、接着剤が付着した合成繊維の表面にセリシン及びフィブロインが接着される。
具体的には、接着剤が付着した合成繊維がセリシン及びフィブロインを含む水溶液に浸される。これにより、合成繊維の表面にセリシン及びフィブロインの水溶液を接触させて、セリシン及びフィブロインを接着することができる。
ここで、セリシン及びフィブロインを含む水溶液は、繭、繭羽毛または生糸等を熱湯中で煮詰めることにより得られる。例えば、繭毛羽を前処理としてカード機等により開繊して夾雑物を除去し、アセトン等で洗浄して自然乾燥させた後、これを圧力釜などの高圧容器に入れ、浴比(毛羽:水)を1:5〜1:50、抽出温度80〜130℃で、30分〜2時間煮詰めることにより、繭羽毛からセリシンが抽出され、浴比に応じた濃度のセリシン水溶液が得られる。
また、同高圧容器内において、セリシン抽出後の残渣(フィブロイン繊維)を、例えば、水酸化カリウム等のアルカリ剤を含む溶液中で、浴比1:5〜1:50、抽出温度100〜180℃の条件で、30分〜2時間煮詰める。これにより、セリシン抽出後の繭毛羽からフィブロインが抽出される。その後、フィブロインが抽出された溶液に、例えば、酢酸等の中和剤を加えて中和することにより、所定濃度のフィブロイン水溶液を得ることができる。
そして、上記のように得られたセリシン水溶液及びフィブロイン水溶液をそれぞれ所定濃度に希釈して所定の比率で混合することによりセリシン及びフィブロインを含む水溶液が得られる。水溶液中に含まれるセリシン及びフィブロインの濃度は、それぞれ0.1〜5質量%が望ましい。また、セリシンとフィブロインの比率は、40:60〜60:40が望ましいが、セリシンとフィブロインの比率が100:0、即ちセリシンのみを含む水溶液、または、セリシンとフィブロインの比率が0:100、即ちフィブロインのみを含む水溶液であっても良い。
なお、上記のようにセリシン水溶液及びフィブロイン水溶液を混合して浴中処理の水溶液を得る方法に代えて、上記のように得られたセリシン水溶液及びフィブロイン水溶液からセリシン及びフィブロインの粉末を得て、これを用いて水溶液が調製されても良い。
また、セリシン及びフィブロイン接着工程S30においてパッディング処理が行われた場合には、120〜150℃でキュアリングが行われる。
セリシン及びフィブロイン接着工程S30が実行された後、セリシン及びフィブロイン乾燥工程S40が行われる。これにより、セリシン及びフィブロインが接着された合成繊維が乾燥する。なお、乾燥条件は、接着剤付着工程S10と略同等である。
次に、セリシン及びフィブロインが接着された合成繊維を染色液に接触させてセリシン及びフィブロインを染色する染色工程S50が行われる。染色工程S50における染色方法としては、草木染、反応染、酸性染、直接染料染、酸性媒染染料染等を採用し得る。
例えば、草木染の場合、処理温度80〜100℃で、20〜40分間の浴中処理が行われた後、アルミニウム等の金属を用いた媒染処理が30〜50℃で、10〜30分間行われても良い。
また例えば、反応染の場合、反応染料が用いられ、処理温度70〜90℃で、20〜40分間の浴中処理が行われた後、湯洗いによるソーピング処理が行われ、その後、50〜70℃で、10〜30分間、染料を固定するためのフィックス処理が行われても良い。
また例えば、酸性染の場合、酸性染料を用いた染色液により、処理温度80〜100℃で、20〜40分間の浴中処理が行われた後、ソーピング処理が行われ、その後、60〜80℃で、10〜30分間のフィックス処理が行われても良い。
また例えば、直接染料染の場合、媒染剤を使用しない、例えば、アゾ酸性染料等を用いた染料液により、処理温度80〜100℃で、20〜40分間の浴中処理が行われた後、ソーピング処理が行われ、60〜80℃で、10〜30分間のフィックス処理が行われても良い。
また例えば、酸性媒染染料染の場合、酸性媒染染料を用いて、処理温度80〜100℃で、20〜40分間の浴中処理が行われた後、60〜80℃で、10〜30分間のソーピング処理が行われても良い。
また例えば、染色工程S50として、藍染等が行われても良いし、その他の染色方法が採用されても良い。また、染色工程S50は、複数回繰り返し実行されても良い。また、染色工程S50において、セリシン及びフィブロインが接着されている繊維製品の表面に、例えば、スクリーン捺染等のハンドプリントやインクジェット等によって、図柄等がプリントされても良い。
染色工程S50が実行された後、染色された合成繊維を乾燥させる仕上乾燥工程S60が実行される。仕上乾燥工程S60における乾燥条件は、前述した接着剤乾燥工程S20と同様であり、雰囲気温度80〜150、素材の送り速度5〜20m/分である。
以上説明した工程を経て、本実施形態では、合成繊維の表面に接着されたセリシン及びフィブロインが染色されることにより、優れた染色性が得られる。よって、素材となる合成繊維が、例えば、ポリプロピレン繊維のように従来の一般的な方法では染色不可能な繊維であっても染色をすることが可能である。
また、染色されるセリシン及びフィブロインは、接着剤によって合成繊維の表面に接着されている。よって、従来技術ではセリシン及びフィブロインを付着させることができなかった合成繊維であってもセリシン及びフィブロインを接着させて染色性を付与することができ、且つ、優れた染色堅牢度が得られる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明は以下に挙げる実施例によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1として、ポリプロピレン繊維を素材とした草木染の例を示す。
先ず、染色される素材としてポリプロピレン繊維からなる織布である試験布を準備し、浴中処理によって、試験布の表面にポリプロピレンを含む接着剤を付着させた。具体的には、エチレン・プロピレン共重合物の無水マレイン酸化物、脂肪酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、水酸化カリウム及びホルホリンを含む分散液に浴比1:30で試験布を浸し、処理温度80℃で30分間の浴中処理を行った。なお、分散液に含まれるポリプロピレンの比率は、10質量%である。そして、表面に接着剤が付けられた試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。
次に、セリシン及びフィブロインを含む水溶液を準備した。先ず、前処理された繭や繭羽毛等の絹繊維を高圧容器に入れ、浴比1:25、抽出温度95℃で、30分間煮詰めることにより、セリシンを抽出させて、第1のセリシン水溶液を得た。
次いで、第1のセリシン水溶液を得るために用いた絹繊維を高圧容器に入れ、浴比1:25、抽出温度120℃で、30分間煮詰めることにより、第2のセリシン水溶液を得た。そして、第1のセリシン水溶液と第2のセリシン水溶液を1:1の質量比率で混合することにより、セリシン水溶液を得た。
次いで、セリシン抽出後の絹繊維を圧力容器に入れ、水酸化カリウムを含むアルカリ性の溶液中で浴比1:50、抽出温度110℃で、30分間煮詰めることにより、フィブロインを抽出させて、その後、溶液に酢酸を加えて中和し、フィブロイン水溶液を得た。
そして、上記のように得られたセリシン水溶液とフィブロイン水溶液を、セリシン水溶液が10質量%、フィブロイン水溶液が10質量%となるよう、1:1の質量比率で混合して希釈することにより、セリシン及びフィブロインを含む水溶液を得た。
次に、上記の工程で得られたセリシン及びフィブロインを含む水溶液を用いて、表面にポリプロピレンを含む接着剤が付けられた試験布の表面に、パッディンク処理によって、セリシン及びフィブロインを接着した。そして、130℃でキュアリングを行った後、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で試験布を乾燥させた。
次に、セリシン及びフィブロインが接着された試験布を草木染によって染色した。具体的には、素材の異なる6種類の染料を用いて、それぞれ処理温度80℃で、30分間の浴中処理を行った後、アルミニウムを用いて40℃、20分間の媒染処理を行った。そして、染色された試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。これにより、草木染による試料P1aから試料P1f(図2参照)を得た。
試料P1aから試料P1fの染色に用いたそれぞれの染料素材は、次のとおりである。
試料P1aについては、ざくろ 20%owf、
試料P1bについては、ラックダイ 20%owf、
試料P1cについては、クスノハガシワ 20%owf、
試料P1dについては、丁子 20%owf、
試料P1eについては、茜 20%owf、
試料P1fについては、栗 20%owf、である。
上記の方法で染色された試料P1a〜P1fは、何れも良好な染色性を示した。試料P1a〜P1fについて、JIS L 0844 A−2号による洗濯に対する染色堅牢度試験、JIS L 0849による摩擦に対する染色堅牢度試験を実施した。その評価結果を図2に示す。
図2に示すように、実施例1によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした草木染において、全ての染料に対して3−4級から4−5級の優れた染色堅牢度が得られている。これにより、実施例1に係る染色繊維は、十分に実用可能であると判断できる。
[実施例2]
実施例2として、ポリプロピレン繊維を素材とした反応染の例を示す。
先ず、実施例1と同様の方法により、ポリプロピレン繊維を素材とした試験布の表面にセリシン及びフィブロインを接着して、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備した。
次に、セリシン及びフィブロインが接着された試験布を反応染によって染色した。具体的には、色の異なる10種類の反応染料を用いて、それぞれ処理温度80℃で、30分間の浴中処理を行った後、湯洗いによるソーピング処理を行い、その後、60℃で、20分間のフィックス処理を行った。そして、染色された試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。これにより、反応染による色の異なる試料P2aから試料P2j(図3参照)を得た。
試料P2aから試料P2jの反応染に用いたそれぞれの染料は、次のとおりである。
試料P2aについては、スミフィックス スプラ Yellow 3RF(住化ケムテックス株式会社製、以下「スミフィックス」について同じ。) 3%owf、
試料P2bについては、スミフィックス スプラ Red 3BF 3%owf、
試料P2cについては、スミフィックス スプラ Blue BRF 3%owf、
試料P2dについては、スミフィックス スプラ Navy 3GF 3%owf、
試料P2eについては、スミフィックス スプラ Yellow 3GF 4%owf、
試料P2fについては、レマゾール T.Blue G(ダイスタージャパン株式会社製、以下「レマゾール」について同じ。) 3%owf、
試料P2gについては、レマゾール Blue RN 3%owf、
試料P2hについては、スミフィックス スプラ Yellow 3RF 2%owf、スミフィックス スプラ Red 3BF 1%owf、
試料P2iについては、スミフィックス スプラ Yellow 3RF 2%owf、レマゾール T.Blue G 1%owf、
試料P2jについては、レマゾール Red 3BF 1%owf、レマゾール Blue BRF 2%owf、である。
上記の方法で得られた試料P2a〜P2jは、何れも良好な染色性を示した。試料P2a〜P2jについて、実施例1と同様に、洗濯及び摩擦に対する染色堅牢度の試験を実施すると共に、更に、JIS L 0884 B法による塩素処理水に対する染色堅牢度試験、及びJIS L 0842による紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅牢度試験を実施した。それらの評価結果を図3に示す。
図3に示すように、実施例2によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした反応染において、良好な染色堅牢度が得られていることが分かる。特に、洗濯に対する染色堅牢度が優れており、全ての染料に対して4級から4−5級であった。これにより、実施例2に係る染色繊維は、十分に実用可能であると判断できる。
[実施例3]
実施例3として、ポリプロピレン繊維を素材とした酸性染の例を示す。
実施例1と同様の方法により、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備した。
そして、セリシン及びフィブロインが接着された試験布を酸性染によって染色した。具体的には、色の異なる12種類の反応染料を用いて、それぞれ処理温度95℃で、30分間の浴中処理を行った後、60℃、30分間のソーピング処理を行い、その後、70℃で、20分間のフィックス処理を実行した。そして、染色された試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。これにより、酸性染による色の異なる試料P3aから試料P3l(図4参照)を得た。
試料P3aから試料P3lの酸性染に用いたそれぞれの染料は、次のとおりである。
試料P3aについては、イノーラ アシッドイエロー OKY(株式会社井上化学工業所製、以下「イノーラ」について同じ。) 0.1%owf、
試料P3bについては、イノーラ アシッドレッド OKR 0.1%owf、
試料P3cについては、イノーラ アシッドブルー OKB 0.1%owf、
試料P3dについては、イノーラ アシッドイエロー OKY 0.1%owf、イノーラ アシッドレッド OKR 0.1%owf、イノーラ アシッドブルー OKB 0.1%owf、
試料P3eについては、スプララン イエロー 4GL(ダイスタージャパン株式会社製、以下「スプララン」について同じ。) 0.2%owf、
試料P3fについては、イノーラ ミーリングレッド MNW 0.2%owf、
試料P3gについては、ビタニール ブルー AR(松浦株式会社製、以下「ビタニール」について同じ。) 0.2%owf、
試料P3hについては、スプララン イエロー 4GL 0.2%owf、イノーラ ミーリングレッド MNW 0.2%owf、ビタニール ブルー AR 0.2%owf、
試料P3iについては、ラナセット イエロー 2R(ハンツマン・ジャパン株式会社製、以下「ラナセット」について同じ。) 0.5%owf、
試料P3jについては、ラナセット レッド G 0.5%owf、
試料P3kについては、ラナセット ブルー 2R 0.5%owf、
試料P3lについては、ラナセット イエロー 2R 0.5%owf、ラナセット レッド G 0.5%owf、ラナセット ブルー 2R 0.5%owf、である。
上記の方法で得られた試料P3a〜P3lは、何れも良好な染色性を示した。試料P3a〜P3lについて、実施例2と同様に、塩素、洗濯、耐光、摩擦に対する染色堅牢度の試験を実施した。それらの評価結果を図4に示す。
図4に示すように、実施例3によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした酸性染において、実用可能なレベルの良好な染色堅牢度が得られていることが分かる。
[実施例4]
実施例4として、ポリプロピレン繊維を素材とした直接染料染の例を示す。
実施例1と同様の方法により、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備し、その試験布を直接染料染によって染色した。具体的には、色の異なる5種類の直接染料を用いて、それぞれ処理温度95℃で、30分間の浴中処理を行った後、ソーピング処理を行い、その後、70℃で、20分間のフィックス処理を実行した。そして、染色された試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。これにより、直接染料染による色の異なる試料4aから試料4e(図5参照)を得た。
試料P4aから試料P4eの直接染料染に用いたそれぞれの染料は、次のとおりである。
試料P4aについては、シリアス Orange 3GDL(ダイスタージャパン株式会社製、以下「シリアス」について同じ。) 1%owf、
試料P4bについては、シリアス Scarlet BN 1%owf、
試料P4cについては、シリアス Blue KCFN 1%owf、
試料P4dについては、シリアス Turguois S−FBL 1%owf、
試料P4eについては、シリアス Yellow S−2G 1%owf、である。
上記の方法で得られた試料P4a〜P4eは、何れも良好な染色性を示した。試料P4a〜P4eについて、実施例2と同様に、塩素、洗濯、耐光、摩擦に対する染色堅牢度の試験を実施した。それらの評価結果を図5に示す。
図5に示すように、実施例4によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした直接染料染において、実用可能なレベルの良好な染色堅牢度が得られている。
[実施例5]
実施例5として、ポリプロピレン繊維を素材とした酸性媒染染料染の例を示す。
実施例1と同様の方法により、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備し、その試験布を酸性媒染染料染によって染色した。具体的には、色の異なる4種類の酸性媒染染料を用いて、それぞれ処理温度95℃で、30分間の浴中処理を行った後、80℃、20分間のソーピング処理を行った。そして、染色された試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。これにより、酸性媒染染料染による色の異なる試料P5aから試料P5d(図6参照)を得た。
試料P5aから試料P5dの酸性媒染染料染に用いたそれぞれの染料は、次のとおりである。
試料P5aについては、モルダント ブラック(山田化学工業株式会社製、以下「モルダント」について同じ。) 601 2.5%owf、
試料P5bについては、モルダント ブラウン 403 2.5%owf、
試料P5cについては、モルダント レッド 20E−1 2.5%owf、
試料P5dについては、モルダント イエロー 102 2.5%owf、である。
上記の方法で得られた試料P5a〜P5dは、何れも良好な染色性を示した。試料P5a〜P5dについて、実施例2と同様に、塩素、洗濯、耐光、摩擦に対する染色堅牢度の試験を実施した。それらの評価結果を図6に示す。
図6に示すように、実施例5によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした酸性媒染染料染において、実用可能なレベルの良好な染色堅牢度が得られている。
[比較例]
比較例として、ポリプロピレン繊維を素材とした試験布を準備し、表面にセリシン及びフィブロインを接着せずに、上記の各実施例と同様に、草木染、反応染、酸性染、直接染料染及び酸性媒染染料染による染色工程を実行して試料を作製した。
その結果、何れの染色方法によっても、試料は染色されなかった。即ち、ポリプロピレン繊維からなる試験布を染色することはできなかった。
なお、本発明は、上記の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。

Claims (5)

  1. 合成繊維と、
    前記合成繊維の表面に接着している接着剤と、
    前記接着剤によって前記合成繊維に接着されているセリシン及びフィブロインと、を有し、
    前記セリシン及び前記フィブロインが染色されていることを特徴とする染色繊維。
  2. 前記接着剤は、前記合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の染色繊維。
  3. 前記合成繊維は、ポリプロピレン繊維であり、
    前記合成樹脂成分は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の染色繊維。
  4. 素材となる合成繊維の表面に前記合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含む接着剤の分散液を接触させて接着剤を付着させる工程と、
    前記接着剤が付着した前記合成繊維の表面にセリシン及びフィブロインの水溶液を接触させてセリシン及びフィブロインを接着する工程と、
    前記セリシン及び前記フィブロインが接着された前記合成繊維を染色液に接触させて前記セリシン及び前記フィブロインを染色する工程と、を具備することを特徴とする染色繊維の製造方法。
  5. 前記合成繊維は、ポリプロピレン繊維であり、
    前記合成樹脂成分は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項4に記載の染色繊維の製造方法。
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