JP2018193645A - 染色繊維及びその製造方法 - Google Patents
染色繊維及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018193645A JP2018193645A JP2017099517A JP2017099517A JP2018193645A JP 2018193645 A JP2018193645 A JP 2018193645A JP 2017099517 A JP2017099517 A JP 2017099517A JP 2017099517 A JP2017099517 A JP 2017099517A JP 2018193645 A JP2018193645 A JP 2018193645A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- sericin
- fibroin
- dyeing
- dyed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Coloring (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
Description
本実施形態に係る染色繊維は、素材となる合成繊維と、その合成繊維の表面に接着している接着剤と、接着剤によって合成繊維に接着されているセリシン及びフィブロインと、を有する。そして、セリシン及びフィブロインが染色されている。
図1は、本発明の実施形態に係る染色繊維の製造工程を示すフロー図である。図1に示すように、本実施形態に係る染色繊維の製造方法は、素材準備工程S0と、接着剤付着工程S10と、接着剤乾燥工程S20と、セリシン及びフィブロイン接着工程S30と、セリシン及びフィブロイン乾燥工程S40と、染色工程S50と、仕上乾燥工程S60と、を具備する。
また、セリシン及びフィブロイン接着工程S30においてパッディング処理が行われた場合には、120〜150℃でキュアリングが行われる。
[実施例1]
先ず、染色される素材としてポリプロピレン繊維からなる織布である試験布を準備し、浴中処理によって、試験布の表面にポリプロピレンを含む接着剤を付着させた。具体的には、エチレン・プロピレン共重合物の無水マレイン酸化物、脂肪酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、水酸化カリウム及びホルホリンを含む分散液に浴比1:30で試験布を浸し、処理温度80℃で30分間の浴中処理を行った。なお、分散液に含まれるポリプロピレンの比率は、10質量%である。そして、表面に接着剤が付けられた試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。
試料P1aについては、ざくろ 20%owf、
試料P1bについては、ラックダイ 20%owf、
試料P1cについては、クスノハガシワ 20%owf、
試料P1dについては、丁子 20%owf、
試料P1eについては、茜 20%owf、
試料P1fについては、栗 20%owf、である。
[実施例2]
先ず、実施例1と同様の方法により、ポリプロピレン繊維を素材とした試験布の表面にセリシン及びフィブロインを接着して、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備した。
試料P2aについては、スミフィックス スプラ Yellow 3RF(住化ケムテックス株式会社製、以下「スミフィックス」について同じ。) 3%owf、
試料P2bについては、スミフィックス スプラ Red 3BF 3%owf、
試料P2cについては、スミフィックス スプラ Blue BRF 3%owf、
試料P2dについては、スミフィックス スプラ Navy 3GF 3%owf、
試料P2eについては、スミフィックス スプラ Yellow 3GF 4%owf、
試料P2fについては、レマゾール T.Blue G(ダイスタージャパン株式会社製、以下「レマゾール」について同じ。) 3%owf、
試料P2gについては、レマゾール Blue RN 3%owf、
試料P2hについては、スミフィックス スプラ Yellow 3RF 2%owf、スミフィックス スプラ Red 3BF 1%owf、
試料P2iについては、スミフィックス スプラ Yellow 3RF 2%owf、レマゾール T.Blue G 1%owf、
試料P2jについては、レマゾール Red 3BF 1%owf、レマゾール Blue BRF 2%owf、である。
[実施例3]
実施例1と同様の方法により、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備した。
試料P3aについては、イノーラ アシッドイエロー OKY(株式会社井上化学工業所製、以下「イノーラ」について同じ。) 0.1%owf、
試料P3bについては、イノーラ アシッドレッド OKR 0.1%owf、
試料P3cについては、イノーラ アシッドブルー OKB 0.1%owf、
試料P3dについては、イノーラ アシッドイエロー OKY 0.1%owf、イノーラ アシッドレッド OKR 0.1%owf、イノーラ アシッドブルー OKB 0.1%owf、
試料P3eについては、スプララン イエロー 4GL(ダイスタージャパン株式会社製、以下「スプララン」について同じ。) 0.2%owf、
試料P3fについては、イノーラ ミーリングレッド MNW 0.2%owf、
試料P3gについては、ビタニール ブルー AR(松浦株式会社製、以下「ビタニール」について同じ。) 0.2%owf、
試料P3hについては、スプララン イエロー 4GL 0.2%owf、イノーラ ミーリングレッド MNW 0.2%owf、ビタニール ブルー AR 0.2%owf、
試料P3iについては、ラナセット イエロー 2R(ハンツマン・ジャパン株式会社製、以下「ラナセット」について同じ。) 0.5%owf、
試料P3jについては、ラナセット レッド G 0.5%owf、
試料P3kについては、ラナセット ブルー 2R 0.5%owf、
試料P3lについては、ラナセット イエロー 2R 0.5%owf、ラナセット レッド G 0.5%owf、ラナセット ブルー 2R 0.5%owf、である。
図4に示すように、実施例3によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした酸性染において、実用可能なレベルの良好な染色堅牢度が得られていることが分かる。
[実施例4]
実施例1と同様の方法により、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備し、その試験布を直接染料染によって染色した。具体的には、色の異なる5種類の直接染料を用いて、それぞれ処理温度95℃で、30分間の浴中処理を行った後、ソーピング処理を行い、その後、70℃で、20分間のフィックス処理を実行した。そして、染色された試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。これにより、直接染料染による色の異なる試料4aから試料4e(図5参照)を得た。
試料P4aについては、シリアス Orange 3GDL(ダイスタージャパン株式会社製、以下「シリアス」について同じ。) 1%owf、
試料P4bについては、シリアス Scarlet BN 1%owf、
試料P4cについては、シリアス Blue KCFN 1%owf、
試料P4dについては、シリアス Turguois S−FBL 1%owf、
試料P4eについては、シリアス Yellow S−2G 1%owf、である。
図5に示すように、実施例4によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした直接染料染において、実用可能なレベルの良好な染色堅牢度が得られている。
[実施例5]
実施例1と同様の方法により、表面にセリシン及びフィブロインが接着された試験布を準備し、その試験布を酸性媒染染料染によって染色した。具体的には、色の異なる4種類の酸性媒染染料を用いて、それぞれ処理温度95℃で、30分間の浴中処理を行った後、80℃、20分間のソーピング処理を行った。そして、染色された試験布を、雰囲気温度130℃、送り速度10m/分で乾燥させた。これにより、酸性媒染染料染による色の異なる試料P5aから試料P5d(図6参照)を得た。
試料P5aについては、モルダント ブラック(山田化学工業株式会社製、以下「モルダント」について同じ。) 601 2.5%owf、
試料P5bについては、モルダント ブラウン 403 2.5%owf、
試料P5cについては、モルダント レッド 20E−1 2.5%owf、
試料P5dについては、モルダント イエロー 102 2.5%owf、である。
図6に示すように、実施例5によれば、ポリプロピレン繊維を素材とした酸性媒染染料染において、実用可能なレベルの良好な染色堅牢度が得られている。
[比較例]
その結果、何れの染色方法によっても、試料は染色されなかった。即ち、ポリプロピレン繊維からなる試験布を染色することはできなかった。
Claims (5)
- 合成繊維と、
前記合成繊維の表面に接着している接着剤と、
前記接着剤によって前記合成繊維に接着されているセリシン及びフィブロインと、を有し、
前記セリシン及び前記フィブロインが染色されていることを特徴とする染色繊維。 - 前記接着剤は、前記合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の染色繊維。
- 前記合成繊維は、ポリプロピレン繊維であり、
前記合成樹脂成分は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の染色繊維。 - 素材となる合成繊維の表面に前記合成繊維と同種類の合成樹脂成分を含む接着剤の分散液を接触させて接着剤を付着させる工程と、
前記接着剤が付着した前記合成繊維の表面にセリシン及びフィブロインの水溶液を接触させてセリシン及びフィブロインを接着する工程と、
前記セリシン及び前記フィブロインが接着された前記合成繊維を染色液に接触させて前記セリシン及び前記フィブロインを染色する工程と、を具備することを特徴とする染色繊維の製造方法。 - 前記合成繊維は、ポリプロピレン繊維であり、
前記合成樹脂成分は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項4に記載の染色繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017099517A JP2018193645A (ja) | 2017-05-19 | 2017-05-19 | 染色繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017099517A JP2018193645A (ja) | 2017-05-19 | 2017-05-19 | 染色繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018193645A true JP2018193645A (ja) | 2018-12-06 |
Family
ID=64569760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017099517A Pending JP2018193645A (ja) | 2017-05-19 | 2017-05-19 | 染色繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018193645A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020038729A (ja) * | 2019-12-11 | 2020-03-12 | 株式会社マネースクエアHd | 金融商品取引管理装置、プログラム |
JP2020110423A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収シートの製造方法、吸収シートおよび吸収シートの製造装置 |
CN114481595A (zh) * | 2022-03-11 | 2022-05-13 | 罗莱生活科技股份有限公司 | 一种改性涤纶纤维及其制备方法与应用 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09195178A (ja) * | 1996-01-23 | 1997-07-29 | Teijin Ltd | 天然色素で染色された合成繊維 |
JP2003171874A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-06-20 | Art:Kk | セリシン・フィブロイン付着ポリエステル物品とその製造方法 |
JP2003171876A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-06-20 | Imai Senshoku Kk | セリシン・フィブロイン付着アクリル物品及びポリアミド物品とその製造方法 |
-
2017
- 2017-05-19 JP JP2017099517A patent/JP2018193645A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09195178A (ja) * | 1996-01-23 | 1997-07-29 | Teijin Ltd | 天然色素で染色された合成繊維 |
JP2003171874A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-06-20 | Art:Kk | セリシン・フィブロイン付着ポリエステル物品とその製造方法 |
JP2003171876A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-06-20 | Imai Senshoku Kk | セリシン・フィブロイン付着アクリル物品及びポリアミド物品とその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020110423A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収シートの製造方法、吸収シートおよび吸収シートの製造装置 |
JP2020038729A (ja) * | 2019-12-11 | 2020-03-12 | 株式会社マネースクエアHd | 金融商品取引管理装置、プログラム |
CN114481595A (zh) * | 2022-03-11 | 2022-05-13 | 罗莱生活科技股份有限公司 | 一种改性涤纶纤维及其制备方法与应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018193645A (ja) | 染色繊維及びその製造方法 | |
US5403362A (en) | Mordant and method of dyeing fibers | |
US20110009021A1 (en) | Colorfastness and finishing compounds | |
Holme | Coloration of technical textiles | |
CN104264447B (zh) | 一种耐洗的匹染针织面料的制作方法 | |
CN105714584A (zh) | 一种涤粘莫代尔纺织物的染色工艺 | |
CN105887515A (zh) | 一种锦纶56纤维/棉混纺面料的印花方法 | |
CN111254723A (zh) | 一种双色效果面料的制造方法 | |
Othman et al. | Various printing techniques of intelligent lyocell fabric to enhancing its performance properties | |
JP3947996B2 (ja) | セルロース系繊維製品の染色方法 | |
Cao | An Investigation into the Development of Environmentally Friendly Pigment Colouration | |
KR100981911B1 (ko) | 데님 제품 및 그 제조방법 | |
US3169823A (en) | Process for treating polyolefin materials with werner complexes and the dyeing of same | |
Shivankar et al. | Effect of various parameters on dyeing of polyester cotton blend | |
Wang et al. | Superfine pigment dyeing of silk fabric by exhaust process | |
JP6968358B2 (ja) | 化学繊維の染色方法及び染色された非変性ポリオレフィン繊維 | |
JP4799021B2 (ja) | ナイロン繊維又は羊毛に用いられる染料で非染色性の糸を染色可能とする方法 | |
Miah et al. | A comparative study on the effect of liquor ratio of acid and neutral (powder) enzyme on denim garments | |
Nag et al. | Fabrication of poly (Methacrylic Acid) functionalized cellulosic fibers with cationic dye uptake capacity for textile applications | |
Othman et al. | Various Printing Techniques of Viscose/polyester Fabric to Enhancing its Performance Properties | |
Olyaei et al. | An overview of the use of synthetic dyes in dyeing silk fibers | |
CN105507042A (zh) | 一种棉布涤线印花染色的工艺 | |
WO2023114156A1 (en) | One step dyeing process of a polyester/natural fiber blended fabric | |
JP2022149482A (ja) | 繊維構造物およびその製造方法 | |
Roy et al. | Advancement in Denim Dyeing |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200514 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210708 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211102 |