JP2018193487A - ガス化炉設備およびこれを備えたガス化複合発電設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】微粉炭をガス化するガス化炉設備3と、ガス化炉設備3にて生成された生成ガスからチャーを分離するチャー回収設備11と、チャー回収設備11にて分離されたチャーをガス化炉設備3へ搬送するチャー搬送系統45と、チャー回収設備11にてチャーを分離した生成ガスからH2Sを除去するH2S吸収塔26と、H2S吸収塔26にてH2Sを分離した生成ガスの一部をチャー搬送系統45へ導くチャー搬送ガス供給系統48とを備えている。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明にかかるガス化炉設備は、炭素含有固体燃料をガス化するガス化炉本体と、該ガス化炉本体にて生成された生成ガスからチャーを分離するチャー分離器と、該チャー分離器にて分離されたチャーを前記ガス化炉本体へ搬送するチャー搬送系統と、前記チャー分離器にてチャーを分離した生成ガスから腐食性ガスを除去する腐食性ガス除去手段と、該腐食性ガス除去手段にて腐食性ガスを分離した生成ガスの一部を前記チャー搬送系統へ導くチャー搬送ガス供給系統とを備えていることを特徴とする。
腐食性ガスとしては、例えば、生成ガスに含まれるH2Sが挙げられる。
チャー搬送媒体として、窒素を必要としないので、空気分離装置(ASU)の容量を縮小できる。これにより、空気分離装置(ASU)の設備費を削減できる。また、空気分離装置(ASU)の動力を減じることができ、プラントとしての効率向上が期待できる。
生成ガス温度調整手段としては、例えば、チャー分離機から導かれた生成ガスを冷却する熱交換器に供給される冷却媒体の圧力や流量を制御する制御弁が挙げられる。
図1には、本発明の一実施形態に係るガス化炉設備を適用したガス化複合発電設備の概略構成が示されている。
ガス精製設備5は、生成ガスを精製して燃料ガスを製造し、これをガスタービン7に供給する。チャーが分離された生成ガス中にはまだ硫黄分(H2Sなど)が含まれているため、ガス精製設備5では、アミン吸収液などによって硫黄分を除去回収して、有効利用する。
ガスクーラ23は、ケトル型熱交換器とされている。ガスクーラ23へ導かれるボイラ給水(BFW)の圧力は、図示しない制御部によって制御される圧力制御弁(生成ガス温度調整手段)27によって調整される。すなわち、圧力制御弁27の開度を制御することによって、ガスクーラ23での生成ガスの冷却量を調整し、生成ガスの温度が制御されるようになっている。なお、ガスクーラ23がシェル&チューブ型熱交換器とされている場合には、ボイラ給水(BFW)の流量を制御することによって生成ガスの冷却量を調整する。
ガスタービン7は、圧縮機61からガス化炉設備3に延びる圧縮空気供給ライン41が設けられており、中途部に昇圧機68が設けられている。従って、燃焼器62では、圧縮機61から供給された圧縮空気の一部とガス精製設備5から供給された燃料ガスの少なくとも一部とを混合して燃焼させることで燃焼ガスを発生させ、発生させた燃焼ガスをタービン63へ向けて供給する。そして、タービン63は、供給された燃焼ガスにより回転軸64を回転駆動させることで発電機19を回転駆動させる。
本実施形態のガス化複合発電設備1において、給炭設備9に原炭(石炭)が供給されると、石炭は、給炭設備9において細かい粒子状に粉砕されることで微粉炭となる。給炭設備9で製造された微粉炭は、空気分離設備42から供給される窒素により窒素供給ライン43を流通してガス化炉設備3に供給される。また、チャー回収設備11で回収されたチャーが、精製ガス供給ライン28から導かれた生成ガスが搬送ガスとして流通するチャー搬送系統45を通りガス化炉設備3に供給される。更に、ガスタービン7から抽気された圧縮空気が昇圧機68で昇圧された後、空気分離設備42から供給される酸素と共に圧縮空気供給ライン41を通してガス化炉設備3に供給される。
燃焼器62では、圧縮機61から供給される圧縮空気と、ガス精製設備5から供給される燃料ガスとを混合し、燃焼することで燃焼ガスを生成する。この燃焼ガスによりタービン63を回転駆動することで、回転軸64を介して圧縮機61及び発電機19を回転駆動し、発電を行う。
なお、ガスタービン7と蒸気タービン18は同一軸として1つの発電機19を回転駆動しなくてもよく、別の軸として複数の発電機を回転駆動しても良い。
チャー搬送媒体として用いる生成ガスとして、H2Sを除去した生成ガスを用いることとした。これにより、チャー搬送系統45及びチャー搬送ガス供給系統48の配管やバルブ類が腐食性のH2Sによって腐食することを回避することができる。
チャー搬送媒体として、窒素を必要としないので、空気分離設備42の動力を減じることができ、プラントとしての効率向上を期待できる。
また、ガスクーラ23に代えて例えばガスガスヒータ(GGH)を用いた場合には、バイパスラインを設けないと生成ガスの温度をコントロールできない。また、バイパスラインを設けるとコストアップや空間設計に影響を与える。これに対して、ガスクーラ23を用いることとしたので、ガスクーラ23へ供給するボイラ給水(BFW)の圧力を調整することで温度制御が可能となり、バイパスラインは不要となる。
3 ガス化炉設備
5 ガス精製設備
7 ガスタービン
11 チャー回収設備(チャー分離器)
13 石炭ミル
14 微粉炭供給ホッパ
15 給炭ライン
16 ガス化炉
16a ガス化炉本体
16b 圧力容器
19 発電機
20 排熱回収ボイラ
21 第1熱交換器
22 COS変換器
23 ガスクーラ
24 第2熱交換器
25 冷却洗浄塔
26 H2S吸収塔(腐食性ガス除去手段)
27 圧力制御弁(生成ガス温度調整手段)
28 精製ガス供給ライン
35 シンガスクーラ
36 シンガス圧縮機
37 起動時窒素供給ライン
43 窒素供給ライン
45 チャー搬送系統
46 チャー戻しライン
48 チャー搬送ガス供給系統
48a 上流端
48b 接続位置
Claims (5)
- 炭素含有固体燃料をガス化するガス化炉本体と、
該ガス化炉本体にて生成された生成ガスからチャーを分離するチャー分離器と、
該チャー分離器にて分離されたチャーを前記ガス化炉本体へ搬送するチャー搬送系統と、
前記チャー分離器にてチャーを分離した生成ガスから腐食性ガスを除去する腐食性ガス除去手段と、
該腐食性ガス除去手段にて腐食性ガスを分離した生成ガスの一部を前記チャー搬送系統へ導くチャー搬送ガス供給系統と、
を備えていることを特徴とするガス化炉設備。 - 前記チャー搬送ガス供給系統には、100℃以上とされた生成ガスが導かれることを特徴とする請求項1に記載のガス化炉設備。
- 前記チャー搬送ガス供給系統に導く生成ガスの温度を調整する生成ガス温度調整手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載のガス化炉設備。
- 前記生成ガス温度調整手段は、冷却媒体と熱交換するガスクーラとされていることを特徴とする請求項3に記載のガス化炉設備。
- 請求項1から4のいずれかに記載のガス化炉設備と、
前記ガス化炉設備から導かれた生成ガスを用いて駆動されるガスタービンと、
該ガスタービンによって駆動される発電機と、
を備えていることを特徴とするガス化複合発電設備。
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JP2017098946A JP6957198B2 (ja) | 2017-05-18 | 2017-05-18 | ガス化炉設備およびこれを備えたガス化複合発電設備 |
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