JP2018190213A - 顔認識装置及び視線検出装置 - Google Patents

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Hiroki Hirashima
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Abstract

【課題】背景が明るいときと暗いときとの両方で正確に顔認識できる顔認識装置及びこの顔認識装置を使用した視線検出装置を提供する。【解決手段】カメラ13(右カメラ13a,左カメラ13b)で撮像された顔画像から顔領域を検出する顔検出手段21と、顔の特徴情報を抽出する顔特徴抽出手段23と、あらかじめ認識対象となる顔の特徴情報を辞書情報として保持する辞書情報保持手段25と、顔特徴抽出手段23により抽出された特徴情報と辞書情報保持手段25に保持されている辞書情報とを照合する認識手段27と、を備え、カメラ13は、右カメラ画像と左カメラ画像とが顔領域に対して視差を生じるように配置され、顔検出手段21は、視差を算出し、算出した視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定し、特定した背景領域に基づいて調整した顔検出結果を生成する。【選択図】図3

Description

本発明は、顔画像を用いて人物を認識する顔認識装置及びそれを用いた視線検出装置に関する。
近年、人物を特定するための顔認識装置が開発されてきている。顔画像を用いて人物を認識する顔認識装置及び顔認識方法が特許文献1に開示されている。
特許文献1には、顔認識装置900において、認識対象の顔画像を取得し、取得した顔画像と辞書に登録されている基準顔画像とを照合することにより人物の特定や、カメラに対する顔の向きを特定することが記載されている。(図8参照)
一般的に、顔検出用の辞書に登録されている顔画像としては、背景が通常の明るさで撮影されたものが使用される。
顔認識装置は、車両内の視線検出装置に取り付けられ、車両を運転する運転者の照合や運転者の脇見運転を監視する等の目的で用いられることがある。このとき、運転者を取り巻く環境、特に明るさは車両を運転する時間帯や天候などにより変化し、カメラで撮像した画像と辞書に登録されている画像との背景の明るさ[輝度]が大きく異なってしまう。
特開2005−084815号公報
しかしながら、顔検出用の辞書に登録されている顔画像は、背景が通常の明るさで撮影されたもののみであり、背景が明るい状態で撮影された辞書を持っていない。そのために、認識対象の顔領域が特定できなくなるという問題が発生する。背景が明るい(背景[明]→顔[暗])場合の画像を辞書に登録しておけば対応可能ではあるが、辞書に登録しておく画像は、運転者のあらゆる姿勢に対応するため、正面画像だけでなく幾通りの角度の顔画像を登録しておく必要がある。そのため、これに対し背景の明るさが異なるパターンまでをカバーしようとすると辞書に登録する画像が多くなり過ぎ、顔認識の処理が遅くなるという問題が生じてしまう。そのため、辞書に登録しておく画像を増やすことなく、背景が明るいときと暗いときの両方で正確に顔認識できる顔認識装置が求められている。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、背景が明るいときと暗いときとの両方で正確に顔認識できる顔認識装置及びこの顔認識装置を使用した視線検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の顔認識装置は、撮像対象者の顔画像を取得するカメラと、前記カメラで撮像された顔画像から顔領域を検出する顔検出手段と、前記顔検出手段の検出結果に基づき顔の特徴情報を抽出する顔特徴抽出手段と、あらかじめ認識対象となる顔の特徴情報を辞書情報として保持する辞書情報保持手段と、前記顔特徴抽出手段により抽出された特徴情報と前記辞書情報保持手段に保持されている辞書情報とを照合する認識手段と、を備えて顔認識を行う顔認識装置であって、前記カメラは、右カメラと左カメラとから成ると共に、前記右カメラによって撮像された右カメラ画像と前記左カメラによって撮像された左カメラ画像とが前記顔領域に対して視差を生じるように配置され、前記顔検出手段は、前記視差を算出し、算出した前記視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定し、特定した背景領域に基づいて調整した顔検出結果を生成する、という特徴を有する。
このように構成された顔認識装置は、顔検出手段が算出した視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定するため、背景が明るいときでも暗いときでも正確に顔認識することが可能となる。また、背景が明るいときの画像を辞書情報として保持しておく必要がないと共に、背景領域における顔認識処理を省略することができるため、顔認識の処理を迅速に行うことができる。
また、上記の構成において、算出した前記視差は、前記右カメラ画像と前記左カメラ画像とをそれぞれ所定の画像ブロックに分割し、前記右カメラ画像の複数の前記画像ブロックによる輝度パターンと、前記左カメラ画像の複数の前記画像ブロックによる輝度パターンと、の一致探索処理を行って、前記一致探索処理の処理結果から求められる、という特徴を有する。
このように構成された顔認識装置は、右カメラ画像及び左カメラ画像それぞれの複数の画像ブロックによる輝度パターンによって一致探索処理を行なうので、より正確に顔認識を行なうことができる。
また、上記の構成において、赤外光を照射する光源と、前記光源を制御する光源制御手段とを備え、前記カメラは、前記光源が照射されている状態で前記顔画像を撮像する、という特徴を有する。
このように構成された顔認識装置は、顔に赤外光を照射して顔画像を撮像するので、背景が明るいときでも暗いときでも、顔認識することが可能となる。
また、上記課題を解決するために本発明の視線検出装置は、前記顔認識装置と、前記カメラで撮像されたカメラ画像から明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを用いて瞳孔を抽出する瞳孔検出手段と、前記顔画像と前記瞳孔検出手段の検出結果とから前記撮像対象者の視線を算出する視線方向算出手段と、を備える、という特徴を有する。
このように構成された視線検出装置は、顔認識装置を使用すると共に、明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを用いる瞳孔検出手段によって視線検出を行なうため、顔認識の処理を迅速に行うことができると共に、視線検出を正確に行うことができる。
本発明の顔認識装置は、顔検出手段が算出した視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定するため、背景が明るいときでも暗いときでも正確に顔認識することが可能となる。また、背景が明るいときの画像を辞書情報として保持しておく必要がないと共に、背景領域における顔認識処理を省略することができるため、顔認識の処理を迅速に行うことができる。また、本発明の視線検出装置は、顔認識装置を使用すると共に、明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを用いる瞳孔検出手段によって視線検出を行なうため、顔認識の処理を迅速に行うことができると共に、視線検出を正確に行うことができる。
本発明の顔認識装置及び視線検出装置と撮像対象者との車両内の関係を示す平面図である。 顔認識装置及び視線検出装置の平面図(a)及び正面図(b)である。 顔認識装置の構成を示すブロック図である。 顔認識方法を模式的に示す説明図である。 視線検出装置の構成を示すブロック図である。 視線検出装置と撮像対象者の目との位置関係を模式的に示す説明図である。 視線検出の算出方法を模式的に示す説明図である。 従来例に係る車載機器を示す説明図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態である顔認識装置100及び視線検出装置200は、車両運転者の顔認識を行うと共に、車両運転者の視線方向を検出する。本発明の顔認識装置及び視線検出装置の用途については、以下説明する実施形態に限定されるものではなく適宜変更が可能である。
[顔認識装置の実施形態]
最初に、図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態である顔認識装置100の構成について説明する。図1は、車両90内の顔認識装置100と撮像対象者95との関係を示す平面図である。図2は、顔認識装置100の外観を示しており、(a)は顔認識装置100の平面図であり、(b)はその正面図である。また、図3は、顔認識装置100の構成を示すブロック図である。
顔認識装置100は、図1に示すように、車両90のセンターコンソール等に設置され、車両90の車両運転者である撮像対象者95の顔認識を行うための装置である。顔認識装置100は、撮像対象者95の顔画像を取得するためのカメラ13を備えている。カメラ13は、撮像対象者95から向かって右側にある右カメラ13aと、撮像対象者95から向かって左側にある左カメラ13bと、から成る。
また、顔認識装置100は、右カメラ13aの左右及び左カメラ13bの左右それぞれに、光源15を備えている。光源15は、撮像対象者95に対して赤外光である検知光LTを照射する。カメラ13(右カメラ13a及び左カメラ13b)は、光源15が照射されている状態で顔画像を撮像する。
顔認識装置100は、図2(a)、(b)に示すように、ケース40を有している。ケース40は左右方向(X1−X2方向)に細長い直方体形状であり、前方(Y2側)に開口部43が形成されている。開口部43の形状は長方形であり、この開口部43が1枚のカバー板41で覆われている。カバー板41は、赤外光を透過可能であるが、可視光の波長帯域については光線透過率が低下するように着色されている。あるいは、カバー板41が透光性であり、前記光線透過率を低下させる着色シートが積層されて構成されている。従って、図2(b)の正面図において、実際は、ケース40の内部の構造を、カバー板41を透過して目視することはできない。
ケース40の内部には、第1受像部11と第2受像部12とから成る受像部10が収納されている。図2(b)に示すように、第1受像部11はケース40の、撮像対象者95から向かって右側(X1側)に、第2受像部12はケース40の左側(X2側)に配置されている。
第1受像部11は、前述した右カメラ13a、及び右カメラ13aの左右に配置された右光源15aを有している。第2受像部12も、前述した左カメラ13b、及び左カメラ13bの左右に配置された左光源15bを有している。
各光源15はそれぞれLED(Light emitting diode)即ち発光ダイオードから成る。この発光ダイオードに供給される電力量それぞれは調整可能となっている。もしくは、発光ダイオードそれぞれをオン・オフ可能となるように構成されている。尚、光源15(右光源15a及び左光源15b)は、それぞれが複数の発光ダイオードで構成されていても良いし、1つの発光ダイオードで構成されていても良い。
図2(b)に示すように、第1受像部11に設けられた右カメラ13aの光軸O1と、第2受像部12に設けられた左カメラ13bの光軸O2は、所定の距離L0だけ離間するように配置されている。即ち、右カメラ13aによって撮像された右カメラ画像と左カメラ13bによって撮像された左カメラ画像とが、撮像対象者95の顔領域に対して視差を生じるように、所定の距離L0だけ離れて配置されている。
カメラ13は、CMOS(Complementary metal oxide semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)やCCD(Charge coupled device:電荷結合素子)などの撮像素子を有しており、車両運転者である撮像対象者95の目を含む顔の画像を取得する。撮像素子では、二次元的に配列された複数の画素で光が検出される。
本実施形態の顔認識装置100は、前述したように、車載用の視線検出装置内に配置されるものであるため、その設置場所がセンターコンソールなどのように、撮像対象者95である車両運転者の視線方向に対して斜め前方に配置されることになる。
ケース内における右カメラ13aと左カメラ13bとの間の距離L0が十分に長いため、第1受像部11における光源15(右光源15a)と第2受像部12における光源15(左光源15b)それぞれの各光軸は実質的に同軸ではない。また、同様に、右カメラ13a及び左カメラ13bの各光軸は実質的に同軸ではない。
第1受像部11における右光源15a及び第2受像部12における左光源15bは、前述したように、LED光源であり、検知光LTとして波長が850nmの赤外光(近赤外光)を出射し、この検知光LTを撮像対象者95の目に照射することができるように配置されている。この波長850nmは、人の目の眼球内での吸収率が低く、網膜で反射されやすい波長である。
次に、顔認識装置100の回路構成について図3を用いて説明する。図3は、顔認識装置100の構成を示すブロック図である。
顔認識装置100は、図3に示すように、受像部10と顔認識部20とから成る。受像部10は、前述したように、第1受像部11と第2受像部12とを有して構成されており、第1受像部11は、右カメラ13aと右光源15aから成り、また、第2受像部12は、左カメラ13bと左光源15bから成る。
顔認識装置100には、第1受像部11及び第2受像部12内の複数の光源15の発光を制御するための光源制御手段17が備えられており、光源制御手段17にはメモリ18が接続されている。光源制御手段17は、検知光LTを照射する光源15ごとに撮像された撮像対象者95の複数の画像輝度データをメモリ18に記憶すると共に、光源15内の発光ダイオードに供給する電力量それぞれを調整したり、もしくは、発光ダイオードそれぞれをオン・オフ可能としたりするように構成されている。また、光源制御手段17は、各光源15の光量を、複数の画像輝度データ間のばらつきが小さくなるように調整するように構成されていても良い。
顔認識装置100には更に、図3に示すように、2つの画像取得手段19が備えられており、2つの画像取得手段19は、第1受像部11又は第2受像部12に接続されている。画像取得手段19は、カメラ13(右カメラ13a又は左カメラ13b)からの顔画像が入力され、それをA/D変換してデジタル化した後、顔認識部20へ送る。
顔認識部20は、図3に示すように、顔検出手段21と、顔特徴抽出手段23と、辞書情報保持手段25と、認識手段27と、で構成されている。
顔検出手段21は、カメラ13(右カメラ13a,左カメラ13b)で撮像され、画像取得手段19で所得された顔画像から顔領域を検出する。そして、顔特徴抽出手段23は、画像取得手段19の検出結果に基づき顔の特徴情報を抽出する。
辞書情報保持手段25には、例えば、顔認識装置100が搭載されている車両90の運転を通常行う人物等、あらかじめ認識対象となる顔の特徴情報が辞書情報として保持されている。認識手段27は、顔特徴抽出手段23により抽出された、口、目、及び鼻などの顔の各部位の位置等の特徴情報と、辞書情報保持手段25に保持されている同じく顔の各部位の位置等の辞書情報と、を照合することにより、認識対象として辞書情報に保持されている顔であるかどうかを認識する。
次に、本発明における顔認識方法の特徴について、図2乃至図4を用いて説明する。図4は、顔認識方法を模式的に示す説明図であり、図4(a)は、右カメラ画像及び左カメラ画像を示し、図4(b)は、右カメラ画像と左カメラ画像とのブロックマッチング後の視差分布画像を示す。
撮像対象者95の顔が右カメラ13a及び左カメラ13bによってそれぞれ撮像され、画像取得手段19によって、図4(a)に示すように、右カメラ画像及び左カメラ画像が取得される。
次に、取得した画像から撮像対象者95の顔を検出する作業が行われる。顔認識部20内の顔検出手段21では、上記取得された右カメラ画像と左カメラ画像とをそれぞれ所定の複数の画像ブロックに分割する。この画像ブロックは、複数の画素数を有して、所定のブロック数、例えば3X3又は5X5等の画素ブロックを有している。そして、それぞれの画像ブロックに対してブロックマッチング処理を行なう。尚、図4(a)に示す画像ブロック内の数値は、その位置における輝度を表している。
ブロックマッチング処理では、右カメラ画像と左カメラ画像それぞれの輝度の差を比較することにより、その位置における右カメラ13a又は左カメラ13bそれぞれからの距離、及びその差を測定する。この距離の差は、視差の大きさに比例する。このブロックマッチングを全領域に亘って行う。
言い換えれば、視差の算出は、右カメラ画像と左カメラ画像とをそれぞれ所定の画像ブロックに分割し、右カメラ画像の複数の前記画像ブロックによる輝度パターンと、左カメラ画像の複数の画像ブロックによる輝度パターンと、の一致探索処理を行ない、この一致探索処理の処理結果から求められる。
例えば、左カメラ画像を基準としたとき、左カメラ画像の所定の領域における輝度パターンと一致する又は輝度の差が最小となる右カメラ画像の領域を探索し、2つの領域の離間距離で視差の大きさを算出する。この視差の大きさの算出を行なうことによって、その箇所が例えば、人の鼻や目等であることを判断することができる。尚、各カメラからの距離が近いほど視差の大きさが大きくなり、各カメラからの距離が遠いほど視差の大きさが小さくなる。
そして、図4(b)に示すように、上記視差の大きさの大きい箇所を黒く表示し、視差の大きさの小さい箇所を白く表示する。このようにすることによって、カメラ13と撮像対象者95との間の所定の距離内(例えば40〜120cm)では、黒く表示された部分が認証対象人物(撮像対象者95)であると判断することができる。従って、白く表示された部分は、認証対象人物(撮像対象者95)ではないと判断でき、その部分を背景領域であると判断することができる。
次に、上述したブロックマッチング処理で判明した背景領域に基づいて、カメラ画像の背景領域の輝度を辞書情報保持手段25に保持されている辞書情報における顔画像の背景領域の輝度と合うように調整し、顔検出結果を生成する。即ち、顔検出手段21は、視差を算出し、算出した視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定し、特定した背景領域に基づいて背景領域の輝度を一定に調整した顔検出結果を生成する。
このことによって、車両90内における撮像対象者95の背景が明るいときでも暗いときでも、顔画像の背景領域の輝度が一定になり、顔の特徴情報を抽出して、認識対象として辞書情報に保持されている顔であるかどうかを正確に認識することが可能となる。また、背景が明るいときの画像を辞書情報として保持しておく必要がないと共に、背景領域における顔認識処理を省略することができるため、顔認識の処理を迅速に行うことができる。こうして、車両90の運転を通常行う人物であれば辞書情報から撮像対象者95が特定され、また、撮像対象者95の顔向きが特定される。
[視線検出装置の実施形態]
次に、図1、図2及び図5を参照して、本発明の実施形態である視線検出装置200の構成について説明する。図5は、視線検出装置200の構成を示すブロック図である。
視線検出装置200は、図1及び図2に示すように、車両90のセンターコンソール等に設置され、車両90の車両運転者である撮像対象者95の視線方向を検出するための装置であり、図5に示すように、前述した顔認識装置100と、演算制御部50と、から成る。
演算制御部50には、瞳孔検出手段51と、瞳孔中心算出手段53と、瞳孔径算出手段54と、角膜反射光中心算出手段55と、視線方向算出手段56と、が設けられている。
顔認識装置100内の2つの画像取得手段19で取得された画像は、それぞれフレームごとに瞳孔検出手段51に読み込まれる。視線検出装置200は、顔画像を取得するために前述した顔認識装置100を用いるため、撮像対象者95の視線方向を検出する前の顔認識の処理を迅速に行うことができる。
瞳孔検出手段51は、明瞳孔画像検出手段51aと暗瞳孔画像検出手段51bとを備えており、瞳孔中心算出手段53、瞳孔径算出手段54、及び角膜反射光中心算出手段55に接続されている。そして、瞳孔中心算出手段53及び角膜反射光中心算出手段55は、視線方向算出手段56に接続されている。尚、演算制御部50内の各ブロックの働きについては、この後の、撮像対象者95の画像検出及び視線方向VLの算出方法の説明の中で説明する。
次に、撮像対象者95の視線方向VLの算出方法について、図2及び図5乃至図7を用いて説明する。図6は、視線検出装置200と撮像対象者95の目(眼球60)との位置関係を模式的に示す説明図であり、図7は、視線検出の算出方法、即ち、瞳孔中心と角膜反射光の中心とから視線の向きを算出するための方法を模式的に示す説明図である。
図2に示す第1受像部11の右カメラ13aの光軸O1と右光源15aの光軸は、カバー板41に対して斜めに向けられており、第2受像部12においても、左カメラ13bの光軸O2と左光源15bの光軸がカバー板41に対して斜めに向けられている。そのため、視線検出装置200がセンターコンソールのように撮像対象者95である車両運転者の斜め前方に配置されていても、右カメラ13aの光軸O1と左カメラ13bの光軸O2の双方を、視線検出装置200から所定距離離れている撮像対象者95の顔と目に向けることが可能になる。
図6(a)と図7(a)では、撮像対象者95の目(眼球60)の視線方向VLが右カメラ13aの光軸O1方向に向けられており、図6(b)と図7(b)では、視線方向VLが左カメラ13bの光軸O2方向へ向けられている。
眼球60は、視線検出装置200の側、即ち前方に角膜61を有し、その後方に瞳孔62と水晶体63とが位置している。そして眼球60の最後方には網膜64が存在している。
目を含む領域の撮像対象者95の画像を右カメラ13aで取得するときに、点灯させる光源15を選択することで、瞳孔62の明るさが相違する画像、即ち明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを得ることができる。明瞳孔画像と暗瞳孔画像とは、画像内の瞳孔62の明るさの違いを相対的に表した概念であり、2つの画像を比較したときに瞳孔62が明るい方の画像が明瞳孔画像であり、瞳孔62が暗い方の画像が暗瞳孔画像である。
明瞳孔画像と暗瞳孔画像は、右光源15aの発光と、左光源15bの発光と、を切換えることにより取得することができる。
図6(a)に示すように、第1受像部11の右カメラ13aの光軸O1と第2受像部12の左カメラ13bの光軸O2は、異なる角度で撮像対象者95の眼球60に向けられる。
第1受像部11に搭載されている右光源15aを点灯したとき、右カメラ13aの光軸O1と右光源15aの光軸との間の光軸間距離は、視線検出装置200と撮像対象者95との間の距離を考慮すると、右カメラ13aと左カメラ13bの間の距離L0(図2(b)参照)に対して十分に短い。そのため、光軸O1が右光源15aの光軸と実質的に同軸となり、右カメラ13aで取得した画像では、網膜64で反射された赤外光が右カメラ13aに入射しやすくなる。その結果、瞳孔62が明るく見える明瞳孔画像となる。この画像は明瞳孔画像として、明瞳孔画像検出手段51aで抽出される。
これに対し、第2受像部12に設けられた左カメラ13bの光軸O2は、第1受像部11の右光源15aの光軸と非同軸となるため、右光源15aを点灯したときに、網膜64で光が反射されたとしてもその光は左カメラ13bで検知されにくい。そのため、左カメラ13bで取得した画像は、瞳孔62が比較的暗い暗瞳孔画像となる。この画像は暗瞳孔画像として、暗瞳孔画像検出手段51bで抽出される。
逆に、第2受像部12の左光源15bを点灯したときは、左カメラ13bの光軸O2と左光源15bの光軸との間の光軸間距離は、視線検出装置200と撮像対象者95との間の距離を考慮すると、右カメラ13aと左カメラ13bとの間の距離L0(図2(b)参照)に対して十分に短い。そのため、光軸O2が左光源15bの光軸と実質的に同軸となり、左カメラ13bで取得した画像では、網膜64で反射された赤外光が左カメラ13bに入射しやすくなる。その結果、瞳孔62が明るく見える明瞳孔画像となる。この画像は明瞳孔画像として、明瞳孔画像検出手段51aで抽出される。このとき、網膜64で反射された光は、斜め前方に位置する右カメラ13aで検知されにくく、右カメラ13aで取得された画像が暗瞳孔画像となる。
言い換えれば、同じ波長の検知光LTが発せられたときに、カメラ13、例えば右カメラ13aに近接する光源(右カメラ13aと同軸の右光源15a)から光が発せられたときは、その右カメラ13aから取得された画像が明瞳孔画像となり、右カメラ13aから遠隔の光源(右カメラ13aと非同軸の左光源15b)から光が発せられたときは、その右カメラ13aから取得された画像が暗瞳孔画像となる。
図5に示した瞳孔検出手段51では、第1受像部11と第2受像部12の双方で明瞳孔画像と暗瞳孔画像が取得されたら、明瞳孔画像検出手段51aで検出された明瞳孔画像から暗瞳孔画像検出手段51bで検出された暗瞳孔画像がマイナスされる。この計算により明瞳孔画像に明るく現れている瞳孔62の画像が残り、それ以外の画像は相殺されてほぼ見えなくなる。既に顔認識装置100によって顔認識されている場合には、明瞳孔画像及び明瞳孔画像に含まれる顔領域の画像を切り出して、処理データ量を減らしても良い。
瞳孔62の形状を示す瞳孔画像信号は、瞳孔中心算出手段53及び瞳孔径算出手段54に与えられる。瞳孔中心算出手段53では、瞳孔画像信号が画像処理されて二値化され、瞳孔62の形状と面積に対応する部分のエリア画像が算出される。さらに、このエリア画像を含む楕円が抽出され、楕円の長軸と短軸との交点が瞳孔62の中心位置として算出される。瞳孔径算出手段54では、瞳孔画像信号と、瞳孔中心算出手段53で算出された瞳孔62の中心位置と、楕円の長軸と短軸と、に基づいて瞳孔62の瞳孔径が算出される。
次に、図6(a)、(b)に示すように、いずれかの右光源15a又は左光源15bが点灯しているときには、その右光源15a又は左光源15bからの光が、角膜61の表面で反射されて、顔認識装置100の右カメラ13aと左カメラ13bの双方で取得され、演算制御部50の明瞳孔画像検出手段51aと暗瞳孔画像検出手段51bとで検出される。特に、暗瞳孔画像検出手段51bでは、瞳孔62の画像が比較的暗いため、角膜61の反射点65から反射された反射光が明るくスポット画像として検出しやすくなる。
暗瞳孔画像検出手段51bで検出された暗瞳孔画像信号は、角膜反射光中心算出手段55に与えられる。暗瞳孔画像信号には、角膜61の反射点65から反射された反射光による輝度信号が含まれている。角膜61の反射点65からの反射光はプルキニエ像を結像するものであり、図7に示すように、カメラ13の撮像素子には、きわめて小さい面積のスポット画像として取得される。角膜反射光中心算出手段55では、スポット画像が画像処理されて、角膜61の反射点65からの反射光の中心が求められる。
瞳孔中心算出手段53で算出された瞳孔中心算出値と角膜反射光中心算出手段55で算出された角膜反射光中心算出値は、視線方向算出手段56に与えられる。視線方向算出手段56では、瞳孔中心算出値と角膜反射光中心算出値とから視線の向きが検出される。
図7(a)では、撮像対象者95の目(眼球60)の視線方向VLが、右カメラ13aの光軸O1方向に向けられている。このとき、図7(a)に示すように、角膜61からの反射点65の中心が瞳孔62の中心と一致している。これに対して、図7(b)では、撮像対象者95の目(眼球60)の視線方向VLが、かなり左側へ向けられている。このとき、図7(b)に示すように、瞳孔62の中心と角膜61からの反射点65の中心とが位置ずれする。
視線方向算出手段56では、瞳孔62の中心と、角膜61からの反射点65の中心との直線距離α1が算出される(図7(b)参照)。また瞳孔62の中心を原点とするX−Y座標が設定され、瞳孔62の中心と反射点65の中心とを結ぶ線とX軸との傾き角度β1が算出される。右カメラ13a及び左カメラ13bで取得された画像に基づいて直線距離α1と傾き角度β1が算出されることで、視線方向VLが算出される。このようにして、取得された顔画像と瞳孔検出手段51の検出結果とから、車両90内における撮像対象者95の視線方向VLを求めることができる。
顔認識装置100による顔認識と、視線方向算出手段56により算出された視線方向VLとを比較することによって、撮像対象者95の状態をより正確に推定することができる。また、背景の明るさに関わらず処理を迅速に行うことができるので、車両内の視線検出装置として好適である。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
顔認識装置100は、顔検出手段21が算出した視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定するため、背景が明るいときでも暗いときでも正確に顔認識することが可能となる。また、背景が明るいときの画像を辞書情報として保持しておく必要がないと共に、背景領域における顔認識処理を省略することができるため、顔認識の処理を迅速に行うことができる。
また、右カメラ画像及び左カメラ画像それぞれの複数の画像ブロックによる輝度パターンによって一致探索処理を行なうので、より正確に顔認識を行なうことができる。
また、顔に赤外光を照射して顔画像を撮像するので、背景が明るいときでも暗いときでも、顔認識することが可能となる。
また、視線検出装置200は、顔認識装置100を使用すると共に、明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを用いる瞳孔検出手段51によって視線検出を行なうため、顔認識の処理を迅速に行うことができると共に、視線検出を正確に行うことができる。
以上説明したように、本発明の顔認識装置は、顔検出手段が算出した視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定するため、背景が明るいときでも暗いときでも正確に顔認識することが可能となる。また、背景が明るいときの画像を辞書情報として保持しておく必要がないと共に、背景領域における顔認識処理を省略することができるため、顔認識の処理を迅速に行うことができる。また、本発明の視線検出装置は、顔認識装置を使用すると共に、明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを用いる瞳孔検出手段によって視線検出を行なうため、顔認識の処理を迅速に行うことができると共に、視線検出を正確に行うことができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
10 受像部
11 第1受像部
12 第2受像部
13 カメラ
13a 右カメラ
13b 左カメラ
15 光源
15a 右光源
15b 左光源
17 光源制御手段
18 メモリ
19 画像取得手段
20 顔認識部
21 顔検出手段
23 顔特徴抽出手段
25 辞書情報保持手段
27 認識手段
40 ケース
41 カバー板
50 演算制御部
51 瞳孔検出手段
51a 明瞳孔画像検出手段
51b 暗瞳孔画像検出手段
56 視線方向算出手段
60 眼球
90 車両
95 撮像対象者
100 顔認識装置
200 視線検出装置
L0 距離
O1 光軸
O2 光軸
LT 検知光
VL 視線方向


Claims (4)

  1. 撮像対象者の顔画像を取得するカメラと、前記カメラで撮像された顔画像から顔領域を検出する顔検出手段と、前記顔検出手段の検出結果に基づき顔の特徴情報を抽出する顔特徴抽出手段と、あらかじめ認識対象となる顔の特徴情報を辞書情報として保持する辞書情報保持手段と、前記顔特徴抽出手段により抽出された特徴情報と前記辞書情報保持手段に保持されている辞書情報とを照合する認識手段と、を備えて顔認識を行う顔認識装置であって、
    前記カメラは、右カメラと左カメラとから成ると共に、前記右カメラによって撮像された右カメラ画像と前記左カメラによって撮像された左カメラ画像とが前記顔領域に対して視差を生じるように配置され、
    前記顔検出手段は、前記視差を算出し、算出した前記視差に基づいて得られる視差分布画像から背景領域を特定し、特定した背景領域に基づいて調整した顔検出結果を生成する、
    ことを特徴とする顔認識装置。
  2. 前記視差の算出は、前記右カメラ画像と前記左カメラ画像とをそれぞれ所定の画像ブロックに分割し、前記右カメラ画像の複数の前記画像ブロックによる輝度パターンと、前記左カメラ画像の複数の前記画像ブロックによる輝度パターンと、の一致探索処理を行って、前記一致探索処理の処理結果から求められる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顔認識装置。
  3. 赤外光を照射する光源と、前記光源を制御する光源制御手段とを備え、
    前記カメラは、前記光源が照射されている状態で前記顔画像を撮像する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の顔認識装置。
  4. 前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の顔認識装置と、前記カメラで撮像されたカメラ画像から明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを用いて瞳孔を抽出する瞳孔検出手段と、前記顔画像と前記瞳孔検出手段の検出結果とから前記撮像対象者の視線を算出する視線方向算出手段と、を備える、
    ことを特徴とする視線検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11770487B2 (en) 2020-10-01 2023-09-26 Ricoh Company, Ltd. Reading device, image forming apparatus, and state detection method to detect a multi-feed state of an object using reflected light in a visible wavelength and an invisible wavelength and comparing reading value results to references associated with the invisible and visible wavelength reference values

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