JP2019028640A - 視線検出装置 - Google Patents

視線検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019028640A
JP2019028640A JP2017146188A JP2017146188A JP2019028640A JP 2019028640 A JP2019028640 A JP 2019028640A JP 2017146188 A JP2017146188 A JP 2017146188A JP 2017146188 A JP2017146188 A JP 2017146188A JP 2019028640 A JP2019028640 A JP 2019028640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
image
sight
vibration amount
sight detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017146188A
Other languages
English (en)
Inventor
寿明 本木
Hisaaki Motoki
寿明 本木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2017146188A priority Critical patent/JP2019028640A/ja
Publication of JP2019028640A publication Critical patent/JP2019028640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】車両の走行による振動があっても、その振動によって瞳孔位置が検出し辛くなることを防止することのできる視線検出装置を提供する。
【解決手段】対象者の顔を含む画像を取得するカメラ13と、画像に基づいて対象者の視線を検出する画像処理部20と、カメラ13及び画像処理部20を制御する制御部30と、カメラ13の設置されている環境における振動量MVを計測する振動計測手段40と、を備え、画像処理部20は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分画像に基づいて瞳孔位置を特定して対象者の視線を検出する第1視線検出手段21と、画像から抽出した顔部位の特徴点に基づいて対象者の視線を検出する第2視線検出手段22と、を有し、制御部30は、振動計測手段40によって計測された振動量MVが所定の振動量閾値MV1以上のときは第2視線検出手段22によって対象者の視線を検出するように画像処理部20を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、視線検出装置に関し、特に、車両に搭載される視線検出装置に関する。
車両に搭載される視線検出装置において、カメラによって得られた顔領域画像から視線を検出する方法が特許文献1に提案されている。この方法は、顔領域画像から顔部品群、つまり目尻、目頭などを検出して瞳孔画像領域を抽出し、更に瞳孔画像領域を探索して瞳孔を検出する。視線は、顔領域画像からの顔部品群の座標から特定される顔の正面方向を表す顔向きベクトルと、瞳孔位置の座標から特定される顔の正面方向に対する視線方向ベクトルから検出される。
また、特許文献2では、明瞳孔画像と暗瞳孔画像の差分によって瞳孔を検出することが提案されている。この方法は、瞳孔が明るく映る明瞳孔画像と、瞳孔が暗く映る暗瞳孔画像との差分を検知することで、瞳孔だけが差分画像として残ることで瞳孔位置を検出する。そのため、処理速度が速くリアルタイムで視線を検出することができる。
特開2012−024151d号公報 特開2005−182247号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、処理速度が遅くリアルタイムに検出することができない。また、特許文献2に記載の方法では、画像を取得するカメラが2台あれば問題ないが、カメラが1台だけの場合、明瞳孔画像と暗瞳孔画像とでは撮像タイミングが異なる(数ms〜数十ms)ため、車両の走行による振動によって両画像における被写体の位置がずれてしまう。そのため、両画像の差分を検知しても瞳孔以外の部分(特に頬や鼻等の明るい部分)が残ってしまい、使用状況によっては瞳孔位置を高精度に検出することができないことがある。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、車両の走行による振動があっても、その振動によって瞳孔位置が検出し辛くなることを防止することのできる視線検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の視線検出装置は、対象者の顔を含む画像を取得するカメラと、前記画像に基づいて前記対象者の視線を検出する画像処理部と、前記カメラ及び前記画像処理部を制御する制御部と、前記カメラの設置されている環境における振動量を計測する振動計測手段と、を備える視線検出装置であって、前記画像処理部は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分画像に基づいて瞳孔位置を特定して前記対象者の視線を検出する第1視線検出手段と、前記画像から抽出した顔部位の特徴点に基づいて前記対象者の視線を検出する第2視線検出手段と、を有し、前記制御部は、前記振動計測手段によって計測された振動量が所定の振動量閾値以上のときは前記第2視線検出手段によって前記対象者の視線を検出するように前記画像処理部を制御する、という特徴を有する。
このように構成された視線検出装置は、第1視線検出手段によって瞳孔位置を特定できるときは、処理速度が速くリアルタイムで視線を検出することができる。また、振動量が大きいときには、第2視線検出手段によって安定して視線を検出することができる。
また、上記の構成において、前記制御部は、前記振動量が前記振動量閾値未満であっても前記第1視線検出手段によって瞳孔位置を特定できない場合には、前記第2視線検出手段によって前記対象者の視線を検出するように前記画像処理部を制御する、という特徴を有する。
このように構成された視線検出装置は、第1視線検出手段によって視線を検出できない場合には、第2視線検出手段によって安定して視線を検出することができる。
また、上記の構成において、前記画像処理部は、前記第2視線検出手段によって前記対象者の視線を検出する際、前記第1視線検出手段によって最後に特定された瞳孔位置を含む眼領域画像を切り出して、前記眼領域画像に含まれる特徴点に基づいて前記対象者の視線を検出する、という特徴を有する。
このように構成された視線検出装置は、画像の範囲を眼領域画像に限定することによって、顔領域画像における各顔部位の特徴を抽出する工程を省くことができる。その結果、画像処理部の処理速度を速めることができる。
また、上記の構成において、前記制御部は、前記振動量が前記振動量閾値以上で前記眼領域画像に基づいて前記対象者の視線を検出できないときに、前記眼領域画像を切り出す前の前記画像から前記顔部位の特徴点を抽出して前記対象者の視線を検出する、という特徴を有する。
このように構成された視線検出装置は、眼領域画像に含まれる特徴点に基づいて視線を検出できないときでも、画像から顔部位の特徴点を抽出することによって、安定して視線を検出することができる。
また、上記の構成において、前記制御部は、前記振動量が前記振動量閾値以上で継続していた状態から前記振動量閾値未満に変化したときに、前記画像処理部が前記第1視線検出手段によって前記対象者の視線を検出するように制御する、という特徴を有する。
このように構成された視線検出装置は、振動計測手段によって常に振動量を計測しているので、振動量が振動量閾値以上であれば第1視線検出手段を試みることなく、第2視線検出手段による視線検出を遅滞なく開始することができる。また、第1視線検出手段によって視線を検出することが可能な状態になれば、リアルタイムで視線を検出する画像処理に復帰できる。
本発明の視線検出装置は、第1視線検出手段によって瞳孔位置を特定できるときは、処理速度が速くリアルタイムで視線を検出することができる。また、振動量が大きいときには、第2視線検出手段によって安定して視線を検出することができる。
本発明の視線検出装置と対象者との車両内の関係を示す平面図である。 視線検出装置の構成を示すブロック図である。 画像における顔領域画像と眼領域画像とを模式的に示す説明図である。 画像処理部内の第1視線検出手段の構成を示すブロック図である。 画像処理部内の第2視線検出手段の構成を示すブロック図である。 視線検出の方法を示すフローチャートである。 第1視線検出手段による視線検出方法を示すフローチャートである。 第2視線検出手段による視線検出方法を示すフローチャートである。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態である視線検出装置100は、車両運転者の顔を含む画像から車両運転者の視線を検出する視線検出装置である。本発明の視線検出装置の用途については、以下説明する実施形態に限定されるものではなく適宜変更が可能である。
[実施形態]
最初に、図1乃至図5を参照して、本発明の実施形態である視線検出装置100の構成について説明する。図1は、視線検出装置100と対象者95との車両90内における関係を示す平面図であり、図2は、視線検出装置100の構成を示すブロック図であり、図3は、画像50における顔領域画像51と眼領域画像53とを模式的に示す説明図である。また、図4は、画像処理部20内の第1視線検出手段21の構成を示すブロック図であり、図5は、画像処理部20内の第2視線検出手段22の構成を示すブロック図である。
視線検出装置100は、図1に示すように、車両90のコンソール等に設置され、車両90の車両運転者である対象者95の視線VLを検出するための装置である。視線検出装置100は、対象者95の顔を含む画像50(図3参照)を取得するカメラ13を備えている。カメラ13は、対象者95のほぼ正面に1台だけ設置される。
また、視線検出装置100には、カメラ13の左右それぞれに光源15を備えており、カメラ13と光源15とを含んで受像部10が構成されている。光源15としては、対象者95から見て右側にある右光源15aと対象者95から見て左側にある左光源15bから成り、右光源15aは、カメラ13の近傍に設置され、左光源15bは、カメラ13から所定の距離離れた位置に設置される。光源15は、対象者95に対して赤外光である検知光LTを照射する。カメラ13は、検知光LTが照射されている状態で画像50を撮像する。
カメラ13は、CMOS(Complementary metal oxide semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)やCCD(Charge coupled device:電荷結合素子)などの撮像素子を有しており、車両運転者である対象者95の目を含む顔の画像50(図3参照)を取得する。撮像素子では、二次元的に配列された複数の画素で光が検出される。
各光源15はそれぞれLED(Light emitting diode)即ち発光ダイオードから成る。この発光ダイオードに供給される電力量それぞれは調整可能となっている。もしくは、発光ダイオードそれぞれをオン・オフ可能となるように構成されている。尚、光源15(右光源15a及び左光源15b)は、それぞれが複数の発光ダイオードで構成されていても良いし、1つの発光ダイオードで構成されていても良い。
受像部10における光源15即ち右光源15a及び左光源15bは、検知光LTとして波長が850nmの赤外光(近赤外光)を出射し、この検知光LTを対象者95の目に照射することができるように配置されている。この波長850nmは、人の目の眼球内での吸収率が低く、網膜で反射されやすい波長である。尚、波長850nm以外の赤外光を用いることもできる。
視線検出装置100は、図1及び図2に示すように、上述した受像部10と、画像50に基づいて対象者95の視線VLを検出する画像処理部20と、受像部10内のカメラ13と光源15及び画像処理部20を制御する制御部30と、制御部30に接続されたメモリ35と、カメラ13の設置されている環境における振動量MVを計測する振動計測手段40と、を備えている。
振動計測手段40は、制御部30に接続されていると共に、加速度センサ41を備えていて、加速度センサ41によって車両90の走行による振動量MVを計測することができる。加速度センサ41によって取得された車両90の振動量MVは、制御部30に送られる。また、メモリ35内には、所定の振動量閾値MV1が記憶されている。この振動量閾値MV1は、視線VLを検出する方法を決定する際に使用される。振動量閾値MV1については、後に詳細に説明する。
受像部10は、カメラ13及び光源15以外に、図2に示すように、複数の光源15の発光を制御するための光源制御手段17及びカメラ13で撮影した画像50を取得する画像取得手段19を備えている。
光源制御手段17は、制御部30からの制御によって、光源15、即ち右光源15a及び左光源15b内の各発光ダイオードに供給する電力量それぞれを調整したり、もしくは、発光ダイオードそれぞれをオン又はオフしたりして、光源15の光量を調整するように構成されている。
カメラ13は、図3に示す対象者95の顔を含む画像50を取得する。画像50には顔領域画像51が含まれ、顔領域画像51には、対象者95の顔における目頭や目尻や口角等の複数の顔部位55が含まれている。また、顔領域画像51には、両目の周辺の領域である眼領域画像53が含まれており、その中に、両目それぞれの瞳孔位置53aが含まれる。
画像取得手段19は、図2に示すように、カメラ13に接続されて、カメラ13からの画像50が入力され、入力された画像50をA/D変換してデジタル化した後、画像処理部20へ送る。
画像処理部20は、制御部30及び受像部10に接続されており、内部に第1視線検出手段21と第2視線検出手段22とを有している。第1視線検出手段21と第2視線検出手段22とは互いに接続されており、互いの有するデータを利用し合うことができるように構成されている。
第1視線検出手段21には、図4に示すように、受像部10に接続された明瞳孔画像検出手段21a及び暗瞳孔画像検出手段21bと、明瞳孔画像検出手段21a及び暗瞳孔画像検出手段21bに接続された瞳孔位置特定手段21c及び瞳孔径特定手段21dと、暗瞳孔画像検出手段21bに接続された角膜反射光位置特定手段21eと、瞳孔位置特定手段21c及び角膜反射光位置特定手段21eに接続された視線方向特定手段21fと、が設けられている。
第1視線検出手段21においては、受像部10内の画像取得手段19で取得された画像50(図3参照)が、それぞれフレームごとに明瞳孔画像検出手段21a及び暗瞳孔画像検出手段21bに読み込まれて明瞳孔画像と暗瞳孔画像とを取得し、この明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分画像に基づいて瞳孔位置53a(図3参照)を特定して視線VLを検出する。尚、視線VLを検出するための第1視線検出手段21内の各ブロックの動作手順については、この後に説明する。
第2視線検出手段22には、図5に示すように、受像部10に接続された顔領域画像検出手段22aと、顔領域画像検出手段22aに接続された特徴点抽出手段22bと、特徴点抽出手段22bに接続された視線方向特定手段22cと、が設けられている。
第2視線検出手段22においては、受像部10内の画像取得手段19で取得された画像50(図3参照)が、それぞれフレームごとに顔領域画像検出手段22aに読み込まれ、顔領域画像51(図3参照)が切り出される。次に、画像50における顔領域画像51から抽出した顔部位55の特徴点に基づいて対象者95の視線VLを検出する。尚、視線VLを検出するための第2視線検出手段22内の各ブロックの動作手順については、この後に説明する。
次に、視線検出装置100における対象者95の視線VLの視線検出方法について、図2乃至図8を用いて説明する。図6は、視線VLを検出する方法の手順を示すフローチャートであり、図7は、第1視線検出手段21による視線検出方法を示すフローチャートであり、図8は、第2視線検出手段22による視線検出方法を示すフローチャートである。尚、各フローチャート内の各ステップを、図6においてST1-1乃至ST1-10と称し、図7においてST2-1乃至ST2-7と称し、図8においてST3-1乃至ST3-9と称する。
最初に、視線検出装置100における基本的な視線検出方法の手順を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。視線検出装置100では、制御部30は、振動計測手段40によって計測された振動量MVが、前述した所定の振動量閾値MV1未満のときは第1視線検出手段21によって視線VLを検出し、振動量MVが所定の振動量閾値MV1以上のときは第2視線検出手段22によって視線VLを検出するように画像処理部20を制御する。
上述した所定の振動量閾値MV1は、走行によって車両90が振動した場合に、第1視線検出手段21による視線検出が可能な状態から不可能な状態になる時の振動量MVの値を考慮して設定されている。従って、車両90の振動量MVがこの振動量閾値MV1以上の時は、第1視線検出手段21を使用することができない。そのため、振動量MVが振動量閾値MV1以上の時に第2視線検出手段22を使用し、振動量MVが振動量閾値MV1未満の時に第1視線検出手段21を使用する。この振動量閾値MV1は、前述したように、図2に示したメモリ35内に事前に記憶されている。
視線検出装置100は、図6に示すフローチャートのST1-1において車両90が走行を開始するときから、その動作が開始される。
次に、ST1-2において、第1視線検出手段21によって対象者95の視線VLを検出するように、制御部30によって画像処理部20を制御する。そして、ST1-3において、この時に第1視線検出手段21による視線検出が可能かどうかを判定する。視線検出が可能かどうかは、前述した画像50内における瞳孔位置53aが特定できるかどうかによって判断される。
尚、瞳孔位置53aの特定が可能かどうかは、上述した車両90の振動量MVの大きさに関係する。即ち、車両90の振動量MVが振動量閾値MV1未満の時は瞳孔位置53aの特定が可能であり、振動量MVが振動量閾値MV1以上の時は瞳孔位置53aの特定が不可能となる。
ST1-3において、第1視線検出手段21による視線検出が可能であると判断されると、ST1-2に戻り、制御部30によって画像処理部20を制御して、第1視線検出手段21による視線検出が行なわれる。また、ST1-3において、視線検出が可能ではないと判断されると、ST1-4に進む。尚、第1視線検出手段21による視線検出方法については、後に説明する。
次に、ST1-4では、第2視線検出手段22によって視線VLを検出するように、制御部30によって画像処理部20を制御する。従って、その後は、第2視線検出手段22によって視線VLを検出することになる。尚、第2視線検出手段22による視線検出方法については、後に説明する。このST1-4の後に、ST1-5に進む。
ST1-5では、振動計測手段40によってこの時の車両90の走行による振動量MVを計測して取得し、制御部30に送る。そして、次のST1-6では、この振動量MVとメモリ35内に記憶されている振動量閾値MV1とを制御部30において比較する。
次に、ST1-7で、ST1-5において取得した振動量MVが、振動量閾値MV1以上かどうかを判定する。もしも、ST1-5において取得した振動量MVが振動量閾値MV1以上であれば、ST1-8に進み、振動量MVが振動量閾値MV1未満であれば、ST1-9に進む。
尚、最初に振動量MVを取得した時点、即ち車両90の走行開始後初めてST1-3で視線検出が可能ではないと判断された時点では、ST1-5において取得した振動量MVは、当然振動量閾値MV1以上であるため、ST1-8に進むことになる。
ST1-8では、第2視線検出手段22によって視線VLを検出するように、制御部30によって画像処理部20を制御する。従って、その後は、第2視線検出手段22によって視線VLを検出することになる。そして、その後、ST1-5に戻る。
ST1-9では、車両90が走行を停止したかどうかが判定される。車両90が走行を停止した場合は終了となる(ST1-10)が、車両90が走行を継続していれば、ST1-2に戻る。ST1-2以降は、前述したステップを繰り返すことになる。
このように、視線検出装置100では、ST1-2及びST1-3における第1視線検出手段21による視線検出が可能である状態が続く場合以外は、振動計測手段40によって車両90の走行による振動量MVを常に測定し続けており、制御部30は、車両90の振動量MVが所定の振動量閾値MV1以上で継続している間、第2視線検出手段22によって視線VLを検出するように画像処理部20を制御する。
更に、制御部30は、車両90の振動量MVが所定の振動量閾値MV1以上で継続していた状態から振動量閾値MV1未満に変化したときに、画像処理部20が第1視線検出手段21によって視線VLを検出するように制御する。また、振動量閾値MV1未満であっても第1視線検出手段21によって視線VLを検出できなかった場合には、第2視線検出手段22によって視線VLを検出するように制御する。この場合、所定の振動量閾値MV1をメモリ35内に事前に記憶されている値から、一時的に振動量MVの計測値に変更してもよい。こうすれば、その間は、第2視線検出手段22によって視線VLを検出する制御が継続される。
次に、上述した図6に示すフローチャートのST1-2における第1視線検出手段21による視線検出方法の手順を説明する。この視線検出方法は、図7に示すフローチャートに従って行われる。
まず、図7に示すST2-1及びST2-2において、図4に示した第1視線検出手段21の明瞳孔画像検出手段21a及び暗瞳孔画像検出手段21bによって、明瞳孔画像及び暗瞳孔画像を取得し、その後、ST2-3において、差分画像を取得する。
次に、ST2-4において、この差分画像から画像50(図3参照)における眼領域画像53内の瞳孔位置53aを、図4に示す瞳孔位置特定手段21cによって特定する。
また、同時にST2-5において、ST2-2で取得した暗瞳孔画像から、角膜反射光位置を、図4に示す角膜反射光位置特定手段21eによって特定する。
次に、ST2-6において、ST2-4及びST2-5によって特定した瞳孔位置53a及び角膜反射光位置を用い、図4に示す視線方向特定手段21fによって対象者95の視線VLを検出する。
上記ST2-6で視線の検出を行なうことによって、図3に示した画像50における眼領域画像53内の眼領域が特定される(ST2-7)。
尚、上述した差分画像の取得、瞳孔位置53aの特定、角膜反射光位置の特定、及び視線VLの特定方法の詳細については、その説明を省略する。
次に、上述した図6に示すフローチャートのST1-4及びST1-8における第2視線検出手段22による視線検出方法の手順を説明する。この視線検出方法は、図8に示すフローチャートに従って行われる。尚、第2視線検出手段22による視線検出方法では、図5に示した第2視線検出手段22以外にも、図4に示した第1視線検出手段21の一部も使用する。
まず、第2視線検出手段22による通常の視線検出方法の手順を説明する。第2視線検出手段22による視線検出方法では、通常、画像50から抽出した顔部位55の特徴点に基づいて視線VLを検出する。この視線検出方法は、図8に示すフローチャートのST3-1〜ST3-4に従って行われる。
図8に示すST3-1において、図3に示す画像50における顔領域画像51内の目頭や目尻や口角等の顔部位55を、図5に示す眼領域画像検出手段22a及び特徴点抽出手段22bによって検出・抽出する。
その後、ST3-2において、ST3-1で抽出した複数の顔部位55から顔向きを推定すると共に、ST3-3において、顔領域画像51内の眼領域画像53における眼の位置を検出する。
そして、ST3-4において、図5に示す視線方向特定手段22cによって、ST3-2で推定した顔向き及びST3-3で検出した眼の位置を基に視線VLを検出する。
第2視線検出手段22による通常の視線検出方法は、上記の手順に従って行われるが、第2視線検出手段22による視線検出方法の他の方法として、第1視線検出手段21によって取得したデータを利用して視線VLを検出する視線検出方法もある。
第2視線検出手段22によるこの視線検出方法は、図8に示すフローチャートのST3-5〜ST3-9及びST3-4に従って行われる。
図8に示すST3-5において、図4に示した第1視線検出手段21の暗瞳孔画像検出手段21bによって、暗瞳孔画像を取得する。また、その後、ST3-6において、角膜反射光位置を特定する。
次に、ST3-7において、既に図7のフローチャートで説明した第1視線検出手段21による視線検出方法のST2-7における眼領域特定データがあるかどうかを判定する。この眼領域特定データは、図6のフローチャートで説明したST1-3で第1視線検出手段21による検出が可能であったら、そのデータが存在するが、検出が可能でなかった場合は、そのデータがない可能性がある。ここで、眼領域特定データがあれば、ST3-8に進み、眼領域特定データがなければ、ST3-1に進む。
次に、ST3-8では、眼領域特定データから眼領域画像53を切り出す。即ち、第1視線検出手段21によって最後に特定された瞳孔位置53aを含む眼領域画像53を切り出す。そして、次にST3-9で、この眼領域画像53から視線検出が可能かどうか判定される。もしも、視線検出が可能でなければ、ST3-1に進む。
もしも、ST3-9で視線検出が可能と判定されれば、ST3-4に進み、ST3-6で特定された角膜反射光位置と、ST3-8で切り出された眼領域画像53に含まれる特徴点に基づいて視線VLを検出する。
このように、画像処理部20は、第1視線検出手段21で取得したデータを用いて画像50の範囲を眼領域画像53に限定することができ、この眼領域画像53に限定することによって、顔領域画像51における各顔部位55の特徴を抽出する工程を省くことができる。その結果、画像処理部20の処理速度を速めることができる。これにより、第1視線検出手段21と併用して、それぞれから得られた視線VLの検出結果を比較し、より確実な視線検出結果を選択することも可能である。
一方、ST3-7において、眼領域特定データがないか、又はST3-9において、眼領域画像53からの視線検出が可能ではないと判定された場合、ST3-1に進み、前述したST3-1〜ST3-4に従って、第2視線検出手段22による通常の視線検出方法を行ない、視線VLを検出する。
このように、振動量MVが振動量閾値MV1以上で眼領域画像53に基づいて視線VLを検出できないときにおいても、眼領域画像53を切り出す前の画像50から顔部位55の特徴点を抽出することによって、安定して視線VLを検出することができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
視線検出装置100は、第1視線検出手段21によって瞳孔位置53aを特定できるときは、処理速度が速くリアルタイムで視線VLを検出することができる。また、振動量MVが大きいときには、第2視線検出手段22によって安定して視線VLを検出することができる。
また、第1視線検出手段21によって視線VLを検出できない場合には、第2視線検出手段22によって安定して視線VLを検出することができる。
また、画像50の範囲を眼領域画像53に限定することによって、顔領域画像51における各顔部位55の特徴を抽出する工程を省くことができる。その結果、画像処理部20の処理速度を速めることができる。
また、眼領域画像53に含まれる特徴点に基づいて視線VLを検出できないときでも、画像50から顔部位55の特徴点を抽出することによって、安定して視線VLを検出することができる。
また、振動計測手段40によって常に振動量MVを計測しているので、振動量MVが振動量閾値MV1以上であれば第1視線検出手段21を試みることなく、第2視線検出手段22による視線検出を遅滞なく開始することができる。また、第1視線検出手段21によって視線を検出することが可能な状態になれば、リアルタイムで視線を検出する画像処理に復帰できる。
以上説明したように、本発明の視線検出装置は、第1視線検出手段によって瞳孔位置を特定できるときは、処理速度が速くリアルタイムで視線を検出することができる。また、振動量が大きいときには、第2視線検出手段によって安定して視線を検出することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
10 受像部
13 カメラ
15 光源
17 光源制御手段
19 画像取得手段
20 画像処理部
21 第1視線検出手段
21a 明瞳孔画像検出手段
21b 暗瞳孔画像検出手段
22 第2視線検出手段
30 制御部
35 メモリ
40 振動計測手段
41 加速度センサ
50 画像
51 顔領域画像
53 眼領域画像
53a 瞳孔位置
55 顔部位
90 車両
95 対象者
100 視線検出装置
LT 検知光
VL 視線
MV 振動量
MV1 振動量閾値

Claims (5)

  1. 対象者の顔を含む画像を取得するカメラと、前記画像に基づいて前記対象者の視線を検出する画像処理部と、前記カメラ及び前記画像処理部を制御する制御部と、前記カメラの設置されている環境における振動量を計測する振動計測手段と、を備える視線検出装置であって、
    前記画像処理部は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分画像に基づいて瞳孔位置を特定して前記対象者の視線を検出する第1視線検出手段と、前記画像から抽出した顔部位の特徴点に基づいて前記対象者の視線を検出する第2視線検出手段と、を有し、
    前記制御部は、前記振動計測手段によって計測された振動量が所定の振動量閾値以上のときは前記第2視線検出手段によって前記対象者の視線を検出するように前記画像処理部を制御する、
    ことを特徴とする視線検出装置。
  2. 前記制御部は、前記振動量が前記振動量閾値未満であっても前記第1視線検出手段によって瞳孔位置を特定できない場合には、前記第2視線検出手段によって前記対象者の視線を検出するように前記画像処理部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の視線検出装置。
  3. 前記画像処理部は、前記第2視線検出手段によって前記対象者の視線を検出する際、前記第1視線検出手段によって最後に特定された瞳孔位置を含む眼領域画像を切り出して、前記眼領域画像に含まれる特徴点に基づいて前記対象者の視線を検出する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の視線検出装置。
  4. 前記制御部は、前記振動量が前記振動量閾値以上で前記眼領域画像に基づいて前記対象者の視線を検出できないときに、前記眼領域画像を切り出す前の前記画像から前記顔部位の特徴点を抽出して前記対象者の視線を検出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の視線検出装置。
  5. 前記制御部は、前記振動量が前記振動量閾値以上で継続していた状態から前記振動量閾値未満に変化したときに、前記画像処理部が前記第1視線検出手段によって前記対象者の視線を検出するように制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の視線検出装置。
JP2017146188A 2017-07-28 2017-07-28 視線検出装置 Pending JP2019028640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017146188A JP2019028640A (ja) 2017-07-28 2017-07-28 視線検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017146188A JP2019028640A (ja) 2017-07-28 2017-07-28 視線検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019028640A true JP2019028640A (ja) 2019-02-21

Family

ID=65478458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017146188A Pending JP2019028640A (ja) 2017-07-28 2017-07-28 視線検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019028640A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020154947A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 視認方向推定装置、視認方向推定方法、およびプログラム
WO2024035108A1 (ko) * 2022-08-10 2024-02-15 삼성전자 주식회사 사용자의 시선을 판단하는 방법 및 그 전자 장치
DE102023122405A1 (de) 2022-08-25 2024-03-07 Yazaki Corporation Fahrzeuganzeigevorrichtung

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020154947A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 視認方向推定装置、視認方向推定方法、およびプログラム
JP7185571B2 (ja) 2019-03-22 2022-12-07 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 視認方向推定装置、視認方向推定方法、およびプログラム
WO2024035108A1 (ko) * 2022-08-10 2024-02-15 삼성전자 주식회사 사용자의 시선을 판단하는 방법 및 그 전자 장치
DE102023122405A1 (de) 2022-08-25 2024-03-07 Yazaki Corporation Fahrzeuganzeigevorrichtung
US11961430B2 (en) 2022-08-25 2024-04-16 Yazaki Corporation Display device for vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10318831B2 (en) Method and system for monitoring the status of the driver of a vehicle
US8538044B2 (en) Line-of-sight direction determination device and line-of-sight direction determination method
JP4793269B2 (ja) 眠気検知装置
US9098243B2 (en) Display device and method for adjusting observation distances thereof
JP5482737B2 (ja) 視認負荷量推定装置、運転支援装置、および視認負荷量推定プログラム
JP6583734B2 (ja) 角膜反射位置推定システム、角膜反射位置推定方法、角膜反射位置推定プログラム、瞳孔検出システム、瞳孔検出方法、瞳孔検出プログラム、視線検出システム、視線検出方法、視線検出プログラム、顔姿勢検出システム、顔姿勢検出方法、および顔姿勢検出プログラム
US20160345818A1 (en) Eyeblink measurement method, eyeblink measurement apparatus, and non-transitory computer-readable medium
CN107960989B (zh) 脉搏波计测装置以及脉搏波计测方法
JP2009116742A (ja) 車載用画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム
JP2006308375A (ja) 赤外線利用型目位置検出装置
CN110198409B (zh) 终端的控制方法及控制装置、终端及计算机可读存储介质
JP2019028640A (ja) 視線検出装置
JP2010124043A (ja) 画像撮影装置および方法
WO2017203769A1 (ja) 視線検出方法
JP2017161965A (ja) 顔画像処理装置
US20170156590A1 (en) Line-of-sight detection apparatus
JP6866840B2 (ja) 瞳孔検出装置および検出システム
WO2018051685A1 (ja) 輝度制御装置、輝度制御システム及び輝度制御方法
JP2013196331A (ja) 撮像制御装置及びプログラム
JP6717330B2 (ja) 視線検出装置、該視線検出装置の制御方法、角膜反射像位置の検出方法、及びコンピュータプログラム
US11161470B2 (en) Occupant observation device
JP5376254B2 (ja) 被写体認識装置
JP2018190213A (ja) 顔認識装置及び視線検出装置
JP2005296383A (ja) 視線検出装置
JP2019028727A (ja) 視線検知装置