JP2018189825A - 積層体、表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1吸収型偏光子と、第1位相差フィルムと、第2位相差フィルムと、第3位相差フィルムとをこの順に有し、第1位相差フィルムおよび第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
第1位相差フィルムの面内遅相軸と第3位相差フィルムの面内遅相軸とが直交し、要件1を満たす、積層体。
要件1 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、偏光子の吸収軸が膜面に対して略垂直に配向している垂直偏光膜と、偏光子の吸収軸が膜面に対して略水平方向に配向している水平偏光膜とを積層してなる複合偏光板が記載されている。
また、本発明は、上記積層体を有する表示装置を提供することも課題とする。
すなわち、以下の構成により上記課題を解決することができることを見出した。
第1位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
第1位相差フィルムの面内遅相軸と第3位相差フィルムの面内遅相軸とが直交し、
第1位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth1(550)と、第2位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth2(550)と、第3位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth3(550)とが、要件1を満たす、積層体。
要件1 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
(2) 第1吸収型偏光子の吸収軸と第1位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度が40〜50°である、(1)に記載の積層体。
(3) 第2位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが20nm未満である、(1)または(2)に記載の積層体。
(4) Rth1(550)と、Rth2(550)と、Rth3(550)とが、要件1−1を満たす、(1)〜(3)のいずれかに記載の積層体。
要件1−1 640nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦850nm
(5) 第1位相差フィルムおよび第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションがそれぞれ125〜150nmである、(1)〜(4)のいずれかに記載の積層体。
(6) 第2位相差フィルムがCプレートである、(1)〜(5)のいずれかに記載の積層体。
(7) 第1吸収型偏光子の波長550nmにおける単板透過率が45%以上である、(1)〜(6)のいずれかに記載の積層体。
(8) 第3位相差フィルムの第1吸収型偏光子側とは反対側に、さらに第2吸収型偏光子を有する、(1)〜(7)のいずれかに記載の積層体。
(9) 第1吸収型偏光子および第2吸収型偏光子の少なくとも一方の波長550nmにおける単板透過率が45%以上である、(8)に記載の積層体。
第1位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
第4位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが90〜190nmであり、
第6位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが90〜190nmであり、
第1位相差フィルムの面内遅相軸と第3位相差フィルムの面内遅相軸とが直交し、
第4位相差フィルムの面内遅相軸と第6位相差フィルムの面内遅相軸とが直交し、
第1吸収型偏光子の吸収軸と第2吸収型偏光子の吸収軸とが平行であり、
第1位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth1(550)と、第2位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth2(550)と、第3位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth3(550)と、第4位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth4(550)と、第5位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth5(550)と、第6位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth6(550)とが、要件2および要件3を満たすか、または、要件4および要件5を満たす、積層体。
要件2 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
要件3 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦2000nm
要件4 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦2000nm
要件5 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦1020nm
(11) Rth1(550)と、Rth2(550)と、Rth3(550)と、Rth4(550)と、Rth5(550)と、Rth6(550)とが、要件6および要件7を満たすか、または、要件8および要件9を満たす、(10)に記載の積層体。
要件6 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
要件7 840nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦2000nm
要件8 840nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦2000nm
要件9 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦1020nm
(12) Rth2(550)と、Rth5(550)とが要件10を満たし、
第4位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
第6位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmである、(10)または(11)に記載の積層体。
要件10 300nm≦||Rth2(550)|−|Rth5(550)||≦700nm
(13) 第1吸収型偏光子の吸収軸と第1位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度が40〜50°である、(10)〜(12)のいずれかに記載の積層体。
(14) 第1位相差フィルム、第3位相差フィルム、第4位相差フィルム、および、第6位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションがそれぞれ125〜150nmである、(10)〜(13)のいずれかに記載の積層体。
(15) 第2位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが20nm未満であり、
第5位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが20nm未満である、(10)〜(14)のいずれかに記載の積層体。
(16) 第2位相差フィルムおよび第5位相差フィルムがCプレートである、(10)〜(15)のいずれかに記載の積層体。
(17) 第1吸収型偏光子、および、第2吸収型偏光子の少なくとも一つの波長550nmにおける単板透過率が45%以上である、(10)〜(16)のいずれかに記載の積層体。
(18) 第6位相差フィルムの第1吸収型偏光子側とは反対側に、さらに第3吸収型偏光子を有する、(10)〜(17)のいずれかに記載の積層体。
(19) 第1吸収型偏光子、第2吸収型偏光子、および、第3吸収型偏光子の少なくとも一つの波長550nmnmにおける単板透過率が45%以上である、(10)〜(18)のいずれかに記載の積層体。
(20) 表示パネルと、表示パネルの視認側に配置された(1)〜(19)のいずれかに記載の積層体とを有する表示装置。
また、本発明によれば、上記積層体を有する表示装置を提供することができる。
本発明において、Re(λ)およびRth(λ)はAxoScan OPMF−1(オプトサイエンス社製)において、波長λで測定した値である。AxoScanにて平均屈折率((Nx+Ny+Nz)/3)と膜厚(d(μm))を入力することにより、
面内遅相軸方向(°)
Re(λ)=R0(λ)
Rth(λ)=((nx+ny)/2−nz)×d
が算出される。
なお、R0(λ)は、AxoScan OPMF−1で算出される数値として表示されるものであるが、Re(λ)を意味している。
また、ポリマーハンドブック(JOHN WILEY&SONS,INC)、および、各種光学フィルムのカタログの値を使用できる。主な光学フィルムの平均屈折率の値を以下に例示する:セルロースアシレート(1.48)、シクロオレフィンポリマー(1.52)、ポリカーボネート(1.59)、ポリメチルメタクリレート(1.49)、および、ポリスチレン(1.59)。
また、本明細書において、Nzファクターとは、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で与えられる値である。
また、本明細書において、角度(例えば「90°」などの角度)、およびその関係(例えば「直交」、「平行」、および「45°で交差」など)については、本発明が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含む。例えば、厳密な角度±15°の範囲内であることを意味し、厳密な角度との誤差は、10°以下であることが好ましく、5°以下であることがより好ましく、3°以下であることがさらに好ましい。
Cプレートは、ポジティブCプレート(正のCプレート)とネガティブCプレート(負のCプレート)との2種があり、ポジティブCプレートは式(C1)の関係を満たすものであり、ネガティブCプレートは式(C2)の関係を満たすものである。なお、ポジティブCプレートはRthが負の値を示し、ネガティブCプレートはRthが正の値を示す。
式(C1) nz>nx≒ny
式(C2) nz<nx≒ny
なお、上記「≒」とは、両者が完全に同一である場合だけでなく、両者が実質的に同一である場合も包含する。「実質的に同一」とは、例えば、(nx−ny)×d(ただし、dはフィルムの厚みである)が、0〜10nm、好ましくは0〜5nmの場合も「nx≒ny」に含まれる。
本明細書において、位相差フィルムの「面内遅相軸」は、面内において屈折率が最大となる方向を意味する。
本明細書において、図15に示すように、所定の面(例えば、表示装置の面)の法線方向に対してなす角を極角θAとし、所定の面(例えば、表示装置の面)内においてある基準線とのなす角度を方位角θBとする。
本発明の積層体の第1実施態様について図面を参照して説明する。図1に、本発明の積層体の第1実施態様の一例の断面図を示す。なお、本発明における図は模式図であり、各層の厚みの関係および位置関係などは必ずしも実際のものとは一致しない。
積層体10aは、第1吸収型偏光子12と、第1位相差フィルム14と、第2位相差フィルム16と、第3位相差フィルム18とをこの順で有する。
また、図2において、第1吸収型偏光子12の吸収軸と、第1位相差フィルム14の面内遅相軸、および、第3位相差フィルム18の面内遅相軸の関係を示す。図2中、第1吸収型偏光子12中の矢印は吸収軸の方向を表し、第1位相差フィルム14および第3位相差フィルム18中の矢印はそれぞれの層中の面内遅相軸の方向を表す。
以下、積層体10aに含まれる各部材について詳述する。
第1吸収型偏光子は、光を特定の直線偏光に変換する機能を有する部材(直線偏光子)である。第1吸収型偏光子中の吸収軸に平行な光は吸収され、透過軸に平行な光は透過する。
第1吸収型偏光子としては、例えば、ヨウ素系偏光子、二色性染料を利用した染料系偏光子、および、ポリエン系偏光子が挙げられる。ヨウ素系偏光子および染料系偏光子には、塗布型偏光子と延伸型偏光子とがあり、いずれも適用できる。なかでも、ポリビニルアルコールにヨウ素または二色性染料を吸着させ、延伸して作製される偏光子が好ましい。
また、基材上にポリビニルアルコール層を形成した積層フィルムの状態で延伸および染色を施すことで偏光子を得る方法として、特許第5048120号公報、特許第5143918号公報、特許第5048120号公報、特許第4691205号公報、特許第4751481号公報、および、特許第4751486号公報に記載の方法が挙げられ、これらの偏光子に関する公知の技術も好ましく利用できる。
なかでも、取り扱い性の点で、第1吸収型偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂(−CH2−CHOH−を繰り返し単位として含むポリマー、特に、ポリビニルアルコールおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1つが好ましい。)を含む偏光子であることが好ましい。
単板透過率は、公知の測定装置を用いて測定できる。
第1位相差フィルムは、積層体中において最も偏光子側に配置される層である。なお、第1位相差フィルムは、単層構造であっても、多層構造であってもよい。
第1位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションは、110〜170nmであり、積層体を表示パネル上に配置した際の斜め方向からの視認がよりしづらくなる点(以後、単に「本発明の効果がより優れる点」とも称する)で、125〜150nmが好ましい。
なお、上記角度θ1とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第1吸収型偏光子の吸収軸と第1位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度を意図する。
なお、本明細書において、第1位相差フィルムの厚みとは、第1位相差フィルムの平均厚みを意図する。上記平均厚みは、第1位相差フィルムの任意の5点以上の厚みを測定して、それらを算術平均して求める。
つまり、第1位相差フィルムは、重合性基を有する液晶化合物(棒状液晶化合物または円盤状液晶化合物)が重合などによって固定されて形成された層であることが好ましく、この場合、層となった後はもはや液晶性を示す必要はない。
上記重合性基の種類は特に制限されず、ラジカル重合またはカチオン重合が可能な重合性基が好ましい。
ラジカル重合性基としては、公知のラジカル重合性基を用いることができ、アクリロイル基またはメタアクリロイル基が好ましい。
カチオン重合性基としては、公知のカチオン重合性基を用いることができ、具体的には、脂環式エーテル基、環状アセタール基、環状ラクトン基、環状チオエーテル基、スピロオルソエステル基、および、ビニルオキシ基などが挙げられる。なかでも、脂環式エーテル基またはビニルオキシ基が好ましく、エポキシ基、オキセタニル基、または、ビニルオキシ基がより好ましい。
なかでも、面内レタデーションの制御がしやすい点で、重合性基を有する液晶化合物(以後、単に「重合性液晶化合物」とも称する)を含む第1位相差フィルム形成用組成物(以後、単に「組成物」とも称する)を塗布して塗膜を形成し、塗膜に配向処理を施して重合性液晶化合物を配向させ、得られた塗膜に対して硬化処理(光照射処理または加熱処理)を施して、第1位相差フィルムを形成する方法が好ましい。
以下、上記方法の手順について詳述する。
使用される組成物は、重合性液晶化合物を含む。重合性液晶化合物の定義は、上述した通りである。
なお、組成物中の全固形分には、溶媒は含まれない。
組成物には、重合開始剤が含まれていてもよい。使用される重合開始剤は、重合反応の形式に応じて選択され、例えば、熱重合開始剤、および、光重合開始剤が挙げられる。例えば、光重合開始剤としては、α−カルボニル化合物、アシロインエーテル、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物、多核キノン化合物、および、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせなどが挙げられる。
組成物中における重合開始剤の含有量は、組成物の全固形分に対して、0.01〜20質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
重合性モノマーとしては、ラジカル重合性またはカチオン重合性の化合物が挙げられる。なかでも、多官能性ラジカル重合性モノマーが好ましい。また、重合性モノマーとしては、上記の重合性基を有する液晶化合物と共重合性のモノマーが好ましい。例えば、特開2002−296423号公報中の段落[0018]〜[0020]に記載の重合性モノマーが挙げられる。
組成物中における重合性モノマーの含有量は、重合性液晶化合物の全質量に対して、1〜50質量%が好ましく、2〜30質量%がより好ましい。
界面活性剤としては、従来公知の化合物が挙げられるが、特にフッ素系化合物が好ましい。例えば、特開2001−330725号公報中の段落[0028]〜[0056]に記載の化合物、および、特願2003−295212号明細書中の段落[0069]〜[0126]に記載の化合物が挙げられる。
さらに、組成物には、上記成分以外に、密着改良剤、可塑剤、および、ポリマーなどが含まれていてもよい。
支持体(仮支持体)としては、プラスチックフィルムの他、ガラス基板を用いてもよい。プラスチックフィルムを構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース誘導体、シリコーン系樹脂、および、ポリビニルアルコール(PVA)などが挙げられる。
支持体の厚みは、5〜1000μm程度であればよく、10〜250μmが好ましく、15〜90μmがより好ましい。
配向層は、一般的には、ポリマーを主成分とする。配向層用ポリマーとしては、多数の文献に記載があり、多数の市販品を入手できる。利用されるポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリイミド、または、その誘導体が好ましい。
なお、配向層には、公知のラビング処理が施されることが好ましい。
配向層の厚みは、0.01〜10μmが好ましく、0.01〜1μmがより好ましい。
また、上記支持体および配向層からなる剥離性支持体を用いてもよい。
配向処理は、室温により塗膜を乾燥させる、または、塗膜を加熱することにより行うことができる。配向処理で形成される液晶相は、サーモトロピック性液晶化合物の場合、一般に温度または圧力の変化により転移させることができる。リオトロピック性液晶化合物の場合には、溶媒量などの組成比によっても転移させることができる。
なお、塗膜を加熱する場合の条件は特に制限されないが、加熱温度としては50〜150℃が好ましく、加熱時間としては10秒間〜5分間が好ましい。
重合性液晶化合物が配向された塗膜に対して実施される硬化処理の方法は特に制限されず、例えば、光照射処理および加熱処理が挙げられる。なかでも、製造適性の点で、光照射処理が好ましく、紫外線照射処理がより好ましい。
光照射処理の照射条件は特に制限されないが、50〜1000mJ/cm2の照射量が好ましい。
第2位相差フィルムは、上記第1位相差フィルムと後述する第3位相差フィルムとの間に配置される層である。なお、第2位相差フィルムは、単層構造であっても、多層構造であってもよい。多層構造の場合、複数の層が接着剤または粘着剤を介して貼り合わされていてもよい。
第2位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションは後述する要件1を満たせば特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、−1200〜1200nmが好ましく、−1000〜1000nmがより好ましい。
なお、本明細書において、第2位相差フィルムの厚みとは、第2位相差フィルムの平均厚みを意図する。上記厚みは、第2位相差フィルムの任意の5点以上の厚みを測定して、それらを算術平均して求める。
第2位相差フィルムの形成方法は特に制限されず、公知の方法が採用でき、例えば、上述した第1位相差フィルムを形成する方法が挙げられる。
第3位相差フィルムは、上記第2位相差フィルムの第1吸収型偏光子側とは反対側に配置される層である。なお、第3位相差フィルムは、単層構造であっても、多層構造であってもよい。
第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションは、110〜170nmであり、本発明の効果がより優れる点で、125〜150nmが好ましい。
なお、上記角度θ2とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第1位相差フィルムの面内遅相軸と第3位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度を意図する。
なお、上記角度とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第1吸収型偏光子の吸収軸と、第3位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度を意図する。
なお、本明細書において、第3位相差フィルムの厚みとは、第3位相差フィルムの平均厚みを意図する。上記平均厚みは、第3位相差フィルムの任意の5点以上の厚みを測定して、それらを算術平均して求める。
第3位相差フィルムの形成方法は特に制限されず、公知の方法が採用でき、例えば、上述した第1位相差フィルムを形成する方法が挙げられる。
上記積層体は、本発明の効果を損なわない範囲で、第1吸収型偏光子、第1位相差フィルム、第2位相差フィルム、および、第3位相差フィルム以外の他の層を含んでいてもよい。
例えば、積層体は、液晶化合物の配向方向を規定する機能を有する配向層を含んでいてもよい。
また、積層体は、各層間を接着するための接着層または粘着層を含んでいてもよい。
また、積層体は、支持体を含んでいてもよい。支持体としては、いわゆる透明支持体が好ましい。
さらに、第1吸収型偏光子の表面上には、偏光子保護フィルムが配置されていてもよい。偏光子保護フィルムの構成は特に制限されず、例えば、透明支持体またはハードコート層であってもよく、透明支持体とハードコート層との積層体であってもよい。
透明支持体としては、公知の透明支持体が挙げられる。また、透明支持体を形成する材料としては、トリアセチルセルロースに代表されるセルロース系ポリマー(以下、セルロースアシレートという)、熱可塑性ノルボルネン系樹脂(日本ゼオン(株)製のゼオネックスおよびゼオノア、ならびに、JSR(株)製のアートンなど)、(メタ)アクリル系樹脂、および、ポリエステル系樹脂が挙げられる。
ハードコート層としては、公知の層を使用でき、例えば、上述した多官能モノマーを重合硬化して得られる層であってもよい。
要件1 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
なかでも、本発明の効果がより優れる点で、Rth1(550)、Rth2(550)およびRth3(550)は、要件1−1を満たすことが好ましい。
要件1−1 640≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦850
本発明の積層体の第1実施態様の他の例の断面図を、図3に示す。積層体10bは、第1吸収型偏光子12と、第1位相差フィルム14と、第2位相差フィルム16と、第3位相差フィルム18と、第2吸収型偏光子20とをこの順で有する。
また、図4において、第1吸収型偏光子12の吸収軸と、第1位相差フィルム14の面内遅相軸、第3位相差フィルム18の面内遅相軸、および、第2吸収型偏光子20の吸収軸の関係を示す。図4中、第1吸収型偏光子12および第2吸収型偏光子20中の矢印は吸収軸の方向を表し、第1位相差フィルム14および第3位相差フィルム18中の矢印はそれぞれの層中の面内遅相軸の方向を表す。
図3に示す積層体10bは、第2吸収型偏光子20をさらに有する点以外は、上述した図1に示す積層体10aの構成は同じであり、以下では同一の部材に関して説明は省略し、主に、第2吸収型偏光子20について詳述する。
第2吸収型偏光子は、光を特定の直線偏光に変換する機能を有する部材(直線偏光子)である。第2吸収型偏光子中の吸収軸に平行な光は吸収され、透過軸に平行な光は透過する。
第2吸収型偏光子の具体例としては、上述した第1吸収型偏光子で述べた具体例が挙げられる。
単板透過率は、公知の測定装置を用いて測定できる。
なお、上記角度とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第1吸収型偏光子の吸収軸と、第2吸収型偏光子の吸収軸とのなす角度を意図する。
上記積層体(積層体10a、積層体10b)は種々の用途に適用でき、特に、表示パネル上に配置されることにより、斜め方向からの表示パネルの画像を視認しづらくすることができる。つまり、積層体は、光制御フィルムとして機能する。
以下では、上記積層体を含む表示装置に関して詳述する。図5に、本発明の表示装置の一例の断面図を示す。表示装置100aは、表示パネル22と、視認側に配置された上述した積層体10aとを有する。なお、表示パネル22には、偏光子が含まれる。
また、図6において、第1吸収型偏光子12の吸収軸と、第1位相差フィルム14の面内遅相軸、第3位相差フィルム18の面内遅相軸、および、表示パネル22に含まれる偏光子Pの吸収軸の関係を示す。図6中、第1吸収型偏光子12および偏光子P中の矢印は吸収軸の方向を表し、第1位相差フィルム14および第3位相差フィルム18中の矢印はそれぞれの層中の面内遅相軸の方向を表す。
積層体10a中の各部材の説明は、上述した通りである。
上記液晶表示パネルおよび有機EL表示パネルの構成は特に制限されず、公知の構成であってもよい。
なお、表示パネルに含まれる偏光子の種類は特に制限されず、例えば、吸収型偏光子であってもよく、より具体的には、上述した第1吸収型偏光子で述べた具体例が挙げられる。
なお、上記角度とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第1吸収型偏光子の吸収軸と、偏光子Pの吸収軸とのなす角度を意図する。
図7は、表示装置100aに正面方向から入射した光の偏光状態の変化を、ポアンカレ球を使用して説明する図である。つまり、図5に示す黒矢印方向から表示装置100aを視認した際の状態に該当する。
まず、第1吸収型偏光子の透過光は、ポアンカレ球面のS1軸上の点P1(1,0,0)により表される。次に、第1吸収型偏光子の透過軸(吸収軸と直交する軸)と第1位相差フィルムの面内遅相軸との関係より、S2軸を回転中心軸にして、90度だけ点P1からポアンカレ球の表面を移動させた点である点P2により第1位相差フィルムの出射光が表される。次に、第2位相差フィルムがCプレートである点から、第2位相差フィルムの出射光は点P2により表される。次に、第3位相差フィルムの1/4波長板としての特性により、第3位相差フィルムの出射光は点P1により表される。第3位相差フィルムの透過光は、偏光子Pの透過軸と平行な直線偏光であるため、第2吸収型偏光子を透過できる。つまり、表示装置100aを正面から視認した際には、表示パネル22に表示される画像を認識できる。
図8は、表示装置100aに斜め方向から入射した光の偏光状態の変化を、ポアンカレ球を使用して説明する図である。つまり、図5に示す白矢印方向から表示装置100aを視認した際の状態に該当する。なお、ここでは、代表例として、所定の極角の白矢印方向から視認した際に、第2位相差フィルムが1/2波長板として機能する態様について説明する。
まず、第1吸収型偏光子の透過光は、ポアンカレ球面のS1軸上の点P1により表される。次に、第1位相差フィルムの1/4波長板としての特性により、第1位相差フィルムの出射光は点P3により表される。次に、第2位相差フィルムが1/2波長板として機能する点から、第2位相差フィルムの出射光は点P4により表される。次に、第3位相差フィルムの1/4波長板としての特性により、第3位相差フィルムの出射光は点P5により表される。第3位相差フィルムの透過光は、偏光子Pの透過軸と直交する直線偏光であるため、第2吸収型偏光子を透過できない。つまり、表示装置100aを斜め方向から視認した際には、表示パネル22に表示される画像を認識できない。
本発明の積層体の第2実施態様について図面を参照して説明する。図9に、本発明の積層体の第2実施態様の一例の断面図を示す。
積層体10cは、第1吸収型偏光子12と、第1位相差フィルム14と、第2位相差フィルム16と、第3位相差フィルム18と、第2吸収型偏光子20と、第4位相差フィルム24と、第5位相差フィルム26と、第6位相差フィルム28とをこの順で有する。
また、図10において、第1吸収型偏光子12の吸収軸と、第1位相差フィルム14の面内遅相軸、第3位相差フィルム18の面内遅相軸、第2吸収型偏光子20の吸収軸、第4位相差フィルム24の面内遅相軸、および、第6位相差フィルム28の面内遅相軸の関係を示す。図10中、第1吸収型偏光子12および第2吸収型偏光子20中の矢印は吸収軸の方向を表し、第1位相差フィルム14、第3位相差フィルム18、第4位相差フィルム24および第6位相差フィルム28中の矢印はそれぞれの層中の面内遅相軸の方向を表す。
第1吸収型偏光子12、第1位相差フィルム14、第2位相差フィルム16、第3位相差フィルム18および第2吸収型偏光子20については、第1実施形態で述べた通りである。また、第1吸収型偏光子12の吸収軸、第1位相差フィルム14の面内遅相軸、第3位相差フィルム18の面内遅相軸および第2吸収型偏光子20の吸収軸の関係は、上記第1実施形態で述べた通りである。
なお、第2実施態様の場合、第2位相差フィルム16のRth2(550)に関しては、本発明の効果がより優れる点で、−2000〜2000nmが好ましく、−1200〜1200nmがより好ましい。
以下では、主に、第4位相差フィルム24、第5位相差フィルム26、および、第6位相差フィルム28について詳述する。
第4位相差フィルムは、第2吸収型偏光子の第1吸収型偏光子側とは反対側に配置される層である。なお、第4位相差フィルムは、単層構造であっても、多層構造であってもよい。
第4位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションは、90〜190nmであり、本発明の効果がより優れる点で、110〜170nmが好ましく、125〜150nmがより好ましい。
なお、上記角度θ3とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第2吸収型偏光子の吸収軸と第4位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度を意図する。
なお、本明細書において、第4位相差フィルムの厚みとは、第4位相差フィルムの平均厚みを意図する。上記平均厚みは、第4位相差フィルムの任意の5点以上の厚みを測定して、それらを算術平均して求める。
第4位相差フィルムの形成方法は特に制限されず、公知の方法が採用でき、例えば、上述した第1位相差フィルムを形成する方法が挙げられる。
第5位相差フィルムは、上記第4位相差フィルムと後述する第6位相差フィルムとの間に配置される層である。なお、第5位相差フィルムは、単層構造であっても、多層構造であってもよい。多層構造の場合、複数の層が接着剤または粘着剤を介して貼り合わされていてもよい。
第5位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションは後述する要件3または5を満たせば特に制限されないが、本発明の効果がより優れる点で、−2000〜2000nmが好ましく、−1200〜1200nmがより好ましい。
なお、本明細書において、第5位相差フィルムの厚みとは、第5位相差フィルムの平均厚みを意図する。上記厚みは、第5位相差フィルムの任意の5点以上の厚みを測定して、それらを算術平均して求める。
第5位相差フィルムの形成方法は特に制限されず、公知の方法が採用でき、例えば、上述した第1位相差フィルムを形成する方法が挙げられる。
第6位相差フィルムは、上記第5位相差フィルムの第2吸収型偏光子側とは反対側に配置される層である。なお、第6位相差フィルムは、単層構造であっても、多層構造であってもよい。
第6位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションは、90〜190nmであり、本発明の効果がより優れる点で、110〜170nmが好ましく、125〜150nmがより好ましい。
なお、上記角度θ4とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第4位相差フィルムの面内遅相軸と第6位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度を意図する。
なお、上記角度とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第2吸収型偏光子の吸収軸と、第6位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度を意図する。
なお、本明細書において、第6位相差フィルムの厚みとは、第6位相差フィルムの平均厚みを意図する。上記平均厚みは、第6位相差フィルムの任意の5点以上の厚みを測定して、それらを算術平均して求める。
第6位相差フィルムの形成方法は特に制限されず、公知の方法が採用でき、例えば、上述した第1位相差フィルムを形成する方法が挙げられる。
上記積層体は、本発明の効果を損なわない範囲で、第1吸収型偏光子、第1位相差フィルム、第2位相差フィルム、第3位相差フィルム、第2吸収型偏光子、第4位相差フィルム、第5位相差フィルム、および第6位相差フィルム以外の他の層を含んでいてもよい。
例えば、積層体は、液晶化合物の配向方向を規定する機能を有する配向層を含んでいてもよい。
また、積層体は、各層間を接着するための接着層または粘着層を含んでいてもよい。
また、積層体は、支持体を含んでいてもよい。支持体としては、いわゆる透明支持体が好ましい。
さらに、第1吸収型偏光子の表面上には、偏光子保護フィルムが配置されていてもよい。偏光子保護フィルムの構成は特に制限されず、例えば、透明支持体またはハードコート層であってもよく、透明支持体とハードコート層との積層体であってもよい。
ハードコート層としては、公知の層を使用でき、例えば、上述した多官能モノマーを重合硬化して得られる層であってもよい。
また、透明支持体の具体例としては、上述した通りである。
要件2 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
要件3 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦2000nm
要件4 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦2000nm
要件5 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦1020nm
要件6 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
要件7 840nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦2000nm
要件8 840nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦2000nm
要件9 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦1020nm
要件10 300nm≦||Rth2(550)|−|Rth5(550)||≦700nm
特に、上記要件10を満たす場合、幅広い斜め方向の角度(極角)において画像を視認しづらくできる。
本発明の積層体の第2実施態様の他の例の断面図を、図11に示す。積層体10dは、第1吸収型偏光子12と、第1位相差フィルム14と、第2位相差フィルム16と、第3位相差フィルム18と、第2吸収型偏光子20と、第4位相差フィルム24と、第5位相差フィルム26と、第6位相差フィルム28と、第3吸収型偏光子30とをこの順で有する。
また、図12において、第1吸収型偏光子12の吸収軸と、第1位相差フィルム14の面内遅相軸、第3位相差フィルム18の面内遅相軸、第2吸収型偏光子20の吸収軸、第4位相差フィルム24の面内遅相軸、第6位相差フィルム28の面内遅相軸、および、第3吸収型偏光子30の吸収軸の関係を示す。図12中、第1吸収型偏光子12、第2吸収型偏光子20、および、第3吸収型偏光子30中の矢印は吸収軸の方向を表し、第1位相差フィルム14、第3位相差フィルム18、第4位相差フィルム24および第6位相差フィルム28中の矢印はそれぞれの層中の面内遅相軸の方向を表す。
図11に示す積層体10dは、第3吸収型偏光子30をさらに有する点以外は、上述した積層体10cの構成は同じであり、以下では同一の部材に関して説明は省略し、主に、第3吸収型偏光子30について詳述する。
第3吸収型偏光子は、光を特定の直線偏光に変換する機能を有する部材(直線偏光子)である。第3吸収型偏光子中の吸収軸に平行な光は吸収され、透過軸に平行な光は透過する。
第3吸収型偏光子の具体例としては、上述した第1吸収型偏光子で述べた具体例が挙げられる。
単板透過率は、公知の測定装置を用いて測定できる。
なお、上記角度とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第2吸収型偏光子の吸収軸と、第3吸収型偏光子の吸収軸とのなす角度を意図する。
上記積層体(積層体10c、積層体10d)は種々の用途に適用でき、特に、表示パネル上に配置されることにより、斜め方向からの表示パネルの画像を視認しづらくすることができる。つまり、積層体は、光制御フィルムとして機能する。
以下では、上記積層体を含む表示装置に関して詳述する。図13に、本発明の表示装置の他の例の断面図を示す。表示装置100bは、表示パネル22と、視認側に配置された上述した積層体10cとを有する。なお、表示パネル22には、偏光子が含まれる。
また、図14において、第1吸収型偏光子12の吸収軸と、第1位相差フィルム14の面内遅相軸、第3位相差フィルム18の面内遅相軸、第2吸収型偏光子20の吸収軸と、第4位相差フィルム24の面内遅相軸、第6位相差フィルム28の面内遅相軸、および、表示パネル22に含まれる偏光子Pの吸収軸の関係を示す。図14中、第1吸収型偏光子12、第2吸収型偏光子20および偏光子P中の矢印は吸収軸の方向を表し、第1位相差フィルム14、第3位相差フィルム18、第4位相差フィルム24、および、第6位相差フィルム28中の矢印はそれぞれの層中の面内遅相軸の方向を表す。
積層体10c中の各部材の説明は、上述した通りである。
上記液晶表示パネルおよび有機EL表示パネルの構成は特に制限されず、公知の構成であってもよい。
なお、表示パネルに含まれる偏光子の種類は特に制限されず、例えば、吸収型偏光子であってもよく、より具体的には、上述した第1吸収型偏光子で述べた具体例が挙げられる。
なお、上記角度とは、第1吸収型偏光子表面の法線方向から視認した際の、第2吸収型偏光子の吸収軸と、偏光子Pの吸収軸とのなす角度を意図する。
なお、表示装置100bにおいては、第1吸収型偏光子12と第2吸収型偏光子20との間、および、第2吸収型偏光子20と偏光子Pとの間の2つ領域において、第1実施態様の図7および8で説明した機構が進行する。そのため、|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|の値と、|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|の値とをそれぞれ調整することにより、幅広い斜め方向の角度(極角)において表示パネルの画像を視認しづらくすることができる。つまり、|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|の値と、|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|の値とは異なることが好ましい。また、要件10を満たすことにより、幅広い斜め方向の角度(極角)において表示パネルの画像を視認しづらくすることができる。
特開2015−187717号公報の実施例1に記載の(4)位相差板(F2)の作製の(配向膜の形成)において、配向膜塗布液(B)の代わりに位相差板(F6)の作製に用いた配向膜塗布液(C)を用い、ラビング角度を45°に変更した以外は、(4)位相差板(F2)の作製と同様の手順を実施して、剥離性支持体上に棒状液晶化合物を用いて形成された位相差フィルム1が配置されたフィルム1を作製した。位相差フィルム1の厚みは0.93μm、Re(550)は140nm、Rth(550)は70nmであった。位相差フィルム1において棒状液晶化合物の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、棒状液晶化合物がフィルム面に対して水平に配向していることを確認した。
位相差フィルムの厚みを変更した以外は、(フィルム1の作製)と同様の手順に従って、フィルム2を作製した。フィルム2中の位相差フィルム2のRe(550)は120nm、Rth(550)は60nmであった。
位相差フィルムの厚みを変更した以外は、(フィルム1の作製)と同様の手順に従って、フィルム3を作製した。フィルム3中の位相差フィルム3のRe(550)は110nm、Rth(550)は55nmであった。
位相差フィルムの厚みを変更した以外は、(フィルム1の作製)と同様の手順に従って、フィルム4を作製した。フィルム4中の位相差フィルム4のRe(550)は170nm、Rth(550)は85nmであった。
位相差フィルムの厚みを変更した以外は、(フィルム1の作製)と同様の手順に従って、フィルム5を作製した。フィルム5中の位相差フィルム5のRe(550)は90nm、Rth(550)は45nmであった。
位相差フィルムの厚みを変更した以外は、(フィルム1の作製)と同様の手順に従って、フィルム6を作製した。フィルム6中の位相差フィルム6のRe(550)は190nm、Rth(550)は95nmであった。
特開2015−187717号公報の実施例4に記載の(19)位相差板(F6)の作製において、ラビング角度を45°に変更した以外は、(19)位相差板(F6)の作製と同様の手順を実施して、剥離性支持体上に円盤状液晶化合物を用いて形成される位相差フィルム7が配置されたフィルム7を作製した。位相差フィルム7のRe(550)は120nm、Rth(550)は−60nmであった。
市販のトリアセチルセルロースフィルム(TD80UL、富士フイルム(株)製)を2枚用意し、粘着剤を用いて直交させて貼り合わせることで、Re(550)が0nm、Rth(550)が80nmの位相差フィルム8を作製した。
固形分濃度が35%になるように、下記化合物をメチルエチルケトンに溶解して、塗布液9Aを調製した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
円盤状液晶化合物9−1 87.6質量部
アクリレートモノマー9−2 8.7質量部
光重合開始剤(イルガキュアー184、BASF社製) 2.9質量部
フッ素系ポリマー9−3 0.8質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
なお、フィルム9Aの位相差フィルム9A中の円盤状液晶化合物の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、円盤状液晶化合物がフィルム面に対して水平に配向していることを確認した。
(フィルム9Aの作製)において、位相差フィルムの厚みを変更した以外は同様の方法で、剥離性支持体および円盤状液晶化合物からなる位相差フィルムを有するフィルム10A〜12Aを作製した。
フィルム10A中の位相差フィルム10AのRe(550)は0nm、Rth(550)は280nm、フィルム11A中の位相差フィルム11AのRe(550)は0.2nm、Rth(550)は160nm、フィルム12A中の位相差フィルム12AのRe(550)は0.1nm、Rth(550)は250nmであった。
なお、位相差フィルム10A〜12A中の円盤状液晶化合物の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角はいずれも0°であり、円盤状液晶化合物がフィルム面に対して水平に配向していることを確認した。
上記作製したフィルム9Aを2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片側の剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム9が配置されたフィルム9を作製した。位相差フィルム9のRe(550)は1.0nm、Rth(550)は600nmであった。
上記作製したフィルム9およびフィルム10Aを用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、フィルム10Aの剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム10が配置されたフィルム10を作製した。位相差フィルム10のRe(550)は0.9nm、Rth(550)は880nmであった。
上記作製したフィルム9Aおよびフィルム11Aを用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、フィルム11Aの剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム11が配置されたフィルム11を作製した。位相差フィルム11のRe(550)は0.3nm、Rth(550)は460nmであった。
上記作製したフィルム12Aを2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片側の剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム12が配置されたフィルム12を作製した。位相差フィルム12のRe(550)は0.2nm、Rth(550)は500nmであった。
上記作製したフィルム12を2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片側の剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム13が配置されたフィルム13を作製した。位相差フィルム13のRe(550)は0.5nm、Rth(550)は1000nmであった。
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、低置換度層用セルロースアシレート溶液を調製した。
置換度2.43のセルロースアセテート 100質量部
レタデーション発現剤(1) 4.0質量部
レタデーション発現剤(2) 10.0質量部
メチレンクロライド 351.5質量部
メタノール 52.5質量部
置換度2.79のセルロースアセテート 100.0質量部
レタデーション発現剤(2) 11.0質量部
平均粒径16nmのシリカ粒子
(aerosil R972 日本アエロジル(株)製) 0.15質量部
メチレンクロライド 395.0質量部
メタノール 59.0質量部
位相差フィルム14Aの作製において、コア層の厚みおよび延伸倍率を変更した以外は、同様の方法で、フィルム15Aおよび16Aを作製した。
フィルム15Aを2枚用意し、粘着剤を用いて積層することで、Re(550)は40nm、Rth(550)は600nmの位相差フィルム15を作製した。
また、フィルム16Aを2枚用意し、粘着剤を用いて積層することで、Re(550)は20nm、Rth(550)は600nmの位相差フィルム16を作製した。
上記作製したフィルム10Aとフィルム11を用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、フィルム10Aの剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム17が配置されたフィルム17を作製した。位相差フィルム17のRe(550)は0.2nm、Rth(550)は740nmであった。
上記作製したフィルム11を2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片側の剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム18Aが配置されたフィルム18Aを作製した。
さらに、フィルム18Aを2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片側の剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム18が配置されたフィルム18を作製した。位相差フィルム18のRe(550)は0.8nm、Rth(550)は1840nmであった。
特開2016−105127号公報の実施例5において、位相差層の厚みを変更した以外は同様の方法で、基材および配向層からなる剥離性支持体上に棒状液晶化合物を用いて形成された位相差フィルムが配置されたフィルム19A〜21Aを作製した。
フィルム19A中の位相差フィルム19AのRe(550)は0.1nm、Rth(550)は−200nmであり、フィルム20A中の位相差フィルム20AのRe(550)は0.2nm、Rth(550)は−260nm、フィルム21A中の位相差フィルム21AのRe(550)は0.4nm、Rth(550)は−300nmであった。
なお、位相差フィルム19A〜21A中の棒状液晶化合物の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角はいずれも0°であり、棒状液晶化合物がフィルム面に対して垂直に配向していることを確認した。
上記作製したフィルム21Aを2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片方の剥離性支持体を剥離した。さらに剥離面に、別途用意したフィルム20Aの位相差フィルムが対向するように粘着剤を用いて貼り合わせ、フィルム20Aの剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム19が配置されたフィルム19を作製した。位相差フィルム19のRe(550)は0.4nm、Rth(550)は−860nmであった。
上記作製したフィルム19Aを2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片方の剥離性支持体を剥離した。さらに剥離面に、別途用意したフィルム21Aの位相差フィルムが対向するように粘着剤を用いて貼り合わせ、フィルム21Aの剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム20が配置されたフィルム20を作製した。位相差フィルム20のRe(550)は0.5nm、Rth(550)は−700nmであった。
上記作製したフィルム19Aを2枚用意し、互いの位相差フィルムが対向するように、粘着剤を用いて貼り合わせ、片方の剥離性支持体を剥離した。さらに剥離面に、別途用意したフィルム20の位相差フィルムが対向するように粘着剤を用いて貼り合わせ、フィルム20の剥離性支持体を剥離することで、剥離性支持体上に位相差フィルム21が配置されたフィルム21を作製した。位相差フィルム21のRe(550)は0nm、Rth(550)は−1100nmであった。
特開2014−206716号公報の実施例に記載の手順に従って、偏光子1を作製した。偏光子1は、吸収型偏光子に該当する。
次に、分光光度計VAP−7070(日本分光(株))を用いて測定した偏光子1の波長550nmにおける単板透過率は43%であった。
特開2014−206716号公報の実施例に記載の「片面保護膜付き偏光板01」の作製手順に従って作製した片面保護膜付き偏光板1の偏光子面に、粘着剤を介して、フィルム1中の位相差フィルム1を貼り合わせて、剥離性支持体を剥離した。同様の手順に従って、貼り合わされたフィルム1上に、フィルム9を用いて位相差フィルム9を貼り合わせ、さらに、フィルム1を用いて位相差フィルム1を貼り合わせた。結果として、偏光子面上に位相差フィルム1、位相差フィルム9、および、位相差フィルム1が積層された積層体を作製した。
なお、偏光子の吸収軸および各位相差フィルムの面内遅相軸とは、表1に記載の角度となるように各位相差フィルムを貼り合わせた。
また、片面保護膜付き偏光板1の作製において、偏光子作製時の染色濃度、延伸倍率を調整した以外は片面保護膜付き偏光板1と同様の方法で、片面保護膜付き偏光板2を作製し、積層体の作製に適宜使用した。なお、分光光度計VAP−7070(日本分光(株))を用いて、片面保護膜付き偏光板2中の偏光子2の単板透過率を測定したところ、47%であった。
また、実施例18〜29、および、31のように、第2吸収型偏光子が積層体を構成する位相差フィルムで挟まれている構成では、片面保護膜を有さない偏光子を使用して積層体を作製した。
なお、積層体を貼り合わせる際には、実施例1に関しては、積層体とiPadとを粘着剤を介して直接貼り合わせた。比較例1〜4、および、実施例2〜31に関しては、積層体をiPad上に配置し、積層体の端部にテープを貼り付けて、テープで両者を固定した。
また、後述する表1に示すように、実施例30および31に関しては、iPadの代わりに、iPadから液晶セルを取り外すことでむき出しになったバックライト上にND(Neutral Density)フィルタを配置した表示装置Aを用いた。なお、表示装置A中には、偏光子は含まれていない。
全方位からの光制御性能を評価するため、方位角0°、方位角45°、方位角90°、および、方位角135°の4方位の輝度比をもとに、下記指標で評価した。
A:極角40〜60°の輝度比が4方位角いずれも連続的に5%以下
B:極角40〜60°の輝度比が4方位角いずれも連続的に10%以下であるが、少なくともいずれかの1つの方位角において極角40〜60°の輝度比のうち5%超がある。
C:極角50°および60°の輝度比が4方位いずれも5%以下であり、極角40°では10%以上
D:極角50°および60°の輝度比が4方位いずれも5%超10%以下であり、極角40°では10%以上
E:極角50°および60°の輝度比が4方位のいずれかで10%超
表1中、「空気界面」欄の「あり/なし」は、「なし」の場合は、iPadの視認側の偏光子と積層体とが粘着剤で直接貼り合わせた場合を意味し、「あり」の場合はiPadの視認側の偏光子上または表示装置A上に、積層体を配置し、積層体をテープで貼り合わせた場合を意味する。
「偏光子C」欄は、iPadに使用されていた視認側の偏光子を意味する。
「表示装置」欄は、評価に使用した装置を意図し、LCD(Liquid Crystal Display)はiPadを意味する。
「Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)(nm)」欄は、Rth1(550)とRth2(550)とRth3(550)との合計を表す。
「Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)(nm)」欄は、Rth4(550)とRth5(550)とRth6(550)との合計を表す。
「||Rth2(550)|−|Rth5(550)||(nm)」は、Rth2(550)の絶対値とRth5(550)の絶対値との差の絶対値を表す。
「要件」欄は、上述した要件1〜9のいずれを満たすかを表す。なお、「1」は要件1を満たすことを表し、「(2+3)または(4+5)」は、要件2および3、または、要件4および5を満たすことを表し、「(6+7)または(8+9)」は、要件6および7、または、要件8および9を満たすことを表し、「(6+7)または(8+9)、および、(10)」は、要件6および7、または、要件8および9を満たし、かつ、要件10を満たすことを表す。
「位相差フィルム1,3,4および6のRe(550)が110〜170nmであるか否か」欄においては、「A」は位相差フィルム1,3,4および6のRe(550)が110〜170nmである場合を表し、「B」はそうでない場合を表す。
「着脱性」欄において、「A」は積層体が表示装置から容易に着脱可能であることを表し、「B」は積層体が表示装置に貼り合わされ容易には着脱できないことを表す。
中でも、実施例1〜7の比較より、|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|が640〜850nmの範囲の場合、効果がより優れることが確認された。
実施例2、8および9の比較より、第2位相差フィルムのRth2(550)が20nm未満の場合、効果がより優れることが確認された。
実施例2、10および11の比較より、第1吸収型偏光子の吸収軸と第1位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度が40〜50°である場合、効果がより優れることが確認された。
実施例2、12〜14の比較より、第1位相差フィルムおよび第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションがそれぞれ125〜150nmである場合、効果がより優れることが確認された。
実施例2、16および17の比較より、実施例16および17では第1位相差フィルムおよび第2位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが125〜150nmの範囲外であるにかかわらず、実施例2と同程度の効果を示しており、第1吸収型偏光子および第2吸収型偏光子の少なくも一方(好ましくは両方)の透過率がいずれも45%以上であることが好ましいことが確認された。
実施例19と実施例20との比較より、要件2および3、または、要件4および5を満たす場合、効果がより優れることが確認された。
実施例21と実施例22との比較より、要件6および7、または、要件8および9を満たす場合、効果がより優れることが確認された。
実施例22〜29の比較より、要件10を満たし、かつ、位相差フィルム1、3、4および6の波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmである場合、効果がより優れることが確認された。
12 第1吸収型偏光子
14 第1位相差フィルム
16 第2位相差フィルム
18 第3位相差フィルム
20 第2吸収型偏光子
22 表示パネル
24 第4位相差フィルム
26 第5位相差フィルム
28 第6位相差フィルム
30 第3吸収型偏光子
100a,100b 表示装置
Claims (20)
- 第1吸収型偏光子と、第1位相差フィルムと、第2位相差フィルムと、第3位相差フィルムとをこの順に有し、
前記第1位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
前記第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
前記第1位相差フィルムの面内遅相軸と前記第3位相差フィルムの面内遅相軸とが直交し、
前記第1位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth1(550)と、前記第2位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth2(550)と、前記第3位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth3(550)とが、要件1を満たす、積層体。
要件1 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm - 前記第1吸収型偏光子の吸収軸と前記第1位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度が40〜50°である、請求項1に記載の積層体。
- 前記第2位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが20nm未満である、請求項1または2に記載の積層体。
- 前記Rth1(550)と、前記Rth2(550)と、前記Rth3(550)とが、要件1−1を満たす、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
要件1−1 640nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦850nm - 前記第1位相差フィルムおよび前記第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションがそれぞれ125〜150nmである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第2位相差フィルムがCプレートである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第1吸収型偏光子の波長550nmにおける単板透過率が45%以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第3位相差フィルムの前記第1吸収型偏光子側とは反対側に、さらに第2吸収型偏光子を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第1吸収型偏光子および前記第2吸収型偏光子の少なくとも一方の波長550nmにおける単板透過率が45%以上である、請求項8に記載の積層体。
- 第1吸収型偏光子と、第1位相差フィルムと、第2位相差フィルムと、第3位相差フィルムと、第2吸収型偏光子と、第4位相差フィルムと、第5位相差フィルムと、第6位相差フィルムと、をこの順に有し、
前記第1位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
前記第3位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
前記第4位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが90〜190nmであり、
前記第6位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが90〜190nmであり、
前記第1位相差フィルムの面内遅相軸と前記第3位相差フィルムの面内遅相軸とが直交し、
前記第4位相差フィルムの面内遅相軸と前記第6位相差フィルムの面内遅相軸とが直交し、
前記第1吸収型偏光子の吸収軸と前記第2吸収型偏光子の吸収軸とが平行であり、
前記第1位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth1(550)と、前記第2位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth2(550)と、前記第3位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth3(550)と、前記第4位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth4(550)と、前記第5位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth5(550)と、前記第6位相差フィルムの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションであるRth6(550)とが、要件2および要件3を満たすか、または、要件4および要件5を満たす、積層体。
要件2 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
要件3 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦2000nm
要件4 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦2000nm
要件5 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦1020nm - 前記Rth1(550)と、前記Rth2(550)と、前記Rth3(550)と、前記Rth4(550)と、前記Rth5(550)と、前記Rth6(550)とが、要件6および要件7を満たすか、または、要件8および要件9を満たす、請求項10に記載の積層体。
要件6 540nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦1020nm
要件7 840nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦2000nm
要件8 840nm≦|Rth1(550)+Rth2(550)+Rth3(550)|≦2000nm
要件9 540nm≦|Rth4(550)+Rth5(550)+Rth6(550)|≦1020nm - 前記Rth2(550)と、前記Rth5(550)とが要件10を満たし、
前記第4位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmであり、
前記第6位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが110〜170nmである、請求項10または11に記載の積層体。
要件10 300nm≦||Rth2(550)|−|Rth5(550)||≦700nm - 前記第1吸収型偏光子の吸収軸と前記第1位相差フィルムの面内遅相軸とのなす角度が40〜50°である、請求項10〜12のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第1位相差フィルム、前記第3位相差フィルム、前記第4位相差フィルム、および、前記第6位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションがそれぞれ125〜150nmである、請求項10〜13のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第2位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが20nm未満であり、
前記第5位相差フィルムの波長550nmにおける面内レタデーションが20nm未満である、請求項10〜14のいずれか1項に記載の積層体。 - 前記第2位相差フィルムおよび前記第5位相差フィルムがCプレートである、請求項10〜15のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第1吸収型偏光子、および、前記第2吸収型偏光子の少なくとも一つの波長550nmにおける単板透過率が45%以上である、請求項10〜16のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第6位相差フィルムの前記第1吸収型偏光子側とは反対側に、さらに第3吸収型偏光子を有する、請求項10〜17のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記第1吸収型偏光子、前記第2吸収型偏光子、および、前記第3吸収型偏光子の少なくとも一つの波長550nmnmにおける単板透過率が45%以上である、請求項10〜18のいずれか1項に記載の積層体。
- 表示パネルと、前記表示パネルの視認側に配置された請求項1〜19のいずれか1項に記載の積層体とを有する表示装置。
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