JP2018189779A - アイウェア - Google Patents

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Shun Miyazaki
駿 宮▲崎▼
誠治 時田
Seiji Tokita
誠治 時田
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Abstract

【課題】配線の耐久性の低下を抑制できるアイウェアを提供する。
【解決手段】テンプル側収容部51の内壁211,221内壁に平行な平面に対して傾いた軸AXの周りでテンプル部20Rとフロント部10とが回転する。可撓性部材40は、テンプル側収容部51の平坦な内壁211,221に沿っているため、可撓性部材40の短手方向は軸AXに対して傾いた状態となり易い。しかしながら、可撓性部材40には、テンプル側収容部51に連通するフロント側収容部52において螺旋状に巻かれたループ部41が設けられている。テンプル部20Rとフロント部10の回転に伴う可撓性部材40の弛みや捻じれの変化が、螺旋の巻径や軸の向き等の変化としてループ部41に吸収され易くなる。これにより、可撓性部材40の特定の箇所にストレスが集中し難くなるため、可撓性部材40における配線の耐久性の低下を抑制できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、配線を含んだアイウェアに関する。
近年、各種の電子回路が搭載されたアイウェアが実用化され、一般に普及しつつある。下記の特許文献には、つる(テンプル)とフレーム前部との間の配線に可撓性ケーブルが用いられた電子眼鏡が記載されている。
特表2015−522842号公報
テンプルに回路基板を搭載する場合、側頭部におけるテンプルの横方向の厚みがあまり大きくならないように、回路基板はテンプル内で縦に配置されることが多い。この場合、回路基板に接続されるFPCなどの帯状ケーブルも縦方向の姿勢(平坦面の短手方向が縦方向となる姿勢)を有する。
他方、テンプルに電子部品等が搭載されることによってテンプルのサイズが大きくなる場合、折り畳み時にテンプルの末端がヒンジと当たらないように、ヒンジの軸を縦方向に対して内側に傾ける必要がある。このようにヒンジの軸が傾いている構造において、テンプル内で縦方向の姿勢に保たれた帯状ケーブルがフレーム前部に渡された場合、帯状ケーブルには捩じりが加わる。
しかも、この場合、テンプルからフレーム前部に渡される帯状ケーブルには、ヒンジの回転を正常に行うことができるように、適当な長さの弛みが設定される。ヒンジの回転が繰り返されると、帯状ケーブルには、捩りの変化と弛みの変化とが並行に生じる。そのため、帯状ケーブルの特定の箇所にストレスが集中し易くなり、耐久性が低下するという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線の耐久性の低下を抑制できるアイウェアを提供することにある。
本発明の1つの側面に係るアイウェアは、フロント部及びテンプル部と、前記フロント部と前記テンプル部との間を渡る配線が形成された帯状の可撓性部材と、前記フロント部と前記テンプル部とを連結する連結部とを有する。前記テンプル部は、前記可撓性部材の一部を収容するテンプル側収容部を含む。前記テンプル側収容部は、前記可撓性部材の面が沿う平坦な内壁を含む。前記連結部は、前記テンプル側収容部の前記内壁に平行な平面に対して傾いた軸の周りで前記フロント部と前記テンプル部とを回転可能に連結する。前記フロント部は、前記テンプル側収容部に連通し、前記可撓性部材の一部を収容するフロント側収容部を含む。前記可撓性部材は、前記フロント側収容部において螺旋状に少なくとも1回巻かれたループ部を含む。
上記アイウェアでは、前記テンプル側収容部の前記内壁に平行な平面に対して傾いた軸の周りで前記フロント部と前記テンプル部とが回転する。前記可撓性部材は、前記テンプル側収容部の平坦な前記内壁に沿っているため、前記可撓性部材の短手方向は前記軸に対して傾いた状態となり易い。しかしながら、前記可撓性部材には、前記テンプル側収容部に連通する前記フロント側収容部において螺旋状に巻かれた前記ループ部が設けられている。前記回転に伴う前記可撓性部材の弛みや捻じれの変化が、螺旋の巻径や軸の向き等の変化として前記ループ部に吸収され易くなるため、前記可撓性部材の特定の箇所にストレスが集中し難い。
好適に、前記テンプル部は、前記軸の位置に対して前記フロント部と前記テンプル部とが優角をなす側を通るように、前記テンプル側収容部と前記フロント側収容部との間で前記可撓性部材を案内するテンプル側案内部を含んでよい。
この構成によれば、前記軸の位置に対して前記フロント部と前記テンプル部とが優角をなす側を前記可撓性部材が通るため、前記回転に伴って前記フロント部と前記テンプル部とに挟まれる側を前記可撓性部材が通る場合に比べて、前記可撓性部材の通路を確保し易くなる。また、前記テンプル側案内部を前記可撓性部材が通るため、前記可撓性部材が外観に露出され難くなる。
好適に、前記フロント部は、前記テンプル側収容部から前記フロント側収容部へ渡る前記可撓性部材の姿勢に対して捻じれを生じる姿勢で前記可撓性部材を案内するフロント側案内部を含んでよい。前記ループ部は、前記テンプル側収容部と前記フロント側案内部との間に位置してよい。
この構成によれば、前記テンプル側収容部と前記フロント側案内部との間に前記ループ部が設けられているため、前記テンプル側収容部と前記フロント側案内部との間における前記可撓性部材の捩れや弛みの変化が前記ループ部において吸収され易くなる。
好適に、前記フロント側案内部は、前記可撓性部材の短手方向が正面方向に対して平行となるように前記可撓性部材を案内してよい。
この構成によれば、前記フロント側案内部において前記可撓性部材の短手方向が前記正面方向に対して平行となるように前記可撓性部材が案内されるため、前記正面方向と垂直な方向に前記可撓性部材が曲がりやすくなり、前記フロント部の形状に合わせて前記可撓性部材を引き回し易くなる。
好適に、前記可撓性部材は、前記ループ部を平面上に展開した形状において、前記ループ部の一端につながる部分の長手方向と前記ループ部の他端につながる部分の長手方向とが平行であり、前記ループ部の少なくとも一部が当該長手方向に対して斜めに延びている。
この構成によれば、前記ループ部の螺旋の巻径が変化したり、螺旋の軸方向における前記ループ部の長さが変化しても、前記ループ部の前記一端側と前記他端側とが擦れ難くなるため、これらの変化が吸収され易くなる。
好適に、前記ループ部によって巻かれた弾性部材を有してよい。
この構成によれば、前記ループ部の巻径が小さくなり過ぎることによる前記可撓性部材への負担が軽減される。
好適に、前記可撓性部材は、一方の面において長手方向に延びて形成された少なくとも1つの第1配線と、他方の面において長手方向に延びて形成された少なくとも1つの第2配線とを含んでよい。前記少なくとも1つの第1配線と前記少なくとも1つの第2配線とが、前記可撓性部材の面に対して垂直な方向からみて、互いにずれた位置に形成されてよい。
この構成によれば、前記少なくとも1つの第1配線と前記少なくとも1つの第2配線とが、前記可撓性部材の面に対して垂直な方向からみて互いにずれた位置に形成されるため、前記可撓性部材が屈曲した場合におけるこれらの配線のストレスが軽減される。
本発明によれば、配線の耐久性の低下を抑制できるアイウェアを提供することができる。
本実施形態に係るアイウェアの外観の一例を示す図である。図1Aは展開された状態を示し、図1Bは折り畳まれた状態を示す。 正面側から見たアイウェアの部分分解図である。 背面側から見たアイウェアの部分拡大図である。 連結部付近を拡大したIV−IV線断面図である。 連結部付近の部分拡大図である。図5Aは展開された状態を示し、図5Bは折り畳まれた状態を示す。 展開された状態における連結部付近の拡大図である。図6Aは正面側からみた図であり、図6Bは上方からみた図である。 折り畳まれた状態における連結部付近の拡大図である。図7Aは正面側からみた図であり、図7Bは上方からみた図である。 ループ部を形成する可撓性部材の形状の例を示す図である。図8Aは、ループ部を平面上に展開した場合の可撓性部材の形状を示す。図8Bは、図8Aに示す可撓性部材を巻いて形成されたループ部を示す。 可撓性部材の断面構造の例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係るアイウェアについて説明する。図1は、本実施形態に係るアイウェアの外観の一例を示す図である。図1Aは展開された状態を示し、図1Bは折り畳まれた状態を示す。
なお、本明細書では、互いに直交する3つの方向を「X」、「Y」及び「Z」とする。また、X方向に含まれる互いに逆向きの方向を「X1」及び「X2」とし、Y方向に含まれる互いに逆向きの方向を「Y1」及び「Y2」とし、Z方向に含まれる互いに逆向きの方向を「Z1」及び{Z2」とする。更に、本明細書では、X1方向を右方向、X2方向を左方向、Y1方向を正面方向、Y2方向を背面方向、Z1方向を上方向、Z2方向を下方向として説明する場合がある。ただし、これらの方向は各構成要素の相対的な位置関係を表しており、実際の使用時の方向を規定するものではない。
図1に示すアイウェアは、頭部の前面(顔)に位置するフロント部10と、頭部の右側面(こめかみ)に位置するテンプル部20Rと、頭部の左側面に位置するテンプル部20Lと、フロント部10及びテンプル部20Rを回転可能に連結する連結部30Rと、フロント部10及びテンプル部20Lを回転可能に連結する連結部30Lとを有する。図1Aに示すように、テンプル部20R又は20Lがフロント部10に対して展開された状態を、以下では「展開状態」と記す場合がある。また、図1Bに示すように、テンプル部20R又は20Lがフロント部10に対して折り畳まれた状態を、以下では「折り畳み状態」と記す場合がある。
図1に示すように、フロント部10は、2つのレンズ5R及び5Lと、2つの鼻パッド14R及び14Lと、レンズ5R及び5Lの下部を保持するリム12と、レンズ5R及び5Lの上部に配置されたケース11とを含む。ケース11とリム12は、レンズ5R及び5Lの縁をそれぞれ上下から挟んで保持する。ケース11は、レンズ5R及び5Lの上縁に沿って横に延びた細長い空間を内部に有しており、この内部空間を後述する可撓性部材40が通っている。ケース11は背面側において開口しており、この開口部をカバー13(図2)が塞いでいる。
図1に示すように、テンプル部20R及び20Lは、厚みが薄く細長い直方体状の形状を持つ。展開状態において、テンプル部20R及び20Lの長手方向が概ねY方向となり、厚みの薄い方向が概ねX方向となる。テンプル部20Rの端部は、連結部30Rによってフロント部10の右側の端部に連結され、テンプル部20Lの端部は、連結部30Lによってフロント部10の左側の端部に連結される。折り畳み状態の場合、図1Bに示すように、テンプル部20Rの長手方向はX方向に対してやや傾いた状態となる。すなわち、テンプル部20Rの左側の端部が右側の端部に比べて下方に位置する。テンプル部20Lの折り畳み状態では、テンプル部20Lの右側の端部が左側の端部に比べて下方に位置する。
図2は、正面側から見たアイウェアの部分分解図であり、ケース11(図1)の図示を省略している。図2では、主に右側のテンプル部20R及び連結部30Rの構成を図解している。ここでは、一例として、右側のテンプル部20R及び連結部30Rと、左側のテンプル部20L及び連結部30Lとが概ね同様の構成を有するものとする。そのため、以下では、右側のテンプル部20R及び連結部30Rのみ説明する。
図2の例において、テンプル部20Rは、ケース21とカバー22を有する。展開状態において、ケース21は右側に位置し、カバー22は左側に位置する。ケース21の内部には、テンプル側収容部51が形成される。カバー22は、テンプル側収容部51の開口部を塞ぐ。
テンプル側収容部51は、テンプル部20Rの長手方向に沿って伸びた幅の狭い空間を持つ。図2の例において、テンプル側収容部51は、電子部品が取り付けられた回路基板70と、回路基板70のコネクタ71に接続された可撓性部材40の一部とを収容する。回路基板70は、フロント部10から離れたテンプル側収容部51の末端に位置する。回路基板70の厚みが薄い方向(回路基板70の平面に垂直な方向)と、テンプル側収容部51の幅の狭い方向とがほぼ一致する。回路基板70の平面は、展開状態においてXY平面に略垂直となる。
可撓性部材40は、例えばFPC(Flexible Printed Circuits)やフラットケーブルであり、平坦で長く伸びた帯状の部材である。可撓性部材40には、フロント部10とテンプル部20Rとの間を渡る少なくとも1つの配線が形成される。回路基板70のコネクタ71は、可撓性部材40の面を、回路基板70の平面に対して略平行に固定する。
テンプル側収容部51は、平坦な内壁211及び221を含む。内壁211及び221は、狭い隙間を隔てて互いに対向しており、概ね平行である。回路基板70の平面は、この内壁211及び221と略平行である。可撓性部材40は、内壁211及び221に沿って、その隙間を通る。すなわち、可撓性部材40の面は、内壁211及び221の平面に概ね平行である。可撓性部材40の面は、展開状態においてXY平面に略垂直となる。図2に示すように、可撓性部材40は、テンプル側収容部51からフロント部10に渡り、ケース11の中を通る。
テンプル部20Rは、連結部30Rによってフロント部10に連結される第1テンプル端部23及び第2テンプル端部24を含む。図2の例において、第1テンプル端部23はカバー22に設けられ、第2テンプル端部24はケース21に設けられている。
第1テンプル端部23は、柱体の形状を持っており、上面231と下面232が互いに平行である。図2の例において、上面231と下面232は概ね楕円形である。第2テンプル端部24は、柱体状の第1テンプル端部23と篏合する凹部を有する。この凹部は、上面231に当接する上方内面241と、下面232に当接する下方内面242を有する。
第1テンプル端部23が凹部に篏合した状態において、第2テンプル端部24は全体的に柱体の形状を持つ。第2テンプル端部24は、上面244と下面245が互いに平行である。図2の例において上面244及び下面245は概ね楕円形である。
図3は、背面側から見たアイウェアの部分拡大図である。図3では、連結部30の内側の構造を図解するために、テンプル部20Rのケース21及びカバー22と、フロント部10のカバー13とが省略されている。図3に示すように、フロント部10は、フロント端部15を有する。フロント端部15は、第2テンプル端部24と篏合する凹部を有する。この凹部は、上面244(図2)に当接する上方内面151と、下面245(図2)に当接する下方内面152を有する。
図2に示すように、連結部30Rは、回転軸を構成するネジ31及び32を有する。このネジ31及び32は、第1テンプル端部23の各平面(上面231、下面232)、第2テンプル端部24の各平面(上方内面241、下方内面242、上面244、下面245)、及び、フロント端部15の各平面(上方内面151、下方内面152)を貫通する。すなわち、ネジ31及び32による回転軸は、上面231及び下面232の貫通孔234、上方内面241及び上面244の上貫通孔246、下方内面242及び下面245の下貫通孔247、上方内面151の上貫通孔153、並びに、下方内面152の下貫通孔154をそれぞれ貫通する。
図4は、図1Aの連結部30R付近を拡大したIV−IV線断面図である。
図4に示すように、テンプル側収容部51を通った可撓性部材40は、テンプル部20Rのテンプル側案内部53を経てフロント部10のフロント側収容部52に入る。テンプル側案内部53は、図4に示すように、第1テンプル端部23の側面233と、第2テンプル端部24の側方内面243との隙間である。
テンプル側案内部53は、連結部30Rの回転軸(ネジ31,32)よりも右側を通るように可撓性部材40を案内する。回転軸(ネジ31,32)よりも右側は、回転軸(ネジ31,32)の位置に対してフロント部10とテンプル部20Rとが優角(180度より大きい角)をなす側である。
図5は、連結部30R付近の部分拡大図であり、フロント部10のケース11の図示を省略している。図5Aは展開状態を示し、図5Bは折り畳み状態を示す。図5に示すように、フロント部10は、ケース11を通る可撓性部材40の姿勢を案内するフロント側案内部54を有する。フロント側案内部54は、図5に示すように、可撓性部材40の短手方向(幅方向)が正面方向(Y方向)に対して平行となるように可撓性部材40を案内する。これにより、ケース11の内部を通る可撓性部材40が、Z方向へ曲がり易くなる。そのため、可撓性部材40をレンズ5R、5Lの外形に沿わせやすくなる。
ただし、テンプル側収容部51からフロント側収容部52へ渡る可撓性部材40の短手方向は、図5に示すように概ねZ方向に近い方向を向いており、正面方向(Y方向)に対しては直交に近い。そのため、フロント側案内部54は、テンプル側収容部51からフロント側収容部52へ渡る可撓性部材40の姿勢に対して、捻じれを生じる姿勢で可撓性部材40を案内することになる。
本実施形態に係るアイウェアでは、このようなフロント側案内部54での定常的な可撓性部材40の捩れに加えて、テンプル部20Rとフロント部10との回転に伴う可撓性部材40の捩れの変化も生じる。図5に示すように、連結部30Rの回転軸(ネジ31,32)はZ方向と平行でない(XY平面と垂直でない)ため、展開状態と折り畳み状態とでXY平面に対する可撓性部材40の姿勢が変化する。すなわち、可撓性部材40の面は、展開状態においてXY平面に略垂直となるが、折り畳み状態ではXY平面に対して傾く。XY平面に対する可撓性部材40の面の姿勢が変化すると、可撓性部材40の捩れの大きさが変化する。また、テンプル部20Rがフロント部10に対して回転すると、このような捩れ量の変化と、可撓性部材40の弛み量の変化とが並行して起こる。帯状の部材に捩れと弛みの変化が並行して起こると、特定の箇所にストレスが集中し易くなる。
そこで、本実施形態に係るアイウェアでは、図4及び図5に示すように、フロント側収容部52において螺旋状に巻かれたループ部41が可撓性部材40に設けられている。ループ部41は、テンプル側収容部51とフロント側案内部54との間に位置する。ループ部41における可撓性部材40の巻き数は、図の例において1回である。ループ部41は、弾性部材42の周囲に巻かれている。弾性部材42は、例えば図に示すように円柱体の形状を持っており、可撓性部材40がその周面に巻かれている。
図6及び図7は、連結部30R(ネジ31,32)付近の拡大図であり、連結部30R(ネジ31,32)、カバー22及び可撓性部材40以外の部品の図示が省略されている。図6は展開状態を示し、図7は折り畳み状態を示す。図6A及び図7Aは正面側からみた図であり、図6B及び図7Bは上方からみた図である。これらの図から分かるように、点線で表した連結部30Rの軸AXは、テンプル側収容部51に収容される可撓性部材40の面に対して傾いている。軸AXの周りでテンプル部20Rが回転すると、軸AXが固定されたフロント部10側からみて、テンプル側収容部51に収容される可撓性部材40の面の傾きが変化し、これにより可撓性部材40の捩れの大きさが変化する。
図6と図7を比較すると分かるように、可撓性部材40の捩れ量の変化に応じて、ループ部41の軸の位置や向きが変化する。また、可撓性部材40の弛み量の変化に応じて、ループ部41の巻径が変化する。ループ部41の軸の位置や向き、巻径が変化しても、特定の箇所にストレスが集中する状態は生じ難い。
図8は、ループ部41を形成する可撓性部材40の形状の例を示す図である。図8Aは、ループ部41を平面上に展開した場合の可撓性部材40の形状を示す。図8Bは、図8Aに示す可撓性部材40を巻いて形成されたループ部41を示す。図8の例では、ループ部41の一端につながる部分40−1の長手方向とループ部41の他端につながる部分40−2の長手方向とが平行であり、ループ部41の一部が当該長手方向に対して斜めに延びている。斜めに延びた部分によって、その前後の平行な部分40−1,40−2の縁が擦れ難くなる。
図9は、可撓性部材40の断面構造の例を示す図である。図9の例において、可撓性部材40は、帯状の基材400と、基材400の一方の面において長手方向に延びて形成された第1配線L11〜L14と、基材400の他方の面において長手方向に延びて形成された配線L21〜L24と、接着層403を介して基材400の一方の面に接着された被覆層401と、接着層404を介して基材400の他方の面に接着された被覆層402とを含む。可撓性部材40の面に対して垂直な方向からみて、第1配線L11〜L14と配線L21〜L24とが互いにずれた位置に形成される。両面の配線の位置がずれることで、可撓性部材40が曲げられたときの配線のストレスが軽減される。
以上説明したように、本実施形態に係るアイウェアでは、テンプル側収容部51の内壁211,221に平行な平面に対して傾いた軸AXの周りでテンプル部20Rとフロント部10とが回転する。可撓性部材40は、テンプル側収容部51の平坦な内壁211,221に沿っているため、可撓性部材40の短手方向は軸AXに対して傾いた状態となり易い。しかしながら、可撓性部材40には、テンプル側収容部51に連通するフロント側収容部52において螺旋状に巻かれたループ部41が設けられている。テンプル部20Rとフロント部10の回転に伴う可撓性部材40の弛みや捻じれの変化が、螺旋の巻径や軸の向き等の変化としてループ部41に吸収され易くなる。これにより、可撓性部材40の特定の箇所にストレスが集中し難くなるため、可撓性部材40における配線の耐久性の低下を抑制できる。
本実施形態に係るアイウェアによれば、軸AXの位置に対してフロント部10とテンプル部20Rとが優角をなす側を可撓性部材40が通るため、軸AXでの回転に伴ってフロント部10とテンプル部20Rとに挟まれる側を通る場合に比べて、可撓性部材40の通路を確保し易くなる。また、第1テンプル端部23及び24によって囲われたテンプル側案内部53の中を可撓性部材40が通るため、可撓性部材40を外観に露出し難くすることができる。
本実施形態に係るアイウェアでは、テンプル側収容部51からフロント側収容部52へ渡る可撓性部材40の姿勢に対して捻じれを生じる姿勢で可撓性部材40を案内するフロント側案内部54が設けられている場合でも、テンプル側収容部51とフロント側案内部54との間にループ部41を設けることによって、可撓性部材40の弛みや捻じれの変化が、螺旋の巻径や軸の向き等の変化としてループ部41に吸収され易くなる。これにより、可撓性部材40の特定の箇所にストレスが集中し難くなるため、可撓性部材40における配線の耐久性の低下を抑制できる。
本実施形態に係るアイウェアによれば、フロント側案内部54において可撓性部材40の短手方向が正面方向に対して平行となるように可撓性部材40が案内されるため、正面方向と垂直な方向に可撓性部材40が曲がりやすくなり、フロント部10の形状(レンズ等)に合わせて可撓性部材40を引き回し易くなる。
本実施形態に係るアイウェアによれば、ループ部41を平面上に展開した形状において、ループ部41の一端につながる部分40−1の長手方向とループ部41の他端につながる部分40−2の長手方向とが平行であり、ループ部41の一部が当該長手方向に対して斜めに延びているため、ループ部41の螺旋の巻径が変化したり、螺旋の軸方向におけるループ部41の長さが変化しても、ループ部41の一端側の部分40−1と他端側の部分40−2とが擦れ難くなる。従って、ループ部41によりこれらの変化を吸収し易くなる。
本実施形態に係るアイウェアによれば、ループ部41において弾性部材42の周りに可撓性部材40が巻かれているため、ループ部41の巻径が小さくなり過ぎることによる可撓性部材40への負担を軽減できる。
本実施形態に係るアイウェアによれば、可撓性部材40の一方の面に形成された複数の配線(L11〜L14)と、可撓性部材40の他方の面に形成された複数の配線(L21〜L24)とが、可撓性部材40の面に対して垂直な方向からみて互いにずれた位置に形成されるため、可撓性部材40が屈曲した場合におけるこれらの配線のストレスを軽減できる。
本実施形態は上記の例に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上記の例では、ループ部41において弾性部材42が用いられているが、ループ部41の最小の巻径に対して可撓性部材40が十分な耐久性能を持つ場合は弾性部材42を省略してもよい。
上述した実施形態において説明したアイウェアの外観や構造は一例であり、本実施形態の例はこれに限定されない。
5R,5L…レンズ、10…フロント部、11…ケース、12…リム、13…カバー、14R,14L…鼻パッド、15…フロント端部、151…上方内面、152…下方内面153…上貫通孔、154…下貫通孔、20R,20L…テンプル部、21…ケース、211…内壁、22…カバー、221…内壁、23…第1テンプル端部、231…上面、232…下面、233…側面、234…貫通孔、24…第2テンプル端部、241…上方内面、242…下方内面、243…側方内面、244…上面、245…下面、246…上貫通孔、247…下貫通孔、31,32…ネジ、30R,30L…連結部、40…可撓性部材、41…ループ部、42…弾性部材、401…基材、402…カバー層、403…カバー層、51…テンプル側収容部、52…フロント側収容部、53…テンプル側案内部、54…フロント側案内部、70…回路基板、AX…軸、L11〜L14,L21〜L24…配線

Claims (7)

  1. フロント部及びテンプル部と、
    前記フロント部と前記テンプル部との間を渡る配線が形成された帯状の可撓性部材と、
    前記フロント部と前記テンプル部とを連結する連結部とを有し、
    前記テンプル部は、前記可撓性部材の一部を収容するテンプル側収容部を含み、
    前記テンプル側収容部は、前記可撓性部材の面が沿う平坦な内壁を含み、
    前記連結部は、前記テンプル側収容部の前記内壁に平行な平面に対して傾いた軸の周りで前記フロント部と前記テンプル部とを回転可能に連結し、
    前記フロント部は、前記テンプル側収容部に連通し、前記可撓性部材の一部を収容するフロント側収容部を含み、
    前記可撓性部材は、前記フロント側収容部において螺旋状に少なくとも1回巻かれたループ部を含む、
    アイウェア。
  2. 前記テンプル部は、前記軸の位置に対して前記フロント部と前記テンプル部とが優角をなす側を通るように、前記テンプル側収容部と前記フロント側収容部との間で前記可撓性部材を案内するテンプル側案内部を含む、
    請求項1に記載のアイウェア。
  3. 前記フロント部は、前記テンプル側収容部から前記フロント側収容部へ渡る前記可撓性部材の姿勢に対して捻じれを生じる姿勢で前記可撓性部材を案内するフロント側案内部を含み、
    前記ループ部は、前記テンプル側収容部と前記フロント側案内部との間に位置する、
    請求項1又は2に記載のアイウェア。
  4. 前記フロント側案内部は、前記可撓性部材の短手方向が正面方向に対して平行となるように前記可撓性部材を案内する、
    請求項3に記載のアイウェア。
  5. 前記可撓性部材は、前記ループ部を平面上に展開した形状において、前記ループ部の一端につながる部分の長手方向と前記ループ部の他端につながる部分の長手方向とが平行であり、前記ループ部の少なくとも一部が当該長手方向に対して斜めに延びている、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のアイウェア。
  6. 前記ループ部によって巻かれた弾性部材を有する、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載のアイウェア。
  7. 前記可撓性部材は、
    一方の面において長手方向に延びて形成された少なくとも1つの第1配線と、
    他方の面において長手方向に延びて形成された少なくとも1つの第2配線と
    を含み、
    前記少なくとも1つの第1配線と前記少なくとも1つの第2配線とが、前記可撓性部材の面に対して垂直な方向からみて、互いにずれた位置に形成される、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のアイウェア。
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