JP2018189166A - 継手、歯車機構、駆動装置、ロボット、及び継手の製造方法 - Google Patents

継手、歯車機構、駆動装置、ロボット、及び継手の製造方法 Download PDF

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Naoya Ogawa
直哉 小川
北島 暁
Akira Kitajima
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Abstract

【課題】継手において、二軸間の軸心のずれによる応力を緩和し、耐久性を高める。
【解決手段】継手は、締結部材と、締結部材と間隔をあけて配置された中間部材と、締結部材が中間部材に対して揺動可能に締結部材と中間部材とを連結する板状の可撓性部材13Aと、を備えている。可撓性部材13Aは、面131Aと、面131Aとは反対側の面132Aと、を有する。面131Aは、半径方向Rに並設され、円周方向C11に沿った凹部141A及び凸部142Aを有する。面132Aは、半径方向Rに並設され、円周方向に沿った凹部151A及び凸部152Aを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、部材を揺動可能に支持する継手、継手を有する歯車機構、歯車機構を有する駆動装置、駆動装置を有するロボット、及び継手の製造方法に関する。
特許文献1には、揺動型の減速機が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の減速機は、揺動運動を行う揺動歯車と、揺動歯車と噛み合わされる固定歯車とを有しており、モータ等の駆動源に接続された入力軸の回転を減速して出力軸から出力する。
入力軸と出力軸との二軸間に軸心のずれがあると、回転ムラやトルクの伝達誤差が生じる。これに対し、二軸間の軸心のずれを吸収するものとして、ベローズ式、ジンバル式、ダイヤフラム式などの継手が知られている(非特許文献1、2参照)。
特開2014−66280号公報
日本工業規格:JIS−B2352 日本工作機器工業会規格:TES1401
ところで、継手において、二軸間の軸心ずれや偏角を吸収するには、継手の軸方向の剛性を低くする必要があり、動力を高精度且つ高効率に伝達するには、継手のねじり剛性を高くする必要がある。しかし、従来の継手では、動力を高精度且つ高効率に伝達するために継手のねじり剛性を高くすると、二軸間の軸心ずれから生じる応力により耐久性を高めるのが困難となっていた。
そこで、本発明は、継手において、二軸間の軸心のずれよる応力を緩和し、耐久性を高めることを目的とする。
本発明の継手は、第1部位と、前記第1部位と間隔をあけて配置された第2部位と、前記第1部位が前記第2部位に対して揺動可能に前記第1部位と前記第2部位とを連結する板状の第3部位と、を備え、前記第3部位は、第1面、及び前記第1面とは反対側の第2面を有し、前記第1面は、軸線を中心とする半径方向に並設され、前記軸線を中心とする円周方向に沿った第1凹部及び第1凸部を有し、前記第2面は、前記半径方向に並設され、前記円周方向に沿った第2凹部及び第2凸部を有することを特徴とする。
本発明によれば、二軸間の軸心のずれによる応力を緩和することができ、また、耐久性を高めることができる。
第1実施形態に係るロボット装置の構成を示す説明図である。 第1実施形態に係る駆動装置の説明図である。 第1実施形態に係る減速機の分解斜視図である。 (a)は第1実施形態に係る継手の斜視図である。(b)は第1実施形態に係る継手の分解斜視図である。 第1実施形態に係る継手の一部の断面図である。 (a)は第1実施形態に係る可撓性部材において切り出した一部分の斜視図である。(b)は第1実施形態に係る可撓性部材の断面図である。 (a)は変形例の継手の一部の断面図である。(b)は別の変形例の継手の可撓性部材の一部の断面図である。 (a)は第2実施形態に係る継手の斜視図である。(b)は第2実施形態に係る継手の分解斜視図である。 第2実施形態に係る継手の可撓性部材を示す平面図である。 第3実施形態に係る継手において切り出した一部分の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るロボット装置500の構成を示す説明図である。図1に示すロボット装置500は、ワークWの組み付け等の作業を行う産業用のロボット100と、ロボット100を制御する制御装置200と、ロボット100の教示を行うティーチングペンダント300と、を備えている。ティーチングペンダント300は、制御装置200に接続され、制御装置200は、ロボット100に接続されている。ロボット100は、ロボット本体であるロボットアーム101と、ロボットアーム101に取り付けられたエンドエフェクタの一例であるロボットハンド102とを有する。
ロボットアーム101は、例えば垂直多関節のロボットアームであり、各関節J1〜J5で互いに回転又は旋回可能に連結された複数のリンク120〜125を有している。即ち、リンク121はリンク120に対して可動し、リンク122はリンク121に対して可動し、リンク123はリンク122に対して可動し、リンク124はリンク123に対して可動し、リンク125はリンク124に対して可動する。本実施形態では、各関節J1〜J5に対して相対的に基端側の各リンク120〜124が第1リンクであり、各関節J1〜J5に対して相対的に先端側の各リンク121〜125が第2リンクである。ロボットアーム101は、各関節J1〜J5に配置された駆動装置110を有する。各関節J1〜J5に配置された駆動装置110は、各リンク120〜124に対して各リンク121〜125を回転又は旋回駆動する。
ロボットハンド102は、第1リンクであるハンド本体191と、ハンド本体191に対して可動する第2リンクである複数のフィンガー192と、フィンガー192を駆動する駆動装置110と、を有する。本実施形態では、ロボットハンド102は、2つのフィンガー192を有し、2つのフィンガー192を開閉駆動することにより、ワークWを把持又は把持解放することができる。また、ロボットハンド102は、フィンガー192に作用する力を検出可能な不図示の力覚センサを有する。なお、ロボット100の各駆動装置110は、互いに出力トルクなどの能力が異なるが、基本構成は同じである。
ティーチングペンダント300は、ロボット100を駆動制御する際の指令を制御装置200に入力可能に構成されている。制御装置200は、ティーチングペンダント300から入力された指令に基づいて、不図示の記憶装置に記憶された各種プログラム等に従ってロボット100を駆動制御する。例えば、制御装置200は、入力された指令に従って、ロボットアーム101の各関節J1〜J5の駆動装置110を制御して各駆動装置110に各リンク121〜125を駆動させることで、ロボットハンド102を任意の3次元位置に移動させる。そして、制御装置200は、入力された指令に従って、フィンガー192に作用する力を不図示の力覚センサで検出しながらフィンガー192にワークWを把持させて、ワークWの組み付け等の作業を行わせる。
次に、各駆動装置110の構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る駆動装置110の説明図である。駆動装置110は、駆動源の一例であるモータ111と、モータ111に接続された歯車機構の一例である減速機112と、を有する。図3は、第1実施形態に係る減速機112の分解斜視図である。なお、図2において、減速機112については断面を図示している。減速機112は、いわゆる揺動型の減速機であり、モータ111のロータの回転速度を減速してトルクを増大させて、出力側に動力を伝達する。モータ111のステータを保持するハウジングは、第1リンクに固定される。減速機112は、第1リンクに接続されるハウジング30と、モータ111のロータに接続される入力軸2と、第2リンクに接続される出力軸50と、を備えている。
ハウジング30は、2つのケース31,32を有する。ケース31は開口部を有し、ケース32はケース31の開口部を塞ぐ蓋である。ケース31,32同士を接続することで、ハウジング30が構成されている。
入力軸2は、軸受41,42を介して回転可能にケース31に支持されている。出力軸50は、入力軸2と同軸になるように、軸受51,52を介してケース32に支持されている。入力軸2には、入力軸2に対して傾斜する傾斜軸26が接続されている。即ち、入力軸2の中心線である軸線C1に対して、傾斜軸26の中心線である軸線C3が傾斜している。
また、減速機112は、歯数がZで歯面が円環状に形成された出力歯車(第1歯車)3と、歯数が(Z+1)で歯面が円環状に形成された揺動歯車(第2歯車)4と、を備えている。出力歯車3は、出力軸50に固定されている。揺動歯車4は、傾斜軸26、即ち軸線C3のまわりに回転可能となるように傾斜軸26に軸受61,62を介して支持されている。揺動歯車4は、出力歯車3に対して所定角度傾斜して出力歯車3に噛合している。
入力軸2と出力軸50との間の軸心ずれ(位置ずれや角度ずれ)、即ち入力軸2の中心線である軸線C1と、出力軸50の中心線である軸線C2との間の軸心ずれを吸収するために、揺動歯車4とハウジング30のケース31との間に継手1が配置されている。継手1は、ハウジング30のケース31に固定され、揺動歯車4をハウジング30に対して揺動可能かつ回転不能に支持する。
モータ111のロータが回転すると、入力軸2と共に傾斜軸26が軸線C1を中心に回転する。揺動歯車4は、軸受61,62を介して傾斜軸26に支持され、継手1でハウジング30に連結されているので、揺動歯車4には傾斜軸26の回転が伝達されない。したがって、揺動歯車4は、ハウジング30に対しては回転しない。一方、揺動歯車4には、傾斜軸26の傾斜が伝達されて、ハウジング30及び出力歯車3に対して揺動する。
揺動歯車4の揺動運動により、揺動歯車4と出力歯車3の歯数差の角度だけ出力歯車3が回転する。即ち、入力軸2がZ回転すると、出力歯車3が1回転する。よって、入力軸2の回転に対して出力軸50が1/Zに減速されて回転することになる。例えば、Z=49の場合、減速比1/49が得られる。
図4(a)は第1実施形態に係る継手1の斜視図、図4(b)は第1実施形態に係る継手1の分解斜視図である。減速機112において継手1は、図2に示す入力軸2の中心を通る中心線である軸線C1と、図4(a)に示す継手1の中心を通る中心線である軸線C0とが一致するように高精度にハウジング30のケース31に組み付けられている。継手1は、一対の締結部材11,12と、一対の締結部材11,12の間に配置された中間部材14とを有する。
締結部材11及び締結部材12は、軸線C0を中心とする円環状に形成されており、軸線C0の延びる矢印X方向に間隔をあけて互いに対向して配置されている。中間部材14は、軸線C0を中心とする円筒状に形成されている。締結部材11と中間部材14とは、矢印X方向に互いに間隔をあけて配置されている。また、締結部材12と中間部材14とは、矢印X方向に互いに間隔をあけて配置されている。
更に、継手1は、締結部材11と中間部材14との間に配置された可撓性部材13Aと、締結部材12と中間部材14との間に配置された可撓性部材13Bと、を有する。可撓性部材13A,13Bは、締結部材11,12よりも薄い板状の部材であり、軸線C0を中心とする円環状に形成されている。可撓性部材13Aは、締結部材11と中間部材14とを連結し、可撓性部材13Bは、締結部材12と中間部材14とを連結する。締結部材11と中間部材14とを可撓性部材13Aで連結したことにより、可撓性部材13Aが撓み変形することで、締結部材11が中間部材14に対して揺動可能である。換言すると、中間部材14が締結部材11に対して揺動可能である。また、締結部材12と中間部材14とを可撓性部材13Bで連結したことにより、可撓性部材13Bが撓み変形することで、締結部材12が中間部材14に対して揺動可能である。換言すると、中間部材14が締結部材12に対して揺動可能となる。そして、これら連結構造により、可撓性部材13A,13Bが撓み変形することで、締結部材11が締結部材12に対して揺動可能である。換言すると、締結部材12が締結部材11に対して揺動可能である。
締結部材12は、不図示のボルトによりケース31に締結され、締結部材11は、不図示のボルトにより揺動歯車4に締結される。よって、揺動歯車4は、継手1によりハウジング30に連結されることにより、ハウジング30に対して回転不能であり、継手1の可撓性部材13A,13Bにより傾斜軸26に追従して柔軟に揺動可能である。
また、ケース32はケース31に不図示のボルトにより締結されている。不図示のボルトの締付力を調整することにより、出力歯車3と揺動歯車4との間に与圧を与えた状態で、出力歯車3と揺動歯車4とを噛み合わせることが可能となり、バックラッシを防止しながら出力軸50に動力が伝達される。
以下、継手1について更に詳細に説明する。図5は、第1実施形態に係る継手1の一部の断面図である。可撓性部材13Aは、矢印X方向(可撓性部材13Aの厚さ方向)の一対の面131A,132Aを有する。各面131A,132Aは、軸線C0を中心とする円環状の面である。面131Aの軸線C0を中心とする半径方向Rの外側の端部131A1には、締結部材11がレーザ溶接にて接合されている。面132Aの半径方向Rの内側の端部132A2には、中間部材14がレーザ溶接にて接合されている。なお、溶接補助用の円環状の補助部材15Aが面131Aの端部131A1とは反対側の面132Aの端部132A1に配置され、これにより溶接強度を上げ、溶接品質を向上させている。同様に、溶接補助用の円環状の補助部材16Aが面132Aの端部132A2とは反対側の面131Aの端部131A2に配置され、これにより溶接強度を上げ、溶接品質を向上させている。
可撓性部材13Bは、矢印X方向(可撓性部材13Bの厚さ方向)の一対の面131B,132Bを有する。各面131B,132Bは、軸線C0を中心とする円環状の面である。面131Bの軸線C0を中心とする半径方向Rの外側の端部131B1には、締結部材12がレーザ溶接にて接合されている。面132Bの半径方向Rの内側の端部132B2には、中間部材14がレーザ溶接にて接合されている。なお、溶接補助用の円環状の補助部材15Bが面131Bの端部131B1とは反対側の面132Bの端部132B1に配置され、これにより溶接強度を上げ、溶接品質を向上させている。同様に、溶接補助用の円環状の補助部材16Bが面132Bの端部132B2とは反対側の面131Bの端部131B2に配置され、これにより溶接強度を上げ、溶接品質を向上させている。
以上の構成により、可撓性部材13A,13Bが締結部材11,12よりも薄肉の板状であるため、軸線C0の延びる方向である矢印X方向の変形に対しては面外方向への変形であり、十分に剛性が低い。一方、軸線C0まわりのねじり変形に対しては面内方向への変形であり、十分に剛性が高い。よって、入力軸2と出力軸50との間の軸心のずれを継手1により効果的に吸収することができ、また、継手1によりモータ111の動力を高精度且つ高効率に伝達することができる。
以下、可撓性部材13A,13Bの構成について更に詳細に説明する。なお、可撓性部材13Aと可撓性部材13Bは同一の構成であるため、以下、可撓性部材13Aについて説明し、可撓性部材13Bについては説明を省略する。
可撓性部材13Aは、第1部位と第2部位とを連結する第3部位である。第1実施形態では、可撓性部材13Aは、締結部材11と中間部材14とを連結するため、締結部材11及び中間部材14のうち一方が第1部位であり、他方が第2部位であるが、以下、締結部材11が第1部位、中間部材14が第2部位として説明する。可撓性部材13Bの場合も、締結部材12及び中間部材14のうち一方が第1部位であり、他方が第2部位である。
図6(a)は、第1実施形態に係る可撓性部材13Aにおいて切り出した一部分の斜視図である。図6(b)は、第1実施形態に係る可撓性部材13Aの断面図である。第3部位である可撓性部材13Aは、第1面である面131Aと、面131Aとは反対側の第2面である面132Aを有する。
面131Aは、軸線C0(図5)を中心とする半径方向Rに並設された、第1凹部である凹部141Aと、第1凸部である凸部142Aとを有する。凹部141A及び凸部142Aは、軸線C0(図5)を中心とする円周方向C11に沿って延びた円環状に形成されている。
凹部141Aと凸部142Aの境界は、段差形状に形成されている。凹部141Aと凸部142Aは、半径方向Rにそれぞれ1つ以上あればよい。第1実施形態では、半径方向Rに凹部141Aと凸部142Aが半径方向Rに2つずつ配置されている。そして、半径方向Rの内側から外側に向かって、凸部142A、凹部141A、凸部142A、凹部141Aの順に交互に配置されている。
面132Aは、半径方向Rに並設された、第2凹部である凹部151Aと、第2凸部である凸部152Aとを有する。凹部151A及び凸部152Aは、円周方向C11に沿って延びた円環状に形成されている。
凹部151Aと凸部152Aの境界は、段差状に形成されている。凹部151Aと凸部152Aは、半径方向Rにそれぞれ1つ以上あればよい。第1実施形態では、凹部151A及び凸部152Aが半径方向Rに2つずつ配置されている。そして、半径方向Rの内側から外側に向かって、凹部151A、凸部152A、凹部151A、凸部152Aの順に交互に配置されている。
第1実施形態では、凹部141Aと凸部152Aとが、同一の円周に沿って配置され、凸部142Aと凹部151Aとが、同一の円周に沿って配置されている。即ち、凹部141Aと凸部152Aとが、厚さ方向である矢印X方向で重なる位置に配置されており、凸部142Aと凹部151Aとが厚さ方向である矢印X方向で重なる位置に配置されている。
各部分の厚さ方向である矢印X方向の厚みは約0.1mmが好ましい。第1実施形態では、可撓性部材13A,13Bは、0.3mm厚の円環の板状の基材からエッチング加工により形成している。基材の材質は、SUS316Lが好ましいが、成形可能な他材料を用いてもよい。製造方法についてもエッチング加工に限定するものではない。切削加工、鍛造加工、3次元プリント加工、又はプレス加工により可撓性部材13A,13Bを形成してもよい。
入力軸2と出力軸50との間の軸心がずれた状態で揺動運動を伝達する場合、可撓性部材13Aの同一面内に引張応力と圧縮応力とが発生する箇所が生じ、揺動運動に伴い、それらの箇所が移動していく現象が発生する。
第1実施形態によれば、可撓性部材13Aの両面131A,132Aの凹凸形状により半径方向Rの剛性を低下させることで、局所的に発生する引張応力と圧縮応力とを緩和することができ、可撓性部材13Aで異音が発生するのを防止することができる。また、回転ムラやトルクの伝達誤差の発生を抑制することができ、応力集中による可撓性部材13Aの耐久性低下も抑制することができる。可撓性部材13Bについても同様の効果を奏する。
また、第1実施形態では、図6(b)に示すように、面131Aから面132Aに向かう矢印X1方向に見て、凹部141Aの底は、凹部151Aの底の位置P12よりも深い位置P11に存在する。換言すると、面132Aから面131Aに向かう矢印X2方向に見て、凹部151Aの底は、凹部141Aの底の位置P21よりも深い位置P22に存在する。
これにより、可撓性部材13Aにおける半径方向Rの剛性をより効果的に低下させることができ、局所的に発生する引張応力と圧縮応力とをより効果的に緩和することができる。したがって、可撓性部材13Aで異音が発生するのをより効果的に防止することができ、また、回転ムラやトルクの伝達誤差の発生を抑制することができ、応力集中による可撓性部材13Aの耐久性の低下も抑制することができる。可撓性部材13Bについても同様の効果を奏する。
[変形例]
以上の説明では、締結部材11,12の間に、2つの可撓性部材13A,13Bが配置される場合について説明したが、これに限定するものではない。図7(a)は、変形例の継手の一部の断面図である。図7(a)に示すように、締結部材11,12の間に、1つの可撓性部材13Aが配置される場合であってもよい。この場合、中間部材は存在しないので、締結部材11,12のうち一方が第1部位、他方が第2部位ということになる。また、図示は省略するが、継手が、3つ以上の可撓性部材を有する場合であってもよく、その場合、中間部材は2つ以上配置する必要がある。また、可撓性部材を締結部材や中間部材と分離せず一体に形成してもよい。
また、以上の説明では、可撓性部材13Aの各面131A,132Aにおける凹部141Aと凸部142A、凹部151A,152Aが段差状の部分でつながっている場合について説明したが、これに限定するものではない。図7(b)は、別の変形例の継手の可撓性部材の一部の断面図である。図7(b)に示すように、可撓性部材13の各面における凹部と凸部が滑らかにつながる場合、即ち可撓性部材13が波板状に形成される場合であってもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る継手について説明する。図8(a)は第2実施形態に係る継手1001の斜視図、図8(b)は第2実施形態に係る継手1001の分解斜視図である。以下、第2実施形態の継手1001において、第1実施形態と異なる構成について説明し、同一の構成については同一符号を付して説明を省略する。継手1001は、第1実施形態の可撓性部材13A,13Bとは異なる構成の第3部位である可撓性部材1013A,1013Bを有する。第2実施形態においても、可撓性部材1013Aと可撓性部材1013Bとは同じ構成であり、以下、可撓性部材1013Aについて説明し、可撓性部材1013Bについては説明を省略する。
第2実施形態では、凹部の形状が異なる。第1実施形態では、凹部141A,151Aが円周方向で1つにつながった円環状であったが、第2実施形態では円周方向で複数の凹部に分かれている。
図9は、第2実施形態に係る継手1001の可撓性部材1013Aを示す平面図である。可撓性部材1013Aは、第1面である面1131Aと、第2面である面1132Aとを有する。図9は、面1132Aの側から可撓性部材1013Aを見たときの可撓性部材1013Aの平面図である。
面1131Aは、円周方向C11に間隔をあけて配置された複数の第1凹部である4つの凹部1141Aを有する。また、面1132Aは、円周方向C11に間隔をあけて配置された複数の第2凹部である4つの凹部1151Aを有する。
そして、複数の凹部1141Aと複数の凹部1151Aとは、軸線C0を中心とする円周方向C11で位相が45度異なるように配置されている。即ち、複数の凹部1141Aの間の部分1143Aと、複数の凹部1151Aの間の部分1153Aとが半径方向Rにおいて重ならない。
以上、第2実施形態によれば、複数の凹部1141Aと、複数の凹部1151Aの位相をずらすことで、回転ムラやトルク伝達誤差を効果的に低減することができる。なお、円周方向C11の凹部の個数や位相は、上述の説明で例示したものに限定するものではない。
なお、締結部材11,12の間に、2つの可撓性部材1013A,1013Bが配置される場合について説明したが、これに限定するものではない。上述の変形例と同様に、締結部材11,12の間に、1つの可撓性部材1013Aが配置される場合であってもよい。この場合、中間部材は存在しないので、締結部材11,12のうち一方が第1部位、他方が第2部位ということになる。また、継手が、3つ以上の可撓性部材を有する場合であってもよく、その場合、中間部材は2つ以上配置する必要がある。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る継手について説明する。図10は第3実施形態に係る継手2001において切り出した一部分の斜視図である。図10に示すように、継手2001は、締結部位2011と、締結部位2012と、締結部位2011が締結部位2012に対して揺動可能に締結部位2011と締結部位2012とを連結する板状の可撓部位2013と、を備えている。締結部位2011、締結部位2012及び可撓部位2013は、軸線C0を中心とする円環状に形成されている。締結部位2011と締結部位2012とは、半径方向Rに互いに間隔をあけて配置されている。そして、締結部位2011と締結部位2012との間に可撓部位2013が配置されている。具体的に説明すると、可撓部位2013の半径方向Rの外側に締結部位2011が配置され、可撓部位2013の半径方向Rの内側に締結部位2012が配置されている。
締結部位2011は、例えば図2に示す揺動歯車4に締結され、締結部位2012は、例えば図2に示すハウジング30のケース31に締結される。
第3実施形態では、締結部位2011及び締結部位2012のうち一方が第1部位であり、他方が第2部位である。そして、可撓部位2013が第3部位である。可撓部位2013は、厚さ方向である矢印X方向に一対の面2131,2132を有する。各面2131,2132は、軸線C0を中心とする円環状の面である。
第1面である面2131は、軸線C0を中心とする半径方向Rに並設された第1凹部である凹部2141と、第1凸部である凸部2142とを有する。凹部2141及び凸部2142は、軸線C0を中心とする円周方向C11に沿って延びた円環状に形成されている。凹部2141と凸部2142の境界は、段差形状に形成されている。第3実施形態では、凹部2141及び凸部2142が半径方向R1に1つずつ配置されている。
第2面である面2132は、軸線C0を中心とする半径方向Rに並設された第2凹部である凹部2151と、第2凸部である凸部2152とを有する。凹部2151及び凸部2152は、軸線C0を中心とする円周方向C11に沿って延びた円環状に形成されている。凹部2151と凸部2152の境界は、段差形状に形成されている。第3実施形態では、凹部2151及び凸部2152が半径方向Rに1つずつ配置されている。
凹部2141と凸部2152とが、同一の円周に沿って配置され、凸部2142と凹部2151とが、同一の円周に沿って配置されている。即ち、凹部2141と凸部2152とが、厚さ方向である矢印X方向で重なる位置に配置されており、凸部2142と凹部2151とが厚さ方向である矢印X方向で重なる位置に配置されている。
継手2001は、鍛造加工により一体の成形が可能であるが、切削加工、3次元プリント加工、エッチング加工、プレス加工など別の手段で成形してもよい。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様、可撓部位2013が薄肉の板状であるため、軸線C0の延びる方向である矢印X方向の変形に対しては面外方向への変形であり、十分に剛性が低い。一方、軸線C0まわりのねじり変形に対しては面内方向への変形であり、十分に剛性が高い。よって、入力軸2と出力軸50との間の軸心のずれを継手2001により効果的に吸収することができ、また、継手2001によりモータ111の動力を高精度且つ高効率に伝達することができる。また、回転ムラやトルクの伝達誤差の発生を抑制することができ、応力集中による可撓部位2013の耐久性の低下も抑制することができる。更にまた、継手2001を一体に形成することにより、組立誤差や組立工数を削減することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
1…継手、2…入力軸、3…出力歯車(第1歯車)、4…揺動歯車(第2歯車)、11…締結部材(第1部位)、13A…可撓性部材(第3部位)、14…中間部材(第2部位)、50…出力軸、100…ロボット、110…駆動装置、111…モータ(駆動源)、112…減速機(歯車機構)、131A…面(第1面)、132A…面(第2面)、141A…凹部(第1凹部)、142A…凸部(第1凸部)、151A…凹部(第2凹部)、152A…凸部(第2凸部)、C0…軸線

Claims (12)

  1. 第1部位と、
    前記第1部位と間隔をあけて配置された第2部位と、
    前記第1部位が前記第2部位に対して揺動可能に前記第1部位と前記第2部位とを連結する板状の第3部位と、を備え、
    前記第3部位は、第1面、及び前記第1面とは反対側の第2面を有し、
    前記第1面は、軸線を中心とする半径方向に並設され、前記軸線を中心とする円周方向に沿った第1凹部及び第1凸部を有し、
    前記第2面は、前記半径方向に並設され、前記円周方向に沿った第2凹部及び第2凸部を有することを特徴とする継手。
  2. 前記第1凹部と前記第2凸部とが、同一の円周に沿って配置され、前記第1凸部と前記第2凹部とが、同一の円周に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  3. 前記第1面から前記第2面に向かう方向に見て、前記第1凹部の底は、前記第2凹部の底の位置よりも深い位置に存在することを特徴とする請求項1又は2に記載の継手。
  4. 前記第1凹部、前記第1凸部、前記第2凹部及び前記第2凸部はそれぞれ円環状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の継手。
  5. 前記第1面は、前記円周方向に間隔をあけて配置された複数の前記第1凹部を有し、
    前記第2面は、前記円周方向に間隔をあけて配置された複数の前記第2凹部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の継手。
  6. 前記複数の第1凹部の間の部分と、前記複数の第2凹部の間の部分とが前記半径方向において重ならないことを特徴とする請求項5に記載の継手。
  7. 前記第1部位と前記第2部位とが、前記軸線の延びる方向に互いに間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の継手。
  8. 前記第1部位と前記第2部位とが、前記半径方向に互いに間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の継手。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の継手と、
    第1歯車と、
    前記継手に揺動可能に支持され、前記第1歯車に対して傾斜して噛合する第2歯車と、を備えた歯車機構。
  10. 駆動源と、
    前記駆動源の動力を伝達する請求項9に記載の歯車機構と、を備えた駆動装置。
  11. 第1リンクと、
    前記第1リンクに対して可動する第2リンクと、
    前記第2リンクを駆動する、請求項10に記載の駆動装置と、を備えたロボット。
  12. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の継手の製造方法であって、
    前記第3部位を、エッチング加工、切削加工、鍛造加工、3次元プリント加工、又はプレス加工により形成することを特徴とする継手の製造方法。
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