JP2018186679A - 振動アクチュエーターの制御装置、振動アクチュエーターの制御方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイス - Google Patents

振動アクチュエーターの制御装置、振動アクチュエーターの制御方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】ロバスト性に優れ、効率的な駆動が可能な振動アクチュエーターの制御装置、振動アクチュエーターの制御方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイスを提供する。
【解決手段】振動アクチュエーターの制御装置は、複数の振動体のそれぞれから、前記振動体の振動に応じた交流の検出信号を取得する検出信号取得部と、前記複数の振動体のそれぞれについて、駆動信号と前記検出信号との位相差を検出する位相差検出部と、前記複数の振動体から1つを選択する振動体選択部と、前記選択された振動体の前記位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整する駆動信号制御部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動アクチュエーターの制御装置、振動アクチュエーターの制御方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイスに関するものである。
特許文献1に記載の振動アクチュエーターは、被駆動体と、被駆動体を駆動させる2つの振動子と、を有している。また、2つの振動子は、被駆動体と当接する突起を有しており、この突起を楕円振動させることで、被駆動体が直線的に移動するように構成されている。また、特許文献1の振動アクチュエーターでは、各振動子に印加する駆動振動の周波数を、一方の振動子の楕円比変更周波数範囲と他方の振動子の楕円比変更周波数範囲とが重複する範囲の周波数としている。
特開2011−259559号公報
しかしながら、特許文献1のアクチュエーターでは、2つの振動体の振動特性の違いや、各振動体の被駆動体への押圧力の変化および被駆動体との摩擦力の変化といった外乱の影響によって、両振動子の楕円比変更周波数範囲が重複する範囲が狭くなり、両振動子に印加する駆動信号の周波数が両振動子の共振周波数から大きくずれてしまうおそれがある。そのため、特許文献1のアクチュエーターでは、ロバスト性が悪く(外的要因の影響を受け易く)、効率的な駆動を行うことができない、という問題がある。
本発明の目的は、ロバスト性に優れ、効率的な駆動が可能な振動アクチュエーターの制御装置、振動アクチュエーターの制御方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイスを提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の振動アクチュエーターの制御装置は、被駆動体と、
前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御装置であって、
前記複数の振動体のそれぞれから、前記振動体の振動に応じた交流の検出信号を取得する検出信号取得部と、
前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出する位相差検出部と、
前記複数の振動体から1つを選択する振動体選択部と、
前記選択された振動体の前記位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整する駆動信号制御部と、を有することを特徴とする。
これにより、ロバスト性に優れ、効率的な駆動が可能な振動アクチュエーターの制御装置が得られる。
本発明の振動アクチュエーターの制御装置では、前記駆動信号制御部は、前記駆動信号の周波数を前記振動体の共振周波数よりも高い範囲内で調整することが好ましい。
これにより、振動アクチュエーターをより精度よく制御することができる。
本発明の振動アクチュエーターの制御装置では、前記位相差と前記駆動信号の周波数との関係において、
前記目標値は、前記共振周波数に対して高周波数側に設定されていることが好ましい。
これにより、振動アクチュエーターをより精度よく制御することができる。
本発明の振動アクチュエーターの制御装置では、前記振動体選択部は、前記複数の振動体から、前記位相差が最大である前記振動体を選択することが好ましい。
これにより、振動アクチュエーターの駆動が安定する。
本発明の振動アクチュエーターの制御装置では、前記振動体選択部は、前記複数の振動体から、前記位相差が最少である前記振動体を選択することが好ましい。
これにより、選択した振動体の位相差を目標値に合わせ込み易くなる。
本発明の振動アクチュエーターの制御装置は、被駆動体と、
前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御装置であって、
前記複数の振動体のそれぞれから、前記当接部の回転振動により生じる交流の検出信号を取得する検出信号取得部と、
前記複数の振動体のそれぞれから取得した検出信号に基づいて、基準となる前記駆動信号との位相差である基準位相差を生成する基準位相差生成部と、
前記基準位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整する駆動信号制御部と、を有することを特徴とする。
これにより、ロバスト性に優れ、効率的な駆動が可能な振動アクチュエーターの制御装置が得られる。
本発明の振動アクチュエーターの制御装置では、前記基準位相差生成部は、前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出し、前記複数の振動体の前記位相差の平均値を前記基準位相差とすることが好ましい。
これにより、基準位相差の生成が容易となる。また、複数の振動体をそれぞれより効率的に振動させることができ、振動アクチュエーターの駆動特性がより向上する。
本発明の振動アクチュエーターの制御方法は、被駆動体と、
前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御方法であって、
前記複数の振動体のそれぞれから、前記振動体の振動に応じた交流の検出信号を取得し、
前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出し、
前記複数の振動体から1つを選択し、
前記選択した振動体の前記位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整することを特徴とする。
これにより、ロバスト性に優れ、効率的な駆動が可能な振動アクチュエーターの制御方法となる。
本発明の振動アクチュエーターの制御方法は、被駆動体と、
前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御方法であって、
前記複数の振動体のそれぞれから、前記当接部の回転振動により生じる交流の検出信号を取得し、
前記複数の振動体のそれぞれから取得した検出信号に基づいて、基準となる前記駆動信号との位相差である基準位相差を生成し、
前記基準位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整することを特徴とする。
これにより、ロバスト性に優れ、効率的な駆動が可能な振動アクチュエーターの制御方法となる。
本発明のロボットは、本発明の振動アクチュエーターの制御装置を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の振動アクチュエーターの制御装置の効果を享受でき、信頼性の高いロボットが得られる。
本発明の電子部品搬送装置は、本発明の振動アクチュエーターの制御装置を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の振動アクチュエーターの制御装置の効果を享受でき、信頼性の高い電子部品搬送装置が得られる。
本発明のプリンターは、本発明の振動アクチュエーターの制御装置を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の振動アクチュエーターの制御装置の効果を享受でき、信頼性の高いプリンターが得られる。
本発明のプロジェクターは、本発明の振動アクチュエーターの制御装置を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の振動アクチュエーターの制御装置の効果を享受でき、信頼性の高いプロジェクターが得られる。
本発明の振動デバイスは、被駆動体と、
前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、
プロセッサーと、を有し、
前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動デバイスであって、
前記プロセッサーは、前記複数の振動体のそれぞれから、前記振動体の振動に応じた交流の検出信号を取得し、前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出し、前記複数の振動体から1つを選択し、前記選択された振動体の前記位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整することを特徴とする。
これにより、ロバスト性に優れ、効率的な駆動が可能な振動デバイスが得られる。
本発明の第1実施形態に係る駆動装置を示す斜視図である。 図1に示す駆動装置の変形例を示す斜視図である。 図1に示す駆動装置が有する振動体の平面図である。 図3中のA−A線断面図である。 図3中のB−B線断面図である。 図3中のC−C線断面図である。 図3に示す振動体の振動状態を示す図である。 振動体に印加する駆動信号を示す図である。 駆動信号の周波数と駆動速度の関係を示すグラフである。 駆動信号の周波数と位相差との関係を示すグラフである。 図3に示す振動体の振動状態を示す図である。 駆動信号と検出信号の位相差を示す図である。 図1に示す駆動装置が有する制御装置の制御方法を説明するグラフである。 図1に示す駆動装置が有する制御装置の制御方法を説明するグラフである。 図1に示す駆動装置が有する制御装置の制御方法を説明するグラフである。 本発明の第2実施形態に係る駆動装置を示す斜視図である。 図16に示す駆動装置が有する制御装置の制御方法を説明するグラフである。 本発明の第3実施形態に係る駆動装置を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係るロボットを示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る電子部品搬送装置を示す斜視図である。 図20に示す電子部品搬送装置が有する電子部品保持部を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るプリンターの全体構成を示す概略図である。 本発明の第7実施形態に係るプロジェクターの全体構成を示す概略図である。
以下、本発明の振動アクチュエーターの制御装置、振動アクチュエーターの制御方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイスを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る駆動装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る駆動装置を示す斜視図である。図2は、図1に示す駆動装置の変形例を示す斜視図である。図3は、図1に示す駆動装置が有する振動体の平面図である。図4は、図3中のA−A線断面図である。図5は、図3中のB−B線断面図である。図6は、図3中のC−C線断面図である。図7は、図3に示す振動体の振動状態を示す図である。図8は、振動体に印加する駆動信号を示す図である。図9は、駆動信号の周波数と駆動速度の関係を示すグラフである。図10は、駆動信号の周波数と位相差との関係を示すグラフである。図11は、図3に示す振動体の振動状態を示す図である。図12は、駆動信号と検出信号の位相差を示す図である。図13ないし図15は、それぞれ、図1に示す駆動装置が有する制御装置の制御方法を説明するグラフである。なお、以下では、説明の便宜上、図4ないし図6中の上側を「上」とも言い、下側を「下」とも言う。
図1に示す駆動装置1(振動デバイス)は、回転モーター(超音波モーター)として利用され、回転軸Oまわりに回転可能なローター2(被駆動部)と、ローター2を回転(駆動)させる振動アクチュエーター30と、振動アクチュエーター30の駆動を制御する制御装置9と、を有している。また、振動アクチュエーター30は、複数の振動体3と、各振動体3を支持するステージ4と、ステージ4を介して各振動体3をローター2に向けて付勢する付勢部5と、を有している。
ローター2は、円板状をなしており、回転軸Oまわりに回転可能に軸受されている。ただし、ローター2の構成としては、特に限定されない。そして、ローター2の上面21に当接して複数の振動体3が配置されている。なお、本実施形態では、3つの振動体3が配置されているが、振動体3の数としては、特に限定されず、1つであってもよいし、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
ただし、駆動装置1としては、特に限定されず、例えば、図2に示す構成となっていてもよい。この場合、駆動装置1は、直動モーターとして利用され、振動アクチュエーター30の駆動によって直線移動するスライダー7(被駆動部)を有している。
次に、振動体3について説明するが、3つの振動体3は、それぞれ、同様の構成であるため、以下では、1つの振動体3について代表して説明し、その他の振動体3についてはその説明を省略する。
図3に示すように、振動体3は、振動可能な振動部31と、振動部31を支持する支持部32と、振動部31および支持部32を接続する一対の接続部33と、振動部31に設けられた伝達部34と、を有している。振動部31は、略長方形状の板状をなし、その先端部に伝達部34が設けられている。また、支持部32は、振動部31の基端側を囲むU字形状となっている。
このような構成の振動体3では、伝達部34の先端部においてローター2の上面21に当接し、支持部32においてステージ4に固定されている。また、ステージ4は、ばね部材(板ばね、スプリングばね)等の付勢部5によってローター2側(図3中下方側)に向けて付勢されており、これにより、伝達部34が十分な摩擦力を持ってローター2の上面21と接触している。そのため、スリップが抑制され、伝達部34を介して振動部31の振動を効率的にローター2へ伝達することができる。なお、本実施形態では、1つのステージ4が1つの振動体3を支持しているが、これに限定されず、例えば、1つのステージ4で全ての振動体3を支持してもよい。
また、図1に示すように、振動体3は、厚さ方向に対向配置された第1基板35および第2基板36を有している。第1基板35および第2基板36は、それぞれ、例えば、シリコン基板(半導体基板)を用いることができる。また、振動部31は、第1基板35と第2基板36との間に設けられた圧電素子37を有し、支持部32は、第1基板35と第2基板36との間に設けられた間座38を有している。なお、間座38は、支持部32の厚さを振動部31の厚さに揃えるためのスペーサーとして機能する。
図3に示すように、圧電素子37は、5つの駆動用の圧電素子37A、37B、37C、37D、37Eと、1つの検出用の圧電素子37Fと、を含んでいる。圧電素子37A、37Bは、振動部31の幅方向の一方側(図3中右側)に位置し、振動部31の長手方向に並んで配置されている。圧電素子37D、37Eは、振動部31の幅方向の他方側(図3中の左側)に位置し、振動部31の長手方向に並んで配置されている。圧電素子37Cは、振動部31の幅方向の中央部に位置し、振動部31の長手方向に沿って配置されている。圧電素子37Fは、圧電素子37Aの先端側に位置し、振動部31の角部に設けられている。なお、圧電素子37の構成としては、伝達部34を後述する回転振動で振動させることができれば、特に限定さない。例えば、圧電素子37Cを省略してもよい。また、圧電素子37Fの配置も、振動部31の振動(変形)に応じた検出信号を取得することができれば、特に限定されない。
また、図4ないし図6に示すように、圧電素子37は、圧電体372と、圧電体372の上面に設けられた第1電極371と、圧電体372の下面に設けられた第2電極373と、を有している。
第1電極371は、圧電素子37A、37B、37C、37D、37E、37Fに共通して設けられた共通電極である。一方、第2電極373は、圧電素子37A、37B、37C、37D、37E、37Fごとに個別に設けられた個別電極である。また、圧電体372は、圧電素子37A、37B、37C、37D、37E、37Fに共通して一体的に設けられている。ただし、圧電体372は、圧電素子37A、37B、37C、37D、37E、37Fごとに個別に設けられていてもよい。
圧電体372は、振動部31の厚さ方向に沿った方向の電界が印加されることで振動部31の長手方向に伸縮する。また、圧電体372は、振動部31が長手方向へ伸縮(変形)することで振動部31の厚さ方向に沿った方向の電界が発生する。このような圧電体372の構成材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、タングステン酸ナトリウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)、メタニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の圧電セラミックスを用いることができる。圧電セラミックスで構成された圧電体372は、例えば、バルク材料から形成してもよいし、ゾル−ゲル法やスパッタリング法を用いて形成してもよい。なお、圧電体372の構成材料としては、上述した圧電セラミックスの他にも、ポリフッ化ビニリデン、水晶等を用いてもよい。
以上のような構成の振動体3は、図7に示すように、伝達部34を回転振動(楕円振動)させることができる。このような振動を行うには、例えば、図8に示すように、電圧が周期的に変化する駆動信号Sdを圧電素子37に印加すればよい。具体的には、図8中の電圧V1を圧電素子37A、37Eに印加し、電圧V2を圧電素子37Cに印加し、電圧V3を圧電素子37B、37Dに印加すればよい。なお、電圧V1、V2、V3は、それぞれ、位相が異なること以外は、同じ周波数および振幅である。これにより、振動部31は、長手方向に伸縮する縦振動を行いつつ、幅方向に2次で屈曲する横振動を行う。このような縦振動と横振動とが合成され、振動部31がS字状に屈曲振動し、それに伴って、伝達部34が縦振動と横振動の複合振動である回転振動(楕円振動)を行う。ただし、伝達部34を回転振動させることができれば、圧電素子37に印加する電圧パターンは、特に限定されない。
一方、振動体3が上述のように振動すると、圧電素子37Fが撓み、この撓みによって圧電体372から発生した電荷が圧電素子37F(第1電極371と第2電極373Fとの間)から検出信号Ss(電圧が周期的に変化する交番電圧)として出力される。そのため、この検出信号を用いることで、精度よく振動体3の振動を検出することができる。なお、検出信号Ssの周波数は、駆動信号Sdの周波数とほぼ等しくなる。
ここで、駆動信号Sdについて説明する。図9は、駆動信号Sdの周波数fと振動アクチュエーター30の駆動速度(ローター2の駆動速度)との関係を示すグラフである。同図に示すように、駆動信号Sdの周波数fを振動体3の共振周波数f0に近づけることで、駆動速度を早くすることができ、共振周波数f0から遠ざけることで駆動速度を遅くすることができる。また、共振周波数f0をピークとして、共振周波数f0よりも高周波数側ではなだらかに駆動速度が減少し、反対に、共振周波数f0よりも低周波数側では急激に駆動速度が減少する。そのため、駆動信号Sdの周波数fは、共振周波数f0よりも高く設定されている。これにより、駆動信号Sdの周波数fが共振周波数f0よりも低い場合と比較して、駆動信号Sdの周波数変化に対する駆動速度の変化量が小さくなり、駆動速度を精度よく制御することができる。ただし、駆動信号Sdは、共振周波数f0より低くてもよい。
次に、駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θについて説明する。図10は、駆動信号Sdの周波数fと位相差θとの関係を示すグラフである。図10に示すように、位相差θは、第1駆動信号Sd1の周波数fが低くなるに連れて単調増加する。なお、図10では、共振周波数f0のときの位相差をθpとして記している。
以上、振動体3について説明したが、振動体3の構成としては、特に限定されない。例えば、支持部32および接続部33を省略してもよい。また、第1基板35および第2基板36のいずれかを省略してもよい。
次に、制御装置9による振動アクチュエーター30の制御方法について説明する。ただし、制御方法は、以下に説明する方法に限定されない。図1に示すように、制御装置9(プロセッサー)は、各振動体3から検出信号Ssを取得する検出信号取得部91と、各振動体3の位相差θを検出する位相差検出部92と、複数の振動体3から1つの振動体3を選択する振動体選択部93と、選択された振動体3の位相差θが所定範囲内となるように、駆動信号Sdの周波数fを変更する駆動信号制御部94と、を有している。
図11に示すように、駆動信号制御部94が各振動体3に駆動信号Sdを印加すると、各振動体3の伝達部34が回転振動(楕円振動)し、ローター2が回転する。なお、駆動信号制御部94は、各振動体3に周波数、振幅、位相等が同じ、共通の駆動信号Sdを印加する。また、各振動体3からは、図12に示すように、回転振動(楕円振動)に応じた検出信号Ssが出力される。これら各振動体3の検出信号Ssは、検出信号取得部91が取得する。そして、位相差検出部92は、検出信号取得部91が取得した各振動体3からの検出信号Ssに基づいて、各振動体3の駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θを検出する。ここで、位相差検出部92は、駆動信号Sdに含まれる3つの電圧V1、V2、V3のいずれか1つを選択し、選択した電圧と検出信号Ssとの位相差θを検出するようになっている。
各振動体3は、同じ駆動信号Sdで駆動しても、個体差に起因して異なる位相差θが検出される場合がある。そこで、制御装置9は、複数の振動体3のうちから1つの振動体3を選択して、選択した振動体3の位相差θが目標値θ1に向かうように駆動信号Sdの周波数fを調整する(変化させる)ようになっている。
1つの例として、振動体選択部93は、複数(全て)の振動体3のうちから位相差θが最大の振動体3を選択する。そして、駆動信号制御部94は、振動体選択部93が選択した振動体3の位相差θが目標値θ1に向かうように駆動信号Sdの周波数fを調整する。なお、以下では、この制御方法を「第1制御方法」とも言う。
具体例を挙げれば、図13に示すように、駆動信号制御部94には、位相差θの目標値θ1が設定されている。目標値θ1は、位相差θpの近傍であって、かつ、周波数fが共振周波数f0よりも高い側(高い範囲内)に設定されている。このように、周波数fが共振周波数f0よりも高い側に設定することで、前述したように、周波数fの変化に対する位相差θの変化が緩やかであるため、位相差θを目標値θ1に合わせ込むのが容易となる。また、目標値θ1を位相差θpに対して高周波数側に若干ずらしているのは、次のような理由による。位相差θを位相差θpに合わせ込むことで、最も効率的に振動体3を振動させることができ、この観点からすれば、目標値θ1を位相差θpとするのが好ましい。しかしながら、位相差θpの前後では、周波数fの変化量に対する位相差θの変化量が比較的大きいため、目標値θ1を位相差θpとすると、目標値θ1への位相差θの合わせ込みが難しくなる。これに対して、目標値θ1を位相差θpに対して高周波数側に若干ずらすことで、目標値θ1の前後での周波数fの変化量に対する位相差θの変化量が、位相差θpの前後のそれと比較して小さくなるため、目標値θ1への位相差θの合わせ込みが容易となる。
さらに、目標値θ1は、周波数fに対して位相差θが単調変化する領域に設定されている。特に本実施形態では、周波数fが高周波数側から低周波数側へシフトすると、位相差θが単調増加する領域に目標値θ1が設定されている。なお、前記単調増加とは、本願明細書では、周波数fが高周波数側から低周波数側へシフトした際に、位相差θが常に増加する領域を意味する。これにより、周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせることで、位相差θの目標値θ1への合わせ込みが容易となる。なお、位相差θを目標値θ1に合わせ込む際には、周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせるのが好ましい。図13からも分かるように、高周波数側の方が低周波数側よりも、周波数fの変化に対する位相差θの変化量が小さいため、周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせることで、その反対と比較して、位相差θを目標値θ1に合わせ込むのが容易となる。
図13に示す場合、3つの振動体3(3A、3B、3C)のうち、振動体3Aの位相差θが最も大きいため、振動体選択部93は、3つの振動体3A、3B、3Cのうちから振動体3Aを選択する。そして、駆動信号制御部94は、駆動信号Sdの周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせて、振動体3Aの位相差θを目標値θ1に向かわせ、好ましくは目標値θ1と一致させる。
これにより、3つの振動体3A、3B、3Cのうちの少なくとも振動体3Aについては所望の振動特性を発揮することができる。また、他の振動体3B、3Cについても、位相差θを目標値θ1に近づけることができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、選択した1つの振動体3の位相差θに基づいた制御であるため、振動体3A、3B、3Cの個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。また、位相差θが最も大きい振動体3Aを選択することで、それ以外の振動体3A、3Bの位相差θが位相差θpよりも低周波数側にシフトするのを防止することができる。そのため、全ての振動体3の安定した駆動が可能となる。さらには、目標値θ1を位相差θpの近傍に設定することもでき、各振動体3をより効率的に振動させることができる。
なお、振動体3Aの位相差θを目標値θ1に向かわせるために周波数fをシフトしていく最中で、他の振動体3(すなわち振動体3Bまたは振動体3C)の位相差θが最も大きくなる場合も考えられる。そのため、振動体選択部93は、3つの振動体3A、3B、3Cの位相差θを常時または定期的に比較し、その都度、最も大きい位相差θを有する振動体3を選択し直すことが好ましい。これにより、駆動装置1のより安定した駆動が可能となる。
以上、振動体選択部93が位相差θの最も大きい振動体3を選択する場合(第1制御方法)について説明したが、振動体選択部93が選択する振動体3としては、これに限定されない。別の例として、振動体選択部93は、位相差θの最も小さい振動体3を選択してもよい。そして、駆動信号制御部94は、振動体選択部93が選択した振動体3の位相差θが目標値θ1へ向かうように駆動信号Sdの周波数fを変更する。なお、以下では、この制御方法を「第2制御方法」とも言う。
具体例を挙げれば、図14に示すように、駆動信号制御部94には、位相差θの目標値θ1が設定されている。この目標値θ1は、前述した第1制御方法と同様に、位相差θpの近傍であって、かつ、周波数fが共振周波数f0よりも高い側に設定されている。図14に示す場合、3つの振動体3A、3B、3Cのうち、振動体3Cの位相差θが最も小さいため、振動体選択部93は、3つの振動体3A、3B、3Cのうちから振動体3Cを選択する。そして、駆動信号制御部94は、駆動信号Sdの周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせて、振動体3Cの位相差θを目標値θ1に向かわせ、好ましくは目標値θ1と一致させる。
これにより、3つの振動体3A、3B、3Cのうちの少なくとも振動体3Cについては所望の振動特性を発揮することができる。また、他の振動体3A、3Bについても、位相差θを目標値θ1に近づけることができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、選択した1つの振動体3の位相差θに基づいた制御であるため、振動体3A、3B、3Cの個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。
ここで、振動体選択部93が位相差θの最も小さい振動体3Cを選択する場合、目標値θ1を位相差θpの近傍に設定すると、それ以外の振動体3A、3Bの位相差θが位相差θpの低周波数側へシフトしてしまうおそれがある。そこで、振動体選択部93が位相差θの最も小さい振動体3Cを選択する場合には、目標値θ1を、例えば、前述した第1制御方法での目標値θ1と比べて高周波数側へずらして設定することが好ましい。これにより、それ以外の振動体3A、3Bの位相差θが位相差θpの低周波数側へシフトしてしまうおそれが低減する。このように、目標値θ1を、例えば、前述した第1制御方法での目標値θ1と比べて高周波数側へずらして設定することで、目標値θ1の近傍において、周波数fの変化に対する位相差θの変化が小さくなるため、前述した第1制御方法と比べて位相差θを目標値θ1に合わせ込み易くなる。
なお、振動体3Cの位相差θを目標値θ1に合わせ込むために周波数fをシフトしていく最中で、他の振動体3(すなわち振動体3Aまたは振動体3B)の位相差θが最も小さくなる場合も考えられる。そのため、振動体選択部93は、3つの振動体3A、3B、3Cの位相差θを常時または定期的に比較し、その都度、最も小さい位相差θを有する振動体3を選択し直すことが好ましい。これにより、振動アクチュエーター30の効率的かつ安定した駆動が可能となる。
以上、振動体選択部93が位相差θの最も小さい振動体3を選択する場合(第2制御方法)について説明したが、振動体選択部93が選択する振動体3としては、これに限定されない。別の例として、振動体3が3つ以上である場合、振動体選択部93は、位相差θの最も大きい振動体3および位相差θの最も小さい振動体3を除いた中から1つの振動体3を選択してもよい。そして、駆動信号制御部94は、振動体選択部93が選択した振動体3の位相差θが目標値θ1へ向かうように駆動信号Sdの周波数fを変更する。なお、以下では、この制御方法を「第3制御方法」とも言う。
具体例を挙げれば、図15に示すように、駆動信号制御部94には、位相差θの目標値θ1が設定されている。この目標値θ1は、前述した第1制御方法と同様に、位相差θpの近傍であって、かつ、周波数fが共振周波数f0よりも高い側に設定されている。図15に示す場合、3つの振動体3A、3B、3Cのうち、振動体3Aの位相差θが最も大きく、振動体3Cの位相差θが最も小さいため、振動体選択部93は、それ以外の振動体3Bを選択する。そして、駆動信号制御部94は、駆動信号Sdの周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせて、振動体3Bの位相差θを目標値θ1に向かわせ、好ましくは目標値θ1と一致させる。
これにより、3つの振動体3A、3B、3Cのうちの少なくとも振動体3Bについては所望の振動特性を発揮することができる。また、他の振動体3A、3Cについても、位相差θを目標値θ1に近づけることができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、選択した1つの振動体3の位相差θに基づいた制御であるため、振動体3A、3B、3Cの個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。
ここで、振動体3Bを選択する場合、目標値θ1を位相差θpの近傍に設定すると、振動体3Aの位相差θが位相差θpの低周波数側へシフトしてしまうおそれがある。そこで、振動体選択部93が振動体3Bを選択する場合には、目標値θ1を、例えば、前述した第1制御方法での目標値θ1と比べて高周波数側へずらして設定することが好ましい。これにより、振動体3Aの位相差θが位相差θpの低周波数側へシフトしてしまうおそれが低減する。ただし、第1制御方法での目標値θ1に対する本実施形態での目標値θ1のずらし量は、前述した第2制御方法に比べて小さく抑えることができる。
なお、振動体3Bの位相差θを目標値θ1に合わせ込むために周波数fをシフトしていく最中で、他の振動体3(すなわち振動体3Aまたは振動体3C)の位相差θが中間値となる場合も考えられる。そのため、振動体選択部93は、3つの振動体3A、3B、3Cの位相差θを常時または定期的に比較し、その都度、最大および最小ではない位相差θを有する振動体3を選択し直すことが好ましい。これにより、振動アクチュエーター30の効率的かつ安定した駆動が可能となる。
以上、制御装置9による振動アクチュエーター30の制御方法について説明した。このような制御装置9は、ローター2(被駆動体)と、ローター2に当接する伝達部34(当接部)を有する複数の振動体3と、を有し、複数の振動体3に共通の交流の駆動信号Sdを印加することにより、複数の振動体3の伝達部34にそれぞれ回転振動を生じさせ、複数の振動体3の回転振動を伝達してローター2を相対移動させる振動アクチュエーター30の制御装置である。また、制御装置9は、複数の振動体3のそれぞれから、振動体3の振動に応じた交流の検出信号Ssを取得する検出信号取得部91と、複数の振動体3のそれぞれについて、駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θを検出する位相差検出部92と、複数の振動体3から1つを選択する振動体選択部93と、選択された振動体3の位相差θが目標値θ1に向かうように、駆動信号Sdの周波数fを調整する駆動信号制御部94と、を有している。これにより、複数の振動体3のうちの少なくとも振動体選択部93で選択した振動体3については所望の振動特性を発揮することができる。また、他の振動体3についても、位相差θを目標値θ1に近づけることができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、選択した1つの振動体3の位相差θに基づいた制御であるため、複数の振動体3の個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。
また、振動アクチュエーター30の制御方法は、ローター2(被駆動体)と、ローター2に当接する伝達部34(当接部)を有する複数の振動体3と、を有し、複数の振動体3に共通の交流の駆動信号Sdを印加することにより、複数の振動体3の伝達部34にそれぞれ回転振動を生じさせ、複数の振動体3の回転振動を伝達してローター2を相対移動させる振動アクチュエーター30の制御方法である。また、この制御方法では、複数の振動体3のそれぞれから、振動体3の振動に応じた交流の検出信号Ssを取得し、複数の振動体3のそれぞれについて、駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θを検出し、複数の振動体3から1つを選択し、選択した振動体3の位相差θが目標値θ1に向かうように、駆動信号Sdの周波数fを調整する。これにより、複数の振動体3のうちの少なくとも振動体選択部93で選択した振動体3については所望の振動特性を発揮することができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、選択した1つの振動体3の位相差θに基づいた制御であるため、複数の振動体3の個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。
また、振動デバイスとしての駆動装置1は、ローター2(被駆動体)と、ローター2に当接する伝達部34(当接部)を有する複数の振動体3と、プロセッサーとしての制御装置9と、を有し、複数の振動体3に共通の交流の駆動信号Sdを印加することにより、複数の振動体3の伝達部34にそれぞれ回転振動を生じさせ、複数の振動体3の回転振動を伝達してローター2を相対移動させるようになっている。また、制御装置9は、複数の振動体3のそれぞれから、振動体3の振動に応じた交流の検出信号Ssを取得し、複数の振動体3のそれぞれについて、駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θを検出し、複数の振動体3から1つを選択し、選択された振動体3の位相差θが目標値θ1に向かうように、駆動信号Sdの周波数を調整する。これにより、複数の振動体3のうちの少なくとも制御装置9で選択した振動体3については所望の振動特性を発揮することができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、駆動装置1の駆動特性が向上する。また、このような制御は、選択した1つの振動体3の位相差θに基づいた制御であるため、複数の振動体3の個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。
また、前述したように、制御装置9では、駆動信号制御部94は、駆動信号Sdの周波数fを振動体3の共振周波数f0よりも高い範囲内で調整する。これにより、駆動信号Sdの周波数fを共振周波数f0よりも低い範囲内で調整する場合と比較して、駆動信号Sdの周波数変化に対する振動アクチュエーター30の駆動速度の変化量を小さくすることができる。そのため、振動アクチュエーター30の駆動速度を精度よく制御することができる。
また、前述したように、制御装置9では、位相差θと駆動信号Sdの周波数fとの関係において、目標値θ1は、共振周波数f0に対して高周波数側に設定されている。これにより、目標値θ1がピークθpに対して駆動信号Sdの低周波数側に設定されている場合と比較して、駆動信号Sdの周波数変化に対する位相差θの変化量を小さくすることができる。そのため、選択した振動体3の位相差θを目標値θ1により精度よく合わせ込むことができる。
また、前述したように、制御装置9では、振動体選択部93は、複数の振動体3から、位相差θが最大である振動体3を選択してもよい。これにより、振動体選択部93による振動体3の選択が容易となる。また、選択した振動体3以外の振動体3の位相差θがピークθpよりも低周波数側にシフトするのを防止することができる。そのため、全ての振動体3の安定した駆動が可能となる。さらには、目標値θ1をピークθpの近傍に設定することもでき、各振動体3をより効率的に振動させることができる。
また、前述したように、制御装置9では、振動体選択部93は、複数の振動体3から、位相差θが最少である振動体3を選択してもよい。これにより、振動体選択部93による振動体3の選択が容易となる。また、例えば、目標値θ1の近傍において、周波数fの変化に対する位相差θの変化が緩やかとなるため、選択した振動体3の位相差θを目標値θ1に合わせ込み易くなる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る振動装置について説明する。
図16は、本発明の第2実施形態に係る駆動装置を示す斜視図である。図17は、図16に示す駆動装置が有する制御装置の制御方法を説明するグラフである。
以下、第2実施形態の駆動装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る駆動装置1は、制御装置9の構成および制御装置9による制御方法が異なること以外は、前述した第1実施形態とほぼ同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図16に示すように、本実施形態の制御装置9は、複数の振動体3のそれぞれから検出信号Ssを取得する検出信号取得部91と、基準位相差θbを生成する基準位相差生成部95と、基準位相差θbが目標値θ1に向かうように、駆動信号Sdの周波数fを調整する駆動信号制御部94と、を有している。
前述した第1実施形態と同様に、駆動信号制御部94が各振動体3に駆動信号Sdを印加すると、各振動体3の伝達部34が回転振動(楕円振動)し、ローター2が回転する。なお、駆動信号制御部94は、各振動体3に周波数、振幅、位相等が同じ、共通の駆動信号Sdを印加する。また、各振動体3からは、回転振動(楕円振動)に応じた検出信号Ssが出力される。これら各振動体3の検出信号Ssは、検出信号取得部91が取得する。
各振動体3は、同じ駆動信号Sdで駆動しても、個体差に起因して異なる位相差θが検出される場合がある。そこで、制御装置9は、基準位相差生成部95により、複数の振動体3の検出信号Ssに基づいた基準位相差θbを生成し、駆動信号制御部94により、基準位相差θbが目標値θ1に向かうように駆動信号Sdの周波数fを調整する(変化させる)ようになっている。
1つの例として、基準位相差生成部95は、まず、検出信号取得部91が取得した検出信号Ssに基づいて、全ての振動体3における駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θを検出する。次に、基準位相差生成部95は、全ての振動体3の位相差θの平均値を求め、この平均値を基準位相差θbに設定する。そして、駆動信号制御部94は、基準位相差生成部95が生成した基準位相差θbが目標値θ1に向かうように駆動信号Sdの周波数fを調整する。なお、以下では、この制御方法を「第4制御方法」とも言う。
具体例を挙げれば、図17に示すように、駆動信号制御部94には、位相差θの目標値θ1が設定されている。目標値θ1は、前述した第1制御方法と同様に、位相差θpの近傍であって、かつ、周波数fが共振周波数f0よりも高い側に設定されている。図17に示す場合、基準位相差生成部95は、3つの振動体3A、3B、3Cの位相差θの平均である基準位相差θbを生成する。そして、駆動信号制御部94は、駆動信号Sdの周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせて、基準位相差θbを目標値θ1に向かわせ、好ましくは目標値θ1と一致させる。
これにより、振動体3A、3B、3Cの位相差θがそれぞれ目標値θ1に近づく、好ましくは一致するため、振動体3A、3B、3Cをそれぞれ効率的に振動させることができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、平均化した基準位相差θbに基づいた制御であるため、振動体3A、3B、3Cの個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、その分、ロバスト性が向上する。
なお、基準位相差生成部95は、基準位相差θbを常時または定期的に生成し直し、駆動信号制御部94は、生成し直された基準位相差θbを目標値θ1に向かわせるように周波数fを調整することが好ましい。これにより、駆動装置1のより安定した駆動が可能となる。
以上、基準位相差生成部95が各振動体3の位相差θの平均値を基準位相差θbとして生成する場合(第4制御方法)について説明したが、基準位相差θbとしては、これに限定されない。別の例として、基準位相差生成部95は、各振動体3からの検出信号Ssを合成して1つの合成検出信号を生成し、駆動信号Sdと合成検出信号との位相差を基準位相差θbとしてもよい。そして、駆動信号制御部94は、基準位相差生成部95が生成した基準位相差θbが目標値θ1に向かうように駆動信号Sdの周波数fを調整する。
これにより、振動体3A、3B、3Cの位相差θがそれぞれ目標値θ1に近づく、好ましくは一致するため、振動体3A、3B、3Cをそれぞれ効率的に振動させることができる。そのため、複数の振動体3を全体として効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、合成検出信号から生成された基準位相差θbに基づいた制御であるため、振動体3A、3B、3Cの個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、その分、ロバスト性が向上する。
以上、制御装置9による振動アクチュエーター30の制御方法について説明した。このような制御装置9は、ローター2(被駆動体)と、ローター2に当接する伝達部34(当接部)を有する複数の振動体3と、を有し、複数の振動体3に共通の交流の駆動信号Sdを印加することにより、複数の振動体3の伝達部34にそれぞれ回転振動を生じさせ、複数の振動体3の回転振動を伝達してローター2を相対移動させる振動アクチュエーター30の制御装置である。また、制御装置9は、複数の振動体3のそれぞれから、伝達部34の回転振動により生じる交流の検出信号Ssを取得する検出信号取得部91と、複数の振動体3のそれぞれから取得した検出信号Ssに基づいて、基準となる駆動信号Sdとの位相差である基準位相差θbを生成する基準位相差生成部95と、基準位相差θbが目標値θ1に向かうように、駆動信号Sdの周波数fを調整する駆動信号制御部94と、を有している。これにより、複数の振動体3をそれぞれ効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、各振動体3の検出信号Ssを元に生成された基準位相差θbに基づいた制御であるため、複数の振動体3の個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。
また、振動アクチュエーター30の制御方法は、ローター2(被駆動体)と、ローター2に当接する伝達部34(当接部)を有する複数の振動体3と、を有し、複数の振動体3に共通の交流の駆動信号Sdを印加することにより、複数の振動体3の伝達部34にそれぞれ回転振動を生じさせ、複数の振動体2の回転振動を伝達してローター2を相対移動させる振動アクチュエーター30の制御方法である。このような制御方法では、複数の振動体3のそれぞれから、伝達部34の回転振動により生じる交流の検出信号Ssを取得し、複数の振動体3のそれぞれから取得した検出信号Ssに基づいて、基準となる駆動信号Sdとの位相差である基準位相差θbを生成し、基準位相差θbが目標値θ1に向かうように、駆動信号Sdの周波数fを調整する。これにより、複数の振動体3をそれぞれ効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上する。また、このような制御は、各振動体3の検出信号Ssを元に生成された基準位相差θbに基づいた制御であるため、複数の振動体3の個体差(振動体3自体の個体差、ローター2への押圧力の差異等)による影響を受け難く、ロバスト性が向上する。
また、前述したように、制御装置9では、基準位相差生成部95は、複数の振動体3のそれぞれについて、駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θを検出し、複数の振動体3の位相差θの平均値を基準位相差θbとする。これにより、基準位相差θbの生成が容易となる。また、複数の振動体3をそれぞれより効率的に振動させることができ、振動アクチュエーター30の駆動特性がより向上する。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る駆動装置について説明する。
図18は、本発明の第3実施形態に係る駆動装置を示す平面図である。
以下、第3実施形態の駆動装置1について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係る駆動装置1は、振動体3の数、制御装置9による制御方法が異なること以外は、前述した第1実施形態とほぼ同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図18に示すように、本実施形態の駆動装置1では、振動体3がローター2の回転軸Oまわりに8つ設けられている。仮に、各振動体3の個体差が実質的になく、4つの領域T1、T2、T3、T4で振動体3のローター2への押圧力に差があることが事前に分かっているとする。このような場合には、ロバスト性の向上のためには、実質的に押圧力だけに焦点を当てればよいため、制御装置9は、次のような制御を行ってもよい。
前述した第1実施形態と同様に、駆動信号制御部94が各振動体3に駆動信号Sdを印加すると、各振動体3の伝達部34が回転振動(楕円振動)し、ローター2が回転する。なお、駆動信号制御部94は、各振動体3に周波数、振幅、位相等が同じ、共通の駆動信号Sdを印加する。また、各振動体3からは、回転振動(楕円振動)に応じた検出信号Ssが出力される。これら各振動体3の検出信号Ssは、検出信号取得部91が取得する。そして、位相差検出部92は、各領域T1、T2、T3、T4から1つの振動体3(計4つの振動体3)を選択し、選択した4つの振動体3について、検出信号取得部91が取得した検出信号Ssに基づいて駆動信号Sdと検出信号Ssとの位相差θを検出する。次に、振動体選択部93は、位相差検出部92が選択した4つの振動体3のうちから1つを選択する。この際、前述した第1実施形態で述べたように、振動体選択部93は、例えば、位相差θが最も大きい振動体3を選択してもよいし、位相差θが最も小さい振動体3を選択してもよい。そして、駆動信号制御部94は、駆動信号Sdの周波数fを高周波数側から低周波数側へシフトさせて、振動体選択部93が選択した振動体3の位相差θを目標値θ1に向かわせ、好ましくは目標値θ1と一致させる。
このような方法によっても、前述した第1実施形態と同様に、振動アクチュエーター30の駆動特性が向上すると共に、ロバスト性が向上する。特に、全ての振動体3の検出信号Ssを駆動制御に用いていないため、すなわち、振動アクチュエーター30が有する複数の振動体3から一部を選択し、選択した振動体3を用いて制御を行っているため、制御装置9の負担が低減され、制御装置9の処理速度が向上する。そのため、より精度のよい振動アクチュエーター30の駆動制御が可能となる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態とは逆に、各振動体3のローター2への押圧力が実質的に等しく、4つの領域T1、T2、T3、T4で振動体3に固体差があることが事前に分かっているとする。このような場合には、ロバスト性の向上のためには、実質的に振動体3の個体差だけに焦点を当てればよく、よって、本実施形態と同様の制御方法が可能となる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るロボットについて説明する。
図19は、本発明の第4実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
図19に示すロボット1000は、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。ロボット1000は、6軸ロボットであり、床や天井に固定されるベース1010と、ベース1010に回動自在に連結されたアーム1020と、アーム1020に回動自在に連結されたアーム1030と、アーム1030に回動自在に連結されたアーム1040と、アーム1040に回動自在に連結されたアーム1050と、アーム1050に回動自在に連結されたアーム1060と、アーム1060に回動自在に連結されたアーム1070と、これらアーム1020、1030、1040、1050、1060、1070の駆動を制御するロボット制御部1080と、を有している。また、アーム1070にはハンド接続部が設けられており、ハンド接続部にはロボット1000に実行させる作業に応じたエンドエフェクター1090が装着される。また、各関節部のうちの全部または一部には駆動装置1が搭載されており、この駆動装置1の駆動によって各アーム1020、1030、1040、1050、1060、1070が回動する。なお、各駆動装置1の駆動は、ロボット制御部1080によって制御される。また、駆動装置1は、エンドエフェクター1090に搭載され、エンドエフェクター1090の駆動に用いられてもよい。
このようなロボット1000は、駆動装置1に内蔵された振動アクチュエーター30の制御装置9を備えている。そのため、上述した制御装置9の効果を享受することができ、高い信頼性を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る電子部品搬送装置について説明する。
図20は、本発明の第5実施形態に係る電子部品搬送装置を示す斜視図である。図21は、図20に示す電子部品搬送装置が有する電子部品保持部を示す斜視図である。なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。
図20に示す電子部品搬送装置2000は、電子部品検査装置に適用されており、基台2100と、基台2100の側方に配置された支持台2200と、を有している。また、基台2100には、検査対象の電子部品Qが載置されてY軸方向に搬送される上流側ステージ2110と、検査済みの電子部品Qが載置されてY軸方向に搬送される下流側ステージ2120と、上流側ステージ2110と下流側ステージ2120との間に位置し、電子部品Qの電気的特性を検査する検査台2130と、が設けられている。なお、電子部品Qの例として、例えば、半導体、半導体ウェハー、CLDやOLED等の表示デバイス、水晶デバイス、各種センサー、インクジェットヘッド、各種MEMSデバイス等などが挙げられる。
また、支持台2200には、支持台2200に対してY軸方向に移動可能なYステージ2210が設けられており、Yステージ2210には、Yステージ2210に対してX軸方向に移動可能なXステージ2220が設けられており、Xステージ2220には、Xステージ2220に対してZ軸方向に移動可能な電子部品保持部2230が設けられている。
また、図21に示すように、電子部品保持部2230は、X軸方向およびY軸方向に移動可能な微調整プレート2231と、微調整プレート2231に対してZ軸まわりに回動可能な回動部2232と、回動部2232に設けられ、電子部品Qを保持する保持部2233と、を有している。また、電子部品保持部2230には、微調整プレート2231をX軸方向に移動させるための駆動装置1(1x)と、微調整プレート2231をY軸方向に移動させるための駆動装置1(1y)と、回動部2232をZ軸まわりに回動させるための駆動装置1(1θ)と、が内蔵されている。なお、駆動装置1x、1yとして、前述した図2に示す構成のものを用いることができ、駆動装置1θとして、前述した図1に示す構成のものを用いることができる。
このような電子部品搬送装置2000は、駆動装置1に内蔵された振動アクチュエーター30の制御装置9を備えている。そのため、上述した制御装置9の効果を享受することができ、高い信頼性を発揮することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係るプリンターについて説明する。
図22は、本発明の第6実施形態に係るプリンターの全体構成を示す概略図である。
図22に示すプリンター3000は、装置本体3010と、装置本体3010の内部に設けられている印刷機構3020、給紙機構3030および制御部3040と、を備えている。また、装置本体3010には、記録用紙Pを設置するトレイ3011と、記録用紙Pを排出する排紙口3012と、液晶ディスプレイ等の操作パネル3013とが設けられている。
印刷機構3020は、ヘッドユニット3021と、キャリッジモーター3022と、キャリッジモーター3022の駆動力によりヘッドユニット3021を往復動させる往復動機構3023と、を備えている。また、ヘッドユニット3021は、インクジェット式記録ヘッドであるヘッド3021aと、ヘッド3021aにインクを供給するインクカートリッジ3021bと、ヘッド3021aおよびインクカートリッジ3021bを搭載したキャリッジ3021cと、を有している。
往復動機構3023は、キャリッジ3021cを往復移動可能に支持しているキャリッジガイド軸3023aと、キャリッジモーター3022の駆動力によりキャリッジ3021cをキャリッジガイド軸3023a上で移動させるタイミングベルト3023bと、を有している。
給紙機構3030は、互いに圧接している従動ローラー3031および駆動ローラー3032と、駆動ローラー3032を駆動する給紙モーターである駆動装置1と、を有している。
制御部3040は、例えばパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータから入力された印刷データに基づいて、印刷機構3020や給紙機構3030等を制御する。
このようなプリンター3000では、給紙機構3030が記録用紙Pを一枚ずつヘッドユニット3021の下部近傍へ間欠送りする。このとき、ヘッドユニット3021が記録用紙Pの送り方向とほぼ直交する方向に往復移動して、記録用紙Pへの印刷が行なわれる。
このようなプリンター3000は、駆動装置1に内蔵された振動アクチュエーター30の制御装置9を備えている。そのため、上述した制御装置9の効果を享受することができ、高い信頼性を発揮することができる。なお、本実施系形態では、駆動装置1が給紙用の駆動ローラー3032を駆動しているが、この他にも、例えば、キャリッジ3021cを駆動してもよい。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係るプロジェクターについて説明する。
図23は、本発明の第7実施形態に係るプロジェクターの全体構成を示す概略図である。
図23に示すプロジェクター4000は、LCD方式のプロジェクターであり、光源4010と、ミラー4021、4022、4023と、ダイクロイックミラー4031、4032と、液晶表示素子4040R、4040G、4040Bと、ダイクロイックプリズム4050と、投射レンズ系4060と、駆動装置1と、を備えている。
光源4010としては、例えば、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード(LED)等が挙げられる。また、この光源4010としては、白色光を出射するものが用いられる。そして、光源4010から出射された光は、まず、ダイクロイックミラー4031によって赤色光(R)とその他の光とに分離される。赤色光は、ミラー4021で反射された後、液晶表示素子4040Rに入射し、その他の光は、ダイクロイックミラー4032によってさらに緑色光(G)と青色光(B)とに分離される。そして、緑色光は、液晶表示素子4040Gに入射し、青色光は、ミラー4022、4023で反射された後、液晶表示素子4040Bに入射する。
液晶表示素子4040R、4040G、4040Bは、それぞれ、空間光変調器として用いられる。これらの液晶表示素子4040R、4040G、4040Bは、それぞれR、G、Bの原色に対応する透過型の空間光変調器であり、例えば縦1080行、横1920列のマトリクス状に配列した画素を備えている。各画素では、入射光に対する透過光の光量が調整され、各液晶表示素子4040R、4040G、4040Bにおいて全画素の光量分布が協調制御される。このような液晶表示素子4040R、4040G、4040Bによってそれぞれ空間的に変調された光は、ダイクロイックプリズム4050で合成され、ダイクロイックプリズム4050からフルカラーの映像光LLが出射される。そして、出射された映像光LLは、投射レンズ系4060によって拡大されて、例えばスクリーン等に投射される。駆動装置1は、投射レンズ系4060に含まれる少なくとも1つのレンズを光軸方向に移動させて焦点距離を変更することができる。
このようなプロジェクター4000は、駆動装置1に内蔵された振動アクチュエーター30の制御装置9を備えている。そのため、上述した制御装置9の効果を享受することができ、高い信頼性を発揮することができる。
以上、本発明の振動アクチュエーターの制御装置、振動アクチュエーターの制御方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイスを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、振動アクチュエーターの制御装置をロボット、電子部品搬送装置、プリンター、プロジェクターおよび振動デバイスに適用した構成について説明したが、駆動装置は、これら以外の各種電子デバイスに適用することができる。
1、1x、1y、1θ…駆動装置、2…ローター、21…上面、3、3A、3B、3C…振動体、30…振動アクチュエーター、31…振動部、32…支持部、33…接続部、34…伝達部、35…第1基板、36…第2基板、37、37A、37B、37C、37D、37E、37F…圧電素子、371…第1電極、372…圧電体、373、373F…第2電極、38…間座、4…ステージ、5…付勢部、7…スライダー、9…制御装置、91…検出信号取得部、92…位相差検出部、93…振動体選択部、94…駆動信号制御部、95…基準位相差生成部、1000…ロボット、1010…ベース、1020、1030、1040、1050、1060、1070…アーム、1080…ロボット制御部、1090…エンドエフェクター、2000…電子部品搬送装置、2100…基台、2110…上流側ステージ、2120…下流側ステージ、2130…検査台、2200…支持台、2210…Yステージ、2220…Xステージ、2230…電子部品保持部、2231…微調整プレート、2232…回動部、2233…保持部、3000…プリンター、3010…装置本体、3011…トレイ、3012…排紙口、3013…操作パネル、3020…印刷機構、3021…ヘッドユニット、3021a…ヘッド、3021b…インクカートリッジ、3021c…キャリッジ、3022…キャリッジモーター、3023…往復動機構、3023a…キャリッジガイド軸、3023b…タイミングベルト、3030…給紙機構、3031…従動ローラー、3032…駆動ローラー、3040…制御部、4000…プロジェクター、4010…光源、4021、4022、4023…ミラー、4031、4032…ダイクロイックミラー、4040B、4040G、4040R…液晶表示素子、4050…ダイクロイックプリズム、4060…投射レンズ系、LL…映像光、O…回転軸、P…記録用紙、Q…電子部品、Sd…駆動信号、Ss…検出信号、T1、T2、T3、T4…領域、V1、V2、V3…電圧、f…周波数、f0…共振周波数、θ…位相差、θ1…目標値、θb…基準位相差、θp…ピーク

Claims (14)

  1. 被駆動体と、
    前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
    前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御装置であって、
    前記複数の振動体のそれぞれから、前記振動体の振動に応じた交流の検出信号を取得する検出信号取得部と、
    前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出する位相差検出部と、
    前記複数の振動体から1つを選択する振動体選択部と、
    前記選択された振動体の前記位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整する駆動信号制御部と、を有することを特徴とする振動アクチュエーターの制御装置。
  2. 前記駆動信号制御部は、前記駆動信号の周波数を前記振動体の共振周波数よりも高い範囲内で調整する請求項1に記載の振動アクチュエーターの制御装置。
  3. 前記位相差と前記駆動信号の周波数との関係において、
    前記目標値は、前記共振周波数に対して高周波数側に設定されている請求項1または2に記載の振動アクチュエーターの制御装置。
  4. 前記振動体選択部は、前記複数の振動体から、前記位相差が最大である前記振動体を選択する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動アクチュエーターの制御装置。
  5. 前記振動体選択部は、前記複数の振動体から、前記位相差が最少である前記振動体を選択する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動アクチュエーターの制御装置。
  6. 被駆動体と、
    前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
    前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御装置であって、
    前記複数の振動体のそれぞれから、前記当接部の回転振動により生じる交流の検出信号を取得する検出信号取得部と、
    前記複数の振動体のそれぞれから取得した検出信号に基づいて、基準となる前記駆動信号との位相差である基準位相差を生成する基準位相差生成部と、
    前記基準位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整する駆動信号制御部と、を有することを特徴とする振動アクチュエーターの制御装置。
  7. 前記基準位相差生成部は、前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出し、前記複数の振動体の前記位相差の平均値を前記基準位相差とする請求項6に記載の振動アクチュエーターの制御装置。
  8. 被駆動体と、
    前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
    前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御方法であって、
    前記複数の振動体のそれぞれから、前記振動体の振動に応じた交流の検出信号を取得し、
    前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出し、
    前記複数の振動体から1つを選択し、
    前記選択した振動体の前記位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整することを特徴とする振動アクチュエーターの制御方法。
  9. 被駆動体と、
    前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、を有し、
    前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動アクチュエーターの制御方法であって、
    前記複数の振動体のそれぞれから、前記当接部の回転振動により生じる交流の検出信号を取得し、
    前記複数の振動体のそれぞれから取得した検出信号に基づいて、基準となる前記駆動信号との位相差である基準位相差を生成し、
    前記基準位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整することを特徴とする振動アクチュエーターの制御方法。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動アクチュエーターの制御装置を備えること特徴とするロボット。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動アクチュエーターの制御装置を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。
  12. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動アクチュエーターの制御装置を備えることを特徴とするプリンター。
  13. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動アクチュエーターの制御装置を備えることを特徴とするプロジェクター。
  14. 被駆動体と、
    前記被駆動体に当接する当接部を有する複数の振動体と、
    プロセッサーと、を有し、
    前記複数の振動体に共通の交流の駆動信号を印加することにより、前記複数の振動体の前記当接部にそれぞれ回転振動を生じさせ、前記複数の振動体の回転振動を伝達して前記被駆動体を相対移動させる振動デバイスであって、
    前記プロセッサーは、前記複数の振動体のそれぞれから、前記振動体の振動に応じた交流の検出信号を取得し、前記複数の振動体のそれぞれについて、前記駆動信号と前記検出信号との位相差を検出し、前記複数の振動体から1つを選択し、前記選択された振動体の前記位相差が目標値に向かうように、前記駆動信号の周波数を調整することを特徴とする振動デバイス。
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