JP2018184247A - 画像形成システム、画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置及びその制御方法 Download PDF

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俊輔 西村
木村 邦恭
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邦恭 木村
望 熊倉
Nozomi Kumakura
望 熊倉
清太 井上
Seita Inoue
清太 井上
淳一郎 中林
Junichiro Nakabayashi
淳一郎 中林
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雄也 大田
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Abstract

【課題】製本ジョブにおいて処理中の用紙をユーザが誤って取り除いてしまった場合に同じページの用紙が複数出力されてしまうことを防止すること。【解決手段】画像形成装置10のCPU901は、後処理装置500にてスタックトレイ700上に露出した状態でシートが除去されたか否かを判定し(S923)、該シートに対する処理が正常に完了しなかった場合であっても、前記シートが除去されたと判定された場合には(S923でYesの場合)、該シートをリカバリ処理の対象としないように制御する(S922)。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置と後処理装置を有する画像形成システム、画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
近年、サドル製本装置では、画像形成装置から受け取った用紙をサドル製本装置内で表裏を反転することで省スペース化を達成している。
特許文献1では、サドル製本装置内に反転機構を備え、サドル製本ジョブ実行時、用紙を反転させる際に、用紙をスタックトレイ上に大きく露出させる構成が提案されている。
特開2008−184325号公報
しかし、サドル製本ジョブ実行時に用紙を反転させる際、用紙をスタックトレイ上に大きく露出させる構成には次のような問題があった。例えば、すでに積載されているスタックトレイ上の用紙をユーザが取り除こうとした場合、スタックトレイの用紙とサドル製本ジョブで反転中の用紙を一緒に誤って取り除いてしまう場合があった。このような場合、装置側で紙詰まりが発生したと認識され、その用紙に対する画像形成を再実行(再印刷)するリカバリ処理が実行されていた。
上述のように、反転している最中に誤って取り除かれた用紙は、角折れや打痕等の破損が生じたものではない。しかし、従来では、その用紙が紙詰まりしたものとしてリカバリ処理の対象となり、再印刷されるため、同じページの用紙が複数出力してしまっていた。
特に、サドル製本ジョブの中でも中綴じを行わない未綴じジョブ(中折りジョブ)においては、誤って取り除かれた用紙をユーザが2つに折ることで、リカバリ処理により出力される用紙と比較して全く同じ用紙となる。すなわち、同じページの用紙が複数枚出力されてしまうという結果になっていた。なお、この課題は製本処理に限定されるものでなく、用紙を一旦スタックトレイ上に露出させた状態となるまで搬送して処理する後処理に共通の課題である。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、製本ジョブにおいて処理中の用紙をユーザが誤って取り除いてしまった場合に同じページの用紙が複数出力されてしまうことを防止する仕組みを提供することである。
本発明は、シートに対して画像形成を行う画像形成装置と、該画像形成装置で画像形成されたシートに対して後処理を行う後処理装置とが通信可能に接続される画像形成システムであって、前記後処理装置は、前記画像形成装置で画像形成されたシートに綴じ処理を伴わない製本処理を行う製本手段と、外部に露出した状態で設けられ、前記シートが積載される積載手段と、前記製本手段で製本を行う場合に、前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態となるまで搬送した後に該シートを前記製本手段まで搬送する搬送手段と、を有し、前記画像形成装置は、前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合に、該シートに対して実行した画像形成を再実行するリカバリ処理を行うリカバリ手段と、前記画像形成装置による画像形成処理と前記後処理装置による製本処理を含む製本ジョブが実行されている場合に前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態で前記シートが除去されたか否かを判定する判定手段と、前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合であっても、前記判定手段により前記シートが除去されたと判定された場合には、該シートを前記リカバリ処理の対象としないように制御する制御手段と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、製本ジョブにおいて処理中の用紙をユーザが誤って取り除いてしまった場合に同じページの用紙が複数出力されてしまうことを防止することができる。
本実施例の画像形成システムの主要部の縦断面構造図 画像形成システム全体の制御構成を例示するブロック図 プリンタ制御部の制御構成を例示するブロック図 操作表示装置の一例を示す図 フィニッシャの構成の一例を説明する断面図 フィニッシャ制御部の制御構成を説明する図である。 操作表示装置による製本モードの設定方法の一例を説明する図 画像形成装置における製本動作の面付け処理の一例を説明する図 製本動作中のフィニッシャの状態を示すタイミングチャート 本実施例の判定処理の一例を説明するフローチャート 実施例1の紙詰まりリカバリ判定処理の一例を説明するフローチャート 実施例2の紙詰まりリカバリ判定処理の一例を説明するフローチャート フィニッシャの製本動作を説明する図 フィニッシャの製本動作を説明する図 フィニッシャの製本動作を説明する図
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す画像形成システムの主要部の縦断面構造を例示する図である。
画像形成システム1は、画像形成装置10と、画像形成装置10により画像形成処理されたシートに対して後処理を施す後処理装置500とが接続されたシステムである。以下、シートを「用紙」、後処理装置を「フィニッシャ」という。なお、図1では、画像形成装置10の一例として複合機を用いて説明するが、画像形成装置10は、フィニッシャ500と接続可能な装置であれば、プリンタ等の印刷装置であっても、複写機、ファクシミリ等であってもよい。
画像形成装置10は、イメージリーダ200、プリンタ350及び操作表示装置600を備えている。イメージリーダ200は、原稿から画像データを読み取る。プリンタ350は、イメージリーダ200が読み取った画像データや、ネットワークを介して受信した印刷データに基づいて用紙上に画像形成を行う。操作表示装置600は、画像形成装置10の設定画面の表示や、紙詰まり処理画面等のエラー画面の表示を行い、ユーザからの操作を受け付ける。なお、イメージリーダ200には、原稿給送装置100が設けられている。
以下、原稿給送装置100を用いた原稿の読み取り処理について説明する。
原稿給送装置100は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ図1左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から所定の流し読み取り位置を経て右へ搬送する。そして、原稿給送装置100は、原稿を外部の排紙トレイ112に向けて排出する。
なお、流し読み取り位置とは、イメージリーダ200に備えられたプラテンガラス102の所定の読み取り位置を示す。流し読み取り位置には、スキャナユニット104が固定されている。流し読み取り位置に対応する位置に保持されているスキャナユニット104は、プラテンガラス102上の流し読み取り位置を左から右へ向けて搬送されている原稿を読み取る。スキャナユニット104は、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、原稿の読取面をランプ103の光で照射する。原稿からの反射光は、ミラー105、106、107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
このように、流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読み取り走査が行われる。すなわち、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって、原稿画像全体の読み取りを行うことができる。
以上のように、光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、プリンタ350の露光部110にビデオ信号として入力される。
なお、イメージリーダ200は、原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿を読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。
また、イメージリーダ200は、原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取ることも可能である。原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取る場合には、まずユーザが原稿給送装置100を持ち上げてプラテンガラス102上に原稿を載置し、そしてスタートキーを押下する。これに応じて、イメージリーダ200は、スキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿の読み取りを行う。このように、原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取る場合には、イメージリーダ200は、上述した原稿固定読みを行う。
以下、プリンタ350について説明する。
プリンタ350の露光部110は、イメージリーダ200から入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力する。レーザ光は、ポリゴンミラー119により走査されて感光ドラム111上に照射される。これにより、感光ドラム111には、レーザ光に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。
プリンタ350内に装備されている上カセット114或いは下カセット115からピックアップローラ127、128により給紙された用紙は、給紙ローラ129、130、縦パスローラ136によりレジストローラ126まで搬送される。プリンタ350は、この用紙の先端をレジ前センサ132で検出し、この用紙がレジストローラ126まで達したところで用紙の搬送を一旦停止する。
また、手差しトレイ125から手差しピックアップローラ137により給紙された用紙においても同様にレジストローラ126まで搬送される。なお、手差しトレイ125には、手差しトレイ用紙検知センサ133、長さ検出センサ134、幅検知センサ(不図示)等が備えられている。手差しトレイ用紙検知センサ133は、手差しトレイ上の用紙の有無を検出する。長さ検出センサ134は、手差しトレイ上の用紙の送り方向のサイズを検出する。幅検知センサは、用紙の搬送方向と直交する幅方向のサイズを検知する。
プリンタ350は、レジストローラ126に搬送され一旦停止された用紙に対して用紙の先端部にループを作成することで斜行の補正を行う。この後、プリンタ350は、レジストローラ126を駆動し、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、用紙を感光ドラム111と転写部116との間に搬送する。
転写部116は、感光ドラム111に形成された現像剤像を、給紙された用紙上に転写する。現像剤像が転写された用紙は、定着部117に搬送される。定着部117は、搬送された用紙を加熱及び加圧することにより、該用紙上に現像剤像を定着させる。定着部117を通過した用紙は、フラッパ121及び排出ローラ118を経てプリンタ350からフィニッシャ500に向けて排出される。
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出するときには、プリンタ350は、定着部117を通過した用紙をフラッパ121の切換動作により一旦、反転パス122内に導く。そして、プリンタ350は、その用紙の後端がフラッパ121を通過した後に、用紙をスイッチバックさせて排出ローラ118によりプリンタ350から排出する。この排紙形態を反転排紙と呼ぶ。この反転排紙は、原稿給送装置100を使用して読み取った画像を形成するとき又はコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように、先頭頁から順に画像形成するときに行われる。この反転排紙では、先頭頁から順に画像形成される場合、排紙後の用紙順序を正しい頁順にすることが可能である。
また、プリンタ350は、手差しトレイ125からOHP用紙などの硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成するときには、用紙を反転パス122に導くことなく画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)で排出ローラ118により排出する。
なお、用紙の両面に画像形成を行う設定がされている場合には、プリンタ350は、用紙の1面目に画像を形成した後、フラッパ121の切換動作により、該用紙を反転パス122に導いて両面搬送パス124へと搬送する。さらに、プリンタ350は、両面搬送パス124へ導かれた用紙を、感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙する両面循環制御を行う。さらに、プリンタ350は、用紙の2面目に画像を形成した後は、該用紙を反転パス122に導くことなく排出ローラ118により排出する。
次に、画像形成装置10全体の制御を司るシステム構成について図2を参照しながら説明する。
図2は、画像形成システム1全体の制御構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置10は、CPU回路部900を有する。CPU回路部900は、CPU901、ROM902、RAM903等を内蔵する。CPU901は、画像形成システム1全体の制御を行う。CPU901は、ROM902やRAM903と、アドレスバス、データバスにより接続されている。ROM902には、CPU901の制御プログラムや、各種データが記録されている。RAM903は、制御データを一時的に保持する領域や、制御にともなう演算処理の作業領域として用いられる。CPU901は、ROM902に格納されている制御プログラムを読み出して実行することにより、各制御部911、921、922、931、941、951を統括的に制御する。各制御部911、921、922、931、941、951は、CPU回路部900からの指示に基づき各制御動作を行う。
原稿給送装置制御部911は、CPU回路部900からの指示に基づき、原稿給送装置100を駆動制御する。イメージリーダ制御部921は、CPU回路部900からの指示に基づき、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力された画像信号を画像信号制御部922に転送する。
画像信号制御部922は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換して各処理を施す。また、画像信号制御部922は、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。また、画像信号制御部922は、コンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。この画像信号制御部922による処理動作は、CPU回路部900により制御される。
プリンタ制御部931は、CPU回路部900からの指示に基づき、入力されたビデオ信号に基づき露光部110、プリンタ350を制御し、画像形成、用紙搬送を行う。フィニッシャ制御部951は、CPU回路部900からの指示に基づき、フィニッシャ500を駆動制御する。操作表示装置制御部941は、CPU回路部900からの指示に基づき操作表示装置600を制御し、画像形成の設定画面の表示や紙詰まり処理画面の表示を行う。
次に、プリンタ350のシステムブロック図について図3を参照しながら説明する。
図3は、プリンタ350の制御構成を例示するブロック図である。
プリンタ制御部931は、CPU回路部900からの指示に基づき、画像形成制御部323、定着制御部322、搬送制御部325を制御する。画像形成制御部323は、感光ドラム111、現像器113、転写部116、露光部110を制御することで現像剤像を用紙に転写する。定着制御部322は、定着部117を制御し、用紙上に現像剤を定着させる。搬送制御部325は、用紙を給紙するためのピックアップローラ127、128、手差しピックアップローラ137を制御する。また、搬送制御部325は、用紙を搬送するための給紙ローラ129、130、縦パスローラ136、レジストローラ126、パスを切り替えるためのフラッパ121を制御する。
図4は、操作表示装置600の一例を示す図である。
操作表示装置600には、スタートキー602、ストップキー603、テンキー604〜612及び614、IDキー613、クリアキー615、リセットキー616などが配置されている。スタートキー602は、画像形成動作を開始するためのキーである。ストップキー603は、画像形成動作を中断するためのキーである。テンキー604〜612及び614は、部数設定等の数値入力を行うためのキーである。IDキー613は、ユーザ認証を行う場合に使用するキーである。クリアキー615は、入力した数字や文字を取り消す場合に使用するキーである。リセットキー616は、標準モードに戻す場合に使用するキーである。また、操作表示装置600には、上部にタッチパネルが形成された表示部620が配置されており、画面上にソフトキーを作成可能である。
〔フィニッシャ断面図〕
次に、フィニッシャ500の構成について図5を参照しながら説明する。
図5は、フィニッシャ500の構成の一例を説明するための断面図である。 フィニッシャ500は、画像形成装置10から排出された用紙を順に取り込み、取り込んだ複数の用紙に対して各種の後処理を行う。この後処理には、例えば、複数の用紙を整合して1つの束に束ねる処理、束ねた用紙束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、用紙束を中央から二つ折りにする製本処理などがある。また、製本処理には、用紙束の中央に綴じ処理を行い、更に中央から二つ折りにする中綴じ製本処理と、綴じ処理は行わずに用紙束を中央から二つ折りにする中折り製本処理とがある。
フィニッシャ500は、画像形成装置10から排出された用紙を搬送ローラ対511により搬送パス520に取り込む。搬送ローラ対511により内部に取り込まれた用紙は、搬送ローラ対512、513を介して送られる。搬送パス520上には、搬送センサ570,571,572が設けられており、それぞれ用紙の通過を検出する。
搬送ローラ対512は、搬送センサ571とともにシフトユニット580に備え付けられている。シフトユニット580は、後述する図6に示すシフトモータM4により、搬送方向に直交する用紙幅方向へ移動することが可能である。搬送ローラ対512が用紙を挟持している状態で、シフトモータM4を駆動することにより、用紙を搬送しながら上述した用紙幅方向にオフセットすることができる。ユーザによりシフトモードが選択されている場合は、シフトユニット580は、手前シフトの用紙を15mm手前側に、奥シフトの用紙を15mm奥側にオフセットする。フィニッシャ500は、搬送センサ571の入力により用紙がシフトユニット580を通過したことを検知すると、シフトモータM4を駆動させて、シフトユニット580をセンター位置へと戻す。
搬送ローラ対513と514の間には、切り替えフラッパ540が配置されている。切り替えフラッパ540は、搬送ローラ対514によって反転搬送される用紙をバッファパス521に導くためのものである。搬送ローラ対514と515の間には、切り替えフラッパ541が配置されている。切り替えフラッパ541は、用紙を上排紙パス522、又は、下排紙パス523に搬送するかを切り替えるものである。
切り替えフラッパ541が上排紙パス522側に切り替わると、図6に示すバッファモータM2により駆動される搬送ローラ対514により、用紙は上排紙パス522へと導かれる。上排紙パス522へと導かれた用紙は、図6に示す排紙モータM3により駆動される搬送ローラ対515により積載トレイ701へと排出される。上排紙パス522上には搬送センサ574が設けられており、用紙の通過を検出している。
切り替えフラッパ541が下搬送パス523側に切り替わると、用紙はバッファモータM2により駆動される搬送ローラ対514により下搬送パス523へと導かれる。下搬送パス523へと導かれた用紙は、排紙モータM3により駆動される搬送ローラ対516により搬送される。下搬送パス523上には、搬送センサ575が設けられており、用紙の通過を検出している。
下搬送パス523の下流には、下排紙パス524が配置されている。搬送センサ575を通過した用紙は、排紙モータM3により駆動される搬送ローラ対517により、下排紙パス524に導かれる。下排紙パス524への導かれた用紙は、排紙モータM3により駆動される搬送ローラ対518により、処理トレイ630へと導かれる。下排紙パス524上には搬送センサ576が設けられており、用紙の通過を検出している。
搬送センサ576を通過した用紙は、ユーザの選択に応じて、処理トレイ630上または積載トレイ700上へと排出される。ユーザによりステイプルが選択されている場合には、用紙は処理トレイ630に排出され、ステイプルが選択されていない場合には、用紙は図6に示す束排紙モータM5により駆動される束排紙ローラ対680により、積載トレイ700へ排出される。なお、積載トレイ700及び701はフィニッシャ500の外部に露出していて、ユーザが視認できるようになっている。
〔製本動作〕
次に、フィニッシャ500の製本動作について図13A〜図13Cを用いて説明する。
図13A〜図13Cは、フィニッシャ500の製本動作を説明する図である。
下排紙パス524の途中には、用紙を製本パス525へ切り換える切り換えフラッパ542が配置されている。製本動作を行う場合は、フィニッシャ500は、図13Aに示すように、搬送ローラ対516〜518によって下搬送パス523上の用紙を、処理トレイ630方向へ搬送する。そして、図13Bに示すように用紙の後端が切り換えフラッパ542を通過すると、フィニッシャ500は、搬送ローラ対518を停止する。このとき用紙の一部が、積載トレイ700上に大きく露出した状態になる。なお、搬送センサ576は、図13Bのように積載トレイ700上に露出した状態の用紙を検知可能である。
用紙の後端が切り換えフラッパ542を通過し、搬送ローラ対518の停止が完了した後、フィニッシャ500は、切り替えフラッパ542を製本パス525側に切り替える。その後、フィニッシャ500が排紙モータM3を逆転することにより、図13Cに示すように、用紙は搬送ローラ対518によって製本パス525に導かれる。製本パス525に導かれた用紙は、搬送ローラ対801を介して製本中間処理トレイ860に搬送される。製本パス525上には搬送センサ870が設けられており、用紙の通過を検出している。
製本中間処理トレイ860には、用紙把持部材802、可動式の用紙位置決め部材804、先端揃え部材805が設けられている。また、ステイプラ820aと対向する位置には、アンビル820bが設けられており、ステイプラ820aとアンビル820bが協働して、製本中間処理トレイ860の収納された用紙束に対してステイプル処理を行える構成となっている。
フィニッシャ500は、ステイプル処理を行った用紙束に対して折り動作を行うことができる。フィニッシャ500は、図6に示すモータM11を駆動し折りローラ対810を回転させ、突きモータM12を駆動し、突き出し部材830を製本中間処理トレイ860に収納された用紙束に向けて突き出す。この動作により、製本中間処理トレイ860で束状に収納された用紙束を、折りローラ対810に押し出すことができる。突き出し部材830により押し出された用紙束は、折りローラ対810で折り処理されると同時に、折り搬送ローラ対811、812で下流に搬送される。搬送センサ871がOFFになった後、さらに、搬送センサ872がOFFになると、フィニッシャ500は、折りモータM11を停止し、用紙束の製本トレイ850への積載を完了する。
〔フィニッシャブロック図〕 次に、フィニッシャ500を駆動制御するフィニッシャ制御部951の制御構成について図6を参照しながら説明する。
図6は、フィニッシャ制御部951の制御構成を説明する図である。
画像形成装置10のCPU回路部900と、フィニッシャ制御部951は通信可能に接続されている。フィニッシャ制御部951は、用紙の通過を検知するために搬送センサ570〜576などの入力信号を受信する。フィニッシャ制御部951は、CPU回路部900からの指示及び各種センサからの信号に応じて各種制御を行う。フィニッシャ制御部951は、入口モータM1、バッファモータM2、排紙モータM3、シフトモータM4を制御する。入口モータM1は、搬送ローラ対511、512、513を駆動する。バッファモータM2は、搬送ローラ対514、519を駆動する。排紙モータM3は、搬送ローラ対515、516、517,518を駆動する。シフトモータM4は、シフトユニット580を駆動する。
また、フィニッシャ制御部951は、処理トレイ630の各種部材を駆動する手段としての束排紙モータM5、パドルモータM6、整合モータM7、ステイプルモータM8、ステイプラ移動モータM9を制御する。束排紙モータM5は、束排紙ローラ680を駆動する。パドルモータM6は、パドル660を駆動する。整合モータM7は、整合部材641を駆動する。ステイプルモータM8は、用紙束に綴じ処理を行うステイプラ601を駆動する。ステイプラ移動モータM9は、ステイプラ601を処理トレイ630の外周に沿って搬送方向に対して垂直な方向に移動する。
さらに、フィニッシャ制御部951は、ソレノイドSL1、ソレノイドSL2、ソレノイドSL3を制御する。ソレノイドSL1は、切り替えフラッパ540を駆動する。ソレノイドSL2は、切り替えフラッパ541を駆動する。ソレノイドSL3は、切り替えフラッパ542を駆動する。
また、フィニッシャ制御部951は、用紙の通過を検知する搬送センサ870〜872等の入力信号を受信する。フィニッシャ制御部951は、製本機能のための入出力としての搬送モータM10、折りモータM11、突きモータM12、先端揃え部材移動モータM14などを制御する。搬送モータM10は、搬送ローラ対801を駆動する。折りモータM11は、折りローラ対810、折り搬送ローラ対811、812を駆動する。突きモータM12は、突き出し部材830を駆動する。先端揃え部材移動モータM14は、先端揃え部材805を移動させる。
〔製本動作の設定〕
操作表示装置600による製本モードの設定方法を、図7を用いて説明する。
図7は、操作表示装置600による製本モードの設定方法の一例を説明する図である。
図7に示す各画面は、CPU901の制御により操作表示装置600の表示部に表示される。なお、操作表示装置600の表示部は、タッチパネルになっており、該表示部に表示されるソフトキーをユーザがタッチすることにより、各種操作を行うことが可能である。
初期画面(図7(a))で、ユーザがソフトキーである「応用モード」キー701を選択(タッチ)すると、CPU901は、この操作を検知し、応用モードの選択画面(図7(b))へ画面を遷移させる。ユーザが応用モードの選択画面で、ソフトキーである「製本」キー702を選択した場合、CPU901は、この操作を検知し、給紙段選択画面(図7(c))へ画面を遷移させる。
給紙段選択画面では、ユーザは給紙段の選択が可能である。例えば、ソフトキーである「A3普通紙」キー703を選択することにより、「A3普通紙」を給紙する給紙段を設定可能である。ユーザが給紙段選択画面で給紙段を選択した後、ユーザがソフトキーである「次へ」キー704を押下(タッチ)した場合、CPU901は、この操作を検知し、中綴じ設定画面(図7(d))へ画面を遷移させる。
中綴じ設定画面では、製本処理において「中綴じする」か「中綴じしない」かを設定可能である。中綴じ製本する場合は、ユーザは、ソフトキーである「中綴じする」キー705を選択し、未綴じ製本(中折り製本)する場合は、ソフトキーである「中綴じしない」キー706を選択する。「中綴じする」キー705、「中綴じしない」キー706のいずれかを選択後、「OK」のソフトキー707を押下した場合、CPU901は、この操作を検知し、製本モード設定を例えばRAM903に保存し、製本モード設定を完了する。
なお、コンピュータ905から受信した印刷ジョブの場合、図7で示した製本モードの設定と同様の設定を、コンピュータ905のプリンタドライバ画面で行うものとする。そして、この製本モードの設定は印刷設定として印刷ジョブに含まれる形態で、画像形成装置10に受信されるものとする。
〔面付け処理〕
次に、製本動作を行う際の画像形成装置10による面付け処理について図8を用いて説明する。
図8は、画像形成装置10における製本動作の面付け処理の一例を説明する図である。
図8(a)は、用紙2枚、8ページからなる製本物を表している。製本物の各ページには右から順に1ページから8ページのページ画像が画像形成装置10によって画像形成されている。
図8(a)に示す製本物を得るには、図8(b)に示すように、1ページから8ページのページ画像が画像形成された2枚の用紙を、製本中間処理トレイ860(図5)上に積載する必要がある。具体的には、1枚目(右)には「4ページ」と「5ページ」、「3ページ」と「6ページ」、2枚目(左)には「2ページ」と「7ページ」、「1ページ」と「8ページ」をそれぞれ表裏に画像形成する必要がある。
本実施例の画像形成装置10では、用紙の表裏に画像形成する際、図1で説明したように2面目に画像を形成した後は、用紙を反転パス122に導くことなく排出ローラ118により排出する。また、本実施例のフィニッシャ500では、図5で説明したように画像形成装置10から受け取った用紙を1度反転した後に製本中間処理トレイ860上に積載する構成になっている。
そのため、図8(b)で示すように画像形成された用紙を製本中間処理トレイ860上に積載するには、図8(c)〜図8(f)に示す順番で画像形成装置10によって用紙に画像形成する必要がある。まず、図8(c)に示すように1枚目の1面目には左に「3ページ」、右に「6ページ」を画像形成する。次に図8(d)に示すように2枚目の1面目には左に「1ページ」、右に「8ページ」を画像形成する。そして、図8(e)に示すように1枚目の2面目には左に「5ページ」、右に「4ページ」を画像形成する。最後に図8(f)に示すように2枚目の2面目には左に「7ページ」、右に「2ページ」を画像形成する。このように、本実施例のフィニッシャ500では製本動作を行う際に用紙が反転されるため、画像形成装置10では、反転されることを考慮した順番で画像形成する必要がある。
以下、図9を用いて、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去したかどうか判定する方法について説明する。
図9は、本実施例の製本動作中の搬送ローラ518、搬送センサ576、搬送センサ870の状態を示すタイミングチャートである。なお、図9(a)は、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去していない正常な場合を示す。また、図9(b)は、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去した場合を示す。
まず、図9(a)を用いて、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去していない正常な場合について説明する。
まず、フィニッシャ制御部951は、製本動作の実行を開始すると搬送ローラ518を正転させる。そして、用紙の先端が搬送センサ576に到達すると搬送センサ576がオンになる。その後、フィニッシャ制御部951は、所定量、搬送ローラ518を回転し、用紙の後端が切り換えフラッパ542を通過する位置で搬送ローラ518を停止させる。そして、所定時間経過後に搬送ローラ518を逆転することにより、用紙を搬送ローラ対518によって製本パス525に導く。さらに、所定時間後に用紙の先端が搬送センサ870に到達すると搬送センサ870がオンとなる。その後、用紙の後端が搬送センサ870を通過すると搬送センサ870がオフになる。なお、フィニッシャ制御部951は、搬送センサ576、搬送センサ870等の用紙検知状態をCPU回路部900に通知する。これにより、CPU901は、搬送センサ576、搬送センサ870等の状態を取得可能となる。
次に、図9(b)を用いて、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去した場合について説明する。
まず、フィニッシャ制御部951は、製本動作の実行を開始すると搬送ローラ518を正転させる。そして、用紙の先端が搬送センサ576に到達すると搬送センサ576がオンになる。その後、フィニッシャ制御部951は、所定量、搬送ローラ518を回転し、用紙の後端が切り換えフラッパ542を通過する位置で搬送ローラ518を停止させる。例えば、搬送ローラ518の停止中に、図9(a)と異なり、図9(b)のように搬送センサ576がオフとなった場合、CPU回路部900は、反転中に停止している用紙がユーザにより除去されたため、搬送センサ576がオフしたと判定することができる。なお、所定時間経過後に搬送ローラ518を逆転したとしても、用紙がユーザによって除去されている場合には、用紙が製本パス525に導かれることはない。この場合、所定時間経過しても、用紙の先端が搬送センサ870に到達することがないため、搬送センサ870はオフのままである。
なお、図9(b)では、用紙の後端が切り換えフラッパ542を通過する位置で搬送ローラ518を停止している間に、搬送センサ576がオフとなった場合に、反転中に停止している用紙がユーザによって除去されたと判定する構成について説明した。しかし、該搬送ローラ518を停止する前後においても搬送センサ576がオンとなってオフとなるまでの時間が所定時間より短ければ、反転中の用紙がユーザに除去されたと判定するように構成してもよい。
次に、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去したかどうかの判定処理について図10を用いて説明する。
図10は、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去したかどうかの判定処理の一例を説明するフローチャートである。図10及び後述する図11のフローチャートの処理は、CPU901がROM902に記録されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
まず、CPU901は、製本動作を伴う画像形成ジョブ(以下「製本ジョブ」)を開始した場合(S901でYesの場合)、S902に処理を進める。S902において、CPU901は、搬送センサ576がオンするまで待機する。そして、搬送センサ576がオンになったと判定した場合(S902でYesの場合)、CPU901は、S903に処理を進める。
S903においてCPU901は、搬送センサ576がオンしている時間を計測するためのタイマをスタートする。
次に、S904において、CPU901は、搬送センサ576がオフするまで待機する。そして、搬送センサ576がオフしたと判定した場合(S904でYesの場合)、CPU901は、S905に処理を進める。S905において、CPU901は、搬送センサ576がオンしている時間を計測するためのタイマをストップする。
次に、S906において、CPU901は、搬送センサ576がオンしている時間が所定時間以下か否かを判定する。そして、搬送センサ576がオンしている時間が所定時間以下であると判定した場合(S906でYesの場合)、CPU901は、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去したと判断し、S907に処理を進める。
S907において、CPU901は、製本動作中の用紙の除去フラグ(以下「用紙除去フラグ」)をセット(ON)する。用紙除去フラグは、例えばRAM903に保持されるものであり、本フローチャートの開始時にはリセット(OFF)されているものとする。
次に、S908において、CPU901は、製本動作中にユーザが反転中の用紙を除去したと判断し、紙詰まり停止処理を行って製本ジョブを一時停止し、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S906において、搬送センサ576がオンしている時間が所定時間以下でないと判定した場合(S906でNoの場合)、CPU901は、S909に処理を進める。
S909において、CPU901は、この製本ジョブが終了したか否かを判定する。そして、製本ジョブが終了していないと判定した場合(S909でNoの場合)、CPU901は、S902に処理を戻し、次の用紙により搬送センサ576がオンになるまで待機する。
一方、上記S909において、製本ジョブが終了していると判定した場合(S909でYesの場合)、CPU901は、本フローチャートの処理を終了する。
なお、図10には示していないが、製本ジョブの処理中に紙詰まりが発生した場合、CPU901は、紙詰まり停止処理を行って製本ジョブを一時停止し、図10のフローチャートの処理を終了する。
紙詰まり停止処理により一時停止された製本ジョブは、ユーザが画像形成装置10及びフィニッシャ500内の全ての用紙(残留紙)を取り除くことで(ただし製本中間処理トレイ860に積載される用紙は取り除かない)、再開することができる。この際、画像形成装置10では、紙詰まりが発生したと認識され用紙に対する画像形成を再実行(再印刷)するリカバリ処理を行う。しかし、上述したような製本動作中に誤って反転中に除去された用紙までリカバリしてしまうと無駄な重複出力となってしまうため、本実施例では、図11に示すようなリカバリ判定処理を行う。
以下、図11を用いて、紙詰まり停止処理後に製本ジョブを再開する前に実行される紙詰まりリカバリ判定処理について説明する。
図11は、実施例1の紙詰まりリカバリ判定処理の一例を説明するフローチャートである。この処理では、紙詰まり停止処理の原因となった用紙がリカバリ対象かリカバリ非対象か判定する。
まず、S921において、CPU901は、紙詰まり停止処理の原因となった用紙(以下「当該用紙」)が製本中間処理トレイ860へ正常排紙されたか否かを判定する。そして、当該用紙が製本中間処理トレイ860へ正常排紙されたと判定した場合(S921でYesの場合)、CPU901は、S922に処理を進める。S922において、CPU901は、当該用紙をリカバリ非対象とし、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S921において、当該用紙が製本中間処理トレイ860へ正常排紙されていないと判定した場合(S921でYesの場合)、CPU901は、S923に処理を進める。
S923において、CPU901は、用紙除去フラグがセットされているか否かを判定する。そして、用紙除去フラグがセットされていないと判定した場合(S923でNoの場合)、CPU901は、S924に処理を進める。S924において、CPU901は、当該用紙をリカバリ対象とし、本フローチャートの処理を終了する。このケースは、製本動作中にユーザにより当該用紙の除去は行われなかったものの、該用紙が製本中間処理トレイ860に正常に積載される前に紙詰まりとなった場合に対応する。
一方、上記S923において、用紙除去フラグがセットされていると判定した場合(S923でYesの場合)、CPU901は、製本動作中にユーザによって当該用紙が除去されたと判定し、S925に処理を進める。
S925において、CPU901は、用紙除去フラグをリセットし、S922に処理を進める。S922において、CPU901は、製本反転中の用紙が除去されたと判定し、当該用紙をリカバリ非対象とする。このケースは、製本動作中にユーザにより製本反転中の用紙の除去が行われた場合に対応する。ユーザにより製本反転中に除去された用紙は、通常、角折れや打痕等が発生している可能性は少ないため、再利用可能である。従って、リカバリにより再印刷を行う必要はない。このように、ユーザが反転中の用紙を除去したことを検出した場合には、この用紙をリカバリ対象としない。これにより、同じページの用紙が複数枚出力されてしまうことを防止できる。
なお、図11には示していないが、CPU901は、上述した紙詰まり停止処理後にユーザが画像形成装置10及びフィニッシャ500内から取り除いた残留紙については全てリカバリ対象とし、製本ジョブを再開する。製本ジョブを再開する際、CPU901は、リカバリ対象とした用紙に対応する画像形成から処理を再開するように制御する。
以上示したように、本実施例によれば、サドル製本ジョブ実行時に用紙を一旦、スタックトレイに大きく露出させる構成にて、ユーザにより反転中の用紙が除去されたことを検出した場合には、その用紙をリカバリ対象としないようにする。これにより、ユーザが誤って製本ジョブにおいて反転中の用紙を取り除いてしまった場合であっても、不要な出力を防止することができる。例えば、サドル製本ジョブの中でも中綴じを行わない未綴じジョブ(中折りジョブ)では、誤って取り除かれた用紙を、ユーザが2つに折り、リカバリ後に中折りされた用紙束に挿入することで、製本物を完成させることができる。本実施例では、このような不要なリカバリ処理を抑制し、不要な出力を防止することが可能となる。
なお、ユーザが誤って製本ジョブにおいて反転中の用紙を取り除いてしまった場合(用紙除去フラグがセットされている場合)には、製本モードが「中綴じする」設定となっていても、CPU901は、中綴じ処理を禁止するように制御してもよい。すなわち、この場合、CPU901は、中綴じしないようにフィニッシャ500を制御する。さらに、CPU901は、設定に反して中綴じ処理を行わなかった場合には、その旨を示すメッセージ等を操作部600の表示画面に表示するようにしてもよい。このような構成により、ユーザが誤って製本ジョブにおいて反転中に取り除いてしまった用紙が抜けた状態で中綴じされてしまうことを防止することができる。さらに、ユーザが誤って製本ジョブにおいて反転中の用紙を取り除いてしまったため中綴じされなかったことを、容易に認識することができる。これにより、ユーザは、誤って取り除いた、製本ジョブにおいて反転中の用紙を含めて、オフラインで中綴じ等を行うことが可能となる。
上述した実施例1では、紙詰まり処理後に用紙除去フラグがセットされている場合には、紙詰まり処理の際に製本反転中であった用紙をリカバリ非対象とする構成について説明した。しかし、製本モードで「中綴じする」設定となっている場合には、同じ用紙が複数枚印刷されてしまうものの、ユーザにより取り除かれた製本反転中の用紙もリカバリ対象として再印刷することで他の用紙と一緒に中綴じすることが可能となる。この処理について本実施例2で説明する。なお、実施例2では、実施例1と異なる部分のみ説明し、実施例1と同一の部分の説明は省略する。
実施例1と実施例2では、紙詰まりリカバリ判定処理が異なる。
以下、図12を用いて、実施例2の紙詰まりリカバリ判定処理について説明する。
図12は、実施例2の紙詰まりリカバリ判定処理の一例を説明するフローチャートである。図12に示すフローチャートの処理は、CPU901がROM902に記録されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
まず、S941〜S945は、実施例1で説明した図11のS921〜S925の処理と同一であるので、説明を省略する。ただし、図12では、CPU901は、S945の処理の後、S946の処理を実行する。S946において、CPU901は、当該紙詰まりリカバリ判定処理に対応する製本ジョブの製本モードとして図7(d)に示した「中綴じする」が設定されているか否かを判定する。そして、「中綴じする」が設定されていないと判定した場合(S946でYesの場合)、CPU901は、S942に処理を進める。S942の説明は省略する。
一方、上記S946において、「中綴じする」が設定されていると判定した場合(S946でYesの場合)、CPU901は、S944に処理を進める。S944の説明は省略する。
すなわち、実施例2では、CPU901は、中綴じしない場合には、用紙除去フラグがセットされている場合、実施例1と同様に製本反転中の用紙をリカバリ非対象とする。一方、中綴じする場合には、CPU901は、用紙除去フラグがセットされている場合でも、製本反転中の用紙をリカバリ対象とする。これにより、中綴じをしない場合には同一の用紙の重複印刷を抑えて無駄を防止して資源を節約することができる。一方、中綴じをする場合には、ユーザにより誤って取り除かれた製本反転中の用紙を、綴じられた用紙束に後から挿入して製本物を完成させることは困難である。従って取り除かれた用紙もリカバリ対象として再印刷して中綴じすることにより、製本物を完成させるよう制御が行われる。このように、無駄の防止と製本物の完成の双方をバランス良く実現し、ユーザの満足度を向上させることができる。
なお、反転中の用紙が除去されたことを検出した場合、「中綴じする」設定の場合には、CPU901は、該除去された用紙をリカバリ対象として中綴じを行うか、該除去された用紙をリカバリ対象とせず中綴じを行わない(中折りする)かをユーザ選択可能にしてもよい。この場合、CPU901は、上記選択肢を操作部600に表示し、ユーザに選択させてもよいし、該選択を予め設定しておくようにしてもよい。そして、CPU901は、該選択結果に基づいて、反転中に誤って除去された用紙をリカバリ対象とするか、中綴じ処理するかを制御する。
以上説明したように、各実施例によれば、ユーザにより製本ジョブにおいて反転中の用紙が除去された場合であっても、無駄に同じ用紙が複数枚出力されることを防止できる。例えば、サドル製本ジョブの中でも中綴じを行わない未綴じジョブにおいてユーザにより反転中の用紙が除去された場合、ユーザにより誤って取り除かれた用紙をユーザが2つに折り、折られた用紙をリカバリ後に中折りされた用紙束に挿入することで製本物を完成させることができる。このような場合、ユーザにより誤って取り除かれた用紙をリカバリ対象としないことにより、同じページの用紙が複数枚出力されてしまうことを防止できる。
なお、上記各実施例では、製本動作を例に説明したが、製本動作に限定されるものではなく、用紙を一旦スタックトレイ上に露出した状態となるまで搬送して該用紙を処理する後処理であれば適用可能である。このように、用紙が一旦スタックトレイ上に露出した状態となる後処理では、製本動作と同様に、ユーザにより誤って用紙が除去される可能性がある。このため、このような後処理中に誤って用紙が除去された場合も同様に該用紙をリカバリ対象としないことにより、同じページの用紙が複数枚出力されてしまうことを防止できる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されていてもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
1 画像形成システム
10 画像形成装置
500 フィニッシャ
700 積載トレイ
860 製本中間処理トレイ
901 CPU

Claims (11)

  1. シートに対して画像形成を行う画像形成装置と、該画像形成装置で画像形成されたシートに対して後処理を行う後処理装置とが通信可能に接続される画像形成システムであって、
    前記後処理装置は、
    前記画像形成装置で画像形成されたシートに綴じ処理を伴わない製本処理を行う製本手段と、
    外部に露出した状態で設けられ、前記シートが積載される積載手段と、
    前記製本手段で製本を行う場合に、前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態となるまで搬送した後に該シートを前記製本手段まで搬送する搬送手段と、を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合に、該シートに対して実行した画像形成を再実行するリカバリ処理を行うリカバリ手段と、
    前記画像形成装置による画像形成処理と前記後処理装置による製本処理を含む製本ジョブが実行されている場合に前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態で前記シートが除去されたか否かを判定する判定手段と、
    前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合であっても、前記判定手段により前記シートが除去されたと判定された場合には、該シートを前記リカバリ処理の対象としないように制御する制御手段と、を有する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記後処理装置は、前記積載手段上に露出した状態のシートを検知可能な検知手段を備え、
    前記画像形成装置は、前記検知手段の検知状態を前記後処理装置から取得可能であり、
    前記判定手段は、前記検知手段により前記シートが検知されている時間に基づいて前記シートが除去されたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記判定手段は、前記検知手段により前記シートが検知されている時間が所定の時間よりも短い場合に、前記シートが除去されたと判定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御手段は、前記製本ジョブに前記シートに綴じを伴う折り処理を行う中綴じ設定がされている場合には、前記判定手段により前記シートが除去されたと判定された場合であっても、該シートを前記リカバリ処理の対象とするように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御手段は、前記判定手段により前記シートが除去されたと判定された場合には、該シートを前記リカバリ処理の対象としないとともに、前記製本ジョブに前記シートに綴じを伴う折り処理を行う中綴じ設定がされていても、綴じを伴わない中折りを実行するように前記後処理装置を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. シートに綴じ処理を伴わない製本処理を行う製本手段と、外部に露出した状態で設けられ、前記シートが積載される積載手段と、前記製本手段で製本を行う場合に、前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態となるまで搬送した後に該シートを前記製本手段まで搬送する搬送手段と、を有する後処理装置と通信可能に接続され、シートに対して画像形成を行って前記後処理装置に出力する画像形成装置であって、
    前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合に、該シートに対して実行した画像形成を再実行するリカバリ処理を行うリカバリ手段と、
    前記画像形成装置による画像形成処理と前記後処理装置による製本処理を含む製本ジョブが実行されている場合に前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態で前記シートが除去されたか否かを判定する判定手段と、
    前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合であっても、前記判定手段により前記シートが除去されたと判定された場合には、該シートを前記リカバリ処理の対象としないように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記後処理装置は、少なくとも前記積載手段上に露出した状態のシートを検知可能な検知手段を備え、
    前記画像形成装置は、前記検知手段の検知状態を前記後処理装置から取得可能であり、
    前記判定手段は、前記検知手段により前記シートが検知されている時間に基づいて前記シートが除去されたか否かを判定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記判定手段は、前記検知手段により前記シートが検知されている時間が所定の時間よりも短い場合に、前記シートが除去されたと判定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記製本ジョブに前記シートに綴じを伴う折り処理を行う中綴じ設定がされている場合には、前記判定手段により前記シートが除去されたと判定された場合であっても、該シートを前記リカバリ処理の対象とするように制御することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記判定手段により前記シートが除去されたと判定された場合には、該シートを前記リカバリ処理の対象としないとともに、前記製本ジョブに前記シートに綴じを伴う折り処理を行う中綴じ設定がされていても、綴じを伴わない中折りを実行するように前記後処理装置を制御することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. シートに綴じ処理を伴わない製本処理を行う製本手段と、外部に露出した状態で設けられ、前記シートが積載される積載手段と、前記製本手段で製本を行う場合に、前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態となるまで搬送した後に該シートを前記製本手段まで搬送する搬送手段と、を有する後処理装置と通信可能に接続され、シートに対して画像形成を行って前記後処理装置に出力する画像形成装置の制御方法であって、
    前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合に、該シートに対して実行した画像形成を再実行するリカバリ処理を行うリカバリステップと、
    前記画像形成装置による画像形成処理と前記後処理装置による製本処理を含む製本ジョブが実行されている場合に前記シートの一部が前記積載手段上に露出した状態で前記シートが除去されたか否かを判定する判定ステップと、
    前記シートに対する処理が正常に完了しなかった場合であっても、前記判定ステップで前記シートが除去されたと判定された場合には、該シートを前記リカバリ処理の対象としないように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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