JP2018183915A - 積層パネル - Google Patents
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Description
H=(σm×εm/YR)×(σc×εc) …(1)
σm:金属板層の室温における引張強度(MPa)
εm:金属板層の室温における伸び
YR:金属板層の降伏比
σc:繊維強化熱可塑性樹脂層の室温における引張強度(MPa)
εc:繊維強化熱可塑性樹脂層の室温における伸び
H=(σm×εm/YR)×(σc×εc) …(1)
σm:金属板層の室温における引張強度(MPa)
εm:金属板層の室温における伸び
YR:金属板層の降伏比
σc:繊維強化熱可塑性樹脂層の室温における引張強度(MPa)
εc:繊維強化熱可塑性樹脂層の室温における伸び
本発明の積層パネルの金属板層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる。積層パネルが2層以上の金属板層を有する場合、すべての金属板層がアルミニウム板であってもよく、すべての金属板層がアルミニウム合金であってもよい。また、一部の金属板層がアルミニウム板であり、他の金属板層がアルミニウム合金板であってもよい。
本発明の積層パネルの繊維強化熱可塑性樹脂層は、少なくとも有機繊維と熱可塑性樹脂を含有する。有機繊維は不織布として、又は不織布及び織布として含有されることが好ましい。有機繊維としては、有機繊維の不織布と織布とを組み合わせたものも用いることができるが、不織布が好適である。
熱可塑性樹脂としては、融点が好ましくは120℃以上、より好ましくは140℃以上、さらに好ましくは150℃以上、特に好ましくは160℃以上の結晶性熱可塑性樹脂が好ましい。融点が120℃以上であることにより、結晶性熱可塑性樹脂の融点や非晶性熱可塑樹脂のガラス転移温度付近まで、繊維強化熱可塑性樹脂層の熱変形温度(耐熱性)が向上し、結果として、積層パネルの耐熱性が向上する傾向となり好ましい。ただし、熱可塑性樹脂は非晶性熱可塑性樹脂であってもよい。
繊維強化熱可塑性樹脂層の製造方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法など各種の方法を採用することができる。
金属板層と繊維強化熱可塑性樹脂層の接着方法としては、金属板層と繊維強化熱可塑性樹脂層との間に接着剤や接着性樹脂層を介在させて接着する方法等が挙げられる。具体的には、熱可塑性樹脂フィルムを金属板層に融着させておき、この熱可塑性樹脂フィルム層付きの金属板層と繊維強化熱可塑性樹脂層とを重ね合わせて加熱して金属板層と繊維強化熱可塑性樹脂層とを接着する方法が好適である。また、金属板層と繊維強化熱可塑性樹脂層との間に熱可塑性樹脂フィルムを介在させ、これらを加圧加熱して金属板層と繊維強化熱可塑性樹脂層とで接着させる方法も好適である。
本発明の積層パネルは、様々な成形加工法に適用することが可能であるが、特に塑性加工に用いることにより、顕著な効果を発揮することができる。本発明の積層パネルから成形品を製造するための塑性加工(板金加工)方法としては、従来公知の方法を挙げることができ。特に、プレス加工(単純プレス加工、絞り加工、深絞り加工、張出し加工、伸びフランジ加工等を含む。)、ロールフォーミング加工、曲げ加工に好ましく適用可能であり、特に冷間における深絞り加工に好適である。
本発明の積層パネルを成形した成形品は、必要に応じて各種の塗装、フィルムラミネート等の表面加飾を施すことにより、自動車部品、電子部品、建材、その他各種の製品に利用できる。
下記A−1〜A−4のいずれかのアルミニウム又はアルミニウム合金板と、下記B−1〜B−4のいずれかの繊維強化熱可塑性樹脂層とを用いて図1に示す3層構造の積層パネルを下記条件で製造した。
各金属板層の一方の面に予め接着性樹脂層(三菱ケミカル株式会社製モデッィクP555、厚さ20μm)を面圧5.9MPa、210℃にて加熱融着させる。次いで、繊維強化熱可塑性樹脂層を2枚の金属板層の間に挟み、面圧3.9MPa、210℃×10分にて総厚み2mmとなるようにプレス成形を行い、金属板層と繊維強化熱可塑性樹脂層(ポリプロピレン樹脂/有機繊維不織布)とを接着し、厚さ2mmの積層パネルを作製する。
得られた積層パネルを、図2に示す深絞り加工を行い、深絞り性を評価した。
[金属板層]
・A−1:A5182−O「株式会社UACJ社製:アルミニウム合金板(厚み:0.4mm、引張強度:284MPa、耐力:144MPa、伸び:0.26、降伏比:0.51)」
・A−2:A6061−T6「日本軽金属株式会社製:アルミ板(厚み:0.5mm、引張強度:335MPa、耐力:296MPa、伸び:0.13、降伏比:0.88)」
・A−3:A1050−H24「株式会社UACJ社製:アルミニウム合金板(厚み:0.4mm、引張強度:134MPa、耐力:129MPa、伸び:0.06、降伏比:0.96)」
・A−4:A3004−H24「株式会社UACJ社製:アルミニウム合金板(厚み:0.35mm、引張強度:169MPa、耐力:146MPa、引張伸び率:0.08、降伏比:0.87)」
・有機繊維不織布1:三澤繊維株式会社製「ニードルパンチ法によるポリエチレンテレフタレート樹脂ステープル製不織布(融点265℃、平均繊維長:51mm、平均繊度:3.3dtex、目付:300g/m2)」
・有機繊維不織布2:ワタナベ工業株式会社製エコパンチ「ニードルパンチ法による再生ポリエチレンテレフタレート樹脂ステープル製不織布(融点265℃、平均繊維長:51mm、平均繊度:10dtex、目付:300g/m2)」
・B−1:有機繊維不織布1とポリプロピレン樹脂(融点165℃)シートを規定の質量比となるよう、ポリプロピレン樹脂シート/有機繊維不織布1/ポリプロピレン樹脂シートの順に挟み、面圧3.9MPa、210℃×10分にてプレス成形した、有機繊維20質量%、ポリプロピレン樹脂80質量%の繊維強化熱可塑性樹脂層。
・B−2:有機繊維不織布1とポリプロピレン樹脂(融点165℃)シートを規定の質量比となるよう、ポリプロピレン樹脂シート/有機繊維不織布1/ポリプロピレン樹脂シートの順に挟み、面圧3.9MPa、210℃×10分にてプレス成形した、有機繊維30質量%、ポリプロピレン樹脂70質量%の繊維強化熱可塑性樹脂層。
・B−3:有機繊維不織布1とポリプロピレン樹脂(融点165℃)シートを規定の質量比となるよう、ポリプロピレン樹脂シート/有機繊維不織布1/ポリプロピレン樹脂シートの順に挟み、面圧3.9MPa、210℃×10分にてプレス成形した、有機繊維40質量%、ポリプロピレン樹脂60質量%の繊維強化熱可塑性樹脂層。
・B−4:有機繊維不織布2とポリプロピレン樹脂(融点165℃)シートを規定の質量比となるよう、ポリプロピレン樹脂シート/有機繊維不織布2/ポリプロピレン樹脂シートの順に挟み、面圧3.9MPa、210℃×10分にてプレス成形した、有機繊維30質量%、ポリプロピレン樹脂70質量%の繊維強化熱可塑性樹脂層。
2 繊維強化熱可塑性樹脂層
3 金属板層
Claims (7)
- 有機繊維及び熱可塑性樹脂を含有する繊維強化熱可塑性樹脂層と、該繊維強化熱可塑性樹脂層の少なくとも一方の面に接着されたアルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属板層とを有し、下記式(1)で表される積層構成因子Hが500以上であることを特徴とする積層パネル。
H=(σm×εm/YR)×(σc×εc) …(1)
σm:金属板層の室温における引張強度(MPa)
εm:金属板層の室温における伸び
YR:金属板層の降伏比
σc:繊維強化熱可塑性樹脂層の室温における引張強度(MPa)
εc:繊維強化熱可塑性樹脂層の室温における伸び - 前記有機繊維は、平均繊維長が25mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の積層パネル。
- 前記有機繊維の含有量は、前記繊維強化熱可塑性樹脂層の全質量に対し、15%以上含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の積層パネル。
- 前記繊維強化熱可塑性樹脂層の合計厚みに対する、前記金属板層の合計厚みの比は、25〜100%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層パネル。
- 前記アルミニウム又はアルミニウム合金の降伏比は、0.30〜0.95であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層パネル。
- 繊維強化熱可塑性樹脂層の両面に金属板層が接着されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層パネル。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層パネルを塑性加工して成形品を製造する成形品の製造方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023231960A1 (zh) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | 比亚迪股份有限公司 | 一种电池防护底板及电池包复合防护结构、车辆 |
WO2023231949A1 (zh) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | 比亚迪股份有限公司 | 一种电池防护底板、电池包复合防护结构及车辆 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11227103A (ja) * | 1998-02-13 | 1999-08-24 | Kawasaki Steel Corp | 積層体 |
JP2017043034A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 三菱アルミニウム株式会社 | アルミニウム樹脂複合積層板 |
JP2017533110A (ja) * | 2014-09-04 | 2017-11-09 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG | 複数層複合材料、製造方法、および金属形状記憶材料を有する半製品 |
-
2017
- 2017-04-25 JP JP2017086426A patent/JP6805951B2/ja active Active
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