JP2018182262A - エッチング装置、エッチング方法及び記憶媒体 - Google Patents

エッチング装置、エッチング方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】回転しているウエハにノズルから処理液を供給してエッチングを行うにあたって、ウエハの表面のエッチング量の面内均一性を高める技術を提供すること。【解決手段】回転するウエハWに処理液を供給してエッチングを行うにあたって、ウエハWの中心にエッチング液を供給できる位置P1と、ウエハWの周縁側の位置P2との間をエッチング液を吐出しながら移動する主ノズル部40aと、ウエハWの周縁側の位置P3に向けてエッチング液を吐出する副ノズル部40bを設けている。さらにウエハWの半径方向複数個所に処理液を吐出する補助ノズル部40cを設け、主ノズル部40a及び副ノズル部40bから吐出する各エッチング液によるウエハWの面内のエッチング量の不均一性を補償するようにしている。【選択図】図5

Description

本発明は、基板保持部に保持された基板を回転させながらノズルから処理液を供給してエッチングを行う技術に関する。
半導体基板に対する液処理として、エッチング液を供給してエッチングする処理、洗浄液を供給して洗浄する処理、メッキ液や絶縁膜の前駆体を含む液を供給して塗布膜を形成する処理などが知られている。このような液処理を行う手法の一つとして、基板保持部に基板を保持して回転させ、ノズルから基板の中心部に処理液を供給し、基板の遠心力により処理液を基板の表面全体に広げる手法が知られている。
ウエハに液処理を行うにあたって、液処理の種別によっては、ウエハの表面の温度分布により処理に影響が及ぶ場合があり、例えばウエハにエッチング液を供給してエッチングを行うエッチング装置においては、ウエハの温度分布によりエッチング速度に差が生じてしまい、ウエハの面内で処理が不均一になってしまうおそれがある。
回転するウエハの中心部に向けてエッチング液を供給して、ウエハにエッチングを行う場合に、エッチング液はウエハの表面を中心側から周縁に向かって広がるときに徐々に温度が下がる。そのためウエハの表面においてウエハWの中心側の領域のエッチング速度が周縁側のエッチング速度よりも速くなってしまい、ウエハWのエッチング量の面内均一性が悪くなる問題があった。このような問題を解決するため、特許文献1に記載されているようにウエハの中心側とウエハの周縁側とに各々エッチング液を供給し、ウエハWの表面において、エッチング液の温度を面内で均一にしていた。しかしながら近年の半導体装置の微細化、高集積化によって、エッチング量の面内均一性を更に改善する技術が求められていた。
特開2015−103656号公報
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、回転している基板にノズルから処理液を供給してエッチング処理を行うにあたって、基板のエッチング量の面内均一性を向上することのできる技術を提供することにある。
本発明のエッチング装置は、基板を水平に保持するための基板保持部と、
前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、
前記基板保持部に保持され、前記回転機構により回転する基板に処理液を吐出したときに吐出された処理液が基板の中心に広がることができる吐出位置である第1位置と当該第1位置よりも基板の周縁側の第2位置との間で処理液を吐出しながら移動する主ノズルと、
前記第1位置に対応する処理液の吐出位置よりも基板の周縁側に処理液を吐出するために第3位置に位置する副ノズルと、
前記主ノズル及び副ノズルからの各処理液を供給したときの基板面内のエッチング量の分布に基づいて、基板面内のエッチング量の分布の不均一性を補償するために、基板の半径方向において互いに異なる複数位置に処理液を吐出するための補助ノズルと、を備えたことを特徴とする。
本発明のエッチング方法は、基板を基板保持部に水平に保持する工程と、
前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる工程と、
主ノズルを、前記基板保持部に保持、前記回転機構により回転する基板に処理液を吐出したときに吐出された処理液が基板の中心に広がることができる吐出位置である第1位置と当該第1位置よりも基板の周縁側の第2位置との間で処理液を吐出しながら往復移動させる工程と、
副ノズルにより、前記第1位置に対応する処理液の吐出位置よりも基板の周縁側の第3位置に処理液を吐出する工程と、
補助ノズルにより、前記主ノズル及び副ノズルからの各処理液を供給したときの基板面内のエッチング量の分布に基づいて、基板面内のエッチング量の分布の不均一性を補償するために、基板の半径方向において互いに異なる複数位置に処理液を吐出する工程と、含むことを特徴とする。
本発明の記憶媒体は、基板にノズルから処理液を吐出してエッチング処理を行うエッチング装置に用いられるソフトウェアを格納した記憶媒体であって、
前記ソフトウェアは、上述のエッチング方法のステップ群を実行するプログラムを含むことを特徴とする。
本発明は、回転する基板にノズルから処理液を供給してエッチング処理を行うにあたって、基板の中心を含む第1位置と第1位置よりも基板の周縁側の第2位置との間を処理液を吐出しながら移動する主ノズルと、第1位置よりも基板の周縁側の第3位置に向けて処理液を吐出する副ノズルと、を設けている。さらに基板の半径方向複数個所に処理液を吐出する補助ノズルを設け、主ノズル及び副ノズルから吐出する各処理液による基板面内のエッチング量の分布に基づいて、基板面内のエッチング量の分布の不均一性を補償するようにしている。そのため基板のエッチング量の面内均一性を向上することができる。
本発明の実施の形態に係る処理ユニットを備えた基板処理システムの概要を示す平面図である。 前記処理ユニットの概要を示す縦断側面図である。 保持部に保持されたウエハの近傍領域の拡大図である。 前記処理ユニットを上面側から見た平面図である。 主ノズル部、副ノズル部及び補助ノズル部から吐出されるエッチング液の吐出位置を示す説明図である 処理ユニットに設けられるユニット制御部を示す構成図である。 主ノズル部及び副ノズル部各々によるウエハのエッチング量の面内分布を示す特性図である。 主ノズル部及び副ノズル部を用いてエッチングをしたときのウエハのエッチング量の面内分布を示す特性図である。 補助ノズル部によるウエハのエッチング量の面内分布を示す特性図である。 本発明の実施の形態に係る処理ユニットの作用を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る処理ユニットの作用を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る処理ユニットの作用を示す説明図である。 本発明の実施の形態の他の例における主ノズル部の移動を説明する説明図である。 本発明の実施の形態の他の例における主ノズル部の移動を説明する説明図である。 本発明の実施の形態の他の例における主ノズル部の移動を説明する説明図である。 実施例1〜3、比較例及び参考例におけるウエハのエッチング量の面内分布を示す特性図である。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウエハ(以下ウエハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウエハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウエハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウエハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
以上に概略構成を説明した処理ユニット16は、本発明の実施の形態のエッチング装置に相当する。以下図3〜図6を参照しながら前記処理ユニット16を半導体装置の配線工程にて直径300mmウエハWの表面に形成されたメタル膜に有機系のエッチング液を供給して不溶なメタルの剥離及び異物の除去を行うエッチングユニットとして構成された場合を例に説明する。なお実施の形態においては、ウエハWは上方から見て時計回り方向に回転するものとして説明する。また図4、図5において回収カップ50は省略した。
処理ユニット16は、保持部31に保持されたウエハWの全面にエッチング液を供給するための主ノズル部40aと、ウエハWの周縁に向けてエッチング液を供給する副ノズル部40bと、を備えている。さらに主ノズル部40a及び副ノズル部40bから供給されるエッチング液によりウエハWのエッチングを行ったときにウエハWの表面において温度が低くなり、エッチング量が少なくなる部位に向けてエッチング液を補充供給するための補助ノズル部40cが設けられている。
主ノズル部40aは図3、図4に示すように共通のノズルヘッド41Aに、ウエハWに向けてエッチング液を供給するエッチングノズル411Aと、DIW(DeIonized Water)などのリンス液を供給するリンスノズル412Aと、がノズルヘッド41Aの下面に並べて配置されている。図3に示すようにこれらのノズル411A、412Aは、下方側へ向けて各処理液(エッチング液、リンス液)を直線状に吐出する(副ノズル部40bにおいても同じ)。この例では、エッチングノズル411Aが、エッチング液を処理液としたときの主ノズルに相当する。
図4に示すようにノズルヘッド41Aはエッチングノズル411Aとリンスノズル412Aとが並ぶ方向と直交する方向に向かい、ウエハWの表面に沿って伸びるノズルアーム42Aの先端部に設けられている。ノズルアーム42Aの基端側は、回収カップ50の外部にて、上方に向けて伸びる回転軸43Aの先端に固定されている。回転軸43Aの基端側は、回転軸43Aを鉛直軸周りに回動させる回転機構44を介して、チャンバ20の底面に固定されており、回転軸43Aを回転させることにより、エッチングノズル411A及びリンスノズル412AがウエハWの中心の上方を通過する円弧に沿って旋回する。
なお図4、図5においては、処理ユニット16内にウエハWは、図4、図5を正面に見て上方から(図4中矢印の方向に)搬入される。この時主ノズル部40aは、図5に示すように当該円弧上におけるウエハWの中心部Oから16mm離れた位置P1と、当該円弧上におけるウエハWの中心部Oから145mm離れた位置P2と、の間を旋回する。図5中の位置P1及び位置P2を含む斜線を付した領域90は、ウエハW表面における主ノズル部40aに設けたエッチングノズル411Aによりエッチング液が吐出される領域を示す。ここでは、位置P1にエッチング液を吐出するときのエッチングノズル411Aの位置が第1位置に相当し、位置P2にエッチング液を吐出するときのエッチングノズル411Aの位置が第2位置に相当する。
位置P1をウエハWの中心部Oからずらしているのは、往復移動する主ノズル部40aが折り返して方向を転換するときに、折り返して点である位置P1で移動速度が0になり、局所的にエッチング液を供給してしまう。またウエハWを回転させたときにウエハWの中心部Oは移動しない。そのため折り返し点である位置P1をウエハWの中心部Oに位置させると、移動しないウエハWの中心部Oに局所的にエッチング液を供給することになり、エッチング量が増えすぎるためである。そのため位置P1をウエハWにエッチング液を吐出したときにウエハWの中心部Oまでエッチング液が広がる位置に設定することで、位置P1にて供給されるエッチング液がウエハWの表面を広がり、ウエハWの中心部Oに供給することができる。
また副ノズル部40bについても、共通のノズルヘッド41Bに、ウエハWに対してエッチング液を供給するエッチングノズル411Bと、リンス液を供給するリンスノズル412Bとを設けた構造となっている点は、主ノズル部40aと同様である。この例では、エッチングノズル411Bが、処理液をエッチング液としたときの副ノズルに相当する。
図4に示すようにノズルヘッド41Bはエッチングノズル411Bとリンスノズル412Bとが並ぶ方向と直交する方向にウエハWの表面に沿うように伸びるノズルアーム42Bの先端部に設けられている。ノズルアーム42Bの基端側は、回収カップ50の外部にて、上方に向けて伸びる支持柱43Bに固定されている。
そして副ノズル部40bは、主ノズル部40aから見てウエハWの回転方向下流側に配置されている。エッチングノズル411Bとリンスノズル412Bとは、各々、図5に示すウエハWの周縁部におけるウエハWの中心から148mm離れた位置P3と、位置P3に隣り合う位置に夫々エッチング液及びリンス液を吐出するよう配置されている。従って位置P3に向けてエッチング液を吐出するエッチングノズル411Bの位置が第3位置に相当する。
補助ノズル部40cについても、共通のノズルヘッド41Cに、ウエハWに対してエッチング液を供給するエッチングノズル411Cと、リンス液を供給するリンスノズル412Cとを設けた構造となっている点は、主ノズル部40aと同様である。またエッチングノズル411C及びリンスノズル412Cはノズルヘッド41Cの下面に並べて設けられ、各々先端が、リンスノズル412Cから見て、エッチングノズル411Cの方向に傾斜して設けられている。なお記載が繁雑になることを防ぐため図中では、下方に向けて吐出するように示している。この例では、エッチングノズル411Cが、処理液をエッチング液としたときの補助ノズルに相当する。
図4に示すようにノズルヘッド41Cは、エッチングノズル411Cとリンスノズル412Cとが並ぶ方向と直交する方向にウエハWの表面に沿うように伸びるノズルアーム42Cの先端部に設けられている。ノズルアーム42Cの基端側は、回収カップ50の外部にて、上方に向けて伸びる回転軸43Cの先端に固定されている。回転軸43Cの基端側は、回転軸43Cを鉛直軸周りに回動させる回転機構45を介してチャンバ20の底面に固定されており、回転軸43Aを回転させることにより、エッチングノズル411C及びリンスノズル412CがウエハWの中心の上方を通過する円弧に沿って旋回する。
また補助ノズル部40cは、主ノズル部40aから見てウエハWの回転方向上流側であって、副ノズル部40bから見てウエハWの回転方向下流側に配置されており、エッチングノズル411Cとリンスノズル412Cとが各々ウエハWの上方を円弧状に旋回するように構成されている。補助ノズル部40cは、後述するように停止位置メモリ104に記憶された停止位置の間を移動し各停止位置にて設定された時間の間、エッチング液を吐出する。ここでは補助ノズル部40cの停止位置は、図5中に示すウエハWの中心から107mm離れた位置にエッチング液を吐出する位置Pa、ウエハWの中心から124mm離れた位置にエッチング液を吐出する位置Pb、ウエハWの中心から135mm離れた位置にエッチング液を吐出する位置Pcに設定されている。なお図5では、補助ノズル部40cの停止位置である位置Pa、Pb、Pcは、当該位置に補助ノズル部40cを停止させてエッチングノズル411Cからエッチング液を供給したときに、ウエハWの表面高さにおけるエッチング液が吐出される位置にて示している。なおこの例では、位置Paに向けてエッチング液を吐出するときの補助ノズル部40cの位置が第4位置に相当し、位置Pcに向けてエッチング液を吐出するときの補助ノズル部40cの位置が第5位置に相当する。
また説明の便宜上、以下の説明では、主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cの各エッチングノズル411A、B、Cからのエッチング液の吐出を「主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cからのエッチング液の吐出」と言う。またウエハWの表面の高さにおける主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cの各エッチングノズル411A、B、Cからのエッチング液の吐出される位置、あるいは領域を「主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cの吐出位置あるいは領域」というものとする。
主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cに夫々設けられたエッチングノズル411A〜Cは、夫々ノズルヘッド41A〜Cやノズルアーム42A〜C内に設けられたエッチング液供給路46A〜46C(図3参照)を介してエッチング液供給源701に接続されている。エッチング液供給源701には、エッチング液を貯留する図示しない貯留部及び貯留部内のエッチング液の温度調整を行う図示しないヒータなどの温度調整部が設けられ、エッチング液が20〜70℃の範囲の温度、例えば50℃に調整されている。またエッチング液供給源701の出口部には、流量調整部71a〜71cが設けられ、温調されたエッチング液の流量が調整されて、各エッチングノズル411A〜Cに送液されるように構成されている。
また主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cに設けられた各リンスノズル412A〜Cは、夫々図3に示すリンス液供給路47A〜47Cを介してリンス液を貯留する図示しない貯留部を含むリンス液供給源702に接続されている。リンス液供給源702の出口部には、流量調整部72a〜cが設けられ、リンス液の流量が調整されて、各リンスノズル412A〜Cに送液されるように構成されている。
また図6に示すように処理ユニット16には、処理ユニット16におけるエッチング処理を制御するユニット制御部100が設けられ、ユニット制御部100は、基板処理システム1に設けられた制御装置4から送信される制御信号により、制御されている。
ユニット制御部100は、主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cを用いて行われる後述の動作を制御するためのステップ群を備えたエッチングプログラム102aを含むソフトウェアが格納されるプログラム格納部102を備え、エッチングプログラム102aを実行するためのCPU103を備えている。なお図6中101はバスである。ソフトウェアは、処理の手順を記載した処理レシピを含んでおり、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどの記憶媒体を介して、プログラム格納部102にインストールされる。またユニット制御部100は、補助ノズル部40cの停止位置を記憶するパラメータ記憶部である停止位置メモリ104を備えており、例えば入力部105により、補助ノズル部40cの停止位置を書き換えることができるように構成されている。そしてCPU103によりエッチングプログラム102aを実行したときに、主ノズル部40a、副ノズル部40bを操作してエッチング処理を実行すると共に、補助ノズル部40cを停止位置メモリ104に記憶された停止位置に各々停止させ、各停止位置にて設定された流量のエッチング液を設定された時間吐出して、エッチング処理を行う。
このように補助ノズル部40cは、停止位置メモリ104に記憶された停止位置に各々停止してエッチング液を吐出するが、この停止位置メモリ104に予め記憶しておく補助ノズル部40cの停止位置の設定方法について説明する。
補助ノズル部40cは、既述のように主ノズル部40a及び副ノズル部40bを用いてエッチングを行った時に、ウエハWの温度が低くなり、エッチング量が少なくなる個所に向けてエッチング液を供給し、ウエハWの表面温度の面内均一性を改善することで、ウエハWのエッチング量の面内均一性を改善するために設けられている。そのため予め主ノズル部40a及び副ノズル部40bを用いてエッチング処理を行った時のウエハWの表面におけるエッチング量の面内分布を把握しておく。
図7の実線のグラフは、主ノズル部40aからエッチング液を吐出しながら、主ノズル部40aをウエハWの中心側の位置P1から位置P2の範囲を繰り返し往復させて、回転するウエハWにエッチング液を供給した時のウエハWの表面におけるエッチング量の面内分布の一例を示す。図7の横軸は、ウエハWの表面の半径方向の位置を示し、縦軸は各位置におけるエッチング量を示している。
主ノズル部40aの位置をウエハWの中心部Oの上方に固定し、ウエハWの中心部Oのみにエッチング液を供給した場合には、回転するウエハWの表面を広がるにつれてエッチング液の温度が低くなるためエッチング量が少なくなるが、主ノズル部40aの位置をウエハWの中心側と周縁側との間を繰り返し移動することにより、ウエハWの周縁側にも温度の高いエッチング液が供給されるようになるため図7に示すようにウエハWの中心側の領域において、ウエハWの温度の面内均一性が高くなり、エッチング量の面内均一性も高くなる。しかしながらウエハWの周縁部においては、温度の落ち込みが改善されず、エッチング量が少なくなる。
図7の破線のグラフは、副ノズル部40bからエッチング液を吐出して、回転するウエハWにエッチング液を供給したときのウエハWの表面におけるエッチング量の面内分布を示す。このようにウエハWの周縁部に向けて直接エッチング液を供給する副ノズル部40bを設けることで、ウエハWの周縁部の温度を局所的に高めることができ、エッチング量を増加させることができる。
そのため主ノズル部40aに加えて副ノズル部40bを用いてエッチングを行った場合には、図8中の実線(1)で示すようにウエハWの面内のエッチング量の分布D1は、主ノズル部40aから吐出されるエッチング液によりウエハWの中心側の領域における温度の面内均一性が高まると共に、副ノズル部40bから吐出されるエッチング液により、ウエハWの周縁における温度が補償され、エッチング量が補償される。
しかしながら図8中の鎖線(2)で示す目標とするエッチング量の面内分布D0(ここでは、エッチング量がウエハWの面内で均一となる例)と比較したときに、ウエハWの周縁部、例えばウエハWの中心から130mm程度の位置などにおいては、図7の主ノズル部40aのみからエッチング液を供給する場合に比べて改善はしているもののわずかにエッチング量が少ない部位が残っている。そのためこれらのウエハW表面温度が局所的に低い個所に向けて補助ノズル部40cからエッチング液を供給して温度の不均一性を補償することでエッチング量を補償し、ウエハWエッチング量の面内分布を目標とするエッチング量の分布D0に揃えるようにすればよい。
図9(a)におけるDaは、補助ノズル部40cをウエハWの中心から104mm離れた位置にエッチング液を吐出する位置Paに位置させて、60秒間エッチング液を供給してエッチングを行った時のウエハWのエッチング量の分布Daを示す。またDbは、補助ノズル部40cをウエハWの中心から127mm離れた位置にエッチング液を吐出する位置Pbに位置させて、70秒間エッチング液を供給してエッチングを行った時のウエハWのエッチング量の分布Dbを示す。さらにDcは、補助ノズル部40cをウエハWの中心から135mmの距離に位置に位置させてエッチング液を供給する位置Pcに位置させてエッチング液を供給してエッチングを行った時のウエハWのエッチング量の分布を示す。そしてウエハW上における複数の位置を補助ノズル部40cの位置に設定し、図9(a)に示すような補助ノズル部40cの位置に対するウエハWのエッチング量の分布の傾向のデータを取得して、例えばデータテーブルを作成する。
なおウエハWの中心側の位置よりも周縁側位置の方がウエハW一回転あたりのウエハ上の移動距離が長くなる。そのためエッチング液の供給量をウエハWの面内で均一にするためには、ウエハWの中心側の位置よりも周縁側位置の方が長い時間供給する必要がある。ここではエッチング液の供給時間は、エッチング液の供給量をウエハWの面内で均一にするように、補助ノズル部40c位置のウエハWの中心からの距離に従って決定されているものとする。従ってデータテーブルの作成にあたってエッチング量の分布を求めるときには、補助ノズル部40cの位置により決定されるエッチング液の供給時間に従ってエッチング処理を行い、エッチング量の分布を評価しているものとする。
さらにこれらのデータテーブルから、主ノズル部40aに加えて副ノズル部40bを用いてエッチングを行った場合におけるウエハW表面におけるエッチング量の面内分布を示す図8中(1)のグラフにおけるエッチング量が少なくなっている部位、例えばウエハWの中心から130mm程度離れた位置における部位のウエハWのエッチング量を補償するように補助ノズル部40cによりエッチング液を吐出するべき位置を選択する。
具体的には、図8に鎖線(2)で示す目標とするエッチング量の分布D0、ここでは面内で均一なエッチング量の分布から主ノズル部40aに加えて副ノズル部40bを用いてエッチングを行った場合におけるエッチング量の分布D1を(図8中実線(1))を差し引き、図8中破線(3)で示すような差し引いたエッチング量の分布(D0−D1)を求める。さらに各補助ノズル部40cの停止位置に対応したエッチング量の分布のデータテーブルから、補助ノズル部40cの停止位置を選択する。この時図9(b)に示すように、選択した補助ノズル部40cの停止位置に対応したエッチング量の分布を合算したときに、合算したエッチング量の分布(ここでは例として図9(b)中の(Da+Db+Dc))と、差し引いたエッチング量の分布(D0−D1)(図8中破線(3)の分布)と、が揃うように補助ノズル部40cの停止位置を選択決定する。ここでは、例えば図5に示した3つの位置Pa〜Pcがエッチング液の吐出を行う補助ノズル部40cの停止位置をとして決定され、これら選択決定された補助ノズル部40cの停止位置は、例えば入力部105により停止位置メモリ104に書き込まれる。
またウエハWの表面における主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cの各々のノズルから供給するエッチング液の供給位置の各々の位置関係について説明する。ウエハWの中央側の位置P1と周縁側の位置P2との間を往復移動する主ノズル部40aにおいて、主ノズル部40aが周縁側に移動したときに供給されるエッチング液の流れは、中央側で供給される場合に比べてエッチング液の厚みが増大する。
また、ウエハWの中央側よりも周縁側のほうがエッチング液に加わる遠心力が大きい。したがって、大きい遠心力が加わり、且つ、厚くなったエッチング液の流れが、副ノズル部40bから供給されるエッチング液の流れと合流すると、大きなスプラッシュが発生する。また副ノズル部40bから供給されたエッチング液が、主ノズル部40aから供給されたエッチング液によりウエハWの外に押し流されてしまい、副ノズル部40bから供給されたエッチング液によって、所定のエッチング量が得られなくなることがある。
そのため周縁側に移動した主ノズル部40aから供給されるエッチング液の流れに対し、ウエハWの回転方向の下流側のできるだけ遠い位置に副ノズル部40bを配置するようにしている。
また補助ノズル部40cについても副ノズル部40bにおけるエッチング液の吐出位置よりもウエハWの中心側にエッチング液を供給する。そのため補助ノズル部40cからエッチング液を供給する位置と、副ノズル部40bからエッチング液を供給する位置とが近い場合には、補助ノズル部40cから供給したエッチング液が大きな力で副ノズル部40bから供給したエッチング液に衝突する。このためスプラッシュが発生したり、副ノズル部40bから供給したエッチング液を押し流してしまうことがある。従って、補助ノズル部40cは、副ノズル部40bの吐出位置よりも下流側に配置することが好ましい。
続いてエッチング装置の作用について説明する。例えばエッチング対象となる直径300mmのウエハWが処理ユニット16に搬入され、保持部31に受け渡される。次いでウエハWを例えば150rpmの回転数で回転させると共に主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cからエッチング液を供給してエッチングを行う。なお図10〜15では、主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cを夫々ノズルヘッド41A〜C及びエッチングノズル411A〜Cのみ示している。また主ノズル部40aの位置P1、P2、副ノズル部40bの位置P3、及び補助ノズルの停止位置である位置Pa、Pbは模式的に示しており、正確に記載したものではない。
この時図10〜図12に示すように主ノズル部40aにおいては、例えば530sccmの流量でエッチング液を吐出しながら、ウエハWの中心側の位置P1とウエハWの周縁側の位置P2との間を、例えば100mm/秒の速度で70回往復する。また副ノズル部40bにおいては、ウエハWの周縁部に向けて、例えば350〜400sccmの流量でエッチング液を供給する。さらに補助ノズル部40cにおいては、停止位置メモリ104から読み出した既述の補助ノズル部40cの停止位置に各々停止し、各停止位置にてエッチング液を吐出する。例えば図10に示すように補助ノズル部40cは、まず位置Paに移動し、その後当該位置Paにて静止した状態で、エッチング液を250sccmの流量で60秒間供給する。
続いて図11に示すように補助ノズル部40cをエッチング液を停止した状態で、位置Pbに移動する。続いて補助ノズル部40cを当該位置Pbにて静止させた状態で、図12に示すようにエッチング液を250sccmの流量で70秒間供給する。その後補助ノズル部40cをエッチング液を停止した状態で、位置Pcに移動させ、図12に示すように補助ノズル部40cを当該位置にて静止した状態で、エッチング液を250sccmの流量で85秒間供給する。このように各位置Pa、Pb、Pcの間を移動するときには、補助ノズル部40cをエッチング液の吐出を行わない状態で移動させ、補助ノズル部40cを各位置Pa、Pb、Pcに停止させた状態で、一定時間エッチング液を吐出する。
主ノズル部40a及び副ノズル部40bを用いてエッチング液を吐出したときには、例えば図8の実線(1)に示すようにウエハWの周縁部の領域において、エッチング液の温度が低くなる傾向にあるが、補助ノズル部40cから各々エッチング液を供給することにより、ウエハWにおけるエッチング液の温度が低く、エッチング量が少ない個所にエッチング液が供給されてエッチング液の温度が高まり、図9(a)に示す各グラフ分のエッチング量が合算されて加算される。このエッチング量が合算値は、目標とするエッチング量の分布D0と主ノズル部40aに加えて副ノズル部40bを用いてエッチングを行った場合におけるエッチング量の分布D1との差分値に揃えている。そのためウエハWの表面温度の不均一性が補償されて、目標とするエッチング量の分布D0に揃う。従ってウエハWの表面におけるエッチング速度の均一性が改善し、ウエハWのエッチング量の面内均一性が改善する。
こうして所定時間、ウエハWのエッチング処理を行った後、主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cからのエッチング液の吐出を停止し、各ノズル部40a、40b、40cのリンスノズル412A、B、Cからリンス液を吐出する。ここで、ホットリンス処理等、リンス液によるリンス洗浄時のウエハWの面内温度分布がエッチング処理の結果に影響を与える場合には、エッチング液の供給時と同様に第1位置と第2位置との間を往復移動する主ノズル部40a及びの副ノズル部40b及びウエハWの温度の面内均一性を改善するための補助ノズル部40cの各々を用いてリンス液を供給する。このとき補助ノズル部40cの停止位置の設定手法にて説明した例と同様の検討を行い、補助ノズル部40cの吐出位置をエッチング液の吐出時とは異なる位置に設定しておいてもよい。
また、リンス洗浄時におけるウエハWの面内温度分布がエッチング処理の結果に与える影響が小さい場合には、例えばウエハWの中央部上方側で主ノズル部40aを停止させ、当該主ノズル部40aのみからリンス液供給を行って副ノズル部40b及び補助ノズル部40cによる面内温度分布の調整は行わないようにしてもよい。
こうしてリンス洗浄を実行し、振り切り乾燥を行った後、保持部31の回転を止める。そしてチャンバ20内に進入してきたウエハ保持機構に、搬入時とは反対の手順でウエハWを受け渡し、処理ユニット16からウエハWを搬出する。
上述の実施の形態によれば、回転するウエハWにエッチング液を供給してエッチング処理を行うにあたって、ウエハWの中心にエッチング液を供給できる位置P1と、ウエハWの周縁側の位置P2との間をエッチング液を吐出しながら移動する主ノズル部40aと、ウエハWの周縁側の位置P3に向けてエッチング液を吐出する副ノズル部40bと、を設けている。さらにウエハWの半径方向複数個所に処理液を吐出する補助ノズル部40cを設け、主ノズル部40a及び副ノズル部40bから吐出する各エッチング液によるウエハWの面内の温度の不均一性を補償し、エッチング量の不均一性を補償するようにしている。そのためエッチング処理を行った時のウエハWの面内の温度を均一化することができ、ウエハWのエッチング量を均一にすることができる。
主ノズル部40a及び副ノズル部40bを用いてエッチング液を吐出したときに、ウエハWの面内において補助ノズル部40cによりエッチング液を供給してエッチング量を補償するべき個所は一か所であるとは限らず、複数個所にエッチング液を供給することでよりウエハWの温度の面内均一性が良好になり、エッチング量の面内均一性が良好になる場合も多い。そのため例えば処理液を案内する供給流路を分岐させて複数の吐出口を形成し、各吐出口から、基板における回転軸線から、距離が異なる複数の位置に夫々処理液を吐出するように構成した装置の場合には、処理液の吐出位置を調整することが難しく、所望のエッチング量の面内均一性を得られないこともある。また各吐出口毎に温度を調整する装置を組み込む必要があるなど装置が複雑化する問題がある。
上述の実施の形態においては、主ノズル部40a及び副ノズル部40bに加えて、補助ノズル部40cをウエハWの径方向に移動自在に構成し、所定の箇所に夫々エッチング液を吐出できるように構成している。そのため簡単な構成で、ウエハWの温度の面内分布に寄らず、ウエハWの温度の面内均一性が良好にすることができる。従ってウエハWのエッチング量の面内均一性が良好になる。
また上述の実施の形態では、補助ノズル部40cの停止位置である位置Pa〜Pcを第1位置P1よりも外側にエッチング液を吐出する位置であって、第3位置P3よりも内側にエッチング液を吐出する位置に設定しているが、ウエハWのエッチング量を補償すべき位置が第1位置P1よりも外側であって、第3位置P3よりも内側から外れることも想定される。従って補助ノズル部40cの停止位置である位置Pa〜Pcは、ウエハWの中心を中心とし、第1位置P1、あるいは第3位置P3を通る同周円上の位置にエッチング液を吐出する位置であってもよい。また第1位置P1よりもウエハの中心寄りの位置にエッチング液を吐出する位置、及び第3位置P3よりもウエハWの周縁側の位置にエッチング液を吐出する位置であってもよい。
さらに補助ノズル部40cは、エッチング液を供給した状態で移動させず、停止位置に到達した後、エッチング液を吐出するようにしている。主ノズル部40a及び副ノズル部40bを用いることでウエハWエッチング量は、凡そ均一になり、補助ノズル部40cは局所的なエッチング量の調整に用いるが、補助ノズル部40cからエッチング液を供給した状態で移動させるとエッチング量の分布が複雑な傾向を示しやすくなるため、局所的な補償を行うための流量や位置の制御が複雑になる。そのため補助ノズル部40cは、供給位置に到達した後エッチング液を吐出を開始することが好ましい。
また主ノズル部40a及び副ノズル部40bを用いてエッチング液を吐出し、停止位置メモリ104に記憶させた停止位置にて補助ノズル部40cからエッチング液を吐出してエッチングを行って、ウエハWの温度分布を測定し、さらに当該ウエハWの温度分布に基づいて、補助ノズル部40cにおける停止位置を追加するようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、補助ノズル部40cにおける各停止位置におけるエッチング液の流量は、予めエッチングプログラム102aに記憶され、エッチング液の吐出時間は、停止位置により決定されるとして説明しているが、停止位置メモリ104に記憶する情報としては、停止位置のみでなく、停止回数、各停止位置におけるエッチング液の供給時間や、エッチング液の流量などのパラメータを記憶するようにしてもよい。これらのパラメータを調整することで、ウエハの温度を調整することができるため同様の効果を得ることができる。
またウエハWを回転させたときにウエハWの周縁側の領域ほど速度が速くなり、放熱量が多くなる。そのためウエハWの周縁側に処理液を吐出するノズルほど処理液の温度を高くすることが好ましい。従って主ノズル部40aから吐出するエッチング液よりも副ノズル部40bから吐出するエッチング液の温度が高いことが好ましい。さらに補助ノズル部40cから吐出するエッチング液については、その処理液の吐出位置に合わせて設定することが好ましい。実施の形態に示すようにウエハWの周縁側にて処理液を吐出することが多い場合には、補助ノズル部40cから吐出するエッチング液の温度は、主ノズル部40aから吐出するエッチング液の温度よりも高く、副ノズル部40bから吐出するエッチング液の温度よりも低いことが好ましい。またウエハWの中心側にて処理液を吐出することが多い場合には、補助ノズル部40cから吐出するエッチング液の温度は、主ノズル部40aから吐出するエッチング液の温度よりも低いことが好ましい。
また、本実施の形態の主ノズル部40a、副ノズル部40b及び補助ノズル部40cを用いてウエハWの面内温度分布を調整することが可能な処理液の種類はエッチング液に限られるものではない。塗布、現像装置にてウエハWに供給されるレジスト液やレジスト液をウエハWの表面に広げるためのシンナー、反射防止膜の原料液や現像後のレジスト膜に供給される現像液であってもよい。またウエハWの洗浄処理を行う洗浄装置にて供給される酸性やアルカリ性の薬液、ウエハWにメタル膜を形成するためのメッキ装置にて供給されるメッキ液など、各種の処理液の供給にも本発明は適用することができる。これらの場合、各種処理液は処理液供給時のウエハWの温度よりも高い温度で供給される場合だけでなく、ウエハWよりも低い温度で供給してもよく、この場合にも主ノズル部40a、副ノズル部40bに加えて補助ノズル部40cを設けることによってウエハWの面内温度分布を調整することができる。
そして、本実施の形態の処理ユニット(エッチング装置)を用いて処理することが可能な基板の種類は、半導体ウエハに限定されるものではない。例えばフラットパネルディスプレイ用のガラス基板のエッチング処理を行う処理ユニットに対しても本発明は適用することができる。
上述の実施の形態では、主ノズル部40aをウエハWの中心側の位置P1と、ウエハWの周縁側の位置P2との間を円弧上を往復移動させているが、ウエハWの中心側における折り返し位置である位置P1を一往復ごとに位置をずらすようにしてもよい。例えば一往復目においては、図13に示すようにウエハWの中心から16mm離れた位置P1aにて折り返し、周縁方向に移動する。続いて図14に示すようにウエハWの周縁側においては、位置P2にて折り返し、ウエハWの中心側に移動する。続いて図15に示すように、位置P1aよりもウエハWの周縁側の位置、例えばウエハWの中心から20mm離れた位置P1bにて折り返すようにする。
ウエハWの回転中心に近い領域は、回転半径が小さく、ウエハWの周縁部に比べて、エッチング液の吐出量に対する当該エッチング液の供給される面積が狭く、単位面積当たりのエッチング液の供給量が多くなりやすい。従ってウエハWの中心に近い領域においてエッチング液を供給するときにウエハWの周縁部におけるエッチング液の供給時間と同じ時間供給すると、周縁部においてエッチングする場合よりもエッチング量の供給量が多くなってしまう。またウエハWの折り返し位置は、瞬間的にノズルが停止するため、エッチング液の供給量が多くなりやすく、特にウエハWの中心側は既述のように単位面積当たりのエッチング液の供給量が多くなりやすい。そのためウエハWの往復ごとにウエハWの中心側の折り返し位置をずらすことにより、ウエハWの中心側において局所的にエッチング液の供給量が増えることを抑えることができる。
[実施例]
本発明のエッチング装置の効果を検証するために以下の試験を行った。
実施の形態にて示した処理ユニット16を用い、実施の形態と同様にウエハWにエッチング処理を行った例を実施例1とした。また補助ノズル部40cを位置Pa及び位置Pbの2カ所に位置させてエッチング液を吐出するように設定し、夫々エッチング液を60秒及び70秒間吐出するように設定したことを除いて実施例1と同様に処理を行った例を実施例2とした。また補助ノズル部40cを位置Paの1カ所に位置させてエッチング液を吐出するように設定し、エッチング液を60秒間吐出するように設定したことを除いて実施例1と同様に処理を行った例を実施例3とした。
また副ノズル部40b及び補助ノズル部40cからエッチング液を吐出しないように設定したことを除いて、実施例1と同様に処理した例を比較例とし、補助ノズル部40cからエッチング液を吐出しないように設定したことを除いて、実施例1と同様に処理した例を参考例とした。
図16は、実施例1〜3、比較例及び参考例におけるウエハWのエッチング量の面内分布を示す特性図である。図16中の横軸は、ウエハWの中心を通る直線上の位置を一方の周縁側を+、他方の周縁側を−として示し、縦軸は、各ウエハ上の位置におけるエッチング量(Å)を示している。
図16に示すように比較例では、ウエハWの周縁部のエッチング量が少なくなっていたが、参考例、実施例3、実施例2、実施例1の順番に周縁部のエッチング量増加し、エッチング量の面内均一性が良好になっていることが分かる。
比較例及び参考例からウエハW上を移動してエッチング液を供給する主ノズル部40aに加え、副ノズル部40bからエッチング液を吐出することでエッチング量の面内均一性は改善することが分かる。さらに実施例1〜3の結果より、主ノズル部40a及び副ノズル部40bに加え、さらに補助ノズル部40cを用いることで、エッチング量の面内均一性を改善することができるとわかる。また実施例3よりも実施例2、実施例1の順番でさらにエッチング量の面内均一性が改善していることから、エッチング量の面内分布に基づいて、補助ノズル部40cによるエッチングの吐出個所を複数個所に増やすことで、よりウエハWの温度の面内均一性が改善され、エッチング量の面内均一性を改善させることができると言える。
40a 主ノズル部
40b 副ノズル部
40c 補助ノズル部
41A、41B、41C
ノズルヘッド
411A、411B、411C
エッチングノズル
412A、412B、412C
リンスノズル
100 ユニット制御部
104 停止位置メモリ
W ウエハ

Claims (8)

  1. 基板を水平に保持するための基板保持部と、
    前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、
    前記基板保持部に保持され、前記回転機構により回転する基板に処理液を吐出したときに吐出された処理液が基板の中心に広がることができる吐出位置である第1位置と当該第1位置よりも基板の周縁側の第2位置との間で処理液を吐出しながら移動する主ノズルと、
    前記第1位置に対応する処理液の吐出位置よりも基板の周縁側に処理液を吐出するために第3位置に位置する副ノズルと、
    前記主ノズル及び副ノズルからの各処理液を供給したときの基板面内のエッチング量の分布に基づいて、基板面内のエッチング量の分布の不均一性を補償するために、基板の半径方向において互いに異なる複数位置に処理液を吐出するための補助ノズルと、を備えたことを特徴とするエッチング装置。
  2. 前記互いに異なる複数位置は、基板の中心を中心とする前記第1の位置を通る円と、基板の中心を中心とする前記第3の位置を通る円と、の間であることを特徴とする請求項1に記載のエッチング装置。
  3. 前記補助ノズルは、前記第1位置に対応する処理液の吐出位置よりも基板の周縁側に処理液を吐出する第4位置と、当該第4位置よりも基板の周縁側の第5位置との間で移動し、停止した状態で処理液を吐出することを特徴とする請求項1または2に記載のエッチング装置。
  4. 前記補助ノズルの停止位置は、前記第4位置、第5位置、及びこれらの位置の間の位置であることを特徴とする請求項3に記載のエッチング装置。
  5. 前記主ノズル及び副ノズルを使用し、前記補助ノズルを使用しないときの基板面内のエッチング量の分布と、目標とするエッチング量の分布と、の差分が、前記補助ノズル単独で各停止位置で処理液を吐出したときの基板面内の各エッチング量の分布の合計となるように、決められた前記補助ノズルの停止位置を記憶するパラメータ記憶部を備え、この停止位置メモリから読み出された前記停止位置に基づいて制御信号を出力する制御部を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のエッチング装置。
  6. 前記主ノズルは、第1位置と第2位置との間で複数回往復し、
    前記第1位置は、各回毎に異なることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のエッチング装置
  7. 基板を基板保持部に水平に保持する工程と、
    前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる工程と、
    主ノズルを、前記基板保持部に保持、前記回転機構により回転する基板に処理液を吐出したときに吐出された処理液が基板の中心に広がることができる吐出位置である第1位置と当該第1位置よりも基板の周縁側の第2位置との間で処理液を吐出しながら往復移動させる工程と、
    副ノズルにより、前記第1位置に対応する処理液の吐出位置よりも基板の周縁側の第3位置に処理液を吐出する工程と、
    補助ノズルにより、前記主ノズル及び副ノズルからの各処理液を供給したときの基板面内のエッチング量の分布に基づいて、基板面内のエッチング量の分布の不均一性を補償するために、基板の半径方向において互いに異なる複数位置に処理液を吐出する工程と、含むことを特徴とするエッチング方法。
  8. 基板にノズルから処理液を吐出してエッチング処理を行うエッチング装置に用いられるソフトウェアを格納した記憶媒体であって、
    前記ソフトウェアは、請求項7に記載されたエッチング方法を実行するステップ群を実行するプログラムを含むことを特徴とする記憶媒体。
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