JP2018181569A - Ledランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDランプの構造をシンプルにする【解決手段】LEDランプ1は、受電端子11を備えた取付基部10と、取付基部10から立設された相互間をおく複数の脚20と、複数の脚20に支持された発光部29とを含み構成されている。その発光部29は、筒状ヒートシンク40と、筒状ヒートシンク40の外面に配設されたLED55と、筒状ヒートシンク40及びLED55の外側を取り囲む透光性の筒状カバー60と、筒状ヒートシンク40の下端と筒状カバー60の下端との間を閉鎖する環状の下部蓋30と、筒状ヒートシンク40の上端と筒状カバー60の上端との間を閉鎖する環状の上部蓋70とを含み構成されている。このLEDランプ1は、複数の脚20の相互間から、筒状ヒートシンク40の内側の下端部に連通して、該内側を上端部まで貫通する空気の通り道Eを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、LEDを用いたランプに関する。
引用文献1,2のランプは、表面にLEDが配設された平板状のヒートシンクを複数枚備えている。これらヒートシンクは、互いに裏面を内側に向けて軸線周囲に配列されており、裏面側には、空気が流通する空間が形成されている。
特開2013−122899号公報 特表2013−524412号公報
しかしながら、特許文献1,2では、平板状のヒートシンクを複数枚備えているので、部品点数が多くなってしまう。また、それらのヒートシンクの各表面に取り付けられたLEDは、まとめて保護することができないので、複数枚のヒートシンク毎にカバーを設けなければならず、この点でも部品点数が多くなってしまう。そのため、ランプの構造が複雑になってしまう。
そこで、LEDランプの部品点数を減らして構造をシンプルにすることを、本発明の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のLEDランプは、受電端子を備えた取付基部と、取付基部から立設された相互間をおく複数本の脚と、複数の脚に支持された発光部とを含み、発光部は、筒状ヒートシンクと、筒状ヒートシンクの外面に配設されたLEDと、筒状ヒートシンク及びLEDの外側を取り囲む透光性の筒状カバーと、筒状ヒートシンクの下端と筒状カバーの下端との間を閉鎖する環状の下部蓋と、筒状ヒートシンクの上端と筒状カバーの上端との間を閉鎖する環状の上部蓋とを含み、複数の脚の相互間から筒状ヒートシンクの内側の下端部に連通して該内側を上端部まで貫通する空気の通り道を備えている。
上記以外の部分の構成は、特に限定されないが、次の態様であることが好ましい。
筒状ヒートシンクは、内面から突出する放熱用突起を備えている。放熱性がより向上するからである。LEDの前記配設は、複数のLEDが配線基板に実装されてなるLEDモジュールが、複数枚、筒状ヒートシンクの外面に取り付けられることでなされている。LEDの配設が簡単になるからである。
筒状ヒートシンクの外面は、多角筒の外面であり、該多角筒の外面の各平面部にLEDモジュールが取り付けられている。その取り付けは、筒状ヒートシンクの外面に内面まで貫通しないネジ穴が形成されると共に、該ネジ穴に螺入したネジを使用してなされている。ネジ穴を貫通させないことで、防水性を維持できるからである。より具体的には、その取り付けは、ネジで押さえたバネ片で配線基板を押圧することによりなされている。
受電端子に接続された導線は、取付基部の内部から、少なくとも1本の脚に設けられた脚挿通孔と、下部蓋に設けられた下部蓋挿通孔とを通って、筒状ヒートシンクと筒状カバーとの間に入り、LEDに通電可能に接続されている。導線が外部に露出しないからである。複数の脚は、筒状ヒートシンクの周方向に間隔をおいて並設されている。複数の脚には、前記周方向の大きさを幅として、相対的に幅の大きい第一脚と、相対的に幅の小さい第二脚とがあり、脚挿通孔は、第一脚にのみ設けられ、第二脚には設けられていない。全ての脚を第一脚と同じ太さにすると、空気の流れが悪くなり放熱効果が下がるからである。
筒状ヒートシンクの外面には、導線を入り込ませるための凹溝が形成されている。筒状ヒートシンクは、内面が円筒の内面、外面が多角筒の外面であり、凹溝は、該多角筒の外面の角部に形成されている。筒状ヒートシンクがこのような形状なら角部が肉厚となるため、該角部に凹溝を形成してもそれによる減肉が問題にならないからである。
前記多角筒の多角は4角以上である。より具体的には、前記多角筒の多角は6角、8角、10角又は12角であり、脚の数は該多角の半分である。全体がバランスよく綺麗にまとまるからである。凹溝は、筒状ヒートシンクの外面の全角部のうちの1つおきの各角部に設けられ、筒状ヒートシンクの下端面における凹溝が形成されていない各角部の内側にネジ穴が設けられている。下部蓋は、該ネジ穴と同数のネジ通し孔が設けられると共に、各ネジ通し孔にネジを通して前記ネジ穴に螺着すると各凹溝の延長線上に脚が一本ずつくるように、各脚が接続されている。導線を通す脚(脚挿通孔が設けられた脚)を凹溝に合わせる必要がなくなるからである。
下部蓋と筒状ヒートシンクとの間、下部蓋と筒状カバーとの間、上部蓋と筒状ヒートシンクとの間および上部蓋と筒状カバーとの間に、各間の防水性を高めるためのOリングが取り付けられている。
本発明によれば、筒状のヒートシンクを備えているので、平板状のヒートシンクを複数枚備える従来例1,2に比べて、部品点数が減る。また、筒状ヒートシンクと筒状カバーと下部蓋と上部蓋とで、LEDをまとめて保護することができるので、この点でも、複数枚のヒートシンク毎にカバーを設置しなければならない従来例1,2に比べて、部品点数が減る。そのため、ランプの構造がシンプルになる。
(a)は実施例のLEDランプを斜め上からみた斜視図、(b)は斜め下からみた斜視図である。 (a)は該LEDランプの筒状ヒートシンクを斜め上からみた斜視図、(b)は斜め下からみた斜視図である。 (a)は該LEDランプの筒状カバーを斜め上からみた斜視図、(b)はIIIb−IIIb断面を示す図、(c)はIIIc−IIIc断面を示す図である。 (a)は該LEDランプの上部蓋及びその周辺を斜め上からみた分解斜視図、(b)は斜め下からみた分解斜視図である。 (a)は該LEDランプの下部蓋と複数の脚とを含み構成された部品及びその周辺を斜め下からみた分解斜視図、(b)は斜め上からみた分解斜視図、(c)は該部品の脚を切断して斜め上からみた斜視図である。 (a)はVIa−VIa断面を示す図、(b)は該LEDランプの正面図、(c)はVIc−VIc断面を示す図、(d)は該LEDランプの底面図である。 (a)は該LEDランプを上部蓋側を上にして設置した場合を示す断面図、(b)は上部蓋側を下にして設置した場合を示す断面図、(c) (d)は上部蓋側を水平方向一方にして設置した場合を示す断面図である。
取付基部の形状は、特に限定されず、取付先であるソケットの形状に応じた形状とすることができる。受電端子の形状も、特に限定されず、ソケットの送電端子の形状に応じた形状とすることができる。取付基部の材料は、特に限定されず、樹脂、セラミックス等を例示できる。
複数の脚は、取付基部の上部の周縁部から、取付基部の周方向に相互間をおくように、立設されたものが好ましい。相互間を大きく取れる(空気の通り道を広くできる。以下同じ。)からである。脚は、その長さ方向に直交する断面における取付基部の径方向に沿う方向の大きさを「奥行」とし、該断面における取付基部の周方向に沿う方向の大きさを「幅」として、奥行よりも幅の方が小さいものが好ましい。相互間を大きく取れるからである。導線を通す脚(脚挿通孔を設ける脚)の幅よりも、導線を通さない脚(脚挿通孔を設けない脚)の幅の方が小さいことが好ましい。相互間を大きく取れるからである。脚は、取付基部から、斜め上外方へ傾斜して真直ぐに立設されたものが好ましい。脚(及びこれに通す導線)が最短となり、導線を通しやすいからである。脚の材料は、特に限定されず、金属、セラミックス、樹脂等を例示できる。取付基部や下部蓋に対する脚の接続手段は、特に限定されず、一体成形、溶接、凹部と凸部とによる嵌合、ネジによる螺着、それらの組み合わせ等を例示できる。
筒状ヒートシンクは、筒周方向に隙間がないものとする。筒状ヒートシンクの筒状は、特に限定されず、円筒(円筒外面と円筒内面をもつ)、多角筒(多角筒外面と多角筒内面をもつ)、多角筒外面と円筒内面とをもつもの、円筒外面と多角筒内面とをもつもの等を例示できる。多角筒外面をもつものは、その複数の平面部に、平面状のLEDモジュールを取り付けやすい。筒状ヒートシンクの材料は、特に限定されず、金属、セラミックス等を例示できる。放熱用突起の形状は、特に限定されず、フィン状、棒状、チムニー状、蛇行状等を例示できる。筒状ヒートシンクの内径は、取付基部の外径よりも大きくても小さくてもよいが、取付基部の外径よりも大きいと、より通気性が良くなることが期待できる。凹溝は、導線を通す部分にのみ設けてもよいが、組み立てる際に、導線を通す脚を凹溝に合わせる手間を考えると、全ての脚の延長線上に凹溝があることが好ましい。
LEDの発光色は、特に限定されず、白色、電球色、同2色の中間色、複数色の組み合わせ等を例示できる。LEDの配設は、特に限定されず、例えば、複数のLEDが配線基板に実装されてなるLEDモジュールを配してもよいし、個々のLEDを配してよい。
筒状カバーは、筒周方向に隙間がないものとする。筒状カバーの筒状は、特に限定されず、円筒でも多角筒でもよい。筒状カバーの透光性としては、透明、半透明、着色透明等による透光性を例示できる。筒状カバーの材料は、特に限定されず、ガラス、樹脂等を例示できる。
上部蓋及び下部蓋の材料は、特に限定されず、金属、セラミックス、樹脂等を例示できる。筒状ヒートシンクに対する上部蓋や下部蓋の接続手段は、特に限定されず、ネジによる螺着、溶接、一体成形、接着剤による接着、それらの組み合わせ等を例示できる。また、筒状カバーに対する上部蓋や下部蓋の接続手段も、特に限定されず、凹部と凸部とによる嵌合、ネジによる螺着、一体成形、接着剤による接着、それらの組み合わせ等を例示できる。
本発明のLEDランプは、いずれの部分を上にして設置してもよい。具体的には、上部蓋側を上にして下部蓋側を下にして設置する態様、上部蓋側を下にして下部蓋側を上にして設置する態様、上部蓋側を水平方向一方にして下部蓋側を水平方向他方にして設置する態様、上部蓋側を斜め上にして下部蓋側を斜め下にして設置する態様、上部蓋側を斜め下にして下部蓋側を斜め上にして設置する態様を例示できる。
次に、本発明の実施例を示す。但し、本発明は実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成や形状を任意に変更して実施することもできる。
図1に示すように、本実施例のLEDランプ1は、取付基部10と、4本の脚20と、発光部29とを含み構成されている。その発光部29は、筒状ヒートシンク40と、LEDモジュール50と、筒状カバー60と、下部蓋30と、上部蓋70とを含み構成されている。このLEDランプ1は、4本の脚20の相互間から、筒状ヒートシンク40の内側の下端部に連通して、該内側を上端部まで貫通する空気の通り道Eを備えている。なお、以下では、上部蓋70側を上にして下部蓋30側を下にした状態で説明するが、LEDランプ1は、いずれの部分を上にして設置してもよい。
図2に示すように、筒状ヒートシンク40は、内面が円筒の内面、外面が正八角筒の外面の筒体である。この筒状ヒートシンク40は、放熱効果を高めるためにある程度の厚さを有すると共に、内面から突出する放熱フィン42を備えている。この筒状ヒートシンク40は、放熱フィン42を含む全体がアルミニウムで一体成形されている。
この筒状ヒートシンク40の正八角筒の外面の各平面部に、LEDモジュール50が取り付けられている。各LEDモジュール50は、一枚の配線基板51と、それに実装された複数のLED55と含み構成されている。配線基板51は、セラミックスや樹脂等の絶縁体からなる絶縁基板、又は表面に樹脂等の絶縁体が塗布されたアルミニウム等の金属基板である。各配線基板51には、各LED55に電気を供給するための回路52が設けらている。そのLEDモジュール50の取り付けは、筒状ヒートシンク40の外面に、内面まで貫通しないネジ穴45が形成されると共に、該ネジ穴45に螺入したネジ54で押さえたバネ片53で、配線基板51を筒状ヒートシンク40の外面に押圧することによりなされている。但し、配線基板51を筒状ヒートシンク40の外面に直接ネジ止めするようにしてもよい。
筒状ヒートシンク40の外面における8つの角部のうちの1つおきの4つの各角部には、導線15を配するための凹溝44が形成されている。よって、凹溝44は、90°毎に1本ずつ計4本形成されている。そして、筒状ヒートシンク40の上端面における凹溝44が形成されていない4つの各角部の内側には、上部蓋70を取り付けるためのネジ穴47が設けられている。よって、筒状ヒートシンク40の上端面には、ネジ穴47が90°毎に1つずつ計4つ設けられている。また、筒状ヒートシンク40の下端面における凹溝44が形成されていない4つの各角部の内側には、下部蓋30を取り付けるためのネジ穴43が設けられている。よって、筒状ヒートシンク40の下端面には、ネジ穴43が90°毎に1つずつ計4つ設けられている。
導線15は、4本の凹溝44のうちの1本の凹溝44の内側にのみ配され、それ以外の凹溝44の内側には配されていない。この導線15は、該1本の凹溝44の両側にある2つのLEDモジュール50のうちの一方又は両方(図では両方)の回路52に通電可能に接続されている。そして、隣接する各LEDモジュール50どうしは別の導線16で通電可能に接続されている。なお、図では、LED55は全て直列に配線されているが、それらの配線は、例えば、LED55を数個ずつ直列に配線すると共に、それら数個ずつを並列に配線する等、任意に変更することができる。
図3に示す筒状カバー60は、筒状ヒートシンク40及びLEDモジュール50の外側を取り囲むガラス製の筒体である。筒状カバー60の上端部67および下端部63は、端側に進むに従い徐々に径が小さくなるテーパー形状をしている。但し、筒状カバー60は、上下両端部67,63にこのようなテーパー形状を備えないストレート形状であってもよい。
図4に示す上部蓋70は、筒状ヒートシンク40の上端と筒状カバー60の上端との間を閉鎖するアルミニウム製の環状部材である。この上部蓋70は、上面から下面にまで貫通するネジ通し孔74が90°毎に計4つ貫設されると共に、下面に環状溝76が設けられている。この上部蓋70は、その下面の環状溝76に筒状カバー60の上端部67をOリング79を挟んで嵌合させると共に、下面における環状溝76よりも内側部分を筒状ヒートシンク40の上端面に別のOリング78を挟んで当接させる。その状態で、上部蓋70の4つの各ネジ通し孔74にネジ75を通して筒状ヒートシンク40の上端面のネジ穴47に螺着させる。それにより、上部蓋70が筒状ヒートシンク40の上端面に取り付けられる。Oリング78,79は、防水性を高めるための部材である。
図5に示すように、下部蓋30と、その下面から下方に延びる4本の脚20と、それらの下端部どうしを繋ぐ円板状の取付基部上端部18とで、一部品Pをなしている。詳しくは、本実施例では、下部蓋30と4本の脚20における径方向外側部分とがアルミニウムで一体成形され、かつ、4本の脚20における径方向内側部分と取付基部上端部18とがアルミニウムで一体成形されると共に、それら4本の各脚20における径方向外側部分と内側部分とが溶接等により接合されることにより、該一部品Pが形成されている。ただし、例えば、下部蓋30と各脚20と取付基部上端部18とを、それぞれ別々に成形してから、それらを接合する等、上記以外の方法で該一部品Pを形成することもできる。
下部蓋30は、筒状ヒートシンク40の下端と筒状カバー60の下端との間を閉鎖する環状の蓋である。この下部蓋30は、上面から下面にまで貫通するネジ通し孔34が90°毎に計4つ貫設されると共に、上面に環状溝36が設けられている。この下部蓋30は、上面の環状溝36に筒状カバー60の下端部63をOリング39を挟んで嵌合させると共に、上面における環状溝36よりも内側部分を筒状ヒートシンク40の下端面に別のOリング38を挟んで当接させる。その状態で、下部蓋30の4つの各ネジ通し孔34にネジ35を通して筒状ヒートシンク40の下端面のネジ穴43に螺着させる。それにより、下部蓋30が筒状ヒートシンク40の下端面に取り付けられる。Oリング38,39は、防水性を高めるための部材である。
4本の脚20は、下部蓋30の下面における各2つのネジ通し孔34の間(各ネジ通し孔34から45°ずれた位置)に1本ずつ設けられている。そのため、下部蓋30が筒状ヒートシンク40に4本のネジ35で取り付けられると、4本の各凹溝44の延長線上に脚20が一本ずつ配される。各脚20は、下部蓋30の下面から斜め下内方へ傾斜して真直ぐ延びている。よって、反対に取付基部上端部18からは、各脚20が斜め上外方へ傾斜して真直ぐ延びている。4本の脚20には、1本の第一脚20Aと、3本の第二脚20Bとがある。図5(c)は、各脚20A,20Bを、その長さ方向に直交する断面で切って見た図である。以下では、各脚20A,20Bの該断面における取付基部10の径方向に沿う方向の長さを「奥行L1」といい、該断面における取付基部10の周方向に沿う方向の長さを「幅L2」という。いずれの脚20A,20Bも、奥行L1よりも幅L2の方が小さい。そして、第一脚20Aよりも第二脚20Bの方が、幅L2が小さい。いずれの脚20A,20Bも、奥行L1は、同じである。
図6(a)に示すように、第一脚20Aには、その長さ方向に延びる脚挿通孔22が設けられている。そして、取付基部上端部18における脚挿通孔22の延長線上に位置する部分には、基部挿通孔19が設けられ、下部蓋30における脚挿通孔22の延長線上に位置する部分には、下部蓋挿通孔33が設けられている。そして、導線15は、取付基部10の内部から、基部挿通孔19と脚挿通孔22と下部蓋挿通孔33とを通って、筒状ヒートシンク40の1本の凹溝44の内側に入り、LEDモジュール50に通電可能に接続されている。
取付基部10は、樹脂製の筒体である本体12と、本体12の下端部に取り付けられた受電端子11と、本体12の上端部に取り付けられた上記の取付基部上端部18とからなる。受電端子11は、本実施例ではソケット(送電端子)に螺着される口金である。受電端子11には、導線15が通電可能に接続されている。また、本実施例では、交流電源を直流に変換するACDCコンバータ(図示略)は、LEDランプ1とは別に設けられて、LEDランプ1を取り付ける器具(図示略)側に搭載されている。よって、受電端子11には直流電流が流れる。但し、このACDCコンバータは、器具側にではなくLEDランプ1側(例えば、取付基部10内)に搭載されていてもよい。この場合、受電端子11には交流電流が流れる。
図6(d)に示すように、本実施例では、筒状ヒートシンク40の内径φ2の方が、取付基部10の外径φ1よりも大きい。
本実施例によれば、次の効果が得られる。
[A]空気の通り道Eを備えているので、例えば、図7(a)に示すように、LEDランプ1を、上部蓋70側を上にして下部蓋30側を下にして設置した場合には、脚20の相互間から入って筒状ヒートシンク40の上端部から出る空気の流れができる。また、例えば、図7(b)に示すように、LEDランプ1を、上部蓋70側を下にして下部蓋30側を上にして設置した場合には、筒状ヒートシンク40の上端部から入って脚20の相互間から出る空気の流れができる。また、例えば、図7(c)(d)に示すように、LEDランプ1を、上部蓋70側を水平方向一方にして下部蓋30側を水平方向他方にして設置した場合には、周辺の気圧や外乱等の影響により、上記2つの流れのうちのいずれかの流れができる。そのため、熱が外部に効率良く放熱される。
[B]さらに、筒状ヒートシンク40の内周面に放熱フィン42が一体成形されているので、LED55で発生した熱は、配線基板51及び筒状ヒートシンク40を通って、その内側の放熱フィン42から空気の通り道Eに効率良く放熱される。
[C]筒状ヒートシンク40を備えているので、ヒートシンクが複数枚の平板状のヒートシンクからなる従来例1,2に比べて、部品点数が減る。また、筒状ヒートシンク40と筒状カバー60と上部蓋70と下部蓋30とで、全てのLED55(8枚のLEDモジュール50)をまとめて保護及び防水することができるので、この点でも、複数枚のヒートシンク毎にカバーを設置しなければならない従来例1,2に比べて、部品点数が減る。そのため、LEDランプ1の構造がシンプルになる。
1 LEDランプ
10 取付基部
11 受電端子
15 導線
20 脚
20A 第一脚
20B 第二脚
22 脚挿通孔
29 発光部
30 下部蓋
33 下部蓋挿通孔
34 ネジ通し孔
35 ネジ
38 Oリング
39 Oリング
40 筒状ヒートシンク
42 放熱フィン
43 下端面のネジ穴
44 凹溝
45 外面のネジ穴
50 LEDモジュール
51 配線基板
53 バネ片
54 ネジ
55 LED
60 筒状カバー
70 上部蓋
78 Oリング
79 Oリング
E 空気の通り道
そこで、LEDランプの部品点数を減らして構造をシンプルにすることを、本発明の目的とする。さらに、LEDの配設を簡単にすること、及び、防水性を維持することを第一発明の目的とし、導線が外部に露出しないようにすることを第二発明の目的とする。
上記目的を達成するため、第一発明のLEDランプは、受電端子を備えた取付基部と、取付基部から立設された相互間をおく複数本の脚と、複数の脚に支持された発光部とを含み、発光部は、筒状ヒートシンクと、筒状ヒートシンクの外面に配設されたLEDと、筒状ヒートシンク及びLEDの外側を取り囲む透光性の筒状カバーと、筒状ヒートシンクの下端と筒状カバーの下端との間を閉鎖する環状の下部蓋と、筒状ヒートシンクの上端と筒状カバーの上端との間を閉鎖する環状の上部蓋とを含み、複数の脚の相互間から筒状ヒートシンクの内側の下端部に連通して該内側を上端部まで貫通する空気の通り道を備え、LEDの前記配設は、複数のLEDが配線基板に実装されてなるLEDモジュールが、複数枚、筒状ヒートシンクの外面に取り付けられることでなされており、LEDモジュールの前記取り付けは、筒状ヒートシンクの外面に内面まで貫通しないネジ穴が形成されると共に、該ネジ穴に螺入したネジを使用してなされており、LEDモジュールの前記取り付けは、ネジで押さえたバネ片で配線基板を押圧することによりなされている
また、第二発明のLEDランプは、受電端子を備えた取付基部と、取付基部から立設された相互間をおく複数の脚と、複数の脚に支持された発光部とを含み、発光部は、筒状ヒートシンクと、筒状ヒートシンクの外面に配設されたLEDと、筒状ヒートシンク及びLEDの外側を取り囲む透光性の筒状カバーと、筒状ヒートシンクの下端と筒状カバーの下端との間を閉鎖する環状の下部蓋と、筒状ヒートシンクの上端と筒状カバーの上端との間を閉鎖する環状の上部蓋とを含み、複数の脚の相互間から筒状ヒートシンクの内側の下端部に連通して該内側を上端部まで貫通する空気の通り道を備え、受電端子に接続された導線は、取付基部の内部から、少なくとも1本の脚に設けられた脚挿通孔と、下部蓋に設けられた下部蓋挿通孔とを通って、筒状ヒートシンクと筒状カバーとの間に入り、LEDに通電可能に接続されている。
本発明によれば、筒状のヒートシンクを備えているので、平板状のヒートシンクを複数枚備える従来例1,2に比べて、部品点数が減る。また、筒状ヒートシンクと筒状カバーと下部蓋と上部蓋とで、LEDをまとめて保護することができるので、この点でも、複数枚のヒートシンク毎にカバーを設置しなければならない従来例1,2に比べて、部品点数が減る。そのため、ランプの構造がシンプルになる。
さらに、第一発明によれば、LEDの配設は、LEDモジュールが、複数枚、筒状ヒートシンクの外面に取り付けられることでなされているので、LEDの配設が簡単になる。また、ネジ穴を貫通させないことで、防水性を維持できる。
また、第二発明によれば、導線は、取付基部の内部から脚挿通孔と下部蓋挿通孔とを通って、筒状ヒートシンクと筒状カバーとの間に入り、LEDに接続されているので、導線が外部に露出しない。

Claims (14)

  1. 受電端子(11)を備えた取付基部(10)と、取付基部(10)から立設された相互間をおく複数の脚(20)と、複数の脚(20)に支持された発光部(29)とを含み、
    発光部(29)は、筒状ヒートシンク(40)と、筒状ヒートシンク(40)の外面に配設されたLED(55)と、筒状ヒートシンク(40)及びLED(55)の外側を取り囲む透光性の筒状カバー(60)と、筒状ヒートシンク(40)の下端と筒状カバー(60)の下端との間を閉鎖する環状の下部蓋(30)と、筒状ヒートシンク(40)の上端と筒状カバー(60)の上端との間を閉鎖する環状の上部蓋(70)とを含み、
    複数の脚(20)の相互間から筒状ヒートシンク(40)の内側の下端部に連通して該内側を上端部まで貫通する空気の通り道(E)を備えているLEDランプ。
  2. 筒状ヒートシンク(40)は、内面から突出する放熱用突起(42)を備えている請求項1記載のLEDランプ。
  3. LED(55)の前記配設は、複数のLED(55)が配線基板(51)に実装されてなるLEDモジュール(50)が、複数枚、筒状ヒートシンク(40)の外面に取り付けられることでなされている請求項1又は2記載のLEDランプ。
  4. 筒状ヒートシンク(40)は、外面が多角筒の外面であり、
    該多角筒の外面の各平面部にLEDモジュール(50)が取り付けられている請求項3記載のLEDランプ。
  5. LEDモジュール(50)の前記取り付けは、筒状ヒートシンク(40)の外面に内面まで貫通しないネジ穴(45)が形成されると共に、該ネジ穴(45)に螺入したネジ(54)を使用してなされている請求項3又は4記載のLEDランプ。
  6. LEDモジュール(50)の前記取り付けは、ネジ(54)で押さえたバネ片(53)で配線基板(51)を押圧することによりなされている請求項5記載のLEDランプ。
  7. 受電端子(11)に接続された導線(15)は、取付基部(10)の内部から、少なくとも1本の脚(20)に設けられた脚挿通孔(22)と、下部蓋(30)に設けられた下部蓋挿通孔(33)とを通って、筒状ヒートシンク(40)と筒状カバー(60)との間に入り、LED(55)に通電可能に接続されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のLEDランプ。
  8. 複数の脚(20)は、筒状ヒートシンク(40)の周方向に間隔をおいて並設され、
    複数の脚(20)には、前記周方向の大きさを幅として、相対的に幅の大きい第一脚(20A)と、相対的に幅の小さい第二脚(20B)とがあり、脚挿通孔(22)は、第一脚(20A)にのみ設けられ、第二脚(20B)には設けられていない請求項7記載のLEDランプ。
  9. 筒状ヒートシンク(40)の外面に、導線(15)を入り込ませるための凹溝(44)が形成されている請求項7又は8記載のLEDランプ。
  10. 筒状ヒートシンク(40)は、内面が円筒の内面、外面が多角筒の外面であり、
    凹溝(44)は、該多角筒の外面の角部に形成されている請求項9記載のLEDランプ。
  11. 多角筒の多角は4角以上である請求項4又は10記載のLEDランプ。
  12. 多角筒の多角は6角、8角、10角又は12角であり、脚の数は該多角の半分である請求項10記載のLEDランプ。
  13. 凹溝(44)は、筒状ヒートシンク(40)の外面の全角部のうちの1つおきの各角部に設けられ、筒状ヒートシンク(40)の下端面における凹溝(44)が形成されていない各角部の内側にネジ穴(43)が設けられ、
    下部蓋(30)は、該ネジ穴(43)と同数のネジ通し孔(34)が設けられると共に、各ネジ通し孔(34)にネジ(35)を通して前記ネジ穴(43)に螺着すると各凹溝(44)の延長線上に脚(20)が一本ずつくるように、各脚(20)が接続されている請求項12記載のLEDランプ。
  14. 下部蓋(30)と筒状ヒートシンク(40)との間、下部蓋(30)と筒状カバー(60)との間、上部蓋(70)と筒状ヒートシンク(40)との間および上部蓋(70)と筒状カバー(60)との間に、各間の防水性を高めるためのOリング(38,39,78,79)が取り付けられた請求項1〜13のいずれか一項に記載のLEDランプ。
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